JP4674769B2 - 送風装置 - Google Patents

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Description

本発明は、巻き付き防止構造を備えているヘアードライヤーなどの送風装置に関する。巻き付き防止構造とは、ファン駆動用のモーターの出力軸に髪が絡みつくのを防止するための構造である。
一般的なヘアードライヤーにおいては、送風ファンの送風効率を高めるために、吸込口を通風抵抗が小さなパンチングメタル製の吸込グリルで覆うが、この種の吸込グリルでは、髪が本体ケース内へ吸い込まれるのを防止できない。本体ケース内に吸い込まれた髪の一部は、ファンボスとモーターホルダーの対向隙間に入り込み、ファン駆動用のモーターの出力軸に絡みついてモーターの回転抵抗を増加させる。最悪の場合には大量の髪が出力軸に絡みついてモーターを回転不能な状況に陥らせ、モーターが焼き付くこともある。
特許文献1のヘアードライヤーのように、吸込口に高度なろ過機能を備えたフィルターを設けると、髪が本体ケースに吸い込まれるのを確実に阻止でき、モーター出力軸への髪の絡みつきを確実に防止できる。しかし、この種のフィルターは、ろ過機能が高い分だけ早期に目詰まりしやすく、頻繁にフィルターの清掃や交換を行う必要がありメンテナンスに手間が掛かる。フィルターのろ過機能が高い分だけ通風抵抗が大きく、その分だけ送風ファンの送風効率が低下するのを避けられない。フィルター構造の分だけヘアードライヤー大形化する不利もある。
髪が本体ケースに吸い込まれるのを前提として、送風ファンの前段に巻き付き防止構造を設けたヘアードライヤーが公知である(特許文献2参照)。そこでは、本体ケースの吸込グリルと送風ファンとの間に遊転自在な羽根車を配置しておき、送風ファンの吸い込み空気の流動作用によって羽根車を回転させ、本体ケース内へ吸い込まれた髪を羽根車、あるいは羽根車を支持する空転軸に絡ませて、髪が送風ファンにまで到達するのを防止している。また、吸込口グリルとは別に、羽根車と送風ファンとの間にも吸込グリルを設けている。
特開2006−68187号公報(段落番号0052、図1) 実開平5−88404号公報(段落番号0009、図1)
巻き付き防止構造を備えている特許文献2のヘアードライヤーによれば、吸い込み空気と一緒に吸い込まれた髪を羽根車あるいは空転軸に絡ませて、髪が送風ファンに到達するのを防止できる。しかし、送風ファンの前段に羽根車を配置する分だけ本体ケースが大形化するのを避けられない。さらに、羽根車、空転軸、および送風ファン用の吸込グリルなどを設ける分だけ送風装置の構造が複雑化し、コストが嵩む不利もある。
本発明の目的は、送風ファンから送出される乾燥風の流動作用を利用して髪を捕捉できる巻き付き防止構造を備えた送風装置を提供することにある。本発明の目的は、従来の巻き付き防止構造に比べて著しく構造を簡素化できるにもかかわらず、髪がモーターの出力軸に絡みつくのを確実に防止して、巻き付き防止構造の構造を簡素化できる分だけ低コスト化でき、同時に全体装置を小形化できる送風装置を提供することにある。
本発明の送風装置は、吸込口16と吹出口17を備えた本体ケース1の内部に、送風ファン12と、送風ファン12を回転駆動するモーター13と、モーター13を支持するモーターホルダー20が配置してある。モーターホルダー20は、モーター13が装着されるホルダー筒22と、ホルダー筒22の周囲を囲む円筒状の整流筒23とを一体に備えている。ホルダー筒22と整流筒23との間に、送風ファン12と整流筒23との対向隙間の外縁から侵入する髪を受け入れる髪捕捉部31を形成する。髪捕捉部31は送風ファン12の側へ向かって開口する状態で形成する。
ファンボス12bの周縁直径と整流筒23の直径とをほぼ同じに設定し、髪捕捉部31をファンボス12bへ向かって開口させる。
髪捕捉部31の前後端を開口して、送風ファン12から送出される乾燥風の一部が髪捕捉部31を通過できるようにする。ホルダー筒22と整流筒23とは、リブ32を介して繋がっている。リブ32が髪受体となっており、この髪受体を髪捕捉部31に設けている。
ホルダー筒22および整流筒23と、送風ファン12のファンボス12bとの対向面に、送風ファン12とホルダー筒22との対向隙間の外縁から侵入する髪の移動を阻止する遮蔽体33を突設する。
送風ファン12のファンボス12bに内凹み状のボス空間Pを形成し、ボス空間Pと対向するホルダー筒22の端壁に、ボス空間Pに入り込む遮蔽壁33を円筒状に突設する。
モーターホルダー20に隣接してヒーターユニット14を配置する。ヒーターユニット14を構成する絶縁板37の後端に係合爪44を設ける。髪受体32に前記係合爪44を差し込み係合するための連結溝45を形成する。
髪受体32は径方向の第1リブ32aと、軸方向の第2リブ32bとで構成して、整流筒23またはホルダー筒22と第2リブ32bとの間に、髪受凹部34を形成する。
本発明においては、モーター13が装着されるホルダー筒22と、ホルダー筒22の周囲を囲む円筒状の整流筒23とをモーターホルダー20に設け、ホルダー筒22と整流筒23との間に髪捕捉部31を形成した。つまり、送風ファン12と整流筒23との対向隙間の外縁からモーター13の出力軸13aに至る、髪の侵入経路の途中に髪捕捉部31を設けて、先の対向隙間に侵入した髪を髪捕捉部31の内部に移行案内し、それ以上、髪が出力軸13aの側へ移動するのを阻止するので、髪がモーター13の出力軸13aに絡みつくのを防止できる。また、ホルダー筒22の周囲に整流筒23を付加して、両筒22・23の間に髪捕捉部31を形成するので、従来の巻き付き防止構造に比べて、巻き付き防止構造を著しく簡素化できる分だけ送風装置を低コスト化できるうえ、全体装置を小形化できる。
ファンボス12bの周縁直径と整流筒23の直径とをほぼ同じに設定同じに設定して、両者12b・23を段差のない状態で隣接させると、ファンブレード12aで押し出された乾燥風を整流筒23の周面に沿って流動させて、ファンブレード12aの前端周縁の近傍に渦が生じるのを避けながら乾燥風の流れを整えることができる。さらに、整流筒23の外面に整流翼24が設けてある場合には、整流筒23分だけ整流翼24の径方向長さを短くして、整流翼24のびびり騒音(振動)を抑止することができる。
髪捕捉部31の前後端を開口して、送風ファン12から送出される乾燥風の一部が髪捕捉部31を通過できるようにしてあると、送風ファン12と整流筒23との対向隙間の外縁から侵入した髪を、乾燥風とともに髪捕捉部31の内部へ強制的に流動させて、それ以上髪が出力軸13aの側へ移動するのをさらに確実に阻止でき、したがって、髪がモーター13の出力軸13aに絡みつくのをさらに確実に防止できる。また、髪捕捉部31に侵入した髪を、ホルダー筒22と整流筒23とを繋ぐリブ(髪受体)32で受け止め保持して、髪が乾燥風とともにモーターホルダー20より下流側へ流されるのを防止できる。これにより、モーターホルダー20の下流側にヒーターユニット14が設けてある場合に、髪がヒーターの熱で焼かれて異臭が発生するのを防止できる。
ホルダー筒22および整流筒23と、送風ファン12のファンボス12bとの対向面に、髪の移動を阻止する遮蔽体33が突設してあると、送風ファン12とホルダー筒22との対向隙間の外縁から侵入する髪を遮蔽体33で受け止めて、それ以上髪が出力軸13aの側へ移動するのを確実に阻止できる。とくに、前後端が開口してある髪捕捉部31において遮蔽体33を付加すると、遮蔽体33で受け止めた髪を乾燥風とともに髪捕捉部31へ強制的に移行できるので、髪が出力軸13aに絡みつくのを良く防止できる。
送風ファン12のファンボス12bに内凹み状のボス空間Pを形成し、ボス空間Pと対向するホルダー筒22の端壁に、ボス空間Pに入り込む遮蔽33が円筒状に突設してあると、例えばファンボス12bとホルダー筒22との対向隙間に遮蔽33を設ける場合に比べて、ボス空間Pに入り込む分だけ遮蔽33の突出寸法を大きくできるので、髪が遮蔽33を乗越えてモーター13の出力軸13aの側へ移動するのを確実に防止できる。円筒状に形成した遮蔽33によれば、遮蔽33の周面に髪が巻き付くのを防止して、遮蔽33で受け止めた髪を乾燥風とともに髪捕捉部31へ移行できる。

絶縁板37の後端に設けた係合爪44を髪受体32の連結溝45に差し込み係合することにより、ヒーターユニット14とモーターホルダー20とを連結すると、モーターホルダー20で絶縁板37を介してヒーターユニット14を強固に支持できるので、本体ケース1に組み込んだヒーターユニット14を確りと固定して、同ユニット14が通風方向や径方向にがた付くのを確実に防止できる。
径方向の第1リブ32aと軸方向の第2リブ32bとで髪受体32を構成し、整流筒23またはホルダー筒22と第2リブ32bとの間に髪受凹部34を形成すると、髪捕捉部31を通過する乾燥風によって運ばれてきた髪が髪受凹部34に堆積することがあったとしても、髪捕捉部31の全体が堆積した髪で塞がれるのを確実に防止して、第2リブ32bで通気隙間を確保できる。したがって、髪捕捉部31に入り込んだ乾燥風は、第2リブ32bで確保された隙間を介して髪捕捉部31を通り抜けることができるので、髪が髪受凹部34に堆積した状態であっても、整流筒23と髪捕捉部31の出口端の近傍に渦が発生するのを確実に防止して、渦に伴う運転騒音を低下できる。
(実施例) 図1ないし図5は本発明をヘアードライヤー(送風装置)に適用した実施例を示す。図2においてヘアードライヤーは、左右に長い中空筒状の本体ケース1と、その前端に着脱自在に装着されるノズル2と、本体ケース1の下面後側に設けたグリップ3とを有する。グリップ3の前面上下には、ヒーターユニット14への通電状態を切り換えるスイッチボタン4と、モーター13への通電状態を切り換えて、送風ファン12の風量を弱風、強風、ターボの順に三段階に切り換えるスイッチノブ5とが設けてある。
図3に示すように本体ケース1は、左右に二分割される主ケース7と、両主ケース7の前端、および後端に外嵌装着される前ケース8、および中間ケース9と、主ケース7の後端に締結固定される後ケース10などで構成している。主ケース7は、前ケース8、中間ケース9、および後ケース10の三者によって分離不能に固定保持される。本体ケース1の内部には、軸流型の送風ファン12と、送風ファン12を回転駆動するモーター13と、ヒーターユニット14と、マイナスイオン発生器15とが吸込口16の側から吹出口17の側へ向かって記載順に配置してある。吸込口16の外面は、パンチングメタルで形成した部分球面状の吸込グリル18で覆ってある。
ヒーターユニット14に隣接して配置したモーターホルダー20に、送風ファン12およびモーター13が組み込んである。図1および図4に示すように、モーターホルダー20は、送風ファン12の周囲を囲む円筒状の導風筒21と、モーター13が装着されるホルダー筒22と、ホルダー筒22の周囲を囲む円筒状の整流筒23と、導風筒21と整流筒23とを放射状に繋ぐ12個の整流翼24とを一体に備えている。
モーター13をホルダー筒22に筒開口面の側から装着して、ホルダー筒22の端壁22bにビス26で締結固定し、筒外面に突出するモーター13の出力軸13aに送風ファン12の連結ボス12cを圧嵌することにより、送風ファン12およびモーター13がモーターホルダー20と一体化される。この状態の送風ファン12は、ファンブレード12aの先端の回転軌跡が導風筒21の内面に近接しており、さらにファンボス12bの前面側が小さな隙間をあけて整流筒23とホルダー筒22の後端壁に対向している。図3に示すように、モーターホルダー20を主ケース7の後端に設けた凹部壁27の内面にあてがい、導風筒21の外面上下に設けた締結座をビス28で片方の主ケース7に締結することにより、モーターホルダー20が主ケース7と一体化される。
整流筒23の外直径と、送風ファン12のファンボス12bの周縁直径とは同じに設定して、両者12b・23を段差のない状態で隣接させる。これは、ファンブレード12aで押し出された乾燥風を整流筒23の周面に沿って流動させて、ファンブレード12aの前端周縁の近傍に渦が生じるのを避けながら乾燥風の流れを整え、さらに整流筒23を設けた分だけ整流翼24の径方向長さを短くして、整流翼24のびびり騒音(振動)を抑止するためである。なお、整流筒23の外直径とファンボス12aの周縁直径とはほぼ同じであってもよい。
吸い込み空気とともに本体ケース1内へ吸い込まれて、送風ファン12と整流筒23との対向隙間の外縁から侵入する髪が、モーター13の出力軸13aに絡みつくのを防止するために、モーターホルダー20を利用して巻き付き防止構造を構成している。具体的には、図1に示すように、整流筒23とホルダー筒22との間に前後端が開口する髪捕捉部31を設けて、送風ファン12から送出される乾燥風の一部が髪捕捉部31を通過できるようにし、ファンボス12bと整流筒23との対向縁の外縁から侵入する髪を、強制的に髪捕捉部31へ移行案内している。また、髪捕捉部31の前端側の出口寄りにリブ(髪受体)32を設け、さらに、ホルダー筒22の端壁に、送風ファン12と整流筒23との対向隙間の外縁から侵入する髪の移動を阻止して、髪捕捉部31へと移行案内する遮蔽壁(遮蔽体)33を突設している。
遮蔽体33はホルダー筒22の筒壁に連続して突設してあって、その突端がファンボス12b内面の内凹み状のボス空間Pに入り込む状態で円筒状に形成してある。髪捕捉部31は整流筒23とホルダー筒22とで囲まれる円筒状の空間からなり、両筒22・23は6個のリブ32を介して繋がっている(図4参照)。これらのリブ32間の空間が髪捕捉部31の出口35になっている(図1参照)。
図1に示すようにリブ32は、髪捕捉部31の出口寄りに設けられて、整流筒23とホルダー筒22とを径方向に繋ぐ6個の第1リブ32aと、第1リブ32aの端部に隣接し、さらにホルダー筒22の外面に沿って連出される軸方向の第2リブ32bとで構成する。第1リブ32aは後述する連結溝45を形成するために、第2リブ32bよりぶ厚く形成してある。このように、第1リブ32aとは別に第2リブ32bを設けることによって、第2リブ32bと整流筒23と第1リブ32aとの三者間に、髪捕捉部31に吸い込まれた髪を受け止める髪受凹部34が形成される。
ヒーターユニット14は、図3および図5に示すように3個の絶縁板37を*字状に組み、その周囲にニクロム線38を螺旋状に巻装し、絶縁板37の周囲に先すぼまり状の絶縁筒39と、絶縁筒39の外面を覆う薄鋼板製の補強筒とを外嵌して構成してある。絶縁板37の前部中央に、マイナスイオン発生器15を収容するための前切欠部41が形成され、絶縁板37の後部中央には、モーター13の前部を受け入れる後切欠部42が形成してある。
ヒーターユニット14の後切欠部42の後端に係合爪44を設け、リブ32に係合爪44を差し込み係合するための連結溝45を設けている。このように、係合爪44を連結溝45に係合した状態で絶縁板39を先のモーターホルダー20に接合すると、両者20・39の接合強度を充分なものとすることができる。モーターホルダー20とともに主ケース7に組み付けられたヒーターユニット14の前後は、吹出口16の内部に固定した吹出グリル46とモーターホルダー20とで遊動不能に固定されており、絶縁筒39の入口端は導風筒21の出口に段差のない状態で連続している。
中間ケース9は前後面が開口する円筒体からなり、例えば靭性に優れた透明のポリカーボネイトで形成してあって、凹部壁27に巻装した装飾シート48をケース外面から視認できる。中間ケース9の内面には、凸レンズからなるレンズ面49の一群が連続して形成してあり、これにより個々のレンズ面49ごとに装飾シート48に印刷された虹彩模様の見え方が異なるようにしてある。レンズ面49での光の反射作用もあって、ヘアードライヤーを動かすと、装飾シート48の虹彩模様がきらきらと輝いて見える。
図3において後ケース10は、内面中央の整流筒51と、整流筒51の周囲を囲む外筒壁52と、外筒壁52の基端に張出し形成される接合座53と、接合座の周縁から後ろ向きに連出される短筒壁54と、短筒壁54と外筒壁52とを放射状に繋ぐ一群のリブ55を一体に備えている。整流筒51の後端に吸込口16が開口され、その外面が吸込グリル18で覆ってある。後ケース10は、凹部壁27の後端壁面に4個のビスで締結固定する。
整流筒51の出口近傍における渦の発生を防止して運転騒音を低下するために、後ケース10を主ケース7に固定した状態において、整流筒51と外筒壁52との間に誘引通路58を形成し、さらに、外筒壁52の基端周囲に沿って一群の吸引開口59を形成している。組み付け状態における整流筒51の出口端は、モーターホルダー20の導風筒21の内部に入り込んで、送風ファン12のファンブレード12aの回転領域に近接させてある。したがって、送風ファン12を駆動すると、整流筒51の内部の吸い込み空気の流動作用によるベンチュリー効果によって、ケース外面の空気が吸引空気59と誘引通路58を介して導風筒21内へ引き込まれるので、整流筒51の出口近傍における渦の発生を防止できる。なお、送風ファン12の駆動によって吸込口16から吸い込まれた乾燥風は、整流筒51、導風筒21、および絶縁筒39によって形成された送風路60(図3参照)に沿って流動し、ケース前端の吹出口17から吹き出される。
送風ファン12から送出される乾燥風とともにマイナスイオンを毛髪に送給するために、吹出グリル46の内面中央に臨む位置にマイナスイオン発生器15を配置している。マイナスイオン発生器15は、左右一対の中央電極61と、リング状の周囲電極62と、これら両者61・62を支持する電極ホルダー63と、電極ホルダー63の後端に固定される樹脂モールド64などで構成する。電極ホルダー63には、両電極61・62を絶縁遮断する左右一対の誘電筒65が隣接形成してある。
樹脂モールド64は、整流回路およびパルス発生回路と、パルス発生回路で調整されたパルス電流を昇圧するトランスなどの、イオン発生回路を構成する部品を樹脂中に封入して1個の部品としてまとめたものである。先の中央電極61と周囲電極62との間に、イオン発生回路で生成された高電圧を印加することによりコロナ放電を生じさせて、マイナスイオンを生成し放出することができる。マイナスイオン発生器の周囲は円筒状の絶縁筒67で囲まれている。これにより、絶縁筒67の周囲を流れる温度の低い乾燥風を、吹出口16寄りに配置したマイナスイオン発生器15の周囲を包む状態で流動案内し、マイナスイオン発生器15から放出されたマイナスイオンと混ざり合った状態で吹出口16から送出することができる。
組み付け状態における送風ファン12の周囲は、モーターホルダー20の導風筒21と、凹部壁27と、中間ケース9とで三重に囲まれて、中間ケース9の筒壁と凹部壁27の筒壁との間に、外部衝撃を吸収する緩衝空間Sが形成される。この実施例では、本体ケース1の前後中央付近の厚み寸法を2.5mmとするとき、緩衝空間Sの径方向の寸法を5mmとした。このように、緩衝空間Sの径方向の寸法が充分に大きく設定してあると、落下衝撃などの強い外力を受けた中間ケース9が内凹み状に変形したとしても、中間ケース9の変形を緩衝空間Sで吸収して、それ以上衝撃力が凹部壁27やモーターホルダー20に伝わるのを防止できる。
したがって、ファンブレード12aの先端の回転軌跡と導風筒21との隙間が小さく設定してあったとしても、導風筒21が変形してファンブレード12aが傷付くのを確実に防止できる。これにより、ファンブレード12aの先端の回転軌跡と導風筒21との隙間を極力小さくして、送風ファン12による風切り音の発生を抑止でき、その分だけ送風装置の運転騒音を低下できる。
ヘアードライヤーの使用時には、吸込グリル18から吸い込まれる乾燥風とともに髪が本体ケース1内へ吸い込まれることがある。ケース内へ吸い込まれた髪の一部は、ファンボス12bと整流筒23との対向隙間の外縁から侵入する。しかし、ファンボス12bと整流筒23の対向隙間の外縁と連結ボス12cとの間に髪捕捉部31を設けるので、両者12b・23の対向隙間に侵入した髪は、乾燥風とともに直ちに髪捕捉部31へと流動し、髪捕捉部31を通り抜けてしまうか、髪捕捉部31の出口寄りに設けたリブ32に引っ掛かって髪受凹部34に留まるので、髪がモーター13の出力軸13aに絡みつくのを確実に防止できる。また、モーターホルダー20のホルダー筒22の周囲に整流筒23を付加して髪捕捉部31を形成するので、従来のこの種の構造に比べて巻き付き防止構造を著しく簡素化でき、その分だけヘアードライヤーを低コスト化できる。ヘアードライヤーの全体装置を小形化できる利点もある。
さらに、髪捕捉部31の内周面(ホルダー筒22の外周面)に連続して円筒状の遮蔽体33を設けるので、髪が髪捕捉部31の入口を横断したとしても直ちに遮蔽体33で受け止められる。遮蔽体33で受け止められた髪は、乾燥風とともに髪捕捉部31へ流動する以外になく、したがって髪が出力軸13cの側へ侵入するのを確実に阻止できる。
髪受凹部34に堆積した髪は乾燥風の流れをせき止めようとする。しかし、髪受凹部34に髪が堆積したとしても、乾燥空気は隣接するリブ32の間の空間を介して流動できるうえ、髪受凹部34においては第2リブ32bでリブの両側に確保された隙間を介して乾燥風が通り抜けることができる。したがって、髪捕捉部31を通過する乾燥風が、各髪受凹部34に堆積した髪でせき止められることはなく、乾燥風の通過によって整流筒23と髪捕捉部31の出口端の近傍に渦が発生するのを確実に防止して、その分だけヘアードライヤーの運転騒音を低下できる。髪が髪捕捉部31に詰まった状態では、乾燥風が髪捕捉部31を流れることができない。そのため、その後に進入した髪が出力軸13aへ向かって移動し絡みつくおそれがあるが、上記のように第2リブ32bによって乾燥風の通過空間が確保してあると、髪が出力軸13aの側へ向かって移動するのを規制し、絡まるのを確実に防止できる。
上記の実施例では、ホルダー筒22と整流筒23を繋ぐ6個のリブ32を髪受体として利用したが、髪が髪捕捉部31を通り抜けるのを防ぐためにリブ32の数をさらに増やして、髪捕捉部31を細分化することができる。必要があれば、図6に示すように髪捕捉部31の出口側にリング状の網目体70を固定して、髪捕捉部31に入り込んだ髪の全てを網目体70で捕捉することができる。なお、網目体70は、耐熱プラスチック製の網体、金網、パンチングメタル、エキスパンドメタルなどの網体を適用することができる。
図7は髪捕捉部31および遮蔽体33の別の実施例を示す。図7(a)は、髪捕捉部31の前端を端壁72で塞ぎ、ホルダー筒22の筒壁に髪捕捉部31と連通する出口35を切り欠き形成し、出口35の髪捕捉部31側の開口面中央にリブ32を設けるようにした。図7(b)では、先の壁72に出口35を一定間隔おきに形成し、整流筒23の内面に出口35を周方向へ挟む一群のリブ32を形成した。図7(c)では、ホルダー筒22の遮蔽壁33とは別にファンボス12bにも遮蔽壁33aを設け、後者遮蔽壁33aの突端を髪捕捉部31の内部に位置させた。このように、遮蔽壁33はファンボス12bの側に単独で設けることができる。他は先の実施例と同じであるので、同じ部材に同じ符号を付してその説明を省略する。なお、図7(a)・(b)で説明した出口35はひとつの開口や穴である必要はなくスリット群で形成することができる。
上記の実施例以外に、導風筒21はモーターホルダー20と一体に形成してあることが好ましいがその必要はなく、導風筒21はモーターホルダー20とは別の部品として形成することができる。遮蔽体33は円筒壁で形成する必要はなく、ホルダー筒22の端壁周囲に張り出されるフランジ状の壁や、ホルダー筒22の端壁に突設される突起群で形成することができる。本発明は、本体ケース1の内部に、少なくとも送風ファン12とモーター13とモーターホルダー20を備えている送風装置の全てに適用することができる。髪捕捉部31は送風ファン12と対向する側のみが開口する凹部として形成することができる。
モーターおよび送風ファンの支持構造を示す断面図である。 ヘアードライヤーの側面図である。 ヘアードライヤー要部の縦断側面図である。 図3におけるA−A線断面図である。 ヒーターユニットの連結構造を示す分解斜視図である。 本発明の別の実施例を示すモーターホルダーの正面図である。 髪捕捉部および遮蔽体の別の実施例を示す断面図である。
符号の説明
1 本体ケース
12 送風ファン
12b ファンボス
13 モーター
14 ヒーターユニット
16 吸込口
17 吹出口
20 モーターホルダー
22 ホルダー筒
23 整流筒
31 髪捕捉部
32 髪受体
32a 第1リブ
32b 第2リブ
33 遮蔽体
34 髪受凹部
37 絶縁板
44 係合爪
45 連結溝
P ボス空間

Claims (7)

  1. 吸込口(16)と吹出口(17)を備えた本体ケース(1)の内部に、送風ファン(12)と、送風ファン(12)を回転駆動するモーター(13)と、モーター(13)を支持するモーターホルダー(20)が配置されており、
    モーターホルダー(20)は、モーター(13)が装着されるホルダー筒(22)と、ホルダー筒(22)の周囲を囲む円筒状の整流筒(23)とを一体に備えており、
    ホルダー筒(22)と整流筒(23)との間に、送風ファン(12)と整流筒(23)との対向隙間の外縁から侵入する髪を受け入れる髪捕捉部(31)が形成してあり、
    髪捕捉部(31)の前後端が開口されていて、送風ファン(12)から送出される乾燥風の一部が髪捕捉部(31)を通過できることを特徴とする送風装置。
  2. ファンボス(12b)の周縁直径と整流筒(23)の直径とがほぼ同じに設定されており、
    髪捕捉部(31)がファンボス(12b)へ向かって開口してある請求項1記載の送風装置。
  3. ルダー筒(22)と整流筒(23)とが、リブ(32)を介して繋がっており、リブ(32)が髪受体となっており、この髪受け体を髪捕捉部(31)に設けている請求項1または2記載の送風装置。
  4. ホルダー筒(22)および整流筒(23)と、送風ファン(12)のファンボス(12b)との対向面に、送風ファン(12)とホルダー筒(22)との対向隙間の外縁から侵入する髪の移動を阻止する遮蔽体(33)が突設してある請求項2または3記載の送風装置。
  5. 送風ファン(12)のファンボス(12b)に内凹み状のボス空間(P)が形成されており、
    ボス空間(P)と対向するホルダー筒(22)の端壁に、ボス空間(P)に入り込む遮蔽(33)が円筒状に突設してある請求項4記載の送風装置。
  6. モーターホルダー(20)に隣接してヒーターユニット(14)が配置されており、
    ヒーターユニット(14)を構成する絶縁板(37)の後端に係合爪(44)が設けられており、
    髪受体(32)に前記係合爪(44)を差し込み係合する連結溝(45)が形成してある請求項3、4または5記載の送風装置。
  7. 髪受体(32)が径方向の第1リブ(32a)と、軸方向の第2リブ(32b)とで構成されており、
    整流筒(23)またはホルダー筒(22)と第2リブ(32b)との間に、髪受凹部(34)が形成してある請求項3から6のいずれかに記載の送風装置。
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