JP4689025B2 - 液晶表示装置の製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、薄膜トランジスタを備えた液晶表示装置の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、液晶表示装置の高精細化に伴い、小型化した各画素内の遮光領域を狭くして開口率を向上させるために、液晶を駆動する素子の小型化の要求が高まっている。各画素は、ある走査タイミングで印加された信号電圧を次の走査タイミングまで十分保持できるように、2つの電極で誘電体層を挟んだ蓄積容量を有しているが、遮光領域を狭くするためには、この蓄積容量の電極の面積も縮小する必要がある。所定の容量を確保した上で蓄積容量素子の面積を縮小するには、誘電体層を薄くするか、誘電体層の形成材料を比誘電率の高い材料に換える必要がある。
【0003】
ここで、従来の液晶表示装置におけるアレイ基板の構造について、図11を用いて説明する。図11は、従来の液晶表示装置におけるアレイ基板の概略の構造を示す部分断面図である。図11(a)は薄膜トランジスタ(TFT)152を示しており、図11(b)は蓄積容量154を示している。
【0004】
図11(a)に示すTFT152は、絶縁性基板である透明ガラス基板102上に、ゲート電極104を有している。ゲート電極104上には、ゲート絶縁膜として機能する絶縁膜108が形成されている。絶縁膜108上には、動作半導体膜110、ソース/ドレイン電極等を形成する際のエッチングから動作半導体膜110を保護するチャネル保護膜130、オーミックコンタクト層となるn+a−Si層112、ソース電極124及びドレイン電極122が形成されている。ソース電極124及びドレイン電極122はチタン(Ti)層114、アルミニウム(Al)層116、Ti層118の3層で形成されている。ソース電極124及びドレイン電極122上には保護膜126と、保護膜126の一部を開口してソース電極124と接続している画素電極128が形成されている。
【0005】
図11(b)に示す蓄積容量154は、透明ガラス基板102上に、蓄積容量154の一方の電極となる蓄積容量配線106を有している。蓄積容量配線106は、ゲート電極104を形成する金属層で、ゲート電極104の形成と同時に形成されている。蓄積容量配線106上には誘電体層として機能する絶縁膜108が形成されている。絶縁膜108上には、動作半導体膜110、n+a−Si層112、蓄積容量154の他方の電極となる中間電極120がこの順に積層されて形成されている。中間電極120は、ソース電極124及びドレイン電極122を形成する金属層で、ソース電極124及びドレイン電極122の形成と同時に形成され、Ti層114、Al層116、Ti層118の3層の積層構造で形成されている。中間電極120上には保護膜126と、保護膜126の一部を開口して中間電極120と接続する画素電極128が形成されている。このように中間電極120を設けることにより、誘電体層を実質的に絶縁膜108だけにして誘電体層厚を薄くすることができ、蓄積容量154の電極の面積を縮小することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、このような方式を採用しても近年の超高精細の液晶表示装置では画素の開口面積が不足する問題が生じている。さらに、蓄積容量154に所定の容量を確保したまま蓄積容量154の電極の面積を縮小するには、誘電体層として機能している絶縁膜108をさらに薄くする必要があるが、絶縁膜108はTFT152においてゲート絶縁膜として機能しており、あまり薄くしてしまうと絶縁耐圧の劣化を招くという問題も生ずる。これに対して、ゲート電極104を陽極酸化することにより、ゲート電極104表面を不導体化して絶縁耐圧を向上させることや、あるいは陽極酸化膜自体を蓄積容量154の誘電体層として用いることが考えられているが、そのためには新たに陽極酸化のための装置が必要になり、工程増になってしまうという問題が生ずる。
【0007】
本発明の目的は、所定の容量を確保した上で蓄積容量の電極の面積を縮小し、開口率を向上させることにより、表示輝度の高い高品質の超高精細表示が得られる液晶表示装置の製造方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的は、第1及び第2の電極間に誘電体層を挟んで構成される蓄積容量を絶縁性基板上に形成する液晶表示装置の製造方法において、全面に金属層と誘電体形成層とを連続成膜する工程と、前記金属層と前記誘電体形成層とをほぼ同一形状にパターニングして前記第1の電極と前記誘電体層とを形成する工程と、前記第2の電極を前記誘電体層に直接接続して形成する工程とを有することを特徴とする液晶表示装置の製造方法によって達成される。
【0009】
また、上記目的は、第1及び第2の電極間に誘電体層を挟んで構成される蓄積容量を絶縁性基板上に形成する液晶表示装置の製造方法において、前記絶縁性基板上に前記第2の電極を形成する工程と、全面に誘電体形成層と金属層とをこの順に連続成膜し、前記第2の電極上に形成された前記誘電体形成層と前記金属層とをほぼ同一形状にパターニングして、前記第2の電極に直接接続された前記誘電体層と、前記第1の電極とを形成する工程とを有することを特徴とする液晶表示装置の製造方法によって達成される。
【0010】
上記本発明の液晶表示装置の製造方法であって、前記第1の電極は画素電極に接続して形成され、前記第2の電極は蓄積容量配線であることを特徴とする。
【0011】
上記本発明の液晶表示装置の製造方法であって、前記誘電体層上に形成された絶縁膜を開口して前記誘電体層を露出させる工程を有し、前記誘電体層上に前記第2の電極が直接接続されることを特徴とする。
【0012】
また、上記目的は、絶縁性基板全面に金属層と誘電体形成層とをこの順に連続成膜する工程と、前記金属層と前記誘電体形成層とをほぼ同一形状にパターニングして、ゲート電極及び蓄積容量配線を形成し、前記蓄積容量配線上に誘電体層を形成する工程と、全面に絶縁膜を形成する工程と、前記絶縁膜上に動作半導体膜を形成する工程と、前記動作半導体膜上にチャネル保護膜を形成する工程と、前記チャネル保護膜を挟んで前記動作半導体膜に接続されたソース電極及びドレイン電極を形成する工程と、全面に保護膜を形成する工程と、前記ソース電極上及び前記誘電体層上の前記保護膜を開口し、前記誘電体層上の前記絶縁膜を開口して、前記ソース電極表面及び前記誘電体層表面を露出させる工程と、前記ソース電極及び前記誘電体層に直接接続される画素電極を形成する工程とを有することを特徴とする液晶表示装置の製造方法によって達成される。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明の第1の実施の形態による液晶表示装置について、図1乃至図5を用いて説明する。まず、本実施の形態による液晶表示装置の構成について、図1乃至図3を用いて説明する。図1は、本実施の形態による液晶表示装置の全体構成を示している。アレイ基板81上には、TFT52と、例えばITO(インジウム・ティン・オキサイド)等の透明電極からなる画素電極を有する画素領域84とがマトリクス状に多数配置された表示領域86が画定されている。なお、図1では画素領域84内に1画素分の液晶表示装置の等価回路を示している。表示領域86の周囲には、図中左方にはゲートバスライン駆動回路88が配置され、図中上方にデータバスライン駆動回路90が配置されている。
【0014】
また、システム側からのドットクロックや、水平同期信号(Hsync)、垂直同期信号(Vsync)、及びRGBデータが入力する入力端子92が図中パネル上方に設けられている。アレイ基板81は図示しないシール剤を介して対向基板94と対向して貼り合わされている。アレイ基板81と対向基板94との間のセルギャップに液晶lcが封入されている。アレイ基板81上の表示電極と対向基板94上の対向電極、及びそれらに挟まれた液晶lcで液晶容量Clcが形成されている。一方、アレイ基板81側で表示電極と蓄積容量電極が形成されて蓄積容量54が形成されている。
【0015】
表示領域86内には図中上下方向に延びるデータバスライン96が図中左右方向に平行に複数形成されている。複数のデータバスライン96のそれぞれは、液晶駆動回路としてのデータバスライン駆動回路90に接続されており、データバスライン96毎に所定の階調電圧が印加されるようになっている。
【0016】
また、データバスライン96とほぼ直交する方向に延びるゲートバスライン98が図中上下方向に平行に複数形成されている。複数のゲートバスライン98のそれぞれは、液晶駆動回路としてのゲートバスライン駆動回路88に接続されている。ゲートバスライン駆動回路88は、内蔵したシフトレジスタから出力されるビット出力に同期して、複数のゲートバスライン98に対して順にゲートパルスを出力するようになっている。
【0017】
ゲートバスライン駆動回路88により複数のゲートバスライン98のいずれか1つにゲートパルスが出力されると、当該ゲートバスライン98に接続されている複数のTFT52がオン状態になる。これにより、データバスライン駆動回路90から複数のデータバスライン96のそれぞれに印加されている階調電圧が各画素電極に印加される。
【0018】
図2は、本実施の形態による液晶表示装置における蓄積容量の基本構成を説明するアレイ基板の概略断面図である。透明ガラス基板2上に金属層と誘電体形成層とを連続成膜し、ほぼ同一形状にパターニングすることにより、第1の電極である蓄積容量配線6と誘電体層7とが形成されている。誘電体層7の上部の絶縁膜8が開口され、第2の電極として作用する画素電極28が直接接続している。
【0019】
誘電体層7の上部の絶縁膜8を開口する際、誘電体層7がエッチングされてしまうと蓄積容量が形成できない。そのため誘電体層7は、アルミニウムの窒化物(AlN)やAl合金の窒化物、あるいはシリコン酸化物(SiOX)等の、絶縁膜8の形成材料であるシリコン窒化物(SiNX)をエッチングする際にエッチングされない材料で形成する必要がある。
【0020】
AlNは、誘電体として優れた特性を有している。表1は、誘電体として用いられる材料の比誘電率を示している。表1に示すように、AlNの比誘電率は7〜9であり、SiOXの3.9、SiNXの6.7と比較して高い比誘電率を有している。そのため、他の材料を誘電体として用いるよりも小さい電極面積で所望の蓄積容量を確保することができる。なお、AlNの比誘電率の値が範囲を有しているのは、窒化の度合いによって値が変化するためである。
【0021】
【表1】
【0022】
第1の電極である蓄積容量配線6と誘電体層7とを、AlとAlNとで、あるいはAl合金とAl合金の窒化物とで形成すれば、蓄積容量配線6と誘電体層7とを同一装置を用いて連続成膜することが可能である。また、塩素系ガスを用いたドライエッチング法により一括してエッチングすることが可能である。さらに、誘電体層7上を開口する工程は、端子部を開口する工程と兼ねることが可能である。そのため、工程は増加しないという利点を有する。
【0023】
図3は、本実施の形態による液晶表示装置におけるアレイ基板の概略断面図である。図中左側にTFT52を示し、図中右側が蓄積容量54を示している。以下、TFT52と蓄積容量54とに分けて説明する。なお、図3は画素領域内のTFT及び蓄積容量以外の領域を省略して示している。
【0024】
TFT52は、絶縁性基板である透明ガラス基板2上に、例えば膜厚150nmのAl又はAl合金からなる金属層により形成されたゲート電極4を有している。ゲート電極4上には、ゲート電極4とほぼ同一形状にパターニングされた誘電体層5が形成されている。ゲート電極4及び誘電体層5上には、ゲート絶縁膜として機能する絶縁膜8が形成されている。絶縁膜8は、例えば膜厚400nmのSiNX層により形成される。絶縁膜8上には、例えば膜厚30nmのアモルファスシリコン(a−Si)層により動作半導体膜10が形成されている。
【0025】
動作半導体膜10上には、ソース/ドレイン形成金属層をエッチングする際に動作半導体膜10を保護するチャネル保護膜30が、例えば膜厚150nmのSiNX層により形成されている。チャネル保護膜30上には、所定の間隙で対向する例えば膜厚30nmのn+a−Si層12が形成されている。n+a−Si層12上には、例えば膜厚50nmのTi層、100nmのAl層、80nmのTi層がこの順に積層された3層構造によりソース電極24及びドレイン電極22が形成されている。ソース電極24及びドレイン電極22上には保護膜26が形成されており、保護膜26の一部を開口してソース電極24と接続している画素電極28が、例えばITO層により形成されている。
【0026】
蓄積容量54は、透明ガラス基板2上に、蓄積容量54の第1の電極となる蓄積容量配線6を有している。蓄積容量配線6は、ゲート電極4のと同一の金属層で、ゲート金属4の形成と同時に形成されており、例えば膜厚150nmのAl層又はAl合金層からなる。蓄積容量配線6上には、蓄積容量配線6とほぼ同一形状にパターニングされた誘電体層7が形成されている。誘電体層7は、例えば膜厚150nmのAlN層又はAl合金の窒化物層で形成されている。誘電体層7上には絶縁膜8と保護膜26が形成されており、絶縁膜8と保護膜26を開口して、蓄積容量54の第2の電極として作用する画素電極28が、誘電体層7上面に直接接続されて形成されている。
【0027】
次に、本実施の形態による液晶表示装置の製造方法について、図4及び図5を用いて説明する。図4は、本実施の形態による液晶表示装置におけるアレイ基板の概略の製造工程を示す工程断面図である。なお、図4は画素領域内のTFT及び蓄積容量以外の領域を省略して示している。
まず、透明ガラス基板2全面に、金属層及び誘電体形成層として、例えばAl層及びAlN層、あるいはAl合金層及びAl合金の窒化物層をスパッタ法により連続成膜する。金属層と誘電体形成層の膜厚は、例えばそれぞれ150nmである。誘電体形成層はアルゴン(Ar)と窒素(N2)の混合ガス雰囲気中で成膜され、N2の混合比は例えば60%である。図5は、スパッタ法を用いてAl層(AlN層)を成膜する際のArとN2との混合比の変化によるAlN層の比抵抗の変化を示している。横軸はN2の混合比(%)を表しており、縦軸はAlN層の比抵抗(μΩ・cm)を対数で表している。図5に示すように、N2の混合比が約50%までは導電性を有しているが、55%以上になるとほぼ導電性を失い、成膜される層は透明になる。
【0028】
図4に戻り、誘電体形成層上にレジストを塗布し、露光工程を経て所定のレジストパターンを形成する。例えば塩素系ガスを用いたドライエッチングにより誘電体形成層と金属層を一括エッチングしてほぼ同一形状にパターニングし、ゲート電極4及びその上部の誘電体層5と、蓄積容量を構成する第1の電極となる蓄積容量配線6及びその上部の誘電体層7とを形成する(図4(a))。
【0029】
次に、図4(b)に示すように、全面に例えば膜厚400nmのSiNX層からなる絶縁膜8と、例えば膜厚30nmのa−Si層9と、例えば膜厚150nmのSiNX層とをCVD法によりこの順に連続成膜する。次いで、上層のSiNX層を所定の形状にパターニングしてチャネル保護膜30を形成する。
【0030】
次に、例えば膜厚30nmのn+a−Si層12と、例えば膜厚50nmのTi層、100nmのAl層、80nmのTi層をスパッタ法によりこの順に全面に形成する。次に、チャネル保護膜30をエッチングストッパとして、n+a−Si層12、Ti/Al/Ti層、及びa−Si層9を一括エッチングして所定の形状にパターニングし、動作半導体膜10と、n+a−Si層12と、3層構造のソース電極24及びドレイン電極22とを形成する(図4(c))。
【0031】
次に、図4(d)に示すように、例えば膜厚300nmのSiNX層により保護膜26を形成する。次いで、ソース電極24及び誘電体層7上の保護膜26をフッ素系ガスを用いたドライエッチングにより開口する。この際、フッ素系ガスを用いることによって、誘電体層7上のSiNX層で形成された絶縁膜8は除去されるが、AlNで形成された誘電体層7は除去されない。このため誘電体層7は、成膜時の膜厚を維持することができる。すなわち、誘電体層7の形成材料を適切に選択することにより、エッチング分布に左右されない均一な蓄積容量を透明ガラス基板2上に形成することができる。
【0032】
次に、例えば膜厚70nmのITO層により画素電極28を形成する。画素電極28の一部は誘電体層7上面に直接接続されて、蓄積容量配線(第1の電極)6、誘電体層7と共に蓄積容量を構成する第2の電極として機能する。
以上説明した工程を経て、本実施の形態による液晶表示装置におけるアレイ基板が完成する。この後対向基板と貼り合せ、液晶を封止して本実施の形態による液晶表示装置が完成する。
【0033】
本実施の形態によれば、蓄積容量配線(第1の電極)6及び画素電極(第2の電極)28と共に蓄積容量を構成する誘電体層7は、絶縁膜8と異なる層で形成されているため、絶縁耐圧を考慮せずに薄くすることができる。また、誘電体層7を形成しているAlNは、SiNX等と比較して高い比誘電率を有するため、小さい電極面積で蓄積容量を確保することができる。したがって、所定の容量を確保した上で蓄積容量の電極の面積を縮小することが可能である。よって、開口率を向上させることにより、表示輝度の高い高品質の超高精細表示が得られる液晶表示装置を製造できる。
【0034】
次に、本発明の第2の実施の形態による液晶表示装置について、図6乃至図8を用いて説明する。まず、本実施の形態による液晶表示装置の構成について図6を用いて説明する。本実施の形態による液晶表示装置の全体構成は、図1に示した第1の実施の形態と同様の構成を有するので、その説明は省略する。図6は、本実施の形態による液晶表示装置におけるアレイ基板の概略断面図である。図3に示した第1の実施の形態における構成要素と同一の機能作用を有する構成要素については、同一の符号を付してその説明は省略又は簡略化する。
【0035】
本実施の形態による液晶表示装置は、画素電極28がガラス基板2の直上に形成されている点に特徴を有している。図6は、ガラス基板2上の隣接する2つの画素に跨る領域近傍を示しており、ガラス基板2の直上の図中左右に2つの画素電極28がそれぞれ形成されている。隣接する2つの画素電極の間隙には、図中右側の画素を駆動するTFTが形成されている。
このTFTは、ガラス基板2上に形成された誘電体層5と、誘電体層5上に形成されたゲート電極4とを有している。ゲート電極4は、誘電体層5の成膜に引き続いて連続成膜された後、誘電体層5とほぼ同一形状にパターニングされている。誘電体層5及びその上のゲート電極4の図中左方端部は、図中右方にある前段の隣接画素の画素電極28の右端部に乗り上げて形成されている。これにより、ゲート電極4が第1の電極となり、右方の画素電極28の右端部が第2の電極となって誘電体層5を挟んで蓄積容量が形成されている。このように、本実施の形態による液晶表示装置の蓄積容量は、ゲート電極(第1の電極)4及び誘電体層5が画素電極(第2の電極)28上に形成されている。
【0036】
ゲート電極4上にはゲート絶縁膜8を介して例えばa−Siからなる動作半導体膜10が形成されている。動作半導体膜10上層にはチャネル保護膜30が形成され、チャネル保護膜30の両端に乗り上げてドレイン電極22とソース電極24とが対向して形成されている。ドレイン電極22とソース電極24は下層に設けられたn+a−Si層12を介して動作半導体膜10と電気的に接続されている。また、TFTの右方には絶縁膜8を含めて他の層は形成されておらず、ソース電極24は、n+a−Si層12、動作半導体膜10、及び絶縁膜8の側壁を下って画素電極28端部にまで延びて画素電極28と電気的に接続されている。
【0037】
次に、本実施の形態による液晶表示装置の製造方法について、図7を用いて説明する。図7は、本実施の形態による液晶表示装置におけるアレイ基板の概略の製造工程を示す工程断面図である。図4に示した第1の実施の形態における構成要素と同一の機能作用を有する構成要素については、同一の符号を付してその説明は省略又は簡略化する。
まず、透明ガラス基板2全面に、例えば膜厚70nmのITO層を成膜した後、エッチングして所定の形状にパターニングし、図中右端部が第2の電極となる画素電極28を形成する。次に、誘電体形成層及び金属層として、例えばAl層及びAlN層、あるいはAl合金層及びAl合金の窒化物層をスパッタ法により連続成膜する。誘電体形成層及び金属層の膜厚は、例えばそれぞれ150nmである。
次に、金属層上にレジストを塗布し、露光工程を経て所定のレジストパターンを形成する。例えば塩素系ガスを用いたドライエッチングにより金属層と誘電体形成層とを一括エッチングしてほぼ同一形状にパターニングし、第1の電極となるゲート電極4と誘電体層5とを形成する。このパターニングにおいて、図6(a)に示すように、誘電体層5及びその上層のゲート電極4の一端部は、例えば前段の画素領域の画素電極28端部に乗り上げるように形成する。
【0038】
次に、図7(b)に示すように、全面に例えば膜厚400nmのSiNX層からなる絶縁膜8と、例えば膜厚30nmのa−Si層9と、例えば膜厚150nmのSiNX層とをCVD法によりこの順に連続成膜する。次いで、上層のSiNX層を所定の形状にパターニングしてチャネル保護膜30を形成する。
【0039】
次に、例えば膜厚30nmのn+a−Si層12をスパッタ法により形成する。次に、n+a−Si層12、a−Si層9、及び絶縁膜8を一括エッチングしてパターニングし、画素開口領域の画素電極28上面を広く露出させる(図7(c))。
【0040】
次に、図7(d)に示すように、例えば膜厚50nmのTi層、100nmのAl層をスパッタ法によりこの順に形成する。次に、チャネル保護膜30をエッチングストッパとしてn+a−Si層12、Ti/Al層、及びa−Si層9を一括エッチングして所定の形状にパターニングし、動作半導体膜10と、n+a−Si層12と、2層構造のソース電極24及びドレイン電極22とを形成する。
以上説明した工程を経て、本実施の形態による液晶表示装置におけるアレイ基板が完成する。この後対向基板と貼り合せ、液晶を封止して本実施の形態による液晶表示装置が完成する。
【0041】
本実施の形態によれば、ゲート電極(第1の電極)4及び画素電極(第2の電極)28と共に蓄積容量を構成する誘電体層5は、絶縁膜8と異なる層で形成されているため、絶縁耐圧を考慮せずに薄くすることができる。また、誘電体層5を形成しているAlNは、SiNX等と比較して高い比誘電率を有するため、小さい電極面積で蓄積容量を確保することができる。したがって、容量を確保した上で蓄積容量の電極の面積を縮小することが可能である。よって、開口率を向上させることにより、表示輝度の高い高品質の超高精細表示が得られる液晶表示装置を製造できる。
【0042】
ところで、図6及び図7に示した画素電極28とゲート電極4のように、複数の導体層を一平面上で絶縁膜を介さずに順次形成すると、一般に隣接短絡の懸念が生ずる。これに対し本実施の形態では、画素電極28を形成した後、基板全面に誘電体形成層を成膜してからゲート電極4を形成するので、蓄積容量の形成だけでなく画素電極28とゲート電極4と間の隣接短絡を確実に防止することができるようになる。特に、蓄積容量を本方法により形成する場合には、工程を増加させずに隣接短絡も確実に防止することができる。
【0043】
図8は本実施の形態による液晶表示装置の変形例におけるアレイ基板の概略断面図である。なお、図8は画素領域内のTFT及び蓄積容量以外の領域を省略して示している。本変形例において、図6に示した上記実施の形態における構成要素と同一の機能作用を有する構成要素については、同一の符号を付してその説明は省略する。図6及び図7に示した液晶表示装置は、画素電極28と隣接する画素領域のゲート電極(図示せず)との間で蓄積容量を形成しているが、図8に示す液晶表示装置は、TFTで駆動される画素に蓄積容量配線6を形成し、誘電体層7を挟んで画素電極28との間に蓄積容量を形成するようにしている。本変形例によっても、上記実施の形態と同様の効果を得ることができる。
【0044】
次に、本発明の第3の実施の形態による液晶表示装置を図9及び図10を用いて説明する。まず、本実施の形態による液晶表示装置の構成について図9を用いて説明する。液晶表示装置の全体構成は、図1に示した第1の実施の形態とほぼ同様の構成を有するので、その説明は省略する。図9は、本実施の形態による液晶表示装置におけるアレイ基板の概略断面図である。なお、図9は画素領域内のTFT及び蓄積容量以外の領域を省略して示している。図3に示した第1の実施の形態における構成要素と同一の機能作用を有する構成要素については、同一の符号を付してその説明は省略又は簡略化する。
【0045】
TFT52は、透明ガラス基板2上に、例えば膜厚150nmのAl層からなるゲート電極4を有している。ゲート電極4上には、絶縁膜8を介して動作半導体膜10、チャネル保護膜30、n+a−Si層12が形成されている。TFT52の左側には、絶縁膜8上に、例えば膜厚150nmのAlN層からなる誘電体層5と、例えば膜厚100nmのAl層38と例えば膜厚50nmのTi層40からなるソース電極42とが形成されている。誘電体層5とソース電極42は、ほぼ同一形状にパターニングされて形成されている。ソース電極42及びn+a−Si層12上には画素電極28が形成されている。
【0046】
蓄積容量54は、透明ガラス基板2上に、蓄積容量54の第2の電極となる蓄積容量配線6を有している。蓄積容量配線6は、ゲート電極4を形成している金属層でゲート電極4の形成と同時に形成されている。蓄積容量配線6上には、例えば膜厚150nmのAlNからなる誘電体層44が形成されている。誘電体層44上には、蓄積容量54の第1の電極となる蓄積容量電極46が形成されている。蓄積容量電極46は、ソース電極42を形成している金属層でソース電極42の形成と同時に形成されている。蓄積容量電極46上には画素電極28が形成されている。
【0047】
次に、本実施の形態による液晶表示装置の製造方法について、図10を用いて説明する。図10は本実施の形態による液晶表示装置におけるアレイ基板の概略の製造工程を示す工程断面図である。なお、図10は画素領域内のTFT及び蓄積容量以外の領域を省略して示している。図4に示した第1の実施の形態における構成要素と同一の機能作用を有する構成要素については、同一の符号を付してその説明は省略又は簡略化する。まず、透明ガラス基板2全面に、例えば膜厚150nmのAl層を成膜し、所定の形状にパターニングして、ゲート電極4と蓄積容量54の第2の電極となる蓄積容量配線6とを形成する。次に、全面に例えば膜厚400nmのSiNX層からなる絶縁膜8と、例えば膜厚30nmのa−Si層9と、例えば膜厚150nmのSiNX層とをCVD法によりこの順に連続成膜する。次いで、上層のSiNX層を所定の形状にパターニングしてチャネル保護膜30を形成する(図10(a))。
【0048】
次に、図10(b)に示すように、n+a−Si層12を形成し、n+a−Si層12と動作半導体膜10を所定の形状にパターニングする。次いで、図10(c)に示すように、蓄積容量配線6上の絶縁膜8を開口してコンタクトホールを形成する。
【0049】
次に、誘電体形成層として、例えば膜厚150nmのAlN層を成膜し、金属層として、例えば膜厚100nmのAl層と例えば膜厚50nmのTi層との2層を順に成膜する。次いで、例えば塩素系ガスを用いたドライエッチング法により誘電体形成層と金属層をほぼ同一形状にパターニングし、誘電体層5と、Al層38及びTi層40からなるソース電極42と、誘電体層44と、蓄積容量54の第1の電極となる蓄積容量電極46とを形成する(図10(d))。次に、例えば膜厚70nmのITO層を全面に成膜した後、エッチングして、画素電極28及びn+a−Si層12をパターニングする(図10(e))。
以上説明した工程を経て、本実施の形態による液晶表示装置におけるアレイ基板が完成する。この後対向基板と貼り合せ、液晶を封止して本実施の形態による液晶表示装置が完成する。
【0050】
本実施の形態によれば、蓄積容量電極(第1の電極)46及び蓄積容量配線(第2の電極)6と共に蓄積容量を構成する誘電体層44は、絶縁膜8と異なる層で形成されているため、絶縁耐圧を考慮せずに薄くすることができる。また、誘電体層44を形成しているAlNは、SiNX等と比較して高い比誘電率を有するため、小さい電極面積で蓄積容量を確保することができる。したがって、容量を確保した上で蓄積容量の電極の面積を縮小することが可能である。よって、開口率を向上させることにより、表示輝度の高い高品質の超高精細表示が得られる液晶表示装置を製造できる。
【0051】
本発明は、上記実施の形態に限らず種々の変形が可能である。
例えば、上記実施の形態においては、チャネルプロテクト型のTFTを備えた液晶表示装置の製造方法を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限らず、チャネルエッチ型のTFTを備えた液晶表示装置の製造方法にも適用可能である。
また、上記実施の形態においては、透過型の液晶表示装置の製造方法を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限らず、ITOに代えて例えばAlを画素電極に用いることにより、反射型の液晶表示装置の製造方法にも適用可能である。
【0052】
以上説明した実施の形態に基づき、本発明は以下のようにまとめられる。
(付記1)
第1及び第2の電極間に誘電体層を挟んで構成される蓄積容量を絶縁性基板上に形成する液晶表示装置の製造方法において、
全面に金属層と誘電体形成層とを連続成膜する工程と、
前記金属層と前記誘電体形成層とをほぼ同一形状にパターニングして前記第1の電極と前記誘電体層とを形成する工程と、
前記第2の電極を前記誘電体層に直接接続して形成する工程と
を有することを特徴とする液晶表示装置の製造方法。
【0053】
(付記2)
第1及び第2の電極間に誘電体層を挟んで構成される蓄積容量を絶縁性基板上に形成する液晶表示装置の製造方法において、
前記絶縁性基板上に前記第2の電極を形成する工程と、
全面に誘電体形成層と金属層とをこの順に連続成膜し、前記第2の電極上に形成された前記誘電体形成層と前記金属層とをほぼ同一形状にパターニングして、前記第2の電極に直接接続された前記誘電体層と、前記第1の電極とを形成する工程と
を有することを特徴とする液晶表示装置の製造方法。
【0054】
(付記3)
付記1記載の液晶表示装置の製造方法において、
前記第1の電極は画素電極に接続して形成され、
前記第2の電極は蓄積容量配線であること
を特徴とする液晶表示装置の製造方法。
【0055】
(付記4)
付記1記載の液晶表示装置の製造方法において、
前記誘電体層上に形成された絶縁膜を開口して前記誘電体層を露出させる工程を有し、
前記誘電体層上に前記第2の電極が直接接続されること
を特徴とする液晶表示装置の製造方法。
【0056】
(付記5)
絶縁性基板全面に金属層と誘電体形成層とをこの順に連続成膜する工程と、
前記金属層と前記誘電体形成層とをほぼ同一形状にパターニングして、ゲート電極及び蓄積容量配線を形成し、前記蓄積容量配線上に誘電体層を形成する工程と、
全面に絶縁膜を形成する工程と、
前記絶縁膜上に動作半導体膜を形成する工程と、
前記動作半導体膜上にチャネル保護膜を形成する工程と、
前記チャネル保護膜を挟んで前記動作半導体膜に接続されたソース電極及びドレイン電極を形成する工程と、
全面に保護膜を形成する工程と、
前記ソース電極上及び前記誘電体層上の前記保護膜を開口し、前記誘電体層上の前記絶縁膜を開口して、前記ソース電極表面及び前記誘電体層表面を露出させる工程と、
前記ソース電極及び前記誘電体層に直接接続される画素電極を形成する工程と
を有することを特徴とする液晶表示装置の製造方法。
【0057】
(付記6)
付記1乃至5のいずれか1項に記載の液晶表示装置の製造方法において、
前記金属層はAl又はAl合金で形成され、
前記誘電体層はAlN又はAl合金の窒化物で形成されていること
を特徴とする液晶表示装置の製造方法。
【0058】
(付記7)
付記6記載の液晶表示装置の製造方法において、
前記AlN又はAl合金の窒化物は、ArとN2との混合ガスを用いたスパッタ法により形成され、
前記混合ガスは前記N2の混合比が55%以上であること
を特徴とする液晶表示装置の製造方法。
【0059】
【発明の効果】
以上の通り、本発明によれば、容量を確保した上で蓄積容量の電極の面積を縮小し、開口率を向上させることにより、表示輝度の高い高品質の超高精細表示が得られる液晶表示装置を製造できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態による液晶表示装置の全体構成を示す図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態による液晶表示装置における蓄積容量の基本構成を説明するアレイ基板の概略断面図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態による液晶表示装置におけるアレイ基板の構成を示す概略断面図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態による液晶表示装置におけるアレイ基板の概略の製造工程を示す工程断面図である。
【図5】スパッタ法を用いてAlを成膜する際のArとN2との混合比の変化による比抵抗の変化を示すグラフである。
【図6】本発明の第2の実施の形態による液晶表示装置におけるアレイ基板の構成を示す概略断面図である。
【図7】本発明の第2の実施の形態による液晶表示装置におけるアレイ基板の概略の製造工程を示す工程断面図である。
【図8】本発明の第2の実施の形態による液晶表示装置の変形例におけるアレイ基板の構成を示す概略断面図である。
【図9】本発明の第3の実施の形態による液晶表示装置におけるアレイ基板の構成を示す概略断面図である。
【図10】本発明の第3の実施の形態による液晶表示装置におけるアレイ基板の概略の製造工程を示す工程断面図である。
【図11】従来の液晶表示装置におけるアレイ基板の構造を示す概略断面図である。
【符号の説明】
2 透明ガラス基板
4 ゲート電極
5、7、44 誘電体層
6 蓄積容量配線
8 絶縁膜
9 a−Si層
10 動作半導体膜
12 n+a−Si層
22、42 ドレイン電極
24 ソース電極
26 保護膜
28 画素電極
30 チャネル保護膜
38 Al層
40 Ti層
46 蓄積容量電極
52 TFT
54 蓄積容量
81 アレイ基板
84 画素領域
86 表示領域
88 ゲートバスライン駆動回路
90 データバスライン駆動回路
92 入力端子
94 対向基板
96 データバスライン
98 ゲートバスライン
Claims (6)
- 第1及び第2の電極間に誘電体層を挟んで構成される蓄積容量を絶縁性基板上に形成する液晶表示装置の製造方法において、
全面にAl又はAl合金の金属層とAlN又はAl合金の窒化物の誘電体形成層とを連続成膜する工程と、
前記金属層と前記誘電体形成層とをほぼ同一形状にパターニングして前記第1の電極と前記誘電体層とを形成する工程と、
前記第2の電極を前記誘電体層に直接接続して形成する工程と
を有することを特徴とする液晶表示装置の製造方法。 - 第1及び第2の電極間に誘電体層を挟んで構成される蓄積容量を絶縁性基板上に形成する液晶表示装置の製造方法において、
前記絶縁性基板上に前記第2の電極を形成する工程と、
全面にAlN又はAl合金の窒化物の誘電体形成層とAl又はAl合金の金属層とをこの順に連続成膜し、前記第2の電極上に形成された前記誘電体形成層と前記金属層とをほぼ同一形状にパターニングして、前記第2の電極に直接接続された前記誘電体層と、前記第1の電極とを形成する工程と
を有することを特徴とする液晶表示装置の製造方法。 - 第1及び第2の電極間に誘電体層を挟んで構成される蓄積容量を絶縁性基板上に形成する液晶表示装置の製造方法において、
前記絶縁性基板上に前記第2の電極となる蓄積容量配線を形成する工程と、
全面にAlN又はAl合金の窒化物の誘電体形成層とAl又はAl合金の金属層とを連続成膜し、前記第2の電極上に形成された前記誘電体形成層と前記金属層とをほぼ同一形状にパターニングして、前記第2の電極に直接接続された前記誘電体層と、前記第1の電極とを形成する工程と、
前記第1の電極に直接接続される画素電極を形成する工程と
を有することを特徴とする液晶表示装置の製造方法。 - 請求項1記載の液晶表示装置の製造方法において、
前記誘電体層上に形成された絶縁膜を開口して前記誘電体層を露出させる工程を有し、
前記誘電体層上に前記第2の電極が直接接続されること
を特徴とする液晶表示装置の製造方法。 - 絶縁性基板全面にAl又はAl合金の金属層とAlN又はAl合金の窒化物の誘電体形成層とをこの順に連続成膜する工程と、
前記金属層と前記誘電体形成層とをほぼ同一形状にパターニングして、ゲート電極及び蓄積容量配線を形成し、前記蓄積容量配線上に誘電体層を形成する工程と、
全面に絶縁膜を形成する工程と、
前記絶縁膜上に動作半導体膜を形成する工程と、
前記動作半導体膜上にチャネル保護膜を形成する工程と、
前記チャネル保護膜を挟んで前記動作半導体膜に接続されたソース電極及びドレイン電極を形成する工程と、
全面に保護膜を形成する工程と、
前記ソース電極上及び前記誘電体層上の前記保護膜を開口し、前記誘電体層上の前記絶縁膜を開口して、前記ソース電極表面及び前記誘電体層表面を露出させる工程と、
前記ソース電極及び前記誘電体層に直接接続される画素電極を形成する工程と
を有することを特徴とする液晶表示装置の製造方法。 - 請求項1乃至5のいずれか1項に記載の液晶表示装置の製造方法において、
前記AlN又はAl合金の窒化物は、ArとN2との混合ガスを用いたスパッタ法により形成され、
前記混合ガスは前記N2の混合比が55%以上であること
を特徴とする液晶表示装置の製造方法。
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