JP4689097B2 - アクティブマトリクス型表示装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、アクティブマトリクス型表示装置に関し、より詳しくは、各走査線および各信号線への情報の伝送に変調された信号を用いるアクティブマトリクス型表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、アクティブマトリクス型表示装置の一形態である液晶表示装置は、図9に示すような構成を有している。図9中、1は液晶パネル、2は信号ドライバ回路、3は走査ドライバ回路、4は信号線、5は走査線である。信号ドライバ回路2および走査ドライバ回路3は、信号線4の各信号線および走査線5の各走査線に適切な電圧を与えることによって、液晶パネル1を駆動するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の液晶表示装置においては以下のような問題がある。すなわち、上記信号線4および走査線5の本数は、液晶パネル1の画素数によって規定され、近年の液晶表示装置の高精細化によって、益々その本数が増加し、且つ、微細化している。そのために、信号線4の各信号線および走査線5の各走査線の配線容量が増加している。その結果、各信号線および各走査線を駆動するために必要な駆動電流が増加し、大きな駆動電流を得るために素子を大きくしなければならないため、液晶パネル1を駆動する信号ドライバ回路2および走査ドライバ回路3の面積が大きくなるという問題がある。
【0004】
そこで、この発明の目的は、表示パネル以外の領域の配線容量を低減し、表示パネルを駆動する回路の面積増大を緩和できるアクティブマトリクス型表示装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、第1の発明は、
一方向に配列された複数の信号線と、上記一方向とは異なる他方向に配列された複数の走査線と、上記各信号線と各走査線との交差位置近傍にマトリクス状に配列されると共に上記信号線と走査線とに接続された画素を含む表示パネルを駆動して、上記画素を表示するアクティブマトリクス型表示装置において、
上記表示パネルを駆動するための情報に基づいて変調した信号を送信する送信回路を含む表示部駆動回路と、
上記各走査線毎に設けられると共に、上記複数の走査線の何れか一つに接続されて、この接続されている走査線用の上記変調された信号を受信して復調し、上記画素を選択するための電圧を発生して当該走査線に送出する複数の走査側受信回路と、
上記各信号線毎に設けられると共に、上記複数の信号線の何れか一つに接続されて、この接続されている信号線用の上記変調された信号を受信して復調し、上記選択された画素を表示するための電圧を発生して当該信号線に送出する複数の信号側受信回路と、
上記送信回路と各信号側受信回路と各走査側受信回路との夫々に接続されて、上記送信回路からの上記変調された信号を上記各信号側受信回路および各走査側受信回路に伝送する伝送手段と
を備えたことを特徴としている。
【0006】
上記構成によれば、表示部駆動回路の送信回路から、表示パネルを駆動するための情報に基づいて変調された信号が、伝送手段を介して各信号側受信回路および各走査側受信回路に送信される。こうして送信された上記変調された信号は、上記各信号側受信回路および各走査側受信回路で受信されて復調され、上記各走査側受信回路からは上記画素を選択するための電圧が発生されて接続されている走査線に送出される一方、上記各信号側受信回路からは上記選択画素を表示するための電圧が発生されて接続されている信号線に送出される。
【0007】
その場合、上記伝送手段は上記変調された信号を伝送するので、上記表示パネルの信号線および走査線毎に上記伝送手段としての電送線を分割する必要がなく、上記送信回路と信号側受信回路および走査側受信回路とは最低限1本の電送線で接続されていればよい。したがって、上記表示パネル以外での配線が著しく簡略化され、配線容量が低減される。そのため、上記表示パネルを駆動する電流が小さくなって、配線に要する面積も含めて上記表示パネルを駆動する各回路の面積が低減される。
【0008】
さらに、上記電送線中を伝播する変調された信号の振幅(電圧)は、上記信号線または走査線に印加される電圧に比べて非常に小さい。そのため、上記変調された信号を送信するための電力が十分に小さくなり、上記表示パネルを駆動する回路の消費電力が小さくなる。
【0009】
また、1実施例では、上記第1の発明のアクティブマトリクス型表示装置において、上記信号側受信回路は上記各信号線当り2個ずつ接続されており、上記走査側受信回路は上記各走査線当り2個ずつ接続されている。
【0010】
この実施例によれば、上記各信号線および各走査線には夫々上記信号側受信回路あるいは走査側受信回路が2個ずつ接続されている。したがって、一方の受信回路が不良になった場合には、予備となる他方の受信回路が用いられる。こうして、本アクティブマトリクス表示装置の歩留りが大幅に向上される。
【0011】
また、1実施例では、上記第1の発明のアクティブマトリクス型表示装置において、上記各信号側受信回路及び各走査側受信回路のうちの少なくとも一方は、球状の半導体基板上に形成されると共に、上記表示パネルの基板に実装されている。
【0012】
この実施例によれば、上記信号側受信回路および走査側受信回路のうちの少なくとも一方が形成された球状の半導体基板が上記表示パネルの基板に実装されるので、所謂べアチップで実装することが可能になる。したがって、平面の半導体基板を実装する場合に比べて実装工程が容易になる。
【0013】
また、1実施例では、上記第1の発明のアクティブマトリクス型表示装置において、上記各信号側受信回路および各走査側受信回路には夫々認識符号が割り当てられており、上記変調された信号は、位相変位変調方式,周波数変位変調方式,振幅変位変調方式およびパルス符号変調方式のうちの何れか一つの変調方式によって変調されると共に、送信先の受信回路に割り当てられた認識符号が組み込まれた信号である。
【0014】
この実施例によれば、位相変位変調方式,周波数変位変調方式,振幅変位変調方式およびパルス符号変調方式のうちの何れか1つの変調方式が用いられることによって、上記送信回路,各信号側受信回路および各走査側受信回路が比較的簡単に構成される。また、上記各信号側受信回路および各走査側受信回路に夫々認識符号が割り当てられると共に、上記変調された信号には送信先の認識符号が組み込まれるので、容易に特定の信号側受信回路または走査側受信回路に情報が伝送される。
【0015】
また、1実施例では、上記第1の発明のアクティブマトリクス型表示装置において、上記各信号側受信回路および各走査側受信回路には夫々拡散符号が割り当てられており、上記変調された信号は、送信先の受信回路に割り当てられた拡散符号を用いて符号分割多元接続方式によって拡散変調された信号である。
【0016】
この実施例によれば、符号分割多元接続方式が用いられることによって、耐ノイズ性能が向上される。また、上記各信号側受信回路および各走査側受信回路に夫々拡散符号が割り当てられると共に、送信先の受信回路に割り当てられた拡散符号を用いて拡散変調された信号が伝送されるので、特定の信号側受信回路または走査側受信回路のみが復調可能な信号が伝送される。
【0017】
また、1実施例では、上記第1の発明のアクティブマトリクス型表示装置において、上記認識符号あるいは拡散符号は,上記表示部駆動回路と,上記各信号側受信回路および各走査側受信回路との何れか一方に記憶されており、上記記憶された認識符号あるいは拡散符号は,外部から書き換え可能になっている。
【0018】
この実施例によれば、同一品種として製造された上記信号側受信回路および走査側受信回路に、上記表示パネルの基板に実装された後に上記認識符号あるいは拡散符号が割り当てられることによって、特定の信号側受信回路および走査側受信回路として動作させることが可能になる。また、同一品種として製造された上記表示部駆動回路が、画素数の異なる他の表示パネルにも使用可能になる。こうして、上記表示部駆動回路,信号側受信回路および走査側受信回路が異なる品種の表示装置で共通に用いることが可能になり、開発コストが抑えられる。
【0019】
また、1実施例では、上記第1の発明のアクティブマトリクス型表示装置において、上記伝送手段はアンテナであり、上記伝送される信号は変調された電磁波信号である。
【0020】
この実施例によれば、上記変調された電磁波信号がアンテナを介して伝送されるので、上記電送線が不要となる。したがって、上記表示パネル以外の領域における配線が更に簡略化されることによって、更に配線容量が減らされる。こうして、配線容量を充放電するために要する電力が更に小さくなり、更なる低消費電力化が図られる。
【0021】
また、1実施例では、上記第1の発明のアクティブマトリクス型表示装置において、上記アンテナは,外部からの電磁波の照射によって集電を行なうことが可能になっており、上記各信号側受信回路および各走査側受信回路は,上記アンテナで集電された電力によって動作するようになっている。
【0022】
この実施例によれば、上記各信号側受信回路および各走査側受信回路は、上記アンテナによって集電された電力で動作するので、電源線および接地線が不要となって更に配線が簡略化される。
【0023】
また、第2の発明は、
一方向に配列された複数の信号線と、上記一方向とは異なる他方向に配列された複数の走査線と、上記各信号線と各走査線との交差位置近傍にマトリクス状に配列されると共に上記信号線と走査線とに接続された画素を含む表示パネルを駆動して、上記画素を表示するアクティブマトリクス型表示装置において、
送受信回路を含む表示部駆動回路と、
上記各走査線毎に設けられると共に、上記複数の走査線の何れか一つに接続された複数の走査側送受信回路と、
上記各信号線毎に設けられると共に、上記複数の信号線の何れか一つに接続された複数の信号側送受信回路と、
上記送受信回路と各走査側送受信回路と各信号側送受信回路との夫々に接続された伝送手段を備えて、
上記送受信回路は、上記表示パネルを駆動するための情報に基づいて変調した信号を送信する機能と、上記各信号側送受信回路および各走査側送受信回路からの変調された信号を受信して復調する機能とを有し、
上記各走査側送受信回路は、接続されている走査線用の上記変調された信号を受信して復調し、上記画素を選択するための電圧を発生して当該走査線に送出する機能と、上記表示パネルの駆動情報とは異なる情報に基づいて変調した信号を送信する機能とを有し、
上記各信号側送受信回路は、接続されている信号線用の上記変調された信号を受信して復調し、上記選択された画素を表示するための電圧を発生して当該信号線に送出する機能と、上記表示パネルの駆動情報とは異なる情報に基づいて変調した信号を送信する機能とを有し、
上記伝送手段は、上記送受信回路からの上記変調された信号を上記各信号側送受信回路および各走査側送受信回路に伝送する一方、上記各信号側送受信回路あるいは上記各走査側送受信回路からの上記変調された信号を上記送受信回路に伝送するようになっている
ことを特徴としている。
【0024】
上記構成によれば、上記第1の発明のアクティブマトリクス型表示装置と同様に、表示パネル以外での配線が簡略化されて配線容量が低減され、上記表示パネルを駆動する各回路の面積および消費電力が低減される。さらに、上記送受信回路,各信号側送受信回路および各走査側送受信回路は相互に通信を行なうことができるため、本アクティブマトリクス型表示装置に、より高度な機能を持たせることが可能になる。
【0025】
また、1実施例では、上記第2の発明のアクティブマトリクス型表示装置において、上記信号側送受信回路は上記各信号線当り2個ずつ接続されており、上記走査側送受信回路は上記各走査線当り2個ずつ接続されている。
【0026】
この実施例によれば、上記各信号線および各走査線には夫々上記信号側送受信回路または走査側送受信回路が2個ずつ接続されている。したがって、一方の送受信回路が不良になった場合には、予備となる他方の送受信回路が用いられる。こうして、本アクティブマトリクス表示装置の歩留りが大幅に向上される。
【0027】
また、1実施例では、上記第2の発明のアクティブマトリクス型表示装置において、上記各信号側送受信回路および各走査側送受信回路のうちの少なくとも一方は、球状の半導体基板上に形成されると共に、上記表示パネルの基板に実装されている。
【0028】
この実施例によれば、上記信号側送受信回路および走査側送受信回路のうちの少なくとも一方が形成された球状の半導体基板が上記表示パネルの基板に実装されるので、所謂べアチップで実装することが可能になる。したがって、平面の半導体基板を実装する場合に比べて実装工程が容易になる。
【0029】
また、1実施例では、上記第2の発明のアクティブマトリクス型表示装置において、上記送受信回路,各信号側送受信回路および各走査側送受信回路には夫々認識符号が割り当てられており、上記変調された信号は、位相変位変調方式,周波数変位変調方式,振幅変位変調方式およびパルス符号変調方式のうちの何れか一つの変調方式によって変調されると共に、送信先の送受信回路に割り当てられた認識符号が組み込まれた信号である。
【0030】
この実施例によれば、位相変位変調方式,周波数変位変調方式,振幅変位変調方式およびパルス符号変調方式のうちの何れか1つの変調方式が用いられることによって、上記表示部駆動回路の送受信回路,各信号側送受信回路および各走査側送受信回路が比較的簡単に構成される。また、上記送受信回路,各信号側送受信回路および各走査側送受信回路に夫々認識符号が割り当てられると共に、上記変調された信号には送信先の認識符号が組み込まれるので、容易に特定の送受信回路,信号側送受信回路または走査側送受信回路に情報が伝送される。
【0031】
また、1実施例では、上記第2の発明のアクティブマトリクス型表示装置において、上記送受信回路,各信号側送受信回路および各走査側送受信回路には夫々拡散符号が割り当てられており、上記変調された信号は、送信先の送受信回路に割り当てられた拡散符号を用いて符号分割多元接続方式によって拡散変調された信号である。
【0032】
この実施例によれば、符号分割多元接続方式が用いられることによって、耐ノイズ性能が向上される。また、上記表示部駆動回路の送受信回路,各信号側送受信回路および各走査側送受信回路に夫々拡散符号が割り当てられると共に、送信先の送受信回路に割り当てられた拡散符号を用いて拡散変調された信号が伝送されるので、特定の送受信回路,信号側送受信回路または走査側送受信回路のみが復調可能な信号が伝送される。
【0033】
また、1実施例では、上記第2の発明のアクティブマトリクス型表示装置において、上記認識符号あるいは拡散符号は,上記表示部駆動回路と,上記各信号側送受信回路および各走査側送受信回路との何れか一方に記憶されており、上記記憶された認識符号あるいは拡散符号は,外部から書き換え可能になっている。
【0034】
この実施例によれば、同一品種として製造された上記信号側送受信回路および走査側送受信回路に、上記表示パネルの基板に実装された後に上記認識符号または拡散符号が割り当てられることによって、特定の信号側送受信回路および走査側送受信回路として動作させることが可能になる。また、同一品種として製造された上記表示部駆動回路が、画素数の異なる表示パネルにも使用可能になる。こうして、上記表示部駆動回路,信号側送受信回路および走査側送受信回路が異なる品種の表示装置で共通に用いることが可能になり、開発コストが抑えられる。
【0035】
また、1実施例では、上記第2の発明のアクティブマトリクス型表示装置において、上記伝送手段はアンテナであり、上記伝送される信号は変調された電磁波信号である。
【0036】
この実施例によれば、上記変調された電磁波信号がアンテナを介して伝送されるので、上記電送線が不要となる。したがって、上記表示パネル以外の領域における配線が更に簡略化されることによって、更に配線容量が減らされる。こうして、配線容量を充放電するために要する電力が更に小さくなり、更なる低消費電力化が図られる。
【0037】
また、1実施例では、上記第2の発明のアクティブマトリクス型表示装置において、上記アンテナは,外部からの電磁波の照射によって集電を行なうことが可能になっており、上記各信号側送受信回路および各走査側送受信回路は,上記アンテナで集電された電力によって動作するようになっている。
【0038】
この実施例によれば、上記各信号側送受信回路および各走査側送受信回路は、上記アンテナによって集電された電力で動作するので、電源線および接地線が不要となって更に配線が簡略化される。
【0039】
また、1実施例では、上記第1の発明あるいは第2の発明のアクティブマトリクス型表示装置において、上記表示部駆動回路は、上記各画素に対してランダムアクセスするような上記変調した信号を送信するようになっている。
【0040】
この実施例によれば、変化しない背景画像上に変化する文字や図形を表示する場合等に、上記表示部駆動回路は、上記文字や図形等の必要とする画素のみにアクセスする。こうして、上記伝送手段によって伝送される上記変調された信号の周波数が下げられる。あるいは、上記変調された信号を停止する時間の割合が増加される。したがって、更なる低消費電力化が図られる。
【0041】
また、1実施例では、上記第1の発明あるいは第2の発明のアクティブマトリクス型表示装置において、上記表示パネルは、液晶表示パネルあるいは有機エレクトロ・ルミネッセンス表示パネルである。
【0042】
この実施例によれば、上記表示パネルとして液晶表示パネルが用いられた場合には、低消費電力で高精細な表示が行われる。一方、自発光する有機エレクトロ・ルミネッセンス表示パネルが用いられた場合には、高輝度で高視野角な表示が行われる。
【0043】
【発明の実施の形態】
以下、この発明を図示の実施の形態により詳細に説明する。尚、以下の実施の形態においては、アクティブマトリクス型表示装置の一例として液晶表示装置について説明する。しかしながら、この発明は、液晶表示装置に限らず、有機EL(Electro Luminescence)等のアクティブマトリクス型表示装置全般を含むものに関する。
【0044】
<第1実施の形態>
図1は、本実施の形態のアクティブマトリクス型表示装置の一例としての液晶表示装置における回路図である。液晶パネル11における各画素12の液晶を駆動する回路は、送信側回路13、電送線14、信号ドライバ回路15を構成する信号側受信回路16、および、走査ドライバ回路17を構成する走査側受信回路18から成る。
【0045】
上記送信側回路13には、電送線14を介して信号側受信回路16および走査側受信回路18が接続されている。図1においては、電送線14は、信号側受信回路16および走査側受信回路18に対して共通となっているが、勿論、夫々別に設けてもよい。また、必要に応じて、電送線14を複数本設けて通信を分散しても良い。尚、電送線14を複数本設けた場合には、各電送線14の電送速度を落すことができる。
【0046】
上記信号側受信回路16には信号線19が接続されており、走査側受信回路18には走査線20が接続されている。画素12を構成するTFT(薄膜トランジスタ)21は、信号線19と走査線20との交差位置にマトリクス状に配置されている。そして、そのゲート電極が走査線20に接続される一方、ソース領域またはドレイン領域の何れか一方が信号線19に接続されている。また、TFT21のソース領域またはドレイン領域の何れか他方は、画素電極22に接続されている。送信側回路13は外部から画像データを受け取り、この画像データに基づいて変調した信号(以下、変調信号と言う)を信号側受信回路16または走査側受信回路18に向けて送信する。そうすると、信号側受信回路16または走査側受信回路18は、上記変調信号によって送られたデータに基づいて、対応する信号線19または走査線20に表示電圧または選択電圧を出力する。
【0047】
ところで、上記送信側回路13と信号側受信回路16あるいは走査側受信回路18との間の通信方式としては、例えば、PSK(Phase Shift Keying:位相変位変調)方式や、FSK(Frequency Shift Keying:周波数変位変調)方式や、ASK(Amplitude Shift Keying:振幅変位変調)方式や、パルス符号変調方式を用いることができる。さらに、他の通信方式として、多重伝送方式であるCDMA(Code Division Multiple Access:符号分割多元接続)方式を用いることができる。
【0048】
通信方式として、上記PSK方式,FSK方式,ASK方式およびパルス符号変調方式を用いる場合には、各信号側受信回路16および各走査側受信回路18には夫々認識符号を割り振っておき、送信側回路13から送信される変調信号に、その変調信号の送り先となる信号側受信回路16または走査側受信回路18の認識符号を組み込んでおく。こうしておけば、各信号側受信回路16および各走査側受信回路18は、受信した変調信号に組み込まれている認識符号を読み取って自己に対する変調信号であるか否かを判別し、自己に対する変調信号のみを処理することが可能になる。通信方式として、上記PSK方式,FSK方式,ASK方式およびパルス符号変調方式の何れかを用いた場合には、送信側回路13,信号側受信回路16および走査側受信回路18を比較的簡単な構成にすることができる。
【0049】
また、通信方式として、上記CDMA方式を用いる場合には、各信号側受信回路16および各走査側受信回路18毎に拡散符号を割り振っておき、送信側回路13は信号を拡散符号によって拡散変調して広帯域変調信号に変換してから送信する。そして、各信号側受信回路16または各走査側受信回路18では、受信した広帯域変調信号を送信時に用いた拡散符号を用いて逆拡散して、元の信号を得る。つまり、送信側回路13は、各信号側受信回路16および各走査側受信回路18における特定受信回路の受信用の拡散符号を用いて拡散変調すれば、上記特定受信回に対してのみ信号を送信することができるのである。通信方式として上記CDMA方式を用いた場合には、耐ノイズ性能を向上させることができる。
【0050】
上記送信側回路13,信号側受信回路16および走査側受信回路18は、ガラス基板上にTFT21と同時に形成することもできるし、ウェハからダイシングで切り出したチップをガラス基板上に実装することもできる。例えば、送信側回路13,信号側受信回路16および走査側受信回路18を夫々別のウェハ上に形成し、ダイシングで切り出した検査済みのチップをガラス基板上に実装すれば、夫々の回路の回路規模は信号ドライバ回路15および走査ドライバ回路17の全体に比べて非常に小さいので、歩留りを大幅に向上することができる。
【0051】
さらに、個々の受信回路16,18に記憶される識別符号(CDMA方式の場合には拡散符号)を外部からプログラム可能にしておけば、製造段階では同一品種である受信回路を、動作段階では特定の走査側(信号側)受信回路として動作させることができるのである。
【0052】
また、上記送信側回路13に記憶された個々の受信回路16,18の識別符号(CDMA方式の場合には拡散符号)を外部からプログラム可能にしておけば、製造段階では同一品種である送信側回路を、画素数の異なる液晶表示装置に使用することが可能となる。この場合、受信回路側では画素数に応じて受信回路の個数を変えればよい。
【0053】
図1に示す液晶表示装置においては、上記電送線14を変調信号が伝送されるので、液晶パネル11に隣接する信号側受信回路16および走査側受信回路18までは、最低限一本の電送線14が在ればよい。それ故に、液晶パネル11以外の領域における配線を著しく簡略化して、配線容量を減らすことができる。したがって、各信号線19および走査線20を駆動するための電流は小さくて済むので素子のサイズが小さくなり、液晶パネル11を駆動する送信側回路13,電送線14,信号側受信回路16および走査側受信回路18の面積を小さくすることができる。さらには、配線自体に要する面積も低減することができる。したがって、液晶パネル11を駆動する送信側回路13,電送線14,信号側受信回路16および走査側受信回路18の面積増大の問題を緩和することができるのである。
【0054】
ここで、上記液晶パネル11の外の配線にまつわる静電容量によって消費される電力を大まかに見積ってみる。従来の液晶表示装置においては、走査線数と信号線数との和をN、配線1本当りの容量をC1、TFTに印加する電圧をV1、単位時間当り走査線(信号線)に掛る電圧が変化する回数の平均をRとすると、消費される電力P1は、
P1=NC1V1 2R
となる。
【0055】
一方、図1に示す本実施の形態における液晶表示装置の場合には、例えば上記CDMA方式を用いた場合には、信号線19の数と走査線20の数との和をN、電送線14の容量をC2、変調信号の振幅をV2、単位時間当り走査線(信号線)に掛る電圧が変化する回数の平均をRとすると、電送線14で消費される電力P2は、
P2=NC2V2 2R
となる。ここで、上記変調信号の周波数はNR程度であるとする。
【0056】
一般的に、上記TFTに印加する電圧V1は10V程度であるが、変調信号の振幅V2は0.03V程度でよい。また、基本的には1本で足りる電送線14の容量C2は、配線が密集している従来の液晶ドライバにおける配線容量C1に比べて非常に小さい。そのため、図1に示す本実施の形態の液晶表示装置における液晶パネル11の外の配線にまつわる静電容量による消費電力P2は、従来の液晶ドライバの配線容量にまつわる消費電力P1に比べて非常に小さくなるのである。
【0057】
尚、上記液晶パネル11を駆動する送信側回路13,電送線14,信号側受信回路16および走査側受信回路18は、液晶パネル11の各画素12をランダムアクセスすることもできる。このように、液晶パネル11の各画素12をランダムアクセスすることができれば、例えば、変化しない背景画像上に文字や図形を表示し、この文字や図形のみが変化する場合に有効である。すなわち、上記文字や図形に対応する画素12のみにアクセスすることによって、電送線14を伝送される信号量を少なくすることができる。したがって、電送線14を伝送される信号の周波数を低下させることができる、あるいは、信号が送信されていない時間の割合を増やすことができるので、液晶表示装置を更に低消費電力化することができるのである。
【0058】
上述したように、本実施の形態の液晶表示装置においては、外部から画像データを受け取って信号ドライバ回路15および走査ドライバ回路17に送信する送信側回路13と、信号ドライバ回路15の信号側受信回路16および走査ドライバ回路17の走査側受信回路18とを、電送線14を介して接続している。そして、送信側回路13は、外部から受け取った画像データに基づいて、PSK方式,FSK方式,ASK方式,パルス符号変調方式およびCDMA方式のうちの何れかの通信方式によって変調した変調信号を、信号側受信回路16または走査側受信回路18に向けて送信するようにしている。
【0059】
したがって、上記送信側回路13から信号側受信回路16および走査側受信回路18までは最低限一本の電送線14が在ればよく、液晶パネル11以外の領域における配線を著しく簡略化して配線容量を減らすことができる。そのため、各信号線19および走査線20を駆動するための電流は小さくて済み、液晶パネル11を駆動する送信側回路13,電送線14,信号側受信回路16および走査側受信回路18の面積を小さくすることができる。
【0060】
また、配線容量を充放電するために要する電力が小さくなり、本液晶表示装置を低消費電力化することができる。更にまた、信号側受信回路16および走査側受信回路18の認識符号(拡散符号)を外部から書き換え可能にすれば、信号側受信回路16および走査側受信回路18を異なる品種の液晶表示装置において共通に用いることが可能になり、開発コストを抑えることができるのである。
【0061】
<第2実施の形態>
本実施の形態は、上記第1実施の形態の液晶表示装置において、各信号線および各走査線の両端に、信号側受信回路および走査側受信回路を接続したものに関する。
【0062】
図2は、本実施の形態における液晶表示装置の回路図である。液晶パネル31,画素32,送信側回路33,電送線34,第1信号ドライバ回路35,第1信号側受信回路36,第1走査ドライバ回路37,第1走査側受信回路38,信号線39,走査線40,TFT41および画素電極42は、上記第1実施の形態において図1に示す液晶パネル11,画素12,送信側回路13,電送線14,信号ドライバ回路15,信号側受信回路16,走査ドライバ回路17,走査側受信回路18,信号線19,走査線20,TFT21および画素電極22と同じである。
【0063】
本実施の形態においては、上記各信号線39の他端にも第2信号ドライバ回路43を構成する第2信号側受信回路44が接続されている。また、各走査線40の他端にも第2走査ドライバ回路45を構成する第2走査側受信回路46が接続されている。また、第2信号側受信回路44と送信側回路33および第2走査側受信回路46と送信側回路33も、電送線34によって接続されている。こうして、各信号線39および各走査線40には夫々受信回路が2個ずつ接続されるのである。そのために、仮に各信号線39および各走査線40の一方の端に接続された受信回路が不良となっても、予備となる他方の受信回路を用いることができる。
【0064】
例えば、ある信号線39に接続された第1,第2信号側受信回路36,44の一方が不良を起こす確率がPであるとすると、その信号線39に接続された受信回路の両方が不良となる確率はP2である。したがって、本液晶表示装置の歩留りを大幅に向上することができるのである。
【0065】
ある受信回路に不良が発見された場合には、当該受信回路に上記送信側回路33から送信される変調信号に組み込まれる認識符号(拡散符号)を、不良の受信回路の予備となる受信回路のものに変えればよい。そのためには、送信側回路33に記憶されている各受信回路の認識符号(拡散符号)を外部からプログラム可能にしておけばよい。あるいは、上記受信回路の不良を感知したら自動的に予備の受信回路の認識符号に切り換えるように、予めプログラムしておいてもよい。
【0066】
このように、本実施の形態の液晶表示装置においては、各信号線39の両端に第1,第2信号側受信回路36,44を接続し、各走査線40の両端に第1,第2走査側受信回路38,46を接続している。そして、一方の信号側受信回路および走査側受信回路を、他方の信号側受信回路および走査側受信回路の予備としている。したがって、本液晶表示装置の歩留りを改善することができるのである。
【0067】
<第3実施の形態>
本実施の形態は、上記第1,第2実施の形態の液晶表示装置において、各受信回路を球状の半導体基板上に形成して液晶パネルに実装したものに関する。
【0068】
図3は、本実施の形態の液晶表示装置を、アクティブマトリクス基板51の表面に垂直な方向から見た平面図である。また、図4は、図3におけるA‐A'矢視断面図である。また、図5は、図3におけるB‐B'矢視断面図である。尚、図4に示すように、上記アクティブマトリクス基板51に対向して対向基板52を所定の間隔で設け、アクティブマトリクス基板51と対向基板52との間に液晶層53を形成している。そして、図3の平面図においては、対向基板52と液晶層53とを取り除いた状態を示している。
【0069】
上記アクティブマトリクス基板51の表面には略半球状の溝54が形成されており、球状の半導体基板上に上記第1,第2実施の形態における各受信回路が形成されて成る球状の集積回路55が溝54に嵌め込まれている。アクティブマトリクス基板51上および溝54の壁には、電源線56,接地線57,電送線58および信号線(または走査線)59が形成されている。
【0070】
上記溝54の形状は、単に球体の1部であっても良い。その場合には、球状の集積回路55上に形成された配線と溝54の壁に形成された配線とが正しく接触するように、球状の集積回路55の実装方向を制御する必要がある。尚、本実施の形態の半導体装置においては、球状の集積回路55の一部は平坦に研磨され、溝54の形状もそれに応じて上記球体の1部が平坦に埋められた形状を有している。こうすることによって、球状の集積回路55が溝54に嵌め込まれた場合における方向の自由度が、研磨された平坦面に垂直な軸の回りの回転のみに制限される。その際に、球状の集積回路55上に形成された配線60〜63は、図3〜図5に示すように、球状の集積回路55上に上記平坦面に垂直な軸に対して対称なリング状に形成されている。したがって、与えられた自由度内で球状の集積回路55が上記軸の回りに回転しても、球状の集積回路55上に形成された配線60〜63は、溝54の壁に形成された配線56〜59に夫々正しく接触して電気的に接続されるのである。
【0071】
尚、上記アクティブマトリクス基板51の材質をガラスとし、このガラス基板をエッチングして溝54を形成しても良いが、アクティブマトリクス基板51の材質をプラスチックにするのがより望ましい。その場合における溝54の形成はプレス加工によって容易に行うことができる。
【0072】
上記集積回路55用の半導体基板として球状の半導体基板を用いることによって、平面の半導体基板を用いる場合に比べて以下に述べる利点がある。球状半導体の材質は、半導体単結晶母材と基本的に同じ半導体単結晶であるが、応力を受けない状態で凝固させることによって実質的に真球の形状を有する物質を得ることができる。このような真球の形状を有する球状半導体を半導体基板として利用した場合、同じ質量の板状の半導体基板と比較すると、球の幾何学的性質に従って半導体基板が小さくなる程球状基板が有利になる。
【0073】
そこで、この球状半導体を半導体基板として集積回路等の半導体装置を製造することによって、集積度の向上や省資源化が可能になるのである。また、ウェハの場合と異なって成膜後に切断する工程が無いので、表面全体を連続的にパッシベーション膜で覆うことができる。したがって、完成した半導体装置は、パッケージ無しで(所謂ベアチップで)実装することが可能となる。特に、アクティブマトリクス基板51が変形する素材であっても、球状の半導体基板は割れに対しては非常に耐性があるので、容易にベアチップで実装することができる。したがって、実装工程を簡略化することができるのである。尚、球状の集積回路55に用いる球状の半導体基板としては、例えば、ボールセミコンダクター社製の球体シリコン集積回路チップを用いることができる。
【0074】
本実施の形態の液晶表示装置においては、上記各信号線および各走査線に接続される各種の受信回路を球状の半導体基板上に形成して球状の集積回路55とする。そして、この球状の集積回路55をアクティブマトリクス基板51の表面に形成された溝54に嵌め込んでいる。その際に、球状の集積回路55の一部を平坦に研磨し、溝54を球体の1部が平坦に埋められた形状にして、溝54に嵌め込まれた球状の集積回路55の方向の自由度を上記平坦面に垂直な軸の回りの回転のみに制限している。
【0075】
さらに、上記アクティブマトリクス基板51上および溝54の壁に電源線56,接地線57,電送線58および信号線(または走査線)59を形成し、この配線56〜59に接続する配線60〜63を球状の集積回路55上に上記平坦面に垂直な軸に対して対称なリング状に形成している。したがって、球状の集積回路55が溝54内で回転しても、配線60〜63と配線56〜59とが常に正しく接続され、集積回路55実装時における歩留り低下が抑制される。
【0076】
また、このように、球状半導体を半導体基板とする集積回路55を用いることによって液晶表示装置の集積度の向上や省資源化が可能になる。また、表面全体を連続的にパッシベーション膜で覆うことができ、ベアチップで実装することが可能となる。したがって、平面の半導体基板を実装する場合に比べて実装工程を容易にできるのである。
【0077】
尚、本実施の形態においては、上記球状の半導体基板上に形成される受信回路は、信号側受信回路および走査側受信回路の両方であるとして説明している。しかしながら、この発明はこれに限定されるものではなく、信号側受信回路および走査側受信回路の何れか一方のみを球状の半導体基板上に形成して、球状の集積回路55としても差し支えない。
【0078】
<第4実施の形態>
本実施の形態は、上記第3実施の形態を、上記送信側回路から各受信回路への変調信号の伝送を電磁波で行う液晶表示装置に適用したものに関する。
【0079】
図6は本実施の形態の液晶表示装置における回路図であり、図7は図6における受信回路の部分の拡大平面図である。尚、図7では、アクティブマトリクス基板に対向する対向基板および液晶層を取り除いた状態を示している。
【0080】
図6において、液晶パネル71,画素72,送信側回路73,第1信号ドライバ回路75,第1信号側受信回路76,第1走査ドライバ回路77,第1走査側受信回路78,信号線79,走査線80,TFT81,画素電極82,第2信号ドライバ回路83,第2信号側受信回路84,第2走査ドライバ回路85および第2走査側受信回路86は、上記第2実施の形態において図2に示す液晶パネル31,画素32,送信側回路33,第1信号ドライバ回路35,第1信号側受信回路36,第1走査ドライバ回路37,第1走査側受信回路38,信号線39,走査線40,TFT41,画素電極42,第2信号ドライバ回路43,第2信号側受信回路44,第2走査ドライバ回路45および第2走査側受信回路46と同じである。
【0081】
本実施の形態の液晶表示装置では、上記第3実施の形態において球状の集積回路55で構成された受信回路と送信側回路との夫々にアンテナを設けて、送信側回路から受信回路への変調信号の伝送を電磁波で行なうようにしている。すなわち、送信側回路73には送信用アンテナ87が接続されている。また、各第1,第2信号側受信回路76,84には受信用アンテナ88,89が接続されている。同様に、各第1,第2走査側受信回路78,86には受信用アンテナ90,91が接続されている。こうして、上記送信側回路73から各受信回路76,84,78,86へは、アンテナ87,88,89,90,91を介して電磁波によって変調信号を伝送するので、上記第1,第2実施の形態における電送線14,34は不要となる。したがって、上記第2実施の形態に比べて配線を簡略化することができるのである。
【0082】
図7に示すように、本実施の形態においても、上記第3実施の形態の場合と同様に、各第1,第2信号側受信回路76,84および各第1,第2走査側受信回路78,86で成る受信回路を球状の半導体基板上に形成して球状の集積回路96とする。そして、この球状の集積回路96をアクティブマトリクス基板95の表面に形成された溝97に嵌め込んでいる。その際に、球状の集積回路96および溝97の一部を平坦にして、溝97に嵌め込まれた集積回路96の方向の自由度を上記平坦面に垂直な軸の回りの回転のみに制限している。そして、球状の集積回路96上には、上記軸に対して対称なリング状に配線98を形成し、アクティブマトリクス基板95上および溝97の壁に形成された信号線(または走査線)99に接続するようにしている。
【0083】
さらに、本実施の形態においては、上記球状の集積回路96上には、上記軸に対して対称なリング状にアンテナ88(89,90,91)が形成されている。尚、電源線および接地線は、上記第3実施の形態の場合と同様に、アクティブマトリクス基板95上および溝97の側壁に形成してもよいし、外部から球状の集積回路96に電磁波を照射して集積回路96上に形成されたアンテナ88(89,90,91)によって電力を集電するようにしてもよい。このように、球状の集積回路96上に形成されたアンテナ88(89,90,91)が電力を集電する機能を有する場合には電源線および接地線が不要となり、配線をさらに簡略化することができる。
【0084】
本実施の形態の液晶表示装置においては、上記送信側回路73から各受信回路76,84,78,86へは、アンテナ87,88,89,90,91を介して電磁波によって変調信号を伝送するようにしている。したがって、上記電送線が不要となり、配線が簡略化される。その結果、さらに配線容量を減らすことができる。すなわち、本実施の形態によれば、配線容量を充放電するために要する電力を更に小さくでき、液晶表示装置を低消費電力化することができるのである。
【0085】
尚、本実施の形態においては、図6に示すように、各信号線79および各走査線80の夫々の両端に受信回路を接続している。しかしながら、図1に示すように、各信号線79および各走査線80の片方のみに受信回路を接続しても差し支えない。
【0086】
<第5実施の形態>
本実施の形態は、上記第1実施の形態〜第4実施の形態における送信側回路と各受信回路との間でアンテナを介して電磁波によって双方向に変調信号を送受信するようにしたものに関する。
【0087】
図8は、本実施の形態の液晶表示装置の回路図である。液晶パネル101,画素102,第1信号ドライバ回路105,第1走査ドライバ回路107,信号線109,走査線110,TFT111,画素電極112,第2信号ドライバ回路113および第2走査ドライバ回路115は、上記第4実施の形態において図6に示す液晶パネル71,画素72,第1信号ドライバ回路75,第1走査ドライバ回路77,信号線79,走査線80,TFT81,画素電極82,第2信号ドライバ回路83および第2走査ドライバ回路85と同じである。
【0088】
本実施の形態の液晶表示装置では、上記第1信号ドライバ回路105を構成する第1信号側送受信回路106,第1走査ドライバ回路107を構成する第1走査側送受信回路108,第2信号ドライバ回路113を構成する第2信号側送受信回路114および第2走査ドライバ回路115を構成する第2走査側送受信回路116と、送受信回路103との間で行われる変調信号の流れが、一方向ではなく双方向で行われるようになっている。
【0089】
すなわち、本実施の形態における上記送受信回路103は、受信機能も併せ持っている。また、第1,第2信号ドライバ回路105,113および第1,第2走査ドライバ回路107,115を構成する各送受信回路106,114,108,116は、夫々送信機能も併せ持っているのである。そして、送受信回路103には送受信アンテナ117が、第1,第2信号側送受信回路106,114には送受信アンテナ118,119が、第1,第2走査側送受信回路108,116には送受信アンテナ120,121が接続されている。
【0090】
上記構成によれば、上記第1,第2信号側送受信回路106,114および第1,第2走査側送受信回路108,116から、送受信回路103または他の第1,第2信号側送受信回路106,114または他の第1,第2走査側送受信回路108,116に情報を送信できる。そのために、本液晶表示装置に、より高度な機能を持たせることが可能となる。例えば、信号線109または走査線110の一端に接続された送受信回路に不具合が生じた場合には、不具合が生じた送受信回路自身あるいは他端に接続された対となる送受信回路によってその情報を送受信回路103に送信する。そして、送受信回路103は、その情報に基づいて上記対となる送受信回路の認識符号を変調信号に組み込む(拡散符号で拡散変調する)ことによって、画像信号の送り先を上記対となる送受信回路に変更することができるのである。
【0091】
上述のように、本実施の形態の液晶表示装置においては、上記信号線109または走査線110に接続された送受信回路106,114,108,116の何れかから他の送受信回路103,106,114,108,116に情報を伝達できるので、本液晶表示装置に、より高度な機能を持たせることが可能になる。
【0092】
尚、本実施の形態においては、上記送受信回路103と、第1,第2信号側送受信回路106,114および第1,第2走査側送受信回路108,116との間で、アンテナ117,118,119,120,121を介して電磁波によって双方向に情報を送受信するようにしている。しかしながら、この発明はこれに限定されるものではなく、上記送受信回路と信号側送受信回路および走査側送受信回路とを、メタル配線で接続しても一向に差し支えない。
【0093】
尚、上記各実施の形態においては、液晶表示装置の場合を例に説明している。しかしながら、この発明はこれに限定されるものではなく、有機EL等のアクティブマトリクス型表示装置全般を含むものに適用可能である。
【0094】
【発明の効果】
以上より明らかなように、第1の発明のアクティブマトリクス型表示装置は、表示部駆動回路の送信回路から、表示パネルを駆動するための情報に基づいて変調された信号を伝送手段を介して送信すると、各走査側受信回路は、上記変調された信号を復調して表示パネルの画素を選択するための電圧を発生して接続されている走査線に送出し、各信号側受信回路は、上記変調された信号を復調して上記選択画素を表示するための電圧を発生して接続されている信号線に送出するので、上記表示パネルの信号線および走査線毎に上記電送線を分割する必要がなく、上記送信回路と信号側受信回路および走査側受信回路とは最低限1本の電送線で接続されていればよい。したがって、上記表示パネル以外の領域での配線を著しく簡略化して配線容量を低減できる。そのため、上記表示パネルを駆動する電流が小さくなり、配線に要する面積も含めて上記表示パネルを駆動する各回路の面積を低減できる。
【0095】
さらに、上記電送線中を伝播する上記変調された信号の振幅(電圧)を、上記信号線または走査線に印加される電圧に比べて非常に小さくできる。したがって、上記変調された信号を送信するための電力を十分に小さくして、上記表示パネルを駆動する回路の消費電力を小さくできる。
【0096】
また、1実施例のアクティブマトリクス型表示装置は、上記信号側受信回路を上記各信号線当り2個ずつ接続し、上記走査側受信回路を上記各走査線当り2個ずつ接続したので、一方の受信回路が不良になった場合には、予備となる他方の受信回路を用いることができる。したがって、歩留りを大幅に向上できる。
【0097】
また、1実施例のアクティブマトリクス型表示装置は、上記各信号側受信回路及び各走査側受信回路のうちの少なくとも一方を球状の半導体基板上に形成し、上記表示パネルの基板に実装したので、所謂べアチップで実装することが可能になる。したがって、平面の半導体基板を実装する場合に比べて実装工程を容易にできる。
【0098】
また、1実施例のアクティブマトリクス型表示装置は、上記変調された信号としてPSK方式,FSK方式,ASK方式およびパルス符号変調方式のうちの何れかで変調された信号を用いるので、上記送信回路,各信号側受信回路および各走査側受信回路を比較的簡単に構成できる。さらに、上記各信号側受信回路および各走査側受信回路には認識符号を割り当て、上記変調された信号には送信先の受信回路に割り当てられた認識符号を組み込むので、容易に特定の信号側受信回路または走査側受信回路に情報を伝送できる。
【0099】
また、1実施例のアクティブマトリクス型表示装置は、上記変調された信号としてCDMA方式によって変調された信号を用いるので、耐ノイズ性能を向上できる。さらに、上記各信号側受信回路および各走査側受信回路には拡散符号を割り当て、上記変調された信号として、送信先の受信回路に割り当てられた拡散符号を用いて拡散変調した信号を伝送するので、特定の信号側受信回路または走査側受信回路のみが復調可能な信号を伝送できる。
【0100】
また、1実施例のアクティブマトリクス型表示装置は、上記認識符号あるいは拡散符号を、上記表示部駆動回路と、上記各信号側受信回路および各走査側受信回路との何れか一方に記憶すると共に、外部から書き換え可能にしたので、同一品種として製造された上記信号側受信回路および走査側受信回路を、上記表示パネルの基板に実装された後に、特定の信号側受信回路および走査側受信回路として動作させることができる。また、同一品種として製造された上記表示部駆動回路を、画素数の異なる他の表示パネルにも使用できる。すなわち、上記表示部駆動回路,信号側受信回路および走査側受信回路を異なる品種の表示装置で共通に用いることができ、開発コストを抑えることができるのである。
【0101】
また、1実施例のアクティブマトリクス型表示装置は、上記伝送手段をアンテナとし、上記伝送される信号を変調された電磁波信号としたので、上記電送線が不要となる。したがって、上記表示パネル以外の領域における配線を更に簡略化して配線容量を更に減らすことができる。その結果、配線容量を充放電するために要する電力が更に小さくなり、更なる低消費電力化を図ることができる。
【0102】
また、1実施例のアクティブマトリクス型表示装置は、上記アンテナを外部からの電磁波の照射による集電を可能にし、上記各信号側受信回路および各走査側受信回路は上記アンテナで集電された電力によって動作するので、電源線および接地線が不要となって、更に配線を簡略化できる。
【0103】
また、第2の発明アクティブマトリクス型表示装置は、表示部駆動回路の送受信回路を、上記表示パネルを駆動するための情報に基づいて変調した信号を送信する機能と、他の回路からの変調された信号を受信・復調する機能とを有するように成し、各走査側送受信回路を、上記変調された信号を受信・復調して画素選択用の電圧を発生して接続されている走査線に送出する機能と、変調した信号を送信する機能とを有するように成し、各信号側送受信回路を、上記変調された信号を受信・復調して表示用の電圧を発生して接続されている信号線に送出する機能と、変調した信号を送信する機能とを有するように成し、伝送手段を、上記送受信回路からの上記変調された信号を上記各信号側送受信回路および各走査側送受信回路に伝送する一方、上記各信号側送受信回路あるいは上記各走査側送受信回路からの上記変調された信号を上記送受信回路に伝送するようにしたので、上記第1の発明の場合と同様に、表示パネル以外での配線を簡略化して配線容量を低減し、上記表示パネルを駆動する各回路の面積および消費電力を低減できる。
【0104】
さらに、上記送受信回路,各信号側送受信回路および各走査側送受信回路は相互に通信を行なうことができるので、より高度な機能を持たせることができる。
【0105】
また、1実施例のアクティブマトリクス型表示装置は、上記信号側送受信回路を上記各信号線当り2個ずつ接続し、上記走査側送受信回路を上記各走査線当り2個ずつ接続したので、一方の送受信回路が不良になった場合には、予備となる他方の送受信回路を用いることができる。したがって、歩留りを大幅に向上できる。
【0106】
また、1実施例のアクティブマトリクス型表示装置は、上記各信号側送受信回路および各走査側送受信回路のうちの少なくとも一方を球状の半導体基板上に形成し、上記表示パネルの基板に実装したので、所謂べアチップで実装することが可能になる。したがって、平面の半導体基板を実装する場合に比べて実装工程を容易にできる。
【0107】
また、1実施例のアクティブマトリクス型表示装置は、上記変調された信号としてPSK方式,FSK方式,ASK方式およびパルス符号変調方式のうちの何れかで変調された信号を用いるので、上記送受信回路,各信号側送受信回路および各走査側送受信回路を比較的簡単に構成できる。さらに、上記送受信回路,各信号側送受信回路および各走査側送受信回路には認識符号を割り当て、上記変調された信号には送信先の送受信回路に割り当てられた認識符号を組み込むので、容易に特定の送受信回路,信号側送受信回路または走査側送受信回路に情報を伝送できる。
【0108】
また、1実施例のアクティブマトリクス型表示装置は、上記変調された信号としてCDMA方式によって変調された信号を用いるので、耐ノイズ性能を向上できる。さらに、上記送受信回路,各信号側送受信回路および各走査側送受信回路には拡散符号を割り当て、上記変調された信号として、送信先の送受信回路に割り当てられた拡散符号を用いて拡散変調した信号を伝送するので、特定の送受信回路,信号側送受信回路または走査側送受信回路のみが復調可能な信号を伝送できる。
【0109】
また、1実施例のアクティブマトリクス型表示装置は、上記認識符号あるいは拡散符号を、上記表示部駆動回路と、上記各信号側送受信回路および各走査側送受信回路との何れか一方に記憶すると共に、外部から書き換え可能にしたので、同一品種として製造された上記信号側送受信回路および走査側送受信回路を、上記表示パネルの基板に実装された後に、特定の信号側送受信回路および走査側送受信回路として動作させることができる。また、同一品種として製造された上記表示部駆動回路を、画素数の異なる他の表示パネルにも使用できる。すなわち、上記表示部駆動回路,信号側送受信回路及び走査側送受信回路を異なる品種の表示装置で共通に用いることができ、開発コストを抑えることができるのである。
【0110】
また、1実施例のアクティブマトリクス型表示装置は、上記伝送手段をアンテナとし、上記伝送される信号を変調された電磁波信号としたので、上記電送線が不要となる。したがって、上記表示パネル以外の領域における配線を更に簡略化して配線容量を更に減らすことができる。その結果、配線容量を充放電するために要する電力が更に小さくなり、更なる低消費電力化を図ることができる。
【0111】
また、1実施例のアクティブマトリクス型表示装置は、上記アンテナを外部からの電磁波の照射による集電を可能にし、上記各信号側送受信回路および各走査側送受信回路は上記アンテナで集電された電力によって動作するので、電源線および接地線が不要となって、更に配線を簡略化できる。
【0112】
また、1実施例のアクティブマトリクス型表示装置は、上記表示部駆動回路を上記各画素に対してランダムアクセスするような上記変調された信号を送信するようにしたので、必要な画素のみにアクセスすることができ、上記伝送手段によって伝送される上記変調された信号の周波数を下げることができる。あるいは、上記変調された信号を停止する時間の割合を増加できる。したがって、更なる低消費電力化を図ることができる。
【0113】
また、1実施例のアクティブマトリクス型表示装置は、上記表示パネルを、液晶表示パネルあるいは有機EL表示パネルとしたので、上記表示パネルとして液晶表示パネルが用いられた場合には、低消費電力で高精細な表示を行うことができる。一方、自発光する有機EL表示パネルが用いられた場合には、高輝度で高視野角な表示を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明のアクティブマトリクス型表示装置としての液晶表示装置における回路図である。
【図2】 図1とは異なる液晶表示装置の回路図である。
【図3】 図1および図2とは異なる液晶表示装置における受信回路部分の拡大平面図である。
【図4】 図3におけるA‐A'矢視断面図である。
【図5】 図3におけるB‐B'矢視断面図である。
【図6】 図1および図2とは異なる液晶表示装置の回路図である。
【図7】 図6における受信回路部分の拡大平面図である。
【図8】 図1,図2および図6とは異なる液晶表示装置の回路図である。
【図9】 従来の液晶表示装置の構成を示す図である。
【符号の説明】
11,31,71,101…液晶パネル、
12,32,72,102…画素、
13,33,73…送信側回路、
14,34,58…電送線、
15…信号ドライバ回路、
16…信号側受信回路、
17…走査ドライバ回路、
18…走査側受信回路、
19,39,79,109…信号線、
20,40,80,110…走査線、
21,41,81,111…TFT、
22,42,82,112…画素電極、
35,75,105…第1信号ドライバ回路、
36,76…第1信号側受信回路、
37,77,107…第1走査ドライバ回路、
38,78…第1走査側受信回路、
43,83,113…第2信号ドライバ回路、
44,84…第2信号側受信回路、
45,85,115…第2走査ドライバ回路、
46,86…第2走査側受信回路、
51,95…アクティブマトリクス基板、
52…対向基板、
53…液晶層、
54,97…溝、
55,96…球状の集積回路、
56…電源線、
57…接地線、
59,99…信号線(または走査線)、
60〜63,98…配線、
87…送信用アンテナ、
88,89,90,91…受信用アンテナ、
103…送受信回路、
106…第1信号側送受信回路、
108…第1走査側送受信回路、
114…第2信号側送受信回路、
116…第2走査側送受信回路、
117,118,119,120,121…送受信アンテナ。
Claims (18)
- 一方向に配列された複数の信号線と、上記一方向とは異なる他方向に配列された複数の走査線と、上記各信号線と各走査線との交差位置近傍にマトリクス状に配列されると共に上記信号線と走査線とに接続された画素を含む表示パネルを駆動して、上記画素を表示するアクティブマトリクス型表示装置において、
上記表示パネルを駆動するための情報に基づいて変調した信号を送信する送信回路を含む表示部駆動回路と、
上記各走査線毎に設けられると共に、上記複数の走査線の何れか一つに接続されて、この接続されている走査線用の上記変調された信号を受信して復調し、上記画素を選択するための電圧を発生して当該走査線に送出する複数の走査側受信回路と、
上記各信号線毎に設けられると共に、上記複数の信号線の何れか一つに接続されて、この接続されている信号線用の上記変調された信号を受信して復調し、上記選択された画素を表示するための電圧を発生して当該信号線に送出する複数の信号側受信回路と、
上記送信回路と各信号側受信回路と各走査側受信回路との夫々に接続されて、上記送信回路からの上記変調された信号を上記各信号側受信回路および各走査側受信回路に伝送する伝送手段と
を備えたことを特徴とするアクティブマトリクス型表示装置。 - 請求項1に記載されたアクティブマトリクス型表示装置において、
上記信号側受信回路は、上記各信号線当り2個ずつ接続されており、
上記走査側受信回路は、上記各走査線当り2個ずつ接続されていることを特徴とするアクティブマトリクス型表示装置。 - 請求項1あるいは請求項2に記載のアクティブマトリクス型表示装置において、
上記各信号側受信回路および各走査側受信回路のうちの少なくとも一方は、球状の半導体基板上に形成されると共に、上記表示パネルの基板に実装されていることを特徴とするアクティブマトリクス型表示装置。 - 請求項1乃至請求項3の何れか一つに記載のアクティブマトリクス型表示装置において、
上記各信号側受信回路および各走査側受信回路には夫々認識符号が割り当てられており、
上記変調された信号は、位相変位変調方式,周波数変位変調方式,振幅変位変調方式およびパルス符号変調方式のうちの何れか一つの変調方式によって変調されると共に、送信先の受信回路に割り当てられた認識符号が組み込まれた信号であることを特徴とするアクティブマトリクス型表示装置。 - 請求項1乃至請求項3の何れか一つに記載のアクティブマトリクス型表示装置において、
上記各信号側受信回路および各走査側受信回路には夫々拡散符号が割り当てられており、
上記変調された信号は、送信先の受信回路に割り当てられた拡散符号を用いて符号分割多元接続方式によって拡散変調された信号であることを特徴とするアクティブマトリクス型表示装置。 - 請求項4あるいは請求項5に記載のアクティブマトリクス型表示装置において、
上記認識符号あるいは拡散符号は、上記表示部駆動回路と、上記各信号側受信回路および各走査側受信回路との何れか一方に記憶されており、
上記記憶された認識符号あるいは拡散符号は、外部から書き換え可能になっていることを特徴とするアクティブマトリクス型表示装置。 - 請求項1乃至請求項6の何れか一つに記載のアクティブマトリクス型表示装置において、
上記伝送手段はアンテナであり、上記伝送される信号は変調された電磁波信号であることを特徴とするアクティブマトリクス型表示装置。 - 請求項7に記載されたアクティブマトリクス型表示装置において、
上記アンテナは、外部からの電磁波の照射によって集電を行なうことが可能になっており、
上記各信号側受信回路および各走査側受信回路は、上記アンテナで集電された電力によって動作するようになっていることを特徴とするアクティブマトリクス型表示装置。 - 一方向に配列された複数の信号線と、上記一方向とは異なる他方向に配列された複数の走査線と、上記各信号線と各走査線との交差位置近傍にマトリクス状に配列されると共に上記信号線と走査線とに接続された画素を含む表示パネルを駆動して、上記画素を表示するアクティブマトリクス型表示装置において、
送受信回路を含む表示部駆動回路と、
上記各走査線毎に設けられると共に、上記複数の走査線の何れか一つに接続された複数の走査側送受信回路と、
上記各信号線毎に設けられると共に、上記複数の信号線の何れか一つに接続された複数の信号側送受信回路と、
上記送受信回路と各走査側送受信回路と各信号側送受信回路との夫々に接続された伝送手段を備えて、
上記送受信回路は、上記表示パネルを駆動するための情報に基づいて変調した信号を送信する機能と、上記各信号側送受信回路および各走査側送受信回路からの変調された信号を受信して復調する機能とを有し、
上記各走査側送受信回路は、接続されている走査線用の上記変調された信号を受信して復調し、上記画素を選択するための電圧を発生して当該走査線に送出する機能と、上記表示パネルの駆動情報とは異なる情報に基づいて変調した信号を送信する機能とを有し、
上記各信号側送受信回路は、接続されている信号線用の上記変調された信号を受信して復調し、上記選択された画素を表示するための電圧を発生して当該信号線に送出する機能と、上記表示パネルの駆動情報とは異なる情報に基づいて変調した信号を送信する機能とを有し、
上記伝送手段は、上記送受信回路からの上記変調された信号を上記各信号側送受信回路および各走査側送受信回路に伝送する一方、上記各信号側送受信回路あるいは上記各走査側送受信回路からの上記変調された信号を上記送受信回路に伝送するようになっている
ことを特徴とするアクティブマトリクス型表示装置。 - 請求項9に記載のアクティブマトリクス型表示装置において、
上記信号側送受信回路は、上記各信号線当り2個ずつ接続されており、
上記走査側送受信回路は、上記各走査線当り2個ずつ接続されていることを特徴とするアクティブマトリクス型表示装置。 - 請求項9あるいは請求項10に記載のアクティブマトリクス型表示装置において、
上記各信号側送受信回路及び各走査側送受信回路のうちの少なくとも一方は、球状の半導体基板上に形成されると共に、上記表示パネルの基板に実装されていることを特徴とするアクティブマトリクス型表示装置。 - 請求項9乃至請求項11の何れか一つに記載のアクティブマトリクス型表示装置において、
上記送受信回路,各信号側送受信回路および各走査側送受信回路には夫々認識符号が割り当てられており、
上記変調された信号は、位相変位変調方式,周波数変位変調方式,振幅変位変調方式およびパルス符号変調方式のうちの何れか一つの変調方式によって変調されると共に、送信先の送受信回路に割り当てられた認識符号が組み込まれた信号であることを特徴とするアクティブマトリクス型表示装置。 - 請求項9乃至請求項11の何れか一つに記載のアクティブマトリクス型表示装置において、
上記送受信回路,各信号側送受信回路および各走査側送受信回路には夫々拡散符号が割り当てられており、
上記変調された信号は、送信先の送受信回路に割り当てられた拡散符号を用いて符号分割多元接続方式によって拡散変調された信号であることを特徴とするアクティブマトリクス型表示装置。 - 請求項12あるいは請求項13に記載のアクティブマトリクス型表示装置において、
上記認識符号あるいは拡散符号は、上記表示部駆動回路と、上記各信号側送受信回路および各走査側送受信回路との何れか一方に記憶されており、
上記記憶された認識符号あるいは拡散符号は、外部から書き換え可能になっていることを特徴とするアクティブマトリクス型表示装置。 - 請求項9乃至請求項14の何れか一つに記載のアクティブマトリクス型表示装置において、
上記伝送手段はアンテナであり、上記伝送される信号は変調された電磁波信号であることを特徴とするアクティブマトリクス型表示装置。 - 請求項15に記載のアクティブマトリクス型表示装置において、
上記アンテナは、外部からの電磁波の照射によって集電を行なうことが可能になっており、
上記各信号側送受信回路および各走査側送受信回路は、上記アンテナで集電された電力によって動作するようになっていることを特徴とするアクティブマトリクス型表示装置。 - 請求項1乃至請求項16の何れか一つに記載のアクティブマトリクス型表示装置において、
上記表示部駆動回路は、上記各画素に対してランダムアクセスするような上記変調した信号を送信するようになっていることを特徴とするアクティブマトリクス型表示装置。 - 請求項1乃至請求項17の何れか一つに記載のアクティブマトリクス型表示装置において、
上記表示パネルは、液晶表示パネルあるいは有機エレクトロ・ルミネッセンス表示パネルであることを特徴とするアクティブマトリクス型表示装置。
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