JP4665211B2 - 光学素子 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば、光計測装置等の光学系を構成する光学素子として好適な光学素子に関する
自発光、プラズマ自発光、蛍光、燐光、放射光等の物理・化学反応の諸特性は、この物理・化学反応の微細構造とその時間変化に大きく依存しており、そのような微細構造を計測することによって、物理・化学反応量の特性やそれらの相関を知ることができる。また、計測された物理・化学反応の微細構造と、それらの高時間分解能計測データからの時間変動量等から、構造データのフィードバックによる物理・化学反応の制御や、物理・化学反応を発生する装置の改良のためのデータを得ることが可能となる。このような計測は、例えば、自動車のエンジンやガスタービンにおける燃焼解析など、様々な燃焼装置の制御及び改良において非常に重要である。
前述した物理・化学反応の微細構造を計測するためには、まず、局所計測、すなわち、物理・化学反応の構造の空間スケールに比して充分に小さい測定体積に対する計測が必要となる。また、時系列計測、すなわち、物理・化学反応の構造変化の時間スケールに比して充分に短い測定時間について繰り返して連続的に行う計測も必要となる。
このような計測を実現するものとして、「Proceedings of the Thirty-FifthJapanese Symposium on Combustion,
p.54-56 (1997)」には、物理・化学反応による自然発光であ
る自発光を計測する光計測装置が記載されている。この光計測装置は、局所点計測用に最適設計された反射光学系を集光光学系として適用し、測定体積を1.6mm×φ0.2mmと小さくし、また、高速処理が可能な受光素子として光電子増倍管を使用して、250kHz
の高速のサンプリングレートで計測を行うことにより、物理・化学反応についての局所的な時系列計測を実現している。また、この文献には、自発光については、OH*、CH*、C2*の3つの成分からの発光について、各々の対応する波長を測定することによって同時に計測を行うことが記載されている。
また、このような計測装置について、自動車のエンジンに関して複数の測定点について別個に計測を行った例が「Proceedings of the Fourth InternationalSymposium on Diagnostics and
Modeling of Combustion in Internal Combustion Engines, p.411-416 (1998)」に記載されている。
さらに、本発明者らは、先に、特許文献1に記載されているように、複数の測定点からの光の局所的な時系列計測を効率的に行うことができるようにした光計測装置を提案している。この光計測装置は、反射光学系を用いて、燃焼室内の局所の物理・化学反応(燃焼)による発光計測を行い、局所的な物理・化学反応特性の検出を行うものである。
反射光学系は、図17に示すように、物点101からの光を第1凹面鏡102により反射して集光させ、この反射光を第2凸面鏡103によって再び反射させ、この反射光を第1凹面鏡102の中央部に設けられた透孔104を介してこの第1凹面鏡102の後方側に出射させて、焦点を結ばせる光学系である。
この光計測装置においては、反射光学系の焦点位置105に光ファイバ106の入射端面107を配置し、この光ファイバ106によって導かれた光を分光することにより、この反射光学系の物点101にあたる燃焼室内の局所における物理・化学反応による光の計測を行う。反射光学系は、結像に寄与する面が反射面であるため、色収差の発生がなく、物理・化学反応による光の良好な計測を実現することができる。
特開2000−111398公報
ところで、上述のような光計測装置において使用されている反射光学系は、2枚の反射鏡を向かい合わせに配置して構成されるものであるため、各反射鏡間の位置合わせが困難であり、また、小型化が困難である。すなわち、この反射光学系は、例えば、エンジンの燃焼プラグに組み込むことができる程度に小型化することは困難である。
また、この反射光学系においては、結像特性が、各反射鏡間の空気の温度変動、密度変動、圧力変動による屈折率の変化や、各反射鏡間の乱気流の影響を受ける虞れがある。また、この反射光学系においては、各反射鏡間に塵挨が侵入して各反射鏡が汚れ、結像特性が劣化する虞れがある。
したがって、この反射光学系は、例えば、エンジンの燃焼プラグに組み込んだ場合には、エンジンの発する熱、ラジカル、プラズマ、電磁波、気流及び塵挨などにより、光学特性を維持することが困難となる虞れがある。
そこで、本発明は、上述の実情に鑑みて提案されるものであって、製造が容易で、小型化が可能であって、また、熱、ラジカル、プラズマ、電磁波、気流及び塵挨によって光学特性が影響を受けることがなく、例えば、光計測装置等の光学系を構成する光学素子として好適な光学素子を提供しようとするものである。
本発明の請求項12に記載の光学素子は、第1面及び第2面を有して一体的な媒質により形成され、前記第1面及び前記第2面がそれぞれ複数の第1領域と第2領域とを有し、物点からの光が前記第1面の各第1領域に入射され、この光を前記第2面の各第1領域において対応して反射し、この反射光を前記第1面の各第2領域において反射し、この反射光を前記第2面の各第2領域を透過させて像点に集光させる光学素子であって、前記第1面の第1領域は、前記物点を曲率中心とした凹球面の透過面であって、前記物点からの光が屈折されることなく直進し、前記第2面の第1領域は、互いに異なる曲率中心、または、焦点を有する複数の部分に分割された凹面からなる反射面であって、前記第2面の前記像点側表面に反射物質膜が被着されて形成され、前記第1面の第1領域に入射した光を反射して集光させ、前記第1面の第2領域における反射光の入射側から見て凹面となるように該第2面の前記第2領域が該第2面の第1領域の分割された複数の部分に連続して設けられており、前記第1面の各第2領域は、凸面反射面であって、前記第1面の前記物点側表面に反射物質膜が被着されて形成されており、前記第2面の第1領域及び前記第1面の第2領域においては、反射物質膜と光学素子をなす媒質との界面が反射面となり、前記反射物質膜の外側表面が熱、ラジカル、プラズマ、電磁波、気流及び塵挨により損傷し、または、汚れ、あるいは、粗面であっても、光学特性が劣化することがなく、前記第2面の第2領域毎に、前記第1面の第1領域から入射され、前記第2面の第1領域において反射して、前記第1面の第2領域において反射した物点からの光を像点に集光させることで、複数の像点を形成するものである。
本発明の請求項12に記載の光学素子は、第1面及び第2面を有する一体的な媒質により形成された光学素子であるため、第1面及び第2面間の媒質の温度変動、密度変動、圧力変動による屈折率変化が少なく、各面間には、乱流、ガス種変動が生じたり、塵挨が侵入する虞れがなく、また、結像に寄与する面が反射面であるため、色収差の発生がなく、良好な結像特性を有する。さらに、この光学素子においては、第2面の第1領域が、互いに異なる曲率中心、または、焦点を有する複数の部分に分割された凹面からなる反射面であるので、単数、または、複数の物点からの光を、同時に複数の像点に集光させることができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を説明する前に参考形態について図面を参照しながら説明する。
〔光学素子の参考形態〕
参考形態の光学素子は、図1に示すように、第1面1及び第2面2を有する一体的な光学素子である。これら第1面1及び第2面2間は、いわゆる光学ガラスや合成石英等の一様な媒質となっている。
第1面1及び第2面2は、それぞれ外周側の第1領域1a,2aと、中央部の第2領域1b,2bとを有している。なお、各面1,2における第2領域1b,2bは、各面1,2における中心部である必要はなく、各面1,2に対して偏芯した位置に形成されていてもよい。
この光学素子においては、物点Oからの光は、第1面1の第1領域1aに入射し、第1面1及び第2面2間の媒質中を進行して、第2面2の第1領域2aにおいて反射される。そして、第2面2の第1領域2aにおいて反射された光は、第1面1の第2領域1bにおいて反射され、第2面2の第2領域2bを通して出射され、像点Iに集光する。
第1面1の第1領域1aは、物点Oを曲率中心とした凹球面の透過面となっている。すなわち、物点Oからの光は、第1面1の第1領域1aを透過するときには、屈折されることがなく、直進する。
第2面2の第1領域2aは、凹面反射面であり、入射光を集光させる特性を有する。第1面1の第2領域1bは、反射面である。
第2面2の第2領域2bは、平面や、第2面2の第1領域2aに連続した(光の入射側から見て)凹球面となっている。この第2面2の第2領域2bに対する入射光の角度は垂直に近いので、実用上問題となるような大きな収差が発生することはない。この光学素子においては、結像に寄与する面が反射面であるため、色収差の発生がなく、良好な結像特性を有する。
そして、この光学素子においては、第1面1は、第2面2よりも小径の面となされている。そして、第1面1及び第2面2との間には、これら第1面1の外径から第2面2の外径に拡径する段差部3が形成されている。この段差部3は、物点O以外の点から第1面1を経て第2面2に入射する不要光の一部を遮断するので、この光学素子の光学特性を向上させる。
また、この光学素子においては、図2に示すように、第1面1及び第2面2との間を、テーパ状に拡径する拡径部3aとして形成してもよい。この場合にも、この拡径部3aの外面部に遮光物質を塗布したり遮光部材を配置することにより、物点O以外の点から第1面1を経て第2面2に入射する不要光を遮断することができ、この光学素子の光学特性を向上させることができる。
さらに、この光学素子においては、図3に示すように、第1面1及び第2面2の間の媒質の側面部に切欠き部3bを形成し、この切欠き部3b切欠き部により、不要光が遮断されるようにしてもよい。この場合には、この切欠き部3b内に遮光物質を塗布したり遮光部材を配置するようにしてもよい。また、この場合には、第1面1と第2面2とは、同一の径の面となっていてもよい。
さらに、この光学素子においては、第2面2の第1領域2a及び第1面1の第2領域1bには、金属材料などの反射材料、例えば、アルミニウムからなる反射膜4,5が被着形成されている。これら反射膜4,5は、第2面2の第1領域2a及び第1面1の第2領域1bにおける反射率を向上させる。
この光学素子においては、これら反射膜4,5と光学素子をなす媒質との界面が反射面となるので、これら反射膜4,5の外側表面が熱、ラジカル、プラズマ、電磁波、気流及び塵挨などにより損傷し、または、汚れていたとしても、光学特性が劣化することがない。また、この光学素子においては、これら反射膜4,5の外側表面の面形状が粗面であったとしても、第2面2の第1領域2a及び第1面1の第2領域1bにおける反射特性が劣化することがない。
また、第1面1の第2領域1bに形成された反射膜4は、この反射膜4の外面側に形成された防護層4aによって保護されている。この防護層4aは、反射膜4の表面部及び外周縁部を保護し得るように、この反射膜4よりも広い領域に亘って形成され、外周側を光学素子の第1面1に接合されている。
この防護層4aは、耐熱性、耐プラズマ性、耐電磁波性、耐食性、耐蝕性、耐触性の少なくともいずれか一を有するものである。すなわち、この防護層4aは、反射膜4を、熱、ラジカル、プラズマ、電磁波及び塵挨などによる腐食、腐蝕、接触などの損傷から防護するものである。
このような防護層4aをなす材料としては、耐熱性等の特性と、合成石英などの媒質に対する親和性の点から、例えば、クロム(Cr)、フッ化マグネシウム(MgF2)、二酸化珪素(SiO2)、二酸化ジルコニア(ZrO2)、酸化チタン(TiO2)、アルミナ(Al2O3)などが好ましい。この防護層4aは、これらいずれかの材料からなる単層膜としてもよいし、また、これらのうちの二以上の材料からなる多層膜としてもよい。
なお、この防護層4aは、第1面1の全面に亘って形成してもよい。この場合において、防護層4aは、第1面1の第1領域1aへの入射光についての反射防止膜の機能を有するものとすることができる。このように、防護層4aに反射防止膜の機能を持たせるには、この防護層4aの厚さを、入射光の波長λに対する一定の関係、例えば、〔nλ/4〕となっているものとする必要がある。
また、この光学素子は、図4に示すように、防護層4aを光学素子をなす媒質と同一材料からなるものとするとともに、この防護層4aを十分な厚さを有して第1面1の全面に亘って形成されたものとしてもよい。
この場合には、この防護層4aは、反射膜4を挟んで、第1面1に対して溶着などによって接合されたものとすることができる。なお、この場合には、防護層4aの物点側の面は、物点Oを曲率中心とした凹球面とすることが望ましい。そして、この場合には、防護層4aと第1面1との接合面は、物点Oを曲率中心とした凹球面とする必要はないので、平面としたり、あるいは、反射膜4の形状(すなわち、第1面1の第2領域1bの面形状)が望ましい形状となる面形状とすることができる。
そして、この光学素子においては、第2面2の第1領域2aは、物点Oを焦点とする回転楕円面とすることが好ましい。第2面2の第1領域2aが回転楕円面であることにより、この回転楕円面の第1焦点から発した光は、無収差で第2焦点に集光することとなるので、良好な結像特性を実現することができる。
また、この光学素子においては、第1面1の第2領域1bは、凸面反射面とすることが望ましい。第1面1の第2領域1bが凸面反射面であることにより、像点Iの位置を、第2面2の後方側に十分に離れた位置とすることができ、この像点Iにおける光検出等を容易に行うことができるようになる。
このような光学素子は、一体的な光学素子であるため、第1面及び第2面間の媒質の温度変動、密度変動、圧力変動による屈折率変化が少なく、各面間には、乱流、ガス種変動が生じたり、塵挨が侵入する虞れがない。すなわち、この光学素子は、熱、ラジカル、プラズマ、電磁波、気流及び塵挨の影響による光学特性の劣化が極めて少ないので、温度変化の激しい環境下や、塵挨の多い環境下や、ラジカル、プラズマに接触し得る環境下においても、良好な光学特性を維持することができる。
また、この光学素子は、第2面2の直径を1mm程度としても容易に高精度のものを作成することができる。さらに、この光学素子は、透過面及び反射面における収差が生じないので、容易に高い開口数(NA)のものを作成することができる。なお、第2面2の直径を1mm程度とした場合において、物点Oから第1面1までの距離(ワーキングディスタンス)が0.8mm程度、第2面2から像点Iまでの距離(バックフォーカス)が0.3mm程度のものを作成することができる。また、第2面2の直径を3.6mmとした場合においては、例えば、物点Oから第1面1までの距離(ワーキングディスタンス)が3.0mm、第2面2から像点Iまでの距離(バックフォーカス)が1.2mmのものを作成することができる。
光学素子の実施形態
また、この光学素子は、図5に示すように、第2面2の第1領域2aを、互いに異なる曲率中心、または、焦点を有する複数の部分に分割された凹面からなる面として構成してもよい。この場合には、第2面2の第1領域2aの各部分がそれぞれ異なる焦点を結ぶので、一つの光学素子によって複数の像点を形成することができる。
また、第2面2の第1領域2aの反射膜5は、例えば、誘電体膜等によって形成することにより、反射率について分光特性を有するものとすることもできる。この場合には、特定の波長帯域の光のみを反射させて結像させる光学素子を構成することができる。
さらに、第2面2の第1領域2aを、互いに異なる曲率中心、または、焦点を有する複数の部分に分割された凹面からなる面として構成した場合において、これら各部分の分光反射特性を互いに異なるものとすることもできる。
〔光学系及び受光器の参考の形態〕
そして、参考形態の光学系は、図1に示すように、前述の光学素子と、光ファイバ6とからなり、光学素子の像点Iに、光ファイバ6の入射端面6aが配置されて構成されている。光学素子からの出射光は、迷光絞り7を介して、光ファイバ6の入射端面6aに入射される。
この光学系においては、光ファイバ6の入射端面6aに対して共役な領域、すなわち、物点Oの周囲の光ファイバ6の径に対応する領域からの光を、この光ファイバ6を介して検出することできる。
この光学系は、例えば、エンジンなど内燃機関の燃焼室内における燃焼状態を光学的にモニタするための光計測装置に用いることができる。すなわち、図6に示すように、この光学系は、ケース201内に収納することにより、エンジンの点火プラグ205等に組込むことができる。このケース201は、ステンレス等の材料により、内径が前述の光学素子の第2面2の直径に略々等しい円筒状に形成されている。このケース201の先端部には、光学素子の第1面1の直径に略々等しい内径の開口部201aが形成されている。
このケース201内においては、光学素子は、先端側に収納されて、第1面1を開口部201aより外方側に臨ませる。そして、この光学素子の後面側には、O−リング202を介して、光ファイバ6を保持するフェルール203が挿入される。そして、このケース201の後端側は、キャップ204が螺入されることにより、閉塞される。なお、光ファイバ6は、フェルール203及びキャップ204の中心軸に沿って形成された透孔を介して、後方側に引き出される。
このケース201内に収納された光学素子及び光ファイバ6は、図7に示すように、それぞれがケース201及びフェルール203によって保持されることによって、互いに所定の位置関係となされる。また、フェルール203の先端側の光ファイバ6の入射端面6aが臨む開口部は、その開口径や開口形状を適宜に設定することにより、光ファイバ6の入射端面6aに対する開口絞りとしての機能を有するものとすることができる。
このようにケース201内に収納された光学系は、このケース201ごとエンジンの点火プラグ205等に組込むことができる。エンジンの点火プラグ205等に組込まれた光学系は、燃焼室内の所定の局所を物点Oとして、この物点Oの周囲の領域からの光を、光ファイバ6を介して図示しない分光器に導くことができ、この分光器によって分光することにより該所定の局所における物理・化学反応(燃焼)による光の計測を行うことを可能とする。
そして、この光学系においては、前述の光学素子に対して、光ファイバ6の入射端面6aの位置を移動させることにより、検出対象となる領域を光学素子に対して移動させることができる。この場合には、光の検出対象となる領域から光ファイバ6の入射端面6aに至る光に若干の球面収差やコマ収差が生じ得るが、この収差量が光ファイバ6の径よりも小さい範囲のものであれば、光の検出結果に対する影響は少ない。
また、この光学系においては、図8に示すように、複数の光ファイバ6を、それぞれの入射端面6aを像点Iを含む領域内に2次元状(マトリクス状)に配列させて配置することにより、検出対象となる領域を、物点Oを含む領域内において2次元状に配列された領域とすることができる。すなわち、各光ファイバ6の各入射端面6aには、複数の物点O12、O2、O3・・・Onからの光が対応して入射される。
さらに、このように配置された複数の光ファイバ6を光学素子に対する接離方向に移動させたり、または、各光ファイバ6の入射端面6aの位置を光学素子までの距離が異なる位置とすることにより、検出対象となる領域を、物点Oを含む領域内において三次元状に配列された領域とすることができる。
また、この光学系は、図9に示すように、光学素子における像点が第2面2の第2領域2a上に形成されるようにし、あるいは、図10に示すように、光学素子における像点が第2面2よりも第1面1の側の位置に形成されるようにし、光ファイバ6の入射端面6aを、光学素子の第2面2の第2領域2a上、または、第2面2よりも第1面1の側の像点の位置に配置して構成してもよい。この場合には、光ファイバ6の入射端面6aに対して共役な領域である物点からの光を、光学素子から光ファイバ6に直接導入することができる。
さらに、前述の説明中において、光ファイバ6の入射端面6aが配置されていた位置、すなわち、光学素子における像点の位置に、複数の受光部が位置するように受光素子を配置することにより、参考形態の受光器を構成することができる。この受光器においては、光ファイバを用いる必要がない。
この受光器において、受光素子は、光学素子の物点側の複数の測定点における光の光学素子による複数の像点からの光を検出することができる。この受光素子の受光部は、複数の測定点に対応させて、1次元配列としたり、マトリクス状に2次元配列としたり、または、3次元配列とすることができる。
〔光計測装置の参考の形態〕
前述のように、多点からの光を検出できるようにした光学系、または、受光器を光計測装置に用いることにより、燃焼室内における複数箇所における自発光、蛍光、燐光、または、放射光等の物理・化学反応による光の計測を、同時に、または、順次的に行うことができる。
例えば、エンジン等の内燃機関の燃焼室内における物理・化学反応の発生箇所の移動(燃焼面の移動)や、移動中の物理・化学反応状態の変化や、燃焼室内における化学反応特性の測定などを行うことができる。
図11は、光計測装置の一参考形態の概略構成を示すブロック図である。なお、この図11においては、測定点の個数をn個(nは2以上の整数)とし、単一の測定点からの光の集光のみを示している。
参考形態においては、例えば、燃焼等の物理・化学反応領域F内の測定点FP(ただし、物理・化学反応領域Fの挙動によって、この測定点FPは、物理・化学反応領域Fの外部に位置することもあり得る)からの光は、集光光学系301によって集光面上の対応する集光点(図示していない)に集光される。
この例における光は、燃焼等の物理・化学反応において、OH*、CH*、C2*などに起因して自然発光している物理・化学反応発光を言い、物理・化学反応の反応強度、あるいは、熱発生との相関を有し、物理・化学反応状態の直接的な指標となるものである。
集光光学系301には、光ファイバアレイ302が接続されている。光ファイバアレイ302は、n点の測定点に対応してn本の光ファイバ3201〜320nから構成され、入射端面及び出射端面以外では、光ファイババンドル302aを形成している。その入射端面は、集光光学系301による集光面上に、各測定点からの集光点にそれぞれ対応されて配置されている。これによって、集光点に集光された複数の測定点からの光は、光ファイバ3201〜320nによって光計測系に高効率で導光される。
なお、ここで、物理・化学反応発光は紫外線を含んでいるため、光ファイバとしては紫外線透過型の石英ファイバを用いることが望ましい。また、光ファイバのコア径を小さくすることによって計測の位置分解能を高めることができるが、一方で、コア径を小さくすると導光される光量が減少するので、測定において必要とされる条件によって、最適のものを選択する必要がある。
例えば、コア径200μmのものを用いた場合に、測定体積は、1.6mm×φ0.2mm程度となる。この測定体積は、レーザ・ドップラー流速計(LDV)、または、フェイズ・ドップラー流速計(PDA)の測定体積と同じオーダーである。
参考形態における光計測系は、n個の光計測装置3031〜303n及び信号増幅手段3041〜304nと、それらからの信号を一括して処理する信号処理手段305と、この信号処理手段305を制御し、かつ、信号処理手段305からのデータを取り込むコンピュータ306と、このコンピュータ306に接続されデータを表示・記録するモニタ307及び記録装置308とからなる。
n本の光ファイバ3201〜320nの出射端面は、それぞれ光計測装置3031〜303nの接続部3301〜330nに接続されて、各測定点からの光は、その分光・測定等が行われる光計測装置3031〜303nに入射される。このように構成することによって、多点からの光を、それぞれに対して別個に配置された光計測装置3031〜303nを用いて同時に計測することができ、例えば、リアルタイムで2次元の物理・化学反応状態及びその時間変化を観測することが可能となる。
光計測装置3031〜303nからそれぞれ出力された1つまたは複数の信号は、それぞれ対応する信号増幅手段3041〜304nに入力され、さらに信号処理回路などからなる信号処理手段305に入力される。信号処理手段305は、コンピュータ306に接続されている。コンピュータ306は、信号処理等について信号処理手段305を制御するとともに、信号処理手段305からのデータを取り込み、解析ソフト等に基づいて、それらのデータの解析、データ及びその解析結果のモニタ307への表示、記録装置308への記録などを行う。
なお、図12に示すように、光計測装置を単一の光計測装置303のみとして光計測系を構成してもよい。この場合には、光計測装置303の接続部330は、光ファイバの出射端面が容易に着脱可能なものとされており、光ファイバ3201〜320nの出射端面を順次接続して計測を行うことによって、光ファイバの着脱のみによって、測定点の切り換えを行う多点計測を実現することができる(図12中においては、i番目の光ファイバ320iが接続されている)。
集光光学系301としては、上述したように充分な位置分解能及び集光効率によって集光が可能(局所計測)なものを用いる必要がある。
図13は、本参考形態における集光光学系301の構成を示す側面図である。
この集光光学系301は、図13に示すように、前述した参考形態の光学素子11を有して構成されている。この光学素子11は、一体的な光学素子であるため、第1面1及び第2面2間の媒質の温度変動、密度変動、圧力変動による屈折率変化が少なく、各面1,2間には、乱流、ガス種変動が生じたり、塵挨が侵入する虞れがない。すなわち、この光学素子11は、熱、ラジカル、プラズマ、電磁波、気流及び塵挨の影響による光学特性の劣化が極めて少ないので、温度変化の激しい環境下や、塵挨の多い環境下においても、良好な光学特性を維持することができる。
また、この光学素子11は、第2面2の直径を1mm程度としても容易に高精度のものを作成することができ、前述したように、エンジンの燃焼プラグに組み込むことができる程度に小型化することができる。さらに、この光学素子11は、透過面及び反射面における収差が生じないので、容易に高い開口数(NA)のものを作成することができる。
この光学素子11においては、多点である測定点F1〜Fnからの光は、各面1,2において反射され、第2面2の第2領域2bを通過して、集光面FP上の集光点P1〜Pnにそれぞれ集光・結像される。なお、本光学系においては、第2面2の第2領域2bによって第2面2の第1領域2aの有効反射面積が小さくなり、特に視野中心から離れた測定点に対する集光光量は減少する。
なお、図13においては図示していないが、集光点P1〜Pnの位置には、それぞれ対応する光ファイバ3201〜320nの入射端面が配置される。また、これらの測定点F1〜Fnに対応する集光点P1〜Pn及び光ファイバ3201〜320nは、1次元配列、または、マトリクス状の2次元配列、あるいは、3次元配列とすることができ、これによって、より効率的に、物理・化学反応状態の計測及び観測を行うことができる。
これらの集光光学系及び光ファイバ等の設定・選択については、計測に必要とされる位置分解能・測定体積や、多点間の間隔等に基づいて好適なものを適宜選択することができる。例えば、集光光学系の作業距離(Working Distance)としては、エンジンや小型バーナーを対象とした短距離焦点(150mm以下)から、中距離焦点(150〜600mm)、長距離焦点(600mm以上)まで、様々に設定可能である。
図14に、図11または図12に示した参考形態に用いられる光計測装置303の一構成例を示す。
光計測装置303においては、光ファイバ320によって導光された光のうち、観測したい物質からの光成分を選択して測定を行うこと、及び、時系列計測を効率的に行うために高速での計測が可能な測定系とすることが必要とされる。
図14に示す光計測装置303においては、炭化水素燃焼反応において特に重要な中間生成物であるOH*、CH*及びC2*からの光成分を測定するように装置が構成されている。また、C2*に関しては、2成分について(以下C2*(1)及びC2*(2)と表記する)測定を行う。OH発光は燃焼反応及び高温ガスに対応して観測され、CH*/C2*発光は燃焼反応領域(反応帯)と高い相関があり、さらに、C2*発光は反応及びすす生成と強い関係がある。
したがって、これらラジカルによる光を計測することによって、燃焼反応に関する重要な情報を得ることができる。また、同一ラジカル(例えば、C2*)についての2波長成分以上の同時測定を行うことによって、温度に関する情報等を得ることができる。
このように、複数の化学種についての計測を同時に行う場合、従来のレーザを用いた計測法では、化学種毎にレーザ光源が必要であり、装置が大型化・複雑化し、実用上そのような測定は困難であった。これに対して、本参考形態においては、光計測を利用することによって、容易に複数の化学種についての同時計測を行うことができる。
光計測装置303は、それぞれ、OH*、CH*、C2*(1)及びC2*(2)による光に対応している4つの分光計測装置303a〜303dを有して構成される。各分光計測装置303a〜303dの選択波長は、
分光計測装置303aでは、波長306.
4nm、半値幅10〜15nm、分光計測装置303bでは、波長431.5nm、半値幅1〜2nm、分光計測装置303cでは、波長473.3nm、半値幅1〜2nm、分光計測装置303dでは、波長516.5nm、半値幅1〜2nmと設定されている。
分光計測装置303aは、ダイクロイックミラー331a、干渉フィルタの如き光学フィルタ332a及び光電子増倍管の如き受光素子333aから構成されている。ダイクロイックミラー331aによって入射光から分離された光は、光学フィルタ332aに入射され、OH*からの光に対応する上述の選択波長の光成分が選択・透過され、受光素子333aに入射される。
受光素子333aに入射した光成分は、この受光素子333aによって光電変換されて増倍され、信号増幅手段304に出力される。他の分光計測装置303b〜303dについても、その構成は同様であるが、それぞれの選択波長が前述の対応した光成分の波長に設定されている。
参考形態においては、特に、光計測に高速動作が可能な、光電子増倍管の如き受光素子333a〜33dを用いることによって、高速での時系列計測を可能にしている。これに対応して、測定のサンプリングレートも、例えば、100kHz〜数百MHz程度に設定することができる。
以上に示したように、図13に示したような集光光学系を適用することによって、高位置分解能での局所計測が可能となり、また、図14に示したような光計測装置を適用することによって、高速・高時間分解能での時系列計測が可能となる。これらを用いて、例えば、図11に示したように、光計測装置を構成することによって、多点についての光の局所・時系列計測が実現され、これによって、プラズマ、蛍光、燃焼等の物理・化学反応の微細構造についての情報を得ることが可能となる。
このような計測装置を様々な燃焼装置等における物理・化学反応の解析に用いることによって、多くの重要な情報を得ることができる。例えば、自動車のエンジンにおいては、物理・化学反応は、図15に示すように、その幅WFが0.1mmオーダーの物理・化学反応帯Fを形成して、移動速度VFで移動・伝播する。このとき、測定点FPにおいて光を測定すると、物理・化学反応帯Fの通過に対応した光の強度の立ち上がり(ピーク)が観測される。このピークの時間tから通過時刻、ピーク幅Δtから通過に要した時間、またピーク強度hから物理・化学反応の強度についての情報をそれぞれ得ることができる。
ただし、前述したような光計測を行っても、単一の測定点についての測定によっては、幅WF及び移動速度VFを求めることはできず、多点計測を行って、各測定点での光変化の相関をみることによって、はじめてそれらの物理・化学反応状態及びその時間変化についての直接的な情報を得ることが可能となる。さらに、例えば、多点をマトリクス状の2次元構成、または、3次元構成とすることによって、物理・化学反応の移動方向など多くの情報を効率的に得ることができる。また、高分解タイプの測定を行うことによって、物理・化学反応帯内部の反応強度分布など、さらに微細な構造を解明することができる。その他にも、各化学種からの光の変化・相関等から、局所的な空燃比(A/F)、乱流構造とそれに関する局所ダムケラー数等、多くの情報を得ることができる。
なお、このような計測の適用対象は自動車のエンジンに限らず、オイルバーナーを用いた噴霧燃焼方式の火炉やボイラー、航空機や火力発電に使用されるガスタービン、ラム、スクラムジェットエンジン燃焼器、給湯器、燃料電池、水素エンジンなど、様々な燃焼装置や除菌、滅菌装置に対して適用することができる。
また、光計測以外の従来の物理・化学反応状態の計測法を併用することによって、さらに多くの情報を得ることが可能になる。特に、参考形態の光計測装置における集光光学系は、通常のレンズ系と比較して非常に高い集光率を有しているので、物理・化学反応についてのレーザ計測の集光系としても適用することも可能である。
例えば、参考形態の光計測の測定体積は、レーザ・ドップラー流速計(LDV)やフェイズ・ドップラー流速計(PDA)と同程度またはそれ以下であり、それらの計測と光計測の同時計測を行うことにより、局所的なガス流速速度と物理・化学反応の移動速度から、局所燃焼速度を見積もることができる。また、レーザ・ドップラー流速計(LDV)やフェイズ・ドップラー流速計(PDA)の測定体積は、一般に光軸方向に数百nm〜数十mm程度の長さを持つので、光計測装置を高分解タイプの設定として同時計測を行うことによって、レーザ・ドップラー流速計(LDV)やフェイズ・ドップラー流速計(PDA)の測定体積内の流速測定値の分布などを計測することが可能になる。また、LIF法による測定を併用することによって、化学反応メカニズムについての知見を得ることが可能となる。
光計測装置については、図14に示した光学フィルタ及び受光素子を用いたものに限られず、様々な形態のものを適用することができる。図16に、そのような光計測装置303の他の構成例を示す。ここでは、光成分の分光に分光素子として回折格子335を用い、それぞれOH*、CH*、C2*(1)及びC2*(2)による光に対応して、例えば、マルチアノード型光電子増倍管の如き4つの受光素子336a〜336dを配置して、高分解能分光計測装置である光計測装置を構成している。
このとき、光ファイバによって導光された光は、回折格子335によって波長分解され、各光成分の波長帯の光が対応する受光素子336a〜336dに入射される。受光素子336a〜336dは、図16に示すように、波長分解の方向にアノードの分割の方向が一致されて配置されており、これによって、選択された各波長帯をさらに高分解能によって波長分解して計測し、各光成分の強度を計測するたけでなく、その微細構造スペクトルを高速・時系列で測定して、燃焼温度や圧力などについてのさらに詳しい情報を得ることができる。
干渉フィルタなどの光学フィルタを用いた計測の場合には、選択波長帯が数nm〜数十nmの広いバンド幅によって計測される。しかし、温度解析や詳細な化学反応解析においては、1nm以下の波長分解能での光スペクトル計測が必要とされる場合がある。前述したような分光素子(回折格子)及び受光素子(マルチアノード型光電子増倍管)を用いた高分解能分光により、0.1〜0.5nm程度の高波長分解能での光スペクトル時系列計測が可能となり、これによって、従来困難であった局所温度の時系列測定等を実現することができる。
なお、受光素子336a〜336dとしてマルチアノード型光電子増倍管を用いることによって、複数の受光素子を配置するなどの構成とした場合に比較して、装置を大幅に小型化することができるが、このようなマルチアノード型光電子増倍管の適用は分光素子(回折格子)を用いた場合に限られるものではなく、例えば、光学フィルタ(干渉フィルタ)と組み合わせて用いることも可能である。
また、光計測の方法としては、各測定点からの光にそれぞれ光計測装置を適用する方法に限らず、例えば、光による2次元の光像を位置検出型光計測装置である受光素子によって計測または撮像することもできる。高感度・高速の位置検出型光計測装置としては、高速動作可能なCCDなどのイメージセンサや、それを用いたもの、例えば、イメージインテンシファイアなどのイメージ管にCCDを接続したものや、蛍光面に電子打ち込み型CCDが用いられているイメージ管、または、位置検出が可能な受光素子、例えば、マルチアノード型光電子増倍管などを用いることができる。
この場合、このような位置検出型光計測装置は、光ファイバアレイによる導光を行わずに集光面に直接配置するか、または、光ファイバアレイの出射端面に配置することが可能である。また、ファイバアレイにより導光された複数点からの光を、光学フィルタ(干渉フィルタ等)を配置した上記したような位置検出型光計測装置により、同時に分光・検出することによって、多点についての光計測装置の小型化が可能になる。
参考形態の光学素子及び光学系の構成を示す側断面図である。 参考形態の光学素子の構成の他の例を示す側断面図である。 参考形態の光学素子の構成のさらに他の例を示す側断面図である。 参考形態の光学素子及び光学系の構成の他の例を示す側断面図である。 本発明に係る光学素子及び光学系の構成のさらに他の例を示す側断面図であ る。 上記光学系の応用例を示す側断面図である。 上記光学系の応用例の要部を示す側断面図である。 上記光学系の他の参考形態における構成を示す側断面図である。 上記光学系のさらに他の参考形態における構成を示す側断面図である。 上記光学系のさらに他の参考形態における構成を示す側断面図である。 計測装置の一参考形態の概略構成を示すブロック図である。 計測装置の他の参考形態の概略構成を示すブロック図である。 前記光計測装置における集光光学系の構成を示す側面図である。 前記光計測装置における光計測装置の構成を示すブロック図である。 物理・化学反応と光との関係を説明するための模式図である。 前記光計測装置における光計測装置の他の例を示す構成図である。 従来の光計測装置において使用される光学系の構成を示す側面図である。
1 第1面
1a 第1領域
1b 第2領域
2 第2面
2a 第1領域
2b 第2領域
3 段差部
3a 拡径部
3b 切欠き部
4,5 反射膜
6 光ファイバ
11 光学素子
301 集光光学系
302 光ファイバアレイ
302a 光ファイババンドル
320、3201〜320n 光ファイバ
303、3031〜303n 光計測装置
330、3301〜330n 接続部
303a〜303d 分光計測装置
331a〜331d ダイクロイックミラー
332a〜332d 光学フィルタ)
333a〜333d 受光素子
335 回折格子
336a〜336d 受光素子
304、3041〜304n 信号増幅手段
305 信号処理手段
306 コンピュータ
307 モニタ
308 記録装置
F 物理・化学反応領域
FP、F1〜Fn 測定点
FP 集光面
P1〜Pn 集光点

Claims (1)

  1. 第1面及び第2面を有して一体的な媒質により形成され、前記第1面及び前記第2面がそれぞれ複数の第1領域と第2領域とを有し、物点からの光が前記第1面の各第1領域に入射され、この光を前記第2面の各第1領域において対応して反射し、この反射光を前記第1面の各第2領域において反射し、この反射光を前記第2面の各第2領域を透過させて像点に集光させる光学素子であって、
    前記第1面の第1領域は、前記物点を曲率中心とした凹球面の透過面であって、前記物点からの光が屈折されることなく直進し、
    前記第2面の第1領域は、互いに異なる曲率中心、または、焦点を有する複数の部分に分割された凹面からなる反射面であって、前記第2面の前記像点側表面に反射物質膜が被着されて形成され、前記第1面の第1領域に入射した光を反射して集光させ、前記第1面の第2領域における反射光の入射側から見て凹面となるように該第2面の前記第2領域が該第2面の第1領域の分割された複数の部分に連続して設けられており、
    前記第1面の各第2領域は、凸面反射面であって、前記第1面の前記物点側表面に反射物質膜が被着されて形成されており、
    前記第2面の第1領域及び前記第1面の第2領域においては、反射物質膜と光学素子をなす媒質との界面が反射面となり、前記反射物質膜の外側表面が熱、ラジカル、プラズマ、電磁波、気流及び塵挨により損傷し、または、汚れ、あるいは、粗面であっても、光学特性が劣化することがなく、
    前記第2面の第2領域毎に、前記第1面の第1領域から入射され、前記第2面の第1領域において反射して、前記第1面の第2領域において反射した物点からの光を像点に集光させることで、複数の像点を形成する
    ことを特徴とする光学素子。
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