JP4660125B2 - 電磁ポンプ内蔵型中間熱交換器 - Google Patents

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Description

本発明は、ループ型液体金属型高速増殖炉の1次冷却系に適用する電磁ポンプ内蔵型中間熱交換器の改良に関する。
高速増殖炉は、一般に冷却材として液体金属ナトリウムを使用しており、この液体金属ナトリウムが常圧で約900℃まで液体である属性を利用して発電プラントに適用するとともに、原子炉から出る温度が500℃以上と高温化されているため、軽水炉型の発電プラントに較べて発電効率が一段と高くなっている。
このように、軽水炉型の発電プラントに較べて高温化されている高速増殖炉の1次主冷却系は、図3に示すように、原子炉1、中間熱交換器2、1次主循環ポンプ3を備えるとともに、ホットレグ配管4、ミドルレグ配管5を介して2次冷却系の蒸気発生器6に接続する構成にしている。
このような構成を備える高速増殖炉の1次主冷却系において、原子炉1の炉心7からの熱を受けた1次流体(高温液体金属ナトリウム)は、中間熱交換器2に供給され、ここで2次冷却系の蒸気発生器6から1次主循環ポンプ3を介して供給される2次流体(低温液体金属ナトリウム)と熱交換して熱を失い、1次主循環ポンプ3を介して再び原子炉1の炉心7に戻される。
一方、中間熱交換器2で1次流体と熱交換した2次流体は、2次冷却系の蒸気発生器6にホットレグ配管4を介して供給され、ここで給水と熱交換し、蒸気を発生させ、発生した蒸気をタービンに供給させた後、ミドルレグ配管5、1次主循環ポンプ3、コールドレグ配管8を介して中間熱交換器2に戻される。
このように、従来の高速増殖炉の1次主冷却系と2次冷却系とは、互いに熱の交換授受を行って各配管系に熱膨張が出るので、系統の健全性を維持する必要上、配管の直管部分を長くしたり、エルボ等の曲管部分をより多く設けたりして配管自体のフレキシビリティの確保を図っていた。
しかし、このようなフレキシビリティの確保は、とりもなおさず、配管、1次主冷却系の広い設置スペースが必要となり、結果として1次主冷却系を覆う原子炉格納容器の大型化を招き、ひいてはプラント全体のコスト高の要因になっていた。
このような問題点に対処するために、数多くの技術が提案され、発明が開示されているが、この中でも、中間熱交換器と1次主循環ポンプを一体複合化した技術や発明が提案されている。
中間熱交換器と1次主循環ポンプを一体複合化すると、中間熱交換器と1次主循環ポンプを接続させていたミドルレグ配管等が削除できることに加え1次主冷却系を構成する付属機器を削減できるので、1次主冷却系の各機器の設置スペースが削除でき、原子炉格納容器の小型化、ひいてはプラントのコスト削減を図ることができる。
中間熱交換器に一体複合化させる1次主循環ポンプの型式には、機械式のものと電磁式のもの等がある。
電磁式のものは、機械式のものに較べ回転に伴う振動が生じない点、液体金属ナトリウムの圧力損失を誘起させる自由液面を形成させる必要がない点、ポンプのNPSHに必要な要求が緩やかである点等から、組み合わせ、配置の自由度が大きい等の利点を持っている。
このように、多くの利点を持つ中間熱交換器に1次主循環ポンプを一体複合化させた発明には、例えば特開平7−260994号公報(特許文献1)が開示されている。
この発明では、中間熱交換器に1次主循環ポンプを一体複合化させることにより、ミドルレグ配管の削除、1次主冷却系の機器の削減ができ、原子炉格納容器の縮小化、ひいてはプラントのコスト削減になっていた。
特開平7−260994号公報
特開平7−260994号公報に開示された技術は、上述のすぐれたものを多く持っている反面、さらにより一層の単機容量の増加、より一層の高揚程化を求めると、現状では難しく、単機容量の増加、高揚程化に向って改良が求められていた。
他方、1次主冷却系の設置スペースの縮少化の手法として、1次主配管系の削減等により1次主冷却系内の液体金属ナトリウムの流速を速くして機器寸法を抑えることが考えられる。この場合、1次主冷却系の高流速化により圧力損失が増加するので、1次主循環ポンプは、より高揚程を必要とする。電磁ポンプの場合、揚程を大きくすると、鉄心やコイル等で構成するステータの長さを増加させなければならない等の問題がある。
また、別の1次主冷却系の設置スペースの削減手法として、商用規模の高速増殖炉、例えば電気出力数十万〜百万KWeの場合、3または4つのループで構成される1次主冷却系のループ数を削除することにより、1次主冷却系のいくつかの機器を削減する技術が提案されている。
しかし、この場合、中間熱交換器および1次主循環ポンプの単基あたりの交換熱量、流量が増大し、結果的に、機器の大型化につながる不都合がある。
本発明は、このような背景技術に基づいてなされたもので、すでに開示されている技術よりも単基容量を増大させるとともに、高揚程化して中間熱交換器と電磁ポンプとの一体複合化を図った電磁ポンプ内蔵型中間熱交換器を提供することを目的とする。
本発明に係る電磁ポンプ内蔵型中間熱交換器は、上述の目的を達成するために、請求項1に記載したように、高速増殖炉の1次冷却系に設けられる電磁ポンプ内蔵型中間熱交換器であって、本体胴の中央に配置され、前記本体胴の頭部側から前記本体胴の底部側に向って長く延びる筒部と、この筒部の外側に配置され、この筒部に沿って長く延びる1次主循環電磁ポンプと、この1次主循環電磁ポンプの外側に配置され、この1次主循環電磁ポンプの中間位置から前記本体胴の底部側に向って延び、1次流体と2次流体とを熱交換させる熱交換器と、この熱交換器の頭部側に形成され、前記本体胴に設けた1次流体入口ノズルの領域と、前記本体胴に設けた1次流体出口ノズルの領域とを区画する仕切り板とを備えたものである。
また、本発明に係る電磁ポンプ内蔵型中間熱交換器は、上述の目的を達成するために、請求項2に記載したように、高速増殖炉の1次冷却系に設けられる電磁ポンプ内蔵型中間熱交換器であって、本体胴の中央に配置され、前記本体胴の頭部側から前記本体胴の底部側に向って長く延びる筒部と、この筒部の外側に配置され、この筒部に沿って長く延びる1次主循環電磁ポンプと、この1次主循環電磁ポンプの外側に配置され、この1次主循環電磁ポンプの中間位置から前記本体胴の底部側に向って延び、1次流体と2次流体とを熱交換させる熱交換器と、この熱交換器の頭部側に形成され、前記本体胴に設けた1次流体入口ノズルの領域と、前記本体胴に設けた1次流体出口ノズルの領域とを区画する仕切り板と、前記1次主循環電磁ポンプの電磁ポンプ出口プレナムの頭部側に設けられ、1次流体に自由表面を形成させるフローガイドと、自由表面を形成させた1次流体を前記1次主循環電磁ポンプの吸込み側に戻す戻し通路とを備えたものである。
また、本発明に係る電磁ポンプ内蔵型中間熱交換器は、上述の目的を達成するために、請求項3に記載したように、前記筒部は、コールドトラップを収容させたものである。
また、本発明に係る電磁ポンプ内蔵型中間熱交換器は、上述の目的を達成するために、請求項4に記載したように、前記1次主循環電磁ポンプは、前記筒部に沿って長く延ばすとともに、中間部分で区分け分割し、頭部側のステータと底部側のステータとで構成したものである。
また、本発明に係る電磁ポンプ内蔵型中間熱交換器は、上述の目的を達成するために、請求項5に記載したように、前記頭部側のステータおよび前記底部側のステータは、前記本体胴の半径方向に向って複数配置したものである。
また、本発明に係る電磁ポンプ内蔵型中間熱交換器は、上述の目的を達成するために、請求項6に記載したように、前記頭部側のステータおよび前記底部側のステータは、中間部分に前記本体胴の中央に配置した前記筒部に沿って長く延びる1次流体通路を備えたものである。
また、本発明に係る電磁ポンプ内蔵型中間熱交換器は、上述の目的を達成するために、請求項7に記載したように、前記1次主循環電磁ポンプは、前記筒部に沿って長く延ばすとともに、中間部分で区分け分割し、頭部側のステータと底部側のステータとで構成する一方、区分け分割した空間部分に電磁流量計を備えたものである。
また、本発明に係る電磁ポンプ内蔵型中間熱交換器は、上述の目的を達成するために、請求項8に記載したように、前記仕切板は、頭部側の仕切り板と底部側の仕切り板とに区分けして空間部を形成したものである。
また、本発明に係る電磁ポンプ内蔵型中間熱交換器は、上述の目的を達成するために、請求項9に記載したように、前記空間部は、前記熱交換器の管板およびこの管板を支持する入口プレナム内胴の熱による伸びを吸収するベローズを備えたものである。
また、本発明に係る電磁ポンプ内蔵型中間熱交換器は、上述の目的を達成するために、請求項10に記載したように、前記ベローズは、複数に分割して接続させる構成にしたものである。
また、本発明に係る電磁ポンプ内蔵型中間熱交換器は、上述の目的を達成するために、請求項11に記載したように、前記空間部は、不活性ガスを封入させる構成にしたものである。
また、本発明に係る電磁ポンプ内蔵型中間熱交換器は、上述の目的を達成するために、請求項12に記載したように、前記1次流体入口ノズルの領域は、炉内用熱交換器を備えたものである。
また、本発明に係る電磁ポンプ内蔵型中間熱交換器は、上述の目的を達成するために、請求項13に記載したように、前記本体胴は、前記1次主循環電磁ポンプを囲う上昇管にすき間を形成し、前記1次主循環電磁ポンプを進退移動させる構成にしたものである。
また、本発明に係る電磁ポンプ内蔵型中間熱交換器は、上述の目的を達成するために、請求項14に記載したように、前記フローガイドは、平板とスカートで構成する筒体に形成したことを特徴とするものである。
また、本発明に係る電磁ポンプ内蔵型中間熱交換器は、上述の目的を達成するために、請求項15に記載したように、前記フローガイドは、平板とスカートで構成する筒体に形成するとともに、この筒体を前記電磁ポンプ出口プレナム側まで深く延ばす構成にしたものである。
本実施形態に係る電磁ポンプ内蔵型中間熱交換器は、1次主循環電磁ポンプを本体胴の頭部側から底部側に向って長く延ばして高揚程化させるとともに、1次主循環電磁ポンプを内外側下部ステータと内外側上部ステータとに区分けして容量を増加させたので、1次主循環電磁ポンプの単機容量のより一層の増加と相まって、より一層の高揚程化することができる。
以下、本発明に係る電磁ポンプ内蔵型中間熱交換器の実施形態を図面および図面に付した符号を引用して説明する。
図1は、本発明に係る電磁ポンプ内蔵型中間熱交換器の第1実施形態を示す縦断面図である。
本実施形態に係る電磁ポンプ内蔵型中間熱交換器は、床111から延びたスカート112によって長尺円筒状に形成された本体胴113を支持している。
本体胴113は、軸方向(縦断面中心線VL)に沿い、頭部側から底部側に向って長く延びる筒部110にコールドトラップ110aを収容し、1次流体(高温液体金属ナトリウム)に含まれる不純物を浄化している。なお、本実施形態は、コールドトラップ110aに代えて破損燃料検出器を収容させてもよい。
また、本体胴113は、縦断面中心線VLのほぼ中央部分から底部側に向って上部管板114aと下部管板114bとで支持された多数の伝熱管115を収容する熱交換器(外部シュラウド)116を支持板116aを介して吊り下げ支持している。下部管板114bは、底部側を球面状の内部鏡板117で水密的に覆設されている。
また、本体胴113は、底部に2次流体(低温液体金属ナトリウム)を案内する2次流体入口ノズル118を備えるとともに、熱交換器(外部シュラウド)116に設けた上部管板114aの位置から外側の下部側に2次流体出口ノズル119を備えている。
また、本体胴113は、上部管板114aの上方側に1次流体(高温液体金属ナトリウム)を案内する1次流体入口ノズル120を、さらにその上方側に1次流体出口ノズル121をそれぞれ備えるとともに、その頭部側に開口部を形成し、下部側に遮蔽体122を配置した本体蓋123で覆っている。
一方熱交換器(外部シュラウド)116の伝熱管115を支持する下部管板114bは、その内周側に、コールドトラップ110aを収容する筒部110に沿い、かつ本体胴113の頭部側に向って長く延びる上昇管124を備え、この上昇管124内に以下に説明する1次主循環電磁ポンプ125を包囲、収容させている。
また、上昇管124は、その外側に向って同心的に配置され、上部管板114aの内周側から本体胴113の頭部側に向って長く延びる入口プレナム内胴126と、この入口プレナム内胴126に接続し、点Aの位置で分割し、接続した2つの上部ベローズ127aおよび下部ベローズ127bを備えている。
入口プレナム内胴126は、横断方向に向って折り曲げられ、分割し、接続した2つの上部ベローズ127aおよび下部ベローズ127bを包囲し、本体胴113に接続する上部仕切板128aと下部仕切板128bを備えている。
分割し、接続した2つの上部ベローズ127aおよび下部ベローズ127bを包囲する上部仕切り板128aと下部仕切り板板128bとは、断熱層としての空間部を形成し、この空間部に窒素ガス等の不活性ガスを封入し、1次流体入口ノズル120から供給された1次流体(高温液体金属ナトリウム)を熱交換器(外部シュラウド)116の伝熱管115から反転させて1次流体出口ノズル121に流出させる構成にしている。
また、上部仕切り板128aと下部仕切り板128bとに囲われた上部ベローズ127aおよび下部ベローズ127bは、1次流体の熱によって伸びる熱交換器(外部シュラウド)116の上部管板114a、入口プレナム内胴126の移動を吸収している。
他方、入口プレナム内胴126に隣接する上昇管124は、内周側に4つに分割して配置され、コールドトラップ110aを収容する筒部110に沿って、かつ本体胴113の頭部側から底部側に向って長く延びる内側下部ステータ129a、外側下部ステータ129b、内側上部ステータ129c、外側上部ステータ129dに区分けした1次主循環電磁ポンプ125を収容させている。
内側下部ステータ129a、外側下部ステータ129b、内側上部ステータ129c、外側上部ステータ129dに区分けした1次主循環電磁ポンプ125は、位置B−B、位置C−Cで分割し、分割した空間部に電磁流量計130を設置するとともに、中央部分に本体胴113の底部側から頭部側に向って長く延びる1次流体通路131を形成している。
また、内側下部ステータ129a、外側下部ステータ129b、内側上部ステータ129c、外側上部ステータ129dに区分けした1次主循環電磁ポンプ125は、本体蓋123から吊り下げて進退自在に挿通できるように、各ステータ129a〜129dを囲う上昇管124にすき間Eを設けている。
さらに、1次主循環電磁ポンプ125の内側上部ステータ129cおよび外側上部ステータ129dの上方には、電磁ポンプ出口プレナム132が形成されている。
この電磁ポンプ出口プレナム132は、開口部133を介して1次流体出口ノズル121に連通している。
なお、本体胴113の1次流体入口ノズル120から案内された1次流体(高温液体金属ナトリウム)を集めるプレナムには、崩壊熱除去系の炉内用熱交換器134が設けられている。
次に、上述の構成に基づく作用を説明する。
本体胴113の1次流体入口ノズル120から供給された1次流体(高温液体金属ナトリウムで、図中、白抜き矢印で示す)は、熱交換器(外部シュラウド)116の上部管板114aで支持される伝熱管115内に流入する。
伝熱管115内に流入した1次流体は、2次流体入口ノズル118から供給され、内部鏡板117、熱交換器(外部シュラウド)116の下部管板114b側に形成する開口部135aを介して管外を流れる2次流体(低温液体金属ナトリウムで、図中、黒塗り矢印で示す)と熱交換を行った後、熱を失って内部鏡板117の内周側のプレナムに流出し、ここから1次主循環電磁ポンプ125の1次流体通路131に流入し、内側下部ステータ129a、外側下部ステータ129b、内側上部ステータ129c、外側上部ステータ129dで加圧され、電磁ポンプ出口プレナム132、開口部133を介して1次流体出口ノズル121から流出する。
なお、1次流体通路131を流れる1次流体は、1次主循環電磁ポンプ125で加圧されるが、その際、半径方向および軸方向のそれぞれの方向に向って延ばして配置、分割した内側下部ステータ129a、外側下部ステータ109b、内側上部ステータ129c、外側上部ステータ129dからなる1次主循環電磁ポンプ125における空間部分に設置した電磁流量計130で流量の過不足に基づく偏流等が計測される。計測されたデータは、配管の設計、改造に際し、レイアウトを定めるときに反映させることができる。
一方、伝熱管115の管外を流れる2次流体(黒塗り矢印)は、1次流体からの熱を受けて加熱され、加熱後、熱交換器(外部シュラウド)116の上部管板114a側に設けた開口部135bを介して2次流体出口ノズル119から流出する。
このように、本実施形態は、1次主循環電磁ポンプ125を、本体胴113の中央の軸方向に向って設けられ、コールドトラップ110aを収容する筒部110に沿い、かつ本体胴113の頭部側から底部側に向って長く延ばして配置し、磁場をより一層高磁場化させる構成にしたので、1次流体の揚程をより一層高揚程化することができ、より多量の1次流体を処理することができる。
また、本実施形態は、1次主循環電磁ポンプ125を、本体胴113の半径方向および軸方向のそれぞれの方向に延ばす内側下部ステータ129a、外側下部ステータ129b、内側上部ステータ129c、外側上部ステータ129dのそれぞれに区分け、分割し、より多量に1次流体を処理する構成にしたので、1次主循環電磁ポンプ125の容量増加の下、単機容量を増加させることができる。
また、本実施形態は、1次主循環電磁ポンプ125を、4つに区分け、分割するステータ129a〜129dにする構成にしたので、何らかの事情で1つのステータに不測の事体が発生しても残りのステータでバックアップすることかでき、1次主循環電磁ポンプ125に安定運転を行わせることができる。
また、本実施形態は、1次主循環電磁ポンプ125の内周側で、本体胴113の中心に沿い、頭部側から底部側に向って延びる筒部110にコールドトラップ110aを収容させる構成にしたので、設置面積の有効活用を図ることができ、ひいては本体胴113をコンパクト化させることができる。
また、本実施形態は、本体胴113に供給された1次流体を、熱交換器(外部シュラウド)116、1次主循環電磁ポンプ125に形成する1次流体通路137を介して蛇行させて本体胴113の外部に流出させる際、1次流体ノズル120の領域と1次流体出口ノズル121の領域とを区画する上部仕切り板128aと下部仕切り板128bとを設け、これら上部仕切り板128aと下部仕切り板128bとで形成する空間部を断熱層にするとともに、この空間部に、分割して接続した上部ベローズ127aと下部ベローズ127bとを備えたので、1次流体入口ノズル120の領域側の1次流体と1次流体出口ノズル121の領域側の1次流体との温度差に基づいて発生する熱応力を低く抑えて、本体胴113の各部材の強度を高く維持させることができる。
また、本実施形態は、1次流体入口ノズル120の領域と1次流体出口ノズル121の領域とを区画する上部仕切り板128aと下部仕切り板128bとで形成する空間部に、例えば窒素、アルゴン等の不活性ガスを封入するので、上部ベローズ127a、下部ベローズ127bからのリークがあっても、例えばガスサンプリング式ナトリウム漏洩検出器を用いて容易にリークを検出することができる。
図2は、本発明に係る電磁ポンプ内蔵型中間熱交換器の第2実施形態を示す縦断面図である。
液体金属ナトリウムは、一般に、器外へのリーク防止対策に苦慮しているが、液面の自由表面を積極的に形成し、形成した自由表面上に空気層またはガス層を作成すると、比較的容易に器外へのリーク防止ができることを知見している。
また、液体金属ナトリウムに自由表面を形成する場合、液体金属ナトリウムに圧力差を持たせることが必要とされている。
本実施形態は、この点に着目したもので、電磁ポンプ出口プレナム132の開口部133の上部外周側に1次流体自由表面136を形成するためのフローガイド137を備えるとともに、フローガイド137を介して集められた1次流体を1次主循環電磁ポンプ125の吸込み口として構成する1次流体通路131の入口に供給する戻し通路138を備えたものである。
フローガイド137は、1次流体に圧力差をもたせるために、遮蔽体122の壁面との間を微少なすき間を持たせたスカート139と平板140とで筒体141に構成する。
そして、筒体141は、1次流体自由表面136上のガスの巻き込みや、波立ちの巻き込みを抑えるため、電磁ポンプ出口プレナム132まで深く延ばしている。
なお、他の構成要素は、第1実施形態で示した構成要素と同一なので、同一符号を付し、重複説明を省略する。
このように、本実施形態は、1次流体の本体胴113外へのリークを防止するために、電磁ポンプ出口プレナム132の開口部133の上部にフローガイド137を設けて1次流体の1次流体自由表面136を形成するとともに、1次流体自由表面136を形成する1次流体を1次主循環電磁ポンプ125の1次流体通路131に案内する戻し通路138を備えたので、1次流体の本体胴113外へのリークを確実に防止することができる。
本発明に係る電磁ポンプ内蔵型中間熱交換器の第1実施形態を示す縦断面図。 本発明に係る電磁ポンプ内蔵型中間熱交換器の第2実施形態を示す縦断面図。 高速増殖炉における1次流体、2次流体の流れを示す概略系統図。
符号の説明
1 原子炉
2 中間熱交換器
3 1次主循環ポンプ
4 ホットレグ配管
5 ミドルレグ配管
6 蒸気発生器
7 炉心
8 コールドレグ配管
110 筒部
110a コールドトラップ
111 床
112 スカート
113 本体胴
114a 上部管板
114b 下部管板
115 伝熱管
116 熱交換器(外部シュラウド)
116a 支持板
117 内部鏡板
118 2次流体入口ノズル
119 2次流体出口ノズル
120 1次流体入口ノズル
121 1次流体出口ノズル
122 遮蔽体
123 本体蓋
124 上昇管
125 1次主循環電磁ポンプ
126 入口プレナム内胴
127a 上部ベローズ
127b 下部ベローズ
128a 上部仕切り板
128b 下部仕切り板
129a 内側下部ステータ
129b 外側下部ステータ
129c 内側上部ステータ
129d 外側上部ステータ
130 電磁流量計
131 1次流体通路
132 電磁ポンプ出口プレナム
133 開口部
134 炉内用熱交換器
135a,135b 開口部
136 1次流体自由表面
137 フローガイド
138 戻し通路
139 スカート
140 平板
141 筒体

Claims (15)

  1. 高速増殖炉の1次冷却系に設けられる電磁ポンプ内蔵型中間熱交換器であって、
    本体胴の中央に配置され、前記本体胴の頭部側から前記本体胴の底部側に向って長く延びる筒部と、この筒部の外側に配置され、この筒部に沿って長く延びる1次主循環電磁ポンプと、この1次主循環電磁ポンプの外側に配置され、この1次主循環電磁ポンプの中間位置から前記本体胴の底部側に向って延び、1次流体と2次流体とを熱交換させる熱交換器と、この熱交換器の頭部側に形成され、前記本体胴に設けた1次流体入口ノズルの領域と、前記本体胴に設けた1次流体出口ノズルの領域とを区画する仕切り板とを備えたことを特徴とする電磁ポンプ内蔵型中間熱交換器。
  2. 高速増殖炉の1次冷却系に設けられる電磁ポンプ内蔵型中間熱交換器であって、
    本体胴の中央に配置され、前記本体胴の頭部側から前記本体胴の底部側に向って長く延びる筒部と、この筒部の外側に配置され、この筒部に沿って長く延びる1次主循環電磁ポンプと、この1次主循環電磁ポンプの外側に配置され、この1次主循環電磁ポンプの中間位置から前記本体胴の底部側に向って延び、1次流体と2次流体とを熱交換させる熱交換器と、この熱交換器の頭部側に形成され、前記本体胴に設けた1次流体入口ノズルの領域と、前記本体胴に設けた1次流体出口ノズルの領域とを区画する仕切り板と、前記1次主循環電磁ポンプの電磁ポンプ出口プレナムの頭部側に設けられ、1次流体に自由表面を形成させるフローガイドと、自由表面を形成させた1次流体を前記1次主循環電磁ポンプの吸込み口側に戻す戻し通路とを備えたことを特徴とする電磁ポンプ内蔵型中間熱交換器。
  3. 前記筒部は、コールドトラップを収容させたことを特徴とする請求項1または2記載の電磁ポンプ内蔵型中間熱交換器。
  4. 前記1次主循環電磁ポンプは、前記筒部に沿って長く延ばすとともに、中間部分で区分け分割し、頭部側のステータと底部側のステータとで構成したことを特徴とする請求項1または2記載の電磁ポンプ内蔵型中間熱交換器。
  5. 前記頭部側のステータおよび前記底部側のステータは、前記本体胴の半径方向に向って複数配置したことを特徴とする請求項記載の電磁ポンプ内蔵型中間熱交換器。
  6. 前記頭部側のステータおよび前記底部側のステータは、中間部分に前記本体胴の中央に配置した前記筒部に沿って長く延びる1次流体通路を備えたことを特徴とする請求項記載の電磁ポンプ内蔵型中間熱交換器。
  7. 前記1次主循環電磁ポンプは、前記筒部に沿って長く延ばすとともに、中間部分で区分け分割し、頭部側のステータと底部側のステータとで構成する一方、区分け分割した空間部分に電磁流量計を備えたことを特徴とする請求項1または2記載の電磁ポンプ内蔵型中間熱交換器。
  8. 前記仕切板は、頭部側の仕切り板と底部側の仕切り板とに区分けして空間部を形成したことを特徴とする請求項1または2記載の電磁ポンプ内蔵型中間熱交換器。
  9. 前記空間部は、前記熱交換器の管板およびこの管板を支持する入口プレナム内胴の熱による伸びを吸収するベローズを備えたことを特徴とする請求項8記載の電磁ポンプ内蔵型中間熱交換器。
  10. 前記ベローズは、複数に分割して接続させる構成にしたことを特徴とする請求項9記載の電磁ポンプ内蔵型中間熱交換器。
  11. 前記空間部は、不活性ガスを封入させる構成にしたことを特徴とする請求項8記載の電磁ポンプ内蔵型中間熱交換器。
  12. 前記1次流体入口ノズルの領域は、炉内用熱交換器を備えたことを特徴とする請求項1または2記載の電磁ポンプ内蔵型中間熱交換器。
  13. 前記本体胴は、前記1次主循環電磁ポンプを囲う上昇管との間にすき間を形成し、前記1次主循環電磁ポンプを進退移動させる構成にしたことを特徴とする請求項1または2記載の電磁ポンプ内蔵型中間熱交換器。
  14. 前記フローガイドは、平板とスカートで構成する筒体に形成することを特徴とする請求項2記載の電磁ポンプ内蔵型中間熱交換器。
  15. 前記フローガイドは、平板とスカートで構成する筒体に形成するとともに、この筒体を前記電磁ポンプ出口プレナム側まで深く延ばす構成にしたことを特徴とする請求項2記載の電磁ポンプ内蔵型中間熱交換器。
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