JP4685366B2 - 光学部品の接合方法 - Google Patents

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Description

本発明は、接合材または光学部品時体の溶融後の硬化または接合材の硬化を図って光学部品を接合する光学部品の接合方法に関し、特に、精密製都合が要求されるDVDでの読み書き装置などに用いられる光学部品の接合に好適な光学部品の接合方法に関するものである。
従来、光ピックアップの受光素子が固着されているプリント基板が設置されるハウジングの設置部分に、プリント基板よりも少許小幅の広い凹部を形成し、この凹部内にアライメントしたプリント基板の両端と対向する側面に上方から切り込んだ接着溝内にUV接着剤を流し込み、この接着溝からプリント基板側に表面張力にて対称形にて飛び出すUV接着剤部分をプリント基板の対向し合う端部と接触させた状態として、UV照射によりUV接着剤を硬化させることで、プリント基板の裏側に回り込んでUV照射が行き届かずに硬化が遅れプリント基板を位置ずれさせるようなことを防止する技術が既に知られている(例えば、特許文献1参照。)。
一方、2つの光学部品を1つの円筒体内の前後に嵌め合せて位置決めし、筒内の高反射膜を施した外面からレーザ光、特にNd:YAGレーザ光を照射して円筒体と前記2つの光学部品とをスポット溶接し、スポット溶接部分の周辺域では高反射面によるレーザ光の反射によって、スポット溶接ごとにレーザエネルギ強度が変動しても、レーザ光が周辺領域へ与える熱影響を安定して少なくできることにより、光学素子の位置決め精度に影響しないようにした技術も知られている(例えば、特許文献2参照。)。
特開2002−368234号公報 特開平8−304668号公報
しかし、特許文献1に記載の技術では、UV接着剤硬化のためのUV照射による露光時間が数分と長くなお生産性が低い。また、UV接着剤の塗布量が左右で異なると、硬化速度、ボリューム変化に差が生じてプリント基板の位置をずらせてしまうので、数十ミクロンオーダの位置精度が得難く、高精度製品では歩留まりが低下する。従って、製品コストが上昇する。
一方、特許文献2に記載のものでは、レーザ光の照射出力が大きく光学部品にダメージを与えやすく、光学部品の種類によっては採用できないし、採用すると勢い歩留まりが低下する。また、光学部品の材質の組み合わせによっては接合できない。
本発明の目的は、レーザ光の照射による、接合材または光学部品の溶融後の硬化または接合材の硬化を伴い、多くの材料の組合せで光学部品を数十秒程度の短い時間でダメージなく歩留まり高く接合することを満足して、しかも、必要に応じ数十ミクロンオーダの位置精度が安定して確保でき、生産性の向上、製品コストの低減が図れる光学部品の接合方法を提供することにある。
本発明の光学部品の接合方法は、母材とそれに接合する接合物との間の接合材をレーザ光の照射により溶融させた後に硬化させて接合する光学部品の接合方法であって、前記接合材は、円柱状の第1接合部材と、前記第1接合部材のまわりに設けられた筒状の第2接合部材とから構成され、前記接合材の前記第2接合部材にレーザ光を照射し、前記第1接合材を溶融して硬化させることで前記母材と前記接合物とを接合させるに際し、前記第1接合部材および前記第2接合部材は、軸線まわりに対称な横断面を有し、前記母材と前記接合物との間に、前記接合材が複数設けられ、前記接合材の硬化時に前記接合物を前記母材に対して位置ずれさせる作用力を、前記第2接合部材ごとに前記軸線まわりでバランスさせることを特徴としている。
このような構成では、母材とそれに接合する接合物とのに供与した接合材をレーザ光の照射により溶融させた後の硬化を図って接合物どうしを接合するが、接合材は円柱状の第1接合部材と、前記第1接合部材のまわりに設けられた筒状の第2接合部材とから構成され、第2接合材の外部からのレーザ光照射により第1接合材を溶融させてから硬化させることで、第1接合材の硬化時に接合物を母材に対して位置ずれさせる作用力を、接合箇所間でバランスさせて接合物のアライメント位置を保持して接合するので、接合材の硬化の際に接合物に位置ずれさせる作用力を及ぼすあらゆる条件での接合が、数十ミクロンオーダといった高い位置精度をも必要に応じ確保して行うことができる。また、接合は接合材のレーザ光の照射による溶融後の硬化によるもので、ろう材や接着剤を含めた接合材の採用により接合し合える光学部品の材料の種類の組み合わせが多いし、レーザ光の照射出力は数W級程度と高くなくてよい上に接合時間が数十秒程度の短い時間にて接合できる。
本発明のそれ以上の目的と特徴は、以下の詳細な説明および図面の記載によって明らかになる。また、本発明の各特徴は、それ単独で、あるいは可能な限り種々な組み合わせで複合して採用することができる。
本発明にかかる光学部品の接合方法の、第1の特徴によれば、外側の第2接合材外からのレーザ光照射により内側の第1接合材を溶融させてから硬化させることで、第1接合材の硬化時に接合物を母材に対して位置ずれさせる作用力を、接合箇所間でバランスさせて接合物のアライメント位置を保持し、接合材の硬化の際に接合物に位置ずれ作用力を及ぼすあらゆる条件での接合が、レーザ光の照射により数十ミクロンオーダといった高い位置精度をも必要に応じ確保して行える上、接合し合える光学部品の材料の種類の組み合わせが多いし、低出力にて数十秒程度の短い時間にて接合できるので、光学部品にダメージを与えにくく、生産性および歩留まり共に向上し製品コストが高精度なものでも低減する。
本発明の実施の形態について、幾つかの例と共に図を参照しながら詳細に説明し、本発明の理解に供する。
本発明の実施の形態に係る光学部品の接合方法は、図1(a)に示す例を参照して母材1とそれに接合する接合物2との接合境界部に供与した接合材3をレーザ光L1、L2の照射により硬化または溶融させた後の硬化を図ってそれらを接合するのに、接合材3が硬化する段階で接合物2を母材1に対して位置ずれさせる位置ずれ作用力Fの接合箇所ごとまたはおよび接合箇所間での抑制、あるいはバランス度によるアライメント位置の保持またはおよびアライメントを伴い硬化を終えて接合させる。
図1(a)に示す例では接合材3は接合物2の外まわりの相対向する接合部2a、2bにおける、母材1との接合境界部4の隅部に供与してあり、レーザ光L1、L2の照射により溶融させられて母材1および接合物2の双方に濡れ跨り、硬化する際のボリューム変化、つまり収縮によってフィレット3aを形成する。このフィレット3aを形成する硬化段階で接合材3に図1(a)に示すような応力τが発生する。接合材3は母材1および接合物2がろう接可能な、例えば同種、異種の金属材料どうしであれば、鉛フリーのろう材、クリーム半田を用いるのが好適であり、それには融点が139℃程度と低いSnBi139c、58がUV接着剤に比して高温にならず応力τが小さいために位置ずれ作用力Fを抑えられるし、早期溶融や早期硬化が図れるので、接合物2が位置ずれしにくく、1秒以下での早期接合ができる。接合材3の塗布量は接合に必要な強度を確保する必要最小限に設定するのが好適であり、精密光学部品では5Kgf程度以上が望まれる。また、接合材3の全域に図1(d)に示すような均質な出力のレーザ光L1、L2を照射すると、フラックスの残渣によるクリーム半田の飛散を防止することができ好適である。よりよくは、レーザ光L1、L2は2mm2以下のスポットサイズに集光させて照射するようにし、必要最小限の微量接合材にて接合するのに好適となるし、レーザ光L1、L2が母材1および接合物2にダメージを与えるのを防止することができる。また、母材1および接合物2の保護のためにはレーザ光L1、L2は照射対象である接合材3の受光域の形状、形態に適合した例えば長方形のスポット形状にて照射するのが好適である。
ここで、接合物2は接合部2aの側が接合部2bの側よりもボリュームが大きく、熱容量が大きい。このため、各接合部2a、2bの側の接合材3の量およびレーザ光L1、L2の照射出力および照射タイミングが同じであると、接合部2aの側の接合材3は接合部2bの側の接合材3よりも遅く溶融して遅く硬化する傾向を示す。このとき先に硬化する側の位置ずれ作用力F1が接合物2を引っ張って位置ずれさせ母材1上に固定してしまい、後で硬化する接合材3の位置ずれ作用力F2によっては前記位置ずれを矯正できない。ここに、図1(a)に示すような位置ずれ作用力F1による接合物2の位置ずれが生じる。
このような位置ずれ作用力F1、F2の、接合箇所ごとまたはおよび接合箇所間での抑制、あるいはバランス度によって、接合物2のアライメント位置を保持し、またはおよび、アライメントを伴い接合材3の硬化を終えて接合させることにより、接合材3の硬化の際に接合物2に位置ずれ作用力Fを及ぼすあらゆる条件での接合が位置ずれなく行える。接合部2a、2bが図1(a)に示すようにX−X方向に対向していればバランス度の調整はX−X方向になるが、これに直交するY−Y方向にも対向していればこのY−Y方向にも調節することになる。もっとも、奇数の接合箇所間であっても接合物2の位置がずれないよう必要な方向にバランス度調節すればよい。
接合物の機械的なアライメントは高剛性チャックを用いた二重マイクロメータ構造の位置決め機構によって図2(a)に示すような加圧アライメントピン13を介し数十ミクロンオーダといった高い位置精度をも必要に応じ確保して行い、それを保持して接合を終えることができる。図2(a)に示す例では接合物2上にLDなどの光源14が搭載されていることを利用して母材1上の接合物2の位置をCCDカメラ5により撮像してモニタしながらアライメントできるようにしている。また、別に、図1(a)(b)に示すCCDカメラ5により接合状態を撮像してモニタ5aにより観察しながら、例えば各接合部2a、2bでの接合材3が同時に硬化してフィレット3aを形成するようにレーザ光L1、L2の図1(c)に示すような照射出力や照射タイミングを操作パネル6などからの操作によってマイクロコンピュータ7を通じレーザ光源11、12を駆動制御することにより、位置ずれ作用力Fをバランスさせていて、機械的な位置決めや拘束力なしに接合物2を母材1上へアライメントして搭載した位置を保持して接合させられる。図1(c)の例では照射タイミングだけを調整しており操作が簡単である。また、別に、接合物2の位置の変化をモニタしながら位置ずれ作用力F1、F2のバランス度合を調整して接合物2を、アライメントを伴い母材1に接合をさせることもできる。接合は接合材3のレーザ光L1、L2の照射による硬化または溶融後の硬化によるもので、ろう材や接着剤を含めた接合材3の採用により接合し合える光学部品の材料の種類の組み合わせが多いし、レーザ光L1、L2の照射出力は数W級程度と高くなくてよい上に接合時間が数十秒程度の短い時間にて接合できる。そこで、レーザ光源11、12としてレーザダイオードLDを用いると、低コストで必要なW級出力が得られる上、電流制御によって照射出力を応答性よくきめ細かに制御することができ、照射出力をフィードバック制御するのに好適である。
これらの、レーザ光L1、L2の照射出力や照射タイミングの調整につき、特定の接合物2に対して一旦得た適正な照射条件は、同種の接合物2を接合対象とする限り変化しないので、それを図1(b)に示すような記憶手段8などに記憶し、それを以降の接合時に再現すれば自動調整することができる。それには、接合プログラム9により記憶している照射条件を利用するようにプログラムしておけばよい。
図2(a)に示す例では接合材3としてろう材フィルム箔を用いて母材1と接合物2との間に挟み込み、前記位置決め力を利用して加圧しながら、接合物2の外まわりに臨出した接合材3の外周2箇所、または4箇所にレーザ光L1、L2・・を照射して溶融させた後、図2(b)に示すように硬化させて接合している。この場合、接合物2の接合面に凹部2cを設けて、レーザ光L1、L2による熱が接合材3の前記臨出部に集中しやすく、また溶融した接合材3を接合物2の外まわりと凹部2cの内まわりとに押しやって、母材1に密接させやすくしている。ろう材フィルム箔の厚みは例えば10〜50μm程度が好適である。
図3に示す例は、レーザ光L1、L2の図3(b)(c)に実線で示すような均等照射による接合材3の溶融、硬化では図3(a)に実線で示すような位置ずれ量がSとなる接合物2に対し、図3(a)に実線で示すような位置ずれ状態を検出しながら、その時々の位置ずれ量に基づきレーザ光L1、L2の照射出力を図3(b)(c)に破線で示すようにフィードバック制御したところ、図3(a)に破線で示すように接合材3の硬化終了時点で位置ずれ量Sがほぼ0になった。本発明者等の経験ではレーザ光L1、L2の照射出力を最初最大にしておいて、レーザ光L1、L2の照射出力を徐々に下げていく開始タイミングt1、t2と下げ度合を調整することで好結果が得られることを知見した。一旦得られた好適な照射条件は再現でき、これをプログラム化すれば以降はフィードバック制御に変わるプログラム制御ができる。
なお、位置ずれ作用力Fの接合箇所間でのバランス度の調整は、一旦硬化した接合材3を再溶融させて行うこともできる。
図4に示す例では、母材1にアライメントして当てがった接合物2を、その外まわりの図4(a)に示す相対向する2つ以上の仮接合箇所2dに接着剤21を供与してレーザ光または紫外線の照射により硬化させて仮固定しておき、図4(a)(b)に示すように接合物2の外まわりの相対向する接合部2a、2bにおける前記途は別の本接合箇所での接合境界部4に接合材3を供与し、直接レーザ光L1、L2を照射することにより、溶融して母材1および接合物2双方に濡れ跨った接合材3を硬化させるようにしている。このようにすることで、位置ずれ作用力Fを接着剤21による前記仮固定力によって抑え、アライメント位置を保持して本固定し、接合を終えられる。
なお、母材1は図4(b)に示すようにポーラスなセラミックなどからなる耐熱性のある断熱部材22によって支持面23から離して支持面23側への熱の逃げを防止している。これにより、レーザ光L1、L2の照射による加熱効率がよくなり、その分だけレーザL1、L2の照射出力を低減して省エネが図れるし、位置ずれ作用力Fを小さく抑えられる。また、母材1や接合物2に与えるダメージも少なくなる。
図5に示す例は、前記ろう材を接合材3として、母材1の接合物2が当接される接合面に1つ以上形成した図5(c)に示すような軸線31まわりに対称な形状の凹部32内中心部に供与し、この接合材3を母材1とこれに図5(a)に示すように押し付ける接合物2との間で直交するXY2方向のアライメントを伴い押圧部材33で押圧しながら、図5(b)(c)に示すように外部から前記軸線31上でレーザ光L1、L2を照射し、溶融した接合材3が母材1の凹部32と接合物2との双方に前記軸線31を中心に図5(d)に示すように濡れ跨った後、軸線31まわりで同時に硬化してフィレット3aを形成させるようにしている。これにより、接合物2が母材1に当接した時点で押圧を解除しても、接合材3の硬化時に接合物2を母材1に対して位置ずれさせる作用力Fを接合箇所単位に前記軸線31まわりでバランスさせてアライメント位置を保持して接合させられる。その位置精度はサブミクロン単位と高いし、母材1や接合物2に大きな加圧力が長い時間働いて損傷などのダメージを与えたり、疲労させたりするようなことを防止できる。前記のような凹部32は球面とするのが好適であるが、平面形状は角型でもよい。接合物2は接合材3である前記クリーム半田との濡れ性のよい例えば金属などが好適であるが、ガラスや樹脂部材であっても表面にメタライジングを施したものであれば好適な対象となる。また、接合は数mS〜数十mSと極く短いスポット接合となるので、YAGレーザの低出力レーザ光を利用することもでき、接合部まわりへの熱影響にも問題がない。この例の場合は特にレーザ光L1、L2の高集光を図るのが好適である。なお、押圧部材33は接合物2の接合に関係のない部分の放熱を促進させて接合物2の熱的安全を図るのに共用できる。また、レーザ光L1、L2は外部からの照射となるが、熱伝達によって透過しなくても接合させられる。透過するほど接合効率は高い。
図6に示す例では、前記クリーム半田を接合材3として、金属製の母材1の接合物2との間の図6(a)に示すような接合代Aを残す凹部41を有した接合面を含む表面(または接合物2の接合面を含む表面であってもよい)の成膜層に形成しておき、母材1の接合面に接合物2の接合面を図6(a)に示すように直交するXY2方向のアライメントを伴い加圧しながら外部からレーザ光L1、L2を照射し、溶融した接合材3を接合物2の図6(b)の破線位置から実線位置への成膜層厚分の沈み込みを伴い、母材1および接合物2間の部分から接合物2の外まわりと凹部41の内まわりに図6(b)に示すように押しやり、そこでの接合境界部4の母材1および接合物2双方に濡れ跨らせた後、フィレット3aを形成して硬化させるようにしてあり、アライメント位置を保持して接合させられる。本例は接合物2の外周全域での接合に好適であり、その場合のレーザ光L1、L2・・の照射はライン照射となる。接合物2が樹脂やガラスである場合はメタライジングしておけば好適な対象物となる。また、接合物2が金属である場合を含めて金メッキやニッケルメッキしておけば接合性が向上し、その場合の鉛フリークリーム半田としてはCuSnを用いるのが好適である。また、凹部41および接合物2が軸線31まわりに対象な形状であると、フィレット3aの形成による位置ずれ作用力Fをどの方向にもバランスさせられる。また、母材1の接合面を基準とした水平アライメントに対して超精密な位置精度が確保できる。それには、母材1の接合面を研磨面としておくのが好適である。
図7に示す例では、前記クリーム半田を接合材3として、接合物2の母材1との接合部2a、2bに1つ以上形成した図7(b)に示す軸線31まわりに対称な図7(a)(b)(c)(d)に示すような形状の貫通穴51内に供与して直接レーザ光L1、L2を照射し、接合材3を溶融させて前記接合部2a、2b下方に図7(b)に示す隙間52を持って対向する母材1との間に図7(c)に示すように融け跨らせた後に硬化させるようにしており、接合材3のフィレット3aを形成する硬化時に接合物2を母材1に対して位置ずれさせる図7(d)に示すようなあらゆる方向の作用力F1〜F4を貫通穴51ごとに前記軸線31まわりでバランスさせてアライメント位置を保持して接合させられる。本例では、接合物2を高剛性チャック53などにて母材1から離してアライメントするので、XYZの3方向に位置調節したアライメント位置を保つように接合することができるし、X軸まわり、Y軸まわり、Z軸まわりの角θX、θY、θZもアライメントすることができる。
この場合、接合物2の母材1への接合後、図8(a)に示すように接合物2の位置が寄っている接合部2b側と反対の接合部2a側の端縁2eと母材1とに補助接合材3cを図8(a)に示すように跨らせて供与し、直接レーザ光L3を照射して溶融させた後硬化させることにより、補助接合材3cの図8(b)に示すようなフィレット3aを形成する硬化時に接合物2を母材1に対して位置ずれさせる作用力F5を前記位置が寄っている側と反対の向きに働かせてアライメントすることができる。それには、先に硬化している接合材3はレーザ照射などによって軟化させておくのが好適である。本例では必要なら接合物2の母材1に対するZ方向位置もアライメントすることができる。また、角度のアライメントもできる。
図9に示す例では、母材1と接合物2の接合部2a、2bとを図9(a)(b)に示すような軸線31まわりに対称な横断面を有した筒状の接合部材55を介し当てがい、この接合部材55内に接合材3として供与した前記クリーム半田など接合部材55の外部からの図9(a)に示すようなレーザ光照射により溶融させてから硬化させるようにしてある。これにより、接合材3の硬化時に接合物2を母材1に対して位置ずれさせる作用力Fを接合部材55内ごとに前記軸線31まわりでバランスさせてアライメント位置を保持して接合させることができる。
図10に示す例は、母材1の接合部1a、1bの両側に設けた溝61に図10(b)(c)に示すように跨って接合物2の相対向する接合部2a、2bを当てがい、前記クリーム半田を接合材3として接合物2の接合部2a、2bの端面と母材1との間の前記溝61間にできる接合境界部に供与して直接レーザ光L1、L2を照射し、溶融した接合材3の過剰分の前記溝61内への落ち込みを伴い、同じ長さa=bにてフィレット3aを形成するように硬化させることにより、接合材3の硬化時に接合物2を母材1に対して位置ずれさせる作用力を接合部2a、2b間にてバランスさせてアライメント位置を保持して接合させられる。
図11に示す例では、前記クリーム半田を接合材3として、母材1の接合面を含む表面または接合部2a、2bの背面側に図11(a)〜(c)に示すような軸線31まわりに対称な例えば直径dの凹部65を形成した接合物2の接合面を含む表面の成膜層として形成しておき、母材1の接合面に接合物2の接合面をアライメントを伴い加圧しながら、図11(a)(c)に示すように凹部65から前記軸線31上でレーザ光L1、L2を照射し、母材1および接合物2間の接合材3を前記凹部65の形状に相似な軸線31まわりの図11(c)に黒塗りして示す範囲を溶融させた後、硬化させるようにしてあり、これにより、接合材3の硬化時に接合物2を母材1に対して位置ずれさせる作用力Fを接合箇所ごとに前記軸線31まわりでバランスさせてアライメント位置を保持して接合させられる。レーザ光L1、L2の照射スポットの径d0は凹部65の直径dに等しいかそれよりも若干小さくするのがよい。
図12に示す例は、前記クリーム半田を接合材3として、母材1の接合面を含む表面または接合部2a、2b内に図11(a)(b)(c)に示すような軸線31まわりに対称な環状の空洞71を形成した接合物2の接合面を含む表面の成膜層として形成しておき、母材1の接合面に接合物2の接合面をアライメントを伴い押圧しながら外部から前記軸線31上でレーザ光L1、L2を図12(a)(c)に示すように照射し、母材1および接合物2間の接合材3を前記環状の空洞71が囲う中央部形状に相似な軸線31まわりの図12(c)に黒塗りして示す範囲を溶融させた後、硬化させるようにしてあり、これにより、接合材3の硬化時に接合物2を母材1に対して位置ずれさせる作用力Fを接合箇所ごとに前記軸線31まわりでバランスさせてアライメント位置を保持して接合させる。
図13に示す例は、接合物2の外まわりでの相対向する接合個所での母材1との接合境界部に、レーザ光の照射またはおよび熱により高速硬化する高速硬化性接着剤30を接合材として供与し、接合物2を母材1上に保持してアライメントした後、高速硬化性接着剤30に直接にレーザ光L1、L2を照射して高速硬化させるようにしてあり、これにより高速硬化性接着剤30の硬化時の接合物2に対する位置ずれ作用力を、高速硬化性接着剤30のボリューム変化が少なく、かつ高速硬化することにより抑えてアライメント位置を保持し接合させられる。これにはエポキシ系接着剤を用いるのが好適であり、レーザ光L1、L2を直接または透明または半透明なガラス、樹脂、ないしはメタライジングした透光性光学部品を介して高速硬化性接着剤30に照射できる場合は、透明な接着剤母材にレーザ光L1、L2の吸収性の高いもの、例えば20%以上金属粒子などを混合させたものが好適である。具体的にはNi、Snなどの金属粒子がよく、Agは好ましくない。このような高速硬化性接着剤30を用いると数W級のレーザ光L1、L2によって10秒〜20秒程度で硬化し、硬化に数分かかるUV接着剤に比して格段に高速となる。また、高速硬化性接着剤30はそれ自体の熱伝導性も高いので、レーザ光L1、L2の照射が直接及ばない部分での硬化も死角なく高速化する。本例では接合物2のアライメントはXYZの3方向に行えるし、それぞれの方向X軸、Y軸、Z軸のまわりの角度θX、θY、θZのアライメントもできるので、図7、図8の例を含め、LD(半導体レーザ)を搭載してそれの位置調節を行ういわゆる煽り部材の煽りベースに対する接合に適用して好適である。
図13に示す例では、特に、母材1の対向部1c、1dとそれらに外まわりの相対向する接合箇所を対向させた接合物2との間に高速硬化性接着剤30を接合材として供与し、接合物2を母材1上に橋渡し状態に保持して接合するようにしてあり、前記あらゆる方向にアライメントするのにより好適である。
なお、以上の各場合において、接合物2の外まわりの相対向する一方の接合を優先して行い、その後接合物2の位置ずれを判定し、他方の接合を前記判定した位置ずれが減少ないしは解消するようにレーザ光Lの照射出力またはおよび照射タイミングを制御して行うと、接合材3の硬化時に接合物2を位置ずれさせる位置ずれ作用力を利用して容易かつ確実にアライメントすることができる。この場合、他方の接合は、接合を終えている一方の接合材を軟化させてから行うのが先の接合が後の接合時のアライメントを邪魔しないようにすることができる。
図14に示す例のように前記のような煽り部材を母材1として、LDモジュールを接合物2として接合するのに、それらのボリュームが大きく、それらの接合境界部4が位置調節のためにほぼ球面形態にされた内側に位置して、外部からのレーザ光L1・・の照射ではレーザ光L1・・やそれによる熱が届き難い関係になる。それを本例では、鉛フリーなろう材であるSnCuやSnBiよりなる半田を接合材3として、母材1と接合物2との一方、具体例では母材1の接合部に設けた図14(a)(b)(c)に示すような凸部75の端面に図14(b)(c)に示すようなメッキした成膜層として設けておき、母材1および接合物2間に前記凸部75によってできる図14(c)に示すような隙間76を通じ凸部75のそれぞれに対して図14(a)(c)に示すようにレーザ光L1〜L3を照射し接合材3を溶融させた後、硬化させることにより接合を行うようにしている。
これにより、レーザ光L1〜L3の照射を及ばせて、接合材3のレーザ光L1・・の照射による硬化または溶融後の硬化による接合が行える。また、ろう材や接着剤を含めた接合材3の採用により接合し合える光学部品の材料の種類の組み合わせが多いし、レーザ光L1・・の照射出力は数W級程度と高くなくてよい上に接合時間が数十秒程度の短い時間にて接合できるので、光学部品にダメージを与えにくい。しかも、前記接合を接合物2の母材1に対する凸部75による支持状態でのアライメントを伴い加圧などして行うことにより接合材3の硬化の際に接合物2に及ぼす位置ずれ作用力Fを抑えて、数十ミクロンオーダといった高い位置精度をも必要に応じ確保して接合することができる。
なお、本例では接合物2の母材1に対するアライメントのために、母材1の凸部75による接合物2の支持をその外まわりに図14(a)(b)に示すような遊び77を設けて支持するようにしてある。また、接合境界部4にはN2などの不活性ガスを例えば2方向からブローして酸化を防止している。また、凸部75へのレーザ光L1〜L3の照射は、図14(c)に示すように凸部75の高さ方向のほぼ中間高さ位置での幅l、厚さBの帯状光として照射するのが、光学部品にダメージなく効率良くかつ確実に接合するのに好適である。
ところで、Snを接合材とした3点での接合強度は1.3kgf前後と小さく、5kgf程度の結合強度を得るのが困難である。そこで、前記3点での接合をSnを接合材3として行うのに併せ、図14(a)に示す他の凸部78にもSnよりも低融点のSnBiを接合材3としてメッキしておき、Snによる接合と同時に、この接合における余熱にて凸部78と接合物2との間も結合できるようにする。これにより、レーザ光L1、L2の届かない部分をも利用して接合面積を増大することができ、接合強度は合計して5kgf程度が容易に得られる。
この場合、さらに、第1の母材1と接合物2との間の複数の凸部75、78の端面に、融点が高低異なる2種類のろう材を接合材3として個別に成膜しておき、融点の高い接合材3のレーザ光L1〜L3の照射による溶融後の硬化により接合して図14(b)に示すような接合物モジュール101とし、この接合物モジュール101と煽り部材である第1の母材1を煽り調節できるように支持する煽りベースとしての第2の母材102とをそれらの一方に設けた凸部79に前記低融点のろう材であるSnBiを接合材3として成膜しておき、その凸部79による双方間の隙間81を利用したレーザ光L4、L5の照射による溶融後の硬化により接合を行うようにする。これにより、前記第1の母材1と接合物2との間の凸部78部での接合を行った接合材3が余熱で軟化、溶融することがあっても、凸部75部での接合を行った接合材3が軟化、溶融することはなく、接合状態が確保されたままになる。しかも、第2の母材102と接合物モジュール101との接合が終了するとき、凸部78部での接合材3も再度硬化するので、前記確保した5kgf程度の接合強度は保証される。
図15に示す例では、樹脂製の鏡筒である母材1に樹脂製のレンズである接合物2を当接またはおよび嵌め合せて母材1および接合物2の接合境界部4にレーザ光Lを照射して樹脂部を溶融させた後、高剛性チャック53などによりアライメントを伴い保持して硬化させることにより接合させるようにしている。これにより、レーザ光Lを樹脂製の母材1および接合物2の接合境界部4に直接照射して樹脂部の溶融、硬化を図り接合するので、レーザ光Lの照射出力は数W級程度と高くなくてよい上に接合時間が数十秒程度の短い時間にて接合でき、光学部品にダメージを与えにくいし、アライメントによる高い位置精度を確保できる。図示する例では特に、接合物2を溶融対象に特定してそのほぼ全域に均質なレーザ光Lを照射して母材1との接合を実現しており、硬化は全体が同時に終えるように徐々に行うのが好適である。
図16に示す例では、一方が樹脂製で他方がガラス製の母材1および接合物2どうしを当接またはおよび嵌め合せて母材1および接合物2の接合境界部4に図16(a)に示すようにレーザ光L1、L2・・を照射して樹脂部を溶融させた後、高剛性チャック53などにより接合物2をアライメントを伴い保持して硬化させることにより接合させるようにしている。この場合、母材1および接合物2の嵌めあいが四角形どうしであればレーザ光L1、L2・・の照射はライン照射となり、相対向する2辺どうしを接合するだけでもよいし、4辺共接合することもできる。また、図16(b)に示すように母材1および接合物2が四角形と円形との嵌め合いであるような場合は、接合境界部4が接合物2の外周4箇所となり、レーザL1、L2の照射はスポットとなり、相対向する2箇所を接合するか、4箇所を接合することになる。いずれの場合でも接合物2の光軸に対する振れ精度が求められる方向にアライメントすればよい。XY2方向で行えば双方の光軸合わせに好適である。これにより、一方が樹脂製で他方がガラス製の母材1および接合物2の組合せであっても、それらの接合境界部4に直接レーザ光L1、L2・・を照射して樹脂部の溶融、硬化を図り接合するので、レーザ光L1、L2・・の照射出力は数W級程度と高くなくてよい上に接合時間が数十秒程度の短い時間にて接合でき、光学部品にダメージを与えにくく、アライメントによる高い位置精度を確保できる。
図17、図18に示す例は、前記ろう材SnBi58を接合材3として、亜鉛ダイキャスト部材を母材1としてその接合部を含む表面にメッキしておき、この接合部にメタライズガラス、またはメタライズ樹脂よりなる接合物2を加圧しながら、外部からレーザ光Lを照射して接合部の接合材3を溶融させて後硬化させることにより接合させるようにしている。メタライズ材料としては、Znメッキおよび鉛フリークリーム半田、Feスパッタ膜、Auスパッタ膜、Niスパッタ膜などがあり、いずれもレーザ光Lを通す程度のものとすると、接合材3にレーザ光Lが届くのでその溶融操作に有利である。なお、この接合において必要に応じ接合物2を母材1に対してアライメントを伴い加圧して位置保持し、高い位置精度を確保できるのは勿論である。なお、メタライズ樹脂は前記接合材3の融点139℃に対して耐熱性を必要としている。ここで、レーザ光Lは接合物2の表面に施されるコート波長に対し反射率が小さく、かつ波長の均質なLDレーザ光Lを用いるのが接合材3の溶融に好適である。
図19に示す例は、前記高速硬化性接着剤30を接合材として、亜鉛ダイキャスト部材よりなる母材1の接合部の表面に塗布しておき、この接合部にガラス(例えば、BK7)、または樹脂よりなる接合物2を加圧しながら、外部からレーザ光Lを照射して接合部の接合材3を硬化させることにより接合させるようにしている。この場合も、レーザ光Lは接合物2の表面に施されるコート波長に対し反射率が小さく、かつ波長の均質なLDレーザ光Lを用いるのが接合材3の溶融に好適である。
図20に示す例は、鉛フリー半田で接合可能な亜鉛やアルミニウムを始めとする金属製のダイキャスト部材の母材1と、接合面を含む表面に前記鉛フリー半田を接合材3としてメッキした金属材料よりなる接合物2とを加圧してレーザ光L1、L2を接合部2a、2bの外部から照射し、接合材3の溶融と、フィレット3aを形成しての同時硬化によって互いを接合させている。接合材3のメッキは母材1の側に設けておくこともできる。この場合も、接合物2のアライメントを伴い位置保持すれば高い位置精度が確保できる。ここで、接合材3が溶融しフィレット3aを形成する部分に亜鉛ダイキャスト用のフラックス111を被覆しておくのが接合性を高める上で好適である。さらに、フラックス111の上にはさらにフラックス111を前記接合によっても露出させず洗浄フリーとするコート112を施しておくのがよい。
図21に示す例は、鉛フリー半田で接合可能な亜鉛やアルミニウムを始めとする金属製のダイキャスト部材の母材1と、ガラス、セラミック、樹脂をはじめとする非金属よりなる接合物2の接合部2a、2bとの間に前記鉛フリーなろう材フィルム箔を接合材3として設け、外部からレーザ光L1、L2を照射して溶融させた後、フィレット3aを形成して同時に硬化させることにより接合させている。この場合も、接合物2のアライメントを伴い位置保持すれば高い位置精度が確保できる。
図22(a)に示す例は、ブルーレーザよりなる母材91に対してブルーレーザ用のPBSである接合物92をアライメント固着している。この場合の接合物92は波長400nmのUV光が透過しにくく、波長810〜980nmのLDレーザ光Lが透過しやすいことから、前記高速硬化性接着剤30を接合材としてレーザ光Lにより硬化させて互いを接合している。ここで、接合物92のアライメントを伴い位置保持すれば母材91に対する高い位置精度が確保できる。もっとも、この場合も図22(b)に示すように前記鉛フリーなクリーム半田を接合材3として用い、接合物92の相対向する2箇所を接合部92a、92bとしてレーザ光L1、L2を照射して溶融、硬化させて接合させるのに、各接合部92a、92bにてフィレット3aを形成して同時に硬化するか、その際の位置ずれ作用力Fを抑制、またはバランスさせてアライメント位置を保持するようにもできる。
なお、特に図示しないが、上記と関連する部材には同一の符号を付して説明すると、前記のような鉛フリー半田で接合可能な亜鉛やアルミニウムを始めとする金属製のダイキャスト部材よりなる母材1と、接合面を含む表面に鉛フリー半田をメッキした亜鉛ダイキャスト部材よりなる接合物2との間に前記高速硬化性接着剤30を接合材として供与し、外部からレーザ光Lを照射して硬化させることにより接合させられる。この場合、レーザ光Lは高速硬化性接着剤30に照射することはできず、熱伝導による硬化となるが、既述したように熱伝導性がよく光速に硬化する。
また、鉛フリー半田で接合可能な亜鉛やアルミニウムを始めとする金属製のダイキャスト部材よりなる母材1と、接合面を含む表面に鉛フリー半田をメッキした金属材料よりなる接合物2との間に前記高速硬化性接着剤30を接合材として供与し、それに外部からレーザ光Lを照射して硬化させることにより接合させられる。
また、鉛フリー半田で接合困難なマグネットやステンレス鋼などの金属よりなる母材1と、亜鉛ダイカスト部材よりなる接合物2との間に前記高速硬化性接着剤30を接合材として供与し、それに外部からレーザ光Lを照射して硬化させることにより接合させられる。
また、鉛フリー半田で接合困難なマグネットやステンレス鋼などの金属よりなる母材1と、ガラス、樹脂を始めとする非金属よりなる接合物との間に前記高速硬化性接着剤30を接合材として供与し、それに外部からレーザ光を照射して硬化させることにより接合させられる。
また、鉛フリー半田で接合困難なマグネットやステンレス鋼などの金属よりなる母材1と、鉛フリー半田で接合困難なマグネットやステンレス鋼を始めとする金属よりなる接合物2との間に前記高速硬化性接着剤30を接合材として供与し、それに外部からレーザ光Lを照射して硬化させることにより接合させられる。
本発明は金属またはおよび樹脂よりなる光学部品の接合に実用でき、レーザ光の照射により有利な接合ができる。
本発明の実施の形態における1つの例を示し、(a)は接合方法を示す概略図、(b)は接合装置のブロック図、(c)は接合装置によるレーザ光の照射出力の制御状態を示すタイムチャートである。 本発明の実施の形態における別の例を示し、(a)は接合操作段階の側面図、(b)は接合後の側面図である。 本発明の実施の形態における他の例を示す位置ずれ作用力のアンバランスによる接合の位置ずれ状態と、位置ずれ作用力をレーザ光の照射出力を調整してバランスさせる出力制御状態とそれによる接合の位置ずれ防止状態とを示すタイムチャートである。 本発明の実施の形態における今1つの例を示し、(a)は接合操作段階の平面図、(b)は接合操作段階の側面図である。 本発明の実施の形態におけるさらに1つの例を示し、(a)は接合操作前の側面図、(b)は接合操作段階の側面図、(c)は接合操作段階の接合部を示す断面図、(d)は接合後の接合部を示す断面図である。 本発明の実施の形態におけるさらに別の例を示し、(a)は接合操作段階の断面図、(b)は接合後の断面図である。 本発明の実施の形態におけるさらに他の例を示し、(a)は接合操作前の平面図、(b)は接合操作段階の断面図、(c)は接合操作後の断面図、(d)は接合部での位置ずれ作用量のバランス状態を示す平面図である。 本発明の実施の形態におけるまた1つの例を示し、(a)は接合操作後の位置ずれ補正段階の断面図、(b)は位置ずれ補正後の断面図である。 本発明の実施の形態におけるまた別の例を示し、(a)は接合操作段階の断面図、(b)は接合部に用いる接合部材および接合材の状態を示す斜視図である。 本発明の実施の形態におけるまた他の例を示し、(a)は接合操作前の平面図、(b)は接合操作段階の側面図、(c)は母材と接合物との関係を示す正面図である。 本発明の実施の形態におけるまた1つの例を示し、(a)は接合操作段階の断面図、(b)は接合前の接合部の平面図、(c)は接合段階の接合部の側面図である。 本発明の実施の形態におけるまた別の例を示し、(a)は接合操作段階の断面図、(b)は接合前の接合部の一部を断面して見た平面図、(c)は接合操作段階の接合部の断面図である。 本発明の別の実施の形態における1つの例を示す断面図である。 本発明の他の実施の形態における1つの例を示し、(a)は接合操作段階の平面図、(b)は接合操作段階の断面図、(c)は接合操作段階の接合部の側面図である。 本発明の今1つの実施の形態における1つの例を示す接合操作段階の断面図である。 本発明の今1つの実施の形態における別の例を示し、(a)は接合操作段階の断面図、(b)は接合操作前の一部の平面図である。 本発明のさらに1つの実施の形態における1つの例を示す接合操作段階の側面図である 図7の接合操作前の平面図である。 本発明のさらに1つの実施の形態における別の例を示す接合操作段階の側面図である。 本発明のさらに別の実施の形態における1つの例を示す接合操作段階の側面図である。 本発明のさらに別の実施の形態における別の例を示す接合操作段階の断面図である。 本発明のさらに今1つの実施の形態における1つ例を示し、(a)は接合操作段階の斜視図、(b)は別の接合操作方法を示す平面図である。
符号の説明
1、91、102 母材
2、92、101 接合物
2a、2b 接合部
3 接合材
3a フィレット
3c 補助接合材
4 接合境界部
5 CCDカメラ
5a モニタ
6 操作パネル
7 マイクロコンピュータ
8 記憶手段
9 プログラム
11、12 半導体レーザ(レーザ光源)
21 接着剤
22 断熱部材
23 支持面
30 高速硬化性接着剤
31 軸線
32 凹部
33 押圧部材
41 凹部
51 貫通穴
52 隙間
53 高剛性チャック
55 接合部材
61 溝
65 凹部
71 空洞
75、78、79 凸部
76 隙間
101 接合物モジュール
L レーザ光
F 位置ずれ作用力

Claims (1)

  1. 母材とそれに接合する接合物との間の接合材をレーザ光の照射により溶融させた後に硬化させて接合する光学部品の接合方法であって、
    前記接合材は、円柱状の第1接合部材と、前記第1接合部材のまわりに設けられた筒状の第2接合部材とから構成され、
    前記接合材の前記第2接合部材にレーザ光を照射し、前記第1接合材を溶融して硬化させることで前記母材と前記接合物とを接合させるに際し、
    前記第1接合部材および前記第2接合部材は、軸線まわりに対称な横断面を有し、
    前記母材と前記接合物との間に、前記接合材が複数設けられ、
    前記接合材の硬化時に前記接合物を前記母材に対して位置ずれさせる作用力を、前記第2接合部材ごとに前記軸線まわりでバランスさせる
    ことを特徴とする光学部品の接合方法。
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