JP4670392B2 - 支持体、操作パネルおよび操作パネルの組付構造 - Google Patents

支持体、操作パネルおよび操作パネルの組付構造 Download PDF

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本発明は、電気機器の操作を行うための操作部材を操作パネルの意匠表皮部の所定位置に位置決めするための支持体、その支持体を備えた操作パネルおよび操作パネルの組付構造に関する。
従来より、電気機器としての、車両用空調装置やオーディオ機器、さらにはナビゲーション装置などの操作パネルにおいては、操作部材として照光式プッシュスイッチノブが用いられ、意匠面である操作パネル面にこのノブが露出するよう配置されている(例えば、特許文献1参照)。
この操作部材の配置は、操作パネルのケース本体とは別体のリフレクタと称する支持体に発光素子とともに操作部材を操作可能(ストローク可能)に組み付け、このリフレクタをケース本体に収納固定するようにすることにより、操作部材を操作パネルの意匠面上の所定位置に露出させていた。
特開平8−96661号公報
近年、車載機器が増加する一方、車室内のスペースは限られており、これに対処するために、一つの操作パネルで複数の電気機器の操作を行うことが必要となっている。そのため、操作パネルには多数の操作部材と電気機器の表示部とを配置する必要があり、操作パネルが大型化する傾向がある。これに伴い、操作部材を支持するリフレクタも大型化する必要がある。
しかし、リフレクタが大型化すると、操作部材の操作パネル面上での位置決め精度を維持するために、リフレクタ自体の精度とリフレクタを組み付ける操作パネルのケース本体の精度とを広い面積にわたって等しくしなければならず、製作および組み付けが困難になるという問題があった。すなわち、操作部材の位置決め精度が低下すると、操作部材回りの操作パネルとの隙間が大きくなったり、偏ったりして見栄えが悪くなるという問題が生ずる。
本発明は、上記点に鑑み、操作パネルの大型化において、操作部材の位置決め精度の低下を防止することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、電気機器の操作パネル(2)に設けられた開口部(6)に電気機器の操作のための操作部材(8a〜8c、9d〜9q)を位置決めする支持体(10)であって、支持体は、2次元の支持面方向に配列される複数の支持部材(11〜14)と、隣り合う支持部材を互いに支持面方向に変位可能に連結する弾性連結部材(20〜23)と、複数の支持部材の少なくとも1つに設けられ、操作部材を開口部より露出するよう位置決めする位置決め部材(18a〜18c、19d〜19q)とを備え、各支持部材の外周側には、支持体を操作パネルへ固定するための少なくとも1つの支持体側係合部(24a、24b、25a〜25c、26、27)が設けられており、弾性連結部材(20〜23)は、隣り合う支持部材を連結するように支持面方向にS字状に折れ曲がりながら延在して、支持面方向に変位が許容され、かつ支持面方向に対して直角に交差する直角方向への変位が抑制されていることを特徴とする。
この発明によれば、操作部材を位置決めする支持部材を、複数に分割して支持面方向に配置するとともに、隣接する支持部材間を支持面方向に変位可能な弾性連結部材により連結し、全体として一つの支持体を構成するようにしたので、支持部材の外周部に設けた支持体側係合部を、例えば、操作パネルの所定位置に固定することにより、この支持体側係合部が設けられた支持部材は、固定された支持体側係合部を原点として精度よく位置決めできるとともに、支持体を複数の部材としてではなく一つの部材として容易に扱うことができる。
すなわち、支持体が大きく、すなわち支持面方向の面積が大きくなっても、支持体を複数の支持部材に分割して、この支持部材の支持体側係合部を位置決め固定することにより、各支持部材間の位置誤差による変位が弾性連結部材により吸収されるので、支持体全体における各部の位置決め精度を低下させることなく維持することができる。
したがって、この支持部材に支持される操作部材も、原点としての支持体側係合部を固定する操作パネルに対する位置決め精度を等しくすることができ、操作パネルに対する偏りを防止することができる。
請求項2に記載の発明は、支持体側係合部が、支持体において支持面内の直交する2方向となる2対の位置のうち少なくとも一対の位置に形成されていることを特徴とする。
これにより、支持面内の方向の外力に対して、支持体全体の変形を発生しにくくすることができる。
なお、弾性連結部材は、請求項3に記載のように、隣り合う支持部材のそれぞれに一体化された板ばね部材(20〜23)にて構成することができる。
また、弾性連結部材は、請求項4に記載のように、樹脂材料の一体成形にて各支持部材に一体化することができる。これにより、支持体を樹脂材料の一体成形で容易に製作することができる。
さらに、請求項5に記載のように、位置決め部材は、操作部材の凹部(82)に緩嵌合するよう支持部材より支持面と交わる方向に突出して形成された中空部材(18a〜18c、19d〜19q)とすることができる。これにより、操作部材を位置決め部材に緩嵌合させるだけで支持体に対して容易に位置決めすることができ、さらに、中空部を設けることにより支持体を軽量化することができる。
請求項6に記載の発明は、電気機器の操作のための操作部材(8a〜8c、9d〜9q)を有する操作パネル(2)であって、意匠表皮部(5)側に操作部材を露出させるための開口部(6)が設けられるとともに、意匠表皮部とは反対の裏側には複数のケース側係合部(31a、31b、32a〜32c、33a、33b)が形成されたケース本体(4)と、請求項1ないし5のいずれか1つに記載の支持体(10)とを備え、支持体は、ケース本体の裏側からケース本体に収納されるとき、ケース側係合部と支持体側係合部とが互いに係合することによりケース本体に支持体が固定されることを特徴とする。
これにより、支持体に設けられた支持体側係合部と操作パネルのケース本体に設けられたケース側係合部とが複数箇所で互いに係合して支持体がケース本体内に収納されるので、支持体を構成する複数の支持部材は、それらの位置誤差が弾性連結部材の変形により吸収されるので、複数の係合部をそれぞれ原点としてケース本体に対して正確に位置決めされる。
したがって、支持体の面積が大きくなっても、支持体各部で小さな領域ごとに精度よく位置決めすることができ、これにより、支持体各部の位置決め部材により位置決めされた操作部材は、操作パネルの開口部に対しても正確な位置決めがなされることになる。
請求項7に記載の発明は、電気機器の操作のための操作部材(8a〜8c、9d〜9q)を有する操作パネル(2)の組付構造であって、意匠表皮部(5)側に操作部材を露出させるための開口部(6)が設けられるとともに、意匠表皮部とは反対の裏側には複数のケース側係合部(31a、31b、32a〜32c、33a、33b)が形成されたケース本体(4)と、2次元の支持面方向に配列される複数の支持部材(11〜14)と、隣り合う支持部材を互いに支持面方向に変位可能に連結する弾性連結部材(20〜23)と、複数の支持部材の少なくとも1つに設けられ、操作部材の凹部(82)に緩嵌合するよう支持部材より支持面と交わる方向に突出して形成された中空部材で構成され、操作部材を開口部より露出するよう位置決めする位置決め部材(18a〜18c、19d〜19q)とを備え、各支持部材の外周側には、支持体を操作パネルへ固定するための少なくとも1つの支持体側係合部(24a、24b、25a〜25c、26、27)が設けられている支持体(10)と、操作部材の配置位置に対応してスイッチ部材(41)と発光素子(42)とが設けられた回路基板(40)とを備え、弾性連結部材(20〜23)は、隣り合う支持部材を連結するように支持面方向にS字状に折れ曲がりながら延在して、支持面方向に変位が許容され、かつ支持面方向に対して直角に交差する直角方向への変位が抑制されており、支持体は、ケース本体の裏側からケース本体に収納されるとき、ケース側係合部と支持体側係合部とが互いに結合することによりケース本体に支持体が固定されるとともに、操作部材は位置決め部材に緩嵌合した状態で開口部より意匠表皮部側に露出し、回路基板は、操作部材がスイッチ部材と当接するよう、かつ、発光素子が中空部材の中空部(15a〜15q)に位置するよう、ケース本体との間に支持体を挟んでケース本体に収納されることを特徴とする。
これにより、操作部材を位置決め部材により位置決めして保持する複数の支持部材が、それぞれ操作パネルのケース本体の各係合部に対して位置決めされるので、複数の支持部材から構成される支持体の面積が大きくなっても、操作部材とケース本体の開口部との間の組み付け精度を維持することができる。また、操作部材は中空部材で構成された位置決め部材に緩嵌合しているので、回路基板上の操作部材と対応するように設けた発光素子からの光を発散させることなく中空部材を通して受光することができるとともに、操作部材にスイッチ部材の押圧を可能にする。
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
以下、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。本実施形態は、本発明を車載電気機器である空調装置およびオーディオ装置を操作するための集合操作表示装置1に適用したものである。図1は、車両の車室内前部に位置する計器盤(インストルメントパネル、図示せず)の車両左右(幅)方向の中央部付近に配置される集合操作表示装置1を示す斜視図である。なお、図中には、集合操作表示装置1の計器盤への設置方向を矢印で示している。この矢印において、表側は乗員に面した方向である。また、図2は、表示操作パネル2の意匠表皮部5の乗員側から見た平面図である。
この集合操作表示装置1は、全体が樹脂製のケース本体4で一体成形されている。ケース本体4の車両左右方向の中央部に表示部と操作部とを兼ね備えた表示操作パネル2が配置されている。この表示操作パネル2の左右両側には、ケース本体4に対して上下および左右方向に変位可能な可動式(浮島状)のパネル部材3a、3bが配置されている。
表示操作パネル2の乗員に面した意匠表皮部5には、複数の開口部6が設けられ、それらの開口部6より、空調用表示板7a、オーディオ用表示板7bと、操作部材としての空調操作用ノブ8a〜8c、オーディオ操作用ノブ9d〜9qが乗員側に面して表れて(露出して)いる。
すなわち、各表示板7a、7bの表示面は意匠表皮部5の凸状表面よりやや奥まった位置に配置され、各ノブ8a〜8c、9d〜9qは乗員による操作性を考慮して意匠表皮部5の表面よりわずかに突出するよう配置されている。さらに、各ノブ8a〜8c、9d〜9qは、乗員の押圧操作が可能となるよう、開口部6とノブ8a〜8c、9d〜9qの外周部との間に微小な間隙が設けられている。
このように、本発明において、操作部材(8a〜8c、9d〜9q)が表示操作パネル2の開口部6より露出するとは、必ずしもノブの意匠面81が意匠表皮部5の表面より乗員側に突出することのみを言うのではなく、意匠面81は意匠表皮部5よりも奥まっていてもよく、要は乗員に、操作しやすいようにノブの意匠面81が表示操作パネル2の意匠表皮部5と区別されるように表れていればよい。
図3は、支持体10の表側から見た支持面における平面図である。この支持体10は、表示操作パネル2の裏側にケース本体4内に固定配置され、ノブ8a〜8c、9d〜9qを表示操作パネル2の各開口部6に位置決めしつつ、操作可能に支持するものである。
本実施形態においては、支持体10は、表示操作パネル2の上下方向において、空調用表示板7aを除く、空調用表示板7aの下の空調操作用ノブ8a〜8c列から下方のオーディオ用操作ノブ9g〜9kの列までをカバーするものである。
支持体10は、分離形成された4つの支持部材11〜14と、これら支持部材間を連結する弾性連結部材20〜23とを備えている。
各支持部材11〜14は、オーディオ用表示板7bを配置するための矩形空間10aの周囲に、2次元平面である支持面方向に配列され、全体としてほぼ矩形形状(縦×横=約0.1×0.2(m))の支持体10を形成している。
支持部材11は、支持体10の上辺部の、空調操作用ノブ8a、8b、8cをそれぞれ支持、位置決めする位置決め部材18a、18b、18cと、各位置決め部材18a、18b、18cの近傍に突起部挿入口16a、16b、16cとが設けられている。
位置決め部材18a、18b、18cは、支持部材の支持面からこの支持面と交わる方向(詳しくは直交する方向)へ突出する中空部材により構成される。ノブ8a、8b、8cは、それぞれ凹部82が形成され、この凹部82が位置決め部材18a、18b、18cと緩嵌合して、支持部材11に支持される。なお、位置決め部材18a、18b、18cの外周部およびノブ8a、8b、8cの内周部には、それぞれ、緩嵌合可能に相互の摺動時の位置ずれを抑制するための凹凸が形成されている。
この位置決め部材18a、18b、18cの中空部15a、15b、15cは、支持体10の表と裏とを貫通するように形成されており、後述する回路基板40に設けられた発光素子42からの光が、この中空部15a、15b、15cを導波路(リフレクタ)として支持体10の表側、すなわち各ノブ8a、8b、8cの意匠面81へと導かれる。
突起部挿入口16a、16b、16cは、貫通孔であって、ノブ8a、8b、8cの突起部83が挿入されて回路基板40上のスイッチ部材41に当接するよう設けられている。
なお、ノブ8bはシーソー型のスイッチをなし、ノブ8bの意匠面81における3つの表示部に対応して中空部15bは3つ、および、2つのスイッチ部材41に対応して突起部挿入口16bは2つ、それぞれ設けられている。また、ノブ8cは、通常のプッシュ式スイッチであるが、2つの異なる色の光源のために中空部15cも2つ設けられている。
さらに支持部材11には、1対の支持体側係合部24a、24bが、支持部材11の長手方向、すなわち支持面の横方向における支持体10の外周部に相当する位置に設けられている。支持体側係合部24a、24bは、支持面方向に凹状に形成されている。この支持体側係合部24a、24bが、ケース本体4の裏側に設けられたケース側係合部31a、31bと嵌合することにより支持部材11がケース本体4に固定される。
なお、各支持部材において、その外周部に設けられる支持体側係合部は、支持部材が外力に対して変位しにくくするために、本来、直交する2軸(縦および横)方向にそれぞれ1対(計4箇所)設けることが望ましい。しかし、スペース上の制約および意匠上の制約により、必ずしも4箇所に設けることが困難な場合がある。そのような場合には、少なくとも支持体10の外形に加わる外力に対して抗力を発揮できるよう、支持体10の外周部の支持面内の直交する2方向となる2対の位置のうち少なくとも1対の位置(支持部材11における24a、25b)に設けることが望ましい。
支持部材12は、支持体10の下辺部の、オーディオ操作用ノブ9d、9e、9f、9g、9h、9i、9j、9kをそれぞれ支持、位置決めする位置決め部材19d、19e、19f、19g、19h、19i、19j、19kと、各位置決め部材19d、19e、19f、19g、19h、19i、19j、19kの近傍に突起部挿入口16d、16e、16f、16g、16h、16i、16j、16kが設けられている。
各位置決め部材、中空部および突起部挿入口は上記支持部材11におけるものと同様であるので、説明を省略する。なお、3つの位置決め部材19h、19i、19jに支持されるノブ9h、9i、9jは、一つの開口部6内に集中して位置決めされる。
この支持部材12における支持体側係合部25a、25b、25cは、横方向の1対の位置に支持体側係合部25a、25bが設けられ、縦方向には、スペース上の制約から横方向の中央付近に下辺側のみに1つの支持体側係合部25cが設けられている。
すなわち、支持部材12においては、3箇所の係合部25a、25b、25cにより支持部材12全体の変位を阻止することができるとともに、特に横方向の外力に対しては、1対の支持体側係合部25a、25bにより効果的に変位を阻止することができる。
支持部材13および14は、それぞれ、支持体10の左辺部および右辺部のオーディオ操作用ノブ9m、9n、9pおよび9qをそれぞれ支持、位置決めする位置決め部材19m、19n、19pおよび19qと、各位置決め部材19m、19n、19pおよび19qの近傍に突起部挿入口16m、16n、16pおよび16qが設けられている。
各位置決め部材、中空部および突起部挿入口は上記支持部材11、12におけるものと同様であるので、説明を省略する。なお、3つの位置決め部材19m、19n、19pに支持されるノブ9m、9n、9pは、一つの開口部6内に集中して位置決めされる。
これら支持部材13、14において支持体側係合部26、27は、スペース上の制約から、それぞれ1箇所のみ設けられ、かつ、支持体側係合部26、27は、支持体10の外形において横方向の一対の位置に設けられている。
すなわち、支持部材13、14は、支持体10の左辺部および右辺部においてノブの上下方向長さに対応して短くなるよう形成されているので、各支持部材13、14において支持体側係合部が1つのみであっても、後述する弾性連結部材20、22および21、23による他の支持部材11、12との間の拘束力と共同して、支持部材13、14の外力に対する変位を十分抑制することができる。
次に、弾性連結部材20〜23について説明する。図4は、弾性連結部材20の図3におけるB矢視図である。弾性連結部材20〜23は、支持部材11〜14と一体成形される樹脂製の1対の板ばね部材であり、それぞれ線対称形状となっている。
弾性連結部材20を例として説明すると、弾性連結部材20は、隣接する支持部材11と13とを支持体10の縦方向(上下方向)に連結するよう、奥行き方向(支持面とは直角方向)には一定の長さをもち、支持面方向に「S」字状に折れ曲がりながら延在して両支持部材11、13を連結している。この線対称のS字状板ばね部材により、支持部材11と支持部材13とは、互いに支持面方向の相対変位が許容され、奥行き方向の相対変位は拘束されている。
弾性連結部材20と同様に、隣接する支持部材11と支持部材14との間は一対の弾性連結部材21が連結し、隣接する支持部材12と支持部材13との間は一対の弾性連結部材22が連結し、隣接する支持部材12と支持部材14との間は一対の弾性連結部材23が連結している。
これら4つの支持部材11〜14間を、それぞれ互いに、支持面方向に変位を許容する弾性連結部材20〜23により連結することにより、各支持部材11〜14は外力に対して、奥行き方向への変位は抑制され、主として支持面方向に変形可能となる。
次に、集合操作表示装置1の組み付け方法について説明する。図5は、表示操作パネル2のケース本体4の裏側からみた組み付け順序を示す図であり、説明のためノブ8aのみを示している。
支持体10は、位置決め部材18aにノブ8aを緩嵌合した状態で、ケース本体4の裏側に組み付ける。このとき、ノブ8aは開口部6内に挿入され、意匠表皮部5に意匠面81が露出する。また、支持体10に設けられた支持体側係合部24a、24b、25a、25b、25c、26、27が、ケース本体4に設けられたケース側係合部31a、31b、32a、32b、32c、33a、33bとそれぞれ嵌合により結合することにより、支持体10はケース本体4に固定される。なお、図4には示されていないが、回路基板40はケース本体4との間で支持体10を挟むように、ケース本体4の裏側からケース本体4および支持体10に対して組み付けられる。
図6は、表示操作パネル2の組み付け後の、図2におけるA−A断面図である。ノブ9gの凹部82が、支持部材12に設けられた中空部15gを有する位置決め部材19gに摺動可能に緩嵌合される。
このとき、回路基板40に設けられた発光素子42が中空部15g内に位置決め配置されるので、発光素子42からの光は、中空部15gを導波路として外に漏れることなく、ノブ9gの意匠面81へと導かれる。
また、ノブ9gの下端部に設けられた突起部83が支持部材12の突起部挿入口16gを貫通して、回路基板40に設けられたスイッチ部材としてのタクトスイッチ41に当接している。したがって、ノブ9gが使用者により押圧されると、突起部83がタクトスイッチ41を押し下げてスイッチ操作が行われる。
この支持体10のケース本体4への組み付け固定により、各支持部材11〜14は、それぞれの支持体側係合部24a、24b、25a、25b、25c、26、27を拘束の原点として、弾性連結部材20〜23によって支持面方向の変位が許容されて、ケース本体4に対して位置決めされる。
すなわち、広い面積の支持体10に対する拘束の原点が、小さい面積の支持部材11〜14毎に設けられるので、小さい面積の各支持部材11〜14における寸法誤差は小さく抑えられると共に、その寸法誤差は弾性連結部材20〜23における相対変位により他の支持部材11〜14に影響を与えることはない。
したがって、各支持部材11〜14毎のケース本体4に対する位置決め誤差を小さくすることができるので、この支持部材11〜14にそれぞれ位置決めされるノブ8、9の、ケース本体4に対する位置決め誤差、すなわち各開口部6に対する位置決め誤差も高いものとすることができる。これにより、支持体10の面積が大きくなっても、表示操作パネル2の意匠表示部5における開口部6とノブ8、9との隙間を小さく保って、見栄えのよい意匠面を乗員に提示することができる。
しかも、支持体10のケース本体4への固定は、一体部材としての支持体10に設けた各支持体側係合部24a、24b、25a、25b、25c、26、27をケース本体4に設けた各ケース側係合部31a、31b、32a、32b、32c、33a、33bに結合させるのみで行うことができ、個別の調整を不要としており、組み付け作業を容易に行うことができ、製造および組み付けに要するコストを低く抑えることができる。
(他の実施形態)
上記実施形態において、弾性連結部材20〜23は「S」字状とした例を示したが、これに限らない。例えば、図7に示す形状の弾性連結部材210、230としてもよい。この弾性連結部材210(230も同様)は、支持部材11および支持部材14からの板ばね部材の突出方向が垂直となる垂直突出部211、212を備えている。この垂直突出部211、212により、それぞれその突出方向とは直交する方向の外力に対して最も効果的に弾性力を発生させることができる。したがって、このような弾性連結部材210、230の形状によって、支持部材11、12と支持部材14との間の横方向および上下方向(図7中矢印で示す)の外力を共に効果的に吸収することができる。
本実施形態の表示操作パネルを備えた集合操作表示装置の外観斜視図である。 表示操作パネル部分の平面図である。 支持体の表側から見た支持面における平面図である。 図3における弾性連結部材のB矢視図である。 ケース本体の裏側に対する支持体の組み付け方向を示す斜視図である。 図2における操作部材部分のA−A断面図である。 他の実施形態を示す図である。
符号の説明
2…表示操作パネル、5…意匠表皮部、6…開口部、
8(8a〜8c)…空調操作用ノブ、9(9d〜9q)…オーディオ操作用ノブ、
10…支持体、11、12、13、14…支持部材、
15…中空部、16…突起部挿入口、
18(18a〜18c)、19(19d〜19q)…位置決め部材、
20、21、22、23…弾性連結部材(板ばね部材)、
24a、24b、25a、25b、25c、26、27…支持体側係合部、
31a、31b、32a、32b、32c、33a、33b…ケース側係合部、
40…回路基板、41…スイッチ部材(タクトスイッチ)、42…発光素子。

Claims (7)

  1. 電気機器の操作パネル(2)に設けられた開口部(6)に前記電気機器の操作のための操作部材(8a〜8c、9d〜9q)を位置決めする支持体(10)であって、前記支持体は、
    2次元の支持面方向に配列される複数の支持部材(11〜14)と、
    前記隣り合う支持部材を互いに前記支持面方向に変位可能に連結する弾性連結部材(20〜23)と、
    前記複数の支持部材の少なくとも1つに設けられ、前記操作部材を前記開口部より露出するよう位置決めする位置決め部材(18a〜18c、19d〜19q)とを備え、
    前記各支持部材の外周側には、前記支持体を前記操作パネルへ固定するための少なくとも1つの支持体側係合部(24a、24b、25a〜25c、26、27)が設けられており、
    前記弾性連結部材(20〜23)は、前記隣り合う支持部材を連結するように前記支持面方向にS字状に折れ曲がりながら延在して、前記支持面方向に変位が許容され、かつ前記支持面方向に対して直角に交差する直角方向への変位が抑制されていることを特徴とする支持体。
  2. 前記支持体側係合部は、前記支持体において前記支持面内の直交する2方向となる2対の位置のうち少なくとも1対の位置に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の支持体。
  3. 前記弾性連結部材は、前記隣り合う支持部材のそれぞれに一体化された板ばね部材(20〜23)にて構成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の支持体。
  4. 前記弾性連結部材は、樹脂材料の一体成形にて前記各支持部材に一体化されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載の支持体。
  5. 前記位置決め部材は、前記操作部材の凹部(82)に緩嵌合するよう前記支持部材より前記支持面と交わる方向に突出して形成された中空部材(18a〜18c、19d〜19q)であることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1つに記載の支持体。
  6. 電気機器の操作のための操作部材(8a〜8c、9d〜9q)を有する操作パネル(2)であって、
    意匠表皮部(5)側に前記操作部材を露出させるための開口部(6)が設けられるとともに、前記意匠表皮部とは反対の裏側には複数のケース側係合部(31a、31b、32a〜32c、33a、33b)が形成されたケース本体(4)と、
    請求項1ないし5のいずれか1つに記載の支持体(10)とを備え、
    前記支持体は、前記ケース本体の裏側から前記ケース本体に収納されるとき、前記ケース側係合部と前記支持体側係合部とが互いに係合することにより前記ケース本体に前記支持体が固定されることを特徴とする操作パネル。
  7. 電気機器の操作のための操作部材(8a〜8c、9d〜9q)を有する操作パネル(2)の組付構造であって、
    意匠表皮部(5)側に前記操作部材を露出させるための開口部(6)が設けられるとともに、前記意匠表皮部とは反対の裏側には複数のケース側係合部(31a、31b、32a〜32c、33a、33b)が形成されたケース本体(4)と、
    2次元の支持面方向に配列される複数の支持部材(11〜14)と、前記隣り合う支持部材を互いに前記支持面方向に変位可能に連結する弾性連結部材(20〜23)と、前記複数の支持部材の少なくとも1つに設けられ、前記操作部材の凹部(82)に緩嵌合するよう前記支持部材より前記支持面と交わる方向に突出して形成された中空部材で構成され、前記操作部材を前記開口部より露出するよう位置決めする位置決め部材(18a〜18c、19d〜19q)とを備え、前記各支持部材の外周側には、前記支持体を前記操作パネルへ固定するための少なくとも1つの支持体側係合部(24a、24b、25a〜25c、26、27)が設けられている支持体(10)と、
    前記操作部材の配置位置に対応してスイッチ部材(41)と発光素子(42)とが設けられた回路基板(40)とを備え、
    前記弾性連結部材(20〜23)は、前記隣り合う支持部材を連結するように前記支持面方向にS字状に折れ曲がりながら延在して、前記支持面方向に変位が許容され、かつ前記支持面方向に対して直角に交差する直角方向への変位が抑制されており、
    前記支持体は、前記ケース本体の裏側から前記ケース本体に収納されるとき、前記ケース側係合部と前記支持体側係合部とが互いに結合することにより前記ケース本体に前記支持体が固定されるとともに、前記操作部材は前記位置決め部材に緩嵌合した状態で前記開口部より前記意匠表皮部側に露出し、
    前記回路基板は、前記操作部材が前記スイッチ部材と当接するよう、かつ、前記発光素子が前記中空部材の中空部(15a〜15q)に位置するよう、前記ケース本体との間に前記支持体を挟んで前記ケース本体に収納されることを特徴とする操作パネルの組付構造。
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