JP4675308B2 - メディアミックス計画の立案支援装置と立案支援方法 - Google Patents
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Description
メディアミックスとは、商品の広告媒体として、例えばテレビ広告と新聞広告等の異種のメディアを組み合わせて用いることをいう。
特許文献1には、特定の需要者層への対象商品の勧奨方法あるいは広告方法を最適化しようとする技術が開示されている。特許文献1の技術によると、指定した需要者層が志向する商品群を推定し、指定した需要者層が商品群の商品を構成する属性と水準に対して認める評価に応じて特定の商品を選択する行動をモデル化した選択行動モデルを用いて、指定した需要者層に対して強調すべき商品属性(勧奨あるいは広告において、強調すべき属性)を特定することができる。
特許文献1の選択行動モデルは、重回帰分析、判別分析、数量化I類、数量化II類、関連分析等を用いた線形モデルである。この選択行動モデルによると、例えば、商品を構成する属性を説明変数とし、商品に対する総合評価を目的変数とする選択行動モデルを推定することができる。特許文献1の技術によると、目的変数(商品に対する総合評価)を最大化するときに及ぼす影響が大きい属性を、指定した需要者層に対して強調すべき商品属性として特定することができる。
本発明は、広告メディアと、中間指標と、商品の購入判断の因果関係を考慮した購入行動因果モデルを用いる。複数の広告メディアを組み合わせて商品の宣伝をするときに、最小の広告コストで商品の目標シェアを達成可能な広告メディアの組み合わせを特定する。
「中間指標/評価値/需要者」記憶手段:各広告メディアを用いた商品の宣伝から需要者が商品に認める「認知度と価値」を表わす複数の中間指標における評価値を各中間指標と各需要者について記憶している。
「因果構造/中間指標組み合わせ/条件確率パラメータ/構造評価値」記憶手段:1つの中間指標を下流指標とし、他の1つの中間指標あるいは複数の中間指標の組み合わせを上流指標とする因果構造と、上流指標と下流指標の各組み合わせについて計算された条件確率パラメータと、因果構造に含まれる上流指標と下流指標の全組み合わせについて各組み合わせの条件確率パラメータから計算される構造評価値を記憶している。
「購入行動因果モデル」記憶手段:構造評価値が最大となる中間指標の組み合わせの因果構造を用いて構築された、広告メディアと中間指標と需要者の商品の購入行動の因果関係を表わす購入行動因果モデルを記憶している。
「中間指標‐シェア予測モデル」記憶手段:各中間指標と商品の予測シェアの関係について購入行動因果モデルを用いて計算された中間指標‐シェア予測モデルを記憶している。
「中間指標目標値」特定手段:中間指標‐シェア予測モデルから指定した商品の目標シェアに対応する中間指標の種類と目標値を特定する。
「中間指標目標値‐広告接触率予測モデル/広告メディア組み合わせ」記憶手段:中間指標の目標値と複数の広告メディアを組み合わせたときの広告接触率の関係について購入行動因果モデルを用いて計算された中間指標目標値‐広告接触率予測モデルを広告メディアの組み合わせ毎に記憶している。
「広告接触率−広告コスト予測モデル/広告メディア」記憶手段:各広告メディアによるときの広告接触率と広告コストの関係について計算された広告接触率−広告コスト予測モデルを広告メディア毎に記憶している。
「中間指標目標値‐広告コスト予測モデル/広告メディア組み合わせ」記憶手段:中間指標の目標値と各広告メディアの広告コストの関係について中間指標目標値‐広告接触率予測モデルと中間指標目標値‐広告接触率予測モデルで組み合わせられている各広告メディアの接触率−コスト予測モデルを用いて計算された中間指標目標値‐広告コスト予測モデルを広告メディアの組み合わせ毎に記憶している。
「最小コストメディアミックス」特定手段:中間指標目標値‐広告コスト予測モデルから、目標シェアを得ることが可能な広告メディアの組み合わせのうち、総合的なコストが最小となる広告メディアの組み合わせを特定して出力する。
本発明では、1つの中間指標を下流指標とし、他の1つの中間指標あるいは複数の中間指標の組み合わせを上流指標とする因果構造を推定し、各因果構造について条件確率パラメータと構造評価値を計算する。例えば、中間指標A,B,Cについて、中間指標Aを下流指標としたときの中間指標Aの上流指標の候補は中間指標B、中間指標C、中間指標BとCの組み合わせであることから、中間指標Aを下流指標とする因果構造は3通り推定される。
構造評価値は、推定した因果構造の関連性の強さを表わしている。構造評価値は、例えば、情報量基準を用いて計算することができる。
「因果構造/中間指標組み合わせ/条件確率パラメータ/構造評価値」記憶手段には、各中間指標の組み合わせの因果構造と、上流指標と下流指標の各組み合わせについて計算された条件確率パラメータと、因果構造に含まれる上流指標と下流指標の全組み合わせについて各組み合わせの条件確率パラメータから計算される構造評価値が記憶されている。
購入行動因果モデルを用いると、予測シェアが所定の値をとるときの各中間指標の値を計算することもできるし、各広告メディアの接触率が所定の値をとるときの予測シェアの値を計算することもできる。
「中間指標目標値」特定手段は、中間指標‐シェア予測モデルから指定した商品の目標シェアに対応する中間指標の種類と目標値を特定することができる。目標値とは、指定した商品の目標シェアを達成するのに必要な中間指標の達成度をいう。例えば、目標シェアを10%に指定したときに中間指標「商品名認知」の目標値が70%であるとき、これは、商品のシェアを10%得るためには、需要者の商品名の認知が70%を達成しなければならないことを意味している。
目標値を特定する中間指標は、操作者が指定してもよい。あるいは、目標シェアから計算される目標シェア範囲で中間指標の感度が高いものを特定してもよい。例えば、商品の目標シェアを10%に指定し、目標シェア範囲を9%〜11%としたときに、その範囲内で最も変化率の高い中間指標を特定してもよい。
メディアミックス特定手段は、中間指標目標値‐広告コスト予測モデルから、目標シェアを得ることが可能な広告メディアの組み合わせのうち、広告コストが最小となる広告メディアの組み合わせを特定して出力することができる。例えば、広告コストが最小となる広告メディアの組み合わせは、解が最小となる中間指標目標値‐広告コスト予測モデル曲線の接線を計算することで特定することができる。
(特徴1) 「中間指標目標値」特定手段は、所定の条件を満たす中間指標と広告メディアを特定することができる。
(特徴2) 「中間指標‐シェア予測モデル」記憶手段と「中間指標目標値‐広告接触率予測モデル/広告メディア組み合わせ」記憶手段と「広告接触率−広告コスト予測モデル/広告メディア」記憶手段と「中間指標目標値‐広告コスト予測モデル/広告メディア組み合わせ」記憶手段に記憶されている予測結果を可視的にグラフ表示する手段を備えている。
「因果構造/中間指標組み合わせ/条件確率パラメータ/構造評価値」記憶手段6には、1つの中間指標を下流指標とし、他の1つの中間指標あるいは複数の中間指標の組み合わせを上流指標とする因果構造と、上流指標と下流指標の各組み合わせについて計算された条件確率パラメータと、因果構造に含まれる上流指標と下流指標の全組み合わせについて各組み合わせの条件確率パラメータから計算される構造評価値がコンピュータに利用可能に記憶されている。各因果構造の条件確率パラメータは、例えば、最尤法により計算することができる。各因果構造の構造評価値は、例えば、条件確率パラメータを用いて、情報量基準により計算することができる。図7に、中間指標「来店X3」に関する因果構造を例示する。中間指標「来店X3」は、条件確率パラメータP(X3|X2,X
+5)を備えている。
「中間指標目標値」特定手段12は、例えば、次のような条件を満たす中間指標の種類と、目標シェアに対応する中間指標の目標値を特定することができる。
(1)f(S−1)>0,f(S+1)<1
(2)MAX(f(S+1)−f(S−1))
f(S)は、予測シェアSのときの中間指標のとる達成度を示している。例えば、図9では、(a)「商品名認知」、(b)「来店」、(c)「試乗」のいずれの中間指標も上記の条件(1)を満たしており、条件(2)については(a)「商品名認知」のみが該当することがわかる。図9の場合であれば、「中間指標目標値」特定手段12は(a)の中間指標「商品認知度」を特定し、目標シェアSに対応する「商品認知度」の目標値を特定する。本実施例の「中間指標目標値」特定手段12はCPU22と、CPU22に目標シェアに対応する中間指標の種類と目標値を中間指標‐シェア予測モデルから特定する動作処理を実行させるプログラムにより構成されている。
「広告接触率−広告コスト予測モデル/広告メディア」記憶手段16には、「中間指標/評価値/需要者」記憶手段4に記憶されているデータから計算された広告接触率−広告コスト予測モデルが記憶されていてもよいし、過去の広告費と広告接触率の実績データから導出された広告接触率−広告コスト予測モデル関数が記憶されていてもよい。
ステップS4では、因果構造の上流指標の候補となる中間指標の抽出個数jを指定する。例えば、中間指標の抽出個数jはj=1を初期値とすることができる。この場合、候補となる中間指標N−1個が互いに独立して中間指標iの上流指標となる因果構造は、N−1通り想定される。
ステップS6では、抽出したj個の中間指標の各組み合わせと下流指標との各因果構造についてクロス集計表を作成する。
ステップS8では、図5に示された需要者の評価結果のクロス集計から、確率条件パラメータを計算する。例えば、下記の式を用いて計算した尤度Lが最大になるパラメータθを用いて、条件確率パラメータを計算することができる。
ステップS10では、条件確率パラメータを用いて、各因果構造について構造評価値を計算する。構造評価値は、因果構造の因果関係の強さを表わしている。構造評価値は、例えば、下記の情報量基準を用いて計算することができる。
ステップS14では、ステップS8からステップS12の処理を実行した中間指標の抽出個数jが最後の抽出個数であるか否かが判断される。本実施例において上流指標の候補として抽出する中間指標の数は、予め設定されている。このステップでは抽出個数jがN−1以上であるか否かが判断されてもよいし、中間指標の総数Nから下流指標に指定された中間指標iの数と下流指標に指定されない中間指標(例えば、最上流指標に指定されることが予め設定されている中間指標)の数を引いた値以上であるか否かが判断されてもよい。最後の抽出個数である場合(判断がYESの場合)はステップS18に進む。最後の抽出個数でない場合(判断がNOの場合)はステップS16に進む。
ステップS16では、ステップS6からステップS12の処理を実行した中間指標の抽出個数jが最後の抽出個数でなかったことから、中間指標の抽出個数jをj+1に変更する。変更された抽出個数j+1から得られる上流指標候補の各組み合わせと下流指標の中間指標iの各因果構造について、ステップS6〜ステップS14の動作処理を繰返す。
ステップS18では、中間指標i毎に構造評価値の最も大きい因果構造を採用して「購入行動因果モデル」記憶手段8に記憶する。図8に示した購入行動因果モデルは、最下流指標となる中間指標「購入」から順に、中間指標同士の因果構造によって構築されていく。
ステップS20では、下流指標に指定していた中間指標iが最後の下流指標であったか否かが判断される。本実施例において下流指標として指定される中間指標iの種類と数は、予め設定されている。例えば、「テレビ放送」「インターネット」等の広告メディアを表わす中間指標は購入行動因果モデルの最上流指標に指定されることが予め設定されているので、下流指標として指定される中間指標iには含められない。最後の下流指標であった場合(判断がYESの場合)はステップS24に進む。最後の下流指標でなかった場合(判断がNOの場合)はステップS22に進む。
ステップS22では、下流指標に指定していた中間指標iが最後の下流指標でなかったことから、下流指標に指定する中間指標を中間指標iから中間指標i+1に変更する。中間指標i+1を下流指標に指定し、ステップS4〜ステップS20の動作処理を繰返す。
ステップS30では、計算した広告接触率‐広告コスト予測モデルを「広告接触率‐広告コスト予測モデル/広告メディア」記憶手段16に記憶する。図10に、広告接触率‐広告コスト予測モデルを示す。
ステップS34では、組み合わせる広告メディアiとjを指定する。本実施例では組み合わせる広告メディアは操作者が入力手段24から指定するが、このステップを実行するプログラムによって複数の広告メディアの各組み合わせが指定されてもよい。
ステップS36では、目標シェアに対応する各中間指標の目標値を特定する。例えば、図9に示した中間指標であれば、(a)「商品名認知度」と(b)「来店」と(c)「試乗」の各中間指標に異なる目標値が特定される。
ステップS38では、条件を満たす中間指標の種類と目標値を特定する。例えば、以下の条件を満たす中間指標の種類と目標値を特定することができる。
(1)f(S−1)>0,f(S+1)<1
(2)MAX(f(S+1)−f(S−1))
図9に示した中間指標であれば、目標シェア範囲の感度が最も高い(a)「商品名認知度」が特定される。
ステップS42では、広告メディアjの接触率を初期値に設定する。例えば、広告メディアiと同様に、初期値は接触率0.1%から昇順に設定することができる。
ステップS44では、設定されている接触率における中間指標の達成度の推定値を計算する。例えば、広告メディアiの接触率が0.1%であり、かつ、広告メディアjの接触率が0.1%に設定されているときの中間指標の推定値を、購入行動因果モデルを用い、例えば、ジュデア・パール(Judea Pearl)著、「プロバブリスティック・リーズニング・イン・インテリジェント・システムズ:ネットワークス・オブ・プラウジブル・インフェレンス(Probabilistic Reasoning in Intelligent Systems: Networks of Plausible Inference)」、(米国)、モーガン・カウフマン・パブリッシャーズ(Morgan Kaufmann Publishers)、(1988年9月1日発行)に記される方法により計算することができる。
ステップS46では、中間指標の目標値から推定値を引いた値の絶対値が、許容誤差εよりも小さいか否かが判断される。許容誤差εよりも小さい場合(判断がYESの場合)はステップS54に進む。許容誤差εよりも大きい場合(判断がNOの場合)はステップS48に進む。本実施例の許容誤差εは、予め所定の値に設定されている。
ステップS48では、中間指標の目標値から推定値を引いた値が0より大きいか否かが判断される。0より大きい場合(判断がYESの場合)はステップS50に進む。0より小さい場合(判断がNOの場合)はステップS52に進む。
ステップS50では、広告メディアjの接触率を初期値+δjに変更する。δjは、広告メディアjの接触率の変化単位幅である。変化単位幅は、例えば0.1%あるいは1%等の、所定の値に予め設定されている。中間指標の目標値から推定値を引いた値が正の値であることは、ステップS44で計算された中間指標の推定値が過小であったことを意味している。広告メディアjの接触率を初期値+δjに引き上げて、ステップS44からステップS48までの動作処理を繰返す。
ステップS52では、広告メディアjの接触率を初期値−δjに変更する。中間指標の目標値から推定値を引いた値が負の値であることは、ステップS44で計算された中間指標の推定値が過大であったことを意味している。広告メディアjの接触率を初期値−δjに引き下げて、ステップS44からステップS48までの動作処理を繰返す。
ステップS56では、広告メディアiの接触率が1以上であるか否かが判断される。1以上である場合(判断がYESの場合)はステップS60に進む。1より小さい場合(判断がNOの場合)はステップS58に進む。
ステップS58では、広告メディアiの接触率を初期値+δiに変更する。δiは、広告メディアiの接触率の変化単位幅である。変化単位幅は、例えば0.1%あるいは1%等の、所定の値に予め設定されている。広告メディアiの接触率を初期値+δiに引き上げて、ステップS42からステップS56までの動作処理を繰返す。
ステップS60では、ステップS40からステップS58の動作処理の結果を表示手段26に出力表示する。図11に、中間指標目標値‐広告接触率予測モデルを示す。
ステップS64では、広告メディアiとjの広告接触率‐広告コスト予測モデルと中間指標目標値‐広告接触率予測モデルから、中間指標目標値‐広告コスト予測モデルを計算する。例えば、中間指標目標値‐広告接触率予測モデルの接触率軸を、広告接触率‐広告コスト予測モデルを用いて広告コスト軸へとロジスティック変換することで、中間指標目標値‐広告コスト予測モデルを計算することができる。
ステップS66では、計算した中間指標目標値‐広告コスト予測モデルを「中間指標目標値‐広告コスト予測モデル/広告メディア組み合わせ」記憶手段18に記憶する。図12に、中間指標目標値‐広告コスト予測モデルを示す。
ステップS68では、中間指標目標値‐広告コスト予測モデルから最小コストとなる広告メディアの組み合わせを特定する。例えば、「最小コストメディアミックス」特定手段20が中間指標目標値‐広告コスト予測モデル曲線の接線C=X1+X2を計算し、Cが最小となるときのX1およびX2を特定することができる。
ステップS70では、特定された結果を表示手段26に出力表示する。図13(2)に、このステップで表示手段26に出力表示される結果を例示する。
本実施例のメディアミックス計画の立案支援装置2を用いることで、中間指標目標値‐広告コスト予測モデルから計算される目標シェア(広告効果)と広告コストの関係を用いて、メディアミックス計画の立案を支援することができる。
本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組み合わせによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時の請求項に記載の組み合わせに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
4:「中間指標/評価値/需要者」記憶手段
6:「因果構造/中間指標組み合わせ」記憶手段
8:「購入行動因果モデル」記憶手段
10:「中間指標‐シェア予測モデル」記憶手段
12:「中間指標目標値」特定手段
14:「中間指標目標値‐広告接触率予測モデル/広告メディア組み合わせ」記憶手段
16:「広告接触率−広告コスト予測モデル/広告メディア」記憶手段
18:「中間指標目標値‐広告コスト予測モデル/広告メディア組み合わせ」記憶手段
20:「最小コストメディアミックス」特定手段
22:CPU
24:入力手段
26:表示手段
Claims (2)
- 複数の広告メディアを組み合わせて商品の宣伝をするときに、最小の広告コストで商品の目標シェアを得るメディアミックス計画の立案を支援する装置であって、
各広告メディアを用いた商品の宣伝から需要者が商品に認める「認知度と価値」を表わす複数の中間指標における評価値を各中間指標と各需要者について記憶している「中間指標/評価値/需要者」記憶手段と、
1つの中間指標を下流指標とし、他の1つの中間指標あるいは複数の中間指標の組み合わせを上流指標とする因果構造と、上流指標と下流指標の各組み合わせについて計算された条件確率パラメータと、因果構造に含まれる上流指標と下流指標の全組み合わせについて各組み合わせの条件確率パラメータから計算される構造評価値を記憶している「因果構造/中間指標組み合わせ/条件確率パラメータ/構造評価値」記憶手段と、
構造評価値が最大となる中間指標の組み合わせの因果構造を用いて構築された、広告メディアと中間指標と需要者の商品の購入行動の因果関係を表わす購入行動因果モデルを記憶している「購入行動因果モデル」記憶手段と、
各中間指標と商品の予測シェアの関係について購入行動因果モデルを用いて計算された中間指標‐シェア予測モデルを記憶している「中間指標‐シェア予測モデル」記憶手段と、
中間指標‐シェア予測モデルから、指定した商品の目標シェアに対応する中間指標の種類と目標値を特定する「中間指標目標値」特定手段と、
中間指標の目標値と複数の広告メディアを組み合わせたときの広告接触率の関係について購入行動因果モデルを用いて計算された中間指標目標値‐広告接触率予測モデルを広告メディアの組み合せ毎に記憶している「中間指標目標値‐広告接触率予測モデル/広告メディア組み合わせ」記憶手段と、
各広告メディアによるときの広告接触率と広告コストの関係について計算された広告接触率−広告コスト予測モデルを広告メディア毎に記憶している「広告接触率−広告コスト予測モデル/広告メディア」記憶手段と、
中間指標の目標値と各広告メディアの広告コストの関係について中間指標目標値‐広告接触率予測モデルと中間指標目標値‐広告接触率予測モデルで組み合わされている各広告メディアの接触率−コスト予測モデルを用いて計算された中間指標目標値‐広告コスト予測モデルを広告メディアの組み合せ毎に記憶している「中間指標目標値‐広告コスト予測モデル/広告メディア組み合わせ」記憶手段と、
中間指標目標値‐広告コスト予測モデルから、目標シェアを得ることが可能な広告メディアの組み合わせのうち、広告コストが最小となる広告メディアの組み合わせを特定して出力するメディアミックス特定手段と、
目標シェアを入力する入力手段と、
を備えている、メディアミックス計画の立案支援装置。 - 複数の広告メディアを組み合わせて商品の宣伝をするときに、最小の広告コストで商品の目標シェアを得るメディアミックス計画の立案を支援する方法であって、
各広告メディアを用いた商品の宣伝から需要者が商品に認める「認知度と価値」を表わす複数の中間指標における評価値を各中間指標と各需要者についてコンピュータに利用可能に記憶しておく工程と、
1つの中間指標を下流指標とし、他の1つの中間指標あるいは複数の中間指標の組み合わせを上流指標とする因果構造と、上流指標と下流指標の各組み合わせについて計算された条件確率パラメータと、因果構造に含まれる上流指標と下流指標の全組み合わせについて各組み合わせの条件確率パラメータから計算される構造評価値をコンピュータに利用可能に記憶しておく工程と、
構造評価値が最大となる中間指標の組み合わせの因果構造を用いて構築された、広告メディアと中間指標と需要者の商品の購入行動の因果関係を表わす購入行動因果モデルをコンピュータに利用可能に記憶しておく工程と、
各中間指標と商品の予測シェアの関係について購入行動因果モデルを用いて計算された中間指標‐シェア予測モデルをコンピュータに利用可能に記憶しておく工程と、
中間指標‐シェア予測モデルから指定した商品の目標シェアに対応する中間指標の種類と目標値を特定する工程と、
中間指標の目標値と複数の広告メディアを組み合わせたときの広告接触率の関係について購入行動因果モデルを用いて計算された中間指標目標値‐広告接触率予測モデルを広告メディアの組み合わせ毎にコンピュータに利用可能に記憶しておく工程と、
各広告メディアによるときの広告接触率と広告に必要なコストの関係について計算された広告接触率−広告コスト予測モデルを広告メディア毎にコンピュータに利用可能に記憶しておく工程と、
中間指標の目標値と各広告メディアの広告コストの関係について中間指標目標値‐広告接触率予測モデルと中間指標目標値‐広告接触率予測モデルで組み合わせられている各広告メディアの広告接触率−広告コスト予測モデルを用いて計算された中間指標目標値‐広告コスト予測モデルを広告メディアの組み合わせ毎にコンピュータに利用可能に記憶しておく工程と、
中間指標目標値‐広告コスト予測モデルから、目標シェアを得ることが可能な広告メディアの組み合わせのうち、広告コストが最小となる広告メディアの組み合わせを特定してコンピュータに利用可能に出力する工程と、
を備えている、メディアミックス計画の立案支援方法。
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