JP4680070B2 - 印字ヘッド - Google Patents

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    • B41J2/22Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by selective application of impact or pressure on a printing material or impression-transfer material
    • B41J2/23Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by selective application of impact or pressure on a printing material or impression-transfer material using print wires
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Description

この発明は、インパクトドットプリンタの印字ヘッドの構造に関する。
近年プリンタには高速、高印字品質が求められている。これら高速、高印字品質を実現するために、アーマチュアの待機位置精度に保持部材などの部品加工精度よりも高い精度が要求され、スペーサーを用いてアーマチュアの待機位置の微調整を行うことは一般的である。
また、同様に高速、高品質を実現するために、アーマチュアが待機位置に復帰する際の跳ね返り(バウンド)を少なくしてアーマチュアをすばやく待機位置に復帰させる目的でアーマチュアが当接するスペーサーの材質にゴムなどの衝撃緩衝性に優れた材料を用いることが一般的である。
特許文献1の印字ヘッドは、上記の構造を備える。しかし、このものは、保持部材を固定用バネで強制的に撓ませることにより、その外周部周辺及び中央部周辺を相手側のヨーク(ソレノイドベース)へ度当りさせ、これにより、保持部材の位置を定め、かつ、長期的に変化しないようにして、アーマチュアの待機位置精度を維持しようとするものである。
実開平3−106041号公報
ところで、アーマチュア待機位置の調整に関して、特許文献1のような従来構成では、保持部材の内面からアーマチュア側へスペーサーの厚さ寸法を経た位置が待機位置となるので、待機位置が保持部材の位置とスペーサーの寸法で決定されることになり、待機位置精度にはそれぞれの部品の寸法精度が累積されて影響する。この構造を模式的に示した図11に基づいて説明する。
図11において、保持部材(1)とヨーク(2)とは対向して位置し、アーマチュア(3)の回動範囲が決定される際の上方の基準面L1(保持部材(1)の下面)と下方の基準面L2(ヨーク(2)上面)間の距離d0は一定である。アーマチュア(3)は、保持部材(1)とヨーク(2)との間に配置され、支点部(4)を中心に回動し、先端部のポイントPがストッパー(5)に当接して待機する。この位置がアーマチュアストロークの上端でアーマチュア待機位置である。アーマチュアストロークの下方位置は、アーマチュア(3)の下面がヨーク(2)に衝突する位置であり、一定である。ストッパー(5)の裏面(上面)にはクッション板(6)が重ねられている。さらに、この図ではアーマチュア(3)の待機位置が短ストロークに設定されており、クッション板(6)と保持部材(1)との間に2枚のスペーサー(7)が装填されている。
2枚のスペーサー(7)の厚さをt1、t2、クッション板(6)の厚さをt3及びストッパー(5)の厚さをt4とすると、下方の基準面L2に対するストッパー(5)の位置d1は、d1=d0−(t1+t2+t3+t4)であり、d0からスペーサー(7)、クッション板(6)及びストッパー(5)の厚さ合計を差引いた数値である。
ところで、前記の厚さ合計は、各積層された部材の厚み寸法に関する誤差を含んでいる。そして、スペーサー(7)やストッパー(5)は薄いステンレス板で誤差は少ないが、ゴム製などのクッション板(6)は加工精度が悪く、特に、厚み寸法のばらつきが大きい。例えば、ステンレス板の寸法誤差10ミクロンに対してクッション板(6)では100ミクロン程度の寸法誤差がある。
このため、特許文献1のような従来構造では、アーマチュア待機位置の決定に誤差の大きなクッション板(6)の厚さ寸法が影響してアーマチュアの待機位置精度を充分に確保することができない。又は、アーマチュアの待機位置精度を確保するために、スペーサーを何種類か組み合わせて使用しなければならず、調整に手間を要するなどの問題がある。
これは、図12のように、スペーサー(7)を取り除くことでアーマチュア待機位置を調整する場合も同じであり、調整後の下方の基準面L2に対するストッパー(5)の位置d2は、d2=d0−(t3+t4)で、厚み寸法のばらつきが大きなクッション板(6)の数値を包含している。
この発明は、従来と同様に、スペーサーの着脱によってアーマチュア待機位置を調整する構造であるにもかかわらず、クッション板による厚み寸法のばらつきの影響を受けず、アーマチュア待機位置の調整を簡単に行える印字ヘッドの提供を課題とする。
アーマチュアガイドにアーマチュア中央環状部を設け、ソレノイドベースの中央環状部と対向させる。アーマチュアガイドは放射方向に配置されるアーマチュアの位置決めと上下方向の回動をガイドする。ソレノイドベースは、アーマチュアを駆動するコイルを備える。
アーマチュアガイド中央環状部の上端面でストッパーを支持すると共に、アーマチュアガイド中央環状部とソレノイドベース中央環状部との間にスペーサーを装填する。このスペーサーは厚さ寸法が判明している薄いシート体であり、好ましくは薄いステンレス板である。スペーサーの着脱により、アーマチュアガイド中央環状部を上下に移動してストッパーの位置を移動させ、アーマチュア待機位置の調整を行う。
この構成は、ストッパーを下面側から押し上げてストッパーの位置調整を行うこととなるので、下方基準位置L2に対するストッパーの位置はその上面に配置されるクッション板の厚さ寸法に影響されない。この点を、前記の図11,12に対比させた図13,14について説明する。
図13では、ストッパー5がアーマチュアガイド中央環状部8の上端面で直接に支持されている。アーマチュアガイド中央環状部8の上端面は下方の基準面L2からd1の位置にある。すなわち、図において、アーマチュアガイド中央環状部8の高さhがd1であり、アーマチュア3の先端は、ストッパー5によって下方基準面L2からd1の短ストロークの位置にある。
このとき、クッション板6はストッパー5の上面にあるから、寸法d1に影響しない。
なお、この図では、クッション板6と保持部材1との間に、アーマチュア3がストッパー5に衝突する際の運動量を受け止めるため、第二スペーサー9(図では2枚)を装填して保持部材1とクッション板6との空間を補填している。
アーマチュア待機位置を調整するには、前記のアーマチュアガイド中央環状部8とソレノイドベース中央環状部10の間(図14)にスペーサー7(図では2枚)を装填する。これによって、アーマチュアガイド中央環状部8はその分(t1+t2)だけ持上げられ、ストッパー5の位置がd2に調整される。しかし、d2=h+t1+t2であるから、クッション板6が有する厚み寸法の大きなばらつきの影響を受けない。
スペーサー7は、アーマチュアガイド中央環状部8の上端面とストッパー5の下面との間に配置してもよい。
ストッパーの材質としてゴムなどの衝撃干渉性に優れた材料を用いた場合にも、アーマチュアの待機位置精度を高精度で確保できる。
厚み寸法にばらつきがあるクッション板を使用しても、アーマチュアの待機位置を調整する際に影響を受けない。このため、ワイヤストロークの短い高印字速度の印字ヘッドとワイヤストロークが長い高印打力の印字ヘッドといった仕様の異なる印字ヘッドを、ほとんど全ての部品を共通に使用しながらスペーサーを変更するだけで容易に実現することができる。
誤差にばらつきが大きいクッション板の影響を受けずにアーマチュア待機位置を設定できるので、印字ヘッドの組み立て時に待機位置をいちいち測定する必要がなく、工程を短くし、手間を省くことができる。
印字ヘッドは、ドットマトリクスプリンタに使用するものであって、複数のワイヤ、これらワイヤの先端を特定の配列に収束させるワイヤガイドと、このワイヤガイドを保持するノーズ、これらワイヤをそれぞれ先端に固着したアーマチュア、ソレノイドベース、アーマチュアガイド、アーマチュアが待機時に当接するストッパー、及びストッパーを保持する保持部材を備える。
ソレノイドベースは、ソレノイドベース中央環状部及びソレノイドベース外周環状部を有するとともにアーマチュアを駆動する駆動コイルを配置したコアを有する。アーマチュアガイドは環状であり上下に移動できるアーマチュアガイド中央環状部を有する。アーマチュアガイド中央環状部はアーマチュアの先端部を位置決めする。
そして、アーマチュアガイド中央環状部とソレノイドベース中央環状部の間、又はアーマチュアガイド中央環状部とストッパーの間の少なくともいずれか一方に、アーマチュアの待機位置を調整するためのスペーサーを配置する。
図1は、ドットマトリクスプリンタに使用する印字ヘッド11の正面図であり、ワイヤガイド12がノーズ13の先端部に取付けられている。ノーズ13は前後方向の中間に取付けフランジ34を備え、位置決め孔35を有する。印字ヘッド11は、プリンタ本体側の位置決めピン36に前記取付けフランジ34の位置決め孔35を貫通させて取付けることにより、プラテン面37(図3)から所定の位置(距離d3)に装着される。なお、図において、各部の形態や距離は位置関係を示すためのもので実際とは異なる。
図2は、印字ヘッド11の背面であって一部を切り欠いて図示してある。切り欠き部にはアーマチュアバネ保持体14、アーマチュアガイド15及びアーマチュア3の一部が見えている。符合1は保持部材であり、リアカバーを兼用している。符合16はコネクタであり、配線基板17(図3)に取付けられている。
図3は図1のA−A断面であり、正面を下方としてある(第一実施例)。
ソレノイドベース2は全体として環状の器形であり、ソレノイドベース外周環状部18とソレノイドベース中央環状部10を有し、その間にコア19がアーマチュア3の数だけ形成されている。コア19にはボビンに巻かれた励磁コイル20が取付けられている。
アーマチュアガイド15は、図2に一部が見えているように、アーマチュアガイド外周環状部21とアーマチュアガイド中央環状部8を有し、その間が放射状に等角度間隔で配置されたスポーク22で結合されている。スポーク22は可撓性であって、これを撓ませて、アーマチュアガイド外周環状部21に対してアーマチュアガイド中央環状部8を上下に変位させることができる(図4イ〜ハ)。アーマチュアガイド15は、アーマチュアガイド外周環状部21を前記のソレノイドベース外周環状部18に、また、アーマチュアガイド中央環状部8をソレノイドベース中央環状部10に、それぞれ対向させて配置してある。
アーマチュア3は外周側となるアーマチュア基部23と中央のアーマチュア中央部24及びアーマチュア先端部25を有する。アーマチュア基部23はソレノイドベース外周環状部18の上面との間に支点部4を構成し、アーマチュア先端部25はストッパー5に当接するポイントPを有すると共に、ドット形成用のワイヤ26の基部を固着している。
アーマチュア3は、その基部23の一部がアーマチュアガイド外周環状部21に形成した位置決め溝27(図2)に嵌め込まれ、また、先端部がアーマチュアガイド中央環状部8のガイド溝28(図2)に嵌め込まれて上下の回動がガイドされるとともに半径方向での位置決めがなされている。
アーマチュアガイド外周環状部21の上面にはアーマチュアバネ保持体14が載置され、その上から保持部材1がリアカバーとして載置され、全体が保持部材1の四隅に配置したネジ32とナット29(図1,2)で固定されている。アーマチュアバネ保持体14には各アーマチュア3の基端部に対応して上下方向の貫通孔が形成されており、この部分にアーマチュアバネ30が配置され、保持部材1で押し込まれていると共に下端がアーマチュア3の基部23の上面に当接している。また、アーマチュア先端部25とアーマチュアガイド中央環状部8の間にワイヤバネ31が、アーマチュア先端部25を押し上げる方向に配置されている。したがって、アーマチュア3は励磁コイル20が励磁されないときは、アーマチュア先端部25が支点部4を中心に上方ヘ回動してポイントPがストッパー5に当接した待機位置となっている。
図3は、2枚のスペーサー7を用いて、アーマチュア待機位置を長ストロークに調整した状態である。アーマチュアガイド中央環状部8とソレノイドベース中央環状部10の間に2枚のスペーサー7が配置され、アーマチュアガイド中央環状部8の上端面にストッパー5がその上面のクッション板6とともに載置され、保持部材1で押圧された状態で固定されている。
励磁コイル20が励磁されるとアーマチュア3のアーマチュア中央部24が吸引され、アーマチュア3が支点部4を中心に先端部が下方へ回動する。回動範囲の下限はアーマチュア中央部24の下面がコア19の上面に当接する位置であり、上限はアーマチュア先端部25のポイントPがストッパー5に当接する位置である。そして、ストッパー5の位置はソレノイドベース中央環状部10の上端面(基準面L2)からアーマチュアガイド中央環状部8の上端面までの高さである。
アーマチュア待機位置の設定について説明する。
〔標準ストロークの設定〕(図5)
ソレノイドベース中央環状部10とアーマチュアガイド中央環状部8との間に一枚のスペーサー7(厚さt1・・・この位置のスペーサーを第一スペーサーと呼ぶ)を配置する。アーマチュアガイド中央環状部8の上端面にストッパー5(厚さt4)が載置され、その上面にクッション板6(厚さt3)が配置され、さらに、クッション板6と保持部材1との間に今一枚のスペーサー9(この位置のスペーサーを第二スペーサーと呼ぶ)が配置されている。したがって、アーマチュア3の標準ストローク待機位置dNは基準レベルL2から上方へdN=h+t1の位置である。ワイヤ26の先端は、取付けフランジ34の位置決め孔35を基準にして距離d5の寸法で切断、研磨加工されて一定寸法にされる。そして、プラテン面37から所定の距離d4の距離にある。すなわち、この距離d4は、印字ヘッド11をプリンタ本体に取付けたときに、前記ノーズ13の取付けフランジ34が位置決めピン36との関係で距離d3に装着されることで定まり、インクリボンとの引っかかりや印字圧、あるいは印字速度などとの兼ね合いで、規格が同じ印字ヘッド11では、アーマチュア待機位置にかかわらず(ストロークの長短にかかわらず)一定である。
〔短ストロークの設定〕(図6)
標準ストロークの設定から、ソレノイドベース中央環状部10とアーマチュアガイド中央環状部8との間に装填してあった第一スペーサー7(厚さt1)を除去する。これにより、短ストローク待機位置dSは、基準レベルL2から上方へdS=hの位置となり、t1だけ短くなる。アーマチュアガイド中央環状部8は、アーマチュアガイド外周環状部21とつながったスポーク22が下方へ撓むことで下方へ移動する。また、これにより、定位置の保持部材1下面との間に間隙が生じるがこの部分にはさらに第二スペーサー9(厚さt1)を配置する。なお、標準ストロークの場合も含め、第二スペーサー9は第一スペーサー7として使用されていたものをそのまま置き換えて使用しても良い。
〔長ストロークの設定〕(図7)
標準ストロークの設定から、ソレノイドベース中央環状部10とアーマチュアガイド中央環状部8との間にさらに、第一スペーサー7(厚さt1)を追加する。これにより、長ストローク待機位置dLは、基準レベルL2から上方へdL=h+(t1+t1)の位置となり、t1だけ長くなる。これにともないアーマチュアガイド中央環状部8と保持部材1との間から第二スペーサー9(厚さt1)を除去する。アーマチュアガイド中央環状部8はスポーク22を撓ませて上方に移動する。
以上のように、スペーサー7を着脱することで標準ストローク、短ストローク及び長ストロークのいずれにも設定できる。しかも、その際に、厚さ寸法に関して誤差のばらつきが大きなクッション板の数値が影響することがないので、高い精度でアーマチュア待機位置の調整ができる。しかも、スペーサー7は厚さ寸法が判明しているものを利用するので、調整寸法が判明しており、調整後の検査を省略することもできる。
なお、この実施例ではスペーサー7、9として厚さt1のものだけを扱っているが、t1は単位厚さであって、t1×2、t1×0.5など任意の厚さのものを準備し、これらを組み合わせて使用する。また、標準ストロークに対して長短ばかりでなく、任意ストロークを設定することができる。さらに、組み立て上で生じた誤差の修正なども、厚さ寸法に誤差の大きなクッション板に影響されずに行うことができる。
第一スペーサー7は、アーマチュアガイド中央環状部8の上端面とストッパー5との間に配置しても、同じ効果であり、厚さ寸法に誤差が大きなクッション板6の影響を受けることなくアーマチュア待機位置の調整をすることができる。
以上、第一実施例に関してアーマチュア待機位置の設定について説明した。この場合、アーマチュア待機位置の変更は、ストッパー5の位置を前後に変更することなので、前記アーマチュア待機位置におけるワイヤ26の先端とプラテン面37間の距離d3を維持するため、同じ規格の印字ヘッドであっても、短ストローク仕様の印字ヘッドではワイヤ長Wが小さく、長ストローク仕様の印字ヘッドではワイヤ長が大きい。
図8は、第二実施例であって、ストローク設定の他の構成である。例として、短ストロークの場合を取り上げている。
ソレノイドベース中央環状部10とアーマチュアガイド中央環状部8との間に第一スペーサー7は使用されておらず、アーマチュアガイド中央環状部8は、もっとも低い位置にある。このとき、前記の例では、図6に示すように、クッション板6と保持部材1との間に空隙が生じるので、第二スペーサー9を配置して空隙を充填しているが、この例では、アーマチュアガイド15の上方に配置するアーマチュアバネ保持体14の厚さをアーマチュアガイド中央環状部8の上方に配置するストッパー5とクッション板6の合計寸法に設定してあるので、前記の空隙は生じず、アーマチュア待機位置を短ストロークに設定する場合に、第二スペーサー9を必要としない。実際にはアーマチュアバネ保持体14の厚さを前記の合計寸法よりも若干小さく設定し、ストッパー5とクッション板6が保持部材1とアーマチュアガイド中央環状部8との間で少し圧迫されるようにして、ストッパー5とクッション板6の固定を確実なものとしている。
図9は、第二実施例において、ストロークを長くする場合であって、第一実施例の場合と同様に、第一スペーサー7をソレノイドベース中央環状部10とアーマチュアガイド中央環状部8との間に配置する。これにともないストッパー5、クッション板6と共に保持部材1も第一スペーサー分だけ持ちあがり、アーマチュアバネ保持体14と保持部材1との間に間隙が生じるので、この部分に第三スペーサー33を配置する。
この構成であっても、アーマチュア待機位置の調整は、厚さ寸法に誤差の大きなクッション板6の影響を受けない。なお、第二スペーサー9と第三スペーサー33を併用しても良い。
図10は、第三実施例であって、第一実施例とほぼ同様の構造であるが、ソレノイドベース2とノーズ13の間に第四スペーサー38を備えている。第四スペーサー38は第一スペーサー7と同様な、厚さ寸法が判明している薄いステンレスのシート材であり、通常複数枚である。したがって、この第四スペーサー38を増減することによって、印字ヘッド11全体の前後長Dを変え、ワイヤ長さW(ストッパー5の面からワイヤ先端までの距離)に対する調整をすることができる。
すなわち、例えば、前記第一、第二実施例のようにして、アーマチュア待機位置を短ストロークに設定し、ワイヤ26の先端が前方に突出するときは、その分、第四スペーサー38の枚数を増加して、ワイヤ26の先端とプラテン面37間が距離d3となるように調整する。逆に、長ストロークに設定して、ワイヤ26の先端が後退するときは、その分、第四スペーサー38の枚数を減らして、ワイヤ26の先端とプラテン面37間を距離d3とする。
この構造によれば、例えば、標準ストローク時の適正ワイヤ長Wを前記の距離d3を維持して、短ストローク、長ストロークのいずれにもそのまま利用できる。このため、同じ規格の印字ヘッド11であるにもかかわらず、ストロークに関する仕様(標準、長、短)に応じてワイヤ長Wを変えなければならない煩雑さを解決することができる。さらに、ワイヤ26の折損などが生じたときに、どの仕様のものであっても、標準のものと交換すれば印字ヘッド11を直ちに修理することができる。
このように、第三実施例の構造によれば、アーマチュア待機位置の調整をさらに簡単に行える。また、ワイヤストロークの短い高印字速度の印字ヘッドとワイヤストロークが長い高印打力の印字ヘッドといった仕様の異なる印字ヘッドを、ワイヤ長まで共通性を持たせてほとんど全ての部品を共通に使用することができる。さらに、第一、第二実施例と同様に、誤差にばらつきが大きいクッション板の影響を受けずにアーマチュア待機位置を設定できる上、使用するワイヤ26の長さが共通なので、印字ヘッドの組みたて時にワイヤ長をいちいち確認したり、ワイヤ先端部を切断・研磨する必要がなく、工程を短くし、手間を省くことができる。
正面図 背面図(一部を切り欠いて示している) 図1のA−A線に沿った断面図(プラテン面を除く。第一実施例) アーマチュアガイド中央環状部の移動を説明する断面図、イは標準ストローク、ロは短ストローク、ハは長ストローク 標準ストローク時のアーマチュア待機位置を説明する断面図 短ストローク時のアーマチュア待機位置を説明する断面図 長ストローク時のアーマチュア待機位置を説明する断面図 短ストローク時のアーマチュア待機位置を説明する断面図(第二実施例) 長ストローク時のアーマチュア待機位置を説明する断面図(第二実施例) 図1のA−A線に沿ったと同様の断面図(プラテン面を除く。第三実施例) 従来の調整構造を説明するための概略断面図(短ストローク) 従来の調整構造を説明するための概略断面図(長ストローク) この発明の調整構造を説明するための概略断面図(短ストローク) この発明の調整構造を説明するための概略断面図(長ストローク)
符号の説明
1 保持部材
2 ソレノイドベース
3 アーマチュア
4 支点部
5 ストッパー
6 クッション板
7 スペーサー(第一スペーサー)
8 アーマチュアガイド中央環状部
9 第二スペーサー
10 ソレノイドベース中央環状部
11 印字ヘッド
12 ワイヤガイド
13 ノーズ
14 アーマチュアバネ保持体
15 アーマチュアガイド
16 コネクタ
17 配線基板
18 ソレノイドベース外周環状部
19 コア
20 励磁コイル
21 アーマチュアガイド外周環状部
22 スポーク
23 アーマチュア基部
24 アーマチュア中央部
25 アーマチュア先端部
26 ワイヤ
27 位置決め溝
28 ガイド溝
29 ナット
30 アーマチュアバネ
31 ワイヤバネ
32 ネジ
33 第三スペーサー
34 取付けフランジ
35 位置決め孔
36 位置決めピン
37 プラテン面
38 第四スペーサー

Claims (4)

  1. 複数のワイヤと、前記ワイヤの先端を特定の配列に収束させるワイヤガイドと、前記ワイヤガイドを保持するノーズと、前記ワイヤを先端に固着したアーマチュアと、環状のソレノイドベースと、環状のアーマチュアガイドと、保持部材を備えたドットマトリクスプリンタの印字ヘッドであって、
    前記ソレノイドベースは前記ノーズに固定されるものであり、外周環状部と中央環状部を有し、かつ、前記アーマチュアを駆動する駆動コイルを配置するコアが形成されており、
    前記アーマチュアガイドは外周環状部と中央環状部を有し、前記外周環状部と前記中央環状部とが可撓性を有する部位で繋がれて一体に結合されており、
    前記保持部材は内面側に前記アーマチュアが待機時に当接するストッパーを、前記保持部材内面との間隔を調整可能として保持しており、
    前記アーマチュアガイドと前記ソレノイドベース及び前記保持部材は、前記アーマチュアガイドの外周環状部を前記ソレノイドベースの外周環状部に、また、前記アーマチュアガイドの中央環状部を前記ソレノイドベースの中央環状部に、それぞれ対向させて配置し、前記ソレノイドベースと前記保持部材をこれらの間に前記アーマチュアガイドを挟んだ状態で、かつ、前記保持部材の内面に保持された前記ストッパーに前記アーマチュアガイドの中央環状部を当接させてこれらの外周縁部で固定してあり、
    前記アーマチュアは、その基部の一部が前記アーマチュアガイドの外周環状部に形成された位置決め溝に嵌め込まれて円周方向で位置決めがされており、また、先端部が前記アーマチュアガイドの中央環状部に形成されたガイド溝に嵌め込まれて円周方向で位置決めがされており、
    前記アーマチュアガイドの中央環状部と前記ソレノイドベースの中央環状部の間、又は前記アーマチュアガイドの中央環状部と前記ストッパーの間の少なくともいずれか一方に前記アーマチュアの待機位置を調整するための第一スペーサーを配置することを特徴とする印字ヘッド。
  2. 前記第一スペーサーの配設による前記保持部材と前記ストッパー間の間隔変化を吸収するために、前記ストッパーと前記保持部材の間に配設する第二スペーサー、または前記アーマチュアガイド外周環状部と前記保持部材との間に配設する第三スペーサーを有することを特徴とする請求項1に記載の印字ヘッド。
  3. 前記ノーズと前記ソレノイドベースの間にワイヤ長さに対する調整をして前記ワイヤ先端とプラテン面間の距離を一定に維持するための第四スペーサーを有することを特徴とする請求項1に記載の印字ヘッド。
  4. 前記アーマチュアガイドの外周環状部と中央環状部とを繋ぎ一体に結合する可撓性を有する部位は、外周環状部と中央環状部とにわたり放射状に配置されるスポークであることを特徴とする請求項1に記載の印字ヘッド。
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