JP4671779B2 - 電子機器 - Google Patents

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本発明は、ノート型またはラップトップ型のパーソナルコンピュータ(以下単に「パソコン」という。)をはじめ、携帯電話、ビデオカメラ、POSシステムなど、操作手段を有する本体ユニットに対して表示ユニットが回動可能に設けられた電子機器に係り、より詳細には、本体ユニットに対して表示ユニットを回動させた場合の操作手段の操作性の向上を図った電子機器に関する。
ノート型やラップトップ型の携帯用のパソコン等は、操作手段を有する本体ユニットに対して表示手段を有する表示ユニットが開閉方向に回動可能となっているが、その使い勝手を考慮してさらに、本体ユニットに対して表示ユニットが水平方向(チルト方向)に回動可能となっているものもある。すなわち、本体ユニットに対して表示ユニットを開閉方向及びチルト方向に回動する2軸ヒンジ構造となっている。
このような構造のパソコンでは、例えば二人が横並びで操作する場合や、電話を受けるためにパソコンと対面していた座席の位置をずらせたような場合に、本体ユニットは動かさず、表示ユニットのみを自分の方向に向けることができるため、便利である。また、持ち歩きながら使用するときには、表示ユニットを開く方向に360度回動させて本体ユニットの裏面側に添接させた状態で使用することもでき、また、対面販売時等には表示ユニットを開く方向に180度回動させて面一に開いた状態で使用することもできる。
一方で、このような自由度を持たせた結果、表示ユニットの回動位置によって、表示ユニットの表示画面に表示されるポインタの移動方向と、これを操作する本体ユニットの操作手段(例えば、本体ユニットの上面に配置されたグライドパッドや、本体ユニットの側面に配置されたトラックボール、ポインティングスティック等)の操作方向とがずれることになるため、操作手段の操作性が問題となっていた。
そこで、このような問題を解決すべく、例えば、カーソル(ポインタ)の表示方向に関し、画面表示を180度反転させてもマウスなどのポインティングデバイスのカーソルの動きは操作者側から見た方向の動きと同じ動きとなるように工夫された情報処理装置(例えば、特許文献1参照)や、ディスプレイ上の表示画面を回動させた場合の操作性を向上させることを可能とした情報処理装置(例えば、特許文献2参照)が提案されている。
特許文献1に記載の情報処理装置は、表示手段の表示画面が正立状態か反転状態かを記憶する表示状態保持手段が設けられており、この表示状態保持手段には、ポインティングデバイスからの操作方向のデータを記憶状態に応じて反転させる切り換え手段が接続されている。さらに、この切り換え手段を介して供給されたポインティングデバイスからのデータを基にして画面上に表示させるカーソルの表示位置を算出し、表示手段に供給するカーソル位置算出手段が設けられた構成となっている。
また、特許文献2に記載の情報処理装置は、例えば真上に向けて置かれたディスプレイ上の画面を相対する2人のユーザが見るような場合であって、その画面を180度回動させたような場合に、この2人のユーザがそれぞれ利用するポインティングデバイスのうち、一方のポインティングデバイスの方向性は通常通りのままとし、他方のポインティングデバイスのみを画面の回動に連動させて回動させることができるようになっている。
特開平7−175628号公報 特開2003−296033号公報
上記特許文献1,2はいずれも、画面表示を回動させたときに、その回動と操作デバイスの操作方向とを連動させるようになっている。つまり、操作デバイスの操作方向に連動するように画面表示を回動させる構成となっており、本体ユニットに対する表示ユニットの回動動作と操作デバイスの操作方向とを連動させるものではない。
そのため、上記した従来のヒンジ構造を有するパソコンでは、その使い方によって以下に示すような不具合が生じていた。
すなわち、卓上等に載置した状態の本体ユニットに対して表示ユニットを例えば90度回動して起立させ、操作者が表示ユニットに正対している状態では、本体ユニットの上面に設けられているグライドパッドの操作方向(主に左右横方向)と、表示ユニットの表示画面上のポインタの移動方向(主に左右横方向)とは、見た目でも一致する。すなわち、グライドパッドにタッチして、指を左横方向に移動させると、ポインタも左横方向に移動し、指を右横方向に移動させるとポインタも右横方向に移動する。
一方、表示ユニットをこの状態から例えば右方向に45度回動させた状態(つまり、操作者からは表示ユニットの表示画面が45度回動して見えている状態)では、グライドパッドの操作方向(左右横方向)と、ポインタの画面上での移動方向とは、3次元空間で見た場合、45度の角度差が生じることになる。すなわち、グライドパッドにタッチして、指を左横方向に移動させると、ポインタ自体は左斜め奥45度の横方向に移動し、指を右横方向に移動させると、ポインタ自体は右斜め前45度の横方向に移動することになる。
この場合、操作者は、通常、ポインタを見てグライドパッドを操作するため、実際のポインタの移動方向(3次元空間における移動方向)とグライドパッドにタッチしている指の操作方向とが異なることとなり、この方向差を頭の中で考慮しながら操作する必要があった。つまり、実際の指の動き方向とポインタの動き方向とが一致しないため、自然な操作感が得られないといった問題が発生する。
本発明はかかる問題点を解決すべく創案されたもので、その目的は、表示ユニットを本体ユニットに対してどのような方向に回動させても、その回動に連動させて操作手段の操作方向を変更することにより、実際の指の動き方向とポインタの動き方向とを一致(もしくは略一致)させることによって、自然な操作感を得ることのできる電子機器を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明の電子機器は、表示手段を有する表示ユニットと、前記表示手段の表示画面上に表示され、該表示画面上の位置を指し示す操作体の移動方向を入力するポインティングデバイスであるグライドパッドを有する本体ユニットと、前記表示ユニットと前記本体ユニットとを回動可能に連結する回動手段とで構成される電子機器において、前記回動手段は、本体ユニットに対して表示ユニットを開閉方向及びチルト方向に回動する開閉用及びチルト用の2つのヒンジによって連結する2軸ヒンジ構造からなり、前記回動手段に連動して前記表示ユニットの回動角度を任意の角度で検出する角度検出手段と、前記本体ユニットに対して前記表示ユニットを前記開閉方向に垂直に開いた状態で、前記チルト方向の一方向に任意の角度回動させた状態において、前記グライドパッドにより入力された方向を、前記一方向とは逆の方向で、かつ、前記角度検出手段により検出された角度分回転させた方向に変換する操作方向変更手段とを備えたことを特徴とする
より具体的には、前記操作方向変更手段は、前記グラッドパッドでの入力操作を座標入力に変換して出力する座標入力部から得られた今回のサンプリング座標から前回のサンプリング座標を減算して相対座標を求め、この相対座標と前記角度検出手段により検出された回動角度とに基づいて出力相対座標を求め、この出力相対座標に基づいて、前記グライドパッドの操作方向を前記表示ユニットの回動角度に応じて変更することを特徴とする。
すなわち、本発明では、角度検出手段の検出角度に対応して、操作手段の操作方向を変更する構成としたので、表示ユニットが本体ユニットに対してどのような角度位置に回動されていても、その角度位置での表示画面上の操作体(例えば、ポインタ)の例えば左右横方向の移動方向と、ポインタを左右横方向に移動させるための操作手段による操作方向とを一致させることができる。
例えば、表示ユニットを垂直に起こした状態から右方向に45度回動させた状態(つまり、操作者からは表示ユニットの表示画面が45度回動して見えている状態)において、グライドパッドにタッチして、指を左斜め奥45度の方向に移動させると、見た目にはポインタも左斜め奥45度の方向に移動し、指を右斜め前45度の方向に移動させると、見た目にはポインタも右斜め前45度の方向に移動することになり、指の操作方向とポインタの見た目の移動方向とが一致することから、操作者は自然な操作感を得ることが可能となる。また、操作手段によって手書き文字や線または図形等の入力を行う場合であっても、表示ユニットの回動に合わせて操作手段の操作方向を変更することで、手書き文字や線または図形等を違和感なく入力することができる。
さらに、前記角度検出手段は、前記表示ユニットの開閉方向及びチルト方向の回動角度を検出するように構成す。この場合、前記角度検出手段は、前記表示ユニットの回動を任意の角度で検出可能とする。ただし、前記角度検出手段は、前記表示ユニットを実際に使用するときの回動位置に対応させた回動角度、例えば0度、90度、180度または270度のいずれか、若しくはその一部の角度のみを検出するように構成してもよい。
また、前記操作手段は、前記回動手段から最も遠い本体ユニット上の位置に配置するのがよい。これにより、表示ユニットを本体ユニットに対して180度まで開き、次に、その状態から表示ユニットの下面が本体ユニットの上面に重なるように水平方向に回動することを考えると、操作手段が回動手段に近い本体ユニット上の位置に配置されている場合には、表示ユニットのわずかな回動で操作手段が表示ユニットによって隠されてしまい、操作できない状態となってしまうが、本発明のように、操作手段を回動手段から最も遠い本体ユニット上の位置に配置することで、表示ユニットの回動範囲をより広く確保することが可能となる。また、操作手段と表示ユニットの表示画面とが近くなるため、操作もし易いものとなる。
本発明の電子機器によれば、操作手段の操作方向を表示手段の表示画面に沿う方向に追従するように変更する構成としたので、表示ユニットをどのような方向に回動しても、操作手段の操作方向と表示画面上のポインタの3次元空間における移動方向とが一致することになる。つまり、表示ユニットがどのような方向に回動していても、指の操作方向とポインタの見た目の移動方向とが一致することから、操作者は自然な操作感を得ることができる。この場合、操作手段によって手書き文字や線または図形等の入力を行う場合であっても、表示ユニットの回動に合わせて操作手段の操作方向を変更することで、手書き文字や線または図形等を違和感なく入力することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
<実施形態1>
図3は、本発明の実施形態1に係る電子機器の外観図であり、パソコンに適用した例を示している。
本実施形態1のパソコンは、本体ユニット1と表示ユニット2によって構成されている。本体ユニット1と表示ユニット2とは、表示ユニット2の水平可動用(チルト用)のヒンジ部31及び表示ユニット2の垂直可動用(表示ユニット開閉用)のヒンジ部32を有する2軸ヒンジ機構3によって連結されており、表示ユニット2が本体ユニット1に対してチルト可能及び開閉可能となっている。
すなわち、表示ユニット2は、ヒンジ部32のA軸を中心に図3(a)中W方向に180度回動可能に設けられているとともに、本体ユニット1に対して表示ユニット2を垂直に開いた(起立させた)状態で、ヒンジ部31のB軸を中心に図3(b)中Z方向(首振り方向)に180度回動可能に設けられている。
また、本体ユニット1の筐体上面にはキーボード11及びポインティングデバイスであるグライドパッド12などが設けられている。表示ユニット2は、本体ユニット1の筐体上面(キーボード面)を覆う形状で、その本体ユニット1の筐体上面と対向する面にLCD等のディスプレイ21が設けられている。
上記構成において、図示しないデスク上に載置したノート型パソコンは、通常、図3(a)に示すように表示ユニット2を開いた状態で、操作者が本体正面に正対して使用するのが一般的であるが、デスク横の電話を受けた場合など、ノート型パソコンに正対しない位置に操作者がいる場合には、表示画面が見易いように、表示ユニット2のみを操作者と正対するように首振り方向(Z方向)に回動させる。このとき、本実施形態1では、ヒンジ部31,32の回動角度に応じてグライドパッド12の操作方向(タッチした指の操作方向)も連動するように構成する。具体的には、図3(a)に示す状態から、表示ユニット2を例えば右方向に45度回動させて図3(b)に示す状態とすると、グライドパッド12の操作方向も、図3(b)に示すように、右方向に45度回動させる。すなわち、グライドパッド12によりカーソル21aを左右横方向に移動させるための操作方向R1と、ディスプレイ21上のカーソル21aの左右横方向の実際の移動方向R2とが常に平行となるように、グライドパッド12の操作方向を変更する。
具体例を挙げて説明すると、表示ユニット2を右方向に45度回動させた図3(b)に示す状態において、グライドパッド12にタッチした指を左斜め奥45度の方向に移動させると、ディスプレイ21上のカーソル21aが左横方向(3次元的に見た場合には、指の移動方向と同じ左斜め奥45度の方向)に移動し、指を右斜め前45度の方向に移動させると、ディスプレイ21上のカーソル21aが右横方向(3次元的に見た場合には、指の移動方向と同じ右斜め前45度の方向)に移動することになり、指の操作方向とカーソル21aの見た目の移動方向とが一致することから、操作者は自然な操作感を得ることができる。
図1は、上記のようにヒンジ部31,32の回動角度に応じてグライドパッド12の操作方向(タッチした指の操作方向)を連動させるための電気的構成を示すブロック図である。
すなわち、本実施形態1のパソコンは、グライドパッド12での入力操作を座標入力に変換して出力する座標入力部13、ディスプレイ21の表示を制御(本実施形態では主にカーソル21aの移動制御)する表示処理装置14、装置全体を制御する中央処理装置15、現在カーソル位置を格納する格納部16aを有する主記憶装置16、回動手段であるヒンジ部31,32に連動して表示ユニット2の回動角度を検出する角度検出装置4、角度検出装置4の検出角度に基づいてグライドパッド12の操作方向を変更する操作方向変更手段である座標変換装置5を備えている。なお、図では角度検出装置4は1個のみ図示されているが、実際には、ヒンジ部31のB軸周りの回動を検出する角度検出装置と、ヒンジ部32のA軸周りの回動を検出する角度検出装置の2つの角度検出装置を具備している。
また、座標変換装置5は、座標入力部13が接続された座標サンプリング部51、角度出装置4により得られる電圧値をデジタル値に変換するA/Dコンバータ52、得られたデジタル電圧値に基づいて表示ユニット2の回動角度を演算して表示回動角格納部53aに格納する表示回動角演算部53、座標サンプリング部51により得られたサンプリング座標を格納するサンプリング座標格納部54aを有する相対座標演算部54、相対座標演算部54により求められた相対座標と表示回動角演算部53により求められた表示ユニット2の回動角度とに基づいて座標変換を行う相対座標変換部55、及び相対座標変換部55により変換された相対座標を出力する相対座標出力部56を備えている。また、相対座標出力部56、主記憶装置16、中央処理装置15、及び表示処理装置14は、システムバス17によってそれぞれ双方向に接続されている。
図2は、角度検出装置4の構成を示す概略図である。この角度検出装置4は、A軸周りの回動検出、及びB軸周りの回動検出に共通に使用可能な構造であるため、ここではヒンジ部31のB軸周りの回動を検出する場合について説明する。
すなわち、角度検出装置4は、ヒンジ部31のB軸に連結された例えば回動ギア41を備えており、この回動ギア41が、ボリューム42に連結されたギア43と噛合するように配置されている。そして、このボリューム42の出力電圧値が、A/Dコンバータ52を介して表示回動角演算部53に入力されるようになっている。ただし、本実施形態では、角度検出装置4として回動ギア41を例示しているが、このような回動ギア41による物理的な検出手法に限らず、例えば加速度(G)センサによる角度検出手段でもよい。Gセンサとは、ギアのような物理的なものではなく、Gセンサに角度検出機能を有したものであって、Gセンサから出力される信号の種別で角度が検出できるものであり、例えばロボット技術の分野では、ロボットハンドの機構部分によく使われているセンサである。なお、角度検出装置4としては、上記の回動ギアやGセンサの他にも、従来周知の種々の手法を用いることが可能である。
次に、上記構成のパソコンにおいて、グライドパッド12を操作してディスプレイ21上のカーソル21aを操作しているときの中央処理装置15でのカーソル移動処理動作を図4に示すフローチャートを参照して説明し、その次に、座標変換装置5での座標変換処理動作について、図5に示すフローチャートを参照して説明する。
<中央処理装置15でのカーソル移動処理動作の説明>
このカーソル移動処理動作は、タイマー割り込みによって一定時間(例えば、10msec)ごとに起動される。本処理動作が起動されると、まず、現在のカーソル位置が、ディスプレイ21の表示画面上にあるか否かを判断し(ステップS101)、表示画面上に無い場合(ステップS101でNoと判断された場合)には、主記憶装置16の現在カーソル位置格納部16aにシステム初期値(Xi,Yi)を格納する(ステップS102)。次に、現在カーソル位置格納部16aからカーソルの現在位置(Xc,Yc)を読み出し(ステップS105)、表示処理装置14に対して、現在カーソル位置(Xc,Yc)にカーソル描画コマンドを送出する(ステップS106)。これにより、ディスプレイ21上には、現在カーソル位置(Xc,Yc)にカーソル21aが描画(表示)される。
一方、ステップS101において、現在のカーソル位置が表示画面上にある場合(Yesと判断された場合)には、座標変換装置5より出力相対座標(Xout,Yout)を入力する(ステップS103)。なお、ステップS103の処理については、後ほど詳述する。ここで、出力相対座標(Xout,Yout)が入力されなかった場合(ステップS104でNoと判断された場合)には、カーソル21aが移動していない(つまり、グライドパッド12でのカーソル操作が行われていない)と判断し、ステップS105以降の処理に移行する。
一方、出力相対座標(Xout,Yout)が入力された場合(ステップS104でYesと判断された場合)には、その出力相対座標(Xout,Yout)に、予め設定されたカーソル移動速度係数(αx,αy)を乗算して(下式(1),(2)参照)、単位時間当たりのカーソル移動量(Xd,Yd)を求める(ステップS107)。
Xd=αx・Xout ・・・ (1)
Yd=αy・Yout ・・・ (2)
次に、現在カーソル位置格納部16aより現在カーソル位置(Xc,Yc)を読み出し(ステップS108)、この読み出した現在カーソル位置(Xc,Yc)にカーソル移動量(Xd,Yd)を加算して(下式(3),(4)参照)、新規カーソル位置(Xn,Yn)を求める(ステップS109)。
Xn=Xc+Xd ・・・ (3)
Yn=Yc+Yd ・・・ (4)
そして、表示処理装置14に対して、新規カーソル位置(Xn,Yn)にカーソル描画コマンドを送出する(ステップS110)。これにより、ディスプレイ21上には、新規カーソル位置(Xn,Yn)にカーソル21aが描画(表示)されることになる。またこのとき、中央処理装置15は、主記憶装置16の現在カーソル位置格納部16aに新規カーソル位置(Xn,Yn)を格納する(ステップS111)。これにより、現在カーソル位置が、(Xc,Yc)から(Xn,Yn)に更新される。
中央処理装置15では、タイマー割り込みがかかるたびに上記の処理(ステップS101〜ステップS111)を繰り返している。
<座標変換装置5での座標変換処理動作の説明>
この説明は、ステップS103の処理動作の説明である。
すなわち、座標変換装置5では、角度検出装置4により得られる電圧値をA/Dコンバータ52にてデジタル値に変換し(ステップS201)、その得られたデジタル値を表示回動角演算部53に入力、表示回動角演算部53にて、本体ユニット1に対する表示ユニット2の回動角度θに変換し、その回動角度θを表示回動角格納部53aに格納する(ステップS202)。この後、座標入力部13より座標入力があるか否かを判断し(ステップS203)、座標入力が無い場合(つまり、グライドパッド12でのカーソル操作が行われていない場合)には、サンプリング座標格納部54aに格納されている座標データを消去して(ステップS204)、処理を終了する。
一方、座標入力がある場合(ステップS203でYesと判断された場合)には、座標入力部13より座標サンプリング部51にて入力座標(Xt,Yt)を取得し(ステップS205)、サンプリング座標格納部54aにデータがあるか否かを判断する(ステップS206)。その結果、サンプリング座標格納部54aにデータ(前回のサンプリング座標)が無い場合(ステップS206でNoと判断された場合)には、今回のサンプリング座標(Xt,Yt)をサンプリング座標格納部54aに格納して(ステップS207)、処理を終了する。
一方、サンプリング座標格納部54aに前回格納したデータ(前回のサンプリング座標)がある場合(ステップS206でYesと判断された場合)には、サンプリング座標格納部54aより前回のサンプリング座標(Xt−1,Yt−1)を読み出し(ステップS208)、相対座標演算部54にて、今回のサンプリング座標(Xt,Yt)から前回のサンプリング座標(Xt−1,Yt−1)を減算して(下式(5),(6)参照)、相対座標(Xr,Yr)を求める(ステップS209)。
Xr=Xt−(Xt−1) ・・・ (5)
Yr=Yt−(Yt−1) ・・・ (6)
そして、今回のサンプリング座標(Xt,Yt)をサンプリング座標格納部54aに格納する(ステップS210)。
相対座標変換部55では、表示回動角演算部53の表示回動角格納部53aに格納されている表示ユニット2の回動角度θ、及び相対座標演算部54にて求められた相対座標(Xr,Yr)を読み出し(ステップS211)、これら回動角度θ及び相対座標(Xr,Yr)から、出力相対座標(Xout,Yout)を演算(下式(7),(8)参照)する(ステップS212)。
Xout=cosθ・Xr−sinθ・Yr ・・・(7)
Yout=cosθ・Xr+sinθ・Yr ・・・(8)
相対座標出力部56は、上記出力相対座標(Xout,Yout)を出力する(ステップS213)。
以上の図4及び図5に示す処理を行うことによって、図3(b)に示したように、グライドパッド12の操作方向を、表示ユニット2の回動角度に応じて変更することが可能となる。図3(a)に示す例では、グライドパッド12によりカーソル21aを左右横方向に移動させるための操作方向R1と、ディスクプレイ21上のカーソル21aの左右横方向の実際の移動方向R2とが常に平行となるように、グライドパッド12の操作方向を変更することが可能となる。
つまり、表示ユニット2をどのような角度位置に回動させても、その表示ユニットに正対してグライドパッド12を操作する限り、本体ユニット1に正対して操作しているのと全く同じ操作環境を、操作者に提供することができるものである。
なお、上記実施形態1では、表示ユニットの回動角度に応じてグライドパッド12の操作方向もリニアに変更する例を示しているが、表示ユニットの回動角度に応じてグライドパッド12の操作方向を多段階で変更するように構成してもよい。
具体的には、表示ユニット2が本体ユニット1に対して図1(b)中Z方向に±90度の範囲内で回動可能とし、このときの表示ユニット2の回動に伴うボリューム42の可変により、角度検出装置4によって0Vから5Vまでの電圧値を検出するものとする。そして、表示ユニット2が図1(a)に示す状態のときの角度検出装置4による検出電圧値が例えば1.8Vとなるように設定されているものとすると、その検出電圧値が1.5〜2.0Vのときはグライドパッド12の操作方向を初期設定の状態(図1(a)に示す状態)を維持し(すなわち、操作方向の変更角度を0度とし)、検出電圧値が1.0〜1.5Vのときはグライドパッド12の操作方向を−30度だけ右方向に回動させるように変更し、検出電圧値が0.5〜1.0Vのときはグライドパッド12の操作方向を−60度だけ右方向に回動させるように変更し、検出電圧値が0〜0.5Vのときはグライドパッド12の操作方向を−90度だけ右方向に回動させるように変更する。一方、検出電圧値が2.0〜2.5Vのときはグライドパッド12の操作方向を+30度だけ左方向に回動させるように変更し、検出電圧値が2.5〜3.0Vのときはグライドパッド12の操作方向を+60度だけ左方向に回動させるように変更し、検出電圧値が3.0〜3.5Vのときはグライドパッド12の操作方向を+90度だけ左方向に回動させるように変更する。これにより、表示ユニット2の回動角度±90度に対して、グライドパッド12の操作方向を7段階に対応させて変更することが可能となる。
応用例1
図6は、応用例1に係る電子機器の外観図であり、上記実施形態1と同様、パソコンに適用した例を示している。ただし、上記実施形態1では、グライドパッド12が本体ユニット1の上面に配置されている場合の実施形態であったが、応用例1では、このグライドパッド12の代わりに、本体ユニットの側面にトラックボールやポインティングスティック等の操作部18が配置された構成となっている。その他の構成は上記実施形態1の構成と同様である。
この構成においては、図6(a)に示すように、本体ユニット1に対し表示ユニット2をW1方向に略90度に開いた使用状態では、操作部18を上方に操作すると、ディスプレイ21上のカーソル21aも画面上方に移動し、操作部18を下方に操作すると、ディスプレイ21上のカーソル21aも画面下方に移動する。また、操作部18を手前側に水平操作すると、ディスプレイ21上のカーソル21aが画面左横方向に移動し、操作部18を奥側に水平操作すると、ディスプレイ21上のカーソル21aが画面右横方向に移動する。このような操作部18の4方向の操作に対するカーソル21aの4方向の移動を基準として、それぞれ斜め方向への移動も可能となっている。
これに対し、本体ユニット1に対し表示ユニット2をW1方向に略180度に開いた図6(b)に示す使用状態では、操作部18を奥側に水平操作すると、ディスプレイ21上のカーソル21aが画面上方に移動し、操作部18を手前側に水平操作すると、ディスプレイ21上のカーソル21aが画面下方に移動する。また、操作部18を上方に操作すると、ディスプレイ21上のカーソル21aが画面左横方向に移動し、操作部18を下方に操作すると、ディスプレイ21上のカーソル21aが右横方向に移動する。すなわち、図6(b)に示す状態での操作部18の操作方向は、図6(a)に示す状態での操作部18の操作方向から、W1方向に90度回動させた状態に変更している。つまり、表示ユニット2を図6(a)に示す状態からさらに90度分開いたことによって、この開いた角度分に対応して、操作部18の操作方向も90度回動させたものである。
また、図6(c)は、図6(b)に示す状態から、今度は本体ユニット1をW2方向に180度回動させて、表示ユニット2の背面(上面)に本体ユニット2の背面(底面)を添設させた状態としたものである。この使用状態では、操作部18を奥側(図6(b)の状態では手前側)に水平操作すると、ディスプレイ21上のカーソル21aが画面上方に移動し、操作部18を手前側(図6(b)の状態では奥側)に水平操作すると、ディスプレイ21上のカーソル21aが画面下方に移動する。また、操作部18を上方(図6(b)の状態では下方)に操作すると、ディスプレイ21上のカーソル21aが画面左横方向に移動し、操作部18を下方(図6(b)の状態では上方)に操作すると、ディスプレイ21上のカーソル21aが右横方向に移動する。すなわち、図6(c)に示す状態での操作部18の操作方向は、図6(b)に示す状態での操作部18の操作方向から、W3方向に180度回動させた状態に変更している。つまり、表示ユニット2を図6(b)に示す状態からさらに180度分開いたことによって、この開いた角度分に対応して、操作部18の操作方向も180度回動させたものである。
なお、図6では表示ユニット2を90度、180度、360度開いた3パターンを例示しているが、上記実施形態1と同様に、表示ユニット2の開く角度に応じて操作部18の操作方向をより多段階に変更するように構成することも可能であり、また、表示ユニット2の開く角度に応じて操作部18の操作方向をリニアに変更することも可能である。
なお、応用例1のパソコンのハードウェア構成は図1に示す構成と同じであり、そのときの処理も図4及び図5のフローチャートで説明した処理と同じである。
応用例2
図7及び図8は、応用例2に係る電子機器の外観図であり、携帯電話に適用した例を示している。
応用例2の携帯電話は、本体ユニット71と表示ユニット72によって構成されている。本体ユニット71と表示ユニット72とは、表示ユニット72の水平可動用(チルト用)のヒンジ部81及び表示ユニット72の垂直可動用(表示ユニット開閉用)のヒンジ部82を有する2軸ヒンジ機構80によって連結されており、表示ユニット72が本体ユニット71に対してチルト可能及び開閉可能となっている。
すなわち、表示ユニット72は、ヒンジ82のA軸を中心に図7中W方向に180度回動可能に設けられているとともに、本体ユニット71に対して表示ユニット72を180度に開いた状態で、ヒンジ部81のB軸を中心に、図8(a),(c)中Z1方向及び図8(b),(d)中Z2方向に回動可能に設けられている。
また、本体ユニット71の筐体上面にはキーボード74及びポインティングデバイスである十字キー75などが設けられている。この場合、十字キー75は、ヒンジ部81,82から最も遠い位置に配置されている。これにより、表示ユニット72を本体ユニット71に対して180度まで開き、次に、その状態から表示ユニット72の下面(閉じているときには蓋体となる上面)が本体ユニット71の上面(キーボード面)に重なるように水平方向(図8中、Z1,Z2方向)に回動することを考えると、十字キー75がヒンジ部81,82に近い位置に配置されている場合には、表示ユニット72のわずかな回動で十字キー75が表示ユニット72によって隠されてしまい、操作できない状態となってしまうが、応用例2のように十字キー75をヒンジ部81,82から最も遠い位置に配置することで、表示ユニット72の回動範囲をより大きく確保することが可能となる。
一方、表示ユニット72は、本体ユニット71の筐体上面(キーボード面)を覆う形状で、その本体ユニット71の筐体上面と対向する面にLCD等のディスプレイ77が設けられている。
この構成においては、図7に示すように、本体ユニット71に対し表示ユニット72をW1方向に180度開いた使用状態では、十字キー75の上方(a点)を操作すると、ディスプレイ77上のポインタ77aが縦長画面の上方に移動し、十字キー75の下方(c点)を操作すると、ディスプレイ77上のポインタ77aが縦長画面の下方に移動する。また、十字キー75の左側(b点)を操作すると、ディスプレイ77上のポインタ77aが縦長画面の左横方向に移動し、十字キー75の右側(d点)を操作すると、ディスプレイ77上のポインタ77aが縦長画面の右横方向に移動する。
これに対し、本体ユニット71に対し表示ユニット72を、図7に示す状態から、Z1方向に略90度回動させて図8(a)に示す状態としたとき、及びZ2方向に略90度回動させて図8(b)に示す状態としたときには、ディスプレイ77の表示画面が縦長画面から横長画面に変換される(但し、必ずしも変換される必要はない)。これにより、この状態で十字キー75の上方(a点)を操作すると、ディスプレイ77上のポインタ77aが横長画面の上方に移動し、十字キー75の下方(c点)を操作すると、ディスプレイ77上のポインタ77aが横長画面の下方に移動する。また、十字キー75の左側(b点)を操作すると、ディスプレイ77上のポインタ77aが横長画面の左横方向に移動し、十字キー75の右側(d点)を操作すると、ディスプレイ77上のポインタ77aが横長画面の右横方向に移動する。すなわち、この場合には、十字キー75の操作方向が、ディスプレイ77の縦長画面に対応した方向から横長画面に対応した方向に変換されている。すなわち、表示画面を基準として見た場合には、操作方向が90度回動していることになる。
そして、この図8(a)に示す状態から、表示ユニット72をさらにZ1方向に45度回動させて図8(c)に示す状態としたときには、十字キー75のa′点を操作すると、ディスプレイ77上のポインタ77aが横長画面の上方に移動し、十字キー75のc′点を操作すると、ディスプレイ77上のポインタ77aが横長画面の下方に移動する。また、十字キー75のb′点を操作すると、ディスプレイ77上のポインタ77aが横長画面の左横方向に移動し、十字キー75の右側d′点を操作すると、ディスプレイ77上のポインタ77aが横長画面の右横方向に移動する。すなわち、図8(c)に示す状態での十字キー75の操作方向は、図8(a)に示す状態での十字キー75の操作方向から、Z1方向に45度回動させた状態に変更している。つまり、表示ユニット72を図8(a)に示す状態からさらに45度回動させたことによって、この回動角度分に対応して、十字キー75の操作方向も45度回動させたものである。
また、図8(b)に示す状態から、表示ユニット72をさらにZ2方向に45度回動させて図8(d)に示す状態としたときには、十字キー75のa′点を操作すると、ディスプレイ77上のポインタ77aが横長画面の上方に移動し、十字キー75のc′点を操作すると、ディスプレイ77上のポインタ77aが横長画面の下方に移動する。また、十字キー75のb′点を操作すると、ディスプレイ77上のポインタ77aが横長画面の左横方向に移動し、十字キー75の右側d′点を操作すると、ディスプレイ77上のポインタ77aが横長画面の右横方向に移動する。すなわち、図8(d)に示す状態での十字キー75の操作方向は、図8(b)に示す状態での十字キー75の操作方向から、Z2方向に45度回動させた状態に変更している。つまり、表示ユニット72を図8(b)に示す状態からさらに45度回動させたことによって、この回動角度分に対応して、十字キー75の操作方向も45度回動させたものである。
なお、図7及び図8では表示ユニット72を±90度、及び±135度回動させた5パターンを例示しているが、上記実施形態1と同様に、表示ユニット72の回動角度に応じて十字キー75の操作方向をより多段階に変更するように構成することも可能である。また、応用例2の携帯電話のハードウェア構成は図1に示す構成と同じであり、そのときの処理も図4及び図5のフローチャートで説明した処理と同じである。さらに、応用例2では、操作手段として十字キー75を例示しているが、十字キー75の代りにポインティングデバイスを設けてもよい。
応用例3
図9は、応用例3に係る電子機器の外観図であり、ビデオカメラに適用した例を示している。
応用例3のビデオカメラは、カメラ本体81と表示ユニット82とによって構成されており、表示ユニット82は、カメラ本体81に対して略90度まで開く方向及び開いた状態で360度回動させる方向にそれぞれ回動可能な構造となっている。この回動構造は、図3に示した実施形態1に係るパソコンの2軸ヒンジ構造と同様の構造とすることができる。また、カメラ本体81の側面上部には、十字キー85が設けられている。
この構成においては、図9(a)に示すように、カメラ本体81に対して表示ユニット82を開くことなく密着させている使用状態では、十字キー85の上方キー85aを操作すると、表示ユニット82のディスプレイ87上のポインタ87aが横長画面の上方に移動し、十字キー85の下方キー85cを操作すると、ディスプレイ87上のポインタ87aが横長画面の下方に移動する。また、十字キー85の左側キー85bを操作すると、ディスプレイ87上のポインタ87aが横長画面の左横方向に移動し、十字キー85の右側キー85dを操作すると、ディスプレイ87上のポインタ87aが横長画面の右横方向に移動する。
一方、カメラ本体81に対し表示ユニット82を、図9(a)に示す状態から略90度開き、次にこの状態から略90度回動させて、図9(b)に示すように表示ユニット82のディスプレイ87を上に向けた状態とし、この状態で十字キー85の上方キー85aを操作すると、ディスプレイ87上のポインタ87aが横長画面の右横方向(カメラ本体81に向かう方向)に移動し、十字キー85の下方キー85cを操作すると、ディスプレイ87上のポインタ87aが横長画面の左横方向(カメラ本体81から離れる方向)に移動する。また、十字キー85の左側キー85bを操作すると、ディスプレイ87上のポインタ87aが横長画面の上方(カメラ本体81のレンズ前方側)に移動し、十字キー85の右側キー85dを操作すると、ディスプレイ87上のポインタ87aが横長画面の下方(カメラ本体81のレンズ後方側)に移動する。すなわち、図9(b)に示す状態での十字キー85の操作方向は、図9(a)に示す状態での十字キー85の操作方向から、90度回動させた状態に変更している。具体的に説明すると、ティスプレイ87上のポインタ87aを横長画面の上方に移動させようとする場合、図9(a)の状態では上方キー85aを操作することになるが、図9(b)の状態では左側キー85bを操作することになる。つまり、キーの位置が上方キー85aから左側キー85bに変更されており、キーの位置が90度回動していることになる。
なお、応用例3のビデオカメラのハードウェア構成は図1に示す構成と同じであり、そのときの処理も図4及び図5のフローチャートで説明した処理と同じである。
応用例4
図10は、応用例4に係る電子機器の外観図であり、POSシステムに適用した例を示している。
応用例4のPOSシステムは、本体ユニット91と表示ユニット92によって構成されており、表示ユニット92は、本体ユニット91に対して水平方向に回動可能に設けられている。また、本体ユニット91の正面には、表示ユニット92のディスプレイ97上に表示されているポインタ97aを操作するための、上方キー95a、左側キー95b、下方キー95c、右側キー95dからなる方向キー95が設けられている。
この構成において、図10(a)に示すように、本体ユニット91に対して表示ユニット92が正面を向いている使用状態では、方向キー95の上方キー95aを操作すると、表示ユニット92のディスプレイ97上のポインタ97aが横長画面の上方に移動し、方向キー95の下方キー95cを操作すると、ディスプレイ97上のポインタ97aが横長画面の下方に移動する。また、方向キー95の左側キー95bを操作すると、ディスプレイ97上のポインタ97aが横長画面の左横方向に移動し、方向キー95の右側キー95dを操作すると、ディスプレイ97上のポインタ97aが横長画面の右横方向に移動する。
一方、本体ユニット91に対し表示ユニット92を、図10(a)に示す状態から右周り方向に90度回動させて、図10(b)に示すように表示ユニット92のディスプレイ97を向けた状態とし、この状態で上方キー95aを操作すると、ディスプレイ97上のポインタ97aが横長画面の左横方向に移動し、下方キー95cを操作すると、ディスプレイ97上のポインタ97aが横長画面の右横方向に移動する。また、左側キー95bを操作すると、ディスプレイ97上のポインタ97aが下方向に移動し、右側キー95dを操作すると、ディスプレイ97上のポインタ97aが横長画面の上方向に移動する。すなわち、図10(b)に示す状態での方向キー95の操作方向は、図10(a)に示す状態での方向キー95の操作方向から、右方向に90度回動させた状態に変更している。具体的に説明すると、ティスプレイ97上のポインタ97aを横長画面の上方に移動させようとする場合、図10(a)の状態では上方キー95aを操作することになるが、図10(b)の状態では右側キー95dを操作することになる。つまり、キーの位置が上方キー95aから右側キー95dに変更されており、キーの位置が右方向に90度回動していることになる。
なお、応用例4のPOSシステムのハードウェア構成は図1に示す構成と同じであり、そのときの処理も図4及び図5のフローチャートで説明した処理と同じである。
本発明の電子機器において、ヒンジ部の回動角度に応じてグライドパッドの操作方向を連動させるための電気的構成を示すブロック図である。 角度検出装置の構成を示す概略図である。 本発明の実施形態1に係る電子機器の外観図であり、パソコンに適用した例を示している。 グライドパッドを操作してディスプレイ上のカーソルを操作しているときの中央処理装置でのカーソル移動処理動作を示すフローチャートである。 座標変換装置での座標変換処理動作を示すフローチャートである。 応用例1に係る電子機器の外観図であり、パソコンに適用した例を示している。 応用例2に係る電子機器の外観図であり、携帯電話に適用した例を示している。 応用例2に係る電子機器の外観図であり、携帯電話に適用した例を示している。 応用例3に係る電子機器の外観図であり、ビデオカメラに適用した例を示している。 応用例4に係る電子機器の外観図であり、POSシステムに適用した例を示している。
符号の説明
1 本体ユニット
2 表示ユニット
3 2軸ヒンジ機構
4 角度検出装置
5 座標変換装置
11 キーボード
12 グライドパッド
13 座標入力部
14 表示処理装置
15 中央処理装置
16 主記憶装置
16a 現在カーソル位置格納部
21 ディスプレイ
31,32 ヒンジ部
51 座標サンプリング部
52 A/Dコンバータ
53 表示回動角演算部
53a 表示回動角格納部
54 相対座標演算部
54a サンプリング座標格納部
55 相対座標変換部
56 相対座標出力部

Claims (2)

  1. 表示手段を有する表示ユニットと、前記表示手段の表示画面上に表示され、該表示画面上の位置を指し示す操作体の移動方向を入力するポインティングデバイスであるグライドパッドを有する本体ユニットと、前記表示ユニットと前記本体ユニットとを回動可能に連結する回動手段とで構成される電子機器において、
    前記回動手段は、本体ユニットに対して表示ユニットを開閉方向及びチルト方向に回動する開閉用及びチルト用の2つのヒンジによって連結する2軸ヒンジ構造からなり、
    前記回動手段に連動して前記表示ユニットの回動角度を任意の角度で検出する角度検出手段と、
    前記本体ユニットに対して前記表示ユニットを前記開閉方向に垂直に開いた状態で、前記チルト方向の一方向に任意の角度回動させた状態において、前記グライドパッドにより入力された方向を、前記一方向とは逆の方向で、かつ、前記角度検出手段により検出された角度分回転させた方向に変換する操作方向変更手段とを備えたことを特徴とする電子機器。
  2. 前記操作方向変更手段は、前記グラッドパッドでの入力操作を座標入力に変換して出力する座標入力部から得られた今回のサンプリング座標から前回のサンプリング座標を減算して相対座標を求め、この相対座標と前記角度検出手段により検出された回動角度とに基づいて出力相対座標を求め、この出力相対座標に基づいて、前記グライドパッドの操作方向を前記表示ユニットの回動角度に応じて変更することを特徴とする請求項に記載の電子機器。
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