JP4675077B2 - ハサミ - Google Patents

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Description

本発明は、ハサミに関し、詳細には、手の不自由な人も使用できるユニバーサルデザインのハサミに関する。
従来、ハサミは、指で柄部を握ることを繰り返しながら刃体を操作し、被切断物を切断しなければならないため、高齢者や筋ジストロフィーの患者など、手の不自由な人はハサミを使用できなかった。高齢化が確実に進行する今日、手の不自由な高齢者のますますの増加が予想される。
このような事情下、近年、高齢者や障害者に優しく普遍性のあるユニバーサルデザインの製品が様々な分野で提供されている。ハサミについてもユニバーサルデザインの製品があり、ハサミの両刃の部分を覆う略袋状の保護カバーをハサミの枢軸及び枢軸付近に取付部を形成し、ハサミと組合せ取り付け、該保護カバーを被切断物を挿入可能な隙間を設けた隙間部を有する保護カバー付きはさみについての提案がある(特許文献1参照)。
特開2004−154206号公報
しかしながら、上記のハサミは、刃体に保護カバーを取り付けたままでの被切断物の切断を可能にして安全性を高めたもので、手の不自由な人が使用できるように工夫されたものではない。このように、従来、手の不自由な人が使用できるハサミについての提案はなく、かかるハサミが望まれていた。
本発明は、上記事情に鑑みなされたものであり、とりわけ高齢化社会の到来に対応すべく、手の不自由な人も使用できるユニバーサルデザインのハサミを提供することを課題とする。
上記の課題を解決するための発明は、2本の刃体と、各刃体の基端が取着される柄部と、2本の刃体を回動自在に軸支する軸部とからなり、前記柄部は弾性素材により略環状に形成され、厚肉の前半部と薄肉の後半部とからなり、該柄部の幅寸法が前方から後方に向け次第に広くなり、また、前記柄部の一方の側にはガイド突起が突設され、前記刃体と前記柄部とで支えられて長さ方向に起立可能なことを特徴とするハサミを要旨とする。
上記の構成により、このハサミは使用者による柄部を握るという動作が一切不要で被切断物を切り進めることができ、手の不自由な人も使用できる。ここで手の不自由な人とは、手に力がない人、麻痺で指を十分に動かせない人など指でハサミの柄部を握って刃体を操作できない人をいい、より具体的には頸髄損傷や脳卒中で手の自由がきかない人や握力が極めて弱くなった人、筋ジストロフィーの患者などを例示できる。略環状をなす柄部は厚肉の前半部と薄肉の後半部とからなり、柄部の幅寸法を前方から後方に向け次第に広くなることにより、机などに起立したハサミの柄部の前半部は不必要に撓むことなく、後半部で柄部に弾性を付与でき、また、 幅広の後方の押し付け力を幅狭の前方に確実に伝えることができる。
上記の発明において、刃体を閉じた状態に維持させる係止手段を備えさせても良い。これにより、使用しないときはハサミをより安全に保管できる。
本発明のハサミは、ユニバーサルデザインのハサミであって、柄部を握るという動作が不要なので、手の不自由な高齢者や障害者も使用できる。また、ハサミを使用する趣味を含む様々な作業が可能となるので、高齢化により増加が予想される手の不自由な高齢者にとっては大きな福音となる。
以下、本発明を図面を参照しながら実施の形態により説明する。
ステンレス製の2本の刃体1、1は、各基端が柄部10に埋入取着されている。また、2本の刃体1、1は合成樹脂で形成された軸部5により回動自在に軸支されている。
柄部10は、合成樹脂により略環状に形成されている。また、柄部10は、図1に示すように、合成樹脂により厚肉に形成される前半部11と薄肉に形成される後半部12とから構成され、図2に示すように、柄部10の幅寸法は前方から後方に向け次第に広くなるように構成されている。
前半部11の下側には、後方に突出する平板状のストッパ片15が形成されている。また、前半部11の上側には、係止部材20が形成されている。係止部材20は、図3に示すように、一対の支持片21、21と該各支持片21、21から外側に突出する操作棒22と支持片21、21間の係止桿23とから構成され、合成樹脂にて形成されている。また、係止部材20は、支持片21、21の上部に形成された取付突起24により柄部10に回動自在に取り付けられている。本発明のハサミ50は、通常、2本の刃体1、1が開いた状態にあり、保管や持ち運びの際などは刃体1、1を閉じさせておいた方がより安全であるので、係止部材20を用いて図4に示すような刃体1、1を閉じた状態にすることができる。すなわち、柄部10を押さえ付けた状態で、操作棒22を押し下げることにより、上記のストッパ片15の突出箇所に係止桿23が係止され、刃体1、1を閉じた状態に維持できる。また、通常の刃体1、1が開いた状態のときは、図4に示す柄部10に形成された嵌合凹部25に支持片21、21に形成された嵌合突起26が嵌合し、係止部材20が固定されるので、切断時の柄部10の押し下げ操作の邪魔にならないようになっている。
また、前半部11の上側には、ガイド突起30が突設されている。ガイド突起30は、柄部10との間に掌が挿入できる幅寸法となるように湾曲して形成されている。
後半部12は、薄肉に形成されているので、柄部10に弾性を付与することができる。 また、後半部12の後方内側は、後半部12の撓みによる柄部10の脆弱化を防止するために補強リブ13が形成されている。
次いで、上記のように構成されるハサミ50を手の不自由な人が使用する場合の操作方法とその作用について説明する。図5に示すように、机などに長さ方向に起立させたハサミ50のガイド突起30と柄部10の間に親指を除く4本の指又は掌を横方向から挿入し、親指をガイド突起30の外側に添える。そして、ガイド突起30を前方向に押しながらハサミ50を移動させ、紙などの被切断物を2本の刃体1、1間に入れる。次いで、ガイド突起30と柄部10の間に挿入された指又は掌で柄部10の押さえ付けを繰り返しながらガイド突起30を前方向に移動させることで被切断物を切り進めることができる。このハサミ50は、刃体1、1の先端と前半部11及び後半部12の境界箇所とで支えて長さ方向に起立できるようになっており、柄部10の押さえ付けで厚肉の前半部11は不必要に撓まず安定して起立を維持でき、しかも後半部12で柄部10に十分な弾性を付与できる。また、柄部10の幅寸法は前方から後方に向け次第に広くなるように構成されているので、幅広の後方の押し付け力を幅狭の前方に確実に伝えることができ、ハサミの切断性を高めることができる。このように、指又は掌で柄部10を押さえ付けることを繰り返すだけで被切断物を切断でき、しかも親指がガイド突起30の外側に添えられるので、ハサミを所望の方向にガイドし易く、指で握るという動作が一切不要となり、手の不自由な人の使用が可能となる。
また、図6に示すように、ハサミ50の上にハサミ50と平行に置いた指の間でガイド突起30を挟み、柄部10の押さえ付けを繰り返しながら被切断物を切断しても良い。さらに、図7に示すように、ハサミ50の上にハサミ50と平行に置いた手でガイド突起3を押さえ、柄部10の押さえ付けを繰り返しながら被切断物を切断しても良い。
上記の各操作方法において、被切断物をなんとか挟む程度の行為のできる人が使用する場合、ハサミ50を移動させず、被切断物を刃体1、1間に移動させながら切り進めても良い。また、特に図5と図6の操作態様では、ハサミ50を倒れないように安定して維持し易いので、ハサミ50を腹部や大腿部などに起立させて被切断物を切断しても良い。
本発明のハサミ50は、手の不自由でない人も使用できる。この場合、図示しないが、ガイド突起30と柄部10の間に挿入した親指と、親指以外の指とで柄部10を握ることを繰り返すことで被切断物を切断できる。
柄部10は、係止部材20を除き一体成形で製造できる。
本発明は、その技術的範囲に属する限り、種々形態を変更して実施できるので、以下に例示する。
(1)刃体は、ステンレスに限定されず、他の金属、セラミックなどで形成しても良い。
(2)弾性素材は、弾性を備えるものであれば特に限定がなく、種々の合成樹脂、金属などを用いることができる。
(3)柄部の形状は、略環状で起立可能である限り実施の形態に限定されない。
(4)係止手段は、実施の形態のように柄部をその内側で係止する態様に限定されず、刃体が取着される箇所近傍の柄部をその外側で係止する態様としても良い。
本実施形態に係るハサミを示す斜視図である。 本実施形態に係るハサミを示す平面図である。 本実施形態に係るハサミの係止部材を示す斜視図である。 本実施形態に係るハサミの刃体を閉じた状態を示す斜視図である。 本実施形態に係るハサミの1の操作方法を示す斜視図である。 本実施形態に係るハサミの1の操作方法を示す斜視図である。 本実施形態に係るハサミの1の操作方法を示す斜視図である。
符号の説明
1 刃体
5 軸部
10 柄部
11 前半部
12 後半部
20 係止部材
30 ガイド突起
50 ハサミ

Claims (2)

  1. 2本の刃体と、各刃体の基端が取着される柄部と、2本の刃体を回動自在に軸支する軸部とからなり、前記柄部は弾性素材により略環状に形成され、厚肉の前半部と薄肉の後半部とからなり、該柄部の幅寸法が前方から後方に向け次第に広くなり、また、前記柄部の一方の側にはガイド突起が突設され、前記刃体と前記柄部とで支えられて長さ方向に起立可能なことを特徴とするハサミ。
  2. 刃体を閉じた状態に維持させる係止手段を備えてなることを特徴とする請求項1に記載のハサミ。
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