JP4662142B2 - 移動物体検出装置及び方法 - Google Patents

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Description

本発明は、移動物体検出装置及び方法に関し、例えば映像監視システムに採用される移動物体検出装置に適用して好適なものである。
近年、防犯管理上の理由からビルや倉庫などにおいて、移動物体検出装置が搭載された映像監視システムが広く採用されている。この移動物体検出装置は、監視カメラから出力される画像信号を処理することにより、当該画像信号に基づく画像内の移動物体を検出し得るようになされたものである。
この場合、このような移動物体検出装置を構築するに際しては、風で揺れる草木や夜間におけるヘッドライトの乱反射などの自然界に存在する外乱に影響されることなく、画像内に存在する移動物体を正確に検知できるような工夫が必要となる。
そこで、従来、このような要求に答えるべく、監視カメラから与えられる画像信号に基づく画像内の動きのある画像領域を検出すると共にこの画像領域の動きを規定時間追跡し、追跡した動きが移動物体のものであるか否かを判断するようにして移動物体を検出する移動物体検出装置が提案されている(例えば特許文献1及び非特許文献1参照)。
また、移動物体検出装置として、これ以外にも、監視カメラから与えられる画像信号に基づく画像の変化を抽出してその変化の生じた領域を変化領域として設定し、設定した変化領域内に複数の相関演算ブロックを配置して相関演算ブロック毎に相関演算を行い、当該相関演算の結果に基づいて移動物体を検出し得るようになされたものも提案されている(例えば特許文献2参照)。
ここで、図21は、かかる非特許文献1において開示された従来の移動体検出装置(以下、これを第1の移動物体検出装置と呼ぶ)1の構成を示すものである。
この第1の移動物体検出装置1においては、監視カメラ等から供給される画像データD1を画像入力部2を介して検知ブロック設定部3に入力し、当該画像データD1に基づく画像を検知ブロック設定部3において図22(A)のように複数の検知ブロック(領域)BRに分割した後に、これら各検知ブロックBRの画像データを検知ブロックデータD2として相関演算ブロック配置部4に順次送出する。
この場合において、最初の分割方法は固定であり、従って各検知ブロックBRの初期位置及び大きさは常に一定となる。ただし、位置については、後述のように、検知ブロックBRが追跡状態に遷移した場合に、後段の空間的動き一様性判定部9から与えられるその検知ブロックBRの代表動きベクトルのベクトル情報D8に基づいて当該検知ブロックBRが図22(B)及び(C)のように順次移動される。
相関演算ブロック配置部4は、検知ブロック設定部3から供給される各検知ブロックデータD2に対して、各検知ブロックBRをそれぞれさらに複数の相関演算ブロックBRに分割する処理を行い、これら各相関演算ブロックBRの画像データを相関演算ブロックデータD3として相関演算実行部6に送出する。従って、前段の検知ブロック設定部3による処理によって検知ブロックBR1の位置が移動した場合には、当該検知ブロックBR1に含まれる各相関演算ブロックBR2の位置もそれに合わせて移動することとなる。
一方、画像入力部2を介して入力した画像データD1は、過去画像蓄積部5にも与えられ、この過去画像蓄積部5において順次蓄積される。そして、この過去画像蓄積部5に蓄積された画像データD1は、この後相関演算ブロック配置部4から相関演算ブロックデータD3が相関演算実行部6に与えられるタイミングで、1フレーム前の画像のその相関演算ブロックBR2と同じ位置及び同じ大きさの画像部分の画像データD1が切り取られて遅延画像データD4として相関演算実行部6に読み出される。
相関演算実行部6は、相関演算ブロック配置部4から与えられる相関演算ブロックデータD3と、過去画像蓄積部5から読み出した遅延画像データD4とに基づいて、相関演算ブロックBR2毎に現在の画像と過去の画像との相関演算を行い、当該演算結果に基づいて各相関演算ブロックBR2の相関値マップを生成する。そして相関演算実行部6は、相関値マップの原点から最小値を与える点に向かうベクトルをその相関演算ブロックBR2の動きベクトルとする。
このとき相関値マップの最小値が明確な負のピークを形成している場合は動きベクトルの信頼度が高く、そうでない場合は信頼度が低いと判断できる。そこで相関演算実行部6は、動きベクトルの大きさが「0」でなく、かつ相関値マップの最小値が明確な負のピークを形成している場合にはその相関演算ブロックBR2に「動きがある」と判定し、そうでない場合には「動きがない」と判定して、判定結果を相関演算結果情報D5として初期検知部7に送出する。
初期検知部7は、供給される相関演算結果情報D5に基づいて、検知ブロックBR1毎に「動きがある」と判定された相関演算ブロックBR2の数をカウントし、その数が規定個数以上あったときにはその検知ブロックBR1について「動きがある」と判定し、判定結果を初期検知判定情報D6として空間的動きベクトル統合部8に送出する。なお、「動きがある」と判定された検知ブロックBR1は、この後追跡状態(図22(B)及び(C))に遷移することとなる。
空間的動きベクトル統合部8は、初期検知判定情報D6に基づいて、「動きがある」と判定された各検知ブロックBR1について、検知ブロックBR1内のすべての相関演算ブロックBR2の相関値マップを累積し、累積結果を空間的動きベクトル統合情報D7として空間的動き一様性判定部9に送出する。
空間的動き一様性判定部9は、供給される空間的動きベクトル統合情報D7に基づいて、初期検知部7により「動きがある」と判定された各検知ブロックBR1について、それぞれ累積された相関値マップの原点から最小値を与える点に向かうベクトルを動きベクトル(図22(A)における矢印)として求め、さらにその動きベクトルの大きさが「0」でなく、かつ累積された相関値マップの最小値が明確な負のピークを形成している場合には当該動きベクトルをその検知ブロックBR1の代表的な動きベクトル(以下、これを代表動きベクトルと呼ぶ)とする。
そして空間的動き一様性判定部9は、このようにして得られた代表動きベクトルのベクトル情報D8を検知ブロック設定部3に送出する。この結果、検知ブロック設定部3は、このベクトル情報D8に基づいて、初期検知部7によって「動きがある」と判定された各検知ブロックBR1を追跡状態に遷移させ、これら検知ブロックBR1を、図22(B)及び(C)のように、ベクトル情報D8に基づき得られる代表動きベクトルの向きにその大きさだけ順次移動させる。これにより「動きがある」と判定された各検知ブロックBR1について「動き」を検出することが可能となる。そしてこのような「動きがある」検知ブロックの追跡処理が規定の追跡期間が経過するまで繰り返される。
また空間的動き一様性判定部9は、追跡状態にある各検知ブロックBR1内においてそれぞれ空間的に累積された相関値マップのマップ情報D9を時間的動きベクトル統合部10に送出する。
このとき時間的動きベクトル統合部10は、供給されるマップ情報D9に基づいて、空間的に累積された各検知ブロックBR1についての相関値マップを規定の追跡期間が終了するまでの間、時間的に累積する。この結果、かかる追跡期間が終了したときに、各検知ブロックBR1についての空間的及び時間的に累積された相関値マップが生成される。そして時間的動きベクトル統合部10は、このようにして得られた追跡情報にある各検知ブロックBR1についての空間的及び時間的に累積された相関値マップのマップ情報D10を時間的動き一様性判定部11に送出する。
時間的動き一様性判定部11は、供給されるマップ情報D10に基づいて、追跡期間が終了して空間的及び時間的な累積が完了した相関値マップに基づいて、当該相関値マップの原点から最小値を与える点に向かうベクトルを動きベクトルとし、さらに当該動きベクトルの大きさが「0」でなく、かつ相関値マップの最小値が明確な負のピークを形成している場合に対応する検知ブロックBR1に「動きがある」と判定する。
これは、上述のように人物や車両などの移動物体は短い時間でみると一定方向に動くことから、「動き」の検出対象がかかる移動体の場合には、空間的及び時間的に累積した相関値マップにおいて毎回ほぼ同じ位置に最小値の負のピークが生じるのに対し、自然界に存在する木々や波などの揺れに代表される背景変動は振動的に動くことから、「動き」の検出対象がかかる木々や波などの場合には、空間的に累積した相関値マップにおいて毎回異なる位置に最小値の負のピークが生じるからである。
このようにしてこの第1の移動物体検出装置1においては、入力した画像データD1に基づく画像内の動きのある物体の当該「動き」に基づいて、人物や車両などの移動物体を精度良く検出することができるようになされている。
ところが、かかる第1の移動物体検出装置1によると、1つの検知ブロックBR1内に複数の移動物体や背景変動が存在し、それぞれの動く方向が異なる場合には互いに動きベクトルを打ち消しあうことになって、移動物体の検出に失敗するという問題がある。
そこで、このような問題を解決するために提案されたのが特許文献2において開示された移動物体検出方法である。実際上、図21との対応部分に同一符号を付して示す図23は、かかる移動物体検出方法を適用した特許文献2に開示された移動物体検出装置(以下、これを第2の移動物体検出装置)20を示すものであり、検知ブロック設定部3(図21)及び初期検知部7(図21)に代えて画像変化抽出部21が設けられる点を除いて図21について上述した移動物体検出装置1とほぼ同様に構成される。
この場合、画像変化抽出部21においては、図24に示すように、画像入力部2から与えられる画像データD1に基づく画像から背景画像を除去する背景差分部30と、背景画像を更新する背景更新部31と、背景差分部30によって背景画像が除去された画像に変化領域を設定する変化領域抽出部32とから構成される。
そして背景差分部30は、画像データD1に基づく画像と、背景更新部31に保持されている背景画像との差分を求め、画像データD1に基づく画像から背景画像を除いた、変化が認められる部分を抽出した画像を背景更新部31及び変化領域抽出部32に送出する。
背景更新部31は、例えば画像データD1に基づく所定数の画像の平均画像を求める。そして、このように求められた平均画像においては、動きのある部分の輪郭等がずれて重なり、当該部分の外観が不明瞭になる。かくして背景更新部31は、このようにして得られた平均画像の中から外観が不明瞭な物体を除去したものを、適宜更新しながら背景画像として保持する。
さらに変化領域抽出部32は、背景差分部30によって背景画像が除去された画像内の変化がある部分に対して図25(A)のように変化領域(図25(A)においてハッチングを付して示す部分)ARを設定し、その結果を変化領域設定情報D11として相関演算ブロック配置部22に送出する。
すなわち相関演算ブロック配置部22は、画像変化抽出部21から供給される各変化領域ARに対して、各変化領域ARをそれぞれ複数の相関演算ブロックBR2(図22(A))に分割する処理を行い、これら各相関演算ブロックBR2の画像データを相関演算ブロックデータD12として相関演算実行部6に送出する。従って、前段の画像変化抽出部21による処理によって変化領域ARの位置が移動した場合には、当該変化領域AR内に設定される各相関演算ブロックBR2の位置もそれに合わせて移動することとなる。
相関演算実行部23は、相関演算ブロック配置部22から与えられる相関演算ブロックデータD3と、過去画像蓄積部5から読み出した遅延画像データD4とに基づいて、相関演算ブロックBR2毎に現在の画像と過去の画像との相関演算を行い、当該演算結果に基づいて各相関演算ブロックBR2の相関値マップを生成する。そして相関演算実行部22は、相関値マップの原点から最小値を与える点に向かうベクトルをその相関演算ブロックBR2の動きベクトルとする。
さらに相関演算実行部23は、各相関演算ブロックRB2について、動きベクトルの大きさが「0」でなく、かつ相関値マップの最小値が明確な負のピークを形成している場合にはその相関演算ブロックRB2に「動きがある」と判定し、そうでない場合には「動きがない」と判定して、判定結果を相関演算結果情報D13として空間的動きベクトル統合部24に送出する。
空間的動きベクトル統合部24は、相関演算結果情報D13に基づいて、各変化領域ARについて、当該変化領域AR内のすべての相関演算ブロックBR2の相関値マップを累積し、累積結果を空間的動きベクトル統合情報D14として空間的動き一様性判定部25に送出する。
空間的動き一様性判定部25は、供給される空間的動きベクトル統合情報D14に基づいて、各変化領域ARについて、それぞれ累積された相関値マップの原点から最小値を与える点に向かうベクトルを動きベクトル(図25(A)における矢印)として求め、さらにその動きベクトルの大きさが「0」でなく、かつ累積された相関値マップの最小値が明確な負のピークを形成している場合には当該動きベクトルをその変化領域ARの代表的な動きベクトル(以下、これを代表動きベクトルと呼ぶ)とする。
そして空間的動き一様性判定部25は、このようにして得られた代表動きベクトルのベクトル情報D15を相関演算ブロック配置部22に送出する。この結果、相関演算ブロック配置部22は、このベクトル情報D15に基づいて、各変化領域ARを追跡状態に遷移させ、当該移動領域ARについての相関演算ブロックデータを相関演算実行部23に送出するようになる。これにより各変化領域ARについて「動き」を検出することが可能となる。そしてこのような追跡処理が規定の追跡期間が経過するまで繰り返される。
また空間的動き一様性判定部25は、追跡状態にある各変化領域AR内においてそれぞれ空間的に累積された相関値マップのマップ情報D9を時間的動きベクトル統合部10に送出する。
この結果、この後上述した第1の移動物体検出装置1の場合と同様にして、時間的動きベクトル統合部10において、移動物体であろう変化領域ARについての相関値マップを規定の追跡時間分だけ空間的及び時間的に累積した相関値マップが生成され、さらに時間的動き一様性判定部11において、「動きがある」変化領域ARが検出される。
このようにしてこの第2の移動物体検出装置20においては、入力した画像データD1に基づく画像内の動きのある物体の当該「動き」に基づいて、人物や車両などの移動物体を精度良く検出することができるようになされている。
特開2000−322581公報 特開2003−169319公報 森田俊彦著,「局所相関演算による動きの検知と追跡」,電子情報学会論文誌,D−11,Vol.J84−D−11,No.2,pp.299−309,2001年2月
ところで、上述のように従来の第1及び第2の移動物体検出装置1、20は、いずれも始めに動きを検出する対象となる領域を規定し、その領域を一定時間追跡することによって移動物体か否かの判定を行うようになされている。
しかしながら、このような方法によると、常に移動物体のみを含むような領域設定ができるとは限らない問題がある。
例えば第1の移動物体検出装置1の場合、図26に示すように、風で揺れる木々のような動きのある背景BGの前を人物HUが通過するときに、同じ検知ブロックBR1内に人物HUと背景変動との両方が含まれてしまうことになる。そしてこの場合、人物HUの動きと背景変動とは相関がないため、相関値マップを検知ブロックBR1内で空間的に統合しても、明確なピークが現れず、その検知ブロックBR1に「動きがある」とは判定されない。また「動きがある」と判定された場合においても、人物HUの動きが代表動きベクトルに正しく反映されず、その人物HUの追跡や検出が失敗することがある。
一方、第2の移動物体検出装置20の場合には、予め背景差分によって変化領域AR(図25)を設定するため、移動する人物HUと動きのある背景BGとが近接して存在する場合にも人物HUのみを正しく検出することが可能であるものの、図27に示すように、画面上で動きのある背景BGと人物HUとが重なる場合には、やはり1つの変化領域AR内に人物HUと背景変動の両方が含まれてしまうこととなる。そしてこのような条件のもとでは、第1の移動物体検出装置1の場合と同様に、人物HUの追跡及び検出に失敗することがある。
さらに、これら第1及び第2の移動物体検出装置1、20が適用される映像監視システムの場合、監視カメラが十分な照明が得られない環境に設置されることも多い。そして、このような環境のもとでは監視カメラから入力される画像信号に基づく画像のSN比が悪く、被写体のコントラストに対してランダムノイズが無視できない大きさになる。この場合において、ランダムノイズは画面全体に発生し、時間とともに変動するため、上述した背景変動及び移動物体が重なる場合と同様の問題が生ずることなる。
一方、従来提案されている第1及び第2の移動物体検出装置1、20は、いずれも始めに設定した領域(検知ブロックBR1又は変化領域AR)を追跡に伴って移動させることに起因して、当該領域が移動した後の部分に相関演算ブロックBR2が配置されず、その領域に新たに現れた移動物体を検出できないという問題がある。
すなわち、第1の移動物体検出装置1では、図28に示すように、画面内に現れた一人目の人物HU1を検知ブロックBR1を移動させながら追跡している期間内に(図28(A))、当該一人目の人物HU1を追うようにして二人目の人物HU2が画面内に現れた場合(図28(B))、一人目の人物HU1を追跡している検知ブロックBR1が最初にあった場所には既に相関演算ブロックが配置されていないため、二人目の人物HU2を検出することができない(図28(C))。
また第2の移動物体検出装置20では、例えば図29に示すように、一人目の人物HU1が画面内に現れて変化領域ARが設定され、相関演算ブロックBR2を移動させながら一人目の人物HU1を追跡している期間に(図29(A))、当該一人目の人物HU1を追うようにして二人目の人物HU2が画面内に現れ(図29(B))、その後これら一人目及び二人目の双方の人物HU1、HU2を含むように変化領域AR′が設定された場合(図29(C))、二人目の人物HU2上には相関演算ブロックBR2が配置されず、その動きが検出されない。これは、第2の移動物体検出装置20では、追跡期間中に変化領域ARの形状が変化しても相関演算ブロックBR2の変化領域AR内での相対的な配置を変えられないことによる。
さらに追跡に伴って相関演算ブロックBR2の位置を移動させることは、相関演算ブロックBR2の位置を時間的に、しかも領域ごとに独立して変化させるということを意味し、このことは画像処理の処理内容及び装置構成を煩雑化させる問題がある。
このように、上述した第1及び第2の移動物体検出装置1、20のいずれの場合も、始めに動きを検出する対象となる領域(検知ブロックBR1又は変化領域AR)を設定することや、相関演算ブロックBR2を移動させることに起因して、精度良く移動物体の追跡及び検出を行い得ない等の種々の問題があった。
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、移動物体を精度良く検出し得る移動物体検出装置及び方法を提案しようとするものである。
かかる課題を解決するため本発明においては、移動物体検出装置において、入力画像から動きベクトルを算出する動きベクトル算出手段と、過去の各動きベクトルの積算値及び積算回数を蓄積する積算値蓄積手段と、積算値蓄積手段に蓄積された各動きベクトルの積算値及び積算回数を、現在の動きベクトルと、現在の当該動きベクトルの位置から当該動きベクトルの大きさだけ空間的に離れた位置又はその近傍の位置における積算値及び積算回数とを用いて更新する積算値更新手段と、過去の各動きベクトルを蓄積する過去ベクトル蓄積手段と、現在の動きベクトルと、過去ベクトル蓄積手段に蓄積された各動きベクトルとから、各動きベクトルの変化量を算出する動きベクトル変化量算出手段と、過去の各動きベクトルの時間的な一様性を表す特徴量を蓄積する一様性データ蓄積手段と、一様性データ蓄積手段に蓄積された各動きベクトルの特徴量を、動きベクトル変化量算出手段により算出された動きベクトルの変化量と、現在の当該動きベクトルの位置から当該動きベクトルの大きさだけ空間的に離れた位置又はその近傍の位置における過去の特徴量とを用いて更新する一様性データ更新手段と、動きベクトル毎の積算値及び積算回数並びに動きベクトル毎の時間的な一様性を表す特徴量が、それぞれ所定の閾値と所定の大小関係にある場合に、各動きベクトルについて、当該動きベクトルが移動物体のものである判定する移動物体検出手段とを設けるようにした。
この結果、この移動物体検出装置では、最初に検出の対象とする領域を規定しないことから、背景変動と移動物体とが重なる場合や、十分な照明が得られない環境に監視カメラが設置された場合においても、移動物体を確実に検出することができる。
また本発明においては、入力画像から動きベクトルを算出する動きベクトル算出ステップと、過去の各動きベクトルの積算値及び積算回数を蓄積する積算値蓄積ステップと、積算値蓄積ステップにおいて蓄積された各動きベクトルの積算値及び積算回数を、現在の動きベクトルと、現在の当該動きベクトルの位置から当該動きベクトルの大きさだけ空間的に離れた位置又はその近傍の位置における積算値及び積算回数とを用いて更新する積算値更新ステップと、過去の各動きベクトルを蓄積する過去ベクトル蓄積ステップと、現在の動きベクトルと、過去ベクトル蓄積ステップにおいて蓄積された各動きベクトルとから、各動きベクトルの変化量を算出する動きベクトル変化量算出ステップと、過去の各動きベクトルの時間的な一様性を表す特徴量を蓄積する一様性データ蓄積ステップと、一様性データ蓄積ステップにおいて蓄積された各動きベクトルの特徴量を、動きベクトル変化量算出ステップにおいて算出された動きベクトルの変化量と、現在の当該動きベクトルの位置から当該動きベクトルの大きさだけ空間的に離れた位置又はその近傍の位置における過去の特徴量とを用いて更新する一様性データ更新ステップと、動きベクトル毎の積算値及び積算回数並びに動きベクトル毎の時間的な一様性を表す特徴量が、それぞれ所定の閾値と所定の大小関係にある場合に、各動きベクトルについて、当該動きベクトルが移動物体のものである判定する移動物体検出ステップとを設けるようにした。
この結果、この移動物体検出方法によれば、最初に検出の対象とする領域を規定しないことから、背景変動と移動物体とが重なる場合や、十分な照明が得られない環境に監視カメラが設置された場合においても、移動物体を確実に検出することができる。
本発明によれば、移動物体検出装置において、入力画像から動きベクトルを算出する動きベクトル算出手段と、過去の各動きベクトルの積算値及び積算回数を蓄積する積算値蓄積手段と、積算値蓄積手段に蓄積された各動きベクトルの積算値及び積算回数を、現在の動きベクトルと、現在の当該動きベクトルの位置から当該動きベクトルの大きさだけ空間的に離れた位置又はその近傍の位置における積算値及び積算回数とを用いて更新する積算値更新手段と、過去の各動きベクトルを蓄積する過去ベクトル蓄積手段と、現在の動きベクトルと、過去ベクトル蓄積手段に蓄積された各動きベクトルとから、各動きベクトルの変化量を算出する動きベクトル変化量算出手段と、過去の各動きベクトルの時間的な一様性を表す特徴量を蓄積する一様性データ蓄積手段と、一様性データ蓄積手段に蓄積された各動きベクトルの特徴量を、動きベクトル変化量算出手段により算出された動きベクトルの変化量と、現在の当該動きベクトルの位置から当該動きベクトルの大きさだけ空間的に離れた位置又はその近傍の位置における過去の特徴量とを用いて更新する一様性データ更新手段と、動きベクトル毎の積算値及び積算回数並びに動きベクトル毎の時間的な一様性を表す特徴量が、それぞれ所定の閾値と所定の大小関係にある場合に、各動きベクトルについて、当該動きベクトルが移動物体のものである判定する移動物体検出手段とを設けるようにしたことにより、背景変動と移動物体とが重なる場合や、十分な照明が得られない環境に監視カメラが設置された場合においても、移動物体を確実に検出することができ、かくして移動物体を精度良く検出し得る移動物体検出装置を実現できる。
また本発明によれば、入力画像から動きベクトルを算出する動きベクトル算出ステップと、過去の各動きベクトルの積算値及び積算回数を蓄積する積算値蓄積ステップと、積算値蓄積ステップにおいて蓄積された各動きベクトルの積算値及び積算回数を、現在の動きベクトルと、現在の当該動きベクトルの位置から当該動きベクトルの大きさだけ空間的に離れた位置又はその近傍の位置における積算値及び積算回数とを用いて更新する積算値更新ステップと、過去の各動きベクトルを蓄積する過去ベクトル蓄積ステップと、現在の動きベクトルと、過去ベクトル蓄積ステップにおいて蓄積された各動きベクトルとから、各動きベクトルの変化量を算出する動きベクトル変化量算出ステップと、過去の各動きベクトルの時間的な一様性を表す特徴量を蓄積する一様性データ蓄積ステップと、一様性データ蓄積ステップにおいて蓄積された各動きベクトルの特徴量を、動きベクトル変化量算出ステップにおいて算出された動きベクトルの変化量と、現在の当該動きベクトルの位置から当該動きベクトルの大きさだけ空間的に離れた位置又はその近傍の位置における過去の特徴量とを用いて更新する一様性データ更新ステップと、動きベクトル毎の積算値及び積算回数並びに動きベクトル毎の時間的な一様性を表す特徴量が、それぞれ所定の閾値と所定の大小関係にある場合に、各動きベクトルについて、当該動きベクトルが移動物体のものである判定する移動物体検出ステップとを設けるようにしたことにより、背景変動と移動物体とが重なる場合や、十分な照明が得られない環境に監視カメラが設置された場合においても、移動物体を確実に検出することができ、かくして移動物体を精度良く検出し得る移動物体検出方法を実現できる。
以下図面について、本発明の一実施の形態を詳述する。
(1)第1の実施の形態
(1−1)第1の実施の形態による移動物体検出装置の構成
図1において、40は全体として映像監視システム等の監視システムに適用される第1の実施の形態による移動物体検出装置を示し、図示しない監視カメラから供給される画像情報を画像入力部41を介して画像データD20として相関演算ブロック配置部42及び過去画像蓄積部43に入力する。
相関演算ブロック配置部42は、図2に示すように、供給される画像データD20に基づく画像Pの全領域又は画像上の移動物体を検出したいと意図する領域に相関演算ブロックBR10を配置し、これら相関演算ブロックBR10のデータを相関演算ブロックデータD21として順次相関演算実行部44に送出する。この場合において、相関演算ブロック配置部42は、配置される個々の相関演算ブロックBR10の位置及び大きさをフレームごとに変化させることなく、常に画像P内の一定の位置に一定の大きさで配置する。
過去画像蓄積部43は、例えばフレームメモリから構成され、画像入力部41から与えられる画像データD20を蓄積する。そして、この過去画像蓄積部43に蓄積された画像データD20は、この後相関演算ブロック配置部42から相関演算ブロックデータD21が相関演算実行部44に与えられるタイミングで、1フレーム前の画像のその相関演算ブロックBR10と同じ位置及び同じ大きさの画像部分の画像データD20が切り取られて遅延画像データD22として相関演算実行部44に読み出される。
相関演算実行部44は、相関演算ブロック配置部42から与えられる相関演算ブロックデータD21と、過去画像蓄積部43から読み出した遅延画像データD22とに基づいて相関演算処理を実行することにより、相関演算ブロックBR10毎に、動きベクトルを算出する。
この相関演算処理は、図3に示すように、そのとき対象としているフレームn内の相関演算を行おうとしている局所画像、すなわち相関演算ブロックBR10(以下、これを参照ブロックBR10Refと呼ぶ)の画像部分と、これよりも1フレーム前のフレームn−1における参照ブロックBR10Refと同じ大きさのブロック(以下、これを候補ブロックBR11と呼ぶ)の画像部分との間の相関演算を、候補ブロックBR11の位置を変えながら繰り返すものであり、相関が最大となる候補ブロックBR11の位置から、両フレーム画像間での物体の動きベクトルを求めることができる。
この場合の相関演算は、次式
Figure 0004662142
で与えられる。この(1)式において、Iはフレームnの画像、In−1はフレームn−1の画像であり、相関演算ブロックBR10のサイズをm×m画素、動きベクトルの探索範囲SAR(図3)を水平方向及び垂直方向ともに−p〜+p画素としている。
この式に基づく相関演算の結果、図4に示すような2次元の相関マップD(h,v)が得られる。なお、本実施の形態においては、フレームnに参照ブロックBR10Ref、1つ前のフレームn−1に候補ブロックBR11を設定しているため、D(h,v)が最小となる位置(h,v)に対して、動きベクトルVは、次式
Figure 0004662142
となる。そして相関演算実行部44は、このようにして算出したフレームnの各相関演算ブロックBR10の動きベクトルVを動きベクトル情報D23として動きベクトル積算部45及び動きベクトル一様性算出部46にそれぞれ送出する。
動きベクトル積算部45は、図5に示すように、個々の相関演算ブロックBR10について、前フレームまでの動きベクトルの積算値及び積算回数を蓄積する積算値蓄積部50と、個々の相関演算ブロックBR10について、動きベクトル情報D23に基づき得られる過去の動きベクトルを蓄積する過去ベクトル蓄積部51と、個々の相関演算ブロックBR10について、前フレームまでの積算値及び積算回数を積算値蓄積部50から読み出して更新する動きベクトル積算値更新部52と、個々の相関演算ブロックBR10について、過去ベクトル蓄積部51に蓄積されたデータをもとに、積算値及び積算回数を更新するか又はリセットするかを判定するリセット判定部53とから構成されている。
この場合、リセット判定部53は、過去ベクトル蓄積部51に蓄積された過去の動きベクトルの情報と、相関演算実行部44から与えられる動きベクトル情報D23に基づき認識される現在の動きベクトルの情報とを用いて積算を継続するか又はリセットするかを制御する。例えばある相関演算ブロックBR10について、規定フレーム数(例えば0.5〔s〕分のフレーム数)以上連続して動きベクトルがゼロの場合には、その相関演算ブロックBR10において動きがないものと判定し、動きベクトル積算値更新部52に対して動きベクトルの積算値及び積算回数をリセットすべき旨の指示を与える。これに対してリセット判定部53は、これ以外の場合には、対応する相関演算ブロックBR10において動きがあると判定し、動きベクトル積算値更新部52に対して動きベクトルの積算値及び積算回数を更新するように指示を与える。
動きベクトル積算値更新部52は、リセット判定部53からの指示に応じて、積算値蓄積部50に蓄積された各相関演算ブロックBR10についての前フレームまでの動きベクトルの積算値及び積算回数をそれぞれ更新する。
実際上、動きベクトル積算値更新部52は、リセット判定部53から例えば更新の指示を受けた場合、次式
Figure 0004662142
Figure 0004662142
のようにして、積算値蓄積部50に蓄積されている、そのとき対象としている相関演算ブロックBR10についてのそれまでの動きベクトルの積算値及び積算回数を更新する。なお、この(3)式及び(4)式において、(x,y)は対応する相関演算ブロックBR10の位置座標、ACCはフレームnにおけるその相関演算ブロックBR10の動きベクトルのそれまでの積算値、Vは動きベクトル情報D23に基づき得られるフレームnにおけるその相関演算ブロックBR10の動きベクトルを表し、V(x,y)は次式
Figure 0004662142
を満たす。またCNTはそのフレームnまでの動きベクトルの積算回数を表す。
これに対して動きベクトル積算値更新部52は、リセット判定部53からリセットの指示を受けた場合には、次式
Figure 0004662142
Figure 0004662142
のように、積算値蓄積部50に蓄積されている、そのとき対象としている相関演算ブロックBR10の動きベクトルのそれまでの積算値及び積算回数をリセットする。
このように動きベクトル積算値更新部52は、各相関演算ブロックBR10について、リセットしない場合には、そのとき対象とする相関演算ブロックBR10の位置からそのフレームnにおいて算出された動きベクトルと逆向きに当該動きベクトルの大きさだけ空間的に離れた位置にある相関演算ブロックBR10の動きベクトルのそれまでの積算値及び積算回数を引き継ぐように、対象とする相関演算ブロックBR10の動きベクトルの積算値及び積算回数を更新する。そしてこのような処理により、各動きベクトルを個々にかつ時間的に積算し、動きベクトル毎の積算値及び積算回数を順次求めることができる。この結果、相関演算ブロックBR10を移動させることなく、移動物体の動きに沿って動きベクトルの積算値及び積算回数という特徴量を移動させながら順次更新していくことが可能となる。
ただし、動きベクトルを1画素単位で求めたとしても、相関演算ブロックBR10を1画素単位で配置するとは限らず、ある相関演算ブロックBR10の位置(x,y)から動きベクトルだけ空間的に離れた位置(x−h,y−v)に引き継ぎの相手となる相関演算ブロックBR10が存在しない場合がある。例えば図6に示すように、かかる位置(x−h,y−v)が相互に隣接する4つの相関演算ブロックBR10の中央である場合がこれに該当する。
そこでこの場合、動きベクトル積算値更新部52は、移動物体が急に向きを変えないであろうことを前提として、かかる相関演算ブロックBR10の位置(x,y)から動きベクトルだけ空間的に離れた位置(x−h,y−v)の近傍に存在する複数の相関演算ブロックBR10に注目し、過去ベクトル蓄積部51に蓄積されているこれら相関演算ブロックBR10の1つ前のフレームn−1における動きベクトルと、位置(x,y)のフレームnにおける動きベクトルとの差分を演算する。
そして動きベクトル積算値更新部52は、この演算結果に基づいて、差分のノルムが最小となる相関演算ブロックBR10を過去の動きベクトルの積算値及び積算回数を引き継ぐ相手に選定し、積算値蓄積部50に蓄積されているその相関演算ブロックBR10の動きベクトルについての積算値及び積算回数を更新する。
また動きベクトル積算値更新部52は、移動物体が急に向きを変えないであろうことを前提として、かかる相関演算ブロックBR10の位置(x,y)から動きベクトルだけ空間的に離れた位置(x−h,y−v)の近傍に存在する複数の相関演算ブロックBR10に注目し、過去ベクトル蓄積部51に蓄積されているこれら相関演算ブロックBR10の1つ前のフレームn−1における動きベクトルの積算値と、位置(x,y)のフレームnにおける動きベクトルとの内積を演算し、内積が最大となる相関演算ブロックBR10を更新元の相関演算ブロックBR10として選択する。
このようにフレームn−1における動きベクトルの積算値と、位置(x,y)のフレームnにおける動きベクトルとの内積を演算し、動きの時間的な一様性を示す指標として用いることによって、移動物体が一定方向に運動している場合には、動きベクトルの積算値の更新を一段と安定的に継続することができる。
そして動きベクトル積算値更新部52は、このようにして各相関演算ブロックBR10について動きベクトルの積算値及び積算回数を更新(リセットも含む)すると、この更新結果を動きベクトル積算情報D24として次段の移動物体検出部47に送出する。
一方、動きベクトル一様性算出部46は、図7に示すように、個々の相関演算ブロックBR10について、前フレームまでの動きベクトルの時間的一様性を表す一様性データを蓄積する一様性データ蓄積部60と、個々の相関演算ブロックBR10について、過去の動きベクトルを蓄積する過去ベクトル蓄積部61と、個々の相関演算ブロックBR10について、前フレームまでの動きベクトル一様性データを一様性データ蓄積部60から読み出して更新する動きベクトル一様性データ更新部62と、個々の相関演算ブロックBR10について、過去ベクトル蓄積手段61に蓄積された過去の動きベクトルの情報と、相関演算実行部44から与えられる動きベクトル情報D23に基づき認識される現在の動きベクトルの情報とに基づいて動きベクトル一様性データを更新するか又はリセットするかを判定するリセット判定部63と、個々の相関演算ブロックBR10について、現フレームの動きベクトルと前フレームの動きベクトルの変化量を算出する動きベクトル変化量算出部64とから構成されている。
この場合、過去ベクトル蓄積部61及びリセット判定部63は、それぞれ図5について上述した動きベクトル積算部45の過去ベクトル蓄積部51又はリセット判定部53とそれぞれ同様に構成されている。
また動きベクトル変化量算出部64は、あるフレームnとその1つ前のフレームn−1との間における動きベクトルの変化量Cを次式
Figure 0004662142
のように算出する。なお、この(8)式において、(x,y)は相関演算ブロックBR10の位置座標、Vn−1はフレームn−1における動きベクトル、Vは動きベクトル情報D23に基づき得られるフレームnでの動きベクトルをそれぞれ表し、V(x,y)は次式
Figure 0004662142
を満たす。
動きベクトル一様性データ更新部62は、リセット判定手段63からの指示に応じて、一様性データ蓄積部60に蓄積された各相関演算ブロックBR10についての動きベクトルの一様性データを更新する。
実際上、動きベクトル一様性データ更新部62は、例えばリセット判定部63から更新の指示を受けた場合、次式
Figure 0004662142
のようにして、対応する相関演算ブロックBR10の一様性データを更新する。なお、この(10)式において、(x,y)は対応する相関演算ブロックBR10の位置座標、UNFはフレームnでの動きベクトル一様性データ、UNFn−1はフレームn−1での動きベクトル一様性データ、αは定数(ただし、0<α<1)である。
これに対して動きベクトル一様性データ更新部62は、リセット判定部63からリセットの指示を受けた場合には、UNF(x,y)をある初期値にリセットする。この場合において、動きベクトル一様性データ更新部62は、次式
Figure 0004662142
の場合には、次式
Figure 0004662142
のように、その相関演算ブロックBR10の動きベクトル一様性データを更新する。
なお、本実施の形態においては、移動物体の動きが等速直線運動に近いほど動きベクトルの一様性が高いものとなる。因みに、移動物体の動きが等速直線運動に近いほど、ベクトル一様性データの数値が小さくなる。
このように動きベクトル一様性算出部46は、各相関演算ブロックBR10について、リセットしない場合には、その相関演算ブロックBR10の位置からそのフレームnにおいて算出された動きベクトルと逆向きに当該動きベクトルの大きさだけ空間的に離れた位置にある相関演算ブロックBR10の前フレームまでの動きベクトル及び動きベクトル一様性データを引き継いで動きベクトル変化量を求め、さらに一様性データの更新を行う。そしてこのような処理により、各動きベクトルについて、個別に時間的な一様性をそれぞれ求めることができる。この結果、相関演算ブロックBR10を移動させることなく、移動物体の動きに沿って動きベクトルの一様性データという特徴量を移動させながら順次更新していくことが可能となる。
ただし、動きベクトル積算部45(図5)について上述したように、動きベクトルを1画素単位で求めたとしても、相関演算ブロックBR10が1画素単位で配置するとは限らず、ある相関演算ブロックBR10の位置(x,y)から動きベクトルだけ空間的に離れた位置(x−h,y−v)に引き継ぎの相手となる相関演算ブロックが存在しない場合がある。
そこでこの場合、動きベクトル一様性データ更新部62は、上述した動きベクトル積算部45と同様に、かかる相関演算ブロックBR10の位置(x,y)から動きベクトルだけ空間的に離れた位置(x−h,y−v)の近傍に存在する複数の相関演算ブロックBR10の中から動きベクトルの一様性データを引き継ぐ相関演算ブロックBR10を求めて、その相関演算ブロックBR10についての動きベクトルの一様性データを更新する。
そして動きベクトル一様性データ更新部62は、このようにして各相関演算ブロックBR10について動きベクトルの一様性データを更新(リセットも含む)すると、この更新結果を動きベクトル一様性情報D25として次段の移動物体検出部47に送出する。
移動物体検出部47は、個々の相関演算ブロックBR10について、動きベクトル積算部45から与えられる動きベクトル積算情報D24に基づき得られる動きベクトルの時間的な積算値及び積算回数と、動きベクトル一様性算出部46から与えられる動きベクトル一様性情報D25に基づき得られる動きベクトルの時間的な一様性データとを用い、図8に示す第1の移動物体検出処理手順RT1に従って、画像入力部41(図1)を介して入力した画像データD20(図1)に基づく画像内に存在する移動物体を検出する。
すなわち移動物体検出部47は、動きベクトル積算部45及び動きベクトル一様性算出部46から同期して1個の相関演算ブロックBR10分のデータが与えられる毎にこの第1の移動物体検出処理手順RT1をステップSP0において開始し、続くステップSP1において、動きベクトルの積算回数が当該積算回数について予め設定された第1の閾値CNTth以上であるか否かを判断する。
そして移動物体検出部47は、このステップSP1において否定結果を得ると、ステップSP4に進んでその相関演算ブロックBR10には移動物体がないと判定し、この後ステップSP6に進んでこの第1の移動物体検出処理手順RT1を終了する。
これに対して移動物体検出部47は、ステップSP1において肯定結果を得ると、ステップSP2に進んで、動きベクトルの積算値のノルムが当該積算値のノルムについて予め設定された第2の閾値ACCth以上であるか否かを判断する。
そして移動物体検出部47は、このステップSP2において否定結果を得ると、ステップSP4に進んでその相関演算ブロックBR10には移動物体がないと判定し、この後ステップSP6に進んでこの第1の移動物体検出処理手順RT1を終了する。
これに対して移動物体検出部47は、ステップSP2において肯定結果を得ると、ステップSP3に進んで、動きベクトルの一様性データが当該一様性データについて予め設定された第3の閾値UNFth以下であるか否かを判断する。
そして移動物体検出部47は、このステップSP3において否定結果を得ると、ステップSP4に進んでその相関演算ブロックBR10には移動物体がないと判定し、この後ステップSP6に進んでこの第1の移動物体検出処理手順RT1を終了する。
これに対して移動物体検出部47は、ステップSP3において肯定結果を得ると、ステップSP5に進んで、その相関演算ブロックBR10には移動物体があると判定し、この後ステップSP6に進んでこの第1の移動物体検出処理手順RT1を終了する。
このようにして移動物体検出部47は、動きベクトル積算部45により算出された動きベクトル毎の積算回数及び積算値と、動きベクトル一様性算出部46により算出された動きベクトル毎の一様性に基づいてその動きベクトルが移動物体のものであるか否かを判定し、これにより画像内の移動物体を検出する。
ここで、図9は、人物や車両などの移動物体による動きベクトルの積算結果を示すものである。この図9において、1つの矢印はあるフレームでの動きベクトルを表す(以下の図10〜図13においても同様)。人物や車両が移動する場合、大きさと向きがほぼ一定の動きベクトルがある程度の時間継続して発生する。従って、この場合には、移動物体検出部47においてかかる第1の移動物体検出処理手順RT1に従った処理により移動物体であると判定されることとなる。
これに対して図10は、風による木々の揺れに代表される、振動的な背景変動による動きベクトルの積算を示すものである。この図10からも明らかなように、動きが振動的である場合、動きベクトルの積算値のノルムが大きくならないため、移動物体検出部47において移動物体として検出されない。
また図11は、夜間におけるヘッドライトの乱反射による動きベクトルなど、短時間のランダムな動きベクトルの積算を示している。この場合も動きベクトルの積算値のノルムが大きくならないため、移動物体検出部47において移動物体として検出されない。
一方、図12は、照明のオン/オフなど、急激な照明変動による動きベクトルの積算を示している。急激な照明変動が発生すると、移動物体が存在しないにもかかわらず、誤って大きな動きベクトルが検出され、積算値のノルムが第2の閾値ACCthを超えてしまう場合がある。しかしながら、この場合には、動きベクトルが発生するのは極めて短時間(数フレーム)に限られ、動きベクトルの積算回数が第1の閾値CNTthを超えないため、移動物体検出部47において移動物体として検出されない。
他方、図13は、強風にあおられ続ける旗やランダムノイズ等による、長時間持続するランダムな動きベクトルの積算を示している。動きベクトルが時間的にランダムであっても、長時間積算されると動きベクトルの積算値のノルムが第2の閾値ACCthを超える場合がある。しかしながら、この場合には、動きベクトルの時間的一様性が低いため、移動物体検出部47において移動物体として検出されない。
従って、個々の動きベクトルの積算回数及び積算値並びに一様性という3つの特徴量を組み合わせて判定することで、風で揺れる木々などの自然界に存在する移動物体によるものでない動きや、十分な照明が得られない環境下に監視カメラが設置された場合のランダムノイズによる影響を排除しながら、画像内の移動物体を確実に検出し得ることが分かる。
次に、図14に示すように、風で揺れる木々のような動きのある背景BGの前を人物HUが通過する場合について説明する。
図15は、図14の幾つかの相関演算ブロックBR10について、動きベクトルの積算値、積算回数、時間的一様性が時間的に引き継がれる経路を点線で示したものである。時間t1、t2、t3(t1<t2<t3)を通じて人物HUは一方向に動き続けるのに対して、背景変動は周期的又はランダムに向きが変化する。
この結果、図15において「A」で示す人物HU上の相関演算ブロックBR10においては、図9について上述したように動きベクトルが積算され、移動物体として検出される。また図15において「B」及び「C」で示す背景変動上の相関演算ブロックBR10においては、図10又は図11について上述したように動きベクトルが積算されるため、移動物体として認識されない。
このように本実施の形態による移動物体検出装置40では、個々の相関演算ブロックBR10について独立に動きを解析するため、背景変動と移動物体が重なる場合でも移動物体の検出が可能となる。
またこの移動物体検出装置40では、移動物体の追跡の際に、相関演算ブロックBR10を移動させることなく、常に画面全体又は移動物体の検出を意図する領域全体に相関演算ブロックBR10を固定的に配置するようにしているため、例えば図16のように一人目の人物HU1が画面内に現れ、その後これに続いて二人目の人物HU2が画面内に現れた場合においても、この二人目の人物HU2を移動物体として確実に検出することができる。
(1−2)本実施の形態の動作及び効果
以上の構成において、この移動物体検出装置40では、入力する画像データD20に基づき検出される各々の動きベクトルを個別にかつ時間的に積算してその積算値及び積算回数を算出する一方、これら各々の動きベクトルの一様性を検出し、各動きベクトルの積算値及び積算回数並びに一様性に基づいて移動物体を検出する。
従って、この移動物体検出装置40では、従来のように最初に検出の対象とする領域を規定することなく、常に個々の相関演算ブロックBR10について独立に動きを解析するため、背景変動と移動物体とが重なる場合や、十分な照明が得られない環境に監視カメラが設置された場合においても、移動物体を確実に検出することができる。
またこの移動物体検出装置40では、常に画面全体又は移動物体の検出を意図する領域全体に相関演算ブロックBR10を固定的に配置するようにしているため、複数の移動物体が続けて画面内に現れた場合においても、これらの移動物体をそれぞれ確実に検出することができる。さらに相関演算ブロックBR10を固定的に配置する分、かかる検出処理を簡易に行うことができ、この結果、装置構成を簡易化することもできる。
以上の構成によれば、入力する画像データに基づき検出される各々の動きベクトルを個別にかつ時間的に積算してその積算値及び積算回数を算出する一方、これら各々の動きベクトルの一様性を検出し、各動きベクトルの積算値及び積算回数並びに一様性に基づいて移動物体を検出するようにしたことにより、背景変動と移動物体とが重なる場合や、十分な照明が得られない環境に監視カメラが設置された場合においても移動物体を確実に検出することができ、かくして移動物体を精度良く検出し得る移動物体検出装置を実現できる。
(2)第2の実施の形態
(2−1)第2の実施の形態による移動物体検出装置の構成
図1との対応部分に同一符号を付して示す図17は、第2の実施の形態による移動物体検出装置を示し、動きベクトル一様性算出部71における動きベクトルの時間的な一様性の算出手法と、これに伴う移動物体検出部72における移動物体の検出手法が異なる点を除いて第1の実施の形態による移動物体検出装置40(図1)と同様に構成されている。
この場合動きベクトル一様性算出部71は、図7との対応部分に同一符号を付した図18に示すように、動きベクトル変化量算出部80及び動きベクトル一様性データ更新部81の構成が異なる点を除いて第1の実施の形態による動きベクトル一様性算出部46(図7)と同様の構成を有する。
そしてこの第2の実施の形態の場合、動きベクトル変化量算出部80は、相関演算ブロックBR10毎に、フレームnとその1つ前のフレームn−1との間における動きベクトルの変化量Cを、次式
Figure 0004662142
のように算出する。
ここでこの(13)式において、(x,y)は相関演算ブロックBR10の位置座標、Vn−1はフレームn−1における動きベクトルを表し、Vはフレームnにおける動きベクトルで次式
Figure 0004662142
を満たす。また(13)式の右辺の分子はV(x,y)とVn−1(x−h,y−v)との内積を表す。従って、変化量C(x,y)は、2つの動きベクトルV(x,y)とVn−1(x−h,y−v)とがなす角の余弦(コサイン)に等しい。
つまり第2の実施の形態においては、あるフレームnでの動きベクトルVと、その1つの前のフレームn−1での動きベクトルVn−1とのなす角に基づいて各動きベクトルの変化量を算出する。そして動きベクトル変化量算出部80は、このようにして得られた相関演算ブロックBR10毎の変化量Cを順次動きベクトル一様性データ更新部81に送出する。
動きベクトル一様性データ更新部81は、リセット判定部63からの指示に応じて、各相関演算ブロックBR10の動きベクトルの積算値及び積算回数を更新する。
実際上、動きベクトル一様性データ更新部81は、リセット判定部63から例えば更新の指示を受けた場合、次式
Figure 0004662142
のようにして、一様性データ蓄積部60に蓄積された各相関演算ブロックBR10のうちの対応する相関演算ブロックBR10の一様性データUNF2(x,y)を更新する。なお、この(15)式において、(x,y)は対象としている相関演算ブロックBR10の位置座標、UNFはフレームnでの動きベクトル一様性データ、UNFn−1はフレームn−1での動きベクトル一様性データ、αは定数(ただし、0<α<1)をそれぞれ表す。
これに対して動きベクトル一様性データ更新部81は、リセット判定部63からリセットの指示を受けた場合には、一様性データ蓄積部60に蓄積された各相関演算ブロックBR10のうちの対応する相関演算ブロックBR10の一様性データUNF(x,y)をある初期値にリセットする。この場合において、動きベクトル一様性データ更新部81は、次式
Figure 0004662142
又は次式
Figure 0004662142
の場合には、次式
Figure 0004662142
のように、その相関演算ブロックBR10の動きベクトル一様性データUNF(x,y)を更新する。
なお、本実施の形態においては、動きベクトルの向きが変化しない場合ほど(すなわち移動物体が直線運動に近いほど)、動きベクトルの一様性が高いものとなる。因みに、動きベクトル一様性データは、「−1」から「1」までの値をとり、移動物体の動きが直線運動に近いほど「1」に近づく(数値が大きくなる)。
このように動きベクトル一様性算出部71は、各相関演算ブロックBR10について、リセットしない場合には、その相関演算ブロックBR10の位置からそのフレームnにおいて算出された動きベクトルと逆向きに当該動きベクトルの大きさだけ空間的に離れた位置にある相関演算ブロックBR10の前フレームまでの動きベクトル及び動きベクトル一様性データを引き継いで動きベクトル変化量を求め、さらに一様性データの更新を行う。そしてこのような処理により、各動きベクトルについて、個別に時間的な一様性をそれぞれ求めることができる。この結果、相関演算ブロックBR10を移動させることなく、移動物体の動きに沿って動きベクトルの一様性データという特徴量を追跡しながら順次更新していくことが可能となる。
ただし、動きベクトルを1画素単位で求めたとしても、相関演算ブロックBR10を1画素単位で配置するとは限らず、第1の実施の形態において上述したように、ある相関演算ブロックBR10の位置(x,y)から動きベクトルだけ空間的に離れた位置(x−h,y−v)に引き継ぎの相手となる相関演算ブロックBR10が存在しない場合がある。
そこでこの場合、動きベクトル一様性データ更新部81は、上述した第1の実施の形態の動きベクトル積算部46(図7)と同様にして、かかる相関演算ブロックBR10の位置(x,y)から動きベクトルだけ空間的に離れた位置(x−h,y−v)の近傍に存在する複数の相関演算ブロックBR10の中から動きベクトルの一様性データを引き継ぐ相関演算ブロックBR10を求めて、その相関演算ブロックBR10についての動きベクトルの一様性データを更新する。
そして動きベクトル一様性更新部81は、このようにして各相関演算ブロックBR10について動きベクトルの一様性データを更新(リセットも含む)すると、この更新結果を動きベクトル一様性情報D30として次段の移動物体検出部72に送出する。
移動物体検出部72は、個々の相関演算ブロックBR10について、動きベクトル積算部45から与えられる動きベクトル積算情報D24に基づき得られる動きベクトルの時間的な積算値及び積算回数と、動きベクトル一様性算出部71から与えられる動きベクトル一様性情報D30に基づき得られる動きベクトルの時間的な一様性データとを用い、図19に示す第2の移動物体検出処理手順RT2に従って、画像入力部41(図17)を介して入力した画像データD20に基づく画像内に存在する移動物体を検出する。
この場合この第2の移動物体検出処理手順RT2は、ステップSP13において、動きベクトルの一様性データが当該一様性データについて予め設定された第3の閾値UNFth以上であるか否かを判断する点を除いて第1の移動物体検出処理手順RT1と同様である。
このようにして移動物体検出部72は、各相関演算ブロックBR10について、動きベクトルの積算回数、積算値及び一様性データがいずれもこれらについて定められた第1〜第3の閾値CNTth、ACCth、UNFth以上である場合にのみ、その相関演算ブロックBR10について移動物体があると判定する。
ここで図20に、等速ではないが直線運動する物体による動きベクトルの積算結果を示す。人物や車両が加速又は減速する場合にこの図20のように向きが一定の動きベクトルが継続的に発生する。一方、図10及び図11について上述したように、風で揺れる木々やランダムノイズによっては向きが一定の動きベクトルが継続的に発生することはない。従って、このように向きが一定の動きベクトルが継続的に発生する動きをする物体については、移動物体として検出することができる。そして本実施の形態においては、動きベクトルの向きの変化に基づいて動きベクトルの一様性を算出するため、等速ではないが直線運動する物体を移動物体として検出することができる。
(2−2)本実施の形態の動作及び効果
以上の構成において、この移動物体検出装置70では、あるフレームnでの動きベクトルVと、その1つの前のフレームn−1での動きベクトルVn−1とのなす角に基づいて各動きベクトルの変化量を算出し、当該算出した変化量に基づいて、各動きベクトルの時間的な一様性を算出する。
そして移動物体検出装置70では、このようにして算出した各動きベクトルの一様性と、入力する画像データD1に基づき検出される各動きベクトルを個別にかつ時間的に積算することにより得られたその積算値及び積算回数とに基づいて移動物体を検出する。
従って、この移動物体検出装置70も第1の実施の形態による移動物体検出装置40(図1)と同様に、従来のように最初に検出の対象とする領域を規定することなく、常に個々の相関演算ブロックBR10について独立に動きを解析するため、背景変動と移動物体とが重なる場合や、十分な照明が得られない環境に監視カメラが設置された場合においても、移動物体を確実に検出することができる。
以上の構成によれば、入力する画像データに基づき検出される各々の動きベクトルを個別にかつ時間的に積算してその積算値及び積算回数を算出する一方、これら各々の動きベクトルの一様性をあるフレームnでの動きベクトルVと、その1つの前のフレームn−1での動きベクトルVn−1とのなす角に基づいて検出し、各動きベクトルの積算値及び積算回数並びに一様性に基づいて移動物体を検出するようにしたことにより、背景変動と移動物体とが重なる場合や、十分な照明が得られない環境に監視カメラが設置された場合においても移動物体を確実に検出することができ、かくして移動物体を精度良く検出し得る移動物体検出装置を実現できる。
(3)他の実施の形態
なお上述の実施の形態においては、本発明を、映像監視システム等の監視システムに適用される移動物体検出装置40、70に適用するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、この他種々のシステムにおける移動物体の検出装置として広く適用することができる。
また上述の実施の形態においては、相関演算ブロックBR10を図2のように隙間なく配置するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、隙間を開けて配置しても良く、さらには相関演算ブロックBR10の一部が互いに重なるように配置しても良い。ただし配置される個々の相関演算ブロックBR10の位置は、時間によって変化せず、常に一定とする必要がある。なお、配置される個々の相関演算ブロックBR10の大きさについては、一定とする必要はない。
さらに上述の実施の形態においては、図3について上述したように、相関演算ブロックBR10をm×m画素の正方形状に設定するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、相関演算ブロックBR10の形状としては、この他種々の形状を広く適用することができる。
本発明は、映像監視システム等の監視システムのほか、画像内の移動物体を検出し、当該検出結果に基づいて種々の処理を実行する各種システムに適用できる。
第1の実施の形態による移動物体検出装置の構成を示すブロック図である。 相関演算ブロックの配置例を示す概念図である。 相関演算の説明に供する概念図である。 相関マップを示す概念図である。 動きベクトル積算部の構成を示すブロック図である。 動きベクトルの積算値及び積算回数の引き継ぎ相手となる相関演算ブロックBR10が存在しない場合の一例の説明に供する概念図である。 第1の実施の形態による動きベクトル一様性算出部の構成を示すブロック図である。 第1の移動物体検出処理手順を示すフローチャートである。 人物や車の動きによる動きベクトルの積算の説明に供する概念図である。 振動的な背景変動による動きベクトルの積算の説明に供する概念図である。 短時間のランダムな動きによる動きベクトルの積算の説明に供する概念図である。 瞬間的な照明変動による動きベクトルの積算の説明に供する概念図である。 長時間持続するランダムな動きによる動きベクトルの積算の説明に供する概念図である。 本実施の形態による移動物体検出装置における移動物体と背景変動とが重なった場合での移動物体の検出の説明に供する概念図である。 移動物体と背景変動とが重なるシーンにおける時間経過に伴う動きベクトルの積算の説明に供する概念図である。 本実施の形態による移動物体検出装置における連続して二人の人物が画面内に現れた場合の追跡処理の説明に供する概念図である。 第2の実施の形態による移動物体検出装置の構成を示すブロック図である。 第2の実施の形態による動きベクトル一様性算出部の構成を示すブロック図である。 第2の移動物体検出処理手順を示すフローチャートである。 等速ではないが直線運動する移動物体による動きベクトルの積算の説明に供する概念図である。 従来の移動物体検出装置の構成を示すブロック図である。 図21の移動物体検出装置における移動物体の検出方法の説明に供する概念図である。 従来の移動物体検出装置の構成を示すブロック図である。 画像変化抽出部の構成を示すブロック図である。 従来の移動物体検出装置における問題点の説明に供する概念図である。 従来の移動物体検出装置における問題点の説明に供する概念図である。 従来の移動物体検出装置における問題点の説明に供する概念図である。 従来の移動物体検出装置における問題点の説明に供する概念図である。 従来の移動物体検出装置における問題点の説明に供する概念図である。
符号の説明
40、70……移動物体検出装置、42……相関演算ブロック配置部、43……過去画像蓄積部、44……相関演算実行部、45……動きベクトル積算部、46、71……動きベクトル一様性算出部、47、72……移動物体検出部、50……積算値蓄積部、51、61……過去ベクトル蓄積部、52……動きベクトル積算値更新部、53、63……リセット判定部、60……一様性データ蓄積部、62、81……動きベクトル一様性データ更新部、64、80……動きベクトル変化量算出部、D24……動きベクトル積算情報、D25、D30……動きベクトル一様性情報、BR10……相関演算ブロック、V……動きベクトル、CNTth……第1の閾値、ACCth……第2の閾値、UNF1th、UNF2th……第3の閾値、RT1……第1の移動物体検出処理手順、RT2……第2の移動物体検出処理手順。

Claims (16)

  1. 入力画像から動きベクトルを算出する動きベクトル算出手段と、
    過去の各上記動きベクトルの積算値及び積算回数を蓄積する積算値蓄積手段と、
    上記積算値蓄積手段に蓄積された各上記動きベクトルの上記積算値及び上記積算回数を、現在の動きベクトルと、現在の当該動きベクトルの位置から当該動きベクトルの大きさだけ空間的に離れた位置又はその近傍の位置における上記積算値及び上記積算回数とを用いて更新する積算値更新手段と、
    過去の各上記動きベクトルを蓄積する過去ベクトル蓄積手段と、
    現在の動きベクトルと、上記過去ベクトル蓄積手段に蓄積された上記各動きベクトルとから、各上記動きベクトルの変化量を算出する動きベクトル変化量算出手段と、
    過去の各上記動きベクトルの上記時間的な一様性を表す特徴量を蓄積する一様性データ蓄積手段と、
    上記一様性データ蓄積手段に蓄積された各上記動きベクトルの上記特徴量を、上記動きベクトル変化量算出手段により算出された上記動きベクトルの変化量と、現在の当該動きベクトルの位置から当該動きベクトルの大きさだけ空間的に離れた位置又はその近傍の位置における上記過去の特徴量とを用いて更新する一様性データ更新手段と、
    記動きベクトル毎の上記積算値及び上記積算回数並びに上記動きベクトル毎の時間的な一様性を表す特徴量が、それぞれ所定の閾値と所定の大小関係にある場合に、各上記動きベクトルについて、当該動きベクトルが移動物体のものである判定する移動物体検出手段と
    を具える移動物体検出装置。
  2. 上記動きベクトル算出手段は、
    過去の上記入力画像を蓄積する過去画像蓄積手段と、
    現在の上記入力画像に複数の領域を配置し、当該領域ごとに上記過去画像蓄積手段から読み出した上記過去の入力画像との間で相関演算を実行するようにして、上記動きベクトルを算出する相関演算手段と
    を具え、
    上記相関演算手段は、
    各上記領域を、常に一定位置となるようにそれぞれ配置する
    求項1に記載の移動物体検出装置。
  3. 上記積算値更新手段は、
    上記積算値及び上記積算回数を、現在の動きベクトルの位置から当該動きベクトルの大きさだけ空間的に離れた位置又はその近傍の位置について、過去の動きベクトルと現在の動きベクトルの差分が最小のものを1つ選択し、又は過去の動きベクトル積算値と現在の動きベクトルの内積が最大のものを選択して更新する
    求項1に記載の移動物体検出装置。
  4. 上記積算値更新手段は、
    過去の上記動きベクトルを蓄積する過去ベクトル蓄積手段
    を具え、
    上記積算値更新手段は、
    上記積算値蓄積手段に蓄積された各上記動きベクトルの上記積算値及び上記積算回数のうち、上記過去ベクトル蓄積手段に蓄積された過去の上記動きベクトルと、上記動きベクトル算出手段により算出された現在の上記動きベクトルとに基づいて動きがないと判定される上記位置と対応付けられた上記動きベクトルの上記積算値及び上記積算回数をリセットする
    求項に記載の移動物体検出装置。
  5. 上記一様性データ更新手段は、
    各上記動きベクトルの上記特徴量を、現在の当該動きベクトルの位置から当該動きベクトルと逆向きに当該動きベクトルの大きさだけ空間的に離れた位置又はその近傍の位置における上記過去の特徴量を用いて更新する
    請求項1に記載の移動物体検出装置。
  6. 記一様性データ更新手段は、
    上記一様性データ蓄積手段に蓄積された各上記動きベクトルの上記一様性を表す特徴量のうち、上記過去ベクトル蓄積手段に蓄積された過去の上記動きベクトルと、上記動きベクトル算出手段により算出された現在の上記動きベクトルとに基づいて動きがないと判定される上記位置と対応付けられた上記動きベクトルの上記一様性を表す特徴量をリセットする
    求項に記載の移動物体検出装置。
  7. 動きベクトル変化量算出手段は、
    現在の上記動きベクトルの位置から当該動きベクトルと逆向きに当該動きベクトルの大きさだけ空間的に離れた位置又はその近傍の位置と対応付けられた当該動きベクトルの上記過去の動きベクトルを上記過去ベクトル蓄積手段から読み出し、読み出した上記過去の動きベクトルと上記現在の動きベクトルとの差分ベクトルを求め、当該差分ベクトルのノルムと上記現在の動きベクトルのノルムとに基づいて上記動きベクトルの上記変化量を求める
    求項5に記載の移動物体検出装置。
  8. 動きベクトル変化量算出手段は、
    現在の上記動きベクトルの位置から当該動きベクトルと逆向きに当該動きベクトルの大きさだけ空間的に離れた位置又はその近傍の位置と対応付けられた当該動きベクトルの上記過去の動きベクトルを上記過去ベクトル蓄積手段から読み出し、読み出した上記過去の動きベクトルと上記現在の動きベクトルとがなす角度に基づいて上記動きベクトルの上記変化量を求める
    求項5に記載の移動物体検出装置。
  9. 入力画像から動きベクトルを算出する動きベクトル算出ステップと、
    過去の各上記動きベクトルの積算値及び積算回数を蓄積する積算値蓄積ステップと、
    上記積算値蓄積ステップにおいて蓄積された各上記動きベクトルの上記積算値及び上記積算回数を、現在の動きベクトルと、現在の当該動きベクトルの位置から当該動きベクトルの大きさだけ空間的に離れた位置又はその近傍の位置における上記積算値及び上記積算回数とを用いて更新する積算値更新ステップと、
    過去の各上記動きベクトルを蓄積する過去ベクトル蓄積ステップと、
    現在の動きベクトルと、上記過去ベクトル蓄積ステップにおいて蓄積された上記各動きベクトルとから、各上記動きベクトルの変化量を算出する動きベクトル変化量算出ステップと、
    過去の各上記動きベクトルの上記時間的な一様性を表す特徴量を蓄積する一様性データ蓄積ステップと、
    上記一様性データ蓄積ステップにおいて蓄積された各上記動きベクトルの上記特徴量を、上記動きベクトル変化量算出ステップにおいて算出された上記動きベクトルの変化量と、現在の当該動きベクトルの位置から当該動きベクトルの大きさだけ空間的に離れた位置又はその近傍の位置における上記過去の特徴量とを用いて更新する一様性データ更新ステップと、
    上記動きベクトル毎の上記積算値及び上記積算回数並びに上記動きベクトル毎の時間的な一様性を表す特徴量が、それぞれ所定の閾値と所定の大小関係にある場合に、各上記動きベクトルについて、当該動きベクトルが移動物体のものである判定する移動物体検出ステップと
    を具える移動物体検出方法。
  10. 上記動きベクトル算出ステップは、
    過去の上記入力画像を蓄積する過去画像蓄積ステップと、
    現在の上記入力画像に複数の領域を配置し、当該領域ごとに上記過去画像蓄積ステップにおいて蓄積した上記過去の入力画像との間で相関演算を実行するようにして、上記動きベクトルを算出する相関演算ステップと
    を具え、
    上記相関演算ステップでは、
    各上記領域を、常に一定位置となるようにそれぞれ配置する
    求項9に記載の移動物体検出方法。
  11. 上記積算値更新ステップでは、
    上記積算値及び上記積算回数を、現在の当該動きベクトルの位置から当該動きベクトルの大きさだけ空間的に離れた位置又はその近傍の位置について、過去動きベクトルと現在の動きベクトルの差分が最小のものを1つ選択し、又は過去の動きベクトル積算値と現在の動きベクトルの内積が最大のものを選択して更新する
    請求項9に記載の移動物体検出方法。
  12. 上記積算値更新ステップは、
    過去の上記動きベクトルを蓄積する過去ベクトル蓄積ステップ
    を具え、
    上記積算値更新ステップでは、
    上記積算値蓄積ステップにおいて蓄積された各上記動きベクトルの上記積算値及び上記積算回数のうち、上記過去ベクトル蓄積ステップにおいて蓄積された過去の上記動きベクトルと、上記動きベクトル算出ステップにおいて算出された現在の上記動きベクトルとに基づいて動きがないと判定される上記位置と対応付けられた上記動きベクトルの上記積算値及び上記積算回数をリセットする
    求項に記載の移動物体検出方法。
  13. 上記一様性データ更新ステップでは、
    各上記動きベクトルの上記特徴量を、現在の当該動きベクトルの位置から当該動きベクトルと逆向きに当該動きベクトルの大きさだけ空間的に離れた位置又はその近傍の位置における上記過去の特徴量を用いて更新する
    請求項9に記載の移動物体検出方法。
  14. 記一様性データ更新ステップでは、
    上記一様性データ蓄積ステップにおいて蓄積された各上記動きベクトルの上記一様性を表す特徴量のうち、上記過去ベクトル蓄積ステップにおいて蓄積された過去の上記動きベクトルと、上記動きベクトル算出ステップにおいて算出された現在の上記動きベクトルとに基づいて動きがないと判定される上記位置と対応付けられた上記動きベクトルの上記一様性を表す特徴量をリセットする
    求項に記載の移動物体検出方法。
  15. 動きベクトル変化量算出ステップでは、
    現在の上記動きベクトルの位置から当該動きベクトルと逆向きに当該動きベクトルの大きさだけ空間的に離れた位置又はその近傍の位置と対応付けられた当該動きベクトルの上記過去の動きベクトルと、上記現在の動きベクトルとの差分ベクトルを求め、当該差分ベクトルのノルムと上記現在の動きベクトルのノルムとに基づいて上記動きベクトルの上記変化量を求める
    求項13に記載の移動物体検出方法。
  16. 動きベクトル変化量算出ステップでは、
    現在の上記動きベクトルの位置から当該動きベクトルと逆向きに当該動きベクトルの大きさだけ空間的に離れた位置又はその近傍の位置と対応付けられた当該動きベクトルの上記過去の動きベクトルと、上記現在の動きベクトルとがなす角度に基づいて上記動きベクトルの上記変化量を求める
    求項13に記載の移動物体検出方法。
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