JP4661322B2 - 露光装置、デバイスの製造方法及び液体供給方法 - Google Patents

露光装置、デバイスの製造方法及び液体供給方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4661322B2
JP4661322B2 JP2005124906A JP2005124906A JP4661322B2 JP 4661322 B2 JP4661322 B2 JP 4661322B2 JP 2005124906 A JP2005124906 A JP 2005124906A JP 2005124906 A JP2005124906 A JP 2005124906A JP 4661322 B2 JP4661322 B2 JP 4661322B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
liquid
pipe
exposure apparatus
temperature
pipes
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005124906A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006303295A (ja
Inventor
友之 吉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nikon Corp filed Critical Nikon Corp
Priority to JP2005124906A priority Critical patent/JP4661322B2/ja
Publication of JP2006303295A publication Critical patent/JP2006303295A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4661322B2 publication Critical patent/JP4661322B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は露光装置に係り、更に詳しくは、半導体素子(集積回路等)、液晶表示素子等の電子デバイスを製造するリソグラフィエ程において基板を露光する露光装置に関する。
半導体デバイスや液晶表示デバイスは、マスク上に形成されたパターンを感光性の基板上に転写する、いわゆるフォトリソグラフィの手法により製造される。このフォトリソグラフィ工程で使用される露光装置は、マスクを支持するマスクステージと基板を支持する基板ステージとを有し、マスクステージ及び基板ステージを逐次移動しながらマスクのパターンを投影光学系を介して基板に転写するものである。
近年、デバイスパターンのより一層の高集積化に対応するために投影光学系の更なる高解像度化が望まれている。投影光学系の解像度は、使用する露光波長が短くなるほど、また投影光学系の開口数が大きいほど高くなる。そのため、露光装置で使用される露光波長は年々短波長化しており、投影光学系の開口数も増大している。そして、現在主流の露光波長は、KrFエキシマレーザの248nmであるが、更に短波長のArFエキシマレーザの193nmも実用化されつつある。また、露光を行う際には、解像度と同様に焦点深度(DOF)も重要となる。解像度r、及び焦点深度δはそれぞれ以下の式で表される。
r=k・λ/NA … (1)
δ=±k・λ/NA … (2)
ここで、λは露光波長、NAは投影光学系の開口数、k、kはプロセス係数である。式(1),(2)より、解像度rを高めるために、露光波長λを短くして、開口数NAを大きくすると、焦点深度δが小さくなることが分かる。
焦点深度δが小さくなり過ぎると、投影光学系の像面に対して基板表面を合致させることが困難となり、露光動作時のマージンが不足する恐れがある。そこで、実質的に露光波長を短くして、且つ焦点深度を大きくする方法として、例えば下記特許文献1に開示されている液浸法が提案されている。この液浸法は、投影光学系の下面と基板表面との間を水や有機溶媒等の液体で満たし、液体中での露光光の波長が、空気中の1/n(nは液体の屈折率で通常1.2〜1.6程度)になることを利用して解像度を向上するとともに、焦点深度を約n倍に拡大するというものである。
国際公開第99/49504号パンフレット
ところで、基板に供給される水や有機溶媒等の液体は、厳密に温度管理される必要がある。液体の温度が変化すると、液体の屈折率が変化し、これにより、液体中での露光光の波長が変化し露光不良が発生するからである。具体的には、液体の温度が所定の温度から約±0.01℃以内に収まるように温調し、温調した液体を基板上に常に供給し続ける必要がある。
しかしながら、温調装置(恒温槽)から供給ノズルまでの供給管の距離が長いと、外周の温度の影響で温度変化が生じやすいという問題がある。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたもので、基板に供給する液体の温度を高精度に温調することができる露光装置、デバイスの製造方法及び液体供給方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、一実施例を示す図面に対応づけて説明すると、第1の発明は、液体供給装置(40)から供給される第一液体(L1)を介して基板(W)に露光光(EL)を照射する露光装置(EX)において、液体供給装置は、第一液体を液送する複数の第一配管(44)と、複数の第一配管を内包し第二液体(L2)を液送する第二配管(62b)と、を備えるようにした。
この発明によれば、第二配管内に複数の第一配管が内包されるので、第二配管を流れる第二液体により、第一配管内を流れる第一液体を効率的に冷却又は加熱して、温調することができる。
また、複数の第一配管(44)のそれぞれを離間させて保持する保持部材(68)を備えるものでは、複数の第一配管が第二液体に均一に触れるようになるので、複数の第一配管内を流れる第一液体を均一に温調することができる。
また、第二配管を複数かつ直列に備えるものでは、複数の第一配管内を流れる第一液体の温調を複数段階に分けて行うことができる。
また、第一液体(L1)と第二液体(L2)とは、水質が異なるものでは、第一液体を温調する第二液体を仕様等に応じて選択することができる。
また、液体供給装置(40)は、第二液体(L2)の液送方向を、第一液体(L1)の液送方向とは逆向きにしているものでは、第二液体による第一液体の温調効率を向上させることができる。
また、液体供給装置(40)は、第二配管(62b)を流れる第二液体(L2)の流量が、第一配管(44)を流れる第一液体(L1)の流量よりも多く設定するものでは、第二液体による第一液体の温調効率を向上させることができる。
また、液体供給装置(40)は、第一液体(L1)の温度に応じて第二液体(L2)の温度を制御する温度制御装置(CONT)を備えるものでは、第一液体の温調を高精度に行うことがことができる。
また、液体供給装置(40)は、第二液体(L2)として、露光装置(EX)の温調を行う温調液体(L2)の少なくとも一部を用いるものでは、露光装置の温調に用いられる温調液体を用いるので、新たな温調液体が不要となり、装置コストの上昇が抑えられる。
第2の発明は、リソグラフィ工程を含むデバイスの製造方法において、リソグラフィ工程において第1の発明の露光装置を用いるようにした。
この発明によれば、基板上に高精度に温調された水を供給することができるので、基板上に微細なパターンを露光することができる。したがって、高性能なデバイスを製造することができる。
なお、本説明をわかりやすく説明するために、一実施例を示す図面に対応づけて説明したが、本発明が実施例に限定されるものではないことは言うまでもない。
本発明によれば以下の効果を得ることができる。
第一配管内を流れる第一液体を効率的に温調することができるので、基板上に高精度に温調された水を供給することができる。
以下、本発明の露光装置及びデバイスの製造方法の一実施形態について、図を参照して説明する。
図1は、本発明の露光装置EXを示す概略構成図である。
露光装置EXは、レチクルRとウエハWとを一次元方向に同期移動しつつ、レチクルRに形成されたパターンPAを投影光学系PLを介してウエハW上の各ショット領域に転写するステップ・アンド・スキャン方式の走査型露光装置、すなわち、いわゆるスキャニング・ステッパである。
なお、以下の説明において、投影光学系PLの光軸AXと一致する方向をZ軸方向、Z軸方向に垂直な平面内でレチクルRとウエハWとの同期移動方向(走査方向)をX軸方向、Z軸方向及びY軸方向に垂直な方向(非走査方向)をY軸方向とする。また、X軸、Y軸、及びZ軸まわりの回転(傾斜)方向をそれぞれ、θx、θy、及びθz方向とする。
露光装置EXは、露光光ELによりレチクルRを照明する照明光学系IL、レチクルRを保持して移動可能なレチクルステージRST、レチクルRから射出される露光光ELをウエハW上に投射する投影光学系PL、ウエハWを保持して移動可能なウエハステージ装置30、露光装置EXを統括的に制御する制御装置CONT等を備える。
また、露光装置EXは、露光波長を実質的に短くして解像度を向上するとともに焦点深度を実質的に広くするために、投影光学系PLとウエハWとの間に液浸領域ARを形成し、この液浸領域ARを介して露光を行う液浸露光装置であって、ウエハW上に液体を供給する液体供給装置40及びウエハW上の液体を回収する液体回収装置50を備える。なお、本実施形態において、液体には、純水(以下、単に水L1と呼ぶ)が用いられる。
照明光学系ILは、レチクルステージRSTに支持されているレチクルRを露光光ELで照明するものであって、不図示の露光用光源から射出された露光光ELの照度を均一化するオプティカルインテグレータ、オプティカルインテグレータからの露光光ELを集光するコンデンサレンズ、リレーレンズ系、露光光ELによるレチクルR上の照明領域をスリット状に設定する可変視野絞り等(いずれも不図示)を有している。このような構成を備えることにより、照明光学系ILは、レチクルR上の所定の照明領域を均一な照度分布の露光光ELで照明することができる。
なお、露光用光源から射出される露光光ELとしては、例えば、ArFエキシマレーザ光(波長193nm)等の真空紫外光(VUV光)が用いられる。
レチクルステージRSTは、レチクルRを支持しつつ、投影光学系PLの光軸AXに垂直な平面内、すなわちXY平面内の2次元移動及びθz方向の微小回転を行うものであって、レチクルRを保持するレチクル微動ステージ及びレチクル微動ステージと一体に走査方向であるY軸方向に所定ストロークで移動するレチクル粗動ステージ(いずれも不図示)と、これらを移動させるリニアモータ等のレチクルステージ駆動装置16等を備える。なお、レチクルRは、微動ステージに形成された矩形開口の周囲に設けられたレチクル吸着機構により真空吸着(又は静電吸着)される。
レチクルステージRST上には、移動鏡12が設けられている。移動鏡12は、レチクルステージRSTの位置を計測するためのレーザ干渉計14用のミラーである。そして、移動鏡12に対向する位置にはレーザ干渉計14が設けられている。これにより、レチクルステージRST上のレチクルRの2次元方向(XY方向)の位置、及びθz方向の回転角(場合によってはθx、θy方向の回転角も含む)はレーザ干渉計14により、例えば0.5〜1nm程度の分解能でリアルタイムに計測される。
そして、その計測結果は、制御装置CONTに出力され、制御装置CONTがレーザ干渉計14の計測結果に基づいてレチクルステージ駆動装置を駆動することで、レチクルステージRSTに支持されているレチクルRの位置等が制御される。
投影光学系PLは、レチクルRのパターンPAを所定の投影倍率βでウエハWに投影露光するものであって、ウエハW側の下端(先端部)に設けられた光学素子22を含む複数の光学素子で構成されており、これら光学素子は鏡筒PKで支持されている。
投影光学系PLは、投影倍率βが、例えば1/4、1/5、あるいは1/8の縮小系である。なお、投影光学系PLは、等倍系及び拡大系のいずれでもよい。
投影光学系PLの下端に配置される光学素子22は、螢石で形成される。螢石は水L1との親和性が高いので、光学素子22の下面のほぼ全面に水L1を密着させることができる。すなわち、光学素子22の下面に良好に液浸領域ARを形成することができる。なお、光学素子22は水との親和性が高い石英であってもよい。また光学素子22の液体接触面に親水化(親液化)処理を施して、水L1との親和性をより高めるようにしてもよい。
ウエハステージ装置30は、ベース盤31と、ベース盤31の上方に配置されたウエハステージWST及び計測ステージMSTと、これらの各ステージWST,MSTの位置を計測する干渉計システム36と、各ステージWST,MSTを駆動するリニアモータ等のステージ駆動部38と、を備えている。
そして、ウエハステージWST及び計測ステージMSTは、ステージ駆動部38によって、XY面内で互いに独立して駆動(θz回転を含む)されるようになっている。
なお、ウエハステージWST及び計測ステージMSTの底面には、不図示の非接触軸受、例えば空気静圧軸受(エアベアリング或いはエアパッド)が複数ケ所に設けられており、これらの空気静圧軸受からベース盤31の上面に向けて噴出された加圧空気の静圧により、ウエハステージWST及び計測ステージMSTがベース盤31上に数μm程度のクリアランスを介して、非接触で浮上支持されている。
ウエハステージWSTは、エアベアリングがその底面に設けられたウエハステージ本体32と、ウエハステージ本体32上に搭載されると共に、ウエハステージ本体32に対してZ軸方向、θx方向及びθy方向に微小移動可能なウエハテーブル33と、を備えている。
ウエハテーブル33上には、ウエハWと略同一形状であって、ウエハWを真空吸着等によって保持するウエハホルダ、及び、ウエハWの外径より僅かに大きな内径の円形開口が中央部に形成された略矩形状の補助プレート(撥液プレート)が設けられている(いずれも不図示)。この補助プレートは、その表面がウエハホルダによって吸着保持されたウエハWとほぽ面一となるように設定されている。
計測ステージMSTは、エアベアリングがその底面に設けられた計測ステージ本体34と、計測ステージ本体34に載置された計測テーブル35とを備えている。
計測テーブル35上には、複数の基準マークが形成された基準マーク領域や、投影光学系PLを介して露光光ELを受光するセンサ(照度モニク、照度むらセンサ、空間像計測器等)などの各種計測用部材が設けられている(いずれも不図示)。
ウエハステージWST及び計測ステージMSTの位置は、干渉計システム36によって、ウエハテーブル33及び計測テーブル35の端部に配置された移動鏡37を介して、例えば0.5〜1nm程度の分解能で常時検出される。
干渉計システム36は、ウエハステージWSTのY軸方向の位置を検出するY干渉計、計測ステージMSTのY軸方向の位置を検出するY干渉計の他、各ステージWST,MSTのX軸方向の位置を検出する複数のX干渉計、ウエハテーブル33のZ軸方向の位置(θx方向及びθy方向の位置を含む)を計測するZ干渉計等を含んで構成されている。
そして、干渉計システム36の計測値は、制御装置CONTに送られ、制御装置CONTでは、この干渉計システム36の計測値に基づいてステージ駆動部38を介して各ステージWST,MSTのX軸方向、Y軸方向及びθz方向の位置(及び速度)及びウエハテーブル33のZ軸方向の位置(θx方向及びθy方向の位置を含む)を制御する。
投影光学系PLの光学素子22の近傍には、液浸領域ARを形成するための液体供給装置40及び液体回収装置50が設けられている。
液浸領域ARを形成する液体としては、上述したように、超純水(水L1)が用いられる。超純水は、ArFエキシマレーザ光(波長193nmの光)等を透過可能である。また、超純水は、半導体製造工場等で容易かつ大量に入手できると共に、ウエハW上のフォトレジストや光学レンズ等に対する悪影響がない利点がある。
なお、ArFエキシマレーザ光に対する水L1の屈折率nは、約1.44である。このため、水L1の中では、露光光ELの波長は、193nm×1/n=約134nmに短波長化される。
液体供給装置40には、液浸領域ARまで水L1を液送する液体供給ノズル41が接続され、一方、液体回収装置50には、液浸領域ARの水L1を液体回収装置50まで液送する液体回収ノズル51が接続される。
また、液体供給装置40及び液体回収装置50は、制御装置CONTによって制御される。液体供給装置40を制御装置CONTにより制御することにより、液体供給ノズル41を介して光学素子22とウエハWとの間に水L1が供給され、液体回収装置50を制御することにより、液体回収ノズル51を介して光学素子22とウエハWとの間から水L1が回収される。これにより、光学素子22とウエハWとの間に、一定量の水L1が保持され、液浸領域ARが形成される。
なお、液体供給ノズル41及び液体回収ノズル51の数、形状等は、任意に設定可能である。例えば、各ノズル41,51を多数有する構成を採用してもよい。言い換えれば、投影光学系PLの光学素子22とウエハWとの間に液浸領域ARを形成することができるのであれば、その構成はいかなるものであってもよい。
また、投影光学系PLの下方に計測ステージMSTが位置する場合にも、上記と同様に、投影光学系PLの光学素子22と計測テーブル35との間に水L1を満たすことが可能である。
次に、液体供給装置40の詳細構成について説明する。
図2は、液体供給装置40の構成を示す模式図である。
液体供給装置40は、超純水(水L1)を液浸領域ARに供給するものであって、液体供給ノズル41の他、超純水製造装置42、ポンプ43、複数の第一配管44、パーティクルフィルタ45、金属イオンフィルタ46等を備えている。
このような構成により、超純水製造装置42において精製された水L1をポンプ43により圧送し、更に、第一配管44から液体供給ノズル41を介して、ウエハW上に供給するようになっている。
なお第一配管44には、パーティクルフィルタ45及び金属イオンフィルタ46等が接続されている。これにより、水L1の中に含有される異物や金属イオンが除去される。また、水L1は、溶存酸素量や被抵抗値が所定の値以下となるように調整されている。ウエハW上に塗布されたレジストに悪影響を与えないようにするためである。
また、第一配管44の外周には、後述する水L2を液送する第二配管62a,62bが直列に配置される。言い換えれば、第一配管44が第二配管62a,62bに内包されている。
この第二配管62a,62bの上流側には、分岐路65a,65bが接続され、また、下流側には、配管66a,66bが接続される。そして、分岐路65a,65bには、内部を流れる水L2を加熱する液体ヒータ61a,61bが設けられる。一方、配管66a,66bには、水L2の流量を制御可能な流量制御弁63a,63bが設けられる。
また、第二配管62a,62bに内包された第一配管44の下流側には、水L1の温度を測定する温度センサ64a,64bが設けられている。
そして、この温度センサ64a,64bの測定結果は、制御装置CONTに送られる。この計測結果に基づいて、制御装置CONTが、液体ヒータ61a,61b及び流量制御弁63a,63bのそれぞれを制御することにより、温度及び流量が調整された水L2が第二配管62a,62b内を流れるようになっている。すなわち、第二配管62a,62b内を流れる水L2により、第一配管44内を流れる水L1が冷却又は加熱されて、所定温度に温調されるようになっている。
なお、本実施形態においては、第一配管44内の水L1が流れる方向(液送方向)と、第二配管62a,62b内の水L2が流れる方向(液送方向)とは、逆向きになるように設定されている。これは、水L2による水L1の温調効率を高めるためである。
また、図2に示すように、液体供給装置40の近傍には、露光装置EXの温調を行う温調系70が配置されている。温調系70は、所定量の純水(水L2)を収容可能なタンク71からウエハステージ装置30のステージ駆動部38等に水L2を供給して、これらを冷却した後に、タンク71に水L2を戻す循環系である。
この温調系70は、タンク71、ポンプ72、冷却装置73、加熱装置74及び配管系(給水管75、循環管路76a,76b)等を備えている。
タンク71には、超純水製造装置(不図示)に接続された給水管75の一端が接続されている。また、タンク71には、水L2を循環する循環管路76a,76bの一端が接続されている。そして、超純水製造装置(不図示)からは、給水管75を介して、循環管路76a,76bを流れる水L2の約10%程度の流量の水L2が常時供給されるようになっている。
なお、温調系70を循環する水L2は、液浸領域ARを形成するものではないので、水L1のように溶存酸素量、被抵抗値を調整する必要はない。なお、超純水製造装置42より精製された水L1の一部を、タンク71に供給するようにしてもよい。
循環管路76aには、冷却装置73、加熱装置74が接続され、不図示の温度センサによる検出結果に応じて、水L2の温度が所定の温度になるように、冷却、加熱する。
そして、温調された水L2は、循環管路76aを介して、ウエハステージ装置30のステージ駆動部38等の発熱部分に接続され、これらを温調(熱交換)する。そして、ステージ駆動部38等との熱交換が行われた水L2は、循環管路76bを介してタンク71に回収されるようになっている。
循環管路76aには、第二配管62a,62bに接続する分岐路65a,65bが接続されている。これにより、第二配管62a,62bには、温調系70を循環する水L2の一部が供給されるようになっている。
循環管路76aから分岐路65a,65bに分流する水L2の流量の合計は、流量制御弁63a,63bの開度を調整することにより調整可能である。例えば、循環管路76aを流れる水L2の約10%程度の流量を流すことができる。なお、第二配管62a,62bを流れる水L2の流量が異なるように設定することも可能となっている。水L2の流量を異ならせることにより、水L1の温調能力、効率等が調整可能となる。
そして、第二配管62a,62bに流入した水L2は、第二配管62a,62bの下流側に接続された配管66a,66bを介して、循環管路76bに戻されるようになっている。
図3は、図2において破線Pで囲んだ部分の詳細構成を示す図であって、複数の第一配管44と第二配管62bを示す斜視図である。なお、図3は、第二配管62bの上流側を示すが、下流側も基本的構造は略同一である。また、第二配管62aの上流側、下流側も基本的構造は略同一である。
図3に示すように、第一配管44は、複数の配管から構成されている。第一配管44としては、例えばPFA(パーフノレオロアルコキシエチレン)などの耐食性に優れた樹脂が用いられている。そして、複数の第一配管44を内包するように、第二配管62bが配置される。
第一配管44が複数の配管から構成されるのは、第二配管62bを流れる水L2と接触する面積が大きくなり、高い熱交換効率を得ることができるからである。なお、高い熱交換率を実現するためには、各第一配管44の管厚を薄くすることも考えられる。しかし、水L1と水L2の水質が異なっていることから、第一配管44の管厚を安易に薄くすることはできない。なぜならば、水L1と水L2の水質、例えば、溶存酸素量等が異なるので、第一配管44の管厚が薄いと、水L2内の溶存酸素が第一配管44を浸透して、水L1に溶け込んでしまう虞があるからである。
また、複数の第一配管44のそれぞれが、第二配管62b内を流れる水L2と均等に接触するように、第二配管内の複数箇所には、各第一配管44を離間して保持する保持部材67が配置されている。各第一配管44内を流れる水L1が均等に温調されるようにするためである。保持部材67としては、例えば、複数の貫通孔が形成された円板形の部材であって、複数の貫通孔の一部に、第一配管44が連通される構造が採られる。
複数の第一配管44及び第二配管62bは、例えばPFA等の樹脂で形成されたマニホールド68に接続される。また、マニホールド68には、液体供給ノズル41及び分岐路65bが接続される。
そして、複数の第一配管44は、マニホールド68内で一つに統合されており、水L1が液体供給ノズル41に流入するようになっている。また、分岐路65bを流れる水L2が第二配管62bに流入するようになっている。
次に、上述した露光装置EXを用いてレチクルRのパターンPAの像をウエハWに露光する方法について説明する。
まず、レチクルRがレチクルステージRSTにロードされると共に、ウエハWがウエハステージWSTにロードされる。
次いで、制御装置CONTは、液体供給装置40を駆動し、液体供給動作を開始する。すなわち、液体供給装置40の超純水製造装置42、ポンプ43を動作させて、水L1を第一配管44に圧送する。水L1の流量は、一定であって、例えば、約0.3〜0.7L/min程度である。こうして、液体供給ノズル41から水L1がウエハW上に供給される。
また、同時に液体回収装置50を駆動し、ウエハW上に供給された水L1の回収動作を開始する。このようにして、投影光学系PLとウエハWとの間に、液浸領域ARが形成される。
ところで、液体供給装置40及び液体回収装置50を動作させるに先立って、温調系70等の動作が開始されており、露光装置EXは略一定温度に温調されている。
具体的には、液体ヒータ61a,61b、流量制御弁63a,63bの制御も開始されていおり、このため、第二配管62a,62bには、所定温度に温調された水L2が流れている。なお、水L2の流量としては、水L1の流量よりも多いことが好ましい。例えば、約2〜6L/min程度である。水L2の流量を水L1の流量よりも多くすることにより、水L1の温調を効率的に行うことが可能となるからである。
したがって、液体供給装置40を動作することによりウエハW上に配置される水Lは、第一配管44内を流れる際に、第二配管62a,62b内の水L2により所定温度(具体的には、露光装置EXの温度と略同一温度)に高精度に温調される。
第二配管62a,62bの水L2による水L1の温調方法としては、第二配管62aにおける温調温度と第二配管62bにおける温調温度とを略同一となるようにしてもよい。或いは、第二配管62aにおいて大まかに温調をし、第二配管62bにおいて高精度に温調をするようにしてもよい。
このようにして、露光開始前には、ウエハW上に、高精度に温調され、かつ不純物等が排除された水L1からなる液浸領域ARが形成される。
液浸領域ARが形成されると、制御装置CONTは、予め計測されているアライメント結果に基づいて、干渉計システム36の計測値をモニタしつつ、ウエハWのファーストショット(第1番目のショット領域)の露光のための加速開始位置(走査開始位置)にウエハステージWSTを移動させる。
次いで、制御装置CONTは、レチクルステージRST及びウエハステージWSTのX軸方向の走査を開始し、レチクルステージRST及びウエハステージWSTがそれぞれの目標走査速度に達すると、照明光学系ILから照射された露光光ELによってレチクルRのパターン領域を照射して、走査露光を開始する。
そして、レチクルRのパターン領域の異なる領域が露光光ELで逐次照明され、パターン領域全面に対する照明が完了することにより、ウエハW上のファーストショット領域に対する走査露光が終了する。これにより、レチクルRのパターンPAが投影光学系PL及び液浸領域AR(水L1)を介してウエハW上のファーストショット領域のレジスト層に縮小転写される。
このファーストショット領域に対する走査露光が終了すると、制御装置CONTにより、ウエハステージWSTがX,Y軸方向にステップ移動し、セカンドショット領域の露光のための加速開始位置に移動する。すなわち、ショット間ステッピング動作が行われる。そして、セカンドショット領域に対して上述したような走査露光を行う。
このようにして、ウエハWのショット領域の走査露光と次ショット領域の露光のためのステッピング動作とが繰り返し行われ、ウエハW上の全ての露光対象ショット領域にレチクルRのパターンPAが順次転写される。
ウエハWの露光処理が完了したら、制御装置CONTにより、ウエハステージWSTを投影光学系PLの直下から退避させ、計測ステージMSTを投影光学系PLの直下まで移動させる。この際、ウエハステージWSTと計測ステージMSTとを接近又は接触させた状態で、液浸領域ARの水L1をウエハステージWSTから計測ステージMSTに受け渡す。すなわち、液体供給装置40による水Lの供給動作と、液体供給装置40による液体L回収動作は維持されつつける。
或いは、液体供給装置40による水Lの供給動作を停止して、液浸領域ARの水L1を回収し、その後に、ウエハステージWST及び計測ステージMSTを移動させるようにしてもよい。
そして、ウエハステージWST上に載置されたウエハWが不図示のウエハローダによりアンロードされ、新たなウエハWが再びウエハステージWST上にロードされる。
このような処理を繰り返すことにより、複数枚のウエハWの露光が行われる。
以上説明したように、本実施形態の露光装置EXによれば、第二配管62b内に複数の第一配管44が内包されるので、第二配管62bを流れる水L2により、第一配管44内を流れる水L1を効率的に冷却又は加熱して、温調することが可能となる。
また、第二配管62a,62bを複数かつ直列に備えるので、水L1の温調を複数段階に分けて行うことができる。これにより、設計仕様等に応じて、最適な温調制御を施すことが可能となる。
また、水L1を温調する水L2として、露光装置EXの発熱部分の温調に用いられる温調液体を用いるので、新たな温調液体が不要となり、装置コストの上昇が抑えられる。
なお、上述した実施の形態において示した動作手順、あるいは各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本発明の主旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能である。
本発明は、例えば以下のような変更をも含むものとする。
上述した実施形態では、水L1を温調する液体として、露光装置EXを温調する温調系70の水L2(純水)を用いる場合について説明したが、これに限らない。例えば、専用の温調用媒体を用いてもよい。
また、液浸領域ARを形成する液体として水L1(純水)を用いた場合について説明したが、水以外の液体であってもよい。
また、第一配管44内を流れる水L1の全てをウエハW上に供給する場合について説明したが、これに限らない。例えば、第二配管62aにより温調された水L1の一部を、ファイン系と呼ばれる投影光学系PL等を温調するために用いてもよい。この場合には、残りの水L1を第二配管62bにより温調してウエハW上に供給する。
また、第二配管62a,62bの下流に設けた流量制御弁63a,63bを制御することにより、水L2の流量を制御する場合について説明したが、必ずしも流量制御弁63a,63bが必要ではなく、第二配管62a,62bの上流に設けた液体ヒータ61a,61bによる水L2の温調のみが行わる場合であってもよい。
上述した実施形態では、投影光学系PLの先端に光学素子22としてレンズが取り付けられており、このレンズにより投影光学系PLの光学特性、例えば収差(球面収差、コマ収差等)の調整を行うことができるが、光学素子22としてはレンズより安価な平行平面板とすることも可能である。
光学素子22を平行平面板とすることにより、露光装置EXの運搬、組立、調整時等において投影光学系PLの透過率、ウエハW上での露光光ELの照度、及び照度分布の均一性を低下させる物質(例えばシリコン系有機物等)がその平行平面板に付着しても、水L1を供給する直前にその平行平面板を交換するだけでよく、水L1と接触する光学素子をレンズとする場合に比べてその交換コストが低くなるという利点がある。すなわち、露光光ELの照射によりレジストから発生する飛散粒子、または水L1中の不純物の付着などに起因して水L1に接触する光学素子の表面が汚れるため、その光学素子を定期的に交換する必要があるが、この光学素子を安価な平行平面板とすることにより、レンズに比べて交換部品のコストが低く、且つ交換に要する時間を短くすることができ、メンテナンスコスト(ランニングコスト)の上昇やスループットの低下を抑えることができる。
また、水L1の流れによって生じる投影光学系PLの先端の光学素子22とウエハWとの間の圧力が大きい場合には、その光学素子22を交換可能とするのではなく、光学素子22がその圧力によって動かないように堅固に固定してもよい。
上記実施形態では、液浸型露光装置に本発明が適用された場合について説明したが、本発明はこれに限られるものではなく、いわゆるドライ型の露光装置に採用することも勿論可能である。したがって、露光装置EXの種類としては、ウエハに半導体素子パターンを露光する半導体素子製造用の露光装置に限られず、液晶表示素子製造用又はディスプレイ製造用の露光装置や、薄膜磁気ヘッド、撮像素子(CCD)あるいはレチクル又はマスクなどを製造するための露光装置などにも広く適用できる。
同様に、ウエハWとしては、半導体デバイス製造用の半導体ウエハのみならず、ディスプレイデバイス用のガラス基板や、薄膜磁気ヘッド用のセラミックウエハ等が適用される。
露光装置EXとしては、レチクルとウエハとを同期移動してレチクルのパターンを走査露光するステップ・アンド・スキャン方式の走査型露光装置(スキャニングステッパ)の他に、レチクルとウエハとを静止した状態でレチクルのパターンを一括露光し、ウエハを順次ステップ移動させるステップ・アンド・リピート方式の投影露光装置(ステッパ)にも適用することができる。また、本発明はウエハ上で少なくとも2つのパターンを部分的に重ねて転写するステップ・アンド・スティッチ方式の露光装置にも適用できる。
また、上述した実施形態では、ウエハステージ装置50が計測ステージMSTを備える、いわゆるツインステージ型の露光装置の場合について説明したが、計測ステージMSTを設なえていない、いわゆるシングルステージ型の露光装置であってもよい。
なお、上述したように液浸法を用いた場合には、投影光学系の開口数NAが0.9〜1.3になることもある。このように投影光学系の開口数NAが大きくなる場合には、従来から露光光として用いられているランダム偏光光では偏光効果によって結像性能が悪化することもあるので、偏光照明を用いるのが望ましい。その場合、レチクルのライン・アンド・スペースパターンのラインパターンの長手方向に合わせた直線偏光照明を行い、レチクルのパターンからは、S偏光成分(ラインパターンの長手方向に沿った偏光方向成分)の回折光が多く射出されるようにするとよい。投影光学系とウエハ表面に塗布されたレジストとの間が液体で満たされている場合、投影光学系とウエハ表面に塗布されたレジストとの間が空気(気体)で満たされている場合に比べて、コントラストの向上に寄与するS偏光成分の回折光のレジスト表面での透過率が高くなるため、投影光学系の開口数NAが1.0を超えるような場合でも高い結像性能を得ることができる。また、位相シフトマスクや特開平6−188169号に開示されているようなラインパターンの長手方向に合わせた斜入射照明法(特にダイポール照明法)などを適宜組み合わせるとより効果的である。
また、レチクルのラインパターンの長手方向に合わせた直線偏光照明(S偏光照明)だけでなく、特開平6−53120号に開示されているように、光軸を中心とした円の接線(周)方向に直線偏光する偏光照明法と斜入射照明法との組み合わせも効果的である。特に、レチクルのパターンが所定の一方向に延びるラインパターンだけでなく、複数の異なる方向に延びるラインパターンが混在する場合には、同じく特開平6−53120号に開示されているように、光軸を中心とした円の接線方向に直線偏光する偏光照明法と輪帯照明法とを併用することによって、投影光学系の開口数NAが大きい場合でも高い結像性能を得ることができる。
また、本発明が適用される露光装置は、光透過性の基板上に所定の遮光パターン(または位相パターン・減光パターン)が形成された光透過型マスク、或いは光反射性の基板上に所定の反射パターンが形成された光反射型マスクを用いるものに限らず、例えば、米国特許第6,778,257号公報に開示されているような、露光すべきパターンの電子データに基づいて透過パターン又は反射パターン、或いは発光パターンを形成する電子マスクを用いる露光装置であってもよい。
次に、本発明の実施形態による露光装置及び露光方法をリソグラフィ工程で使用したマイクロデバイスの製造方法の実施形態について説明する。
図4は、マイクロデバイス(ICやLSI等の半導体チップ、液晶パネル、CCD、薄膜磁気ヘッド、マイクロマシン等)の製造例のフローチャートを示す図である。
まず、ステップS10(設計ステップ)において、マイクロデバイスの機能・性能設計(例えば、半導体デバイスの回路設計等)を行い、その機能を実現するためのパターン設計を行う。引き続き、ステップS11(マスク製作ステップ)において、設計した回路パターンを形成したマスク(レチクル)を製作する。一方、ステップS12(ウエハ製造ステップ)において、シリコン等の材料を用いてウエハを製造する。
次に、ステップS13(ウエハ処理ステップ)において、ステップS10〜ステップS12で用意したマスクとウエハを使用して、後述するように、リソグラフィ技術等によってウエハ上に実際の回路等を形成する。次いで、ステップS14(デバイス組立ステップ)において、ステップS13で処理されたウエハを用いてデバイス組立を行う。このステップS14には、ダイシング工程、ボンティング工程、及びパッケージング工程(チップ封入)等の工程が必要に応じて含まれる。最後に、ステップS15(検査ステップ)において、ステップS14で作製されたマイクロデバイスの動作確認テスト、耐久性テスト等の検査を行う。こうした工程を経た後にマイクロデバイスが完成し、これが出荷される。
図5は、半導体デバイスの場合におけるステップS13の詳細工程の一例を示す図である。
ステップS21(酸化ステップ)おいては、ウエハの表面を酸化させる。ステップS22(CVDステップ)においては、ウエハ表面に絶縁膜を形成する。ステップS23(電極形成ステップ)においては、ウエハ上に電極を蒸着によって形成する。ステップS24(イオン打込みステップ)においては、ウエハにイオンを打ち込む。以上のステップS21〜ステップS24のそれぞれは、ウエハ処理の各段階の前処理工程を構成しており、各段階において必要な処理に応じて選択されて実行される。
ウエハプロセスの各段階において、上述の前処理工程が終了すると、以下のようにして後処理工程が実行される。この後処理工程では、まず、ステップS25(レジスト形成ステップ)において、ウエハに感光剤を塗布する。引き続き、ステップS26(露光ステップ)において、上で説明したリソグラフィシステム(露光装置)及び露光方法によってマスクの回路パターンをウエハに転写する。次に、ステップS27(現像ステップ)においては露光されたウエハを現像し、ステップS28(エッチングステップ)において、レジストが残存している部分以外の部分の露出部材をエッチングにより取り去る。そして、ステップS29(レジスト除去ステップ)において、エッチングが済んで不要となったレジストを取り除く。これらの前処理工程と後処理工程とを繰り返し行うことによって、ウエハ上に多重に回路パターンが形成される。
また、半導体素子等のマイクロデバイスだけではなく、光露光装置、EUV露光装置、X線露光装置、及び電子線露光装置等で使用されるレチクル又はマスクの製造にも本発明を適用できる。
本発明の露光装置EXを示す概略構成図である。 液体供給装置40の構成を示す模式図である。 第一配管44と第二配管62bを示す斜視図である。 マイクロデバイスの製造工程の一例を示すフローチャート図である。 図4におけるステップS13の詳細工程の一例を示す図である。
符号の説明
EX…露光装置
CONT…制御装置(温度制御装置)
L1…水(第一液体)
L2…水(第二液体、温調液体)
EL…露光光
W…ウエハ(基板)
40…液体供給装置
44…第一配管
62a,62b…第二配管
67…保持部材


Claims (25)

  1. 液体供給装置から供給される第一液体を介して基板に露光光を照射する露光装置において、
    前記液体供給装置は、前記第一液体として純水を液送する複数の第一配管と、前記複数の第一配管を内包し第二液体として純水を液送する第二配管と、を備え
    前記第二配管に前記第二液体を流すことにより温調された、前記複数の第一配管を流れる前記第一液体を前記基板上に供給することを特徴とする露光装置。
  2. 前記複数の第一配管のそれぞれを離間させて保持する保持部材を備えることを特徴とする請求項1に記載の露光装置。
  3. 前記第二配管を複数かつ直列に備えることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の露光装置。
  4. 前記複数の第二配管の内の一つの第二配管における前記第一液体の温調よりも、前記一つの第二配管で温調された前記第一液体が供給される前記複数の第一配管が内包される、前記複数の第二配管の内の他の第二配管における前記第一液体の温調は高精度であることを特徴とする請求項3に記載の露光装置。
  5. 前記複数の第二配管の内の一つの第二配管を流れる前記第二液体の流量と、前記複数の第二配管の内の他の第二配管を流れる前記第二液体の流量とは、異なることを特徴とする請求項3又は4に記載の露光装置。
  6. 前記第一液体と前記第二液体とは、水質が異なることを特徴とする請求項1から請求項のうちいずれか一項に記載の露光装置。
  7. 前記液体供給装置は、前記第二液体の液送方向を、前記第一液体の液送方向とは逆向きにしていることを特徴とする請求項1から請求項のうちいずれか一項に記載の露光装置。
  8. 前記液体供給装置は、前記第二配管を流れる前記第二液体の流量が、前記第一配管を流れる前記第一液体の流量よりも多く設定することを特徴とする請求項1から請求項のうちいずれか一項に記載の露光装置。
  9. 前記液体供給装置は、前記第一液体の温度に応じて前記第二液体の温度を制御する温度制御装置を備えることを特徴とする請求項1から請求項のうちいずれか一項に記載の露光装置。
  10. 前記第2配管に内包された前記複数の第一配管の下流側に配置された、前記第一液体の温度を計測する温度センサの測定結果に基づいて、前記第二液体の温度が制御されることを特徴とする請求項9に記載の露光装置。
  11. 前記温度センサの測定結果に基づいて、前記第二液体を加熱する液体ヒータが制御されることを特徴とする請求項10に記載の露光装置。
  12. 前記温度センサの測定結果に基づいて、前記第二液体の流量を制御可能な流量制御弁が制御されることを特徴とする請求項10又は請求項11に記載の露光装置
  13. 前記液体供給装置は、前記第二液体として、前記露光装置の温調を行う温調液体の少なくとも一部を用いることを特徴する請求項1から請求項12のうちいずれか一項に記載の露光装置。
  14. 前記複数の第一配管のそれぞれが、前記第二液体と接触するように離間して、前記第二配管に内包されることを特徴とする請求項1から請求項13のうちいずれか一項に記載の露光装置。
  15. 前記第一液体と前記第二液体とは、溶存酸素量が異なることを特徴とする請求項1から請求項14のうちいずれか一項に記載の露光装置。
  16. 前記液体供給装置は、前記複数の第一配管に前記第一液体を供給する純水製造装置を含み、
    前記純水製造装置は、前記第二配管に前記第二液体として純水を供給することを特徴とする請求項1から請求項15のうちいずれか一項に記載の露光装置。
  17. 前記第一配管には、樹脂が用いられることを特徴とする請求項1から請求項16のうちいずれか一項に記載の露光装置。
  18. 前記樹脂は、パーフノレオロアルコキシエチレンであることを特徴とする請求項17に記載の露光装置。
  19. リソグラフィ工程を含むデバイスの製造方法において、前記リソグラフィ工程において請求項1から請求項18のうちいずれか一項に記載の露光装置を用いることを特徴とするデバイスの製造方法。
  20. 液体供給装置から供給される第一液体を介して基板に露光光を照射する露光装置における液体供給方法において、
    前記液体供給装置の複数の第一配管に前記第一液体として純水を液送することと、
    前記液体供給装置の、前記複数の第一配管を内包する第二配管に第二液体として純水を液送することにより、前記第一配管を流れる前記第一液体を温調することと、
    前記温調された第一液体を前記基板上に供給することと、を含む液体供給方法。
  21. 前記第二配管を流れる前記第二液体の流量は、前記複数の第一配管を流れる前記第一液体の流量よりも多い請求項20に記載の液体供給方法。
  22. 前記第一液体の温度に応じて前記第二液体の温度を制御することをさらに含む請求項20又は請求項21に記載の液体供給方法。
  23. 前記露光装置の温調を行う温調液体の少なくとも一部が前記第二液体として前記第二配管に供給される請求項20から請求項22のうちいずれか一項に記載の液体供給方法。
  24. 前記第一液体と前記第二液体とは、溶存酸素量が異なる請求項20から請求項23のうちいずれか一項に記載の液体供給方法。
  25. 前記液体供給装置は、前記複数の第一配管に前記第一液体として純水を供給する純水製造装置を含み、
    前記純水製造装置は、前記第二配管に前記第二液体として純水を供給する請求項20から請求項24のうちいずれか一項に記載の液体供給方法。
JP2005124906A 2005-04-22 2005-04-22 露光装置、デバイスの製造方法及び液体供給方法 Expired - Fee Related JP4661322B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005124906A JP4661322B2 (ja) 2005-04-22 2005-04-22 露光装置、デバイスの製造方法及び液体供給方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005124906A JP4661322B2 (ja) 2005-04-22 2005-04-22 露光装置、デバイスの製造方法及び液体供給方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006303295A JP2006303295A (ja) 2006-11-02
JP4661322B2 true JP4661322B2 (ja) 2011-03-30

Family

ID=37471210

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005124906A Expired - Fee Related JP4661322B2 (ja) 2005-04-22 2005-04-22 露光装置、デバイスの製造方法及び液体供給方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4661322B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
NL2002964A1 (nl) 2008-06-16 2009-12-17 Asml Netherlands Bv Lithographic Apparatus, a Metrology Apparatus and a Method of Using the Apparatus.
NL2003341A (en) 2008-08-22 2010-03-10 Asml Netherlands Bv Lithographic apparatus and device manufacturing method.

Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1999049504A1 (fr) * 1998-03-26 1999-09-30 Nikon Corporation Procede et systeme d'exposition par projection
JP2000182926A (ja) * 1998-12-14 2000-06-30 Dainippon Screen Mfg Co Ltd 基板処理装置
JP2003142395A (ja) * 2001-11-08 2003-05-16 Canon Inc 温度制御流体供給装置、及びその装置を備える露光装置と半導体デバイス製造方法
JP2003197508A (ja) * 2001-12-27 2003-07-11 Tokyo Ohka Kogyo Co Ltd 現像装置及び現像方法
JP2004278948A (ja) * 2003-03-17 2004-10-07 Sanyo Electric Co Ltd カーエアコン用熱交換器
JP2005030673A (ja) * 2003-07-11 2005-02-03 Mayekawa Mfg Co Ltd 熱交換器及びその製造方法
WO2005038888A1 (ja) * 2003-10-22 2005-04-28 Nikon Corporation 露光装置、露光方法、デバイスの製造方法
JP2006073906A (ja) * 2004-09-06 2006-03-16 Canon Inc 露光装置、露光システム及びデバイス製造方法
JP2006140410A (ja) * 2004-11-15 2006-06-01 Smc Corp 小流量液体の温調方法及びそのシステム

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1999049504A1 (fr) * 1998-03-26 1999-09-30 Nikon Corporation Procede et systeme d'exposition par projection
JP2000182926A (ja) * 1998-12-14 2000-06-30 Dainippon Screen Mfg Co Ltd 基板処理装置
JP2003142395A (ja) * 2001-11-08 2003-05-16 Canon Inc 温度制御流体供給装置、及びその装置を備える露光装置と半導体デバイス製造方法
JP2003197508A (ja) * 2001-12-27 2003-07-11 Tokyo Ohka Kogyo Co Ltd 現像装置及び現像方法
JP2004278948A (ja) * 2003-03-17 2004-10-07 Sanyo Electric Co Ltd カーエアコン用熱交換器
JP2005030673A (ja) * 2003-07-11 2005-02-03 Mayekawa Mfg Co Ltd 熱交換器及びその製造方法
WO2005038888A1 (ja) * 2003-10-22 2005-04-28 Nikon Corporation 露光装置、露光方法、デバイスの製造方法
JP2006073906A (ja) * 2004-09-06 2006-03-16 Canon Inc 露光装置、露光システム及びデバイス製造方法
JP2006140410A (ja) * 2004-11-15 2006-06-01 Smc Corp 小流量液体の温調方法及びそのシステム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006303295A (ja) 2006-11-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9829807B2 (en) Exposure apparatus, exposure method, method for manufacturing device
JP4604452B2 (ja) 露光装置、露光方法、及びデバイス製造方法
JP5668835B2 (ja) 温度検出装置、及び温度検出方法
EP1653283B1 (en) Lithographic apparatus and device manufacturing method
JP4708876B2 (ja) 液浸露光装置
US8797502B2 (en) Exposure apparatus, exposure method, and method for producing device with electricity removal device by adding additive to liquid
JP4605014B2 (ja) 露光装置、露光方法、デバイスの製造方法
US7839483B2 (en) Lithographic apparatus, device manufacturing method and a control system
JP2005012201A (ja) 露光方法及び露光装置、並びにデバイス製造方法
WO2005081291A1 (ja) 露光装置及びデバイスの製造方法
JP4701606B2 (ja) 露光方法及び露光装置、デバイス製造方法
JP4661322B2 (ja) 露光装置、デバイスの製造方法及び液体供給方法
JP2005268412A (ja) 露光装置、露光方法、及びデバイスの製造方法
JP2010135853A (ja) 露光装置、露光方法、及びデバイス製造方法
JP2006013130A (ja) 露光装置、露光方法、及びデバイスの製造方法
JP2007317829A (ja) 保持機構、移動装置及び処理装置、並びにリソグラフィシステム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080314

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100819

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100824

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101025

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20101207

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20101220

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4661322

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140114

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140114

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees