JP4668481B2 - 時計 - Google Patents

時計 Download PDF

Info

Publication number
JP4668481B2
JP4668481B2 JP2001266599A JP2001266599A JP4668481B2 JP 4668481 B2 JP4668481 B2 JP 4668481B2 JP 2001266599 A JP2001266599 A JP 2001266599A JP 2001266599 A JP2001266599 A JP 2001266599A JP 4668481 B2 JP4668481 B2 JP 4668481B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rotating plate
plate
timepiece
case
bezel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2001266599A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2003075556A (ja
Inventor
淳輔 炊江
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Citizen Holdings Co Ltd
Citizen Watch Co Ltd
Original Assignee
Citizen Holdings Co Ltd
Citizen Watch Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Citizen Holdings Co Ltd, Citizen Watch Co Ltd filed Critical Citizen Holdings Co Ltd
Priority to JP2001266599A priority Critical patent/JP4668481B2/ja
Publication of JP2003075556A publication Critical patent/JP2003075556A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4668481B2 publication Critical patent/JP4668481B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Electric Clocks (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、風防の内側に、風防を通して見えるように、回転可能に保持された回転板を備えた時計に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の時計101としては、実用新案登録公報第2516566号に記載された構造が知られている。この構造を図9に示す。
図9において、この時計101は、風防102と、ケース103と、裏蓋104と、ムーブメント105と、リューズ106と、歯車107と、固定板108と、回転板109と、から構成されている。
【0003】
詳しくは、ケース103の内側の上方には、切欠部103aが形成される。ケース103の切欠部103aには、風防102が配設される。ここで上下方向とは図9の上下方向を示す。ケース103には、貫通孔103bが備えられる。貫通孔103bには、パイプ110を介して、リューズ106が配設される。リューズ106とパイプ110の間には、防水パッキン111が配設される。
【0004】
防水パッキン111により、リューズ106とパイプ110の間は防水が確保される。リューズ106のケース103の内側に位置する端部には、歯車107が配設される。歯車107に備えられたネジ113が、リューズ106に螺合される。リューズ106と歯車107を螺合させると、リューズ106を回転させれば、歯車107を回転させることができる。
【0005】
ケース103の内側には、中程に内側に突出した段部103cが形成される。ケース103の下方には、裏蓋104が配設される。裏蓋104の上方には、バネ部114を介してムーブメント105が配設される。ムーブメント105の上方には、文字板115が配設される。ムーブメント105とケース103の間には、固定板108が配設される。
【0006】
固定板108の上面には、内側に傾斜した傾斜面108aが備えられる。固定板108の上方には、内側に突出するように第1フランジ部108bが形成される。固定板108の上方には、外側に外側凹部108cが形成される。固定板108の下方には、外側に突出するように第2フランジ部108dが形成される。
【0007】
第1フランジ部108bの下面と、文字板115の上面が当接する。第2フランジ部108dの上面と、ケース103の段部103cの下面が当接する。裏蓋104の上方に配設されたバネ部114の弾性力により、固定板108はケース103の段部103cと、文字板115との間に挟持される。固定板108とケース103の間は、部分的な凹部、凸部の構成で係合(図示せず)され、回転方向に位置決めされている。
【0008】
ケース103の段部103cの上方には、回転板109が配設される。回転板109の上面には、内側に傾斜した傾斜面109aが備えられる。回転板109の下方には、歯車部109bが備えられる。歯車部109bは、歯車107と係合するように配設される。回転板109の上方には、外側に切欠部109cが形成される。切欠部109cには、弾性板バネ116が配設される。
【0009】
回転板109の上方には、目隠板117が配設される。目隠板117は、風防102と、ケース103の切欠部103aの下面に挟まれるように配置される。目隠板117は、回転板109の切欠部109cを覆うように配置される。弾性バネ116が、目隠板117の下面を弾性力で押すと、回転板109が、ケース103の段部103cの上面側に付勢される。回転板109が、ケース103の段部103cの上面側に付勢されると、回転板109の上下方向のガタがなくなる。
【0010】
回転板109の上方には、内側に内側凸部109dが形成される。内側凸部109dは、固定板108の外側凹部108cに隙間を持って嵌合する。内側凸部109dと外側凹部108cが嵌合することで、時計101は、回転板109と固定板108との隙間を隠すことができる。固定板108の傾斜面108aと、回転板109の傾斜面109aは、その表面がほぼ同一平面上に配置される。文字板115の上方には、針118が配置される。
【0011】
このような構造により、時計101の携帯者が、リューズ106を指で回すと、歯車107が回る。歯車107が回ると、歯車107に係合している歯車部109bを備えた回転板109が回転する。回転板109と固定板108に所定の目盛をふることで、ワールドタイムや円形計算尺を構成することが可能となる特徴がある。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の時計には下記のような問題がある。
(1)時計の携帯者が、回転板を回すためにはリューズを回さなければならない。リューズの外径が小さいため、時計の携帯者が、リューズを指で回すのが困難である。
(2)時計の携帯者が、回転板を回すためのリューズが、針合わせ(時刻合わせ)用のリューズとは別に時計に必要である。
【0013】
本発明の目的は、前記問題を解決した以下のような時計を提供することである。
(1)時計の携帯者が、回転板を容易に回転させることができる時計を提供すること。
(2)時計の携帯者が、回転板を回すためのリューズが不用の時計を提供すること。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明の請求項1は、「外装を構成するベゼルは、回転板の一部を露出するとともに、操作者が操作可能な広さに開口された操作開口部を有しており、回転板の一部がベゼルの外縁よりも内側に位置するように操作開口部に配置されていること」を特徴とする。
【0015】
この請求項1の構成により、携帯者が回転可能に保持された回転板の、外装の外部に露出している回転板の一部分を、指等により回転させることができる。よって、リューズの外径と比べて、回転板の外径は大きくすることができるため、時計の携帯者が、容易に回転板を回転させることができる。また、時計の携帯者が、回転板を回すためのリューズが不用の時計を提供することができる。
【0016】
本発明の請求項2は、
「回転板が不用意に回転しないように保持する、保持手段を備えたこと」
を特徴とする。
この請求項2の構成により、保持手段を設定することで、回転板が不用意に回転しない。また、保持手段を解除することで、携帯者は回転板を回転させることができる。
【0017】
本発明の請求項3は、「外装がケースとベゼルを有し、保持手段は回転板とベゼルの間と、回転板とケースの間に設けた防水パッキンであること」を特徴とする。この請求項3の構成により、回転板と外装との間の防水が確保できる。
【0018】
本発明の請求項4は、「回転板の下側に文字板を有しており、回転板に覆われた文字板を目視可能なように回転板の一部に貫通窓を設けたこと」を特徴とする。この請求項4の構成により、本発明の時計は、回転板に覆われた一部分を携帯者に目視させることができる。
【0019】
本発明の請求項5は、「保持手段は外装に設けた係合部材と、係合部材と係合するように回転板に設けた係合部とからなること」を特徴とする。
【0020】
本発明の請求項6は、「保持手段は回転板に設けた係合部材と、係合部材と係合するように外装に設けた係合部とからなること」を特徴とする。この請求項5、6の構成により、本発明の時計は、係合部材が係合部に係合することで、回転板が不用意に回転しない。また、係合部材と係合部の係合を解除することで、携帯者は回転板を回転させることができる。
【0021】
本発明の請求項7は、「係合部材が弾性部材で構成されており、前記係合部は前記弾性部材が係合する凹部であること」を特徴とする。この請求項7の構成により、弾性部材が凹部形状に係合することで、回転板が不用意に回転しない。また、弾性部材と凹部形状の係合を解除することで、携帯者は回転板を回転させることができる。
【0022】
本発明の請求項8は、「前記弾性部材がボールプランジャーであること」を特徴とする。
【0023】
本発明の請求項9は、「前記弾性部材が板バネであること」を特徴とする。この請求項8,9の構成により、本発明の時計は、簡単な構造で弾性部材を提供することができる。
【0024】
本発明の請求項10は、「前記保持手段が前記回転板の回転方向を規制するラチェットバネであること」を特徴とする。この請求項10の構成により、本発明の時計は、ラチェットバネを設定することで、回転板が一方の方向に回転できるが、他方の方向には回転できないように回転板の回転方向を規制することができる。
【0029】
本発明の請求項11は、「前記貫通窓に透過部材を備えたこと」を特徴とする。この請求項11の構成により、本発明の時計は、たとえば、透過部材に着色部材を使用することができる。透過部材に着色部材を使用することで、透過部材を通して目視できる部分を色付きに見せることができる。
【0030】
また、本発明の時計は、たとえば、透過部材に印刷を施すことができる。透過部材に目盛を印刷すると、透過部材を通して携帯者が、目視できる部分の計測機能を持たせることもできる。透過部材に図柄やキャラクターを印刷すると、透過部材を通して携帯者が、目視できる部分に装飾性を付与することができる。
もちろん本発明の時計は、透過部材に、着色と印刷を合わせて施すこともできる。
【0033】
本発明の請求項12は、「透過部材が中凸形状からなること」を特徴とする。この請求項12構成により、本発明の時計は、透過部材の中凸形状が奏するレンズ効果により、回転板に覆われた部分を、大きく目視させることができる。
【0035】
以下図面を用いて本発明の実施の形態1を説明する。
図1は本発明の時計の実施の形態1の組立断面図、
図2は本発明の時計の実施の形態1の分解図、
図3は本発明の時計の実施の形態1の部分斜視図である。
【0036】
本発明の時計1は、風防10と、ベゼル20と、回転板30と、ケース40と、裏蓋50と、中枠60と、文字板70と、ムーブメント80を備える。回転板30は、風防10の内側に、風防10を通して見えるように、回転可能に保持されている。回転板30の一部が、外装であるベゼル20と、ケース40の間から外部に露出する。ここで外装とは、ムーブメント80を除く、時計を構成する構成部品のことをいう。
【0037】
詳しくは、風防10の下には、ベゼル20が配置される。ここで上下方向とは、図1、図2、図3における上下方向を示す。
ベゼル20の下方には、ケース40が配置される。ベゼル20とケース40の間には、回転板30が配置される。ケース40の下方には、裏蓋50が配置される。裏蓋50の上方には、ムーブメント80が配置される。ムーブメント80には、その外周に配置された中枠60により、ケース40に支持される。ムーブメント80上方には、文字板70が回転板30に覆われるように配置される。文字板70の上方には、針81が配置される。
【0038】
ベゼル20の内周部上方には、段部として形成された風防固定部20aが形成される。風防固定部20aには、パッキン82を介して、風防10が配置される。ベゼル20の風防固定部20aの内側には、下方に向かって傾斜面20bが形成される。ベゼル20の下面には、回転板30を収納する周状の溝部20cが備えられる。
【0039】
ベゼル20の上面の外周部には、操作開口部20dが備えられる。操作開口部20dは、ベゼル20の溝部20cに収納された回転板30が、外方に露出するように形成される。操作開口部20dは、溝部20cから露出した回転板30を、携帯者の指等により回転操作可能な形状及び広さに開口される。操作開口部20dは、ベゼル20の外方より、溝部20cに達するように、ベゼル20の外周部を部分的に切り欠いて形成される。
2つの操作開口部20dが相対して設けられていたほうが、携帯者が回転板30を指でつかみ易くなるので好ましいが、少なくとも1つあれば良い。
【0040】
回転板30は、その中央に貫通窓30aが備えられた、略リング状に形成される。回転板30に備えられた貫通窓30aより、回転板30の下方に配置された文字板70の上面が、目視可能になる。回転板30に備えられた貫通窓30aが、回転板30に覆われた部分が目視可能な目視手段を構成する。これにより、携帯者は、簡単な構造で回転板30に覆われた部分を貫通窓30aを通して目視できる。
【0041】
回転板30の外周部には、上方に向かって周状に突出する壁部30bが形成される。回転板30の内周部には、下方に向かって周状に突出する凸部30cが形成される。回転板30の内周部には、上方に向かって周状に突出する突部30dが形成される。回転板30の突部30dの内側には、下方に向かって傾斜面30eが形成される。ベゼル20の傾斜面20bと、回転板30の傾斜面30eは略同一平面上に形成される。
【0042】
ケース40には、上面内側に段部40aが備えられる。ケース40の段部40aの内側には、内側に周状に突出する突出部40bが備えられる。ベゼル20の溝部20cと、ケース40の段部40aとで形成された空間には、回転板30の外周部分が、回転可能に収納される。
【0043】
回転板30とベゼル20との間に、防水パッキン83が備えられる。詳しくは、回転板30がベゼル20の溝部20cに収納された際に、回転板30の内側に位置する、ベゼル20の溝部20cの下端に、周状の防水パッキン溝20eが備えられる。ベゼル20の溝部20cに備えられた防水パッキン溝20eには、防水パッキン83が配置される。防水パッキン83が、回転板30とベゼル20との間の防水手段を構成する。この構成により、本発明の時計1は、簡単な構造で、回転板30とベゼル20との間の防水が確保される。
【0044】
回転板30とケース40との間には、防水パッキン84が備えられる。詳しくは、ケース40の段部40aの上方には、周状の防水パッキン溝40cが備えられる。段部40aに備えられた防水パッキン溝40cには、防水パッキン84が配置される。防水パッキン84が、回転板30とケース40との間の防水手段を構成する。この構成により、本発明の時計1は、簡単な構造で回転板30とベゼル20との間の防水が確保される。
【0045】
本発明の時計1は、回転板30とベゼル20との間に、防水パッキン83が備えられることにより、回転板30とベゼル20との間に摩擦力が発生する。回転板30とケース40との間に、防水パッキン84が備えられることにより、回転板30とケース40との間に摩擦力が発生する。防水パッキン83と防水パッキン84が、回転板30が不用意に回転しないように保持する、保持手段を構成する。
【0046】
この構成により、本発明の時計1は、回転板30が不用意に回転しない。また、保持手段を解除することで、回転板30を回転させることができる。保持手段は、回転板30を回転板30とベゼル20との間の摩擦力と、回転板30とケース40との間の摩擦力を合わせた以上の力で携帯者が回すことにより、解除できる。
【0047】
回転板30の壁部30bの上方には、外側に向かって周状に突出するように形成された操作凸部30fが形成される。回転板30の操作凸部30fには、その表面に凹凸形状30gが備えられる。凹凸形状30gは、回転板30の壁部30bの上面に亘って形成されていてもかまわない。この構成により、携帯者の指先が回転板30に掛かり易くなり、回転板30の回転操作性が良くなる。
【0048】
また、本発明の時計1は、ベゼル20の傾斜面20bと、回転板30の傾斜面30eとに目盛りをふることで、計算尺としての機能を時計に持たせることも可能である。
さらに、本発明の時計1は、ベゼル20の傾斜面20bと、回転板30の傾斜面30eを、略同一平面上に形成することで、目盛の読み取り誤差を少なくすることができる。
【0049】
文字板70の外周部の上面が、ケース40の突出部40bの下面に当接する。文字板70は、ムーブメント80の上面と、ケース40の突出部40bの下面との間に挟持されるように保持される。文字板70の上面と、回転板30の凸部30cの下面との間には、隙間があることが望ましい。文字板70の上面と回転板30の凸部30cの下面との間に隙間があれば、携帯者が、回転板30をスムーズに回転させることができる。
【0050】
ベゼル20は、ケース40の下方より挿入され、ベゼル20に螺合されるネジ85により、ケース40に固定される。このようにベゼル20を下方よりケース40に固定することで、ベゼル20の上方からネジ85が見えないので好ましい。もちろんベゼル20の上方よりネジを挿入して、ネジをケース40に螺合しても、機能上の問題はない。
【0051】
以上の構成により、本発明の時計1は、回転板30を外装の外部から携帯者の指等により回転させることができる。リューズの外径と比べて、回転板30の外径は大きくすることができるため、携帯者が容易に回転板30を回転させることができる。
また、本発明は、携帯者が回転板30を回すためのリューズが不用の時計を提供することができる。
【0052】
(実施の形態2)
以下図面を用いて本発明の実施の形態2を説明する。ただしの本発明の実施の形態1と同じ部品には、本発明の実施の形態1と同じ符号を付けて説明は省略する。
図4は本発明の時計の実施の形態2の組立断面図、
図5は本発明の時計の実施の形態2の上平面図である。
【0053】
本発明の時計2と、本発明の実施の形態1との構造上の違いは、ケース41と回転板31のみである。説明はケース41と回転板31の形状だけにとどめる。
【0054】
ケース41の上面内側には、本発明の実施の形態1と同様に段部41aが備えられる。ケース41の段部41aには、上面側より有底の孔41bが備えられる。有底の孔41bには、弾性部材であるボールプランジャー86が備えられる。ボールプランジャー86のボール部分が、ケース41の段部41aの上面よりも突出するように備えられる。ボールプランジャー86のボール部分が、上方に位置するように有底の孔41bに備えられる。ここで上下方向とは、図4における上下方向を示す。
【0055】
ケース41とボールプランジャー86との固定方法は、接着や溶接等その方法に制限はない。ケース41に備えられる孔41bおよび、ボールプランジャー86は、少なくとも1つ備えられてあれば良い。ケース41の段部41aに、ボールプランジャー86が備えられる以外のケース41の構造は、本発明の実施の形態1と同様であるため、説明は省略する。
【0056】
回転板31は、その一部に貫通窓31aが備えられた、略円板状に形成される。回転板31の下面には、文字板71に相対する面に、円柱状の凸部31bが形成される。
回転板31の貫通窓31aには、透過板87が配置される。回転板31の貫通窓31aに備えられた透過板87より、回転板31の下方に配置された文字板71の上面が、携帯者に目視可能になる。回転板31の貫通窓31aに備えられた透過板87が、回転板31に覆われた部分が目視可能な目視手段を構成する。これにより携帯者は、簡単な構造で回転板31に覆われた部分を目視することができる。
【0057】
透過板87が、貫通窓31aに備えられた、透過部材を構成する。透過板87は、透明、あるいは半透明なプラスチック材あるいはガラス材からなる。これにより時計2は、簡単な構造で貫通窓31aに、透過部材である通過板87を備えることができる。
【0058】
回転板31と透過板87は、互いに相対する段部を介して嵌合されている。詳しくは、回転板31の貫通窓31aの内側面に段部31cが備えられる。透過板87の外側面に段部87aが備えられる。回転板31の段部31cと、透過板87の段部87aは、互いに相対して嵌合可能な形状に形成される。
【0059】
回転板31の段部31cと、透過板87の段部87aを形成することで、組み立てる際に段部31cと、段部87a同士が当接するため、回転板31と、透過板87の上下方向の位置決めが容易になる。透過板87と回転板31は、接着等により固定される。
【0060】
図4には、平らな透過板87が配置されているが、透過板を中凸形状に形成(図示せず)してもかまわない。透過板87を中凸形状に形成(図示せず)することで、透過板87の中凸形状(図示せず)が奏するレンズ効果により、本発明の時計2は、目視可能部を大きく表出させることができる。
【0061】
本発明の時計2は、透過板87に、透明の部材を使用しても、色付きの部材を使用してもかまわない。透過板87の表裏表面には、印刷等を施してもかまわない。
【0062】
回転板31の外周部には、本発明の実施の形態1と同様に壁部31dと、操作凸部31eが形成される。壁部31dと操作凸部31eの作用と効果は、本発明の実施の形態1と同様であるため、説明は省略する。
【0063】
回転板31の下面には、ケース41に備えられたボールプランジャー86が係合される凹部形状からなる係合部31fが備えられる。回転板31に係合部31fが備えられる位置は、回転板31を回転させたときに、ケース41に備えられたボールプランジャー86の軸心の軌道上にある。回転板31を回転させて、ボールプランジャー86と係合部31fを係合させると、本発明の時計2は、回転板31を不用意に回転しないように保持することができる。
【0064】
反対に、携帯者は、ボールプランジャー86と、係合部31fの係合を解除すれば、回転板31を回転させることができる。ボールプランジャー86と係合部31fとの係合を解除するには、ボールプランジャー86が係合部31fを乗り越えるような力で、携帯者が回転板31を回転させれば良い。
【0065】
ケース41に備えられたボールプランジャー86が、弾性部材からなる係合部材を構成する。回転板31には、少なくとも1つの係合部31fが備えられてあれば良い。
回転板31に備えられた係合部31fと、ケース41に備えれられたボールプランジャー86が、回転板31が不用意に回転しないように保持する、保持手段を構成する。
【0066】
図4には、ボールプランジャー86が保持手段として構成されているが、本発明の時計2は、ボールプランジャー86の代わりに板バネ(図示せず)を使用しても、その作用と効果は変わらない。
【0067】
図5には、本発明の時計2を星座時計に利用したものを示す。
文字板71の上面全体には、星座が描かれている。回転板31には、回転板31の周長を12等分するように、12ヶ所の係合部31fが備えられる。1月から12月までの各月に対応した12ヶ所の位置で、回転板31の回転は保持手段によって規制される。1月から12月までの各月に対応した文字板71の星座を、貫通窓31aの通過板87を通して見ることができる。
本発明の時計2は、透過板87を中凸形状に形成(図示せず)することで、星座を大きく表出させることもできる。
【0068】
ケース41とベゼル21の固定方法は、本発明の実施の形態1と同様であるため、説明は省略する。
また、ベゼル21と回転板31との防水構造および、回転板31とケース41との防水構造も、本発明の実施の形態1と同様であるため、説明は省略する。
【0069】
(実施の形態3)
以下図面を用いて本発明の実施の形態3を説明する。ただし本発明の実施の形態1と同じ部品には、本発明の実施の形態1と同じ符号を付けて説明は省略する。
図6は本発明の時計の実施の形態3の組立断面図、
図7は本発明の時計の実施の形態3の上平面図である。
図8は本発明の時計の実施の形態3の別の上平面図である。
【0070】
本発明の時計3と、本発明の実施の形態1との構造上の違いは、ケース42と回転板32のみである。説明はケース42と回転板32の形状だけにとどめる。
【0071】
本発明の時計3のケース42には上面内側に、本発明の実施の形態1と同様に段部42aが備えられる。ケース42には、弾性部材である板バネ状のラチェットバネ88が備えられる。詳しくは、ケース42の段部42aには、ラチェットバネ88を収納するための周状の凹部42bが備えられる。
【0072】
ケース42の凹部42bには、有底の孔42cが備えられる。ラチェットバネ88の下面に突出するように備えられた係合部88aと、ケース42に備えられた孔42cが係合される。ラチェットバネ88の係合部88aと、ケース42の孔42cが係合されることで、ラチェットバネ88がケース42に対して固定される。
ここで上下方向とは、図6における上下方向を示す。
【0073】
ケース42とラチェットバネ88との固定方法は、これ以外に接着や溶接等その方法に制限はない。ケース42に備えられる孔42cおよび、ラチェットバネ88は、少なくとも1つ備えられてあれば良い。ケース42の段部42aにラチェットバネ88が備えられている以外のケース42の構造は、本発明の実施の形態1と同様であるため、説明は省略する。
【0074】
回転板32は、その一部に貫通窓32aが備えられた、略円板状に形成される。回転板32の下面には、文字板72に相対する面に円柱状の凸部32bが形成される。
回転板32に備えられた貫通窓32aが、回転板32に覆われた部分が目視可能な目視手段を構成する。これにより、携帯者は、簡単な構造で回転板32に覆われた部分を目視することができる。
【0075】
回転板32の外周部には、本発明の実施の形態1と同様に壁部32cと、操作凸部32dが形成される。壁部32cと操作凸部32dの作用と効果は、本発明の実施の形態1と同様であるため、説明は省略する。
【0076】
回転板32の下面には、ケース42に備えられたラチェットバネ88が係合される、凹凸形状からなる係合部32eが備えられる。回転板32に係合部32eが備えられる位置は、回転板32を回転させたときに、ケース42に備えられたラチェットバネ88の軌道上にある。ケース42に備えられたラチェットバネ88と、回転板32に備えられた係合部32eを係合させることで、携帯者は、回転板32が不用意に回転しないように保持することができる。
【0077】
本発明の時計3は、ラチェットバネ88と係合部32eが係合されると、ラチェットバネ88の特性により、回転板32が一方の方向に回転できるが、他方の方向には回転できないように、回転板32の回転方向を規制することができる。
反対に、ラチェットバネ88と係合部32eの係合を解除すれば、携帯者は、回転板32を回転させることができる。ラチェットバネ88と係合部32eとの係合を解除するには、ラチェットバネ88が係合部32eを乗り越えるような力で携帯者は、回転板32を回転させれば良い。
【0078】
ケース42に備えられたラチェットバネ88が、弾性部材からなる係合部材を構成する。回転板32に備えられた係合部32eが、ケース42に備えられたラチェットバネ88が係合される凹凸形状部を構成する。本発明の時計3は、回転板32に備えられた係合部32eと、ケース42に備えられたラチェットバネ88が、回転板32が不用意に回転しないように保持する、保持手段を構成する。合わせて、本発明の時計3は、回転板32に備えられた係合部32eと、ケース42に備えられたラチェットバネ88が、回転板32の回転方向を規制する規制手段を構成する。
【0079】
図6には、回転板32に係合部32eが備えられ、ケース42にラチェットバネ88が備えられた構造が示されているが、回転板32にラチェットバネ(図示せず)が備えられ、ケース42に係合部(図示せず)が備えられた構造であっても、その作用と効果はかわらない。
回転板32にラチェットバネ(図示せず)が備えられ、ケース42に係合部(図示せず)が備えられた構造についての説明は省略する。
【0080】
図7および図8には、本発明の時計3を時差修正時計に利用したものを示す。図7および図8の針81は、それぞれ時針81a、分針81b、秒針81cを示す。
本発明の時計3は、文字板72には、アラビア数字にて基準時間をあらわすの基準時字72aが表示されている。基準時字72aは、文字板72の上の回転板32の貫通孔32aより目視できる位置に表示される。回転板32には、ローマ数字にて時差時間をあらわす時差時字32fが表示されている。時差時字32fは、回転板32の上の風防10を通して目視できる位置に表示される。携帯者は、回転板32を文字板72に対して、時差時間分回すことで時差を調整することができる。
【0081】
図7は時差の無い状態を示している。詳しくは、基準時間と時差時間ともに、10時9分35秒を示している。図8は、基準時間に対して時差が3時間進んだ状態を示している。詳しくは、基準時間は10時9分35秒を示しており、時差時間は1時9分35秒を示している。
【0082】
ケース42とベゼル22の固定方法は、本発明の実施の形態1と同様であるため、説明は省略する。
また、本発明の時計3のベゼル22と回転板32との防水構造および、回転板32とケース42との防水構造も、本発明の実施の形態1と同様であるため、説明は省略する。
【0083】
【発明の効果】
本発明は、
(1)時計の携帯者が、回転板を容易に回転させることができる時計を提供することができる。
(2)時計の携帯者が、回転板を回すためのリューズが不用の時計を提供することができる。
の効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の組立断面図である。
【図2】本発明の時計の実施の形態1の分解図である。
【図3】本発明の時計の実施の形態1の部分斜視図である。
【図4】本発明の時計の実施の形態2の組立断面図である。
【図5】本発明の時計の実施の形態2の上平面図
【図6】本発明の時計の実施の形態3の組立断面図
【図7】本発明の時計の実施の形態3の上平面図
【図8】本発明の時計の実施の形態3の別の上平面図
【図9】従来構造の組立断面図である。
【符号の説明】
1、2、3、101 時計
10、102 風防
20、21 ベゼル
20a 風防固定部
20b、30e、108a、109a 傾斜面
20c 溝部
20d 操作開口部
20e、40c 防水パッキン溝
30、31、32、109 回転板
30a、31a、32a 貫通窓
30b、31d、32c 壁部
30c、31b、32b 凸部
30d 突部
30f、31e、32d 操作凸部
30g 凹凸形状
31c、40a、41a、42a、87a、103c 段部
31f、88a、32e 係合部
32f 時差時字
40、41、42、103 ケース
40b 突出部
41b、42c 孔
42b 凹部
50、104 裏蓋
60 中枠
70、71、72、115 文字板
72a 基準時字
80、105 ムーブメント
81、118 針
81a 時針
81b 分針
81c 秒針
82 パッキン
83、84、111 防水パッキン
85、113 ネジ
86 ボールプランジャー
87 透過板
88 ラチェットバネ
103a、109c 切欠部
103b 貫通孔
106 リューズ
107 歯車
108 固定板
110 パイプ
114 バネ部
108b 第1フランジ部
108c 外側凹部
108d 第2フランジ部
109b 歯車部
109c 内側凸部
116 弾性板バネ
117 目隠板

Claims (12)

  1. 外装における風防の内側に、前記風防を通して見えるように、回転可能に保持された回転板を備え、前記回転板の一部が前記外装の外部に露出した時計において、前記外装を構成するベゼルは、前記回転板の一部を露出するとともに、操作者が操作可能な広さに開口された操作開口部を有しており、前記回転板の一部が前記ベゼルの外縁よりも内側に位置するように前記操作開口部に配置されていることを特徴とする時計。
  2. 前記回転板が不用意に回転しないように保持する保持手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載の時計。
  3. 前記外装がケースと前記ベゼルを有し、前記保持手段は前記回転板と前記ベゼルの間と、前記回転板と前記ケースの間に設けた防水パッキンであることを特徴とする請求項2に記載の時計。
  4. 前記回転板の下側に文字板を有しており、前記回転板に覆われた前記文字板を目視可能なように前記回転板の一部に貫通窓を設けたことを特徴とする請求項1に記載の時計。
  5. 前記保持手段は前記外装に設けた係合部材と、前記係合部材と係合するように前記回転板に設けた係合部とからなることを特徴とする請求項2に記載の時計。
  6. 前記保持手段は前記回転板に設けた係合部材と、前記係合部材と係合するように前記外装に設けた係合部とからなることを特徴とする請求項2に記載の時計。
  7. 前記係合部材が弾性部材で構成されており、前記係合部は前記弾性部材が係合する凹部であることを特徴とする請求項5あるいは請求項6に記載の時計。
  8. 前記弾性部材がボールプランジャーであることを特徴とする請求項7に記載の時計。
  9. 前記弾性部材が板バネであることを特徴とする請求項7に記載の時計。
  10. 前記保持手段が前記回転板の回転方向を規制するラチェットバネであることを特徴とする請求項2に記載の時計。
  11. 前記貫通窓に透過部材を備えたことを特徴とする請求項4に記載の時計。
  12. 前記透過部材が中凸形状からなることを特徴とする請求項11に記載の時計。
JP2001266599A 2001-09-04 2001-09-04 時計 Expired - Fee Related JP4668481B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001266599A JP4668481B2 (ja) 2001-09-04 2001-09-04 時計

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001266599A JP4668481B2 (ja) 2001-09-04 2001-09-04 時計

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003075556A JP2003075556A (ja) 2003-03-12
JP4668481B2 true JP4668481B2 (ja) 2011-04-13

Family

ID=19092859

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001266599A Expired - Fee Related JP4668481B2 (ja) 2001-09-04 2001-09-04 時計

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4668481B2 (ja)

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4985171U (ja) * 1972-11-11 1974-07-24
JPS61127474U (ja) * 1985-01-29 1986-08-09
JPS6269180U (ja) * 1985-10-22 1987-04-30
JPH0259485U (ja) * 1988-10-21 1990-05-01
JPH0592779U (ja) * 1992-03-30 1993-12-17 セイコーエプソン株式会社 回転ベゼル装置

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4985171U (ja) * 1972-11-11 1974-07-24
JPS61127474U (ja) * 1985-01-29 1986-08-09
JPS6269180U (ja) * 1985-10-22 1987-04-30
JPH0259485U (ja) * 1988-10-21 1990-05-01
JPH0592779U (ja) * 1992-03-30 1993-12-17 セイコーエプソン株式会社 回転ベゼル装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2003075556A (ja) 2003-03-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7111978B2 (en) Timepiece with an interchangeable bezel
US7350969B2 (en) Watchcase with rotating cover-bezel
JP3753933B2 (ja) 腕時計
CA2913396C (en) Apparatus for horologe with removable and interchangeable face
US7559688B2 (en) Timepiece with two rotating bezels
US20090046542A1 (en) Crown protection device for wristwatch
JP2009524009A (ja) 回転するケースを有する時計
JP2020506403A (ja) リアベゼルにより胴内所定位置に保持されたカプセルを備える時計ケース
JP6291819B2 (ja) 回転ベゼル付時計
US6980488B2 (en) Device for winding and setting the time of a timepiece such as a date-watch including a date disc
JP4668481B2 (ja) 時計
WO1995000888A1 (fr) Montre et son mecanisme de commutation d'affichage
CN109964179B (zh) 时区指示器装置
JP7493072B1 (ja) 時計
EP4023100B1 (en) Reversible timepiece
JP2615840B2 (ja) 指針式世界時計
JPH0648459Y2 (ja) 時計における歯車の回転位置規制構造
JPH09101739A (ja) 学習用時計
JPH0228468Y2 (ja)
JP2023553864A (ja) 時計ムーブメントが所定時間帯内の時刻を表示することを可能にする表示装置
JPH0648458Y2 (ja) 指針式時計
JPH0648457Y2 (ja) 指針式時計
JPH0533991Y2 (ja)
JP2022080494A (ja) 時計
JPH0648456Y2 (ja) 指針式時計

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080522

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20080522

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100909

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100914

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101105

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110111

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110113

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140121

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4668481

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees