JP4660425B2 - ガードレール用カバー及びガードレールプレート - Google Patents

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Description

本発明は、鋭利な三角形状の金属片がガードレールに挟まり込まないようにするためのガードレール用カバー及びガードレールプレートに関する。
図19に示すようなガードレール1000のガードレールプレート200の車道側の連結部1100や、ガードレールプレート200とそれを連結するボルトの頭部590との間に挟まり込んだ鋭利な三角形状の金属片800が、平成17年6月6日時点において全国で21,000件も発見されており、それによる受傷事件も発生している。この金属片の発生原因については、何者かが故意に金属片をガードレールに挟み込んだとするいたずら説と、自動車のボディーの一部が剥ぎ取られたものであるとする自動車ボディー説とがある。
自動車ボディー説は、自動車がガードレールに斜め方向から衝突した際に、自動車のボディーを形作る鋼板が、衝突の勢いで重なった部分(ガードレールプレート200の連結部1100、又はガードレールプレート200とボルトの頭部590との間)に挟まり込み、それが剥ぎ取られることによって図19に示すような鋭利な三角形状の金属片800が形成されるというものである。
なお、下記特許文献1には、上記金属片の付着防止を課題としたガードレールが記載されているが、該ガードレールはガードレールプレートの連結態様や形状が従来と異なるものであり、既設のガードレールに対して簡便に適用できないという問題がある。
実用新案登録第3116067号公報
本発明は、上記事情に鑑みて創案されたものであり、その目的は、自動車が衝突してもかかる三角形状の金属片がガードレールに残らないガードレール用カバー及びガードレールプレートを提供することである。
本発明に係るガードレール用カバーは、ガードレールプレートの凹脈部に沿った凹部と、ガードレールプレートの凸脈部に沿った凸部とを具備し、ガードレールプレートの連結部に車道側から取り付けられて、その連結部の段差部を覆い隠し、前記ガードレールプレートの凸脈部を覆う部分である前記凸部の縁部がガードレールプレートの長手方向に対して斜めになっており、ガードレールプレートに取り付けるためのボルトが貫通する開口が前記凹部に設けられているものである。
本発明に係るガードレール用カバーは、ガードレールプレートの連結部の段差部を車道側から覆い隠すものであるため、衝突した自動車のボディーの鋼板が連結部に挟まることがない。また、ガードレールプレートとガードレール用カバーとの間に段差が形成されるが、ガードレールプレートの凸脈部を覆う部分である凸部の縁部がガードレールプレートの長手方向に対して斜めになっていることにより、自動車のボディーの鋼板が挟まりにくく、たとえ挟まってボディーから剥ぎ取られたとしても脱落させることができる。そのため、問題になっている三角形状の金属片がガードレールに残らないようにすることができる。更に、ガードレール用カバーの凸部がガードレールプレートの凸脈部を覆うことにより、その凸脈部に露出しているボルトの頭部とガードレールプレートとの間に自動車のボディーが挟まることがないため、この点においても金属片の発生を防止することができる。
本発明に係るガードレール用カバーは、前記ガードレールプレートを連結するボルトのうち、そのガードレールプレートの凸脈部に露出しているボルトの頭部が入り込む開口が設けられているものでもよい。かかる構成によっても、ガードレールプレートとボルトの頭部との間に自動車のボディーが挟まることを防止できる。
本発明に係るガードレール用カバーの好ましい実施形態として、前記凸部の縁部とガードレールプレートとの間の段差を覆い隠す補助材を取り付けたものが挙げられる。これにより、ガードレールプレートとガードレール用カバーとの段差をより小さくすることができるとともに、自動車が衝突した際のガードレールに伝わる衝撃を小さくすることができる。かかる補助材としては、上記効果が適切に得られるという観点から、アラミド繊維シートから構成されるものが好ましい。
本発明に係るガードレール用カバーにおいては、ガードレールプレートに引っ掛けるための引っ掛け部が上縁部に形成されていることが好ましい。これにより、ガードレール用カバーをガードレールプレートに簡単にあてがうことができ、取り付け作業が容易になるという施工上のメリットがある。また、ガードレールプレートの連結部に歩行者が手をついた場合などにおいて、歩行者が受傷しないという安全上のメリットもある。
本発明に係るガードレール用カバーは、少なくとも車道側の表面の色が、ガードレールプレートの車道側の表面の色とは異なるものであってもよい。これにより、ガードレールプレートの連結部の存在をはっきりと示すことができるという安全上のメリットがある。また、車道側の表面に交通に関するマークを記載してもよく、例えばカーブの存在を示すことができるという安全上のメリットがある。
本発明に係るガードレール用カバーは、前記凹部が長手方向の両端部に形成され、それらの間が前記凸部と同じ奥行に形成されたものでもよい。かかる構成によっても、上述した本発明の作用効果は適切に奏される。また、凹部をガードレール用カバーの長手方向全体にわたって形成する必要がなく、ガードレール用カバーの成形が比較的簡易になる。
また、本発明に係るガードレールプレートは、長手方向に沿った凹脈部及び凸脈部が形成されたガードレールプレートにおいて、長手方向の端部のうち凸脈部の部分が長手方向に対して斜めになっているものである。かかる構成においても、ガードレールに自動車が衝突した際に自動車のボディーの鋼板が挟まりにくく、たとえ挟まってボディーから剥ぎ取られたとしても脱落させることができるため、問題になっている三角形状の金属片がガードレールに残らないようにすることができる。
[ガードレールの構成]
本発明に係るガードレール用カバー及びガードレールプレートを説明する前に、まずガードレール1000の構成について図16〜18を参照しつつ説明する。図16は、既設のガードレールを反車道側から見た概略的斜視図である。図16に示すように、ガードレール1000は、地面に対して垂直に設置される支柱部300と、この支柱部300に取り付けられて車道と歩道とを分離するガードレールプレート200とから構成される。
ガードレールプレート200は、例えば長さが4m、幅が40cm、厚さが3mmの一枚の鋼板を、2つの凸脈部(上側凸脈部210及び下側凸脈部220)と、この2つの凸脈部210、220に挟まれた凹脈部230とが形作られるようにプレス成形したものである。このような凸脈部210、220及び凹脈部230を形成するのは、ガードレールプレート200の強度向上のためである。
図17は、ガードレールプレートの長手方向の端部を示す概略的正面図である。ガードレールプレート200は、図17に示すように、長手方向の両端が長手方向に対して直交して形成されている。また、このガードレールプレート200は、支柱部300に取り付けられる部分で連結されるので、上側凸脈部210には2つの凸脈部開口211が、下側凸脈部220には2つの凸脈部開口221がそれぞれ長手方向に並んで開設されている。更に、凹脈部230にも2つの凹脈部開口231が長手方向に並んで開設されている。したがって、ガードレールプレート200の一端には、合計6個の開口211、221、231が開設されていることになる。
図16に示すように、支柱部300には、支柱部300とガードレールプレート200とを接続する接続具400を取り付けるために、1つの貫通孔が開設されている。接続具400は、図18に示すように帯状の金属板を略凹字形状に折曲形成したものであって、両端近傍に端部開口410が、中央部に中央部開口420がそれぞれ開設されている。中央部開口420は、接続具400と支柱部300とを接続するためのものであり、両端の端部開口410は、接続具400とガードレールプレート200とを接続するためのものである。
ガードレールプレート200は、次のようにして連結されるとともに支柱部300に取り付けられる。まず、支柱部300に接続具400を予めボルト500で接続しておく。このとき、接続具400は車道側に向かって凹になるようにしておく。次に、端部同士を重ね合わせた2枚のガードレールプレート200の凹脈部開口231を接続具400の端部開口410と一致させ、両開口231、410にボルト510を車道側から挿通する。そして、4つの凸脈部開口211、221に対しても、それぞれボルト520を車道側から挿通する。
このボルト510、520の頭部511、521(図16において不図示)は、車道側への突出部分を少なくして安全性を高める配慮のもとに平べったいドーム状に形成されており、頭部511は凹脈部230の車道側に、頭部521は凸脈部210、220の車道側にそれぞれ露出する。
以下、上述したようなガードレール1000に取り付けられる本発明の第1〜6実施形態としてのガードレール用カバー、及び、上述したようなガードレール1000を構成する本発明の第7実施形態としてのガードレールプレートについて説明する。
[第1実施形態]
まず、本発明の第1実施形態に係るガードレール用カバー100Aについて、図1〜5を参照しつつ説明する。図1は、本発明の第1実施形態に係るガードレール用カバーをガードレールに取り付けた状態を示す概略的斜視図である。図2は該ガードレール用カバーの概略的斜視図、図3は該ガードレール用カバーの概略的正面図、図4は図1のA−A縦断面図である。また、図5は、該ガードレール用カバーが取り付けられるガードレールのガードレールプレートの連結部の概略的正面図である。
図1に示すように、ガードレール用カバー100Aは、既設のガードレール1000に車道側から取り付けられて、ガードレールプレート200の連結部1100の段差部1110(図16参照)を覆い隠すものであり、ガードレールプレート200の凹脈部230に沿った凹部130Aと、凸脈部210、220に沿った凸部110A、120Aとを具備するものである。また、ガードレールプレート200の凸脈部210、220を覆う部分である凸部110A、120Aの縁部111A、121Aが、それぞれガードレールプレート200の長手方向に対して斜めになっており、凹部130Aには、当該ガードレール用カバー100Aをガードレールプレート200に取り付けるためのボルト510が貫通する4つの開口131Aが開設されている。
このガードレール用カバー100Aは、ガードレールプレート200と同等の金属板を折曲形成したものであり、正面視では平べったい多角形状をなす(図3参照)。ガードレール用カバー100Aには、上側凸部110Aと下側凸部120Aと、それらに挟まれる凹部130Aとが形成されている。その両凸部110A、120Aの平坦な部分には、ガードレール1000の凸脈部210、220に露出しているボルト520の頭部521が入り込むボルト用開口112Aが開設されている。このボルト用開口112Aは、ボルト520の頭部521より若干大きなサイズに設定されている。
一方、凹部130Aには横一列に4つの開口131Aが開設されている。この開口131Aのうち、両端の開口131Aは、既設のガードレール1000のガードレールプレート200の凹脈部230に新たに開設される新凹脈部開口232(図5参照)に対応するものである。また、内側の2つの開口131Aは、ガードレールプレート200の凹脈部230に開設されている凹脈部開口231に対応するものである。
このように構成されたガードレール用カバー100Aは、以下のようにして既設のガードレール1000に取り付けられる。まず、前述した新凹脈部開口232をガードレールプレート200の凹脈部230に開設する。そして、ガードレールプレート200の凹脈部開口231に挿通されていたボルト510を抜き取り、ガードレール用カバー100Aを車道側からガードレールプレート200の連結部1100にあてがう。この際、ガードレール用カバー100Aのボルト用開口112Aの内側には、ガードレールプレート200の凸脈部開口211、221に挿通されているボルト520の頭部521を位置させ、4つの開口131Aは2つの新凹脈部開口232及び2つの凹脈部開口231に一致させる。
続いて、ガードレール用カバー100Aの4つの開口131A、ガードレールプレート200の凹脈部開口231、及び接続具400の端部開口410に、ボルト510を挿通し、そのボルト510に反車道側からナットを螺合する。これにより、ガードレール用カバー100Aがガードレール1000に取り付けられる。なお、ボルト用開口112Aとボルト520の頭部521との間の隙間を埋めるために、両者の隙間にパテ材等を充填することが望ましい。
このように、連結部1100の段差部1110がガードレール用カバー100Aにより覆い隠された状態では、自動車がガードレール1000に衝突しても、自動車のボディーの鋼板が連結部1100に挟まることはない。また、ガードレールプレート200とガードレール用カバー100Aとの間に形成された段差については、凸部110A、120Aの縁部111A、121Aが長手方向に対して斜めになっていることにより、自動車のボディーの鋼板が挟まりにくく、たとえ挟まったとしてもボディーから剥ぎ取られる際に脱落してガードレール1000に残らないようになる。なお、ガードレール用カバー100Aの凹部130Aの部分は、車道側からみて凹んでいるので鋼板が挟まり込む可能性が少なく、斜めになっていなくても支障はない。
本実施形態では、ガードレールプレート200の凸脈部210、220に露出しているボルト520の頭部521が、図4に示すようにボルト用開口112Aから車道側に突出しているが、頭部521とガードレールプレート200との間は隠れているため、この隙間に自動車のボディーが挟まって金属片を形成することはない。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態に係るガードレール用カバー100Bについて、図6及び図7を参照しつつ説明する。図6は、本発明の第2実施形態に係るガードレール用カバーの概略的正面図である。図7は、そのガードレール用カバーをガードレールに取り付けた状態における縦断面図である。このガードレール用カバー100Bが、上述した第1実施形態に係るガードレール用カバー100Aと相違する点は、ガードレール用カバー100Aのボルト用開口112Aに相当する構成がない点である。すなわち、このガードレール用カバー100Bにおいては、図7に示すように、ボルト520の頭部521が、ガードレール用カバー100Bに覆われて車道側に露出しないのである。
本実施形態では、ガードレール用カバー100Bとガードレールプレート200との間に大きな隙間が生じないように、ガードレール用カバー100Bの長手方向の端部が、ガードレールプレート200と密着するように鈍角に折曲加工されている。なお、折曲加工の他に、ガードレール用カバー100Bの端部には厚みを増すため、端部の形状に合致したプレートを溶接するようにしてもよい。その他の構成については第1実施形態と同様であるので、詳細な説明は省略する。
[第3実施形態]
次に、本発明の第3実施形態に係るガードレール用カバー100Cについて、図8を参照しつつ説明する。図8は、本発明の第3実施形態に係るガードレール用カバーをガードレールに取り付けた状態の概略的正面図である。このガードレール用カバー100Cが、上述した第1実施形態に係るガードレール用カバー100Aと相違する点は、長手方向に対して斜めになった凸部110C、120Cの縁部111C、121Cとガードレールプレート200との段差の部分に、その段差を覆い隠す補助材700を貼り付けた点である。
本実施形態の補助材700はアラミド繊維シートからなり、これを貼り付けることによりガードレールプレート200とガードレール用カバー100Cとの段差をより小さくすることができるとともに、自動車が衝突した際にガードレール1000自体に伝わる衝撃を小さくすることができる。その他の構成については、第1実施形態に係るガードレール用カバー100Aと同様であるので、詳細な説明は省略する。
[第4実施形態]
次に、本発明の第4実施形態に係るガードレール用カバー100Dについて、図9を参照しつつ説明する。図9は、本発明の第4実施形態に係るガードレール用カバーをガードレールに取り付けた状態の概略的正面図である。このガードレール用カバー100Dが、上述した第3実施形態に係るガードレール用カバー100Cと相違する点は、ガードレール用カバー100Cのボルト用開口112Cに相当する構成がない点である。このような構成では、第2実施形態に係るガードレール用カバー100Bのメリットと、第3実施形態に係るガードレール用カバー100Cのメリットとを併せ持つことが可能となる。
[第5実施形態]
次に、本発明の第5実施形態に係るガードレール用カバー100Eについて、図10及び図11を参照しつつ説明する。図10は、本発明の第5実施形態に係るガードレール用カバーをガードレールに取り付けた状態を示す概略的斜視図である。図11は、そのガードレール用カバーの縦断面図である。
このガードレール用カバー100Eが、上述した第1実施形態に係るガードレール用カバー100Aと相違する点は、上縁部にガードレールプレート200に引っ掛けるための引っ掛け部150Eが形成されている点である。この引っ掛け部150Eは、ガードレール用カバー100Eの上縁部を反車道側にフック状に折曲形成したものであり、引っ掛け部150Eをガードレールプレート200に引っ掛けることにより、ガードレール用カバー100Eの取り付け作業が容易になるという施工上のメリットがある。また、施工上のメリットのみならず、ガードレールプレート200の連結部1100に歩行者が手をついた場合などにおいて、歩行者が受傷しないという安全上のメリットもある。その他の構成については、第1実施形態に係るガードレール用カバー100Aと同様であるので、詳細な説明は省略する。
なお、引っ掛け部150Eは、上述した第1〜4の実施の形態に係るガードレール用カバー100A〜100Dにも設けることができる。その場合、上述した引っ掛け部によるメリットを奏することはいうまでもない。
[第6実施形態]
次に、本発明の第6実施形態に係るガードレール用カバー100Fについて、図12〜14を参照しつつ説明する。図12は、本発明の第6実施形態に係るガードレール用カバーの概略的正面図である。図13は、そのガードレール用カバーをガードレールに取り付けた状態を示す縦断面図である。図14は、そのガードレール用カバーが取り付けられた状態におけるガードレールプレートの連結部を示す上面図である。
このガードレール用カバー100Fは、上述した第1実施形態に係るガードレール用カバー100Aと凹部の形態が相違する。具体的には、ガードレール用カバー100Aでは、ガードレールプレート200の凹脈部230に沿って凹部130Aが長手方向全体にわたって延びているが、ガードレール用カバー100Fでは、凹部130Fが図12に示すように凹脈部230に沿って長手方向の両端部に形成され、それらの間の領域140Fは凸部110F、120Fと同じ奥行に形成されている。したがって、ガードレール用カバー100Fでは、長手方向の両端部に形成された凹部130Fの間の領域140Fが車道側からみて凹んでおらず、図13に示すように凹脈部230から離間している。上述した本発明の作用効果は、このような構成であっても適切に奏される。
長手方向の両端部に形成された凹部130Fには、当該ガードレール用カバー100Fをガードレールプレート200に取り付けるためのボルト510が貫通する開口131Fがそれぞれ設けられている。その凹部130Fと領域140Fとの間には、奥行を徐々に異ならせた傾斜面141Fが設けられている。また、その領域140Fは、凸部110F、120Fの縁部111F、121Fの長手方向位置に達している。
ガードレール用カバー100Fは、上述したガードレール用カバー100Aと同様に金属板を折曲形成してなり、凹凸形状が形作られるようにプレス成形されたものであるが、本実施形態では、凹脈部230に沿った部分において長手方向の両端部のみを凹ませればよい。そのため、成形が比較的簡易になるだけでなく、成形前の金属板の幅(上下方向の長さ)を比較的小さくすることができ、軽量化とコストダウンを図ることができる。
更に、本実施形態では、ガードレール用カバー100Fに段差142Fが形成されている。この段差142Fは、図14に示すようにガードレールプレート200の連結部1100の段差部1110に対応して形成されており、かかる構成によってガードレール用カバー100Fをガードレール1000に安定して取り付けることができる。かかる段差142Fは、上述した第1〜5の実施の形態に係るガードレール用カバー100A〜100Eにも設けることができる。
図示しないが、本発明に係るガードレール用カバーにおいては、その車道側の表面の色を、ガードレールプレート200の車道側の表面の色と異なる色にしてもよい。かかる場合、ガードレールプレート200の連結部1100の存在をはっきりと示すことができるという安全上のメリットがある。また、ガードレール用カバーの車道側の表面に矢印等の交通に関するマークを記載するようにすれば、例えばカーブの存在を示すことができるという安全上のメリットもある。交通に関するマークとしては、制限速度等の各種交通上の規制を示す数字や駐車違反等の交通上の制限を示す記号等が含まれる。
[第7実施形態]
次に、本発明の第7の実施の形態に係るガードレールプレート600について、図15を参照しつつ説明する。図15は、本発明の第7の実施の形態に係るガードレールプレートを示す概略的正面図である。
上述したガードレール用カバー100A〜100Fは、ガードレール1000の車道側に取り付けて三角形状の金属片が挟まり込むのを防止するものであるが、本実施形態のガードレールプレート600は、それ自体がガードレールを構成することによって三角形状の金属片が挟まり込むのを防止するものである。かかるガードレールプレート600は、
既設のガードレール1000のガードレールプレート200と交換することにより、或いはガードレール1000を新設する際に用いられることにより、ガードレールを構成することになる。
かかるガードレールプレート600は、図15示すように、長手方向に沿った凹脈部630及び2つの凸脈部610、620が形成されたガードレールプレートであって、長手方向の端部のうち凸脈部610、620の縁部611、621がガードレールプレート600の長手方向に対して斜めになっている。このように、ガードレールプレート600の端部は、上述したガードレール用カバー100Aの端部とほぼ同等に構成されている。
ガードレールプレート600の一端側には、上側凸脈部610に2つの凸脈部開口612、下側凸脈部620に2つの凸脈部開口612、凹脈部630に3つの凹脈部開口631がそれぞれ開設されている。また、その他端側には、連結される別のガードレールプレート600の各開口612、631の配置に対応した各開口612A、631Aが開設されている。そして、ガードレールプレート600の開口612及び631に、別のガードレールプレート600の612A及び631Aをそれぞれ合わせた状態で連結すると、連結部の段差部において凸脈部610、620が長手方向に対して斜めになるので、自動車のボディーの鋼板が挟まりにくく、たとえ挟まったとしてもボディーから剥ぎ取られる際に脱落してガードレール1000には残らないようになる。即ち、問題になっている金属片は発生しないのである。
本発明の第1実施形態に係るガードレール用カバーをガードレールに取り付けた状態を示す概略的斜視図 本発明の第1実施形態に係るガードレール用カバーの概略的斜視図 本発明の第1実施形態に係るガードレール用カバーの概略的正面図 図1のA−A縦断面図 本発明の第1実施形態に係るガードレール用カバーが取り付けられるガードレールのガードレールプレートの連結部の概略的正面図 本発明の第2実施形態に係るガードレール用カバーの概略的正面図 本発明の第2実施形態に係るガードレール用カバーをガードレールに取り付けた状態の縦断面図 本発明の第3実施形態に係るガードレール用カバーをガードレールに取り付けた状態の概略的正面図 本発明の第4実施形態に係るガードレール用カバーをガードレールに取り付けた状態の概略的正面図 本発明の第5実施形態に係るガードレール用カバーをガードレールに取り付けた状態を示す概略的斜視図 本発明の第5実施形態に係るガードレール用カバーをガードレールに取り付けた状態の縦断面図 本発明の第6実施形態に係るガードレール用カバーの概略的正面図 本発明の第6実施形態に係るガードレール用カバーをガードレールに取り付けた状態の縦断面図 本発明の第6実施形態に係るガードレール用カバーをガードレールに取り付けた状態におけるガードレールプレートの連結部を示す上面図 本発明の第7の実施の形態に係るガードレールプレートを示す概略的正面図 既設のガードレールを反車道側から見た概略的斜視図 ガードレールプレートの長手方向の端部を示す概略的正面図 接続具の概略的斜視図 鋭利な三角形状の金属片を挟み込んだガードレールの概略的斜視図
符号の説明
100A ガードレール用カバー
110A 上側凸部
111A 上側凸部の縁部
112A ボルト用開口
120A 下側凸部
121A 下側凸部の縁部
130A 凹部
130F 凹部
131A 開口
140F 両端にある凹部130Fの間の領域
150E 引っ掛け部
200 ガードレールプレート
210 上側凸脈部
220 下側凸脈部
230 凹脈部
510 ボルト
511 ボルトの頭部
520 ボルト
521 ボルトの頭部
600 ガードレールプレート
610 上側凸脈部
611 上側凸脈部の縁部
620 下側凸脈部
621 下側凸脈部の縁部
630 凹脈部
700 補助材
800 金属片
1000 ガードレール
1100 連結部
1110 段差部

Claims (9)

  1. ガードレールプレートの凹脈部に沿った凹部と、ガードレールプレートの凸脈部に沿った凸部とを具備し、ガードレールプレートの連結部に車道側から取り付けられて、その連結部の段差部を覆い隠し、前記ガードレールプレートの凸脈部を覆う部分である前記凸部の縁部がガードレールプレートの長手方向に対して斜めになっており、ガードレールプレートに取り付けるためのボルトが貫通する開口が前記凹部に設けられていることを特徴とするガードレール用カバー。
  2. 前記ガードレールプレートを連結するボルトのうち、そのガードレールプレートの凸脈部に露出しているボルトの頭部が入り込む開口が設けられていることを特徴とする請求項1記載のガードレール用カバー。
  3. 前記凸部の縁部とガードレールプレートとの間の段差を覆い隠す補助材を取り付けたことを特徴とする請求項1又は2記載のガードレール用カバー。
  4. 前記補助材は、アラミド繊維シートから構成されることを特徴とする請求項3記載のガードレール用カバー。
  5. ガードレールプレートに引っ掛けるための引っ掛け部が上縁部に形成されていることを特徴とする請求項1〜4いずれか1項に記載のガードレール用カバー。
  6. 少なくとも車道側の表面の色が、ガードレールプレートの車道側の表面の色とは異なるものであることを特徴とする請求項1〜5いずれか1項に記載のガードレール用カバー。
  7. 車道側の表面に交通に関するマークを記載したことを特徴とする請求項1〜6いずれか1項に記載のガードレール用カバー。
  8. 前記凹部が長手方向の両端部に形成され、それらの間が前記凸部と同じ奥行に形成されていることを特徴とする請求項1〜7いずれか1項に記載のガードレール用カバー。
  9. 長手方向に沿った凹脈部及び凸脈部が形成されたガードレールプレートにおいて、長手方向の端部のうち凸脈部の部分が長手方向に対して斜めになっていることを特徴とするガードレールプレート。
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