JP4676545B2 - 無線通信装置 - Google Patents

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Description

本発明は、2つのアンテナを備えた無線通信装置に関するものである。
携帯電話やデータ通信等に用いる無線通信装置(端末)の開発では、高速大容量通信のニーズに対応して、WLAN(IEEE802.11n)、WiMax、LTE等の技術開発が進められている。そのような中で、今後の大容量通信の主要技術の一つとして、通信品質や伝送容量を向上させるために、送信側、受信側とも複数のアンテナを組み合わせて通信を行うMIMO(Multiple-Input Multiple-Output)と呼ばれる技術が重要となっている。
MIMOを適用するためには、複数あるアンテナ間の相関を低く保つことが重要であり、少なくともアンテナ間のアイソレーションを高くすることが要求される。アンテナ間の相関を低くするためには、アンテナ間の距離を十分に離す(例えば2分の1波長程度とする)のが望ましい。しかし、殊、端末用アンテナにおいては、複数のアンテナを限られた外形の各種無線通信装置に搭載しなければならないといった制約があり、アンテナ間の距離を十分な大きさにすることは困難である。そこで、アンテナ間距離を大きくすることなく、高いアイソレーション特性を得るための技術開発が進められている。
例えば、特許文献1には、図11に示すような無線通信装置の技術が記載されている。特許文献1に記載の無線通信装置900では、筐体901にアンテナ素子902−1、902−2、902−3が立設されており、さらに、アンテナ素子間のアイソレーションを高めるために反射板903が設けられている。反射板903は、アンテナ素子902−1、902−2、902−3より高くなるようにその高さが決められている。
また特許文献2には、図12に示すような無線通信装置の技術が記載されている。特許文献2に記載の無線通信装置910は、第1アンテナ素子911と第2アンテナ素子912の2つのアンテナ素子を備え、さらに面をなして形成された磁性体913を備えている。磁性体913は、第1アンテナ素子911の少なくとも一部に対して第2アンテナ素子912の少なくとも一部を遮へいするように配設されている。
さらに、特許文献3には、図13に示すような無線通信装置の技術が記載されている。特許文献3に記載の無線通信装置920は、複数の給電点を有する回路基板921と、2つの給電素子922と、1つ以上の無給電素子923を備えている。
特開2007−251682号公報 特開2008−245132号公報 特開2008−17047号公報
しかしながら、従来例に挙げるMIMOを適用した無線通信装置では、十分なアイソレーションを得るためにアンテナ以外に別の構成部材を用いる必要があった。そのため、無線通信装置が大型化するとともに、コストアップの要因となっていた。上記の特許文献1〜3では、十分なアイソレーションを得るために、それぞれ反射板903、磁性体913、及び無給電素子923を用いる必要があった。
そこで、本発明は上記問題を解決するためになされたものであり、2つのアンテナを備えて小型化が容易で高いアイソレーションを有する無線通信装置を提供することを目的とする。
本発明の無線通信装置の第1の態様は、2つの給電点及びグランドを有する回路基板と、長さが略等しい給電側放射導体と接地側放射導体とを近接させ略平行に配設してそれぞれの一端を接続した平行2線アンテナを2つ備えた無線通信装置であって、前記2つの平行2線アンテナは、同じ使用周波数帯域で動作するように前記給電側放射導体及び前記接地側放射導体がそれぞれで略等しい長さに形成され、それぞれの前記給電側放射導体の他端が前記2つの給電点にそれぞれ接続され、それぞれの前記接地側放射導体の他端が前記給電点のそれぞれに近接して設置された接地点に接続され、それぞれの前記給電側放射導体と前記接地側放射導体とを短絡する短絡導体をそれぞれ備え、前記短絡導体は、前記給電点からの距離が前記2つの平行2線アンテナの間で異なるように配置されていることを特徴とする。
本発明の無線通信装置の他の態様は、前記2つの平行2線アンテナの一方の非放射モードの周波数が前記使用周波数帯域より低周波側に位置し、他方の非放射モードの周波数が前記使用周波数帯域より高周波側に位置するように、前記2つの平行2線アンテナのそれぞれで前記給電点から前記短絡導体までの距離が調整されていることを特徴とする。

本発明の無線通信装置の他の態様は、前記2つの平行2線アンテナは、前記給電点から前記短絡導体までの距離が調整可能な短絡位置調整部をそれぞれ備えていることを特徴とする。
本発明の無線通信装置の他の態様は、前記短絡位置調整部は、前記給電側放射導体と前記接地側放射導体との間で前記短絡導体を接続可能な短絡導体接続部を2以上備え、前記2つの平行2線アンテナのそれぞれで異なる前記短絡導体接続部に前記短絡導体が接続されていることを特徴とする。
本発明の無線通信装置の他の態様は、前記給電側放射導体及び前記接地側放射導体がそれぞれ第1給電側放射導体部と第2給電側放射導体部及び第1接地側放射導体部と第2接地側放射導体部に分割されており、前記第1給電側放射導体部と前記第1接地側放射導体部が前記回路基板に形成されるとともに、前記第2給電側放射導体部と前記第2接地側放射導体部が所定の誘電体の表面または内部に形成され、前記誘電体を前記回路基板上に載置して前記第1給電側放射導体部と前記第2給電側放射導体部及び前記第1接地側放射導体部と前記第2接地側放射導体部がそれぞれ接続されることで前記平行2線アンテナが形成されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の無線通信装置。
本発明の無線通信装置の他の態様は、前記短絡導体接続部が、前記第2給電側放射導体部と前記第2接地側放射導体部とを短絡する短絡接続部が前記回路基板上、または前記誘電体表面に形成されていることを特徴とする。
本発明の無線通信装置の他の態様は、前記第2給電側放射導体部と前記第2接地側放射導体部が、少なくとも前記第1給電側放射導体部と前記第1接地側放射導体部に接続される部分を除いて前記誘電体に内包されていることを特徴とする。
本発明の無線通信装置の他の態様は、前記2つの平行2線アンテナは、前記回路基板上の前記グランドが切欠かれた領域に配置されていることを特徴とする。
以上説明したように本発明によれば、2つの平行2線アンテナを備えて小型化容易で高いアイソレーションを有する無線通信装置を提供することが可能となる。
本発明の第1実施形態の無線通信装置の概略構成を示す平面図である。 平行2線アンテナの同相モードと逆相モードを説明する説明図である。 平行2線アンテナの放射効率の一例を示すグラフである。 第1実施形態の無線通信装置のアイソレーション特性の一例を示すグラフである。 本発明の第2実施形態の無線通信装置の概略構成を示す平面図及び斜視図である。 放射導体が形成されている部分の回路基板の上面図及び底面図である。 連結放射導体部の構成を示す斜視図である。 回路基板に連結放射導体部を連結して形成された平行2線アンテナを示す斜視図である。 第2実施形態の具体例を示す平面図である。 第2実施形態の無線通信装置と従来の無線通信装置とのアイソレーションの比較を示すグラフである。 従来の無線通信装置を示す斜視図である。 従来の別の無線通信装置を示す斜視図である。 従来のさらに別の無線通信装置を示す斜視図である。
本発明の好ましい実施の形態における無線通信装置について、図面を参照して詳細に説明する。同一機能を有する各構成部については、図示及び説明簡略化のため、同一符号を付して示す。
本発明の第1の実施形態に係る無線通信装置を図1を用いて説明する。図1は、本実施形態の無線通信装置100の概略構成を示す平面図である。無線通信装置100は、2つの平行2線アンテナ110、120と回路基板130を備えており、筺体101の内部に設置されている。回路基板130は、2つの給電点131、132とグランド133を有している。2つの平行2線アンテナ110、120は、回路基板130上のグランド133が切欠かれた切欠き部134に配置されている
平行2線アンテナ110は、一端が給電点131に接続された給電側放射導体111と、一端がグランド133上の接地点135に接続された接地側放射導体112と、給電側放射導体111及び接地側放射導体112のそれぞれの他端を接続する折り返し部113と、給電点131から所定の距離の位置で給電側放射導体111と接地側放射導体112とを短絡する短絡導体114を備えている。給電側放射導体111及び接地側放射導体112は、それぞれの長さが略等しく略平行に配設されている。同様に、平行2線アンテナ120も、一端が給電点132に接続された給電側放射導体121と、一端が接地点136に接続された接地側放射導体122と、折り返し部123と、短絡導体124とを備えている。
平行2線アンテナ110と120は、短絡導体114、124の位置を除いて、各寸法が両者で略等しくなるように形成されており、ともに同じ使用周波数帯域で受信または送信に使用されるものである。すなわち、使用周波数帯域のたとえば中心周波数に対応する波長をλ0としたとき、平行2線アンテナ110の給電側放射導体111及び接地側放射導体112は、略λ0/4の長さに形成される。同様に、平行2線アンテナ120の給電側放射導体121及び接地側放射導体122も、略λ0/4の長さに形成される。
本実施形態の無線通信装置100では、上記のように略等しい寸法で形成された2つの平行2線アンテナ110、120において、短絡導体114、124が、それぞれ給電点から異なる距離の位置に配置されている。すなわち、給電側放射導体111に短絡導体114が接続された位置と給電点131との距離をL1とし、給電側放射導体121に短絡導体124が接続された位置と給電点132との距離をL2とするとき、L1とL2が異なる大きさに設定されている。
平行2線アンテナ110、120の特徴を図2を用いて説明する。図2は、平行2線アンテナの特徴である同相モードと逆相モードを説明するための説明図である。ここでは、平行2線アンテナ110を例に説明しているが、平行2線アンテナ120でも同様の特徴を有している。平行2線アンテナ110では、略平行に配設された給電側放射導体111と接地側放射導体112のそれぞれに流れる電流が、ある周波数においては同相モードとなり(図2(a))、またある周波数においては逆相モードとなりうる(図2(b))。
平行2線アンテナは、同相となる周波数ではエネルギーを電磁波として効率良く外部に放射する放射モードとなる一方、逆相となる周波数ではアンテナ内部で電流が打ち消し合って外部にエネルギーを放射しない非放射モードとなる。平行2線アンテナでは、構造上放射モードと非放射モードとが近接した周波数に遍在している。また、平行2線アンテナでは、主に隣接する導体間の結合によって非放射モードの生じる周波数を調整することができ、結合度合いを制御することによって放射モードの周波数より低周波側にも、また高周波側にも存在させることができる。
そこで、本実施形態では、使用周波数帯に対して、低周波側(あるいは高周波側)で平行2線アンテナ110が非放射モードとなるように、距離L1を調整している。また、平行2線アンテナ120では、使用周波数帯に対して、平行2線アンテナ110とは逆側、すなわち高周波側(あるいは低周波側)で非放射モードとなるように、距離L2を調整している。たとえば、平行2線アンテナ110で、使用周波数帯より低周波側で非放射モードとなるように距離L1を調整した場合には、平行2線アンテナ120では、使用周波数帯より高周波側で非放射モードとなるように距離L2を調整する。
距離L1、L2を上記のように調整したときの平行2線アンテナ110、120の放射効率の一例を図3に示す。同図では、無線通信装置100に、平行2線アンテナ110、または120を単独で配置した場合の計算結果であり、横軸に周波数、縦軸に放射効率をとりプロットしている。符号10は、無線通信装置100の使用周波数帯域を示している。平行2線アンテナ110、120の放射効率は、それぞれ符号11、12で示している。平行2線アンテナ110では、使用周波数帯域10より低周波側の符号11aで示す周波数で放射効率が大きく低下する、非放射モードが生じている。また、平行2線アンテナ120では、使用周波数帯域10より高周波側の符号12aで示す周波数で放射効率が大きく低下する、非放射モードが生じている。
上記のように、平行2線アンテナ110、120のそれぞれで距離L1、L2を調整することで、使用周波数帯域10に対して、低周波側及び高周波側に非放射モードを生成させることができる。これらを組み合わせることにより、平行2線アンテナ110と120との間のアイソレーションを高くすることが可能になる。図3に示すような非放射モードを有する平行2線アンテナ110、120を近接して配置したときの相互間のアイソレーション特性の一例を図4に示す。
図4において、実線20は、平行2線アンテナ110と120との間でのエネルギーの伝達係数S21を示しており、S21が小さいほど平行2線アンテナ110と120との間の相関が低い、即ちアイソレーションが高いことを示している。また、実線21、22は、それぞれ平行2線アンテナ110、120の入力エネルギーに対する反射係数S11、S22を示している。さらに、破線23は、平行2線アンテナ110、120の代わりに、それらと略同寸法、同一条件下に2つのモノポールアンテナを近接して配置したときの伝達係数S21を示しており、本発明の効果の比較対象とした。
符号21、22で示すS11、S22より、平行2線アンテナ110、120に印加されたエネルギーが、使用周波数帯域10では反射されずにそれぞれ平行2線アンテナに入力されていることがわかる。また、符号20で示すS21は、平行2線アンテナ110、120のそれぞれで非放射モードとなる使用周波数帯域10より低周波側及び高周波側でS21が大きく低下する特異点を生じている。このとき、使用周波数帯域10においても、両側の特異点に準じて、S21が低下している。図4では、比較として2つのモノポールアンテナを用いたときのS21を示している。両者を比較すると本実施形態の平行2線アンテナ110、120では、使用周波数帯の両側の特異点付近でS21が大幅に低下しており、さらに特異点に挟まれた使用周波数帯においてもS21が低下している。すなわち、2つのモノポールアンテナの組み合わせに対して、本実施形態の平行2線アンテナ110及び120を適用した場合、アイソレーションを高くとれることがわかる。
また、ここでは図示しないが、非放射モードをより詳細に調整することによって、使用帯域におけるアイソレーションを制御することができる。
上記説明のように、本実施形態の無線通信装置100では、2つの平行2線アンテナ110及び120のそれぞれの放射導体111、112及び121、122を短絡する短絡導体114及び124を異なる所定の位置に設けることにより、アンテナ間距離を変更することなく使用周波数帯域における平行2線アンテナ110、120間のアイソレーションを制御し、高くすることが可能となっている。短絡導体114、124を設ける位置の選択を容易にするために、例えば短絡導体114、124を接続可能な短絡導体接続部を2以上備えた短絡位置調整部を平行2線アンテナ110、120のそれぞれに予め設けておき、それぞれで異なる短絡導体接続部を選択して短絡導体114、124を接続させるようにしてもよい。
本発明の第2の実施形態に係る無線通信装置を図5を用いて説明する。図5は、第2の実施形態の無線通信装置200の概略構成を示す平面図及び斜視図である。本実施形態の無線通信装置200は、回路基板230に連結放射導体部240を組み合わせて構成された2つの平行2線アンテナ201、202を備えている。本実施形態では、平行2線アンテナを構成する給電側放射導体及び接地側放射導体が、ともに回路基板230と連結放射導体部240の2箇所に分割して形成されている。平行2線アンテナ201、202はそれぞれ、回路基板230のグランド233が切欠かれた切欠き部234に連結放射導体部240を搭載することで、給電側放射導体及び接地側放射導体がそれぞれ接続されて形成される構成となっている。
回路基板230側に形成されている給電側放射導体及び接地側放射導体を、図6を用いて説明する。図6は、回路基板230の放射導体が形成されている部分の上面図(a)及び底面図(b)である。図6(b)に示すように、回路基板230の底面(裏面)側に給電側第1放射導体部211及び接地側第1放射導体部221がプリントパターン等で形成されている。給電側第1放射導体部211及び接地側第1放射導体部221は、配置スペースを小さくするために、ともに略中央部で折り返された形状に形成されている。
給電側第1放射導体部211は、一端が給電点231に接続され、他端が回路基板230を上面側まで貫通するスルーホール212に接続されている。また、接地側第1放射導体部221は、一端が接地点235に接続され、他端が回路基板230を上面側まで貫通するスルーホール222に接続されている。本実施形態では、給電側第1放射導体部211及び接地側第1放射導体部221のそれぞれに、周波数およびインピーダンスを調整するための調整用接続導体211a及び221aが設けられている。
図6(a)に示す回路基板230の上面(表面)側には、底面側の給電側第1放射導体部211及び接地側第1放射導体部221に対向する位置にそれぞれ4つのランド213(213a〜d)及び223(223a〜d)が形成されている。ランド213a、223aには、それぞれスルーホール212、222が接続されており、これらを介してそれぞれ給電側第1放射導体部211及び接地側第1放射導体部221の他端に接続されている。また、ランド213dと223dは、短絡導体214で接続されている。ランド213b、213c及び223b、223cは、それぞれランド213aと213dの間、及び223aと223dの間に適切な距離をおいて配置されている。
次に、連結放射導体部240に形成されている給電側放射導体及び接地側放射導体を、図7を用いて説明する。図7は、連結放射導体部240の構成を示す斜視図である。連結放射導体部240には、給電側第2放射導体部216と接地側第2放射導体部226が略平行に配置されている。本実施形態では、給電側第2放射導体部216及び接地側第2放射導体部226を所定の誘電体241で取り囲んで内包する構成としており、この部分を汎用チップアンテナとできる。但し、図7では、誘電体241の内部を示すために、誘電体241を破線で示している。また、給電側第2放射導体部216及び接地側第2放射導体部226には、それぞれ4つの引出し導体217(217a〜d)、227(227a〜d)が接続されており、誘電体241から外部に引き出されている。
引出し導体217a、227aは給電側第2放射導体部216及び接地側第2放射導体部226の一端側に接続され、他端側には引出し導体217d、227dが接続されている。引出し導体217a〜d及び227a〜dは、回路基板230に形成されているランド213a〜d及び223a〜dのそれぞれの間隔に略等しくなるように配置されている。
上記のように形成された連結放射導体部240を回路基板230に連結した状態を、図8に示す。図8は、回路基板230に連結放射導体部240を連結して形成された1つの平行2線アンテナ201を示す斜視図である。平行2線アンテナ201は、連結放射導体部240側に形成されている引出し導体217a〜d及び227a〜dを、それぞれランド213a〜d及び223a〜dに接続して形成されている。給電側第1放射導体部211と給電側第2放射導体部216とが、スルーホール212、ランド213a、及び引出し導体217aを介して接続され、これにより給電側放射導体が形成されている。同様に、接地側第1放射導体部221と接地側第2放射導体部226とが、スルーホール222、ランド223a、及び引出し導体227aを介して接続され、これにより接地側放射導体が形成されている。
上記のように構成された給電側放射導体では、給電点231に接続されている端部とは反対側の端部が、給電側第2放射導体部216の先端に接続された引出し導体217dとなる。同様に、接地側放射導体の接地点235に接続されている端部とは反対側の端部が、接地側第2放射導体部226の先端に接続された引出し導体227dとなる。引出し導体217d及び227dは、回路基板230側のランド213d及び223dに接続されており、ランド213dと223dとは短絡導体214で接続されていることから、短絡導体214が給電側放射導体と接地側放射導体とを接続する折り返し部に相当する。
給電側第2放射導体部216及び接地側第2放射導体部226は、上記説明のように、それぞれの両端が引出し導体217a、d及び227a、dを介してランド213a、d及び223a、dに接続されているが、これに加えて引出し導体217b、c及び227b、cを介してランド213b、c及び223b、cにも接続されている。そこで、ランド213bと223bまたはランド213cと223cを短絡導体で接続することで、第1の実施形態の短絡導体114,124と同様に、使用周波数帯の付近の非放射モードを制御することができる。図8に示す平行2線アンテナ201では、ランド213cと223cとが短絡導体215で接続されている。また、別の平行2線アンテナ202では、ランド213bと223bは開放されている。
上記のように構成された本実施形態の無線通信装置200では、放射モードの周波数、及び非放射モードを生成させる周波数を回路基板230側で調整することが可能となり、連結放射導体部240側では何ら調整を行う必要はなく、汎用チップアンテナが利用できる。ランド213bと223b、及びランド213cと223cは短絡導体を接続可能な短絡導体接続部となっており、これらのランドで短絡位置調整部が構成されている。非放射モード周波数の調整は、回路基板230の上面に形成されているランド213bと223bとの間、またはランド213cと223cとの間を接続するだけで行うことができ、調整作業の負担を軽減することができる。また、使用周波数帯の周波数の調整及びインピーダンス調整も回路基板230側で行うことができ、すべての調整を回路基板230側のみで行うことが可能となる。
なお、上記実施形態では、ランド213、223をそれぞれ4つずつ設けるようにしたが、これに限定されず、ランドの数をさらに追加することで、非放射モードの周波数をさらに細かく調整できるようにすることも可能である。
第2の実施形態の無線通信装置200の具体例をもとに、シミュレーションによりアイソレーション特性を評価した結果を以下に説明する。無線通信装置200の具体例を図9に示す。図9は、第2の実施形態の具体例である無線通信装置200aを示す平面図である。使用周波数帯域の波長をλとしたとき、回路基板230は、一辺の長さがλのグランド233を備え、グランド233の一端の切欠き部234に2つの平行2線アンテナ201、202が設けられている。平行2線アンテナ201、202は、それぞれ図8に示した平行2線アンテナの構成を有している。本実施形態の無線通信装置200の構成では、平行2線アンテナ201、202の外形寸法をλ/10まで短縮している。
図9に示す無線通信装置200aにおいて、2つの平行2線アンテナ201と202との間隔をdとし、間隔dを変化させたときの両者間のアイソレーション特性(S21)を図10に示す。図10では、使用周波数帯域においてアイソレーションが最も悪化するときのS21(使用周波数帯域におけるS21の最大値)を間隔dに対してプロットしており、符号31で示している。また、比較のために、平行2線アンテナ201、202に代えて、2つのモノポールアンテナを用いたときの間隔dに対する同様のアイソレーションの変化を符号32で示している。ここでは、2つのモノポールアンテナを、ともに外形寸法がλ/10となるように折り曲げて用いている。
図10に示すように、同一条件下でアンテナ間隔dをλ以下で変化させたとき、本実施形態の無線通信装置200aは、モノポールアンテナを用いた無線通信装置より常にアイソレーションが高く(S21が低く)なっており、従来より高いアイソレーションが得られることがわかる。とくに、間隔dを小さくするほどアイソレーションの差が大きくなっていることから、本実施形態の無線通信装置200aは、間隔dを小さくして小型化を図るのに好適であることがわかる。
なお、本実施の形態における記述は、本発明に係る無線通信装置の一例を示すものであり、これに限定されるものではない。本実施の形態における無線通信装置の細部構成及び詳細な動作等に関しては、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
100、200 無線通信装置
101 筺体
110、120、201、202 平行2線アンテナ
111、121 給電側放射導体
112、122 接地側放射導体
113、123 折り返し部
114、124、214、215 短絡導体
130、230 回路基板
131、132、231 給電点
133、233 グランド
134、234 切欠き部
135、136、235 接地点
211 給電側第1放射導体部
211a、221a 調整用接続導体
212、222 スルーホール
213(213a〜d)、223(223a〜d) ランド
216 給電側第2放射導体部
217(217a〜d)、227(227a〜d) 引出し導体
221 接地側第2放射導体部
226 接地側第2放射導体部
240 連結放射導体部

Claims (8)

  1. 2つの給電点及びグランドを有する回路基板と、長さが略等しい給電側放射導体と接地側放射導体とを近接させ略平行に配設してそれぞれの一端を接続した平行2線アンテナを2つ備えた無線通信装置であって、
    前記2つの平行2線アンテナは、
    同じ使用周波数帯域で動作するように前記給電側放射導体及び前記接地側放射導体がそれぞれで略等しい長さに形成され、
    それぞれの前記給電側放射導体の他端が前記2つの給電点にそれぞれ接続され、
    それぞれの前記接地側放射導体の他端が前記給電点のそれぞれに近接して設置された接地点に接続され、
    それぞれの前記給電側放射導体と前記接地側放射導体とを短絡する短絡導体をそれぞれ備え、
    前記短絡導体は、
    前記給電点からの距離が前記2つの平行2線アンテナの間で異なるように配置されている
    ことを特徴とする無線通信装置。
  2. 前記2つの平行2線アンテナの一方の非放射モードの周波数が前記使用周波数帯域より低周波側に位置し、他方の非放射モードの周波数が前記使用周波数帯域より高周波側に位置するように、前記2つの平行2線アンテナのそれぞれで前記給電点から前記短絡導体までの距離が調整されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の無線通信装置。
  3. 前記2つの平行2線アンテナは、前記給電点から前記短絡導体までの距離が調整可能な短絡位置調整部をそれぞれ備えている
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の無線通信装置。
  4. 前記短絡位置調整部は、前記給電側放射導体と前記接地側放射導体との間で前記短絡導体を接続可能な短絡導体接続部を2以上備え、前記2つの平行2線アンテナのそれぞれで異なる前記短絡導体接続部に前記短絡導体が接続されている
    ことを特徴とする請求項3に記載の無線通信装置。
  5. 前記給電側放射導体及び前記接地側放射導体がそれぞれ第1給電側放射導体部と第2給電側放射導体部及び第1接地側放射導体部と第2接地側放射導体部に分割されており、前記第1給電側放射導体部と前記第1接地側放射導体部が前記回路基板に形成されるとともに、前記第2給電側放射導体部と前記第2接地側放射導体部が所定の誘電体の表面または内部に形成され、前記誘電体を前記回路基板上に載置して前記第1給電側放射導体部と前記第2給電側放射導体部及び前記第1接地側放射導体部と前記第2接地側放射導体部がそれぞれ接続されることで前記平行2線アンテナが形成されている
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の無線通信装置。
  6. 前記短絡導体接続部が、前記第2給電側放射導体部と前記第2接地側放射導体部とを短絡する短絡接続部が前記回路基板上、または前記誘電体表面に形成されている
    ことを特徴とする請求項5に記載の無線通信装置。
  7. 前記第2給電側放射導体部と前記第2接地側放射導体部が、少なくとも前記第1給電側放射導体部と前記第1接地側放射導体部に接続される部分を除いて前記誘電体に内包されている
    ことを特徴とする請求項5または6に記載の無線通信装置。
  8. 前記2つの平行2線アンテナは、前記回路基板上の前記グランドが切欠かれた領域に配置されている
    ことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の無線通信装置。
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