JP4674332B2 - Txk複合体およびその利用 - Google Patents
Txk複合体およびその利用 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4674332B2 JP4674332B2 JP2004299337A JP2004299337A JP4674332B2 JP 4674332 B2 JP4674332 B2 JP 4674332B2 JP 2004299337 A JP2004299337 A JP 2004299337A JP 2004299337 A JP2004299337 A JP 2004299337A JP 4674332 B2 JP4674332 B2 JP 4674332B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- txk
- parp
- complex
- protein
- dna
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
- Peptides Or Proteins (AREA)
- Investigating Or Analysing Biological Materials (AREA)
- Enzymes And Modification Thereof (AREA)
- Measuring Or Testing Involving Enzymes Or Micro-Organisms (AREA)
- Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)
- Medicines Containing Antibodies Or Antigens For Use As Internal Diagnostic Agents (AREA)
Description
Annu Rev Immunol 1989; 7:145-173 Arthritis Rheum 1996; 39(12):1961-1969 Int Arch Allergy Immunol 1999; 118(2-4): 133-135 J Immunol 2002; 168: 2365-2370 J Exp Med 1999; 190(8): 1147-1154 J Biol Chem 1990; 265(35): 21907-21913 Biosci Biotechnol Biochem 2002; 66(1): 1-21 Mol Cells 1999; 9(6): 631-637 Biol Pharm Bull. 2002; 25(6): 718-721
〔2〕 TxkチロシンキナーゼおよびEF-1αを含有してなるタンパク質複合体。
〔3〕 TxkチロシンキナーゼおよびPARP-1を含有してなるタンパク質複合体。
〔4〕 Txkチロシンキナーゼ、EF-1αおよびPARP-1を含有してなるタンパク質複合体。
〔5〕 免疫反応調節の指標剤として用いられる前記〔1〕〜〔4〕いずれか1項に記載のタンパク質複合体。
〔6〕 表示的または検出可能な標識を保持する、前記〔1〕〜〔5〕いずれか1項に記載のタンパク質複合体。
〔7〕 固相に固定されている、前記〔1〕〜〔6〕いずれか1項に記載のタンパク質複合体。
〔8〕 Txkチロシンキナーゼ、EF-1αおよびPARP-1からなる群より選ばれる少なくとも2種のタンパク質を含有してなる免疫反応調節の指標剤。
〔9〕 TxkチロシンキナーゼとEF-1αとを含有してなる免疫反応調節の指標剤。
〔10〕 TxkチロシンキナーゼとPARP-1とを含有してなる免疫反応調節の指標剤。
〔11〕 Txkチロシンキナーゼ、EF-1αおよびPARP-1を含有してなる免疫反応調節の指標剤。
〔12〕 表示的または検出可能な標識を保持する、前記〔8〕〜〔11〕いずれか1項に記載の指標剤。
〔13〕 Th1/Th2免疫反応を調節する物質を同定するためのスクリーニング方法であって、
(a)前記〔8〕〜〔12〕いずれか1項に記載の指標剤と被検物質とを準備する工程、
(b)被検物質の非存在下で、Txkチロシンキナーゼ、EF-1αおよびPARP-1からなる群より選ばれる少なくとも2種のタンパク質がタンパク質複合体を形成する条件下に前記指標剤を供し、形成された複合体の程度を測定する工程、
(c)被検物質の存在下で、前記複合体の程度を測定し、被検物質の存否による複合体形成の変動を比較する工程、ならびに
(d)前記(c)の比較結果に基づいて、前記複合体の形成に影響を与える被検物質を選択する工程、
を含む方法。
〔14〕 Th1/Th2免疫反応を調節する物質を同定するためのスクリーニング方法であって、
(a)前記〔8〕〜〔12〕いずれか1項に記載の指標剤と被検物質とを準備する工程、
(b)被検物質の非存在下で、TxkチロシンキナーゼとEF-1αおよびPARP-1からなる群より選ばれる少なくとも1種のタンパク質がリン酸化され得る条件下に前記指標剤を供し、形成された複合体のリン酸化の程度を測定する工程、
(c)被検物質の存在下で、前記複合体のリン酸化の程度を測定し、被検物質の存否によるリン酸化の変動を比較する工程、ならびに
(d)前記(c)の比較結果に基づいて、前記複合体のリン酸化に影響を与える被検物質を選択する工程、
を含む方法。
〔15〕 Th1/Th2免疫反応を調節する物質を同定するためのスクリーニング方法であって、
(a)前記〔8〕〜〔12〕いずれか1項に記載の指標剤と被検物質とを準備する工程、
(b)被検物質の非存在下で、TxkチロシンキナーゼとEF-1αおよびPARP-1からなる群より選ばれる少なくとも1種のタンパク質とがタンパク質複合体を形成する条件下に前記指標剤を供し、形成された複合体のTxk RE DNAに結合する能力を測定する工程、
(c)被検物質の存在下で、前記複合体のTxk RE DNAに結合する能力を測定し、被検物質の存否による複合体のTxk RE DNA結合能の変動を比較する工程、ならびに
(d)前記(c)の比較結果に基づいて、前記複合体のTxk RE DNA結合能に影響を与える被検物質を選択する工程、
を含む方法。
〔16〕 酵母細胞、昆虫細胞または哺乳類細胞中で行う、前記〔13〕〜〔15〕いずれか1項に記載の方法。
〔17〕 前記〔1〕〜〔7〕いずれか1項に記載のタンパク質複合体、前記〔8〕〜〔12〕いずれか1項に記載の指標剤、または前記タンパク質複合体もしくは指標剤に含まれるタンパク質を認識する抗体を含有してなる診断薬。
〔18〕 下記有効成分:
(a) 前記〔1〕〜〔7〕いずれか1項に記載のタンパク質複合体もしくは前記〔8〕〜〔12〕いずれか1項に記載の指標剤、
(b) 前記〔1〕〜〔7〕いずれか1項に記載のタンパク質複合体もしくは前記〔8〕〜〔12〕いずれか1項に記載の指標剤に含まれるタンパク質を認識する抗体、
(c) Txkチロシンキナーゼ、EF-1αおよびPARP-1の遺伝子からなる免疫反応調節遺伝子群より選ばれる少なくとも1つのDNA配列を含むポリヌクレオチド、または
(d) Txkチロシンキナーゼ、EF-1αおよびPARP-1の遺伝子からなる免疫反応調節遺伝子群より選ばれる少なくとも1つの配列に基づくsiRNAもしくは当該siRNAを発現するベクター、
と、医薬上許容される担体とを含んでなる医薬組成物。
〔19〕 Th1/Th2免疫反応の調節を介した疾患の治療のための医薬の製造における、前記〔18〕の(a)〜(d)に記載の有効成分の使用。
〔20〕 自己免疫疾患、リウマチ性疾患、アレルギー性疾患または腫瘍の治療のための医薬の製造における、前記〔18〕の(a)〜(d)に記載の有効成分の使用。
なお、遺伝子またはDNAは、機能領域の別を問うものではなく、例えば発現制御領域、コード領域、エキソン、またはイントロンを含むことができる。
1)複合体の形成の程度を指標にするスクリーニング方法
2)複合体のリン酸化の程度を指標にするスクリーニング方法
3)複合体のTxk RE DNAに結合する能力を指標にするスクリーニング方法
に分類することができる。それぞれの態様を以下に詳述する。
1-a)前記指標剤と被検物質を準備する工程、
1-b) 被検物質の非存在下で、Txkチロシンキナーゼ、EF-1αおよびPARP-1からなる群より選ばれる少なくとも2種のタンパク質がタンパク質複合体を形成する条件下に前記指標剤を供し、形成された複合体の程度を測定する工程、
1-c) 被検物質の存在下で、前記複合体の程度を測定し、被検物質の存否による複合体形成の変動を比較する工程、ならびに
1-d)前記1-c)の比較結果に基づいて、前記複合体の形成に影響を与える被検物質を選択する工程、
を含む。
1-b-1)抗Txk、PARP-1、またはEF-1α抗体を用いて免疫沈降し、抗Txk、PARP-1、またはEF-1α抗体のうち、免疫沈降で使用しなかった抗体でイムノブロッティングを行う方法。
1-b-2)Txk-RE DNAとの結合を利用して複合体を回収し、1-b-1)と同様のイムノブロッティングで測定する方法。あるいはTxk-RE DNAとの結合を、ゲルシフトアッセイ等で検出する方法。
1-b-3)Txk、PARP-1またはEF-1αのいずれか一つ以上を、ポリヒスチジンもしくはGSTなどの標識との融合タンパク質として発現させ、またはビオチン化させ、ポリヒスチジンはニッケルに、GSTはグルタチオンに、ビオチンはアビジンに結合することから、それらを利用して複合体を回収し、1-b-1)と同様のイムノブロッティングで測定する方法。
1-b-4)1つのタンパク質(例えばTxk)を、センサーチップに固相化して、他のタンパク質(例えばPARP-1、EF-1α)の結合を、表面プラズモン共鳴(SPR)のシステムを用いて測定する方法。
2-a)前記指標剤と被検物質とを準備する工程、
2-b)被検物質の非存在下で、Txkチロシンキナーゼと、EF-1αおよびPARP-1からなる群より選ばれる少なくとも1種のタンパク質がリン酸化され得る条件下に前記指標剤を供し、形成された複合体のリン酸化の程度を測定する工程、
2-c)被検物質の存在下で、前記複合体のリン酸化の程度を測定し、被検物質の存否によるリン酸化の変動を比較する工程、ならびに
2-d)前記2-c)の比較結果に基づいて、前記複合体のリン酸化に影響を与える被検物質を選択する工程、
を含む。
3-a)前記指標剤と被検物質を準備する工程、
3-b) 被検物質の非存在下で、TxkチロシンキナーゼとEF-1αおよびPARP-1からなる群より選ばれる少なくとも1種のタンパク質とがタンパク質複合体を形成する条件下に前記指標剤を供し、形成された複合体のTxk RE DNAに結合する能力を測定する工程、
3-c) 被検物質の存在下で、前記複合体のTxk RE DNAに結合する能力を測定し、被検物質の存否による複合体のDNA結合能の変動を比較する工程、ならびに
3-d)前記3-c)の比較結果に基づいて、前記複合体のTxk RE DNA結合能に影響を与える被検物質を選択する工程、
を含む。
GST標識PARP-1(部分タンパク質または全長)をマルチウェルプレートに固相化する。被検物質の存在下または非存在下で、溶液状態のHis標識TxkとHis標識EF-1α(His標識Txkのみでもよい)を混合し、Txkキナーゼ活性化条件(ATP、MgCl2、MnCl2の存在下)において25〜37℃でインキュベートする。そして、TxkまたはEF-1αの特異的な結合量をそれぞれに特異的な抗体を用いたELISA法により測定し、被検物質存在下におけるそれぞれのタンパク質の結合量を、非存在下の場合と比較する。
Txk-REを、ルシフェラーゼ遺伝子を持つレポータープラスミド(例えばベクトン・ディッキンソン製pTAL-lucなど)のプロモーター領域上流に組み込んだコンストラクトを作製する。このコンストラクトをTxk発現ベクター(pME18S-Txk)とともにJurkat細胞にトランスフェクトして、それらの細胞を被検物質の存在下または非存在下で培養し、それぞれPHAで刺激する。刺激によって起こるルシフェラーゼの量を化学発光強度として測定し、被検物質存在下における発光強度を非存在下の場合と比較する。この評価系は、PARP-1とEF-1αがユビキタスに発現することから293細胞やCOS細胞など、他の細胞株を使用することもできる。
1)Th1免疫反応の異常な活性化が関与する疾患、例えば全身性エリテマトーデスや関節リウマチなどの自己免疫疾患およびリウマチ性疾患。
2)Th2免疫反応の異常な活性化が関与する疾患、例えば気管支喘息、アトピー性皮膚炎などのアレルギー疾患。
3)Th1機能の低下により発生した種々の癌。
このような物質は、複合体の形成を妨害してTxkのTxk-REへの結合を抑制したり、あるいは、複合体に結合して複合体の安定化に影響する効果を奏することが考えられる。その場合、複合体を不安定化させれば、Txk-REへの結合および転写活性化が抑制され、反対に、安定化させるならTxk-REへの結合および転写活性化が促進(持続)する。また、それらの物質が複合体を形成するタンパク質の一つ以上と置き換わることにより、複合体形成を模倣することも考えられる。そのような物質による類似の複合体が天然の複合体より不安定である場合、Txk-REへの結合および転写活性化が抑制される。反対に、安定である場合、Txk-REへの結合および転写活性化が促進(持続)される。
このような物質は、複合体のTxk-RE DNA上への結合を抑制する効果を奏することが考えられる。この場合、複合体の形成が正常に起こったとしても、それによる遺伝子転写は抑制される。また、複合体の形成が阻害される場合、当然複合体はTxk-RE DNA上に結合せず、遺伝子転写は阻害される。反対に、複合体のTxk-REへの結合を促進(あるいは安定化)する物質の同定も可能であり、この場合、遺伝子転写は促進される。
このような物質は、TxkによるTxk自身、PARP-1、EF-1αのいずれかのリン酸化を抑制する効果を奏することが考えられる。反対に、これらのリン酸化を促進(あるいは安定化)する効果を奏することも考えられる。リン酸化に影響を及ぼすことによって、これらの物質は、複合体の形成またはTxk-REへの結合にも影響を及ぼす。
これらの物質は、複合体を形成するタンパク質成分の割合を変化させることによって、複合体形成に影響を与えることが考えられる。
(a) 本発明の複合体もしくは指標剤、
(b) 前記(a)に含まれるタンパク質を認識する抗体、
(c) Txk、EF-1αおよびPARP-1の遺伝子からなる免疫反応調節遺伝子群より選ばれる少なくとも1つのDNA配列を含むポリヌクレオチド、または
(d) Txk、EF-1αおよびPARP-1の遺伝子からなる免疫反応調節遺伝子群より選ばれる少なくとも1つの配列に基づくsiRNAもしくは当該siRNAを発現するベクター、
と、医薬上許容される担体を含むものである。
1)Th1免疫反応の異常な活性化が関与する疾患、例えば全身性エリテマトーデスや関節リウマチなどの自己免疫疾患やリウマチ性疾患、に対するTh1免疫反応の抑制による治療。
2)Th2免疫反応の異常な活性化が関与する疾患、例えば気管支喘息、アトピー性皮膚炎などのアレルギー疾患、に対するTh1免疫反応の活性化による治療。
3)Th1機能の活性化による、細胞性免疫の賦活化を介した抗腫瘍活性の増強による癌治療。
IFN-γプロモーター中のTxk REに結合するTxk複合体を構成するタンパクの同定
1)Txk発現プラスミドのトランスフェクションとJurkat細胞のPHA刺激
Txk発現プラスミドpME18S-Txkは、Journal of the Experimental Medicine;1999: 190(8), 1147-1154頁 に記載の方法に従って、プラスミドベクターpME18Sのクローニング部位に全長のTxkをコードするcDNAを挿入することにより作製した。
Jurkat細胞(ATCC No.TIB-152)を10%ウシ胎児血清(FCS)含有RPMI1640培地で培養し、細胞を集めてKPBS(30mM NaCl、120mM KCl、8mM Na2HPO4、1.5mM KH2PO4、10mM MgCl2)に懸濁した。前記細胞をキュベットに移し、ジーンパルサー(Bio-Rad製)を用いたエレクトロポレーション法(300mV、960μFD)にて前記プラスミドpME18S-Txk をトランスフェクトした。トランスフェクトした細胞を43、45または46.5時間培養した後、PHAを1μg/mlになるように加えて、それぞれさらに5、3または1.5時間培養、すなわち、トランスフェクト48時間後まで培養した。
前記1)で培養した細胞を回収し、Phosphate Buffered Saline(PBS:pH7.4)で2回洗浄した後、ペレットをTris Buffered Saline(TBS:pH7.4)で再浮遊した。遠心分離により上清を除去後、氷冷したBuffer1(10mM Hepes(pH7.9)、10mM KCl、0.1mM EDTA、0.1mM EGTA、1mM DTT、0.5mM PMSF)を細胞5×106個あたり100μL加えてゆっくりとピペッティングした。氷上で15分間静置後、10%NP-40水溶液を細胞5×106個あたり6.25μL加えて攪拌した。遠心分離後、上清を取り除き、ペレットに氷冷したBuffer3(20mM Hepes(pH7.9)、0.4M NaCl、1mM EDTA、1mM EGTA、1mM DTT、1mM PMSF)を細胞5×106個あたり50μL加えて再溶解した。遠心分離により上清を回収し、これを核タンパク質抽出液とした。
本発明者らは、PHA刺激後のTxk遺伝子導入Tリンパ腫由来Jurkat細胞の核タンパク質を用いて、IFN-γ遺伝子翻訳開始点の上流-53〜-39塩基のTxk応答領域(Txk responsive element:Txk RE)(配列番号7)をすでに同定している(J Immunol 2002; 168: 2365-2370頁)。ビオチン標識IFN-γプロモーター領域(-56/-36)オリゴヌクレオチド(配列番号8)(Txk RE(-53/-39)を含む)は熱変性させた後、ゆっくりと室温まで冷却してアニーリングさせた。核タンパク質48μLあたりに、5×結合バッファー(100mM Hepes pH7.6, 5mM EDTA, 50mM (NH4)2SO4, 5mM DTT, 1% Tween20, 150mM KCl)を16μL、100μg/mL poly-L-lysineを2μL、1mg/mL poly(dI-dC) 2を2μL、DDWを4μL、ビオチン標識Txk-RE二本鎖DNA(30fM)を8μL加えて、室温で15〜30分間インキュベートした。1×結合バッファーで洗浄したマグネチックビーズ結合ストレプトアビジン(Dynabeads-streptavidin:DYNAL製)を、混合液80μLあたり20μL加えて、室温でさらに15〜30分インキュベートした。ビーズを1×結合バッファーで3回洗浄して回収した。回収したTxk RE DNA(-53/-39)結合タンパク質に、1×サンプルバッファー(25mM Tris-HCl、5% グリセロール、1% SDS、0.05% BPB、1% 2-メルカプトエタノール、pH6.8)を加えて、95℃、5分間ボイルした後、遠心上清をSDS-PAGEに供した。結果を図1に示す。
SDS-PAGE後のポリアクリルアミドゲルから、約100kdおよび45kdのタンパク質バンドを回収し、エドマン分解法を用いてアミノ酸解析を行った。
NREELGFRPEYS(配列番号9)および
IFPPETSASVAA(配列番号10)であり、
前記約45kdのタンパク質に由来する配列として
YYVTIIDAPGHR(配列番号11)および
HINIVVIGHVD(配列番号12)であった。
Txk-RE DNA(-53/-39)結合タンパク質をSDS-PAGEに供し、ニトロセルロース膜(アマシャム)に転写した後、標準的な方法を用いて抗PARP-1抗体(シグマ製)、または抗EF-Tu抗体(EF-1αに対しても交差性を示す)(サンタクルズ製)でイムノブロッティングを行った(図2、3)。
Txk-RE DNA(-53/-39)結合タンパク質のチロシンリン酸化
Txk-RE DNA(-53/-39)結合タンパク質をSDS-PAGEに供し、ニトロセルロース膜(アマシャム)に転写した後、標準的な方法を用いて、抗チロシンリン酸化抗体(PY20:サンタクルズ製)を用いたイムノブロッティングを行った。結果を図4に示す。
組換えタンパク質の作製
1)His標識完全長ヒトTxk
プラスミドpQE31-Txkは、His標識完全ヒトTxkタンパク質をコードするcDNAを組み込んだ発現ベクターであり、その構築方法は、公知である(Biol Pharm Bull.2002; 25(6):718-721)。前記プラスミドで大腸菌JM109株を形質転換した。形質転換した細菌細胞を1500mlの培地で培養し、2mM IPTGでタンパク質の発現を誘導した。
前記細菌培養のペレットからHis標識ヒトTxkを精製した。当該細菌ペレットを15mlの溶解緩衝液(40mM HEPES、100mM NaCl、20mM イミダゾール、10mM MgCl2、3mM MnCl2、20% グリセロール、10mM 2-メルカプトエタノール pH8.0)に懸濁し、氷温下で超音波破砕した後、4℃で遠心分離を繰り返すことにより、細胞デブリを除いた。当該上清に120μLのニッケルアガロース(QIAGEN製)を加え、4℃で30分間回転させた。当該樹脂を洗浄用緩衝液(40mM HEPES、100mM NaCl、50mM イミダゾール、10mM MgCl2、3mM MnCl2、20% グリセロール、10mM 2-メルカプトエタノール pH8.0)で2回洗浄後、ストック用緩衝液(40mM HEPES、100mM NaCl、10mM MgCl2、3mM MnCl2、20% グリセロール、10mM 2-メルカプトエタノール pH8.0)で3回洗浄し、同液800μLに再懸濁した。
pQE31-Txk-kdプラスミドは、星薬科大学、Dr.Kashiwakuraから供与された。pQE31-Txk-kdは、Txk DNA(配列番号1)の87から1247番目をコード(1247番目の塩基の後に終止コドンを挿入)するcDNAを組み込んだ発現ベクターである。Txk-kdタンパク質の作製は、His標識完全ヒトTxkタンパク質と同様にして行った。このプラスミドを基に作製したタンパク質は、Txkの1から387番目のアミノ酸をコードし、キナーゼドメインの活性部位を含む388から527番目のアミノ酸を欠損している。
標準的な手法により作製したプライマーを用いて、pQE31-Txkをテンプレートに、Txk DNA(配列番号1)の330から1670番目をPCRにて増幅、pQE30プラスミドにサブクローニングした。欠損変異体タンパク質の作製は、His標識完全ヒトTxkタンパク質と同様にして行った。このプラスミドを基に作製したタンパク質は、Txkの82から527番目のアミノ酸をコードし、プロリンリッチ領域を含む1から81番目のアミノ酸を欠損している。
ヒトEF-1αクローンは、ATCCより入手した(MGC16449)。標準的な手法により作製したプライマーを用いて全長のEF-1α遺伝子を増幅し、pQE30プラスミドにサブクローニングした。pQE30-EF-1αはHis標識完全ヒトEF-1αタンパク質をコードする。His標識ヒトEF-1αは、培養液を500ml とすること以外は前記1)と同様にして、IPTGで誘導された細菌培養の500mlのペレットから精製した。当該細菌ペレットを6mlの溶解緩衝液(40mM HEPES、100mM NaCl、pH8.0)に懸濁し、氷温下で超音波破砕した後、4℃で遠心分離を繰り返すことにより、細胞デブリを除いた。当該上清に150μLのニッケルNTAアガロース(QIAGEN製)を加え、4℃で30分間回転させた。当該樹脂を洗浄用緩衝液(40mM HEPES、50mM イミダゾール、100mM NaCl、pH8.0)で2回洗浄後、溶出緩衝液(40mM HEPES、250mM イミダゾール、100mM NaCl、pH8.0)を200μL加えてHis標識完全ヒトEF-1αタンパク質を溶出した。溶出の操作は4回行い、合計800μLに溶出液を得た。得られた溶出液から、イミダゾールを除去するために、ろ過フィルター型スピンカラム(マイクロコンYM-10、MWCO:10,000、amicon製)を用いて、バッファーをDTT(-)キナーゼ緩衝液(40mM HEPES、10mM MgCl2、3mM MnCl2、pH7.4)に置換した。
pTPプラスミドは、国立がんセンター研究所、Dr. Masutaniから供与された。pTPプラスミドは、完全ヒトPARP-1タンパク質をコードする(Biochem Biophys Res Commun. 1989; 163(2): 739-745頁)。前記プラスミドで大腸菌HB101株を形質転換した。形質転換した細菌細胞を500mlの培地で培養し、インドリルアクリル酸(IAA)(20μg/ml培地)でタンパク質の発現を誘導した。当該細菌ペレットを4mlのDTT(-)キナーゼ緩衝液(40mM HEPES、10mM MgCl2、3mM MnCl2、pH7.4)に懸濁し、氷温下で超音波破砕した後、4℃で遠心分離を繰り返すことにより、細胞デブリを除いた。当該上清をPARP-1タンパク質含有ホールセルライゼートとして使用した。
標準的な手法により作製したプライマーを用いて、PARP-1遺伝子(配列番号5)の160から1176番目(以後PARP-Fと表記する)、および1171から3204番目 (以後PARP-Rと表記する)までのPARP-1遺伝子を増幅し、pGEX-5X-1(以後pGEXと表略して表記する)プラスミド(Amersham製)にサブクローニングした。pGEX-PARP-Fは、GSTのC末端側にPARP-1(配列番号6)の1から339番目までのアミノ酸をコードし、pGEX-PARP-Rは、GSTのC末端側にPARP-1の338から1014番目までのアミノ酸をコードする。
インビトロにおけるTxk-wtによるEF-1αのリン酸化(in vitro キナーゼアッセイ)
His標識完全長ヒトTxk(以後Txk-wtと表記する)のキナーゼ活性は、自己リン酸化反応の程度により確認した。
Ni-NTAレジン結合His-Txk‐wt(以後Txk-wtレジンと表記する)、Ni-NTAレジン結合His-Txk-kd(以後Txk-kdレジンと表記する)およびNi-NTAレジン結合His-Txk-ΔPRR(以後Txk-ΔPRRレジンと表記する)は、キナーゼ緩衝液(40mM HEPES、10mM MgCl2、3mM MnCl2、pH7.4)で3回洗浄し、同液に再懸濁した。Txk-wtレジン、Txk-kdレジンおよびTxk-ΔPRRレジンに、最終濃度が1mMになるようにDTTを添加した後、最終濃度が250μMになるようにATPを加えて、25℃、30分間インキュベートした。インキュベーション後、5×サンプルバッファー(125mM Tris-HCl、25% グリセロール、5% SDS、0.25% BPB、5% 2-メルカプトエタノール、pH6.8)を加えて、95℃、5分間ボイルし、SDS-PAGEした。SDS-PAGEにより展開したタンパク質を、ニトロセルロース膜(Hybond ECL、アマシャム)に転写後、抗リン酸化チロシン抗体(PY20、サンタクルズ製)でイムノブロッティングした。
Txk-wtレジンは、キナーゼ緩衝液(40mM HEPES、10mM MgCl2、3mM MnCl2、pH7.4)で3回洗浄し、同液に再懸濁した。Txk-wtレジンと溶出したHis-EF-1α(以後EF-1αと表記する)に、最終濃度が1mMになるようにDTTを添加した。調製したTxk-wtレジンとEF-1αを混合し、最終濃度が250μMになるようにATPを加えて、25℃、60分間インキュベートした。インキュベーション後、前記混合物に5×サンプルバッファー(125mM Tris-HCl、25% グリセロール、5% SDS、0.25% BPB、5% 2-メルカプトエタノール、pH6.8)を加えて、95℃、5分間ボイルし、SDS-PAGEに供した。SDS-PAGEにより展開したタンパク質を、ニトロセルロース膜(Hybond ECL、アマシャム製)に転写後、抗リン酸化チロシン抗体(PY20、サンタクルズ製)でイムノブロッティングした。
PARP-1部分タンパク質のリン酸化
Txk-wtレジン、Txk-ΔPRRレジンおよびTxk-kdレジンを、キナーゼ緩衝液(40mM HEPES、10mM MgCl2、3mM MnCl2、pH7.4)で3回洗浄して、同液に再懸濁し、最終濃度が1mMになるようにDTTを加えた。また、GST-PARP-FおよびGST-PARP-R溶液には、最終濃度で10mMのMgCl2、3mMのMnCl2、および1mMのDTTを添加した。Txk-wtレジン、Txk-ΔPRRレジン、またはTxk-kdレジンとGST-PARP-F、またはGST-PARP-Rを混合し、最終濃度が250μMになるようにATPを加えて、25℃、60分間、または0分間(陰性対照)インキュベートした。インキュベート後、遠心分離によりレジンと上清をわけて回収し、それぞれにSDS-PAGEサンプルバッファーを加えて、95℃、5分間ボイルし、遠心上清をSDS-PAGEした。SDS-PAGEにより展開したタンパク質を、ニトロセルロース膜に転写後、抗リン酸化チロシンモノクローナル抗体(PY20:サンタクルズ製)でイムノブロッティングした。リン酸化チロシンのバンドを解析後、ニトロセルロース膜にリプロービングバッファー(62.5mM Tris-HCl、2% SDS、100mM 2-メルカプトエタノール、pH6.7)を加えて50℃で30分間振とうしてリプローブした後、抗PARP-1ポリクローナル抗体(MP BIOMEDICAL製)で再度イムノブロッティングした。
インビトロにおけるTxk-wtとPARP-1の結合
Txk-wtレジンおよびTxk-kdレジンを、キナーゼ緩衝液(40mM HEPES、10mM MgCl2、3mM MnCl2、pH7.4)で3回洗浄し、同液に再懸濁した。それぞれのレジン懸濁液および完全長PARP-1溶液に、最終濃度が1mMになるようにDTTを加えた。Txk-wtレジン、またはTxk-kdレジンと完全長PARP-1を混合し、最終濃度が250μMになるようにATPを加えて、25℃、120分間インキュベートした。インキュベート後、遠心分離によりレジンを回収し、洗浄バッファー(40mM HEPES、10mM MgCl2、3mM MnCl2、0.1mM DTT、1mM Na3VO4、1mM PMSF、50mM NaF、100mM NaCl、pH7.4)で洗浄した。再度レジンを回収し、2×SDS-PAGEサンプルバッファー(50mM Tris-HCl、10% グリセロール、2% SDS、0.1% BPB、2% 2-メルカプトエタノール、pH6.8)を加えて、95℃、5分間ボイルして、SDS-PAGEに供した。SDS-PAGEにより展開したタンパク質を、ニトロセルロース膜に転写後、抗PARP-1ポリクローナル抗体(サンタクルズ製)でイムノブロッティングした。
インビトロにおけるTxk-ΔPRRとPARP-1の結合
Txk-ΔPRRレジン、およびTxk-kdレジンを、キナーゼ緩衝液(40mM HEPES、10mM MgCl2、3mM MnCl2、pH7.4)で3回洗浄し、同液に再懸濁した。それぞれのレジン懸濁液および完全長PARP-1溶液に、最終濃度が1mMになるようにDTTを加えた。Txk-ΔPRRレジン、またはTxk-kdレジンと完全長PARP-1を混合し、最終濃度が250μMになるようにATPを加えて、25℃、60分間、または0分間(陰性対照)インキュベートした。インキュベート後、遠心分離によりレジンを回収し、2×SDS-PAGEサンプルバッファー(50mM Tris-HCl、10% グリセロール、2% SDS、0.1% BPB、2% 2-メルカプトエタノール、pH6.8)を加えて、95℃、5分間ボイルして、SDS-PAGEに供した。SDS-PAGEにより展開したタンパク質を、ニトロセルロース膜に転写後、抗PARP-1ポリクローナル抗体(サンタクルズ製)でイムノブロッティングした。
His-Txk-wt、His-EF-1αおよびGST-PARP-Fを用いた複合体の形成
実施例3−1)の方法で作製したHis-Txk-wtレジンを、HEPES緩衝液(40mM HEPES、 100mM NaCl pH7.4)で2回洗浄後、溶出緩衝液(40mM HEPES、250mM イミダゾール、100mM NaCl、pH7.4)を75μL加えて、His-Txk-wtタンパク質を溶出した。溶出の操作は4回行い、合計300μLの溶出液を得た。得られた溶出液から、イミダゾールを除去するために、HEPES緩衝液(pH7.4)に対して透析を行った。
溶出His-EF-1αは、実施例3−4)の方法で作製し、得られた溶出液から、イミダゾールを除去するために、HEPES緩衝液(pH7.4)に対して透析を行った。
GST-PARP-Fレジンは、実施例3−6)の方法で作製し、Glutathione-sepharose HP に結合した状態で HEPES緩衝液で3回洗浄し、同液600μLに再浮遊させた。
PARP-1阻害剤によるInterferon gamma(以後IFN-γと表記する)産生抑制
Jurkat細胞を10%ウシ胎児血清(FCS)含有RPMI1640培地で培養し、細胞を集めてKPBS(30mM NaCl、120mM KCl、8mM Na2HPO4、1.5mM KH2PO4、10mM MgCl2)に懸濁した。細胞をキュベットに移し、ジーンパルサー(Bio-Rad)を用いたエレクトロポレーション法(300mV、960μFD)にてTxk発現プラスミドpME18S-Txk をトランスフェクトした。48時間培養後、PHAを1μg/mlになるように加えて、0.01〜1mMのPARP-1阻害剤ベンザミド(benzamide:シグマ製)、または3-アミノベンザミド(3-aminobenzamide:シグマ製)存在下、または非存在下でさらに24時間培養し、培養上清中のIFN-γ濃度をELISA法(Biosource製)にて測定した(図6)。図6より、ベンザミドおよび3-アミノベンザミドは、Txk遺伝子導入Jurkat細胞からのIFN-γ産生を濃度依存的に抑制することが示された。
1)Txk/PARP-1/EF-1α複合体の形成は、T細胞の活性化によって誘導される
TxkがT細胞の活性化に伴って核内に移行すること、ならびにTxkがT細胞の活性化に伴って核内に移行し、IFN-γ遺伝子上流プロモーター領域に結合して、IFN-γの転写活性化を調節していることはすでに報告されている。本発明における、TxkとPARP-1および/またはEF-1αとの複合体の形成は、Txkの核内への移行、Txk-REへの結合、またはIFN-γ転写活性化等に関わると考えられる。また、Txkを介したサイトカイン遺伝子の転写活性化は、IFN-γ特異的であることがすでに報告されていることから(J Exp Med 1999; 190(8): 1147-1154)、本発明におけるTxkとPARP-1および/またはEF-1αとの複合体の形成は、Th1特異的な免疫反応を調節する新規のシグナル伝達経路を示唆している。実施例9においてPARP-1の阻害剤である3-アミノベンザミドの添加が、Txk遺伝子導入Jurkat細胞からのIFN-γ産生を抑制することを示した。
PARP-1は、NADを基質として、標的タンパク質をポリADPリボシル化する酵素活性を有している。顕著なポリADPリボース結合タンパク質としては、ヒストンがあげられる。すなわち、Txk-RE DNAにTxk、EF-1αとともにリクルートされるPARP‐1は、ヒストンなど標的核タンパク質のポリADPリボシル化を介してヌクレオソーム構造の再構成を誘導し、その結果として転写が調節されると推察できる。実施例9の結果から、PARP-1がTxkによる転写調節機構に対してコアクチベーターとして働いているということ、またその機能がPARP-1のポリADPリボシル化活性を介していることを示唆している。
EF-1αの細胞内シグナル伝達系への関与としては、これまでにPLCγとの関わりが報告されている。EF-1αとPLCγ1との間の相互作用は、上皮成長因子(EGF)の処理により増加することから、EF-1αがPLCγ介在のシグナル伝達系に関与していると考えられる。インビトロの解析から、PLCγのSH2およびSH3ドメインとEF-1αのC末端領域が相互作用に必要であることが示されている。これと同様に、EF-1αがTxkのSH2ドメインまたはSH3ドメインと相互作用し、何らかの形でTxkの機能を修飾して、核移行シグナル配列のあるTxkとともに核内に移行している可能性も考えられる。実施例では、Jurkat細胞の活性化によって、EF-1αがチロシンリン酸化され、核内に存在することを示し、さらに、in vitroにおいてTxk-wtとインキュベートすることにより、EF-1αがリン酸化されることも示した。
実施例において、Txk-RE DNA(-53/-39)に結合する複合体形成タンパク質は、いずれもチロシンリン酸化を受けていることを示した。さらに、TxkとPARP-1(部分タンパク質)、TxkとEF-1αの2分子間の相互作用をインビトロキナーゼアッセイで検討した結果、TxkがPARP-1(部分タンパク質)およびEF-1αをリン酸化することを示した。これらのことは、Txk/PARP-1/EF-1α複合体の形成が、Txkのチロシンリン酸化活性に制御されている可能性を示唆している。本発明で示すTxk/PARP-1/EF-1α複合体は、直接的にIFN-γプロモーター領域のTxk-REに結合することから、IFN-γ遺伝子のようにプロモーター領域にTxk-REのモチーフを持つ遺伝子の転写活性化を特異的に調節にしているものと考えられる。このモチーフに結合するTxk、PARP-1およびEF-1αは、いずれもチロシンリン酸化されていること、さらにin vitroにおいて、TxkがTxk自身、PARP-1、およびEF-1αをリン酸化することなどから、Txkのキナーゼ活性が複合体の形成、複合体のTxk-REモチーフへの結合、およびIFN-γ遺伝子の転写活性化に重要な役割をしている可能性が強く示唆される。
〔配列番号:7〕
オリゴヌクレオチド
〔配列番号:8〕
ビオチン化されたオリゴヌクレオチド
Claims (12)
- Txkチロシンキナーゼ、伸長因子-1α(EF-1α) およびポリ-ADP-リボースポリメラーゼ-1 (PARP-1)からなる群より選ばれる少なくとも2種のタンパク質を含有してなるタンパク質複合体。
- TxkチロシンキナーゼおよびEF-1αを含有してなるタンパク質複合体。
- TxkチロシンキナーゼおよびPARP-1を含有してなるタンパク質複合体。
- Txkチロシンキナーゼ、EF-1αおよびPARP-1を含有してなるタンパク質複合体。
- 免疫反応調節の指標剤として用いられる請求項1〜4いずれか1項に記載のタンパク質複合体。
- 表示的または検出可能な標識を保持する、請求項1〜5いずれか1項に記載のタンパク質複合体。
- 固相に固定されている、請求項1〜6いずれか1項に記載のタンパク質複合体。
- Txkチロシンキナーゼ、EF-1αおよびPARP-1からなる群より選ばれる少なくとも2種のタンパク質を含有してなる免疫反応調節の指標剤。
- TxkチロシンキナーゼとEF-1αとを含有してなる免疫反応調節の指標剤。
- TxkチロシンキナーゼとPARP-1とを含有してなる免疫反応調節の指標剤。
- Txkチロシンキナーゼ、EF-1αおよびPARP-1を含有してなる免疫反応調節の指標剤。
- 表示的または検出可能な標識を保持する、請求項8〜11いずれか1項に記載の指標剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004299337A JP4674332B2 (ja) | 2004-10-13 | 2004-10-13 | Txk複合体およびその利用 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004299337A JP4674332B2 (ja) | 2004-10-13 | 2004-10-13 | Txk複合体およびその利用 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006111557A JP2006111557A (ja) | 2006-04-27 |
JP4674332B2 true JP4674332B2 (ja) | 2011-04-20 |
Family
ID=36380370
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004299337A Expired - Fee Related JP4674332B2 (ja) | 2004-10-13 | 2004-10-13 | Txk複合体およびその利用 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4674332B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN114836472A (zh) * | 2021-02-01 | 2022-08-02 | 中国人民解放军军事科学院军事医学研究院 | PARP-1shRNA重组慢病毒载体、该载体稳定转染HaCaT的细胞系及其应用 |
-
2004
- 2004-10-13 JP JP2004299337A patent/JP4674332B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2006111557A (ja) | 2006-04-27 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
Michaud et al. | 14-3-3 is not essential for Raf-1 function: identification of Raf-1 proteins that are biologically activated in a 14-3-3-and Ras-independent manner | |
Müller et al. | Identification of B-KSR1, a novel brain-specific isoform of KSR1 that functions in neuronal signaling | |
Matsuoka et al. | p57KIP2, a structurally distinct member of the p21CIP1 Cdk inhibitor family, is a candidate tumor suppressor gene. | |
JP2003501038A (ja) | 蛋白質キナーゼ | |
US5776717A (en) | IκB kinases | |
Collavin et al. | wt p53 dependent expression of a membrane-associated isoform of adenylate kinase | |
JP2010527614A (ja) | パーキン基質およびアッセイ | |
JP2003501074A (ja) | 概日リズムタンパク質の変化に関するスクリーニング方法 | |
JPH10113187A (ja) | Rho標的タンパク質Rhoキナーゼ | |
Lavelin et al. | Characterization of a novel GTPase-activating protein associated with focal adhesions and the actin cytoskeleton | |
Tang et al. | Biochemical and genetic conservation of fission yeast Dsk1 and human SR protein-specific kinase 1 | |
AU9223198A (en) | Mammalian chk1 effector cell-cycle checkpoint protein kinase materials and methods | |
US20030104500A1 (en) | Enzymatic assays for screening anti-cancer agents | |
Yuan et al. | Identification and characterization of RHEBL1, a novel member of Ras family, which activates transcriptional activities of NF-kappa B | |
AU2001265947A1 (en) | Enzymatic assays for screening anti-cancer agents | |
US20020098511A1 (en) | Protein-protein interactions | |
JP4674332B2 (ja) | Txk複合体およびその利用 | |
US7153664B2 (en) | Signal transduction protein TAB2 | |
JP2003523723A (ja) | ヘルマンスキー−パドラック症候群タンパク質相互作用タンパク質およびその使用の方法 | |
JPWO2005019472A1 (ja) | シノビオリン活性調節作用の検出方法 | |
JP2005500813A (ja) | インスリン受容体シグナル伝達の調節 | |
JP2003527824A (ja) | ポリペプチドおよび核酸をシグナリングする新規細胞 | |
US7790843B2 (en) | Cypin polypeptide and fragments thereof | |
JP4516747B2 (ja) | インスリン作用促進能力の検定方法 | |
US20030186254A1 (en) | Regulation of HIV-Tat and Nef by PAK4 kinase and its binding partners and methods of identifying modulators thereof |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20071010 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20071018 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20071029 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20071029 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20100803 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20100929 |
|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711 Effective date: 20101006 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20101006 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20101214 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20101228 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140204 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |