JP4674469B2 - 超音波内視鏡 - Google Patents

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本発明は、電子ラジアル走査を行う超音波内視鏡に関するものである。
超音波内視鏡は、挿入部の先端に内視鏡観察手段と複数の超音波振動子が配列された超音波振動子アレイとを有して構成されるものであり、超音波振動子アレイを構成する多数の超音波振動子を順次駆動して電子走査を行うものは従来から知られている。かかる超音波振動子アレイの配置の一態様として、超音波振動子を円環状に配列し、電子ラジアル走査を行うものが例えば特許文献1に開示されている。
特開平1−313043号公報
ところで、上述した超音波振動子アレイは、高い分解能を得るために多数の超音波振動子を配列して構成される。従って、細板の形状からなる各超音波振動子の幅は非常に狭いものが適用されることになる。かかる超音波振動子アレイを構成する各超音波振動子は接着剤により接着されて円周状に配列されるため、この接着剤により超音波振動子間には一定の隙間が生じることになる。このとき、前記隙間が不均一になると、最後に配列される超音波振動子を組み込むことができなくなるか、大きな隙間が発生し、全体として円周状となすことはできなくなる。従って、隣接する超音波振動子間の隙間は高精度に管理される必要がある。
このため、円周状の超音波振動子アレイを一度に形成するのではなく、規則正しく超音波振動子が配列された半円周状の超音波振動子アレイ(分割超音波振動子アレイ)を2組用意し、これらを接合して1つの超音波振動子アレイを形成する方法が一般に採用されている。このとき、超音波振動子アレイの内部に何らの部材が存しない場合には比較的容易に円周状となすことはできるが、上述した特許文献1のように、内部には何らかの部材、特に内視鏡観察手段が挿通されているものが一般に使用されるため、2組の分割超音波振動子アレイを接合して円周状の超音波振動子アレイを形成することは難しい。
すなわち、上記分割超音波振動子アレイは何らかの部材、例えばCCD(Charged Coupled Device)等の硬性部材を有する内視鏡観察手段に対して、相互に反対方向から装着されることになるが、一般に内視鏡観察手段の先端部近傍の充填率は非常に高いため、外径が広がる方向に組付け誤差が生じることがあり、従って2組の分割超音波振動子アレイの接合部には離間する力が作用し、その結果接合部において比較的大きな隙間が生じるおそれがある。かかる隙間により、当該部位における超音波の方向制御性が悪くなり、超音波画像に歪みが生じ、分解能が低下することになる。従って、取得される超音波画像の画質が低下するという問題がある。
そこで、本発明は、半円周状に超音波振動子が配列される2組の分割超音波振動子アレイを接合するときに隙間が生じたとしても、超音波画像の画質低下を抑制することができる超音波内視鏡を提供することを目的とする。
本発明の超音波内視鏡は、複数の超音波振動子が軸線方向に配列され、全体が円周状となるように設けられた超音波振動子アレイを挿入部先端に有する超音波内視鏡において、前記超音波振動子アレイは、前記超音波振動子が概略半円周状となるように配列された2組の分割超音波振動子アレイを接合したものからなり、前記2組の分割超音波振動子アレイの両端には、他の超音波振動子よりも前記軸線方向における長さが半分となった短寸超音波振動子を配列することにより端部が階段状となし、これら2組の分割超音波振動子アレイは、一方の分割超音波振動子アレイは階段状で、他方の分割超音波振動子アレイは逆の階段状となるようにして端部が相互に接合されており、前記一方の分割超音波振動子アレイと前記他方の分割超音波振動子アレイは、一方の分割超音波振動子アレイは階段状で、他方の分割超音波振動子アレイは逆の階段状となるようにして端部が相互に接合される構成としたことを特徴とする。
本発明の超音波内視鏡は、円周状に配置される超音波振動子の間に生じる隙間を円周方向に分割することにより、分解能が低下することを抑制することができ、高画質の超音波画像を取得することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。以下、超音波振動子アレイの内部には内視鏡観察手段が挿通されているものを例示して説明するが、勿論これに限定されず、本発明は、他の部材が挿通されているものにも適用することができ、また何らの部材も存しないものについても適用することができる。
図1に示されるように、本発明の超音波内視鏡は、本体操作部101、挿入部102及びユニバーサルコード103を有しており、光源装置と、映像信号処理装置と、超音波観測装置とが超音波内視鏡に接続されてシステムが構成される。ユニバーサルコード103は本体操作部101から引き出されて、その途中で枝分かれして、光源装置に着脱可能に接続される接続コネクタ103a、映像信号処理装置に着脱可能に接続される接続コネクタ103b及び超音波観測装置に着脱可能に接続される接続コネクタ103cを備えている。
本体操作部101は、術者等が片手で把持できるものであり、アングル操作手段104及び処置具挿入部105が設けられ、また送気送水ボタン106、吸引ボタン107等の操作ボタンが装着されており、さらに各種のスイッチ類108も備えている。
挿入部102は、本体操作部101に連結して設けた所定長さを有するコード状の部材であり、被験者の体内等に挿入されるものである。この挿入部102は、本体操作部101への連結部から大半の長さ分は体腔内等における挿入経路に沿って任意に曲がる軟性部102aとなっており、この軟性部102aの先端にアングル部102bが連結されており、このアングル部102bに先端硬質部102cが連結されている。そして、アングル部102bは、先端硬質部102cを所望の方向に向けるために、遠隔操作により上下及び左右に湾曲操作できるようになっている。このために、本体操作部101にはアングル操作手段104が設けられており、術者の操作でアングル部102bを湾曲させて、先端硬質部102cを所望の方向に向くように制御される。
図2は、超音波内視鏡の挿入部先端に設けられる先端硬質部102cの外周に配置される超音波振動子アレイ1の構成を示す図である。超音波振動子アレイ1は、挿入部先端の側方を全周に渡って電子ラジアル走査を行うために、複数の超音波振動子12が挿入部の軸線方向に配列され、全体が円周状となるように配列されている。超音波振動子アレイ1を構成する各超音波振動子12は、夫々接着剤により円周方向に隣接する超音波振動子12と接合されている。また、各超音波振動子12の基端側には配線3が接続され、これら配線3はケーブル4にまとめられて、超音波振動子12が受信した反射エコー信号を超音波画像に変換、処理を行う超音波観測装置(図示せず)に接続される。
そして、円周状に配列される超音波振動子アレイ1の内面にはさらにバッキング層11が具備され、これらバッキング層11及び超音波振動子アレイ1が一体となった部材の内部には何らかの部材が挿通されることになる。その一例として、内視鏡観察手段2が挿通されているものが図2に示されている。内視鏡観察手段2の先端面には観察部20、照明部21及び処置具導出用開口22が設けられている。観察部20は被検体を撮像するためのものであり、主に対物レンズと固体撮像素子とからなり、対物レンズに入射した入射光が固体撮像素子において光電変換され、所定の信号処理がされてモニタ装置(図示せず)に表示される。照明部21は照明用レンズとライトガイドとからなり、図示しない光源から照明光が供給され、照明用レンズから被検体を照射する。処置具導出用開口22には、図示しない処置具導入部から鉗子等の処置具が導入される。
超音波振動子アレイ1は、図3に示されるように、複数の超音波振動子12を概略半円周状となるように配列した2組の分割超音波振動子アレイ(上部側分割超音波振動子アレイ1U及び下部側分割超音波振動子アレイ1L)を夫々両端が接合されることにより構成される。すなわち、上部側分割超音波振動子アレイ1U及び下部側分割超音波振動子アレイ1Lは、円周状に超音波振動子12が配列された超音波振動子アレイ1を分割したものからなる。ここで、2組の分割超音波振動子アレイを便宜上、上部及び下部としたが、勿論、任意の方向から接合することができる。また、上部側分割超音波振動子アレイ1U及び下部側分割超音波振動子アレイ1Lの内面側には夫々対応した形状を採るバッキング層11U及び11Lが具備されている。
図3から明らかなように、上部側分割超音波振動子アレイ1U及び下部側分割超音波振動子アレイ1Lの夫々について、両端には他の超音波振動子12よりも軸線方向において短い超音波振動子(以下、短寸超音波振動子12A〜12Dとする)が配列される。上部側分割超音波振動子アレイ1Uの一端には他の超音波振動子12と基端側の位置が揃えられている短寸超音波振動子12Aが配列され、他端には他の超音波振動子12と先端側の位置が揃えられている短寸超音波振動子12Bが配列されている。また、下部側分割超音波振動子アレイ1Lの一端には他の超音波振動子12と先端側の位置が揃えられている短寸超音波振動子12Cが配列され、他端には他の超音波振動子12と基端側の位置が揃えられている短寸超音波振動子12Dが配列されている。
図3は、上記の短寸超音波振動子12A〜12Dの軸線方向における長さが上記他の超音波振動子12の長さの半分のものを示している。この場合、上部側分割超音波振動子アレイ1Uと下部側分割超音波振動子アレイ1Lとは、図3及び図4に示される矢印方向に押圧力を作用させながら接合させる。この押圧力は、軸線方向と円周方向との力の成分に分解することができ、従って上部側分割超音波振動子アレイ1Uと下部側分割超音波振動子アレイ1Lとは軸線方向に相互に、そして円周方向に相互に押圧力が作用することになる。
上部側分割超音波振動子アレイ1Uと下部側分割超音波振動子アレイ1Lとの間には円周方向に隙間を発生させないことは勿論、軸線方向に隙間を発生させないことも重要である。上部側分割超音波振動子アレイ1U及び下部側分割超音波振動子アレイ1Lには夫々短寸超音波振動子12A〜12Dが上述したように配列されているため、端部において階段状のパターンが形成され、しかも上部側分割超音波振動子アレイ1Uの端部に形成されている階段状のパターンは下部側分割超音波振動子アレイ1Lの端部に形成されている階段状のパターンとは逆のパターンを有している。従って、図4に示されるように軸線方向及び円周方向に対して斜めの力であって相互に密着する力が作用するように接合を行うことにより、軸線方向には当然隙間が発生することなく接合することができる。換言すれば、軸線方向における隙間が発生しないように調整等の作業を行うことなく、上部側分割超音波振動子アレイ1Uと下部側分割超音波振動子アレイ1Lとを円周方向に接合することができ、軸線方向にも円周方向にも生じる隙間を最小限に抑制することができることから、極めて良好に接合することができる。
かかる接合により、上部側分割超音波振動子アレイ1Uの短寸超音波振動子12Aと下部側分割超音波振動子アレイ1Lの短寸超音波振動子12Cとが実質的に1つの超音波振動子を形成し、また上部側分割超音波振動子アレイ1Uの短寸超音波振動子12Bと下部側分割超音波振動子アレイ1Lの短寸超音波振動子12Dとが実質的に1つの超音波振動子を形成することになる。しかも、上述したように隙間を最小限にすることにより超音波振動子の円周方向への配列に規則性を持たせることができ、また全体として真円度を出すこともできる。
図3の例では短寸超音波振動子12A〜12Dは、短寸超音波振動子12Aと12Cとが一体となって1つの超音波振動子12を形成し、また短寸超音波振動子12Bと12Dとが一体となって1つの超音波振動子12を形成するものが適用される。すなわち、軸線方向において短寸超音波振動子12Aと12Cとの間に隙間を生じさせないために、短寸超音波振動子12Aと12Cとの軸線方向の長さの合計が上記他の超音波振動子12の軸線方向の長さと等しくなり、同様に短寸超音波振動子12Bと12Dとの軸線方向の長さの合計も上記他の超音波振動子12の軸線方向の長さと等しくならなくてはならない。
以上の上部側分割超音波振動子アレイ1Uと下部側分割超音波振動子アレイ1Lとが接合されて1つの超音波振動子アレイ1が構成される。ここで、内視鏡観察手段2の組付け誤差により上部側分割超音波振動子アレイ1Uと下部側分割超音波振動子アレイ1Lとの間に離間させる力が作用し、接合部近傍において僅かな隙間が生じることがある。このとき、図4に示されるように、上部側分割超音波振動子アレイ1Uの接合部には短寸超音波振動子12Aが配列され、下部側分割超音波振動子アレイ1Lの接合部には短寸超音波振動子12Cが配列されるため、上記隙間は隙間C1とC2とに分割され、相互にオーバーラップしない位置に形成されることになる。従って、隙間C1が生じている部分については短寸超音波振動子12Cが、隙間C2が生じている部分については短寸超音波振動子12Aが走査を行うため、全周に渡って隙間なく走査することが可能である。なお、隙間C1及びC2について、上記上部側分割超音波振動子アレイ1Uと下部側分割超音波振動子アレイ1Lとに均等に押圧力を作用させることにより、図4に示されるように、両隙間の幅(a及びb)を等しくすることができる。
ところで、上記短寸超音波振動子12A及び12Cは他の超音波振動子12の1つに相当する超音波振動子を構成し、また短寸超音波振動子12B及び12Dも同様に他の超音波振動子12の1つに相当する超音波振動子を構成する。そのため、短寸超音波振動子12A及び12C、また短寸超音波振動子12B及び12Dは同時に駆動される必要がある。すなわち、全ての超音波振動子には配線3が接続されて、図示しない超音波観測装置に接続されるが、かかる超音波観測装置からの駆動信号は同時に短寸超音波振動子12A及び12Cに出力され、両短寸超音波振動子12A及び12Cが受信した反射エコー信号は超音波観測装置内で1つのライン信号として形成されなくてはならない。また、短寸超音波振動子12B及び12Dについても同様である。
そこで、短寸超音波振動子12A及び12Cと上記超音波観測装置との接続は、単一の配線3を分岐して短寸超音波振動子12A及び12Cに接続する。すなわち、他の超音波振動子12は、夫々個別に配線3が設けられており、超音波振動子12ごとに駆動信号が出力され、超音波振動子12ごとに反射エコー信号を超音波観測装置に出力する。一方、短寸超音波振動子12A及び12Cに対しては、超音波観測装置から出力された駆動信号が単一の配線3から分岐して同時に出力され、同じタイミングで反射エコー信号が分岐点において合成され、合成された反射エコー信号が超音波観測装置に出力される。なお、短寸超音波振動子12B及び12Dについても同様である。
次に、上記超音波振動子アレイ1を使用して電子ラジアル走査を行う一例について説明する。この例においては、超音波振動子アレイを構成する各超音波振動子12のうち隣接する3つの超音波振動子を1つのグループとなし、うち1つの超音波振動子に遅延を持たせて超音波を送信して走査を行う所謂電子フォーカスによる走査方法によるものについて説明する。なお、超音波振動子12A及び12Cについては、両者を合わせて1つの超音波振動子として取り扱うものとする。
図4において、超音波振動子121乃至126は図2における超音波振動子12と同一のものに便宜上番号を割り振ったものであり、短寸超音波振動子12A及び12Cは上述したものである。これらのうち、最初に、超音波振動子121乃至123を1つのグループとなし、図示しない超音波観測装置から配線3を介して駆動信号が送信されて駆動される。このとき、電子フォーカスを行うために、超音波振動子121及び123は同時に駆動され、超音波振動子122は若干遅れて駆動される。そして、反射波を受信した各超音波振動子が反射エコー信号に変換した後に、順次配線3を介して超音波観測装置に出力する。
次に、超音波振動子122、123、そして短寸超音波振動子12A及び12Cを1つのグループとなし、各超音波振動子が駆動される。まず、超音波振動子122、12A及び12Cが駆動され、若干の遅延をもって超音波振動子123が駆動される。ここで、短寸超音波振動子12A及び12Cは実質上1つの超音波振動子を構成するため、これらは同時に駆動される。
このとき、上述したように、短寸超音波振動子12Aと超音波振動子124との間に隙間C1が生じ、短寸超音波振動子12Cと超音波振動子123との間にも隙間C2が生じているが、隙間C1とC2とは円周方向においてオーバーラップさせることなく、異なる位置に形成されているため、超音波の方向制御性を良好なものにすることができる。換言すれば、本来なら、円周方向においてオーバーラップしている(すなわち、直線状に形成されている)隙間を隙間C1とC2とに分割し、夫々ずらした位置に形成するようにしたことにより、分解能の低下を抑制することができ、もって超音波画像の画質が低下することを防止することができる。
以下、同様に、超音波振動子123、12A、12C及び124のグループ、短寸超音波振動子12A、12C、124及び125のグループ、超音波振動子124、125及び126のグループとして、順次組み合わせを1つずつずらして各超音波振動子の駆動制御が行われて、電子ラジアル走査が行われる。
なお、短寸超音波振動子12B、12Dについては説明を省略するが、短寸超音波振動子12A、12Dと同様に隙間が分割され、夫々ずらした位置に形成されているため、やはり超音波画像の画質が低下するという問題は招来しない。
以上説明したように、半円周状に複数の超音波振動子12が配列された2組の超音波振動子アレイ(1U及び1L)に他の超音波振動子12よりも軸線方向に短い短寸超音波振動子12A〜12Dを配列して、上部側分割超音波振動子アレイ1Uと下部側分割超音波振動子アレイ1Lとの間に生じる隙間が分割され、軸線方向にオーバーラップしない位置に形成されるため、接合部分における分解能が低下することを抑制することができ、生成される超音波画像の画質が低下することを防止することができる。
なお、上述したものは、上部側分割超音波振動子アレイ1U及び下部側分割超音波振動子アレイ1Lの内面側に夫々対応した形状を採るバッキング層11U及び11Lが具備されているものを内視鏡観察手段2に接合している。本発明は、これに限定されず、内視鏡観察手段2の外周に予めバッキング層11を形成しておき、さらにその外周に上部側分割超音波振動子アレイ1U及び下部側分割超音波振動子アレイ1Lを接合するようにしてもよい。
次に、上記実施形態の変形例について説明する。この例では、上部側分割超音波振動子アレイ1U及び下部側分割超音波振動子アレイ1Lの両端に配置される短寸超音波振動子12A〜12Dの円周方向における幅が他の超音波振動子12(121乃至126)よりも広いものを使用する。図5に示す例では、短寸超音波振動子12A〜12Dは他の超音波振動子12よりも倍の幅を有している。この場合、上部側分割超音波振動子アレイ1Uと下部側分割超音波振動子アレイ1Lとの間に生じる隙間C1及びC2は、さらに離れた位置に形成されることになるため、上部側分割超音波振動子アレイ1Uと下部側分割超音波振動子アレイ1Lとがある程度離間したとしても、完全に分断されることはないため、画像劣化の問題を抑制することができる。
そして、短寸超音波振動子12A〜12Dの幅を広くすると、以下の作用効果も奏する。つまり、図2乃至図4に示した短寸超音波振動子12A〜12Dは他の超音波振動子と比較して、軸線方向の長さが半分であり、且つ幅が等しいため、面積も半分となる。面積と静電容量とは比例するため、面積が半分となると、短寸超音波振動子12A〜12Dの静電容量も半分となり、送信される超音波の強度も半分となることから、結果として取得される超音波画像が不均一なものとなる。すなわち、本来の信号と比べて当該部位における信号の輝度レベルは低くなるため、短寸超音波振動子12A〜12Dが観測する部位とその他の部位とで部分的に明暗が異なることになる。一方、図5に示したように、短寸超音波振動子12A〜12Dの幅を倍に広げれば、軸線方向の長さが他の超音波振動子12と比較して半分であったとしても、超音波の送受信面の面積を等しくすることができるため、静電容量を等しくすることができる。これにより、全ての超音波振動子から送信される超音波の強度を等しくすることができるため、生成される超音波画像に上述した明暗が生じることはない。
ここで、図5に示される短寸超音波振動子12A及び12C(又は12B及び12D)は形式上1つの超音波振動子を構成することになる。従って、上述したように、短寸超音波振動子12A及び12C(又は12B及び12D)が夫々他の超音波振動子と同等の性能を有すると、超音波観測装置において生成される信号が他の信号と比較して倍となり、局部的に輝度レベルが高くなることが考えられる。そこで、短寸超音波振動子12A及び12C(又は12B及び12D)には夫々個別の配線3を接続し、個別に超音波観測装置に接続する。そして、別個独立に出力された短寸超音波振動子12A及び12C(又は12B及び12D)の反射エコー信号を加算して、さらに相加平均処理を行うことにより、他の超音波振動子が生成する信号と同じレベルの信号にすることができる。
以上により、上部側分割超音波振動子アレイ1U及び下部側分割超音波振動子アレイ1Lの両端に配列された超音波振動子を、軸線方向の長さは短くし、且つ円周方向の幅を広げることにより、上述した隙間による超音波画像の画質低下の問題を抑制することができ、同時に接合部付近とその他の部位において超音波画像に輝度レベルに変化を生じることを防止することができる。
超音波内視鏡の全体構成図である。 挿入部先端に超音波振動子アレイが装着されたものの外観図である。 挿入部先端に上部側分割超音波振動子アレイ及び下部側分割超音波振動子アレイを装着するときの外観図である。 上部側分割超音波振動子アレイと下部側分割超音波振動子アレイとの接合部近傍の詳細を示す説明図である。 変形例における上部側分割超音波振動子アレイと下部側分割超音波振動子アレイとの接合部近傍の詳細を示す説明図である。
符号の説明
1 超音波振動子アレイ 2 内視鏡観察手段
11 バッキング層 12 超音波振動子
1U 上部側分割超音波振動子アレイ 1L 下部側分割超音波振動子アレイ
12A〜12D 短寸超音波振動子 121〜126 超音波振動子

Claims (3)

  1. 複数の超音波振動子が軸線方向に配列され、全体が円周状となるように設けられた超音波振動子アレイを挿入部先端に有する超音波内視鏡において、
    前記超音波振動子アレイは、前記超音波振動子が概略半円周状となるように配列された2組の分割超音波振動子アレイを接合したものからなり、
    前記2組の分割超音波振動子アレイの両端には、他の超音波振動子よりも前記軸線方向における長さが半分となった短寸超音波振動子を配列することにより端部が階段状となし、
    これら2組の分割超音波振動子アレイは、一方の分割超音波振動子アレイは階段状で、他方の分割超音波振動子アレイは逆の階段状となるようにして端部が相互に接合される構成とした
    ことを特徴とする超音波内視鏡。
  2. 前記短寸超音波振動子は、前記他の超音波振動子より円周方向の幅が広いことを特徴とする請求項1記載の超音波内視鏡。
  3. 前記短寸超音波振動子は、一方側の端部は他の超音波振動子と基端側の位置が揃えられており、他方側の端部は他の超音波振動子と先端側の位置が揃えられていることを特徴とする請求項1または請求項2記載の超音波内視鏡。
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