JP4670340B2 - 塗布不良検出装置およびその方法 - Google Patents

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Description

本発明は、塗布不良検出装置およびその方法に関し、特に、ワークの3次元データに基づいて、ワークを液中に浸漬する処理での液の塗布不良の発生を検出するものである。
ワークを塗料などの液中に浸漬する際には、エアポケットおよび液溜まりといった塗布不良が発生しうる。ここで、エアポケットとは、空気溜まりが発生し、ワークに液が付着しないまま維持される塗布不良であり、液溜まりとは、ワークを液中から引き上げた際に液が溜まったまま維持される塗布不良である。
従来、エアポケットの発生の具合について、コンピュータ上の計算によって検出する技術が提案されている(特許文献1)。上記特許文献1では、ワークの表面を任意数の三角ポリゴン(立体形状)に分割する有限要素プログラムを用いて、エアポケットの有無を判定している。
特開2000−51750号公報
しかしながら、三角ポリゴンによるデータ生成および判定を実行するためには、データ生成に時間がかかり、かつ複雑になるという問題がある。また、上記の技術では、エアポケットを判定できるのみであり、液溜まりについては判定できないという問題もある。
本発明は、以上の目的を達成するためにななされたものである。したがって、本発明の目的は、データ生成に要する時間を短縮でき簡単に塗布不良を検出できる塗布不良検出装置およびその方法を提供することであり、特に、エアポケットのみならず、液溜まりについても判定することができる塗布不良検出装置およびその方法を提供することである。
本発明の上記目的は、下記の手段によって達成される。
本発明の塗布不良検出装置は、ワークの3次元データに基づいて、ワークを液中に浸漬する処理での液の塗布不良の発生を検出する塗布不良検出装置であって、ワークを液中に浸漬する際のワークの姿勢を設定する設定手段と、前記設定された姿勢に基づいて、鉛直方向に沿って基準位置をワークの液塗布不良の検出対象の全範囲にわたって複数の位置に設定可能であって、当該基準位置において水平方向のワーク断面に沿う水平スプラインを前記3次元データから生成する水平スプライン生成手段と、互いに離間された鉛直方向のワーク断面に沿って前記水平スプラインを基準として鉛直上方に向かう複数の鉛直上方スプラインを前記3次元データから生成する鉛直上方スプライン生成手段と、少なくとも一つの前記基準位置において生成された前記水平スプラインと当該水平スプラインを基準とした前記複数の鉛直上方スプラインが全て閉じている場合には、前記ワークに前記液が付着しないまま維持されるエアポケット部分が存在すると判定する一方、前記基準位置において生成された前記水平スプラインと当該水平スプラインを基準とした前記複数の鉛直上方スプラインとが閉じていないものが前記複数の位置の全ての前記基準位置において存在する場合には、前記ワークに前記エアポケット部分が存在しないと判定する、エアポケット判定手段と、を有することを特徴とする。
本発明の塗布不良検出装置は、ワークの3次元データに基づいて、ワークを液中に浸漬する処理での液の塗布不良の発生を検出する塗布不良検出装置であって、ワークを液中に浸漬する際のワークの姿勢を設定する設定手段と、前記設定された姿勢に基づいて、鉛直方向に沿って基準位置をワークの液塗布不良の検出対象の全範囲にわたって複数の位置に設定可能であって、当該基準位置において水平方向のワーク断面に沿う水平スプラインを前記3次元データから生成する水平スプライン生成手段と、互いに離間された鉛直方向のワーク断面に沿って前記水平スプラインを基準として鉛直下方に向かう複数の鉛直下方スプラインを前記3次元データから生成する鉛直下方スプライン生成手段と、少なくとも一つの前記基準位置において生成された前記水平スプラインと当該水平スプラインを基準とした前記複数の鉛直下方スプラインが全て閉じている場合には、前記ワークを液中から引き上げた際に前記液が溜まったまま維持される液溜まり部分が存在すると判定する一方、前記基準位置において生成された前記水平スプラインと当該水平スプラインを基準とした前記複数の鉛直下方スプラインとが閉じていないものが前記複数の位置の全ての前記基準位置において存在する場合には、前記ワークに前記液溜まり部分が存在しないと判定する、液溜まり判定手段と、を有することを特徴とする。
本発明の塗布不良検出方法は、ワークの3次元データに基づいて、ワークを液中に浸漬する処理での液の塗布不良の発生を検出する塗布不良検出方法であって、ワークを液中に浸漬する際のワークの姿勢を設定する段階と、前記設定された姿勢に基づいて、ワークの液塗布不良の検出対象の全範囲にわたって鉛直方向に沿って複数の位置に設定可能な基準位置において、水平方向のワーク断面に沿う水平スプラインを前記3次元データから生成する段階と、互いに離間された鉛直方向のワーク断面に沿って前記水平スプラインを基準として鉛直上方に向かう複数の鉛直上方スプラインを前記3次元データから生成する段階と、少なくとも一つの前記基準位置において生成された前記水平スプラインと当該水平スプラインを基準とした前記複数の鉛直上方スプラインが全て閉じている場合には、前記ワークに前記液が付着しないまま維持されるエアポケット部分が存在すると判定する一方、前記基準位置において生成された前記水平スプラインと当該水平スプラインを基準とした前記複数の鉛直上方スプラインとが閉じていないものが前記複数の位置の全ての前記基準位置において存在する場合には、前記ワークに前記エアポケット部分が存在しないと判定する段階と、を有することを特徴とする。
本発明の塗布不良検出方法は、ワークの3次元データに基づいて、ワークを液中に浸漬する処理での液の塗布不良の発生を検出する塗布不良検出方法であって、ワークを液中に浸漬する際のワークの姿勢を設定する段階と、前記設定された姿勢に基づいて、ワークの液塗布不良の検出対象の全範囲にわたって鉛直方向に沿って複数の位置に設定可能な基準位置において、水平方向のワーク断面に沿う水平スプラインを前記3次元データから生成する段階と、互いに離間された鉛直方向のワーク断面に沿って前記水平スプラインを基準として鉛直下方に向かう複数の鉛直下方スプラインを前記3次元データから生成する段階と、少なくとも一つの前記基準位置において生成された前記水平スプラインと当該水平スプラインを基準とした前記複数の鉛直下方スプラインが全て閉じている場合には、前記ワークを液中から引き上げた際に前記液が溜まったまま維持される液溜まり部分が存在すると判定する一方、前記基準位置において生成された前記水平スプラインと当該水平スプラインを基準とした前記複数の鉛直下方スプラインとが閉じていないものが前記複数の位置の全ての前記基準位置において存在する場合には、前記ワークに前記液溜まり部分が存在しないと判定する段階と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、ワークの3次元データに基づいて生成された各種のスプラインの閉じ具合によって塗布不良を検出するので、データ生成に要する時間を短縮でき簡単に塗布不良を判定できる。特に、本発明によれば、エアポケットのみならず、液溜まりについても検出することができる。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。本発明の塗布不良検出装置は、塗装処理、ディップ化成処理、およびディップ水洗処理など浸漬処理の全般に適用可能であるが、以下では、塗装処理を例にとって説明する。
まず、本発明の実施の形態である塗布不良検出装置を説明するにあたり、その前提として、塗布不良検出装置によって検出される塗布不良であるエアポケットおよび液溜まり(塗料溜まり)について説明する。また、塗装処理工程についても説明する。
図1は、本発明に実施の形態である塗布不良検出装置によって検出されるエアポケットの概要を模式的に示した図である。
図1は、ワーク10を塗料槽20中の塗料21に浸漬した場合を示している。図1(a)の段階では、開放部22が存在する。したがって、開放部22から空気23が逃げることにより、塗料槽20中の塗料21がワーク10の中に入り込むことができる。さらに、ワーク10を塗料槽20中へ深く浸漬すると、図1(b)に示されるように、開放部22が存在しなくなって空気23の逃げ道が閉ざされた時点で、塗料21がワーク10内に入り込まなくなり、ワーク10に塗料21が付着しないまま維持される未塗装部位であるエアポケット部分24が生じる。
一方、図2は、塗布不良検出装置によって検出される液溜まりの一例を模式的に示す図である。
図2は、ワーク10を塗料槽20中の塗料21に浸漬した後、引き上げる場合を示している。図2(a)の段階では、ワーク10中の塗料21が逃げることができるが、図2(b)のように、さらにワーク10を塗装20中から引き上げると、塗料21の逃げ道が閉ざされた時点で、塗料21がワーク10内に溜まってしまう。すなわち、ワーク10を塗料21中から引き上げた際に塗料21が溜まったまま維持される液溜まり部分25が生じる。
次に、塗装処理工程の概略について説明する。図3は、ワーク10の一例を示す図であり、図4は、ワーク10を掛止するハンガー(掛止治具)30の一例を示す図である。
図3に示される例では、ワーク10には2つの穴部11,12が設けられており、これら穴部11,12にハンガー30の一部が挿入されて、掛止される。したがって、ワーク10には、ハンガー30に掛止される位置(以下、「吊り位置」と称する)が設定されている。具体的には、図3に示される場合では、2つの吊り位置が存在する。しかしながら、本実施の形態と異なり、ワーク10の吊り位置は、ワーク10の形状によって設定され、その数も2つの場合に限られず、1つであってよい。
図4に示されるように、ハンガー30は、ワーク10を掛止するためのワーク側掛止部31、32を有する。ワーク10を掛止したハンガー30は、後述する搬送機構によって吊り下げられる。したがって、ハンガー30は、搬送機構に掛止するための搬送機構側掛止部33を有する。
図5は、ワーク10を塗装するための塗装装置(ペイント装置)全体の概略構成が示されている。ワーク10は、ハンガー30を介して、搬送機構40に吊り下げられる。搬送機構40は、ワーク10を適宜に移動し、塗料槽20に浸漬する。
図6は、ワーク10が塗料槽20に浸漬された状態の一例を示す。ワーク10は、ハンガー30を介して搬送機構40に吊り下げられた状態で移動され、塗料槽20に浸漬される。
この際、ワーク10の形状と、ワーク10を塗料中に浸漬する際のワーク10の姿勢とによって、上述したエアポケット部分24および液溜まり部分25が生じる。
本実施の形態の塗布不良検出装置は、ワーク10の3次元データ(具体的には、3次元CADモデル)に基づいて、以上のようなエアポケット部分24および液溜まり部分25の発生を事前に検出するものである。
図7は、本実施の形態の塗布不良検出装置100の概略構成を示すブロック図である。
図7に示されるとおり、本実施の形態の塗布不良検出装置100は、たとえば、パーソナルコンピュータやエンジニアリングワークステーションなどのコンピュータである。塗布不良検出装置100は、RAM110、ROM120、インタフェース130、ディスプレイ140、操作部150、ハードディスク160、およびプロセッサ170を備える。
RAM110は、各種のデータやパラメータを一時的に記憶し、プロセッサ170が演算を実行する際のワーキングエリアを提供する。ROM120は、各種のパラメータおよび制御プログラムなど記憶するものである。
インタフェース130は、塗布不良検出装置100をネットワーク(不図示)を通じて、3次元CAD装置(不図示)など他の装置と接続するものである。この結果、設計部門の3次元CAD装置で設計されたワーク10の3次元データをはじめ、ハンガー30の3次元データなど種々のデータをネットワークを通じて取得することができる。
ディスプレイ140は、CRT、液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイなどの各種の表示装置であり、検出結果などの各種情報を表示するものである。たとえば、ディスプレイ140は、プロセッサ170によって得られた塗布不良の検出結果を表示する。
操作部150は、マウス、スタイラスペン、トラックボール、およびタブレットなどのポインティングデバイスを含むことが望ましい。また、操作部50は、種々の数値を入力するために、操作部150は、キーボードを有していてもよい。
ハードディスク160は、種々のコンピュータプログラムを格納している。また、ハードディスク160の論理ディスク上には、ワーク10の3次元CADデータ格納部161、ペイント槽データベース162、ハンガーデータベース163が設けられている。
ここで、3次元CADデータ格納部161は、インタフェース140によって接続されたネットワーク、または移動可能な記憶メディア(不図示)を通じて、3次元CAD装置から取得されたワーク10の3次元データを格納するものである。なお、塗布不良検出装置100自体が3次元CAD装置としての機能を持っていてもよく、この場合、塗布不良検出装置100自体によってワーク10の3次元データが作成されて、作成された3次元データが、3次元CADデータ格納部161に格納されてもよい。
ペイント槽データベース(塗料槽データベース)162は、塗料槽20のサイズ、塗料槽20内での搬送機構40、および最大過般重量など塗料槽20に関する種々のデータが格納されるデータベースである。一方、ハンガーデータベース(掛止治具データベース)163は、ハンガー30の3次元データなどハンガー形状、ハンガー30の重量、掛止部(フック部)31,32,33の形状、および対応ペイント槽などハンガー30に関する種々のデータが格納されるデータベースである。なお、塗布不良検出装置100自体が3次元CAD装置としての機能を持っている場合は、塗布不良検出装置100自体によってハンガー30の3次元データが作成されて、作成された3次元データがハンガーデータベース163に格納されてもよい。
プロセッサ170は、以上の各部を制御するともに、演算を実行するものである。具体的には、プロセッサ170は、重心算出部、姿勢設定部、スプライン生成部(水平スプライン生成部、鉛直上方スプライン生成部、および鉛直下方スプライン生成部)、および不良判定部(エアポケット判定部および液溜まり判定部)として処理を実行する。
ここで、重心算出部(重心算出手段)は、ワーク10の3次元データに基づいてワーク10の重心を求めるものである。姿勢設定部(設定手段)は、ワーク10を液(塗料)中に浸漬する際のワーク10の姿勢を設定するものであり、好ましくは、ワーク10の重心と吊り位置とに基づいて、ワーク10の姿勢を設定するものである。
水平スプライン生成部(水平スプライン生成手段)は、設定されたワーク10の姿勢に基づいて、水平方向のワーク断面に沿うスプライン(以下、「水平スプライン」と称する)をワーク10の3次元データから生成するものである。鉛直上方スプライン生成部(鉛直上方スプライン生成手段)は、互いに離間された鉛直方向のワーク断面に沿って上記の水平スプラインを基準として鉛直上方に向かう複数のスプライン(以下、「鉛直上方スプライン」と称する)をワーク10の3次元データから生成するものある。一方、鉛直下方スプライン生成部(鉛直下方スプライン生成手段)は、互いに離間された鉛直方向のワーク断面に沿って上記の水平スプラインを基準として鉛直下方に向かう複数のスプライン(以下、「鉛直下方スプライン」と称する)をワーク10の3次元データから生成するものある。
また、エアポケット判定部(エアポケット判定手段)は、水平スプラインおよび鉛直上方スプラインが全て閉じているか否かを判断し、全て閉じている場合には、その位置において、エアポケット部分24が存在すると判定するものである。一方、液溜まり判定部(液溜まり判定手段)は、水平スプラインおよび鉛直下方スプラインが全て閉じているか否かを判断し、全て閉じている場合には、その位置において、液溜まり部分25が存在すると判定するものである。
なお、重心算出部、姿勢設定部、スプライン生成部(水平スプライン生成部、鉛直上方スプライン生成部、および鉛直下方スプライン生成部)、および不良判定部(エアポケット判定部および液溜まり判定部)の内容は、後述するフローチャートを用いて、詳細に説明される。
以上のように、構成される本実施の形態の塗布不良検出装置100は、以下のように処理を実行する。
図8は、本実施の形態の塗布不良検出装置100の全体的な処理内容を示すフローチャートである。なお、以下の処理は、プロセッサ170がハードディスク160内に格納されたコンピュータプログラムを実行することによってなされる。
まず、ワーク10の3次元データが取得される(ステップS101)。たとえば、3次元CADデータ格納部161からワークの3次元データが取得される。ここで、ワークの3次元データとしては、ソリッドモデルなど種々の形式のものを用いることができる。
次に、操作部150を通じた利用者の指示に基づいて、塗料槽(浸漬槽)20が選択されるとともに(ステップS102)、ハンガー(掛止治具)30が選択される(ステップS103)。
次いで、ワーク10を吊り下げて液中に浸漬する際の吊り位置が設定される。具体的には、ハンガー30に掛止する位置である吊り位置が設定される(ステップS104)。図3および図4に示されるとおり、複数点の吊り位置が設定されうる。たとえば、吊り位置は、ハンガー30における搬送機構側掛止部33の位置を支点(0点)として、この支点からの位置座標で表すことができる。
次に、ステップS101で取得したワーク10の3次元データに基づいて、ワーク10の重心位置が算出される(ステップS105)。なお、重心位置の算出自体は、一般的な3次元CADソフトウエアにおいて、ソリッドモデル(ソリッド部品)などの3次元データから重心位置を求める処理と同様であるので、詳しい説明は省略する。
次いで、ステップS104で設定された吊り位置と、ステップS105で算出された重心位置とに基づいて、ワーク10を塗料中に浸漬する際のワーク10の姿勢が設定される(ステップS106)。具体的には、吊り位置(支点位置)および重心位置に基づいて、回転モーメントの平衡条件を満たすワーク10の姿勢が計算によって自動的に計算される。
次に、得られたワーク10の姿勢に基づいて、ワーク10が塗料槽20に収まるか否かが必要に応じて判断され(ステップS107)、ワーク10が塗料槽20に収まらない場合には(ステップS107:NO)、ステップS110へ進み、他のハンガー30が選択される。一方、ワーク10が塗料槽20に収まる場合には(ステップS107:YES)、ステップS108に進む。なお、ワーク10に比べて、塗料槽20が十分に大きい場合には、ステップS107の処理は、省略することができることはもちろんである。
以上のように、ワーク10を塗料(液)中に浸漬する際のワーク10の姿勢が設定された状態で、塗布不良判定処理が実行される(ステップ108)。すなわち、エアポケット部分24および液溜まり部分25の存在の有無と、これらが存在する場合にはその位置(箇所)とが判定される。
判定結果が良好である場合、すなわち、エアポケット部分24および液溜まり部分25が存在しないか、許容できる範囲内である場合には(ステップS109:YES)、処理が終了する。一方、判定結果が良好でない場合には(ステップS109:NO)、ステップS110へ進み、他のハンガー30が選択される(ステップS110)。
なお、上記のステップS105の処理は、ワーク10の3次元データに基づいてワーク10の重心を求める重心算出部としてのプロセッサ170の処理に対応する。また、ステップS106の処理は、ワーク10を液中に浸漬する際のワーク10の姿勢を設定する姿勢設定部としてのプロセッサ170の処理に対応し、特に、ワーク10を吊り下げて液中に浸漬する際の吊り位置と上記の重心とに基づいて、ワーク10の姿勢を設定する処理に対応する。
次に、上記図8のステップS108における塗布不良判定処理の内容について説明する。図9〜図12は、塗布不良判定処理のサブルーチンの内容を示すフローチャートである。
まず、図9に示されるとおり、初期設定がなされる(ステップS201)。たとえば、後述する各スプラインを生成する際の離間幅(ピッチ)が設定される。
次に、設定されたワーク10の姿勢に基づいて、鉛直方向が決定される(ステップS202)。図13は、ワーク10の鉛直方向が決定された状態の一例を示す。図13では、鉛直方向をZ軸として、Z軸に垂直な水平面において互いに直交するX軸およびY軸が設定される。なお、X軸方向を第1水平方向(第1の方向)とし、Y軸方向を第2水平方向(第2の方向)として、説明する。
次いで、実際に、エアポケット部分24および液溜まり部分25の検出処理が実行される。
(エアポケット部分の検出処理)
まず、鉛直方向の基準位置が設定される(ステップS203)。すなわち、鉛直方向の座標(Z軸座標)が設定される。たとえば、Z軸座標の値としてZが設定される。
そして、この基準位置Zにおいて水平方向に断面をとり、水平スプラインが生成される(ステップS204)。具体的には、Z=Zで定義される水平面方向(XY平面方向)に配されたデータの点列が3次元データから抽出され、抽出された点列を通過するスプライン曲線が生成される。ここで、スプライン曲線とは、不連続な一連の点を滑らかに結ぶことによって創成される空間曲線の一つである。図14は、水平スプライン51を生成した状態の一例を示している。
以上のように、水平スプライン51が生成されると、次に鉛直上方スプラインを生成する処理がなされる。
まず、第1水平方向、すなわちX軸方向の基準位置が設定される(ステップS205)。すなわち、第1水平方向の座標(X軸座標)が設定される。たとえば、X軸座標の値として、Xが設定される。
そして、この基準位置Xにおいて、X=Xで定義される第1鉛直面方向(YZ平面方向)に断面をとり、このワーク断面に沿って水平スプラインを基準として鉛直上方に向かう鉛直上方スプライン(以下、「第1鉛直上方スプライン」と称する)が生成される(ステップS206)。具体的には、X=Xで定義される第1鉛直面方向(YZ平面方向)に配されたデータの点列が3次元データから抽出され、抽出された点列を通過するスプライン曲線が生成される。
次いで、ワーク10の3次元データが存在する全ての範囲で第1水平方向の基準位置の設定を完了するまで(ステップS207:YES)、第1水平方向に沿って第1水平方向の基準位置を移動し(ステップS208)、移動後の基準位置において順次に第1鉛直上方スプラインが生成される。
なお、基準位置の移動量は、ステップS201で設定された離間幅に応じて決定される。ワーク10の3次元データが存在する全ての範囲で第1水平方向の基準位置の設定が完了すると(ステップS207:YES)、第1鉛直上方スプラインの生成処理が完了し、ステップS209の処理へ進む。
以上のように、ステップS205〜ステップS208の処理によって、第1水平方向に互いに離間された複数のワーク断面に沿って鉛直上方に向かう複数の第1鉛直上方スプラインが生成される。
次いで、第2水平方向、すなわちY軸方向の基準位置が設定される(図10のステップS209)。そして、この基準位置Yにおいて、Y=Yで定義される第2鉛直面方向(XZ平面方向)に断面をとり、このワーク断面に沿って水平スプラインを基準として鉛直上方に向かう鉛直上方スプライン(以下、「第2鉛直上方スプライン」と称する)が生成される(ステップS210)。具体的には、Y=Yで定義される第2鉛直面方向(XZ平面方向)に配されたデータの点列が3次元データから抽出され、抽出された点列を通過するスプライン曲線が生成される。
以下、ワーク10の3次元データが存在する全ての範囲で第2水平方向の基準位置の設定を完了するまで(ステップS211:YES)、第2水平方向に沿って、第2水平方向の基準位置を移動し(ステップS212)、移動後の基準位置において順次に第2鉛直上方スプラインが生成される。
以上のように、ステップS209〜ステップS212の処理によって、第2水平方向に互いに離間される複数のワーク断面に沿って鉛直上方に向かう複数の第2鉛直上方スプラインが生成される。
図15は、複数の第1鉛直上方スプライン52および複数の第2鉛直上方スプライン53が生成された状態の一例を示す図である。
以上のように、水平スプライン51および鉛直上方スプライン(第1鉛直上方スプライン52および第2鉛直上方スプライン53)が生成された状態で、エアポケット部分24が存在するか否かの判定処理が実行される。
すなわち、水平スプライン51と鉛直上方スプライン(第1鉛直上方スプライン52および第2鉛直上方スプライン53)が全て閉じているか否かが判断される(ステップS213)。
たとえば、図15に示される場合のように、水平スプライン51と鉛直上方スプラインが全て閉じているとはいえない場合、すなわち、少なくとも一部の垂直上方スプラインが水平スプラインに結合していない開放端を有する場合には(ステップS213:NO)、このZ軸座標の位置では、エアポケット部分24が存在しないものと判定される。次いで、ワーク10の3次元データが存在する全ての範囲で鉛直方向の基準位置の設置を完了するまで(ステップS214:YES)、鉛直方向の基準位置が鉛直上方へ移動され(ステップS215)、ステップS204に戻り、移動後の基準位置において新たに水平スプラインが生成される。なお、鉛直方向の基準位置Zについては、ワーク10の3次元データ(3次元モデル)の鉛直下端から鉛直上方へ順次に移動することが望ましい。この際、基準位置の移動量は、ステップS201で設定された離間幅(ピッチ)に応じて決定される。
一方、水平スプライン51と鉛直上方スプラインが全て閉じていると判断される場合には(ステップS213:YES)、このZ軸座標の位置において、エアポケット部分24が存在すると判定される(ステップS21)。なお、エアポケット部分24が存在すると判定された場合には(ステップS213:YES)、以後の鉛直方向の基準位置Z0の移動、および基準位置Z0の移動に伴う新たなスプラインの生成の処理を省略することができる。
図16に、水平スプライン51と鉛直上方スプラインが全て閉じている場合の例を示す。上述した図15では、水平スプライン51に連結しない開放端を持つ鉛直上方スプラインが存在していたのに対し、図16では、全ての鉛直上方スプラインの端が全て水平スプライン51に連結し、閉じている。したがって、図16の状態では、エアポケット部分24が存在すると判定される。
(液溜まり部分の検出処理)
次に、液溜まり部分25の検出処理について説明する。液溜まり部分の検出処理については、上述したエアポケット部分の検出処理と異なり、鉛直上方スプライン(第1鉛直上方スプライン52および第2鉛直上方スプライン53)の代わりに、鉛直下方スプライン(第1鉛直上方スプライン52および第2鉛直上方スプライン53)が生成される。また、鉛直方向の基準位置は、ワーク10の3次元データ(3次元モデル)の鉛直上端から鉛直下方へ順次に移動することが望ましい。これらの点を除いて、上記のエアポケット部分の検出処理の場合と同様である。
まず、図11のステップ217からステップS219までの処理は、ステップS203からステップS205の処理と同様である。
次いで、鉛直方向の基準位置Xにおいて、X=Xで定義される第1鉛直面方向(YZ平面方向)に断面をとり、このワーク断面に沿って水平スプラインを基準として鉛直下方に向かう鉛直下方スプライン(以下、「第1鉛直下方スプライン」と称する)が生成される(ステップS220)。具体的には、X=Xで定義される第1鉛直面方向(YZ平面方向)に配されたデータの点列が3次元データから抽出され、抽出された点列を通過するスプライン曲線が生成される。そして、ワーク10の3次元データが存在する全ての範囲で第1水平方向の基準位置の設定を完了するまで(ステップS221:YES)、第1水平方向に沿って、第1水平方向の基準位置が移動され(ステップS222)、移動後の基準位置において順次に第1鉛直下方スプラインが生成される。
この結果、第1水平方向に互いに離間された複数のワーク断面に沿って鉛直下方に向かう複数の第1鉛直下方スプラインが生成される。
同様に、第2水平方向、すなわちY軸方向の基準位置が設定される(図12のステップS223)。次いで、この基準位置Yにおいて、Y=Yで定義される第2鉛直面方向(XZ平面方向)に断面をとり、このワーク断面に沿って水平スプラインを基準として鉛直下方に向かう鉛直下方スプライン(以下、「第2鉛直下方スプライン」と称する)が生成される(ステップS224)。具体的には、Y=Yで定義される第2鉛直面方向(XZ平面方向)に配されたデータの点列が3次元データから抽出され、抽出された点列を通過するスプライン曲線が生成される。
以下、ワーク10の3次元データが存在する全ての範囲で第2水平方向の基準位置の設定を完了するまで(ステップS225:YES)、第2水平方向に沿って、第2水平方向の基準位置が移動され(ステップS226)、移動後の基準位置において順次に第2鉛直下方スプラインが生成される。
この結果、第2水平方向に互いに離間された複数のワーク断面に沿って鉛直下方に向かう複数の第2鉛直下方スプラインが生成される。
そして、水平スプライン51と鉛直下方スプライン(第1鉛直下方スプラインおよび第2鉛直下方スプライン)が全て閉じているか否かが判断される(ステップS227)。
水平スプライン51と鉛直下方スプラインが全て閉じているとはいえない場合、すなわち、一部の鉛直下方スプラインが水平スプライン51に結合していない開放端を有する場合には(ステップS227:NO)、このZ軸座標の位置では、液溜まり部分25が存在しないものと判定される。次いで、ワーク10の3次元データが存在する全ての範囲で鉛直方向の基準位置の設置を完了するまで(ステップS228:YES)、鉛直方向の基準位置が鉛直下方へ移動され(ステップS229)、ステップS218に戻り、移動後の基準位置において新たに水平スプラインが生成される。
一方、水平スプライン51と鉛直下方スプラインが全て閉じていると判断される場合には(ステップS227:YES)、このZ軸座標の位置において、液溜まり部分25が存在すると判定される(ステップS230)。なお、液溜まり部分25が存在すると判定された場合には、以後の鉛直方向の基準位置Zの移動、および基準位置Zの移動に伴う新たなスプラインの生成の処理を省略することができる。
以上のように、図9〜図12のフローチャートにおいて、ステップS202〜ステップS204、ステップS214,ステップS215,ステップS217,ステップS218,ステップS228,ステップS229の処理は、設定されたワーク10の姿勢に基づいて、水平方向のワーク断面に沿う水平スプライン51をワーク10の3次元データから生成する水平スプライン生成部としてのプロセッサ170の処理に対応する。
また、ステップS205〜ステップS212の処理は、互いに離間された鉛直方向のワーク断面に沿って水平スプラインを基準として鉛直上方に向かう複数の鉛直上方スプライン52,53を3次元データから生成する鉛直上方スプライン生成部としてのプロセッサ170の処理に対応する。さらに、ステップS213およびステップS216の処理は、水平スプラインおよび鉛直上方スプラインが全て閉じているか否かを判断し、全て閉じている場合には、その位置において、エアポケット部分24が存在すると判定するエアポケット判定部としてのプロセッサ170の処理に対応する。
さらに、ステップS219〜ステップS226までの処理は、互いに離間された鉛直方向のワーク断面に沿って水平スプラインを基準として鉛直下方に向かう複数の鉛直下方スプラインを3次元データから生成する鉛直下方スプライン生成部としてのプロセッサ170の処理に対応する。また、ステップS227およびステップS230の処理は、水平スプラインおよび鉛直下方スプラインが全て閉じているか否かを判断し、全て閉じている場合には、その位置において、液溜まり部分25が存在すると判定する液溜まり判定部としてのプロセッサ170の処理に対応する。
以上のように、本実施の形態の塗布不良検出装置では、スプラインが閉じているか否かを判断することによって、塗布不良の存在を検出する。ここで、スプラインが閉じているか否かを判定するために、たとえば、以下のような手法を用いることができる。
(スプラインが閉じているか否かについての判定)
ここでは、ステップS213における処理、すなわち、水平スプライン51と鉛直上方スプライン(第1鉛直上方スプライン52および第2鉛直上方スプライン53)とが閉じているか否かについて判定する処理の一例を説明する。
図17は、スプラインが閉じているか否かについての判定処理についての一例を示すフローチャートであり、図10のステップS213のサブルーチンに対応する。
まず、ステップS204で生成された水平スプライン51によって張られる第1面が形成される(ステップS301)。次いで、すべての鉛直上方スプライン、すなわち、複数の第1鉛直上方スプライン52および複数の第2鉛直上方スプライン53の全てによって張られる第2面が形成される(ステップS302)。言い換えれば、隣接する鉛直上方スプライン同士の間を補間する曲面である第2面が形成される。
次いで、第1面および第2面により、ソリットモデル化が可能か否かが判断される(ステップS303)。換言すれば、第1面および第2面により、ソリッド部品が構成できるか否かが判断される。このステップS303の処理自体は、通常の3次元CADシステムにおけるソリッド化の処理の一部を適宜に活用することができる。
その結果、ソリッドモデル化が可能であれば(ステップS303:YES)、プロセッサ170は、すべての鉛直上方スプライン52,53と水平スプライン51とが閉じていると判定し、エアポケット部分24が存在すると判定する。一方、ソリッドモデル化が不可能であれば(ステップS303:NO)、プロセッサ170は、すべての鉛直上方スプライン52,53と水平スプライン51とが閉じているとはいえないと判定し、エアポケット部分24が存在しないと判定する。
また、すべての鉛直上方スプラインによって張られる第2面を形成する代わりに、鉛直下方スプラインによって張られる第2面を形成し、図17と同様の処理を実行することによって、液溜まり部分25を判定することができる。
なお、上記のステップS301およびステップS302の処理は、水平スプラインによって張られる第1面と、複数の鉛直上方スプライン(あるいは、複数の鉛直下方スプライン)によって張られる第2面とを形成する面形成部(面形成手段)としてのプロセッサ170の処理に対応する。また、ステップS303の処理は、面形成部によって形成された第1面および第2面とによってソリッド部品が構成できるか否かを判断する判断部(判断手段)としてのプロセッサ170の処理に対応する。
以上のように説明した本実施の形態の塗布不良検出装置100によれば、以下のような効果が得られる。
水平スプラインと鉛直上方スプラインとを生成し、これらのスプラインの閉じ具合から、エアポケット部分24を判定するので、三角ポリゴンの生成および計算が不要となり、データ生成に要する時間が短縮化され、計算も単純化される。
さらに、水平スプラインと鉛直下方スプラインとを生成し、これらのスプラインの閉じ具合から、液溜まり部分25を判定することができるので、エアポケット部分24のみならず、液溜まり部分25についても検出することができる。
特に、第1鉛直上方スプラインと、第2鉛直上方スプラインとを用いてエアポケット部分24を判定し、第1鉛直下方スプラインと、第2鉛直下方スプラインとを用いて液溜まり部分25を判定できるので、より細微なエアポケット部分および液溜まりの存在を見逃すことなく、判定できる。
水平スプラインによって張られる第1面と、複数の鉛直上方スプラインおよび鉛直下方スプラインによって張られる第2面とを形成し、第1面と第2面とによってソリッド部品が構成できるか否かを判断し、この判断結果に基づいて、エアポケット部24および液溜まり部分25の存在を判定することができるので、スプラインが閉じているか否かを迅速に判断することができ、処理の高速化が図れる。
鉛直方向に沿って基準位置を順次に移動しつつ、当該基準位置において水平方向のワーク断面に沿う水平スプラインを3次元データから生成するので、ワーク10の広範囲において、エアポケット部24および液溜まり部分25の存在を判定することができる。
ワークの3次元データに基づいて、ワークの重心を求め、ワークの吊り位置と重心とに基づいて、ワークの姿勢を設定するので、塗料槽20に浸漬する際のワークの姿勢(角度)を手入力する必要がなく、実際にワークを製造する前に、ワークの吊り姿勢まで検討することができる。したがって、より精度の高いエアポケット部24の位置および液溜まり部分25の位置を判定することができ、対策を立てることができる。
(第1変形例)
次に、本実施の形態の塗布不良検出装置の第1変形例について説明する。
上記の第1の実施の形態の塗布不良検出装置100において、図9〜図12のフローチャートに示された処理では、エアポケット部分24の検出処理が完了した後に、液溜まり部分25の検出処理を開始する場合を例示したが、本発明は、この場合に限れない。
液溜まり部分25の検出処理が完了した後に、エアポケット部分24の検出処理を開始してもよく、以下、第1変形例として示すように、エアポケット部分24の検出処理と液溜まり部分25の検出処理とを同時並行して実行することもできる。
図18および図19は、第1変形例における塗布不良検出装置の塗布不良判定処理の内容を示すフローチャートである。すなわち、図18および図19は、図8のステップS108におけるサブルーチンの他の例を示す。
ステップS401〜ステップS405の処理は、図9におけるステップS201〜ステップS205の処理と同様であるので、繰り返しの説明を省略する。
次いで、第1鉛直上方スプラインを生成するともに(ステップS406)、連続して、第1鉛直下方スプラインについても生成する(ステップS407)。そして、ワーク10の3次元データが存在する全ての範囲で第1水平方向の基準位置の設定を完了するまで(ステップS408:YES)、第1水平方向に沿って、第1水平方向の基準位置が移動され(ステップS409)、移動後の基準位置において順次に第1鉛直上方スプラインおよび第1鉛直下方スプラインを生成する。
同様に、第2水平方向の基準位置が設定された後(ステップS410)、第2鉛直上方スプラインを生成するともに(ステップS411)、連続して、第2鉛直下方スプラインについても生成する(ステップS412)。そして、ワーク10の3次元データが存在する全ての範囲で第2水平方向の基準位置の設定を完了するまで(ステップS413:YES)、第2水平方向に沿って、第2水平方向の基準位置が移動され(ステップS414)、移動後の基準位置において順次に第2鉛直上方スプラインおよび第2鉛直下方スプラインを生成する。
次いで、水平スプライン51と鉛直上方スプラインとが全て閉じているか否かが判断され(ステップS415)、水平スプライン51と鉛直上方スプラインが全て閉じていると判断される場合には(ステップS415:YES)、エアポケット部分24が存在すると判定され(ステップS416)、ステップS419の処理に進む。
一方、水平スプライン51と鉛直上方スプラインが全て閉じているとはいえない場合には(ステップS415:NO)、続いて、水平スプライン51と鉛直下方スプラインとが全て閉じているか否かが判断される(ステップS417)。この結果、水平スプライン51と鉛直下方スプラインとが全て閉じていると判断される場合には(ステップS417:YES)、液溜まり部分25が存在すると判定されて(ステップS418)、ステップS419に進む。一方、水平スプライン51と鉛直下方スプラインとが全て閉じているとはいえない場合には(ステップS417:NO)、そのままステップS419に進む。
次いで、ワーク10の3次元データが存在する全ての範囲で鉛直方向の基準位置の設置を完了するまで(ステップS419:YES)、鉛直方向の基準位置が順次に移動され(ステップS420)、ステップS404に戻り、移動後の基準位置において新たに水平スプラインが生成される。
以上のように、エアポケット部分24の検出処理と液溜まり部分25の検出処理とを同時並行して実行することもできる。
(第2変形例)
次に、本実施の形態の塗布不良検出装置の第2変形例について説明する。
上記の第1の実施の形態の塗布不良検出装置100による処理について図8のフローチャートを用いて説明したが、本発明の塗布不良検出装置は、この場合に限られない。
図8のフローチャートでは、既存のハンガーの中から使用するハンガーを選択する場合が示された。しかしながら、既存のハンガーに使用可能なハンガーがない場合にも、以下のように、本発明の塗布不良検出装置を適用することができる。
図20は、第2変形例における塗布不良検出装置の全体的な処理内容を示すフローチャートである。
図20に示されるフローチャートは、図8のフローチャートにおけるハンガーの選択処理(図8のステップS103)が省略され、代わりにハンガー形状の入力を受け付ける処理(図18のステップS504)が挿入されている。このステップS504の処理においては、複数箇所でワーク10をハンガー30で掛止する場合には、吊り位置の高さの差が設定される。
また、図20に示されるフローチャートは、図8のフローチャートにおける、他のハンガー30を選択する処理(図8のステップS110)に代えて、他の吊り位置を選択する処理(ステップS510)が挿入されている。
なお、以上の点以外の処理は、図8のフローチャートの場合と同様であるので、説明を省略する。
図20に示されるとおり、操作部150を用いて新たなハンガー形状の入力を受け付けた上で処理することができる。また、吊り位置の候補が複数存在する場合には、吊り位置を適宜に変更した上で塗布不良判定処理を実行し、検討を加えることができる。
(第3変形例)
次に、本実施の形態の塗布不良検出装置の第3変形例について説明する。上記の説明では、ワーク10の重心位置を算出し、重心位置と吊り位置に基づいて、ワーク10を塗料中に浸漬する際のワーク10の姿勢が設定される場合が示された。
しかしながら、本発明の塗布不良検出装置は、この場合に限れず、ワークの姿勢(角度)を適宜に変更し、変更されたワークの姿勢で塗料に浸漬した場合におけるエアポケット部分24および液溜まり部分25を検出することができる。
図21は、第3変形例における塗布不良検出装置の全体的な処理内容を示すフローチャートである。
ステップS601およびステップS602の処理は、図8のステップS101およびステップS102の処理と同様であるので、詳しい説明を省略する。
次いで、ワークの初期角度、終了角度、および回転幅が入力され、設定される(ステップS603)。まずは、入力された初期角度に基づいて、塗料への浸漬時のワーク姿勢(角度)が設定される。次いで、塗料槽20に収まるか否かが判断される(ステップS604)。ワーク10が塗料槽20に収まる場合には(ステップS604:YES)、続いて、初期角度に基づいてワーク姿勢が設定された状態で、塗布不良判定処理が実行される(ステップ605)。すなわち、エアポケット部分24および液溜まり部分25が検出される。
判定結果が良好である場合には(ステップS606:YES)、処理が完了する。一方、判定結果が良好でない場合には(ステップS606:NO)、ステップS607の処理に進む。
また、塗料槽20に収まらない場合にも(ステップS604:NO)、ステップS607の処理に進む。
次いで、終了角度となるまで(ステップS607:YES)、ワーク(実際には、ワークの3次元データに対応するモデル)を液面に対して相対的に回転して、ワーク姿勢を新たに設定した上で、さらにステップS604の処理に戻り、塗布不良判定処理が実行される(ステップ605)。
このように、ワーク10の姿勢(角度)を適宜に変更し、変更されたワークの姿勢で塗料に浸漬した場合におけるエアポケット部分24および液溜まり部分25を検出し、解析を加えることもできる。
第3変形例の処理では、従来の技術と同様に、ワーク姿勢は利用者の入力に基づいて設定されるが、この第3変形例の処理によっても、上述したように、処理時間の短縮化および計算の単純化が可能となり、エアポケット部分24のみならず、液溜まり部分25についても検出することができるという効果は、依然として達成することができる。
以上のように、本発明の好適な実施の形態およびその変形例について説明したが、本発明は、これらの場合に限定されるものではなく、当業者によって種々の省略、追加、および変形が可能であることは言うまでもない。
上述したとおり、エアポケット部分の検出処理と液溜まり部分の検出処理の双方を実行することが望ましいが、どちらか一方の処理を実行する場合にも、本発明を適用することができ、この場合も、処理時間の短縮化および計算の単純化の観点からは有益である。
上記の説明では、プロセッサ170がコンピュータプログラムを実行することによって、重心算出部、姿勢設定部、スプライン生成部、および不良判定部として機能する場合を説明したが、本発明は、この場合に限られず、これらの構成の少なくとも一部を専用ICなどのハードウェアを用いて実現してもよい。
検出されるエアポケットの概要を模式的に示す図である。 検出される液溜まりの一例を模式的に示す図である。 ワークの一例を示す図である。 ハンガーの一例を示す図である。 塗装装置全体の概略構成を示す図である。 ワーク10が塗料槽20に浸漬された状態の一例を示す 本実施の形態の塗布不良検出装置100の概略構成を示すブロック図である。 図7の塗布不良検出装置100における全体的な処理内容を示すフローチャートである。 図8の塗布不良判定処理の内容の一例を示すフローチャートである。 図9に後続するフローチャートである。 図10に後続するフローチャートである。 図11に後続するフローチャートである。 ワーク10の鉛直方向が決定された状態の一例を示す図である。 水平スプラインを生成した状態の一例を示す図である。 複数の第1鉛直上方スプラインおよび複数の第2鉛直上方スプラインが生成された状態の一例を示す図である。 水平スプラインと鉛直上方スプラインが全て閉じている場合の一例を示す図である。 図10において、スプラインが閉じているか否かについての判定処理についての一例を示すフローチャートである。 図8の塗布不良判定処理の他の例に対応する第1変形例のフローチャートである。 図18に後続するフローチャートである。 第2変形例における塗布不良検出装置の全体的な処理内容を示すフローチャートである。 第3変形例における塗布不良検出装置の全体的な処理内容を示すフローチャートである。
符号の説明
10 ワーク
20 塗料槽
21 塗料(液)
24 エアポケット部分、
25 液溜まり部分、
30 ハンガー、
31,32 ワーク側掛止部、
33 搬送機構側掛止部、
40 搬送機構
51 水平スプライン、
52 第1鉛直上方スプライン、
53 第2鉛直上方スプライン、
100 塗布不良検出装置
110 RAM、
120 ROM、
130 インタフェース、
140 ディスプレイ、
150 操作部、
160 ハードディスク、
161 3次元CADデータ格納部、
162 ペイント槽データベース、
163 ハンガーデータベース
170 プロセッサ。

Claims (14)

  1. ワークの3次元データに基づいて、ワークを液中に浸漬する処理での液の塗布不良の発生を検出する塗布不良検出装置であって、
    ワークを液中に浸漬する際のワークの姿勢を設定する設定手段と、
    前記設定された姿勢に基づいて、鉛直方向に沿って基準位置をワークの液塗布不良の検出対象の全範囲にわたって複数の位置に設定可能であって、当該基準位置において水平方向のワーク断面に沿う水平スプラインを前記3次元データから生成する水平スプライン生成手段と、
    互いに離間された鉛直方向のワーク断面に沿って前記水平スプラインを基準として鉛直上方に向かう複数の鉛直上方スプラインを前記3次元データから生成する鉛直上方スプライン生成手段と、
    少なくとも一つの前記基準位置において生成された前記水平スプラインと当該水平スプラインを基準とした前記複数の鉛直上方スプラインが全て閉じている場合には、前記ワークに前記液が付着しないまま維持されるエアポケット部分が存在すると判定する一方、前記基準位置において生成された前記水平スプラインと当該水平スプラインを基準とした前記複数の鉛直上方スプラインとが閉じていないものが前記複数の位置の全ての前記基準位置において存在する場合には、前記ワークに前記エアポケット部分が存在しないと判定する、エアポケット判定手段と、を有することを特徴とする塗布不良検出装置。
  2. 前記鉛直上方スプラインは、第1の方向に互いに離間されたワーク断面に沿って鉛直上方に向かう複数の第1鉛直上方スプラインと、前記第1の方向と直交する第2の方向に互いに離間されたワーク断面に沿って鉛直上方に向かう複数の第2鉛直上方スプラインと、を含むことを特徴とする請求項1に記載の塗布不良検出装置。
  3. 前記エアポケット判定手段は、
    前記水平スプラインによって張られる第1面と、前記複数の鉛直上方スプラインによって張られる第2面と、を形成するエアポケット判定用の面形成手段と、
    前記エアポケット判定用の面形成手段によって形成された前記第1面と前記第2面とによってソリッド部品が構成できるか否かを判断するエアポケット用判断手段と、を有し、
    前記第1面と前記第2面とによってソリッド部品が構成できる場合には、前記エアポケット部分が存在すると判定することを特徴とする請求項1または2に記載の塗布不良検出装置。
  4. さらに、互いに離間された鉛直方向のワーク断面に沿って前記水平スプラインを基準として鉛直下方に向かう複数の鉛直下方スプラインを前記3次元データから生成する鉛直下方スプライン生成手段と、
    少なくとも一つの前記基準位置において生成された前記水平スプラインと当該水平スプラインを基準とした前記複数の鉛直下方スプラインとが全て閉じている場合には、前記ワークを液中から引き上げた際に前記液が溜まったまま維持される液溜まり部分が存在すると判定する一方、前記基準位置において生成された前記水平スプラインと当該水平スプラインを基準とした前記複数の鉛直下方スプラインとが閉じていないものが前記複数の位置の全ての前記基準位置において存在する場合には、前記ワークに前記液溜まり部分が存在しないと判定する、液溜まり判定手段と、を有することを特徴とする請求項1に記載の塗布不良検出装置。
  5. 前記鉛直下方スプラインは、第1の方向に互いに離間されたワーク断面に沿って鉛直下方に向かう複数の第1鉛直下方スプラインと、前記第1の方向と直交する第2の方向に互いに離間されたワーク断面に沿って鉛直下方に向かう複数の第2鉛直下方スプラインと、を含むことを特徴とする請求項4に記載の塗布不良検出装置。
  6. 前記液溜まり判定手段は、
    前記水平スプラインによって張られる第1面と、前記複数の鉛直下方スプラインによって張られる第2面と、を形成する液溜まり判定用の面形成手段と、
    前記液溜まり判定用の面形成手段によって形成された前記第1面と前記第2面とによってソリッド部品が構成できるか否かを判断する液溜まり用判断手段と、を有し、
    前記液溜まり判定用の面形成手段によって形成された前記第1面と前記第2面とによってソリッド部品が構成できる場合には、前記液溜まり部分が存在すると判定することを特徴とする請求項4に記載の塗布不良検出装置。
  7. さらに、前記3次元データに基づいて、ワークの重心を求める重心算出手段とを有し、
    前記設定手段は、ワークを吊り下げて液中に浸漬する際の吊り位置と前記重心とに基づいて、前記ワークの姿勢を設定することを特徴とする請求項1〜6のいずれか一つに記載の塗布不良検出装置。
  8. 前記液は塗料であることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一つに記載の塗布不良検出装置。
  9. ワークの3次元データに基づいて、ワークを液中に浸漬する処理での液の塗布不良の発生を検出する塗布不良検出装置であって、
    ワークを液中に浸漬する際のワークの姿勢を設定する設定手段と、
    前記設定された姿勢に基づいて、鉛直方向に沿って基準位置をワークの液塗布不良の検出対象の全範囲にわたって複数の位置に設定可能であって、当該基準位置において水平方向のワーク断面に沿う水平スプラインを前記3次元データから生成する水平スプライン生成手段と、
    互いに離間された鉛直方向のワーク断面に沿って前記水平スプラインを基準として鉛直下方に向かう複数の鉛直下方スプラインを前記3次元データから生成する鉛直下方スプライン生成手段と、
    少なくとも一つの前記基準位置において生成された前記水平スプラインと当該水平スプラインを基準とした前記複数の鉛直下方スプラインが全て閉じている場合には、前記ワークを液中から引き上げた際に前記液が溜まったまま維持される液溜まり部分が存在すると判定する一方、前記基準位置において生成された前記水平スプラインと当該水平スプラインを基準とした前記複数の鉛直下方スプラインとが閉じていないものが前記複数の位置の全ての前記基準位置において存在する場合には、前記ワークに前記液溜まり部分が存在しないと判定する、液溜まり判定手段と、を有することを特徴とする塗布不良検出装置。
  10. ワークの3次元データに基づいて、ワークを液中に浸漬する処理での液の塗布不良の発生を検出する塗布不良検出方法であって、
    ワークを液中に浸漬する際のワークの姿勢を設定する段階と、
    前記設定された姿勢に基づいて、ワークの液塗布不良の検出対象の全範囲にわたって鉛直方向に沿って複数の位置に設定可能な基準位置において、水平方向のワーク断面に沿う水平スプラインを前記3次元データから生成する段階と、
    互いに離間された鉛直方向のワーク断面に沿って前記水平スプラインを基準として鉛直上方に向かう複数の鉛直上方スプラインを前記3次元データから生成する段階と、
    少なくとも一つの前記基準位置において生成された前記水平スプラインと当該水平スプラインを基準とした前記複数の鉛直上方スプラインが全て閉じている場合には、前記ワークに前記液が付着しないまま維持されるエアポケット部分が存在すると判定する一方、前記基準位置において生成された前記水平スプラインと当該水平スプラインを基準とした前記複数の鉛直上方スプラインとが閉じていないものが前記複数の位置の全ての前記基準位置において存在する場合には、前記ワークに前記エアポケット部分が存在しないと判定する段階と、を有することを特徴とする塗布不良検出方法。
  11. さらに、互いに離間された鉛直方向のワーク断面に沿って前記水平スプラインを基準として鉛直下方に向かう複数の鉛直下方スプラインを前記3次元データから生成する段階と、
    少なくとも一つの前記基準位置において生成された前記水平スプラインと当該水平スプラインを基準とした前記複数の鉛直下方スプラインとが全て閉じている場合には、前記ワークを液中から引き上げた際に前記液が溜まったまま維持される液溜まり部分が存在すると判定する一方、前記基準位置において生成された前記水平スプラインと当該水平スプラインを基準とした前記複数の鉛直下方スプラインとが閉じていないものが前記複数の位置の全ての前記基準位置において存在する場合には、前記ワークに前記液溜まり部分が存在しないと判定する段階と、を有することを特徴とする請求項10に記載の塗布不良検出方法。
  12. ワークの3次元データに基づいて、ワークを液中に浸漬する処理での液の塗布不良の発生を検出する塗布不良検出方法であって、
    ワークを液中に浸漬する際のワークの姿勢を設定する段階と、
    前記設定された姿勢に基づいて、ワークの液塗布不良の検出対象の全範囲にわたって鉛直方向に沿って複数の位置に設定可能な基準位置において、水平方向のワーク断面に沿う水平スプラインを前記3次元データから生成する段階と、
    互いに離間された鉛直方向のワーク断面に沿って前記水平スプラインを基準として鉛直下方に向かう複数の鉛直下方スプラインを前記3次元データから生成する段階と、
    少なくとも一つの前記基準位置において生成された前記水平スプラインと当該水平スプラインを基準とした前記複数の鉛直下方スプラインが全て閉じている場合には、前記ワークを液中から引き上げた際に前記液が溜まったまま維持される液溜まり部分が存在すると判定する一方、前記基準位置において生成された前記水平スプラインと当該水平スプラインを基準とした前記複数の鉛直下方スプラインとが閉じていないものが前記複数の位置の全ての前記基準位置において存在する場合には、前記ワークに前記液溜まり部分が存在しないと判定する段階と、を有することを特徴とする塗布不良検出方法。
  13. さらに、前記3次元データに基づいて、ワークの重心を求める段階を有し、
    前記ワークの姿勢を設定する段階は、ワークを吊り下げて液中に浸漬する際の吊り位置と前記重心とに基づいて、前記ワークの姿勢を設定することを特徴とする請求項10〜12のいずれか一つに記載の塗布不良検出方法。
  14. 前記液は塗料であることを特徴とする請求項10〜13のいずれか一つに記載の塗布不良検出方法。
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