JP4680256B2 - Icタグ - Google Patents

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Description

本発明は、ICタグに関し、特に、パッシブ型のICタグに適用して有効な技術に関するものである。
本発明者が検討したところによれば、ICタグの技術に関しては、以下のような技術が考えられる。
ICタグとは、記憶媒体、無線通信機能およびアンテナなどを備えた小型のデバイスのことを指す。ICタグは、「無線タグ」、「電子タグ」、または「RFID(Radio Frequency Identification)タグ」などと呼ばれることもある。その外形は、例えば、直径2cm程度のコイン型や、長さ5cm程度のスティック型や、キャッシュカード程度のラベル型およびカード型など様々な形体が存在する。
このようなICタグは、その記憶媒体に情報を備えている。そして、その情報は、リーダライタなどと呼ばれる装置を用い、無線によって読み出すことが可能となっている。近年では、例えば、製品組み立て工程においてICタグを用いた工程管理を行ったり、また、バーコードの代わりにICタグを用いて商品管理を行ったりする試みがなされている。
ところで、ICタグは、その電源供給方法の違いからアクティブ型とパッシブ型に大別される。アクティブ型のICタグは、電池等を搭載することで動作に必要な電力を得る。一方、パッシブ型のICタグは、電池等を搭載せず、リーダライタとの無線通信を通じて動作に必要な電力を得る。すなわち、リーダライタから送られてくる電波を、信号として使用するのみでなく、電波エネルギーとして電力に変換して使用する。
なお、ICタグとリーダライタとの間の通信で使用される電波は、規格によって周波数帯が定められている。その一例として、電磁誘導方式を用いる13.56MHz帯やマイクロ波方式を用いる2.45GHz帯などが挙げられる。この内、2.45GHz帯の規格は、国際標準規格であるISO18000−4に定められている。通常、2.45GHz帯の電波は、13.56MHz帯に比べて通信距離が長く、例えば1m程度の通信距離を備えている。また、最近では、更に通信距離を伸ばせる周波数帯として、900MHz帯の電波が着目されている。
ところで、前記のようなICタグの技術について、本発明者が検討した結果、以下のようなことが明らかとなった。
例えば、前述したような標準規格ISO18000−4には、ICタグとリーダライタとの間の信号送受信の手順が定められている。この規格の中では、ICタグへの入力信号に対して同期を取るための信号フォーマットや、スタートビット等の規定はあるが、特に具体的な回路についての規定はない。
リーダライタからICタグへのデータの送受信は、リーダライタによるICタグの指定とアドレスの指定によって行われる。例えば、READコマンドの場合、ICタグは、記憶媒体から固有のID値を読み出し、そのID値とリーダライタが指定したID値とが一致した場合に、リーダライタが指定したアドレスのデータを記憶媒体から読み出してリーダライタに返信する。
こうした中、このようなICタグには、例えば次のような問題が考えられる。
第1に、ICタグの動作の信頼性に関する問題が挙げられる。例えば、前述したようなパッシブ型のICタグは、リーダライタから送信される搬送波を整流して電源電圧を生成する。この搬送波の入力電圧レベルは、通信時におけるリーダライタとICタグの距離に依存し、近距離では大きく、遠距離では小さくなる。このため、この電源電圧をそのままICタグ内の記憶媒体等の動作電源にすると、例えば1.5V〜4V程度のばらつきが生じ、記憶媒体等の動作保証範囲を外れる恐れがある。そこで、記憶媒体等の動作電源を安定化させるため、レギュレータ回路を設けることが考えられる。しかしながら、ICタグ内にレギュレータ回路を搭載する場合でも、レギュレータ回路のプロセスばらつき等によって、その出力電圧がばらつき、これに伴う信頼性の低下が懸念される。
第2に、ICタグのデータセキュリティに関する問題が挙げられる。ICタグにおいては、前述したようにID値が一致すれば記憶媒体の情報を読むことが可能である。したがって、ID値さえわかっていれば、汎用的なリーダライタを用いた遠隔操作によって容易に記憶媒体内の情報を盗用することが可能である。勿論、読まれても問題がない情報しかICタグ内に記憶させないというような使い方であれば特に盗用されても支障はないが、場合によっては、自由に読めるデータとそうでないデータとを使い分けたい時などがある。
そこで、本発明の目的は、ICタグの信頼性を向上させることにある。また、本発明の他の目的は、ICタグのデータセキュリティを向上させることにある。また、更には、ICタグの低コスト化を実現することにある。
本発明の前記ならびにその他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、次のとおりである。
本発明によるICタグは、不揮発性メモリとレギュレータ回路を含むパッシブ型のICタグであり、不揮発性メモリ内に、レギュレータ回路が発生する内部電源電圧の値を調整するためのトリミングデータを備え、これを読み出してレギュレータ回路に反映するものとなっている。このようにトリミングデータを不揮発性メモリ内に備えることで、プロセスばらつきなどによる内部電源電圧のばらつきを低コストまたは小面積で抑制でき、ICタグの信頼性を向上させることが可能となる。
ここで、不揮発性メモリからのトリミングデータの読み出しは、リーダライタからの電力供給を受けてレギュレータ回路が立ち上がり、これに伴い不揮発性メモリに対して動作可能な電圧レベルが供給された後で行う必要がある。そして、更に、リーダライタからの同期信号に対応して、ICタグ内での内部クロックの同期が完了する前に行うことが望ましい。すなわち、内部クロックの同期後では、トリミングデータの反映に伴い内部電源電圧が変化し、これに伴い同期が外れることが懸念される。したがって、同期が完了する前に反映させておくことで、安定した内部クロックを生成でき、ICタグの信頼性が向上する。
また、リーダライタは、通常、電力供給のための信号の後に例えば10サイクル程度の同期信号を送信するが、この同期信号の始まり(すなわち、最初の信号エッジ)をトリガとして、トリミングデータの読み出しを行ってもよい。通常、このトリガの時点前に、レギュレータ回路は既に立ち上がっており、このトリガの時点からクロック再生回路などによって同期信号とほぼ同一クロック周期の内部クロック信号が生成され始める。したがって、不揮発性メモリをこの内部クロック信号を用いて動作させることができるため、トリミングデータの読み出しが容易となる。なお、このトリガを用いた場合でも、リーダライタから同期信号が送信されている時間内に(すなわち、同期が完全に確定する前に)トリミングデータの読み出しおよび反映を十分に行うことが可能である。
また、本発明によるICタグは、不揮発性メモリとレギュレータ回路を含むパッシブ型のICタグであり、不揮発性メモリ内に、第1記憶領域および第2記憶領域を備え、第1記憶領域のみにアクセス可能な第1モードと、第1記憶領域と第2記憶領域の両方にアクセス可能な第2モードとを有するものとなっている。そして、前記第2記憶領域には、第1モードか第2モードかを設定するための第1データが格納されている。
このような構成において、リーダライタからの電力供給を受けてレギュレータ回路が立ち上がり、これに伴い不揮発性メモリに対して動作可能な電圧レベルが供給された後で、まず、不揮発性メモリから第1データが読み出される。そして、この第1データとICタグ内に予め設けてある特定値とを比較判定し、第1モードか第2モードかを切り替える。これによって、1個のICタグを用いて、リーダライタからの見かけ上の記憶領域が異なる2種類のICタグを容易に実現できる。
したがって、例えば、第1記憶領域を一般ユーザへの開放領域とし、第2記憶領域を特定ユーザのみが使用可能なセキュリティ領域とすると、製造段階で第1データを設定することで、一般ユーザに向けたセキュリティ領域を持たないICタグと、特定ユーザに向けたセキュリティ領域を備えたICタグとを実現できる。
また、この第2記憶領域に、第1データに加えて、更に第2記憶領域へのアクセス可否を認証するための第2データを格納するとよい。この第2データは、リーダライタからセキュリティコードが送信された際にこのセキュリティコードと比較され、ICタグは、これが一致した場合にのみ第2記憶領域へのアクセスを許可する。
したがって、第2記憶領域が開放されているICタグ(すなわち第2モードのICタグ)であっても、セキュリティコードの認証に成功しない限り第2記憶領域へのアクセスが不可能となり、データセキュリティが向上する。なお、この第2データは、この第2データを知っている特定ユーザのみが書き換えられるようにするとよい。そうすると、必要に応じてセキュリティコード(すなわち第2データ)を変更することができる。また、この第1および第2データに加えて、ICタグ内に第2記憶領域へアクセスするための独自コマンドを設けると、更にデータセキュリティを向上させることが可能となる。
また、本発明によるICタグは、前述した第2記憶領域内に、前述した第1データおよび第2データに加えてトリミングデータを備えたものとなっている。この場合、不揮発性メモリに対して動作可能な電圧レベルが供給された後で、まず、トリミングデータが読み出され、次いで第1データが読み出される。そして、前述したようなトリミングデータの反映と共に、第1データを用いてセキュリティ関連の処理が行われる。さらにリーダライタから独自コマンドと共にセキュリティコードが発行された際に、第2データが読み出され、セキュリティコードと一致した場合に、第2記憶領域へのアクセスが可能となる。これによって、低コストまたは小面積でICタグの信頼性の向上と、データセキュリティの向上とを実現できる。
なお、このトリミングデータと第1データは、製造段階のみで書き込まれ、以降は読み出しのみ可能で書き換え不可能にすることが望ましい。また、トリミングデータと第1データは、第2記憶領域内の連続したメモリアドレスに格納するとよい。これによって、例えばアドレスカウンタなどを用いることで、これらのデータを効率的に読み出して所望の処理を行うことが可能となる。
本願において開示される発明のうち、代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、ICタグの信頼性を向上させることが可能になる。また、ICタグのデータセキュリティを向上させることが可能になる。また、更には、ICタグの低コスト化を実現できる。
本発明の一実施の形態によるICタグにおいて、それを含めたシステム構成の一例を示す概略図である。 本発明の一実施の形態によるICタグにおいて、その全体構成の一例を示すブロック図である。 図2のICタグにおいて、リーダライタから読み出し要求があった際の信号フォーマットの一例を示す説明図であり、(a)はリーダライタからICタグに向けた信号フォーマットの一例、(b)はICタグからリーダライタに向けた信号フォーマットの一例を示すものである。 図2のICタグにおいて、その論理制御回路、VREG検出回路および不揮発性メモリの一部の構成例を示すブロック図である。 図2および図4のICタグにおいて、そのトリミングデータの設定に関連する回路の詳細な構成例を示す回路図である。 図2のICタグにおいて、その不揮発性メモリのメモリマップの一例を示す説明図である。 図2および図6のICタグにおいて、そのセキュリティトランザクションまたは通常動作トランザクションの処理の一例を示すフロー図である。 図7のフローにおいて、セキュリティトランザクションである場合のリーダライタからICタグに向けた信号フォーマットの一例を示す説明図であり、(a)は、その前半部の信号フォーマット、(b)は、(a)に続く後半部の信号フォーマットである。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための全図において、同一の部材には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。また、実施の形態の各機能ブロックを構成する回路素子は、特に制限されないが、公知のCMOS(相補型MOSトランジスタ)等の集積回路技術によって、単結晶シリコンのような半導体基板上に形成される。
なお、図面において、PMOSトランジスタにはゲートに丸印の記号を付すことで、NMOSトランジスタと区別することとする。また、図面において、MOSトランジスタの基板電位の接続は明記していないが、MOSトランジスタが正常動作可能な範囲であれば、その接続方法は特に限定しない。また、以降の説明では、標準規格ISO18000−4に基づく2.45GHz帯で動作するパッシブ型のICタグを例として説明を行うが、特にこれに限定されるものではなく、他の周波数帯を備えたICタグに対しても同様に適用可能である。
図1は、本発明の一実施の形態によるICタグにおいて、それを含めたシステム構成の一例を示す概略図である。図1に示すシステムは、例えば、リーダライタRWと、複数のICタグTGなどから構成されている。リーダライタRWは、例えば、電波によって複数のICタグTGに電力を供給すると共に、所望のTGとの間で電波による通信を行う。TGは、RWからの電波による命令に応じた処理を行い、処理結果をRWに向けて返信する。
図1のICタグTGは、フィルム上に、記憶媒体や通信回路等が集積されたICチップとそのICチップに接続されたアンテナとが実装され、長辺方向の大きさが例えば数センチ程度となっている。図1では、例えばインレットなどと呼ばれるICタグTGを示しており、これがパッケージングされることでスティック型やコイン型やカード型などの様々な形状となる。
図2は、本発明の一実施の形態によるICタグにおいて、その全体構成の一例を示すブロック図である。図2に示すICタグは、例えば、電源系の回路ブロックと、信号処理系の回路ブロックと、不揮発性メモリNVMによって構成される。電源系の回路ブロックは、例えば、アンテナATNに接続された整流回路RECTと、その出力に接続された電圧リミッタ回路LMTおよびレギュレータ回路VREGと、VREGの電圧を検出するVREG検出回路VREG_DETなどを含んでいる。
信号処理系の回路ブロックは、例えば、アンテナATNに接続された変調回路MODUおよび復調回路DMODUと、これらの回路と不揮発性メモリNVMとの間に設けられた論理制御回路LOG_CTLなどを含んでいる。また、信号処理系の回路ブロックには、発振回路OSCや、クロック再生回路CLK_GENや、パワーオンリセット回路PORなども含まれている。
アンテナATNは、リーダライタRWからの電波を受信し、また、リーダライタRWに向けて返信を行う。整流回路RECTは、例えばダイオードブリッジや平滑コンデンサなどを含み、ATNで受信した交流信号の電波(具体的には2.45GHzの搬送波)を整流および平滑化して直流電源電圧に変換する。この直流電源電圧は、高い場合で例えば7〜8V程度となる。電圧リミッタ回路LMTは、トランジスタの耐圧の確保等を目的としてRECTによって変換された直流電源電圧を一定の範囲内に制限する。すなわち、例えば、7〜8V程度の電圧を5V以下などの直流電源電圧RFvddに制限する。
レギュレータ回路VREGは、LMTによって制限された直流電源電圧RFvddを基に、信号処理系の回路ブロックや不揮発性メモリNVM等に供給する内部電源電圧Vddを生成する。VREG検出回路VREG_DETは、RFvddで動作し、VREGの出力電圧を判定することでVREGの電源立ち上がりを検出する。なお、VREGおよびVREG_DETの詳細については図5で後述する。
変調回路MODUは、リーダライタRWに返信を行う際に、論理制御回路LOG_CTLから出力されたベースバンドのデータに基づいて、リーダライタRWから送信される搬送波に対する変調を行う。具体的には、例えば、40kHzのベースバンドのデータに対してFM0と呼ばれる符号化を行い、そのデータに基づいてアンテナATNのインピーダンスを変更する。そうすると、RWから送信された2.45GHzの搬送波がATNで反射され、RWは、そのインピーダンスの変化に対応した異なる反射波を受信するため、これを検出することでICタグからの返信を受け取ることができる。
復調回路DMODUは、リーダライタRWからATNを介して受信した電波を復調し、ベースバンドの信号を生成する。具体的には、例えば、2.45GHzの搬送波に対して振幅変調などが行われている電波からその信号部分を検波し、また、マンチェスターと呼ばれる形式に基づいて復号化を行うことで40kHzのベースバンドの信号を生成する。この生成された信号は、論理制御回路LOG_CTLおよびクロック再生回路CLK_GENへ出力される。
論理制御回路LOG_CTLは、各種ベースバンドの処理を行う。例えば、DMODUを経て入力された信号からコマンドを解読する処理や、コマンドに基づいてNVMに対して記憶データの読み出し又は書き込みを行う処理や、NVMから読み出した記憶データをMODUに出力する処理などが挙げられる。発振回路OSCは、例えば、内部電源電圧Vddが供給され、複数のインバータ回路を含む所謂リングオシレータなどで構成されており、1MHzのクロック信号を出力する。クロック再生回路CLK_GENは、例えば、内部電源電圧Vddが供給され、OSCからの1MHzのクロック信号で動作するカウンタなどを含んでいる。
このようなCLK_GENは、例えば、カウンタ値に基づく周期で内部クロック信号を生成する。そして、このカウンタ値は、DMODUからの40kHzのプリアンブル信号(同期信号)が入力された際に、例えば、その複数の立ち上がり/立ち下がりエッジ間の時間をこのカウンタを用いて計測し、それらを平均化することなどで定められる。これによって、ATNから受信した電波に同期し、デューティ比が揃った内部クロック信号(40kHz)を生成することが可能になる。そして、この内部クロック信号は、LOG_CTL等の内部回路に対する基準クロック信号として使用される。
パワーオンリセット回路PORは、レギュレータ回路VREGの電源立ち上がり又はこれに加えて内部クロック信号の発生を待って各内部回路のリセットを解除する処理や、VREGの電源立ち下がりを検出して各内部回路をリセットする処理などを行う。不揮発性メモリNVMは、Vddが供給され、読み出しおよび書き込みが可能な例えば、EEPROM(Electronically Erasable and Programmable Read Only Memory)やFLASHメモリ等となっている。NVMは、ここでは、256バイトの容量を備えるものとする。
このような構成において、本発明の主要な特徴は、不揮発性メモリNVM内に、通常備えるIDデータ等に加えて、レギュレータ回路VREGのトリミングデータと、セキュリティ関連のデータとを備えたことにある。そして、これらのデータを、例えばISO18000−4で規定された標準規格を遵守しながら活用することにある。以降、これらの詳細について説明する。
図3は、図2のICタグにおいて、リーダライタから読み出し要求があった際の信号フォーマットの一例を示す説明図であり、(a)はリーダライタからICタグに向けた信号フォーマットの一例、(b)はICタグからリーダライタに向けた信号フォーマットの一例を示すものである。
読み出し要求に際し、リーダライタRWはICタグに向けて、図3(a)に示すような信号フォーマットの電波を出力する。図3(a)に示す信号フォーマットは、プリアンブル検出300と、プリアンブル301と、Sデリミタ302と、コマンド303と、ID304と、アドレス305と、CRC306から構成されている。プリアンブル検出300は、ICタグの電源立ち上げを目的としており、一定時間連続した‘1’レベル信号となっている。
なお、図示はしないが、実際の電波上での‘1’レベル信号は、2.45GHzの搬送波を‘1’レベル信号で変調した後の波形となるため、例えば振幅Aを備えた搬送波となる。一方、実際の電波信号上での‘0’レベル信号は、例えば振幅変調を用いる場合には、‘1’レベル信号の振幅Aよりも小さい振幅Bの備えた搬送波となる。
プリアンブル301は、ICタグの同期を目的としており、‘0’レベル信号と‘1’レベル信号を9回繰り返した同期信号で構成される。Sデリミタ302は、コマンド303の開始を通知することを目的としており、例えば“1100111010”信号となっている。コマンド303は、8ビットの信号となっており、READコマンドの場合は例えば“00001100”信号となる。ID304は、送信先のICタグを特定するための8バイト(64ビット)の信号である。アドレス305は、送信先のICタグにおけるメモリアドレスを指定するものであり、例えば8ビットの信号となっている。CRC(Cyclic Redundancy Check)306は、データ通信が正常に行えたか否かを検査するためのものであり、例えば16ビットの信号となっている。
一方、ICタグは、図3(a)に示したような信号を受信し、それに応じた動作(ここでは、メモリ読み出し動作)を行い、リーダライタRWに向けて図3(b)に示すような信号フォーマットの返信を行う。図3(b)に示す信号フォーマットは、クワイエット307と、プリアンブル返信308と、リードデータ309と、CRC310から構成される。
クワイエット307は、前述したプリアンブル検出300と同様に、低下した恐れがあるICタグの電源を再生成するために設けられた例えば16ビット分の期間である。プリアンブル返信308は、リーダライタRWに対して返信する同期信号であり、例えば16ビットとなっている。リードデータ309は、RWからの読み出し要求に対応してNVMから読み出したデータに該当する信号であり、例えば8バイト(64ビット)となっている。CRC310は、前述したのと同様の信号である。
そして、このような信号フォーマットにおいて、ICタグは、リーダライタRWから読み出し要求があった際に、それに対応して、例えば、図3(a)の下部に示すような動作を行う。まず、この動作における第1のポイントは、プリアンブルが終了するまでにトリミングデータ(TRIM_DAT)がNVMから読み出され、なおかつその設定が完了していることである。プリアンブル301では、図2で述べたようなクロック再生回路CLK_GENを用いてリーダライタRWとICタグの同期が取られる。ここで、仮にプリアンブル301の終了後にトリミングデータの設定が完了する場合を想定すると、同期後にCLK_GENの内部電源電圧Vddが変動することになり、これに伴う発振回路の周期およびカウンタ周期の変動等によって同期が外れる恐れがある。
そこで、プリアンブル301が終了するまでに、トリミングデータの設定を完了させることで、このような同期の不具合を防止することが可能となる。さらに、トリミングデータの設定後(および同期後)は、このトリミングデータに基づく内部電源電圧VddでICタグを動作させることができる。したがって、プロセスばらつき等に伴う内部電源電圧Vddのばらつきが低減され、電源電圧値の不適切によるICタグの誤動作や、過剰な電源電圧値によるICタグの破壊等を防止できる。また、製造工程上のICタグの歩留まりも向上する。このようなことから、ICタグの信頼性を向上させることが可能になる。また、ICタグの製造コスト低減なども可能となる。
図3(a)のICタグ動作における第2のポイントは、NVMからトリミングデータ(TRIM_DAT)が読み出された後で、なおかつIDデータ(ID_DAT)が読み出される前にセキュリティスイッチ(SECU_SW)を読み出していることにある。ここで、例えば、TRIM_DATとSECU_SWを連続するメモリアドレスに格納し、TRIM_DATとSECU_SWを連続して読み出すようにしてもよい。そうすると、読み出し時間の短縮と、読み出し電力の低減等が可能になる。
なお、SECU_SWの詳細な使用例に関しては、図6および図7で後述する。SECU_SWの読み出し後のID_DATの読み出しに関しては、標準規格に基づいて行われる。すなわち、標準規格で規定されたNVMのメモリアドレスからID_DATを読み出し、このID_DATと、前述したリーダライタRWから送信されたIDとを比較判定することでICタグの特定が行われる。
このようなトリミングデータTRIM_DATおよびセキュリティスイッチSECU_SWの読み出しは、例えば図4に示すような構成を用いて行われる。図4は、図2のICタグにおいて、その論理制御回路、VREG検出回路および不揮発性メモリの一部の構成例を示すブロック図である。なお、ここでは、説明を容易にするため各回路を回路ブロックに分類して説明を行うが、この各回路と回路ブロックの対応関係は勿論これに限定されるものではない。
図4では、論理制御回路LOG_CTL内に、Sデリミタ解析回路S_CTLと、コマンド解析回路CMD_CTLと、リードライトアドレスレジスタADD_REGと、プリアンブル立ち下がり検出回路PRE_DETとが含まれている。また、PRE_DETと前述したVREG検出回路VREG_DETとのアンド回路ANDも含まれている。そして、これらの回路の出力信号が、不揮発性メモリNVMに入力される。
不揮発性メモリNVMは、例えば、不揮発性メモリアレイNVM_ARYと、このメモリアレイを制御するメモリ制御回路NVM_CTLとに分類される。NVM_CTL内には、カウント制御回路CUNT_CTLと、ロード値制御回路LD_CTLと、アドレスカウンタADD_CUNTと、メモリアドレスレジスタMADD_REGとが含まれている。
CUNT_CTLには、S_CTLおよびCMD_CTLの出力信号と、前述したアンド回路ANDの出力信号trgとが入力される。LD_CTLには、出力信号trgと、S_CTLおよびADD_REGの出力信号とが入力される。そして、CUNT_CTLおよびLD_CTLの出力信号は、アドレスカウンタADD_CUNTに入力され、ADD_CUNTの出力信号が、メモリアドレスレジスタMADD_REGにセットされる。不揮発性メモリアレイNVM_ARYでは、このMADD_REGのアドレス値を用いた読み出し動作または書き込み動作が行われる。なお、MADD_REGのビット幅は、例えば8ビット幅とする。
ここで、不揮発性メモリNVMの記憶領域は、標準規格で規定された通常の記憶領域NML_ARAに加えて、拡張記憶領域EXTD_ARAを備えている。NVMは、例えば256バイトとし、NML_ARAに128バイトを割り当て、EXTD_ARAにも128バイトを割り当てる。NML_ARAは、標準規格に従い、アドレスの下位より、ICタグのIDが格納されたID格納領域ID_ARAと、ユーザによって使用可能なユーザ領域USR_ARAとを備える。EXTD_ARAは、例えばトリミングデータが格納された領域TRIM_ARAと、セキュリティ関連のデータが格納された領域(セキュリティスイッチSECU_SWおよびセキュリティコードSECU_CD)と、固有メモリ領域SPE_ARAとを備える。
次に、図4の動作について説明する。まず、VREG検出回路VREG_DETは、レギュレータ回路VREGが立ち上がり、その出力電圧が所望の値に達したことを検出する。また、プリアンブル立ち下がり検出回路PRE_DETは、図3(a)のプリアンブル301における最初の立ち下がり信号を検出する。すなわち、図3(a)において、プリアンブル検出300からプリアンブル301に遷移する際の‘1’レベル信号から‘0’レベル信号への変化を検出する。そして、これらの検出信号のアンド演算を行った出力信号trgがロード値制御回路LD_CTLおよびカウント制御回路CUNT_CTLに入力される。
LD_CTLは、この出力信号trgを受けて、予め備えてある初期値(すなわち、トリミングデータが格納されてある先頭アドレス)をアドレスカウンタADD_CUNTに出力する。そして、ADD_CUNTの出力がメモリアドレスレジスタMADD_REGにセットされ、次いで、不揮発性メモリアレイNVM_ARYからトリミングデータの読み出しが開始される。一方、CUNT_CTLは、出力信号trgを受けて、ADD_CUNTにおけるカウントを制御する。したがって、予め設定した分だけアドレスを逐次カウントアップすることで、トリミングデータを完全に読み出すことが可能になる。更に、トリミングデータとセキュリティ関連のデータが連続して格納されている場合(すなわち、TRIM_ARAとSECU_SWが連続する場合)には、カウントを制御することで、両方のデータを続けて読み出すことが可能になる。
なお、ここでは、レギュレータ回路VREGの立ち上がりに加えて、プリアンブルの最初の立ち下がりを受けてトリミングデータの読み出しを行っているが、場合によっては、VREGの立ち上がりのみでトリミングデータの読み出しを行うことも可能である。図4の動作で、VREGの立ち上がり以降に発生するプリアンブルの最初の立ち下がりを条件に加えているのは、NVMの読み出し動作のタイミングを容易化するためである。すなわち、ここでは、図2のクロック再生回路CLK_GENが出力した40kHzの内部クロック信号に基づいてNVMが動作する構成を前提としており、この40kHzの内部クロック信号は、プリアンブルの最初の立ち下がりから出力されることになる。したがって、VREGの立ち上がりから別のクロック信号を用いてNVMを動作させられる構成であれば、VREGの立ち上がりのみでトリミングデータの読み出しを行うこともできる。
Sデリミタ解析回路S_CTLは、図3(a)のSデリミタ302に際し、例えばその最初の立ち下がり信号を検出する回路である。S_CTLは、TRIM_ARAとSECU_SWが連続しない場合や、トリミングデータとSECU_SWを個別に読み出したい場合などで使用する。すなわち、S_CTLの検出信号を起点として、前述したトリミングデータの読み出しと同様にLD_CTLがSECU_SWの先頭アドレスをロードし、CUNT_CTLがADD_CUNTを制御することによってNVM_ARYからSECU_SWを完全に読み出す。
リードライトアドレスレジスタADD_REGには、図3(a)のアドレス305で入力された値がセットされる。コマンド解析回路CMD_CTLは、例えば、図3(a)におけるコマンド303が、1バイト読み出しコマンドか8バイト読み出しコマンドかを解析する。1バイト読み出しコマンドの場合は、ADD_REGの値をLD_CTLおよびADD_CUNTを介してMADD_REGにセットすることで、当該アドレスの1バイト分の読み出しが行われる。一方、8バイト読み出しコマンドの場合は、1バイト読み出しの動作に加えてCUNT_CTLがADD_CUNTを制御することによって8バイト分の読み出しが行われる。
図5は、図2および図4のICタグにおいて、そのトリミングデータの設定に関連する回路の詳細な構成例を示す回路図である。図5においては、図2のレギュレータ回路VREGと、図4のVREG検出回路VREG_DET、プリアンブル立ち下がり検出回路PRE_DET、アンド回路AND、不揮発性メモリアレイNVM_ARYおよびメモリ制御回路NVM_CTLとが示されている。
レギュレータ回路VREGは、例えば、2段構成の所謂シリーズレギュレータを備えている。一方のシリーズレギュレータ(第1シリーズレギュレータ)は、電源電圧RFvddと接地電圧GNDの間にPMOSトランジスタMP1と可変抵抗RVが直列に接続され、MP1のゲートにアンプ回路AMP1の出力が接続された構成となっている。可変抵抗RVは、複数の抵抗が直列接続され、その抵抗間のいずれかの接続ノードを出力ノードND1に接続可能な構成となっている。すなわち、抵抗比の可変によってND1の電圧を変更可能な構成となっている。そして、この接続ノードの選択は、例えばスイッチSWの選択によって行われ、このSWの選択は、トリミング設定レジスタTRIM_REGの値に基づいて行われる。なお、ここでは、SWを16個として、TRIM_REGが16ビット(2バイト)構成となっている。
アンプ回路AMP1は、一方の入力に基準電圧BIASが入力され、他方の入力に、可変抵抗RV内の特定の接続ノードND11からのフィードバック信号が入力される。また、この他方の入力と出力ノードND1の間にはNMOSトランジスタMN1が接続されている。このMN1のゲートは、VREG検出回路VREG_DETによって制御される。
他方のシリーズレギュレータ(第2シリーズレギュレータ)は、電源電圧RFvddと接地電圧GNDの間にPMOSトランジスタMP2と複数の抵抗RLが直列に接続され、MP2のゲートにアンプ回路AMP2の出力が接続された構成となっている。アンプ回路AMP2は、一方の入力に、前述した出力ノードND1が接続され、他方の入力に、複数の抵抗RL内のある接続ノードND21からのフィードバック信号が入力される。また、複数の抵抗RL内の他の接続ノードND22は、VREG検出回路VREG_DETと接続される。そして、MP2のドレインからは、内部電源電圧Vddが出力される。
VREG検出回路VREG_DETは、例えば、コンパレータ回路CMPと、その出力に接続されたインバータ回路INVによって構成される。なお、CMPの出力は、前述したNMOSトランジスタMN1のゲートにも接続される。コンパレータ回路CMPの一方の入力は、前述した出力ノードND1に接続され、他方の入力は、前述した接続ノードND22に接続される。
アンド回路ANDは、例えば、2段構成のフリップフロップDFF1,DFF2から構成される。1段目のフリップフロップDFF1は、前述したインバータ回路INVの立ち上がりによって、電源電圧RFvddをDFF2に出力し、DFF2は、前述したプリアンブル立ち下がり検出回路PRE_DETの検出信号によって、出力信号trgを発生する。すなわち、VREG_DETの出力とPRE_DETの出力とのANDが取られることになる。そして、このANDの出力信号trgは、メモリ制御回路NVM_CTLに出力される。
次に、図5の構成の動作概要について説明する。まず、VREGが立ち上がる段階では、CMPの出力が‘1’レベル信号となる。したがって、MN1がオンであり、出力信号trgは、‘0’レベル信号となる。この際、TRIM_REGの出力およびSWの状態は不定となっているが、このMN1のオンによってAMP2に対する接続が確保される。すなわち、MN1によって、等価的に初期状態でのSWの接続点を定めている。
その後、MP1の出力が可変抵抗RVおよびMN1を介してAMP2に入力され、AMP2の駆動によってMP2がオンになっていく。そして、ND22の電圧が所望の判定値以上になると(すなわち、VREGが立ち上がり、NVMなどが正常に動作可能な電圧レベル以上になると)、CMPの出力が‘1’レベル信号から‘0’レベル信号に反転する。これによって、MN1はオフとなる。ここで、ND1の電圧の不定が懸念されるが、MN1がオフとなる以前のタイミングでTRIM_REGのリセットを行うことで、予めいずれかのSW(例えばY6)をオンにしておく。
一方、CMP出力の‘0’レベル信号への遷移を受けて、DFF1から‘1’レベル信号が出力され、なおかつ、その後のプリアンブル信号の最初の立ち下がりを受けて、DFF2の出力信号trgが‘0’レベル信号から‘1’レベル信号に遷移する。これによって、図4で述べたような動作が行われ、不揮発性メモリアレイNVM_ARYからTRIM_REGに向けてトリミングデータの転送が行われる。仮に、NVMのデータ幅を8ビットとすると、2回のデータ転送でTRIM_REGがセットされる。TRIM_REGがセットされると、それに応じたSWの設定が行われ、所望の内部電源電圧Vddを発生することが可能になる。なお、Vddの値は、トランジスタの動作範囲や消費電力等を考慮し、トリミングによって例えば1.7Vになるように設定される。
また、トリミングデータの値は、ICタグの製造工程(テスト工程)内において、個々のICタグが検査され、各ICタグ毎に最適な値が求められる。そして、製造工程内において、その最適な値が各NVMに書き込まれる。ここで、トリミングデータを設定する手段としては、NVM以外にも広く知られているフューズなどを用いることも可能である。この場合、レギュレータ回路が立ち上がった時には既にトリミングデータを反映した内部電源電圧が生成されているため、特に標準規格と適合させる上での困難性は生じない。
しかしながら、フューズを用いると、そのフューズ切断に伴う製造コストが増加し、更に回路面積も増加する可能性が生じる。ICタグにおいては、低コスト化および小面積化の要求が非常に高く、このような問題はあまり好ましくない。そこで、NVMを用い、前述したような構成および方法でトリミングデータを設定すると、標準規格に影響を与えることなく、低コストおよび小面積でICタグの信頼性を向上させることが可能となる。更に、NVMからのトリミングデータの読み出しに加えて、後述するようなセキュリティ関連のデータを続けて読み出すことで、ICタグの信頼性の向上とデータセキュリティの向上とを効率的に図ることが可能となる。
つぎに、NVMに記憶したセキュリティ関連データの使用例について説明する。
図6は、図2のICタグにおいて、その不揮発性メモリのメモリマップの一例を示す説明図である。図6では、例えばNVMにおける256バイトのメモリマップが示されている。この内、アドレス下位の128バイトは、標準規格で定義された記憶領域NML_ARAであり、例えばICタグのIDが格納された8バイトの領域ID_ARAと、一般ユーザが自由に使用可能な領域USR_ARAとを含んでいる。なお、USR_ARA内には、更に製造番号等を格納する領域を設ける場合もある。
一方、アドレス上位の128バイトは、拡張して設けた記憶領域EXTD_ARAである。その内部には、例えば、2バイトのトリミングデータの格納領域TRIM_ARAと、1バイトのセキュリティ切り替えデータの格納領域SECU_SWと、8バイトのセキュリティコードの格納領域SECU_CDと、固有メモリ領域SPE_ARAとを備えている。このEXTD_ARAは、例えば特定ユーザのみが利用可能な領域として活用される。
SPE_ARAには、特定ユーザの秘密情報などが格納される。SECU_SWには、セキュリティ機能を有効にするか否かを切り替えるためのデータが格納される。そして、SECU_SWにある特定コードが格納されている場合は、EXTD_ARAを解放し、そうでない場合はEXTD_ARAを解放しない。すなわち、SECU_SWによって2つモードを切り替えることになり、一方のモードだと、NML_ARAのみが使用可能で、他方のモードだと、NML_ARAとEXTD_ARAの両方が使用可能となる。また、SECU_CDには、例えば、SPE_ARAへのアクセス許可を認証するためのセキュリティコードが格納されている。
このような構成において、リーダライタRWから前述した図3(a)と同様の信号フォーマットを受信すると、図2のICタグの論理制御回路LOG_CTLは、例えば、図7に示すような動作を行う。図7は、図2および図6のICタグにおいて、そのセキュリティトランザクションまたは通常動作トランザクションの処理の一例を示すフロー図である。図8は、図7のフローにおいて、セキュリティトランザクションである場合のリーダライタからICタグに向けた信号フォーマットの一例を示す説明図であり、(a)は、その前半部の信号フォーマット、(b)は、(a)に続く後半部の信号フォーマットである。
まず、図7の処理フローの概要について説明する。本実施の形態のICタグは、互換性がある2通りの信号フォーマットに対応することが可能となっている。その一方は、図3(a)のような通常の信号フォーマットであり、他方は、図8(a),(b)のような、標準規格のコマンドと競合しない独自コマンド303aを含む独自に設けた信号フォーマットである。そして、図3(a)の信号フォーマットの場合は、通常動作トランザクションとして処理を行い、図8(a),(b)の信号フォーマットの場合は、セキュリティトランザクションとして処理を行う。なお、このどちらのトランザクションを行うかは、SECU_SWのデータと独自コマンドの受信有無などによって切り分けられる。以下、これらの詳細について説明する。
まず、図3(a),図8(a)のプリアンブル検出300,300aおよびプリアンブル301,301aの最初の立ち下がりを受けて、前述したように、トリミングデータとセキュリティ関連のデータが連続して読み出される。すなわち、図6のTRIM_ARA、SECU_SWが読み出される。そして、トリミングデータをNVMからVREGに送信する一方、SECU_SWのデータは、NVMから論理制御回路LOG_CTLに送信され、LOG_CTL内で保持される。ここで、リーダライタからの入力信号に迅速に対応してICタグの内部処理を進めるためには、遅くとも図3(a),図8(a)のコマンド303,303aの送信が終了するまでには、SECU_SWのデータがLOG_CTL内で保持されることが望ましい。なお、トリミングデータの直後に1バイトのSECU_SWを読み出す場合だと、十分にこの条件を満たすことができる。
その後、図7に示すように、LOG_CTLは、SECU_SWの値を見て、それが特定コードか否かの判定を行う(S701)。そして、特定コードであれば、EXTD_ARAを解放し(S702)、そうでなければ解放を行わない(S707)。すなわち、SECU_SWに特定コードが記憶されていない場合は、見かけ上128バイトのNML_ARAのみを備えたICタグとなる。したがって、この場合、以降のコマンド303,303aにおいて独自コマンドを受信した際は認識せず(S708)、通常コマンドを受信した際のみで動作する。すなわち、図8(a)の信号フォーマットでは機能せず、図3(a)の信号フォーマットのみで機能する。
なお、通常コマンドを受信した場合(S709)は、図3(a)の信号フォーマットに従い、ID304とID_DATの一致判定(S709a)等を含む通常動作を行う(S710)。この通常コマンドを受信してから通常動作を行う際の一連の処理を、ここでは通常動作トランザクションと呼ぶことにする。
一方、SECU_SWに特定コードが記憶され、EXTD_ARAが解放された場合(S702)、以降のコマンド303,303aが独自コマンドであるか否かを判定する(S703)。独自コマンドでない場合は、通常コマンドの判定が行われ(S709)、図3(a)の信号フォーマットに従う通常動作トランザクションとなる。独自コマンドであった場合は、図8(a)の信号フォーマットに従い、ID304aとID_DATの一致判定が行われる(S703a)。不一致であった場合は、例えば、リーダライタに対して何も返信しないなどの返信拒否の処理となる(S706)。
ID304aが一致であった場合は、LOG_CTLは、NVMからSECU_CDのデータを読み出して保持する。この際に、リーダライタからの入力信号に迅速に対応してICタグの内部処理を進めるためには、遅くとも図8(a)でのセキュリティコード311aの送信が終了するまでには、SECU_CDのデータがLOG_CTL内で保持されることが望ましい。
そして、LOG_CTLは、この読み出したSECU_CDのデータと、図8(a)の信号フォーマットに従いリーダライタが送信したセキュリティコード311aとを比較する(S704)。この結果が一致した場合は、SPE_ARAへのアクセスを許可し(S705)、不一致の場合は返信拒否とする(S706)。この独自コマンドを受信してからSPE_ARAへのアクセス可否を認証するまでの一連の処理を、ここでは認証トランザクションと呼ぶことにする。そして、この認証トランザクションと後述する固有動作トランザクションを含めてセキュリティトランザクションと呼ぶことにする。
認証トランザクションによってSPE_ARAへのアクセスが許可されると、続けて固有動作トランザクションが行われる。固有動作トランザクションでは、図8(b)に示すような信号フォーマットに基づいて、リーダライタからSPE_ARAに対して具体的な命令(読み出しまたは書き込みなど)が発せられる。ここで、図8(b)に示す信号フォーマットは、図3(a)の信号フォーマットと同様な構成となっており、アドレス305aとしてSPE_ARAのアドレスを指定して所望の動作を行うことが可能となっている。
さらに、図8(b)に示す信号フォーマットは、図8(a)の信号フォーマットの直後に発せられ、図8(b)に示す信号フォーマットの初期段階から、VREGの内部電源電圧Vddを維持したままとなっている。すなわち、図8(b)では、内部電源電圧Vddが維持されているため、NVMからのトリミングデータやセキュリティ関連データの読み出しは行われない。したがって、認証トランザクションによって認証が行われ、その認証状態を維持したままで固有動作トランザクションが行われることになる。
以上のように、NVM内にセキュリティ関連のデータを備え、標準規格の信号フォーマットに適合するようにそれらのデータの処理を行うことで、ICタグのデータセキュリティを容易に向上させることが可能になる。また、共通のチップに対してSECU_SWのデータを切り替えることによって、通常のICタグとセキュリティ機能を備えたICタグとを実現することができるため、チップの共通化に伴うコストの低減が可能となる。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
例えば、これまでは、標準規格に基づく2.45GHz帯のパッシブ型のICタグを例として説明を行ったが、他の周波数帯のICタグにおいても、ほぼ同様の信号フォーマットになると考えられるため、これまでに述べたのと同様な方式を用いてトリミングの設定やセキュリティの設定を行うことが可能である。また、アクティブ型のICタグに対しても、NVM内にトリミングデータやセキュリティ関連のデータを格納することは有益と考えられる。すなわち、内蔵電池によって、これらのデータを常時保持し続けることは、省電力化の点であまり好ましくないため、実際に動作を行う際にこれまでに述べたのと同様な方式を用いてNVMからデータをロードする方式にするとよい。
本発明のICタグは、パッシブ型でなおかつデータセキュリティが必要なICタグに適用して特に有益なものであり、これに限らず、ICタグ全般に対して広く適用可能である。

Claims (13)

  1. リーダライタから無線により送信された電力を用いて電源電圧を生成する電源電圧生成回路と、
    前記電源電圧生成回路が生成した前記電源電圧が供給される入力部と、前記電源電圧を変換して内部電源電圧を生成する回路と、生成された前記内部電源電圧を出力する出力部と、前記内部電源電圧の値をトリミングデータに基づいて調整可能に設定する手段とを含むレギュレータ回路と、
    前記リーダライタからの無線電波受信開始の初期段階における前記電源電圧生成回路からの電源電圧の供給を受けて前記レギュレータ回路動作開始、前記内部電源電圧が所望の電圧レベル以上に達した際に検出信号を発生する電圧検出回路と、
    発信回路と、前記発信回路が生成する信号に基づき内部クロック信号を生成する手段と、前記リーダライタから送信される無線波に含まれる同期信号を検出する手段と、を含み、前記検出された同期信号に基づいて内部クロック信号の同期を行うように構成された内部クロック再生回路と、
    前記レギュレータ回路の前記出力部から前記内部電源電圧が供給される不揮発性メモリと、
    を備えてなり、
    前記内部電源電圧の値をトリミングデータに基づいて調整可能に設定する手段は、前記レギュレータ回路に配置された、複数のスイッチと、前記複数のスイッチの選択状態によって設定される電圧を与えるように接続された抵抗と、前記複数のスイッチのいずれかを選択する選択手段と、を含み、
    前記不揮発性メモリに、前記トリミングデータが格納され、
    前記初期段階において、前記電圧検出回路が検出信号を発生した後で、なおかつ前記内部クロック再生回路による内部クロック信号の同期が確定する前に、前記トリミングデータを前記不揮発性メモリから読み出し前記選択手段によって前記トリミングデータに対応するスイッチを選択設定する処理を実行し、
    前記トリミングデータが反映されたスイッチ設定状態で作動する前記レギュレータ回路から供給される内部電源電圧でリーダライタとの間で動作トランズアクションが実行されることを特徴とするICタグ。
  2. 請求項1記載のICタグにおいて、さらに、
    前記リーダライタから送信された同期信号における最初のエッジを検出した際に検出信号を出力する信号検出回路を有し、
    前記電圧検出回路が検出信号を発生し、なおかつ前記信号検出回路が検出信号を発生した後で、前記内部クロック再生回路による内部クロック信号の同期が確定する前に、前記トリミングデータを前記不揮発性メモリから読み出して前記レギュレータ回路に反映させておくことを特徴とするICタグ。
  3. 請求項1または2記載のICタグにおいて、
    前記レギュレータ回路は、
    第1電圧を基準電圧として第1ノードに電圧を出力する第1シリーズレギュレータと、
    前記第1ノードの電圧を基準電圧として第2ノードに前記内部電源電圧を出力する第2シリーズレギュレータと、
    前記不揮発性メモリから読み出したトリミングデータが保持されるトリミング設定レジスタとを有し、
    前記第1および第2シリーズレギュレータは、それぞれ、アンプ回路、出力トランジスタおよび直列接続の複数の抵抗を含み、
    前記第1ノードは、
    前記トリミング設定レジスタで前記トリミングデータを保持した以降は、前記保持したトリミングデータに基づいて、前記第1シリーズレギュレータが備える複数の抵抗内のいずれかの接続点と接続され、
    前記トリミングデータを保持する前は、予め初期状態として定めた前記いずれかの接続点と接続され、
    前記電圧検出回路は、前記トリミングデータを保持する前の前記第1ノードの電圧と前記第2ノードの電圧とを比較するコンパレータ回路を含むことを特徴とするICタグ。
  4. リーダライタから無線により送信された電力を用いて電源電圧を生成する電源電圧生成回路と、
    前記電源電圧生成回路が生成した前記電源電圧が供給される入力部と、前記電源電圧を変換して内部電源電圧を生成する回路と、生成された前記内部電源電圧を出力する出力部と、前記内部電源電圧の値をトリミングデータに基づいて調整可能に設定する手段と、を含むレギュレータ回路と、
    前記リーダライタからの無線電波受信開始の初期段階における前記電源電圧生成回路からの電源電圧の供給を受けて前記レギュレータ回路動作開始し、前記内部電源電圧が所定の電圧レベル以上に達した際に検出信号を発生する電圧検出回路と、
    前記レギュレータ回路の前記出力部から前記内部電源電圧が供給され、前記トリミングデータが格納された不揮発性メモリと、
    前記不揮発性メモリに対するアクセス制御機能を含む制御回路と
    を有
    前記制御回路は、前記初期段階において前記レギュレータ回路の前記出力部から出力される前記所定の電圧レベルに達した前記内部電源電圧の供給を受けて動作する前記不揮発性メモリから前記トリミングデータを読み出して前記レギュレータ回路に送出し、
    前記レギュレータ回路は、前記初期段階において前記不揮発性メモリから読み出された前記トリミングデータに基づいて前記内部電源電圧を調整し、
    前記トリミングデータが反映された設定状態で作動する前記レギュレータ回路から供給される内部電源電圧でリーダライタとの間で動作トランズアクションが実行されることを特徴とするICタグ。
  5. 請求項4記載のICタグにおいて、
    前記不揮発性メモリは、第1記憶領域と第2記憶領域とを備え、
    前記第1記憶領域のみにアクセス可能な第1モードと、
    前記第1記憶領域と前記第2記憶領域にアクセス可能な第2モードとを有し、
    前記第2記憶領域には、前記第1モードか前記第2モードかを設定するための第1データが格納され、
    前記制御回路は、前記初期段階における前記トリミングデータが反映される前の前記レギュレータ回路から供給される前記内部電源電圧で動作する間に、前記第1データを前記不揮発性メモリから読み出し、前記第1データが予め設定してある特定値と同一か否かを判定し、前記特定値と同一であれば前記第2モードへ移行し、そうでない場合は、前記第1モードへ移行することを特徴とするICタグ。
  6. 請求項記載のICタグにおいて、
    前記第2記憶領域には、更に、前記第2記憶領域へのアクセス可否を認証するための第2データが格納され、
    前記制御回路は、前記初期段階における前記トリミングデータが反映される前の前記レギュレータ回路から供給される前記内部電源電圧で動作する間に、前記第1データおよび前記第2データを前記不揮発性メモリから読み出し、前記第2モードへ移行した場合かつ前記リーダライタから送信されたセキュリティコードと前記第2データとが一致した場合に前記第2記憶領域へのアクセスを許可することを特徴とするICタグ。
  7. 請求項記載のICタグにおいて、
    前記第1データの前記不揮発性メモリからの読み出しは、前記リーダライタからのコマンドの送信が終える前に完了することを特徴とするICタグ。
  8. 請求項記載のICタグにおいて、
    前記第2データの前記不揮発性メモリからの読み出しは、前記リーダライタからのセキュリティコードの送信が終える前に完了することを特徴とするICタグ。
  9. 請求項記載のICタグにおいて、
    前記ICタグは、更に、前記第2記憶領域へアクセスするために特別に設けた独自コマンドを有し、
    前記リーダライタより前記独自コマンドが送信された後にIDが送信され、次いでセキュリティコードが送信される場合、
    前記第1データの読み出しは、前記独自コマンドの送信が終える前に完了し、
    前記第2データの読み出しは、前記セキュリティコードの送信が終える前に完了し、
    前記制御回路は、前記第1データの読み出しによって前記第1モードまたは前記第2モードへの移行を行い、前記第2モードへ移行した場合かつ前記リーダライタより前記独自コマンドが送信された場合かつ前記送信されたIDと前記ICタグのIDとが一致した場合かつ前記読み出した第2データと前記送信されたセキュリティコードとが一致した場合に前記第2記憶領域へのアクセスを許可することを特徴とするICタグ。
  10. リーダライタから無線により送信された電力を用いて電源電圧を生成する電源電圧生成回路と、
    前記電源電圧生成回路が生成した前記電源電圧が供給される入力部と、前記電源電圧を変換して内部電源電圧を生成する回路と、生成された前記内部電源電圧を出力する出力部と、前記内部電源電圧の値をトリミングデータに基づいて調整可能に設定する手段と、を含むレギュレータ回路と、
    前記リーダライタからの無線電波受信開始の初期段階における前記電源電圧生成回路からの電源電圧の供給を受けて前記レギュレータ回路動作開始、前記内部電源電圧が所定の電圧レベル以上に達した際に検出信号を発生する電圧検出回路と、
    発信回路と、前記発信回路が生成する信号に基づき内部クロック信号を生成する手段と、前記リーダライタから送信される無線波に含まれる同期信号を検出する手段と、を含み、前記検出された同期信号に基づいて内部クロック信号の同期を行うように構成された内部クロック再生回路と、
    前記レギュレータ回路の前記出力部から前記内部電源電圧が供給され、前記トリミングデータが格納された不揮発性メモリと、
    前記不揮発性メモリに対するアクセス制御機能を含む制御回路と
    を有
    前記制御回路は、前記初期段階において前記レギュレータ回路の前記出力部から出力される前記所定の電圧レベルに達した前記内部電源電圧の供給を受けて動作する前記不揮発性メモリから前記トリミングデータを読み出して前記レギュレータ回路に送出し、
    前記レギュレータ回路は、前記初期段階において前記不揮発性メモリから読み出された前記トリミングデータに基づいて前記内部電源電圧を調整し、
    前記トリミングデータが反映された設定状態で作動する前記レギュレータ回路から供給される内部電源電圧でリーダライタとの間で動作トランズアクションが実行されることを特徴とするICタグ。
  11. 請求項10記載のICタグにおいて、
    前記不揮発性メモリは、第1記憶領域と第2記憶領域とを備え、
    前記第1記憶領域のみにアクセス可能な第1モードと、
    前記第1記憶領域と前記第2記憶領域にアクセス可能な第2モードとを有し、
    前記第2記憶領域には、前記トリミングデータと、前記第1モードか前記第2モードかを設定するための第1データとが格納され、
    前記制御回路は、前記初期段階における前記トリミングデータが反映される前の前記レギュレータ回路から供給される前記内部電源電圧で動作する間であって、前記内部クロック再生回路による内部クロック信号の同期が確定する前に、前記トリミングデータの読み出しを行って前記レギュレータ回路に反映し、
    前記トリミングデータの読み出しを行った後で前記第1データの読み出しを行い、
    前記読み出した第1データが予め設定してある特定値と同一であれば前記第2モードへ移行し、そうでない場合は、前記第1モードへ移行することを特徴とするICタグ。
  12. 請求項11記載のICタグにおいて、さらに、
    前記リーダライタから送信された同期信号における最初のエッジを検出した際に検出信号を出力する信号検出回路を有し、
    前記電圧検出回路が検出信号を発生し、なおかつ前記信号検出回路が検出信号を発生した後で、前記内部クロック再生回路による内部クロック信号の同期が確定する前に、前記トリミングデータを前記不揮発性メモリから読み出して前記レギュレータ回路に反映させておくことを特徴とするICタグ。
  13. 請求項11または12記載のICタグにおいて、さらに、
    アドレスカウンタを有し、
    前記トリミングデータと前記第1データは、前記不揮発性メモリ内で近接するメモリアドレスに格納されており、
    前記不揮発性メモリからの前記トリミングデータと前記第1データの読み出しは、前記アドレスカウンタを用いて連続して行われることを特徴とするICタグ。
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