JP4662264B2 - 光走査装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、光走査装置及び画像形成装置に係り、更に詳しくは、光源からの光を走査対象物に対して走査する光走査装置及び該光走査装置を備えた画像形成装置に関する。
レーザプリンタやデジタル複写機などの画像形成装置では、画像情報に応じて変調された光源からの光をポリゴンミラー、及び走査レンズなどの走査光学系を介して感光体上に集光させるとともに、感光体上を所定の方向(主走査方向)に走査させ、感光体上に潜像(静電潜像)を形成している。そして、その潜像にトナーを付着させることにより、画像情報を顕像化させている。
近年、印刷速度の高速化の要求に対して、これまでポリゴンミラーの回転速度を高速化したり、光源からの光を変調する際に用いられるクロック信号の周波数を高くすることで対応してきたが、これらの手法では限界があり、更なる高速化に対応するために、複数の光源を用いる、いわゆるマルチビーム方式が考案された。(例えば、特許文献1〜特許文献3参照)
上記マルチビームを構成する光源としては、シングルビームのレーザチップを組み合わせる方法や、複数個の発光素子を一つのレーザチップに組み込んだLDアレイや面発光レーザなどが使用されている。
上記マルチビームを構成するLDアレイなどの半導体レーザはきわめて小型であり、かつ駆動電流により高速に直接変調を行うことができるので、近年レーザプリンタ等の光源として広く用いられている。しかし、半導体レーザの駆動電流と光出力との関係は、温度により変化する特性を有するので、半導体レーザの光強度を所望の値に設定しようとする場合問題となる。特に複数の光源を同一チップ上に構成する面発光レーザの場合、光源間の距離が短いため発光、消光による温度変化や温度クロストークなどの影響が顕著であり、光量変動の要因となりやすい。
さらに、マルチビーム光学系の場合、各発光源の発振波長に差があると、走査レンズの色収差が補正されていない光学系の場合に露光位置ずれが発生し、各発光源に対応するスポットが被走査媒体上を走査する時の走査幅は、発光源毎に差が生じてしまい、画像品質の劣化の要因になってしまうため、走査幅の補正を行う必要がある。
例えば特許文献1には、複数の光源を2次元に配置し、複数の光束を偏向器で偏向することにより被走査媒体上を走査する光走査装置であって、発光点間の発熱によるクロストークの影響を発生させずに発光点の配置密度を最大とする光走査装置が開示されている。
また、特許文献2には、面発光レーザを用いた画像形成装置において、画素単位で各チップの発光強度を可変する手段及び発光時間を制御する手段を有することで、画素の静電潜像を制御する方法が開示されている。
また、特許文献3には、面発光レーザを用いた走査装置において、光源の配置を規定した構成とすることにより熱ストロークの問題を回避し、かつ、記録画像の高密度化を実現する方法が開示されている。
ところで、画像形成装置の走査光学系において、ポリゴンミラーの面倒れや偏向反射面の回転軸からの距離のばらつきに起因して、感光体上を走査する光スポット(走査ビーム)の走査位置ずれ、走査速度ムラが発生することがある。この走査位置ずれ、及び走査速度ムラは画像の揺らぎとなり画像品質の劣化を招く。
また、ユーザの画像品質に対する要求は年々厳しくなり、特許文献1〜特許文献3に開示されている装置では、高コスト化を招くことなく、今後要求される高い画像品質に対応するのは、困難であると思われる。
特開2001−272615号公報 特開2003−72135号公報 特開2001−350111号公報
本発明は、かかる事情の下になされたもので、その第1の目的は、高コスト化を招くことなく、走査対象物に対して光を精度良く走査することができる光走査装置を提供することにある。
また、本発明の第2の目的は、高コスト化を招くことなく、高品質の画像を形成することができる画像形成装置を提供することにある。
本発明は、第1の観点からすると、複数の光源を有する光源ユニットと、走査対象物に対して前記光源ユニットからの光を走査して前記走査対象物上に像を形成する光学系と、前記光源ユニットを制御する制御装置と、を有する光走査装置において、前記複数の光源は、主走査方向に対応する第1の方向と副走査方向に対応する第2の方向とにそれぞれ沿って二次元的に配列された複数の主光源と、前記第1の方向に並ぶ主光源の列間にそれぞれ配置された複数の副光源と、を含み、前記制御装置は、前記第1の方向に互いに隣接する2つの主光源を制御して前記走査対象物上に形成される像を主走査方向にシフトするとともに、互いに隣接する主光源と副光源とを制御して前記走査対象物上に形成される像を副走査方向にシフトすることを特徴とする光走査装置である。
これによれば、複数の光源は、主走査方向に対応する第1の方向と副走査方向に対応する第2の方向とにそれぞれ沿って二次元的に配列された複数の主光源と、第1の方向に並ぶ主光源の列間にそれぞれ配置された複数の副光源と、を含んでいる。そして、制御装置により、第1の方向に互いに隣接する2つの主光源が制御され走査対象物上に形成される像が主走査方向にシフトされる。また、制御装置により、互いに隣接する主光源と副光源とが制御され走査対象物上に形成される像が副走査方向にシフトされる。これにより、主走査方向及び副走査方向における像の位置ずれをそれぞれ精度良く補正することができるため、結果として、高コスト化を招くことなく、走査対象物に対して光を精度良く走査することが可能となる。
本発明は、第2の観点からすると、少なくとも1つの走査対象物と;前記少なくとも1つの走査対象物に対して画像情報が含まれる光を走査し、前記走査対象物に像を形成する少なくとも1つの請求項1〜8のいずれか一項に記載の光走査装置と;前記走査対象物に形成された像を転写対象物に転写する転写装置と;を備える画像形成装置である。
これによれば、少なくとも1つの請求項1〜8のいずれか一項に記載の光走査装置を備えているために、高コスト化を招くことなく、高品質の画像を形成することが可能となる。
以下、本発明の一実施形態を図1〜図15に基づいて説明する。図1には、本発明の一実施形態に係る画像形成装置としてのレーザプリンタ100の概略構成が示されている。
図1に示されるレーザプリンタ100は、光走査装置900、走査対象物としての感光体ドラム901、帯電チャージャ902、現像ローラ903、トナーカートリッジ904、クリーニングブレード905、給紙トレイ906、給紙コロ907、レジストローラ対908、転写チャージャ911、定着ローラ909、排紙ローラ912、排紙トレイ910、及び位置ずれセンサ915などを備えている。
上記帯電チャージャ902、現像ローラ903、転写チャージャ911及びクリーニングブレード905は、それぞれ感光体ドラム901の表面近傍に配置されている。そして、感光体ドラム901の回転方向に関して、帯電チャージャ902→現像ローラ903→転写チャージャ911→クリーニングブレード905の順に配置されている。
前記感光体ドラム901の表面には、感光層が形成されている。ここでは、感光体ドラム901は、図1における面内で時計回り(矢印方向)に回転するようになっている。
前記帯電チャージャ902は、感光体ドラム901の表面を均一に帯電させる。
前記光走査装置900は、帯電チャージャ902で帯電された感光体ドラム901の表面に、上位装置(例えばパソコン)からの画像情報に基づいて変調された光を照射する。これにより、感光体ドラム901の表面では、光が照射された部分だけ電荷が消失し、画像情報に対応した潜像が感光体ドラム901の表面に形成される。ここで形成された潜像は、感光体ドラム901の回転に伴って前記現像ローラ903の方向に移動する。ところで、感光体ドラム901の長手方向(回転軸に沿った方向)は「主走査方向」と呼ばれ、感光体ドラム901の回転方向は「副走査方向」と呼ばれている。なお、以下では、便宜上、感光体ドラム901の表面に形成される潜像における画素の主走査方向に関する長さを「画素幅」ともいう。この光走査装置900の構成については後述する。
前記トナーカートリッジ904にはトナーが格納されており、該トナーは前記現像ローラ903に供給される。このトナーカートリッジ904内のトナー量は、電源投入時や印刷終了時などにチェックされ、残量が少ないときには不図示の表示部に交換を促すメッセージが表示される。
前記現像ローラ903は、回転に伴ってその表面にトナーカートリッジ904から供給されたトナーが帯電されて薄く均一に付着される。また、この現像ローラ903には、感光体ドラム901における帯電している部分(光が照射されなかった部分)と帯電していない部分(光が照射された部分)とで互いに逆方向の電界が生じるような電圧が印加されている。そして、この電圧によって、現像ローラ903の表面に付着しているトナーは、感光体ドラム901の表面の光が照射された部分にだけ付着する。すなわち、現像ローラ903は、感光体ドラム901の表面に形成された潜像にトナーを付着させて画像情報を顕像化させる。ここでトナーが付着された潜像は、感光体ドラム901の回転に伴って前記転写チャージャ911の方向に移動する。
前記給紙トレイ906には転写対象物としての記録紙913が格納されている。この給紙トレイ906の近傍には前記給紙コロ907が配置されており、該給紙コロ907は、記録紙913を給紙トレイ906から1枚づつ取り出し、前記レジストローラ対908に搬送する。該レジストローラ対908は、前記転写ローラ911の近傍に配置され、給紙コロ907によって取り出された記録紙913を一旦保持するとともに、該記録紙913を感光体ドラム901の回転に合わせて感光体ドラム901と転写チャージャ911との間隙部に向けて送り出す。
前記転写チャージャ911には、感光体ドラム901の表面上のトナーを電気的に記録紙913に引きつけるために、トナーとは逆極性の電圧が印加されている。この電圧により、感光体ドラム901の表面の潜像が記録紙913に転写される。ここで転写された記録紙913は、前記定着ローラ909に送られる。
この定着ローラ909では、熱と圧力とが記録紙913に加えられ、これによってトナーが記録紙913上に定着される。ここで定着された記録紙913は、前記排紙ローラ912を介して前記排紙トレイ910に送られ、排紙トレイ910上に順次スタックされる。
前記クリーニングブレード905は、感光体ドラム901の表面に残ったトナー(残留トナー)を除去する。なお、除去された残留トナーは、再度利用されるようになっている。残留トナーが除去された感光体ドラム901の表面は、再度帯電チャージャ902の位置に戻る。
前記位置ずれセンサ915は、感光体ドラム901の近傍に配置され、感光体ドラム901に形成された画素の位置を検出し、その位置ずれ情報が含まれる信号を出力する。
次に、前記光走査装置900の構成について図2及び図3を用いて説明する。
この光走査装置900は、光源ユニット801、コリメートレンズCL、シリンダレンズ805、ポリゴンミラー808、該ポリゴンミラー808を回転させる不図示のポリゴンモータ、fθレンズ806、折り返しミラー807、トロイダルレンズ812、2つの反射ミラー(813、814)、プリント基板802、2つのPD基板(809a、809b)、及び処理回路815などを備えている。なお、以下では、光源ユニット801から感光体ドラム901に至る光の光路上に配置された、コリメートレンズCL、シリンダレンズ805、ポリゴンミラー808、fθレンズ806、折り返しミラー807、及びトロイダルレンズ812などからなる光学系を「走査光学系」ともいう。
前記光源ユニット801は、画像情報に応じて変調されたレーザ光をポリゴンミラー808に向けて出射する半導体レーザLDを含んでいる。この半導体レーザLDは、一例として図4に示されるように、それぞれ互いにほぼ同じ発光特性を有する27個の発光部を有する、いわゆる面発光レーザである。
ここでは、一例として27個の発光部は、副走査方向に対応する方向(以下、便宜上、「dir_sub方向」ともいう。)と主走査方向に対応する方向(以下、便宜上、「dir_main方向」ともいう。)とにそれぞれ沿って、いわゆる千鳥状に二次元的に配列されている。ここでは、一例として、dir_main方向に並ぶ発光部列の数を9列(図4における紙面上から下に向かって順に「A列〜I列」とする)、dir_sub方向に並ぶ発光部列の数を6列(図4における紙面左から右に向かって順に「第1列〜第6列」とする)、としている。そこで、以下では、例えば、B列で第3列目の発光部をB3発光部、F列で第6列目の発光部をF6発光部と呼ぶこととする。また、dir_main方向については、図4における紙面左側から右側に向かう方向を+方向(+dir_main方向)とし、dir_sub方向については、図4における紙面上側から下側に向かう方向を+方向(+dir_sub方向)とする。また、27個の発光部は、dir_main方向及びdir_sub方向のいずれの方向においても、それぞれ等間隔に配置されている。
本実施形態では、B1発光部とB3発光部とB5発光部とD1発光部とD3発光部とD5発光部とF1発光部とF3発光部とF5発光部とH1発光部とH3発光部とH5発光部とが、いずれもいわゆる主画素を形成する際に用いられる主光源である。また、A2発光部とA4発光部とA6発光部とC2発光部とC4発光部とC6発光部とE2発光部とE4発光部とE6発光部とG2発光部とG4発光部とG6発光部とI2発光部とI4発光部とI6発光部とが、いずれもいわゆる副画素を形成するための副光源である。すなわち、光源ユニット801は、dir_main方向とdir_sub方向とにそれぞれ沿って二次元的に配列された12個の主光源と、dir_main方向に並ぶ主光源の列間にそれぞれ配置された9個の副光源(C2発光部、C4発光部、C6発光部、E2発光部、E4発光部、E6発光部、G2発光部、G4発光部、G6発光部)と、を含んでいる。なお、以下において、主光源と副光源とを区別する必要がないときには、それらを総称して単に「光源」ともいう。また、dir_sub方向に関する各主光源の間隔をΔy1、各副光源の間隔をΔy2、互いに隣接する主光源と副光源の間隔をΔy12とする。ここでは、Δy1=Δy2=2Δy12である。さらに、dir_main方向に関する各主光源の間隔をΔx1、互いに隣接する主光源と副光源の間隔をΔx12とする。ここでは、Δx1=2Δx12である。
また、第1列の4つの主光源と第2列の5つの副光源とからなる発光部群を第1の発光部群Gr1といい、第3列の4つの主光源と第4列の5つの副光源とからなる発光部群を第2の発光部群Gr2とし、第5列の4つの主光源と第6列の5つの副光源とからなる発光部群を第3の発光部群Gr3とする。
ところで、感光体ドラム901の表面に形成される潜像は、fθレンズ806の特性に起因する走査ムラ、ポリゴンミラー808における偏向反射面のいわゆる面倒れや、偏向反射面の回転軸からの距離のばらつき、ポリゴンミラー808の回転ムラ、半導体レーザLDから出射されるレーザ光の波長変動などによって位置ずれを生じる場合がある。以下では、便宜上、主走査方向の位置ずれを「主走査方向ずれ」ともいい、副走査方向の位置ずれを「副走査方向ずれ」ともいう。
図2に戻り、この光源ユニット801は、その背面に前記プリント基板802が装着された状態で光学ハウジング804の壁面にスプリングにより当接されている。なお、壁面に対する前記当接の姿勢は調節ネジ803によって調節可能となっている。これにより、光源ユニット801からの光の出射方向を調節することができる。この調節ネジ803は光学ハウジング804の壁面に形成された突起部に螺合されている。光学ハウジング804の内部には、図3に示されるように、前記コリメートレンズCL、シリンダレンズ805、ポリゴンミラー808、ポリゴンモータ(不図示)、fθレンズ806、折り返しミラー807、トロイダルレンズ812、及び2つの反射ミラー(813、814)が、それぞれ所定の位置に位置決めされ支持されている。また、各PD基板は、光学ハウジング804に前記光源ユニット801と同様に、外側より装着されている。光学ハウジング804は、カバー811により上部が封止され、その壁面から突出した複数の取付部810にてレーザプリンタ100のフレーム部材にネジで固定される。
前記コリメートレンズCLは、光源ユニット801からの光を略平行光とする。前記シリンダレンズ805は、コリメートレンズCLからの光を整形する。
この走査光学系の動作について簡単に説明する。光源ユニット801からの光は、コリメートレンズCL及びシリンダレンズ805を介して、ポリゴンミラー808の偏向面近傍に一旦結像される。ポリゴンミラー808は、ポリゴンモータ(不図示)によって一定の速度で図3中の矢印B方向に回転しており、その回転に伴って偏向面近傍に結像された光は等角速度的に偏向される。このポリゴンミラー808で偏向された光は、fθレンズ806を介して、折り返しミラー807に入射し、折り返しミラー807で反射され、トロイダルレンズ812を介して感光体ドラム901の表面を主走査方向に走査する。なお、以下では、便宜上、主走査方向における走査開始位置から走査終了位置までの1回の走査を「単位走査」ともいう。
また、主走査方向に関して前記折り返しミラー807の両端には、前記2つの反射ミラー(813、814)が設けられている。そして、反射ミラー813で反射された光はPD基板809aに実装されている受光素子(PD1とする。)で受光され、反射ミラー814で反射された光はPD基板809bに実装されている受光素子(PD2とする。)で受光されるようになっている。なお、各受光素子は、いずれも像面と等価な位置に配置されている。ここでは、各反射ミラーは、ポリゴンミラー808により偏向された光が、単位走査前に受光素子PD1に入射し、単位走査後に受光素子PD2に入射するように配置されている。各受光素子は、それぞれ受光量に応じた信号(光電変換信号)を出力する。
前記プリント基板802には、図5に示されるように、レーザ駆動回路50が実装されている。このレーザ駆動回路50は、処理回路815からの後述するシリアル信号に基づいて各主光源及び各副光源の駆動信号をそれぞれ生成する。ここで生成された各駆動信号は前記光源ユニット801に出力される。光源ユニット801では、各駆動信号を半導体レーザLDに供給する。
前記処理回路815は、図5に示されるように、信号調整回路60、位置ずれ情報取得回路10、変調データ生成回路30、シリアル信号生成回路35、画像データ生成回路40、及び発光部群選択回路47などを有している。
信号調整回路60は、受光素子PD1の出力信号を増幅、反転及び2値化して信号Hsync1を生成するとともに、受光素子PD2の出力信号を増幅、反転及び2値化して信号Hsync2を生成する。そこで、受光素子PD1に光が入射すると信号Hsync1は「H(ハイレベル)」から「L(ローレベル)」に変化し、受光素子PD2に光が入射すると信号Hsync2は「H」から「L」に変化する。また、信号調整回路60は、位置ずれセンサ915の出力信号を増幅及び2値化して信号Ssnを生成する。
位置ずれ情報取得回路10は、画像情報に応じた本来の走査に先立って行われる位置ずれ情報を取得するための走査における前記信号Hsync1、信号Hsync2、及び信号Ssnに基づいて、主走査方向ずれ情報及び副走査方向ずれ情報を取得する。
そして、本来の走査の際に、位置ずれ情報取得回路10は、主走査方向ずれ情報に基づいて主走査方向における画素位置や画素幅を補正するための補正情報が含まれる主走査方向補正情報信号を生成するとともに、副走査方向ずれ情報に基づいて副走査方向における画素位置を補正するための補正情報が含まれる副走査方向補正情報信号を生成する。これらの補正情報信号は変調データ生成回路30に出力される。
前記画像データ生成回路40は、上位装置からの画像情報に基づいて、画像データを生成する。
前記発光部群選択回路47は、前記3つの発光部群のうちのいずれかを選択し、変調データ生成回路30に通知する。ここでは一例として、発光部群選択回路47は、ページ毎に発光部群を切り替えるように設定されている。なお、ライン毎やジョブ毎に発光部群を切り替えるように設定することも可能である。これにより、解像度を変更することなく、各発光部の寿命を長くすることができる。また、光源ユニット801の近傍に温度センサを配置し、光源ユニット801の近傍の温度変化に応じて発光部群を切り替えても良い。
前記変調データ生成回路30は、画像データ生成回路40からの画像データ、位置ずれ情報取得回路10からの各補正情報信号、発光部群選択回路47からの選択情報に基づいて、変調データを生成する。副走査方向ずれの補正、主走査方向ずれの補正及び画素幅の補正は、この変調データ生成回路30で行われる。
前記シリアル信号生成回路35は、変調データ生成回路30からの変調データをシリアル信号に変換し、レーザ駆動回路50に出力する。このシリアル信号生成回路35は、例えばシフトレジスタを用いて構成することができる。
《副走査方向ずれの補正》
ここで、副走査方向補正情報信号に基づいて変調データ生成回路30で行われる副走査方向ずれの補正方法について説明する。本実施形態では、一例として図6に示されるように、1画素に対応する時間幅(Tsとする)の1/8のパルス幅で各光源の発光時間を制御できるものとする。そこで、副走査方向補正情報信号に基づいて、一例として図7に示されるように、17種類(M1〜M17)の発光パターンのうちのいずれかが、変調データ生成回路30で選択される。なお、ここでは、具体例として、B1発光部により形成される画素(主画素)の副走査方向ずれを、A2発光部又はC2発光部を用いて補正する場合について説明する。また、A2発光部又はC2発光部の発光タイミングは、dir_main方向におけるB1発光部との間隔(ここではΔx12)を考慮して調整される。
発光パターンM1は、副走査方向ずれが0の場合に適用され、B1発光部が通常のパルス幅Tsで発光され、A2発光部及びC2発光部はいずれも発光されない。このときの光の重心は図8(A)に符号Gaで示されるように、B1発光部の発光点とほぼ一致する。すなわち、感光体ドラム901上での画素の位置は、副走査方向にシフトしない。
発光パターンM2は、副走査方向ずれが−(1/16)画素の場合に適用され、B1発光部が(7/8)Tsのパルス幅で発光され、C2発光部が(1/8)Tsのパルス幅で発光され、A2発光部は発光されない。このときの光の重心は図8(B)に符号Gbで示されるように、Gaよりも(1/8)×Δy12だけdir_sub方向に+となる。これにより、感光体ドラム901上での画素の位置は、副走査方向の+側に(1/16)画素分だけシフトする。
発光パターンM3は、副走査方向ずれが−(2/16)画素の場合に適用され、B1発光部が(6/8)Tsのパルス幅で発光され、C2発光部が(2/8)Tsのパルス幅で発光され、A2発光部は発光されない。このときの光の重心は図8(C)に符号Gcで示されるように、Gaよりも(2/8)×Δy12だけdir_sub方向に+となる。これにより、感光体ドラム901上での画素の位置は、副走査方向の+側に(2/16)画素分だけシフトする。
発光パターンM4は、副走査方向ずれが−(3/16)画素の場合に適用され、B1発光部が(5/8)Tsのパルス幅で発光され、C2発光部が(3/8)Tsのパルス幅で発光され、A2発光部は発光されない。このときの光の重心は図8(D)に符号Gdで示されるように、Gaよりも(3/8)×Δy12だけdir_sub方向に+となる。これにより、感光体ドラム901上での画素の位置は、副走査方向の+側に(3/16)画素分だけシフトする。
発光パターンM5は、副走査方向ずれが−(4/16)画素の場合に適用され、B1発光部が(4/8)Tsのパルス幅で発光され、C2発光部が(4/8)Tsのパルス幅で発光され、A2発光部は発光されない。このときの光の重心は図8(E)に符号Geで示されるように、Gaよりも(4/8)×Δy12だけdir_sub方向に+となる。これにより、感光体ドラム901上での画素の位置は、副走査方向の+側に(4/16)画素分だけシフトする。
発光パターンM6は、副走査方向ずれが−(5/16)画素の場合に適用され、B1発光部が(3/8)Tsのパルス幅で発光され、C2発光部が(5/8)Tsのパルス幅で発光され、A2発光部は発光されない。このときの光の重心は図8(F)に符号Gfで示されるように、Gaよりも(5/8)×Δy12だけdir_sub方向に+となる。これにより、感光体ドラム901上での画素の位置は、副走査方向の+側に(5/16)画素分だけシフトする。
発光パターンM7は、副走査方向ずれが−(6/16)画素の場合に適用され、B1発光部が(2/8)Tsのパルス幅で発光され、C2発光部が(6/8)Tsのパルス幅で発光され、A2発光部は発光されない。このときの光の重心は図8(G)に符号Ggで示されるように、Gaよりも(6/8)×Δy12だけdir_sub方向に+となる。これにより、感光体ドラム901上での画素の位置は、副走査方向の+側に(6/16)画素分だけシフトする。
発光パターンM8は、副走査方向ずれが−(7/16)画素の場合に適用され、B1発光部が(1/8)Tsのパルス幅で発光され、C2発光部が(7/8)Tsのパルス幅で発光され、A2発光部は発光されない。このときの光の重心は図8(H)に符号Ghで示されるように、Gaよりも(7/8)×Δy12だけdir_sub方向に+となる。これにより、感光体ドラム901上での画素の位置は、副走査方向の+側に(7/16)画素分だけシフトする。
発光パターンM9は、副走査方向ずれが−(8/16)画素の場合に適用され、C2発光部がTsのパルス幅で発光され、B1発光部及びA2発光部は発光されない。このときの光の重心は図8(I)に符号Giで示されるように、C2発光部の発光点とほぼ一致する。これにより、感光体ドラム901上での画素の位置は、副走査方向の+側に(8/16)画素分だけシフトする。
発光パターンM10は、副走査方向ずれが+(1/16)画素の場合に適用され、B1発光部が(7/8)Tsのパルス幅で発光され、A2発光部が(1/8)Tsのパルス幅で発光され、C2発光部は発光されない。このときの光の重心は図9(B)に符号Gjで示されるように、Gaよりも(1/8)×Δy12だけdir_sub方向に−となる。これにより、感光体ドラム901上での画素の位置は、副走査方向の−側に(1/16)画素分だけシフトする。
発光パターンM11は、副走査方向ずれが+(2/16)画素の場合に適用され、B1発光部が(6/8)Tsのパルス幅で発光され、A2発光部が(2/8)Tsのパルス幅で発光され、C2発光部は発光されない。このときの光の重心は図9(C)に符号Gkで示されるように、Gaよりも(2/8)×Δy12だけdir_sub方向に−となる。これにより、感光体ドラム901上での画素の位置は、副走査方向の−側に(2/16)画素分だけシフトする。
発光パターンM12は、副走査方向ずれが+(3/16)画素の場合に適用され、B1発光部が(5/8)Tsのパルス幅で発光され、A2発光部が(3/8)Tsのパルス幅で発光され、C2発光部は発光されない。このときの光の重心は図9(D)に符号Glで示されるように、Gaよりも(3/8)×Δy12だけdir_sub方向に−となる。これにより、感光体ドラム901上での画素の位置は、副走査方向の−側に(3/16)画素分だけシフトする。
発光パターンM13は、副走査方向ずれが+(4/16)画素の場合に適用され、B1発光部が(4/8)Tsのパルス幅で発光され、A2発光部が(4/8)Tsのパルス幅で発光され、C2発光部は発光されない。このときの光の重心は図9(E)に符号Gmで示されるように、Gaよりも(4/8)×Δy12だけdir_sub方向に−となる。これにより、感光体ドラム901上での画素の位置は、副走査方向の−側に(4/16)画素分だけシフトする。
発光パターンM14は、副走査方向ずれが+(5/16)画素の場合に適用され、B1発光部が(3/8)Tsのパルス幅で発光され、A2発光部が(5/8)Tsのパルス幅で発光され、C2発光部は発光されない。このときの光の重心は図9(F)に符号Gnで示されるように、Gaよりも(5/8)×Δy12だけdir_sub方向に−となる。これにより、感光体ドラム901上での画素の位置は、副走査方向の−側に(5/16)画素分だけシフトする。
発光パターンM15は、副走査方向ずれが+(6/16)画素の場合に適用され、B1発光部が(2/8)Tsのパルス幅で発光され、A2発光部が(6/8)Tsのパルス幅で発光され、C2発光部は発光されない。このときの光の重心は図9(G)に符号Goで示されるように、Gaよりも(6/8)×Δy12だけdir_sub方向に−となる。これにより、感光体ドラム901上での画素の位置は、副走査方向の−側に(6/16)画素分だけシフトする。
発光パターンM16は、副走査方向ずれが+(7/16)画素の場合に適用され、B1発光部が(1/8)Tsのパルス幅で発光され、A2発光部が(7/8)Tsのパルス幅で発光され、C2発光部は発光されない。このときの光の重心は図9(H)に符号Gpで示されるように、Gaよりも(7/8)×Δy12だけdir_sub方向に−となる。これにより、感光体ドラム901上での画素の位置は、副走査方向の−側に(7/16)画素分だけシフトする。
発光パターンM17は、副走査方向ずれが+(8/16)画素の場合に適用され、A2発光部がTsのパルス幅で発光され、B1発光部及びC2発光部は発光されない。このときの光の重心は図9(I)に符号Gqで示されるように、A2発光部の発光点とほぼ一致する。これにより、感光体ドラム901上での画素の位置は、副走査方向の−側に(8/16)画素分だけシフトする。
例えば、図10(A)に示されるような上位装置からの直線の画像情報が、位置ずれ情報を取得するための走査において図10(B)に示されるように非直線となった場合には、図10(C)に示されるような発光パターンが選択され、図10(D)に示されるように潜像において各画素を副走査方向における最適位置に形成することが可能となる。
この場合には、主光源の発光光量と副光源の発光光量との合計が予め設定された値と一致するため、光源ユニット801からの光の光量を一定に保ちつつ、光源ユニット801からの光の重心をdir_sub方向にシフトさせることができる。
次に、主走査方向補正情報信号に基づいて変調データ生成回路30で行われる画素幅の補正及び主走査方向ずれの補正方法について説明する。ここでは、具体例として、B3発光部により形成される主画素の主走査方向ずれを、B1発光部又はB5発光部を用いて補正する場合について説明する。なお、各発光部の発光タイミングは互いにほぼ同一であるものとする。また、この場合には、前記発光部群選択回路47からの選択情報は無効とされる。
《画素幅の補正》
一例として図11(A)に示されるように、B3発光部を2画素クロック分点灯させたときの感光体ドラム901に形成される2画素の幅をL33とすると、一例として図11(B)に示されるように、B3発光部を1画素クロック分点灯させ、続けてB1発光部を1画素クロック分点灯させた時には、感光体ドラム901に形成される2画素の幅はL33よりも短いL31となる。また、一例として図11(C)に示されるように、B3発光部を1画素クロック分点灯させ、続けてB5発光部を1画素クロック分点灯させた時には、感光体ドラム901に形成される2画素の幅はL33よりも長いL35となる。このように、dir_main方向の同一直線上に並ぶ複数の主光源の点灯を制御することにより、感光体ドラム901上に形成される画素幅を補正することができる。なお、図11(A)〜図11(C)におけるPCLKは、変調データ生成回路30内で生成される画素クロック信号である。
《主走査方向ずれの補正》
また、一例として図12(A)に示されるように、B3発光部のみを発光パワー1000μWで1画素クロック分点灯させたときの感光体ドラム901の表面での光量分布が一例として図12(B)に示されている。このときの主走査方向における光の重心をP1とする。一方、一例として図13(A)に示されるように、B1発光部とB3発光部とをそれぞれ発光パワー500μWで同時に1画素クロック分点灯させると、一例として図13(B)に示されるように主走査方向における光の重心P3はP1よりも−側となる。また、一例として図14(A)に示されるように、B3発光部とB5発光部とをそれぞれ発光パワー500μWで同時に1画素クロック分点灯させると、一例として図14(B)に示されるように主走査方向における光の重心P5はP1よりも+側となる。このように、dir_main方向に並ぶ複数の主光源の点灯を制御することで、感光体ドラム901に形成される画素位置を補正することができる。すなわち、主走査方向における画素位置を+方向(順方向)及び−方向(逆方向)にシフトすることができる。
なお、副走査方向ずれ及び主走査方向ずれの両方が生じる画素では、副走査方向ずれを補正するのに用いられる副光源に対しても、主光源と同様に上記主走査方向ずれの補正が行われる。
ところで、各発光部の発光タイミングが互いにほぼ同一のときには、主走査方向における画素位置の補正量は、dir_main方向における各主光源の間隔(ここではΔx1)と走査速度によって決定される。そこで、各発光部の発光タイミングを制御するタイミング制御手段を新たに設けることにより、各主光源の間隔や走査速度によらずに、主走査方向ずれを更に精度良く補正することが可能となる。具体的には、一例として図15に示されるように、主走査方向ずれの程度(ずれ量)に応じて、前記シリアル信号生成回路35にて生成されたシリアル信号を遅延させるディレイ回路を上記タイミング制御手段として更に設けても良い。
以上の説明から明らかなように、本実施形態に係るレーザプリンタ100では、帯電チャージャ902と現像ローラ903とトナーカートリッジ904と転写チャージャ911とによって転写装置が構成されている。
また、本実施形態に係る光走査装置900では、変調データ生成回路30によって制御装置が構成されている。
以上説明したように、本実施形態に係る光走査装置900によると、光源ユニット801は、dir_main方向(第1の方向)とdir_sub方向(第2の方向)とにそれぞれ沿って二次元的に配列された12個の主光源と、dir_main方向に並ぶ主光源の列間にそれぞれ配置された9個の副光源と、を含んでいる。そして、変調データ生成回路30は、dir_main方向に互いに隣接する2つの主光源を制御して感光体ドラム901上に形成される像を主走査方向にシフトする。また、変調データ生成回路30は、互いに隣接する主光源と副光源とを制御して感光体ドラム901上に形成される像を副走査方向にシフトする。これにより、高コスト化を招くことなく、主走査方向及び副走査方向における像の位置ずれをそれぞれ精度良く補正することができ、結果として感光体ドラム901に対して光を精度良く走査することが可能となる。
また、本実施形態に係る光走査装置900によると、光源ユニット801は、3つの発光部群を有し、発光部群選択回路47によってページ毎にいずれかが選択され、主走査方向ずれが小さいときには、使用される発光部群が切り替えられている。これにより、解像度を変更することなく、各発光部の寿命を長くすることができる。
また、本実施形態に係る光走査装置900によると、複数の発光部は、それぞれ同一チップ上に形成されているため、発光部の間隔がそれぞれほぼ設計通りとなり、主走査方向及び副走査方向における像の位置ずれをそれぞれ精度良く補正することができる。更に、単一の光源を複数個用いる場合に比べて消費電力を低減することができる。
また、本実施形態に係る光走査装置900によると、各副光源は、それぞれ隣接する主光源とのdir_sub方向に関する距離がいずれも同じとなるように配置されているため、副走査方向ずれの補正アルゴリズムを単純化することができる。
また、本実施形態に係る光走査装置900によると、変調データ生成回路30は、互いに隣接する主光源及び副光源の各駆動信号におけるパルス幅をそれぞれ制御して感光体ドラム901上に形成される像を副走査方向にシフトしているため、副走査方向ずれの補正アルゴリズムを単純化することができる。
また、本実施形態に係る光走査装置900によると、変調データ生成回路30は、互いに隣接する主光源及び副光源からそれぞれ出射される光の光量の合計が予め設定された値と一致するように制御しているため、濃度むらの発生を抑制することができる。
また、本実施形態に係る光走査装置900によると、変調データ生成回路30は、dir_main方向に互いに隣接する2つの主光源をそれぞれ同一の発光タイミングで駆動して感光体ドラム901上に形成される像を主走査方向にシフトしているため、主走査方向ずれの補正アルゴリズムを単純化することができる。
また、本実施形態に係るレーザプリンタ100によると、高コスト化を招くことなく、感光体ドラム901に対して光を精度良く走査することができる光走査装置900を備えているため、高コスト化を招くことなく、高品質の画像を形成することが可能となる。
なお、上記実施形態では、副走査方向ずれに対する発光パターンが17種類の場合について説明したが、本発明がこれに限定されるものではない。
また、上記実施形態では、副走査方向ずれが正のときと負のときとで、発光パターンの数が同じ場合について説明したが、本発明がこれに限られるものではなく、副走査方向ずれが正のときと負のときとで、発光パターンの数が異なっていても良い。
また、上記実施形態では、半導体レーザLDが3つの発光部群を有する場合について説明したが、これに限定されるものではない。例えば、図16に示されるように、2つの発光部群を有していても良い。
また、上記実施形態では、1つの発光部群が4つの主光源と5つの副光源とから構成される場合について説明したが、これに限定されるものではない。要するに発光部群がn個(nは自然数)の主光源とn個又はn+1個の副光源とから構成されていれば良い。
また、上記実施形態では、副走査方向ずれを補正する際に、主光源及び副光源の各駆動信号におけるパルス幅をそれぞれ調整する場合について説明したが、これに限らず、例えば主光源及び副光源の各発光パワーをそれぞれ調整しても良い。この場合に、主光源及び副光源からそれぞれ出射される光の光量の合計が予め設定された値と一致するように調整しても良い。
また、上記実施形態における前記処理回路815は一例であり、同様な処理を行う回路であれば、その回路構成は上記実施形態に限定されるものではない。
また、上記実施形態において、前記処理回路815を構成する回路の少なくとも一部が前記プリント基板802に実装されても良い。
また、カラー画像を形成する画像形成装置であっても、カラー画像に対応した光走査装置を用いることにより、高品質の画像を形成することが可能となる。
また、画像形成装置として、カラー画像に対応し、画像情報毎に感光ドラムを備えるタンデムカラー機であっても良い。一例として図17に示されるタンデムカラー機には、Y画像情報用の感光ドラム901aにY画像情報の潜像を形成する光走査装置900aと、M画像情報用の感光ドラム901bにM画像情報の潜像を形成する光走査装置900bと、C画像情報用の感光ドラム901cにC画像情報の潜像を形成する光走査装置900cと、K画像情報用の感光ドラム901dにK画像情報の潜像を形成する光走査装置900dと、を有している。この場合には、上記実施形態と同様にして主走査方向ずれ及び副走査方向ずれがいずれも精度良く補正され、高品質の画像を形成することが可能となる。
また、上記実施形態では、画像形成装置がレーザプリンタ100の場合について説明したが、これに限らず、例えば、光走査装置900を備えたデジタル複写機、スキャナ、ファクシミリ、及びいわゆる複合機であっても良い。要するに、光走査装置900を備えた画像形成装置であれば、高コスト化を招くことなく、高品質の画像を形成することが可能となる。
本発明の一実施形態に係るレーザプリンタの概略構成を説明するための図である。 図1における光走査装置を示す概略斜視図(その1)である。 図1における光走査装置を示す概略斜視図(その2)である。 図3における半導体レーザを説明するための図である。 図2におけるプリント基板に実装されている各種回路及び処理回路を説明するための図である。 画像データと発光タイミングとの関係を説明するための図である。 副走査方向ずれを補正する際の発光パターンの種類を説明するための図である。 図8(A)〜図8(I)は、それぞれ各発光パターンを説明するための図(その1)である。 図9(A)〜図9(I)は、それぞれ各発光パターンを説明するための図(その2)である。 図10(A)〜図10(D)は、それぞれ副走査方向ずれの補正を説明するための図である。 図11(A)〜図11(C)は、それぞれ主走査方向における画素幅の補正を説明するための図である。 図12(A)及び図12(B)は、それぞれ主走査方向における画素位置の補正を説明するための図(その1)である。 図13(A)及び図13(B)は、それぞれ主走査方向における画素位置の補正を説明するための図(その2)である。 図14(A)及び図14(B)は、それぞれ主走査方向における画素位置の補正を説明するための図(その3)である。 ディレイ回路を説明するための図である。 図3における半導体レーザの変形例を説明するための図である。 タンデムカラー機を説明するための概略図である。
符号の説明
30…変調データ生成回路(制御装置)、100…レーザプリンタ(画像形成装置)、801…光源ユニット、900…光走査装置、901…感光体ドラム(走査対象物)、902…帯電チャージャ(転写装置の一部)、903…現像ローラ(転写装置の一部)、904…トナーカートリッジ(転写装置の一部)、909…定着ローラ(転写装置の一部)、911…転写チャージャ(転写装置の一部)、913…記録紙(転写対象物)。

Claims (10)

  1. 複数の光源を有する光源ユニットと、走査対象物に対して前記光源ユニットからの光を走査して前記走査対象物上に像を形成する光学系と、前記光源ユニットを制御する制御装置と、を有する光走査装置において、
    前記複数の光源は、主走査方向に対応する第1の方向と副走査方向に対応する第2の方向とにそれぞれ沿って二次元的に配列された複数の主光源と、前記第1の方向に並ぶ主光源の列間にそれぞれ配置された複数の副光源と、を含み、
    前記制御装置は、前記第1の方向に互いに隣接する2つの主光源を制御して前記走査対象物上に形成される像を主走査方向にシフトするとともに、互いに隣接する主光源と副光源とを制御して前記走査対象物上に形成される像を副走査方向にシフトすることを特徴とする光走査装置。
  2. 前記複数の副光源は、それぞれ隣接する主光源との前記第2の方向に関する距離がいずれも同じとなるように配置されていることを特徴とする請求項1に記載の光走査装置。
  3. 前記制御装置は、前記互いに隣接する主光源及び副光源の各駆動信号におけるパルス幅をそれぞれ制御して前記走査対象物上に形成される像を副走査方向にシフトすることを特徴とする請求項1又は2に記載の光走査装置。
  4. 前記制御装置は、前記互いに隣接する主光源及び副光源の各発光パワーをそれぞれ制御して前記走査対象物上に形成される像を副走査方向にシフトすることを特徴とする請求項1又は2に記載の光走査装置。
  5. 前記互いに隣接する主光源及び副光源からそれぞれ出射される光の光量の合計が予め設定された値と一致することを特徴とする請求項3又は4に記載の光走査装置。
  6. 前記制御装置は、前記第1の方向に互いに隣接する2つの主光源をそれぞれ同一の発光タイミングで駆動して前記走査対象物上に形成される像を主走査方向にシフトすることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の光走査装置。
  7. 前記制御装置は、前記第1の方向に互いに隣接する2つの主光源の少なくとも一方の発光タイミングを調整して前記走査対象物上に形成される像を主走査方向にシフトすることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の光走査装置。
  8. 前記複数の光源は、それぞれ同一チップ上に形成されていることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の光走査装置。
  9. 少なくとも1つの走査対象物と;
    前記少なくとも1つの走査対象物に対して画像情報が含まれる光を走査し、前記走査対象物に像を形成する少なくとも1つの請求項1〜8のいずれか一項に記載の光走査装置と;
    前記走査対象物に形成された像を転写対象物に転写する転写装置と;を備える画像形成装置。
  10. 前記画像情報は、カラー画像情報であることを特徴とする請求項9に記載の画像形成装置。
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