JP4687314B2 - 駆動装置および駆動システム - Google Patents

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Description

本発明は、電圧の印加に応じて伸縮する電気機械変換素子を有する駆動技術に関する。
圧電素子等の電気機械変換素子を用いた種々のタイプの駆動装置が提案されている。
例えば図14(a)〜(c)に模式的に示した素子固定タイプの駆動装置では、電機機械変換素子である圧電素子92の伸縮方向の一端が固定部材91に固定され、他端に駆動摩擦部材94が固定されている。駆動摩擦部材94は、圧電素子92の伸縮に伴なって、操出方向と戻り方向とに移動するようになっている。駆動摩擦部材94には、移動体93が摩擦力によって係合している。
圧電素子92に電圧を印加し、圧電素子92を伸長時と収縮時との速度を異ならせて伸縮させることにより、移動体93を駆動する。図14(a)〜(c)は、図15に示した操出波形の電圧を印加したときのPa、Pb、Pcにおける各状態を、それぞれ示している。
図15の区間Pa−Pbにおいて電圧波形が緩やかに上昇するとき、圧電素子92は相対的にゆっくり伸び、図14(a)の状態から図14(b)の状態へと変化する。このとき、移動体93は、駆動摩擦部材94に対して滑ることなく、あるいはほとんど滑ることなく、実質的には駆動摩擦部材94とともに一体的に移動する。
次に、区間Pb−Pcにおいて電圧波形が急に下降するとき、圧電素子92は相対的に急に縮み、駆動摩擦部材94は急に初期位置に戻る。このとき、駆動摩擦部材94と移動体93との間に滑りが生じ、移動体93は実質的に移動せず、駆動摩擦部材94だけが初期位置に戻る。その結果、移動体93は、図14(c)に示すように、図14(a)の初期位置に対して操出方向に移動することとなる。
このサイクルの繰り返しにより、移動体93は駆動摩擦部材94に沿って移動する。
なお、急な上昇と緩やかな下降とで構成された戻り波形の電圧を圧電素子に印加すれば、移動体93は戻り方向に移動する。
圧電素子92に鋸波形の電圧を印加する方法としては、次の2つの方法がある。
図16は、第1の方法を示している。図16(a)のように、波形発生器95のデジタルアナログ変換器により、例えば8ビット、0−5Vの鋸波形を生成し、それをパワーアンプ96に入力し、例えば0−10Vに増幅した駆動用の鋸波形を圧電素子Pvに印加する。波形発生器95を調整することにより、図16(b)に示す繰出し波形や、図16(c)に示す戻り波形の鋸波形を生成することができる。
図17および図18は、第2の方法を示している。図17のように、電源97の電圧を圧電素子Pvに印加するために、定電流回路98a、98bとスイッチ回路99a、99bとを備えた回路を用い、定電流回路98a、98bとスイッチ回路99a、99bとを交互に働かせることで、繰出し波形と戻り波形を生成する。
詳しくは、例えば図18(a)に示したデジタル回路を構成し、端子Ra〜Rdに図18(b)に示すような制御信号を入力することにより、繰出し波形と戻り波形を生成する。
すなわち、端子RaにHi信号を入力し、定電流回路98aを介して圧電素子Pvに印加する電圧を徐々に上昇させた後、端子RbにHi信号を入力し、スイッチ回路99bを介して圧電素子Pvを接地し、圧電素子Pvに印加する電圧を急に下げ、繰出し波形Haを生成する。
また、端子RcにHi信号を入力し、スイッチ回路99aを介して電源97の電圧を圧電素子Pvに印加した後、端子RdにHi信号を入力し、定電流回路98bを介して接地することにより、戻り波形Hbを生成する。
しかし、第1の方法では波形発生器95とパワーアンプ96とが必要であり、第2の方法では定電圧回路98a、98bとスイッチ回路99a、99bとが必要であるため、回路が複雑化しコストも高くなる。
そこで、簡単な回路構成を有する駆動装置が提案されている(特許文献1参照)。この駆動装置では、圧電素子に印加する電圧として3つの電圧値(最大値、最小値、中間値)を用いた駆動制御が行われる。
特開2004−80964号公報
しかしながら、上記特許文献1の駆動装置においては、最大値、最小値および中間値を用いて、ある程度の低速駆動が可能であるものの、サーボ制御等を行う場合に要求される、更なる低速駆動に対応するのは難しい。また、繰出方向(正方向)から戻り方向(逆方向)に滑らかに駆動速度を変化させる動作も難しい。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、十分な低速駆動および駆動速度の滑らかな変更が可能な駆動技術を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、請求項1の発明は、駆動装置であって、(a)電圧の印加に応じて伸縮する電気機械変換素子と、(b)前記電気機械変換素子の伸縮動作に連動して往復動する所定の部材と、(c)前記所定の部材に摩擦力で係合するとともに、前記電気機械変換素子の伸縮動作により前記所定の部材に対して相対的な移動が可能な可動部と、(d)第1電圧値、前記第1電圧値より低い第2電圧値、および前記第2電圧値より低い第3電圧値から選択的に1の電圧値を出力する出力サイクルを繰り返し、前記電気機械変換素子に電圧を印加する電圧印加手段とを備えるとともに、前記出力サイクルは、まず第1期間に前記第1電圧値の出力を行い、次の第2期間に前記第2電圧値の出力を行ってから、第3期間に前記第3電圧値の出力を行い、最後の第4期間に前記第2電圧値の出力を行うサイクルとなっており、前記電圧印加手段は、(d-1)前記第1期間ないし第4期間の長さを変化させることで、前記所定の部材に対する前記可動部の移動速度を変更する速度変更手段を有するとともに、前記速度変更手段では、前記第2期間を長くする場合には前記第3期間と前記第4期間とを短くするとともに前記第1期間を長くし、前記第2期間を短くする場合には前記第3期間と前記第4期間とを長くするとともに前記第1期間を短くする。
また、請求項2の発明は、請求項1の発明に係る駆動装置において、前記第1期間と前記第3期間とは、相補的に増減する関係を有しているとともに、前記第2期間と前記第4期間とは、相補的に増減する関係を有している。
また、請求項3の発明は、請求項1または請求項2の発明に係る駆動装置を有する駆動システムであって、カメラにおける所定の駆動機構を前記駆動装置により駆動する。
また、請求項4の発明は、請求項3の発明に係る駆動システムにおいて、前記所定の駆動機構は、手振れ補正機構である。
請求項1ないし請求項4の発明によれば、第1電圧値、第1電圧値より低い第2電圧値、および第2電圧値より低い第3電圧値から選択的に1の電圧値を出力するとともに、まず第1期間に第1電圧値の出力を行い次の第2期間に第2電圧値の出力を行ってから第3期間に第3電圧値の出力を行い最後の第4期間に第2電圧値の出力を行う出力サイクルを繰り返し、電気機械変換素子に電圧を印加する。ここで、第2期間を長くする場合には第3期間と第4期間とを短くするとともに第1期間を長くし、第2期間を短くする場合には第3期間と第4期間とを長くするとともに第1期間を短くする。その結果、十分な低速駆動および駆動速度の滑らかな変更が可能となる。
特に、請求項2の発明においては、第1期間と第3期間とは相補的に増減する関係を有しているとともに、第2期間と第4期間とは相補的に増減する関係を有しているため、より十分な低速駆動を行えるとともに、より滑らかな駆動速度の変更を行える。
また、請求項3の発明においては、カメラにおける所定の駆動機構を駆動装置により駆動するため、カメラの小型化が図れる。
また、請求項4の発明においては、所定の駆動機構が手振れ補正機構であるため、手振れ補正機構の小型化が図れる。
<駆動装置の構成>
図1は、本発明の実施形態に係る駆動装置1の要部構成を示す図である。ここで、図1(a)は、駆動装置1に関する分解斜視図であり、図1(b)は、駆動装置1に関する組立斜視図である。
駆動装置1は、機器の固定部、例えばXY駆動テーブルのベース(不図示)に取り付けられる固定部材10と、例えば積層形の圧電素子11と、固定部材10に摺動可能に支持される駆動軸12と、被駆動部、例えばXY駆動テーブルのステージ(不図示)に結合される駆動ユニット13とを備えている。
圧電素子11は、その伸縮方向の一方の端面が固定部材10に固着結合され、その伸縮方向の他方の端面には駆動摩擦部材(所定の部材)として機能する駆動軸12の一方の軸端面が固着結合されている。
駆動軸12には、スライダー13a、摩擦部材13bおよび板ばね13cからなる駆動ユニット(可動部)13が、摩擦力で係合するようになっている。
駆動装置1では、駆動回路2による電圧の印加に応じて伸縮する圧電素子11の伸縮動作に連動して駆動軸12を軸方向に往復動させることにより、駆動軸12に対する駆動ユニット13の相対的な移動が可能となっている。
図2は、駆動回路2の回路構成を示す図である。
駆動回路2は、制御回路20と4個のスイッチ素子Q1〜Q4とを有しており、圧電素子11の端子間に電圧を印加する。
スイッチ素子Q1〜Q4は、MOS型FETとして構成されており、各ゲートは、制御回路20の端子Sc1〜Sc4にそれぞれ接続され、Hi信号またはLo信号が入力される。
スイッチ素子Q1、Q3は、PチャンネルFETとして構成されており、ゲートにLo信号が入力されるとソース・ドレイン間はオン(導通状態)になり、ゲートにHi信号が入力されるとソース・ドレイン間はオフ(遮断状態)になる。また、スイッチ素子Q2、Q4は、NチャンネルFETとして構成されており、ゲートにHi信号が入力されるとソース・ドレイン間はオン(導通状態)になり、Lo信号が入力されるとソース・ドレイン間はオフ(遮断状態)になる。
スイッチ素子Q1のソースとスイッチ素子Q3のソースとは、それぞれ接続点21を介して電源電圧Vpに接続されている。また、スイッチ素子Q1のドレインは、接続点22を介してスイッチ素子Q2のドレインに接続されており、スイッチ素子Q3のドレインは、接続点23を介してスイッチ素子Q4のドレインに接続されている。また、スイッチ素子Q2のソースとスイッチ素子Q4のソースとは、それぞれ接続点24を介して接地されている。さらに、圧電素子11の各端子は、それぞれ接続点22、23に接続される。
<駆動装置1の動作>
以上のような構成を有する駆動装置1の動作を以下で説明するが、駆動速度の制御に関して、(i)駆動波形での時間幅調整による速度制御、(ii)駆動信号の間引きによる速度制御、(iii)これらを組み合わせた速度制御に分けて順に説明する。
(i)駆動波形での時間幅調整による速度制御について
まず、駆動波形での時間幅調整による駆動原理について、図3を参照しながら説明する。ここで、図3(a)は、制御回路20の端子Sc1および端子Sc2の電圧(すなわちスイッチ素子Q1およびスイッチ素子Q2のゲート電圧)を示している。また、図3(b)は、制御回路20の端子Sc3および端子Sc4の電圧(すなわちスイッチ素子Q3およびスイッチ素子Q4のゲート電圧)を示している。また、図3(c)は、圧電素子11の端子間に印加される駆動電圧Vloadを示しており、この駆動電圧Vloadにおいては図2の矢印Dcに示す方向を正としている。
駆動装置1では、後述の第1期間〜第4期間からなる周期Teのサイクルを繰り返すことで駆動ユニット13を操出方向または戻り方向に駆動できるとともに、第1期間〜第4期間の長さを変化させることで駆動軸12に対する駆動ユニット13の移動速度を変更できる。なお、図3(a)〜(c)に示される信号については、駆動ユニット13を繰出方向に駆動する場合の一例である。
まず第1期間tbでは、図3(a)に示す信号Jaのように端子Sc1および端子Sc2はLoとなり、図3(b)のように端子Sc3および端子Sc4は引き続きHiの状態となっている。このような第1期間tbの信号状態により、駆動回路2ではスイッチ素子Q1およびスイッチ素子Q4がオンの導通状態となり、スイッチ素子Q2およびスイッチ素子Q3がオフの遮断状態となる。その結果、接続点23がスイッチ素子Q4を介して接地され、接続点22はスイッチ素子Q1を介して電源電圧Vpに接続されるため、圧電素子11の両端間の駆動電圧Vloadは、図3(c)に示す信号Kaのように電源電圧に相当する+Vp(最大値)となる。
次の第2期間tcでは、図3(a)のように端子Sc1および端子Sc2はHiとなり、図3(b)のように端子Sc3および端子Sc4は引き続きHiの状態となっている。このような第2期間tcの信号状態により、駆動回路2ではスイッチ素子Q1およびスイッチ素子Q3がオフの遮断状態となり、スイッチ素子Q2およびスイッチ素子Q4がオンの導通状態となる。その結果、接続点22がスイッチ素子Q2およびスイッチ素子Q4を介して接続点23に接続され、圧電素子11の端子間が短絡するため、圧電素子11の両端間の駆動電圧Vloadは、図7(c)に示す信号Kbのように0ボルト(中間値1)となる。
第3期間taでは、図3(a)のように端子Sc1および端子Sc2は引き続きHiの状態となっているが、図3(b)に示す信号Jbのように端子Sc3および端子Sc4はLoとなる。このような第3期間taの信号状態により、スイッチ素子Q1およびスイッチ素子Q4がオフの遮断状態となり、スイッチ素子Q2およびスイッチ素子Q3がオンの導通状態となる。その結果、接続点22がスイッチ素子Q2を介して接地され、接続点23はスイッチ素子Q3を介して電源電圧Vpに接続されるため、駆動電圧Vloadは、図7(c)に示す信号Kcのように−Vp(最小値)となる。
最後の第4期間td(td=Te−ta−tb−tc)では、図3(a)のように端子Sc1および端子Sc2は引き続きHiの状態となっているが、図3(b)のように端子Sc3および端子Sc4はHiとなる。このような第4期間tdの信号状態により、スイッチ素子Q1およびスイッチ素子Q3がオフの遮断状態となり、スイッチ素子Q2およびスイッチ素子Q4がオンの導通状態となる。その結果、接続点22がスイッチ素子Q2およびスイッチ素子Q4を介して接続点23に接続され、圧電素子11の端子間が短絡するため、駆動電圧Vloadは、図3(c)に示す信号Kdのように0ボルト(中間値2)となる。
以上のように駆動回路2では、電源電圧Vpに相当する最大値(第1電圧値)+Vp、最大値より低い中間値(第2電圧値)0Vおよび中間値より低い最小値(第3電圧値)−Vpから選択的に1の電圧値を出力する出力サイクルを繰り返し、圧電素子11に電圧を印加する。これにより、図3のように駆動電圧Vloadの1サイクル期間Teにおいてタイミングが相対的に離れた2回の立ち上がり信号Ku、Kvによって駆動軸12とともに駆動ユニット13が繰出方向に送られる。一方、駆動電圧Vloadの1サイクル期間Teにおいてタイミングが相対的に近い2回の立ち下がり信号Ks、Ktによって駆動軸12は比較的急峻に戻り方向に変位する。この際、駆動ユニット13は戻り方向に移動しようとするが、その移動量(戻り量)は繰出方向に送られた移動量に比べると小さくなる。このような動作を繰り返すことで、駆動ユニット13を駆動軸12に沿って操出方向に駆動することが可能となる。
ここで、1サイクル周期Teを変化させずに第1期間と第3期間との合計時間(ta+tb)を一定、第2期間tcと第4期間tdとの合計時間(tc+td)を一定としつつ、第2期間tcを増加させる場合には同時に第1期間tbも増加させるように変化させる。すなわち、第2期間tcを長くする場合には第3期間taと第4期間tdとを短くするとともに第1期間tbを長くし、第2期間tcを短くする場合には第3期間taと第4期間tdとを長くするとともに第1期間tbを短くする。そして、第1期間tbと第3期間taとの長さが等しくなる場合には、第2期間tcと第4期間tdとの長さが等しくなるようにする。これにより、駆動ユニット13に関する繰出方向の駆動波形から、繰出方向・戻り方向のいずれにも駆動ユニット13が移動しない中立状態を経て、戻り方向の駆動波形へと連続的に変化させることができ、駆動ユニット13の駆動速度の滑らかな変更が可能となる。この駆動波形での時間幅調整による速度制御方法について、詳しく説明する。
図4(a)〜(i)および図5(a)〜(l)は、駆動波形での時間幅調整による速度制御を説明するための図であり、駆動ユニット12の速度および駆動方向を段階的に変化させる場合の駆動波形を示している。
図4(a)〜(c)は、図3において第2期間tc=0と設定した場合の駆動波形を示している。この駆動波形では、図4(c)に示すように駆動電圧Vloadの立ち下がり信号Maは最も急峻となるため、駆動ユニット12はほとんど戻り方向に移動することなく、現在位置を維持する。よって、このような場合には、駆動ユニット13の移動速度V0は繰出方向に最大となる。
次に、図4(d)〜(f)のように駆動電圧Vloadにおける立ち上がり信号Md、Meの時間間隔を短縮し、その短縮分だけ立ち下がり信号Mb、Mcの時間間隔を延ばすことで、駆動電圧Vloadの立ち上がりによる繰出方向の送り量を減少させるとともに、駆動電圧Vloadの立ち下がりによる戻り方向の送り量を増加させる。これにより、図5(c)に示す駆動波形の場合に対して駆動ユニット13の駆動速度を相対的に遅くできることとなる。
同様に、図4(g)〜(i)のように駆動電圧Vloadにおける立ち上がり信号Mh、Miの時間間隔を短くして立ち下がり信号Mf、Mgの時間間隔を延ばすことで、繰出方向に関する駆動ユニット13の駆動速度を低速化できる。
さらに、駆動電圧Vloadにおける立ち上がり信号の時間間隔を短くするとともに立ち下がり信号の時間間隔を延ばすと、これらの時間間隔が等しくなる(図5(a)〜(c))。この際には、駆動電圧Vloadにおいて+Vpの出力を行う信号Mjの期間(第1期間)tb3と−Vpの出力を行う信号Mmの期間(第3期間)ta3とを等しくさせるように、第1期間tbと第3期間taとの時間を滑らかに調整して、図5(a)に示すSc1、Sc2の信号波形と、図5(b)に示すSc3、Sc4の信号波形とが同形の波形となるようにする。
これにより、駆動電圧Vloadの立ち上がり信号Mn、Moによる駆動ユニット13の繰出量と、駆動電圧Vloadの立ち下がり信号Mk、Mlによる駆動ユニット13の戻り量とが等しくなるため、駆動ユニット13の移動速度V3はほぼ0となって静止状態に移行する。
この静止状態から、更に駆動電圧Vloadにおける立ち上がり信号の時間間隔を短くするとともに立ち上がり信号の時間間隔を延ばすことで、図5(d)〜(f)に示す駆動信号の波形や図5(g)〜(i)に示す駆動信号の波形が生成される。これらの駆動波形により、駆動ユニット13においては、図4に示す繰出方向への駆動状態と異なって立ち上がり信号による繰出量より立ち下がり信号による戻り量が大きくなるため、図5(d)〜(f)の駆動波形による駆動速度V3と、図5(g)〜(i)の駆動波形による駆動速度V4(V4>V3)は、戻り方向に関する速度となる。
そして、立ち上がり信号の時間間隔をさらに短くして第4期間td=0とすると、駆動電圧Vloadの立ち上がり信号Mpが最も急峻となる図5(j)〜(l)に示す駆動波形が生成される。ここで、図5(j)および図5(k)の信号波形は、図4(a)に示すSc1、Sc2の信号波形と図4(b)に示すSc3、Sc4の信号波形とを入れ替えたものに相当する。このような駆動波形によって駆動される駆動ユニット13の駆動速度は、繰出方向の最大速度V0と大きさがほぼ等しい戻り方向の最大速度V6となる。
以上のように、駆動電圧Vloadにおける中間値1の出力時間(第2期間)と中間値2の出力時間(第4期間)とを相補的に増減させつつ、同時に駆動電圧Vloadにおける最大値の出力時間(第1期間)と最小値の出力時間(第3期間)とを相補的に増減させることにより、繰出方向から戻り方向まで駆動ユニット13の速度を連続的に変化させることが可能となる。
以上で説明した速度制御方法によって駆動波形の時間幅を変化させた場合の駆動速度の測定値を表したグラフを図6に示す。
図6においては、横軸が制御パラメータ番号を示し、縦軸が駆動ユニット13の駆動速度を示している。この制御パラメータ番号とは、図4(a)〜(c)に示すように繰出方向の駆動速度を最大とする制御パラメータに付与される番号「1」から、図5(j)〜(l)に示すように戻り方向の駆動速度を最大とする制御パラメータに付与される番号「32」まで、上記の最大値、中間値1、中間値2および最小値を出力する各時間帯(第1時間〜第4時間)を徐々に変化させる際の各時点の制御パラメータに番号を付したものである。なお、制御パラメータ番号「16」は、図5(a)〜(c)に示す駆動ユニット13の静止状態の制御に対応している。
図6のグラフに示すように、第1期間〜第4期間に関する各時間幅が異なる制御パラメータを変更することにより、繰出方向から戻り方向までほぼ直線的かつ連続的に駆動ユニット13の駆動速度を変化させることが可能となる。
(ii)駆動信号の間引きによる速度制御
駆動装置1では、制御回路20において駆動信号に関する間引き処理を行うことにより、消費電力を削減しつつ駆動ユニット13の駆動速度を低減させることが可能となっている。これに関して、以下で詳しく説明する。
図7は、駆動信号の間引きによる速度制御を説明するための図である。
図7(a)に示す駆動信号は、図3(c)に示す周期Teの駆動波形を十数周期程度表したもので、間引き処理が施されていない状態(間引き無しの状態)となっている。
一方、図7(b)に示す駆動信号は、圧電素子11に順次に与える印加電圧+Vp、−Vpの信号を周期(以下では「間引き周期」ともいう)Tf(=4×Te)ごとに1回の割合で間引いたものである。ここで、図3(c)に示す駆動信号によって1周期Teの間に駆動ユニット13が移動する移動量は、駆動波形の立ち上がり信号による繰出量(送り量)と立ち下がり信号による戻り量とで決定される。すなわち、図7(a)に示す駆動信号では間引き周期Tfの間に4周期分の駆動が行われるため、駆動ユニット13の移動は4回分の移動量となる。一方、図7(b)に示す駆動信号では間引き周期Tfにおいて3周期分の駆動が行われた後に、駆動されず現在位置を保持する1周期分の期間がある。このため、駆動ユニット13の移動速度は図7(a)に示す間引き無しの場合に比べて約3/4の駆動速度となる。
図7(c)に示す駆動信号は、図7(b)に対して更に駆動信号の間引きを行ったものである。この駆動信号では、間引き周期Tfにおいて2周期分の駆動が行われないため、駆動ユニット13の移動速度は図7(a)示す間引き無しの場合に対して約1/2の駆動速度となる。なお、間引き周期Tfの間に2回の信号間引きを行う駆動信号については、図7(c)に示す駆動信号に限らず、図7(e)に示すように間引き周期Tfの半周期の間に1回の信号間引きを行う駆動信号として構成されても良い。
また、図7(d)に示す駆動信号は、図7(c)に対して更に駆動信号の間引きを行ったものである。この駆動信号では、間引き周期Tfにおいて3周期分の駆動が行われないため、駆動ユニット13の移動速度は図7(a)示す間引き無しの場合に対して約1/4の駆動速度となる。
アクチュエータとして使用する圧電素子11では、印加電圧が変化する際に通電電流が流れて電力が消費されるため、印加電圧の変化する回数を減少させることにより、その減少回数にほぼ比例した消費電力の削減が行える。
よって、図7(a)〜(d)に示す駆動電圧を圧電素子11に印加する場合の各消費電流の比は、ほぼ1:3/4:1/2:1/4となり、駆動ユニット13を低速で駆動する際には消費電流も適切に削減できることとなる。
駆動信号に関して間引き処理を施す場合には、間引き周波数Ff=1/Tfを可聴周波数の上限である20kHz以上に設定することにより、耳障りな駆動音の発生を抑えて低速化が図れることとなる。すなわち、間引き周波数Ftを20kHz以上に設定すれば、図7(c)の駆動信号や図7(e)の駆動信号のように間引くタイミングが異なる場合でも、駆動音の発生しない駆動が可能となる。
以上で説明した駆動信号の間引きによる速度制御を行った場合の駆動速度の測定値を表したグラフを図8に示す。
図8においては、横軸が間引き率を示し、縦軸が駆動ユニット13の駆動速度を示している。この間引き率については、繰出方向の駆動速度が最大となる図4(c)の駆動信号に関する間引き率を「間引き無し」から「3/4間引き」まで1/4づつ増加させた各ケース、および戻り方向の駆動速度が最大となる図5(l)の駆動信号に関する間引き率を「3/4間引き」から「間引き無し」まで1/4づつ減少させた各ケースを示している。
図8のグラフに示すように、駆動装置1では、繰出方向または戻り方向において間引き率に応じた駆動ユニット13の速度制御が可能となっている。一方、各間引き率における圧電素子の消費電流(駆動中の平均電流)については、例えば図9に示す計測結果が得られるが、上述のように駆動信号の間引き率に応じた電流値となっている。すなわち、駆動ユニット13の駆動速度および消費電流は、駆動信号の間引き率に略比例して変化することとなる。
(iii)上記(i)および上記(ii)の速度制御を組み合わせた速度制御について
上記(i)で説明した駆動波形での時間幅調整による速度制御に、上記(ii)で説明した駆動信号の間引きによる速度制御を加えた速度制御(以下では「ハイブリッド制御」という)について、以下で説明する。
図10は、ハイブリッド制御を説明するための図である。図10の横軸に示す制御パラメータ番号については、図6に示す駆動波形での時間幅制御のように制御パラメータを変化させる際の各時点の制御パラメータに番号1〜17を付したものである。そして、各制御パラメータにより時間幅が定められる駆動信号において、「間引き無し」から「3/4間引き」まで1/4づつ間引き率を変化させた場合の各駆動速度の測定値を図10にプロットしている。
図10のグラフに示すように、間引きをせず駆動波形の時間幅のみを調整して駆動速度の制御を行う場合に対して、駆動信号の間引きによる速度制御を加えた場合(ハイブリッド制御)では、間引き率に応じた低速化を行えるため、駆動速度の細やかな制御が可能となる。
このようなハイブリッド制御を利用して、繰出方向の最大速度から駆動速度を徐々に低下させ戻り方向の最大速度に変化させる速度制御の一例を、図11を参照して説明する。
まず、図4(c)に示す駆動波形を間引きせずに圧電素子13に印加することにより駆動ユニット13を繰出方向に最高速で駆動する。次に、駆動ユニット13の駆動速度を徐々に低下させる場合には、以下の手順(1)〜(14)に従った制御を行うこととする。
(1)駆動波形の時間幅調整による速度制御により、図4(f)の駆動波形を経て図4(i)の駆動波形に変化させる。これにより、図11の矢印D1のように駆動速度が低下する。
(2)図4(c)に示す駆動波形で1/4間引きを行う場合の駆動速度(1/4間引きでの最高速度)程度まで速度が低下する場合には、図11の矢印D2に示すように、駆動波形を図4(c)に示す時間幅の駆動波形に戻して駆動信号の1/4間引きを行う。
(3)駆動信号の1/4間引き状態のまま駆動波形の時間幅調整による速度制御により、図4(f)の駆動波形を経て図4(i)のような駆動波形に変化させる。これにより、図11の矢印D3のように駆動速度が低下する。
(4)図4(c)に示す駆動波形で1/2間引きを行う場合の駆動速度程度まで速度が低下する場合には、図11の矢印D4に示すように、駆動波形を図4(c)に示す時間幅の駆動波形に戻して駆動信号の1/2間引きを行う。
(5)駆動信号の1/2間引き状態のまま駆動波形の時間幅調整による速度制御により、図4(f)の駆動波形を経て図4(i)のような駆動波形に変化させる。これにより、図11の矢印D5のように駆動速度が低下する。
(6)図4(c)に示す駆動波形で3/4間引きを行う場合の駆動速度程度まで速度が低下する場合には、図11の矢印D6に示すように、駆動波形を図4(c)に示す時間幅の駆動波形に戻して駆動信号の3/4間引きを行う。
(7)駆動信号の3/4間引き状態のまま駆動波形の時間幅調整による速度制御により、図4(f)の駆動波形や図4(i)の駆動波形を経て、図5(c)の駆動波形に変化させる。これにより、図11の矢印D7のように駆動速度が徐々に低下して、駆動ユニット13の静止状態に移行することとなる。
(8)駆動ユニット13の静止状態に至ると、駆動信号の3/4間引き状態のまま戻り方向に関する駆動波形の時間幅調整による速度制御により、図5(c)の駆動波形から図5(f)の駆動波形や図5(i)の駆動波形を経て、図5(l)の駆動波形に変化させる。これにより、図11の矢印D8のように駆動方向が戻り方向に転じて速度が徐々に上昇することとなる。
(9)図5(l)の駆動波形まで時間幅制御が行われると、図11の矢印D9に示すように、駆動波形を図5(f)に示す時間幅の駆動波形に戻して駆動信号の1/2間引きを行う。
(10)駆動信号の1/2間引き状態のまま駆動波形の時間幅調整による速度制御により、図5(i)の駆動波形を経て図5(l)の駆動波形に変化させる。これにより、図11の矢印D10のように戻り方向に駆動速度が上昇する。
(11)図5(l)の駆動波形まで時間幅制御が行われると、図11の矢印D11に示すように、駆動波形を図5(f)に示す時間幅の駆動波形に戻して駆動信号の1/4間引きを行う。
(12)駆動信号の1/4間引き状態のまま駆動波形の時間幅調整による速度制御により、図5(i)の駆動波形を経て図5(l)の駆動波形に変化させる。これにより、図11の矢印D12のように戻り方向に駆動速度が上昇する。
(13)図5(l)の駆動波形まで時間幅制御が行われると、図11の矢印D13に示すように、駆動波形を図5(f)に示す時間幅の駆動波形に戻して間引き無しの制御を行う。
(14)駆動信号の間引き無しの状態のまま駆動波形の時間幅調整による速度制御により、図5(i)の駆動波形を経て図5(l)の駆動波形に変化させる。これにより、図11の矢印D14のように駆動速度が徐々に上昇して、戻り方向に関する駆動ユニット13の最高速度に至ることとなる。
このようなハイブリッド制御を行った場合の駆動速度の測定値を表したグラフを図12に示す。
図12においては、横軸が制御パラメータ番号を示し、縦軸が駆動ユニット13の駆動速度を示している。この制御パラメータ番号については、図11に示す矢印D1〜D14に沿って速度制御を行う際の各時点の制御パラメータに番号1〜31を付したものである。
図12のグラフに示すように、駆動波形の時間幅調整のみによる駆動速度の制御(図6参照)に比べて、ハイブリッド制御では広い速度範囲(特に低速域の速度範囲)で速度分解能の良い制御、つまり駆動ユニット13の細やかな速度制御が可能であるとともに、駆動信号の間引きによる消費電力の削減も図れることとなる。
以上の駆動装置1の動作により、圧電素子11に印加する電圧を最大値(+Vp)→中間値1(0V)→最小値(−Vp)→中間値2(0V)と繰り返す際には、中間値1の電圧を印加する時間(第2期間tc)と中間値2の電圧を印加する時間(第4期間td)とを相補的に増減することにより最大値と最小値との電圧印加タイミングをずらせるとともに最大値・最小値の電圧を印加する時間(第1期間tbおよび第3期間ta)を相補的に変化させることで駆動ユニット13の駆動速度を変更するため、十分な低速駆動および駆動速度の滑らかな変更が可能となる。
なお、上述した駆動装置1をカメラ(撮像装置)の手振れ補正機構で利用するようにしても良い。このようなカメラの機構を以下で具体的に説明する。
図13は、手振れ補正が可能なカメラ3の要部構成を示すブロック図である。
カメラ3は、例えばデジタルカメラとして構成されており、手振れ補正機構として機能する手振れ補正ユニット30と、手振れ補正ユニット30に伝送可能に接続するカメラ制御部34とを備えている。このカメラ制御部34においては、手振れ補正を除くカメラ3の動作を統括制御するとともに、手振れ補正の必要性に応じて手振れ補正ユニット30に信号を送信し手振れ補正の開始や終了を指示する。
手振れ補正ユニット30は、駆動装置1に対応する駆動部31と手振れ補正制御部32とブレ検出部33とを有している。
ブレ検出部33は、例えば角速度センサを有しており、カメラ3の揺れを検出し撮影方向の変化に応じた信号を出力する。
手振れ補正制御部32は、ブレ検出部33から出力される信号に基づき手振れ補正量を求め、この手振れ補正量に応じた駆動信号を駆動部31に出力する。そして、この駆動信号に基づく駆動ユニット13の駆動制御(速度制御)を駆動部31で行うことにより、適切な手振れ補正が実施されることとなる。
以上のように圧電素子を備えた駆動装置1をカメラ3の手振れ補正機構で利用することにより、カメラの小型化が図れることとなる。なお、手振れ補正機構に限らず他の駆動機構、例えばカメラのレンズ駆動機構で駆動装置1を利用することによっても、カメラの小型化を図ることができる。
<変形例>
◎上記の実施形態における駆動装置1においては、圧電素子に限らず、電圧、電流、電界、磁界、静電気などの電気的エネルギーを、伸縮、曲げ、ねじれ、歪みなどの機械的エネルギーに変換する電気機械変換素子、例えば電歪素子、磁歪素子、静電アクチュエータなどを使用するようにしても良い。
本発明の実施形態に係る駆動装置1の要部構成を示す図である。 駆動回路2の回路構成を示す図である。 制御回路20の動作を説明するための図である。 駆動波形での時間幅調整による速度制御を説明するための図である。 駆動波形での時間幅調整による速度制御を説明するための図である。 駆動波形での時間幅調整による速度制御を行った場合の駆動速度の測定値を表した図である。 駆動信号の間引きによる速度制御を説明するための図である。 駆動信号の間引きによる速度制御を行った場合の駆動速度の測定値を表した図である。 駆動信号の間引き率と圧電素子の消費電流との関係を説明するための図である。 ハイブリッド制御を説明するための図である。 ハイブリッド制御の一例を示す図である。 ハイブリッド制御を行った場合の駆動速度の測定値を表した図である。 手振れ補正が可能なカメラ3の要部構成を示すブロック図である。 本発明の従来技術に係る駆動装置を説明するための図である。 本発明の従来技術に係る駆動装置を説明するための図である。 本発明の従来技術に係る駆動装置を説明するための図である。 本発明の従来技術に係る駆動装置を説明するための図である。 本発明の従来技術に係る駆動装置を説明するための図である。
符号の説明
1 駆動装置
2 駆動回路
3 カメラ
11、92、Pv 圧電素子
12 駆動軸
13 駆動ユニット
20 制御回路
30 手振れ補正ユニット
31 駆動部
32 手振れ補正制御部
33 ブレ検出部
Q1〜Q4 スイッチ素子
Sc1〜Sc4 制御回路の端子

Claims (4)

  1. 駆動装置であって、
    (a)電圧の印加に応じて伸縮する電気機械変換素子と、
    (b)前記電気機械変換素子の伸縮動作に連動して往復動する所定の部材と、
    (c)前記所定の部材に摩擦力で係合するとともに、前記電気機械変換素子の伸縮動作により前記所定の部材に対して相対的な移動が可能な可動部と、
    (d)第1電圧値、前記第1電圧値より低い第2電圧値、および前記第2電圧値より低い第3電圧値から選択的に1の電圧値を出力する出力サイクルを繰り返し、前記電気機械変換素子に電圧を印加する電圧印加手段と、
    を備えるとともに、
    前記出力サイクルは、まず第1期間に前記第1電圧値の出力を行い、次の第2期間に前記第2電圧値の出力を行ってから、第3期間に前記第3電圧値の出力を行い、最後の第4期間に前記第2電圧値の出力を行うサイクルとなっており、
    前記電圧印加手段は、
    (d-1)前記第1期間ないし第4期間の長さを変化させることで、前記所定の部材に対する前記可動部の移動速度を変更する速度変更手段、
    を有するとともに、
    前記速度変更手段では、前記第2期間を長くする場合には前記第3期間と前記第4期間とを短くするとともに前記第1期間を長くし、前記第2期間を短くする場合には前記第3期間と前記第4期間とを長くするとともに前記第1期間を短くすることを特徴とする駆動装置。
  2. 請求項1に記載の駆動装置において、
    前記第1期間と前記第3期間とは、相補的に増減する関係を有しているとともに、
    前記第2期間と前記第4期間とは、相補的に増減する関係を有していることを特徴とする駆動装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の駆動装置を有する駆動システムであって、
    カメラにおける所定の駆動機構を前記駆動装置により駆動することを特徴とする駆動システム。
  4. 請求項3に記載の駆動システムにおいて、
    前記所定の駆動機構は、手振れ補正機構であることを特徴とする駆動システム。
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