JP2000059796A - 動き検出装置及び動き検出方法及び動き検出のプログラムを記録した記録媒体 - Google Patents
動き検出装置及び動き検出方法及び動き検出のプログラムを記録した記録媒体Info
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Abstract
いても、平坦部分が動きと検出される誤検出を低減した
動き検出装置及び動き検出方法及び動きを検出するプロ
グラムを記録した記録媒体を提供することを目的とす
る。 【解決手段】 動き検出装置4は、CPU5がROM6
に記憶されるプログラムを実行することによって、MPEG
ビデオエンコーダ2が動き補償において算出する動きベ
クトルを用いて各マクロブロックが動きを表わしている
か否かを判定する。この判定において動き検出装置4
は、そのマクロブロックの動きベクトルとその周辺のマ
クロブロックの動きベクトルとを対照して、動きベクト
ルの大きさ及び方向が一様である場合に動きであると判
定し、ランダムな場合に動きでないと判定する。
Description
より得られる動きベクトルを用いて物体の動きを検出す
る動き検出装置及び動き検出方法及び動き検出のプログ
ラムを記録した記録媒体に関する。
等に伴って、防犯対策の強化が望まれている。現在の対
策としては、店内に監視カメラを設置してそれにより撮
影された映像を監視員が目視するという形態が多く採用
されている。この形態において長時間にわたる監視作業
は監視員の負担となる。そこで従来技術においては、監
視カメラにより撮影された映像から人間等の物体の動き
(以下、単に動きと省略する)を検出する動き検出装置
が利用されている。この動き検出装置に警報器を接続
し、動きが検出されたとき警報を発生させるように構成
すれば、監視員は警報が発生したときのみ映像に注目す
れば良いので監視作業にかかる負担が軽減される。
動きを検出する。背景差分法は、監視カメラにより撮影
される過去のフレームと現在のフレームとを比較し、異
なっている部分を動きと判定する方法である。より具体
的には、2つのフレームの画素毎に輝度値の差を算出
し、その差がしきい値より大きい場合に動きと判定す
る。このしきい値は、画像の小さなゆらぎや日照差等が
物体動きとして誤検出されるのを防ぐための値である。
り映像をMPEG符号化する技術が発達している。従来の別
の動き検出装置として、このMPEG符号化に利用される動
きベクトルを流用して動きを検出するものがある。動き
ベクトルとは、対象ブロックと参照ブロックとの空間的
な位置関係を表わすベクトルである。ここでブロック
は、16画素×16ラインや8画素×8ライン等の画素
の集まりの単位である。また対象ブロックは、符号化の
対象となっているフレーム中のブロックであり、参照ブ
ロックは、対象ブロックのフレームと時間的に近い別フ
レーム中から探索されて選択されるブロックである。参
照ブロックとしては、別フレーム中又は別フレームの所
定の探索範囲中から対象ブロックと類似性の高いブロッ
クが選択される。静止画の場合、参照ブロックと対象ブ
ロックとは同じ位置になる。よってこの場合、動きベク
トルは0になる。動画の場合、参照ブロックと対象ブロ
ックとは、同じ物体等の動きの一部分を表わす場合が多
い。この場合動きベクトルは、その物体の移動量と方向
とを表わす。動きベクトルを利用して動きを検出する動
き検出装置は、簡単には、動きベクトルがある程度の大
きさのあるブロックを動きと判定する。実際には、画像
のゆれ等を考慮して動きベクトルの大きさが所定の値よ
り大きいブロックを動きと判定する。
等の物体の動きのみを動きとして検出できるのが望まし
い。しかし、従来の背景差分法や動きベクトルを用いた
動き検出装置は、蛍光灯のフリッカーが強い場合や夜間
に自動車のライトが点滅して入射する場合等、短時間に
おける輝度変化が大きい場合、動きを表わしていないは
ずの平坦な部分を動きとして誤検出してしまうという問
題がある。ここで平坦な部分とは、壁面や床面等、同一
フレーム中においてほぼ一様な輝度分布を示す画像部分
を指す。
く変化する状況下においても、平坦部分を動きと検出す
る誤検出を低減した動き検出装置及び動き検出方法及び
動き検出のプログラムを記録した記録媒体の提供を目的
とする。
め、本発明の動き検出装置は、カメラから入力される映
像を順次圧縮符号化するビデオエンコーダに接続され、
画像中の物体の動きを検出する動き検出装置であって、
ビデオエンコーダからブロック毎に算出される動きベク
トルを取得し、ブロックに対応させてメモリに格納する
取得手段と、メモリに格納された動きベクトルのうち、
その大きさがしきい値より大きい場合、対応するブロッ
クを動いている物体の一部を表わす動きブロックの候補
であると判定する第1判定手段と、前記動きブロックの
候補の中から順に判定対象として指定される対象候補の
動きベクトル及び当該候補の周囲のブロックの動きベク
トルについて、それらの方向及び大きさがランダムでな
い場合に当該候補を動きブロックと判定する第2判定手
段とを備える。
ーム内における警戒領域を記憶する領域記憶手段と、第
2判定手段により判定された動きブロックが警戒領域内
に存在するかどうかを判定する領域判定手段と、判定結
果に基づいて警報を発生する警報手段とを備える。前記
領域記憶手段は、さらに、警戒領域に対応させて警戒方
向を記憶し、前記領域判定手段は、第2判定手段により
判定された動きブロックが警戒領域内に存在する場合
に、それら動きブロックの動きベクトルの平均的な方向
が警戒方向とほぼ同じであるか否かを判定するよう構成
される。
検出装置は、カメラから入力される映像を順次圧縮符号
化するビデオエンコーダに接続され、画像中の物体の動
きを検出する動き検出装置であって、ビデオエンコーダ
からブロック毎に算出される動きベクトルと、ブロック
に対応する参照フレーム中の矩形領域と当該ブロックと
の各画素の輝度差の絶対値の総和である第1差分総和
と、ブロックの動きベクトルが指す参照フレーム中の矩
形領域と当該ブロックとの各画素の輝度差の絶対値の総
和である第2差分総和とを取得し、ブロックに対応させ
てメモリに格納する取得手段と、次式を満たすブロック
を動いている物体の一部を表わす動きブロックの候補で
あると判定する第1判定手段と、(第2差分総和)−
(第1差分総和)>=(しきい値)前記動きブロックの
候補の中から判定対象として順次指定される対象候補の
動きベクトル及び当該候補の周囲のブロックの動きベク
トルについて、それらの方向及び大きさがランダムでな
い場合に当該候補を動きブロックと判定する第2判定手
段とを備える。
定手段によって判定された各動きブロックについて、次
式を満たす場合に、動きブロックであると再判定する第
3判定手段 |(第1差分総和)−(第2差分総和)|/(|水平M
V|+|垂直MV|+1)>=(第2しきい値) を備える。
よって判定された各動きブロックについて、当該動きブ
ロックの周囲のブロック中に動きブロックが存在する場
合に当該ブロックと再判定し、当該動きブロックの周囲
のブロック中に動きブロックが存在しない場合に、当該
動きブロックが次式を満たす場合に、動きブロックであ
ると再判定する第4判定手段 |水平MV|+|垂直MV|<=(第3しきい値) を備える。
施形態1における動き検出装置について図面を用いて説
明する。 (概略構成)図1は、動き検出装置とその周辺装置から
なる動き検出システムの概略構成を示すブロック図であ
る。
カメラ1、MPEGビデオエンコーダ2、録画再生装置3、
動き検出装置4から構成される。監視カメラ1は、撮影
された画像を表わすビデオ信号をMPEGビデオエンコーダ
2に出力する。MPEGビデオエンコーダ2は、監視カメラ
1より出力されるビデオ信号をMPEG方式により符号化し
てその符号化データを録画再生装置3へ出力する。また
MPEGビデオエンコーダ2は、符号化の際に算出される最
小差分総和、ゼロ差分総和、動きベクトルを動き検出装
置4に出力する。なお、これらの用語についてはMPEGビ
デオエンコーダ2の構成の説明とあわせて後述する。
2より出力される符号化データを記録媒体に記録すると
同時にMPEG方式により復号化してディスプレイ等に表示
する。監視カメラ1、MPEGビデオエンコーダ2、録画再
生装置3は、それぞれ新規な構成要素を備える装置では
なく、従来からある典型的な装置でよい。
2より出力される最小差分総和、ゼロ差分総和、動きベ
クトルを用いて監視カメラ1により撮影された画像中の
動きを検出する。 (MPEGビデオエンコーダ2)図2は、MPEGビデオエンコ
ーダ2の構成を示すブロック図である。
変換部712、動き補償部715、差分部717、DC
T/量子化部718、可変長符号化部71b、逆DCT
/逆量子化部719、加算部71a、フレームメモリ7
14から構成される。変換部712は、監視カメラ1よ
りビデオ信号が入力される。このビデオ信号は、輝度情
報と色差情報とを含み、時間的に連続する複数のフレー
ムを構成する。変換部712は、輝度情報と色差情報と
を符号化で用いる解像度の輝度信号と色差信号とに変換
する。具体的に1フレームの解像度は、輝度信号の場合
は720画素×480ライン、色差信号の場合は、36
0画素×240ラインである。
及び色差信号を16画素×16ラインのマクロブロック
(以下MBと略す)単位に分割して差分部717に出力
する。ここで1つのMBは、16画素×16ラインの輝
度信号からなる輝度ブロック(8画素×8ラインの輝度
信号からなるブロック4つ分)と、8画素×8ラインの
青色差信号からなる青色差ブロックと、8画素×8ライ
ンの赤色差信号からなる赤色差ブロックとから構成され
る。これらのブロックは互いに空間的に対応している。
Bの出力と同時に輝度ブロックのみを動き補償部715
にも出力する。以後nフレームをXY平面に見たてた場合
の座標位置(i,j)に存在するMBをMBi,j,n、輝度ブ
ロックをYBi,j,n、青色差ブロックをCbBi,j,n、赤
色差ブロックをCrBi,j,nと表わす。またnはフレー
ムの時間的な位置を示す。またMBにおいては、個々の
MBと他のMBとを識別する必要のない場合には、添え
字を省略して単にMBと表記する。 (動き補償予測)動き補償予測とは、簡単には、nフレ
ームの画素Pに対して、nフレームに近い別のmフレー
ム中から画素Pと類似している画素P’を探索する操作
をいう。
輝度ブロック単位に行う。動き補償部715は、nフレ
ームの輝度ブロックYBi,j,nに対して、nフレームと
は別のmフレームの中からYBi,j,nに類似した16画
素×16ラインの輝度ブロックYBs,t,mを探索する。
ここでYBi,j,nは、変換部712より出力される輝度
ブロックである。
去又は未来のフレームである。例えばnフレームの1つ
前(過去)のフレームや1つ後(未来)のフレームであ
る。mフレーム中の各MBは、逆DCT/逆量子化部7
19及び加算部71aによる復号を経てフレームメモリ
714に記憶されている。mフレームを参照フレームと
呼び、nフレームを対象フレームと呼ぶ。
る。動き補償部715は、輝度ブロックYBs,t,mを探
索するために、まずmフレームの探索範囲内における1
6画素×16ラインの全てのブロックについて輝度ブロ
ックYBi,j,nとの差分総和を算出する。ここで差分総
和は、YBi,j,nとmフレームの探索範囲(水平、垂直
方向+/−数十画素)における16画素×16ラインの
ブロックとの画素毎の輝度値の差分の絶対値の総和であ
る。この差分総和が小さければ小さいほど、探索範囲中
のブロックと輝度ブロックYBi,j,nとの類似の度合い
は高い。
のうち差分総和が最小となるブロックをYBi,j,nに最
も類似するブロックYBs,t,mとする。さらに動き補償
部715は、フレームメモリ714に記憶されるmフレ
ームからYBs,t,mと空間的に対応する青色差ブロック
CbBs,t,m及び赤色差ブロックCrBs,t,mを切り出
す。以上のようにして得られるYBs,t,m、CbBs,t,
m、CrBs,t,mの3つのブロックをまとめて参照ブロッ
クと呼ぶ。
YBi,j,nとからYBi,j,nにおける動きベクトルMVi,
j,nを算出する。ここで動きベクトルは、YBi,j,nとY
Bs,t,mとの空間的な位置関係を示す。MVi,j,nは、水
平成分と垂直成分とにより表わされ、水平成分MVxi,
j,n=s−i、垂直成分MVyi,j,n=t−jである。動
き補償部715は、このようにして算出されるYBs,t,
m、CbBs,t,m、CrBs,t,mを差分部717に出力
し、MVi,j,nを可変長符号化部71bに出力する。
nと、探索の過程で算出される差分総和のうちの最小差
分総和とゼロ差分総和とを動き検出装置4に出力する。
ここで最小差分総和は、YBi,j,nとYBs,t,mとの差分
総和でありAEi,j,nと表わす。またゼロ差分総和は、
YBi,j,nとmフレーム上において同じ位置に相当する
ブロックYBi,j,mとの差分総和でありAE0i,j,nと表
わす。
れるMBとMBに対応する参照ブロックとから予測誤差
を算出してDCT/量子化部718に出力する。予測誤
差は、MBと対応する参照ブロックとの差分で表わされ
る。DCT/量子化部718は、差分部717より予測
誤差が入力されると、8画素×8ラインのブロック単位
にDCT符号化を行う。さらにDCT/量子化部718
は、DCT符号化により得られるDCT符号化係数を量
子化して量子化データを出力する。
部718より得られる量子化データと動き補償部715
より得られる動きベクトル等を可変長符号化して符号化
データを出力する。逆DCT/逆量子化部719、加算
部71aからなる部分は、DCT/量子化部718より
出力される量子化データに対して逆量子化と逆DCT変
換を行って予測誤差を復号し、それと参照ブロックとを
加算することによって符号化中のフレームを再生し、フ
レームメモリ714に出力する。
記憶領域を有する。1フレーム分の記憶領域は、符号化
の対象となっているフレームが再生されて加算部71a
を会してブロック単位に入力される。また、もう1フレ
ーム分の記憶領域は、このように入力された1つ前に再
生されたフレームが入力される。1つ前に再生されたフ
レームは、動き補償予測の参照フレームとして用いられ
る。 (動き検出装置4)図3は、動き検出装置4の構成を示
すブロック図である。
5、ROM6、RAM8、入出力I/F9より構成され
る。ROM6は、動き検出処理を記述したプログラムを
記憶しており、CPU5がこの動き検出処理を実行する
ことにより監視カメラ1により撮影された画像中の動き
を検出する。 (動き検出処理の概略)図4は、動き検出処理の概略を
示すフローチャートである。
1〜5の5つの判定処理からなる。動き検出装置4は、
フレーム単位に繰り返しこれらの判定処理を行う。各判
定処理において動き検出装置4は、動きMBの候補とさ
れているMBについて、それらが動きMBであるか否か
を判定する。ここで動きMBとは、動いている物体を表
わす画像部分のMBを指していう。また動きMBに対し
て、静止している画像部分のMBを静止MBという。
て動きMBと判定したMBをその次の判定処理において
動きMBの候補として扱う。すなわち動き検出装置4
は、ステップ1の判定処理において動きMBと判定した
MBを、その次のステップ2の判定処理においては動き
MBの候補とし、各動きMBの候補について動きMBで
あるか否かを判定する。さらにステップ2において動き
MBと判定したMBを、その次のステップ3の判定処理
においては動きMBの候補とし、各動きMBの候補につ
いて動きMBであるか否かを判定する。このようにして
動き検出装置4は、ステップ5の判定処理において動き
MBと判定したMBを最終的な動きMBとして検出す
る。 (各ステップの簡単な説明)ステップ1〜5の判定処理
を簡単に説明すると以下のようになる。 ステップ1:AE0とAEとの差がしきい値より大きい
とき、そのMBを動きMBと判定する処理。 ステップ2:MBとその周囲のMBの動きベクトル(以
下MVと略す)との方向及び大きさがランダムでないと
きそのMBを動きMBと判定する処理。 ステップ3:AE0とAEとの差分をMVで割ったとき
の比率がしきい値より大きいとき、そのMBを動きMB
と判定する処理。 ステップ4:周囲のMBに動きMBが存在するMBと、
周囲のMBに動きMBがないMBであってMVの小さい
MBを動きMBと判定する処理。 ステップ5:1つ前のフレームの同位置及びその周辺の
MBに動きMBが存在するとき、そのMBを動きMBと
判定する処理。
されなかったMBは静止MBとなる。 (RAM8)以下に動き検出処理において用いられるR
AM8について説明する。RAM8は、MV領域81、
AE領域82、AE0領域83、MMBI領域83〜M
MBV領域88、前MMBIV領域89より構成される。
83は、それぞれMPEGビデオエンコーダ2より出力され
るMV、AE、AE0をMBと対応させて記憶する。こ
こでMBと対応させて記憶するとは、個々のMBを特定
するフレーム位置及び座標位置等、個々のMBを他のM
Bと区別するための識別子と対応させて記憶することを
指す。
れぞれステップ1〜5に対応し、各ステップにおける判
定結果を記憶する。MMBI領域84〜MMBV領域88
は、各MBが動きMBであるか静止MBであるかを示す
フラグ群を記憶する。各フラグは、MMBI〜MMBVで
表わされる。MMBI〜MMBVは、対応するMBが動き
MBと判定されたとき1、静止MBと判定されていると
き0を保持する。
に記憶されているMMVIVのフレームに対する1つ前の
フレームのMMVIVを記憶する。言いかえると、MMV
IV領域87がnフレームにおけるMMVIVを記憶してい
るとすると、前MMBIV領域89はn−1フレームにお
けるMMVIVを記憶する。前MMBIV領域89に記憶さ
れる前フレームのMMVIVを前MMVIVと呼ぶこととす
る。
ャートを用いて説明する。 (ステップ1)図5は、ステップ1のフローチャートを
示す。同図において動き検出装置4は、1フレーム中の
各MBについて以下の処理を行う。
E0とAEとの差を算出し、その差をしきい値(ここに
おいては1000)と比較する(ステップ52)。動き
検出装置4は、比較の結果、差がしきい値よりも大きけ
ればそのMBを動きMVと判定し、しきい値よりも小さ
ければ静止MBと判定する。動き検出装置4は、当該M
Bを動きMBと判定した場合そのMBBIを1にし、静
止MBと判定した場合そのMMBIを0にする(ステッ
プ53、54)。 (ステップ1の説明)この処理によって動き検出装置4
は、輝度差の小さいフリッカーが発生している状況下に
おける平坦部分での誤検出を低減する。
る。画像を動きを表わす画像部分(動き部分と略す)と
動きのない部分を表わす画像部分とに分け、さらに動き
のない部分を表わす画像部分を平坦な部分を表わす画像
部分(平坦部分と略す)と平坦でない部分を表わす画像
部分(平坦でない部分と略す)とに分ける。このように
分けた場合、小さいフリッカーが発生している状況下で
は、平坦部分及び平坦でない部分のMBは、ゼロ差分総
和と最小差分総和との差が小さく、動き部分においては
前記差は大きくなるという特性がある。この特性を利用
してステップ1において動き検出装置4は、前記差とし
きい値との比較によってMBが動きMBであるか否かを
判定する。 (ステップ2)図6(a)は、ステップ2のフローチャ
ートを示す。
について以下の処理を行う。動き検出装置4は、MMB
I領域84から当該MBのMMBIを読み出し、その値が
1であるか否かを識別する(ステップ62)。識別の結
果MMBI=0であれば、動き検出装置4は当該MBに
対応するMMBIIを0にする(ステップ68)。
出装置4はMB数I及びMB数IIの計数処理を行う(ス
テップ63)。ここでMB数Iは、当該MBの周囲MB
における動きMBの数である。周囲MBとは、当該MB
の周囲のMBを指す。図6(b)に当該MBと周囲MB
との位置関係を示す。同図は、1フレーム中の9個のM
B61〜69を部分的に示している。同図においてMB
61が当該MBであるとすると、その他のMB62〜6
9が周囲MBである。
るMBのうち、つまりMB数Iに計数されているMBの
うち、当該MBとMVの大きさ及び方向がほぼ同じMB
の数である。動き検出装置4は、MB数IIの値がMB数
Iの値の半分以上であるか否かを判定する(ステップ6
4)。
動きMBと判定し、その他は静止MBと判定する。動き
検出装置4は、当該MBを動きMBと判定した場合その
MMBIIを1にし、静止MBと判定した場合そのMMB
IIを0にする(ステップ65、66)。図7は、ステッ
プ63におけるMB数I及びIIの計数処理の詳細を示す
フローチャートである。
数I及びMB数IIの値を0に初期化する(ステップ7
1)。次に動き検出装置4は、当該MBの周囲MBそれ
ぞれについて以下の処理を行う(ステップ72)。動き
検出装置4は、MMBI領域84から周辺MBのMMBI
を読み出し、その値が1であるか否かを識別する(ステ
ップ73)。
出装置4は、MB数Iに1を加える(ステップ74)。
次に動き検出装置4は、MV領域81から周辺MBのM
Vx、MVyの符号SMVx、SMVyと、当該MBの
MVx、MVyの符号SMVx、SMVyとを対照し
て、それぞれが一致するか否かを判定する(ステップ7
5)。これによって動き検出装置4は、周辺MBのMV
の方向と当該MBのMVの方向とがほぼ同じであるか否
かを判定している。
致する場合、さらに動き検出装置4は、周辺MBのMV
の大きさと当該MBのMVの大きさとが近いか否かを判
定する。詳しくは、動き検出装置4は、周辺MBのMV
xと当該MBのMVxとの差の絶対値、及び周辺MBの
MVyと当該MBのMVyとの差の絶対値が両方ともし
きい値(ここでは20)以下であるか否かを判定する
(ステップ76)。
がともに肯定的に判定された場合、動き検出装置4は、
MB数IIに1を加える(ステップ77)。このようにし
て当該MVの周辺に存在する8個の周辺MBについてス
テップ72〜77を繰り返し、MB数I及びMB数IIを
計数する。 (ステップ2の説明)この処理によって動き検出装置4
は、ライトの点滅等、短時間に輝度が大きく変化する状
況下での平坦部分における誤検出を低減する。
る。短時間に輝度差が大きく変化する状況下において
は、MVは、動き部分においては方向及び大きさが一様
になり、平坦部分においては方向及び大きさがランダム
になり、平坦でない部分においては大きさが0になると
いう特性がある。ここでランダムとは、例えば図6
(b)の9個のMB61〜69を用いて説明すると、M
B61はMVxが−61でMVyが31、MB62はM
Vxが30でMVyが−100、MB63はMVxが−
2でMVyが−10、MB64はMVxが77でMVy
が5、MB65はMVxが−89でMVyが2
0、...というように各MB毎にMVxとMVyが不
規則で勝手な値をとり、あるMBのMVx及びMVyの
おおよその値が、その周りのMBのMVx及びMVyか
ら予測できる確率の低い部分のマクロブロック群を指し
ていう。これに対して一様とは、例えばMB61はMV
xが−31でMVyが24、MB62はMVxが−30
でMVy22、MB63はMVxが−32でMVyが2
3、MB64はMVxが−29でMVyが23、MB6
5はMVxが−32でMVyが20、...というよう
に各MB毎のMVx及びMVyがランダムでなく、平均
値の近くに分布する部分のマクロブロック群を指してい
う。
いて動き検出装置4は、当該MBと周辺MBのMVの大
きさ及び方向がランダムな場合に静止MBと判定し、一
様な場合に動きMBと判定する。なお平坦でない部分の
MBは、ゼロ差分総和と最小差分総和との差が0か又は
0に近くなるのでステップ1において静止MBと判定さ
れている。 (ステップ3)図8は、ステップ3のフローチャートを
示す。
について以下の処理を行う。動き検出装置4は、MMB
II領域85から当該MBのMMBIIを読出し、その値が
1であるか否かを識別する(ステップ82)。識別の結
果MMBII=0であれば、動き検出装置4は、対応する
MMBIIIを0にする(ステップ83)。
出装置4は次の処理を行う。まず動き検出装置4は、当
該MBにおけるAE0とAEとの差を算出する。なおこ
こでは前記差を算出しているが、この差はステップ52
における差と同一のものであるから、ステップ52の時
点で差を記憶しておくようして、その記憶されている差
をここで用いるようにしてもよい。
xの絶対値|MVx|とMVyの絶対値|MVy|と1
との加算値を算出する。ここで1を加えているのは、こ
の加算値は、除数として用いられるので、|MVx|及
び|MVy|がともに0の場合に加算値が0になるのを
防ぐためである。最後に動き検出装置4は、前記差の加
算値による商を算出する。動き検出装置4は、この商を
しきい値(ここでは70)と比較し、商がしきい値以上
の場合に当該MBを動きMBと判定し、しきい値より小
さい場合に静止MBと判定する(ステップ84)。
とき対応するMMBIIIを1とし、静止MBのとき対応
するMMBIIIを0とする(ステップ85、86)。以
上、動き検出装置4は、1フレーム中の各MBについて
ステップ82〜86の処理を繰り返す。 (ステップ3の説明)この処理によって動き検出装置4
は、ステップ2と同様に単時間に輝度が大きく変化する
状況下での平坦部分における誤検出を低減する。
る。動きのない平坦部分では、前記商がしきい値より小
さくなる。これを利用して動き検出装置4は、前記商が
しきい値より大きいMBのみを動きMBであると判定す
る。 (ステップ4)図9は、ステップ4のフローチャートを
示す。
ム中の各MBについて以下の処理を行う。動き検出装置
4は、MMBIII領域86から当該MBのMMBIIIを読
出し、その値が1であるか否かを識別する(ステップ9
1)。識別の結果MMBIII=0であれば、動き検出装
置4は当該MBに対応するMMBIVを0にする(ステッ
プ92)。
検出装置4は当該MBにおけるMB数IIIの計数処理を
行う(ステップ93)。ここでMB数IIIは、当該MB
に対する周囲MBにおける動きMBの数である。計数の
結果、MB数IIIが0でない場合、つまり1以上である
場合、動き検出装置4は、当該MBを動きMBと判定
し、対応するMMBIVを1にする(ステップ94、9
5)。
動き検出装置4は、当該MBのMVの大きさが大きいM
Bを静止MBと判定し、小さいMBを動きMBと判定す
る。より詳しくは、動き検出装置4は、当該MBの|M
Vx|と|MVy|との合計値がしきい値(ここでは1
6)以下である場合に当該MBを動きMBと判定し、し
きい値より大きい場合に当該MBを静止MBと判定する
(ステップ96)。動き検出装置4は、当該MBが動き
MBであれば対応するMMBIVを1にし、静止MBであ
れば対応するMMBIVを0にする(ステップ97、9
8)。
ップ91〜98の処理を各MBについて繰り返す。 (MB数III計数処理)図10は、ステップ93におけ
るMB数III計数処理を詳細に示すフローチャートであ
る。
数IIIの値を0に初期化する(ステップ101)。次に
動き検出装置4は、当該MBの周囲MBそれぞれについ
て以下の処理を行う。動き検出装置4は、MMBIII領
域86から周囲MBに対応するMMBIIIを読み出し
て、その値が1であるか否かを識別する(ステップ10
3)。
は、動き検出装置4はMB数IIIに1を加える(ステッ
プ103、104)。動き検出装置4は、ステップ10
3、104の処理を当該MBの周囲8つの周囲MBにつ
いて繰り返してMMBIIIを計数する。 (ステップ4の説明)この処理によって動き検出装置4
は、人間等ある程度の大きさの物体をあらわしていない
MBを動きMBでないと判定し、それにより誤検出を低
減する。これは動いている人間等を表わす画像部分は、
複数の動きブロックから構成されるという仮定に基づい
ている。 (ステップ5)図11は、ステップ5のフローチャート
を示す。
ム中の各MBについて以下の処理を行う。動き検出装置
4は、MMBIV領域87から当該MBに対応するMMB
IVを読み出してその値が1であるか否かを識別する(ス
テップ111)。識別の結果MMBIV=0である場合
は、動き検出装置4は、対応するMMB5を0にする
(ステップ112)。
き検出装置4は以下の処理を行う。動き検出装置4は、
MB数IVを計数する(ステップ113)。ここにおいて
MB数IVとは、当該MBが存在するフレームの1つ前の
フレームにおける、当該MBと同位置に存在するMB
(同位置MB)及び同位置MBの周囲MBにおける動き
MBの数である。
大きいか否かを判定する(ステップ114)。判定の結
果、MB数IVの値が0より大きい場合、つまり前フレー
ムの同一位置及びその周辺のMBにおいて1つでも動き
MBが存在する場合、動き検出装置4は、当該MBを動
きMBと判定し、それ以外の場合、当該MBを静止MB
と判定する。動き検出装置4は、当該MBが動きMBで
あると判定した場合にそれに対応するMMBVを1に
し、当該MBが静止MBであると判定した場合にそれに
対応するMMBVを0にする(ステップ115、11
6)。
の処理を各MBについて繰り返す。 (MB数IV計数処理)図12は、ステップ113におけ
るMB数IV計数処理のより詳細なフローチャートであ
る。同図において動き検出装置4は、まずMB数IVの値
を0に初期化する(ステップ121)。
るフレームの1つ前のフレームにおける、当該MBと同
位置及びその周辺の9個のMB(前MBとする)それぞ
れについて以下の処理を行う。動き検出装置4は、前M
MBIV領域89から前MB対応する前MMBIVを9個読
出し、それぞれの値が1であるか否かを識別する(ステ
ップ123)。
B数IVに1を加える(ステップ124)。動き検出装置
4は9個の前MBに対してステップ122、123を繰
り返してMB数IVを計数する。 (ステップ5の説明)この処理によって動き検出装置4
は、時間的に連続して移動する動きを表わさないMBを
動きMBでないと判定し、それにより誤検出を低減して
いる。これは動いている人間等を表わす画像部分は、複
数フレームに亙って、同位置あるいはその付近のMBが
動きMBになるはずであるという仮定に基づいている。
ビデオエンコーダ2より出力される最小差分総和AE、
ゼロ差分総和AE0、MVを用いてステップ1〜5の判
定処理を行うことによって動きMBを検出する。特に動
き検出装置は、ステップ2の判定処理、つまりMVの大
きさ及び方向が一様であるか否かによって動きMBであ
るか否かを判定する処理を行う。これによって動き検出
装置は、ライトの点滅等により短時間で激しく輝度が変
化するような状況下においても、平坦な部分のMBを誤
って動きMBと判定することが少なくなり、誤検出が低
減される。 (第2実施形態)本実施形態における動き検出装置は、
そのRAM内にフレーム上の警戒領域と警戒方向とを予
め記憶している。そして動き検出装置は、動き検出処理
によって動きMBと判定された動きMBが警戒領域内に
存在し、かつそれら動きMBのMVの平均的な方向が警
戒方向とほぼ同じである場合に、警報を鳴らす。
て図面を用いて説明する。図13は、第2実施形態にお
ける動き検出装置の構成を示すブロック図である。同図
において動き検出装置13は、CPU131、ROM1
34、RAM132、入出力I/F9、警報発生装置1
33から構成される。この構成中、図3と同じ符号の構
成要素は同じものであるので説明を省略し、以下異なる
構成要素について説明する。
御によって警報を発生する。RAM132は、動きベク
トル領域81、最小差分総和領域82、ゼロ差分総和領
域83、動きMBI領域84〜動きMBV領域88、前動
きMBIV、警戒情報領域1321から構成される。RA
M132においてRAM8と同じ符号の記憶領域は同じ
内容を記憶する。
と警戒方向データとを記憶する。ここで警戒領域データ
は、矩形の警戒領域を表わし、フレーム上における位置
と大きさから構成される。警戒領域は、例えば、店内の
レジ付近や出入り口付近等、監視カメラ1により撮影さ
れる画像中で特に警戒して監視すべき領域である。
水平成分と垂直成分とから構成される。警戒方向は、動
きを表わす物体の特に検出すべき動きの方向を示す。例
えばレジ付近の警戒領域内において人間がレジに近づく
方向や、出入り口付近の警戒領域内において外から店内
に入ってくる方向等、警戒して監視すべき動き方向であ
る。
た出入り口を含む店内の画像であり、画像中に設定され
た警戒領域及び警戒方向とを示す。同図において点線の
矩形141はフレーム上に設定された警戒領域を示す。
この警戒領域は、店内の入り口付近に設定されている。
2重点線142は、この警戒領域の警戒方向を示す。こ
の例では、警戒領域の右方向に警戒方向が設定されてい
る。
処理を記述したプログラムを記憶し、それに加えて警報
発生処理を記述したプログラムを記憶する。CPU13
1は、CPU5と同様ROM134に記憶される動き検
出処理を実行するのに加えて、フレーム毎に警報発生処
理を実行する。これら2つの処理を実行することにより
CPU131は、次の2つの条件を満たす場合に警報発
生装置133に警報を発生させる。すなわち、条件1:
動き検出処理によって検出された動きMBが警戒領域内
に存在し、条件2:それら動きMBのMVの平均的な方
向が警戒方向とほぼ同じである。
ャートである。CPU131は、1フレームの動き検出
処理が終了したとき警報発生処理を実行する。同図にお
いてCPU131は、警戒領域内に動きMBが存在する
か否かを判定する(ステップ151)。詳しくは、CP
U131は、まず警戒情報領域1321から警戒領域デ
ータを読出す。次にCPU131は、MMBV領域88
から警戒領域データが示す警戒領域内のMBに対応する
MMBVを読み出す。CPU131は、読出したMMBV
の値が1であるか否かを判定する。CPU131は、1
つ以上MMBV=1のMBがあればステップ152に進
み、1つもMMBV=1のMBがなければ警報発生処理
を終了する。
のうちMMBV=1のMBについて、そのMVの平均的
な方向を求める(ステップ152)。詳しくは、CPU
131は、MVxの平均値とMVyの平均値を算出す
る。CPU131は、MVx及びMVyの平均値と、警
戒方向データの水平成分及び垂直成分とが近いか否かを
判定する(ステップ153)。この判定は、例えば、M
Vxの平均と警戒方向データの水平成分との差と、MV
yの平均値と警戒方向データの垂直成分との差とがしき
い値(例えば20)よりも小さければ近いと判定すれば
よい。
おいて肯定的に判定したとき警報発生装置133に警報
を発生させる。以上のような構成によって、例えば図1
4の画像において人間が外から店内に入ってきたとき、
CPU153は、動き検出処理によって人間の動きを表
わす動きMBを検出する。続いてCPU153は、矩形
141の警戒領域内に動きMBが存在するか否かを判定
する。判定の結果、動きMBが存在するので、CPU1
31はさらに、その動きMBのMVの平均的な方向が点
線142に示す警戒方向(右方向)とほぼ同じであるか
を判定する。CPU131は、この判定によりほぼ同じ
と判定し、警報発生装置133に警報を発生させる。
13は、動きが警戒領域内に存在してその動きの方向が
警戒方向とほぼ同じであるとき警報を発生するので、レ
ジ付近や出入り口付近等に警戒領域及び警戒方向を設定
すれば、監視員の監視作業が限定されるので負担が軽減
される。 (その他の実施形態)以上本発明にかかる動き検出装置
について実施形態に基づいて説明したが本発明はこれら
の実施形態に限らず、以下のようにしてもよい。 (1)実施形態1において図4に示す動き検出処理は、
フレーム単位ではなく、k個のMB単位に行われるよう
にしてもよい。
ればよい。ステップ2の判定処理では当該MBが動きM
Bであるか否かを判定するには、周囲MBのMMBIの
値とMVとが必要である。一方、MPEGビデオエンコーダ
2は、MB毎にフレームの左から右、上から下へと順に
符号化を行う。
当該MBの右下に位置する周辺MBのMV及びMMBI
の値が取得できた時にステップ2における判定処理を行
うことができる。1フレームの水平方向のMBが45個
の場合、当該MBの右下に位置する周辺MBは当該MB
から符号化の順に数えて47番目である。したがってこ
の場合kは47以上にすればよい。 (2)実施形態1において、ステップ1の判定処理のか
わりに以下のステップ1Aの判定処理を用いてもよい。 ステップ1A: 1)CPU5は、輝度ブロック(16画素×16ライ
ン)を構成する4個の基本輝度ブロック(8画素×8ラ
イン)の分散値を求める。 2)CPU5は、4つの分散値の最小値(VARmin)
を求める。 3)CPU5は、 VARmin>しきい値1、かつ|MVx|+|MVy|
>しきい値2 のとき当該MBを動きMBと判定する。
のである。アクティビティは、平坦ま画像部分のMBで
は小さくなり、平坦でない画像部分のMBでは大きくな
るという特性がある。この特性によりMBが平坦な画像
部分を表わすMBであるか否かを識別することができ
る。VARmin>しきい値1は、しきい値1によって平
坦な画像部分のMBが動きMBと判定されないようにし
ている。また|MVx|+|MVy|>しきい値2は、
画像のゆらぎによって発生する小さなMVのために誤っ
て動きMBと判定されないようにしている。 (3)実施形態1においてステップ1の判定処理のかわ
りに以下のステップ1Bの判定処理を用いても良い。 ステップ1B:各MBについて、そのMVが所定のしき
い値(例えば0)より大きいMBを動きMBと判定す
る。 (3)第1実施形態、上記(1)、(2)において、ス
テップ1〜5又はステップ1A〜5又はステップ1B〜
5からなる動き検出処理は、順番を入れ替えてもよい。
またステップ1、1A、1B、2〜5すべてを行っても
良い。またいくつかのステップを省略してもよい。ステ
ップ2のみでもよい。 (4)第2実施形態においてCPU131は、次のよう
な場合に警報発生装置133に警報を発生させるように
してもよい。すなわち、CPU131は、連続する複数
のフレーム(例えば15フレーム)に亙って、警戒領域
内に動きMBが存在すると判定しており、かつそれら動
きMBのMVの平均的な方向が警戒方向とほぼ同じであ
ると判定した場合、警報発生装置133に警報を発生さ
せる。 (5)第2実施形態において、警戒方向データは、水平
成分と垂直成分とから方向を表わしているが、簡単に右
方向、左方向、上方向、下方向の4方向のみを表わすよ
うにしてもよい。 (6)(5)の場合において、CPU131は、さらに
警戒領域内の動きMBのMVx及びMVyの平均に基づ
いて、MVの平均的な方向が右方向、左方向、上方向、
下方向のいずれに属するかを決定し、これによって決定
された方向と警戒方向データが示す方向とMVの方向と
が一致する場合に警報を発生させるようにしてもよい。
この場合例えばCPU131は、 |MVx|>|MVy|、かつ、MVx>0なら左方
向、 |MVx|>|MVy|、かつ、MVx<=0なら右方
向、 |MVx|<=|MVy|、かつ、MVy>0なら上方
向、 |MVx|<=|MVy|、かつ、MVy<=0なら下
方向、 と決定する。(7)(6)の場合において、監視カメラ
1が天井から斜め下方を見下ろす角度で取りつけられて
いる場合であって、かつ、警戒方向が下方向又は上方
向、つまり監視カメラ1に近づく方向又は遠ざかる方向
に設定されている場合、以下のようにしてもよい。
均的な方向が4方向のどれに属するかを決定する。すな
わち、 |MVx|>|MVy|×m、かつ、MVx>0なら左
方向、 |MVx|>|MVy|×m、かつ、MVx<=0なら
右方向、 |MVx|<=|MVy|×m、かつ、MVy>0なら
上方向、 |MVx|<=|MVy|×m、かつ、MVy<=0な
ら下方向 ここでmは例えば2である。mは、監視カメラ1の俯角
(監視カメラ1の光軸が天井となす角度)によって変わ
る。例えば、俯角が浅いほど、mをより大きく設定すれ
ばよい。これは俯角が浅いほど、動きMBの上下方向の
動きが左右方向より小さくなるからである。 (8)実施形態1においてMPEGビデオエンコーダ2は、
動き検出装置4の検出結果を用いてMB毎の符号化モー
ドを決定するように構成してもよい。
ントラ符号化モードとの2種類ある。動き補償予測モー
ドは、参照ブロックと対象ブロックとの差分である予測
誤差に対してDCT符号化及び量子化を施す方式であ
る。このモードは、連続的に移動する動き等、フレーム
間の画像の相関が高い場合に高い符号化効率が期待でき
る。
対してDCT符号化及び量子化を施す方式である。この
モードは、シーンチェンジのようにフレーム間の画像に
相関がない場合に用いられる。DCT/量子化部718
は、以下のようにして符号化モードを決定し、そのモー
ドに応じた符号化を行うようにしてもよい。DCT/量
子化部718は、 1)対象MBの輝度ブロックの分散VARを求める。 2)参照ブロックの輝度信号について平均2乗予測誤差
MSEを求める。 3)VAR<MSEかつMSE>64のときイントラ符
号化モードと決定し、それ以外は動き補償予測モードと
仮決定する。 4)対象MBのMMBVの値を動き検出装置4より取得
する。 5)MMVV=0(静止MB)の場合であって、3)で
動き補償予測モードに仮決定されている場合、イントラ
符号化モードに変更する。
オエンコーダ2は、静止MBを動き補償予測モードで符
号化してしまうのを防ぐことができる。
力される映像を順次圧縮符号化するビデオエンコーダに
接続され、画像中の物体の動きを検出する動き検出装置
であって、ビデオエンコーダからブロック毎に算出され
る動きベクトルを取得し、ブロックに対応させてメモリ
に格納する取得手段と、メモリに格納された動きベクト
ルのうち、その大きさがしきい値より大きい場合、対応
するブロックを動いている物体の一部を表わす動きブロ
ックの候補であると判定する第1判定手段と、前記動き
ブロックの候補の中から順に判定対象として指定される
対象候補の動きベクトル及び当該候補の周囲のブロック
の動きベクトルについて、それらの方向及び大きさがラ
ンダムでない場合に当該候補を動きブロックと判定する
第2判定手段とを備える。
候補とその周囲のブロックとの動きベクトルの大きさ及
び方向がランダムな場合には対象候補を動きブロックと
判定しない。このように構成することにより動き検出装
置は、ライトの点滅や強いフリッカー等、比較的短時間
における輝度変化が激しい状況下において、平坦な部分
を誤って動きとして検出するような誤検出が低減される
という効果がある。
下の理由による。説明のために短時間に大きな輝度変化
がある場合の画像を、動きを表わす画像部分(動き部分
と略す)と動きを表わさない画像部分とに分け、さらに
動きを表わさない画像部分を平坦な部分を表わす画像部
分(平坦部分と略す)と平坦でない部分を表わす画像部
分(平坦でない部分と略す)とに分ける。すると上記状
況下において各画像部分の動きベクトルは以下のように
なる。すなわち動きベクトルは、動き部分においては方
向及び大きさが一様になり、平坦部分においては方向及
び大きさがランダムになり、平坦でない部分においては
大きさが0になる。
一様になるのは、動き部分のブロックの動きベクトルが
1つの動きの方向と大きさとを表わしているからであ
る。また平坦でない部分において大きさが0になるの
は、各ブロックの輝度分布が平坦部分のそれに比べて特
徴的であるため、参照フレームにおいて対象ブロックと
同じ位置にあるブロックの類似性が最も高くなり、その
ブロックが参照ブロックとして選択されるからである。
ムになるのは、次の原因による。すなわち平坦部分では
輝度分布が一様であり、各ブロックの輝度分布が特徴的
でない。このため参照フレームにおいてどのブロックに
しても対象ブロックとの類似性にさほど差がない。よっ
て対象ブロックと同じ位置のブロックが参照ブロックと
して選択される確立が低く、他の位置のブロックが参照
ブロックとして選択されることが多くなる。この選択
は、動き部分における参照ブロックの選択のように作為
的でなく、あらゆる場所の輝度差の最も小さくなるブロ
ックが参照ブロックとして選択されるからである。
は、単純に動きベクトルの大きさのみで動きを検出す
る。上記の3つの部分において動きベクトルにある程度
大きさがあるのは、平坦部分と動き部分である。よって
上記状況下において従来の動き検出装置は、動きベクト
ルに大きさのある平坦部分を動き部分とともに動きベク
トルとして検出してしまう。
きベクトルの大きさだけでなく、方向と大きさが一様で
あるか否かによって動きであるか否かを判定する。上記
3つの部分のうち、動きベクトルにある程度の大きさが
あるのは平坦部分と動き部分であるが、動き部分の動き
ベクトルの方向及び大きさが一様であるのに対して平坦
部分は動きベクトルの方向及び大きさがランダムで一様
ではない。よって本発明の動き検出装置は、3つの部分
のうち動き部分のみを動きとして検出することができ
る。
ンコーダから動きベクトルを取得するよう構成されてい
るので、動き検出装置が自ら動きベクトルの検出を行う
必要がない。したがって動き検出装置は、動きベクトル
を検出するための演算装置を特別に設ける必要なく、従
来からあるビデオエンコーダを利用した簡単な構成で動
きを検出することができる。
ーム内における警戒領域を記憶する領域記憶手段と、第
2判定手段により判定された動きブロックが警戒領域内
に存在するかどうかを判定する領域判定手段と、判定結
果に基づいて警報を発生する警報手段とを備える。この
構成によれば動き検出装置は、さらに領域判定手段が警
戒領域と定められた領域内に動きブロックが存在すると
判定した場合に、警報手段が警報を発生する。これによ
り監視作業を行う監視員は、警報手段の警報が発生した
場合のみ映像に注目すれば良いので監視作業にかかる負
担が軽減されるという効果がある。記述のように本動き
検出装置は、第2判定手段による動きブロックの検出に
よって平坦手段分におけるライトの点滅やフリッカー等
による誤検出が低減されている。したがって誤検出にと
もなう警報の発生が少なくなり、より監視作業にかかる
負担が軽減されるという効果がある。
領域に対応させて警戒方向を記憶し、前記領域判定手段
は、第2判定手段により判定された動きブロックが警戒
領域内に存在する場合に、それら動きブロックの動きベ
クトルの平均的な方向が警戒方向とほぼ同じであるか否
かを判定するよう構成される。この構成によれば警報手
段による警報の発生は、警戒領域内において警戒方向に
進む動きがある場合に限定される。よって動き検出装置
は、例えば店内において入り口からの侵入やレジ、金庫
への接近等があった場合に警報手段が警報を発生するよ
う構成することができる。そのような構成において監視
員は、より監視作業にかかる負担が軽減されるという効
果がある。また本発明の動き検出装置は、カメラから入
力される映像を順次圧縮符号化するビデオエンコーダに
接続され、画像中の物体の動きを検出する動き検出装置
であって、ビデオエンコーダからブロック毎に算出され
る動きベクトルと、ブロックに対応する参照フレーム中
の矩形領域と当該ブロックとの各画素の輝度差の絶対値
の総和である第1差分総和と、ブロックの動きベクトル
が指す参照フレーム中の矩形領域と当該ブロックとの各
画素の輝度差の絶対値の総和である第2差分総和とを取
得し、ブロックに対応させてメモリに格納する取得手段
と、次式を満たすブロックを動いている物体の一部を表
わす動きブロックの候補であると判定する第1判定手段
と、 (第2差分総和)−(第1差分総和)>=(しきい値) 前記動きブロックの候補の中から判定対象として順次指
定される対象候補の動きベクトル及び当該候補の周囲の
ブロックの動きベクトルについて、それらの方向及び大
きさがランダムでない場合に当該候補を動きブロックと
判定する第2判定手段とを備える。
候補のブロックにおける第2差分総和と第1差分総和と
の差がしきい値より大きい場合に当該ブロックを動きと
判定する。これにより動き検出装置は、小さいフリッカ
ーが発生している状況下において、輝度分布が一様な平
坦な部分で動きベクトルが発生するが、それが原因でそ
の部分のブロックを誤って動きとして検出する誤検出が
低減されるという効果がある。
は以下の理由による。前述のように画像を動き部分、平
坦部分、平坦でない部分にわけた場合、小さいフリッカ
ーが発生している状況下では平坦部分及び動き部分にお
いて動きベクトルが発生する。このため動きベクトルの
大きさによって動きを検出する従来の動き検出装置にお
いては、平坦部分を動きとして検出してしまう。
おいてはゼロ差分総和と最小差分総和との差が小さく、
動き部分においては前記差は大きくなるという特性があ
る。これを利用して本発明の動き検出装置は、第1判定
手段が前記差がしきい値より大きいか否かによって動き
であるか否かを判定するので、平坦部分は動きとして検
出されない。
動きベクトルの方向及び大きさが一様な場合にそのブロ
ックを動きブロックと判定するので、ライトの点滅や強
いフリッカー等、時間的な輝度変化が大きい状況下にお
いても平坦部分を動きとして検出してしまう誤検出が低
減される。また、前記動き検出装置は、さらに、第2判
定手段によって判定された各動きブロックについて、次
式を満たす場合に、動きブロックであると再判定する第
3判定手段 |(第1差分総和)−(第2差分総和)|/(|水平M
V|+|垂直MV|+1)>=(第2しきい値) を備える。
きのない平坦部分では、上式の左辺が第2しきい値より
小さくなるという特性がある。この特性を利用して第3
判定手段は、しきい値より大きいブロックのみを動きブ
ロックであると判定するので、上記効果に加えて誤検出
が低減されるという効果がある。
手段によって判定された各動きブロックについて、当該
動きブロックの周囲のブロック中に動きブロックが存在
する場合に当該ブロックと再判定し、当該動きブロック
の周囲のブロック中に動きブロックが存在しない場合
に、当該動きブロックが次式を満たす場合に、動きブロ
ックであると再判定する第4判定手段 |水平MV|+|垂直MV|<=(第3しきい値) を備える。
す画像は複数の動きブロックから構成されるはずであ
る。これに対して、ブロックの周囲が動きブロックでは
ない動きブロックであって動きベクトルが大きいものは
動きを表わす画像ではない。よって第4判定手段は、上
式を満たすブロックを動きブロックと再判定するので、
上記効果に加えて誤検出が低減されるという効果があ
る。
録媒体は、カメラから入力される映像を順次圧縮符号化
するビデオエンコーダにより出力される動きベクトルを
用いてコンピュータに画像中の物体の動きを検出させる
ためのプログラムを記録した記録媒体であって、当該プ
ログラムはコンピュータに、ビデオエンコーダよりブロ
ック毎に算出される動きベクトルを取得し、ブロックに
対応させてメモリに格納する取得ステップと、メモリに
格納された動きベクトルのうち、その大きさがしきい値
より大きい場合、対応するブロックを動いている物体の
一部を表わす動きブロックの候補と判定する第1判定ス
テップと、前記動きブロックの候補の中から順に判定対
象として指定される対象候補の動きベクトル及び当該候
補の周囲のブロックの動きベクトルについて、それらの
方向と大きさとがランダムでない場合に当該候補を動き
ブロックと判定する第2判定ステップとを実行させるこ
とを特徴とする。
おいては、上記効果と同様にライトの点滅や強いフリッ
カー等、比較的短時間における輝度変化が激しい状況下
において、平坦な部分(床や壁等の輝度分布が一様な部
分)を誤って動きとして検出するような誤検出が低減さ
れるという効果がある。また本発明の動き検出プログラ
ムを記録した記録媒体は、カメラから入力される映像を
順次圧縮符号化するビデオエンコーダにより出力される
動きベクトルを用いて、コンピュータに画像中の物体の
動きを検出させるためのプログラムを記録している記録
媒体であって、当該プログラムはコンピュータに、ビデ
オエンコーダよりブロック毎に算出される動きベクトル
と、当該ブロックに対応する参照フレーム中の矩形領域
と当該ブロックとの各画素の輝度差の絶対値の総和であ
る第1差分総和と、当該ブロックの動きベクトルが指す
参照フレーム中の矩形領域と当該ブロックとの各画素の
輝度差の絶対値の総和である第2差分総和とを取得し、
ブロックに対応させてメモリに格納する取得ステップ
と、次式を満たすブロックを動いている物体の一部を表
わす動きブロックの候補と判定する第1判定ステップ
と、 (第1差分総和)−(第2差分総和)>=(しきい値) 前記動きブロックの候補の中から順に判定対象として指
定される対象候補の動きベクトル及び当該候補の周囲の
ブロックの動きベクトルについて、それらの方向と大き
さとがランダムでない場合に当該候補を動きブロックと
判定する第2判定ステップとを実行させるよう構成され
る。
おいては、上記効果と同様に第1判定ステップは、対象
候補のブロックにおける第2差分総和と第1差分総和と
の差がしきい値より大きい場合に当該ブロックを動きと
判定する。これにより動き検出装置は、小さいフリッカ
ーが発生している状況下において、輝度分布が一様な平
坦な部分で動きベクトルが発生するが、それが原因でそ
の部分のブロックを誤って動きとして検出する誤検出が
低減されるという効果がある。
される映像を順次圧縮符号化するビデオエンコーダによ
り出力される動きベクトルを用いて、画像中の物体の動
きを検出する方法であってビデオエンコーダよりブロッ
ク毎に算出される動きベクトルを取得し、ブロックに対
応させてメモリに格納する取得ステップと、メモリに格
納された動きベクトルのうち、その大きさがしきい値よ
り大きい場合、対応するブロックを動きブロックの候補
と判定する第1判定ステップと、前記動きブロックの候
補の中から順に判定対象として指定される対象候補の動
きベクトル及び当該候補の周囲のブロックの動きベクト
ルについて、それらの方向と大きさとがランダムでない
場合に当該候補を動いている物体の一部を表わす動きブ
ロックと判定する第2判定ステップとを含む。
は、上記効果と同様にライトの点滅や強いフリッカー
等、比較的短時間における輝度変化が激しい状況下にお
いて、平坦な部分(床や壁等の輝度分布が一様な部分)を
誤って動きとして検出するような誤検出が低減されると
いう効果がある。
システムの概略構成を示すブロック図である。
図である。
る。
る。
理の詳細を示すフローチャートである。
詳細に示すフローチャートである。
トである。
示すブロック図である。
含む店内の画像であり、画像中に設定された警戒領域及
び警戒方向とを示す。
る。
Claims (38)
- 【請求項1】 カメラから入力される映像を順次圧縮符
号化するビデオエンコーダに接続され、画像中の物体の
動きを検出する動き検出装置であって、 ビデオエンコーダからブロック毎に算出される動きベク
トルを取得し、ブロックに対応させてメモリに格納する
取得手段と、 メモリに格納された動きベクトルのうち、その大きさが
しきい値より大きい場合、対応するブロックを動いてい
る物体の一部を表わす動きブロックの候補であると判定
する第1判定手段と、 前記動きブロックの候補の中から順に判定対象として指
定される対象候補の動きベクトル及び当該候補の周囲の
ブロックの動きベクトルについて、それらの方向及び大
きさがランダムでない場合に当該候補を動きブロックと
判定する第2判定手段とを備えることを特徴とする動き
検出装置。 - 【請求項2】 前記第2判定手段は、 対象候補の周囲のブロック中で動きブロックの候補であ
ると判定されているブロックの動きベクトルを読み出す
読み出し手段と、 読み出された動きベクトルのうち、対象候補の動きベク
トルとほぼ同じ方向を指す動きベクトルを検出する第1
検出手段と、 読み出された動きベクトルのうち、対象候補の動きベク
トルとほぼ同じ大きさの動きベクトルを検出する第2検
出手段と、 第1検出手段と第2検出手段との両方に検出された動き
ベクトルの数に応じて対象対象候補が動きブロックであ
るか否かを決定する決定手段とを備えることを特徴とす
る請求項1記載の動き検出装置。 - 【請求項3】 前記第1検出手段は、 読み出された各動きベクトルの水平成分および垂直成分
の各符号と、対象候補の動きベクトルの水平成分および
垂直成分の各符号とを照合して双方が同じであればほぼ
同じ方向として検出し、 前記第2検出手段は、 読み出された各動きベクトルの大きさと、対象候補の動
きベクトルの大きさとの差分を算出し、差分がしきい値
よりも小さいければほぼ同じ大きさとして検出すること
を特徴とする請求項2記載の動き検出装置。 - 【請求項4】 読み出し手段により読み出された動きベ
クトルの個数をN、第1チェック手段によりほぼ同じ方
向と判定され、かつ、第2チェック手段によりほぼ同じ
大きさと判定された動きベクトルの個数をM、1以上の
定数をkとした場合、M>=N/kのとき、対象候補を
動きブロックと決定することを特徴とする請求項3記載
の動き検出装置。 - 【請求項5】 前記動き検出装置は、さらに、 フレーム内における警戒領域を記憶する領域記憶手段
と、 第2判定手段により判定された動きブロックが警戒領域
内に存在するかどうかを判定する領域判定手段と、 判定結果に基づいて警報を発生する警報手段とを備える
ことを特徴とする請求項1記載の動き検出装置。 - 【請求項6】 前記領域記憶手段は、さらに、 警戒領域に対応させて警戒方向を記憶し、 前記領域判定手段は、 第2判定手段により判定された動きブロックが警戒領域
内に存在する場合に、それら動きブロックの動きベクト
ルの平均的な方向が警戒方向とほぼ同じであるか否かを
判定することを特徴とする請求項5記載の動き検出装
置。 - 【請求項7】 前記警報手段は、連続する所定数のフレ
ームに亙って、領域判定手段によって、警戒領域内の動
きブロックが存在し、かつ、それら動きブロックの動き
ベクトルの平均的な方向が警戒方向とほぼ同じであると
判定された場合に警報を発生することを特徴とする請求
項6記載の動き検出装置。 - 【請求項8】カメラから入力される映像を順次圧縮符号
化するビデオエンコーダに接続され、画像中の物体の動
きを検出する動き検出装置であって、 ビデオエンコーダからブロック毎に算出される動きベク
トルと、ブロックに対応する参照フレーム中の矩形領域
と当該ブロックとの各画素の輝度差の絶対値の総和であ
る第1差分総和と、ブロックの動きベクトルが指す参照
フレーム中の矩形領域と当該ブロックとの各画素の輝度
差の絶対値の総和である第2差分総和とを取得し、ブロ
ックに対応させてメモリに格納する取得手段と、 次式を満たすブロックを動いている物体の一部を表わす
動きブロックの候補であると判定する第1判定手段と、 (第2差分総和)−(第1差分総和)>=(しきい値) 前記動きブロックの候補の中から判定対象として順次指
定される対象候補の動きベクトル及び当該候補の周囲の
ブロックの動きベクトルについて、それらの方向及び大
きさがランダムでない場合に当該候補を動きブロックと
判定する第2判定手段とを備えることを特徴とする動き
検出装置。 - 【請求項9】 前記第2判定手段は、 対象候補の周囲のブロック中で動きブロックの候補であ
ると判定されているブロックの動きベクトルを読み出す
読み出し手段と、 読み出された動きベクトルのうち、対象候補の動きベク
トルとほぼ同じ方向を指す動きベクトルを検出する第1
検出手段と、 読み出された動きベクトルのうち、対象候補の動きベク
トルとほぼ同じ大きさの動きベクトルを検出する第2検
出手段と、 第1検出手段と第2検出手段との両方に検出された動き
ベクトルの数に応じて対象対象候補が動きブロックであ
るか否かを決定する決定手段とを備えることを特徴とす
る請求項8記載の動き検出装置。 - 【請求項10】 前記第1検出手段は、 読み出された各動きベクトルの水平成分および垂直成分
の各符号と、対象候補の動きベクトルの水平成分および
垂直成分の各符号とを照合して双方が同じであればほぼ
同じ方向として検出し、 前記第2検出手段は、 読み出された各動きベクトルの大きさと、対象候補の動
きベクトルの大きさとの差分を算出し、差分がしきい値
よりも小さいければほぼ同じ大きさとして検出すること
を特徴とする請求項9記載の動き検出装置。 - 【請求項11】 読み出し手段により読み出された動き
ベクトルの個数をN、第1チェック手段によりほぼ同じ
方向と判定され、かつ、第2チェック手段によりほぼ同
じ大きさと判定された動きベクトルの個数をM、1以上
の定数をkとした場合、M>=N/kのとき、対象候補
を動きブロックと決定することを特徴とする請求項10
記載の動き検出装置。 - 【請求項12】 前記動き検出装置は、さらに、 フレーム内における警戒領域を記憶する領域記憶手段
と、 第2判定手段により判定された動きブロックが警戒領域
内に存在するかどうかを判定する領域判定手段と、 判定結果に基づいて警報を発生する警報手段とを備える
ことを特徴とする請求項8記載の動き検出装置。 - 【請求項13】 前記領域記憶手段は、さらに、 警戒領域に対応させて警戒方向を記憶し、 前記領域判定手段は、 第2判定手段により判定された動きブロックが警戒領域
内に存在する場合に、それら動きブロックの動きベクト
ルの平均的な方向が警戒方向とほぼ同じであるか否かを
判定することを特徴とする請求項12記載の動き検出装
置。 - 【請求項14】 前記警報手段は、連続する所定数のフ
レームに亙って、領域判定手段によって、警戒領域内の
動きブロックが存在し、かつ、それら動きブロックの動
きベクトルの平均的な方向が警戒方向とほぼ同じである
と判定された場合に警報を発生することを特徴とする請
求項13記載の動き検出装置。 - 【請求項15】 前記動き検出装置は、さらに、 第2判定手段によって判定された各動きブロックについ
て、次式を満たす場合に、動きブロックであると再判定
する第3判定手段 |(第1差分総和)−(第2差分総和)|/(|水平M
V|+|垂直MV|+1)>=(第2しきい値) を備えることを特徴とする請求項8記載の動き検出装
置。 - 【請求項16】 前記第2判定手段は、 対象候補の周囲のブロック中で動きブロックの候補であ
ると判定されているブロックの動きベクトルを読み出す
読み出し手段と、 読み出された動きベクトルのうち、対象候補の動きベク
トルとほぼ同じ方向を指す動きベクトルを検出する第1
検出手段と、 読み出された動きベクトルのうち、対象候補の動きベク
トルとほぼ同じ大きさの動きベクトルを検出する第2検
出手段と、 第1検出手段と第2検出手段との両方に検出された動き
ベクトルの数に応じて対象対象候補が動きブロックであ
るか否かを決定する決定手段とを備えることを特徴とす
る請求項15記載の動き検出装置。 - 【請求項17】 前記第1検出手段は、 読み出された各動きベクトルの水平成分および垂直成分
の各符号と、対象候補の動きベクトルの水平成分および
垂直成分の各符号とを照合して双方が同じであればほぼ
同じ方向として検出し、 前記第2検出手段は、 読み出された各動きベクトルの大きさと、対象候補の動
きベクトルの大きさとの差分を算出し、差分がしきい値
よりも小さいければほぼ同じ大きさとして検出すること
を特徴とする請求項16記載の動き検出装置。 - 【請求項18】 読み出し手段により読み出された動き
ベクトルの個数をN、第1チェック手段によりほぼ同じ
方向と判定され、かつ、第2チェック手段によりほぼ同
じ大きさと判定された動きベクトルの個数をM、1以上
の定数をkとした場合、M>=N/kのとき、対象候補
を動きブロックと決定することを特徴とする請求項17
記載の動き検出装置。 - 【請求項19】 前記動き検出装置は、さらに、 フレーム内における警戒領域を記憶する領域記憶手段
と、 第3判定手段により判定された動きブロックが警戒領域
内に存在するかどうかを判定する領域判定手段と、 判定結果に基づいて警報を発生する警報手段とを備える
ことを特徴とする請求項15記載の動き検出装置。 - 【請求項20】 前記領域記憶手段は、さらに、 警戒領域に対応させて警戒方向を記憶し、 前記領域判定手段は、 第3判定手段により判定された動きブロックが警戒領域
内に存在する場合に、それら動きブロックの動きベクト
ルの平均的な方向が警戒方向とほぼ同じであるか否かを
判定することを特徴とする請求項19記載の動き検出装
置。 - 【請求項21】 前記警報手段は、連続する所定数のフ
レームに亙って、領域判定手段によって、警戒領域内の
動きブロックが存在し、かつ、それら動きブロックの動
きベクトルの平均的な方向が警戒方向とほぼ同じである
と判定された場合に警報を発生することを特徴とする請
求項20記載の動き検出装置。 - 【請求項22】 前記検出装置は、さらに、 第3判定手段によって判定された各動きブロックについ
て、 当該動きブロックの周囲のブロック中に動きブロックが
存在する場合に当該ブロックと再判定し、 当該動きブロックの周囲のブロック中に動きブロックが
存在しない場合に、当該動きブロックが次式を満たす場
合に、動きブロックであると再判定する第4判定手段 |水平MV|+|垂直MV|<=(第3しきい値) を備えることを特徴とする請求項15記載の動き検出装
置。 - 【請求項23】 前記第2判定手段は、 対象候補の周囲のブロック中で動きブロックの候補であ
ると判定されているブロックの動きベクトルを読み出す
読み出し手段と、 読み出された動きベクトルのうち、対象候補の動きベク
トルとほぼ同じ方向を指す動きベクトルを検出する第1
検出手段と、 読み出された動きベクトルのうち、対象候補の動きベク
トルとほぼ同じ大きさの動きベクトルを検出する第2検
出手段と、 第1検出手段と第2検出手段との両方に検出された動き
ベクトルの数に応じて対象対象候補が動きブロックであ
るか否かを決定する決定手段とを備えることを特徴とす
る請求項22記載の動き検出装置。 - 【請求項24】 前記第1検出手段は、 読み出された各動きベクトルの水平成分および垂直成分
の各符号と、対象候補の動きベクトルの水平成分および
垂直成分の各符号とを照合して双方が同じであればほぼ
同じ方向として検出し、 前記第2検出手段は、 読み出された各動きベクトルの大きさと、対象候補の動
きベクトルの大きさとの差分を算出し、差分がしきい値
よりも小さいければほぼ同じ大きさとして検出すること
を特徴とする請求項23記載の動き検出装置。 - 【請求項25】 読み出し手段により読み出された動き
ベクトルの個数をN、第1チェック手段によりほぼ同じ
方向と判定され、かつ、第2チェック手段によりほぼ同
じ大きさと判定された動きベクトルの個数をM、1以上
の定数をkとした場合、M>=N/kのとき、対象候補
を動きブロックと決定することを特徴とする請求項24
記載の動き検出装置。 - 【請求項26】 前記動き検出装置は、さらに、 フレーム内における警戒領域を記憶する領域記憶手段
と、 第4判定手段により判定された動きブロックが警戒領域
内に存在するかどうかを判定する領域判定手段と、 判定結果に基づいて警報を発生する警報手段とを備える
ことを特徴とする請求項22記載の動き検出装置。 - 【請求項27】 前記領域記憶手段は、さらに、 警戒領域に対応させて警戒方向を記憶し、 前記領域判定手段は、 第4判定手段により判定された動きブロックが警戒領域
内に存在する場合に、それら動きブロックの動きベクト
ルの平均的な方向が警戒方向とほぼ同じであるか否かを
判定することを特徴とする請求項26記載の動き検出装
置。 - 【請求項28】 前記警報手段は、連続する所定数のフ
レームに亙って、領域判定手段によって、警戒領域内の
動きブロックが存在し、かつ、それら動きブロックの動
きベクトルの平均的な方向が警戒方向とほぼ同じである
と判定された場合に警報を発生することを特徴とする請
求項27記載の動き検出装置。 - 【請求項29】 前記動き検出装置は、さらに、 第4判定手段によって判定された各動きブロックについ
て、前のフレームにおいて同じ位置のブロック及びその
周囲のブロック中に、動きブロックが存在する場合に、
当該動きブロックを動きブロックと再判定する第5判定
手段とを備えることを特徴とする請求項22記載の動き
検出装置。 - 【請求項30】 前記第2判定手段は、 対象候補の周囲のブロック中で動きブロックの候補であ
ると判定されているブロックの動きベクトルを読み出す
読み出し手段と、 読み出された動きベクトルのうち、対象候補の動きベク
トルとほぼ同じ方向を指す動きベクトルを検出する第1
検出手段と、 読み出された動きベクトルのうち、対象候補の動きベク
トルとほぼ同じ大きさの動きベクトルを検出する第2検
出手段と、 第1検出手段と第2検出手段との両方に検出された動き
ベクトルの数に応じて対象対象候補が動きブロックであ
るか否かを決定する決定手段とを備えることを特徴とす
る請求項29記載の動き検出装置。 - 【請求項31】 前記第1検出手段は、 読み出された各動きベクトルの水平成分および垂直成分
の各符号と、対象候補の動きベクトルの水平成分および
垂直成分の各符号とを照合して双方が同じであればほぼ
同じ方向として検出し、 前記第2検出手段は、 読み出された各動きベクトルの大きさと、対象候補の動
きベクトルの大きさとの差分を算出し、差分がしきい値
よりも小さいければほぼ同じ大きさとして検出すること
を特徴とする請求項30記載の動き検出装置。 - 【請求項32】 読み出し手段により読み出された動き
ベクトルの個数をN、第1チェック手段によりほぼ同じ
方向と判定され、かつ、第2チェック手段によりほぼ同
じ大きさと判定された動きベクトルの個数をM、1以上
の定数をkとした場合、M>=N/kのとき、対象候補
を動きブロックと決定することを特徴とする請求項31
記載の動き検出装置。 - 【請求項33】 前記動き検出装置は、さらに、 フレーム内における警戒領域を記憶する領域記憶手段
と、 第5判定手段により判定された動きブロックが警戒領域
内に存在するかどうかを判定する領域判定手段と、 判定結果に基づいて警報を発生する警報手段とを備える
ことを特徴とする請求項29記載の動き検出装置。 - 【請求項34】 前記領域記憶手段は、さらに、 警戒領域に対応させて警戒方向を記憶し、 前記領域判定手段は、 第5判定手段により判定された動きブロックが警戒領域
内に存在する場合に、それら動きブロックの動きベクト
ルの平均的な方向が警戒方向とほぼ同じであるか否かを
判定することを特徴とする請求項33記載の動き検出装
置。 - 【請求項35】 前記警報手段は、連続する所定数のフ
レームに亙って、領域判定手段によって、警戒領域内の
動きブロックが存在し、かつ、それら動きブロックの動
きベクトルの平均的な方向が警戒方向とほぼ同じである
と判定された場合に警報を発生することを特徴とする請
求項34記載の動き検出装置。 - 【請求項36】 カメラから入力される映像を順次圧縮
符号化するビデオエンコーダにより出力される動きベク
トルを用いてコンピュータに画像中の物体の動きを検出
させるためのプログラムを記録した記録媒体であって、
当該プログラムはコンピュータに、 ビデオエンコーダよりブロック毎に算出される動きベク
トルを取得し、ブロックに対応させてメモリに格納する
取得ステップと、 メモリに格納された動きベクトルのうち、その大きさが
しきい値より大きい場合、対応するブロックを動いてい
る物体の一部を表わす動きブロックの候補と判定する第
1判定ステップと、 前記動きブロックの候補の中から順に判定対象として指
定される対象候補の動きベクトル及び当該候補の周囲の
ブロックの動きベクトルについて、それらの方向と大き
さとがランダムでない場合に当該候補を動きブロックと
判定する第2判定ステップとを実行させることを特徴と
する動き検出プログラムを記録した記録媒体。 - 【請求項37】 カメラから入力される映像を順次圧縮
符号化するビデオエンコーダにより出力される動きベク
トルを用いて、コンピュータに画像中の物体の動きを検
出させるためのプログラムを記録している記録媒体であ
って、当該プログラムはコンピュータに、 ビデオエンコーダよりブロック毎に算出される動きベク
トルと、当該ブロックに対応する参照フレーム中の矩形
領域と当該ブロックとの各画素の輝度差の絶対値の総和
である第1差分総和と、当該ブロックの動きベクトルが
指す参照フレーム中の矩形領域と当該ブロックとの各画
素の輝度差の絶対値の総和である第2差分総和とを取得
し、ブロックに対応させてメモリに格納する取得ステッ
プと、 次式を満たすブロックを動いている物体の一部を表わす
動きブロックの候補と判定する第1判定ステップと、 (第1差分総和)−(第2差分総和)>=(しきい値) 前記動きブロックの候補の中から順に判定対象として指
定される対象候補の動きベクトル及び当該候補の周囲の
ブロックの動きベクトルについて、それらの方向と大き
さとがランダムでない場合に当該候補を動きブロックと
判定する第2判定ステップとを実行させることを特徴と
するプログラムを記録した記録媒体。 - 【請求項38】 カメラから入力される映像を順次圧縮
符号化するビデオエンコーダにより出力される動きベク
トルを用いて、画像中の物体の動きを検出する方法であ
ってビデオエンコーダよりブロック毎に算出される動き
ベクトルを取得し、ブロックに対応させてメモリに格納
する取得ステップと、 メモリに格納された動きベクトルのうち、その大きさが
しきい値より大きい場合、対応するブロックを動きブロ
ックの候補と判定する第1判定ステップと、 前記動きブロックの候補の中から順に判定対象として指
定される対象候補の動きベクトル及び当該候補の周囲の
ブロックの動きベクトルについて、それらの方向と大き
さとがランダムでない場合に当該候補を動いている物体
の一部を表わす動きブロックと判定する第2判定ステッ
プとを含むことを特徴とする動き検出方法。
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JP15575799A JP3779494B2 (ja) | 1998-06-03 | 1999-06-02 | 動き検出装置及び記録媒体 |
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JP17215598 | 1998-06-03 | ||
JP15575799A JP3779494B2 (ja) | 1998-06-03 | 1999-06-02 | 動き検出装置及び記録媒体 |
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ID=26483678
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JP15575799A Expired - Lifetime JP3779494B2 (ja) | 1998-06-03 | 1999-06-02 | 動き検出装置及び記録媒体 |
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