JP4665737B2 - 画像処理装置及びプログラム - Google Patents
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Description
手ぶれ補正を行う上で、画像フレームの全体動きベクトルを算出するためには、例えば、細分化した小さなブロック毎に算出した複数の動きベクトルを用いるようになっている。これにより、動く被写体成分などの手ぶれ成分以外の動き成分を排除した、画像フレームに最適な補正成分だけを算出するようになっている。
例えば、図17に示すように、滑り台201や空(背景)202のように、のっぺりとした部分(ブロック)は、動きベクトルがなかったり、実際の手ぶれ成分とは異なる動きベクトルを算出してしまう虞がある。
そこで、被写体の中で似たような特徴の絵柄が多数ある場合に、動きベクトルが誤って算出される虞があることを考慮して、動きベクトルの分類(選別)を行う装置が開発されている(例えば、特許文献1参照)。
また、画像フレームの特徴量の多さに基づいて、動きをトラッキングし易いブロックを選択する方法も提案されている。
ここで、特徴量は、例えば、線が交差する部分、模様を含む部分や物体の頂点などの画像として特徴を有する特徴点の所定領域における量を言うものである。この特徴量の算出方法は、画像データに対してフィルタ演算を行うのが一般的であるが、ここでは、Harrisオペレータを用いた方法を例示する。
一方、Harrisオペレータによる評価値の低いブロックは、特徴量が少なく動きベクトルの計算自体を誤り易いため、評価値を全く無視してブロックを選択することはできないといった問題もある。
動画像情報を構成する複数の画像フレーム(例えば、図2の画像フレームF等)のうち、少なくとも何れか一の画像フレームを構成する複数の画像ブロックから、特徴点として所定数の画像ブロック(例えば、図5の選択特徴点C等)を抽出する特徴点抽出手段(例えば、図1の対象ブロック選択部42等)と、
前記特徴点抽出手段により抽出された一の特徴点を中心とする所定範囲を指定する範囲指定手段(例えば、図1の対象ブロック選択部42等)と、
前記特徴点抽出手段により抽出された前記特徴点を前記一の画像フレームの前後のうちの何れか一方の画像フレームにて追跡して、前記一の画像フレームの全体動きベクトルを算出する全体動きベクトル算出手段(例えば、図1のぶれ量算出部44等)と、
前記全体動きベクトル算出手段により算出された前記全体動きベクトルに基づいて、前記動画像の手ぶれ補正を行う手ぶれ補正手段(例えば、図1の手ぶれ補正処理部4等)と、
を備える画像処理装置であって、
前記特徴点抽出手段は、前記範囲指定手段で指定された所定範囲からは既に抽出されている画像ブロックである中心の特徴点とは異なる他の特徴点の抽出を行わない(例えば、図7の第二の選択特徴点C2等)
ことを特徴としている。
前記特徴点抽出手段により抽出された前記一の画像フレームの前記特徴点の数が所定数に達しているか否かを判定する特徴点数判定手段(例えば、図1の対象ブロック選択部42等)を備え、
前記全体動きベクトル算出手段は、前記特徴点数判定手段により前記特徴点の数が所定数に達していないと判定された前記画像フレームからは前記全体動きベクトルの算出を行わないことを特徴としている。
前記全体動きベクトル算出手段は、
前記特徴点抽出手段により抽出された複数の前記特徴点の各々の動きベクトルを算出する動きベクトル算出手段(例えば、図1の動きベクトル検出部43等)と、
前記全体動きベクトルの算出に際して、前記動きベクトル算出手段により算出された前記複数の動きベクトルを小数点以下の値による票割れを考慮して集計する動きベクトル集計手段(例えば、図1のぶれ量算出部44等)と、を備えることを特徴としている。
画像処理を行うコンピュータに、
動画像情報を構成する複数の画像フレーム(例えば、図2の画像フレームF等)のうち、少なくとも何れか一の画像フレームを構成する複数の画像ブロックから、特徴点として所定数の画像ブロック(例えば、図5の選択特徴点C等)を抽出する機能と、
抽出された画像ブロックである一の特徴点を中心とする所定範囲を指定する機能と、
抽出された前記特徴点を前記一の画像フレームの前後のうちの何れか一方の画像フレームにて追跡して、前記一の画像フレームの全体動きベクトルを算出する機能と、
算出された前記全体動きベクトルに基づいて、前記動画像の手ぶれ補正を行う機能と、
を実現させるためのプログラムであって、
指定された所定範囲からは既に抽出されている画像ブロックである中心の特徴点とは異なる他の特徴点の抽出を行わない
ことを特徴としている。
ここで、図1は、本発明を適用した画像処理装置の一実施形態として例示する撮像装置100の要部構成を示すブロック図である。
なお、画像処理が施された画像フレームFは、画像メモリ3に送られて一時的に記憶されるようになっている。
なお、特徴量とは、例えば、線が交差する部分、模様を含む部分や物体の頂点などの画像として特徴を有する特徴点の所定領域における量を言うものとする。
ここで、図2及び図3は、評価値計算処理に係る画像フレームFを模式的に示した図であり、このうち、図3は、画像フレームFにおけるウインドウWの移動を模式的に表したものである。なお、図2並びに図4〜図7(後述)にあっては、各ウインドウW内の評価値を表す上で、模式的にウインドウWの中心点に相当する位置を評価点Pとして表すものとする。
即ち、評価値計算部41は、ウインドウWを左上隅部から1/2ウインドウ幅ずつ右に移動させながら、当該ウインドウW内のHarrisオペレータの評価値を順次計算していく(図3参照)。そして、ウインドウWが右端まで到達すると、評価値計算部41は、ウインドウWを左端に戻し、1/2ウインドウ下方に移動させて、上記と同様に右端までウインドウWを移動させながら評価値を計算する処理を行う。そして、評価値計算部41は、これらの処理をウインドウWが画像フレームFの右下隅部まで移動するまで行う。
ここで、図4〜図7は、ブロック選択処理に係る画像フレームFを模式的に示した図である。このうち、図5は、画像フレームFにて、評価値の最も高い評価点Pを第一の選択特徴点C1として選択した状態を表し、図6は、選択特徴点Cを中心とする非選択範囲Rを指定した状態を表し、図7は、非選択範囲R内の評価点Pを除いて第二の選択特徴点C2を選択した状態を表すものである。
また、対象ブロック選択部42は、選択した第一の選択特徴点C1を中心とする所定範囲(例えば、一辺が評価点P間の数倍程度からなる領域)を評価点Pの選択を行わない非選択範囲Rとして指定する(図6参照)。そして、対象ブロック選択部42は、非選択範囲R内の評価点Pを選択特徴点Cの選択対象から除く処理を行った後、残った評価点Pの中で評価値が最大である評価点P(例えば、上から6行目、左から14列目の評価点P等)を第二の選択特徴点C2として選択する(図7参照)。その後、第一の選択特徴点C1に対する処理と略同様の処理を順次繰り返して行う。
このように、対象ブロック選択部42は、特徴点抽出手段として、一の画像フレームFにて、抽出される一の選択特徴点Cを含む非選択範囲R内からは他の特徴点の抽出を行わないことによって、当該一の画像フレームF内から特定の被写体、特に、特徴量の多い動く被写体に偏ることなく選択特徴点Cを所定数抽出するようになっている。
ここで、選択特徴点Cの数が所定数に達したと判定されると、動きベクトル検出部43に移行して、当該動きベクトル検出部43にて、動きベクトル検出処理が行われる。
具体的には、動きベクトル検出部43は、例えば、現画像フレームにて、参照画像フレームの選択特徴点(ブロック)Cとの誤差が最小となるブロック(特徴点)を追跡して、当該ブロックの水平方向及び垂直方向の移動量を表すベクトルを動きベクトルとして検出するようになっている。
ここで、図8(a)及び図8(b)は、全体動きベクトル算出処理に係る複数の画像フレームF、…を模式的に示した図である。また、図9は、全体動きベクトル算出処理に係る動きベクトルの投票箱Bを模式的に示した図である。
なお、図8(a)及び図8(b)にあっては、全体動きベクトルを白抜きの矢印で表し、図8(b)にあっては、2分割された全体動きベクトルを破線で表す。また、複数の画像フレームF、…のうち、選択特徴点Cの数が所定数に達しているものには「○」を付し、所定数に達していないものには「×」を付すものとする。
具体的には、例えば、図9に示すように、一の選択特徴点Cの動きベクトルが(2,−1)であった場合には、この(2,−1)に加えて、その周囲の(1,−2)、(2,−2)、(3,−2)、(1,−1)、(3,−1)、(1,0)、(2,0)、(3,0)にも重複して投票する。そして、全ての選択特徴点Cについて、この投票を終えた時点で最も多い票を得た特徴量の値を当該画像フレームFの全体動きベクトルとするようになっている。これにより、動きベクトルの検出精度限界による誤動作を防止することができるようになっている。
つまり、動きベクトルの検出は、ピクセル単位で行うため、例えば、10個の動きベクトルが(0,1.5)に近い値を持っていた場合、これらは(0,1)と(0,2)に概ね5票ずつ投票されることとなる。ここで、仮に、同じ画像フレームFにて、例えば、6個の動きベクトルが(2,1)に近い値を持っていた場合、票の分散は生じず(2,1)に6票投票されることとなるため、実際には、(0,1.5)が10個あるため、この値に近い(0,1)若しくは(0,2)が全体動きベクトルとして選ばれるべきであるにも拘わらず、当該画像フレームFの代表ベクトル(全体動きベクトル)は、(2,1)となってしまう虞がある。
そこで、本実施形態にあっては、ぶれ量算出部44は、動きベクトル集計手段として、動きベクトルの近傍の投票箱Bに対しても重複して投票を行うことで、複数の特徴点の動きベクトルを小数点以下の値による票割れを考慮して集計することができることとなって、全体動きベクトルの誤検出を防止することができる。
そして、ぶれ量算出部44は、隣設画像フレームF1の全体動きベクトルの算出を上記と同様に投票箱Bによる重複投票により行うようになっている。
このようにして、算出される隣設画像フレームF1の全体動きベクトルは、当該隣設画像フレームF1と未達画像フレームF0の両方を加味した分であることから、2分割することで各画像フレームFの全体動きベクトルとするようになっている。
なお、m〔m≧2〕個以上の連続する未達画像フレームF0が隣設画像フレームF1により挟まれる場合には、算出される全体動きベクトルを(m+1)の値で除算することにより、未達画像フレームF0の全体動きベクトルを各々算出することができる。
なお、切り出された画像フレームFは、動画像データの記録(撮像)時には、表示部8及びエンコード部5に対して出力され、また、動画像データの再生時には、表示部8に対して出力されるようになっている。
また、エンコード部5は、例えば、DCTにより算出されるDCT変換係数を視覚特性を考慮した所定のQ値で除算する量子化を行うようにしても良い。
なお、表示部8は、例えば、手ぶれ補正処理前の動画像データも入力可能に構成され、当該動画像データに基づいて、手ぶれ補正処理前の動画像を表示することができるようにしても良い。
ここで、符号化動画像データには、例えば、記録時に手ぶれ補正処理が施されずに符号化された動画像データも含まれ、この動画像データは、再生時に手ぶれ補正処理が行われるようになっている(再生時手ぶれ補正処理)。
なお、記録媒体7は、例えば、装置本体と一体となって不揮発性の内蔵メモリであっても良いし、着脱自在な不揮発性のメモリカード等であっても良い。
ここで、図10は、記録時手振れ補正処理における画像データの流れを模式的に示した図であり、図11は、記録時手ぶれ補正処理に係る動作の一例を示すフローチャートである。
そして、図11に示すように、評価値計算部41は、画像メモリ3から動画像データを構成する所定の画像フレームFを取得して(ステップS1)、当該画像フレームFについて評価値計算処理を行う(ステップS2)。
図12に示すように、評価値計算部41は、先ず、画像フレームFを複数の画像ブロックに分けて、当該画像フレームF上に所定の大きさのウインドウWを設定する(ステップS21;図2参照)。続けて、評価値計算部41は、設定されたウインドウW内のHarrisオペレータの評価値を計算する(ステップS22)。
次に、評価値計算部41は、画像フレームFの終端、即ち、右下隅部に対応するウインドウW内の評価を行ったか否かを判定する(ステップS23)。ここで、画像フレームFの終端まで評価を行っていないと判定されると(ステップS23;NO)、評価値計算部41は、画像フレームF上のウインドウWを所定方向に移動させて(ステップS24;図3参照)、ステップS22に移行した後、新たなウインドウW内のHarrisオペレータの評価値を計算する処理を行う。
一方、ステップS23にて、画像フレームFの終端まで評価を行ったと判定されると(ステップS23;YES)、評価値計算処理を終了する。
図13に示すように、対象ブロック選択部42は、評価値計算部41から出力されて入力される各画像フレームFについて、評価すべきブロック(評価点P)が残っている場合には(ステップS31;YES)、ブロックを順次比較していき、その中でHarrisオペレータによる評価値が最大であるブロック(例えば図5にあっては、上から4行目、左から7列目の評価点P等)を選択特徴点Cとして選択する(ステップS32;図4及び図5参照)。続けて、対象ブロック選択部42は、選択された選択特徴点Cの評価値が予め指定された所定の閾値以上であるか否かを判定する(ステップS33)。
ここで、選択特徴点Cの評価値が所定の閾値以上であると判定されると(ステップS33;YES)、対象ブロック選択部42は、選択した選択特徴点Cを中心とする非選択範囲Rを指定して、当該非選択範囲R内の評価点Pを選択特徴点Cの選択対象から除外する処理を行う(ステップS34;図6及び図7参照)。
なお、ステップS33にて、選択特徴点Cの評価値が所定の閾値以上ではないと判定されると(ステップS33;NO)、対象ブロック選択部42は、ブロック選択処理を終了する。
ここで、選択特徴点Cの数が所定数に達していないと判定されると(ステップS35;NO)、対象ブロック選択部42は、ステップS31に移行して、それ以降の処理の実行を制御する。
一方、選択特徴点Cの数が所定数に達していると判定されると(ステップS35;YES)、対象ブロック選択部42は、選択特徴点(ブロック)Cの数をマーク(記憶)して(ステップS36)、ブロック選択処理を終了する。
ここで、対象ブロック選択部42により選択特徴点Cの数が所定数に達していないと判定されると(ステップS4;NO)、ステップS1に移行して、他の画像フレームFについて、それ以降の処理が行われる。
一方、対象ブロック選択部42により選択特徴点Cの数が所定数に達していると判定されると(ステップS4;YES)、当該画像フレームFについて全体動きベクトル算出処理が行われる(ステップS5)。
なお、以下に説明する全体動きベクトル算出処理にあっては、便宜的に、現画像フレームに対して、一つ前の画像フレームF若しくは二つ前の画像フレームFの何れかを参照画像フレームとして設定するものとする(図8参照)。このとき、二つ前の画像フレームFは、選択特徴点Cの数が所定数に達しているものとする。
ここで、選択特徴点Cの数が所定数に達していると判定されると(ステップS51;YES)、動きベクトル検出部43は、一つ前の画像フレームF(前画像フレーム;例えば、図8(a)における「n−2」番目や「n+1」番目の画像フレームF)を参照画像フレームとして設定する(ステップS52;図8(a)参照)。
一方、選択特徴点Cの数が所定数に達していないと判定されると(ステップS51;NO)、動きベクトル検出部43は、二つ前の画像フレームF(前前画像フレーム;例えば、図8(b)における「n−1」番目の画像フレームF)を参照画像フレームとして設定する(ステップS53)。
その後、ぶれ量算出部44は、投票数の最も多い動きベクトルを全体動きベクトルとして算出する(ステップS56)。
ここで、選択特徴点Cの数が所定数に達していると判定されると(ステップS57;YES)、ぶれ量算出部44は、ステップS56にて算出された全体動きベクトルを当該現画像フレーム(例えば、図8(a)における「n−1」番目や「n+2」番目の画像フレームF)の全体動きベクトルとして設定して、処理を終了する。
一方、選択特徴点Cの数が所定数に達していないと判定されると(ステップS57;NO)、ぶれ量算出部44は、算出された全体動きベクトルを2分割して、その値を現画像フレーム及び前画像フレーム(例えば、図8(b)における「n」或いは「n+1」番目の画像フレームF)の各々の全体動きベクトルとして設定する(ステップS58)。
一方、処理対象となる他の画像フレームFが画像メモリ3に存していないと判定されると(ステップS6;NO)、ぶれ補正量算出部45は、ぶれ量算出部44にて算出された全体動きベクトルに基づいて、各画像フレームFのぶれ補正量を算出し、続けて、データ切出部46は、算出されたぶれ補正量に基づいて、所定の画像領域を切り出して当該画像フレームFの手ぶれ補正を行う(ステップS7)。
その後、手ぶれ補正された画像フレームFからなる動画像データは、表示部8に表示されるとともに、エンコード部5にて符号化された後、符号化動画像データとして記録媒体7に記録される。
なお、以下に説明する再生時手ぶれ補正処理にあっては、撮像記録時に手ぶれ補正処理が施されずに符号化された符号化動画像データが記録媒体7に記録されているものとする。
そして、評価値計算部41、対象ブロック選択部42、動きベクトル検出部43、ぶれ量算出部44、ぶれ補正量算出部45、データ切出部46等の各部は、記録時手ぶれ補正処理と略同様に、評価値計算処理(ステップS2)、ブロック選択処理(ステップS3)、選択特徴点Cの数の判定(ステップS4)、全体動きベクトル算出処理(ステップS5)、処理対象となる画像フレームFの有無の判定(ステップS6)等を順次行う。
これによって、特定の被写体への偏りを回避して全体動きベクトルを算出することができることとなり、結果として、動画像の手ぶれ補正を精度良く行うことができる。
例えば、上記実施形態では、画像フレームFから一の選択特徴点Cを選択した後は、当該選択特徴点Cの周囲からは他の特徴点の抽出を行わないようにすることで、画像フレームF内の特定の被写体に偏ることなく特徴点の抽出を行うようにしたが、特徴点の抽出方法はこれに限られるものではない。
即ち、例えば、変形例1の撮像装置にあっては、画像フレームF2を複数のブロックに分割して、数個〜数十個からブロックなる領域(例えば、80×80画素程度)Sを設定し、各領域S毎に抽出される特徴点の上限を設定するようにしても良い(図16参照)。即ち、一の画像フレームF2を構成する複数の画像ブロック毎に、それぞれから抽出される特徴点の数を略一定とすることによって、画像フレームF2内の特定の被写体に対する偏りを回避することができるようになっている。
これにより、一の画像フレームF2から特定の被写体に偏らせることなく特徴点を適正に抽出することができることとなって、特定の被写体への偏りを回避して全体動きベクトルを適正に算出することができる。
これにより、他の撮像装置や画像処理装置にて手ぶれ補正処理が施されることなく取得された動画像データであっても、当該撮像装置100を用いることによって、手ぶれ補正処理を適正に行うことができることとなり、より魅力的な撮像装置100を提供することができる。
4 手ぶれ補正処理部(手ぶれ補正手段)
42 対象ブロック選択部(特徴点抽出手段、特徴点数判定手段)
43 動きベクトル検出部(動きベクトル算出手段)
44 ぶれ量算出部(全体動きベクトル算出手段、動きベクトル集計手段)
B 投票箱
F 画像フレーム
R 非選択範囲
W ウインドウ
Claims (4)
- 動画像情報を構成する複数の画像フレームのうち、少なくとも何れか一の画像フレームを構成する複数の画像ブロックから、特徴点として所定数の画像ブロックを抽出する特徴点抽出手段と、
前記特徴点抽出手段により抽出された画像ブロックである一の特徴点を中心とする所定範囲を指定する範囲指定手段と、
前記特徴点抽出手段により抽出された前記特徴点を前記一の画像フレームの前後のうちの何れか一方の画像フレームにて追跡して、前記一の画像フレームの全体動きベクトルを算出する全体動きベクトル算出手段と、
前記全体動きベクトル算出手段により算出された前記全体動きベクトルに基づいて、前記動画像の手ぶれ補正を行う手ぶれ補正手段と、
を備える画像処理装置であって、
前記特徴点抽出手段は、前記範囲指定手段で指定された所定範囲からは既に抽出されている画像ブロックである中心の特徴点とは異なる他の特徴点の抽出を行わない
ことを特徴とする画像処理装置。 - 前記特徴点抽出手段により抽出された前記一の画像フレームの前記特徴点の数が所定数に達しているか否かを判定する特徴点数判定手段を備え、
前記全体動きベクトル算出手段は、前記特徴点数判定手段により前記特徴点の数が所定数に達していないと判定された前記画像フレームからは前記全体動きベクトルの算出を行わないことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。 - 前記全体動きベクトル算出手段は、
前記特徴点抽出手段により抽出された複数の前記特徴点の各々の動きベクトルを算出する動きベクトル算出手段と、
前記全体動きベクトルの算出に際して、前記動きベクトル算出手段により算出された前記複数の動きベクトルを小数点以下の値による票割れを考慮して集計する動きベクトル集計手段と、を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像処理装置。 - 画像処理を行うコンピュータに、
動画像情報を構成する複数の画像フレームのうち、少なくとも何れか一の画像フレームを構成する複数の画像ブロックから、特徴点として所定数の画像ブロックを抽出する機能と、
抽出された画像ブロックである一の特徴点を中心とする所定範囲を指定する機能と、
抽出された前記特徴点を前記一の画像フレームの前後のうちの何れか一方の画像フレームにて追跡して、前記一の画像フレームの全体動きベクトルを算出する機能と、
算出された前記全体動きベクトルに基づいて、前記動画像の手ぶれ補正を行う機能と、
を実現させるためのプログラムであって、
指定された所定範囲からは既に抽出されている画像ブロックである中心の特徴点とは異なる他の特徴点の抽出を行わない
ことを特徴とするプログラム。
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