JP4676960B2 - 第Xa因子阻害剤としてのインドール誘導体 - Google Patents

第Xa因子阻害剤としてのインドール誘導体 Download PDF

Info

Publication number
JP4676960B2
JP4676960B2 JP2006529740A JP2006529740A JP4676960B2 JP 4676960 B2 JP4676960 B2 JP 4676960B2 JP 2006529740 A JP2006529740 A JP 2006529740A JP 2006529740 A JP2006529740 A JP 2006529740A JP 4676960 B2 JP4676960 B2 JP 4676960B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
alkyl
indole
unsubstituted
alkylene
mono
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2006529740A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006528940A5 (ja
JP2006528940A (ja
Inventor
マルク・ナザレ
フォルクマール・ヴェーナー
クルト・リッター
フォルカー・ラウクス
Original Assignee
サノフィ−アベンティス・ドイチュラント・ゲゼルシャフト・ミット・ベシュレンクテル・ハフツング
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by サノフィ−アベンティス・ドイチュラント・ゲゼルシャフト・ミット・ベシュレンクテル・ハフツング filed Critical サノフィ−アベンティス・ドイチュラント・ゲゼルシャフト・ミット・ベシュレンクテル・ハフツング
Publication of JP2006528940A publication Critical patent/JP2006528940A/ja
Publication of JP2006528940A5 publication Critical patent/JP2006528940A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4676960B2 publication Critical patent/JP4676960B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D413/00Heterocyclic compounds containing two or more hetero rings, at least one ring having nitrogen and oxygen atoms as the only ring hetero atoms
    • C07D413/14Heterocyclic compounds containing two or more hetero rings, at least one ring having nitrogen and oxygen atoms as the only ring hetero atoms containing three or more hetero rings
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P29/00Non-central analgesic, antipyretic or antiinflammatory agents, e.g. antirheumatic agents; Non-steroidal antiinflammatory drugs [NSAID]
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P3/00Drugs for disorders of the metabolism
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P43/00Drugs for specific purposes, not provided for in groups A61P1/00-A61P41/00
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P7/00Drugs for disorders of the blood or the extracellular fluid
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P7/00Drugs for disorders of the blood or the extracellular fluid
    • A61P7/02Antithrombotic agents; Anticoagulants; Platelet aggregation inhibitors
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P9/00Drugs for disorders of the cardiovascular system
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P9/00Drugs for disorders of the cardiovascular system
    • A61P9/10Drugs for disorders of the cardiovascular system for treating ischaemic or atherosclerotic diseases, e.g. antianginal drugs, coronary vasodilators, drugs for myocardial infarction, retinopathy, cerebrovascula insufficiency, renal arteriosclerosis

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • Pharmacology & Pharmacy (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Hematology (AREA)
  • Diabetes (AREA)
  • Cardiology (AREA)
  • Heart & Thoracic Surgery (AREA)
  • Vascular Medicine (AREA)
  • Urology & Nephrology (AREA)
  • Obesity (AREA)
  • Pain & Pain Management (AREA)
  • Rheumatology (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Plural Heterocyclic Compounds (AREA)
  • Indole Compounds (AREA)
  • Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)

Description

本発明は下記式I:
Figure 0004676960
[式中、R0、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、Q、V、GおよびMは後に記載する意味を有する]の化合物に関する。式Iの化合物は価値ある薬理学的活性を有する。それらは強力な抗血栓作用を有し、そして、例えば血栓塞栓性疾患または再狭窄のような心臓血管障害の治療および予防に適している。それらは血液凝固酵素第Xa因子(FXa)および/または第VIIa因子(FVIIa)の可逆的阻害剤であり、そして一般的に第Xa因子および/または第VIIa因子の望ましくない活性が存在するか、その治癒または防止のためには第Xa因子および/または第VIIa因子の抑制が意図される状態において適用される。本発明は更に、式Iの化合物の製造方法、特に医薬品中の活性成分としてのその使用、および、それを含む医薬製剤に関する。
正常な止血は凝固の開始、形成および血塊の溶解の過程の間の複雑な均衡性の結果である。血球、特定の血漿蛋白および血管表面の間の複雑な相互作用が、傷害や血液損失が生じない限りは血液の流動性を維持している(EP−A−987274)。多くの重大な疾患状態は異常な止血に関係している。例えば、アテローム性動脈硬化性のプラークの破壊による局所的血栓形成は急性心筋梗塞および不安定狭心症の主要な原因である。血栓溶解療法または経皮的血管形成術の何れかによる閉塞性の冠動脈血栓の治療は罹患血管の急性血栓溶解性再閉塞を伴う場合がある。
血栓の形成を制限または防止するための安全で効果的な治療用抗凝固剤の必要性がなお存続している。トロンビンを直接阻害せずに第Xa因子および/または第VIIa因子活性のような凝固カスケードの他の段階を抑制することにより凝固を抑制する薬剤の開発が最も望ましい。現在第Xa因子の阻害剤はトロンビン阻害剤よりも出血の危険性が低いと考えられている(A.E.P.Adang&J.B.M.Rewinkel,Drugs of the Future 2000,25,369−383)。有効であるが望ましくない副作用を示さない低分子量の第Xa因子特異的血液凝固抑制剤は例えばWO−A−95/291892に記載されている。しかしながら、有効な第Xa因子特異的血液凝固抑制剤であることのほかに、そのような抑制剤は更に別の有利な特性、例えば血漿および肝臓中での安定性および抑制を意図しない他のセリンプロテアーゼ、例えばトロンビンと比較した場合の選択性を有することが望ましい。有効でありかつ上記した利点も有している更に低分子量の第Xa因子特異的血液凝固抑制剤が望まれている。
モノクローナル抗体(WO−A−92/06711)またはクロロメチルケトン不活性化第VIIa因子のようなタンパク質(WO−A−96/12800、WO−A−97/47651)を用いた第VIIa/組織因子触媒複合体の特異的な抑制は急性動脈損傷により誘発される血栓の形成または細菌性敗血症に関連する血栓性の合併症を制御する極めて効果的な手段である。第VIIa因子/組織因子の活性を阻害することは、バルーン血管形成術の後の再狭窄を抑制することを示唆する実験結果がある。出血試験がヒヒにおいて実施されており、そして、第VIIa因子/組織因子複合体の抑制は、トロンビン、血小板および第Xa因子の抑制を含む試験したいずれの抗凝固剤の使用の治療効果および出血危険性に関しても、最も広範な安全性の範囲を有していることを示している。第VIIa因子の特定の阻害剤はすでに報告されている。例えばEP−A−987274は第VIIa因子を阻害するトリペプチド単位を含有する化合物を開示している。しかしながら、これらの化合物の特性の側面はなお理想的ではなく、そして更に低分子量の第VIIa因子阻害血液凝固抑制剤がなお必要とされている。WO−A−99/33800は第Xa因子の活性を阻害するインドール誘導体を開示している。
本発明は、より良好な第Xa因子および/または第VIIa因子阻害活性を示し、高い生体利用性を有する望ましい薬剤である式Iの新しい化合物を提供することにより、上記必要性を満足するものである。
即ち、本発明は下記式I:
Figure 0004676960
[式中、
0は、1)単環または2環の6〜14員のアリールであり、ここでアリールはR8により相互に独立してモノ、ジまたはトリ置換されているもの、
2)ベンゾイミダゾリル、1,3−ベンゾジオキソリル、ベンゾフラニル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾチオフェニル、シンノリニル、クロマニル、インダゾリル、インドリル、イソクロマニル、イソインドリル、イソキノリニル、フェニルピリジル、フタラジニル、プテリジニル、プリニル、ピリジル、ピリドイミダゾリル、ピリドピリジニル、ピリドピリミジニル、ピリミジニル、キナゾリニル、キノリル、キノキサリニルまたは1,4,5,6−テトラヒドロピリダジニルよりなる群から選択される単環または2環の4〜15員のヘテロサイクリル、ここで該ヘテロサイクリルは未置換であるか、またはR8で相互に独立してモノ、ジまたはトリ置換されているもの、
または、
3)窒素、イオウまたは酸素から選択されるヘテロ原子1、2、3または4個を含む単環または2環の4〜15員のヘテロサイクリル、ここで該ヘテロサイクリルは未置換であるか、または、R8で相互に独立してモノ、ジまたはトリ置換されており、そして更に窒素、イオウまたは酸素から選択されるヘテロ原子1、2、3または4個を含む単環または2環の4〜15員のヘテロサイクリルで置換されているもの、ここで該ヘテロサイクリルは未置換であるか、または、R8で相互に独立してモノ、ジまたはトリ置換されているもの、であり、
R8は、1)ハロゲン、
2)−NO2
3)−CN、
4)−C(O)−NH2
5)−OH、
6)−NH2
7)−O−CF3
8)単環または2環の6〜14員のアリール、ここでアリールはハロゲンまたは−O−(C1−C8)−アルキルで相互に独立してモノ、ジまたはトリ置換されているもの、
9)−(C1−C8)−アルキル、ここでアルキルは未置換であるか、ハロゲン、NH2、−OHまたはメトキシ基で相互に独立してモノ、ジまたはトリ置換されているもの、
10)−O−(C1−C8)−アルキル、ここでアルキルは未置換であるか、ハロゲン、NH2、−OHまたはメトキシ基で相互に独立してモノ、ジまたはトリ置換されているもの、
11)−SO2−CH3または、
12)−SO2−CF3であるが、
ただしR0が単環または2環の6〜14員のアリールまたは単環または2環の4〜15員のヘテロサイクリルである場合はR8は少なくとも1つのハロゲンまたは−C(O)−NH2または−O−(C1−C8)−アルキル基であり、
Qは直接結合、−(C0−C2)−アルキレン−C(O)−NR10−、−NR10−C(O)−NR10−、−NR10−C(O)−、−SO2−、−(C1−C6)−アルキレン、−(CH2m−NR10−C(O)−NR10−(CH2n−、−(CH2m−NR10−C(O)−(CH2n−、−(CH2m−S−(CH2n−、−(CH2m−C(O)−(CH2n−、−(CH2m−SO2−NR10−(CH2n−、−(CH2m−NR10−SO2−(CH2n−、−(CH2m−NR10−SO2−NR10−(CH2n−、−(CH2m−CH(OH)−(CH2n−、−(CH2m−O−C(O)−NR10−(CH2n−、−(C2−C3)−アルキレン−O−(C0−C3)−アルキレン−、−(C2−C3)−アルキレン−S(O)−、−(C2−C3)−アルキレン−S(O)2−、−(CH2m−NR10−C(O)−O−(CH2n−、−(C2−C3)−アルキレン−S(O)2−NH−(R10)−、−(C2−C3)−アルキレン−N(R10)−または−(C0−C3)−アルキレン−C(O)−O−であり、
ここでR10は後に定義するとおりであり、そしてここでnおよびmは相互に独立して同じかまたは異なっていて、整数0、1、2、3、4、5または6であり、ここで−(CH2m−または−(CHn−で形成されるアルキレン基は未置換であるか、または、ハロゲン、−NH2または−OHで相互に独立してモノ、ジまたはトリ置換されているか;または−(C3−C6)−シクロアルキレンであり、ここでシクロアルキレンは未置換であるか、または、ハロゲン、−NH2または−OHで相互に独立してモノ、ジまたはトリ置換されており;
1は水素原子、−(C1−C4)アルキル、ここでアルキルは未置換であるか、R13で1〜3回置換されているもの;−(C1−C3)−アルキレン−C(O)−NH−R0、−(C1−C3)−アルキレン−C(O)−O−R10、単環または2環の6〜14員のアリール、ただしアリールはR8で相互に独立してモノ、ジまたはトリ置換されているもの、ここでR8は前述の通り定義されるもの;窒素、イオウまたは酸素から選択されるヘテロ原子1、2,3または4個を含む4〜15員のヘテロサイクリル;−(C1−C3)−パーフルオロアルキレン、−(C1−C3)−アルキレン−S(O)−(C1−C4)−アルキル、−(C1−C3)−アルキレン−S(O)2−(C1−C3)−アルキル、−(C1−C3)−アルキレン−S(O)2−N(R4')−R5'、−(C1−C3)−アルキレン−O−(C1−C4)−アルキル、−(C0−C3)−アルキレン−(C3−C8)−シクロアルキルまたは−(C0−C3)−アルキレン−het、ここでhetは窒素、イオウまたは酸素から選択されるヘテロ原子1、2,3または4個までを含む3〜7員の環状の基であり、ここで該環状の基は未置換であるかR14で相互に独立してモノ、ジまたはトリ置換されているもの、であり、
4'およびR5'は相互に独立して同じかまたは異なっていて、水素原子または−(C1−C4)−アルキルであり、
2は直接結合または−(C1−C4)−アルキレンであり、
およびRはそれらが結合している原子と一緒になって窒素、イオウまたは酸素から選択されるヘテロ原子1、2,3または4個を含む6〜8員の環状の基を形成し、ここで該環状の基は未置換であるかR14で相互に独立してモノ、ジまたはトリ置換されているもの、であり、
1−N−R2−Vは窒素、イオウまたは酸素から選択されるヘテロ原子1、2,3または4個を含む4〜8員の環状の基であり、ここで該環状の基は未置換であるかR14で相互に独立してモノ、ジまたはトリ置換されており、
R14はハロゲン、−OH、=O、−(C1−C8)−アルキル、−(C1−C4)−アルコキシ、−NO2、−C(O)−OH、−CN、−NH2、−C(O)−O−(C1−C4)−アルキル、−(C0−C8)−アルキル−SO2−(C1−C4)−アルキル、−(C0−C8)−アルキル−SO2−(C1−C3)−パーフルオロアルキル、−(C0−C8)−アルキル−SO2−N(R18)−R21、−C(O)−NH−(C1−C8)−アルキル、−C(O)−N−[(C1−C8)−アルキル]2、−NR18−C(O)−NH−(C1−C8)−アルキル、−C(O)−NH2、−S−R18または−NR18−C(O)−NH−[(C1−C8)−アルキル]2であり、
ここでR18およびR21は相互に独立して水素原子、−(C1−C3)−パーフルオロアルキルまたは−(C1−C6)−アルキルであり、
Vは、1)窒素、イオウまたは酸素から選択されるヘテロ原子1、2,3または4個を含む4〜8員の環状の基であり、ここで該環状の基は未置換であるかR14で相互に独立してモノ、ジまたはトリ置換されているもの、
2)6〜14員のアリール、ここでアリールは未置換であるかR14で相互に独立してモノ、ジまたはトリ置換されているもの、または、
3)単環または2環の4〜15員のヘテロサイクリル、ここで該ヘテロサイクリルは未置換であるかR14で相互に独立してモノ、ジまたはトリ置換されているもの、であり、
Gは直接結合、−(CH2m−NR10−SO2−NR10−(CH2n−、−(CH2m−CH(OH)−(CH2n−、−(CH2m−、−(CH2m−O−(CH2n−、−(CH2m−C(O)−NR10 −(CH2n−、−(CH2)−SO2−(CH2n−、−(CH2m−NR10−C(O)−NR10−(CH2n−、−(CH2m−NR10−C(O)−(CH2n−、−(CH2m−C(O)−(CH2n−、−(CH2)−S−(CH2n−、−(CH2m−SO2−NR10−(CH2n−、−(CH2m−NR10−SO2−(CH2n−、−(CH2m−NR10−、−(CH2m−O−C(O)−NR10−(CH2n−または−(CH2m−NR10−C(O)−O−(CH2n−であり、
nおよびmは相互に独立して同じかまたは異なっていて、整数0、1、2、3、4、5または6であり、
Mは、1)水素原子、
2)−(C1−C8)−アルキル、ここでアルキルは未置換であるかまたはR14で相互に独立してモノ、ジまたはトリ置換されているもの、
3)−C(O)−N(R11)−R12、
4)−(CH2m−NR10
5)6〜14員のアリール、ここでアリールは未置換であるかまたはR14で相互に独立してモノ、ジまたはトリ置換されているもの、
6)単環または2環の4〜15員のヘテロサイクリル、ここでヘテロサイクリルは未置換であるかまたはR14で相互に独立してモノ、ジまたはトリ置換されているもの、
7)−(C3−C8)−シクロアルキル、ここで該シクロアルキルは未置換であるかまたはR14で相互に独立してモノ、ジまたはトリ置換されているもの、
8)窒素、イオウまたは酸素から選択されるヘテロ原子1、2,3または4個を含む3〜7員の環状の基、ここで該環状の基は未置換であるかまたはR14で相互に独立してモノ、ジまたはトリ置換されているもの、ここでR14は前述の通り定義されるものであり、
3、R4、R5、R6およびR7は相互に独立して同じかまたは異なっていて、相互に独立して、
1)水素原子、
2)ハロゲン、
3)−(C1−C4)−アルキル、ここでアルキルは未置換であるか、R13で相互に独立してモノ、ジまたはトリ置換されているもの、
4)−(C1−C3)−パーフルオロアルキル、
5)フェニル、ここでフェニルは未置換であるか、R13で相互に独立してモノ、ジまたはトリ置換されているもの、
6)−O−R19、ここでR19は、
a)水素原子、
b)−(C1−C4)−アルキル、ここでアルキルは未置換であるか、R13で相互に独立してモノ、ジまたはトリ置換されているもの、または、
c)フェニル、ここでフェニルは未置換であるか、R13で相互に独立してモノ、ジまたはトリ置換されているもの、
d)−CF3であるもの、
7)−NO2
8)−CN、
9)−SOs−R11、ここでsは1または2であるもの、
10) −SOt−N(R11)−R12、ここでtは1または2であるもの、
11)−C(O)−R11
12)−C(O)−O−R11
13)−C(O)−N(R11)−R12
14)−N(R11)−R12
15)−NR10−SO2−R10
16)−S−R10
17)−C(O)−O−C(R15,R16)−O−C(O)−R17、
18)−C(O)−O−C(R15,R16)−O−C(O)−O−R17、
20)下記に列挙する基:
Figure 0004676960
ここでMeはメチルであるもの、
20)−(C1−C4)−アルキレン−O−R19、ここでR19は、
a)水素原子、
b)−(C1−C4)−アルキル、ここでアルキルは未置換であるか、R13で相互に独立してモノ、ジまたはトリ置換されているもの、または、
c)フェニル、ここでフェニルは未置換であるか、R13で相互に独立してモノ、ジまたはトリ置換されているもの、
d)−CF3または、
e)−CHF2、であるもの、
21)−(C1−C4)−アルキレン−C(O)−R11
22)−(C1−C4)−アルキレン−C(O)−O−R11
23)−(C1−C4)−アルキレン−C(O)−N(R11)−R12
24)−(C1−C4)−アルキレン−N(R11)−R12
25)−(C0−C2)アルキレン−C(O)−O−(C2−C4)−アルキレン−O−C(O)−(C1−C4)−アルキル、
26)−(C0−C2)アルキレン−C(O)−O−(C2−C4)−アルキレン−O−C(O)−O−(C1−C6)−アルキル、
27)−(C0−C4)−アルキレン−(C6−C14)−アリール、ここでアリールはR3で相互に独立してモノ、ジまたはトリ置換されているもの、
28)−(C0−C4)−アルキレン−(C4−C15)−ヘテロサイクリル、ここでヘテロサイクリルは未置換であるかR3で相互に独立してモノ、ジまたはトリ置換されているもの、
29)−(C0−C4)−アルキレン−(C3−C8)−シクロアルキル、ここでシクロアルキルは未置換であるかR3で相互に独立してモノ、ジまたはトリ置換されているもの、
30)−(C0−C4)−アルキレン−het、ここでhetは未置換であるかR3で相互に独立してモノ、ジまたはトリ置換されているもの、
31)−(C0−C4)−アルキレン−O−CH2−(C1−C3)−パーフルオロアルキレン−CH2−O−(C0−C4)−アルキル、
32)−(C0−C4)−アルキレン−C(O)−N(R11)−R13
33)−(C0−C4)−アルキレン−N(R11)−R13
34)=O、
35)下記に列挙する基:
Figure 0004676960
または
36)−OR19の2個が隣接する原子と結合する場合は、それらはそれらが結合している原子と一緒になって5または6員の環を形成することができ、これは未置換であるかR13で1、2、3または4回置換されているものであり、
R11およびR12は相互に独立して同じかまたは異なっていて、そして、
1)水素原子、
2)−(C1−C6)−アルキル、ここでアルキルは未置換であるか、またはR13で相互に独立してモノ、ジまたはトリ置換されており、
3)−(C0−C6)−アルキル−(C3−C8)−シクロアルキル、
4)−SOt−R10、ここでtは1または2であり、
5)−(C0−C6)−アルキル−(C6−C14)−アリール、ここでアルキルおよびアリールは相互に独立して未置換であるか、または、R13でモノ、ジまたはトリ置換されており、
6)−(C1−C3)−パーフルオロアルキル、
7)−O−R17、または、
8)−(C0−C6)−アルキル−(C4−C15)−ヘテロサイクリル、ここでアルキルおよびヘテロサイクリルは相互に独立して未置換であるか、または、R13でモノ、ジまたはトリ置換されているか、または、
R11およびR12はそれらが結合している窒素原子と一緒になって、窒素原子以外に酸素、イオウおよび窒素から選択される同じかまたは異なる環へテロ原子1個または2個を含むことができる4〜8員の単環の複素環を形成することができ;ここで複素環は未置換であるかR13で相互に独立してモノ、ジまたはトリ置換されており、
R13はハロゲン、−NO2、−CN、=O、−OH、−CF3、−C(O)−O−R10、−C(O)−N(R10)−R20、−N(R10)−R20、−(C3−C8)−シクロアルキル、−(C0−C3)−アルキレン−O−R10、−Si−(CH33、N(R10)−S(O)u−R10、ここでuは1または2であるもの、−S−R10、−SOr−R10、ここでrは1または2であるもの、−S(O)v−N(R10)−R20、ここでvは1または2であるもの、C(O)−R10、−(C1−C8)−アルキル、−(C1−C8)−アルコキシ、フェニル、フェニルオキシ−、−O−CF3、−(C0−C4)−アルキル−C(O)−O−C(R15、R16)−O−C(O)−R17、−(C1−C4)−アルコキシ−フェニル、−(C0−C4)−アルキル−C(O)−O−C(R15、R16)−O−C(O)−O−R17、−(C1−C3)−パーフルオロアルキル、−O−R15、−NH−C(O)−NH−R10、−NH−C(O)−O−R10または下記に列挙する基:
Figure 0004676960
であり、
10およびR20は相互に独立して水素、−(C1−C6)−アルキル、−(C0−C4)−アルキル−OH、−(C0−C4)−アルキル−O−(C1−C4)−アルキルまたは−(C1−C3)−パーフルオロアルキルであり、
R15およびR16は相互に独立して水素、−(C1−C6)−アルキルであるか、または、それらが結合している炭素原子と一緒になって未置換であるか、または、R10で1〜3回置換されている3〜6員の炭素環を形成でき、そして、
R17は−(C1−C6)−アルキル、−(C1−C6)−アルキル−OH、−(C1−C6)−アルキル−O−(C1−C6)−アルキル、−(C3−C8)−シクロアルキル、−(C1−C6)−アルキル−O−(C1−C8)−アルキル−(C3−C8)−シクロアルキル、−(C1−C6)−アルキル−(C3−C8)−シクロアルキルであり、ここで該シクロアルキル環は未置換であるか−OH、−O−(C1−C4)−アルキルまたはR10で1、2または3回置換されているものであり、
ただし、R3、R4、R5、R6およびR7の少なくとも1つは20)〜36)で定義した基から選択されるか、または、
ただし、R11とR12はそれらが結合している窒素原子と一緒になって4〜8員の単環の複素環を形成し、これは窒素原子のほかに、酸素、イオウおよび窒素から選択される同じかまたは異なる環ヘテロ原子1または2個を含むことができ;ここで該複素環は未置換であるかR13で相互に独立してモノ、ジまたはトリ置換されているか、または、
ただし、R17は−(C1−C6)−アルキル−O−(C1−C8)−アルキル−(C3−C8)−シクロアルキル、−(C1−C6)−アルキル−OHまたは−(C1−C6)−アルキル−O−(C1−C6)−アルキルであるか、または、
ただし、R13は−(C0−C3)−アルキレン−O−R10であるか、または、
ただし、R11は水素原子であり、そして、R12は−O−R17である]の化合物、全てのその立体異性体形態および何れかの比のその混合物およびその生理学的に耐容性のある塩に関する。
2)本発明は更に、
0は、1)単環または2環の6〜14員のアリールであり、ここでアリールはR8により相互に独立してモノ、ジまたはトリ置換されているもの、
2)ベンゾイミダゾリル、1,3−ベンゾジオキソリル、ベンゾフラニル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾチオフェニル、シンノリニル、クロマニル、インダゾリル、インドリル、イソクロマニル、イソインドリル、イソキノリニル、フェニルピリジル、フタラジニル、プテリジニル、プリニル、ピリジル、ピリドイミダゾリル、ピリドピリジニル、ピリドピリミジニル、ピリミジニル、キナゾリニル、キノリル、キノキサリニルまたは1,4,5,6−テトラヒドロピリダジニルよりなる群から選択される単環または2環の4〜15員のヘテロサイクリル、ここで該ヘテロサイクリルは未置換であるか、またはR8で相互に独立してモノ、ジまたはトリ置換されているもの、
または、
3)窒素、イオウまたは酸素から選択されるヘテロ原子1、2、3または4個を含む単環または2環の4〜15員のヘテロサイクリル、ここで該ヘテロサイクリルは未置換であるか、または、R8で相互に独立してモノ、ジまたはトリ置換されており、そして更に窒素、イオウまたは酸素から選択されるヘテロ原子1、2、3または4個を含む単環または2環の4〜15員のヘテロサイクリルで置換されているもの、ここで該ヘテロサイクリルは未置換であるか、または、R8で相互に独立してモノ、ジまたはトリ置換されているもの、であり、
R8は、1)ハロゲン、
2)−NO2
3)−CN、
4)−C(O)−NH2
5)−OH、
6)−NH2
7)−O−CF3
8)単環または2環の6〜14員のアリール、ここでアリールはハロゲンまたは−O−(C1−C8)−アルキルで相互に独立してモノ、ジまたはトリ置換されているもの、
9)−(C1−C8)−アルキル、ここでアルキルは未置換であるか、ハロゲン、NH2、−OHまたはメトキシ基で相互に独立してモノ、ジまたはトリ置換されているもの、または、
10)−O−(C1−C8)−アルキル、ここでアルキルは未置換であるか、ハロゲン、NH2、−OHまたはメトキシ基で相互に独立してモノ、ジまたはトリ置換されているもの、
11)−SO2−CH3または、
12)−SO2−CF3であるが、
ただしR0が単環または2環の6〜14員のアリールまたは単環または2環の4〜15員のヘテロサイクリルである場合はR8は少なくとも1つのハロゲンまたは−C(O)−NH2または−O−(C1−C8)−アルキル基であり、
Qは直接結合、−(C0−C2)−アルキレン−C(O)−NR10−、−NR10−C(O)−NR10−、−NR10−C(O)−、−SO2−、−(C1−C6)−アルキレン、−(CH2m−NR10−C(O)−NR10−(CH2n−、−(CH2m−NR10−C(O)−(CH2n−、−(CH2m−S−(CH2n−、−(CH2m−C(O)−(CH2n−、−(CH2m−SO2−NR10−(CH2n−、−(CH2m−NR10−SO2−(CH2n−、−(CH2m−NR10−SO2−NR10−(CH2n−、−(CH2m−CH(OH)−(CH2n−、−(CH2m−O−C(O)−NR10−(CH2n−、−(C2−C3)−アルキレン−O−(C0−C3)−アルキレン−、−(C2−C3)−アルキレン−S(O)−、−(C2−C3)−アルキレン−S(O)2−、−(CH2m−NR10−C(O)−O−(CH2n−、−(C2−C3)−アルキレン−S(O)2−NH−(R10)−、−(C2−C3)−アルキレン−N(R10)−または−(C0−C3)−アルキレン−C(O)−O−であり、
ここでR10は後に定義するとおりであり、そしてここでnおよびmは相互に独立して同じかまたは異なっていて、整数0、1、2、3、4、5または6であり、ここで−(CH2m−または−(CHn−で形成されるアルキレン基は未置換であるか、または、ハロゲン、−NH2または−OHで相互に独立してモノ、ジまたはトリ置換されているか;または−(C3−C6)−シクロアルキレンであり、ここでシクロアルキレンは未置換であるか、または、ハロゲン、−NH2または−OHで相互に独立してモノ、ジまたはトリ置換されており;
1は水素原子、−(C1−C4)アルキル、ここでアルキルは未置換であるか、R13で1〜3回置換されているもの;−(C1−C3)−アルキレン−C(O)−NH−R0、−(C1−C3)−アルキレン−C(O)−O−R15、単環または2環の6〜14員のアリール、ただしアリールはR8で相互に独立してモノ、ジまたはトリ置換されているもの、ここでR8は前述の通り定義されるもの;窒素、イオウまたは酸素から選択されるヘテロ原子1、2,3または4個を含む4〜15員のヘテロサイクリル;−(C1−C3)−パーフルオロアルキレン、−(C1−C3)−アルキレン−S(O)−(C1−C4)−アルキル、−(C1−C3)−アルキレン−S(O)2−(C1−C3)−アルキル、−(C1−C3)−アルキレン−S(O)2−N(R4')−R5'、−(C1−C3)−アルキレン−O−(C1−C4)−アルキル、−(C0−C3)−アルキレン−(C3−C8)−シクロアルキルまたは−(C0−C3)−アルキレン−het、ここでhetは未置換であるかR14で相互に独立してモノ、ジまたはトリ置換されているもの、であり、
4'およびR5'は相互に独立して同じかまたは異なっていて、水素原子または−(C1−C4)−アルキルであり、
2は直接結合または−(C1−C4)−アルキレンであり、または
およびRはそれらが結合している原子と一緒になって窒素、イオウまたは酸素から選択されるヘテロ原子1、2,3または4個を含む6〜8員の環状の基を形成し、ここで該環状の基は未置換であるかR14で相互に独立してモノ、ジまたはトリ置換されているもの、であり、
1−N−R2−Vは窒素、イオウまたは酸素から選択されるヘテロ原子1、2,3または4個を含む4〜8員の環状の基であり、ここで該環状の基は未置換であるかR14で相互に独立してモノ、ジまたはトリ置換されており、
R14はハロゲン、−OH、=O、−(C1−C8)−アルキル、−(C1−C4)−アルコキシ、−NO2、−C(O)−OH、−CN、−NH2、−C(O)−O−(C1−C4)−アルキル、−(C0−C8)−アルキル−SO2−(C1−C4)−アルキル、−(C0−C8)−アルキル−SO2−(C1−C3)−パーフルオロアルキル、−(C0−C8)−アルキル−SO2−N(R18)−R21、−C(O)−NH−(C1−C8)−アルキル、−C(O)−N−[(C1−C8)−アルキル]2、−NR18−C(O)−NH−(C1−C8)−アルキル、−C(O)−NH2、−S−R18または−NR18−C(O)−NH−[(C1−C8)−アルキル]2であり、
ここでR18およびR21は相互に独立して水素原子、−(C1−C3)−パーフルオロアルキルまたは−(C1−C6)−アルキルであり、
Vは、1)窒素、イオウまたは酸素から選択されるヘテロ原子1、2,3または4個を含む4〜8員の環状の基であり、ここで該環状の基は未置換であるかR14で相互に独立してモノ、ジまたはトリ置換されているもの、
2)6〜14員のアリール、ここでアリールは未置換であるかR14で相互に独立してモノ、ジまたはトリ置換されているもの、または、
3)単環または2環の4〜15員のヘテロサイクリル、ここで該ヘテロサイクリルは未
置換であるかR14で相互に独立してモノ、ジまたはトリ置換されているもの、であり、
Gは直接結合、−(CH2m−NR10−SO2−NR10−(CH2n−、−(CH2m−CH(OH)−(CH2n−、−(CH2m−、−(CH2m−O−(CH2n−、−(CH2m−C(O)−NR10 −(CH2n−、−(CH2)−SO2−(CH2n−、−(CH2m−NR10−C(O)−NR10−(CH2n−、−(CH2m−NR10−C(O)−(CH2n−、−(CH2m−C(O)−(CH2n−、−(CH2)−S−(CH2n−、−(CH2m−SO2−NR10−(CH2n−、−(CH2m−NR10−SO2−(CH2n−、−(CH2m−NR10−、−(CH2m−O−C(O)−NR10−(CH2n−または−(CH2m−NR10−C(O)−O−(CH2n−であり、
nおよびmは相互に独立して同じかまたは異なっていて、整数0、1、2、3、4、5または6であり、
Mは、1)水素原子、
2)−(C1−C8)−アルキル、ここでアルキルは未置換であるかまたはR14で相互に独立してモノ、ジまたはトリ置換されているもの、
3)−C(O)−N(R11)−R12、
4)−(CH2m−NR10
5)−(C6−C14)−アリール、ここでアリールは未置換であるかまたはR14で相互に独立してモノ、ジまたはトリ置換されているもの、
6)−(C4−C15)−ヘテロサイクリル、ここでヘテロサイクリルは未置換であるかまたはR14で相互に独立してモノ、ジまたはトリ置換されているもの、
7)−(C3−C8)−シクロアルキル、ここで該シクロアルキルは未置換であるかまたはR14で相互に独立してモノ、ジまたはトリ置換されているもの、
8)窒素、イオウまたは酸素から選択されるヘテロ原子1、2,3または4個を含む3〜7員の環状の基、ここで該環状の基は未置換であるかまたはR14で相互に独立してモノ、ジまたはトリ置換されているもの、ここでR14は前述の通り定義されるものであり、
3、R4、R5、R6およびR7は相互に独立して同じかまたは異なっていて、相互に独立して、
1)水素原子、
2)ハロゲン、
3)−(C1−C4)−アルキル、ここでアルキルは未置換であるか、R13で相互に独立してモノ、ジまたはトリ置換されているもの、
4)−(C1−C3)−パーフルオロアルキル、
5)フェニル、ここでフェニルは未置換であるか、R13で相互に独立してモノ、ジまたはトリ置換されているもの、
6)−O−R19、ここでR19は、
a)水素原子、
b)−(C1−C4)−アルキル、ここでアルキルは未置換であるか、R13で相互に独立してモノ、ジまたはトリ置換されているもの、または、
c)フェニル、ここでフェニルは未置換であるか、R13で相互に独立してモノ、ジまたはトリ置換されているもの、
d)−CF3であるもの、
7)−NO2
8)−CN、
9)−SOs−R11、ここでsは1または2であるもの、
10) −SOt−N(R11)−R12、ここでtは1または2であるもの、
11)−C(O)−R11
12)−C(O)−O−R11
13)−C(O)−N(R11)−R12
14)−N(R11)−R12
15)−NR10−SO2−R10
16)−S−R10
17)−C(O)−O−C(R15,R16)−O−C(O)−R17、
18)−C(O)−O−C(R15,R16)−O−C(O)−O−R17、
19)下記に列挙する基:
Figure 0004676960
ここでMeはメチルであるもの、
20)−(C1−C4)−アルキレン−O−R19、ここでR19は、
a)水素原子、
b)−(C1−C4)−アルキル、ここでアルキルは未置換であるか、R13で相互に独立してモノ、ジまたはトリ置換されているもの、または、
c)フェニル、ここでフェニルは未置換であるか、R13で相互に独立してモノ、ジまたはトリ置換されているもの、
d)−CF3または、
e)−CHF2、であるもの、
21)−(C1−C4)−アルキレン−C(O)−R11
22)−(C1−C4)−アルキレン−C(O)−O−R11
23)−(C1−C4)−アルキレン−C(O)−N(R11)−R12
24)−(C1−C4)−アルキレン−N(R11)−R12
25)−(C0−C2)アルキレン−C(O)−O−(C2−C4)−アルキレン−O−C(O)−(C1−C4)−アルキル、
26)−(C0−C2)アルキレン−C(O)−O−(C2−C4)−アルキレン−O−C(O)−O−(C1−C6)−アルキル、
27)−(C0−C4)−アルキレン−(C6−C14)−アリール、ここでアリールはR3で相互に独立してモノ、ジまたはトリ置換されているもの、
28)−(C0−C4)−アルキレン−(C4−C15)−ヘテロサイクリル、ここでヘテロサイクリルは未置換であるかR3で相互に独立してモノ、ジまたはトリ置換されているもの、
29)−(C0−C4)−アルキレン−(C3−C8)−シクロアルキル、ここでシクロアルキルは未置換であるかR3で相互に独立してモノ、ジまたはトリ置換されているもの、
30)−(C0−C4)−アルキレン−het、ここでhetは未置換であるかR3で相互に独立してモノ、ジまたはトリ置換されているもの、
31)−(C0−C4)−アルキレン−O−CH2−(C1−C3)−パーフルオロアルキレン−CH2−O−(C0−C4)−アルキル、
32)−(C0−C4)−アルキレン−C(O)−N(R11)−R13
33)−(C0−C4)−アルキレン−N(R11)−R13
34)下記に列挙する基:
Figure 0004676960
または
35)−OR19の2個が隣接する原子と結合する場合は、それらはそれらが結合している原子と一緒になって5または6員の環を形成することができ、これは未置換であるかR13で1、2、3または4回置換されているものであり、
R11およびR12は相互に独立して同じかまたは異なっていて、そして、
1)水素原子、
2)−(C1−C6)−アルキル、ここでアルキルは未置換であるか、またはR13で相互に独立してモノ、ジまたはトリ置換されており、
3)−(C0−C6)−アルキル−(C3−C8)−シクロアルキル、
4)−SOt−R10、ここでtは1または2であり、
5)−(C0−C6)−アルキル−(C6−C14)−アリール、ここでアルキルおよびアリールは相互に独立して未置換であるか、または、R13でモノ、ジまたはトリ置換されており、
6)−(C1−C3)−パーフルオロアルキル、
7)−O−R17、または、
8)−(C0−C6)−アルキル−(C4−C15)−ヘテロサイクリル、ここでアルキルおよびヘテロサイクリルは相互に独立して未置換であるか、または、R13でモノ、ジまたはトリ置換されているか、または、
R11およびR12はそれらが結合している窒素原子と一緒になって、窒素原子以外に酸素、イオウおよび窒素から選択される同じかまたは異なる環へテロ原子1個または2個を含むことができる4〜8員の単環の複素環を形成することができ;ここで複素環は未置換であるかR13で相互に独立してモノ、ジまたはトリ置換されており、
R13はハロゲン、−NO2、−CN、=O、−OH、−CF3、−C(O)−O−R10、−C(O)−N(R10)−R20、−N(R10)−R20、−(C3−C8)−シクロアルキル、−(C0−C3)−アルキレン−O−R10、−Si−(CH33、N(R10)−S(O)u−R10、ここでuは1または2であるもの、−S−R10、−SOr−R10、ここでrは1または2であるもの、−S(O)v−N(R10)−R20、ここでvは1または2であるもの、C(O)−R10、−(C1−C8)−アルキル、−(C1−C8)−アルコキシ、フェニル、フェニルオキシ−、−O−CF3、−(C0−C4)−アルキル−C(O)−O−C(R15、R16)−O−C(O)−R17、−(C1−C4)−アルコキシ−フェニル、−(C0−C4)−アルキル−C(O)−O−C(R15、R16)−O−C(O)−O−
R17、−(C1−C3)−パーフルオロアルキル、−O−R15、−NH−C(O)−NH−R10、−NH−C(O)−O−R10または下記に列挙する基:
Figure 0004676960
であり、
10およびR20は相互に独立して水素、−(C1−C6)−アルキルまたは−(C1−C3)−パーフルオロアルキルであり、
R15およびR16は相互に独立して水素、−(C1−C6)−アルキルであるか、または、それらが結合している炭素原子と一緒になって未置換であるか、または、R10で1〜3回置換されている3〜6員の炭素環を形成でき、そして、
R17は−(C1−C6)−アルキル、−(C1−C6)−アルキル−OH、−(C1−C6)−アルキル−O−(C1−C6)−アルキル、−(C3−C8)−シクロアルキル、−(C1−C6)−アルキル−O−(C1−C8)−アルキル−(C3−C8)−シクロアルキル、−(C1−C6)−アルキル−(C3−C8)−シクロアルキルであり、ここで該シクロアルキル環は未置換であるか−OH、−O−(C1−C4)−アルキルまたはR10で1、2または3回置換されているものであり、
ただし、R3、R4、R5、R6およびR7の少なくとも1つは20)〜35)で定義した基から選択されるか、または、
ただし、R11とR12はそれらが結合している窒素原子と一緒になって、アゼチジン、2,3−ジヒドロアゼート、アゼート、[1,3]ジアゼチジン、1,2−ジヒドロ−[1,3]ジアゼート、[1,3]ジアゼート、[1,2,3]トリアゼチジン、1,2−ジヒドロ−[1,2,3]トリアゼート、[1,2,3]トリアゼート、1,4−ジヒドロ−[1,2,3]トリアゼート、[1,3]オキサゼチジン、2H−[1,3]オキサゼート、[1,2]オキサゼチジン、4H−[1,2]オキサゼート、2H−[1,2]オキサゼート、[1,3]チアゼチジン、2H−[1,3]チアゼート、[1,3]チアゼート、[1,2]チアゼチジン、4H−[1,2]チアゼート、2H−[1,2]チアゼートまたは[1,2]チアゼートまたはアゾカン、アゾカン−2−オン、[1,5]ジアゾカン、[1,4]ジアゾカン、[1,2]ジアゾカン−3−オン、[1,3]ジアゾカン−2−オン、[1,4]オキサゼパン、[1,3]オキサゼパン、[1,3]チアゼパン、[1,4]オキサゾカン、[1,3]オキサゾカン−2−オン、5,6,7,8−テトラヒドロ−1H−アゾシン−2−オン、チアセパン、[1,5]チアゾカンまたは[1,4]チアゾカンよりなる群から選択される4〜8員の環を形成し、ここで該環は未置換であるかR13で相互に独立してモノ、ジまたはトリ置換されているが、
ただし、R17は−(C1−C4)−アルキル−O−(C1−C6)−アルキル−(C3−C6)−シクロアルキル、−(C1−C4)−アルキル−OHまたは−(C1−C4)−アルキル−O−(C1−C4)−アルキルであるか、または、
ただし、R13は−(C0−C3)−アルキレン−O−R10であるか、または、
ただし、R11は水素原子であり、そして、R12は−O−R17である、式Iの化合物、全てのその立体異性体形態および何れかの比のその混合物およびその生理学的に耐容性のある塩に関する。
3)即ち、本発明は、
0が、1)フェニル、ナフチル、ビフェニリル、アントリルまたはフルオレニルよりなる群から選択される単環または2環の6〜14員のアリールであり、ここでアリールはR8により相互に独立してモノ、ジまたはトリ置換されているもの、
2)ベンゾイミダゾリル、1,3−ベンゾジオキソリル、ベンゾフラニル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾチオフェニル、シンノリニル、クロマニル、インダゾリル、インドリル、イソクロマニル、イソインドリル、イソキノリニル、フェニルピリジル、フタラジニル、プテリジニル、プリニル、ピリジル、ピリドイミダゾリル、ピリドピリジニル、ピリドピリミジニル、ピリミジニル、キナゾリニル、キノリル、キノキサリニルまたは1,4,5,6−テトラヒドロピリダジニルよりなる群から選択されるヘテロサイクリル、ここで該ヘテロサイクリルは未置換であるか、またはR8で相互に独立してモノ、ジまたはトリ置換されているもの、
または、
3)アクリジニル、アザベンゾイミダゾリル、アザスピロデカニル、アゼピニル、アゼチジニル、アジリジニル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾフラニル、ベンゾチオフラニル、ベンゾチオフェニル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾトリアゾリル、ベンゾテトラゾリル、ベンゾイソオキサゾリル、ベンゾイソチアゾリル、カルバゾリル、4aH−カルバゾリル、カルボリニル、クロマニル、クロメニル、シンノリニル、デカヒドロキノリニル、4,5−ジヒドロオキサゾリニル、ジオキサゾリル、ジオキサジニル、1,3−ジオキソラニル、1,3−ジオキソレニル、6H−1,5,2−ジチアジニル、ジヒドロフロ[2,3−b]−テトラヒドロフラニル、フラニル、フラザニル、イミダゾリジニル、イミダゾリニル、イミダゾリル、1H−インダゾリル、インドリニル、インドリジニル、インドリル、3H−インドリル、イソベンゾフラニル、イソクロマニル、イソインダゾリル、イソインドリニル、イソインドリル、イソキノリニル、イソチアゾリル、イソチアゾリジニル、イソチアゾリニル、イソオキサゾリル、イソオキサゾリニル、イソオキサゾリジニル、2−イソオキサゾリニル、ケトピペラジニル、モルホリニル、ナフチリジニル、オクタヒドロイソキノリニル、オキサジアゾリル、1,2,3−オキサジアゾリル、1,2,4−オキサジアゾリル、1,2,5−オキサジアゾリル、1,3,4−オキサジアゾリル、1,2−オキサ−チエパニル、1,2−オキサチオラニル、1,4−オキサゼパニル、1,2−オキサジニル、1,3−オキサジニル、1,4−オキサジニル、オキサゾリジニル、オキサゾリニル、オキサゾリル、フェナントリジニル、フェナントロリニル、フェナジニル、フェノチアジニル、フェノキサチイニル、フェノキサジニル、フタラジニル、ピペラジニル、ピペリジニル、プテリジニル、プリニル、ピラニル、ピラニル、ピラジニル、ピラゾリジニル、ピラゾリニル、ピラゾリル、ピリダジニル、ピリドオキサゾリル、ピリドイミダゾリル、ピリドチアゾリル、ピリジル、ピリジル、ピリミジニル、ピロリジニル、ピロリジノニル、ピロリニル、2H−ピロリル、ピロリル、キナゾリニル、キノリニル、4H−キノリジニル、キノキサリニル、キヌクリジニル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロイソキノリニル、テトラヒドロキノリニル、1,4,5,6−テトラヒドロピリダジニル、テトラヒドロピリジニル、テトラヒドロチオフェニル、テトラジニル、テトラゾリル、6H−1,2,5−チアジアジニル、1,2,3−チアジアゾリル、1,2,4−チアジアゾリル、1,2,5−チアジアゾリル、1,3,4−チアジアゾリル、チアントレニル、1,2−チアジニル、1,3−チアジニル、1,4−チアジニル、1,3−チアゾリル、チアゾリル、チアゾリジニル、チアゾリニル、チエニル、チエタニル、チエノチアゾリル、チエノオキサゾリル、チエノイミダゾリル、チエタニル、チオモルホリニル、チオフェノリル、チオフェニル、チオピラニル、1,2,3−トリアジニル、1,2,4−トリアジニル、1,3,5−トリアジニル、1,2,3−トリアゾリル、1,2,4−トリアゾリル、1,2,5−トリアゾリル、1,3,4−トリアゾリルおよびキサンテニルよりなる群から選択されるヘテロサイクリル、ここで該ヘテロサイクリルは未置換であるかR8で相互に独立してモノ、ジまたはトリ置換されているものであり、そしてこれは更にアクリジニル、アザベンゾイミダゾリル、アザスピロデカニル、アゼピニル、アゼチジニル、アジリジニル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾフラニル、ベンゾチオフラニル、ベンゾチオフェニル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾトリアゾリル、ベンゾテトラゾリル、ベンゾイソオキサゾリル、ベンゾイソチアゾリル、カルバゾリル、4aH−カルバゾリル、カルボリニル、クロマニル、クロメニル、シンノリニル、デカヒドロキノリニル、4,5−ジヒドロオキサゾリニル、ジオキサゾリル、ジオキサジニル、1,3−ジオキソラニル、1,3−ジオキソレニル、6H−1,5,2−ジチアジニル、ジヒドロフロ[2,3−b]−テトラヒドロフラニル、フラニル、フラザニル、イミダゾリジニル、イミダゾリニル、イミダゾリル、1H−インダゾリル、インドリニル、インドリジニル、インドリル、3H−インドリル、イソベンゾフラニル、イソクロマニル、イソインダゾリル、イソインドリニル、イソインドリル、イソキノリニル、イソチアゾリル、イソチアゾリジニル、イソチアゾリニル、イソオキサゾリル、イソオキサゾリニル、イソオキサゾリジニル、2−イソオキサゾリニル、ケトピペラジニル、モルホリニル、ナフチリジニル、オクタヒドロイソキノリニル、オキサジアゾリル、1,2,3−オキサジアゾリル、1,2,4−オキサジアゾリル、1,2,5−オキサジアゾリル、1,3,4−オキサジアゾリル、1,2−オキサ−チエパニル、1,2−オキサチオラニル、1,4−オキサゼパニル、1,2−オキサジニル、1,3−オキサジニル、1,4−オキサジニル、オキサゾリジニル、オキサゾリニル、オキサゾリル、フェナントリジニル、フェナントロリニル、フェナジニル、フェノチアジニル、フェノキサチイニル、フェノキサジニル、フタラジニル、ピペラジニル、ピペリジニル、プテリジニル、プリニル、ピラニル、ピラニル、ピラジニル、ピラゾリジニル、ピラゾリニル、ピラゾリル、ピリダジニル、ピリドオキサゾリル、ピリドイミダゾリル、ピリドチアゾリル、ピリジル、ピリミジニル、ピロリジニル、ピロリジノニル、ピロリニル、2H−ピロリル、ピロリル、キナゾリニル、キノリニル、4H−キノリジニル、キノキサリニル、キヌクリジニル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロイソキノリニル、テトラヒドロキノリニル、1,4,5,6−テトラヒドロピリダジニル、テトラヒドロピリジニル、テトラヒドロチオフェニル、テトラジニル、テトラゾリル、6H−1,2,5−チアジアジニル、1,2,3−チアジアゾリル、1,2,4−チアジアゾリル、1,2,5−チアジアゾリル、1,3,4−チアジアゾリル、チアントレニル、1,2−チアジニル、1,3−チアジニル、1,4−チアジニル、1,3−チアゾリル、チアゾリル、チアゾリジニル、チアゾリニル、チエニル、チエタニル、チエノチアゾリル、チエノオキサゾリル、チエノイミダゾリル、チエタニル、チオモルホリニル、チオフェノリル、チオフェニル、チオピラニル、1,2,3−トリアジニル、1,2,4−トリアジニル、1,3,5−トリアジニル、1,2,3−トリアゾリル、1,2,4−トリアゾリル、1,2,5−トリアゾリル、1,3,4−トリアゾリルおよびキサンテニルよりなる群から選択されるヘテロサイクリルで置換されており、ここで該ヘテロサイクリルは未置換であるかR8で相互に独立してモノ、ジまたはトリ置換されているものであり、
R8は、1)ハロゲン、
2)−NO2
3)−CN、
4)−C(O)−NH2
5)−OH、
6)−NH2
7)−O−CF3
8)単環または2環の6〜14員のアリール、ここでアリールは前述の通り定義され、そして、ハロゲンまたは−O−(C1−C8)−アルキルで相互に独立してモノ、ジまたはトリ置換されているもの、
9)−(C1−C8)−アルキル、ここでアルキルは未置換であるか、ハロゲン、NH2、−OHまたはメトキシ基で相互に独立してモノ、ジまたはトリ置換されているもの、
10)−O−(C1−C8)−アルキル、ここでアルキルは未置換であるか、ハロゲン、NH2、−OHまたはメトキシ基で相互に独立してモノ、ジまたはトリ置換されているもの、
11)−SO2−CH3または、
12)−SO2−CF3であるが、
ただしR0が単環または2環の6〜14員のアリールまたは単環または2環の4〜15員のヘテロサイクリルである場合はR8は少なくとも1つのハロゲンまたは−C(O)−NH2または−O−(C1−C8)−アルキル基であり、ここでアリールおよびヘテロアリールは前述の通り定義され、
Qは直接結合、−(C0−C2)−アルキレン−C(O)−NR10−、−NR10−C(O)−NR10−、−NR10−C(O)−、−SO2−、−(C1−C6)−アルキレン、−(CH2m−NR10−C(O)−NR10−(CH2n−、−(CH2m−NR10−C(O)−(CH2n−、−(CH2m−S−(CH2n−、−(CH2m−C(O)−(CH2n−、−(CH2m−SO2−NR10−(CH2n−、−(CH2m−NR10−SO2−(CH2n−、−(CH2m−NR10−SO2−NR10−(CH2n−、−(CH2m−CH(OH)−(CH2n−、−(CH2m−O−C(O)−NR10−(CH2n−、−(C2−C3)−アルキレン−O−(C0−C3)−アルキレン−、−(C2−C3)−アルキレン−S(O)−、−(C2−C3)−アルキレン−S(O)2−、−(CH2m−NR10−C(O)−O−(CH2n−、−(C2−C3)−アルキレン−S(O)2−NH−(R10)−、−(C2−C3)−アルキレン−N(R10)−または−(C0−C3)−アルキレン−C(O)−O−であり、
ここでR10は後に定義するとおりであり、そしてここでnおよびmは相互に独立して同じかまたは異なっていて、整数0、1、2、3、4、5または6であり、ここで−(CH2m−または−(CHn−で形成されるアルキレン基は未置換であるか、または、ハロゲン、−NH2または−OHで相互に独立してモノ、ジまたはトリ置換されているか;または−(C3−C6)−シクロアルキレンであり、ここでシクロアルキレンは未置換であるか、または、ハロゲン、−NH2または−OHで相互に独立してモノ、ジまたはトリ置換されており;
1は水素原子、−(C1−C4)アルキル、ここでアルキルは未置換であるか、R13で1〜3回置換されているもの;−(C1−C3)−アルキレン−C(O)−NH−R0、−(C1−C3)−アルキレン−C(O)−O−R15、フェニル、ナフチル、ビフェニリル、アントリルまたはフルオレニルから選択されるアリール、ここでアリールはR8で相互に独立してモノ、ジまたはトリ置換されているもの、ここでR8は前述の通り定義されるもの;
単環または2環の4〜15員のヘテロサイクリルであって前述の通り定義されるもの;
−(C1−C3)−パーフルオロアルキレン、−(C1−C3)−アルキレン−S(O)−(C1−C4)−アルキル、−(C1−C3)−アルキレン−S(O)2−(C1−C3)−ア
ルキル、−(C1−C3)−アルキレン−S(O)2−N(R4')−R5'、−(C1−C3)−アルキレン−O−(C1−C4)−アルキル、−(C0−C3)−アルキレン−(C3−C8)−シクロアルキルまたは−(C0−C3)−アルキレン−het、ここでhetはアゼピン、アゼチジン、アジリジン、アジリン、1,4−ジアゼパン、1,2−ジアゼピン、1,3−ジアゼピン、1,4−ジアゼピン、ジアジリジン、ジアジリン、ジオキサゾール、ジオキサジン、ジオキソール、1,3−ジオキソレン、1,3−ジオキソラン、フラン、イミダゾール、イミダゾリン、イミダゾリジン、イソチアゾール、イソチアゾリジン、イソチアゾリン、イソオキサゾール、イソオキサゾリン、イソオキサゾリジン、2−イソオキサゾリン、ケトピペラジン、モルホリン、1,4−オキサゼパン、1,2−オキサ−チエパン、1,2−オキサチオラン、1,2−オキサジン、1,3−オキサジン、1,4−オキサジン、オキサゾール、オキサジリジン、オキシラン、ピペラジン、ピペリジン、ピラン、ピラジン、ピラゾール、ピラゾリン、ピラゾリジン、ピリダジン、ピリジン、ピリミジン、ピロール、ピロリジン、ピロリジノン、ピロリン、テトラヒドロピリジン、テトラジン、テトラゾール、チアジアジン、チアジアゾール、1,2−チアジン、1,3−チアジン、1,4−チアジン、1,3−チアゾール、チアゾール、チアゾリジン、チアゾリン、チエニル、チエタン、チオモルホリン、チオピラン、1,2,3−トリアジン、1,2,4−トリアジン、1,3,5−トリアジン、1,2,3−トリアゾールまたは1,2,4−トリアゾールよりなる群から選択される基であり、ここでhetは未置換であるかR14で相互に独立してモノ、ジまたはトリ置換されているもの、であり、
4'およびR5'は相互に独立して同じかまたは異なっていて、水素原子または−(C1−C4)−アルキルであり、
2は直接結合または−(C1−C4)−アルキレンであり、
1およびR7はそれらが結合している原子と一緒になってアゾカン、アゾカン−2−オン、1,2−ジアゼピン、1,3−ジアゼピン、1,4−ジアゼピン、[1,4]ジアゾカン、[1,2]ジアゾカン−3−オン、[1,3]ジアゾカン−2−オン、ジオキサジン、[1,4]ジオキソカン、ジオキソール、ケトピペラジン、モルホリン、1,2−オキサジン、1,3−オキサジン、1,4−オキサジン、オキソカン、オキソカン−2−オン、ピペラジン、ピペリジン、ピラン、ピラジン、ピリダジン、ピリミジンまたは5,6,7,8−テトラヒドロ−1H−アゾシン−2−オンよりなる群から選択される6〜8員の環状の基を形成し、ここで該環状の基は未置換であるかR14で相互に独立してモノ、ジまたはトリ置換されているものであり、
1−N−R2−Vは、アゼピン、アゼチジン、ジオキサゾール、ジオキサジン、1,2−ジアゼピン、1,3−ジアゼピン、1,4−ジアゼピン、イミダゾール、イミダゾリン、イミダゾリジン、イソチアゾール、イソチアゾリジン、イソチアゾリン、イソオキサゾール、イソオキサゾリン、イソオキサゾリジン、2−イソオキサゾリン、ケトピペラジン、モルホリン、オキサゾール、ピペラジン、ピペリジン、ピラジン、ピラゾール、ピラゾリン、ピラゾリジン、ピリダジン、ピリジン、ピリミジン、ピロール、ピロリジン、ピロリジノン、ピロリン、テトラヒドロピリジン、テトラジン、テトラゾール、チアゾール、チアジアゾール、チアゾリン、チオモルホリン、1,2,3−トリアジン、1,2,4−トリアジン、1,3,5−トリアジン、1,2,3−トリアゾールまたは1,2,4−トリアゾールよりなる群から選択される4〜8員の環状の基であり、ここで該環状の基は未置換であるかR14で相互に独立してモノ、ジまたはトリ置換されており、
R14はフッ素、塩素、臭素、ヨウ素、−OH、=O、−(C1−C8)−アルキル、−(C1−C4)−アルコキシ、−NO2、−C(O)−OH、−CN、−NH2、−C(O)−O−(C1−C4)−アルキル、−(C0−C8)−アルキル−SO2−(C1−C4)−アルキル、−(C0−C8)−アルキル−SO2−(C1−C3)−パーフルオロアルキル、−(C0−C8)−アルキル−SO2−N(R18)−R21、−C(O)−NH−(C1−C8)−アルキル、−C(O)−N−[(C1−C8)−アルキル]2、−NR18−C(O)−NH−(C1−C8)−アルキル、−C(O)−NH2、−S−R18または−NR18−C(O)−NH−[(C1−C8)−アルキル]2であり、
ここでR18およびR21は相互に独立して水素原子、−(C1−C3)−パーフルオロアルキルまたは−(C1−C6)−アルキルであり、
Vは、1)フェニル、ナフチル、ビフェニリル、アントリルまたはフルオレニルよりなる群から選択される単環または2環の6〜14員のアリールであり、ここでアリールはR14で相互に独立してモノ、ジまたはトリ置換されているもの、
2)アクリジニル、アザインドール(1H−ピロロピリジン)、アザベンゾイミダゾリル、アザスピロデカニル、アゼピニル、アゼチジニル、アジリジニル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾフラニル、ベンゾチオフラニル、ベンゾチオフェニル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾトリアゾリル、ベンゾテトラゾリル、ベンゾイソオキサゾリル、ベンゾイソチアゾリル、カルバゾリル、4aH−カルバゾリル、カルボリニル、クロマニル、クロメニル、シンノリニル、デカヒドロキノリニル、1,4−ジアゼパン、4,5−ジヒドロオキサゾリニル、ジオキサゾリル、ジオキサジニル、1,3−ジオキソラニル、1,3−ジオキソレニル、6H−1,5,2−ジチアジニル、ジヒドロフロ[2,3−b]−テトラヒドロフラニル、フラニル、フラザニル、イミダゾリジニル、イミダゾリニル、イミダゾリル、1H−インダゾリル、インドリニル、インドリジニル、インドリル、3H−インドリル、イソベンゾフラニル、イソクロマニル、イソインダゾリル、イソインドリニル、イソインドリル、イソキノリニル、イソチアゾリル、イソチアゾリジニル、イソチアゾリニル、イソオキサゾリル、イソオキサゾリニル、イソオキサゾリジニル、2−イソオキサゾリニル、ケトピペラジニル、モルホリニル、ナフチリジニル、オクタヒドロイソキノリニル、オキサジアゾリル、1,2,3−オキサジアゾリル、1,2,4−オキサジアゾリル、1,2,5−オキサジアゾリル、1,3,4−オキサジアゾリル、1,2−オキサ−チエパニル、1,2−オキサチアラニル、1,4−オキサゼパニル、1,2−オキサジニル、1,3−オキサジニル、1,4−オキサジニル、オキサゾリジニル、オキサゾリニル、オキサゾリル、フェナントリジニル、フェナントロリニル、フェナジニル、フェノチアジニル、フェノキサチイニル、フェノキサジニル、フタラジニル、ピペラジニル、ピペリジニル、プテリジニル、プリニル、ピラニル、ピラニル、ピラジニル、ピラゾリジニル、ピラゾリニル、ピラゾリル、ピリダジニル、ピリドオキサゾリル、ピリドイミダゾリル、ピリドチアゾリル、ピリジル、ピリジル、ピリミジニル、ピロリジニル、ピロリジノニル、ピロリニル、2H−ピロリル、ピロリル、キナゾリニル、キノリニル、4H−キノリジニル、キノキサリニル、キヌクリジニル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロイソキノリニル、テトラヒドロキノリニル、1,4,5,6−テトラヒドロピリダジニル、テトラヒドロピリジニル、テトラヒドロチオフェニル、テトラジニル、テトラゾリル、6H−1,2,5−チアジアジニル、1,2,3−チアジアゾリル、1,2,4−チアジアゾリル、1,2,5−チアジアゾリル、1,3,4−チアジアゾリル、チアントレニル、1,2−チアジニル、1,3−チアジニル、1,4−チアジニル、1,3−チアゾリル、チアゾリル、チアゾリジニル、チアゾリニル、チエニル、チエタニル、チエノチアゾリル、チエノオキサゾリル、チエノイミダゾリル、チエタニル、チオモルホリニル、チオフェニル、チオピラニル、1,2,3−トリアジニル、1,2,3−トリアゾリル、1,2,3−トリアゾリル、1,2,4−トリアゾリル、1,2,5−トリアゾリル、1,3,4−トリアゾリルおよびキサンテニルよりなる群から選択されるヘテロサイクリル、ここで該ヘテロサイクリルは未置換であるかR14で相互に独立してモノ、ジまたはトリ置換されているものであり、
Gは直接結合、−(CH2m−NR10−SO2−NR10−(CH2n−、−(CH2m−CH(OH)−(CH2n−、−(CH2m−、−(CH2m−O−(CH2n−、−(CH2m−C(O)−NR10 −(CH2n−、−(CH2)−SO2−(CH2n−、−(CH2m−NR10−C(O)−NR10−(CH2n−、−(CH2m−NR10−C(O)−(CH2n−、−(CH2m−C(O)−(CH2n−、−(CH2)−S−(CH2n−、−(CH2m−SO2−NR10−(CH2n−、−(CH2m−NR10−SO2−(CH2n−、−(CH2m−NR10−、−(CH2m−O−C(O)−NR10−(CH2n−または−(CH2m−NR10−C(O)−O−(CH2n−であり、
nおよびmは相互に独立して同じかまたは異なっていて、整数0、1、2、3、4、5または6であり、
Mは、1)水素原子、
2)−(C1−C8)−アルキル、ここでアルキルは未置換であるかまたはR14で相互に独立してモノ、ジまたはトリ置換されているもの、
3)−C(O)−N(R11)−R12、
4)−(CH2m−NR10
5)−(C6−C14)−アリール、ここでアリールは上記の通り定義され、そしてアリールは未置換であるかまたはR14で相互に独立してモノ、ジまたはトリ置換されているもの、
6)−(C4−C15)−ヘテロサイクリル、ここでヘテロサイクリルは未置換であるかまたはR14で相互に独立してモノ、ジまたはトリ置換されているもの、または、
7)−(C3−C8)−シクロアルキル、ここで該シクロアルキルは未置換であるかまたはR14で相互に独立してモノ、ジまたはトリ置換されているもの、であり、
3、R4、R5、R6およびR7は相互に独立して同じかまたは異なっていて、相互に独立して、
1)水素原子、
2)ハロゲン、
3)−(C1−C4)−アルキル、ここでアルキルは未置換であるか、R13で相互に独立してモノ、ジまたはトリ置換されているもの、
4)−(C1−C3)−パーフルオロアルキル、
5)フェニル、ここでフェニルは未置換であるか、R13で相互に独立してモノ、ジまたはトリ置換されているもの、
6)−O−R19、ここでR19は、
a)水素原子、
b)−(C1−C4)−アルキル、ここでアルキルは未置換であるか、R13で相互に独立してモノ、ジまたはトリ置換されているもの、または、
c)フェニル、ここでフェニルは未置換であるか、R13で相互に独立してモノ、ジまたはトリ置換されているもの、
d)−CF3であるもの、
7)−NO2
8)−CN、
9)−SOs−R11、ここでsは1または2であるもの、
10) −SOt−N(R11)−R12、ここでtは1または2であるもの、
11)−C(O)−R11
12)−C(O)−O−R11
13)−C(O)−N(R11)−R12
14)−N(R11)−R12
15)−NR10−SO2−R10
16)−S−R10
17)−C(O)−O−C(R15,R16)−O−C(O)−R17、
18)−C(O)−O−C(R15,R16)−O−C(O)−O−R17、
19)下記に列挙する基:
Figure 0004676960
ここでMeはメチルであるもの、
20)−(C1−C4)−アルキレン−O−R19、ここでR19は、
a)水素原子、
b)−(C1−C4)−アルキル、ここでアルキルは未置換であるか、R13で相互に独立してモノ、ジまたはトリ置換されているもの、または、
c)フェニル、ここでフェニルは未置換であるか、R13で相互に独立してモノ、ジまたはトリ置換されているもの、
d)−CF3または、
e)−CHF2、であるもの、
21)−(C1−C4)−アルキレン−C(O)−R11
22)−(C1−C4)−アルキレン−C(O)−O−R11
23)−(C1−C4)−アルキレン−C(O)−N(R11)−R12
24)−(C1−C4)−アルキレン−N(R11)−R12
25)−(C0−C2)アルキレン−C(O)−O−(C2−C4)−アルキレン−O−C(O)−(C1−C4)−アルキル、
26)−(C0−C2)アルキレン−C(O)−O−(C2−C4)−アルキレン−O−C(O)−O−(C1−C6)−アルキル、
27)−(C0−C4)−アルキレン−(C6−C14)−アリール、ここでアリールは前述の通り定義され、そして、R3で相互に独立してモノ、ジまたはトリ置換されているもの、
28)−(C0−C4)−アルキレン−(C4−C15)−ヘテロサイクリル、ここでヘテロサイクリルは前述の通り定義され、そして、未置換であるかR3で相互に独立してモノ、ジまたはトリ置換されているもの、
29)−(C0−C4)−アルキレン−(C3−C8)−シクロアルキル、ここでシクロアルキルは未置換であるかR3で相互に独立してモノ、ジまたはトリ置換されているもの、
30)−(C0−C4)−アルキレン−het、ここでhetは前述の通り定義され、そして、未置換であるかR3で相互に独立してモノ、ジまたはトリ置換されているもの、
31)−(C0−C3)−アルキレン−O−CH2−(C1−C3)−パーフルオロアルキレン−CH2−O−(C0−C3)−アルキル、
32)−(C0−C4)−アルキレン−C(O)−N(R11)−R13
33)−(C0−C4)−アルキレン−N(R11)−R13
34)下記に列挙する基:
Figure 0004676960
または
35)−OR19の2個が隣接する原子と結合する場合は、それらはそれらが結合している原子と一緒になって1,3−ジオキソール環または2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシン環を形成し、これはR13で1、2、3または4回置換されているものであり、
R11およびR12は相互に独立して同じかまたは異なっていて、そして、
1)水素原子、
2)−(C1−C6)−アルキル、ここでアルキルは未置換であるか、またはR13で相互に独立してモノ、ジまたはトリ置換されており、
3)−(C0−C6)−アルキル−(C3−C8)−シクロアルキル、
4)−SOt−R10、ここでtは1または2であり、
5)−(C0−C6)−アルキル−(C6−C14)−アリール、ここでアルキルおよびアリールは相互に独立して未置換であるか、または、R13でモノ、ジまたはトリ置換されており、
6)−(C1−C3)−パーフルオロアルキル、
7)−O−R17、または、
8)−(C0−C6)−アルキル−(C4−C15)−ヘテロサイクリル、ここでアルキルおよびヘテロサイクリルは前述の通り定義され、そして、相互に独立して未置換であるか、または、R13でモノ、ジまたはトリ置換されているか、または、
R11およびR12はそれらが結合している窒素原子と一緒になって、アゼピン、アゼチジン、ジオキサゾール、ジオキサジン、1,4−ジアゼパン、1,2−ジアゼピン、1,3−ジアゼピン、1,4−ジアゼピン、イミダゾール、イミダゾリン、イミダゾリジン、イソチアゾール、イソチアゾリジン、イソチアゾリン、イソオキサゾール、イソオキサゾリン、イソオキサゾリジン、2−イソオキサゾリン、ケトピペラジン、モルホリン、[1,4]オキサゼパン、オキサゾール、ピペラジン、ピペリジン、ピラジン、ピラゾール、ピラゾリン、ピラゾリジン、ピリダジン、ピリジン、ピリミジン、ピロール、ピロリジン、ピロリジノン、ピロリン、テトラヒドロピリジン、テトラジン、テトラゾール、チアゾール、チアジアゾール、チアゾリジン、チアゾリン、チオモルホリン、チオフェン、1,2,3−トリアジン、1,2,4−トリアジン、1,3,5−トリアジン、1,2,3−トリアゾールまたは1,2,4−トリアゾールよりなる群から選択される複素環を形成することができ;ここで複素環は未置換であるかR13で相互に独立してモノ、ジまたはトリ置換されており、
R13はハロゲン、−NO2、−CN、=O、−OH、−CF3、−C(O)−O−R10、−C(O)−N(R10)−R20、−N(R10)−R20、−(C3−C8)−シクロアルキル、−(C0−C3)−アルキレン−O−R10、−Si−(CH33、N(R10)−S(O)u−R10、ここでuは1または2であるもの、−S−R10、−SOr−R10、ここでrは1または2であるもの、−S(O)v−N(R10)−R20、ここでvは1または2であるもの、−C(O)−R10、−(C1−C8)−アルキル、−(C1−C8)−アルコキシ、フェニル、フェニルオキシ−、−O−CF3、−(C0−C4)−アルキル−C(O)−O−C(R15、R16)−O−C(O)−R17、−(C1−C4)−アルコキシ−フェニル、−(C0−C4)−アルキル−C(O)−O−C(R15、R16)−O−C(O)−O−R17、−(C1−C3)−パーフルオロアルキル、−O−R15、−NH−C(O)−NH−R10、−NH−C(O)−O−R10または下記に列挙する基:
Figure 0004676960
ここでMeはメチルであるもの、であり、
10およびR20は相互に独立して水素、−(C1−C6)−アルキル、−(C0−C4)−アルキル−OH、−(C0−C4)−アルキル−O−(C1−C4)−アルキルまたは−(C1−C3)−パーフルオロアルキルであり、
R15およびR16は相互に独立して水素、−(C1−C6)−アルキル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチルまたはシクロヘキシルであり、ここで各環は未置換であるか、または、R10で1〜3回置換されており、そして、
R17は−(C1−C6)−アルキル、−(C1−C6)−アルキル−OH、−(C1−C6)−アルキル−O−(C1−C6)−アルキル、−(C3−C8)−シクロアルキル、−(C1−C6)−アルキル−O−(C1−C8)−アルキル−(C3−C8)−シクロアルキル、−(C1−C6)−アルキル−(C3−C8)−シクロアルキルであり、ここで該シクロアルキル環は未置換であるか−OH、−O−(C1−C4)−アルキルまたはR10で1、2または3回置換されているものであるが、
ただし、R3、R4、R5、R6およびR7の少なくとも1つは20)〜35)で定義した基から選択されるか、または、
ただし、R11とR12はそれらが結合している窒素原子と一緒になって、アゼチジン、2,3−ジヒドロアゼート、アゼート、[1,3]ジアゼチジン、1,2−ジヒドロ−[1,3]ジアゼート、[1,3]ジアゼート、[1,2,3]トリアゼチジン、1,2−ジヒドロ−[1,2,3]トリアゼート、[1,2,3]トリアゼート、1,4−ジヒドロ−[1,2,3]トリアゼート、[1,3]オキサゼチジン、2H−[1,3]オキサゼート、[1,2]オキサゼチジン、4H−[1,2]オキサゼート、2H−[1,2]オキサゼート、[1,3]チアゼチジン、2H−[1,3]チアゼート、[1,3]チアゼート、[1,2]チアゼチジン、4H−[1,2]チアゼート、2H−[1,2]チアゼートまたは[1,2]チアゼートまたはアゾカン、アゾカン−2−オン、[1,4]ジアゾカン、[1,2]ジアゾカン−3−オン、[1,3]ジアゾカン−2−オン、[1,4]ジオキソカン、[1,4]オキサゼパン、[1,3]オキサゼパン、[1,4]オキサゾカン、[1,3]オキサゾカン−2−オン、5,6,7,8−テトラヒドロ−1H−アゾシン−2−オン、チアセパンよりなる群から選択される4〜8員の環を形成し、ここで該環は未置換であるかR13で相互に独立してモノ、ジまたはトリ置換されているが、
ただし、R17は−(C1−C4)−アルキル−O−(C1−C6)−アルキル−(C3−C6)−シクロアルキル、−(C1−C4)−アルキル−OHまたは−(C1−C4)−アルキル−O−(C1−C4)−アルキルであるか、または、
ただし、R13は−(C0−C3)−アルキレン−O−R10であるか、または、
ただし、R11は水素原子であり、そして、R12は−O−(C1−C4)−アルキルである、式Iの化合物、全てのその立体異性体形態および何れかの比のその混合物およびその生理学的に耐容性のある塩に関する。
4)本発明は更に、
0が、1)フェニル、ナフチル、ビフェニル、アントリルまたはフルオレニルよりなる群から選択される単環または2環の6〜14員のアリールであり、ここでアリールはR8により相互に独立してモノ、ジまたはトリ置換されているもの、
2)ベンゾイミダゾリル、1,3−ベンゾジオキソリル、ベンゾフラニル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾチオフェニル、シンノリニル、クロマニル、インダゾリル、インドリル、イソクロマニル、イソインドリル、イソキノリニル、フェニルピリジル、フタラジニル、プテリジニル、プリニル、ピリジル、ピリドイミダゾリル、ピリドピリジニル、ピリドピリミジニル、ピリミジニル、キナゾリニル、キノリル、キノキサリニルまたは1,4,5,6−テトラヒドロピリダジニルよりなる群から選択されるヘテロサイクリル、ここで該ヘテロサイクリルは未置換であるか、またはR8で相互に独立してモノ、ジまたはトリ置換されているもの、
または、
3)アザベンゾイミダゾリル、ベンゾイミダゾリル、1,3−ベンゾジオキソリル、ベンゾフラニル、ベンゾチアゾリル、ベンゾチオフェニル、ベンゾオキサゾリル、クロマニル、シンノリニル、2−フリル、3−フリル;イミダゾリル、インドリル、インダゾリル、イソクロマニル、イソインドリル、イソキノリニル、イソチアゾリル、イソオキサゾリル、オキサゾリル、フタラジニル、プテリジニル、プリニル、ピラジニル、ピラゾリル、ピリダジニル、ピリドイミダゾリル、ピリドピリジニル、ピリドピリミジニル、2−ピリジル、3−ピリジル、4−ピリジル、ピリミジニル、ピロリル;2−ピロリル、3−ピロリル、キノリニル、キナゾリニル、キノキサリニル、テトラゾリル、チアゾリル、2−チエニルまたは3−チエニルよりなる群から選択されるヘテロサイクリル、これは更に、アクリジニル、アザベンゾイミダゾリル、アザスピロデカニル、アゼピニル、アゼチジニル、アジリジニル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾフラニル、ベンゾチオフラニル、ベンゾチオフェニル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾトリアゾリル、ベンゾテトラゾリル、ベンゾイソオキサゾリル、ベンゾイソチアゾリル、カルバゾリル、4aH−カルバゾリル、カルボリニル、クロマニル、クロメニル、シンノリニル、デカヒドロキノリニル、4,5−ジヒドロオキサゾリニル、ジオキサゾリル、ジオキサジニル、1,3−ジオキソラニル、1,3−ジオキソレニル、6H−1,5,2−ジチアジニル、ジヒドロフロ[2,3−b]−テトラヒドロフラニル、フラニル、フラザニル、イミダゾリジニル、イミダゾリニル、イミダゾリル、1H−インダゾリル、インドリニル、インドリジニル、インドリル、3H−インドリル、イソベンゾフラニル、イソクロマニル、イソインダゾリル、イソインドリニル、イソインドリル、イソキノリニル(ベンゾイミダゾリル)、イソチアゾリル、イソチアゾリジニル、イソチアゾリニル、イソオキサゾリル、イソオキサゾリニル、イソオキサゾリジニル、2−イソオキサゾリニル、ケトピペラジニル、モルホリニル、ナフチリジニル、オクタヒドロイソキノリニル、オキサジアゾリル、1,2,3−オキサジアゾリル、1,2,4−オキサジアゾリル、1,2,5−オキサジアゾリル、1,3,4−オキサジアゾリル、1,2−オキサ−チエパニル、1,2−オキサチオラニル、1,4−オキサゼパニル、1,2−オキサジニル、1,3−オキサジニル、1,4−オキサジニル、オキサゾリジニル、オキサゾリニル、オキサゾリル、フェナントリジニル、フェナントロリニル、フェナジニル、フェノチアジニル、フェノキサチイニル、フェノキサジニル、フタラジニル、ピペラジニル、ピペリジニル、プテリジニル、プリニル、ピラニル、ピラジニル、ピラゾリジニル、ピラゾリニル、ピラゾリル、ピリダジニル、ピリドオキサゾリル、ピリドイミダゾリル、ピリドチアゾリル、ピリジニル、ピリジル、ピリミジニル、ピロリジニル、ピロリジノニル、ピロリニル、2H−ピロリル、ピロリル、キナゾリニル、キノリニル、4H−キノリジニル、キノキサリニル、キヌクリジニル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロイソキノリニル、テトラヒドロキノリニル、1,4,5,6−テトラヒドロピリダジニル、テトラヒドロピリジニル、テトラヒドロチオフェニル、テトラジニル、テトラゾリル、6H−1,2,5−チアジアジニル、1,2,3−チアジアゾリル、1,2,4−チアジアゾリル、1,2,5−チアジアゾリル、1,3,4−チアジアゾリル、チアントレニル、1,2−チアジニル、1,3−チアジニル、1,4−チアジニル、1,3−チアゾリル、チアゾリル、チアゾリジニル、チアゾリニル、チエニル、チエタニル、チエノチアゾリル、チエノオキサゾリル、チエノイミダゾリル、チエタニル、チオモルホリニル、チオフェニル、チオピラニル、1,2,3−トリアジニル、1,2,3−トリアゾリル、1,2,3−トリアゾリル、1,2,4−トリアゾリル、1,2,5−トリアゾリル、1,3,4−トリアゾリルおよびキサンテニルよりなる群から選択されるヘテロサイクリルで置換されており、ここで該ヘテロサイクリルは未置換であるかR8で相互に独立してモノ、ジまたはトリ置換されているものであり、
R8は、1.フッ素、クロロまたはブロモ、
2.−NO2
3.−CN、
4.−C(O)−NH2
5.−OH、
6.−NH2
7.−OCF3
8.単環または2環の6〜14員のアリール、ここでアリールは前述の通り定義され、そしてハロゲンまたは−O−(C1−C8)−アルキルで相互に独立してモノ、ジまたはトリ置換されているもの、
9.−(C1−C8)−アルキル、ここでアルキルは未置換であるか、ハロゲン、NH2、−OHまたはメトキシ基で相互に独立してモノ、ジまたはトリ置換されているもの、
10.−O−(C1−C8)−アルキル、ここでアルキルは未置換であるか、ハロゲン、NH2、−OHまたはメトキシ基で相互に独立してモノ、ジまたはトリ置換されているもの、
11.−SO2CH3または、
12.−SO2CF3であるが、
ただしR0が前述の通り定義されるアリールまたはヘテロアリールである場合は、R8は少なくとも1つのハロゲン、−C(O)−NH2または−O−(C1−C8)−アルキル基であり、
Qは直接結合、−(C0−C2)−アルキレン−C(O)−NR10−、−NR10−C(O)−NR10−、−NR10−C(O)−、−SO2−または−(C1−C36−アルキレンであり、
1は水素原子、−(C1−C4)アルキル、ここでアルキルは未置換であるか、R13
で1〜3回置換されているもの;−(C1−C3)−アルキレン−C(O)−NH−R0、−(C1−C3)−アルキレン−C(O)−O−R15、−(C1−C3)−パーフルオロアルキレン、−(C1−C3)−アルキレン−S(O)−(C1−C4)−アルキル、−(C1−C3)−アルキレン−S(O)2−(C1−C3)−アルキル、−(C1−C3)−アルキレン−S(O)2−N(R4')−R5'、−(C1−C3)−アルキレン−O−(C1−C4)−アルキル、−(C0−C3)−アルキレン−(C3−C8)−シクロアルキルまたは−(C0−C3)−アルキレン−het、ここでhetはアゼピン、アゼチジン、アジリジン、アジリン、1,4−ジアゼパン、1,2−ジアゼピン、1,3−ジアゼピン、1,4−ジアゼピン、ジアジリジン、ジアジリン、ジオキサゾール、ジオキサジン、ジオキソール、1,3−ジオキソレン、1,3−ジオキソラン、フラン、イミダゾール、イミダゾリン、イミダゾリジン、イソチアゾール、イソチアゾリジン、イソチアゾリン、イソオキサゾール、イソオキサゾリン、イソオキサゾリジン、2−イソオキサゾリン、ケトピペラジン、モルホリン、1,2−オキサ−チエパン、1,2−オキサチオラン、1,4−オキサゼパン、1,2−オキサジン、1,3−オキサジン、1,4−オキサジン、オキサゾール、オキサジリジン、オキシラン、ピペラジン、ピペリジン、ピラン、ピラジン、ピラゾール、ピラゾリン、ピラゾリジン、ピリダジン、ピリジン、ピリミジン、ピロール、ピロリジン、ピロリジノン、ピロリン、テトラヒドロピリジン、テトラジン、テトラゾール、チアジアジン、チアジアゾール、1,2−チアジン、1,3−チアジン、1,4−チアジン、1,3−チアゾール、チアゾール、チアゾリジン、チアゾリン、チエニル、チエタン、チオモルホリン、チオピラン、1,2,3−トリアジン、1,2,4−トリアジン、1,3,5−トリアジン、1,2,3−トリアゾールまたは1,2,4−トリアゾールよりなる群から選択される基であり、ここでhetは未置換であるかまたはR14で相互に独立してモノ、ジまたはトリ置換されているものであり、
4'およびR5'は相互に独立して同じかまたは異なっていて、水素原子または−(C1−C4)−アルキルであり、
2は直接結合または−(C1−C4)−アルキレンであるか、または、
1−N−R2−Vは、アゼピン、アゼチジン、1,4−ジアゼパン、ジオキサゾール、ジオキサジン、1,2−ジアゼピン、1,3−ジアゼピン、1,4−ジアゼピン、イミダゾール、イミダゾリン、イミダゾリジン、イソチアゾール、イソチアゾリジン、イソチアゾリン、イソオキサゾール、イソオキサゾリン、イソオキサゾリジン、2−イソオキサゾリン、ケトピペラジン、モルホリン、1,4−オキサゼパン、オキサゾール、ピペラジン、ピペリジン、ピラジン、ピラゾール、ピラゾリン、ピラゾリジン、ピリダジン、ピリジン、ピリミジン、ピロール、ピロリジン、ピロリジノン、ピロリン、テトラヒドロピリジン、テトラジン、テトラゾール、チアゾール、チアジアゾール、チアゾリジン、チアゾリン、チオモルホリン、1,2,3−トリアジン、1,2,4−トリアジン、1,3,5−トリアジン、1,2,3−トリアゾールまたは1,2,4−トリアゾールよりなる群から選択される4〜8員の環状の基であり、ここで該環状の基は未置換であるかR14で相互に独立してモノ、ジまたはトリ置換されており、
R14はフッ素、塩素、臭素、ヨウ素、−OH、=O、−(C1−C8)−アルキル、−(C1−C4)−アルコキシ、−NO2、−C(O)−OH、−CN、−NH2、−C(O)−O−(C1−C4)−アルキル、−(C0−C8)−アルキル−SO2−(C1−C4)−アルキル、−(C0−C8)−アルキル−SO2−(C1−C3)−パーフルオロアルキル、−(C0−C8)−アルキル−SO2−N(R18)−R21、−C(O)−NH−(C1−C8)−アルキル、−C(O)−N−[(C1−C8)−アルキル]2、−NR18−C(O)−NH−(C1−C8)−アルキル、−C(O)−NH2、−S−R18または−NR18−C(O)−NH−[(C1−C8)−アルキル]2であり、
ここでR18およびR21は相互に独立して水素原子、−(C1−C3)−パーフルオロアルキルまたは−(C1−C6)−アルキルであり、
Vは、1)アザインドール(1H−ピロロピリジン)、アゼピン、アゼチジン、アジリジン、アジリン、1,4−ジアゼパン、1,2−ジアゼピン、1,3−ジアゼピン、1,4−ジアゼピン、ジアジリジン、ジアジリン、ジオキサゾール、ジオキサジン、ジオキソール、1,3−ジオキソレン、1,3−ジオキソラン、フラン、イミダゾール、イミダゾリン、イミダゾリジン、イソチアゾール、イソチアゾリジン、イソチアゾリン、イソオキサゾール、イソオキサゾリン、イソオキサゾリジン、2−イソオキサゾリン、ケトピペラジン、モルホリン、1,2−オキサ−チエパン、1,2−オキサチオラン、1,4−オキサゼパン、1,2−オキサジン、1,3−オキサジン、1,4−オキサジン、オキサゾール、オキサジリジン、オキシラン、ピペラジン、ピペリジン、ピラン、ピラジン、ピラゾール、ピラゾリン、ピラゾリジン、ピリダジン、ピリジン、ピリミジン、ピロール、ピロリジン、ピロリジノン、ピロリン、テトラヒドロピリジン、テトラジン、テトラゾール、チアジアジン、チアジアゾール、1,2−チアジン、1,3−チアジン、1,4−チアジン、1,3−チアゾール、チアゾール、チアゾリジン、チアゾリン、チエニル、チエタン、チオモルホリン、チオピラン、1,2,3−トリアジン、1,2,4−トリアジン、1,3,5−トリアジン、1,2,3−トリアゾールまたは1,2,4−トリアゾールよりなる群から選択されるhet基であって上記の通り定義されるものであり、そしてここでhetは未置換であるか、R14で相互に独立してモノ、ジまたはトリ置換されているもの、
2)フェニル、ここでフェニルは未置換であるか、R14で相互に独立してモノ、ジまたはトリ置換されているもの、であり、
Gは直接結合、−(CH2m−NR10−SO2−NR10−(CH2n−、−(CH2m−CH(OH)−(CH2n−、−(CH2m−、−(CH2m−O−(CH2n−、−(CH2m−C(O)−NR10 −(CH2n−、−(CH2)−SO2−(CH2n−、−(CH2m−NR10−C(O)−NR10−(CH2n−、−(CH2m−NR10−C(O)−(CH2n−、−(CH2m−C(O)−(CH2n−、−(CH2)−S−(CH2n−、−(CH2m−SO2−NR10−(CH2n−、−(CH2m−NR10−SO2−(CH2n−、−(CH2m−NR10−、−(CH2m−O−C(O)−NR10−(CH2n−または−(CH2m−NR10−C(O)−O−(CH2n−であり、
nおよびmは相互に独立して同じかまたは異なっていて、整数0、1、2、3、4、5または6であり、
Mは、1)水素原子、
2)−(C1−C8)−アルキル、ここでアルキルは未置換であるかまたはR14で相互に独立してモノ、ジまたはトリ置換されているもの、
3)−C(O)−N(R11)−R12、
4)−(CH2m−NR10
5)フェニルまたはナフチル、ここでフェニルまたはナフチルは未置換であるかまたはR14で相互に独立してモノ、ジまたはトリ置換されているもの、
6)ヘテロサイクリル、ここでヘテロサイクリルはアゼパン、アゼピン、1,4−ジアゼパン、1,2−ジアゼピン、1,3−ジアゼピン、1,4−ジアゼピン、イミダゾール、イソチアゾール、イソオキサゾール、イソオキサゾリジン、2−イソオキサゾリン、ケトモルホリン、ケトピペラジン、モルホリン、オキサゾール、[1,4]−オキサゼパン、ピペラジン、ピペラジノン、ピペリジン、ピペリジノン、ピラジン、ピリダジン、ピリダジノン、ピリジン、ピリドン、ピリミジン、ピロリジン、ピロリジノン、テトラヒドロピラン、1,4,5,6−テトラヒドロ−ピリダジニル、テトラジン、テトラゾール、チアジアゾール、チアゾール、チオフェン、チオモルホリン、1,2,3−トリアジン、1,2,4−トリアジン、1,3,5−トリアジン、1,2,3−トリアゾールまたは1,2,4−トリアゾールから誘導できる基から選択される基であり、該ヘテロサイクリルは未置換であるかまたはR14で相互に独立してモノ、ジまたはトリ置換されているもの、
または、
7)−(C3−C8)−シクロアルキル、ここで該シクロアルキルは未置換であるかまたはR14で相互に独立してモノ、ジまたはトリ置換されているもの、であり、
3、R4、R5、R6およびR7は相互に独立して同じかまたは異なっていて、相互に独立して、
1)水素原子、
2)ハロゲン、
3)−(C1−C4)−アルキル、ここでアルキルは未置換であるか、R13で相互に独立してモノ、ジまたはトリ置換されているもの、
4)−(C1−C3)−パーフルオロアルキル、
5)フェニル、ここでフェニルは未置換であるか、R13で相互に独立してモノ、ジまたはトリ置換されているもの、
6)−O−R19、ここでR19は、
a)水素原子、
b)−(C1−C4)−アルキル、ここでアルキルは未置換であるか、R13で相互に独立してモノ、ジまたはトリ置換されているもの、または、
c)フェニル、ここでフェニルは未置換であるか、R13で相互に独立してモノ、ジまたはトリ置換されているもの、
d)−CF3であるもの、
7)−CN、
8)−C(O)−O−C(R15,R16)−O−C(O)−R17、
9)−SOs−R11、ここでsは1または2であるもの、
10) −SOt−N(R11)−R12、ここでtは1または2であるもの、
11)−C(O)−R11
12)−C(O)−O−R11
13)−C(O)−N(R11)−R12
14)−N(R11)−R12
15)−NR10−SO2−R10
16)−C(O)−O−C(R15,R16)−O−C(O)−O−R17、
17)下記に列挙する基:
Figure 0004676960
ここでMeはメチルであるもの、
18)−(C1−C4)−アルキレン−O−R19、ここでR19は、
a)水素原子、
b)−(C1−C4)−アルキル、ここでアルキルは未置換であるか、R13で相互に独立してモノ、ジまたはトリ置換されているもの、または、
c)フェニル、ここでフェニルは未置換であるか、R13で相互に独立してモノ、ジまたはトリ置換されているもの、
d)−CF3または、
e)−CHF2、であるもの、
19)−(C1−C4)−アルキレン−C(O)−R11
20)−(C1−C4)−アルキレン−C(O)−O−R11
21)−(C1−C4)−アルキレン−C(O)−N(R11)−R12
22)−(C1−C4)−アルキレン−N(R11)−R12
23)−(C0−C2)アルキレン−C(O)−O−(C2−C4)−アルキレン−O−C(O)−(C1−C4)−アルキル、
24)−(C0−C2)アルキレン−C(O)−O−(C2−C4)−アルキレン−O−C(O)−O−(C1−C6)−アルキル、
25)−(C0−C4)−アルキレン−(C6−C14)−アリール、ここでアリールは前述の通り定義され、そして、R13で相互に独立してモノ、ジまたはトリ置換されているもの、
26)−(C0−C4)−アルキレン−(C4−C15)−ヘテロサイクリル、ここでヘテロサイクリルは前述の通り定義され、そして、未置換であるかR13で相互に独立してモノ、ジまたはトリ置換されているもの、
27)−(C0−C4)−アルキレン−(C3−C8)−シクロアルキル、ここでシクロアルキルは未置換であるかR13で相互に独立してモノ、ジまたはトリ置換されているもの、
28)−(C0−C4)−アルキレン−het、ここでhetは前述の通り定義され、そして、未置換であるかR13で相互に独立してモノ、ジまたはトリ置換されているもの、
29)−(C0−C3)−アルキレン−O−CH2−CF2−CH2−O−(C0−C3)−アルキル、
30)−(C0−C3)−アルキレン−O−CH2−CF2−CF2−CH2−O−(C0−C3)−アルキル、
31)−(C0−C3)−アルキレン−O−CH2−(C1−C3)−パーフルオロアルキレン−CH2−OH、
32)−(C0−C4)−アルキレン−C(O)−N(R11)−R13
33)−(C0−C4)−アルキレン−N(R11)−R13
34)下記に列挙する基:
Figure 0004676960
または
35)−OR19の2個が隣接する原子と結合する場合は、それらはそれらが結合している原子と一緒になって1,3−ジオキソール環または2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシン環を形成し、これはR13で1、2、3または4回置換されているものであり、
R11およびR12は相互に独立して同じかまたは異なっていて、そして、
1)水素原子、
2)−(C1−C6)−アルキル、ここでアルキルは未置換であるか、またはR13で相互に独立してモノ、ジまたはトリ置換されており、
3)−(C0−C6)−アルキル−(C6−C14)−アリール、ここでアリールは前述の
通り定義され、そしてアルキルおよびアリールは相互に独立して未置換であるか、または、R13でモノ、ジまたはトリ置換されており、
4)−O−R17、または、
5)−(C0−C6)−アルキル−(C4−C15)−ヘテロサイクリル、ここでアルキルおよびヘテロサイクリルは前述の通り定義され、そして、相互に独立して未置換であるか、または、R13でモノ、ジまたはトリ置換されているか、または、
R11およびR12はそれらが結合している窒素原子と一緒になって、アゼピン、アゼチジン、1,4−ジアゼパン、ジオキサゾール、ジオキサジン、1,2−ジアゼピン、1,3−ジアゼピン、1,4−ジアゼピン、イミダゾール、イミダゾリン、イミダゾリジン、イソチアゾール、イソチアゾリジン、イソチアゾリン、イソオキサゾール、イソオキサゾリン、イソオキサゾリジン、2−イソオキサゾリン、ケトピペラジン、モルホリン、[1,4]オキサゼパン、オキサゾール、ピペラジン、ピペリジン、ピラジン、ピラゾール、ピラゾリン、ピラゾリジン、ピリダジン、ピリジン、ピリミジン、ピロール、ピロリジン、ピロリジノン、ピロリン、テトラヒドロピリジン、テトラジン、テトラゾール、チアゾール、チアジアゾール、チアゾリジン、チアゾリン、チオモルホリン、1,2,3−トリアジン、1,2,4−トリアジン、1,3,5−トリアジン、1,2,3−トリアゾールまたは1,2,4−トリアゾールよりなる群から選択される環を形成することができ、これは未置換であるかR13で相互に独立してモノ、ジまたはトリ置換されており、
R13はフッ素、塩素、臭素、ヨウ素、−NO2、−CN、=O、−OH、−CF3、−C(O)−O−R10、−C(O)−N(R10)−R20、−N(R10)−R20、−(C0−C3)−アルキレン−O−R10、−Si−(CH33、−N(R10)−S(O)2−R10、−S−R10、−SO2−R10、−S(O)2−N(R10)−R20、C(O)−R10、−(C1−C8)−アルキル、−(C1−C8)−アルコキシ、フェニル、フェニルオキシ−、−O−CF3、−(C1−C3)−パーフルオロアルキル、−(C0−C4)−アルキル−C(O)−O−C(R15、R16)−O−C(O)−R17、−(C1−C4)−アルコキシ−フェニル、−(C0−C4)−アルキル−C(O)−O−C(R15、R16)−O−C(O)−O−R17、−O−R15、−NH−C(O)−NH−R10、−NH−C(O)−O−R10または下記に列挙する基:
Figure 0004676960
ここでMeはメチルであるもの、であり、
10およびR20は相互に独立して水素、−(C1−C6)−アルキル、−(C0−C4)−アルキル−OH、−(C0−C4)−アルキル−O−(C1−C4)−アルキルまたは−(C1−C3)−パーフルオロアルキルであり、
R15およびR16は相互に独立して水素、−(C1−C6)−アルキル、または一緒になってシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチルまたはシクロヘキシルよりなる群から選択される環を形成し、ここで各環は未置換であるか、または、R10で1〜3回置換されており、そして、
R17は−(C1−C6)−アルキル、−(C1−C6)−アルキル−OH、−(C1−C6)−アルキル−O−(C1−C6)−アルキル、−(C3−C8)−シクロアルキル、−(C1−C6)−アルキル−O−(C1−C8)−アルキル−(C3−C8)−シクロアルキル、−(C1−C6)−アルキル−(C3−C8)−シクロアルキルであり、ここで該シクロアルキル環は未置換であるか−OH、−O−(C1−C4)−アルキルまたはR10で1、2または3回置換されているものであるが、
ただし、R3、R4、R5、R6およびR7の少なくとも1つは18)〜35)で定義した基から選択されるか、または、
ただし、R11とR12はそれらが結合している窒素原子と一緒になって、アゼチジン、アゼート、[1,3]ジアゼチジン、[1,3]ジアゼート、[1,2,3]トリアゼチジン、[1,2,3]トリアゼート、[1,3]オキサゼチジンまたは[1,3]チアゼチジン、または、アゾカン、アゾカン−2−オン、[1,4]ジアゾカン、[1,2]ジアゾカン−3−オン、[1,3]ジアゾカン−2−オン、[1,4]オキサゼパンまたは[1,3]オキサゼパンよりなる群から選択される4〜8員の環を形成し、ここで該環は未置換であるかR13で相互に独立してモノ、ジまたはトリ置換されているが、
ただし、R17は−(C1−C4)−アルキル−O−(C1−C6)−アルキル−(C3−C6)−シクロアルキル、−(C1−C4)−アルキル−OHまたは−(C1−C4)−アルキル−O−(C1−C4)−アルキルであるか、または、
ただし、R13は−(C0−C3)−アルキレン−O−R10であるか、または、
ただし、R11は水素原子であり、そして、R12は−O−(C1−C4)−アルキルである、式Iの化合物、全てのその立体異性体形態および何れかの比のその混合物およびその生理学的に耐容性のある塩に関する。
5)本発明は更に、
0が、1)フェニル、ここでフェニルは未置換であるか、またはR8で相互に独立してモノ、ジまたはトリ置換されているもの、
2)ベンゾイミダゾリル、1,3−ベンゾジオキソリル、ベンゾフラニル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾチオフェニル、シンノリニル、クロマニル、インダゾリル、インドリル、イソクロマニル、イソインドリル、イソキノリニル、フェニルピリジル、フタラジニル、プテリジニル、プリニル、ピリジル、ピリドイミダゾリル、ピリドピリジニル、ピリドピリミジニル、ピリミジニル、キナゾリニル、キノリル、キノキサリニルまたは1,4,5,6−テトラヒドロピリダジニルよりなる群から選択されるヘテロサイクリル、ここで該ヘテロサイクリルは未置換であるか、またはR8で相互に独立してモノ、ジまたはトリ置換されているもの、
または、
3)ピリジル、2−ピリジル、3−ピリジル、4−ピリジル、ピロリル、2−ピロリル、3−ピロリル、フリル、2−フリル、3−フリル;チエニル、2−チエニル、3−チエニル、イミダゾリル、ピラゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、チアジアゾリル、イソチアゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、ピリダジニルおよびピラジニルよりなる群から選択されるヘテロサイクリルであり、ここで該ヘテロサイクリルは未置換であるかR8で相互に独立してモノ、ジまたはトリ置換されており、
そして更にピリジル、2−ピリジル、3−ピリジル、4−ピリジル、ピロリル、2−ピロリル、3−ピロリル、フリル、2−フリル、3−フリル;チエニル、2−チエニル、3−チエニル、イミダゾリル、ピラゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、チアジアゾリル、イソチアゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、ピリダジニルおよびピラジニルよりなる群から選択される基で置換されており、ここで該基は未置換であるかR8で相互に独立してモノ、ジまたはトリ置換されており、
R8は、1.F、Cl、BrまたはI、
2.−C(O)−NH2
3.−(C1−C4)−アルキル、ここでアルキルは未置換であるか、ハロゲン、−OHまたはメトキシ基で相互に独立してモノ、ジまたはトリ置換されているもの、または、
4.−O−(C1−C4)−アルキル、ここでアルキルは未置換であるか、ハロゲンまたはメトキシ基で相互に独立してモノ、ジまたはトリ置換されているもの
であるが、
ただし、R0が前述の通り定義されるアリールまたはヘテロサイクリルである場合は、R8は少なくとも1つのハロゲンまたは−C(O)−NH2または−O−(C1−C8)−アルキル基であり、
Qは直接結合、−C(O)−;−SO2−または−(C1−C6)−アルキレン、−(C0−C2)−アルキレン−C(O)−NR10−であり、
1は水素原子、−(C1−C2)−アルキル、−(C1−C3)−アルキレン−C(O)−NH−R0、−(C−C3)−パーフルオロアルキレン、−(C1−C3)−アルキレン−C(O)−O−R15、−(C1−C3)−アルキレン−S(O)2−(C1−C3)−アルキルまたは−(C1−C3)−アルキレン−S(O)2−N(R4')−R5'であり、ここでR4'およびR5'は相互に独立して同じかまたは異なり、そして水素原子または−(C1−C4)−アルキルであり、
2は直接結合または−(C1−C2)−アルキレンであり、
1−N−R2−Vはアゼチジン、アゼチジノン、ピペリジン、ピペラジン、ピリジン、ピリミジン、ピロリジン、ピロリジノン、1,2,3−トリアジン、1,2,4−トリアジン、1,3,5−トリアジン、1,2,3−トリアゾール、1,2,4−トリアゾール、テトラジン、テトラゾール、1,4−ジアゼパン、1,2−ジアゼピン、1,3−ジアゼピン、1,4−ジアゼピン、アゼピン、ケトピペラジン、1,4−オキサゼパン、オキサゾール、イソオキサゾール、イソオキサゾリジン、2−イソオキサゾリン、モルホリン、チアゾール、イソチアゾール、チアジアゾールまたはチオモルホリンよりなる群から選択される4〜7員の環状の基を形成でき、ここで該環状の基は未置換であるか、または、R14で相互に独立してモノ、ジまたはトリ置換されており、
R14はフッ素、塩素、−OH、=O、−(C1−C8)−アルキル、−C(O)−OH、−CN、−NH2、−C(O)−O−(C1−C4)−アルキル、−C(O)−NH−(C1−C8)−アルキル、−C(O)−N−[(C1−C8)−アルキル]2、−C(O)−NH2または−N(R18)−R21であり、ここでR18およびR21は相互に独立して水素原子、−(C1−C3)−パーフルオロアルキルまたは−(C1−C4)−アルキルであり、
Vは、1.アザインドール(1H−ピロロピリジン)、アジリジン、アジリン、アゼチジン、アゼチジノン、1,4−ジアゼパン、ピロール、ピロリジン、ピリドニル、イミダゾール、ピラゾール、1,2,3−トリアゾール、1,2,4−トリアゾール、テトラゾール、ピリジン、ピリミジン、ピラジン、1,2,3−トリアジン、1,2,4−トリアジン、1,3,5−トリアジン、テトラジン、テトラゾール、アゼピン、ジアジリン、1,2−ジアゼピン、1,3−ジアゼピン、1,4−ジアゼピン、ピリダジン、ピペリジン、ピペラジン、ピロリジノン、ケトピペラジン、フラン、ピラン、ジオキソール、1,4−オキサゼパン、オキサゾール、イソオキサゾール、2−イソオキサゾリン、イソオキサゾリジン、モルホリン、オキシラン、オキサジリジン、1,3−ジオキソレン、1,3−ジオキソラン、1,2−オキサジン、1,3−オキサジン、1,4−オキサジン、オキサジリジン、チオフェン、チオピラン、チエタン、チアゾール、イソチアゾール、イソチアゾリン、イソチアゾリジン、1,2−オキサチオラン、チオジアゾール、チオピラン、1,2−チアジン、1,3−チアゾール、1,3−チアジン、1,4−チアジン、チアジアジンまたはチオモルホリンから誘導される化合物を含む群から選択される環状の基であり、
ここで該環状の基は未置換であるかR14で相互に独立してモノ、ジまたはトリ置換されているもの、または、
2.フェニル、ここでフェニルは未置換であるか、R14で相互に独立してモノ、ジまたはトリ置換されているもの、であり、
Gは直接結合、−(CH2m−または−(CH2m−NR10であり、
mは整数0、1、2、3または4であり、
Mは、1.水素原子、
2.ヘテロサイクリル、ここでヘテロサイクリルはアゼパン、アゼピン、1,4−ジアゼパン、1,2−ジアゼピン、1,3−ジアゼピン、1,4−ジアゼピン、イミダゾール、イソチアゾール、イソオキサゾール、イソオキサゾリジン、2−イソオキサゾリン、ケトモルホリン、ケトピペラジン、モルホリン、オキサゾール、[1,4]−オキサゼパン、ピペラジン、ピペラジノン、ピペリジン、ピペリジノン、ピラジン、ピリダジン、ピリダジノン、ピリジン、ピリドン、ピリミジン、ピロリジン、ピロリジノン、テトラヒドロピラン、1,4,5,6−テトラヒドロ−ピリダジニル、テトラジン、テトラゾール、チアジアゾール、チアゾール、チオモルホリン、チオフェン、1,2,3−トリアジン、1,2,4−トリアジン、1,3,5−トリアジン、1,2,3−トリアゾールまたは1,2,4−トリアゾールから誘導できる基から選択される基であり、該ヘテロサイクリルは未置換であるかまたはR14で相互に独立してモノ、ジまたはトリ置換されているもの、
3.−(C1−C6)−アルキル、ここでアルキルは未置換であるかまたはR14で相互に独立してモノ、ジまたはトリ置換されているもの、
4.−(C3−C6)−シクロアルキル、または、
5.−C(O)−N(R11)−R12であり、
3、R4、R5、R6およびR7は相互に独立して同じかまたは異なっていて、相互に独立して、
1)水素原子、
2)ハロゲン、
3)−(C1−C4)−アルキル、ここでアルキルは未置換であるか、R13で相互に独立してモノ、ジまたはトリ置換されているもの、
4)−(C1−C3)−パーフルオロアルキル、
5)フェニル、ここでフェニルは未置換であるか、R13で相互に独立してモノ、ジまたはトリ置換されているもの、
6)−O−R19、ここでR19は、
a)水素原子、
b)−(C1−C4)−アルキル、ここでアルキルは未置換であるか、R13で相互に独立してモノ、ジまたはトリ置換されているもの、または、
c)フェニル、ここでフェニルは未置換であるか、R13で相互に独立してモノ、ジまたはトリ置換されているもの、
d)−CF3であるもの、
7)−CN、
8)−C(O)−O−C(R15,R16)−O−C(O)−R17、
9)−SOs−R11、ここでsは1または2であるもの、
10) −SOt−N(R11)−R12、ここでtは1または2であるもの、
11)−C(O)−R11
12)−C(O)−O−R11
13)−C(O)−N(R11)−R12
14)−N(R11)−R12
15)−NR10−SO2−R10
16)−C(O)−O−C(R15,R16)−O−C(O)−O−R17、
17)下記に列挙する基:
Figure 0004676960
ここでMeはメチルであるもの、
18)−(C1−C4)−アルキレン−O−R19、ここでR19は、
a)水素原子、
b)−(C1−C4)−アルキル、ここでアルキルは未置換であるか、R13で相互に独立してモノ、ジまたはトリ置換されているもの、または、
c)フェニル、ここでフェニルは未置換であるか、R13で相互に独立してモノ、ジまたはトリ置換されているもの、
d)−CF3または、
e)−CHF2、であるもの、
19)−(C1−C4)−アルキレン−C(O)−R11
20)−(C1−C4)−アルキレン−C(O)−O−R11
21)−(C1−C4)−アルキレン−C(O)−N(R11)−R12
22)−(C1−C4)−アルキレン−N(R11)−R12
23)−(C0−C2)アルキレン−C(O)−O−(C2−C4)−アルキレン−O−C(O)−(C1−C4)−アルキル、
24)−(C0−C2)アルキレン−C(O)−O−(C2−C4)−アルキレン−O−C(O)−O−(C1−C6)−アルキル、
25)−(C0−C3)−アルキレン−O−CH2−CF2−CH2−O−(C0−C3)−アルキル、
26)−(C0−C3)−アルキレン−O−CH2−CF2−CF2−CH2−O−(C0−C3)−アルキル、
27)−(C0−C3)−アルキレン−O−CH2−(C1−C3)−パーフルオロアルキレン−CH2−OH、
28)−(C0−C4)−アルキレン−C(O)−N(R11)−R13
29)−(C0−C4)−アルキレン−N(R11)−R13
30)下記に列挙する基:
Figure 0004676960
または
31)−OR19の2個が隣接する原子と結合する場合は、それらはそれらが結合している原子と一緒になって1,3−ジオキソール環または2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシン環を形成し、これはR13で1、2、3または4回置換されているものであり、
R11およびR12はそれらが結合している窒素原子と一緒になって、アゼピン、アゼチジン、1,4−ジアゼパン、ジオキサゾール、ジオキサジン、1,2−ジアゼピン、1,3−ジアゼピン、1,4−ジアゼピン、イミダゾール、イミダゾリン、イミダゾリジン、イソチアゾール、イソチアゾリジン、イソチアゾリン、イソオキサゾール、イソオキサゾリン、イソオキサゾリジン、2−イソオキサゾリン、ケトピペラジン、モルホリン、[1,4]オキサゼパン、オキサゾール、ピペラジン、ピペリジン、ピラジン、ピラゾール、ピラゾリン、ピラゾリジン、ピリダジン、ピリジン、ピリミジン、ピロール、ピロリジン、ピロリジノン、ピロリン、テトラヒドロピリジン、テトラジン、テトラゾール、チアゾール、チアジアゾール、チアゾリジン、チアゾリン、チオモルホリン、チオフェン、1,2,3−トリアジン、1,2,4−トリアジン、1,3,5−トリアジン、1,2,3−トリアゾールまたは1,2,4−トリアゾールよりなる群から選択される環を形成することができ、ここで該環は未置換であるかR13で相互に独立してモノ、ジまたはトリ置換されており、
R13はフッ素、塩素、−NO2、−CN、=O、−OH、−CF3、−C(O)−O−R10、−C(O)−N(R10)−R20、−N(R10)−R20、−(C0−C3)−アルキレン−O−R10、−Si−(CH33、−N(R10)−S(O)2−R10、−S−R10、−SO2−R10、−S(O)2−N(R10)−R20、C(O)−R10、−(C1−C8)−アルキル、−(C1−C8)−アルコキシ、フェニル、フェニルオキシ−、−O−CF3、−(C1−C3)−パーフルオロアルキル、−NH−C(O)−NH−R10、−(C0−C4)−アルキル−C(O)−O−C(R15、R16)−O−C(O)−R17、−(C1−C4)−アルコキシ−フェニル、−(C0−C4)−アルキル−C(O)−O−C(R15、R16)−O−C(O)−O−R17、−O−R15、−NH−C(O)−O−R10または下記に列挙する基:
Figure 0004676960
ここでMeはメチルであるもの、であり、
10およびR20は相互に独立して水素、−(C1−C6)−アルキル、−(C0−C4)−アルキル−OH、−(C0−C4)−アルキル−O−(C1−C4)−アルキルまたは−(C1−C3)−パーフルオロアルキルであり、
R15およびR16は相互に独立して水素、−(C1−C6)−アルキル、または一緒になってシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチルまたはシクロヘキシルよりなる群から選択される環を形成し、ここで各環は未置換であるか、または、R10で1〜3回置換されており、そして、
R17は−(C1−C6)−アルキル、−(C1−C6)−アルキル−OH、−(C1−C6)−アルキル−O−(C1−C6)−アルキル、−(C3−C8)−シクロアルキル、−(C1−C6)−アルキル−O−(C1−C8)−アルキル−(C3−C8)−シクロアルキル、−(C1−C6)−アルキル−(C3−C8)−シクロアルキルであり、ここで該シクロアルキル環は未置換であるか−OH、−O−(C1−C4)−アルキルまたはR10で1、2または3回置換されているものであるが、
ただし、R3、R4、R5、R6およびR7の少なくとも1つは18)〜31)で定義した基から選択されるか、または、
ただし、R11とR12はそれらが結合している窒素原子と一緒になって、アゼチジン、アゼート、[1,3]ジアゼチジン、[1,3]ジアゼート、[1,2,3]トリアゼチジン、[1,2,3]トリアゼート、[1,3]オキサゼチジンまたは[1,3]チアゼチジン、または、アゾカン、アゾカン−2−オン、[1,4]ジアゾカン、[1,2]ジアゾカン−3−オン、[1,3]ジアゾカン−2−オン、[1,4]オキサゼパンまたは[1,3]オキサゼパンよりなる群から選択される4〜8員の環を形成し、ここで該環は未置換であるかR13で相互に独立してモノ、ジまたはトリ置換されているか、または
ただし、R17は−(C1−C4)−アルキル−O−(C1−C6)−アルキル−(C3−C6)−シクロアルキル、−(C1−C4)−アルキル−OHまたは−(C1−C4)−アルキル−O−(C1−C4)−アルキルであるか、または、
ただし、R13は−(C0−C3)−アルキレン−O−R10であるか、または、
ただし、R11は水素原子であり、そして、R12は−O−(C1−C4)−アルキルである式Iの化合物、全てのその立体異性体形態および何れかの比のその混合物およびその生理学的に耐容性のある塩に関する。
6)本発明は更に、
0が、1)フェニル、ここでフェニルは未置換であるか、またはR8で相互に独立してモノ、ジまたはトリ置換されているもの、
2)インドリル、イソインドリル、ベンゾフラニル、ベンゾチオフェニル、1,3−ベンゾジオキソリル、インダゾリル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾチアゾリル、キノリニル、イソキノリニル、クロマニル、イソクロマニル、シンノリニル、キナゾリニル、キノキサリニル、フタラジニル、ピリドイミダゾリル、ピリドピリジニル、ピリドピリミジニル、ピリジル、プリニルおよびプテリジニルよりなる群から選択されるヘテロサイクリル、ここで該ヘテロサイクリルは未置換であるか、またはR8で相互に独立してモノ、ジまたはトリ置換されているもの、
または、
3)ピリジル、2−ピリジル、3−ピリジル、4−ピリジル、ピロリル、2−ピロリル、3−ピロリル、フリル、2−フリル、3−フリル;チエニル、2−チエニル、3−チエニル、イミダゾリル、ピラゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、チアジアゾリル、イソチアゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、ピリダジニルおよびピラジニルよりなる群から選択されるヘテロサイクリルであり、ここで該ヘテロサイクリルは未置換であるかR8で相互に独立してモノ、ジまたはトリ置換されており、
そして更にピリジル、2−ピリジル、3−ピリジル、4−ピリジル、ピロリル、2−ピロリル、3−ピロリル、フリル、2−フリル、3−フリル;チエニル、2−チエニル、3−チエニル、イミダゾリル、ピラゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、チアジアゾリル、イソチアゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、ピリダジニルおよびピラジニルよりなる群から選択される基で置換されており、ここで該基は未置換であるかR8で相互に独立してモノ、ジまたはトリ置換されており、
R8は、1.F、Cl、Br、I、
2.−C(O)−NH2
3.−(C1−C4)−アルキル、ここでアルキルは未置換であるか、ハロゲン、−OHまたはメトキシ基で相互に独立してモノ、ジまたはトリ置換されているもの、
4.−O−(C1−C4)−アルキル、ここでアルキルは未置換であるか、ハロゲンまたはメトキシ基で相互に独立してモノ、ジまたはトリ置換されているものであるが、
ただし、R0が前述の通り定義されるアリールまたはヘテロサイクリルである場合は、R8は少なくとも1つのハロゲンまたは−C(O)−NH2または−O−(C1−C8)−アルキル基であり、
Qは直接結合、−C(O)−;−SO2−、−(C1−C6)−アルキレン、−(C0−C2)−アルキレン−C(O)−NR10−であり、
1は水素原子または−(C1−C2)−アルキルであり、
2は直接結合または−(C1−C2)−アルキレンであるか、または、
1−N−R2−Vはピペリジン、ピペラジン、ピリジン、ピリミジン、ピロリジン、ピロリジノン、1,2,3−トリアジン、1,2,4−トリアジン、1,3,5−トリアジン、1,2,3−トリアゾール、1,2,4−トリアゾール、テトラジン、テトラゾール、1,2−ジアゼピン、1,3−ジアゼピン、1,4−ジアゼピン、アゼピン、ケトピペラジン、オキサゾール、イソオキサゾール、イソオキサゾリジン、2−イソオキサゾリン、モルホリ、チアゾール、イソチアゾール、チアジアゾールまたはチオモルホリンよりなる群から選択される4〜7員の環状の基を形成でき、ここで該環状の基は未置換であるか、または、R14で相互に独立してモノ、ジまたはトリ置換されており、
R14はフッ素、塩素、−(C1−C4)−アルキルまたは−NH2であり、
Vは、1.アザインドリル(1H−ピロロピリジル)、アゼチジン、アゼピン、アジリジン、アジリン、1,4−ジアゼパン、1,2−ジアゼピン、1,3−ジアゼピン、1,4−ジアゼピン、ジアジリン、1,3−ジオキソラン、ジオキサゾール、フラン、イミダゾール、イソキノリン、イソチアゾール、イソチアゾリジン、イソチアゾリン、イソオキサゾール、2−イソオキサゾリン、イソオキサゾリジン、ケトピペラジン、モルホリン、1,2−オキサジン、1,3−オキサジン、1,4−オキサジン、オキサゾール、1,2−オキサチオラン、ピペリジン、ピラン、ピラジン、ピラゾール、ピリダジン、ピペラジン、ピリジン、ピリドン、ピリミジン、ピロール、ピロリジン、ピロリジノン、キナゾリン、キノリン、テトラジン、テトラゾール、チアジアジン、1,2−チアジン、1,3−チアジン、1,4−チアジン、1,3−チアゾール、チエタン、チオモルホリン、チオフェン、チオピラン、1,2,3−トリアジン、1,2,4−トリアジン、1,3,5−トリアジン、1,2,3−トリアゾールまたは1,2,4−トリアゾールから誘導される化合物を含む群から選択される環状の基であり、
ここで該環状の基は未置換であるかR14で相互に独立してモノ、ジまたはトリ置換されているもの、または、
2.フェニル、ここでフェニルは未置換であるか、R14で相互に独立してモノ、ジまたはトリ置換されているもの、であり、
Gは直接結合、−(CH2m−または−(CH2m−NR10であり、
mは整数0、1、2、3または4であり、
Mは、1.水素原子、
2.ヘテロサイクリル、ここでヘテロサイクリルは1,4−ジアゼパン、ケトモルホリン、チオフェン、ピリダゾン、ピペリジン、ピペラジン、ピリジン、ピリミジン、ピロリジン、ピロリジノン、ピリドニル、イミダゾール、ピリダジン、ピラジン、1,2,3−トリアジン、1,2,4−トリアジン、1,3,5−トリアジン、1,2,3−トリアゾール、1,2,4−トリアゾール、テトラジン、テトラゾール、1,2−ジアゼピン、1,3−ジアゼピン、1,4−ジアゼピン、アゼピン、ケトピペラジン、オキサゾール、イソオキサゾール、イソオキサゾリジン、2−イソオキサゾリン、モルホリン、チアゾール、イソチアゾール、テトラヒドロピラン、1,4,5,6−テトラヒドロ−ピリダジニル、チアジアゾールまたはチオモルホリンから誘導できる基から選択される基であり、該ヘテロサイクリルは未置換であるかまたはR14で相互に独立してモノ、ジまたはトリ置換されているもの、
3.−(C1−C6)−アルキル、ここでアルキルは未置換であるかまたはR14で相互に独立してモノ、ジまたはトリ置換されているもの、または、
4.−(C3−C6)−シクロアルキル、であり、
3、R4、R5、R6およびR7は相互に独立して同じかまたは異なっていて、相互に独立して、
1)水素原子、
2)ハロゲン、
3)−(C1−C4)−アルキル、ここでアルキルは未置換であるか、R13で相互に独立してモノ、ジまたはトリ置換されているもの、
4)−(C1−C3)−パーフルオロアルキル、
5)フェニル、ここでフェニルは未置換であるか、R13で相互に独立してモノ、ジまたはトリ置換されているもの、
6)−O−R19、ここでR19は、
a)水素原子、
b)−(C1−C4)−アルキル、ここでアルキルは未置換であるか、R13で相互に独立してモノ、ジまたはトリ置換されているもの、または、
c)フェニル、ここでフェニルは未置換であるか、R13で相互に独立してモノ、ジまたはトリ置換されているもの、
d)−CF3であるもの、
7)−CN、
8)−C(O)−O−C(R15,R16)−O−C(O)−R17、
9)−SOs−R11、ここでsは1または2であるもの、
10) −SOt−N(R11)−R12、ここでtは1または2であるもの、
11)−C(O)−R11
12)−C(O)−O−R11
13)−C(O)−N(R11)−R12
14)−N(R11)−R12
15)−NR10−SO2−R10
16)−C(O)−O−C(R15,R16)−O−C(O)−O−R17、
17)下記に列挙する基:
Figure 0004676960
ここでMeはメチルであるもの、
18)−(C1−C4)−アルキレン−O−R19、ここでR19は、
a)水素原子、
b)−(C1−C4)−アルキル、ここでアルキルは未置換であるか、R13で相互に独立してモノ、ジまたはトリ置換されているもの、または、
c)フェニル、ここでフェニルは未置換であるか、R13で相互に独立してモノ、ジまたはトリ置換されているもの、
d)−CF3または、
e)−CHF2、であるもの、
19)−(C1−C4)−アルキレン−C(O)−R11
20)−(C1−C4)−アルキレン−C(O)−O−R11
21)−(C1−C4)−アルキレン−C(O)−N(R11)−R12
22)−(C1−C4)−アルキレン−N(R11)−R12
23)−(C0−C2)アルキレン−C(O)−O−(C2−C4)−アルキレン−O−C(O)−(C1−C4)−アルキル、
24)−(C0−C2)アルキレン−C(O)−O−(C2−C4)−アルキレン−O−C(O)−O−(C1−C6)−アルキル、 または、
25)下記に列挙する基:
Figure 0004676960
であり、
R11およびR12は相互に独立して同じかまたは異なっていて、そして、
1)水素原子、
2)−(C1−C4)−アルキル、ここでアルキルは未置換であるか、または、R14で相互に独立してモノ、ジまたはトリ置換されているモノ、
3)−(C0−C6)−アルキル−(C3−C6)−シクロアルキル、
4)−O−R17、または、
5)−(C0−C6)−アルキル−(C4−C15)−ヘテロサイクリル、ここでアルキルおよびヘテロサイクリルは相互に独立して未置換であるか、または、R13でモノ、ジまたはトリ置換されており、そしてヘテロサイクリルはアゼチジン、シクロプロピル、シクロブチル、4,5−ジヒドロ−オキサゾール、イミダゾリジン、モルホリン、(1,4)−オキサゼパン、オキサゾリジン、ピペリジン、ピペラジン、ピロリジン、テトラヒドロチオフェン、チアゾリジンまたはチオモルホリンから選択されるものであるか、または、
R11とR12はそれらが結合している窒素原子と一緒になって複素環を形成し、これはアゼチジン、シクロプロピル、シクロブチル、4,5−ジヒドロ−オキサゾール、イミダゾリジン、モルホリン、(1,4)−オキサゼパン、オキサゾリジン、ピペリジン、ピペラジン、ピロリジン、テトラヒドロチオフェン、チアゾリジンまたはチオモルホリンよりなる群から選択され、
R13はフッ素、−CN、=O、−OH、−CF3、−C(O)−O−R10、−C(O)−N(R10)−R20、−N(R10)−R20、−(C3−C6)−シクロアルキル、−(C0−C3)−アルキレン−O−R10、−Si−(CH33、−S−R10、−SO2−R10、−(C1−C3)−パーフルオロアルキルまたは下記に列挙する基:
Figure 0004676960
ここでMeはメチルであるもの、であり、
10およびR20は相互に独立して水素、−(C1−C4)−アルキルまたは−(C1−C3)−パーフルオロアルキルであり、
R15およびR16は相互に独立して水素、−(C1−C4)−アルキル、または一緒になってシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチルまたはシクロヘキシルよりなる群から選択される環を形成し、ここで各環は未置換であるか、または、R10で1〜3回置換されており、そして、
R17は−(C1−C6)−アルキル、−(C1−C6)−アルキル−OH、−(C1−C6)−アルキル−O−(C1−C6)−アルキル、−(C3−C8)−シクロアルキル、−(C1−C6)−アルキル−O−(C1−C8)−アルキル−(C3−C8)−シクロアルキル、−(C1−C6)−アルキル−(C3−C8)−シクロアルキルであり、ここで該シクロアルキル環は未置換であるか−OH、−O−(C1−C4)−アルキルまたはR10で1、2または3回置換されているものであるが、
ただし、R3、R4、R5、R6およびR7の少なくとも1つは18)〜25)で定義した基から選択されるか、または、
ただし、R11とR12はそれらが結合している窒素原子と一緒になって、アゼチジン、アゼート、[1,3]ジアゼチジン、[1,3]ジアゼート、[1,2,3]トリアゼチジン、[1,2,3]トリアゼート、[1,3]オキサゼチジンまたは[1,3]チアゼチジン、または、アゾカン、アゾカン−2−オン、[1,4]ジアゾカン、[1,2]ジアゾカン−3−オン、[1,3]ジアゾカン−2−オン、[1,4]ジオキソカン、[1,4]オキサゼパンまたは[1,3]オキサゼパンよりなる群から選択される4〜8員の環を形成し、ここで該環は未置換であるかR13で相互に独立してモノ、ジまたはトリ置換されているが、
ただし、R17は−(C1−C4)−アルキル−O−(C1−C6)−アルキル−(C3−C6)−シクロアルキル、−(C1−C4)−アルキル−OHまたは−(C1−C4)−アルキル−O−(C1−C4)−アルキルである、式Iの化合物、全てのその立体異性体形態および何れかの比のその混合物およびその生理学的に耐容性のある塩に関する。
7)本発明は更に、
0が、1.フェニル、ここでフェニルは未置換であるか、またはR8で相互に独立してモノまたはジ置換されているもの、
2.ピリジルまたは1H−インダゾリル、ここでピリジルおよび1H−インダゾリルは未置換であるか、またはR8で相互に独立してモノまたはジ置換されているもの、
または、
3.チエニル、チアジアゾリル、イソオキサゾリルおよびチアゾリルよりなる群から選択されるヘテロサイクリル、ここで該ヘテロサイクリルはチエニル、2−チエニルおよび3−チエニルよりなる群から選択される基で置換されており、ここで該基は未置換であるか、またはR8で相互に独立してモノまたはジ置換されているもの、であり、
R8はF、Cl、Br、−OCH3、−C(O)−NH2または−O−CF3であり、
Qは直接結合、−C(O)−;−SO2−、−CH2−C(O)−NH−、メチレンまたはエチレンであり、
1は水素原子であり、
2は直接結合またはメチレンであり、
1−N−R2−Vはアゼチジン、ピロリジン、ピペリジンおよびピペラジンよりなる群から選択される4〜8員の環状の基であり、
R14はフッ素、塩素、メチル、エチルまたは−NH2であり、
Vは、1.アザインドリル(1H−ピロロピリジル)、アゼチジン、1,4−ジアゼパン、イソオキサゾール、イソキノリン、ピペラジン、ピペリジン、ピラジン、ピリダジン、ピリミジン、ピロリジン、キナゾリン、キノリンまたはテトラヒドロピランよりなる群から選択される基、ここで該環状の基は未置換であるか、または、R14で相互に独立してモノまたはジ置換されているもの、または、
2.フェニル、ここでフェニルは未置換であるか、または、R14で相互に独立してモノまたはジ置換されているもの、であり、
Gは直接結合、−(CH2m−または−(CH2mNR10−であり、
mは整数0、1または2であり、
Mは水素原子、(C2−C4)−アルキル、アゼパニル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、イミダゾリル、ケトモルホリニル、モルホリニル、[1,4]オキサゼパニル、ピペリジニル、ピペリドニル、ピラジニル、ピラゾリル、ピリダジニル、ピリジル、ピリミジル、ピロリジニル、1,4,5,6−テトラヒドロ−ピリダジニルまたはテトラヒドロピラニル、ここでこれらの基は未置換であるかまたはR14で相互に独立してモノまたはジ置換されているもの、であり、
3、R4、R5、R6およびR7は相互に独立して同じかまたは異なっていて、相互に独立して、
1)水素原子、
2)ハロゲン、
3)−(C1−C4)−アルキル、ここでアルキルは未置換であるか、R13で相互に独立してモノ、ジまたはトリ置換されているもの、
4)−(C1−C3)−パーフルオロアルキル、
5)フェニル、ここでフェニルは未置換であるか、R13で相互に独立してモノ、ジまたはトリ置換されているもの、
6)−O−R19、ここでR19は、
a)水素原子、
b)−(C1−C4)−アルキル、ここでアルキルは未置換であるか、R13で相互に独立してモノ、ジまたはトリ置換されているもの、または、
c)フェニル、ここでフェニルは未置換であるか、R13で相互に独立してモノ、ジまたはトリ置換されているもの、
d)−CF3であるもの、
7)−CN、
8)−NR10−SO2−R10
9)−SOs−R11、ここでsは1または2であるもの、
10) −SOt−N(R11)−R12、ここでtは1または2であるもの、
11)−C(O)−R11
12)−C(O)−O−R11
13)−C(O)−N(R11)−R12
14)−N(R11)−R12
15)−C(O)−O−C(R15,R16)−O−C(O)−R17、
16)−C(O)−O−C(R15,R16)−O−C(O)−O−R17、
17)下記に列挙する基:
Figure 0004676960
ここでMeはメチルであるもの、
18)−(C1−C4)−アルキレン−O−R19、ここでR19は、
a)水素原子、
b)−(C1−C4)−アルキル、ここでアルキルは未置換であるか、R13で相互に独立してモノ、ジまたはトリ置換されているもの、または、
c)フェニル、ここでフェニルは未置換であるか、R13で相互に独立してモノ、ジまたはトリ置換されているもの、
d)−CF3または、
e)−CHF2、であるもの、
19)−(C1−C4)−アルキレン−C(O)−R11
20)−(C1−C4)−アルキレン−C(O)−O−R11
21)−(C1−C4)−アルキレン−C(O)−N(R11)−R12
22)−(C1−C4)−アルキレン−N(R11)−R12
23)−(C0−C2)アルキレン−C(O)−O−(C2−C4)−アルキレン−O−C(O)−(C1−C4)−アルキル、
24)−(C0−C2)アルキレン−C(O)−O−(C2−C4)−アルキレン−O−C(O)−O−(C1−C6)−アルキル、または、
25)下記に列挙する基:
Figure 0004676960
であり、
R11およびR12は相互に独立して同じかまたは異なっていて、そして、
1)水素原子、
2)−(C1−C4)−アルキル、ここでアルキルは未置換であるか、または、R13で相互に独立してモノ、ジまたはトリ置換されているもの、
3)−(C0−C6)−アルキル−(C3−C6)−シクロアルキル、
4)−O−R17、または、
5)−(C0−C6)−アルキル−ヘテロサイクリル、ここでアルキルおよびヘテロサイクリルは相互に独立して未置換であるか、または、R13でモノ、ジまたはトリ置換されており、そしてヘテロサイクリルはアゼチジン、イミダゾリジン、モルホリン、(1,4)−オキサゼパンまたはピロリジンよりなる群から選択されるものであるか、または、
R11とR12はそれらが結合している窒素原子と一緒になって環を形成でき、これはアゼチジン、イミダゾリジン、モルホリン、(1,4)−オキサゼパン、ピペラジン、ピペリジン、ピロリジンまたはチオモルホリンよりなる群から選択され、
R13はフッ素、−CN、=O、−OH、−CF3、−C(O)−O−R10、−C(O)−N(R10)−R20、−N(R10)−R20、−(C3−C6)−シクロアルキル、−(C0−C3)−アルキレン−O−R10、−Si−(CH33、−S−R10、−SO2−R10、−(C1−C3)−パーフルオロアルキルまたは下記に列挙する基:
Figure 0004676960
ここでMeはメチルであるもの、であり、
10およびR20は相互に独立して水素、−(C1−C4)−アルキルまたは−(C1−C3)−パーフルオロアルキルであり、
R15およびR16は相互に独立して水素、−(C1−C4)−アルキル、または一緒になってシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチルまたはシクロヘキシルよりなる群から選択される環を形成し、ここで各環は未置換であるか、または、R10で1〜3回置換されており、そして、
R17は−(C1−C6)−アルキル、−(C1−C6)−アルキル−OH、−(C1−C6)−アルキル−O−(C1−C6)−アルキル、−(C3−C8)−シクロアルキル、−(C1−C6)−アルキル−O−(C1−C8)−アルキル−(C3−C8)−シクロアルキル、−(C1−C6)−アルキル−(C3−C8)−シクロアルキルであり、ここで該シクロアルキル環は未置換であるか−OH、−O−(C1−C4)−アルキルまたはR10で1、2または3回置換されているものであるが、
ただし、R3、R4、R5、R6およびR7の少なくとも1つは18)〜25)で定義した基から選択されるか、または、
ただし、R11とR12はそれらが結合している窒素原子と一緒になって、アゼチジンまたは[1,4]オキサゼパンよりなる群から選択される4〜8員の環を形成し、ここで該環は未置換であるかR13で相互に独立してモノ、ジまたはトリ置換されているか、または
ただし、R17は−(C1−C4)−アルキル−O−(C1−C4)−アルキルである式Iの化合物、全てのその立体異性体形態および何れかの比のその混合物およびその生理学的に耐容性のある塩に関する。
8)本発明は更に、下記物質:
1−[5−(5−クロロ−チオフェン−2−イル)−イソオキサゾール−3−イルメチル]−5−(3−ヒドロキシ−アゼチジン−1−カルボニル)−1H−インドール−2−カルボン酸(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イル)アミド、
1−[5−(5−クロロ−チオフェン−2−イル)−イソオキサゾール−3−イルメチル]−5−(2−ヒドロキシメチル−ピロリジン−1−カルボニル)−1H−インドール−2−カルボン酸(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イル)アミド、
1−[5−(5−クロロ−チオフェン−2−イル)−イソオキサゾール−3−イルメチル]−2−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルカルバモイル)−1H−インドール−2−カルボン酸1−オキソ−[1,3]ジオキソラン−4−イルメチルエステル、
1−[(5−クロロ−ピリジン−2−イルカルバモイル)−メチル]−5−([1,4]オキサゼパン−4−カルボニル)−1H−インドール−2−カルボン酸(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イル)アミド、
1−[(5−クロロ−ピリジン−2−イルカルバモイル)−メチル]−2−(イソプロピル−ピペリジン−4−カルバモイル)−1H−インドール−5−カルボン酸1−(2−メトキシ−エトキシカルボニルオキシ)−エチルエステル、
1−[(6−クロロ−ピリジン−2−イルカルバモイル)−メチル]−5−([1,4]オキサゼパン−4−カルボニル)−1H−インドール−2−カルボン酸(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イル)アミド、
1−[(5−クロロ−ピリジン−2−イルカルバモイル)−メチル]−4−([1,4]オキサゼパン−4−カルボニル)−1H−インドール−2−カルボン酸(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イル)アミド、
4−(3−メトキシ−アゼチジン−1−カルボニル)−1−(3−メトキシ−ベンジル)−1H−インドール−2−カルボン酸(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イル)−アミド、
4−(3−ヒドロキシ−アゼチジン−1−カルボニル)−1−(3−メトキシ−ベンジ
ル)−1H−インドール−2−カルボン酸(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イル)−アミド、
1−[5−(5−クロロ−チオフェン−2−イル)−イソオキサゾール−3−イルメチル]−1H−インドール−2−カルボン酸(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イル)アミド、
1−[(5−クロロ−ピリジン−2−イルカルバモイル)−メチル]−5−(3−ヒドロキシ−アゼチジン−1−カルボニル)−1H−インドール−2−カルボン酸(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イル)アミド、
1−[5−(5−クロロ−チオフェン−2−イル)−イソオキサゾール−3−イルメチル]−3−(4−ヒドロキシ−アゼチジン−1−カルボニル)−1H−インドール−2−カルボン酸(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イル)アミド、
1−[(5−クロロ−ピリジン−2−イルカルバモイル)−メチル]−2−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルカルバモイル)−1H−インドール−4−カルボン酸1−(2−メトキシ−エトキシカルボニルオキシ)−エチルエステル、
1−[5−(5−クロロ−チオフェン−2−イル)−イソオキサゾール−3−イルメチル]−2−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルカルバモイル)−1H−インドール−2−カルボン酸5−メチル−2−オキソ−[1,3]ジオキソール−4−イルメチルエステル、
または、
1−[5−(5−クロロ−チオフェン−2−イル)−イソオキサゾール−3−イルメチル]−2−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルカルバモイル)−1H−インドール−5−カルボン酸5−メチル−2−オキソ−[1,3]ジオキソール−4−イルメチルエステル、
である式Iの化合物に関する。
本明細書においては、アルキルという用語は、その最も広範な意味において、線状、即ち直鎖、または分枝鎖であることができ、そして非環状または環状の基であることができ、または非環状または環状のサブユニットの何れかの組み合わせを含む炭化水素基を意味する。更にまた、本明細書においては、アルキルという用語は表現上、飽和基並びに不飽和の基を包含し、後者の基は二重結合および/または三重結合1つまたは1つより多く、例えば1、2または3つを含むが、ただし、二重結合は芳香族が生じるような態様で環状のアルキル基中に位置してはならない。このような記述全てはアルキル基が他の残基上、例えばアルコキシ残基、アルキルオキシカルボニル残基またはアリールアルキル残基中の置換基として存在する場合にも適用する。「−(C1−C8)−アルキル」または「−(C1−C8)−アルキレン」の例は、炭素原子1、2、3、4、5、6、7または8個を含むアルキル基であり、例えばメチル、メチレン、エチル、エチレン、プロピル、プロピレン、ブチル、ブチレン、ペンチル、ペンチレン、ヘキシル、ヘプチルまたはオクチル、全てのこれらの基のn−異性体、イソプロピル、イソブチル、1−メチルブチル、イソペンチル、ネオペンチル、2,2−ジメチルブチル、2−メチルペンチル、3−メチルペンチル、イソヘキシル、s−ブチル、tBu、t−ペンチル、s−ブチル、t−ブチルまたはt−ペンチルである。「−(C0−C8)−アルキル」または「−(C0−C8)−アルキレン」という用語は炭素原子1、2、3、4、5、6、7または8個を含む炭化水素基である。「−C0−アルキル」または「−C0−アルキレン」という用語は共有結合である。不飽和のアルキル基は例えばアルケニル基、例えばビニル、1−プロペニル、2−プロペニル(=アリル)、2−ブテニル、3−ブテニル、2−メチル−2−ブテニル、3−メチル−2−ブテニル、5−ヘキセニルまたは1,3−ペンタジエニル、またはアルキニル基、例えばエチニル、1−プロピニル、2−プロピニル(=プロパルギル)または2−ブチニルである。アルキル基はまたそれらが置換されている場合に不飽和であることもできる。−(C3−C8)−シクロアルキルの環状のアルキル基の例は、環炭素原子3、4、5、6、7または8個を含むシクロアルキル基、例えばシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチルまたはシクロオクチルであり、これらはまた置換および/または未置換であることができる。不飽和の環状アルキル基および不飽和のシクロアルキル基、例えばシクロペンテニルまたはシクロヘキセニルは何れかの炭素原子を介して結合していることができる。
当然ながら、環状アルキル基は炭素原子少なくとも3個を含まなければならず、そして不飽和のアルキル基は炭素原子少なくとも2個を含まなければならない。即ち、(C1−C8)−アルキルのような基は特に、飽和の非環状の(C1−C8)−アルキル、(C3−C6)−シクロアルキルおよび不飽和の(C2−C8)−アルキル、例えば(C2−C8)−アルケニルまたは(C2−C8)−アルキニルを含むものと理解される。同様に(C1−C4)−アルキルは特に飽和の非環状の(C1−C4)−アルキル、および不飽和の(C2−C4)−アルキル、例えば(C2−C4)−アルケニルまたは(C2−C4)−アルキニルを含むものと理解される。
「単環または2環の6〜14員のアリール」または「−(C6−C14)−アリール」という用語は環内に炭素原子6〜14個を含む芳香族の炭化水素基を意味するものとする。−(C6−C14)−アリール基の例はフェニル、ナフチル、例えば1−ナフチルおよび2−ナフチル、ビフェニリル、例えば2−ビフェニリル、3−ビフェニリルおよび4−ビフェニリル、アントリルまたはフルオレニルである。ビフェニリル基、ナフチル基、および、特に、フェニル基が好ましいアリール基である。
「単環または2環の4〜15員のヘテロサイクリル」または「−(C6−C15)−ヘテロサイクリル」という用語は環炭素原子4〜15個のうちの1つまたは1つより多くが窒
素、酸素またはイオウのようなヘテロ原子で置き換えられている複素環を指す。例はアクリジニル、アザインドール(1H−ピロロピリジニル)、アザベンゾイミダゾリル、アザスピロデカニル、アゼピニル、アゼチジニル、アジリジニル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾフラニル、ベンゾチオフラニル、ベンゾチオフェニル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾトリアゾリル、ベンゾテトラゾリル、ベンゾイソオキサゾリル、ベンゾイソチアゾリル、カルバゾリル、4aH−カルバゾリル、カルボリニル、クロマニル、クロメニル、シンノリニル、デカヒドロキノリニル、4,5−ジヒドロオキサゾリニル、ジオキサゾリル、ジオキサジニル、1,3−ジオキソラニル、1,3−ジオキソレニル、6H−1,5,2−ジチアジニル、ジヒドロフロ[2,3−b]−テトラヒドロフラニル、フラニル、フラザニル、イミダゾリジニル、イミダゾリニル、イミダゾリル、1H−インダゾリル、インドリニル、インドリジニル、インドリル、3H−インドリル、イソベンゾフラニル、イソクロマニル、イソインダゾリル、イソインドリニル、イソインドリル、イソキノリニル(ベンゾイミダゾリル)、イソチアゾリル、イソチアゾリジニル、イソチアゾリニル、イソオキサゾリル、イソオキサゾリニル、イソオキサゾリジニル、2−イソオキサゾリニル、ケトピペラジニル、モルホリニル、ナフチリジニル、オクタヒドロイソキノリニル、オキサジアゾリル、1,2,3−オキサジアゾリル、1,2,4−オキサジアゾリル、1,2,5−オキサジアゾリル、1,3,4−オキサジアゾリル、1,2−オキサ−チエパニル、1,2−オキサチオラニル、1,4−オキサゼパニル、1,2−オキサジニル、1,3−オキサジニル、1,4−オキサジニル、オキサゾリジニル、オキサゾリニル、オキサゾリル、オキセタニル、オキソカニル、フェナントリジニル、フェナントロリニル、フェナジニル、フェノチアジニル、フェノキサチイニル、フェノキサジニル、フタラジニル、ピペラジニル、ピペリジニル、プテリジニル、プリニル、ピラニル、ピラジニル、ピラゾリジニル、ピラゾリニル、ピラゾリル、ピリダジニル、ピリドオキサゾリル、ピリドイミダゾリル、ピリドチアゾリル、ピリジニル、ピリジル、ピリミジニル、ピロリジニル、ピロリジノニル、ピロリニル、2H−ピロリル、ピロリル、キナゾリニル、キノリニル、4H−キノリジニル、キノキサリニル、キヌクリジニル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロイソキノリニル、テトラヒドロキノリニル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロピリジニル、テトラヒドロチオフェニル、テトラジニル、テトラゾリル、6H−1,2,5−チアジアジニル、1,2,3−チアジアゾリル、1,2,4−チアジアゾリル、1,2,5−チアジアゾリル、1,3,4−チアジアゾリル、チアントレニル、1,2−チアジニル、1,3−チアジニル、1,4−チアジニル、1,3−チアゾリル、チアゾリル、チアゾリジニル、チアゾリニル、チエニル、チエタニル、チエノチアゾリル、チエノオキサゾリル、チエノイミダゾリル、チエタニル、チオモルホリニル、チオフェノリル、チオフェニル、チオピラニル、1,2,3−トリアジニル、1,2,4−トリアジニル、1,3,5−トリアジニル、1,2,3−トリアゾリル、1,2,4−トリアゾリル、1,2,5−トリアゾリル、1,3,4−トリアゾリルおよびキサンテニルである。
好ましいものはベンゾイミダゾリル、1,3−ベンゾジオキソリル、ベンゾフラニル、ベンゾチアゾリル、ベンゾチオフェニル、ベンゾオキサゾリル、クロマニル、シンノリニル、2−フリル、3−フリル;イミダゾリル、インドリル、インダゾリル、イソクロマニル、イソインドリル、イソキノリニル、イソチアゾリル、イソオキサゾリル、オキサゾリル、フタラジニル、プテリジニル、プリニル、ピラジニル、ピラゾリル、ピリダジニル、ピリドイミダゾリル、ピリドピリジニル、ピリドピリミジニル、2−ピリジル、3−ピリジル、4−ピリジル、ピリミジニル、ピロリル;2−ピロリル、3−ピロリル、キノリニル、キナゾリニル、キノキサリニル、テトラゾリル、チアゾリル、2−チエニルおよび3−チエニルである。
同様に好ましいものは:
Figure 0004676960
である。
「het」または「ヘテロ原子1、2、3または4個を含む3〜7員の環状の基」という用語はアゼピン、アゼチジン、アジリジン、アジリン、1,4−ジアゼパン、1,2−ジアゼピン、1,3−ジアゼピン、1,4−ジアゼピン、ジアジリジン、ジアジリン、ジオキサゾール、ジオキサジン、ジオキソール、1,3−ジオキソレン、1,3−ジオキソラン、フラン、イミダゾール、イミダゾリン、イミダゾリジン、イソチアゾール、イソチアゾリジン、イソチアゾリン、イソオキサゾール、イソオキサゾリン、イソオキサゾリジン、2−イソオキサゾリン、ケトモルホリン、ケトピペラジン、モルホリン、1,2−オキサチエパン、1,2−オキサチオラン、1,4−オキサゼパン、1,2−オキサジン、1,3−オキサジン、1,4−オキサジン、オキサゾール、オキサジリジン、オキセタン、オキシラン、ピペラジン、ピペリジン、ピラン、ピラジン、ピラゾール、ピラゾリン、ピラゾリジン、ピリダジン、ピリジン、ピリミジン、ピロール、ピロリジン、ピロリジノン、ピロリン、テトラヒドロフラン、テトラヒドロピラン、テトラヒドロピリジン、テトラジン、テトラゾール、チアジアジン、チアジアゾール、1,2−チアジン、1,3−チアジン、1,4−チアジン、1,3−チアゾール、チアゾール、チアゾリジン、チアゾリン、チエニル、チエタン、チオモルホリン、チオピラン、1,2,3−トリアジン、1,2,4−トリアジン、1,3,5−トリアジン、1,2,3−トリアゾールまたは1,2,4−トリアゾールのような化合物から誘導できる複素環の構造を指す。
「R1−N−R2−Vは4〜8員の環状の基を形成できる」または「R11およびR12はそれらが結合している窒素原子と一緒になって、窒素原子以外に酸素、イオウおよび窒素から選択される同じかまたは異なる環へテロ原子1または2個を含むことができる4〜8員の単環の複素環を形成できる」という用語はアゼパン、アゼピン、アゼート、アゼチジン、アゾカン、[1,3]ジアゼート、[1,3]ジアゼチジン、[1,4]ジアゾカン、[1,5]ジアゾカン、1,2−ジヒドロ−[1,3]ジアゼート、1,2−ジヒドロ−アゼート、2,3−ジヒドロ−アゼート、1,2−ジヒドロ−[1,2,3]トリアゼート、1,4−ジヒドロ−[1,2,3]トリアゼート、ジオキサゾール、ジオキサジン、1,4−ジアゼパン、1,2−ジゼピン、1,3−ジアゼピン、1,4−ジアゼピン、イミダゾール、イミダゾリン、イミダゾリジン、イソチアゾール、イソチアゾリジン、イソチアゾリン、イソオキサゾール、イソオキサゾリン、イソオキサゾリジン、2−イソオキサゾリン、ケトピペラジン、モルホリン、[1,3]オキサゼパン、[1,4]オキサゼパン、2H−[1,2]オキサゼート、4H−[1,2]オキサゼート、2H−[1,3]オキサゼート、[1,2]オキサゼチジン、[1,3]オキサゼチジン、[1,4]オキサゾカン、オキサゾール、ピペラジン、ピペリジン、ピラジン、ピラゾール、ピラゾリン、ピラゾリジン、ピリダジン、ピリジン、ピリミジン、ピロール、ピロリジン、ピロリジノン、ピロリン、テトラヒドロピリジン、テトラジン、テトラゾール、チアゾール、チアジアゾール、チアセパン、[1,2]チアゼート、[1,3]チアゼート、4H−[1,2]チアゼート、2H−[1,2]チアゼート、2H−[1,3]チアゼート、[1,2]チアゼチジン、[1,3]チアゼチジン、[1,4]チアゾカン、[1,5]チアゾカン、チアゾリジン、チアゾリン、チオモルホリン、[1,2,3]トリアゼート、[1,2,3]トリアゼチジン、1,2,3−トリアジン、1,2,4−トリアジン、1,3,5−トリアジン、1,2,3−トリアゾールまたは1,2,4−トリアゾールのような化合物から誘導できる複素環の構造を指す。
「R15およびR16はそれらが結合している炭素原子と一緒になって3〜6員の炭素環を形成できる」という用語はシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチルまたはシクロヘキシルのような化合物から誘導できる構造を指す。
「R1およびR7はそれらが結合している原子と一緒になって窒素、イオウまたは酸素から選択されるヘテロ原子1、2、3または4個までを含む6〜8員の環状の基を形成できる」という用語は、アゾカン、アゾカン−2−オン、シクロヘプチル、シクロヘキシル、シクロオクタン、シクロオクテン、1,4−ジアゼパン、1,2−ジアゼピン、1,3−ジアゼピン、1,4−ジアゼピン、[1,4]ジアゾカン、[1,2]ジアゾカン−3−オン、[1,3]アゾカン−2−オン、ジオキサジン、[1,4]ジオキソカン、ジオキソール、ケトピペラジン、モルホリン、1,2−オキサ−チエパン、1,4−オキサゼパン、1,2−オキサジン、1,3−オキサジン、1,4−オキサジン、[1,4]オキサゾカン、[1,3]オキサゾカン−2−オン、オキソカン、オキソカン−2−オン、フェニル、ピペラジン、ピペリジン、ピラン、ピラジン、ピリダジン、ピリミジン、5,6,7,8−テトラヒドロ−1H−アゾシン−2−オンまたはチオモルホリンのような化合物から誘導できる構造を指す。
複素環の上記列挙した名称の多くは不飽和または芳香族の環系の化学名であるという事実は4〜15員の単環または多環の基のみが対応する不飽和の環系から誘導されることを意味するわけではない。記載した名称は環の大きさおよびヘテロ原子の数およびその相対的位置に関して環系を説明する役割のみを有する。上記した通り、4〜15員の単環または多環の基は飽和、または部分不飽和、または芳香族であることができ、そして即ち、上記した複素環自体からのみならず全てのその部分的または完全に水素化された類縁体から、そして、そのより不飽和度の高い類縁体からも適宜誘導できる。この基を誘導してよい前記列挙した複素環の完全または部分水素下の類縁体の例として、以下のもの、即ち、ピロリン、ピロリジン、テトラヒドロフラン、テトラヒドロチオフェン、ジヒドロピリジン、テトラヒドロピリジン、ピペリジン、1,3−ジオキソラン、2−イミダゾリン、イミダゾリジン、4,5−ジヒドロ−1,3−オキサゾール、1,3−オキサゾリジン、4,5−ジヒドロ−1,3−チアゾール、1,3−チアゾリジン、パーヒドロ−1,4−ジオキサン、ピペラジン、パーヒドロ−1,4−オキサジン(=モルホリン)、パーヒドロ−1,4−チアジン(=チオモルホリン)、パーヒドロアゼピン、インドリン、イソインドリン、1,2,3,4−テトラヒドロキノリン、1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン等が挙げられる。
「−(C1−C3)−パーフルオロアルキルという用語は部分的または完全にフッ素化されたアルキル基であり、これは−CF3、−CHF2、−CH2F、−CHF−CF3、−CHF−CHF2、−CHF−CH2F、−CH2−CF3、−CH2−CHF2、−CH2−CH2F、−CF2−CF3、−CF2−CHF2、−CF2−CH2F、−CH2−CHF−CF3、−CH2−CHF−CHF2、−CH2−CHF−CH2F、−CH2−CH2−CF3、−CH2−CH2−CHF2、−CH2−CH2−CH2F、−CH2−CF2−CF3、−CH2
CF2−CHF2、−CH2−CF2−CH2F、−CHF−CHF−CF3、−CHF−CHF−CHF2、−CHF−CHF−CH2F、−CHF−CH2−CF3、−CHF−CH2−CHF2、−CHF−CH2−CH2F、−CHF−CF2−CF3、−CHF−CF2−CHF2、−CHF−CF2−CH2F、−CF2−CHF−CF3、−CF2−CHF−CHF2、−CF2−CHF−CH2F、−CF2−CH2−CF3、−CF2−CH2−CHF2、−CF2−CH2−CH2F、−CF2−CF2−CF3、−CF2−CF2−CHF2または−CF2−CF2−CH2Fのような基から誘導できる。
「−(C1−C3)−パーフルオロアルキレン」という用語は部分的または完全にフッ素化されたアルキレン基であり、これは−CF2−、−CHF−、−CHF−CHF2−、−CHF−CHF−、−CH2−CF2−、−CH2−CHF−、−CF2−CF2−、−CF2−CHF−、−CH2−CHF−CF2−、−CH2−CHF−CHF−、−CH2−CH2−CF2−、−CH2−CH2−CHF、−CH2−CF2−CF2−、−CH2−CF2−CHF−、−CHF−CHF−CF2−、−CHF−CHF−CHF−、−CHF−CH2−CF2−、−CHF−CH2−CHF−、−CHF−CF2−CF2−、−CHF−CF2−CHF−、−CF2−CHF−CF2−、−CF2−CHF−CHF−、−CF2−CH2−CF2−、−CF2−CH2−CHF−、−CF2−CF2−CF2−または−CF2−CF2−CHFような基から誘導できる。
「オキソ基」または「=O」という用語はカルボニル(−C(O)−)またはニトロソ(−N=O)のような基を指す。
ハロゲンはフッ素、塩素、臭素またはヨウ素、好ましくはフッ素、塩素または臭素、特に好ましくは塩素または臭素である。
式Iの化合物中に存在する光学活性の炭素原子は相互に独立してR配置またはS配置を有することができる。式Iの化合物は純粋なエナンチオマーまたは純粋なジアステレオマーの形態、または、エナンチオマーおよび/またはジアステレオマーの混合物の形態、例えばラセミ混合物の形態で存在できる。本発明は純粋なエナンチオマーおよびエナンチオマーの混合物並びに純粋なジアステレオマーおよびジアステレオマーの混合物に関する。本発明は式Iの立体異性体2つまたはそれより多くの混合物を含み、そして、混合物中の立体異性体の全ての比を包含する。式Iの化合物がE異性体またはZ異性体(またはシス異性体またはトランス異性体)として存在できる場合は、本発明は純粋なE異性体および純粋なZ異性体および全ての比のE/Z混合物の両方に関する。本発明はまた式Iの化合物の全ての互変異性形を包含する。
E/Z異性体を含むジアステレオマーは例えばクロマトグラフィーにより個々の異性体に分離できる。ラセミ混合物は慣用的な方法、例えばキラル相上のクロマトグラフィーにより、または、分割により、例えば光学活性の酸または塩基を用いて得られたジアステレオマー塩の結晶化により2つのエナンチオマーに分離することができる。式Iの立体化学的に均一な化合物もまた、立体化学的に均一な原料を用いるか、または、立体選択的反応を用いることにより得ることができる。
式Iの化合物の生理学的に耐容性のある塩は生理学的に許容される、特に製薬上利用可能な塩である非毒性の塩である。酸の基、例えば、カルボキシル基COOHを含む式Iの化合物のこのような塩は、例えばアルカリ金属塩またはアルカリ土類金属塩、例えばナトリウム塩、カリウム塩、マグネシウム塩およびカルシウム塩、および、生理学的に耐容性のある第4アンモニウムイオン、例えばテトラメチルアンモニウムまたはテトラエチルアンモニウムとの塩、およびアンモニアおよび生理学的に忍容性のある有機アミン、例えばメチルアミン、ジメチルアミン、トリメチルアミン、エチルアミン、トリエチルアミン、エタノールアミンまたはトリス−(2−ヒドロキシエチル)アミンとの酸付加塩である。式Iの化合物に含まれる塩基の基、例えばアミノ基またはグアニジノ基は例えば無機酸、例えば塩酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸またはリン酸と、または、有機カルボン酸およびスルホン酸、例えばギ酸、酢酸、シュウ酸、クエン酸、乳酸、リンゴ酸、コハク酸、マロン酸、安息香酸、マレイン酸、フマル酸、酒石酸、メタンスルホン酸またはp−トルエンスルホン酸と酸付加塩を形成する。
塩基の基と酸性の基、例えばグアニジノ基およびカルボキシル基を同時に含んでいる式Iの化合物は、やはり本発明に包含される両性イオン(ベタイン)として存在できる。
式Iの化合物の塩は当業者のよく知る慣用的な方法、例えば溶媒または分散媒体中で式Iの化合物を無機または有機の酸または塩基と混合することにより、または、他の塩からカチオン交換またはアニオン交換により得ることができる。本発明はまた低い生理学的耐容性のために医薬品中に直接は適していないが、例えば式Iの化合物を更に化学修飾するための中間体として、または、生理学的に耐容性のある塩の製造のための原料として適するような、式Iの化合物の塩も全て包含する。本発明は更に式Iの化合物の全ての溶媒和物、例えば水和物またはアルコール付加物も包含する。本発明は更に、式Iの化合物の誘導体および修飾物、例えばプロドラッグ、保護された形態、および、他の生理学的に耐容性のある誘導体、並びに式Iの化合物の活性な代謝産物も包含する。本発明は特に生理学的条件下において式Iの化合物に変換され得る式Iの化合物のプロドラッグおよび保護された形態に関する。式Iの化合物の適当なプロドラッグ、即ち例えば溶解度、生物学的利用能または作用持続時間に関して所望の態様で改良されている特性を有する式Iの化合物の化学修飾誘導体は当業者の知るとおりである。プロドラッグに関するより詳細な情報は標準的な文献、例えば、全て参照により本明細書に組み込まれるDesign of Prodrugs,H.Bundgaard(ed.),Elsevier,1985;Fleisher et al.,Advanced Drug Delivery Reviews 19(1996)115−130;またはH.Bundgaard,Drugs of the Future 16(1991)443に記載されている。式Iの化合物のために適するプロドラッグは特にアシル化可能な窒素含有基、例えばアミノ基およびグアニジノ基のアシルプロドラッグおよびカーバメートプロドラッグおよび式Iの化合物に存在するカルボン酸のエステルプロドラッグおよびアミドプロドラッグである。アシルプロドラッグおよびカーバメートプロドラッグにおいては、このような基中の窒素原子上の水素原子1つまたは1つより多く、例えば1つまたは2つがアシル基またはカーバメート、好ましくは(C1−C6)−アルキルオキシカルボニル基で置き換えられている。アシルプロドラッグまたはカーバメートプロドラッグのための適当なアシル基およびカーバメート基は例えばRp1−CO−およびRp2O−CO−であり、ここでRp1は水素、(C1−C18)−アルキル、(C3−C8)−シクロアルキル、(C3−C8)−シクロアルキル−(C1−C4)−アルキル、(C6−C14)−アリール、Het−、(C6−C14)−アリール−(C1−C4)−アルキル−またはHet−(C1−C4)−アルキル−であり、そしてRp2は水素を除きRp1について示した意味を有する。
特に好ましい式Iの化合物は、基の2つまたはそれより多くが式Iの好ましい化合物に関し前に記載したとおり定義されるか、基がその一般的定義において、または、前に記載した好ましい化合物の定義において示される基の特定の意味の1つまたはそれより多くを有するものである。
式Iの全ての好ましい化合物に関しても、全てのその立体異性体の形態および何れかの比のその混合物およびその生理学的に許容される塩は明らかに本発明の主題であり、そのプロドラッグも同様である。同様に、やはり式Iの全ての好ましい化合物において、分子内に1つ以上存在する全ての基は相互に独立して同じかまたは異なっている。
式Iの化合物は自体公知であり当業者の知る操作法および手法を用いて製造できる。式Iの化合物の製造において適用できる一般的な合成の操作法において使用される原料およびビルディングブロックは当業者が容易に入手できるものである。多くの場合においてこれらは市販されているか、または、文献に記載されている。それ以外の場合は、それらは文献記載の操作法と同様にして、または、本出願に記載した操作法またはそれと類似の方法により、容易に入手できる前駆体化合物から製造できる。
一般的に、式Iの化合物は、例えば式Iから逆合成的に誘導できるフラグメント2つまたはそれより多くを連結することにより収束的合成の過程において製造できる。より詳しくは、適当に置換された原料インドール誘導体を式Iの化合物の製造におけるビルディングブロックとして使用する。市販されていない場合は、このようなインドール誘導体はインドール環系の形成に関するよく知られた標準的な操作法、例えばFisher indole synthesis, the Madelung indole synthesis, the indose stnthesis starting from
N−chloroanilines and E−ketosulfides, Gassman et al.,the Bischler indole synthesis, the Reissert indole synthesis, Nenitzescu indole synthesisに従って製造できる。適当な前駆体分子を選択することにより、これらのインドールの合成はインドール系の種々の位置への種々の置換基の導入を可能とし、これを化学的に修飾することができ、これにより、最終的に所望の置換基パターンを有する式Iの化合物に到達できる。インドールの化学およびその製造のための合成操作法に関する多くの詳細および文献参考例が記載されている包括的な論文の1つとしてW.J.Houlihan(ed.)“Ind
oles,Part One”, volume 25,1972,“The Chemistry of Heterocyclic Compounds”,A.Weissberger and E.C.Taylor (ed.),John Wiley &
Sonsを参照できる。
式Iの化合物の製造のための原料として適している多くの市販のインドール誘導体の例は、以下の通り(列挙した酸は遊離の酸自体として、および/または、メチルまたはエチルエステルとして市販されている):インドール−2−カルボン酸、インドール−3−カルボン酸、インドール−3−酢酸、3−(3−インドリル)−プロピオン酸、インドール−2,3−ジカルボン酸、3−エトキシカルボニルメチル−インドール−2−カルボン酸、3−メチル−インドール−2−カルボン酸、5−フルオロインドール−2−カルボン酸、5−クロロ−インドール−2−カルボン酸、5−ブロモ−インドール−2−カルボン酸、5−メトキシ−インドール−2−カルボン酸、5−ヒドロキシ−インドール−2−カルボン酸、5,6−ジメトキシ−インドール−2−カルボン酸、4−ベンジルオキシ−インドール−2−カルボン酸、5−ベンジルオキシ−インドール−2−カルボン酸、6−ベンジルオキシ−インドール−2−カルボン酸、5−メチル−インドール−2−カルボン酸、5−エチル−インドール−2−カルボン酸、7−メチル−インドール−2−カルボン酸、4−メトキシ−インドール−2−カルボン酸、6−メトキシ−インドール−2−カルボン酸、4,6−ジメトキシ−インドール−2−カルボン酸、4,6−ジクロロ−インドール−2−カルボン酸、5−ニトロ−インドール−2−カルボン酸、5−メチルスルホニル−インドール−2−カルボン酸、7−ニトロ−インドール−2−カルボン酸、7−t−ブチルカルボニルアミノ−インドール−2−カルボン酸、7−(3−トリフルオロススメチルベンゾイルアミノ)−インドール−2−カルボン酸、7−(4−メトキシフェニルスルホニルアミノ)−インドール−2−カルボン酸、5−ブロモ−3−メチル−インドール−2−カルボン酸、3−(2−カルボキシエチル)−6−クロロインドール−2−カルボン酸である。
原料のインドール誘導体を合成しなければならない場合は、これは例えば上記したよく知られたインドール合成に従って行うことができる。以下にそれらを概説するが、それらは文献において包括的に考察されている標準的な操作法であり、当業者がよく知るものである。
Fischerのインドール合成は例えば種々の方法で得られる下記式2:
Figure 0004676960
[式中R30、R31およびR32およびnは広範な意味を有する]のフェニルヒドラゾンの酸環化を包含する。水素およびアルキルのほかに、R31およびR32は特にエステル基または置換基としてエステル基を担持したメチルまたはエチル基または2,2,2−トリフルオロエチル基を指すこともでき、これにより式Iの化合物の基R2および/またはR3中に存在する(CH2p−CO部分のインドール分子への取り込みを可能とする。Fischer合成によるインドール誘導体の合成を説明する多くの文献の例として、上記したHoilihan編の著作のほかに、以下の文献、即ち、F.G.Salituro et al.,J.Med.Chem.33(1990)2944;N.M.Gray et al.,J.Med.Chem.34(1991)1283;J.Sh.Chikvaidze et al.,Khim.Geterotsikl.Soedin.(1991)1508;S.P.Hiremath et al.,Indian J.Chem.19(1980)770;J.Bornstein,J.Amer.Chem.Soc.79(1957)1745;S.Wagaw,B.Yang and S.Buchwald,J.Am.Chem.Soc.121(1999)10251または Y.Murakami,Y.Yokoyama,T.Miura, H.Hirasawa Y.Kamimura and M.Izaki,Heterocycles 22(1984)1211を挙げることができる。
Reissertのインドール合成は例えば下記式3:
Figure 0004676960
[式中基R30は広範な意味を有し、ベンゼン環の全ての位置に存在できる]のo−ニトロフェニルピルビン酸またはそのエステルの還元的環化を包含する。Reissertインドール合成はインドール−2−カルボン酸の誘導体をもたらす。式3のピルビン酸誘導体は置換o−ニトロトルエンとのシュウ酸エステルの縮合により得ることができる。文献として、上記したHoilihan編の書物およびその引用文献のほかに、以下の文献、即ち、H.G.Lindwall and G.J.Mantell,J.Org.Chem.18(1953)345またはH. Burton and J.L.Stoves,J.Chem.Soc.(1937)1726またはW.Noland,F.Baude,Org.Synth Coll.Vol.V,J.Wiley,New York,(1973)567が挙げられる。
インドール構造への位置選択的接近のための別の方法は、パラジウム触媒を使用し、例えば式4のo−ハロアニリン(X=Cl,Br,I)またはo−トリフルオロメタンスルホニルアニリン(X=OTf)をJ.Ezquerra,C.Pedregal.C.Lamas,J.Barluenga,M.Perez,M.Garcia−Martin,J.Gonzalez,J.Org.Chem.61(1996)5805;またはF.Ujjainwalla,D.Warner,Tetrahedron Lett.39(1998)5355および更にA.Rodriguez,C.Koradin,W.Dohle,P.Knochel,Angew.Chem.112(2000)2607;またはR.Larock,E.Yum,M.Refvik,J.Org.Chem.63(1998)7653;R.Larock,E.Yum,J.Am.Chem.Soc.113(1991)6689;K.Roesch;R.Larock,J.Org.Chem.66(2001)412を採用することにより数種のアルキンを利用してインドールに環化することができる。
Figure 0004676960
或は、インドール構造は以下に記載するとおりC.Chen,D.Liebermann,R.Larsen,T.Verhoeven and P.Reider, J.Org.Chem.62.(1997)2676の記載した操作法を採用して変更することによりパラジウム触媒下に種々のケトンを用いて構築できる。
Figure 0004676960
Bischlerのインドール合成法によれば、例えば式10:
Figure 0004676960
のV−アニリノケトンを環化してインドール誘導体とすることができる。
Nenitzescuのインドール合成は5位にヒドロキシル基を担持したインドール−3−カルボン酸誘導体への価値ある経路を与える。これは例えば下記式11および12:
Figure 0004676960
の化合物のE−アミノカプロラクトンとのp−ベンゾキノンの反応を包含する。
特異的に置換されたインドール誘導体を得るための別の経路は、例えば、例えば水素化によるインドールの還元によるか、または、適当なフェニルエチルアミン誘導体の環化により容易に得ることができる2,3−ジヒドロインドール(インドリン)を経由して進行する。インドリンは種々の親電子芳香族置換反応を起こすことができ、これによりインドール分子のベンゼン核内へはそのような反応では直接導入できない種々の置換基をベンゼン核に導入することができる。次にインドリンを例えばクロラニルのような試薬または水素アクセプターと共にパラジウムを用いて、相当するインドールまで脱水素することができる。ここでもまた、これらの合成に関する詳細は上記したHoulihan編の書物に記載されている。
Figure 0004676960
更にまた、2H−インドールは、後に記載する通りI.Hasan,E.Marinelli,L.Lin,F.Fowler,A.Levy,J.Org.Chem.46(1981)157; T.Kline J.Heterocycl.Chem.22(1985)505;J.−R.Dormoy,A.Heymes,Tetrahedron 49,(1993)2885;E.Desarbre,S.Coudret,C.Meheust,J.−Y.Merour,Tetrahedron 53(1997)3637に従って、式13のインドールの2位のリチウム化およびその後の二酸化炭素またはアルキルクロロホルメートとの反応により相当するカルボン酸またはカルボン酸エステルに変換することができる。
45は水素または保護基、例えばベンゼンスルホニルまたはt−ブトキシカルボニルを示す。
原料における置換基に応じて、特定のインドール合成においては、位置異性体の混合物が得られるが、これは現代の分離技術、例えば分取HPLCにより分離することができる。
更にまた、式Iのインドール環系内のベンゼン核内および複素環核内に所望の置換基を得るためには、インドール合成の間に環内に導入された官能基を化学的に修飾できる。例えば、2位または3位に水素原子を担持したインドールは、相当する位置にエステル基を担持したインドールのケン化およびその後の脱カルボキシル化により得ることもできる。2位または3位のカルボン酸基および酢酸基はカルボン酸の鎖伸長のための通常の反応によりその同族体に変換することができる。ハロゲン原子は、例えばJ.C.Powers,J.Org.Chem.31(1966)2627に記載の方法に準じて五塩化リンのようなハロゲン化剤に対応するインドリノンを反応させることにより2位または3位に導入できる。このような合成のための原料インドリノンは2−アミノフェニル酢酸から得ることができる。3位にハロゲン置換基を担持する式Iの化合物の製造のための原料インドール誘導体は以下に記載する文献に記載された操作法に従って得ることもできる。3位における1H−インドール−2−カルボン酸エチルエステルのフッ素化のためには、N−フルオロ−2,4,6−トリメチルピリジニウムトリフレートが選択すべき試薬である(T.Umemoto,S.Fulami,G.Tomizawa,K.Harasawa.K.Kawada,K.TomitaJ.Am.Chem.Soc.112(1990)8563)。ベンゼン中のスルフリルクロリドとの反応による3位の1H−インドール−2−カルボン酸エチルエステル誘導体の塩素化は3−クロロ−1H−インドール−2−カルボン酸エチルエステルを生成し(Chem.Abstr.1962,3441i−3442b);同様の結果はNCSを用いて得ることもできる(D.Comins,M.Killpack,Tetrahedron Lett.33(1989)4337;M.Brennan,K.Erickson,F.Szmlac,M.Tansey,J.Thornton,Heterocycles 24(1986)2879)。3位の1H−インドール−2−カルボン酸エチルエステル誘導体の臭素化は、NBSとの反応により達成することができる(M.Tani,H.Ikegami,M.Tashiro,T.Hiura,H.Tsukioka,Heterocycles 34(1992)2349)。上記した操作法と同様に、NISを3位の1H−インドール−2−カルボン酸エチルエステル誘導体のヨウ素化のために効率よく使用できる。更にまた3位の1H−インドール−2−カルボン酸エチルエステル誘導体のヨウ素化のためにはヨウ素の使用が効率的である(T.Sakamoto,T.Nagano,Y.Kondo,H.Yamanaka Chem.Pharm.Bull.36(1998)2248)。
特にインドール環系に存在する基は種々の反応により修飾でき、即ち所望の基R1a、R1b、R1c、R1dおよびR1eが得られる。例えばにトロ基は種々の還元剤、例えばスルフィド、ジチオナイト、コンプレックス水素化物を用いて、または、接触還元により、アミノ基に還元できる。ニトロ基の還元はまた式Iの化合物の合成のより後半の段階で行ってもよく、そしてニトロ基からアミノ基への還元はまた別の官能基に対して行われる反応と同時に、例えば、シアノ基のような基を硫化水素と反応させる際に、または、基を水素化する際に行ってもよい。基R1a-eを導入または誘導するためには、次にアミノ基をアルキル化のための標準的操作法に従って、例えば(置換)アルキルハロゲニドとの反応により、または、カルボニル化合物の還元的アミノ化により、アシル化のための標準的操作法に従って、例えば、活性カルボン酸誘導体、例えばクロリド、無水物、活性エステルまたは他のものとの反応により、または、活性化剤の存在下のカルボン酸との反応により、または、スルホニル化のための標準的操作法に従って、例えばスルホニルクロリドとの反応により、修飾することができる。カルボン酸、カルボン酸クロリドまたはカルボン酸エステルはF.Santangelo,C.Casagrande,G.Norcini,F.Gerli,Synth.Commun.23(1993)2717;P.Beswick,C.Greenwood,T.Mowlem,G.Nechvatal,D.Widdowson,Tetrahedron 44(1988)7325;V.Collot,M.Schmitt,P.Marwah,J.Bourguignon,Heterocylces 51(1999)2823に記載した操作法により導入できる。インドール構造中に存在するトリフレートまたはノナフレートを介したハロゲンまたはヒドロキシ基、または、ジアゾニウム塩を介した、または、相当するスズ酸塩への相互変換後の第一級アミン、またはボロン酸は、種々の他の官能基、例えば−CN、−CF3、エーテル、酸、エステル、アミド、アミン、アルキルまたはアリール基に、遷移金属、即ちパラジウムまたはニッケル触媒または銅塩または例えば以下に記載する試薬を用いることにより変換することができる(F.Diederich,P.Stang,Metal−catalyzed Cross−coupling Reactions,Wiley−VCH,1998;or M.Beller,C.Bolm,Transition Metals for Organic Synthesis,Wiley−VCH,1998;J.Tsuji,Palladium Reagents and Catalysts,Wiley,1996;J.Hartwig,Angew.Chem.110(1998)2154;B.Yang,S.Buchwald,J.Organomet.Chem.576(1999)125;T.Sakamoto,K.Ohsawa,J.Chem.Soc.Perkin Trans I,(1999),2323;D.Nichols,S.Frescas,D.Marona−Lewicka,X.Huang,B.Roth,G.Gudelsky,J.Nash,J.Med.Chem,37(1994),4347;P.Lam,C.Clark,S.Saubern,J.Adams,M.Winters,D.Chan,A.Combs,Tetrahedron Lett.,39(1998)2941;D.Chan,K.Monaco,R.Wang,M.Winters,Tetrahedron Lett.39(1998)2933;V.Farina,V.Krishnamurthy,W.Scott,The Stille Reaction,Wiley,1994;A.Klaspars,X.Huang,S.Buchwald,J.Am.Chem.Soc.124(2002)7421;F.Kwong,A.Klapars,S.Buchwald,Org.Lett.4(2002)581;M Wolter,G.Nordmann,G.Job,S.Buchwald,4(2002)973)。
ベンゼン核内に存在するエステル基を加水分解して相当するカルボン酸とし、これを活性化後に標準的な条件下アミンまたはアルコールと反応させる。ベンゼン核に存在するエーテル基、例えばベンジルオキシ基または他の容易に開裂できるエーテル基は、開裂してヒドロキシ基とすることができ、これを次に種々の試薬、例えばエーテル化剤または活性化剤と反応させることにより、ヒドロキシ基を他の基と置き換えることができる。イオウ含有基を同様に反応させることができる。
種々の反応物のほかに、パラレル合成法の適用によりインドール環系に結合した基R50またはR8'を修飾するための合成の過程の間、パラジウム、ニッケルまたは銅の触媒が極めて有用である場合がある。このような反応は、例えばF.Diederich,P.Stang,Metal−catalyzed Cross−coupling Reactions,Wiley−VCH,1998;またはM.Beller,C.Bolm,Transition Metals for Organic Synthesis,Wiley−VCH,1998;J.Tsuji,Palladium Reagents and Catalysts,Wiley,1996;J.Hartwig,Angew.Chem.110(1998),2154;B.Yang,S.Buchwald,J.Organomet.Chem.576(1999),125;P.Lam,C.Clark,S.Saubern,J.Adams,M.Winters,D.Chan,A.Combs,Tetrahedron Lett.39(1998),2941;D.Chan,K.Monaco,R.Wang,M.Winters,Tetrahedron Lett.39(1998),2933;J.Wolfe,H.Tomori,J.Sadight,J.Yin,S.Buchwald,J.Org.Chem.65(2000),1158;V.Farina,V.Krishnamurthy,W.Scott,The Stille Reaction,Wiley,1994;A.Klaspars,X.Huang,S.Buchwald,J.Am.Chem.Soc.124(2002)7421;F.Kwong,A.Klapars,S.Buchwald,,Org.Lett.4(2002),581;M.Wolter,G.Nordmann,G.Jobs,S.Buchwald,4(2002)973)に記載されている。
官能基の変換に関する前述の反応は更に、一般的には、有機化学のテキストブック、例えばM.Smith,J.March,March's Advanced
Organic Chemistry,Wiley−VCH,2001 and in
treatises like Houben−Weyl,“Metho
den der Organischen Chemie” (Methods
of Organic Chemistry),Georg Thieme Verlag,Stuttgart,Germany,or “Organic Re
actions”,John Wiley & Sons,New York,or R.C.Larock,“ Comprehensive Organic Transformations”,Wiley−VCH,2nd ed (1999),B.Trost,I.Fleming (eds.) Comprehensive Organic Synthesis,Pergamon,1991;A.Katritzky,C.Rees,E.Scriven Comprehensive Heterocyclic Chemistry II,Elsevier Science,1996に広範囲に記載されており、これらから反応に関する詳細および原典文献を知ることができる。本例の場合は官能基がインドール環に結合しているために、特定の場合には、反応条件を特に適合させること、変換反応に原則として採用される種々の試薬から特定の試薬を選択すること、またはその他の点において特定の手段を用いて所望の変換を達成すること、例えば保護基の技術を使用することが必要となる場合がある。しかしながら、そのような場合における適当な反応の変形例および反応条件を発見することは当業者には如何なる問題も呈さない。式Iの化合物のインドール環の1位の基およびインドール環の2位および/または3位のCOR8基に存在する構造的なエレメントは、それ自体当業者によく知られている操作法を用いて後に記載するもののようなパラレル合成法を用いて連続反応工程により上記した通り得られる原料ベンゾイミダゾール誘導体内に導入することができる。基R8'は例えば相当する式14のカルボン酸を式HR8'の化合物と、即ち、式HN(R1')R2'−V−G−Mのアミンと縮合することにより式14に導入でき、式15の化合物とすることができる。このようにして得られた式15の化合物はすでに所望の最終基を含んでおり、即ち、基R8'およびR50は式Iにおいて定義した基−N(R1)R2−V−G−MおよびR0−Q−であることができるか、或は、場合によりこのようにして得られた式15の化合物において、後に、基R8'および基R50をそれぞれ基−N(R1)R2−V−G−MおよびR0−Q−に変換して式Iの所望の化合物とする。
Figure 0004676960
即ち、基R8'およびそこに含まれる基R1'およびR2'−V−G−Mはそれぞれ上記したR1およびR2−V−G−Mの意味を有するか、または基R1'およびR2'−V−G−Mのほかに、官能基は、後に変換されて最終的な基R1およびR2−V−G−Mとなることができる基の形態で存在することもでき、即ち官能基は前駆体基または誘導体の形態、例えば保護された形態で存在できる。式Iの化合物の製造の過程において、一般的には、対応する合成における望ましくない反応または副反応を低減または防止する、後に所望の官能基に変換される前駆体基の形態の官能基を導入すること、または、合成の問題に適合した保護基の手法により官能基を一時的にブロックすることが好都合または必要である。このような手法は当該分野でよく知られている(例えばGreene and Wuts, Protective Groups in Organic Synthesis,Wiley,1991またはP. Kocienski, Protecting Groups,Thieme 1994を参照)。前駆体基の例はシアノ基またはニトロ基である。シアノ基は後の工程においてカルボン酸誘導体に変換するか、または、アミノエチル基に還元するか、またはにトロ基は接触還元のような還元によりアミノ基とすることにより、変換してよい。保護基はまた固相の意味を有することができ、そして固相からの脱離は保護基の除去に相当する。このような手法の使用は当業者の知るとおりである(Burgess K(Ed.)Solid Phase Organic Synthesis, New York,Wiley,2000)。例えばフェノール性のヒドロキシ基を保護基として機能するトリチルポリスチレン樹脂に結合でき、そして合成の後の段階においてTFAで処理することによりこの樹脂から分子を脱離させる。
式14および15の化合物の基R50は式Iの所望の標的分子内に最終的に存在することとなる上記した基−Q−R0を指すか、または、それは後に基−Q−R0に変換できる基、例えば、保護された形態で官能基が存在する基−Q−R0の前駆体基または誘導体を指すか、または、R50は水素原子またはインドール環の窒素原子の保護基を指す。同様に、式14および15における基R1e、R1a、R1b、R1cおよびR1dも上記した式IにおけるR7、R6、R5、R4およびR3の相当する定義を有するが、しかしながら、式Iの化合物の合成のためには、これらの基もまた、原則として、前駆体基の形態または保護された形態の式15の化合物を与える式HR8'の化合物との式14の化合物の縮合の段階において存在することができる。
同じかまたは異なる式14の化合物中の基R49は、例えばヒドロキシまたは(C1−C4)−アルコキシであることができ、即ち、式14の化合物に存在する基COR49は例えば式Iの化合物の基COR8'の場合のように、遊離のカルボン酸またはそのエステル、例えばアルキルエステルであることができる。基COR49はまた、式HR8’の化合物とのアミド形成、エステル形成またはチオエステル形成を可能にするカルボン酸の何れかの他の活性化誘導体であることもできる。基COR49は例えば酸クロリド、活性エステル、例えば置換フェニルエステル、アゾリド、例えばイミダゾリド、アジドまたは混合無水物、例えばカルボン酸エステルとの、または、スルホン酸との混合無水物であることができ、これらの誘導体は全て標準的な操作法によりカルボン酸から製造でき、そして標準的な条件下に式HR8'のアミン、アルコールまたはメルカプタンと反応させることができる。式14の化合物のCOR49を示すカルボン酸基COOHは例えば標準的な加水分解操作法によりベンゾイミダゾール合成の間ベンゾイミダゾール系内に導入されたエステル基から得ることができる。
基COR8がエステル基である式Iの化合物は一般的なエステル化反応により、例えば酸触媒反応下に酸をアルコールと反応させるか、または、アルキルハロゲニドのような親電子物質でカルボン酸の塩をアルキル化するか、または、別のエステルへのエステル交換反応により、COR49がカルボン酸基である式14の化合物から製造できる。基COR8がアミド基である式Iの化合物は、一般的なアミノ化反応によりアミンおよびCOR49がカルボン酸基またはそのエステルである式14の化合物から製造できる。特にアミドの製造のためには、COR49がカルボン酸基である式14の化合物を、ペプチド合成で使用される一般的なカップリング試薬を用いてアミンである式HR8'の化合物に標準的な条件下で縮合させることができる。このようなカップリング試薬は、例えば、カルボジイミド、例えばジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)またはジイソプロピルカルボジイミド、カルボニルジアゾール、例えばカルボニルジイミダゾール(CDI)および類似の試薬、無水プロピルホスホン酸、O−((シアノ−(エトキシカルボニル)−メチレン)アミノ)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムテトラフルオロボレート(TOTU)、ジエチルホスホリルシアニド(DEPC)またはビス−(2−オキソ−3−オキサゾリジニル)−ホスホリルクロリド(BOP−Cl)およびその他の多くのものである。
式Iのインドール中に存在する基−Q−R0または式14のインドール中に存在する基R50または基−Q−R0およびR50内の官能基が保護された形態、または前駆体の形態で存在する基が、先行する工程の間、例えばインドール核の合成の間にまだ導入されていない場合は、これらの基は例えば複素環の環窒素原子のN−アルキル化、還元的アミノ化、N−アリール化、N−アシル化またはN−スルホニル化のための当業者によく知られている通常の文献記載の操作法によりインドール系の1位に導入することができる。このような反応において使用すべき原料インドール誘導体は1位に水素原子を有している。環窒素原子のN−アルキル化は例えば標準的な条件下、好ましくは塩基の存在下、式LG−Q−R0または式R50−LGのアルキル化化合物を用いて実施することができ、ここでこの場合基LGに結合している基Q内または基R50内の原子はアルキル部分の脂肪族炭素原子であり、そして、LGは脱離基、例えばハロゲン、例えば塩素、臭素またはヨウ素であるか、スルホニルオキシ基、例えばトシルオキシ、メシルオキシまたはトリフルオロメチルスルホニルオキシである。LGは例えばヒドロキシ基であってもよく、これは、アルキル化反応を行うためには、通常の活性化剤で活性化する。Aが直接結合であり芳香族基がベンゾイミダゾール系の1位に直接結合している化合物の製造のためには、通常のアリール化の操作法を使用することができる。例えばアルキルフルオロベンゾエートぱ4−フルオロフェニルメチルスルホンのようなアリールフルオリドをアリール化剤として使用できる。このような方法は例えばS.Stabler,Jahangir,Synth.Commun.24(1994)123;I.Khanna,R.Weier,Y.Yu,X.Xu.F.Koszyk,J.Med.Chem.40(1997)1643に記載されている。或は、種々の置換アリールヨージド、アリールブロミドまたはアリールトリフレートが例えばR.Sarges,H.Howard,K.Koe,A.Weissmann,J.Med.Chem,32(1989)437;P.Unangst,D.Connor,R.Stabler,R.Weikert,J.Heterocycl.Chem,24(1987)811;G.Tokmakov,I.Grandberg,Tetrahedron 51(1995)2091;D.Old,M.Harris,S.Buchwald,Org.Lett.2(2000)1403,G.Mann,J.Hartwig,M.Driver,C.Fernandez−Rivas,J.Am.Chem.Soc.120(1998)827;J.Hartwig,M.Kawatsura,S.Hauk,K.Shaughnessy,L.J.Org.Chem.64(1999)5575に従って銅塩またはパラジウム媒介の反応において複素環窒素の1位におけるアリール化剤として機能できる。更にまた、このようなアリール化は例えばW.Mederski,M.Lefort,M.Germann,D.Kux,Tetrahedron 55(1999),12757に記載されている通り種々の置換アリールボロン酸の反応により行うこともできる。
合成の過程において、反応を加速、促進または可能とするために電子レンジを使用することが有利である場合があり、或はむしろ多くの場合において必要である。一部の反応は例えばJ.L.Krstenansky,I.Cotteril,Curr.Opin.Drug.Disc.& Development.,4(2000),454;P.Lidstrom,J.Tierney,B.Wathey,J.Westman,Tetrahedron,57(2001),9225;M.Larhed,A.Hallberg, Drug Discovery Today,8(2001)406;S.Caddick,Tetrahedron,51(1995)10403に記載されている。
好ましい方法は限定されるものではないが実施例に記載するものを包含する。
本発明の化合物はセリンプロテアーゼ阻害剤であり、これは血液凝固酵素である第Xa因子および/または第VIIa因子の活性を阻害する。特にこれらは第Xa因子の高活性阻害剤である。それらは特異的なセリンプロテアーゼ阻害剤であるのみならず、阻害が望まれない他のプロテアーゼの活性を実質的に阻害しない。式Iの化合物の活性は例えば後述する試験において、または当業者の知る他の試験において明らかにできる。第Xa因子の阻害に関しては、本発明の好ましい実施形態は同時の第VIIa因子の阻害の存在下または非存在下において後述する試験で測定した場合に第Xa因子の阻害についてKi<1mMであり、そして好ましくは阻害が望まれない凝固および線溶に関与する他のプロテアーゼの活性を実質的に阻害しない(阻害剤の同じ濃度を用いた場合)化合物を包含する。本発明の化合物は直接プロトロンビナーゼ複合体内で、または可溶性サブユニットとして、または、間接的に、プロトロンビナーゼ複合体への第Xa因子のアセンブリを抑制することにより、第Xa因子の触媒活性を阻害する。
第Xa因子および/または第VIIa因子の阻害剤として、式Iの化合物およびその生理学的に耐容性のある塩およびそのプロドラッグは一般的には第Xa因子および/または第VIIa因子の活性が関与しているか、または、望ましくない程度となっているか、または、第Xa因子および/または第VIIa因子を阻害するかその活性を低減することにより良好に影響されるか、その防止、緩解または治癒のために第Xa因子および/または第VIIa因子の阻害またはその活性の低減が医師により望まれる状態の治療および予防に適している。第Xa因子および/または第VIIa因子の阻害剤が血液の凝固および線溶に影響するため、式Iの化合物および生理学的に耐容性のあるその塩およびそのプロドラッグは、一般的には、血液凝固を低減するため、または、血液凝固系の活性が関与するか、または望ましくない程度となっているか、または、血液凝固の低減により良好に影響されるか、その防止、緩解または治癒のために血液凝固系の活性の低下が医師により望まれる状態の治療および予防のために適している。即ち本発明の特定の主題は、式Iの化合物または生理学的に耐容性のあるその塩またはそのプロドラッグ並びにその医薬製剤の有効量を投与することによる、特に個体における、望ましくない血液凝固の低減または抑制である。
本発明はまた、医薬(または薬剤)として使用するための式Iの化合物および/またはその生理学的に耐容性のある塩および/またはそのプロドラッグ、第Xa因子および/または第VIIa因子の阻害のため、または、血液凝固、炎症応答または線溶に影響するため、または、上記または後述する疾患の治療または予防のため医薬の製造のため、例えば、心臓血管障害、血栓塞栓性疾患または再狭窄の治療および予防のための医薬の製造のための式Iの化合物および/またはその生理学的に耐容性のある塩および/またはそのプロドラッグの使用に関する。本発明はまた、第Xa因子および/または第VIIa因子の阻害のため、または、血液凝固または線溶に影響するため、または、上記または後述する疾患の治療または予防のため、例えば心臓血管障害、血栓塞栓性疾患または再狭窄の治療および予防において使用するための式Iの化合物および/またはその生理学的に耐容性のある塩および/またはそのプロドラッグの使用、そのような目的を意図した治療方法、例えば該治療および予防のための方法に関する。本発明はまた慣用的な製薬上許容しうる担体、即ち1つまたは1つより多くの製薬上許容しうる担体物質または賦形剤および/または補助物質または添加剤に加えて式Iの化合物および/またはその生理学的に耐容性のある塩および/またはそのプロドラッグ少なくとも1つの有効量を含有する医薬製剤(または医薬組成物)に関する。
本発明はまた異常な血栓の形成、急性心筋梗塞、不安定狭心症、血栓塞栓症、血栓溶解療法または経皮経管冠動脈血管形成(PTCA)に伴う急性血管閉塞、一過性の虚血発作、卒中、間歇的跛行、冠動脈または末梢動脈のバイパスグラフト処置、血管内腔狭窄、冠動脈または静脈の血管形成術後の再狭窄、長期血液透析患者における血管開通性の維持、腹部、膝部または腰部の手術後の下肢の静脈において生じる病的血栓形成、腹部、膝部または腰部の手術後の下肢の静脈において生じる病的血栓形成、肺血栓塞栓症の危険または敗血症性ショック、特定のウィルス感染または癌のような疾患状態の治療に関する、本発明の化合物はまた炎症応答の低減のために使用できる。その治療または予防のために式Iの化合物を使用できる特定の障害の例は、冠動脈心疾患、心筋梗塞、狭心症、血管再狭窄、例えばPCTAのような血管形成の後の再狭窄、成人呼吸窮迫症候群、多臓器不全および播種性血管内凝固障害である。手術に関連する合併症の例は、手術後に起こる深部静脈または近位静脈の血栓のような血栓症である。
式Iの化合物およびその生理学的に耐容性のある塩およびそのプロドラッグは動物、好ましくは哺乳類、特にヒトに対し、治療または予防のための医薬として投与できる。それらは単独で、または相互に混合物として、または経腸または非経口の投与を可能にする医薬製剤の形態で投与できる。
医薬は経口で、例えば丸剤、錠剤、ラッカー掛け錠剤、コーティング錠剤、顆粒剤、ハードおよびソフトゼラチンカプセル剤、液剤、シロップ剤、乳剤、懸濁剤またはエアゾール混合剤として投与できる。しかしながら、投与は例えば坐剤の形態で直腸に行うこともでき、または、注射用液剤または注入用液剤、マイクロカプセル剤、インプラント剤またはロッド剤の形態で非経口、例えば静脈内、筋肉内、皮下に、または、軟膏剤、液剤またはチンキ剤の形態で経皮または局所に、または、その他の態様において、例えばエアゾール剤または鼻用スプレー剤の形態で行うことができる。
本発明の医薬製剤は自体公知であり当業者の知る方法で製造され、製薬上許容しうる不活性の無機および/または有機の担体を、式Iの化合物および/またはその生理学的に耐容性のある塩および/またはそのプロドラッグのほかに使用する。丸剤、錠剤、コーティング錠剤およびハードゼラチンカプセル剤の製造のためには、例えば乳糖、コーンスターチまたはその誘導体、タルク、ステアリン酸またはその塩などを使用することができる。ソフトゼラチンカプセル剤および坐剤用の担体は、例えば脂肪、ワックス、半固体および液体のポリオール、天然油または硬化油等である。液剤、例えば注射用液剤または乳剤またはシロップ剤の製造のための適当な担体は、例えば水、生理食塩水、アルコール、グリセロール、ポリオール、スクロース、転化糖、グルコース、植物油等である。マイクロカプセル剤、インプラント剤またはロッド剤のための適当な担体は、例えばグリコール酸と乳酸の共重合体である。医薬製剤は通常は、式Iの化合物および/またはその生理学的に耐容性のある塩および/またはそのプロドラッグ約0.5〜90重量%を含有する。医薬製剤中の式Iの活性成分および/またはその生理学的に耐容性のある塩および/またはそのプロドラッグの量は通常は約0.5mg〜約1000mg、好ましくは約1mg〜約500mgである。
式Iの活性成分および/またはその生理学的に耐容性のある塩および/またはそのプロドラッグおよび担体物質のほかに、医薬製剤は添加剤、例えば充填剤、崩壊剤、バインダー、滑沢剤、湿潤剤、安定化剤、乳化剤、保存料、甘味料、着色料、矯味剤、芳香剤、増粘剤、希釈剤、緩衝物質、溶媒、可溶化剤、デポ作用を達成するための薬剤、浸透圧を変えるための塩、コーティング剤および抗酸化剤を含有できる。それらはまた、式Iの化合物および/またはその生理学的に耐容性のある塩および/またはそのプロドラッグ2つまたはそれより多くを含有できる。医薬製剤が式Iの化合物2つまたはそれより多くを含有する場合は、個々の化合物の選択は医薬製剤の特定の全体的な薬理学的特徴に着目して行う。例えば、持続時間が短い高力価化合物はより低力価の長時間作用性の化合物と組み合わせてよい。式Iの化合物の置換基の選択に関して与えられている柔軟性により、化合物の生物学的および物理化学的特性に対して十分な制御が可能となり、これにより、そのような所望の化合物の選択が可能となる。更にまた、式Iの化合物および/またはその生理学的に耐容性のある塩および/またはそのプロドラッグ少なくとも1つのほかに、医薬製剤はまた、他の治療上または予防上活性な成分1つまたは1つより多くを含有できる。
式Iの化合物を使用する場合は、用量は広範な範囲内で変動でき、そして慣用通り、そして医師が知るとおり、個々の症例の各々における個体の状態に適合される。例えば使用する特定の化合物、治療すべき疾患の性質および重症度、投与の様式および日程、または急性または慢性の状態の治療であるか、または、予防を行うかにより変動する。適切な用量は医学分野でよく知られた臨床手法を用いて確立することができる。一般的に体重約75kgの成人において所望の結果を達成するための一日当たり用量は0.01mg/kg〜100mg/kg、好ましくは0.1mg/kg〜50mg/kg、特に0.1mg/kg〜10mg/kg(各々の場合体重kg当たりのmg量)である。一日当たり用量は、特に比較的大量を投与する場合には、数回、例えば2、3または4回の投与に分割できる。通常通り、個体の挙動に応じて、記載した一日当たり用量から上方または下方に変動することが必要な場合がある。
式Iの化合物は個体の外部においても抗凝固剤として有利に使用できる。例えば、本発明の化合物の有効量を新鮮採血試料に接触させることにより血液試料の凝固を防止できる。更に、式Iの化合物またはその塩は診断目的、例えばインビトロの診断において、そして、生化学的検査における補助剤としても使用できる。例えば式Iの化合物は第Xa因子および/または第VIIa因子の存在を発見し、実質的に純粋な形態で第Xa因子および/または第VIIa因子を単離する試験において使用できる。本発明の化合物は、例えば放射性同位体で標識することができ、そして次に第Xa因子および/または第VIIa因子に結合した標識化合物を特定の標識の検出に有用な常套的な方法を用いて検出する。即ち、式Iの化合物またはその塩は、インビボ、インビトロまたはエクスビボで第Xa因子および/または第VIIa因子の位置および量を検出するためのプローブとして使用できる。更にまた式Iの化合物は、例えば置換基の導入または官能基の修飾により、他の化合物、特に式Iの化合物から得られる他の薬学的に活性な成分の製造のための合成中間体として使用できる。
本発明において有用な化合物を製造するための一般的な合成順序は以下に記載する実施例において説明する。本発明の種々の特徴の説明および実際の操作法の両方が適宜記載されている。以下の実施例は本発明を単に説明することを意図しており、その範囲や精神を限定するものではない。実施例に記載した条件および方法の既知の変法を用いて本発明の化合物を合成できることは当業者の知るとおりである。
本発明の種々の実施形態の活性に実質的に影響しない変更は本明細書に記載した本発明に包含されるものとする。即ち、以下の実施例は本発明を説明することを意図しており、これを限定するものではない。
化合物の合成の最終工程においてトリフルオロ酢酸または酢酸のような酸を使用する場合、例えばトリフルオロ酢酸を用いてtBu基を除去する場合、またはそのような酸を含有する溶離剤を用いたクロマトグラフィーにより化合物を精製する場合、場合によっては、後処理の操作、例えば凍結乾燥法の詳細に応じて、化合物は使用した酸の塩の形態、例えば酢酸塩またはトリフルオロ酢酸塩または塩酸塩の形態で、部分的または全体的に得られた。
使用した略記法:
t−ブチル:tBu
2,2’−ビス(ジフェニルホスフィノ−1,1’−ビナフチル:Binap
ビス−(オキソ−3−オキサゾリジニル)−ホスホリルクロリド:BOP−Cl
ジベンジリデンアセトン:dba
ジシクロヘキシルカルボジイミド:DCC
ジクロロメタン:DCM
ジエチルホスホリルシアニド:DEPC
4−ジメチルアミノピリジン:DMAP
N,N−ジメチルホルミアミド:DMF
ジメチルスルホキシド:DMSO
ジイソプロピルエチルアミン:DIPEA
1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン:DPPF
O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート:HATU
N−ブロモスクシンイミド:NBS
N−クロロスクシンイミド:NCS
N−ヨードスクシンイミド:NIS
N−エチルモルホリン:NEM
メタノール:MeOH
室温20℃〜25℃:RT
テトラヒドロフラン:THF
トリフルオロ酢酸:TFA
O−((エトキシカルボニル)シアノメチレンアミノ)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムテトラフルオロボレート:TOTU
実施例1
1−[5−(5−クロロ−チオフェン−2−イル)−イソオキサゾール−3−イルメチル]−5−(3−ヒドロキシ−アゼチジン−1−カルボニル)−1H−インドール−2−カルボン酸(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イル)−アミド
(i)1H−インドール−2,5−ジカルボン酸2−エチルエステル5−イソプロピルエステル
DCM400ml中のAlCl331gの溶液に、オキサリルジクロリド20mlを滴
加した。次に30分後、DCM200ml中の1H−インドール−2−カルボン酸エチルエステル20gを添加し、反応混合物を2時間攪拌した。反応混合物を粉砕氷上に注ぎ込み、DCM500mlで2回抽出した。有機層をMgSO4上に乾燥し、溶媒を減圧下に除去した。残留物をプロパン−2−オール500ml中に溶解し、室温で4時間攪拌した。反応混合物を減圧下に濃縮した後、残留物を酢酸エチル/ヘプタン1:10→4:1勾配を溶離剤とするシリカゲル上のクロマトグラフィーにより精製した。
収量:5.24g
(ii)1−[5−(5−クロロ−チオフェン−2−イル)−イソオキサゾール−3−イルメチル]−1H−インドール−2,5−ジカルボン酸2−エチルエステル5−イソプロピルエステル
DMF80ml中の1H−インドール−2,5−ジカルボン酸2−エチルエステル5−イソプロピルエステル5.24gの溶液に、水素化ナトリウム(鉱物油中60%)456mgをRTで添加した。30分間攪拌した後、3−ブロモメチル−5−(5−クロロ−チオフェン−2−イル)5.3g[Ewing,William R.;Becker,Michael R.;Choi−Sledeski,Yong Mi;Pauls,Heinz W.;He,Wei;Condon,Stephen M.;Davis,Roderick S.;Hanney,Barbara A.;Spada,Alfred
P.;Burns,Christopher J.;Jiang,John Z.;Li,Aiwen;Myers,Michael R.;Lau,Wan F.;Poli,Gregory B;PCT Int.Appl.2001),460 pp.WO0107436A2に記載の操作法を採用することにより製造]を添加し、混合物をRTで2時間攪拌した。次に更に水素化ナトリウム(鉱物油中60%)91mgおよび3−ブロモメチル−5−(5−クロロ−チオフェン−2−イル)−イソオキサゾール1.06gを添加し、RTで2時間攪拌した。溶媒を減圧下に除去した後、残留物をDCM(300ml)に溶解し、水で2回洗浄した。有機層をMgSO4上に乾燥し、濾過し、減圧下に濃縮した。残留物をヘプタン/酢酸エチル6:1を溶離剤とするシリカゲル上のクロマトグラフィーにより精製した。生成物を含有する画分を収集し、溶媒を減圧下に蒸発させた。収量:6.3g
(iii)1−[5−(5−クロロ−チオフェン−2−イル)−イソオキサゾール−3−イルメチル]−1H−インドール−2,5−ジカルボン酸5−イソプロピルエステル
THF100mlおよびMeOH40ml中の1−[5−(5−クロロ−チオフェン−2−イル)−イソオキサゾール−3−イルメチル]−1H−インドール−2,5−ジカルボン酸2−エチルエステル5−イソプロピルエステル6.21gの溶液に1MのLiOH水溶液52mlを添加し、2時間攪拌した。有機溶媒を減圧下に除去し、残留物を2M塩酸でpH2まで酸性化した。沈殿した生成物を濾取し、真空下にP25上で乾燥し、白色固体を得た。収量:5.77g
(iv)(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イル)−カルバミン酸t−ブチルエステル
メタノール15ml中のピペリジン−4−イル−カルバミン酸5.0gの溶液に、アセトン7.34ml、Na(CN)BH33.14gおよび酢酸0.3mlを打押した。室温で16時間攪拌した後、溶媒を減圧下に除去し、残留物を水30mlおよび酢酸エチル30mlの間に分配した。有機層を飽和Na2CO3溶液、水で洗浄し、次にNa2SO4上で乾燥した。溶媒を減圧下に除去し、白色固体として生成物を得た。収量:4.8g、MS(ES+):m/e=243
(v)1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルアミン
メタノール15ml中の(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イル)−カルバミン酸t−ブチルエステル4.8gにメタノール性塩酸(8M)20mlを添加し、混合物を16時間攪拌した。溶媒を減圧下に除去し、その後トルエンと2回共沸することにより残留する揮発物を除去し、生成物を得た。収量:5.42g、MS(ES+):m/e=143
(vi)1−[5−(5−クロロ−チオフェン−2−イル)−イソオキサゾール−3−イルメチル]−2−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルカルバモイル)−1H−インドール−5−カルボン酸イソプロピルエステル
DMF100ml中の1−[5−(5−クロロ−チオフェン−2−イル)−イソオキサゾール−3−イルメチル]−1H−インドール−2,5−ジカルボン酸5−イソプロピルエステル5.77gおよび塩酸1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルアミン2.79gの溶液に、TOTU4.25gおよびDIPEA6.6mlを添加し、混合物を室温で3時間攪拌した。減圧下に溶媒を除去した後、残留物を酢酸エチル200mlに溶解し、飽和NaHCO3溶液で洗浄した。有機層をMgSO4上に乾燥した。溶媒を減圧下に除去した後、残留物をDCM/MeOH/AcOH/H2O95:5:0.5:0.5を溶離剤としたシリカゲル上のクロマトグラフィーにより精製した。生成物を含有する画分を収集し、溶媒を減圧下に蒸発させた。生成物はそのアセテート塩として得られた。収量:6.13g、MS(ES+):m/e=569、クロロパターン。
(vii)1−[5−(5−クロロ−チオフェン−2−イル)−イソオキサゾール−3−イルメチル]−2−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルカルバモイル)−1H−インドール−5−カルボン酸
MeOH200ml中の1−[5−(5−クロロ−チオフェン−2−イル)−イソオキサゾール−3−イルメチル]−2−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルカルバモイル)−1H−インドール−5−カルボン酸イソプロピルエステル6.13gの溶液に、1MのLiOH水溶液54mlを添加し、混合物を60℃で24時間加熱した。反応混合物を減圧下に濃縮し、2M塩酸でpH3まで酸性化した。次に混合物を酢酸エチル(2x200ml)で抽出し、有機層をMgSO4上に乾燥した。溶媒を減圧下に蒸発させた後、黄色固体として粗製の酸5.3gが得られた。この酸600mgを分取HPLC(C18逆相カラム、0.1%TFA存在下のH2O/MeCN勾配で溶離)で精製した。生成物を含有する画分を蒸発させ、2M塩酸を添加した後に凍結乾燥し、白色固体を得た。生成物はその塩酸塩として得られた。収量:280mg、MS(ES+):m/e=527、クロロパターン。
(viii)1−[5−(5−クロロ−チオフェン−2−イル)−イソオキサゾール−3−イルメチル]−5−(3−ヒドロキシ−アゼチジン−1−カルボニル)−1H−インドール−2−カルボン酸(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イル)アミド
無水DMF15ml中の1−[5−(5−クロロ−チオフェン−2−イル)−イソオキサゾール−3−イルメチル]−2−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルカルバモイル)−1H−インドール−5−カルボン酸塩酸塩400mgおよび3−ヒドロキシ−アゼチジン117mgの溶液に、TOTU348mgおよびDIPEA558μlを添加し、混合物を3時間RTで攪拌した。溶媒を真空下に除去し、残留物をCH2Cl2/MeOH/HOAC/H2O=9/1/0.1/0.1を用いたシリカゲル上のクロマトグラフィーにより精製した。生成物を含有する画分を濃縮し、分取HPLC(C18逆相カラム、0.1%TFA存在下のH2O/MeCN勾配で溶離)で精製した。生成物を含有する画分を濃縮した。残留物をCH2Cl2に溶解し、溶液を0.1N NaOHで洗浄した。有機層をNa2SO4上に乾燥した。濾過した後、溶媒を真空下に除去し、酢酸を添加した後に残留物を凍結乾燥し、白色固体を得た。生成物は酢酸塩として得られた。収量:302mg、MS(ES+):m/e=582、クロロパターン。
或は、1−[5−(5−クロロ−チオフェン−2−イル)−イソオキサゾール−3−イルメチル]−2−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルカルバモイル)−1H−インドール−5−カルボン酸は以下の操作法(a)〜(f)により製造することもできる。
(a)DMF200ml中の4−アミノ−3−ヨード−安息香酸メチルエステル25mg、2−オキソ−プロピオン酸19ml、1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン30.4gおよびPd(OAC)21gの溶液を100℃までアルゴン下に加熱した。5時間後、反応混合物を減圧下に濃縮し、そして残留物を酢酸エチル300mおよび1M塩酸200mlとの間に分配した。有機層をMgSO4上に乾燥し、溶媒を減圧下に除去し、黄色固体(6.4g)を得た。更に水層より白色固体(7.9g)として緩徐に沈殿した生成物を濾取した。両方の画分を合わせ、真空下に乾燥し、更に精製することなく次の反応に使用した。収量:14.3g、MS(ES+):m/e=220。
(b)1H−インドール−2,5−ジカルボン酸2−t−ブチルエステル5−メチルエステル
トルエン300ml中の1H−インドール−2,5−ジカルボン酸5−メチルエステル13gに、ジ−t−ブトキシメチル−ジメチルアミン59mlを80℃で滴加した。次に反応混合物を更に6時間還流下に加熱した。溶媒を減圧下に除去した後、残留物をDCM300mlに溶解し、NaHCO3水溶液で洗浄した(2x100ml)。有機層をMgSO4上に乾燥し、減圧下に濃縮した。残留物をn−ヘプタン/酢酸エチル勾配を溶離剤とするシリカゲル上のクロマトグラフィーにより精製した。生成物を含有する画分を収集し、減圧下に濃縮した。収量:8.3g、MS(ES+):m/e=276。
(c)1−[5−(5−クロロ−チオフェン−2−イル)−イソオキサゾール−3−イルメチル]−1H−インドール−2,5−ジカルボン酸2−t−ブチルエステル5−メチルエステル
本化合物は原料として1H−インドール−2,5−ジカルボン酸2−t−ブチルエステル5−メチルエステルを用いて実施例1(ii)の製造に関して記載したものと類似の操作法を用いて製造した。化合物をn−ヘプタン/酢酸エチル6:1を溶離剤とするシリカゲル上のクロマトグラフィーに付した。収量:9.6g、MS(ESI+):m/e=417、クロロパターン。
(d)1−[5−(5−クロロ−チオフェン−2−イル)−イソオキサゾール−3−イルメチル]−1H−インドール−2,5−ジカルボン酸5−メチルエステル
1−[5−(5−クロロ−チオフェン−2−イル)−イソオキサゾール−3−イルメチル]−1H−インドール−2,5−ジカルボン酸2−t−ブチルエステル5−メチルエステル9.5gをトリフルオロ酢酸300mlに溶解し、RTで1時間攪拌した。次にトルエン200mlを添加し、溶媒を減圧下に除去した。この操作法を3回反復し、次に残留物を真空下に乾燥した。収量:8.4g。
(e)1−[5−(5−クロロ−チオフェン−2−イル)−イソオキサゾール−3−イルメチル]−2−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルカルバモイル)−1H−インドール−5−カルボン酸メチルエステル
本化合物は、原料として1−[5−(5−クロロ−チオフェン−2−イル)−イソオキサゾール−3−イルメチル]−1H−インドール−2,5−ジカルボン酸5−メチルエステルを用いて実施例1(vi)の製造に関して記載したものと類似の操作法を用いて製造した。化合物をDCM/MeOH/AcOH/H2O 95:3:0.5:0.5を溶離剤とするシリカゲル上のクロマトグラフィーに付した。収量:10g、MS(ESI+):m/e=541、クロロパターン。
(f)1−[5−(5−クロロ−チオフェン−2−イル)−イソオキサゾール−3−イルメチル]−2−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルカルバモイル)−1H−インドール−5−カルボン酸
THF200mlおよびメタノール100ml中の1−[5−(5−クロロ−チオフェン−2−イル)−イソオキサゾール−3−イルメチル]−2−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルカルバモイル)−1H−インドール−5−カルボン酸メチルエステル8.8gの溶液に、1MのLiOH水溶液58.5mlを添加し、混合物を4時間70℃に加熱した。RTに冷却後、有機溶媒を減圧下に除去し、残存する水溶液を半濃HClでpH2まで酸性化した。沈殿した生成物を濾取した。収量:7.9g。
実施例2
1−[5−(5−クロロ−チオフェン−2−イル)−イソオキサゾール−3−イルメチル]−5−(2−ヒドロキシメチル−ピロリジン−1−カルボニル)−1H−インドール−5−カルボン酸(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イル)−アミド
DCM1mlおよびNEt30.3ml中の1−[5−(5−クロロ−チオフェン−2−イル)−イソオキサゾール−3−イルメチル]−2−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルカルバモイル)−1H−インドール−5−カルボン酸50mgに、ピロリジン−2−イル−メタノール11mgおよびBOP−Cl 24mgをRTで添加し、混合物を16時間攪拌した。溶媒を減圧下に除去した後、残留物を直接、分取HPLC(C18逆相カラム、0.1%TFA存在下のH2O/MeCN勾配で溶離)で精製した。生成物を含有する画分を蒸発させ、凍結乾燥し、白色固体を得た。生成物はそのトリフルオロアセテート塩として得られた。収量:41mg、MS(ES+):m/e=610、クロロパターン。
実施例3
1−[5−(5−クロロ−チオフェン−2−イル)−イソオキサゾール−3−イルメチル]−2−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルカルバモイル)−1H−インドール−5−カルボン酸2−オキソ−[1,3]ジオキソラン−4−イルメチルエステル
標題化合物はピロリジン−2−イル−メタノールの代わりに4−ヒドロキシメチル−[1,3]ジオキソラン−2−オンを用いた以外は実施例2と同様にして製造した。MS(ES+):m/e=627、クロロパターン。
実施例4
1−[(5−クロロ−ピリジン−2−イルカルバモイル)−メチル]−5−([1,4]オキサゼパン−4−カルボニル)−1H−インドール−2−カルボン酸(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イル)−アミド
(i)無水DMF20ml中の1H−インドール−2,5−ジカルボン酸5−メチルエステル500mgおよび1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルアミン塩酸塩491mgの溶液に、TOTU746mgおよびDIPEA1.1mlを添加し、混合物を2時間RTで攪拌した。溶媒を真空下に除去し、残留物を直接DCM/MeOH100%→60%の勾配を溶離剤とするシリカゲル上のクロマトグラフィーにより精製した。生成物を含有する画分を合わせ、溶媒を減圧下に蒸発させた。収量:0.73g。
(ii)1−[(5−クロロ−ピリジン−2−イルカルバモイル)−メチル]−2−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルカルバモイル)−1H−インドール−5−カルボン酸メチルエステル
無水DMF80ml中の2−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルカルバモイル)−1H−インドール−5−カルボン酸メチルエステル3gの溶液に、NaH(鉱物油中60%)419mgをアルゴン雰囲気下に添加した。30分間攪拌した後2−ブロモ−N−(5−クロロ−ピリジン−2−イル)−アセトアミド2.179gを添加し、反応混合物をRTで2時間攪拌した。次に更にNaH(鉱物油中60%)105mgおよび2−ブロモ−N−(5−クロロ−ピリジン−2−イル)−アセトアミド1.089gを添加し、混合物をRTで1時間攪拌した。溶媒を真空下に除去し、残留物をCH2Cl2/MeOH/HOAC/H2O=9/1/0.1/0.1を用いたシリカゲル上のクロマトグラフィーにより精製した。生成物を含有する画分を濃縮し、水/CH3CN混合物中で凍結乾燥した。収量:3.68g。
(iii)1−[(5−クロロ−ピリジン−2−イルカルバモイル)−メチル]−2−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルカルバモイル)−1H−インドール−5−カルボン酸
CH2Cl2 160ml中の1−[(5−クロロ−ピリジン−2−イルカルバモイル)−メチル]−2−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルカルバモイル)−1H−インドール−5−カルボン酸メチルエステル3.67gの溶液にCH2Cl2中BBr3の1M溶液12.83mlを添加し、反応混合物をRTで1時間攪拌した。16時間放置した後、更にCH2Cl2中BBr3の1M溶液12.83mlを添加し、混合物をRTで3時間攪拌した。溶媒を真空下に除去し、残留物をジエチルエーテルで磨砕し、濾過した。残留物をCH2Cl2/MeOH/HOAC/H2O=7/3/0.3/0.3を用いたシリカゲル上のクロマトグラフィーにより精製した。生成物を含有する画分を濃縮し、CH2Cl2で磨砕し、残留物を水に懸濁して凍結乾燥した。生成物はその臭化水素酸塩として得られた。収量:2.7g。
(iv)1−[(5−クロロ−ピリジン−2−イルカルバモイル)−メチル]−5−([1,4]オキサゼパン−4−カルボニル)−1H−インドール−2−カルボン酸(1−イソ
プロピル−ピペリジン−4−イル)−アミド
無水DMF10ml中の1−[(5−クロロ−ピリジン−2−イルカルバモイル)−メチル]−2−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルカルバモイル)−1H−インドール−5−カルボン酸臭化水素酸塩600mgの溶液に、TOTU339mgおよびDIPEA541μlを添加し、混合物を3時間RTで攪拌した。16時間放置した後、溶媒を真空下に除去し、残留物を分取HPLC(C18逆相カラム、0.1%TFA存在下のH2O/MeCN勾配で溶離)、次いで更にCH2Cl2/MeOH/HOAC/H2O=8/2/0.2/0.2を用いたシリカゲル上のクロマトグラフィーにより精製した。生成物を含有する画分を蒸発させ凍結乾燥した。残留物をCH2Cl2に溶解した。水を添加し、1N NaOHを添加して混合物のpH13に合わせた。層を分離させ、有機層をNa2SO4上に乾燥した。濾過した後、溶媒を蒸発させ、残留物を水に溶解し、塩酸を添加した後に凍結乾燥した。生成物はその塩酸塩として得られた。収量:481mg、MS(ES+):m/e=581、クロロパターン。
実施例5
1−[(5−クロロ−ピリジン−2−イルカルバモイル)−メチル]−2−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルカルバモイル)−1H−インドール−5−カルボン酸1−(2−メトキシ−エトキシカルボニルオキシ)−エチルエステル
(i)カルボン酸1−クロロ−エチルエステル2−メトキシ−エチルエステル
無水CH2Cl2 200ml中の2−メトキシ−エタノール11.9mlおよび1−クロロエチル−クロロホルミエート17.98mlの溶液に、ピリジン13.3mlをアルゴン雰囲気下5〜10℃で添加した。混合物を5時間RTで攪拌し、順次1N HCl、KHSO4/K2SO4の水溶液および水で洗浄した、有機層をNa2SO4上に乾燥した。濾過後、溶媒を真空下に除去し、残留物を蒸留により精製した。Kp=88℃(5.5mbar)収量:22.4g。
(ii)1−[(5−クロロ−ピリジン−2−イルカルバモイル)−メチル]−2−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルカルバモイル)−1H−インドール−5−カルボン酸1−(2−メトキシ−エトキシカルボニルオキシ)−エチルエステル
無水DMF20ml中の1−[(5−クロロ−ピリジン−2−イルカルバモイル)−メチル]−2−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルカルバモイル)−1H−インドール−5−カルボン酸臭化水素酸塩700mgおよびカルボン酸1−クロロ−エチルエステル2−メトキシ−エチルエステル883mgの溶液に、K2CO31.33gおよびKI803mgを添加し、混合物を16時間60℃で攪拌した。濾過後、溶媒を真空下に除去し、残留物を分取HPLC(C18逆相カラム、0.1%TFA存在下のH2O/MeCN勾配で溶離)で精製した。生成物を含有する画分を濃縮し、凍結乾燥した。残留物をCH2Cl2に溶解した。水を添加し、1N NaOHを添加して混合物をpH13に調節した。層を分離させ、有機層をNa2SO4上に乾燥した。濾過後、溶媒を蒸発させ、残留物を水/CH3CN中に溶解し、2M塩酸を添加後、凍結乾燥した。生成物はその塩酸塩として得られた。収量:250mg、MS(ES+):m/e=643、クロロパターン。
実施例6
1−[(6−クロロ−ピリジン−3−イルカルバモイル)−メチル]−5−([1,4]オキサゼパン−4−カルボニル)−1H−インドール−2−カルボン酸(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イル)−アミド
標題化合物はアルキル化工程において2−ブロモ−N−(5−クロロ−ピリジン−2−イル)−アセトアミドの代わりに2−ブロモ−N−(6−クロロ−ピリジン−3−イル)−アセトアミドを使用した以外は実施例11と同様にして製造した。MS(ES+):m/e=581、クロロパターン。
実施例7
1−[(5−クロロ−ピリジン−2−イルカルバモイル)−メチル]−4−([1,4]オキサゼパン−4−カルボニル)−1H−インドール−2−カルボン酸(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イル)−アミド
(i)4−ブロモ−1H−インドール−2−カルボン酸t−ブチルエステル
トルエン150ml中の4−ブロモ−1H−インドール−2−カルボン酸7gに、ジ−t−ブトキシメチル−ジメチル−アミン28mlを80℃で滴加した。反応混合物を更に12時間還流下に加熱した。溶媒を減圧下に除去した後、残留物をDCM200mlに溶解し、NaHCO3飽和水溶液(2x50ml)で洗浄した。有機層をMgSO4上に乾燥し、減圧下に濃縮した。残留物をn−ヘプタン/酢酸エチル9:1を溶離剤とするシリカゲル上のクロマトグラフィーにより精製した。生成物を含有する画分を収集し、減圧下に濃縮した。収量:6.5g、MS(ESI+):m/e=297。
(ii)1H−インドール−2,4−ジカルボン酸2−t−ブチルエステル4−メチルエステル
DMF100ml中の4−ブロモ−1H−インドール−2−カルボン酸t−ブチルエステル7.3gの溶液に、NEt36.8ml、Pd(OAc)2276mg、1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン128mg、MeOH12mlを添加し、15分間アルゴンでパージした。次にこの溶液を一酸化炭素でパージし、4時間70℃に加熱した。反応混合物を減圧下に濃縮し、残留物をDCM200mlに溶解し、水100mlで洗浄した。有機層をMgSO4上に乾燥し、溶媒を減圧下に除去した後、残留物をn−ヘプタン/酢酸エチル9:1を溶離剤とするシリカゲル上のクロマトグラフィーにより精製した。生成物を含有する画分を収集し、減圧下に濃縮した。収量:3.8g、MS(ESI+):m/e=276。
(iii)1H−インドール−2,4−ジカルボン酸4−メチルエステル
1H−インドール−2,4−ジカルボン酸2−t−ブチルエステル4−メチルエステル3.8gをTFA100mlに溶解した。RT1時間の後、トルエン150mlを添加し、溶媒を減圧下に除去した。残留物を水およびアセトニトリルの添加後に凍結乾燥した。収量:2g。
(iv)1−[(5−クロロ−ピリジン−2−イルカルバモイル)−メチル]−4−([1,4]オキサゼパン−4−カルボニル)−1H−インドール−2−カルボン酸(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イル)−アミド
1H−インドール−2,5−ジカルボン酸2−エチルエステル5−イソプロピルエステルの代わりに1H−インドール−2,4−ジカルボン酸4−メチルエステルを使用した以外は実施例11と同様にして標題化合物を製造した。MS(ES+):m/e=581、クロロパターン。
実施例8
4−(3−メトキシ−アゼチジン−1−カルボニル)−1−(3−メトキシ−ベンジル)−1H−インドール−2−カルボン酸(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イル)−アミド
アゼチジン−3−オールおよび1−[5−(5−クロロ−チオフェン−2−イル)−イソオキサゾール−3−イルメチル]−2−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルカルバモイル)−1H−インドール−5−カルボン酸の代わりに2−メトキシ−アゼチジンおよび2−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルカルバモイル)−1−(3−メトキシ−ベンジル)−1H−インドール−4−カルボン酸を使用した以外は実施例1と同様にして標題化合物を製造した。MS(ES+):m/e=519。
実施例9
4−(3−ヒドロキシ−アゼチジン−1−カルボニル)−1−(3−メトキシ−ベンジル)−1H−インドール−2−カルボン酸(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イル)−アミド
1−[5−(5−クロロ−チオフェン−2−イル)−イソオキサゾール−3−イルメチル]−2−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルカルバモイル)−1H−インドール−5−カルボン酸の代わりに2−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルカルバモイル)−1−(3−メトキシ−ベンジル)−1H−インドール−4−カルボン酸を使用した以外は実施例1と同様にして標題化合物を製造した。MS(ES+):m/e=505。
実施例10
1−[5−(5−クロロ−チオフェン−2−イル)−イソオキサゾール−3−イルメチル]−1H−インドール−2,5−ジカルボン酸5−(イソプロポキシ−アミド)2−[(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イル)−アミド]
アゼチジン−3−オールの代わりにO−イソプロピル−ヒドロキシルアミン塩酸塩を使用した以外は実施例1と同様にして標題化合物を製造した。MS(ES+):m/e=584、クロロパターン。
実施例11
1−[(5−クロロ−ピリジン−2−イルカルバモイル)−メチル]−5−(3−ヒドロキシ−アゼチジン−1−カルボニル)−1H−インドール−2−カルボン酸(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イル)−アミド
1−[5−(5−クロロ−チオフェン−2−イル)−イソオキサゾール−3−イルメチル]−2−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルカルバモイル)−1H−インドール−5−カルボン酸の代わりに1−[(5−クロロ−ピリジン−2−イルカルバモイル)−メチル]−2−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルカルバモイル)−1H−インドール−5−カルボン酸を使用した以外は実施例1と同様にして標題化合物を製造した。MS(ES+):m/e=553、クロロパターン。
実施例12
1−[5−(5−クロロ−チオフェン−2−イル)−イソオキサゾール−3−イルメチル]−4−(3−ヒドロキシ−アゼチジン−1−カルボニル)−1H−インドール−2−カルボン酸(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イル)−アミド
1−[5−(5−クロロ−チオフェン−2−イル)−イソオキサゾール−3−イルメチル]−2−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルカルバモイル)−1H−インドール−5−カルボン酸の代わりに1−[5−(5−クロロ−チオフェン−2−イル)−イソオキサゾール−3−イルメチル]−2−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルカルバモイル)−1H−インドール−4−カルボン酸を使用した以外は実施例1と同様にして標題化合物を製造した。MS(ES+):m/e=582、クロロパターン。
実施例13
1−[(5−クロロ−ピリジン−2−イルカルバモイル)−メチル]−2−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルカルバモイル)−1H−インドール−4−カルボン酸1−(2−メトキシ−エトキシカルボニルオキシ)−エチルエステル
DMF30ml中の1−[(5−クロロ−ピリジン−2−イルカルバモイル)−メチル]−2−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルカルバモイル)−1H−インドール−4−カルボン酸500mgの溶液に、K2CO3955mg、KI574mgおよび炭酸1−クロロ−エチルエステル2−メトキシ−エチルエステル631mgを添加し、混合物を4時間60℃に加熱した。RTに冷却後、溶媒を減圧下に除去し、残留物をDCMで磨砕した。有機層を水で洗浄し、Na2SO4上に乾燥し、溶媒を減圧下に除去した。残留物を分取HPLC(C18逆相カラム、0.1%TFA存在下のH2O/MeCN勾配で溶離)により精製した。生成物を含有する画分を蒸発させ凍結乾燥した。残留物をCH2Cl2に溶解した。水を添加し、1N NaOHを添加して混合物のpH13に合わせた。層を分離させ、有機層をNa2SO4上に乾燥した。溶媒を除去した後、残留物を水に溶解し、1MHClを添加した後に再度凍結乾燥した。生成物はその塩酸塩として得られた。収量:0.293g、MS(ES+):m/e=642、クロロパターン
実施例14
1−[5−(5−クロロ−チオフェン−2−イル)−イソオキサゾール−3−イルメチル]−2−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルカルバモイル)−1H−インドール−4−カルボン酸5−メチル−2−オキソ−[1,3]ジオキソール−4−イルメチルエステル
炭酸1−クロロ−エチルエステル2−メトキシ−エチルエステルおよび1−[(5−クロロ−ピリジン−2−イルカルバモイル)−メチル]−2−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルカルバモイル)−1H−インドール−4−カルボン酸の代わりに4−クロロメチル−5−メチル−[1,3]ジオキソール−2−オンおよび1−[5−(5−クロロ−チオフェン−2−イル)−イソオキサゾール−3−イルメチル]−2−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルカルバモイル)−1H−インドール−4−カルボン酸を使用した以外は実施例5と同様にして標題化合物を製造した。MS(ES+):m/e=639、クロロパターン。
実施例15
1−[5−(5−クロロ−チオフェン−2−イル)−イソオキサゾール−3−イルメチル]−2−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルカルバモイル)−1H−インドール−5−カルボン酸5−メチル−2−オキソ−[1,3]ジオキソール−4−イルメチルエステル
炭酸1−クロロ−エチルエステル2−メトキシ−エチルエステルおよび1−[(5−クロロ−ピリジン−2−イルカルバモイル)−メチル]−2−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルカルバモイル)−1H−インドール−4−カルボン酸の代わりに4−クロロメチル−5−メチル−[1,3]ジオキソール−2−オンおよび1−[5−(5−クロロ−チオフェン−2−イル)−イソオキサゾール−3−イルメチル]−2−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルカルバモイル)−1H−インドール−5−カルボン酸を使用した以外は実施例5と同様にして標題化合物を製造した。MS(ES+):m/e=639、クロロパターン。
薬理学的試験
式Iの化合物が第Xa因子または第VIIa因子またはトロンビン、プラスミンまたはトリプシンのような他の酵素を阻害する能力は、50%酵素活性を阻害する式Iの化合物の濃度、即ち、阻害定数Kiに関連するIC50値を測定することにより評価できる。精製された酵素を発色試験において使用した。基質の加水分解の速度を50%低下させる阻害剤の濃度は、加水分解の相対速度(非阻害対照と比較)vs式Iの化合物の濃度の対数をプロットした後に直線回帰により求めた。阻害定数Kiを計算するために、IC50値は下記式:
Ki=IC50/{1+(基質濃度/Km)}
[式中、Kmはミカエリスメンテンの定数(Chen and Prusoff, Biochem.Pharmacol.22(1973)3099−3108;I.H.Segal,Enzyme Kinetics,1975,John Wiley & Sons, New York,100−125;参照により本明細書に組み込まれる]を用いて基質との競合について補正した。
a)第Xa因子試験
第Xa因子活性の阻害を測定するための試験においては、TBS−PEG緩衝液(50mM Tris−HCl、pH7.8、200mM NaCl,0.05%(w/v)PEG−8000、0.2%(w/v)NaN3)を使用した。IC50は適切なCostarハーフエリアマイクロプレートのウェル中、TBS−PEG中のヒト第Xa因子(Enzyme Research Laboratories, Inc.;South Bend,Indiana)25μl;TBS−PEG中の10%(v/v)DMSO40μl(非阻害対照)またはTBS−PEG中の10%(v/v)DMSO中に希釈した種々の濃度の被験化合物;およびYBS−PEG中の基質S−2765(N(α)−ベンジルオキシカルボニル−D−Arg−Gly−L−Arg−p−ニトロアニリド;Kabi Pharma,Inc.;Franklin,Ohio)を組合せることにより測定した。試験は式Iの化合物+酵素を10分間予備インキュベートすることにより行った。次に終容量100μlとなるように基質を添加することにより試験を開始した。発色性基質加水分解の初期速度は、経時変化の直線部分(痛重量%は基質添加後1.5分)の間25℃でBio−tek Instrumentsのカイネティックプレートリーダー(CeresUV900HDi)を用いて405nmの吸光度の変化から求めた。酵素濃度は0.5nMであり、基質濃度は140μMであった。
b)第VIIa因子試験
第VIIa因子/組織因子活性に対する阻害活性を本質的に以前に記載された通り発色試験を用いて測定した(参照により本明細書に組み込まれるJ.A.Ostrem et al.,Biochemistry 37(1998)1053−1059)。動的検定はカイネティックプレートリーダー(Molecular Devices Spectramax250)を用いてハーフエリアマイクロプレート(Costar Corp.,Cambridge,Massachusetts)中25℃で実施した。典型的な試験では10%DMSO/TBS−PEG緩衝液(50mM Tris、15mM NaCl、5mM CaCl2、0.05%PEG8000、pH8.15)中の阻害剤希釈物40μlと混合したヒト第VIIa因子およびTF(それぞれ終濃度5nMおよび10nM)25μlを用いた。15分間の予備インキュベート時間の後、発色基質S−2288(D−Ile−Pro−Arg−p−ニトロアニリド、Pharmacia Hepar Inc.,500μM終濃度)35μlを添加することにより試験を開始した。結果(第Xa因子の阻害に関する阻害定数Ki(FXa))を表1に示す。
Figure 0004676960

Claims (2)

  1. 記の化合物から成る群から選択される化合物、全てのその立体異性体形態、何れかの比のその混合物およびその生理学的に耐容性のある塩
    1−[5−(5−クロロ−チオフェン−2−イル)−イソオキサゾール−3−イルメチル]−5−(3−ヒドロキシ−アゼチジン−1−カルボニル)−1H−インドール−2−カルボン酸(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イル)アミド、
    1−[5−(5−クロロ−チオフェン−2−イル)−イソオキサゾール−3−イルメチル]−5−(2−ヒドロキシメチル−ピロリジン−1−カルボニル)−1H−インドール−2−カルボン酸(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イル)アミド、
    1−[(5−クロロ−ピリジン−2−イルカルバモイル)−メチル]−5−([1,4]オキサゼパン−4−カルボニル)−1H−インドール−2−カルボン酸(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イル)アミド、
    1−[(5−クロロ−ピリジン−2−イルカルバモイル)−メチル]−2−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルカルバモイル)−1H−インドール−5−カルボン酸1−(2−メトキシ−エトキシカルボニルオキシ)−エチルエステル、
    1−[(6−クロロ−ピリジン−3−イルカルバモイル)−メチル]−5−([1,4]オキサゼパン−4−カルボニル)−1H−インドール−2−カルボン酸(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イル)アミド、
    1−[(5−クロロ−ピリジン−2−イルカルバモイル)−メチル]−4−([1,4]オキサゼパン−4−カルボニル)−1H−インドール−2−カルボン酸(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イル)アミド、
    4−(3−メトキシ−アゼチジン−1−カルボニル)−1−(3−メトキシ−ベンジル)−1H−インドール−2−カルボン酸(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イル)−アミド、
    4−(3−ヒドロキシ−アゼチジン−1−カルボニル)−1−(3−メトキシ−ベンジル)−1H−インドール−2−カルボン酸(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イル)−アミド、
    1−[5−(5−クロロ−チオフェン−2−イル)−イソオキサゾール−3−イルメチル]−1H−インドール−2,5−ジカルボン酸5−(イソプロポキシ−アミド)2−[(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イル)アミド]、
    1−[(5−クロロ−ピリジン−2−イルカルバモイル)−メチル]−5−(3−ヒドロキシ−アゼチジン−1−カルボニル)−1H−インドール−2−カルボン酸(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イル)アミド、
    1−[5−(5−クロロ−チオフェン−2−イル)−イソオキサゾール−3−イルメチル]−4−(3−ヒドロキシ−アゼチジン−1−カルボニル)−1H−インドール−2−カルボン酸(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イル)アミド、および
    1−[(5−クロロ−ピリジン−2−イルカルバモイル)−メチル]−2−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルカルバモイル)−1H−インドール−4−カルボン酸1−(2−メトキシ−エトキシカルボニルオキシ)−エチルエステル。
  2. 全てのその立体異性体形態および何れかの比のその混合物および/またはその生理学的に耐容性のある塩としての請求項1に記載の化合物を少なくとも1つおよび製薬上許容しうる担体を含む医薬製剤。
JP2006529740A 2003-05-19 2004-05-05 第Xa因子阻害剤としてのインドール誘導体 Expired - Fee Related JP4676960B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
EP03011306A EP1479677A1 (en) 2003-05-19 2003-05-19 New indole derivatives as factor xa inhibitors
PCT/EP2004/004751 WO2004101554A1 (en) 2003-05-19 2004-05-05 New indole derivatives as factor xa inhibitors

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2006528940A JP2006528940A (ja) 2006-12-28
JP2006528940A5 JP2006528940A5 (ja) 2007-06-21
JP4676960B2 true JP4676960B2 (ja) 2011-04-27

Family

ID=33040953

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006529740A Expired - Fee Related JP4676960B2 (ja) 2003-05-19 2004-05-05 第Xa因子阻害剤としてのインドール誘導体

Country Status (15)

Country Link
US (1) US7196103B2 (ja)
EP (2) EP1479677A1 (ja)
JP (1) JP4676960B2 (ja)
AT (1) ATE475659T1 (ja)
AU (1) AU2004238495B2 (ja)
BR (1) BRPI0410466A (ja)
CA (1) CA2526066A1 (ja)
CL (1) CL2004001074A1 (ja)
DE (1) DE602004028367D1 (ja)
MX (1) MXPA05012232A (ja)
PA (1) PA8603601A1 (ja)
PE (1) PE20050156A1 (ja)
TW (1) TW200510393A (ja)
UY (1) UY28325A1 (ja)
WO (1) WO2004101554A1 (ja)

Families Citing this family (31)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1314733A1 (en) * 2001-11-22 2003-05-28 Aventis Pharma Deutschland GmbH Indole-2-carboxamides as factor Xa inhibitors
US7358268B2 (en) * 2002-12-04 2008-04-15 Sanofi-Aventis Deutschland Gmbh Imidazole derivatives as factor Xa inhibitors
US7429581B2 (en) 2002-12-23 2008-09-30 Sanofi-Aventis Deutschland Gmbh Pyrazole-derivatives as factor Xa inhibitors
US7741341B2 (en) 2003-05-19 2010-06-22 Sanofi-Aventis Deutschland Gmbh Benzimidazole-derivatives as factor Xa inhibitors
EP1479675A1 (en) * 2003-05-19 2004-11-24 Aventis Pharma Deutschland GmbH Indazole-derivatives as factor Xa inhibitors
US7317027B2 (en) * 2003-05-19 2008-01-08 Sanofi-Aventis Deutschland Gmbh Azaindole-derivatives as factor Xa inhibitors
EP1479677A1 (en) 2003-05-19 2004-11-24 Aventis Pharma Deutschland GmbH New indole derivatives as factor xa inhibitors
US7223780B2 (en) * 2003-05-19 2007-05-29 Sanofi-Aventis Deutschland Gmbh Triazole-derivatives as blood clotting enzyme factor Xa inhibitors
EP1571154A1 (en) * 2004-03-03 2005-09-07 Aventis Pharma Deutschland GmbH Beta-aminoacid-derivatives as factor Xa inhibitors
FR2888847B1 (fr) * 2005-07-22 2007-08-31 Sanofi Aventis Sa Derives de n-(heteriaryl)-1-heteorarylalkyl-1h-indole-2- carboxamides, leur preparation et application en therapeutique
US7977359B2 (en) 2005-11-04 2011-07-12 Amira Pharmaceuticals, Inc. 5-lipdxygenase-activating protein (FLAP) inhibitors
GB2431927B (en) 2005-11-04 2010-03-17 Amira Pharmaceuticals Inc 5-Lipoxygenase-activating protein (FLAP) inhibitors
SI3095447T1 (sl) 2006-02-03 2022-02-28 Opko Renal, Llc Zdravljenje pomanjkanja vitamina D s 25-hidroksivitaminom D2 in 25-hidroksivitaminom D3
PT2679228T (pt) 2006-06-21 2018-04-16 Opko Ireland Global Holdings Ltd Terapia utilizando um agente de repleção de vitamina d e um agente de substituição hormonal de vitamina d
PT2148661E (pt) 2007-04-25 2013-03-06 Proventiv Therapeutics Llc Composições orais de libertação controlada compreendendo um composto de vitamina d e veículo ceroso
EP3335712A1 (en) 2007-04-25 2018-06-20 Opko Renal, LLC Method of safely and effectively treating and preventing secondary hyperparathyroidism in chronic kidney disease
TW200920369A (en) 2007-10-26 2009-05-16 Amira Pharmaceuticals Inc 5-lipoxygenase activating protein (flap) inhibitor
ES2523580T3 (es) * 2008-01-11 2014-11-27 Albany Molecular Research, Inc. Piridoindoles substituidos con (1-Azinona)
CN106853250A (zh) 2008-04-02 2017-06-16 赛特克罗公司 用于维生素d缺乏症和相关障碍的方法、组合物、用途和试剂盒
SG190667A1 (en) 2008-05-23 2013-06-28 Panmira Pharmaceuticals Llc 5-lipoxygenase-activating protein inhibitor
AU2010241567B2 (en) 2009-04-29 2013-10-31 Amarin Pharmaceuticals Ireland Limited Pharmaceutical compositions comprising EPA and a cardiovascular agent and methods of using the same
WO2011003012A1 (en) * 2009-07-01 2011-01-06 Albany Molecular Research, Inc. Azinone-substituted azapolycycle mch-1 antagonists, methods of making, and use thereof
WO2011003021A1 (en) * 2009-07-01 2011-01-06 Albany Molecular Research, Inc. Azinone-substituted azabicycloalkane-indole and azabicycloalkane-pyrrolo-pyridine mch-1 antagonists, methods of making, and use thereof
WO2011003007A1 (en) * 2009-07-01 2011-01-06 Albany Molecular Research, Inc. Azabicycloalkane-indole and azabicycloalkane-pyrrolo-pyridine mch-1 antagonists, methods of making, and use thereof
EP2448585B1 (en) * 2009-07-01 2014-01-01 Albany Molecular Research, Inc. Azinone-substituted azepino[b]indole and pyrido-pyrrolo-azepine mch-1 antagonists, methods of making, and use thereof
PT2552484T (pt) 2010-03-29 2020-04-03 Opko Ireland Global Holdings Ltd Métodos e composições para redução dos níveis de parafróides
WO2012088038A2 (en) 2010-12-21 2012-06-28 Albany Molecular Research, Inc. Piperazinone-substituted tetrahydro-carboline mch-1 antagonists, methods of making, and uses thereof
WO2012088124A2 (en) 2010-12-21 2012-06-28 Albany Molecular Research, Inc. Tetrahydro-azacarboline mch-1 antagonists, methods of making, and uses thereof
KR101847947B1 (ko) 2013-03-15 2018-05-28 옵코 아이피 홀딩스 Ⅱ 인코포레이티드 안정화되고 변형된 비타민 d 방출 제형
EP3193925A2 (en) 2014-08-07 2017-07-26 OPKO Ireland Global Holdings, Ltd. Adjunctive therapy with 25-hydroxyvitamin d
MX2018011820A (es) 2016-03-28 2019-01-24 Opko Ireland Global Holdings Ltd Metodos de tratamiento con vitamina d.

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001527066A (ja) * 1997-12-24 2001-12-25 アベンティス・ファーマ・ドイチユラント・ゲゼルシャフト・ミット・ベシュレンクテル・ハフツング Xa因子阻害剤としてのインドール誘導体
JP2005514365A (ja) * 2001-11-22 2005-05-19 アベンティス・ファーマ・ドイチユラント・ゲゼルシャフト・ミット・ベシュレンクテル・ハフツング 活性型第十因子阻害剤としてのインドール−2−カルボキシアミド

Family Cites Families (32)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11469A (en) * 1854-08-08 boynton
US4675332A (en) * 1984-12-10 1987-06-23 Warner-Lambert Company Acidic tetrazolyl substituted indole compounds and their use as antiallergy agents
JPH0287282A (ja) * 1988-09-22 1990-03-28 Nec Corp グラフ作図レイアウト決定方式
US5506134A (en) 1990-10-22 1996-04-09 Corvas International, Inc. Hypridoma and monoclonal antibody which inhibits blood coagulation tissue factor/factor VIIa complex
US5833982A (en) 1991-02-28 1998-11-10 Zymogenetics, Inc. Modified factor VII
US5788965A (en) 1991-02-28 1998-08-04 Novo Nordisk A/S Modified factor VII
TW229140B (ja) * 1992-06-05 1994-09-01 Shell Internat Res Schappej B V
CN1181091C (zh) 1994-04-26 2004-12-22 西莱克泰德公司 因子Xa抑制剂
FR2763337B1 (fr) * 1997-05-13 1999-08-20 Sanofi Sa Nouveaux derives du triazole, un procede pour leur preparation et compositions pharmaceutiques les contenant
US20040043995A1 (en) 1997-05-13 2004-03-04 Eric Bignon Novel triazole derivatives, process for their preparation and pharmaceutical compositions containing them
WO2000007591A1 (en) * 1998-08-03 2000-02-17 Eli Lilly And Company INDOLE sPLA2 INHIBITORS
EP0987274A1 (en) 1998-09-15 2000-03-22 Hoechst Marion Roussel Deutschland GmbH Factor VIIa Inhibitors
US6486211B1 (en) * 1999-10-22 2002-11-26 Smithkline Beecham Corporation Indole compounds
US7053070B2 (en) * 2000-01-25 2006-05-30 Warner-Lambert Company Pyrido[2,3-d]pyrimidine-2,7-diamine kinase inhibitors
US6436965B1 (en) * 2000-03-02 2002-08-20 Merck Frosst Canada & Co. PDE IV inhibiting amides, compositions and methods of treatment
UA72625C2 (uk) * 2000-05-26 2005-03-15 Ніппон Сіняку Ко., Лтд. Гетероциклічні сполуки
EP1289952A1 (en) * 2000-05-31 2003-03-12 AstraZeneca AB Indole derivatives with vascular damaging activity
US20030165837A1 (en) 2000-06-14 2003-09-04 The Scripps Research Institute Method for screening DNA binding
WO2001096313A1 (en) * 2000-06-14 2001-12-20 The Scripps Research Institute Distamycin a analogs
US6525202B2 (en) * 2000-07-17 2003-02-25 Wyeth Cyclic amine phenyl beta-3 adrenergic receptor agonists
EP1217000A1 (en) 2000-12-23 2002-06-26 Aventis Pharma Deutschland GmbH Inhibitors of factor Xa and factor VIIa
DE10147672A1 (de) * 2001-09-27 2003-04-10 Bayer Ag Substituierte 2,5-Diamidoindole und ihre Verwendung
US7064135B2 (en) * 2001-10-12 2006-06-20 Novo Nordisk Inc. Substituted piperidines
US7358268B2 (en) 2002-12-04 2008-04-15 Sanofi-Aventis Deutschland Gmbh Imidazole derivatives as factor Xa inhibitors
US7429581B2 (en) 2002-12-23 2008-09-30 Sanofi-Aventis Deutschland Gmbh Pyrazole-derivatives as factor Xa inhibitors
US7078419B2 (en) * 2003-03-10 2006-07-18 Boehringer Ingelheim Pharmaceuticals, Inc. Cytokine inhibitors
US7049323B2 (en) * 2003-04-25 2006-05-23 Bristol-Myers Squibb Company Amidoheterocycles as modulators of the melanocortin-4 receptor
EP1479677A1 (en) 2003-05-19 2004-11-24 Aventis Pharma Deutschland GmbH New indole derivatives as factor xa inhibitors
EP1479675A1 (en) 2003-05-19 2004-11-24 Aventis Pharma Deutschland GmbH Indazole-derivatives as factor Xa inhibitors
US7223780B2 (en) 2003-05-19 2007-05-29 Sanofi-Aventis Deutschland Gmbh Triazole-derivatives as blood clotting enzyme factor Xa inhibitors
US7741341B2 (en) 2003-05-19 2010-06-22 Sanofi-Aventis Deutschland Gmbh Benzimidazole-derivatives as factor Xa inhibitors
US7405670B2 (en) * 2005-07-29 2008-07-29 Fitzgerald Timothy W Method and system for detecting and isolating stray voltage

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001527066A (ja) * 1997-12-24 2001-12-25 アベンティス・ファーマ・ドイチユラント・ゲゼルシャフト・ミット・ベシュレンクテル・ハフツング Xa因子阻害剤としてのインドール誘導体
JP2005514365A (ja) * 2001-11-22 2005-05-19 アベンティス・ファーマ・ドイチユラント・ゲゼルシャフト・ミット・ベシュレンクテル・ハフツング 活性型第十因子阻害剤としてのインドール−2−カルボキシアミド

Also Published As

Publication number Publication date
DE602004028367D1 (de) 2010-09-09
EP1479677A1 (en) 2004-11-24
AU2004238495B2 (en) 2010-07-22
MXPA05012232A (es) 2006-08-18
UY28325A1 (es) 2004-12-31
BRPI0410466A (pt) 2006-05-30
EP1633746A1 (en) 2006-03-15
PE20050156A1 (es) 2005-04-27
AU2004238495A1 (en) 2004-11-25
CL2004001074A1 (es) 2005-03-28
TW200510393A (en) 2005-03-16
US20050033049A1 (en) 2005-02-10
WO2004101554A1 (en) 2004-11-25
ATE475659T1 (de) 2010-08-15
US7196103B2 (en) 2007-03-27
CA2526066A1 (en) 2004-11-25
JP2006528940A (ja) 2006-12-28
EP1633746B1 (en) 2010-07-28
PA8603601A1 (es) 2004-11-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4676960B2 (ja) 第Xa因子阻害剤としてのインドール誘導体
RU2299881C2 (ru) ИНДОЛ-2-КАРБОКСАМИДЫ В КАЧЕСТВЕ ИНГИБИТОРОВ ФАКТОРА Ха И/ИЛИ VIIa, ЛЕКАРСТВЕННОЕ СРЕДСТВО НА ИХ ОСНОВЕ И СПОСОБ ИХ ПОЛУЧЕНИЯ
JP4585448B2 (ja) 第Xa因子阻害剤としてのピラゾール−誘導体
JP4861306B2 (ja) Xa因子阻害剤としてのピロール誘導体
JP4709763B2 (ja) 第Xa因子阻害剤としてのインダゾール誘導体
US20080280946A1 (en) Azaindole-Derivatives As Factor Xa Inhibitors
JP4608495B2 (ja) 第Xa因子阻害剤としてのトリアゾール誘導体
JP4658940B2 (ja) 第Xa因子阻害剤としてのベンゾイミダゾール誘導体
JP4733642B2 (ja) 第Xa因子阻害剤としてのアザインドール−誘導体

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070501

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070501

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100713

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100819

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100914

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101201

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110104

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110128

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140204

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees