JP4665312B2 - Webコンテンツの可読性評価システム、Webコンテンツの配色支援システム、その方法、記録媒体 - Google Patents
Webコンテンツの可読性評価システム、Webコンテンツの配色支援システム、その方法、記録媒体 Download PDFInfo
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、Webコンテンツの可読性評価技術及び配色支援技術に関し、特にWebコンテンツの利用形態や利用対象者の色覚等を考慮した可読性評価,配色支援を行うことができるWebコンテンツの可読性評価技術及び配色支援技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
ユーザビリティの観点からWebコンテンツを評価する技術として「Bobby」や「Another HTML−lint」が従来から知られている。これらの評価項目の一部には配色に関するものが含まれ、可読性を評価することができる。「Bobby」の配色評価は、「背景と文字とが類似の色になっていないかチェックして下さい」等の配色に関する一般的な指摘事項の一覧をユーザに提示し、ユーザ自身に配色,可読性の評価を行わせるものである。また、「Another HTML−lint」の配色評価は、RGB値に基づいて、Webコンテンツの色の指定が不完全でないかどうか、背景色と文字色が類似した色に指定されていないかどうかなど、4つの項目を自動評価するものである。
【0003】
一方、電子多色資料を作成するための対話型配色支援方法の一例が、特開平8−249441号公報に記載されている。この公報に記載された対話型配色支援方法は、電子多色資料における配色適正度をあらかじめ定めた関数を使って自動評価し、評価結果を制作者にフィードバックするものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本来Webコンテンツの可読性は、複数の基準を使って多面的に評価されなければならない。これは、Webコンテンツの可読性評価では、利用形態や利用対象者に応じて用いるべき評価指標が異なるためであり、例えば、白黒印刷時の可読性を評価するためには明度を評価指標として用いなければならないし、色覚異常者の可読性を評価するためにはに色相を評価指標として用いなければならない。しかしながら従来の技術では、可読性についてこのような多面的な評価を行うことができなかった。
【0005】
そこで、本発明の目的は、Webコンテンツの可読性を多面的に評価できるようにすることにある。
【0006】
また、本発明の別の目的は、ユーザが指定した色に対し、Webコンテンツの可読性を多面的に考慮した上で、可読性の高い色を推薦できるようにすることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明のWebコンテンツの可読性評価システムは、Webコンテンツの可読性を多面的に評価できるようにするため、色や画像の情報から可読性に関わる複数種類の指標値を計算する計算手段と、前記複数種類の指標値を使って可読性を多段的且つ総合的に評価する評価手段とを備えている。このような構成を採用し、可読性について総合評価を行うことで、本発明の第1の目的を達成することができる。
【0008】
より具体的には、本発明のWebコンテンツの可読性評価システムは、Webコンテンツの各構成要素の配色情報,或いは画像情報に基づいて、前記各構成要素毎に可読性に関わる複数種類の指標値を計算する計算手段と、該計算手段の計算結果に基づいて、前記Webコンテンツの利用形態或いは前記Webコンテンツの利用対象者の色覚を考慮した可読性の評価を行う評価手段とを備えている。このような構成を採用することにより、Webコンテンツの利用形態や、Webコンテンツの利用対象者の色覚を考慮した可読性の評価を行うことが可能になる。
【0009】
ここで、計算手段は、例えば、可読性に関わる複数種類の指標値として、明度,色相,彩度を計算する構成を有する。また、評価手段は、例えば、Webコンテンツの第1の構成要素(例えば、文字,表の背景色や、背景画像等の背景)と第2の構成要素(例えば、文字,文字を囲む枠,未リンク状態の文字,リンク中状態の文字,リンク済み状態の文字等)との明度差が明度閾値未満の場合、第1,第2の構成要素の組み合わせが、Webコンテンツの白黒印刷時の可読性を低下させると評価し、第1,第2の構成要素の明度差が明度閾値以上で、且つ第1,第2の構成要素の色相差,彩度差が色相閾値未満,彩度閾値未満である場合、Webコンテンツの利用対象者が色覚障害者の場合に可読性を低下させると評価する構成を有する。このような構成を採用することにより、Webコンテンツの利用形態や利用対象者の色覚を考慮した上で、背景と背景上の文字など、2つの構成要素間の可読性を評価することが可能になる。
【0010】
また、計算手段,評価手段として、次のような構成を有するものを採用することもできる。計算手段は、可読性に関わる複数種類の指標値として、明度,色相を計算する構成を有する。評価手段は、Webコンテンツの第1の構成要素(例えば、背景画像)と第2の構成要素(例えば、上記背景画像の代わりに表示されることがある背景色)との明度差が明度閾値を上回る場合、第1,第2の構成要素の組み合わせが、Webコンテンツの白黒印刷時の可読性を低下させると評価し、第1,第2の構成要素の明度差が明度閾値以下で且つ第1,第2の構成要素の色相差が色相閾値を上回る場合、第1,第2の構成要素の組み合わせが、Webコンテンツの利用対象者が色覚異常者である場合に可読性を低下させると評価する構成を有する。このような構成を採用することにより、Webコンテンツの利用形態や利用対象者の色覚を考慮した上で、背景画像の代わりに背景色が表示された場合の可読性を評価することが可能になる。
【0011】
また、本発明のWebコンテンツの可読性評価システムは、Webコンテンツの背景画像のみに基づいて可読性を評価できるようにするため、Webコンテンツの背景画像の情報に基づいて、可読性に関わる指標値の計算を行う計算手段と、該計算手段が計算した指標値に基づいて、前記Webコンテンツの利用形態或いは前記Webコンテンツの利用対象者の色覚を考慮した可読性の評価を行う評価手段とを備えている。
【0012】
ここで、計算手段は、背景画像の各ピクセルの明度を計算し、明度のヒストグラムを作成する構成を有する。また、評価手段は、明度のヒストグラムに基づいて、背景画像中の明度差が激しいと判断した場合、背景画像がWebコンテンツの白黒印刷時の可読性を低下させると判定する構成を有する。
【0013】
また、計算手段,評価手段として次のような構成のものを採用することもできる。計算手段は、背景画像の各ピクセルの色相を計算し、色相のヒストグラムを作成する構成を有する。評価手段は、色相のヒストグラムに基づいて、背景画像中の色相差が激しいと判断した場合、背景画像が、Webコンテンツの利用対象者が色覚障害者である場合に可読性を低下させると評価する構成を有する。
【0014】
また、本発明のWebコンテンツの配色支援システムは、ユーザが指定した色に対して、Webコンテンツの可読性を多面的に考慮した上で、可読性の高い色を推薦できるようにするため、ユーザが指定したWebコンテンツの構成要素の色に対し、別の構成要素の配色について推薦するWebコンテンツの配色支援システムであって、色や画像の情報から可読性に関わる複数種類の指標値を計算する計算手段と、前記複数種類の指標値を使って可読性を多段的且つ総合的に評価し、前記ユーザに推薦する色を決定する決定手段とを備えている。このような構成を採用し、可読性に関する総合評価に基づいた色の推薦を行うことで、本発明の第2の目的を達成することができる。
【0015】
より具体的には、本発明のWebコンテンツの可読性評価システムは、ユーザが指定した色に対して可読性の高い色を推薦するWebコンテンツの配色支援システムであって、前記ユーザが指定した色の可読性に関わる複数種類の指標値と、複数の候補色それぞれの可読性に関わる複数種類の指標値とに基づいて、前記ユーザによって指定された色と前記各候補色との組み合わせそれぞれについて前記Webコンテンツの利用形態或いは前記Webコンテンツの利用対象者の色覚を考慮した可読性の評価を行い、該評価結果に基づいて前記複数の候補色の中から前記ユーザに推薦する色を決定する決定手段を備えている。
【0016】
【発明の実施の形態】
次に本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0017】
<第1の実施の形態>
本発明の第1の実施の形態の構成例を図1のブロック図に示す。第1の実施の形態は、Webコンテンツの可読性を自動評価し、評価結果をユーザにフィードバックするものであり、Webコンテンツソース文書保存手段100と、階層・配色情報抽出手段101と、明度・色相・彩度計算手段102と、可読性評価手段103と、出力手段104とから構成されている。
【0018】
Webコンテンツソース文書保存手段100は、評価対象とするWebコンテンツのソース文書の保存に供する。例えば、Webコンテンツ制作者が制作したWebコンテンツのソース文書を保存する手段を指す。
【0019】
階層・配色情報抽出手段101は、Webコンテンツソース文書保存手段100をもって得られた評価対象Webコンテンツのソース文書から、背景、文字の階層情報および配色情報を抽出する。階層情報は、ソース文書に記載されたHTMLの木構造の深さに基づき特定する。また、配色情報は、ソース文書に記載されたHTMLの要素に指定された色情報に基づき、RGBモデルを用いて特定する。
【0020】
例えば、Webコンテンツソース文書保存手段100に保存されているソース文書が、図3(b)に示すHTML文書であった場合、階層・配色情報抽出手段101は、階層情報および配色情報を次のように特定する。すなわち階層情報に関しては、<body>要素E01を第1階層、2つの<p>要素E02,E03を第2階層と特定する。また配色情報に関しては、要素E01のbgcolor属性から背景色が#FFFFCCと、要素E01中のtext属性をから要素E02中の文字列「あいうえお」の色が#660000と、要素E03のstyle属性から文字列「かきくけこ」の色が#90FF00と、それぞれ特定する。尚、図3(a)は、同図(b)のHTML文書によって表されるWebコンテンツのプレビュー画面の例を示している。
【0021】
ここでは、ソース文書をHTML文書としたが、スタイルシートやXML文書であっても良い。この場合には、スタイルシートやXML文書を解析して、階層情報や配色情報を特定することとなる。また、上記した例では、背景色,文字色を抽出するようにしたが、表の背景色、未リンク状態の文字色、リンク中状態の文字色、リンク済み状態の文字色、文字を囲む枠の色や、背景画像、表の背景画像、文字の背景画像等の背景画像の画像ファイル名を抽出するようにしてもよい。文字背景や文字枠を用いる場合には、同一要素内に複数の色情報が並存することとなるが、この場合には属性を利用して階層関係を特定すればよい。
【0022】
明度・色相・彩度計算手段102は、階層・配色情報抽出手段101で得られた結果から、所定の計算式に基づき、各要素の明度(Y)、色相(H)、彩度(S)を計算する。計算式としては、例えば図4(a)〜(c)に示すものを用いることができる。
【0023】
要素として背景画像を用いる場合の明度、色相、彩度は、例えば画像ファイルの各ピクセルの明度、色相、彩度をそれぞれ10段階に分類しヒストグラムを作成した時のモード(最頻値)を用いて算出することができる。ここで、画像ファイルのピクセルの明度、色相、彩度の計算には、例えば図4に示す計算式を用いることができる。
【0024】
図5(a),(b),(c)は、それぞれ背景画像の画像ファイルから得られた明度ヒストグラム、色相ヒストグラム、彩度ヒストグラムの一例である。この場合、該背景画像の明度、色相、彩度は、それぞれヒストグラムの階級値を使って、0.35、3π/10、0.75と算出されることとなる。
【0025】
可読性評価手段103は、明度・色相・彩度計算手段102の計算結果を用いて、階層が隣り合う全ての要素間について可読性を自動評価する。可読性評価手段103は、図2のような構成を持ち、内部に、明度差評価手段1000、色相差評価手段1001、彩度差評価手段1002、評価結果記憶手段1003、閾値登録手段1004、及び可読性総合評価手段1005を有する。
【0026】
可読性評価手段103では、階層が隣り合う全ての要素間の明度差、色相差、彩度差をそれぞれ独立に多段評価することで、Webコンテンツの可読性を複数の観点から総合評価する。図6は、可読性評価手段103の処理例を示す流れ図である。
【0027】
明度差評価手段1000は、明度・色相・彩度計算手段102の計算結果を用いて、階層が隣り合う全ての要素間の明度差を計算する(S61)。例えば、図3の例の場合は、背景と文字列「あいうえお」との明度差、及び背景と文字列「かきくけこ」との明度差を計算することになる。
【0028】
さらに、明度差評価手段1000は、ステップS61で求めた各明度差と、あらかじめ閾値登録手段1004に登録されている明度閾値とをそれぞれ比較し、評価対象にしているWebコンテンツの可読性を明度の点から評価する(S62)。具体的には、明度差が明度閾値を下回る隣接要素対は、明度上の可読性が低いと判断し、当該隣接要素対を示す情報を評価結果記憶手段1003の不適部位群記憶部P01に格納する。例えば、図3の例に於いて、背景と文字列「かきくけこ」との明度差が明度閾値未満であった場合には、不適部位群記憶部P01に、背景,文字列「かきくけこ」を示す情報を格納する。尚、文字列を示す情報は、例えば「7行目,かきくけこ」のように、ソース文書中の文字列の存在位置と文字列の内容を含むものにすることができる。一方、明度差が明度閾値以上である隣接要素対については、それらを色相差評価手段1001の評価対象にするために、例えば、色相差評価手段1001へ上記隣接要素対を特定する情報を渡す。尚、明度差が明度閾値以上の隣接要素対が存在しなかった場合は、可読性総合評価手段1005に制御を渡す。
【0029】
ここで、最初に明度差を評価するのは、明度差が可読性の評価において最低限遵守されるべき規準と考えられるからである。これは、一般的に読みにくいとされる配色は2色間の明度差が小さく、読みやすいとされる配色は2色間の明度差が大きいこと、及び明度は白黒印刷時の可読性に関わる指標であることによる。
【0030】
色相差評価手段1001は、明度差評価手段1000から評価対象にする隣接要素対を示す情報が渡されると、明度・色相・彩度計算手段102の計算結果を用いて、明度差評価手段1000において明度差が明度閾値以上であると判定された全ての隣接要素対について、色相差を計算する(S63)。
【0031】
さらに、色相差評価手段1001は、ステップS63で計算した各色相差と、あらかじめ閾値登録手段1004に登録されている色相閾値とをそれぞれ比較し、評価対象にしているWebコンテンツの可読性を色相の点から評価する(S64)。具体的には、色相差が色相閾値以上の隣接要素対は、色相上の可読性が高いと判断し、当該隣接要素対を示す情報を、評価結果記憶手段1003内の適合部位群記憶部P04に登録する。一方、色相差が色相閾値を下回る隣接要素対については、それらを彩度差評価手段1002の評価対象にするため、例えば、上記隣接要素対を特定する情報を彩度差評価手段1002に渡す。尚、色相差が色相閾値を下回る隣接要素対が存在しない場合は、可読性総合評価手段1005に制御を渡す。
【0032】
ここで、明度差に次いで色相差を評価するのは、色相差が色覚異常者の可読性評価に関わる指標であり、相対的に優先して評価されるべきと考えられるからである。
【0033】
彩度差評価手段1002は、色相差評価手段1001から評価対象にする隣接要素対を示す情報が渡されると、明度・色相・彩度計算手段102の計算結果を用いて、色相差評価手段1001において色相差が色相閾値を下回っていた全ての隣接要素対について、彩度差を計算する(S65)。
【0034】
さらに、彩度差評価手段1002は、ステップS65で求めた各彩度差と、あらかじめ閾値登録手段1004に登録されている彩度閾値と比較し、評価対象にしているWebコンテンツの可読性を彩度の点から評価する(S66)。具体的には、彩度差が彩度閾値以上の隣接要素対は、彩度上のコントラストが強く可読性が保証されていると判断し、当該隣接要素対を示す情報を評価結果記憶手段1003内の適合部位群記憶部P03に格納する。これに対して、彩度差が彩度閾値を下回る隣接要素対は、彩度上のコントラストが弱く可読性が保証されないと判断し、当該隣接要素を示す情報を評価結果記憶手段1003内の不適部位群記憶部P02に格納する。以上の処理が終了すると、彩度差評価手段1002は、制御を可読性総合評価手段1005に渡す。
【0035】
ここで、最後に彩度差を評価するのは、隣接要素間の色相差が小さい場合でも十分な彩度差があれば、可読性が保証されると考えられるからである。
【0036】
可読性総合評価手段1005は、制御を渡されると、評価結果記憶手段1003に記憶された内容に基づき、可読性の総合評価を行う(S67)。具体的には、不適部位群記憶部P01または不適部位群記憶部P02に隣接要素対を示す情報が格納されていない場合は、可読性を保証できると評価し、評価結果を出力手段104に渡す。これに対して、不適部位群記憶部P01または不適部位群記憶部P02に隣接要素対を示す情報が格納されている場合は、可読性を保証できないと評価し、評価結果を出力手段104に渡す。更に、可読性を保証できないと評価した場合は、不適部位群記憶部P01に隣接要素対を示す情報が格納されていれば、その隣接要素対を示す情報と、可読性を低下させる利用形態(白黒印刷時)と、可読性を低下させる原因(明度差の不足)とを組にして出力手段104に渡し、不適部位群記憶部P02に隣接要素対を示す情報が格納されていれば、その隣接要素対を示す情報と、可読性を低下させる利用対象者の色覚(色覚異常)と、可読性を低下させる原因(色相差,彩度差の不足)とを組にして出力手段104に渡す。
【0037】
出力手段104は、可読性総合評価手段1005から渡された評価結果等を外部出力し、ユーザに提示する。図7はテキストを用いた出力例である。この例では、評価したWebコンテンツの可読性が白黒印刷時に保証されないこと、その原因が特定部位の明度差の不足にあること、が指摘されている。出力はこれ以外にも、Webコンテンツのプレビュー画面を用いる構成としてもよい。
【0038】
第1の実施の形態は、階層が隣り合う要素間の可読性を自動評価するものであったが、文字色とリンク済み状態の文字色といった階層が隣り合わない要素間の視認性向上や、未リンク状態の文字色とリンク済み状態の文字色といった同一要素の異なる状態の視認性向上を図るなどの目的で実施することも可能である。
【0039】
<第2の実施の形態>
本発明の第2の実施の形態の構成例を図8のブロック図に示す。
【0040】
背景画像を有するWebコンテンツにおいては、ユーザから指示があった場合等に、背景画像に代わって背景色が代替表示されることがあるが、この場合、背景画像と背景色の明度や色相が大きく異なると、一方にあわせて配色した文字色が、他方の上では見にくくなる状況が生じ、Webコンテンツの可読性の低下を招く。第2の実施の形態は、Webコンテンツにおける背景画像と背景色の類似度を評価することで、該Webコンテンツの可読性評価を行うものである。
【0041】
Webコンテンツソース文書保存手段200は、評価対象とするソース文書の保存に供する。例えば、Webコンテンツ制作者が制作したWebコンテンツを保存する手段を指す。
【0042】
背景色・背景画像抽出手段201は、Webコンテンツソース文書保存手段200をもって得られた評価対象WebコンテンツのHTML文書から、背景色および背景画像の情報を抽出する。
【0043】
背景画像は、ソース文書に記載されたHTMLの要素に指定された画像ファイルが特定される。背景色は、ソース文書に記載されたHTMLの要素に指定された色情報に基づきRGBモデルを用いて特定される。
【0044】
例えば、ソース文書が図10に示すHTML文書であった場合、背景画像および背景色は、該HTML文書から特定される。すなわち背景画像は、<body>要素のbackground属性A01から背景画像.gifと特定される。また背景色は、<body>要素のbgcolor属性A02から#FFFFCCと特定される。
【0045】
ここで、ソース文書として、スタイルシートやXMLを用いる構成としてもよい。この場合には、スタイルシートやXMLの文書を解析して、背景画像や背景色を特定することとなる。
【0046】
明度・色相計算手段202は、背景色・背景画像抽出手段201で得られた結果から、所定の計算式に基づき、背景色および背景画像の明度(Y)、色相(H)を計算する。
【0047】
背景色の明度、色相は、背景色の色情報に、例えば図4に示す計算式を適用し算出することができる。
【0048】
背景画像の明度、色相は、例えば画像ファイルの各ピクセルの明度、色相を10段階に分類しヒストグラムを作成した時のモード(最頻値)を用いて算出することができる。ここで、画像ファイルのピクセルの明度、色相の算出には、背景色の明度、色相の算出に用いたものと同じ計算式を用いる。
【0049】
例えば、背景色・背景画像抽出手段201で得られた画像ファイルから、図11(a)に示す明度ヒストグラムが得られたとすると、階級0.3〜0.4の階級値0.35が、当該背景画像の明度とみなされる。また、背景色・背景画像抽出手段201で得られた画像ファイルから、図11(b)に示す色相ヒストグラムが得られたとすると、階級π/5〜2π/5の階級値3π/10が、当該背景画像の色相とみなされる。
【0050】
類似度評価手段203は、明度・色相計算手段202の計算結果から、背景色と背景画像の類似度を評価する。類似度評価手段203は、図9のような構成を持ち、内部に、明度差評価手段2000、色相差評価手段2001、評価結果記憶手段2002、閾値登録手段2003、類似度総合評価手段2004を有する。図12は類似度評価手段203の処理例を示す流れ図である。
【0051】
明度差評価手段2000は、明度・色相計算手段202の計算結果を用いて、背景色と背景画像の明度上の類似度を評価する。
【0052】
明度差評価手段2000では、まず背景色と背景画像の明度差を計算し(S121)、その上で算出された明度差と、閾値登録手段2003に予め登録されている明度閾値と比較し類似度を評価する(S122)。具体的には、背景色と背景画像の明度差が明度閾値を上回る場合には類似度が低いと判断し、評価結果を評価結果記憶手段2002の評価結果記憶部R01に格納すると共に、制御を類似度総合評価手段2004に渡す。これに対して、背景色と背景画像の明度差が明度閾値以下の場合には、色相差評価手段2001に制御を渡す。
【0053】
色相差評価手段2001は、制御を渡されると、明度・色相計算手段202の計算結果を用いて、背景色と背景画像の色相上の類似度を評価する。
【0054】
色相評価手段2001では、まず背景色と背景画像の色相差を計算し(S123)、その上で算出された色相差と予め閾値登録手段2003に登録されている色相閾値と比較し類似度を評価する(S124)。具体的には、背景色と背景画像の色相差が色相閾値を上回る場合には類似度が低いと判断し、評価結果を評価結果記憶手段2002の評価結果記憶部R02に格納すると共に制御を類似度総合評価手段2004に渡す。これに対し、背景色と背景画像の色相差が色相閾値以下の場合には類似度が高いと判断し、評価結果を評価結果記憶手段2002の評価結果記憶部R03に格納すると共に制御を類似度総合評価手段2004に渡す。
【0055】
類似度総合評価手段2004は、評価結果記憶手段2002に記憶された内容に基づき、類似度の総合評価を行う(S125)。具体的には、評価結果記憶部R03に類似度が高いという評価結果が格納されている場合は、その評価結果を出力手段204に渡す。これに対して、評価結果記憶部R01または評価結果記憶部R02に類似度が低いという評価結果が格納されている場合には、その評価結果を出力手段204に渡す。更に、評価結果記憶部R01に類似度が低いという評価結果が格納されている場合には、背景画像が読み込まれなかった時に可読性を低下させる利用形態(背景画像が読み込まれなかった場合に白黒印刷を行うと可読性が低下)と、可読性を低下させる原因(背景色と背景画像との明度差が大きい)とを組にして出力手段204に渡し、評価結果記憶部R02に類似度が低いという評価結果が格納されている場合には、背景画像が読み込まれなかったときに可読性を低下させる利用対象者の色覚(背景画像が読み込まれなかった場合、色覚異常者の可読性が低下)と、可読性を低下させる原因(背景色と背景画像との色相差が大きい)とを組にして出力手段204に渡す。
【0056】
出力手段204は、類似度総合評価手段2004から渡された評価結果等を外部出力する。図13はテキストを用いた出力例である。この例では、評価したWebコンテンツの背景画像と背景色の類似度が低く、代替表示時に可読性が低下する恐れのあることが指摘されている。出力はこれ以外にも、Webコンテンツのプレビュー画面を用いる構成としてもよい。
【0057】
<第3の実施の形態>
本発明の第3の実施の形態の構成例を図14のブロック図に示す。
【0058】
第3の実施の形態は、背景画像を有するWebコンテンツにおいて、該背景画像を使用する妥当性を可読性の点から評価するものである。具体的には、明度にバラツキのある背景画像を使用した場合、文字色の指定によらず読みにくい部分が生じると考えられることから、このような背景画像の使用について警告を行う。
【0059】
Webコンテンツソース文書保存手段300は、評価対象とするソース文書の保存に供する。例えば、Webコンテンツ制作者が制作したWebコンテンツを保存する手段を指す。
【0060】
背景画像抽出手段301は、Webコンテンツソース文書保存手段300をもって得られた評価対象Webコンテンツのソース文書から、背景画像の情報を抽出する。例えば、ソース文書が図15に示すWebコンテンツであった場合、背景画像は、<body>要素のbackground属性A11から背景画像.gifと特定される。
【0061】
ここで、ソース文書としては、スタイルシートやXMLを用いる構成としてもよい。この場合には、スタイルシートやXMLの文書を解析して、背景画像を特定することとなる。
【0062】
背景画像明度ヒストグラム作成手段302は、背景画像抽出手段301で得られた画像ファイルについて、明度のヒストグラムを作成する。明度のヒストグラムとしては、例えば、画像ファイルの各々のピクセルの明度を0.1刻みで10段階に分類したものを用いることができる。ピクセルの明度算出は、所定の計算式に基づくものとし、例えば図4(a)に示す計算式を用いることができる。
【0063】
背景画像妥当性評価手段303は、背景画像明度ヒストグラム作成手段302が作成した明度ヒストグラムから、当該画像ファイルが背景画像として妥当であるか否かを評価する。具体的には、背景画像明度ヒストグラム作成手段302で作成された明度ヒストグラムに複数のピークが見られた場合に、ピーク間の明度差とあらかじめ閾値登録手段304に登録されている明度閾値とを比較する。そして、ピーク間の明度差が明度閾値を上回る場合には、背景画像中の明暗差が激しく、白黒印刷時に文字の可読性を損なう恐れがあるとし、背景画像としての妥当性がないと評価する。
【0064】
例えば、背景画像明度ヒストグラム作成手段302において、図16に示す明度ヒストグラムが得られたとする。また、閾値登録手段304に登録された明度閾値が0.3であったとする。この時、背景画像の明度のピークについて明度差、例えば階級値の差を求めると0.6となり、ピーク間の明度差が閾値を上回ることが分かる。つまり、該画像ファイルは背景画像として妥当でないと評価されることとなる。
【0065】
出力手段305は、背景画像妥当性評価手段303の評価結果の外部出力を行う。図17はテキストを用いた出力例である。この例では、該Webコンテンツに用いられた画像ファイルの明暗差が激しく、背景画像として適当でないことが指摘されている。出力はこれ以外にも、Webコンテンツのプレビュー画面を用いる構成としてもよい。
【0066】
第3の実施の形態における背景画像としては、Webコンテンツ全体の背景画像のほか、表全体の背景画像や表の1行の背景画像、セルの背景画像、文字の背景画像などにも適用可能である。
【0067】
また、第3の実施の形態に於いては、背景画像内の明度のバラツキに基づいて可読性を評価するようにしたが、背景画像内の色相のバラツキに基づいて可読性を評価するようにすることもできる。この場合は、図14に示した背景画像明度ヒストグラム作成手段302の代わりに、背景画像抽出手段301で得られた画像ファイルについて、色相のヒストグラムを作成する背景画像色相ヒストグラム作成手段を設け、背景画像妥当性評価手段303の代わりに、色相ヒストグラムに基づいて可読性の評価を行う背景画像妥当性評価手段を設けるようにすれば良い。
【0068】
背景画像色相ヒストグラム作成手段としては、例えば、画像ファイルの各ピクセルの色相をπ/5刻みで10段階に分類した色相ヒストグラムを作成する機能を有するものを使用することができる。また、背景画像妥当性評価手段としては、背景画像色相ヒストグラム作成手段が作成した色相ヒストグラムに複数のピークが見られた場合に、ピーク間の色相差とあらかじめ閾値登録手段304に登録されている色相閾値とを比較する機能、およびピーク間の色相差が色相閾値を上回る場合、背景画像中の色相差が激しく、色覚異常者の可読性を低下させる恐れがあるとし、背景画像としての妥当性がないと評価する機能を有するものを使用することができる。
【0069】
<第4の実施の形態>
本発明の第4の実施の形態の構成例を図18のブロック図に示す。
【0070】
第4の実施の形態は、背景色または背景上のオブジェクト色の一方がユーザによって指定された時、もう一方に適した色の候補を推薦することで配色支援を行うものである。本実施の形態は、背景色と背景上のオブジェクトにとどまらず、同様の関係にある部位、例えば文字背景色と文字色など、にも適用可能である。
【0071】
色情報選択手段400は、ユーザがWebコンテンツの配色に用いる1つの色の選択に供する。例えば、RGBモデルを用いた色指定や、パレットに示された候補色からの選択などを指す。
【0072】
明度・色相・彩度計算手段401は、色情報選択手段400で指定された色について、所定の計算式に基づき、明度(Y)、色相(H)、彩度(S)を計算する。計算式としては、例えば図4に示すものを用いることができる。
【0073】
推薦色決定手段402は、色情報選択手段400で指定された色と、背景と背景上のオブジェクトのような関係となる別の色について、可読性の観点から推薦色を決定する。推薦色決定手段402は、内部に、候補色生成手段4000、明度差評価手段4001、色相差評価手段4002、彩度差評価手段4003、推薦色記憶手段4004、閾値登録手段4005を有し、その構成は図19のブロック図の通りである。図20は推薦色決定手段402の処理例を示す流れ図である。
【0074】
推薦色決定手段402では、まず候補色生成手段4000で別の色の候補となる全ての色を生成する(S201)。具体的には、RGB値にそれぞれ00、33、66、99、CC、FFの6種類のみを使用してできる216色(Webセーフカラー)を生成する。
【0075】
次に、候補色生成手段4000で生成した全ての候補色と色情報選択手段400で指定された指定色との間で所定の評価を行っていく。
【0076】
最初に評価を行うのは、明度差評価手段4001である。候補色生成手段4000で生成した全ての候補色と色情報選択手段400で指定された指定色との間で明度差を計算し、明度閾値を超える明度差を提供する色群を抽出する(S202,S203)。
【0077】
ここで、明度は、明度・色相・彩度計算手段401により計算するものとし、この評価に用いる明度閾値は、閾値登録手段4005にあらかじめ登録されているものとする。
【0078】
最初に明度差を評価するのは、明度差が可読性の評価において最低限遵守されるべき規準と考えられるからである。これは、一般的に読みにくいとされる配色は2色間の明度差が小さく、読みやすいとされる配色は2色間の明度差が大きいこと、明度は白黒印刷時の可読性に関わる指標であること、による。
【0079】
次に評価を行うのは、色相差評価手段4002である。明度差評価手段4001で抽出した全ての候補色と色情報選択手段400で指定された指定色との間で色相差を計算し、色相差が色相閾値を超える色群と、それ以外の色群とに仕分けする(S204,S205)。
【0080】
ここで、色相は、明度・色相・彩度計算手段401により計算するものとし、この評価に用いる色相閾値は、閾値登録手段4005にあらかじめ登録されているとする。
【0081】
ここで仕分けされた色群のうち、前者の色群は、明度および色相の点で指定色とのコントラストが強く、Webページを白黒印刷する場合や、利用対象者が色覚異常者である場合であっても、可読性の高い色群と言えるため、推薦色記憶手段4004内の推薦色群記憶部C01に格納する(S206)。
【0082】
明度差に次いで色相差を評価するのは、色相差が色覚異常者の可読性評価に関わる指標であり、相対的に優先して評価されるべきと考えられるからである。
【0083】
一方、後者の色群については、指定色との間でさらに彩度差評価手段4003で評価を行う。具体的には、後者の色群と色情報選択手段400で指定された指定色との間で彩度差を計算し、彩度閾値を超える彩度差を提供する色群を抽出する(S207,S208)。
【0084】
ここで、彩度は、明度・色相・彩度計算手段401により計算するものとし、この評価に用いる彩度閾値は、閾値登録手段4005にあらかじめ登録されているものとする。
【0085】
ここで抽出された色群は、明度および彩度の点で指定された色とのコントラストが強く、Webコンテンツを白黒印刷する場合や、利用対象者が色覚異常者である場合であっても、可読性の高い色群と言えるため、推薦色記憶手段4004内の推薦色記憶部C02に格納する(S209)。
【0086】
最後に彩度差を評価するのは、隣接要素間の色相差が小さい場合でも十分な彩度差があれば、可読性が保証されると考えられるからである。
【0087】
出力手段403は、推薦色記憶手段4004内の推薦色群記憶部C01,C02に格納されている色を、可読性の点からの推薦色として外部出力する。
【0088】
図21は、出力手段403による推薦色の出力例である。図21は、ディスプレイ上の指定色表示部C11に色情報選択手段400で指定された指定色が表示され、同系色表示部C12,非同系色表示部C13にそれぞれ推薦色記憶部C01,C02に格納されている色が表示されている様子を示している。ここで、同系色表示部C12に表示されている色は、色相的に指定色に近い色であるため、Webコンテンツを同系色でまとめたいときの推薦色を表すこととなり、非同系色表示部C13に表示されている色は、それ以外のときの推薦色を表すこととなる。
【0089】
第4の実施の形態は、背景色または背景上のオブジェクト色の一方が指定された時、もう一方に適した色の候補を推薦するものであったが、文字色とリンク済み状態の文字色といった階層が隣り合わない要素間の視認性向上や、未リンク状態の文字色とリンク済み状態の文字色といった同一要素の異なる状態の視認性向上を図るなどの目的で実施することも可能である。
【0090】
<ハードウェア構成>
図22は、本発明の第1〜第4の実施の形態を実現するためのハードウェア構成例を示したブロック図であり、記録媒体501には、RAM(RandomAccess Memory)502及びCPU(Central Processing Unit)503を備えたコンピュータ500を、Webコンテンツの可読性評価システム或いはWebコンテンツの配色支援システムとして機能させるためのプログラムが記録されている。記録媒体501は、磁気ディスク、半導体メモリ、CD−ROMなどの記録媒体である。
【0091】
図1に示した第1の実施の形態に係るWebコンテンツの可読性評価システムを実現する場合には、記録媒体501に、Webコンテンツソース文書保存手段100,階層・配色情報抽出手段101,明度・色相・彩度計算手段102,可読性評価手段103,出力手段104を実現するためのプログラムを記録しておく。このプログラムは、実行時にはRAM502に読み出され、CPU503によって実行され、コンピュータ500上にWebコンテンツソース文書保存手段100,階層・配色情報抽出手段101,明度・色相・彩度計算手段102,可読性評価手段103,出力手段104を実現する。
【0092】
また、図8に示した第2の実施の形態に係るWebコンテンツの可読性評価システムを実現する場合には、記録媒体501に、Webコンテンツソース文書保存手段200,背景色・背景画像抽出手段201,明度・色相計算手段202,類似度評価手段203,出力手段204を実現するためのプログラムを記録しておく。このプログラムは、実行時にはRAM502に読み出され、CPU503によって実行され、コンピュータ500上にWebコンテンツソース文書保存手段200,背景色・背景画像抽出手段201,明度・色相計算手段202,類似度評価手段203,出力手段204を実現する。
【0093】
また、図14に示した第3の実施の形態に係るWebコンテンツの可読性評価システムを実現する場合には、記録媒体501に、Webコンテンツソース文書保存手段300,背景画像抽出手段301,背景画像明度ヒストグラム作成手段302,背景画像妥当性評価手段303,閾値登録手段304,出力手段305を実現するためのプログラムを記録しておく。このプログラムは、実行時にはRAM502に読み出され、CPU503によって実行され、コンピュータ500上にWebコンテンツソース文書保存手段300,背景画像抽出手段301,背景画像明度ヒストグラム作成手段302,背景画像妥当性評価手段303,閾値登録手段304,出力手段305を実現する。
【0094】
また、図18に示した第4の実施の形態に係るWebコンテンツの配色支援システムを実現する場合には、記録媒体501に、色情報選択手段400,明度・色相・彩度計算手段401,推薦色決定手段402,出力手段403を実現するためのプログラムを記録しておく。このプログラムは、実行時にはRAM502に読み出され、CPU503によって実行され、コンピュータ500上に色情報選択手段400,明度・色相・彩度計算手段401,推薦色決定手段402,出力手段403を実現する。
【0095】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明におけるWebコンテンツの可読性評価システムを用いれば、Webコンテンツの可読性をWebコンテンツの利用形態や利用対象者の色覚等を考慮して多面的に評価することが可能となる。また、本発明におけるWebコンテンツの配色支援システムを用いれば、多面的な可読性評価に基づく配色支援を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の構成例を示すブロック図である。
【図2】可読性評価手段103の構成例を示すブロック図である。
【図3】図3(a)評価対象Webコンテンツのプレビュー画面の一例を示す図である。図3(b)評価対象Webコンテンツのソース文書の一例を示す図である。
【図4】図4(a)明度算出に用いる計算式の例を示す図である。図4(b)色相算出に用いる計算式の例を示す図である。図4(c)彩度算出に用いる計算式の例を示す図である。
【図5】図5(a)背景画像の画像ファイルの明度ヒストグラムの例を示す図である。図5(b)背景画像の画像ファイルの色相ヒストグラムの例を示す図である。図5(c)背景画像の画像ファイルの彩度ヒストグラムの例を示す図である。
【図6】可読性評価手段103の処理例を示す流れ図である。
【図7】本発明の第1の実施の形態における出力例を示す図である。
【図8】本発明の第2の実施の形態の構成例を示すブロック図である。
【図9】類似度評価手段203の構成例を示すブロック図である。
【図10】評価対象Webコンテンツのソースであるテキスト文書の例を示す図。
【図11】図10(a)背景色・背景画像抽出手段201で得られた画像ファイルの明度ヒストグラムの例を示す図である。図10(b)背景色・背景画像抽出手段201で得られた画像ファイルの色相ヒストグラムの例を示す図である。
【図12】類似度評価手段203の処理例を示す流れ図である。
【図13】本発明の第2の実施の形態における出力例を示す図である。
【図14】本発明の第3の実施の形態の構成例を示すブロック図である。
【図15】評価対象Webコンテンツのソースであるテキスト文書の例を示す図である。
【図16】背景画像明度ヒストグラム作成手段302で得られた明度ヒストグラムの例を示す図である。
【図17】本発明の第3の実施の形態における出力例を示す図である。
【図18】本発明の第4の実施の形態の構成例を示すブロック図である。
【図19】推薦色決定手段402の構成例を示すブロック図である。
【図20】推薦色決定手段402の処理例を示す流れ図である。
【図21】本発明の第4の実施の形態における出力例を示す図である。
【図22】本発明の第1〜第4の実施の形態を実現するためのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【符号の説明】
100…Webコンテンツソース文書保存手段
101…階層・配色情報抽出手段
102…明度・色相・彩度計算手段
103…可読性評価手段
104…出力手段
1000…明度差評価手段
1001…色相差評価手段
1002…彩度差評価手段
1003…評価結果記憶手段
1004…閾値登録手段
1005…可読性総合評価手段
200…Webコンテンツソース文書保存手段
201…背景色・背景画像抽出手段
202…明度・色相計算手段
203…類似度評価手段
204…出力手段
2000…明度差評価手段
2001…色相差評価手段
2002…評価結果記憶手段
2003…閾値登録手段
2004…類似度総合評価手段
300…Webコンテンツソース文書保存手段
301…背景画像抽出手段
302…背景画像明度ヒストグラム作成手段
303…背景画像妥当性評価手段
304…閾値登録手段
305…出力手段
400…色情報選択手段
401…明度・色相・彩度計算手段
402…推薦色決定手段
403…推薦色提示手段
4000…候補色生成手段
4001…明度差評価手段
4002…色相差評価手段
4003…彩度差評価手段
4004…推薦色記憶手段
4005…閾値登録手段
500…コンピュータ
501…記録媒体
502…RAM
503…CPU
Claims (21)
- Webコンテンツのソース文書が記録されるWebコンテンツソース文書保存手段と、
該Webコンテンツソース文書保存手段に記録されている前記ソース文書から抽出した、前記Webコンテンツの第1,第2の構成要素の配色情報、或いは画像情報に基づいて、前記第1,第2の構成要素の明度、色相、及び、彩度を計算する計算手段と、
明度閾値、色相閾値、及び、彩度閾値が記録される閾値記憶部と、
評価結果記憶部と、
前記計算手段で計算された前記第1の構成要素の明度と前記計算手段で計算された前記第2の構成要素の明度との明度差が前記閾値記憶部に記録されている前記明度閾値未満であるか否かを判定し、前記明度閾値未満である場合には、前記第1,第2の構成要素の明度差が前記明度閾値未満であることを示す情報を前記評価結果記憶部に記録する明度差評価手段と、
前記第1,第2の構成要素の色相差が前記閾値記憶部に記録されている前記色相閾値未満であるか否かを判定する色相差評価手段と、
該色相差評価手段に於いて前記第1,第2の構成要素の色相差が前記色相閾値未満と判定された場合、前記第1,第2の構成要素の彩度差が前記閾値記憶部に記録されている前記彩度閾値未満であるか否かを判定し、前記彩度閾未満の場合は、前記第1,第2の構成要素の彩度差が前記彩度閾値未満であることを示す情報を前記評価結果記憶部に記録する彩度差評価手段と、
前記評価結果記憶部に前記第1,第2の構成要素の明度差が前記明度閾値未満であることを示す情報が記録されている場合は、前記Webコンテンツの可読性が低いと評価し、前記評価結果記憶部に前記第1,第2の構成要素の彩度差が前記彩度閾値未満であることを示す情報が記録されている場合は、前記Webコンテンツの可読性が低いと評価する可読性総合評価手段とを備えたことを特徴とするWebコンテンツの可読性評価システム。 - 請求項1記載のWebコンテンツの可読性評価システムに於いて、
前記第1の構成要素が、背景であり、
前記第2の構成要素が、文字,未リンク状態の文字,リンク中状態の文字,リンク済み状態の文字,文字を囲む枠,或いは前記背景上の別の背景であることを特徴とするWebコンテンツの可読性評価システム。 - 請求項1または2記載のWebコンテンツの可読性評価システムに於いて、
前記可読性総合評価手段は、前記評価結果記憶部に前記第1,第2の構成要素の明度差が前記明度閾値未満であることを示す情報が記録されている場合は、前記第1,第2の構成要素の組み合わせが、前記Webコンテンツの白黒印刷時の可読性を低下させると評価し、前記評価結果記憶部に前記第1,第2の構成要素の彩度差が前記彩度閾値未満であることを示す情報が記録されている場合は、前記第1,第2の構成要素の組み合わせが、前記Webコンテンツの利用対象者が色覚異常者である場合に可読性を低下させると評価することを特徴とするWebコンテンツの可読性評価システム。 - Webコンテンツのソース文書が記録されるWebコンテンツソース文書保存手段と、
該Webコンテンツソース文書保存手段に記録されている前記ソース文書から抽出した、前記Webコンテンツの第1,第2の構成要素の配色情報、或いは画像情報に基づいて、前記第1,第2の構成要素の明度及び色相を計算する計算手段と、
明度閾値及び色相閾値が記録される閾値記憶部と、
評価結果記憶部と、
前記計算手段で計算された前記第1の構成要素の明度と前記計算手段で計算された前記第2の構成要素の明度との明度差が前記閾値記憶部に記録されている前記明度閾値を上回るか否かを判定し、上回る場合には前記第1,第2の構成要素の類似度が低いことを示す情報を前記評価結果記憶部の第1の領域に記録する明度差評価手段と、
該明度差評価手段に於いて前記第1,第2の構成要素の明度差が前記明度閾値以下であると判定された場合、前記第1,第2の構成要素の色相差が前記閾値記憶部に記録されている前記色相閾値を上回るか否かを判定し、上回る場合には前記第1,第2の構成要素の類似度が低いことを示す情報を前記評価結果記憶部の第2の領域に記録する色相差評価手段と、
前記評価結果記憶部の前記第1の領域に類似度が低いことを示す情報が記録されている場合は、前記第1,第2の構成要素の組み合わせが、前記Webコンテンツの白黒印刷時の可読性を低下させると評価し、前記評価結果記憶部の前記第2の領域に類似度が低いことを示す情報が記録されている場合は、前記第1,第2の構成要素の組み合わせが、前記Webコンテンツの利用対象者が色覚異常者である場合に可読性を低下させると評価する総合評価手段とを備えたことを特徴とするWebコンテンツの可読性評価システム。 - 請求項4記載のWebコンテンツの可読性評価システムに於いて、
前記第1の構成要素が、前記Webコンテンツの背景画像であり、
前記第2の構成要素が、前記背景画像の代わりに表示されることがある背景色であることを特徴とするWebコンテンツの可読性評価システム。 - Webコンテンツのソース文書が記録されるWebコンテンツソース文書保存手段と、
該Webコンテンツソース文書保存手段に記録されている前記ソース文書から抽出した前記Webコンテンツの背景画像の情報に基づいて、前記背景画像の各ピクセルの明度を計算し、明度のヒストグラムを作成するヒストグラム作成手段と、
明度閾値が記録される閾値記憶部と、
前記明度のヒストグラムに現れるピーク間の明度差が前記閾値記憶部に記録されている前記明度閾値を上回るか否かを判定し、上回ると判定した場合は、前記背景画像が前記Webコンテンツの白黒印刷時の可読性を低下させると評価する評価手段とを備えたことを特徴とするWebコンテンツの可読性評価システム。 - Webコンテンツのソース文書が記録されるWebコンテンツソース文書保存手段と、
該Webコンテンツソース文書保存手段に記録されている前記ソース文書から抽出した前記Webコンテンツの背景画像の情報に基づいて、前記背景画像の各ピクセルの色相を計算し、色相のヒストグラムを作成するヒストグラム作成手段と、
色相閾値が記録される閾値記憶部と、
前記色相のヒストグラムに現れるピーク間の明度差が前記閾値記憶部に記録されている前記色相閾値を上回るか否かを判定し、上回ると判定した場合には、前記背景画像が前記Webコンテンツの利用対象者が色覚障害者である場合に可読性を低下させると評価する評価手段とを備えたことを特長とするWebコンテンツの可読性評価システム。 - Webコンテンツのソース文書が記録されるWebコンテンツソース文書保存手段と、明度閾値、色相閾値、及び、彩度閾値が記録される閾値記憶部と、評価結果記憶部と、計算手段と、明度差評価手段と、色相差評価手段と、彩度差評価手段と、可読性総合評価手段とを備えたコンピュータが実行するWebコンテンツの可読性評価方法であって、
前記計算手段が、前記Webコンテンツソース文書保存手段に記録されている前記ソース文書から抽出した、前記Webコンテンツの第1,第2の構成要素の配色情報、或いは画像情報に基づいて、前記第1,第2の構成要素の明度、色相、及び、彩度を計算し、
前記明度差評価手段が、前記計算手段で計算された善意第1の構成要素の明度と前記計算手段で計算された前記第2の構成要素の明度との明度差が前記閾値記憶部に記録されている前記明度閾値未満であるか否かを判定し、前記明度閾値未満である場合には、前記第1,第2の構成要素の明度差が前記明度閾値未満であることを示す情報を前記評価結果記憶部に記録し、
前記色相差評価手段が、前記第1,第2の構成要素の色相差が前記閾値記憶部に記録されている前記色相閾値未満であるか否かを判定し、
前記彩度差評価手段が、前記色相差評価手段に於いて前記第1,第2の構成要素の色相差が前記色相閾値未満と判定された場合、前記第1,第2の構成要素の彩度差が前記閾値記憶部に記録されている前記彩度閾値未満であるか否かを判定し、前記彩度閾未満の場合は、前記第1,第2の構成要素の彩度差が前記彩度閾値未満であることを示す情報を前記評価結果記憶部に記録し、
前記可読性総合評価手段が、前記評価結果記憶部に前記第1,第2の構成要素の明度差が前記明度閾値未満であることを示す情報が記録されている場合は、前記Webコンテンツの可読性が低いと評価し、前記評価結果記憶部に前記第1,第2の構成要素の彩度差が前記彩度閾値未満であることを示す情報が記録されている場合は、前記Webコンテンツの可読性が低いと評価することを特徴とするWebコンテンツの可読性評価方法。 - 請求項8記載のWebコンテンツの可読性評価方法に於いて、
前記第1の構成要素が、背景であり、
前記第2の構成要素が、文字,未リンク状態の文字,リンク中状態の文字,リンク済み状態の文字,文字を囲む枠,或いは前記背景上の別の背景であることを特徴とするWebコンテンツの可読性評価方法。 - 請求項8または9記載のWebコンテンツの可読性評価方法に於いて、
前記可読性総合評価手段は、前記評価結果記憶部に前記第1,第2の構成要素の明度差が前記明度閾値未満であることを示す情報が記録されている場合は、前記第1,第2の構成要素の組み合わせが、前記Webコンテンツの白黒印刷時の可読性を低下させると評価し、前記評価結果記憶部に前記第1,第2の構成要素の彩度差が前記彩度閾値未満であることを示す情報が記録されている場合は、前記第1,第2の構成要素の組み合わせが、前記Webコンテンツの利用対象者が色覚異常者である場合に可読性を低下させると評価することを特徴とするWebコンテンツの可読性評価方法。 - Webコンテンツのソース文書が記録されるWebコンテンツソース文書保存手段と、明度閾値及び色相閾値が記録される閾値記憶部と、評価結果記憶部と、計算手段と、明度差評価手段と、色相差評価手段と、総合評価手段とを備えたコンピュータが実行するWebコンテンツの可読性評価方法であって、
前記計算手段が、前記Webコンテンツソース文書保存手段に記録されている前記ソース文書から抽出した、前記Webコンテンツの第1,第2の構成要素の配色情報、或いは画像情報に基づいて、前記第1,第2の構成要素の明度及び色相を計算し、
前記明度差評価手段が、前記計算手段で計算された前記第1の構成要素の明度と前記計算手段で計算された前記第2の構成要素の明度との明度差が前記閾値記憶部に記録されている前記明度閾値を上回るか否かを判定し、上回る場合には前記第1,第2の構成要素の類似度が低いことを示す情報を前記評価結果記憶部の第1の領域に記録し、
前記色相差評価手段が、前記明度差評価手段に於いて前記第1,第2の構成要素の明度差が前記明度閾値以下であると判定された場合、前記第1,第2の構成要素の色相差が前記閾値記憶部に記録されている前記色相閾値を上回るか否かを判定し、上回る場合には前記第1,第2の構成要素の類似度が低いことを示す情報を前記評価結果記憶部の第2の領域に記録し、
前記総合評価手段が、前記評価結果記憶部の前記第1の領域に類似度が低いことを示す情報が記録されている場合は、前記第1,第2の構成要素の組み合わせが、前記Webコンテンツの白黒印刷時の可読性を低下させると評価し、前記評価結果記憶部の前記第2の領域に類似度が低いことを示す情報が記録されている場合は、前記第1,第2の構成要素の組み合わせが、前記Webコンテンツの利用対象者が色覚異常者である場合に可読性を低下させると評価することを特徴とするWebコンテンツの可読性評価方法。 - 請求項11記載のWebコンテンツの可読性評価方法において、
前記第1の構成要素が、前記Webコンテンツの背景画像であり、
前記第2の構成要素が、前記背景画像の代わりに表示されることがある背景色であることを特徴とするWebコンテンツの可読性評価方法。 - Webコンテンツのソース文書が記録されるWebコンテンツソース文書保存手段と、明度閾値が記録される閾値記憶部と、ヒストグラム作成手段と、評価手段とを備えたコンピュータが実行するWebコンテンツの可読性評価方法であって、
前記ヒストグラム作成手段が、前記Webコンテンツソース文書保存手段に記録されている前記ソース文書から抽出した前記Webコンテンツの背景画像の情報に基づいて、前記背景画像の各ピクセルの明度を計算して明度のヒストグラムを作成し、
前記評価手段が、前記明度のヒストグラムに現れるピーク間の明度差が前記閾値記憶部に記録されている前記明度閾値を上回るか否かを判定し、上回ると判定した場合は、前記背景画像が前記Webコンテンツの白黒印刷時の可読性を低下させると評価することを特徴とするWebコンテンツの可読性評価方法。 - Webコンテンツのソース文書が記録されるWebコンテンツソース文書保存手段と、色相閾値が記録される閾値記憶部と、ヒストグラム作成手段と、評価手段とを備えたコンピュータが実行するWebコンテンツの可読性評価方法であって、
前記ヒストグラム作成手段が、前記Webコンテンツソース文書保存手段に記録されている前記ソース文書から抽出した前記Webコンテンツの背景画像の情報に基づいて、前記背景画像の各ピクセルの色相を計算して色相のヒストグラムを作成し、
前記評価手段が、前記色相のヒストグラムに現れるピーク間の明度差が前記閾値記憶部に記録されている前記色相閾値を上回るか否かを判定し、上回ると判定した場合には、前記背景画像が前記Webコンテンツの利用対象者が色覚障害者である場合に可読性を低下させると評価することを特長とするWebコンテンツの可読性評価方法。 - Webコンテンツのソース文書が記録されるWebコンテンツソース文書保存手段と、明度閾値、色相閾値、及び、彩度閾値が記録される閾値記憶部と、評価結果記憶部とを備えたコンピュータを、Webコンテンツの可読性評価システムとして機能させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、
前記コンピュータを、
前記Webコンテンツソース文書保存手段に記録されている前記ソース文書から抽出した、前記Webコンテンツの第1,第2の構成要素の配色情報、或いは画像情報に基づいて、前記第1,第2の構成要素の明度、色相、及び、彩度を計算する計算手段、
前記計算手段で計算された前記第1の構成要素の明度と前記計算手段で計算された前記第2の構成要素の明度との明度差が前記閾値記憶部に記録されている前記明度閾値未満であるか否かを判定し、前記明度閾値未満である場合には、前記第1,第2の構成要素の明度差が前記明度閾値未満であることを示す情報を前記評価結果記憶部に記録する明度差評価手段、
前記第1,第2の構成要素の色相差が前記閾値記憶部に記録されている前記色相閾値未満であるか否かを判定する色相差評価手段、
該色相差評価手段に於いて前記第1,第2の構成要素の色相差が前記色相閾値未満と判定された場合、前記第1,第2の構成要素の彩度差が前記閾値記憶部に記録されている前記彩度閾値未満であるか否かを判定し、前記彩度閾未満の場合は、前記第1,第2の構成要素の彩度差が前記彩度閾値未満であることを示す情報を前記評価結果記憶部に記録する彩度差評価手段、
前記評価結果記憶部に前記第1,第2の構成要素の明度差が前記明度閾値未満であることを示す情報が記録されている場合は、前記Webコンテンツの可読性が低いと評価し、前記評価結果記憶部に前記第1,第2の構成要素の彩度差が前記彩度閾値未満であることを示す情報が記録されている場合は、前記Webコンテンツの可読性が低いと評価する可読性総合評価手段として機能させるためのプログラムを記録したことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体。 - 請求項15記載のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に於いて、
前記第1の構成要素が、背景であり、
前記第2の構成要素が、文字,未リンク状態の文字,リンク中状態の文字,リンク済み状態の文字,文字を囲む枠,或いは前記背景上の別の背景であることを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体。 - 請求項15または16記載のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に於いて、
前記可読性総合評価手段は、前記評価結果記憶部に前記第1,第2の構成要素の明度差が前記明度閾値未満であることを示す情報が記録されている場合は、前記第1,第2の構成要素の組み合わせが、前記Webコンテンツの白黒印刷時の可読性を低下させると評価し、前記評価結果記憶部に前記第1,第2の構成要素の彩度差が前記彩度閾値未満であることを示す情報が記録されている場合は、前記第1,第2の構成要素の組み合わせが、前記Webコンテンツの利用対象者が色覚異常者である場合に可読性を低下させると評価することを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体。 - Webコンテンツのソース文書が記録されるWebコンテンツソース文書保存手段と、明度閾値及び色相閾値が記録される閾値記憶部と、評価結果記憶部とを備えたコンピュータを、Webコンテンツの可読性評価システムとして機能させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、
前記コンピュータを、
前記Webコンテンツソース文書保存手段に記録されている前記ソース文書から抽出した、前記Webコンテンツの第1,第2の構成要素の配色情報、或いは画像情報に基づいて、前記第1,第2の構成要素の明度及び色相を計算する計算手段、
前記計算手段で計算された前記第1の構成要素の明度と前記計算手段で計算された前記第2の構成要素の明度との明度差が前記閾値記憶部に記録されている前記明度閾値を上回るか否かを判定し、上回る場合には前記第1,第2の構成要素の類似度が低いことを示す情報を前記評価結果記憶部の第1の領域に記録する明度差評価手段、
該明度差評価手段に於いて前記第1,第2の構成要素の明度差が前記明度閾値以下であると判定された場合、前記第1,第2の構成要素の色相差が前記閾値記憶部に記録されている前記色相閾値を上回るか否かを判定し、上回る場合には前記第1,第2の構成要素の類似度が低いことを示す情報を前記評価結果記憶部の第2の領域に記録する色相差評価手段、
前記評価結果記憶部の前記第1の領域に類似度が低いことを示す情報が記録されている場合は、前記第1,第2の構成要素の組み合わせが、前記Webコンテンツの白黒印刷時の可読性を低下させると評価し、前記評価結果記憶部の前記第2の領域に類似度が低いことを示す情報が記録されている場合は、前記第1,第2の構成要素の組み合わせが、前記Webコンテンツの利用対象者が色覚異常者である場合に可読性を低下させると評価する総合評価手段として機能させるためのプログラムを記録したことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体。 - 請求項18記載のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に於いて、
前記第1の構成要素が、前記Webコンテンツの背景画像であり、
前記第2の構成要素が、前記背景画像の代わりに表示されることがある背景色であることを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体。 - Webコンテンツのソース文書が記録されるWebコンテンツソース文書保存手段と、明度閾値が記録される閾値記憶部とを備えたコンピュータを、Webコンテンツの可読性評価システムとして機能させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、
前記コンピュータを、
前記Webコンテンツソース文書保存手段に記録されている前記ソース文書から抽出した前記Webコンテンツの背景画像の情報に基づいて、前記背景画像の各ピクセルの明度を計算し、明度のヒストグラムを作成するヒストグラム作成手段、
前記明度のヒストグラムに現れるピーク間の明度差が前記閾値記憶部に記録されている前記明度閾値を上回るか否かを判定し、上回ると判定した場合は、前記背景画像が前記Webコンテンツの白黒印刷時の可読性を低下させると評価する評価手段として機能させるためのプログラムを記録したことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体。 - Webコンテンツのソース文書が記録されるWebコンテンツソース文書保存手段と、色相閾値が記録される閾値記憶部とを備えたコンピュータを、Webコンテンツの可読性評価システムとして機能させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、
前記コンピュータを、
前記Webコンテンツソース文書保存手段に記録されている前記ソース文書から抽出した前記Webコンテンツの背景画像の情報に基づいて、前記背景画像の各ピクセルの色相を計算し、色相のヒストグラムを作成するヒストグラム作成手段、
前記色相のヒストグラムに現れるピーク間の明度差が前記閾値記憶部に記録されている前記色相閾値を上回るか否かを判定し、上回ると判定した場合には、前記背景画像が前記Webコンテンツの利用対象者が色覚障害者である場合に可読性を低下させると評価する評価手段として機能させるためのプログラムを記録したことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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