JP4687950B2 - 空調システム - Google Patents

空調システム Download PDF

Info

Publication number
JP4687950B2
JP4687950B2 JP2004340156A JP2004340156A JP4687950B2 JP 4687950 B2 JP4687950 B2 JP 4687950B2 JP 2004340156 A JP2004340156 A JP 2004340156A JP 2004340156 A JP2004340156 A JP 2004340156A JP 4687950 B2 JP4687950 B2 JP 4687950B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
air
panel
odor
outlet
room
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004340156A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006153288A (ja
Inventor
一樹 水原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimizu Corp
Original Assignee
Shimizu Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shimizu Corp filed Critical Shimizu Corp
Priority to JP2004340156A priority Critical patent/JP4687950B2/ja
Publication of JP2006153288A publication Critical patent/JP2006153288A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4687950B2 publication Critical patent/JP4687950B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Ventilation (AREA)

Description

本発明は、判定人の嗅覚によって臭気物質を判定するためのパネル室における空調システムに関する。
近年、人間の嗅覚によって食品や香粧品等の臭気判定を行う方法(嗅覚測定法)が提案されている。この手法は、嗅覚に異常のないパネル(判定人)を選定し、この判定人の嗅覚を使って臭気物質を判定する手法であり、物質濃度を測定する機器による分析方法とは違って臭気物質をまとめて一つに捉えるため、より現場に即したデータが得られるものである。この嗅覚測定法を用いる場合、臭気が漂う中で判定をすると正確な判定結果を得ることができなくなるため、無臭空間内で臭気測定を行うことが好ましく、パネル室内を無臭状態にする必要がある。
パネル室内を無臭状態にする方法として、近年では、ガスセンサー等の機器を使って室内の空気質を検知し、その検知結果と人間が感じる感覚を基準にする感覚情報とに基づいて空気質のレベルを判定し、その判定結果に基づいて空調装置(空調システム)を制御する方法が提案されている。この方法によれば、空気質の状態を人間の嗅覚による判断に近いレベルで判定することができ、パネル室内を的確な空気質の状態にすることができる(例えば、特許文献1参照。)。
従来、パネル室の空調システムとしては、全外気空調方式が多く採用されている。全外気空調方式は、パネル室の空気を循環させる循環方式と異なり、パネル室内からの排気は全て外部に排出するとともにパネル室内への給気は全て新鮮な外気で行う換気方法である。この方法によれば、排出された臭気がパネル室内に戻ってくることがなく、パネル室内に送り込まれる空気の中に臭気が含まれることはなく、常に新鮮な外気が供給されるため、パネル室内の臭気濃度の上昇を防ぐことができる。
特開平5−44973号公報
しかしながら、上記した従来の空調システムでは、パネル室内の気流を考慮していないため、臭気物質側から判定人の方へ気流が流れて臭気物質から発生する臭気が判定人の方へ逆流する場合があるという問題が存在する。例えば、パッケージ中央部に吸込口がありパッケージ端部に吹出口がある天井カセット型パッケージを有する空調システムである場合、パネル室内の気流は、一旦吹出口から天井カセット型パッケージの四方に向かって吹き降ろされた後、天井カセット型パッケージの真下方向に向かって集束し、天井カセット型パッケージの真下付近で上方に折り返されて吸込口に向かって上昇する流れとなる。このような巻き上げる気流の中では、臭気物質から発生する臭気が判定人の方へ流れるため、正確な臭気判定を行うことが難しくなる。
本発明は、上記した従来の問題が考慮されたものであり、パネル室内に臭気判定に適した環境をつくり、正確な臭気判定を行うことができる空調システムを提供することを目的としている。
請求項1記載の発明は、判定人の嗅覚によって臭気物質を判定するためのパネル室内の空気を吸い込む吸込口と、該吸込口に接続されて吸込口から吸い込まれた全ての空気を外部に排出する排気系統と、前記パネル室内に向かって新たな空気を吹き出す吹出口と、該吹出口に接続されて新たな空気を供給する給気系統とが備えられている空調システムにおいて、前記吸込口は、前記判定人の正面側に設けられ、前記吹出口は、前記判定人の背後側に設けられ、前記吸込口と吹出口とは、前記臭気物質が配置される位置及び判定人が前記臭気物質を判定する際に居る位置を挟んで対称にそれぞれ配設されており、前記判定人が前記臭気物質を判定する際に居る位置と前記吸込口との間に、前記臭気物質が配置される位置が配設されていることを特徴としている。
このような特徴により、パネル室内の気流は、吹出口から判定人の方に流れ、判定人を越え、更にその先の臭気物質を越え、吸込口へと至る流れとなり、臭気物質から発生する臭気は、室内の空気とともに吸込口へと吸い込まれる。また、吸込口に吸い込まれた空気は排気系統を介して全て外部に排出されるとともに、新たな空気は給気系統によって取り込まれ、吹出口からは新たな空気のみが吹き出される。
本発明に係る空調システムによれば、吸込口は判定人の正面側に設けられ、吹出口は判定人の背後側に設けられ、吸込口と吹出口とは臭気物質のある位置及び判定人が居る位置を挟んで対称にそれぞれ配設されており、パネル室内では、判定人の背後側から正面側へと流れる気流が生じるため、臭気物質から発生する臭気は判定人の方へ流れることなく吸込口に吸い込まれる。また、吸込口に吸い込まれた空気は循環することなく排出されるため、パネル室内には新たな空気のみが供給される。これによって、パネル室内を臭気判定に適して環境にすることができ、正確な臭気判定を行うことができる。
以下、本発明に係る空調システムの実施の形態について、図面に基いて説明する。
図1は、空調システム1のダクトフロー図である。図1に示すように、空調システム1は、新たな空気のみを室内に供給する全外気方式のシステムであり、パネル室2内の空気を吸い込むパネル室内吸込口3と、パネル室2内に向けて新たな空気(外気)が吹き出る第1,第2のパネル室内吹出口4,18と、パネル室2内の空気を吸い込む吸気設備(ドラフトチャンバー)5と、準備室6内の空気を吸い込む準備室内吸込口7と、準備室6内に向けて外気が吹き出る準備室内吹出口8と、前室9内に向けて外気が吹き出る前室内吹出口10と、外部から外気を取り込んで該外気を第1,第2のパネル室内吹出口4,18、準備室内吹出口8及び前室内吹出口10にそれぞれ供給する給気系統11と、パネル室内吸込口3及び準備室内吸込口7からそれぞれ吸い込まれた全ての空気を外部に送り出す弱臭排気系統12と、吸気設備5から吸い込まれた空気を外部に送り出す強臭排気系統13とから構成されている。
図2はパネル室2,準備室6及び前室9を表す平面図であり、図3はパネル室2,準備室6及び前室9を表す断面図である。図2,図3に示すように、パネル室2と準備室6、及び準備室6と前室9はそれぞれ隣接されており、パネル室2と準備室6、及び準備室6と前室9をそれぞれ隔てる壁16には、隣接する部屋同士を繋げる扉付きの出入り口24がそれぞれ設けられている。
パネル室2は、判定人Aの嗅覚によって食品系の臭気物質Xを臭気判定するための部屋である。パネル室2内には、臭気物質Xを載置する机14と、判定人Aが座る椅子15とがそれぞれ配置されており、パネル室2内の壁面16a,16bには第1のパネル室内吸込口3および第1,第2のパネル室内吹出口4,18がそれぞれ設けられている。なお、机14は臭気物質Xがある位置であり、椅子15は判定人Aが居る位置であり、椅子15の前方に机14が配置されている。
パネル室内吸込口3は、判定人Aの正面側(机14の前方)の壁面16aに設けられている。パネル室内吸込口3は、机14上に配置された臭気物質Xに対応する高さに設けられており、机14の上方に配置されている。
第1のパネル室内吹出口4は、水平方向に延在するスリット状のものであり、判定人Aの背後側(椅子15の後方)の壁面16bに間隔をあけて複数(図では3本)平行に設けられている。また、第1のパネル室内吹出口4は、机14上に配置された臭気物質Xに対応する高さに設けられており、第1のパネル室内吹出口4の下端部(複数の第1のパネル室内吹出口4のうち最も下に形成された第1のパネル室内吹出口4)は、臭気物質Xの高さと略同一の高さに設けられている。また、第1のパネル室内吹出口4は、第1のパネル室内吹出口4から吹き出される外気が臭気物質Xに直接当らないように、判定人Aの背中に当る位置及び向きに設けられている。
パネル室内吸込口3と第1のパネル室内吹出口4とは、臭気物質Xが配置される位置及び判定人Aが臭気物質Xを判定する際に居る位置を挟んで対称にそれぞれ配設されており、互いに向かい合わせに配置されている。また、パネル室内吸込口3と第1のパネル室内吹出口4とは、略同じ高さに設けられている。
吸気設備5は、机14の横に配置されており、判定人Aの正面側の壁面16aに沿って設置されている。吸気設備5には、対象物を収納する箱部17と、箱部17内に設けられた吸込口21とが備えられている。吸込口21は、図示せぬ風路を介して図1に示す強臭排気系統13に接続されており、箱部17内の空気は、吸込口21から吸込まれ、図示せぬ風路を通って強臭排気系統13に至る。
第2のパネル室内吹出口18は、水平方向に延在するスリット状のものであり、吸気設備5に対向する位置、つまり、判定人Aの背後側(椅子15の後方)の壁面16bに設けられているとともに、吸気設備5の箱部17に対応する高さに設けられている。
一方、準備室6内の天井25には、外気が吹き出る準備室内吹出口8が設けられており、準備室6内の壁面16cの下部には、準備室6内の空気を吸い込む準備室内吸込口7が設けられている。準備室内吸込口7は、空気よりも重い臭気を効率良く排出するため、低い位置に設けられている。準備室6内の気流は、図に示す二点鎖線のように、準備室内吹出口8から準備室内吸込口7に向かって流れている。
また、前室9には、準備室6と繋がる出入り口24の他に、共用廊下や外部に繋がる出入り口24が設けられており、前室9内の天井26には、外気が吹き出る前室内吹出口10が設け、前室9を加圧することで、パネル室2内の空気を外に出さず、且つ外部からの臭気を遮断するシステムになっている。
また、準備室6と前室9との間に隔てられた壁16、および前室9と共用廊下との間に隔てられた壁16には、バランシングダンパー19がそれぞれ設けられている。
図1に示すように、給気系統11は、室外に配置されて外気を取り込む空調機27、および、空調機27と第1,第2のパネル室内吹出口4,18、準備室内吹出口8及び前室内吹出口10とをそれぞれ結ぶ給気ダクト28から構成されている。
空調機27には、給気ダクト28内に送り出す外気を脱臭する脱臭手段29が備えられており、空調機27は、吸込口36がそれぞれ形成された筐体30内に活性炭フィルター31,冷温水コイル32,加湿器33,再熱コイル34及び給気ファン35が格納された構成からなっている。
給気ダクト28の一端は給気ファン35の吐出口37に接続されており、給気ダクト28の他端は、中間部で第1,第2のパネル室内吹出口4,18、準備室内吹出口8及び前室内吹出口10のそれぞれの方向に分岐されて、第1,第2のパネル室内吹出口4,18、準備室内吹出口8及び前室内吹出口10にそれぞれ接続されている。これらの分岐給気ダクト28a,28b,28c,28dの中間部には、定風量装置(CAV)38がそれぞれ設けられている。また、第1のパネル室内吹出口4に接続された分岐給気ダクト28c及び準備室内吹出口8に接続された分岐給気ダクト28bには、レヒーター39がそれぞれ設けられている。これらのレヒーター39は、パネル室内吹出口4とCAV38との間或いは準備室内吹出口8とCAV38との間に配置されている。
弱臭排気系統12は、排出臭気レベルの低い弱臭排気を脱臭処理してから外部に排出する排気系統であり、パネル室内吸込口3及び準備室内吸込口7から吸い込まれた弱臭排気を吸引するとともに外部に送り出す弱臭排気ファン40と、弱臭排気の脱臭を行う弱臭排気脱臭手段41と、弱臭排気ファン40とパネル室内吸込口3及び準備室内吸込口7とを結ぶ第1の弱臭排気ダクト42と、弱臭排気ファン40と外部に向けて設けられた弱臭排気吐出口43とを結ぶ第2の弱臭排気ダクト44とから構成されている。
第1の弱臭排気ダクト42は、二又に形成されており、パネル室内吸込口3及び準備室内吸込口7からそれぞれ伸びて弱臭排気ファン40の手前で合流されている。また、第1の弱臭排気ダクト42には、パネル室内吸込口3及び準備室内吸込口7に向けて二又に分かれた部分にCAV45がそれぞれ設けられている。第2の弱臭排気ダクト44の中間部には、弱臭排気脱臭手段41を構成する活性炭フィルター46が設けられているとともに、この活性炭フィルター46を迂回するバイパス47が設けられている。バイパス47には切換ダンパー48が設けられており、切換ダンパー48を制御することで弱臭排気を活性炭フィルター46に通過させるか、バイパス47を通して活性炭フィルター46に通過させないかを適宜選択することができる。
一方、強臭排気系統13は、排出臭気レベルの高い強臭排気を脱臭処理してから外部に排出する排気系統であり、吸気設備5から送り出された強臭排気を吸引するとともに外部に送り出す強臭排気ファン50と、強臭排気の脱臭を行う強臭排気脱臭手段51と、強臭排気ファン50と吸気設備5とを結ぶ第1の強臭排気ダクト52と、強臭排気ファン50と外部に向けて設けられた強臭排気吐出口53とを結ぶ第2の強臭排気ダクト54とから構成されている。
強臭排気脱臭手段51は、スクラバー59と活性炭フィルター56とからなり、活性炭フィルター56及びスクラバー59は、第2の強臭排気ダクト54の中間部に設けられている。スクラバー59と活性炭フィルター56とは直列に接続されており、強臭排気ファン50から送り出された強臭排気は先ずスクラバー59で脱臭処理され、その後活性炭フィルター56で更に脱臭される。また、第2の強臭排気ダクト54の中間部には、活性炭フィルター56を迂回するバイパス57が設けられている。バイパス57には切換ダンパー58が設けられており、切換ダンパー58を制御することで強臭排気を活性炭フィルター56に通過させるか、バイパス57を通して活性炭フィルター56に通過させないかを適宜選択することができる。また、第1の強臭排気ダクト52には、CAV55が設けられている。
次に、上記した構成からなる空調システム1の使用方法について説明する。
まず、給気ファン35及び弱臭排気ファン40を定期的にそれぞれ駆動させて、パネル室2,準備室6及び前室9内の換気を毎時20回程度の回数で行い、パネル室2内の残留臭気濃度を抑制する。換気を行う際、給気系統11に備えられたCAV38と、弱臭排気系統12に備えられたCAV45とをそれぞれ調整し、パネル室2,準備室6及び前室9内のエアバランスを制御する。ここで、エアバランスとは、室内に供給される空気量と、室外に排出される空気量との差であり、当該室内は、供給される空気量が排出される空気量よりも多い場合はエアバランスがプラス状態となり、供給される空気量が排出される空気量よりも少ない場合はエアバランスがマイナス状態となり、供給される空気量と排出される空気量とが同じ場合はエアバランスがとれている状態になる。
パネル室2は、CAV38,45を調節して、エアバランスを±0状態に確保する。なお、このとき、吹出口形状を考慮することで、パネル室内吹出口4からの吹き出し風速を約1.0m/s以下に抑え、判定人Aに不快感を与えないようにする。また、準備室6は、CAV38,45を調節して、準備室内吹出口8から吹き出る外気の吹出量を、準備室内吸込口7が吸い込む空気の吸込量よりも少なくすることで、マイナス状態にする。一方、前室9は、前室内吹出口10から外気を吹き込むことでプラス状態にする。
外部を基準として準備室6がマイナス状態であって前室9がプラス状態であるため、前室9の空気は、図に示す点線矢印のように、出入り口24を通って外部及び準備室6内にそれぞれ流れる。また、パネル室2のエアバランスは均等に保たれているため、パネル室2と準備室6との間で空気の流出入は生じない。なお、パネル室2からの空気の出入りをなくす。また、準備室6は臭気発生源となるため、負圧を確保する。
上記した構成からなる空調システム1によれば、第1のパネル室吹出口4は、判定人Aの背後側に設けられ、パネル室吸込口3は、判定人Aの正面側に設けられ、パネル室吸込口3と第1のパネル室吹出口4とは、臭気物質Xのある位置及び判定人Aが居る位置を挟んで対称にそれぞれ配設されているため、パネル室2内の気流は、図に示す一点鎖線のように、第1のパネル室吹出口4から判定人Aの方に流れ、判定人Aを越え、更にその先の臭気物質Xを越え、パネル室吸込口3へと至る流れとなる。また、臭気物質Xから発生する臭気は、図に示す太線矢印のように、パネル室2内の空気とともにパネル室吸込口3へと吸い込まれる。これによって、臭気が逆流して判定人Aの方へ流れることを防止することができ、パネル室2内を臭気判定に適して環境にして正確な臭気判定を行うことができる。
また、上記した構成からなる空調システム1は、各室内の空気を循環させずに全て外部に排出して室内には新たな外気のみを供給する全外気方式であるため、パネル室2内から排出された臭気が外気とともにパネル室2内に再び流入することはなく、パネル室2内における臭気の拡散を防止することができる。これによって、パネル室2内に最適な臭気判定環境をつくることができる。また、全外気方式であるため、給気系統11の各所に臭気が付着することはなく、給気系統11からは供給される外気は無臭状態でパネル室2内等に送り出すことができる。
また、給気系統11には、脱臭手段29を有する空調機が備えられているため、パネル室2内等に取り入れる外気を脱臭処理することができ、パネル室2内を無臭状態にすることができる。
また、判定人Aの背後側から給気を行い、判定人Aの背中に給気を当てることで、臭気がパネル室内吸込口3に吸い込まれ過ぎることを防止することができ、より臭気判定に適した環境をつくることができる。
また、パネル室2のエアバランスは確保されているとともに、隣接する準備室6はマイナス圧のため、常にパネル室2を正圧にすることができる。前室9を加圧し、準備室6を負圧とすることで、悪臭エリア(準備室9)からの空気が共用部に流出することはない。また、例えば、香粧品系の臭気物質の臭気判定を行うためのパネル室と、事務室と、廊下とが連続的に並べて設けられ、廊下と事務室,及び事務室とパネル室とが出入り口でそれぞれ繋がっている場合、パネル室のエアバランスをマイナス状態にするとともに、廊下のエアバランスをプラス状態にし、パネル室と廊下との間にある事務室のエアバランスを廊下よりも高いプラス状態にしてもよい。なお、同じ建物内で食品系パネル室と香粧品パネル室とが共存する場合、共用部を介して臭気のコンタミを防止できるシステムとしてもよい。
また、パネル室2内には、吸気設備5が設けられており、臭気物質Xの臭気を排出する排気系統は、パネル室内吸込口3に接続された弱臭排気系統12と、吸気設備5に接続された強臭排気系統13とに分けられているため、排出される臭気のレベルによって弱臭排気系統12と強臭排気系統13とを使い分けることで、排出される空気の脱臭処理を効率的な行うことができる。
以上、本発明に係る空調システムの実施の形態について説明したが、本発明は上記した実施の形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。例えば、上記した実施の形態では、パネル室内吸込口3及び第1のパネル室内吹出口4はそれぞれ壁面16a,16bに設けられているが、本発明は、吸込口及び吹出口が必ずしも壁面に設けられている必要はなく、吸込口を備える排気室内機及び吹出口を備える給気室内機を、臭気物質が配置される位置及び判定人が臭気物質を判定する際に居る位置を挟んで対称にそれぞれ配設してもよく、無論、何れか一方が壁面に設けられ、他方が室内機に備えられていてもよい。
また、上記した実施の形態では、パネル室内吸込口3は判定人Aの真正面に配置され、パネル室内吹出口4は判定人Aの真後ろに配置されており、パネル室2内には略真直ぐなI状の気流が生じるが、本発明は、判定人の背後側に設けられる吹出口を判定人の真後ろから若干両側に移動した位置にそれぞれ設けて、両側の吹出口からそれぞれ中央に向けて外気を送り出してもよい。この場合、パネル室内には、両側の吹出口からそれぞれ流れて中央付近で合流して判定人の正面側に設けられた吸込口に至るY状の気流が生じる。また、吹出口を判定人の真後ろに配置するとともに、判定人の正面側に設けられる吸込口を判定人Aの真正面から両側に移動させた位置にそれぞれ設け、臭気が二つに分割されて吸い込まれるY状の気流を生じさせてもよく、さらには、吹出口及び吸込口をそれぞれ両側に設けてX状の気流を生じさせてもよい。
本発明に係る空調システムの実施の形態を表すダクトフロー図である。 本発明に係る空調システムの実施の形態を表す平面図である。 本発明に係る空調システムの実施の形態を表す断面図である。
符号の説明
1 空調システム
2 パネル室
3 パネル室内吸込口(吸込口)
4 第1のパネル室内吹出口(吹出口)
11 給気系統
12 弱臭排気系統(排気系統)
A 判定人
X 臭気物質

Claims (1)

  1. 判定人の嗅覚によって臭気物質を判定するためのパネル室内の空気を吸い込む吸込口と、該吸込口に接続されて吸込口から吸い込まれた全ての空気を外部に排出する排気系統と、前記パネル室内に向かって新たな空気を吹き出す吹出口と、該吹出口に接続されて新たな空気を供給する給気系統とが備えられている空調システムにおいて、
    前記吸込口は、前記判定人の正面側に設けられ、前記吹出口は、前記判定人の背後側に設けられ、
    前記吸込口と吹出口とは、前記臭気物質が配置される位置及び判定人が前記臭気物質を判定する際に居る位置を挟んで対称にそれぞれ配設されており、前記判定人が前記臭気物質を判定する際に居る位置と前記吸込口との間に、前記臭気物質が配置される位置が配設されていることを特徴とする空調システム。
JP2004340156A 2004-11-25 2004-11-25 空調システム Expired - Fee Related JP4687950B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004340156A JP4687950B2 (ja) 2004-11-25 2004-11-25 空調システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004340156A JP4687950B2 (ja) 2004-11-25 2004-11-25 空調システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006153288A JP2006153288A (ja) 2006-06-15
JP4687950B2 true JP4687950B2 (ja) 2011-05-25

Family

ID=36631813

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004340156A Expired - Fee Related JP4687950B2 (ja) 2004-11-25 2004-11-25 空調システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4687950B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5049608B2 (ja) * 2007-02-07 2012-10-17 ダイダン株式会社 多段階cavを用いた室圧制御システム

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0483575A (ja) * 1990-07-27 1992-03-17 Hitachi Ltd 水域の水質監視システム
JP2003290547A (ja) * 2003-05-12 2003-10-14 Namco Ltd ゲームシステム

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0483575A (ja) * 1990-07-27 1992-03-17 Hitachi Ltd 水域の水質監視システム
JP2003290547A (ja) * 2003-05-12 2003-10-14 Namco Ltd ゲームシステム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006153288A (ja) 2006-06-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7332006B2 (en) Ventilating and air purifying device
KR20170075385A (ko) 바이패스 및 재순환 기능을 겸비한 열교환형 환기장치
JP4718909B2 (ja) 換気機能を備えるブース
KR102274942B1 (ko) 화장실 및 욕실 배기를 이용한 공기 순환 시스템
JP3750003B2 (ja) 換気システム装置
JP4708075B2 (ja) 喫煙室換気方法および喫煙室
JPH01285185A (ja) 環境調節施設
CN107687694B (zh) 一种具有净化、除湿、室内压力调节功能的通风器
JP4687950B2 (ja) 空調システム
JP6382377B1 (ja) トイレの換気構造
JP4439858B2 (ja) 換気システム
JPH02309146A (ja) 換気装置
JP2002277012A (ja) 住宅用換気システム
JP4818690B2 (ja) 天井裏あるいは床下の換気設備
JPH08254329A (ja) 建物の外気供給構造
JP2022114746A (ja) 空気調和装置
JP2006003058A (ja) 空気清浄機付喫煙所
JP4756975B2 (ja) 住宅換気システム
JPH10132353A (ja) 換気システムおよび換気方法
JPH03148543A (ja) 換気装置
JPH0466034A (ja) 動物飼育装置
KR102274940B1 (ko) 화장실 및 욕실 배기를 이용한 공기 순환 시스템
JP2012143184A (ja) 動物飼育室用空調設備及び動物飼育室用空調方法
WO2024135282A1 (ja) 送風装置
JP3861103B2 (ja) 遊技場給排気システム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070607

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100615

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100803

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110111

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110202

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4687950

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140225

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150225

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees