JP4688547B2 - 体幹内臓脂肪推定装置及び体幹内臓脂肪推定方法 - Google Patents
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Description
前記電気的等価回路は、前記体幹の内臓器組織のインピーダンス[ZVM]と前記体幹の内臓脂肪組織のインピーダンス[ZFV]との直列回路と、該直列回路に対して並列に接続された前記体幹の骨格筋組織層のインピーダンス[ZMM]に加え、更に、前記直列回路と前記体幹の骨格筋組織層のインピーダンス[ZMM]の双方に対して並列に接続された体幹の皮下脂肪組織層のインピーダンス[ZFS]とを有するものであってもよい。
FV = a13*H 2 / ZFV + b13
(a13、b13は、回帰係数で定数である)
によって推定される。
男性用:FV = a14*H 2 /ZFV + b14*H + c14*W + d14*Age + e14
女性用:FV = a15*H 2 /ZFV + b15*H + c15*W + d15*Age + e15
(a14、a15、b14、b15、c14、c15、d14、d15、e14、e15は、回帰係数で定数である)
によって推定される。
ZFV=[(n−1)*Ztm(f1)]/[n−Ztm(f1)/Ztm(f2)]−ZVM
(f1は、前記第1の周波数、f2は、前記第2の周波数、Ztm(f1)は、f1による体幹中部のインピーダンスである実測値、Ztm(f2)は、f2による体幹中部のインピーダンスである実測値、nは、ほぼ一定の減衰係数である)
によって推定される。
ZVM = a6*H 2 / VM + b6
(VMは、体幹中部の内臓器組織量、a6、b6は、回帰係数で定数である)
によって推定される。
男性用:ZVM= a7*H 2 /VM + b7*H + c7*W + d7*Age + e7
女性用:ZVM= a8*H 2 /VM + b8*H + c8*W + d8*Age + e8
(VMは、体幹中部の内臓器組織量、a7、a8、b7、b8、c7、c8、d7、d8、e7、e8は、回帰係数で定数である)
によって推定される。
男性用: 内臓器組織量[VM] = a4*身長[H]+ b4*体重[W] + c4*年齢[Age] + d4
女性用: 内臓器組織量[VM] = a5*身長[H]+ b5*体重[W] + c5*年齢[Age] + d5
(a4、a5、b4、b5、c4、c5、d4、d5は、回帰係数で定数である)
によって推定される。
[1/Ztm(f2)−1/Ztm(f1)]/[n*(n−1)]
(f1は、前記第1の周波数、f2は、前記第2の周波数、Ztm(f1)は、f1による体幹中部のインピーダンスである実測値、Ztm(f2)は、f2による体幹中部のインピーダンスである実測値、nは、ほぼ一定の減衰係数である)
によって計算される。
前記電気的等価回路は、前記体幹の内臓器組織のインピーダンス[ZVM]と前記体幹の内臓脂肪組織のインピーダンス[ZFV]との直列回路と、該直列回路に対して並列に接続された前記体幹の骨格筋組織層のインピーダンス[ZMM]に加え、更に、前記直列回路と前記体幹の骨格筋組織層のインピーダンス[ZMM]の双方に対して並列に接続された体幹の皮下脂肪組織層のインピーダンス[ZFS]とを有するものであってもよい。
(1)体幹腹部の生体電気インピーダンス情報に含まれる組織情報を骨格筋組織層と内臓器組織と内臓脂肪組織で直並列の等価回路モデルで仮定すること。内臓器組織と内臓脂肪組織を直列に考える。
(1)骨格筋組織層は、長さ方向に対して筋線維方向がほぼ真っ直ぐな紡錘筋と鳥の羽の様に斜めに筋線維が走る羽状筋が混在して各部位の骨格筋組織層を構成し、多様な機能を実現できる様に出来ている。
(4)四肢の骨格筋組織量は、測定区間のインピーダンス計測値とその区間の長さ情報から、骨格筋組織量の推定が可能である。ここで、後述の「2周波四肢誘導法による内臓脂肪組織の特定2周波通電探査による四肢骨格筋組織計測法について」の項において詳述するように、
ZMl(f2)=ZMl(f1)/m’=[1/Zl(f2)−1/Zl(f1)]/[m’ *(m’−1)]・・・式51
ZMu(f2)=ZMu(f1)/m=[1/Zu(f2)−1/Zu(f1)]/[m*(m−1)]・・・式49
よって、
下肢骨格筋組織量[MMl]=a1*Ll2/ZMl(f2) + b1・・・式2(後述の式52と同じ)
上肢骨格筋組織量[MMu]=a2*Lu2/ZMu(f2) + b2・・・式3(後述の式50と同じ)
ここで、a1、a2、b1、b2は、回帰係数で定数である。Ll:下肢の長さ、Luは、上肢の長さ、Zlは、下肢のインピーダンス値、Zuは、上肢のインピーダンス値である。さらに、(f1)、(f2)は、測定周波数を示す。m、m’は、周波数特性からの減衰係数で組織部位ごとで定値で取り扱う。
ここで、後述の「2周波四肢誘導法による内臓脂肪組織の特定2周波通電探査による内臓脂肪組織計測法について」の項において詳述するように、
ZMM(f2)=ZMM(f1)/n=[1/Ztm(f2)−1/Ztm(f1)]/[n*(n−1)]・・・式18(後述の式39と同じ)
よって、
体幹中部骨格筋組織量[MMtm] =a0*Ltm2/ZMM(f2) + b0・・式1(後述の式40と同じ)
ここで、a0、b0は、回帰係数で定数である。Ltm:体幹中部の長さ、Ztmは、体幹中部のインピーダンス値である。さらに、(f1)、(f2)は、測定周波数を示す。nは、周波数特性からの減衰係数で定値で取り扱う。
体幹中部骨格筋組織量[MMtm]= a3*H2/ZMM(f2) + b3・・・式4
ここで、a3、b3は、回帰係数で定数である。Hは身長である。
(10)四肢誘導法より求められる体幹のインピーダンスは、体幹中部の情報となる。このインピーダンスについては、後述する実施例についての説明において詳述する。
Ztm = ZFS//ZMM//(ZVM+ZFV) ・・・式6
ここで、
体幹中部全体のインピーダンス:Ztm
皮下脂肪組織層のインピーダンス:ZFS・・・体積抵抗率は、大きい。
骨格筋組織層のインピーダンス:ZMM・・・体積抵抗率は、小さい。
内臓器組織のインピーダンス:ZVM・・・骨格筋組織層に近い体積抵抗率と考えられている。
内臓脂肪組織のインピーダンス:ZFV・・・体積抵抗率は、皮下脂肪組織層と同等かそれよりも、やや小さ目と考えられる。脂肪の合成分解が皮下脂肪に比べて速いことから、組織内血管及び血液量が多いものと考えられる。
よって、各組織間の電気的特性の比較関係は、
ZFS >> (ZVM+ZFV) >> ZMM ・・・式7
と考えられる。
この式6、7の関係式から、次の様な二つのアプローチ案によって、内臓脂肪組織情報を推測可能とする手法が考えられる。
皮下脂肪組織層は、他の構成組織と比較する中で体積抵抗率が高いことから体幹中部の等価回路から見て、省略して考える。つまり、体幹中部で計測されるインピーダンス値には、体幹中部の皮下脂肪組織層を除いた内臓脂肪組織を含む除脂肪組織の情報が計測されているものと考えることが出来る。よって、この関係式は、次の様に表現できる。
Ztm ≒ ZMM//(ZVM+ZFV) ・・・式8
式8を変形すると、
1/Ztm ≒ 1/ZMM + 1/(ZVM+ZFV) ・・・式9
この式中の骨格筋組織層のインピーダンスZMMおよび内臓器組織のインピーダンスZVMを下記で記述される手段で顕在化することで、内臓脂肪組織のインピーダンスZFVを算出可能となる。そして、この内臓脂肪組織のインピーダンス情報より、内臓脂肪組織量を推定可能と出来る。式9からZFVを誘導すると、次の式10となり、内臓脂肪組織の情報を有するインピーダンス情報を求めることができる。
ZFV= 1/[ 1/Ztm−1/ZMM] − ZVM・・・式10
前記アプローチ1では皮下脂肪組織層を省略して考えたが、皮下脂肪組織層を大量に有する被験者に対しては誤差要因となりえるため、式6のままで進める方法である。
この式中の骨格筋組織層のインピーダンスZMMおよび内臓器組織のインピーダンスZVMは、前記手法と同様とし、皮下脂肪組織層のインピーダンスZFSに対して、インピーダンス情報は他の組織と同様の考え方で皮下脂肪組織量と有用な関係が有る。ここで、皮下脂肪組織量は、その組織表面での周囲長、つまり、腹囲長との相関が非常に高い関係があることが一般に報告されている(特に皮下脂肪組織層が多い被験者に対して、または、皮下脂肪組織を除く除脂肪組織に比較して多い場合)ことから、皮下脂肪組織層は腹囲長情報から推定可能となる。よって、皮下脂肪組織層のインピーダンスは、腹囲長の情報から推測可能と出来る。以下、前記アプローチと同様の手法で内臓脂肪組織のインピーダンスZFVを算出可能となる。そして、この内臓脂肪組織のインピーダンス情報より、内臓脂肪組織量を推定可能と出来る。
式6を変形すると、
1/Ztm = 1/ZFS + 1/ZMM + 1/(ZVM+ZFV) ・・・式11
ZFV= 1/[ 1/Ztm−1/ZMM−1/ZFS] − ZVM・・・式12
(14)体幹中部の内臓器組織量[VM]は、身長,体重,性別,年齢等の身体(個人)特定化情報から推定することが出来る。説明変数の中で、身長項の影響が大きい。
男性用: 内臓器組織量[VM] = a4*身長[H]+ b4*体重[W] + c4*年齢[Age] + d4・・・式13-1
女性用: 内臓器組織量[VM] = a5*身長[H]+ b5*体重[W] + c5*年齢[Age] + d5・・・式13-2
ここで、a4、a5、b4、b5、c4、c5、d4、d5は、回帰係数で定数である。
なお、本検量線(回帰式)に用いる内臓脂肪組織量VMの基準量の計測は、MRI法やX線CТ法により得られるスライス毎のCSA(組織横断面積)を長さ方向に積分して求めた組織体積、または、臍位等の1スライスからのCSAとする。組織体積は、先行研究論文等で公知の組織密度情報から重量へ変換することで組織量とすることが出来る。
各組織とも、インピーダンスと組織量との関係を式で表現可能とするために、円柱モデルを適用する。適用式は、下記の様に表現できる。
VM ∝ LVM2 / ZVM・・・式14-1
変形すると、
ZVM ∝ LVM2 / VM・・・式14-2
ここで、LVMは、円柱モデル化するときの仮想円柱長であるが、体幹長[Lt],体幹中部長[Ltm]および身長[H]との高い相関関係が有ることから、
LVM ∝ Lt ∝ Ltm ∝ H ・・・式15
よって、 LVMの代わりに身長H(体幹の実測情報が得られるのであれば、LtまたはLtmで式中に用いる)で代用するとすると、
ZVM = a6*H2 / VM + b6・・・式16
となり、内臓器組織のインピーダンスZVMを推定することが出来る。
ここで、a6、b6は、回帰係数で定数である。
この式16は、単回帰式であるが身体特定化情報を説明変数として組み込む重回帰式とすることで、推定精度向上が期待できる。
男性用:ZVM = a7*H2 /VM + b7*H + c7*W + d7*Age + e7・・・式17-1
女性用: ZVM = a8*H2 /VM + b8*H + c8*W + d8*Age + e8・・・式17-2
ここで、a7、a8、b7、b8、c7、c8、d7、d8、e7、e8は、回帰係数で定数である。
(16)後述の「2周波四肢誘導法による内臓脂肪組織の特定 2周波通電探査による内臓脂肪組織計測法について」の項において詳述するように、
ZMM(f2)=ZMM(f1)/n=[1/Ztm(f2)−1/Ztm(f1)]/[n*(n−1)]・・・式18(後述の式39と同じ)
周波数f2で測定した推定骨格筋組織層のインピーダンスをZMM(f2)とする。
以降、ZMM←ZMM(f2)として省略表示する。
(17)体幹中部の皮下脂肪組織量[FS]は、腹囲長[Lw]2から推定することが出来る。さらに、他の身体特定化情報を説明変数として付加して重回帰式とすることで精度向上が期待できる。
男性用: 皮下脂肪組織量[FS] = a10*腹囲長[Lw]2+b10*身長[H]+ c10*体重[W] + d10*年齢[Age] + e10・・・式22-1
女性用: 皮下脂肪組織量[FS] = a11*腹囲長[Lw]2+b11*身長[H]+ c11*体重[W]+ d11*年齢[Age] + e11・・・式22-2
ここで、a10、a11、b10、b11、c10、c11、d10、d11、e10、e11は、回帰係数で定数である。
なお、本検量線(回帰式)に用いる皮下脂肪組織量FSの基準量の計測は、МRI法やX線CТ法により得られるスライス毎のCSA(組織横断面積)を長さ方向に積分して求めた組織体積、または、臍位等の1スライスからのCSAとする。組織体積は、先行研究論文等で公知の組織密度情報から重量へ変換することで組織量とすることが出来る。
各組織とも、インピーダンスと組織量との関係を式で表現可能とするために、円柱モデルを適用する。適用式は、下記の様に表現できる。
FS ∝ Ltm2 / ZFS・・・式23-1
変形すると、
ZFS ∝ Ltm2 / FS・・・式23-2
ここで、Ltmは、円柱モデル化するときの体幹中部長であるが、体幹長[Lt]および身長[H]との高い相関関係が有ることから、
Ltm ∝ Lt ∝ H ・・・式20
よって、 Ltmの代わりに身長H(体幹の実測情報Ltm、Ltが得られない場合)で代用するとすると、
ZFS = a12*H2 / FS + b12・・・式24
となり、皮下脂肪組織層のインピーダンスZFSを推定することが出来る。
ここで、a12、b12は、回帰係数で定数である。
この式24は、単回帰式であるが身体特定化情報を説明変数として組み込む前記同様の手順により重回帰式とすることで、推定精度向上が期待できる。
(19)内臓脂肪組織のインピーダンス[ZFV]は、式10または式12へ、体幹中部の実測インピーダンス[Ztm]と、式16、17で求めた内臓器組織のインピーダンス[ZVM]と、式18で求めた骨格筋組織層のインピーダンス[ZMM]を、または式24で求めた皮下脂肪組織層のインピーダンス[ZFS]を代入することで求められる。
各組織とも、インピーダンスと組織量との関係を式で表現可能とするために、円柱モデルを適用する。適用式は、下記の様に表現できる。
FV ∝ LFV2 / ZFV・・・式25
ここで、LFVは、円柱モデル化するときの仮想円柱長であるが、体幹長[Lt]、体幹中部長[Ltm]および身長[H]との高い相関関係が有ることから、
LFV ∝ Lt ∝ Ltm ∝ H ・・・式26
よって、 LFVの代わりに身長H(体幹の実測情報が得られるのであれば、Lt またはLtmで式中に用いる)で代用するとすると、
FV = a13*H2 / ZFV + b13・・・式27
となり、内臓脂肪組織量FVを推定することが出来る。
ここで、a13、b13は、回帰係数で定数である。
この式27は、単回帰式であるが身体特定化情報を説明変数として組み込む重回帰式とすることで、推定精度向上が期待できる。
男性用:FV = a14*H2 /ZFV + b14*H + c14*W + d14*Age + e14・・・式28-1
女性用: FV = a15*H2 /ZFV + b15*H + c15*W + d15*Age + e15・・・式28-2
ここで、a14、a15、b14、b15、c14、c15、d14、d15、e14、e15は、回帰係数で定数である。
(21)腹部脂肪組織量[FM]は、式22からの皮下脂肪組織量[FS]と式27または式28からの内臓脂肪組織量[FV]から求めることが出来る。
FM=FS+FV・・・式29
(23)内臓脂肪/皮下脂肪比[V/S]は、式22からの皮下脂肪組織量[FS]と式27または式28からの内臓脂肪組織量[FV]から求めることが出来る。
V/S=FV/FS・・・式30
(24)前記で内臓脂肪組織量推定に必要な体幹腹部(中部)のインピーダンスZtmは、呼吸及び飲食等により変動が大きな部位でもあることから、安定性及び信頼性の高い情報の計測が必要となる。よって、次の様な処理を加えることで、信頼性の高い体幹腹部のインピーダンス情報を確保出来る。また、一部体幹の体液分布の乱れに関連する情報としての視点から、体幹腹部の組織異常の判定も可能と出来る。
(a)一般的な呼吸周期時間の1/2より短いサンプリング周期で、体幹腹部のインピーダンスを測定する。
(b)サンプリング毎の測定データに対して移動平均等によるスムージング処理を施す。
(c)処理後の時系列データより、呼吸の周期性と周期毎の最大値と最小値を検出する。
(d)毎周期毎の最大値と最小値を各々別個に平均処理する。
(e)最大値と最小値の平均処理後の値を平均して、呼吸の中央値を算出する。
(f)呼吸周期毎の呼吸の中央値が規定回数規定以内の安定域に入った時点で、呼吸中央値確定と判断し、確定した中央値のインピーダンス値を体幹腹部のインピーダンス値として登録し、測定を完了とする。
(a)体幹腹部のインピーダンスは、26.7±3.45Ω(mean±SD)が集団の一般的な値となる。
(b)反面、便秘及び膀胱尿の貯留や胃での飲食物の充満時の値は、mean±3SDの範囲を超える。
(c)よって、3SDを超える測定値が得られる場合には、飲食及び膀胱尿等の影響の可能性を被験者へ報知し、最善の環境で測定に望んで貰う様促す。ただし、実際にこれらの影響なしに骨格筋組織発達及び内臓器組織が標準サイズとは異なる被験者においては、測定を継続出来る様に進める。
(d)さらに、判定感度を上げる方法としては、性別、体重、身長別で規定値を細分化する。又は、体重で割るか、身長で割って単位当りの値として規定値を規定する。
(a)体幹腹部のインピーダンス計測は、四肢からの通電ルートの違いと観測側の電圧計測電極配置の組み合わせによって、体幹腹部への通電ルートを異にした測定インピーダンス間のわずかな違いから、内臓器組織や骨格筋組織層の病気・炎症によるコンディション異常及びその部位の特定を検知可能とする。
(b)後述するような4つの誘導法からの体幹腹部計測値の違いを判別のための情報として用いる。
(c)右上肢より通電した場合と、左上肢からの通電ルートとでは、心臓が左寄りである影響(左肺がその分小さい)から、左上肢からの通電による体幹腹部のインピーダンス値の方が低めに観測される。
(d)その他は、左右ほぼ対称のバランスとみなせる測定値となるのが正常状態とする。
Ztmlr ≒ Ztmll < Ztmrr ≒ Ztmrl
ここで、電流通電ルートと体幹腹部インピーダンスの識別表記は、次のようである。
右上肢と右下肢間通電ルート体幹腹部生体インピーダンス Ztmrr
左上肢と右下肢間通電ルート体幹腹部生体インピーダンス Ztmlr
右上肢と左下肢間通電ルート体幹腹部生体インピーダンス Ztmrl
左上肢と左下肢間通電ルート体幹腹部生体インピーダンス Ztmll
(e)この関係を満足できなくなる場合に、体幹腹部内の内臓器組織または骨格筋組織層及び骨格部(骨・関節)等の病気及び炎症の可能性が考えられる。
(f)例えば、左大腿付け根の関節部に炎症による浮腫が認められる場合は、Ztmlr > Ztmll 及びZtmrr > Ztmrl となる。
(g)また、便秘等で左大腸部異常の場合も、同様のバランスの違いが出てくる。
(h)また、右肺に水がたまった場合などでは、
Ztmlr ≒ Ztmll >= Ztmrr ≒ Ztmrl となる。
(i)このような場合に、内臓器組織及び骨格筋組織層、関節等の異常と判断して放置等の処理を設ける。
骨格筋組織層の筋線維走向に対して影響を受け易い周波数f1とそれより高い周波数帯で影響を受けなくなる周波数f2の2周波で体幹のインピーダンスを計測し、身体特定化情報との組み合わせで、体幹部中部の内臓脂肪組織量を特定する。骨格筋組織層は、電気的な周波数特性を持ち、筋線維方向と通電方向との走向角度によって、電気的特質を指す体積抵抗率ρ[Ωcm]が大きく変化する。また、この筋線維に対して感度の高い周波数は、f1:50kHz近辺と言われている。次に、筋線維及び細胞膜などを貫通可能とする周波数では、細胞膜や筋線維の走向等に影響を受けず安定した体積抵抗率ρ[Ωcm]値を示す。この安定な周波数帯は、f2:150kHz以上といわれている。100kHzでも、f1との相対的な特性としてある程度の安定性は確保出来る。そこで、
筋線維走向に対して一番感度が高い周波数帯f1:50kHz
筋線維走向に対して影響を受けない高周波帯f2:150kHz以上(ここでは仮に150kHzとする。)
を使用することを考える。
尚、細胞膜に対する安定周波数は、筋線維に比べて高く、250kHz程度必要と言われている。
[ステップ1]
2周波による骨格筋組織層のインピーダンスは、それぞれ、
ZMM(f1):f1による骨格筋組織層のインピーダンス
ZMM(f2):f2による骨格筋組織層のインピーダンス
とする。ここで、内臓器組織及び内臓脂肪組織は、f1及びf2の周波数帯での体積抵抗率の変化はないものと仮定する。
Ztm(f1):f1による体幹中部のインピーダンス
Ztm(f2):f2による体幹中部のインピーダンス
とする。
ZMM(f1)/n=ZMM(f2)・・・式31
よって、計算式は、次の様になる。
Ztm(f1)=ZMM(f1)//(ZVM+ZFV)
1/Ztm(f1)=1/ZMM(f1)+1/[ZVM+ZFV]・・・式32
Ztm(f2)=ZMM(f2)//(ZVM+ZFV)
1/Ztm(f2)=1/ZMM(f2)+1/[ZVM+ZFV]・・・式33
式33に式31を代入すると、
Ztm(f2)=[ZMM(f1)/n]//(ZVM+ZFV)1/Ztm(f2)=1/[ZMM(f1)/n]+1/[ZVM+ZFV]・・式34
式32、34より、
1/[ZVM+ZFV]=1/Ztm(f1)−1/ZMM(f1)=1/Ztm(f2)−1/[ZMM(f1)/n]・・式35
式35より、
1/ZMM(f1)=[1/Ztm(f2)−1/Ztm(f1)]/(n−1)・・・式36
次に、式32へ式36を代入して、
1/Ztm(f1)=[1/Ztm(f2)−1/Ztm(f1)]/(n−1)+1/[ZVM+ZFV]・・・式37
よって、式37を変形してZFVを求めると、
ZFV=[(n−1)*Ztm(f1)]/[n−Ztm(f1)/Ztm(f2)]−ZVM・・・式38
内臓器組織量[VM]からのインピーダンス[ZVM]の推定に関しては、身体特定化情報(身長,体重,性別,年齢)から推定できる。これについては、前述の4.項において説明したとおりである。推定値としてのZVMが求まったことによって、その値を式38に代入することで、内臓脂肪組織のインピーダンス[ZFV]を求めることが出来る。
ここで、nは一定値であり、Ztm(f1)、Ztm(f2)は、実測値である。
内臓脂肪組織量[FV]は、内臓脂肪組織のインピーダンス[ZFV]より算出できる。これについては、前述の7.項において説明したとおりである。
体幹中部の骨格筋組織量[MMtm]は、体幹中部の骨格筋組織層のインピーダンスでf2の周波数の測定値が、骨格筋組織量を推定するのに適した情報となる。f1の周波数では、筋線維の走行方向の違いによる構成筋群ごとのインピーダンス感度の違いが推定誤差として考えられるからである。よって、式36を式31で変形させることにより、体幹中部の骨格筋組織層のインピーダンスは、
ZMM(f2)=ZMM(f1)/n=[1/Ztm(f2)−1/Ztm(f1)]/[n*(n−1)]・・・式39(前述の式18と同じ)
次に、体幹中部の骨格筋組織量[MMtm]は、体幹中部長Ltmの二乗に比例し骨格筋組織層インピーダンスZMM(f2)に反比例することから、次の式で推定できる。この式の回帰解析の基準組織量の計測法は、MRI法及びCT法によるスライス毎の横断面積及び積分処理による体積量とする。
MMtm=a0*Ltm2/ZMM(f2)+b0・・・式40(前述の式1と同じ)
ここで、ZMM(f2)は、式39の情報を採用する。
[ステップ1']
2周波による骨格筋組織層のインピーダンスは、それぞれ、
ZMM(f1):f1による骨格筋組織層のインピーダンス
ZMM(f2):f2による骨格筋組織層のインピーダンス
とする。内臓器組織及び皮下・内臓脂肪組織は、f1及びf2の周波数帯での体積抵抗率の変化はないものと仮定する。
Ztm(f1):f1による体幹中部のインピーダンス
Ztm(f2):f2による体幹中部のインピーダンス
とする。
ZMM(f1)/n=ZMM(f2)・・・式31
よって、計算式は、次の様になる。
Ztm(f1)=ZMM(f1)//ZFS//(ZVM+ZFV)
1/Ztm(f1)=1/ZMM(f1)+1/ZFS + 1/[ZVM+ZFV]
・・・式32'
Ztm(f2)=ZMM(f2)//ZFS//(ZVM+ZFV)
1/Ztm(f2)=1/ZMM(f2)+1/ZFS +1/[ZVM+ZFV]
・・・式33'
式33'に式31を代入すると、
Ztm(f2)=[ZMM(f1)/n]//ZFS//(ZVM+ZFV)
1/Ztm(f2)=1/[ZMM(f1)/n]+1/ZFS+1/
[ZVM+ZFV]・・・式34'
式32'、34'より、
1/[ZVM+ZFV]+1/ZFS =1/Ztm(f1)−1/ZMM(f1)
=1/Ztm(f2)−1/[ZMM(f1)/n]
・・・式35'
式35’より、
1/ZMM(f1)=[1/Ztm(f2)−1/Ztm(f1)]/(n−1)
・・・式36
次に、式32'へ式36を代入して、
1/Ztm(f1)=[1/Ztm(f2)−1/Ztm(f1)]/(n−1)+1/ZFS+1/[ZVM+ZFV]・・・式37'
よって、式37'を変形してZFVを求めると、
ZFV=[(n−1)*Ztm(f1)]/[n−Ztm(f1)/Ztm(f2)−(n−1)*Ztm(f1)/ZFS]−ZVM・・・式38'
内臓器組織量[VM]からのインピーダンス[ZVM]の推定に関しては、身体特定化情報(身長,体重,性別,年齢)から推定できる。これについて、前述の4.項において説明したとおりである。
体幹中部の皮下脂肪組織量[FS]は、腹囲長[Lw]2から推定することが出来る。さらに、皮下脂肪組織量[FS]からインピーダンス[ZFS]が推定出来る。これについては、前述の6.項において説明したとおりである。推定値としてのZVM及びZFSが求まったことによって、その値を式38'に代入することで、内臓脂肪組織のインピーダンス[ZFV]を求めることが出来る。
ここで、nは一定値であり、Ztm(f1)、Ztm(f2)は、実測値である。
内臓脂肪組織量[FV]は、内臓脂肪組織のインピーダンス[ZFV]より算出できる。これについては、前述の7.項において説明したとおりである。
体幹中部の骨格筋組織量[MMtm]は、体幹中部の骨格筋組織層のインピーダンスでf2の周波数の測定値が、骨格筋組織量を推定するのに適した情報となる。f1の周波数では、筋線維の走行方向の違いによる構成筋群ごとのインピーダンス感度の違いが推定誤差として考えられるからである。よって、式36を式31で変形させることにより、体幹中部の骨格筋組織層のインピーダンスは、
ZMM(f2)=ZMM(f1)/n=[1/Ztm(f2)−1/Ztm(f1)]/[n*(n−1)]・・・式39(前述の式18と同じ)
次に、体幹中部の骨格筋組織量[MMtm]は、体幹中部長Ltmの二乗に比例し骨格筋組織層インピーダンスZMM(f2)に反比例することから、次の式で推定できる。この式の回帰解析の基準組織量の計測法は、MRI法及びCT法によるスライス毎の横断面積及び積分処理による体積量とする。
MMtm=a0*Ltm2/ZMM(f2)+b0・・・式40(前述の式1と同じ)
ここで、ZMM(f2)は、式39の情報を採用する。
骨格筋組織層の筋線維走向に対して影響を受け易い周波数f1とそれより高い周波数帯で影響を受けなくなる周波数f2の2周波で体幹のインピーダンスを計測し、身体特定が情報との組み合わせで、四肢各部の骨格筋組織量を特定する。骨格筋組織層は、電気的な周波数特性を持ち、筋線維方向と通電方向との走向角度によって、電気的特質を指す体積抵抗率ρ[Ωcm]が大きく変化する。また、この筋線維に対して感度の高い周波数は、f1:50kHz近辺と言われている。次に、筋線維及び細胞膜などを貫通可能とする周波数では、細胞膜や筋線維の走向等に影響を受けず安定した体積抵抗率ρ[Ωcm]値を示す。この安定な周波数帯は、f2:150kHz以上といわれている。100kHzでも、f1との相対的な特性としてある程度の安定性は確保出来る。そこで、
筋線維走向に対して一番感度が高い周波数帯f1:50kHz
筋線維走向に対して影響を受けない高周波帯f2:150kHz以上(ここでは仮に150kHzとする。)
を使用することを考える。
尚、細胞膜に対する安定周波数は、筋線維に比べて高く、250kHz程度必要とも言われている。
[ステップ1]
2周波による骨格筋組織層のインピーダンスは、それぞれ、
ZMu(f1):f1による骨格筋組織層のインピーダンス
ZMu(f2):f2による骨格筋組織層のインピーダンス
とする。骨及び皮下脂肪組織層は、f1及びf2の周波数帯での体積抵抗率の変化はないものと仮定する。
Zu(f1):f1による上肢部のインピーダンス
Zu(f2):f2による上肢部のインピーダンス
とする。
ZMu(f1)/m=ZMu(f2)・・・式41
よって、計算式は、次の様になる。
Zu(f1)=ZMu(f1)//ZFu//ZBu
1/Zu(f1)=1/ZMu(f1)+1/ZFu+1/ZBu・・・式42
Zu(f2)=ZMu(f2)//ZFu//ZBu
1/Zu(f2)=1/ZMu(f2)+1/ZFu+1/ZBu・・・式43
式43に式41を代入すると、
Zu(f2)=[ZMu(f1)/m]//ZFu//ZBu
1/Zu(f2)=1/[ZMu(f1)/m]+1/ZFu +1/ZBu・・・式44
式42,44より、
1/ZFu+1/ZBu=1/Zu(f1)−1/ZMu(f1)=1/Zu(f2)−1/[ZMu(f1)/m]・・・式45
式45より、
1/ZMu(f1)=[1/Zu(f2)−1/Zu(f1)]/(m−1)・・・式46
四肢部上肢の骨格筋組織量[MMu]は、上肢部の骨格筋組織層のインピーダンスでf2の周波数の測定値が、骨格筋組織量を推定するのに適した情報となる。f1の周波数では、筋線維の走行方向の違いによる構成筋群ごとのインピーダンス感度の違いが推定誤差として考えられるからである。よって、式46を式41で変形させることにより、上肢部の骨格筋組織層のインピーダンスは、
ZMu(f2)=ZMu(f1)/m=[1/Zu(f2)−1/Zu(f1)]/[m *(m−1)]・・・式49
次に、四肢部上肢の骨格筋組織量[MMu]は、四肢部上肢長Luの二乗に比例し骨格筋組織層インピーダンスZMu(f2)に反比例することから、次の式で推定できる。この式の回帰解析の基準組織量の計測法は、MRI法及びCT法によるスライス毎の横断面積を積分処理による体積量とする。
MMu=a2*Lu2/ZMu(f2)+b2・・・式50(前述の式3と同じ)
ここで、a2、b2は、定数であり、ZMu(f2)は、式49の情報を採用する。
なお、前述の説明は、四肢部上肢についての説明であるが、下肢および細部セグメントごとでも同様の手法で取り扱いができる。
例えば、下肢については、前述の式49および50は、それぞれ次のような式となる。
ZMl(f2)=ZMl(f1)/m’=[1/Zl(f2)−1/Zl(f1)]/[m’ *(m’−1)]・・・式51
下肢骨格筋組織量[MMl]=a1*Ll2/ZMl(f2) + b1・・・式52(前述の式2と同じ)
Ztm ≒ ZMM//(ZVM+ZFV)の関係式が成り立ち、
図6の等価回路においては、Ztm = ZFS//ZMM//(ZVM+ZFV)の関係式が成り立つ。
%Fat=a*Lu2/Zu+b*Ll2/Zl+c*Ltm2/Ztm+d
ここで、a、b、c、dは、定数である。
なお、2周波で測定したインピーダンス値は、四肢のZu、Zlについては、f1またはf2何れか最適な方の計測値を使用することができる。
%VFat=%Fat*(V/S)/[(V/S)+1]
[Ztm]minx←([Ztm]minx-1+[Ztm]minx)/2
[Ztm]maxx←([Ztm]maxx-1+[Ztm]maxx)/2
Ztmx←([Ztm]maxx+[Ztm]minx)/2
なお、ステップS44において、変極点でないと判定する場合には、戻るに進み、ステップ48において、一呼吸周期分の最大値と最小値データが確保されないと判定された場合には、戻るに進むことになる。
Mean−3SD≦Ztm≦Mean+3SD
ここで、許容値例としては、26.7±3.45(Mean±3SD)が考えられる。
Ztmlr ≒ Ztmll および Ztmrr ≒ Ztmrl
この条件を満足しないと判定される場合には、ステップS76に移行し、ステップS77にて、次の式を満足するか否かの判定を行う。
Ztmrl < Ztmrr
この条件を満足しない場合には、ステップS78に移行し、ステップS79にて、次の式を満足するか否かの判定を行う。
Ztmrl > Ztmrl
この条件が満足されない場合には、体幹中部(腹部)の左上部組織に異常バランスがあると判定し、ステップS80にて、演算兼制御部7は、体幹中部(腹部)コンディション異常に関するメッセージ報知処理を行い、表示部5bに適切なアドバイスの表示等がなされる。このアドバイスとしては、例えば、「体幹コンディション左上部異常」等の報知が考えられる。
2 体重測定部
3 部位インピーダンス測定部
4 記憶部
5a 入力部
5b 表示部
6 印刷部
7 演算兼制御部
8 電流供給部
9 通電用電極切替部
10 通電用電極
10a 左足通電用電極
10b 右足通電用電極
10c 左手通電用電極
10d 右手通電用電極
11 測定用電極
11a 左足測定用電極
11b 右足測定用電極
11c 左手測定用電極
11d 右手測定用電極
12 測定用電極切替部
13 電圧測定部
14a グリップ部
14b グリップ部
15 ブザー報知部
81 第1の電流源
82 第2の電流源
83 印加周波数切替部
Claims (12)
- 体幹の電気的等価回路を利用して体幹の内臓脂肪組織量[FV]を推定する装置であって、
前記電気的等価回路は、前記体幹の内臓器組織のインピーダンス[ZVM]と前記体幹の内臓脂肪組織のインピーダンス[ZFV]との直列回路に対して少なくとも前記体幹の骨格筋組織層のインピーダンス[ZMM]が並列に接続されたものであり、前記電気的等価回路を利用して前記体幹の内臓脂肪組織のインピーダンス[ZFV]の推定を行い、該推定した前記体幹の内臓脂肪組織のインピーダンス[ZFV]を利用して前記内臓脂肪組織量[FV]を推定するものであって、前記体幹の骨格筋組織層のインピーダンス[ZMM]を、前記体幹の骨格筋組織層の筋線維方向に対して感度の高い第1の周波数と前記体幹の骨格筋組織層の筋線維方向に対して感度の低い第2の周波数を用いて計測することを特徴とする体幹内臓脂肪推定装置。 - 前記内臓脂肪組織量[FV]は、身体特定化情報の1つである身長[H]を利用して、
FV = a13*H2 / ZFV + b13
(a13、b13は、回帰係数で定数である)
によって推定される請求項1に記載の体幹内臓脂肪推定装置。 - 前記内臓脂肪組織量[FV]は、身体特定化情報である身長[H]、体重[W]、年齢[Age]を利用して、
男性用:FV = a14*H2 /ZFV + b14*H + c14*W + d14*Age + e14
女性用:FV = a15*H2 /ZFV + b15*H + c15*W + d15*Age + e15
(a14、a15、b14、b15、c14、c15、d14、d15、e14、e15は、回帰係数で定数である)
によって推定される請求項1に記載の体幹内臓脂肪推定装置。 - 前記内臓脂肪組織のインピーダンス[ZFV]は、
ZFV=[(n−1)*Ztm(f1)]/[n−Ztm(f1)/Ztm(f2)]−ZVM
(f1は、前記第1の周波数、f2は、前記第2の周波数、Ztm(f1)は、f1による体幹中部のインピーダンスである実測値、Ztm(f2)は、f2による体幹中部のインピーダンスである実測値、nは、ほぼ一定の減衰係数である)
によって推定される請求項2又は3に記載の体幹内臓脂肪推定装置。 - 前記第1の周波数は、約50kHzであり、前記第2の周波数は、150kHz以上である請求項4に記載の体幹内臓脂肪推定装置。
- 前記内臓器組織のインピーダンス[ZVM]は、身体特定化情報である身長[H]を利用して、
ZVM = a6*H2 / VM + b6
(VMは、体幹中部の内臓器組織量、a6、b6は、回帰係数で定数である)
によって推定される請求項1乃至5のいずれかに記載の体幹内臓脂肪推定装置。 - 前記内臓器組織のインピーダンス[ZVM]は、身体特定化情報である身長[H]、体重[W]、年齢[Age]を利用して、
男性用:ZVM= a7*H2 /VM + b7*H + c7*W + d7*Age + e7
女性用:ZVM= a8*H2 /VM + b8*H + c8*W + d8*Age + e8
(VMは、体幹中部の内臓器組織量、a7、a8、b7、b8、c7、c8、d7、d8、e7、e8は、回帰係数で定数である)
によって推定される請求項1乃至5のいずれかに記載の体幹内臓脂肪推定装置。 - 前記体幹中部の内臓器組織量[VM]は、身体特定化情報である身長[H]、体重[W]、年齢[Age]を利用して、
男性用: 内臓器組織量[VM] = a4*身長[H]+ b4*体重[W] + c4*年齢[Age] + d4
女性用: 内臓器組織量[VM] = a5*身長[H]+ b5*体重[W] + c5*年齢[Age] + d5
(a4、a5、b4、b5、c4、c5、d4、d5は、回帰係数で定数である)
によって推定される請求項6又は7に記載の体幹内臓脂肪推定装置。 - 前記体幹の骨格筋組織層のインピーダンス[ZMM]は、
[1/Ztm(f2)−1/Ztm(f1)]/[n*(n−1)]
(f1は、前記第1の周波数、f2は、前記第2の周波数、Ztm(f1)は、f1による体幹中部のインピーダンスである実測値、Ztm(f2)は、f2による体幹中部のインピーダンスである実測値、nは、ほぼ一定の減衰係数である)
によって計算される請求項1乃至8のずれかに記載の体幹内臓脂肪推定装置。 - 前記電気的等価回路は、前記体幹の内臓器組織のインピーダンス[ZVM]と前記体幹の内臓脂肪組織のインピーダンス[ZFV]との直列回路と、該直列回路に対して並列に接続された前記体幹の骨格筋組織層のインピーダンス[ZMM]に加え、更に、前記直列回路と前記体幹の骨格筋組織層のインピーダンス[ZMM]の双方に対して並列に接続された体幹の皮下脂肪組織層のインピーダンス[ZFS]とを有する請求項1乃至9のいずれかに記載の体幹内臓脂肪推定装置。
- 体幹の電気的等価回路を利用して体幹の内臓脂肪組織量[FV]を推定する方法であって、
前記電気的等価回路は、前記体幹の内臓器組織のインピーダンス[ZVM]と前記体幹の内臓脂肪組織のインピーダンス[ZFV]との直列回路に対して少なくとも前記体幹の骨格筋組織層のインピーダンス[ZMM]が並列に接続されたものであり、
前記電気的等価回路を利用して前記体幹の内臓脂肪組織のインピーダンス[ZFV]を推定し、該推定した前記体幹の内臓脂肪組織のインピーダンス[ZFV]を利用して前記内臓脂肪組織量[FV]を推定する段階を備え、
前記体幹の骨格筋組織層のインピーダンス[ZMM]は、前記体幹の骨格筋組織層の筋線維方向に対して感度の高い第1の周波数と前記体幹の骨格筋組織層の筋線維方向に対して感度の低い第2の周波数の少なくとも二種類の周波数を用いて計測されることを特徴とする体幹内臓脂肪推定方法。 - 前記電気的等価回路は、前記体幹の内臓器組織のインピーダンス[ZVM]と前記体幹の内臓脂肪組織のインピーダンス[ZFV]との直列回路と、該直列回路に対して並列に接続された前記体幹の骨格筋組織層のインピーダンス[ZMM]に加え、更に、前記直列回路と前記体幹の骨格筋組織層のインピーダンス[ZMM]の双方に対して並列に接続された体幹の皮下脂肪組織層のインピーダンス[ZFS]とを有する請求項11に記載の体幹内臓脂肪推定方法。
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