JP4679711B2 - ラップマシン - Google Patents

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Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は、ロールベーラによりロール状に成形した牧草類のロールベールの外周に、フイルムを巻き付けて包装するロールベールのラップマシンについての改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
上述のロールベールのラップマシンAには、例えば、図1に示しているように、トラクタにより牽引されて移動走行するか、または所望の場所に搬送して設置し得るようにしたフレームfに、ロールベールRを転動自在に支承するとともにその支承するロールベールRを転動させる転動手段1aを上面側に装備せしめたベール支承台1を、フレームfに対し支架し、このベール支承台1の上方には、そのベール支承台1上に載架したロールベールRに対して巻き付けるフイルムのロールを装填するストレッチ装置2を装架したアーム3を、ロールベールRの周囲を回動するようにフレームfの天井部に設けた竪方向の旋回軸10に支架し、かつ、そのフレームfの天井部には、トラクタに装架してある油圧装置または別に設けておく油圧装置から導かれる油圧により駆動される油圧モータMを装架して、それの出力軸を伝導機構11を介して前記竪の旋回軸10に伝導しておき、これにより、ベール支承台1上に載架したロールベールRを転動手段1aにより所定の速度で転動させながら、ストレッチ装置2を支架せるアーム3を旋回させることで、ロールベールRの周面にフイルムを巻き付けてラップするように構成している形態のものがある。
【0003】
また、もう一つの形態のラップマシンAとして、図2および図3にあるように、トラクタによる牽引により走行移動するようにするか、または運搬により所望の場所に移動させて設置し得るようにしたフレームfに、載架するロールベールRを転動自在に支承するベール支承台1を、それの底面の中心部位に設けた竪の旋回軸10により自在に旋回するように軸架し、かつ、牽引または運搬するトラクタに装備せる油圧装置または別に設けておく油圧装置から導かれる油圧により駆動される油圧モータMを装架して、それの出力軸を伝導機構11を介し前記竪の旋回軸10に伝導連繋し、その油圧モータMの駆動によりベール支承台1が竪の旋回軸10中心に所定の速度で回転するようにし、また、このベール支承台1の上面側には、支承するロールベールRを転動させる転動手段1aを装架し、これを別に装架しておく油圧モータ(図示省略)により駆動せしめる。
【0004】
そして、フレームfには、このベール支承台1の隣側位置にアーム3を支柱状に形成して固定して立設し、これにストレッチ装置2を支架しておいて、それに装填したフイルムのロール20から繰り出されるフイルム21を、旋回するベール支承台1上に載架したロールベールRの周面に巻き付けてラップしていく形態のものがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従前のロールベーラのラップマシンAには、フレームfに固定支架したベール支承台1の上面に、ロールベールRを載置し、それの周囲を、回動するアーム3の回動端部に装架したストレッチ装置2が、旋回するようにした形態のものにあっては、長大なアーム3の回動端に装架したストレッチ装置2をアーム3の回動により旋回させて、ロールベールRの周面にフイルムを巻き付けることでラップしていくことから、ラップ作業に際し、油圧モータMを駆動してアーム3を回動させラップ作業を開始するときに、重量のあるストレッチ装置2を支架した長大なアーム3を回動させることで、その回動の初期に大きなショックが、ストレッチ装置2から繰り出されるフイルム21に伝わり、そのフイルムに破れや、たるみを生ぜしめて、ラップ作業に不調をきたす問題がある。
【0006】
また、ロールベールRの周面に対するフイルムの巻き付けによるラップ作業が終了して、油圧モータMの駆動を停止したときに、アーム3が慣性により回り続けるようになることで、アーム3の回動端部に支架してあるストレッチ装置2から繰り出されたフイルムを、フレームfに装架してある切断装置(図示省略)により切断させるために、アーム3を切断装置と対応する所定位置において停止させることがむづかしい問題があり、また、ロックピンを突出させて無理にアーム3を所定位置において停止させるようにすると、大きなショックが加わることで、ロックピンおよびそれとの係合部位に破損を生ぜしめるようになって、ラップを不調にする問題がでてくる。
【0007】
次に、図2にあるように、ロールベールRを転動自在に支承せしめるベール支承台1を、フレームfに竪の旋回軸10により軸架し、それの周囲にストレッチ装置2を支架したアーム3を、支柱状に形成してフレームfに固定支架しておく形態のラップマシンAにあっては、ターンテーブル状に回転するベール支承台1が、支承するロールベールRを転動さす転動手段1aおよびそれを駆動するために別に油圧モータ等を装備することで、それ自体の重量がかなりのものとなり、しかも、1トン前後の重量のロールベールRを支承して回転することで、前述の形態のラップマシンAの場合に比して、遙かに大きなショックが、ラップ作業の開始時と終了時に、ストレッチ装置2から繰り出されるフイルム21に加わることになって、破れやたるみが一層生じ易くなる。
【0008】
また、ロールベールRを載せ降ろしする作業のために、ベール支承台1は、ロールベールRを支承する一対のローラー12・12とそれの掛け回したエンドレスのベルト13…とからなる転動手段1aのローラー12・12の軸方向が、ベール支承台1をダンプ回動させる方向に揃う所定位置に停止させる必要があり、さらに、フイルムを巻き終えたときにストレッチ装置2側からフイルムを切断するための切断装置16を、ベール支承台1のボディの側面に装架しておいて、ラップし終えたロールベールRをベール支承台1のダンプ回動で放出するときに、切断装置16がストレッチ装置2からフイルムの端部を持ち出すようにしていることから、この切断装置16が所定位置にきたところで正しく停止させるようにする必要があるが、大きな慣性でベール支承台1が回転していることから、出没させるロックピンおよびそれと係合させる係合部材により、それらに破損を生ぜしめずに停止位置を定位置に規制するのが、一層むづかし問題がある。
【0009】
本発明は、従来手段に生じている上述の問題を解消せしめるためになされたものであって、ロールベールRに対するフイルムの巻き始めに生ずるフイルムの破れを防止するとともに、巻き終わりに、ベール支承台またはアームを所定位置で停止させるのが適確に行ない得るようにする新たな手段を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
そして、本発明においては、上述の目的を達成するための手段として、ロールベールにストレッチ装置から繰り出されるフイルム21を巻き付けるように旋回させるアームまたはベール支承台の回転駆動を、油圧ポンプから吐出される圧油により作動するモータMにより行なわせ、その油圧モータMの油圧回路に、絞り弁uを接続した低速回路aと絞り弁uを経ない通常の高速回路bとを設け、これら回路の切り換えを、コントロールボックスに設けるスイッチの操作による電気信号によりソレノイドバルブを制御して行なうようにしたことを特徴とするラップマシンを提起し、また、ロールベールRにストレッチ装置2から繰り出されるフイルム21を巻き付けるよう旋回するアーム3またはベール支承台1を回転駆動させる油圧モータMの油圧回路に、通電のオンで閉弁して絞り弁uを経た低速回路aを形成するソレノイドバルブV1と、通電のオフにより開弁して絞り弁uを経ない高速回路bを形成するソレノイドバルブV1と、通電のオンにより開弁して前記低速回路aおよび高速回路bに対する油圧回路を開き、通電のオフにより閉弁して、それら低速回路aおよび高速回路bに対する油圧回路を遮断するソレノイドバルブV3とを設け、それらを制御する電気回路に、スイッチSW1の低速回路用の切換接点swLとの接続により閉成されてソレノイドバルブV1をオンとして閉弁させる低速制御回路70と、その回路70の閉成によりソレノイドバルブV2をオンとして開弁させる接続回路74およびソレノイドバルブV3をオンとして閉弁させる接続回路74と、ソレノイドバルブV2およびソレノイドバルブV3をオン作動させた状態に保持するように成立する自己保持回路72とを設け、かつ、その自己保持回路72は、前記スイッチSW1の操作を放して中立位置としたときに、ソレノイドバルブV3を閉弁させる成立状態を保持し続けるよう構成してあることを特徴とするラップマシンを提起し、また、ラップマシンAのフレームfの上面側にベール支承台1を側方へのダンプ回動可能に支架し、そのベール支承台1の回転数を計測するカウンタ装置6を、フレームfに、前記ベール支承台1の下面側でそのベール支承台1の側方へのダンプ回動により露出してくる部位に配位して装架したことを特徴とするラップマシンを提起し、さらにまた、ラップマシンAのフレームfに、ベール支承台1を、油圧作動のダンプシリンダ15によりダンプ回動するよう装架し、かつ、出入りするロックピン50とロックピン穴510との嵌合によりベール支承台1の旋回作動を所定位置で停止させるロック装置5を装設し、このロック装置5にロックピン50とロックピン穴510とが嵌合したときにオン作動するスイッチSW4を組み込み、このスイッチSW4を、ダンプシリンダ15の油圧回路をダンプ回動側とダンプ戻し側とに切り換えるソレノイドバルブの制御ように電気回路に、そのスイッチSW4のオン作動によってダンプシリンダ15の油圧回路をダンプ回動側に切り換えるソレノイドバルブの電気回路を閉成するように接続したことを特徴とするラップマシンを提起するものである。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明手段によるラップマシンAは、図1にあるようフレームfに竪の旋回軸10により旋回するように軸架してそれの回動端部にストレッチ装置2を支架するアーム3の回転駆動、または、図2にあるようフレームfに竪の旋回軸10により旋回するように軸架して、それの上面側に載置したロールベールRごとターンテーブル状に旋回させるベール支承台1の回転駆動を、フレームfに装架しておく油圧モータMにより行なわせるようにする。
【0012】
そして、この油圧モータMは、それの回転を制御する油圧制御回路Wに、図4にあるように、絞り弁uを組み込んで油圧モータMを低速回転させる低速回路aと、前記絞り弁uを経ないで油圧モータMを通常の速度で回転させる高速回路bとを接続しておき、これらの油圧回路a・bの油圧モータMに対する接続を切り換えることで、油圧モータMを低速回路aにより駆動して低速で回転させる状態と、高速回路bにより駆動して通常の回転速度で回転させる状態とに切り換えるようにする。
【0013】
そしてまた、この油圧制御回路Wの切り換え作動を、ラップマシンAを牽引走行するトラクタの車体またはラップマシンAのフレームfに装設せるコントロールボックスに設けておくスイッチの操作による電気的な制御手段によって行なうようにする。
【0014】
このため、この油圧制御回路Wに設ける低速回路aと高速回路bとの切り換えは、図4にあるようソレノイドバルブV1・V2を用い、それのソレノイドに対する通電のオン・オフを、コントロールボックスに組み込む電気回路により制御することで、ソレノイドバルブV1・V2に開弁および閉弁の作動を行なわせ、これにより、ソレノイドバルブV1を閉弁作動させてソレノイドバルブV2を開弁状態とすることで、図5にあるように、油圧ポンプPから吐出される圧油が絞り弁uを経て油圧モータMに流れてタンクTに戻る低速回路aで油圧モータMを駆動するようになり、また、ソレノイドバルブV1とソレノイドバルブV2との両方を開弁させた状態とすることで図6にあるよう、油圧ポンプPから吐出される圧油が絞り弁uを経ないで油圧モータMに流れてタンクTに戻り、油圧モータMを通常の回転速度で作動させる高速回路bに切り換わるようにする。
【0015】
この図4乃至図6に示した実施例において、ソレノイドバルブV1およびソレノイドバルブV2は、通電により低速回路aと高速回路bとの切り換え作動を容易にするため、ソレノイドバルブV1にあっては、通電をオフとした常態において開弁した位置を占め、通電がオンとなることで閉弁した位置に動くように構成し、またソレノイドバルブV2にあっては、通電をオフとした常態において閉弁した位置を占め、通電がオンとなることで開弁した位置を占めるように構成している。
【0016】
また、上述の図において、V3は前述の低速回路aまたは高速回路bを経て油圧モータMに流れる圧油の流れを、それらの上流側(手前側)において遮断と開放とを行なわすように油圧制御回路Wに接続したメインのソレノイドバルブで、通電がオフの常態において開弁した位置を占めて油圧ポンプPから吐出する圧油を、低速回路aおよび高速回路bの手前でタンクTに戻し、通電がオンとなることで閉弁位置に動き、低速回路aおよび高速回路bに圧油が流れるようにしてある。
【0017】
このように、ストレッチ装置2を支架したアーム3またはベール支承台1の旋回駆動を、油圧モータMにより行なわせ、それの油圧制御回路Wに絞り弁uを組み込んだ低速回路aと通常の高速回路bとを設けて、それらの切り換えにより油圧モータMを、低速回転と通常の回転の高速回転とに切り換えて駆動し得るようにしておき、この切り換えが電気的にスイッチ操作により行なえるようにしておけば、ラップマシンAの運転稼働でロールベールRのラップ作業を行なうときに、ラップマシンAを牽引するトラクタの車体またはラップマシンAのフレームfに装設するコントロールボックスに設けておくスイッチの操作による電気信号により、運転開始時には、ベール支承台1またはアーム3の初期回動を低速回転させて、フイルム21に破れが生じないようにし、その後に通常の高速回転に戻して速やかにラップ作業を行ない、設定した巻数となる少し前に再び低速回転にしてやることで、所定の巻数に達したときに、ロックピンを突出させることで行なう所定位置における停止がショックなしに楽に行なえるようになる。
【0018】
このときの、コントロールボックス4に設けておくスイッチは、前述の図4乃至図6に示しているよう油圧制御回路Wに設けられる低速回路aと高速回路bとの切り換えが行なえればよく、例えば、図7にあるように、トラクタにより牽引走行するようにしたフレームfに、ベール支承台1を竪の旋回軸10により旋回自在に装架し、その旋回軸10を、フレームfに支架した油圧モータMで駆動し、それによるベール支承台1の旋回作動で、支柱状に形成してフレームfに固定して立設せるアーム3に支架したストレッチ装置2のロール20から繰り出されるフイルム21を、ベール支承台1の上面に装設してある転動手段1aを介して載置したロールベールRの周面に巻き付けていくようにしたラップマシンAにおいて、それの油圧モータMを、フレームfに設けたコントロールバルブ装置Vにより制御される油圧制御回路Wに、前述の絞り弁uを用いた低速回路aと通常の速度の高速回路bとを組み込んで駆動するようにし、そのコントロールバルブ装置Vを、フレームfまたはトラクタの車体の適宜位置に装架するコントロールボックス4に組み付けるスイッチにより制御作動させる場合について具体的に言えば、常態において開弁位置に保持させておくソレノイドバルブV1のソレノイドをオンとしてこのバルブV1を閉弁させ、かつ、常態において閉弁位置にあるソレノイドバルブV2をオンとして開弁させ、同時に常態において開弁位置に保持させておくメインのソレノイドバルブV3をオンとして閉弁させるスイッチ40と、前述のソレノイドバルブV2をオフとして開弁状態に保持せしめてソレノイドバルブV1をオンとして開弁させ、同時にメインのソレノイドバルブV3をオンとして閉弁位置に作動させるスイッチ41とがあればよく、これにより、前述の低速回路aと高速回路bとを切り換える制御作動が行なえるようになる。
【0019】
この手段は、ラップ作業の開始時に、スイッチ40の操作によりアーム3またはベール支承台1の旋回軸10中心の旋回作動を低速回転で行なわせ、所定回数の初期回動を終えたところでスイッチ41の操作により高速回転に移行させ、それにより所定の巻数に達したところで再びスイッチ40の操作により低速回転に戻して、ラップ作業の終期の巻き付けを行なわせ、それが終えたところで二つのスイッチ40・41をオフとして、メインのソレノイドV3を開弁位置に戻し、油圧モータMへの圧油の供給を遮断して駆動を停め、同時にロック装置5からロックピン50を突出させて所定位置で停止させるようになるが、このときの高速回転から低速回転への移行は、旋回するアーム3またはベール支承台1に、それの回転数を数えるカウンタ装置6を組み付けておいて、それに、ロールベールRにフイルム21を巻き付けていく巻数となる回転数をカウントさせ、そのカウンタ装置6に所定の巻数を計測したときに作動するカウンタスイッチを組み込んで、そのカウンタスイッチが作動したときにソレノイドバルブV2を閉弁させるオン作動が行なわれるようにしておくことにより低速回転への移行が行なわれるようになるから、ロールベールRに対するフイルム21の巻数が所定数となることで自動的に低速回転に移行していくように制御できるようになる。
【0020】
また、これによる高速回転から低速回転に移行させてラップ作業の終期を行なわせ、その作業の終了によりモータMの回転を停止させ、アーム3またはベール支承台1をフレームfに設けておくロック装置5から突出させるロックピン50により所定位置に停止させる作動も、ロックピン50がアーム3またはベール支承台1に設けておく制動部材51のロックピン穴に嵌入することでオンに作動するロックピンスイッチを設けておき、そのスイッチの作動で油圧制御回路Wの油圧モータMへ流れる回路の遮断が行なわれるようにしておくことで、ラップ作業の終期に突出作動させるロックピン50のロックピン穴に対する嵌合が、低速回転により衝激負荷が少ない条件で確実に行なわれ、かつ、嵌合により油圧モータMの回転が停止するよう制御されて所定位置での停止が適確に行なわれるようになる。
【0021】
また、このように、ロックピン50が嵌入することでオンに作動するように設けるロックピンスイッチは、それがオフになっているときには、ベール支承台1をダンプ回動させるための、油圧作動のダンプシリンダの油圧回路を制御するソレノイドバルブに対する通電を遮断するようになり、オンになることでこのソレノイドバルブに対する通電を可能とするように、そのソレノイドバルブの電気回路に接続しておけば、ベール支承台1の旋回作動の停止が所定位置で正しく行なわれず、このため、ロックピン50のロックピン穴への嵌入が行なわれていないときには、ダンプシリンダの油圧回路が開かないことでベール支承台1のダンプ作動が行なわれないようになって、所定位置以外で停止しているベール支承台1を不安定な状態でダンプさせることによる事故を防止する安定装置として利用し得るようになる。
【0022】
次に図8は、このように制御する電気回路図の一例を示している。
図8において、SW1はコントロールボックス4に設けられる油圧回路切換用のスイッチ、swLは低速回路用の切換接点、70はその接点swLに接続する低速制御回路、S1はその低速制御回路70に接続した図4にあるソレノイドバルブV1のソレノイド、swHは高速回路用の切換接点、71はその接点swHに接続した高速制御回路、S2はその高速制御回路71に接続した図4にあるソレノイドバルブV2のソレノイド、72はこの高速制御回路71に接続したリレー73がオンに作動することで自己保持される自己保持回路、SW2はコントロールボックス4に設けられるダンプスイッチ、80はダンプ回動側の接点、81はその接点80に接続するダンプ回動側の制御回路、S4はその制御回路に接続したダンプ回動用の油圧回路を開閉するソレノイドバルブのソレノイド、82はダンプ戻し側の接点、83はその接点82に接続するダンプ戻し側の制御回路、S5はその制御回路83に接続したダンプ戻し用の油圧回路を開閉するソレノイドバルブのソレノイド、SW3はアーム3またはベール支承台1の回転数をカウントするようフレームfに設けるカウンタ装置6が所定の巻数(回転数)をカウントしたときにオンに作動するカウンタスイッチ、SW4はフレームfに設けておくロック装置5のロックピン50がロックピン穴に嵌入したときにオンに作動するロックピンスイッチである。
【0023】
また、74は低速制御回路70の途中に高速制御回路71に向けて電流が流れるよう接続した接続回路、7aは図4にある油圧制御回路WのメインのソレノイドバルブV3を制御するソレノイドV3の制御回路である。そして、この制御回路7aは、高速制御回路71およびダンプ回動用の制御回路81ならびにダンプ戻し用の制御回路83に電流が流れることで閉成されるように、それらにそれぞれ接続回路75・76・77を介して接続させてある。
【0024】
前述した油圧回路切換用のスイッチSW1は、押込側に倒すことでスイッチ片7が低速制御回路70の接点swLに接触し、手前側に倒すことでスイッチ片7が高速制御回路71の接点swHに接触し、操作を解放することでスイッチ片7が接点swLと接点swHとの中間の中立位置に戻る形態のものとなっている。
【0025】
また、前述のカウンタスイッチSW3は、ソレノイドS1およびソレノイドS2の上流側において高速制御回路71と低速制御回路70とを接続するように設けてあり、このカウンタスイッチSW3がオンとなることで、ソレノイドS1をオンとしてソレノイドバルブV1を開弁作動させ、油圧回路を絞り弁uを通る低速回路aとする切り換えが行なわれるよう作動する。
【0026】
また、ロックピンスイッチSW4は、自己保持回路72に対し、オン作動によりその自己保持回路72を開成するように接続させてあって、オン作動によりこの自己保持回路72により閉成されていたソレノイドS1に流れる低速制御回路70をオフとして油圧モータMを停止させるようにしてある。
【0027】
そして、このロックピンスイッチSW4は、オンになったときの接点84が、ダンプ回動用の制御回路81のアース側の接点となるようにその制御回路81に接続してあって、これにより、このスイッチSW4がオフに作動しているときには、自己保持回路72を閉成した状態に保持するが、ダンプ回動用の制御回路81については、それを開成した状態に保持して、ダンプスイッチSW2を作動させてベール支承台1をダンプ回動させようとしても、その回動が行なわれないようにしてある。
【0028】
この回路構成によれば、油圧回路切換用のスイッチSW1を押し倒して、それのスイッチ片7を低速制御回路70の接点swLに接触させれば、低速制御回路70が閉成されて、それに接続してあるソレノイドS1がオンに作動し、図4にて示しているソレノイドバルブV1が閉弁作動して、圧油が絞り弁uを流過する低速回路aを開き、同時に、接続回路74により高速制御回路71に電流が流れることで、その高速制御回路71のソレノイドS2がオンに作動して図4にあるソレノイドバルブV2を開弁し、また、接続回路75によりソレノイドS3がオンに作動してメインのソレノイドバルブV3を閉弁して、ポンプPから吐出される圧油が絞り弁uを経た低速回路aで油圧モータMに流れ、そのモータMを低速で回転させる。
【0029】
また、同時に、接続回路74により高速制御回路71に電流が流れることで自己保持回路72が成立する。
【0030】
従って、スイッチSW1を押し続けている間、この状態を保持して油圧モータMを低速回転させ続ける。
【0031】
次にスイッチSW1の操作を放すと、スイッチSW1は中立状態となり、低速制御回路70がオフに切り換わり、成立している自己保持回路72により高速制御回路71とメインのソレノイドバルブV3のソレノイドS3の制御回路7aとがオンとなっていることで、図4において、ソレノイドバルブV2が開弁し、ソレノイドバルブV3が閉弁しソレノイドバルブV1が開弁した状態となって、油圧回路が図5にある回路になり、油圧モータMが高速回転する状態に切り換わる。
【0032】
従って、、低速回転によるラップ作業の初期回動が終えたところでスイッチSW1を放すことで、自動的に高速回転に切り換わり、速やかなラップ作業が行なわれる状態となり、かつ、この状態を保持し続けるようになる。
【0033】
次に、これにより、ロールベールRの周面にフイルムを巻き付けていく巻数が所定数となり、それをカウンタ装置6が計測してカウンタスイッチSW3が作動すると、そのスイッチSW3により低速制御回路70が閉成される。そしてこれにより、ソレノイドS1がオン作動して、図4のソレノイドバルブV1を閉弁させ、油圧ポンプPから吐出される圧油が、絞り弁uを経た低速回路aで油圧モータMを駆動し、その油圧モータMを低速回転させる状態に切り換わる。
【0034】
従って、ラップ作業の終期に、カウンタ装置6が所定巻数を計測することで、自動的にアーム3またはベール支承台1の回転を低速で行なわす状態に切り換える。
【0035】
そして、このとき、カウンタ装置6が所定回数を計測したときの作動に連動・連繋してロック装置5がロックピン50の突出を許容する状態になってくるようにしておくことで、ラップ作業の終期にこのカウンタ装置6の作動により自動的に行なわれる高速回転から低速回転への切り換えによって、アーム3またはベール支承台1がゆっくりと回転し、それにより、そのアーム3またはベール支承台1に装設しておく制動部材51のロックピン穴が、ロックピン50と対応する位置に回動してきたときに、大きな衝激を生ぜしめずにそのロックピン穴に対しロックピン50を嵌合させ得るようになる。そして、このロックピン50の嵌合によりロックピンスイッチSW4がオンに作動し、それにより、自己保持回路72がオフとなって、ソレノイドS1・S2・S3への通電を遮断し、メインのソレノイドバルブV3を開弁して油圧モータMを停止させる。
【0036】
従って、ラップ作業が終了したときの、アーム3またはベール支承台1の旋回作動を、ロックピン50により所定の停止位置において停止させるのが、大きな衝激なしに適確に行なえるようにする。
【0037】
次に、ベール支承台1上に載架したロールベールRに対しフイルム21を巻き付けてラップするときの、そのフイルム21の巻数をカウントするカウンタ装置6およびラップ作業を終了したときに、アーム3またはベール支承台1を所定位置に停止させるためのロック装置5を、ベール支承台1を旋回軸10により旋回させるようにしたラップマシンAに適用した例について具体的に説明する。
【0038】
図9はカウンタ装置6およびロック装置5を装備せるラップマシンAの一部破断した平面図、図10は同上の側面図、図11は同上の後正面図で、これら図において、fはフレーム、1はそのフレーム上に竪方向の旋回軸10により旋回自在に支架したベール支承台、Mは旋回軸10を駆動するようフレームfに装架した油圧モータ、11は油圧モータMの出力軸と旋回軸10との間を伝導する伝導ギヤよりなる伝導機構、1aはベール支承台1の上面に装架した一対のローラー12・12とそれを駆動する油圧モータ(図示省略)とそれらローラー12・12に掛け回したエンドレスのベルト13…からなる転動手段、想像線で示すRはその転動手段1aの上面に載架したロールベール、3は支柱状に形成してフレームfの前端側の一側に固定立設せるアーム、2はそのアーム3に支架したストレッチ装置、20はそれに装填したフイルムロール、21はそのロール20から繰り出されるフイルムを示している。
【0039】
また、図11において、f’はベール支承台1をダンプ回動させるために、フレームfに対し支軸14中心に起立回動自在に支架しているダンプフレームで、ベール支承台1は、このダンプフレームf’に旋回軸10を介して旋回自在に軸支してある。そして、このダンプフレームf’とフレームfとの間には、油圧作動により伸縮するダンプシリンダ15が渡架してあり、それの伸長作動により、ダンプフレームf’およびそれに軸支したベール支承台1が、図11において想像線に示している状態にダンプ回動するようにしてある。
【0040】
また、同図11において、16はベール支承台1の前端側の側方で、ストレッチ装置2を支架せるアーム3の近傍位置に配位してベール支承台1の側面に支架したタイアンドカッタである。
【0041】
ロック装置5は、図12乃至図14および図15乃至図17に示しているように、旋回軸10中心に旋回するベール支承台1の下面側に配位して、ダンプフレームf’に連結固着した取付機枠52に固定支架せる上下方向のガイド筒53と、そのガイド筒53に上下に摺動自在に嵌挿せるロックピン50と、前述の取付機枠52に設けた水平な方向の支点ピン540により揺動回動自在のてこ杆状に軸支されて、一端側が連繋ピン541を介しロックピン50の下端側と連繋する押上金具54と、この押上金具54に、それの前記連繋ピン541によるロックピン50との連繋側を押し上げる方向に付勢するよう連繋して、ロックピン50を上昇側に付勢するバネ55と、ダンプフレームf’に旋回軸10中心に旋回するよう軸架せるベール支承台1の底面に、そのベール支承台1に一体に連結させて取り付ける制動部材51と、その制動部材51に前記ロックピン50を嵌合させるよう開設するロックピン穴510と、前記押上金具54の他端側に設けた係合杆542を前述のバネ55の付勢に抗して引き上げて、図17にて実線に示しているよう、ロックピン50との連繋側を下降させた状態としたときに、図18に示している如く、その係合杆542を引き上げた状態位置にロックするよう、フレームfの上面側に固定して組み付けた台枠90に支点ピン560を介して軸支せるロック金具56と、によって構成してある。
【0042】
そして、ロック金具56が、それに連結ロッド57を介して連結するアクチュエータ58の作動により、図19にあるように、支点ピン560中心に同図19において時計回りに回動して、係合杆542との係合を外すことで、押上金具54がバネ55の付勢でロックピン50を押し上げるようになったときに、旋回軸10中心に回動するベール支承台1の下面に取り付けた制動部材51に設けてあるロックピン穴510が、前記旋回軸10中心に順次変位してきて、ロックピン50と対応する位置にくることで、前述のバネ55の付勢で押し上げられいるロックピン50が、このロックピン穴510内に図16にて鎖線に示しているように嵌合して、ベール支承台1の回転を停止させるようにしてある。
【0043】
ロックピン50がロックピン穴510に嵌合したときにオンに作動するロックピンスイッチSW4は、図16および図17に示しているように、それのスイッチ本体590が、前述のガイド筒53を支持する取付機枠52に設けたブラケット591に組み付けられ、スイッチ片592が押上金具54に取り付けられていて、押上金具54が図17にて実線位置にあるときにはスイッチ本体590から下方に離れた位置にあり、押上金具54がバネ55の付勢による回動でロックピン50を押し上げ、それによりロックピン50をロックピン穴510に嵌入し終えたときに、図17にて鎖線に示しているようにスイッチ本体590に接してロックピンスイッチSW4をオン作動させるようにしてある。
【0044】
カウンタ装置6は、図18および図19にあるよう前述の台枠90の上面に組み付け支架した平箱状のケーシング9内に、図15にあるように、支軸60中心に回転するよう軸支した半円状のラチェット歯板61と、それの上面側にラップするように位置して前記支軸60中心に回転するアングル状のカウントアーム62と、そのカウントアーム62の一方のアーム部62aの上面に連結ピン630中心に回動自在に軸支して、該アーム62との間に張設せるバネ631により回動端側の噛合歯632が前述のラチェット歯板61の外縁のラチェット歯610…に噛み合うように付勢しておく送り金具63と、前述のケーシング9の底板91に連結ピン640中心に回動自在に軸支して、その底板91との間に張設せるバネ641により回動端側の噛合歯642が前述のラチェット歯板61の外縁のラチェット歯610…に噛み合うように付勢しておく戻り阻止金具64と、図19にあるように旋回軸10により旋回するベール支承台1の下面に、それに一体的に連結してそのベール支承台1と一緒に旋回軸10中心に回動するように取り付けて、その回動により、回動端に設けた平面視において円弧状のカム部650が、図20乃至図24にあるように前述のカウントアーム62の他方のアーム部62bの上面に設けたローラー620に接してこのカウントアーム62を回動させて、送り金具63をラチェット歯板61のラチェット歯610…の一歯分だけ送り出すカム65と、前記ケーシング9の上板9aにシリーズに並列させて開設しておくカウント調整穴66…と、それらから選択した所望のカウント調整穴66に抜き差し自在に嵌挿するストッパーピン67と、ベール支承台1が所定の回転数だけ回転し、それに対応する角度量をラチェット歯板61が回動してきたときに、前述したロック装置5のアクチュエータ58に衝合してそれを作動させるようラチェット歯板61に形成しておく衝合部611と、図18および図19に示すようラチェット歯板61とカウントアーム62との間に配位して前記支軸60に回動自在に軸支したリセットバン68とで構成してある。
【0045】
そして、これにより図21にあるように、ラチェット歯板61が、それに連繋するバネ69による牽引で、選択したカウント調整穴66にセットしたストッパーピン67に突き当たる位置まで回動して、所定の巻数(ベール支承台1の旋回数)が設定されている状態から、図22〜図25にあるようラチェット歯板61が、ベール支承台1の一回転ごとに一歯分づつ回動していき、巻数が設定した回数に達したところで計測を終え、そのとき、ラチェット歯板61の衝合部611がアクチュエータ58に衝合してそれを押し出し、支軸580中心に回動させ、このアクチュエータ58の作動に連動するカウンタスイッチSW3をオンに作動させるようにしてある。
【0046】
このカウンタスイッチSW3は、作動部92が押し込まれることでオフに作動し、その押し込みが解除されることでオンに作動するスイッチで、それのボディ93はブラケット94により前述の台枠90に組み付けてある。そして、それの作動部92を押し込んでオフに作動させるための押圧盤95は、台枠90に支点ピン560中心に回動するよう支架したロック金具56に一体に連結させて設けたてこ杆562に取り付けてあって、ロック金具56がバネ561により牽引されて図18にあるように直立する姿勢に保持されているときには、作動部92を押し込んでカウンタスイッチSW3をオフの状態に保持し、カウンタ装置6が所定の巻数を計測してラチェット歯板61がアクチュエータ58を押し込み、そのアクチュエータ58を図19にあるように傾斜回動させると、連結ロッド57を介して連結するロック金具56が支点ピン560中心に図19において時計回りに回動することで、この押圧盤95が下方に動き、作動部92の押し込みを解放して、カウンタスイッチSW3をオンに作動させるようにしてあって、これにより、カウンタ装置6が、所定数の巻数を計測すると、カウンタスイッチSW3をオンに作動させて油圧モータMを低速で回転する状態に切り換えるようにしている。
【0047】
そして、このとき行なわれるアクチュエータ58を押す作動によるロック金具56の回動で、ロック装置5の押上金具54の係合杆542がロック金具56から外れることにより、ロックピン50が上昇するようになって、カウンタスイッチSW3のオン作動により低速回転に制御されてゆっくりした旋回作動を行なっているベール支承台1に設けたロックピン穴510に、ロックピン50がショックのない状態で嵌合してベール支承台1を停止させ、同時にロックスイッチSW4がオンとなることで、油圧モータMを停止させ、ラップ作業を終了させる。
【0048】
次に、この状態からベール支承台1をダンプ回動させて、ラップし終えたロールベールRを放出し、ベール支承台1を戻し回動させると、リセットバン68の作動によりラチェット歯板61がリセットされることで、直立した姿勢に復元しているロック金具56の係合段部に、押上金具54の係合杆542が係合して、その押上金具54をバネ55の付勢に抗し回動させロックピン50を引き込ませた位置にリセットされる。
【0049】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明手段によるラップマシンは、ロールベールにストレッチ装置から繰り出されるフイルム21を巻き付けるように旋回させるアームまたはベール支承台の回転駆動を、油圧ポンプから吐出される圧油により作動する油圧モータMにより行なわせ、その油圧モータMの回転制御を、油圧回路のコントロールバルブに、絞り弁uを接続した低速回路aと絞り弁uを経ない通常の高速回路bとを設けておいて、これらの切り換えを、コントロールボックスに設けるスイッチの操作による電気信号によりソレノイドバルブを制御して行なうようにしているのだから、ベール支承台上にロールベールを載架してそれのラップ作業を行なうときに、スイッチ操作による電気信号により、ラップ作業の初期には、フイルムに破れが生じないようにアームまたはベール支承台の旋回作動をゆっくりとした速度で行なわせ、次いで通常の高速回転に切り換えて速やかにラップ作業を行なわせ、ラップ作業の終期に再びゆっくりした速度に戻して、ロックピンによる停止が大きなショックのない状態で行なえるようにしているのだから、ロールベールのラップ作業がフイルムに破れが生ぜしめずに、かつ、ショックによる機器の破損を防止して所定の位置にアームまたはベール支承台を停止させ得るようになる。
【0050】
そして、油圧回路のコントロールバルブに、通電のオンで閉弁して絞り弁uを経た低速回路aを形成するソレノイドバルブV1と、通電のオフにより開弁して絞り弁uを経ない高速回路bを形成するソレノイドバルブV1と、通電のオンにより開弁して前記低速回路aおよび高速回路bに対する油圧回路を開き、通電のオフにより閉弁して、それら低速回路aおよび高速回路bに対する油圧回路を遮断するソレノイドバルブV3とを設け、それを制御する電気回路に、スイッチSW1のオン作動によりソレノイドバルブV1をオンとする低速制御回路70が閉成されることにより成立して、ソレノイドバルブV2をオン作動させる高速制御回路71を閉成させた状態に保持する自己保持回路72を設け、かつ、その自己保持回路72は、スイッチSW1を放して中立とした状態においても成立し続けるように構成しておくときには、ラップ作業の開始時に、スイッチSW1の操作により油圧モータMを低速回転させ、それにより所定の初期回動が行なわれたところで、スイッチSW1を放すことで、自動的にアーム3またはベール支承台1が高速回転する状態に切り換わって、ラップ作業が楽に行なえるようになる。
【0051】
また、ラップマシンには、アーム3またはベール支承台1の回転数を計測するカウンタ装置6を設けておいて、それが所定数の巻数を計測したときにオンに作動するカウンタスイッチSW3を、前述の電気回路に、それのオン作動により低速制御回路70を閉成させるように接続しておくことにより、前述した如く、スイッチSW1の押し込み操作により、初期回動を低速で行ない、次いで、そのスイッチSW1を放すことで自動的に通常の高速回転に切り換わって回動しているアーム3またはベール支承台1が、所定の巻数に達して、カウンタ装置6がそれを計測したときに、カウンタスイッチSW3の作動で自動的に低速回転に切り換えられるようになるから、ラップ作業を一層楽にする。
【0052】
また、このカウンタ装置6を、フレームfに装架するベール支承台1の下面側に、そのベール支承台1をダンプ回動させることで露出してくるように装設しておくことで、巻数の設定を、並設したカウント調整穴66…に対してストッパーピン67を選択して嵌め換えることで行なうようにしたときの巻数の設定が楽に行なえるようになる。
【0053】
また、ラップ作業が終了したときに、ベール支承台1の旋回を停止させるロックピン50が、ロックピン穴510に対し嵌合したときにオンに作動するロックピンスイッチSW4を設けて、これを前述の電気回路に、このスイッチSW4がオフのときには、ベール支承台1をダンプ回動させるダンプシリンダ15の油圧回路を制御するソレノイドバルブのソレノイドS4の回路を開成し、オン作動により閉成するように接続しておくことで、ベール支承台1が所定位置以外で停止しているときのダンプ回動を阻止して、不正な姿勢でのダンプ回動による事故を防止し得るようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従前のアームが旋回するタイプのラップマシンの側面図である。
【図2】従前のベール支承台が旋回するタイプのラップマシンの側面図である。
【図3】同上の後面図である。
【図4】本発明手段によるラップマシンの油圧回路図である。
【図5】同上の油圧回路の低速回路に切り換わった状態の説明図である。
【図6】同上の油圧回路の高速回路に切り換わった状態の説明図である。
【図7】本発明手段を実施せるラップマシンの側面図である。
【図8】同上の図5の油圧回路のソレノイドバルブの作動を制御する電気回路図である。
【図9】同上の電気回路により制御せるラップマシンの全体の一部破断した平面図である。
【図10】同上ラップマシンの全体の側面図である。
【図11】同上ラップマシンの全体の後面図である。
【図12】同上のラップマシンの要部のベール支承台が所定角度旋回した状態における一部破断した平面図である。
【図13】同上ラップマシンの要部のベール支承台が所定位置に旋回してきた状態における一部破断した平面図である。
【図14】同上ラップマシンの要部の側面図である。
【図15】同上ラップマシンのロック装置およびカウンタ装置部分の平面図である。
【図16】同上のロック装置部分の平面図である。
【図17】同上のロック装置部分の側面図である。
【図18】同上のロック装置およびカウンタ装置部分の側面図である。
【図19】同上部分のカウンタ装置が所定数の計測を終えた状態時の側面図である。
【図20】同上のカウンタ装置部分のベール支承台との配置位置を示す側面図である
【図21】同上のカウンタ装置のカウント開始時の平面図である。
【図22】同上のカウンタ装置のカウントアームがラチェット歯板を回動させている状態時の平面図である。
【図23】同上のカウンタ装置のカムのカム部がカウントアームから離れてそのカウントアームが復元した状態時の平面図である。
【図24】同上のカウンタ装置の計測数が中間の状態時における平面図である。
【図25】同上のカウンタ装置が所定の巻数を計測した状態時の平面図である。
【図26】同上のカウンタ装置のカウント作動時におけるリセットバンの位置を示す説明図である。
【図27】同上のカウンタ装置が所定数の巻数を計測した状態時に、リセットバンが回動して噛合歯をラチェト歯板のラチェット歯から浮き上がらせた状態時の作用の説明図である。
【図28】同上のカウンタ装置のリセットバンによりラチェット歯板がリセットされた状態の説明図である。
【符号の説明】
A…ラップマシン、M…油圧モータ、R…ロールベール、T…タンク、P…油圧ポンプ、W…油圧制御回路、a…低速回路、b…高速回路、f…フレーム、f’…ダンプフレーム、u…絞り弁、S1・S2・S3・S4・S5…ソレノイド、SW1…スイッチ、SW2…ダンプスイッチ、SW3…カウンタスイッチ、SW4…ロックピンスイッチ、swL…低速回路用の切換接点、swH…高速回路用の切換接点、V…コントロールバルブ装置、V1・V2・V3…ソレノイドバルブ、1…ベール支承台、1a…転動手段、10…旋回軸、11…伝導機構、12…ローラー、13…ベルト、14…支軸、15…ダンプシリンダ、16…切断装置(タイアンドカッタ)、2…ストレッチ装置、20…ロール、21…フイルム、3…アーム、4…コントロールボックス、40・41…スイッチ、5…ロック装置、50…ロックピン、51…制動部材、510…ロックピン穴、52…取付機枠、53…ガイド筒、54…押上金具、540…支点ピン、541…連繋ピン、542…係合杆、55…バネ、56…ロック金具、560…支点ピン、561…バネ、562…てこ杆、57…連結ロッド、58…アクチュエータ、580…支軸、590…スイッチ本体、591…ブラケット、592…スイッチ片、6…カウンタ装置、6a…制御回路、60…支軸、610…ラチェット歯、61…ラチェット歯板、611…衝合部、62…カウントアーム、62a…アーム部、62b…他方のアーム部、620…ローラー、63…送り金具、630…連結ピン、631…バネ、632…噛合歯、64…戻り阻止金具、641…バネ、642…噛合歯、65…カム、650…カム部、66…カウント調整穴、67…ストッパーピン、68…リセットバン、69…バネ、7…作動片、7a…制御回路、70…低速制御回路、71…高速制御回路、72…自己保持回路、73…リレー、74・75・76・77…接続回路、80…ダンプ回動側の接点、81…制御回路、82…ダンプ戻し側の接点、83…ダンプ戻し側の制御回路、84…接点、9…ケーシング、9a…上板、90…台枠、91…底板、92…作動部、93…ボディ、94…ブラケット、95…押圧盤。

Claims (4)

  1. ラップマシンAのフレームfに、そのフレームfに装架するストレッチ装置2から繰り出されるフイルム21をロールベールBに巻き付けるよう旋回するアーム3またはベール支承台1を回転駆動させる油圧モータMを装架し、その油圧モータMの油圧回路に、通電のオンにより閉弁に作動するソレノイドバルブであって通電のオンにより開弁に作動する高速回路用のソレノイドバルブV2と共同して絞り弁uを経た低速回路aを形成する低速回路用のソレノイドバルブV1と、通電のオフにより開弁に作動するソレノイドバルブであって通電のオフにより開弁に作動する低速回路用のソレノイドバルブV1と共同して絞り弁uを経ない高速回路bを形成する高速回路用のソレノイドバルブV2と、通電のオンにより開弁して前記低速回路aおよび高速回路bに対する油圧回路を開き通電のオフにより閉弁してそれら低速回路aおよび高速回路bに対する油圧回路を遮断するメインのソレノイドバルブV3と、を設け、それらを制御する電気回路に、スイッチSW1の低速回路用の切換接点swLとの接続により閉成されて低速回路a用のソレノイドバルブV1をオンとして閉弁させる低速制御回路70と、その低速制御回路70の閉成により高速回路b用のソレノイドバルブV2をオンとして開弁させる接続回路74およびメインのソレノイドバルブV3をオンとして閉弁させる接続回路75と、高速回路b用のソレノイドバルブV2およびメインのソレノイドバルブV3をオン作動させた状態に保持するように成立する自己保持回路72とを設け、かつ、その自己保持回路72は、前記スイッチSW1の操作を放して中立位置としたときに、メインのソレノイドバルブV3を閉弁させる成立状態を保持し続けるよう構成してあることを特徴とするラップマシン。
  2. ラップマシンAのフレームfに、アーム3またはベール支承台1の回転数を計測するカウンタ装置6を装架し、それに所定数の巻数を計測したときにオン作動するカウンタスイッチSW3を組み込み、そのスイッチSW3を、低速回路a用のソレノイドバルブV1・高速回路b用のソレノイドバルブV2・メインのソレノイドバルブV3を制御する電気回路に、カウンタ装置6の計測作動によるオン作動で低速回路a用のソレノイドバルブV1を閉弁作動させるように接続したことを特徴とする請求項1記載のラップマシン。
  3. ラップマシンAのフレームfの上面側にベール支承台1を側方へのダンプ回動可能に支架し、そのベール支承台1の回転数を計測するカウンタ装置6を、フレームfに、前記ベール支承台1の下面側でそのベール支承台1の側方へのダンプ回動により露出してくる部位に配位して装架したことを特徴とする請求項1記載のラップマシン。
  4. ラップマシンAのフレームfに、ベール支承台1を、油圧作動のダンプシリンダ15によりダンプ回動するよう装架し、かつ、出入りするロックピン50とロックピン穴510との嵌合によりベール支承台1の旋回作動を所定位置で停止させるロック装置5を装設し、このロック装置5にロックピン50とロックピン穴510とが嵌合したときにオン作動するスイッチSW4を組み込み、このスイッチSW4を、ダンプシリンダ15の油圧回路をダンプ回動側とダンプ戻し側とに切り換えるソレノイドバルブを制御する電気回路に、そのスイッチSW4のオン作動によって前記ダンプシリンダ15の油圧回路をダンプ回動側に切り換えるソレノイドバルブの電気回路を閉成するように接続したことを特徴とする請求項1記載のラップマシン。
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