JP4679880B2 - 半導体製造のシリコン酸化膜のエッチング方法 - Google Patents

半導体製造のシリコン酸化膜のエッチング方法 Download PDF

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Description

本発明は、高密度CF3ラジカルの発生方法およびこの方法により発生したCF3ラジカルを用いたエッチング方法、ならびにこれらに用いる装置に関する。
従来、半導体製造プロセスでは、エッチングガスやクリーニングガスとして、パーフルオロカーボン(PFC)ガスが用いられてきた。しかしながら、このPFCは大気寿命が長く、地球温暖化係数が非常に大きいため、地球温暖化の原因の1つとされ、代替ガスの開発や、新たなエッチングシステムの開発が望まれてきた。
また、PFCガスをプラズマ化した場合、このプラズマ中にはCFラジカル、CF2
ジカル、CF3ラジカルなどの複数種のラジカルが存在する。これらのラジカル種のうち
、CF3ラジカルは、シリコン酸化膜(SiO2)のプラズマエッチングプロセスにおいて、そのエッチング速度が他のラジカル種に比べて速いことが知られている(非特許文献1)。このため、CF3ラジカルを選択的に発生させることは、エッチングプロセスの効率
化の観点から重要な課題であった。また、従来のプラズマエッチングプロセスでは、SiO2/レジストからなるエッチング基板のSiO2膜に対するエッチング選択性が低いという問題点もあった。このため、SiO2膜に対してエッチング選択性の高いプラズマエッ
チングプロセスの開発が望まれていた。
しかしながら、従来のPFCガスを用いたプラズマエッチングプロセスでは、特定のラジカル種を選択的に発生させることは困難であり、SiO2膜に対するエッチング選択性
を向上させることは不可能であった。そこで、CF3ラジカルを選択的に発生させること
ができる新たなラジカル発生方法およびこの方法を用いたエッチングシステムの開発が望まれていた。
ところで、特許文献1には、上部電極(印加電極)としてカーボン材料を用いたエッチング方法およびエッチング装置が開示されている。このエッチング方法は、エッチング種として塩素ラジカルを用いてAlCu合金膜をエッチングする方法であり、また、印加電極に高周波を印加することによってカーボン材料から発生したカーボン種は、AlCu合金膜のエッチング完了後のTiN/Tiエッチングなどにおいて過剰に存在する塩素ラジカル(エッチング種)をスカベンジするために用いられている。すなわち、特許文献1には、カーボン材料から発生したカーボン種を用いてCF3ラジカルなどのエッチング種を
発生させることは開示も示唆もされていない。また、印加電極に印加する電圧を調節することによって、特定のラジカル種を選択的に発生させることができることも開示されていない。
特開平11−145118号公報 T. Shibano, N. Fujiwara, M. Hirayama, H. Nagata and K. Demizu, Appl. Phys. Lett. 63, 2336 (1993)
本発明は、上記のような従来技術に伴う問題を解決しようとするものであって、PFCなどの地球温暖化係数の大きなガスを使用することなく、CF3ラジカルなどを発生させ
ることができ、さらに、特定のラジカル種を選択的に発生させることができるラジカル発生方法およびこれを用いたエッチング方法、ならびにラジカル発生装置を提供することを課題としている。
また、本発明は、シリコン酸化膜とレジストとからなる膜をエッチングする際に、シリコン酸化膜を選択的にエッチングできるエッチング方法を提供することを課題としている。
本発明者らは、上記問題点を解決すべく鋭意研究し、フッ素とカーボン種とをそれぞれ独立に供給し、カーボン種の供給源となるグラファイトなどのカーボン材料に印加するバイアス電圧を制御することによって、高密度で高純度のCF3ラジカルが発生すること、
また、CF3ラジカルとCF2ラジカルとCFラジカルとを任意の割合で含有するラジカルを発生させることができること、さらに、低フッ素濃度のガスを供給することによりシリコン酸化膜を選択的にエッチングできることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、以下の(1)〜(15)に関する。
(1)カーボン材料を内設したチャンバーにF2ガスまたはF2ガスと不活性ガスとの混
合ガスを導入し、該カーボン材料にバイアス電圧を印加することにより該カーボン材料から炭素原子を供給して高密度のラジカルを発生させるラジカル発生方法であって、該カーボン材料に600V以下のバイアス電圧を印加することによってCF3ラジカルを選択的
に形成させて高純度のCF3ラジカルを発生させることを特徴とするラジカル発生方法。
(2)前記炭素原子が前記カーボン材料のマグネトロンスパッタリングにより発生することを特徴とする上記(1)に記載のラジカル発生方法。
(3)前記バイアス電圧が、高周波と低周波を並列に接続した二周波結合マグネトロンにより前記カーボン材料に印加されることを特徴とする上記(1)または(2)に記載のラジカル発生方法。
(4)前記バイアス電圧が、480〜600Vであることを特徴とする上記(1)〜(3)のいずれかに記載のラジカル発生方法。
(5)前記F 2 ガスが、固体ソースを加熱することによって発生するF 2 ガスを用いることを特徴とする上記(1)〜(4)のいずれかに記載のラジカル発生方法。
)カーボン材料を内設したチャンバーにF2ガスまたはF2ガスと不活性ガスとの混合ガスを導入し、該カーボン材料にバイアス電圧を印加することにより該カーボン材料から炭素原子を供給して高密度のラジカルを発生させるラジカル発生方法であって、前記チャンバー内に発生したラジカルの赤外吸収スペクトルを測定しながら該カーボン材料に印加するバイアス電圧を調節することによって、CF3ラジカルとCF2ラジカルとCFラジカルとの割合を任意に制御することを特徴とするラジカル発生方法。
)前記炭素原子が前記カーボン材料のマグネトロンスパッタリングにより発生することを特徴とする上記()に記載のラジカル発生方法。
)前記バイアス電圧が、高周波と低周波を並列に接続した二周波結合マグネトロンにより前記カーボン材料に印加され、かつ該低周波の出力を調節することによって調節されることを特徴とする上記()または()に記載のラジカル発生方法。
(9)前記F 2 ガスが、固体ソースを加熱することによって発生するF 2 ガスを用いることを特徴とする上記(6)〜(8)のいずれかに記載のラジカル発生方法。
10)上記(1)〜()のいずれかに記載のラジカル発生方法により発生させた高純度のCF3ラジカルを用いてシリコン酸化膜をエッチングすることを特徴とするシリコ
ン酸化膜のエッチング方法。
11)上記()〜()のいずれかに記載のラジカル発生方法により発生させたCF3ラジカルとCF2ラジカルとを含むラジカルを用いてシリコン酸化膜とレジストとからなる膜をエッチングするエッチング方法であり、CF3ラジカル密度とCF2ラジカル密度との比(CF3/CF2)が10以下であることを特徴とするエッチング方法。
12)印加電極と対向電極とが内設されたチャンバーと、該チャンバーにF2ガスま
たはF2ガスと不活性ガスとの混合ガスを供給する手段とを有するラジカル発生装置であ
って、
前記印加電極がカーボン材料からなり、かつ該印加電極には高周波電源と低周波電源とを並列に接続した二周波結合マグネトロンが接続され、
前記チャンバーには、赤外吸収分光装置から照射されるIRレーザーが前記印加電極と対向電極との間を通過するように、赤外吸収分光装置が接続されていることを特徴とするラジカル発生装置。
13)印加電極と基板搭載用電極とが内設されたチャンバーと、該チャンバーにF2
ガスまたはF2ガスと不活性ガスとの混合ガスを供給する手段とを有するエッチング装置
であって、
前記印加電極がカーボン材料からなり、かつ該印加電極には高周波電源と低周波電源とを並列に接続した二周波結合マグネトロンが接続され、
前記基板搭載用電極にはエッチング基板を搭載することができ、
前記チャンバーには、赤外吸収分光装置から照射されるIRレーザーが前記印加電極と基板搭載用電極との間を通過するように、赤外吸収分光装置が接続されていることを特徴とするエッチング装置。
14)カーボン材料を内設したチャンバーにF2ガスと不活性ガスとの混合ガスを導
入し、該カーボン材料にバイアス電圧を印加することにより該カーボン材料から炭素原子を供給してCF3ラジカルとCF2ラジカルとを含むラジカルを発生させ、該ラジカルを用いてシリコン酸化膜とレジストとからなる膜をエッチングするエッチング方法であって、前記混合ガス中のF2ガス濃度が0.1〜4.0体積%の範囲にあることを特徴とするエ
ッチング方法。
(15)前記F 2 ガスが、固体ソースを加熱することによって発生するF 2 ガスを用いることを特徴とする上記(14)に記載のエッチング方法。
本発明によると、PFCガスなどの温室効果ガスを使用することなく、CF3ラジカル
を発生させることができるとともに、このCF3ラジカルを高密度、高純度で発生させる
ことができる。また、CF3ラジカルが高密度、高純度で含まれるエッチングガスを使用
することによって、シリコン酸化膜(SiO2膜)のエッチング速度を向上させることが
でき、プラズマエッチングプロセスの効率化を図ることができる。
また、本発明によると、発生するCF3ラジカルとCF2ラジカルとCFラジカルとの割合を任意に調節することができ、CF3ラジカルとCF2ラジカルとCFラジカルとを特定の割合で含有する高密度のラジカルをエッチングガスとして使用することによって、SiO2エッチングの選択性を向上させることができる。
さらに、低フッ素濃度の混合ガスを供給することによって、SiO2エッチングの選択
性を著しく高めることができ、高精度のプラズマエッチングを行うことができる。
本発明に係るラジカル発生方法およびエッチング方法を図1に示すエッチング装置を用いて説明するが、本発明はこれに限定されるものではなく、内部にカーボン材料が設置されたチャンバー、およびこのチャンバーにF2ガスまたはF2ガスと不活性ガスとの混合ガスを供給する又は発生させる手段を有し、前記カーボン材料に印加するバイアス電圧を調節できる手段を有するプラズマ発生装置(エッチング装置)であればよい。
まず、本発明のラジカル発生方法およびエッチング方法に用いられる装置について説明する。図1は、本発明のラジカル発生方法によりラジカルを発生させることができるエッチング装置の断面図である。このエッチング装置1は、チャンバー11内に印加電極12
と基板搭載用電極13からなる平行平板型電極を有している。印加電極12はカーボン材料からなる電極であり、カーボン材料としてはグラファイトが好ましく用いられる。この印加電極12は、高周波電源14と低周波電源15とを並列に接続した二周波結合マグネトロンが接続されている。印加電極12には、この二周波結合マグネトロンから高周波(13.56MHz)と低周波(450kHz)の2種類の周波が供給される。基板搭載用電極13には、エッチング基板17を設置することができ、2MHzのバイアス電圧を印加することができる。なお、本明細書において、基板搭載用電極13を単に「対向電極」ということもある。
本発明に係るラジカル発生装置およびエッチング装置は、図1に示すような平行平板型電極を有する装置に限定されるものではなく、たとえば、図2に示すように、チャンバー11の内壁にカーボン材料からなる印加電極12を設置し、チャンバー内部に基板搭載用電極13を設置した装置でもよい。
チャンバー11には、F2ガス等を導入するためのガス供給口18、エッチング後の排
ガスを排出するためのガス排出口19、赤外吸収スペクトル測定用窓20を有している。また、チャンバー11には、チャンバー内のラジカル種の赤外吸収スペクトルが測定できるように赤外吸収分光装置が接続されている。具体的には、この赤外吸収分光装置から照射されたIRレーザーが窓20からチャンバー11内に入射し、印加電極12と基板搭載用電極13との間を通過して検出器により検出されるように、チャンバー11と赤外吸収分光装置とが接続されている。
次に、本発明に係るラジカル発生方法およびエッチング方法について説明する。
まず、内部を減圧したチャンバー11にフッ素原子の供給源としてF2ガスまたはF2ガスを含む混合ガスを導入する。このときのチャンバー内の圧力は、10-4〜102Paが
好ましい。F2ガスとしては、ボンベに充填された市販のフッ素ガスを用いることもでき
るが、K3NiF7、CoF3などの固体ソースを加熱することによって発生するF2ガスを用いることが好ましい。市販のフッ素ガスでは、安全面から100%のF2ガスを得るこ
とが困難であったが、この固体ソースをF2の供給源として用いると100%のF2ガスを得ることができる。また、この100%のF2ガスをアルゴンなどの不活性ガスと混合す
ることによって任意の濃度のF2混合ガスを適宜調製することができる。この混合ガス中
のF2ガス濃度は、0.1〜50体積%が好ましい。
次に、カーボン材料からなる印加電極12に高周波(13.56MHz)を印加してチャンバー内に高密度のプラズマを発生させる。このときの電子密度は印加する高周波の出力を調整することによって適宜調整することができる。カーボン種はこのプラズマ中でのカーボン材料のマグネトロンスパッタリングにより供給される。
さらに、前記二周波結合マグネトロンにより、印加電極12(カーボン材料)に低周波(450kHz)も印加して印加電極12のバイアス電圧を調節する。このバイアス電圧の調節によって印加電極12に入射するイオンのエネルギーを制御することができる。本発明に係る第一のラジカル発生方法では、このバイアス電圧を600V以下、好ましくは480〜600Vに調節する。その結果、CF3ラジカルを選択的に発生させることがで
き、高密度かつ高純度のCF3ラジカルを得ることができる。具体的には、密度が4×1
12cm-3以上、純度が85%以上のCF3ラジカルを得ることができる。なお、ラジカ
ル密度は赤外吸収分光法により測定した値である。
本発明に係る第二のラジカル発生方法は、前記バイアス電圧を適宜調節することによって、CF3ラジカルとCF2ラジカルとCFラジカルとを任意の割合で含有するラジカルを発生させることができる方法である。具体的には、赤外吸収分光法を用いてチャンバー内のラジカル密度を測定し、この測定されたラジカル密度に基づいてカーボン材料(印加電
極12)に印加するバイアス電圧を、低周波の出力を調節することによって制御し、発生するCF3ラジカルとCF2ラジカルとCFラジカルとの割合を制御する。ラジカル密度の測定は、赤外吸収分光装置を用いて、チャンバー11の窓20からIRレーザー(赤外レーザー)21を照射してチャンバー内に存在するラジカル種の赤外吸収スペクトルを測定する。得られた赤外吸収スペクトルからチャンバー内に存在するCF3ラジカル(126
2.10cm-1)とCF2ラジカル(1132.75cm-1)とCFラジカル(1308
.49cm-1および1308.50cm-1)の密度を算出する。
本発明に係る第二のラジカル発生方法によると、印加電極12に印加するバイアス電圧を任意に調節することができるとともに、チャンバー内に存在するCF3ラジカルとCF2ラジカルとCFラジカルの密度を随時測定してこれらの割合を算出することができ、CF3ラジカルとCF2ラジカルとCFラジカルとが任意の割合で存在するラジカルを発生させることができる。
本発明に係る第一のエッチング方法は、上記第一のラジカル発生方法により発生させた高純度のCF3ラジカルを用いてシリコン酸化膜(SiO2膜)を有するエッチング基板をエッチングする方法である。エッチング基板17を基板搭載用電極13に設置し、高周波電源16を用いて基板搭載用電極13に周波数2MHzの高周波を印加して、基板のバイアス電圧が0Vとなるように調整する。この状態で、上記の第一のラジカル発生方法によりチャンバー内に高密度、高純度のラジカルを発生させてSiO2膜をエッチングする。
このように第一のラジカル発生方法により発生させた高純度のCF3ラジカル、たとえ
ば純度85%以上のCF3ラジカルを用いることによって、SiO2のエッチング速度を向上させることができる。
本発明に係る第二のエッチング方法は、上記第二のラジカル発生方法において印加電極12に印加するバイアス電圧を増加させることにより得られるラジカルであって、CF3
ラジカルとCF2ラジカルとの密度比が10以下のラジカルを用いて、SiO2膜とレジストとからなる膜をエッチングする方法である。たとえば、エッチング基板17としてSiO2膜とレジスト膜とからなる膜(SiO2/レジスト膜)を有する基板を基板搭載用電極13に設置し、高周波電源16を用いて基板搭載用電極13に周波数2MHzの高周波を印加して、基板のバイアス電圧が0Vとなるように調整する。この状態で、上記の第二のラジカル発生方法において印加電極12に印加するバイアス電圧を増加させ、高密度のCF3ラジカルを含有し、CF3ラジカルとCF2ラジカルとの密度比が10以下のラジカル
を発生させる。このようなラジカルを用いてSiO2/レジスト膜をエッチングすると、
SiO2のエッチング速度は増大するが、レジストのエッチング速度を低下する。その結
果、SiO2/レジスト膜のエッチングにおけるSiO2エッチング選択性が向上する。
印加電極12に印加するバイアス電圧は、通常700V以上、好ましくは800V以上、より好ましくは900V以上である。バイアス電圧を上記範囲、特に900V以上にすることによって、CF3ラジカルとCF2ラジカルとの密度比が通常10以下、好ましくは5以下、より好ましくは3以下となり、SiO2/レジスト膜のエッチングにおけるSi
2エッチング選択性が向上する。このように、SiO2エッチング選択性が向上することによって、SiO2/レジスト膜を有する基板において、コンタクトホールの垂直加工が
可能となる。
本発明に係る第三のエッチング方法は、F2ガスを低濃度で含む混合ガスを導入してS
iO2膜とレジストとからなる膜をエッチングする方法である。たとえば、エッチング基
板17としてSiO2膜とレジスト膜とからなる膜(SiO2/レジスト膜)を有する基板を基板搭載用電極13に設置し、F2ガスを含む混合ガス、好ましくはF2ガスと不活性ガ
スとの混合ガスを、F2ガス濃度が0.1〜4体積%、好ましくは1.0〜3.5体積%
の条件で、チャンバー11に導入する。
次に、高周波電源16を用いて基板搭載用電極13に周波数2MHzの高周波を印加して、基板のバイアス電圧が0V以下となるように調整する。この状態で、印加電極12に高周波と低周波を印加し、低周波の出力を調節して所定のバイアス電圧を印加することにより、CF3ラジカルとCF2ラジカルとを含むラジカルが発生する。印加電極12に印加するバイアス電圧は、特に限定されないが、好ましくは480V以上、より好ましくは700V以上である。バイアス電圧を上記範囲、特に900V以上にすることによって、高密度のラジカルを得ることができる。
このように、F2ガスを低濃度で含む混合ガスを導入して発生させたラジカルを用いて
SiO2/レジスト膜をエッチングすることにより、SiO2/レジスト膜のエッチングにおいてSiO2膜を選択的にエッチングすることができる。特に、F2ガス濃度が上記範囲にあるとSiO2/レジスト選択比は20以上となる。F2ガス濃度が0.1体積%未満になるとSiO2のエッチング速度が著しく低下し、4.0体積%を超えるとSiO2のエッチング速度は増大するが、高いSiO2/レジスト選択比を得ることができない。
SiO2/レジスト膜を有する基板のプラズマエッチングにおいて、SiO2エッチングの選択性が著しく向上することによって、高精度でコンタクトホールの垂直加工が可能となる。
以下、本発明を実施例により説明するが、本発明は、この実施例により何ら限定されるものではない。
図1に示すエッチング装置を用いて上記方法に従って、下記の条件でラジカルを発生させ、SiO2/レジストを有するエッチング用基板の0.6μmコンタクトホールにおけ
るエッチングを行なった。結果を図3および図4に示す。
フッ素供給源:F2/Ar=5/95sccmの混合ガス
印加電極:グラファイト電極
下部電極:ステンレス(SUS)電極
高周波電源:周波数13.56MHz、出力1500W
低周波電源:周波数450kHz、出力0〜550W
チャンバー内圧力:4Pa
電子密度:1.3×1011cm-3
下部電極用電源:周波数2MHz
基板バイアス電圧:0V
(ラジカル密度の測定方法)
チャンバー内にIRレーザーを照射し、CF3ラジカル(1262.10cm-1)、C
2ラジカル(1132.75cm-1)、CFラジカル(1308.49cm-1および1
308.50cm-1)の赤外吸収スペクトルによりチャンバー内での各ラジカルの密度を測定した。
(エッチング速度の測定方法)
レジストをマスクとしてSiO2膜をエッチングした後、得られた基板を走査型電子顕
微鏡(SEM)により観察し、レジストとSiO2膜の厚さをそれぞれ測定して、両者の
エッチング速度を算出した。
図3によると、印加電極に印加したバイアス電圧を600V以下に調整することによって、CF3ラジカルを高密度(4×1012cm-3以上)かつ高純度(85%以上)で発生
させることができた。また、チャンバー内に存在するラジカルの赤外吸収スペクトルを測定しながら、印加電極に印加するバイアス電圧を適宜調節することによって、チャンバー内に存在するCF2ラジカルの密度を変化させることができ、CF3ラジカルとCF2ラジ
カルとCFラジカルの比率を制御できることが確認された。
図4によると、印加電極に印加したバイアス電圧の増加とともに、SiO2膜のエッチ
ング速度は増大したが、レジスト膜のエッチング速度は低下した。その結果、上部電極に印加するバイアス電圧を増加させることによって、SiO2/レジスト膜におけるSiO2エッチング選択性を向上できることが確認された。
図1に示すエッチング装置を用いて上記第三のエッチング方法に従って、下記の条件でラジカルを発生させ、SiO2/レジストを有するエッチング用基板の0.6μmコンタ
クトホールにおけるエッチングを行なった。エッチング速度は実施例1と同様にして測定した。結果を図5に示す。
フッ素供給源:F2/Ar=3/97〜25/75sccmの混合ガス
混合ガス流量:100sccm
印加電極:グラファイト電極
下部電極:ステンレス(SUS)電極
チャンバー内圧力:4Pa
電子密度:1.3×1012cm-3
下部電極用電源:周波数2MHz
基板バイアス電圧:−400V
印加電極バイアス電圧:920V
図5によると、チャンバーに導入した混合ガスのフッ素濃度が低下するとともに、SiO2/レジスト膜におけるSiO2エッチング選択性が向上し、フッ素濃度が5.0体積%未満になるとSiO2/レジスト選択比が顕著に増大した。具体的には、F2/(Ar+F2)=3体積%のとき、SiO2/レジスト選択比=35であった。
本発明は、CF3ラジカルを選択的に発生させてSiO2膜のエッチング速度を増大させることができ、半導体装置の製造効率を向上させることができる。また、CF3ラジカル
とCF2ラジカルの密度比を変化させてSiO2/レジスト膜におけるSiO2エッチング
選択性を向上させることができ、半導体装置を高精度で製造することができる。
また、低フッ素濃度のフッ素含有混合ガスを使用することによってもSiO2/レジス
ト膜におけるSiO2エッチング選択性を向上させることができ、半導体装置を高精度で
製造することができる。
図1は、本発明に係るエッチング装置の断面図である。 図2は、本発明に係るエッチング装置の断面図である。 図3は、発生したラジカル密度とカーボン材料に印加したバイアス電圧との関係を示すグラフである。 図4は、SiO2/レジスト膜におけるエッチング速度およびSiO2選択率とカーボン材料に印加したバイアス電圧との関係を示すグラフである。 図5は、SiO2/レジスト膜エッチングにおけるSiO2選択率とチャンバーに導入した混合ガスのフッ素ガス濃度との関係を示すグラフである。
符号の説明
1 エッチング装置
11 チャンバー
12 印加電極(カーボン材料)
13 基板搭載用電極
14 印加電極用高周波電源
15 低周波電源
16 基板搭載電極用高周波電源
17 エッチング基板
18 ガス供給口
19 ガス排出口
20 赤外吸収スペクトル測定用窓
21 IRレーザー
22 低域フィルター

Claims (1)

  1. 内壁にカーボン材料からなる印加電極を設置したチャンバーにF 2 ガスの濃度が0.1〜50体積%の2ガスと不活性ガスとの混合ガスを導入し、該カーボン材料からなる印加電極高周波(13.56MHz)を印加して前記チャンバー内にプラズマを発生させ、さらに480〜600Vのバイアス電圧を印加することにより該カーボン材料からなる印加電極から炭素原子を供給してCF3ラジカルを選択的に発生させ、発生した該CF3ラジカルを用いて前記チャンバー内に設置されたシリコン酸化膜をエッチングすることを特徴とする半導体製造のシリコン酸化膜のエッチング方法。
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