JP4671129B2 - 手袋 - Google Patents

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Description

この発明は、有毒及び/若しくは有害物に対する防護機能を有し、異なる材料からなる2つの相互に接続された手袋部を具備する手袋に関する。
皮膚によって吸収され、深刻な肉体的病毒を引き起こす一連の薬剤がある。例えば、糜爛性マスタードガスイエロークロス(Hd)及び神経ガスサリンである。さらに、そのような高い毒性を有する化学兵器薬剤に加えて、異なる領域において生じる多くの有害物質がある。例えば、不完全燃焼の結果として生じるもの、工業的製造作業の過程で生じるもの、中間又は廃棄物などである。例えば、ダイオキシンなどの物質は、高い毒性を有しているので、そのような毒物に接触する可能性のある人は、防護用品類を着用するか、適当な防材料によってこれらの物質に対して防護する必要がある。
最適な防護服は、身体、特に四肢及び胴体を防護するのに適している。頭部、特に顔及び呼吸管通気路は、一般的にフード付き又はなしのNBC防護マスクを着用することによって防護することができる。
しかし、特別な防護は、軍備配備の過程において、汚染の除去義務、又は工業生産の作業の過程において、上述した有毒物又は有害物に直接接触するので、特に手に関して確保される必要がある。手に関する特別な防護は、軍備配備又はNBC配備を含む仕事に関して適当である防護手袋を着用することによって確保することができる。
軍事配備又はNBC配備に関してだけでなく、汚染除去義務及び向上的防護衣服の一部として従来使用されていた気密及び水密で非通気性ゴム手袋は、一般的に有害化学物質に対して非透過性であるが、実質上通気性がなく、且つこれによって最低の着け心地であるという一連の不利益点を有し、さらにこれは、長期の着される場合又は肉体的作業化において特に不利益点がある。
さらに従来技術は、特許文献1及びその均等物である特許文献2及び特許文献3に一般的に記載されているようないわゆる通気性防護手袋と呼ばれるものを開示する。そこに記載される手袋は、化学的毒物に対する防護効果と触知感度の良さを結合しているので、戦闘機のパイロットに大変有益である。この手袋は、手袋領域全体を覆って形成される化学的毒物及び兵器薬剤のための活性炭ベースの吸着層を具備する。この手袋は、高い通気性を有するが、有害物が液状で存在するような場合に生じるような極端に高い濃度の有害又は有毒薬剤に対する防護には適していない。このように、有害又は有毒薬剤の透過を、例えば液体状の毒で強く汚染された物質に接触するような極端な状況下で、完全に防止することのできる手袋を常に確保することはできない。
さらに、特許文献4は、上述した引例と類似する通気性のある防護手袋を開示する。この手袋は、手袋領域全体にわたって延出する活性炭に基づく吸着層を具備すると共に、同様に手袋領域全体にわたって延出する付加的なブロック層を具備する。このブロック層は、想像するに吸着層及び織物又は皮材料に基づく外部裏打ち層の間に配置される。手全体を覆うこの裏打ち層の存在は、化学的毒物又は有害物に関して改善された防護効果を導くことはもちろんであるが、通気性及びこれに伴う着用快適性については、特に肉体的行使時又は高い外部温度時には、ある程度損なわれることは否めない。
US 6301715 B1 WO 01/82728 A1 DE 20121518 U1 DE 10354802
それゆえに、本願発明は、上述された従来技術の不利益点を部分的にでも防止し又は少なくとも改善することのできる手袋を提供することを目的としている。さらに、この手袋は、有毒物又は有害物に対する高い防護機能と、良好な通気性を結合させたものとして提供される。さらになる目的は、例えば高い濃縮液、エアゾール等において存在する濃縮された毒物又は有害物が、手や手の皮膚に接触しないようにすることである。さらに特別な目的は、手が例えば汚染された物質又は表面に接触又はそれを握る及び/若しくはそれを持つ時に、手の平表面又は手の握り領域にそのような有害物質が接触することを避けることである。
上述された目的を達成するために、本願発明は、手の平、手の甲及び手指を覆うための手袋であって、特に請求項1に示されるような有毒物及び/若しくは有害物に対する防護機能を有する通気性のある防護手袋(例えば軍事用防護手袋、NBC防護手袋又はNBC防護機能を有する作業手袋)を提供する。さらに、利益的な具体例は、従属請求項の主題を形成する。
したがって、本願発明は、着用者、例えば兵士、向上作業者、汚染処理専門作業者等の少なくとも手の平、手の甲及び手指を覆う手袋であって、有毒物及び/若しくは有害物に対する防護機能を有する手袋を提供する。本願発明の手袋は、異なる材料から構成された2つの相互に接続された手袋部を具備する。
本願発明の手袋の特別な特徴は、第1の手袋部が、化学的毒物及び若しくは兵器薬剤に対して少なくとも不透過性であるか又はそれらの通過を抑制するものであり、且つ少なくとも本質的にガス及び水不透過性であり、一般的に水蒸気も不透過性であるポリマーベースの材料から形成されることである。好ましくは手の握り領域、言い換えると手の平及び手指の先端を含む手指の手の平側表面を覆う第1の手袋部のこの特別な実施例によって、前記第1の手袋部は、液体状の有毒物又は有害物のような高い濃縮率を有するものを効果的な方法で手から離すことができる。その結果、着用者が、有害物の高い濃縮性を有する又は液体状のもとに直接接触する時ですら、本願発明の手袋の着用者のために非常に効果的な防護を生じる。
本願発明の手袋のさらに特徴は、第2の手袋部が、有毒物及び/若しくは有害物の通過を防止又は抑制し、少なくとも本質的にガス及び水蒸気透過性である織物シート状フィルタ材料から形成されることである。これによって本願発明によれば、第2の手袋部のガス及び水蒸気透過性、言い換えると通気性構造によって、本願発明の手袋は、全体として高い着用快適性を付加的に所有するので、例えば肉体的に過酷な状態下又は高温下での長期にわたる配備に最適である。
言い換えると、本願発明は、有毒物及び/若しくは有害物に対する防護機能を有する手袋であって、該手袋が、2つの相互の接続される手袋部を具備し、該手袋部が各々少なくとも一枚の材料によって形成され、2つの手袋部の材料物が、異なる材料からなる手袋を提供する。この体1の手袋部は、少なくとも一つの第1の材料物から形成され、この第1の材料物は、少なくとも本質的にガス不透過性であり、水不透過性であり、一般的に水蒸気不透過性であり、且つ少なくとも有毒物及び/若しくは有害物の通過を抑制するか又は化学的毒物及び/若しくは兵器薬剤に対して少なくとも本質的に不透過性である少なくとも一つのポリマーベースの材料からなる。第2の手袋部は、少なくとも一つの第2の材料物から形成され、この第2の材料物は、少なくとも本質的にガス透過性及び水蒸気透過性であり、言い換えると通気性のある織物シート状フィルタ材料であり、該織物シート状フィルタ材料は、有毒物及び/若しくは有害物の通過を防止又は少なくとも抑制するものである。
上述したように、特に、第1の手袋部は、手袋が特に液体状の高い濃縮性の有害物に対して優れた防護機能を有することを確実にすると同時に、第2の手袋部は、高い通気性及びこれによる本願発明の手袋の一部での高い着用快適性を確保すると共に、有毒物又は有害物に対する良好な防護効果を確保する。これによって、本願発明に係る手袋の特別な特徴は、本願発明の手袋が、異なって構成された2つの手袋部を具備し、それぞれが要求された能力概要に特に適合し又は調整される防護特性(手の握り側又は手の平側面に関して高い防護性能及び手の危険性の少ない側(いわゆる手の甲側)に関しては高い通気性)を有するので、一方で最適な防護性能が、多能で非常に高い着用快適性、特に優れた通気性を達成することができるものである。
本願発明の目的に関して、「手の内側面」及び「手指の内側面」は、手の握り側面を形成する(言い換えると、てのひら)手及び指の領域をそれぞれ示すものであると同時に、「手の背面」及び「手指の背面」は、手の内側面及び指の内側側面の反対側であり、これによって握り面を形成しない手の領域(言い換えると、背面側)を示すものである。
「手指の縦方向側面」という言葉は、長い方向の延出し、手指の内側面及び指の背面の間に位置する指の側面を示すもので、いわば指の間の領域を示すものである。
さらに、「指の自由端」という言葉は、指先及び直接的に隣接する指の領域によって形成される指の領域を示すものである。
「手袋」という言葉は、本願発明の目的に関して、少なくとも本質的に、手袋が、手の内側表面、手の外側表面及び手指を完全に覆うように働くことを意味するものとして理解される。この手袋は、5本指を有する手の形を有することが好ましい。しかしながら、本願発明の手袋の具体例は、特に限定されず、例えば、ミトンのような形を構成することも可能である。同様に、本願発明によれば、組になった指(例えば、一方で人差指及び中指、他方で薬指及び小指)が別々の指袋又は容器に収納されるようにすることも可能である。
本願発明の目的に関して、(「内側面」という同義語によって参照された)本願発明の手袋の「前面」という言葉は、着用状態において、少なくとも本質的に手の内側面及び手指の内側面を覆い、それを越えて延出する手袋の領域を示すものである。
これに対応して、(「外側面」という同義語によって参照された)本願発明の手袋「背面」という言葉は、着用状態において、少なくとも本質的に手の背面を覆い、それを越えて延出する手袋の領域を示すものである。
ここで使用される「その内側面で」という表現は、本願発明の手袋の着用時において、手袋部の側面又は層が、着用者に面するか、着用者に接触するかであり、さらに(カバー)層が存在することを示すものである。
さらに、ここで使用される「その外側面で」という表現は、手袋の着用時において、手袋部の側面又は層が、着用者から離れた位置にあるか、大気と接触するかであり、さらに(カバー)層は、前記側面又は層を覆うことを示すものである。
さらに、本願発明の手袋の「前端」という言葉は、着用時において、指及び手の中央部又は手の領域を覆おう手袋の領域を示すと共に、「後端」という言葉は、着用時に手首及び残りの部分に結合する前腕の領域を覆う領域を示すものである。
最後に、本願発明の目的に関して、「有毒及び/若しくは有害物」という言葉は、有害な性質を有し、皮膚に吸着された時又はそれらに接触した時に、健康を損なったり重体な肉体的損傷を生じたりする物質を意味するものであると理解されるべきである。例としては、化学兵器物質、糜爛性マスタードガスイエロークロス(Hd)や神経ガスサリンなどがある。しかし、本願発明の目的に関する有毒性及び有害性物質は、有害性を有する放射性、生物学的及び化学的物質(例えばNBC兵器物質)も含んでおり、またそれだけでなく工業的製造設備において生じる物質、不完全燃料において生じる物質及び環境的変動によって生じる物質も含むものである。それらの有毒性及び有害性物質は、個体、液体及び/若しくは気体の形で存在し、さらにはエアゾール等の形で存在する。
本願発明のさらなる利点、特徴、特質及び様相は、示された例についての下記する記載を、図面を参照することによって明確にすることができる。さらに、図面において、同一の引用符号が、同一又は類似する箇所に使用され、例え繰り返しの説明が簡略化のために省略されたとしても、対応する特性及び利点は達成されるものである。
図1乃至図3は、手の内側面、手の外側面及び手指を覆い且つ有毒性及び有害性物質に対する防護機能を有する本願発明の手袋1を示している。さらに図1乃至図3は、異なる材料によって構成される相互の接続された2つの手袋部2,3を具備することを示すものである。第1の手袋部2は、少なくとも本質的に化学的有毒物及び/若しくは兵器物質に対して不透過性であり、それらの通過を少なくとも抑制し、且つガス及び水不透過性であり、さらに水蒸気不透過性であるポリマーベースの材料によって形成される。第2の手袋部3は、有毒性及び/若しくは有害性物質の通過を防止又は少なくとも抑制し、少なくとも本質的にガス及び/若しくは水蒸気透過性である織物シート状フィルタ材料によって形成される。
図1(a)、図2(a)及び図3(a)は、本願発明に係る手1の第1の手袋部2が、手袋1の着用状態において、手の内側面及び手指の内側面を少なくとも本質的に完全に覆うように構成されるという本願発明の好ましい原理を示す。これによって、対象物を握ったりさわったりするときに有毒性又は有害性物質に接触する手の領域が、第1の手袋部2によって少なくとも本質的に完全に覆われていることは、本願発明によって確保される。これにより、本願発明の手袋1の第1の手袋部2は、手袋1の前端に、好ましくは本願発明の手袋の前面又は内側面に配置される。より正確には、第1の手袋部2は、着用時において、少なくとも本質的に手の内側及び手指の内側に完全に延出する。しかし、これは強制的なものではなく、手の内側面及び手指の内側面の所定の領域のみ、例えば、人差指及び親指の領域を、第1の手袋部2で同様に覆うことが可能であることを示すものである。
図1(a)及び図1(b)で示すように、本願発明の第1の実施例に関して、第1の手袋部2が、手袋1の着用時において指の周り全体の指の自由端を覆うことが提供される。これによって、第1の手袋部2は、指の選択の全周にわたって延出してそれらを覆うので、手指の先端は、シンブルのように覆われる。手袋1の着用状態において前記第1の手袋部2による手指先端を覆うことは、特に露出されこれによって危険にさらされる手指先端が、高い濃縮率の液体状の有毒性及び有害性物質から効果的に防護されるという効果を有するものである。
さらに、図1(a)及び図1(b)によって示されるように、前記第1の手袋部2が、手袋1の着用時において、手指周りの1/2以上、特に2/3以上、好ましくは3/4以上を覆うことが、本発明によって提供される。これに関して、上述したように、手指の内側面が前記第1の手袋部2によって同様に確実に覆われるべきである。さらに、この第1の実施例によれば、前記第1の手袋部2は、図1(b)からわかるように、少なくとも本質的に指の縦方向側面を覆うことが提供される。第1の手袋部2で指の側面を覆うことは、(手指先端と同様に)手の実際の握り面のすぐ近傍にあるこれらの領域が、同様に濃縮され又は液体状の有毒性又は有害性物質から同様に防護されるという利点に導く。これは、例えば手の内側面で汚染された面をさわることが、手指の縦方向面が、有毒性又は有害性物質に接触するというリスクを伴うからである。
図1(a),(b)で示される第1の実施例に関して、第2の手袋部3は、手袋1の着用時において、手指の背面が第2の手袋部3で覆われるように形成されるものである。この実施例1において、第2の手袋部3は、本願発明の手袋1の背面の先端から後端まで、第1の手袋部2によって覆われる手指先端まで延出する。
これに代わって、本願発明の別の実施例によれば、第1の手袋部2は、手袋1の着用時において、少なくとも本質的に完全に手指を覆うことが図2(a)に示される第2の実施例から、また図3(a)に示される第3の実施例からわかるように、本願発明によって提供される。
第2及び第3の実施例によれば、図2(b)及び図3(b)で示すように、第1の手袋部2は、手袋1の着用状態において、手の背面の一部を少なくとも形成することが同様に提供される。この場合、第1の手袋部2は、少なくとも手指に近接する手の背面領域を覆う。言い換えると、これらの実施例において第1の手袋部2は、手の内側表面及び手指にわたって完全に延出し、さらに手の背面の拳を越えて(図3(b)参照)又は手の背面全体にわたって延出する。
図2(b)及び3(b)に示されるような第2及び第3の実施例によれば、前記第2の手袋部3は、手袋1の着用状態において、第2の手袋部3が手の背面又は少なくとも手の背面の一部を覆うように(図2(b))、好ましくはこの実施例における第2の手袋部3が、本願発明の手袋1の後端から拳まで延出するように設計される。もし、第2の手袋部3が、手袋1の着用状態において、手の背面の一部のみを覆う場合には、前記第2の手袋部3は、それが、少なくとも手指に近接しない手の背面の領域を覆うように配置されることが好ましい。
第2の手袋部3のガス及び水蒸気透過性は、本願発明の手袋1が非常に高い着け心地を提供すると同時に有毒性又は兵器薬剤に対する高い防護性を抵抗することを確実にする。織物シート状フィルタ構造として構成される第2の手袋部3が、有毒性又は有害性物質の通過を防止又は少なくとも抑制することから、防護効果は、あまり損なわれることがないので、手の危険にさらされない領域、特に手の背面が、低い濃縮性又は気体形状において存在する有毒性及び有害性物質に対する効果的な防護を有する。
図1乃至図3は、本願発明の手袋が、手首又は手首に近接する前腕部のためのシャフトを具備する。この点について、前記シャフトは、例えば、衣類、例えばジャケットの一部に配される袖カバーとして形成されるために、手袋1と衣類の残りの部分との間の汚染安全移行部分が、結果として創造されるものである。前記シャフトは、本願発明に係る手袋1の後端に位置し、手を本願発明の手袋1に挿入するための開口部を形成する。
本願発明の好ましい例において、前記シャフトは、図1乃至図3から明らかなように第2の手袋部3によってのみ形成される。しかしながら、前記シャフトは、第1の手袋部2によって部分的に形成されるものであっても良い。この場合、前記第1の手袋部2は、手袋1の着用状態において、手首及び前腕部の内側表面を覆い、これによっていわば前記シャフトの内側面を形成する。これは、特別な汚染に曝される危険性のある内側表面に関してさらなる防護を確保する。前記シャフトは、当業者にとって本質的に公知の手段又は装置によって改良するようにしても良いものである。例えば、前記シャフトは、付加的に、閉鎖状態においてシャフトの径を減じることのできるジップを備えるものであっても良く、これによって、前記シャフトは、手首及び/若しくは前腕部に対してより密着性を保つので、装着の安全性を向上させることができるものである。前記ジップを備えた前記第1及び第2の手袋部2,3は、この点において有毒性又は有害性物質に対する防護効果が減少しないように連続している。例えば、手首及び/若しくはシャフトの後端の領域において、(実例的且つ被限定的に)この点で径を減少させるための弾性手段、例えばゴムバンド等があるので、本願発明の手袋1は、これらの領域において手首又は前腕部に対して特に密着性を備えている。
本願発明の手袋1は、第1の手袋部2及び/若しくは第2の手袋部3が、それぞれ一体構造を有するものが良いので、本願発明の手袋1は、2つの材料のみからなることが好ましい。これは、単純な構造を生じるので、製造コストをはっきりと減じることができるものである。本願発明の手袋1が、例えばお互いに縫い合わされた材料物によって生じるような少なくともいくつかの潜在的な突破点を有するという付加的な要因がある。
図1乃至図3に示されるように、材料物は、接合箇所4を介してお互いに結合される。この点において、前記第1の手袋部2及び前記第2の手袋部3は、非限定的に、お互いに縫合され、接着され、溶接され、例えば縫合及び溶接の場合にように、接合箇所4において同時に認識される結合の複数の形式の可能性を有している。ここで決め手となることは、前記接合箇所4が、少なくとも本質的にシールされていることである。
前記第1の手袋部2の材料は、本質的に小孔のない及び/若しくは開口部のない及び/若しくは連続したものである。これらの特性は、第1の手袋部2が、少なくとも本質的に化学的毒物又は兵器薬剤に対して不透過性であり又は少なくともそれらの通過を抑制するものであり、且つ少なくとも本質的にガス及び水不透過性であり、且つ少なくとも一般的に水蒸気不透過性であるので、それらが液体形状で生じる高い濃縮率を有する有毒性又は有害性物質に関する高い防護機能が存在する。言い換えると、前記第1の手袋部2は、有毒性又は有害性物質が、第1の手袋部2又は第1の手袋部2の材料を通過することができないことから、有毒性又は有害性物質に対するブロック層として作用する。
第1の手袋部2の材料は、少なくとも一つのゴム、例えば、天然又は合成ゴム、特に変性ゴム又はそれらからなるものである。本願発明の特に好ましい例において、前記第1の手袋部2の材料は、ブチルゴム及びブチルゴムからなるものである。しかしながら、ネオプレン又はフッ素ゴム等のクロロプレンゴムも使用することができる。さらに、Viton(登録商標)のようなフルオロエラストマーを使用するも可能である。
特別な例によれば、上述したポリマーをお互いに2つ以上、例えば一方でゴム及び他方でフルオロエラストマーを混合することによって、第1の手袋部2を形成することも可能であり、この場合、これは、層構造において達成されることが好ましい(言い換えると、個々の層は、連続して接着された系を形成し、各々の層は、近接する層と異なるポリマーを具備する)。この目的に関して、例えば、第1の手袋部2の材料は、多層構造、特に少なくとも2つの層構造、好ましくは少なくとも3つの層構造(「サンドイッチ構造」)で構成されることが好ましく、この場合、好ましい例においては、少なくとも一つの層が、任意に変性されたゴム、特に任意に変性されたブチルゴムを含有若しくは具備し、好ましくは前記ゴム含有層に近接して配された少なくとも一つの他の層が、Viton(登録商標)のようなフルオロエラストマーを含有又は具備するものである。
前記第1の手袋部2は、その内側面に、付加的に、織物、特に織布、メリヤス編物、ニット、レイドファブリック、接着芯又は不織布を具備することが好ましい。織物は、任意に外側面に装着しても良いものである。それは、着用快適性を向上させるだけでなく、特に内側面に適用された場合、第1の手袋部2の付加的な強化にも貢献するものである。
さらに、前記第1の手袋部2は、その内側面に、ポリアミド及び/若しくはビスコースのような着用快適性を改善する材料を設けるようにしても良いものである。これは、例えばフロック処理の過程において達成することができる。上述した材料を有すること又は被覆することは、第1に、さわり心地を改善し、第2に、被覆され又は適用された材料が汗を吸い上げる能力を有することで、着用快適性を向上させることができるものである。
前記第2の手袋部3又は第2の手袋部3の織物シート状フィルタ材料は、それぞれ空気透過性/通気性又は水蒸気透過性の織物又は所望の織物材料を具備するものである。限定されない例として、織布、メリヤス編物、ニット、レイドファブリック、接着芯又は不織布である。本願発明によれば、両面伸張性又は弾性織物を使用することが可能であり、例えば本願発明の手袋1の着用性を改善することが可能である。弾性織布は、当業者には公知のものである。織布は、一方向に少なくとも5%から、特には少なくとも10%の範囲、好ましくは少なくとも20%の範囲の伸張性又は伸縮性を有することが特に有利である。
前記織布は、25〜500g/mの範囲、特には50〜300g/mの範囲、好ましくは75〜250g/mの範囲の単位面積重量を有することが望ましい。当業者は、通常、特別な要求に対して対応する単位面積重量を適合させることができる。
第2の手袋部3又は第2の手袋部3の織物シート状フィルタ材料は、化学毒のための吸着材、好ましくは活性炭粒子の形及び/若しくは活性炭繊維の形の活性炭に基づく吸着材を具備する。前記吸着材は、特に上述されたような織布に、接着剤によって固定されることが好ましい。有毒性又は有害性物質に対する吸着剤の織布への固定又は固着は、当業者にとって公知である方法、例えば織布に対する接着剤の連続的又は非連続的な適用によって達成され、それによって、有毒性又は有害性物質を吸着する材料が、接着剤によって前記織布に固着されるものである。用いられる接着剤は、当業者には公知のものである。その使用可能な接着剤は、例えば濃化高分子分散液、ホットメルト又は反応性接着剤、特にポリウレタンベースの1又は2成分系、例えばジ又は多官能アミン又はアルコールを介して架橋するブロックトプレポリマージイソシアネートである。固化状態において通気性のある接着剤、例えばポリウレタンベースの接着剤は、本願発明の目的に都合がよい。
着用快適性を向上させるため、特に織物シート状材料の一部の固さを避けるために、接着剤の非連続的、特にドット状の適用が好ましい。言い換えると、織布は、規則的又は不規則なパターンの又はグリッド状の有毒性又は有害性物質のための吸着剤を、非連続的又はドット状に帯びていることに利点がある。接着剤のドット状の適用は、前記織布の柔軟さ、可撓性又は伸縮性、及び空気透過性が高いレベルに保たれることを確保する。効果的な吸着性能を達成するために、織布の少なくとも50%、特には少なくとも60%、より好ましくは少なくとも70%に、有毒性又は有害性物質のための吸着剤が塗布されることが好ましい。使用される接着剤の量は、有毒性又は有害性物質に対する吸着剤が、少なくとも50%、特には少なくとも60%、より好ましくは少なくとも70%で、吸着されるべき有毒性又は有害性物質に自由に接触可能であり、言い換えると完全に圧縮されず、又は接着剤に完全に沈まないように選択されることに利点がある。
有毒性又は有害性物質のための吸着剤は、手袋1の着用状態において、着用者から離れた側に面する第2の手袋部3の側に配置されることが好ましい。言い換えると、第2の手袋部3の織物シート状構造は、その内側面に配置されることが好ましい。しかしながら、本願発明によれば、前記有毒性又は有害性物質のための吸着剤が、手袋1の着用状態において、着用者に面する第2の手袋部3の側に配置されることも可能である。
有毒性又は有害性物質のための吸着剤として使用される活性炭は、粒状形状(「粒状カーボン」)又は球形形状(「球状カーボン」)の活性炭の独立した粒子からなるものでも良い。この場合、活性炭粒子の平均直径は、好ましくは1.0mm以下であり、特には0.8mm以下であり、より好ましくは0.6mm以下であるが、一般的に少なくとも0.1mmである。この例において、活性炭粒子は、キャリヤ材料又は織布に、5〜500g/mの範囲内の量(負荷量)で、特には10〜400g/mの範囲内の量で、好ましくは20〜300g/mの範囲内の量で、より好ましくは25〜250g/mの範囲内の量で、さらに好ましくは50〜150g/mの範囲内の量で、最も好ましくは50〜100g/mの範囲内の量で存在することに利点がある。適当な活性炭粒子は、特に、少なくとも800m/gの内部表面積(BET)を、特には少なくとも900m/gの内部表面積(BET)を、好ましくは1,000m/gの内部表面積(BET)を、より好ましくは800〜2,500m/gの内部表面積(BET)を有することが望ましい。粒状カーボン、特に球状カーボンは、大きな耐摩耗性且つ硬度を有することに決定的な利点があり、これは、耐摩耗性特性に関して大変重要である。活性炭の個々の粒子、特に粒状又は球状の活性炭の破裂圧力は、少なくとも5N、特には少なくとも10Nであり、20Nまでであることが望ましい。
別の実施例において、第2の手袋部3又は第2の手袋部3の織布は、活性炭繊維織物の形の活性炭繊維を具備するか、帯びることが望ましい。その活性炭繊維織物の単位面積重量は、例えば10〜300g/mの範囲内、特には20〜200g/mの範囲内、好ましくは30〜150g/mの範囲内であることが好ましい。前記活性炭繊維織物は、例えば、炭化され活性化されたセルロース又は炭化され活性化されたアクリロニトリルに基づく織布、メリヤス編物、ニット、レイドファブリック、接着活性炭繊維織布であることが望ましい。特別な例において、前記第2の手袋部3は、本質的に、有毒性又は有害性物質を吸着する材料、特に上述した織物活性炭繊維織布の形の活性炭繊維からなることが望ましい。
活性炭粒子と活性炭繊維をお互いに結合させることも可能である。活性炭粒子は、高い吸着能力を有する点に利点があり、活性炭繊維は、より良い吸着動態を有する点に利点がある。
吸着効率又は吸着性能を向上させるために、前記吸着剤が当業者にとって公知である方法において、少なくとも一つの触媒を有するか含浸することが可能である。本願発明の目的のために使用される触媒は、例えば、酵素及び/若しくは金属、好ましくは銅、銀、カドミウム、プラチナ、パラジウム、ロジウム、亜鉛及び/若しくは水銀、特にそれらのイオン及び/若しくは塩類である。触媒の量は、広い範囲で変化可能であるが、一般的には、吸着剤の重量に基づいて、0.05重量%〜12重量%の範囲内、好ましくは1重量%〜10重量%の範囲内、より好ましくは2重量%〜8重量%の範囲内であることが望ましい。触媒の付加的な使用は、活性炭の負荷を軽減するので、活性炭が急激に消耗することがなくなる。
活性炭に基づく吸着剤が、有毒性又は有害性物質の吸着するために使用されるときに、本願発明の手袋1の良好な着用快適特性は、活性炭が湿り気又は水分(例えば手の発汗)の蓄積又はバッファとして働くことから、活性炭の呼吸によって付加的に改善される。例えば、粒状形状(「粒状カーボン」)又は小球形状(「球状カーボン」)の活性炭粒子が用いられる時に、発汗によって約40g/mの水分が蓄積され且つそれを外部に放出する場合に、250g/mまでの追加量が可能である。
本願発明によれば、化学的毒物に対する吸着剤が、さらに織物シート状材料、特に織布、メリヤス編物、ニット、レイドファブリック、接着芯又は不織布で、その外側が覆われて、外部影響から吸着剤を保護することが付加的に提供される。付加的に適用された織布が、外側表面に存在する時、第2の手袋部3又は第2の手袋部3の織物シート状フィルタ材料は、サンドイッチ構造を有する。
第2の手袋部3の空気透過性は、DIN53887によって測定した場合に、毎秒200リットル/m以上であり、好ましくは毎秒300リットル/m以上であり、より好ましくは毎秒400リットル/m以上であり、さらに好ましくは毎秒600リットル/m以上であり、最も好ましくは毎秒800リットル/m以上である。高い空気透過性は、高い着用快適性を確保するので、特に有益である。
同様に、第2の手袋部3又は第2の手袋部3の織布の水蒸気透過性は、本願発明の手袋1の全体に関する高い着用快適性に導く。高い着用快適性を確保するために、本願発明の手袋1の第2の手袋部3は、25℃で24時間当たり少なくとも15リットル/m、特には24時間当たり少なくとも20リットル/m、好ましくは24時間当たり少なくとも25リットル/m、より好ましくは24時間当たり少なくとも30リットル/m、又はそれ以上の水蒸気浸透率を有する(尚、25℃ASTME96の「インバーティドカップ法」によって測定された)(水蒸気浸透率の測定に関するさらなる詳細は、WVTR、McCullough et al "A comparison of standard methods for measuring water vapor permeability of fabrics" in Meas. Sci. Technol. [Measurements Science and Technology] 14, 1402-1408, August 2003を参照)。上記に示されるように、汗、特に手の汗を、効率的に放出することができるので、これは高い着用快適性を確保する。
さらに、高い着用快適性を確保するために、前記第2の手袋部3又は第2の手袋部3の織布は、(DINEN31092:1993、1994年2月(「織物−生理学的効果、定常状態下における熱及び水蒸気透過抵抗の測定(発汗保護ホットプレートテスト)」)又はそれと同等の国際標準ISO11092)にしたがって測定された−35℃で、20(m2・pascal)/Watt以下、特に15(m2・pascal)/Watt以下、好ましくは10(m2・pascal)/Watt以下、より好ましくは5(m2・pascal)/Watt以下の定常状態下の水蒸気浸透抵抗Retを有する。
このように第2の手袋部3の特別な形成は、高い着用快適性と同時に、第2の手袋部3が気体状の有毒性又は有害性物質の通過を防止又は少なくとも抑制することから、有害性及び有毒性物質に対して優れた防護機能を提供するので、本願発明の手袋1は、全体として、上述した有毒性物質に対して優れた防護特性を有するものである。
有毒性及び/若しくは有害性物質に対する良好な防護効果と、高い水蒸気及び空気透過性を結合した本願発明の手袋1は、化学兵器物質、特にビス[2−クロロエチル]硫化物(マスタードガス、Hd又はイエロークロスの同義語として知られている)に関して、CRDEC−SP−84010方法2.2によって測定された24時間当たり4μg/cm以下、特には24時間当たり3.5μg/cm以下、好ましくは24時間当たり3.0μg/cm以下、より好ましくは24時間当たり2.5μg/cm以下の透過抵抗を有する。これは、有毒性又は兵器物質に対する極めて高い防護性能を達成させる。
最後に、本願発明の手袋1は、接続要素、特に弾性終端バンドを有することが提供される。これは、本願発明の手袋1のずれを防止し、付加的なシールオフ効果によって有毒性又は有害性物質に対する改善された防護機能を確保する。この発明によれば、前記接続要素は、ジップ又はタッチ及び閉じファスナーとして同様に且つ非限定的に構成され、それによって、例えばジャケット、シャツ等の衣類の別の品に対して効果的且つ安全な結合を達成することができる。このように、本願発明の手袋1は、例えば(全身体の)防護服の一体構成物とすることもできる。
本願発明の手袋は、通常の方法において製造される。これは、手袋を製造する当業者には公知のことであるので、さらなる説明はこの点において要求されない。
本願発明の手袋は、例によって純粋に特定される多くの利点を有する。
本願発明の防護手袋は、ある種の有毒性又は兵器物質に対する優れた防護機能を有すると同時に、すぐれた通気性により良好な着用快適性を確保する。これによって、手の汗のような水分は、高い肉体的作業においてですら、手から効果的に排除される。皮膚は、高い肉体的作業においてですら、快適に乾燥したままであるので、皮膚は特に濡れた状態にはならない。
本願発明の手袋は、要求性能特性に特に適用し又は調整された防護特性を有するので、高い着用快適性を同時に備えた最適な防護性能を結果として生じる。高い防護効果及び通気性という正反対の特性を同時に実用化することは、手袋が、その要求性能特性に特に適用した防護特性をそれぞれに有する別々に形成された2つの手袋部を具備する結果として、本願発明によって達成される。
第1の手袋部の材料は、特に少なくとも本質的に化学的有毒物又は兵器物質に対して不透過性であるかそれらの通過を少なくとも抑制するように形成され、特に高い濃縮率又は液体の有毒性又は有害性物質に対する高い防護効果を有する。
第2の手袋部の一部のガス及び水蒸気透過性、同時に有毒性又は有害性物質に対する防護機能は、本願発明の手袋が、高い着用快適性を有すると同時に有毒性又兵器物質に対する高い防護機能を有することを確実にする。
グリップを改善するために、第1の手袋部は、付加的にその外側面に、ぶつぶつ及び/若しくは表面粗さを有するので、本願発明の手袋によって提供されるグリップは、十分な効果を生じるものである。
本願発明の防護手袋は、2つの手袋部のみからなるので、結合の数及び潜在的な漏出点を減少させることができる。少ない数の材料は、同時に本願発明の手袋の製造コストを低減することができる。
手の内側面、手指の内側面及び手指先端のシームレス構造は、本願発明の手袋が、握り領域において面倒な継ぎ目を有しておらず、これによって優れた触覚のすばらしさを提供するものである。
上述した特徴は、軍事配備又はNBC配備に関して(例えば軍事用手袋の形で)、又は例えば予選排除義務に関して、又は産業領域における高い有毒性物質の処理すること(例えば、研究用又は作業者用手袋の形で)に関して、本願発明の手袋が適している。
本願発明のさらなる加工、改良及び変更は、本願発明の範囲を外れることなしに明細書の読むことによって当業者には明確となり、認識可能となるものである。
(a)は、本願発明の第1の実施例に係る手袋の前面又は内側面の斜視図を示し、(b)は、(a)に示される本願発明の手袋の裏面又は外側面の斜視図である。 (a)は、本願発明の第2の実施例に係る手袋の前面又は内側面の斜視図を示し、(b)は、(a)に示される本願発明の手袋の裏面又は外側面の斜視図である。 (a)は、本願発明の第3の実施例に係る手袋の前面又は内側面の斜視図を示し、(b)は、(a)に示される本願発明の手袋の裏面又は外側面の斜視図である。
符号の説明
1 手袋
2 第1の手袋部
3 第2の手袋部
4 接合箇所

Claims (1)

  1. 手の内側面、手の外側面及び手指を覆い、化学的毒及び有害物に対する防護機能を有する手袋において、
    前記手袋は、2つの相互に接続された第1及び第2の手袋部(2,3)を具備し、該第1及び第2の手袋部(2,3)は、異なる材料で構成されること、
    前記第1の手袋部(2)及び第2の手袋部(3)がそれぞれ一体構造を有すること、
    前記第1の手袋部(2)が、化学的毒及び有害物に対して不透過性又はそれらの通過を抑制し且つガス不透過性及び水不透過性のポリマーベースの材料によって構成され、前記第1の手袋部(2)が、手袋(1)の着用状態において手の内側面及び指の内側面を覆うこと、
    前記第1の手袋部(2)が、手袋(1)の着用状態において、指の回り全体にわたって指の自由端を覆うこと、
    前記第1の手袋部(2)が、少なくとも2つの層構造を有し、隣接する層は、それぞれ異なるポリマーからなること、
    前記第1の手袋部(2)の少なくとも1つの層がゴムからなり、ゴムからなる層に隣接する少なくとも1つの層が少なくとも1つのフルオロエラストマーからなること、
    前記第1の手袋部(2)は、その内側面に、織布、メリヤス編物、ニット、レイドファブリック、接着芯又は不織布の形の織物材料を具備すること、
    前記第2の手袋部(3)が、化学毒及び有害物の通過を防止又は抑制すると共に、空気透過性及び水蒸気透過性である織物シート状フィルタ材料から形成されること、
    前記第2の手袋部(3)が、手袋(1)の着用時に、指の背面及び手の裏側の少なくとも一部を覆うこと、
    前記第2の手袋部(3)が、活性炭に基づく化学毒及び有害物に対する吸着材を具備し、該活性炭に基づく吸着材が、活性炭粒子若しくは活性炭繊維の形であり、該吸着材が、前記織物材料に接着剤によって固定されることを特徴とする手袋。
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