JP4685405B2 - 水浄化装置 - Google Patents

Description

本発明は、水を入れた池、水槽、金魚鉢等の水の浄化装置に関する。

水を入れた池、水槽、金魚鉢等では、水の入れ換えが少ないので、富栄養化が進行し、アオコその他の植物プランクトンが発生する。そのため、これを捕食する生物としてタニシ等の水生貝類を浮子付の網付容器に入れて、これを水面に浮ばせてアオコ等の植物プランクトンを捕食させる実験が行われたが、捕食生物のタニシ等の水生貝類の排泄物を別個に捕集する面倒があった。
そこで、本発明者は、タニシ等の水生貝類の排泄物が殆どアオコ等の単細胞藻類の未消化物からなっていること、その未消化物や残り餌などを糸ミミズが捕食すること、さらに、上記植物プランクトンは光合成を行うため昼間は水面近く浮上し、夜間は水中に沈降することから本発明を見出したものである。
特開２０００−８４５８６号公報

本発明は、水を入れた池、水槽、金魚鉢等の底部に置くだけで、水を浄化できるようにした水浄化装置を提供するものである。
また、本発明は、水中の魚類その他の有用生物に影響がなく、水面の美感を損なうことのない水浄化装置を提供することにある。
さらに、本発明は、装置の製作が簡単で、安価につく水浄化装置を提供することにある。

本発明水浄化装置は、上記課題を達成するため、図面に示すように、網蓋１１とトレイ１２からなる容器１０の前記トレイ１２底部１２０に土砂２０を入れて水を入れた池、水槽、金魚鉢等の底部に置けるように沈めることができるようにすると共に、前記トレイ１２の前記土砂２０上に、水生貝類３０と水生糸ミミズ４０を共生できるように置いたものである。
本発明において、容器１０は、蓋部が網蓋１１でビスねじ１３その他でトレイ１２に密封できるものであれば、どのような形状でもよく、また、容器１０の大きさは池、水槽、金魚鉢等の容量に従って製作される。共生生物としての水生貝類は、主として、ヒメタニシ、オオタニシ等のタニシ類が採取しやすく繁殖しやすいので適している。また、水生糸ミミズは、石の表面やすき間に巣をつくり繁殖しやすい習性があるので好都合である。

本発明水浄化装置は、水を入れた池、水槽、金魚鉢等の底部に置くだけで、池、水槽、金魚鉢等の美感を損なうことなく、また、水中の魚類その他の有用生物に何ら影響を与えることがない。
また、水生貝類と水生糸ミミズの共生生物は入手しやすく、装置は構造簡単で安価に製作できる利点がある。
さらに、本発明水浄化装置は、水を入れた池、水槽、金魚鉢等に、かなりの長期間、水の透明化を維持し、アンモニア臭などの臭気がなく、水の浄化作用を失うことがない。

本発明水浄化装置の最良の形態が実施例に記載される。

本発明の実施例が図１に示されている。
本発明実施例に使用した水浄化装置の容器１０は、水の流通を良好にし、かつ、有用魚類等の侵入を防止した網蓋１１とトレイ１２と網蓋１１をトレイ１２に密封させる数個のビスねじ１３とからなる。トレイ１２の底部１２０には、土、砂、小石２０が敷設され、その上に、タニシ類３０及び糸ミミズ４０を共生させるように置いたものである。
従って、本容器１０を水を入れた池、水槽、金魚鉢等の底部に置けば、昼間はアオコ等の植物プランクトンは水上近くに浮上しているが、夜間は沈降してタニシ類に捕食され、その排泄物は、糸ミミズに摂取されるので、アオコは順次消失して水は透明化し、水の浄化ができることになる。

本発明の水浄化装置は、容器１０及び土砂２０、水生貝類３０及び水生糸ミミズ４０いずれも入手又は製作しやすく安価に量産できる。

本発明実施例を示す説明図である。

１０ 容器
１１ 網蓋
１２ トレイ
１２０ トレイ底部
２０ 土砂
３０ 水生貝類
４０ 水生糸ミミズ

Claims (1)

1. 網蓋とトレイからなる容器の前記トレイ底部に土砂を入れて水を入れた池、水槽、金魚鉢等の底部に置けるように沈めることができるようにすると共に、前記トレイ底部の前記土砂上に、水生貝類と水生糸ミミズを共生できるように置いたことを特徴とした水浄化装置。
   

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