JP4679198B2 - 内視鏡 - Google Patents

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Description

本発明は観察部位へ光を照射するための光を発生する発光素子を備える内視鏡に関する。
近年、内視鏡用光源として、LED(Light Emitting Diode)を利用したバッテリー式光源装置を備える携帯型内視鏡が提案されている(特許文献1)。
特開2003−255236
この携帯型内視鏡の場合、バッテリー式光源装置の光源に発光ダイオード(LED)等の小型省電力光源を採用することから、内視鏡のライトガイド光ファイバー束へ入射させる光量を増すために、発光ダイオードの出射端と内視鏡のライトガイドファイバー入射端との間に集光レンズを設置し、また、発光ダイオードの被覆部材を砲弾型レンズ形状に形成している。
この特許文献1では、図15に示すように、発光素子部1と、内視鏡のライトガイド光ファイバー束2の入射端面3との間に位置する空間に集光レンズ4を配置し、その集光レンズ4によって発光素子部1の光を集め、内視鏡のライトガイド光ファイバー束2の入射端面3へ入射させるようになっている。
細径の内視鏡に使用するファイバー束2の径は通常2mm以下であり、また、発光ダイオード(LED)はその発光素子部分の形状が矩形で3mm×3mm角程度の大きさのものである。このため、両者の位置関係がずれると、入射効率に大きい影響を与える。
そこで、内視鏡のライトガイド光ファイバー束2へ入射光量を確保するためにその発光素子部1とライトガイド光ファイバー束2の入射端面3との中間位置に集光レンズ4を設置した。また、発光素子部1の方でも、前面壁を形成するエポキシ樹脂製被覆部材5の部分を前方へ砲弾型に突き出した球状レンズ部6として集光させる工夫がなされている。この結果、集光レンズ4や球状レンズ部6で集光してライトガイド光ファイバー束2の入射端面3へ入射する光量が増加する。
しかしながら、発光ダイオード(LED)を利用した発光素子部1は発光起点が小さいために光が発散する。この発散する光を、上述した集光レンズ4や球状レンズ部6で集光させてライトガイド光ファイバー束2の入射端面3へ入射させようとすると、その入射光の配光角が広くなってしまう。また、集光レンズ4等で集光させるとしても、内視鏡のライトガイド光ファイバー束2の開口数(NA)の制限により、光ファイバー束2内を反射して伝わっていくことが出来ずに光ファイバー束2から外へ突き抜けてしまう光が多くなる。したがって、上述した集光レンズ4等だけでは効率良く集光することが困難であることが判明した。
さらに、発光素子部1と光ファイバー束2の入射端面3との間の空間に集光レンズ4を配置して光ファイバー束2に光を入射させようとしているが、上述したように発光素子部1の発光の起点が小さく、光の放射する配光角が大きく、光が広く発散しやすいこと、さらに発光素子部1と光ファイバー束2の入射端面3との間が離れていることから、光のロスが大きくなり、光ファイバー束2に効率よく入射させることが、十分でないことが判明した。
また、発光素子部1は発光の起点が小さく放射する光が広く発散するので、集光レンズ4で強く集光し、細い光ファイバー束2の入射端面3に入射させようとしているが、上述したように発光素子部1と光ファイバー束2の中心位置のずれによる集光効率に与える影響が大きい点で問題があった。
上述した引用文献1の発光素子構造では発光素子部1のLEDチップ部7と蛍光体8を覆うエポキシ樹脂製の球状レンズ部6の部分が前方へ大きく突き出した砲弾型形状に形成されている。このため、前方の集光レンズ4および光ファイバー束2の入射端面3が発光素子1の発光面から一層遠くなって位置し、光のロスが大きい。
また、上述した引用文献1の従来方式では集光効率を上げるために、集光レンズ4の径を大きくしなければならなかったが、光ファイバー束2の入射端面3と発光素子部1との中間位置に、集光レンズ4を配置するスペースの増大と共に、大型化を招く構造であった。
本発明は、上記課題に着目してなされたもので、その目的とするところは、発光素子を光源装置に用いた内視鏡において、上記発光素子の発する光のライトガイドの入射端面への集光効率を改善することにある。
請求項1に係る発明は、観察部位へ光を照射するための光を発生する発光素子を有した光源装置と、上記発光素子から放射する光を上記観察部位へ伝送するためのライトガイドと、上記発光素子の出射端面と、上記ライトガイドの入射端面とを直付け状態で位置決めする連結手段と、を具備したことを特徴とする内視鏡である。
請求項2に係る発明は、上記発光素子の出射端面と上記ライトガイドの入射端面が互いに向き合う領域において上記発光素子の出射端面領域内に上記ライトガイドの入射端面領域が含まれることを特徴とする請求項1に記載の内視鏡である。
請求項3に係る発明は、上記発光素子の出射端面の領域形状と上記ライトガイドの入射端面の領域形状が同じ形状であり、かつ、上記各領域形状の向きが同一の向きで配置されることを特徴とする請求項2に記載の内視鏡である。
請求項4に係る発明は、上記ライトガイドの入射端面と上記発光素子の出射端面との距離L1 が、L1 ≦2(単位はmm)であることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の内視鏡である。
請求項5に係る発明は、上記ライトガイドの入射端部の外径dが、d<3.4(単位はmm)であることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の内視鏡である。
請求項6に係る発明は、上記発光素子は、発光ダイオードチップと、この発光ダイオードチップの発光面を覆う蛍光体と、上記蛍光体を覆う光透過性被覆部材とを含み、
上記被覆部材の外表面と上記蛍光体との距離L2 が、L2 ≦1.5(単位はmm)であることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の内視鏡である。
請求項7に係る発明は、上記被覆部材は外表面部に上記ライトガイドの入射端面の投影面積範囲内において形成した凹レンズ形状の凹部を含むことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の内視鏡である。
請求項8に係る発明は、上記連結手段は、上記発光素子の出射端面と、上記ライトガイドの入射端面とが互いに近接する向きに付勢する弾性部材を設けたことを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれかに記載の内視鏡である。
請求項9に係る発明は、上記連結手段は、上記発光素子の出射端面の中心と、上記ライトガイドの入射端面の中心とを一致させるガイド手段を設けたことを特徴とする請求項1乃至請求項8のいずれかに記載の内視鏡である。
請求項1に係る発明は、観察部位へ照射するための光を発生する発光素子を有した光源装置と、上記発光素子から放射する光を上記観察部位へ伝送するためのライトガイドと、上記発光素子の出射端面と、上記ライトガイドの入射端面とを直付け状態で位置決めする連結手段と、を具備し、上記ライトガイドの入射端面と上記発光素子の出射端面との距離L1 が、L1 ≦2(単位はmm)であることを特徴とする内視鏡である。
請求項2に係る発明は、観察部位へ照射するための光を発生する発光素子を有した光源装置と、上記発光素子から放射する光を上記観察部位へ伝送するためのライトガイドと、上記発光素子の出射端面と、上記ライトガイドの入射端面とを直付け状態で位置決めする連結手段と、を具備し、上記ライトガイドの入射端部の外径dが、d<3.4(単位はmm)であることを特徴とする内視鏡である。
請求項3に係る発明は、観察部位へ照射するための光を発生する発光素子を有した光源装置と、上記発光素子から放射する光を上記観察部位へ伝送するためのライトガイドと、上記発光素子の出射端面と、上記ライトガイドの入射端面とを直付け状態で位置決めする連結手段と、を具備し、上記発光素子は、発光ダイオードチップと、この発光ダイオードチップの発光面を覆う蛍光体と、上記蛍光体を覆う光透過性被覆部材とを含み、上記被覆部材の外表面と上記蛍光体との距離L2 が、L2 ≦1.5(単位はmm)であることを特徴とする内視鏡である。
請求項4に係る発明は、上記発光素子は、発光ダイオードチップと、この発光ダイオードチップの発光面を覆う蛍光体と、上記蛍光体を覆う光透過性被覆部材とを含み、上記被覆部材の外表面と上記蛍光体との距離L2 が、L2 ≦1.5(単位はmm)であることを特徴とする請求項1または請求項2のいずれかに記載の内視鏡である。
請求項5に係る発明は、上記被覆部材は、外表面部に上記ライトガイドの入射端面の投影面積範囲内において形成した凹レンズ形状の凹部を含むことを特徴とする請求項4に記載の内視鏡である。
請求項6に係る発明は、観察部位へ照射するための光を発生する発光素子を有した光源装置と、上記発光素子から放射する光を上記観察部位へ伝送するためのライトガイドと、上記発光素子の出射端面と、上記ライトガイドの入射端面とを直付け状態で位置決めする連結手段と、を具備し、上記ライトガイドの入射端面と上記発光素子の出射端面との距離L1 が、L1 ≦2(単位はmm)であり、更に、上記ライトガイドの入射端部の外径dが、d<3.4(単位はmm)であることを特徴とする内視鏡である。
請求項7に係る発明は、上記連結手段は、上記発光素子の出射端面と、上記ライトガイドの入射端面とが、互いに近接する向きに付勢する弾性部材を有することを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の内視鏡である。
請求項8に係る発明は、上記連結手段は、上記発光素子の出射端面の中心と、上記ライトガイドの入射端面の中心とを一致させるガイド手段を有することを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれかに記載の内視鏡である。
請求項9に係る発明は、観察部位へ照射するための光を発生する発光素子を有した光源装置と、上記発光素子から放射する光を上記観察部位へ伝送するためのライトガイドと、上記発光素子の出射端面と、上記ライトガイドの入射端面とを直付け状態で位置決めする連結手段と、を具備し、上記ライトガイドの入射端面と上記発光素子の出射端面との距離L1 が、L1 ≦2(単位はmm)であり、上記ライトガイドの入射端部の外径dが、d<3.4(単位はmm)であり、更に、上記発光素子は、発光ダイオードチップと、この発光ダイオードチップの発光面を覆う蛍光体と、上記蛍光体を覆う光透過性被覆部材とを含み、上記被覆部材の外表面と上記蛍光体との距離L2 が、L2 ≦1.5(単位はmm)であることを特徴とする内視鏡である。
<第1実施形態>
図1乃至図5を参照して本発明の第1実施形態に係る内視鏡について説明する。
(構成)
図1は、本実施形態に係る内視鏡10を示す。この内視鏡10は、内視鏡本体として操作部11と挿入部12を備える。上記挿入部12は、可撓性がある可撓部13と湾曲部14と先端部15の各領域の部分に分かれる。そして、湾曲部14は、操作部11に設けたアングルノブ16によって遠隔的に湾曲操作される。
操作部11には、把持部21、観察用接眼部22、チャンネル口部23及び吸引口部24のほか、後述する外付け方式のバッテリー内蔵型光源ユニット30を装着するための連結部25が設けられている。また、接眼部22には、この内視鏡10によって観察する観察像を伝送するための図示しないイメージガイドファイバー(束)が導かれており、接眼部22によって肉眼で観察できるようになっている。内視鏡10を使用する際には、オペレータは把持部21を把持しながら挿入部12を体腔内へ挿入して体腔内を観察および処置する。
次に、上記バッテリー内蔵型光源ユニット30と、これを連結する連結部25の構造について図2を参照して説明する。図2は、連結部の概略的な断面図である。
図2(a)(b)に示すように、操作部11の連結部25には、略筒状の連結本体31が設けられている。この連結本体31の内端周縁部分は、操作部11内に配置された本体フレーム32に、ビス33により固定されている。この連結本体31の外端部分には、操作部11のカバー34の外まで突き出した円筒形状の接続口体(ライトガイド管)35が形成されている。この接続口体35の内部には、照明光を伝送するライトガイドファイバー(束)36の入射端部36aが密に嵌め込まれていて、ライトガイドファイバー36の入射端部36aに被嵌した外套管37をビス38によって締め付けることにより、上記接続口体35に位置決め状態で取付け固定されている。ライトガイドファイバー36の入射側端面は、透明なガラス部材からなるカバー41により覆われていて、そのカバー41によって上記ライトガイドファイバー36の入射端面を構成している。
また、図2(a)(b)に示すように、上記連結本体31には、上記接続口体35の周囲に同軸的に配置されるように固定環42が、止めリング39を用いて固定的に取り付けられている。この固定環42の突き出し端には太径部40が形成され、この太径部40の外周には、ネジ部43が形成されている。そして、このネジ部43に後述するバッテリー内蔵型光源ユニット30の装着環44をねじ込むことにより、上記連結本体31に対してバッテリー内蔵型光源ユニット30が固定的に連結させることができる。固定環42の先端筒状縁部には特定の位置に位置決め孔46が切り欠き形成されていて、この位置決め孔46には後述する位置決めピン61の外端部61bが係合するようになっている。
次に、バッテリー内蔵型光源ユニット30側の連結部の構成について説明する。すなわち、図2(a)(b)に示すように、バッテリー内蔵型光源ユニット30の本体ケース51の下方部位前面壁には、上記本体ケース51の内側から外へ突き出すように、筒状部材52が設けられており、この筒状部材52には、筒状に形成された素子固定部材53が密に嵌め込まれている。この素子固定部材53は、筒状部材52にねじ込むことにより、その筒状部材52に対して固定されている。
上記筒状部材52の外周には、筒状の外装部材55が被嵌されている。この外装部材55の外周には、上述した装着環44が前後軸方向へ移動自在に被嵌されている。装着環44の前端縁部における内周面には、上述した内視鏡10側の固定環42のネジ部43に対してねじ込み可能なネジ部56が形成され、装着環44の後端縁部は内方へ突き出る突縁部57として形成されている。上記外装部材55の外周途中に形成した鍔部58と、本体ケース51の開口縁部59との間に位置する空間内に上記突縁部57を配置することにより、装着環44は、突縁部57が鍔部58と開口縁部59の間の領域の範囲で規制される前後方向への移動と軸回りの回転が可能な状態で取り付けられている。
上記装着環44の突縁部57と、上記外装部材55の鍔部58との間には、付勢用弾性部材としてのコイルスプリング60が配置され、コイルスプリング60は、例えば筒状部材52の外周に巻回した状態で装着されている。そして、このコイルスプリング60の弾性付勢力によって装着環44は後方の待機位置に向かって後退させるように付勢されている。
また、図2(a)(b)に示すように、筒状部材52の先端部には、上記位置決めピン61が取付け固定されている。この位置決めピン61の内端部と外端部は共に筒状部材52の内外面から突き出している。この位置決めピン61の内端部61aを上記筒状部材52の先端縁に形成した位置決め溝63に嵌め込み係合させることにより、上記筒状部材52と上記外装部材55の相対的な回転が阻止されるようになる。また、位置決めピン61の外端部61bはバッテリー内蔵型光源ユニット30側の固定環42における位置決め孔46に嵌り込み係合することにより、図2(b)に示すように、内視鏡10の連結部25に対してのバッテリー内蔵型光源ユニット30の接続姿勢位置が定まるようになっている。
図2(a)(b)に示すように、嵌合し合う部材間の部位にはシール用弾性部材65が適宜設けられている。
さらに、図2(a)(b)に示すように、上記素子固定部材53の突出し先端には、立上縁66が形成されている。この立上縁66には、上記筒状部材52に対して素子固定部材53をねじ込んだ終端位置での上記外装部材55の先端面が突き当たる。筒状部材52にねじ込んだ上記位置決めピン61の内端部61aを上記筒状部材52の位置決め溝63に嵌め込み係合させることにより素子固定部材53は筒状部材52に固定されている。
また、図3に示すように、上記素子固定部材53の内方端縁には中心軸へ突き出した環状の突縁部71が形成されている。上記素子固定部材53の内孔には、例えばLED73を含む発光素子70を支持するマウント基台72が嵌め込まれ、上記発光素子70はマウント基台72の背面を上記突縁部71に突き当てることにより、所定の位置に位置決め固定される。
図3に示すように、上記発光素子70は、発光体としてのLED(発光ダイオード)73を有しており、このLED73は、蛍光体74で覆われている。また、蛍光体74は、極力薄い透光性材料、例えばエポキシ樹脂製の被覆部材75で覆われている。LED73は例えば青色発光ダイオードチップによって構成され、このチップ表面を覆う蛍光体74は、YAG(イットリウム・アルミニウム・ガーネット)系の蛍光材料からなり、チップ表面に塗布されている。この蛍光体74は青色光を黄色の光に変換する。また、青色発光ダイオードが放射する青色光の一部は蛍光体74の層を透過し、残る光は蛍光体74に当って黄色の光になる。この青色光と黄色の光が混合して白色の照明光として放射される。LED73には電源線76が接続される。
この発光素子70より放射される光は被覆部材75の外表面75aより放射して、集光レンズ等の集光性光学系を介さず、ライトガイドファイバー36側のカバー41を透過し、直接ライトガイドファイバー36の入射端部36aに入射する。
また、図3に示すように、カバー41に近接して対向する被覆部材75の部材表面には、上記発光素子70の中心光軸上に位置した点を中心とする凹面部75bが形成され、これにより凹レンズを形成している。この凹面部75bは、これに向き合う、ライトガイドファイバー36の入射端部36aの投影面積範囲を略収め得る大きさである。
図4(a)に示すように、上記発光素子70の発光放射領域形状は矩形状である。また、ライトガイド入射端部36aの入射端面の形状も、図4(b)に示すように、同じく矩形状のものである。ここでは、両者とも正四角形であり、それらの向きは一致している。上記発光素子70の発光放射面積S1 はライトガイドファイバー36の入射端面積S2 よりも大きい。つまり、上記発光素子70の出射端面と、上記ライトガイドファイバー36の入射端面が互いに向き合う領域において上記発光素子70の出射端面領域内に上記ライトガイドファイバー36の入射端面領域が含まれる関係にある。
また、図2(b)に示すように、内視鏡10の連結部25に対してバッテリー内蔵型光源ユニット30を装着したとき、ライトガイドファイバー36の入射端部36aにおけるカバー41は上記発光素子70の被覆部材75の外表面に接触または近接すると共に、そのカバー41と被覆部材75の間には集光レンズ等の他の部材が存在しない関係にある。つまり、このような連結手段によると、上記発光素子70の出射端面と、上記ライトガイドファイバー36の入射端面とがいわゆる直付け状態に位置決めされることになる。
また、このような装着状態のとき、図3に示すように、ライトガイドファイバー36の入射端面と被覆部材75の外表面75aとの距離L1がL1≦2mmであり、被覆部材75の外表面75aと蛍光体74との距離L2 はL2 ≦1.5mmであるように構成されている。つまり、ライトガイドファイバー36の入射端面と被覆部材75の外表面75aとの距離L1が狭く、被覆部材75の外表面75aと蛍光体74との距離L2 も狭くなっている。さらに、図3に示すように、蛍光体74の層と被覆部材75の層はいずれも薄い平らな板状のものとして構成されている。
(作用)
まず、上記内視鏡10に上記バッテリー内蔵型光源ユニット30を装着する際の手順について説明する。内視鏡10の操作部11における連結部25にバッテリー内蔵型光源ユニット30側の筒状部材52の向きと位置を互いに合わせた状態で両者を嵌め合わせ、位置決めピン61の外端部61bの部分を、バッテリー内蔵型光源ユニット30側の固定環42における位置決め孔46内に嵌め込む。すると、内視鏡10の連結部25に対して接続するバッテリー内蔵型光源ユニット30の上下位置が定まる。
この姿勢で、装着環44を固定環42のネジ部43にねじ込み、その装着環44を締め込む。すると、図2(b)に示すように、位置決めピン61の外端部61bが、バッテリー内蔵型光源ユニット30側の固定環42における位置決め孔46に嵌り込み、カバー41にLED73が近接する。
さらに、LED73の光軸が、ライトガイドファイバー36の入射端部36aの中心軸を通るように位置決めガイドされると共に、コイルスプリング60の弾性力により長手軸方向へ最大に侵入した位置において終端位置が決まる。つまり、ライトガイドファイバー36の入射端部36aに設けたカバー41が被覆部材75の先端面と極力近接する位置関係を維持する。したがって、LED73より放射された光はライトガイドファイバー36の入射端部36aに効率よく入射させることができる。また、被覆部材75を極力薄い板状のものとしたので、蛍光体74とカバー41を極力近接させ得るために、LED73で発する光のほとんどのものが、被覆部材75の凹面部75bを経て、直ちにカバー41に入り、カバー41を透過して、ライトガイドファイバー36の入射端部36aへ直接入射する。
この場合、連結部25において、集光効率を追及すべく、ライトガイドファイバー36の投影面積に対するLED73の大きさを同一に近い関係にすると、実際、両者を連結したとき、ライドガイドファイバー36の入射端部36aと、LED73の発光素子部の位置関係がずれると、ライドガイドファイバー36の入射端部36aへの入射光量が、その位置ずれによって大きく影響を受けてしまう。このため、本実施形態では、上述したように、ライトガイドファイバー36の入射端部36aと被覆部材75の外表面を近接させる構成とすると共に、ライトガイドファイバー36の入射端部36aの投影面積範囲において、その被覆部材75の外表面の領域に凹レンズ形状の凹面部75bを形成したので、光軸に対し垂直方向に光軸ずれが生じたとしても、LED73の光を効率よくライトガイドファイバー36に集光する。
さらに、図4に示すように、LED73の発光部形状を、ライトガイドファイバー36の入射端部36aの入射端面形状と一致させ、しかも、LED73の発光面積S1を、ライトガイドファイバー36の入射端面積S2よりも大きくしたので、ライトガイドファイバー36にLED73の光を一層、効率良く集光させることができる。
発光素子70の被覆部材75を極力薄く形成したが、この形態の発光素子70と、上記被覆部材75に相当する部材の形状を砲弾型とした従来形式の発光素子の両者について、ライトガイドファイバー外径dに対する内視鏡先端における出射光量の関係の実験結果を示すと、図5のグラフのようになる。
つまり、ライトガイドファイバーの入射端部の外径dが、d<3.4のときは、被覆部材75を極力薄くした発光素子の方が、砲弾型の発光素子の場合よりも出射光量が大きくなることが判る。
また、本実施形態では、上記バッテリー内蔵型光源ユニット30を、内視鏡10から取り外す際、装着環44を緩める方向へ回転させることにより、光源ユニット30を取り外せる。バッテリー内蔵型光源ユニット30は内視鏡10の操作部11に対し、着脱自在であって、バッテリー内蔵型光源ユニット30を現実に使用する際に光源ユニット30を操作部11に装着すればよいので、携帯上、便利である。
(効果)
本実施形態では、集光レンズを使用せず、上記発光素子70の出射端面と、上記ライトガイドファイバー36の入射端面とを直付け状態で位置決めする連結手段を構成しているので、発光素子70より放射される光をライトガイドファイバー36の入射端面に効率良く入射させることができる。
また、LED73の被覆部材75を極力薄く形成できるので、発光素子70より放射される光をライトガイドファイバー36の入射端面へ一層効率良く入射させることができる。
また、被覆部材75の形状は、従来の発光素子の場合のように砲弾型形状ではなく、扁平な形状としたので、図3に示すライトガイドファイバー36の入射端面と被覆部材75の外表面75aとの距離L1を、極力小さく設定することができる。この結果、LED73より放射される光をライトガイドファイバー36に効率良く入射させることができる。
また、内視鏡10にバッテリー内蔵型光源ユニット30を装着する際、装着環44を締め付ければ、LED73と、ライトガイドファイバー36側のカバー41が長手軸方向において極力近接し、ライトガイドファイバー36の入射端部36aとLED73が極力近接する位置関係を保つ。このため、ライトガイドファイバー36の入射端にLED73の光を効率良く集光させることができる。
また、光源装置の着脱によって光軸に対し垂直な方向にライトガイドファイバー36の入射端部36aがずれたとしても同様の理由で、ライトガイドファイバー36への入射光のロス量が小さい。
上記LED73の発光領域の形状は、ライトガイド入射領域の形状と略一致しており、また、LED73の発光面積S1はライトガイドファイバー36の入射端面積S2よりも大きい。これらの理由で、光源装置の着脱によって光軸に対して垂直な方向にライトガイドファイバー36の入射端部36aの位置が仮にずれてもライトガイドファイバー36への入射光量のロスが小さい。
前述したように、上記ライトガイドファイバー36の入射端部36aと、光源としてのLED73とを直付け状態で連結し、その間には集光レンズ等の集光用光学系を設けない。仮に、集光レンズ等の集光用光学系を設けると、図3に示すライトガイドファイバー36の入射端部36aとLED73の表面との距離Lが大きくなり、しかも、集光レンズで集光したとしてもNA角が大きいものでは特に配光角が大きくなり、ライトガイドファイバー36に入射した光が、そのライトガイドファイバー36から抜けて光量のロスが大きくなってしまう。本実施形態のものではそのような光量のロスを小さくすることができるという利点がある。
図3に示すように、被覆部材75の部材面に形成される凹面部75bと、ライトガイドファイバー36の入射端部36aの投影面積範囲が略同じものとしたので、ライトガイドファイバー36への入射光量のロスを少なくできる。
また、上記被覆部材75の部材前面に凹レンズ形状に形成された凹面部75bの範囲を、接続口体(ライトガイド管)35の入射側端面の面積範囲よりも小さく形成したので、光軸に対し垂直な方向への位置ずれが起きても、接続口体35の入射端縁が凹面部75bの内面部分に当る虞がなくなる。また、その当りを避けるために余裕を持って連結位置を予め設定しておく必要もなく、図3に示すライトガイドファイバー36の入射端部36aと被覆部材75の外表面75aとの距離L1を最少の位置になるように設定できる簡便で合理的な構成となる。
さらに、図4に示すように、上記LED73の形状が、ライトガイド入射端部36aの形状と略一致させているため、LED73の製造コストが削減できる。発光素子としてのLED73は半導体素子であるので、格子状にカットして作ることが多い。このため、ライトガイドファイバー36の入射端面36bの形状をそれに合わせて、LED73を矩形に形成すれば、半導体素子を格子状に切り出したものをわざわざ円形状のものに加工しなくて済む。このため、LED73の発光チップを矩形状のままで使用することで、LED73の製造コストを削減できる。また、ライトガイドファイバー36の入射端面36bの形状と発光素子形状を一致させることで、導光効率を改善できる。
上記LED73の形状と、ライトガイドファイバー36の入射端面36bの形状については必ずしも矩形状のものではなく、円形なものでも良い。この場合でも、LED73の発光面積S1はライトガイドファイバー36の入射端面積S2よりも大きく設定すれば、上述したと同様の理由で、光源装置を着脱するとき、光軸に対し垂直方向に光軸ずれが生じても、ライトガイドファイバー36はLED73の光を効率よく集光させることができるようになる。
<第2実施形態>
図6を参照して本発明の第2実施形態に係る内視鏡について説明する。
(構成)
本実施形態での基本的構成は上述した第1実施形態での構成と同様なものであるが、次に述べる点が相違する。すなわち、図6(a)に示すように、内視鏡10側の連結部25における接続口体(ライトガイド管)35の外周35aを、突出先端側が細いテーパー形状(凸テーパー形状)とし、一方、接続口体35を受ける筒状の素子固定部材53の内面53aを、奥側が細いテーパー形状(凹テーパー形状)とし、それによって、上記発光素子70の出射端面の中心と、上記ライトガイドファイバー36の入射端面の中心とを一致させるガイド手段を構成するようにした。
(作用)
図6(b)に示すように、バッテリー内蔵型光源ユニット30を内視鏡10の連結部25に装着する際、内視鏡10側の連結部25における接続口体35のテーパー形状の外周35aが、バッテリー内蔵型光源ユニット30側の素子固定部材53のテーパー状の内面53aに沿って両者の軸中心が一致するように案内される。つまり、装着環44を固定環42のネジ部43にねじ込み、締め付けるとき、LED73の被覆部材75とカバー41が近接し、凸テーパー形状の円筒部材と凹テーパー形状の保持部材の部分が案内を司り、ライトガイドファイバー36の入射端部36aの中心軸にLED73の中心軸が一致するように位置決めする。LED73から放射される光の中心軸がライトガイドファイバー36の入射端部36aにおける中心軸を通るように強制的に位置決めがなされる。さらに、コイルスプリング60によって長手軸方向の位置決めを行う。このため、LED73とライトガイドファイバー36の入射端面が最も近接する位置関係を保つようになる。
(効果)
本実施形態の効果は上述した第1実施形態の効果に加え、光軸に対し垂直方向へのライトガイドファイバー36の入射端部36aの位置ずれを、光源装置を装着する際に修正され、上述した第1実施形態よりも位置ずれが起こりにくい。
<第3実施形態>
図7及び図8を参照して本発明の第3実施形態に係る内視鏡について説明する。
(構成)
本実施形態での基本的構成は上述した第1実施形態での構成と同様であるが、次に述べる点が相違する。すなわち、図8に示すように、LED73を含む発光素子部を覆うように蛍光体74を設けるのみであり、上述したような被覆部材75を省略した。
(作用)
本実施形態では被覆部材75を省略したので、ライトガイドファイバー36側のカバー41の部分が、LED73や蛍光体74の発光部とより近接する。このとき、LED73より放射される光は、蛍光体74上より、被覆部材75や集光レンズ等の部材を介さずに直接ライトガイドファイバー36の入射端部36aに入射する。
(効果)
本実施形態によれば、上述した第1の実施形態の効果に加え、蛍光体74とライトガイドファイバー36の入射端部36aがより近接する関係に設置可能であるため、導光効率が上述した第1の実施形態の場合よりも改善する。
<第4実施形態>
図9を参照して本発明の第4実施形態に係る内視鏡について説明する。
(構成)
本実施形態での基本的構成は上述した第3実施形態での構成と同様であるが、次に述べる点で相違する。すなわち、図9(a)に示すように、ライトガイドファイバー36の入射端部36aにはカバー部材を省略した構成とした。また、第3実施形態と同様、LED73は発光素子上を覆うように蛍光体74を設けたのみであり、カバー部材を省略した。したがって、図9(b)に示すように、バッテリー内蔵型光源ユニット30を装着すると、ライトガイドファイバー36の入射端面が上記蛍光体74に一層近接する状態になる。
(作用・効果)
第3の実施形態の効果に加え、本実施形態では、LED73より放射される光は蛍光体74上より被覆部材や集光用光学系を介さず、しかも、カバー部材を介さず直接ライトガイドファイバー36の入射端面から入射するので、前述した実施形態よりも導光効率が一層改善する。
<第5実施形態>
図10を参照して本発明の第5実施形態に係る内視鏡について説明する。
(構成)
本実施形態での基本的構成は上述した第1実施形態のものと同様であるが、ライトガイドファイバー36の入射端部36aと発光素子としてのLED73を極力近接させるための当付け案内構造が相違する。すなわち、前述した実施形態ではコイルスプリング60によって装着環44の方を弾性的に付勢してライトガイドファイバー36の入射端部36aと発光素子としてのLED73を当て付けるように構成したが、本実施形態では、図10(a)に示すように、ライトガイドファイバー36の入射端部36aを保持した接続口体35を固定環42に対し、その入射端部36aの軸方向へ移動自在に支持するようにした。
また、接続口体35と固定環42の間に弾性部材としてのコイルスプリング81を介在して設け、このコイルスプリング81によって接続口体35を素子固定部材53の方へ向けて移動するように付勢する手段を構築した。したがって、図10(b)に示すように、内視鏡10の連結部25にバッテリー内蔵型光源ユニット30を装着したとき、ライトガイド入射端部36aがLED73の前面に当て付く。このため、ライトガイド入射端部36aとLED73の距離が最も近接する状態が得られる。
また、本実施形態では、接続口体35の先端部に凸テーパー部82を形成し、素子固定部材53の端部には凹テーパー部83を形成し、バッテリー内蔵型光源ユニット30を装着する際、その凸テーパー部82と凹テーパー部83が互いに嵌合して接続口体35と素子固定部材53の軸心位置が必然的に共通の光軸上に位置決めするガイド手段を構成した。したがって、光源ユニット30を装着する際、光軸に対し垂直方向へのライトガイドファイバー36の入射端部36aの位置ずれを回避して装着することができる。
<第6実施形態>
図11及び図12を参照して本発明の第6実施形態に係る内視鏡について説明する。
(構成)
本実施形態に係る内視鏡はビデオ式内視鏡であり、図11はその内視鏡システムを概略的に示したものである。同図11中、符号100は、内視鏡であり、符号101は、外部装置であり、符号102は、モニタである。
内視鏡100は、上記実施形態と同様、内視鏡本体として操作部105と挿入部106を備え、さらに操作部105に連結した可撓性コード107を備える。このコード107の延長端にはプラグ108が設けられ、このプラグ108は上記外部装置101のレセプタクル109に対して着脱自在に接続されるようになっている。
上記挿入部106の先端には対物レンズ111と撮像素子(CCD)112が設けられている。撮像素子(CCD)112は信号線113を介して上記プラグ108の接続端子114aに接続されている。
上記挿入部106の先端には上記対物レンズ111と並んで照明レンズ117が設けられている。また、上記挿入部106内にはライトガイドファイバー(束)118が配設されている。このライトガイドファイバー118は上記操作部105に組み込まれた後述する光源装置部119において発生した照明光を受けてその照明光を上記照明レンズ117まで導き、その照明レンズ117を通じて観察視野内に照射する。
図12に示すように、上記光源装置部119は筒状に形成された保持部材122に組み込まれ、上記ライトガイドファイバー118と連結される。保持部材122は支持片123を介して操作部105のフレーム部材124に固定されている。
上記光源装置部119は、上記実施形態と同様、マウント基台125に装填された発光素子70を備える。発光素子70は、発光体としてのLED73を有している。このLED73は蛍光体74で覆われている。蛍光体74は極力薄い透光性材料、例えばエポキシ樹脂製の被覆部材75で覆われている。マウント基台125は上記保持部材122の内孔にガイドされながら、後述するように、ライトガイドファイバー118の入射端に発光素子70の被覆部材75が当たるまで差し込まれ、両者が近接または突き当たる位置で、マウント基台125を上記保持部材122に固定する。この固定手段としては、ねじ止め、接着、他の付勢手段での押し付け方式等が考えられ、特定なものに制限されない。
上記保持部材122にはライトガイドファイバー118の入射端部118aも組み付けられる。ライトガイドファイバー118の入射端部118aには接続口金127が被嵌する状態で固定されており、この接続口金127を保持部材122内に差し込み、ビス128等の固定手段により保持部材122に締め付けてライトガイドファイバー118を位置決め固定する。そして、これらにより上記発光素子70の出射端面と上記ライトガイドファイバー118の入射端面を直付け状態で位置決めする連結手段を構成している。
なお、本実施形態では、被覆部材75の表面には凹面部を形成せず、平坦な外表面75aとしている。そして、この平坦な外表面75aに対してライトガイドファイバー118の入射端面を直接に突き当てるようにする。また、ライトガイドファイバー118の入射端には透明カバーを設けずに入射端面を発光素子70側に当て付けるようにする。もっとも、上述した実施形態の場合のように凹面部75bやカバー41を用いる形態であっても良い。
上記発光素子70には入力端子130が設けられ、この入力端子130には電源入力線131が接続されている。図11に示すように、電源入力線131は上記コード107内を経て上記プラグ108に設けた接続端子114bに接続される。そして、このプラグ108を上記外部装置101のレセプタクル109に接続したとき、上記外部装置101のLEDドライバ回路135に接続される。同時に、撮像素子112に通じる信号線113の接続端子114aは上記外部装置101のビデオプロセス・CCDドライバ回路136に接続される。上記外部装置101にはLED電源137及び制御回路138が設けられている。
(作用・効果)
本実施形態では、本発明形式の光源装置部を内視鏡本体内に組み込んだ形式のものである。このため、上述した実施形態の場合と同様に外付形式のバッテリー内蔵型光源ユニットを用意しなくても済む。また、電子式内視鏡のビデオ用コード107を利用して電源入力線131を内視鏡本体内に設置するので、その電源137やLEDドライバ回路135を上記外部装置101に設置することができる。
<第7実施形態>
図13を参照して本発明の第7実施形態に係る内視鏡について説明する。本実施形態では、ライトガイドファイバー118の接続口金127を、支持片123によりフレーム部材124に直接に固定するようにしたものである。また、ライトガイドファイバー118の入射端に被覆部材75を当て接着等の手段で、ライトガイドファイバー118に発光素子70を直接に保持固定するようにした。
なお、本実施形態では、被覆部材75の表面に凹面部75bを形成し、平坦な外表面75aとしている。また、ライトガイドファイバー118の入射端にはカバー41を設けている。
<第8実施形態>
図14を参照して本発明の第8実施形態に係る内視鏡について説明する。本実施形態では上述した第6実施形態または第7実施形態と同様に光源装置部を内視鏡本体内に組み込み構成したが、その電源供給形式が相違するものである。つまり、内視鏡本体とは別のバッテリー内蔵ユニット140を用意し、この外付け方式のバッテリー内蔵ユニット140を、内視鏡10の操作部11における連結部143に対して着脱自在に連結するようにした。この着脱形式としては上述した第1実施形態での連結構造のネジ部や、これに装着する装着環44の構造が利用可能である。
そして、操作部11にバッテリー内蔵ユニット140を連結すると、その電源が光源装置部119の発光素子70に接続され、電力が供給される。
なお、本発明は前述した実施形態に限定されるものではなく、他の形態にも適用が可能である。また、前述した説明によれば、以下の事項が得られる。
<付記>
(第1項)観察部位へ光を照射するための光を発生する発光素子を備えた光源装置が内視鏡本体に着脱自在に装着可能な内視鏡において、上記光源装置を上記内視鏡本体に連結する連結部を有し、上記連結部は、上記光源装置を上記内視鏡本体に連結したとき、上記発光素子の出射端面と、上記内視鏡本体に設けられ上記発光素子から放射する光を上記観察部位へ伝送するライトガイドの入射端面とを直付け状態で位置決めする連結手段を構成することを特徴とした内視鏡。
(第2項)第1項において、特許請求の範囲の請求項2〜9に記載の事項を含むことを特徴とした内視鏡。
本発明の第1実施形態に係る内視鏡において内視鏡本体から光源ユニットを切り離した状態の斜視図。 (a)は上記第1実施形態に係る内視鏡における連結部分の切り離し状態の縦断面図、(b)は上記第1実施形態に係る内視鏡における連結部分の接続状態の縦断面図。 上記第1実施形態に係る内視鏡における連結部の接続状態における要部を拡大した縦断面図。 上記第1実施形態に係る内視鏡における連結部における発光素子とライトガイド入射端部の形状を示す説明図。 上記第1実施形態に係る内視鏡においての形態の発光素子と、砲弾型の従来形式の発光素子について、ライトガイドファイバー外径に対する内視鏡先端における出射光量の関係の実験結果を示す説明図。 (a)は本発明の第2実施形態に係る内視鏡における連結部の切り離し状態の縦断面図、(b)は同じく上記第2実施形態に係る内視鏡における連結部の接続状態の縦断面図。 (a)は本発明の第3実施形態に係る内視鏡における連結部の切り離し状態の縦断面図、(b)は同じく第3実施形態に係る内視鏡における連結部の接続状態の縦断面図。 同じく上記第3実施形態に係る内視鏡における発光素子部の側面図。 (a)は本発明の第4実施形態に係る内視鏡における連結部の切り離し状態の縦断面図、(b)は同じく第4実施形態に係る内視鏡における連結部の接続状態の縦断面図。 本発明の第5実施形態に係る内視鏡における連結部の切り離し状態の縦断面図。 本発明の第6実施形態に係る内視鏡システムの概略的構成の説明図。 同じく第6実施形態に係る内視鏡における連結部の要部を拡大した縦断面図。 本発明の第7実施形態に係る内視鏡における連結部の要部を拡大した縦断面図。 本発明の第8実施形態に係る内視鏡において内視鏡本体と電源ユニットを切り離した状態の斜視図。 従来の内視鏡における連結部の切り離した状態の説明図。
符号の説明
10…内視鏡
25…連結部
30…バッテリー内蔵型光源ユニット
36…ライトガイドファイバー
70…発光素子
73…LED
74…蛍光体
75…被覆部材

Claims (9)

  1. 観察部位へ照射するための光を発生する発光素子を有した光源装置と、
    上記発光素子から放射する光を上記観察部位へ伝送するためのライトガイドと、
    上記発光素子の出射端面と、上記ライトガイドの入射端面とを直付け状態で位置決めする連結手段と、
    を具備し
    上記ライトガイドの入射端面と上記発光素子の出射端面との距離L1 が、
    L1 ≦2(単位はmm)であることを特徴とする内視鏡。
  2. 観察部位へ照射するための光を発生する発光素子を有した光源装置と、
    上記発光素子から放射する光を上記観察部位へ伝送するためのライトガイドと、
    上記発光素子の出射端面と、上記ライトガイドの入射端面とを直付け状態で位置決めする連結手段と、
    を具備し、
    上記ライトガイドの入射端部の外径dが、d<3.4(単位はmm)であることを特徴とする内視鏡。
  3. 観察部位へ照射するための光を発生する発光素子を有した光源装置と、
    上記発光素子から放射する光を上記観察部位へ伝送するためのライトガイドと、
    上記発光素子の出射端面と、上記ライトガイドの入射端面とを直付け状態で位置決めする連結手段と、
    を具備し、
    上記発光素子は、発光ダイオードチップと、この発光ダイオードチップの発光面を覆う蛍光体と、上記蛍光体を覆う光透過性被覆部材とを含み、上記被覆部材の外表面と上記蛍光体との距離L2 が、
    L2 ≦1.5(単位はmm)であることを特徴とする内視鏡。
  4. 上記発光素子は、発光ダイオードチップと、この発光ダイオードチップの発光面を覆う蛍光体と、上記蛍光体を覆う光透過性被覆部材とを含み、上記被覆部材の外表面と上記蛍光体との距離L2 が、
    L2 ≦1.5(単位はmm)であることを特徴とする請求項1または請求項2のいずれかに記載の内視鏡。
  5. 上記被覆部材は、外表面部に上記ライトガイドの入射端面の投影面積範囲内において形成した凹レンズ形状の凹部を含むことを特徴とする請求項4に記載の内視鏡。
  6. 観察部位へ照射するための光を発生する発光素子を有した光源装置と、
    上記発光素子から放射する光を上記観察部位へ伝送するためのライトガイドと、
    上記発光素子の出射端面と、上記ライトガイドの入射端面とを直付け状態で位置決めする連結手段と、
    を具備し、
    上記ライトガイドの入射端面と上記発光素子の出射端面との距離L1 が、
    L1 ≦2(単位はmm)であり、更に、
    上記ライトガイドの入射端部の外径dが、d<3.4(単位はmm)であることを特徴とする内視鏡。
  7. 上記連結手段は、上記発光素子の出射端面と、上記ライトガイドの入射端面とが、互いに近接する向きに付勢する弾性部材を有することを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の内視鏡。
  8. 上記連結手段は、上記発光素子の出射端面の中心と、上記ライトガイドの入射端面の中心とを一致させるガイド手段を有することを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれかに記載の内視鏡。
  9. 観察部位へ照射するための光を発生する発光素子を有した光源装置と、
    上記発光素子から放射する光を上記観察部位へ伝送するためのライトガイドと、
    上記発光素子の出射端面と、上記ライトガイドの入射端面とを直付け状態で位置決めする連結手段と、
    を具備し、
    上記ライトガイドの入射端面と上記発光素子の出射端面との距離L1 が、L1 ≦2(単位はmm)であり、
    上記ライトガイドの入射端部の外径dが、d<3.4(単位はmm)であり、更に、
    上記発光素子は、発光ダイオードチップと、この発光ダイオードチップの発光面を覆う蛍光体と、上記蛍光体を覆う光透過性被覆部材とを含み、上記被覆部材の外表面と上記蛍光体との距離L2 が、L2 ≦1.5(単位はmm)であることを特徴とする内視鏡。
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