JP4659533B2 - プリンタ、プリントシステム及びプリンタの制御方法 - Google Patents

Description

本発明は、プリンタ、プリントシステム及びプリンタの制御方法に関する。

デジタルカメラで撮影した画像をプリントするとき、デジタルカメラとプリンタを直接接続して画像を印刷するシステムが広く用いられている。ユーザーは、デジタルカメラに保存された画像群より印刷対象とする画像ファイルを選択し、デジタルカメラに装備されたプリントボタンを押すことで画像を印刷することができる。

また、下記の特許文献１には、記録用紙上に印刷されない領域をユーザーが撮像装置側で簡単に指定できるようにする撮像装置が記載されている。

特開２００３−１６３８５８号公報

しかし、上記の技術には以下のような問題があった。過去に印刷した画像を再度印刷する必要が生じたとき、デジタルカメラ内に保存された画像群から対象となる画像を再度選択してプリントする必要があった。また、検索する手がかりとして印刷物に印字された画像ファイル名を用いる場合、予め印刷物の裏面などに、画像データを特定するための情報を印刷しておく必要があった。

本発明の目的は、過去に印刷した画像を再度印刷する必要が生じたとき、容易に良好な印刷複製物を提供することである。

本発明のプリンタは、画像を印刷するプリンタであって、通信接続された画像処理装置から画像データを受信する受信手段と、前記受信手段により受信した画像データに基づいて画像をプリントする印刷手段と、プリントされた原稿画像を基に生成された画像データを取得する画像取得手段と、前記画像取得手段により取得した画像データを基に、前記原稿画像をプリントしたプリンタの機種を判定する判定手段であって、前記原稿画像のインクの色及びドット形状を測定し、測定したドット形状と、予め記録されているプリンタの機種に対応するドット形状に関するデータが記録されたテーブルとを比較することにより、前記原稿画像をプリントしたプリンタの機種を判定する判定手段と、前記判定手段により判定された機種が、当該プリンタと同じ機種であると判定された場合には、前記原稿画像を基に生成された画像データに対応する画像データを前記画像処理装置から前記受信手段により受信して、受信した画像データに基づいて前記印刷手段により画像を印刷させ、前記判定手段により判定された機種が、当該プリンタと同じ機種でないと判定された場合には、前記画像取得手段により取得した画像データに基づいて前記印刷手段により画像を印刷させるように制御する制御手段とを有することを特徴とする。

単純複写より高品質な印刷結果を容易かつ簡便に得ることができる。

（第１の実施形態）
図１は、本発明の第１の実施形態による印刷システムの構成例を示す。印刷システムは、デジタルカメラ１０８とスキャナ付きプリンタ１０９を通信ケーブル１０７で接続している。

デジタルカメラ１０８は、撮像ユニット１０１、第１の制御ユニット１０２、データ記録装置１０３、第１の操作部材１１０及び表示装置１１３を有する。スキャナ付きプリンタ１０９は、印刷ユニット１０４、スキャナユニット１０５、第２の制御ユニット１０６、用紙検知部材１１２及び第２の操作部材１１１を有する。

デジタルカメラ１０８は、使用者が第１の操作部材１１０で所定の操作を行うと、内蔵する撮像ユニット１０１によって撮像を行い、得られた画像データをデータ記録装置１０３に書き込む。これら動作の制御は第１の制御ユニット１０２によって行われる。

＜通常印刷動作＞
本印刷システムで、画像を通常印刷する動作を図２の流れに沿って、以下説明する。
まず、ステップ２０１では、接続を行う。ユーザーは、デジタルカメラ１０８とスキャナ付きプリンタ１０９を通信ケーブル１０７で接続する。

次に、ステップ２０２では、印刷候補の表示と選択を行う。ユーザーが第１の操作部材１１０を操作すると、第１の制御ユニット１０２はデータ記録装置１０３に記録されている画像を予め決められた順番で表示装置１１３に表示する。ユーザーは、第１の操作部材１１０によって印刷する対象画像を選択する。

次に、ステップ２０３では、印刷準備を行う。第１の制御ユニット１０２は、ユーザーによって選択された印刷画像をデータ記録装置１０３より読み出し、第２の制御ユニット１０６に送信する。第１の制御ユニット１０２及び第２の制御ユニット１０６は、内部に一時記録用メモリ、データ保存及びプログラムコードを保存するフラッシュメモリ、プログラムを実行する演算ユニットなどより構成される。

第２の制御ユニット１０６は、用紙検知部材１１２によって印刷ユニット１０４に装着されている印刷用紙ステータスＰＰＳを検知する。印刷ユニット１０４は、複数の用紙サイズの用紙を搭載することが可能で、第２の制御ユニット１０６によって印刷する用紙を任意に選択することができる。また、印刷用紙ステータスＰＰＳには、印刷ユニット１０４にセットされている各種用紙のおおよその残枚数が含まれている。

次に、ステップ２０４では、印刷を行う。第２の制御ユニット１０６は、選択画像を印刷用紙に適切な大きさで印刷するために、画像データの解像度変換処理を行い、印刷ユニット１０４に送信する。印刷ユニット１０４は、受信した画像データを印刷する。適切な用紙サイズの残枚数が０であるときには、最も大きさの近い代替用紙サイズが選択され、印刷される。

＜複製印刷動作＞
ここで、本実施形態の特徴である複製印刷動作について、図３の流れに沿って以下説明する。

まず、ステップ３０１では、画像取り込みを行う。ユーザーは、複製印刷を行いたい印刷物（原稿画像）をスキャナユニット（画像取得手段）１０５に載せ、第２の操作部材１１１の構成要素である“スマート複写”ボタンを押下する。スキャナユニット１０５は、Ａ４サイズまで取り込み可能なフラットベット式のスキャナである。第２の制御ユニット１０６は、スキャナユニット１０５を制御し、印刷物の画像データを取り込む。画像データは、格納手段に格納される。

次に、ステップ３０２では、用紙サイズ及び余白部分の認識を行う。第２の制御ユニット１０６は、取り込んだ画像データより、特定面積以上の単色領域を抽出する。図４で示す画像データでは、領域４０１の部分が印刷物であり、領域４０２の部分は白色の領域である。第２の制御ユニット１０６は、領域４０２の白色領域を認識し、領域４０１の印刷物の大きさを測定する。本白色領域４０２の認識方法は、画像データのブロック分割及び隣接ブロックデータの比較など公知の手段によるものとする。

ここで、第２の制御ユニット１０６は、印刷物４０１の大きさが縦１５０ｍｍ、横１００ｍｍのポストカードサイズだと判断したとする。第２の制御ユニット１０６は、印刷物大きさデータＰＳにポストカードサイズを代入し、自身の一時メモリ領域に保存する。印刷物の紙の種類や形状が特殊で印刷物大きさデータＰＳが取得できない場合には、データＰＳは無効データとなる。

なお、スキャナの読み取り領域としての矩形領域に対して、読み込み対象の印刷物を斜めに配置したとしても、読み取った画像データから印刷物の領域を例えば矩形に切り出し、後の印刷時にはその切りだし形状でプリントするように制御するために、切り出した画像データとともに、その形状に関する認識結果としての印刷物大きさデータＰＳを、プリンタ内部の記憶領域に保存しておく。

また、この第２の制御ユニット１０６は、画像解析と合わせて、画像のヒストグラムや、もっとも輝度の高い点（白点）の位置や、もっとも輝度の低い点（黒点）の位置など、後に対応する画像データを検索するうえで有用な画像特徴量を抽出し、やはり、一旦内部メモリ記憶しておく。

次に、ステップ３０３では、インク色及びドット形状の認識を行う。第２の制御ユニット１０６は、前動作ステップ３０２で認識した画像領域４０１の中より任意の小領域４０３を選択し、動作ステップ３０１で行ったスキャン動作より詳細な取り込み精度で再度スキャンを行う。図４中、領域４０３は縦５ｍｍ、横５ｍｍの小領域である。スキャナユニット１０５は、本領域４０３を９６００ｄｐｉ程度の高精度スキャンを行う。

高精度スキャンした画像には、印刷物を構成するインク粒が画像データとして含まれている。図４の例でＣ、Ｍ、Ｙ、Ｋと書かれた円は、それぞれシアン、マゼンダ、イエロー、ブラックのインク色によって描かれたドットである。

第２の制御ユニット１０６は、これらドットの直径、色データを計測する。上記小領域４０３がたまたま単色領域など各色がうまく含まない領域であると判断した場合には、ランダムに他の小領域を選択して再度計測を行う。

図５に計測した例を示す。計測データ５０１は、各ドットの直径と色データの平均値である。色データは本例ではＲ（赤）、Ｇ（緑）、Ｂ（青）の比率として示される。

次に、ステップ３０４では、プリンタ機種判定を行う。第２の制御ユニット１０６は、図５の計測データ５０１と、内蔵するフラッシュメモリに予め書き込まれたデータテーブル５０２〜５０４の各構成要素を減算し、減算結果５０５〜５０７を比較し、最も近いデータテーブルを検索する。各データテーブルは、特定プリンタ機種に対応したデータであるため、対応するデータテーブルが分かれば、印刷物がどのプリンタ機種で印刷（プリント）されたかを判定することができる。図６の減算結果例６０１では、減算結果が各要素で±１０未満であれば特定のデータテーブルと一致すると判断する。

次に、ステップ３０５では、機種名判定ができたか否かをチェックする。上記の特定のデータと一致した場合は機種名データＰＮを選択して動作ステップ３０８へ進み、一致しなかった場合には動作ステップ３０６へ進む。

ステップ３０６では、退色補正と経年変化判定を行う。動作ステップ３０４で減算した結果が、図６のマゼンダ寄りデータ６０２のようになった場合、データ６０２の各構成データにＲ、Ｇ、Ｂ比率で（ｘ，０，ｘ）（ｘは任意の定数）分の偏りがあるため、第２の制御ユニット１０６は印刷物にマゼンダ色寄りの退色があったと判定し、これを退色量データＤＣＣとして保存する。

第２の制御ユニット１０６は、内蔵するフラッシュメモリに予め書き込まれた退色補正テーブル６０３と退色量データＤＣＣを比較し、印刷した機種の判定を行い、機種名データＰＮを選択する。更に、経年特性テーブル６０４を参照し、おおよその経年変化データＣＴを計算し、保存する。

次に、ステップ３０７では、機種名判定ができたか否かをチェックする。本システムは、特定の機種名を判定できた場合には動作ステップ３０８へ進み、できなかった場合には動作ステップ３１１へ進む。

ステップ３０８では、画像データの検索とジョブ作成を行う。動作ステップ３０５あるいは３０７で得られた機種名データＰＮが印刷ユニット１０４と一致しない場合、第２の制御ユニット１０６は動作ステップ３０１でスキャンした印刷物の画像データがデータ記録装置１０３に含まれている可能性は無いと判断し、動作ステップ３１１へ進む。このとき、第２の制御ユニット１０６は、画像特徴量のデータを第１の制御ユニット１０２に送信しても良い。

他方、一致した場合は、第２の制御ユニット１０６は第１の制御ユニット１０２に、動作ステップ３０１で得られた画像データ４０２を送信する。第１の制御ユニット１０２は受信した画像データに類似する画像データを検索するため、データ記録装置１０３内のデータを検索する。この時、前述の画像特徴量を利用して画像を検索しても良いし、画像データと画像特徴量の両方を用いて検索しても良い。このとき、検索は下記のように行われる。

（１）動作ステップ３０６で得られた退色量データＤＣＣが存在する場合、画像データ４０２に対応する色補償を行い、検索用データとする。
（２）経年変化データＣＴが存在する場合、データ検索範囲を経年変化データより推測される範囲に限定して最初に検索を行う。
（３）動画データは検索対象外とする。
（４）第１の制御ユニット１０１は画像データ４０２と各画像データの画像相関を計算する。ここでは類似画像を検索する一般的な手法で行うものとする。必要に応じて比較画像の回転、伸張、縮尺を行い、画像データ４０２に最も一致する画像を選択する。

デジタルカメラ１０８の第１の制御ユニット１０２は、受信した画像データ４０２を基に画像認識して、同じ画像がデータ記録装置（メモリーカード等の記憶媒体）１０３内にあるか否かを検索する。同じ画像が検索された場合は、第１の制御ユニット１０２は、その画像を印刷対象として設定しているプリンタジョブを作成する。すなわち、その対応画像データをプリントするためのジョブを生成する。そのジョブには、再生すべき対応画像データを指定するための情報が記述されている。このジョブには、第１の制御ユニット１０２が解析した原稿サイズの情報を含ませておくのもよい。

プリンタ１０９の第２の制御ユニット１０６はそのジョブを受け取り、ジョブに記載された画像指定情報（認識された画像を指定するもの）に基づき、その画像データの送信要求をデジタルカメラ１０８の第１の制御ユニット１０２に送信する。第１の制御ユニット１０２は、その送信要求に基づき、それに対応する画像データを第２の制御ユニット１０６に送信する。すなわち、一致する画像がある場合、第１の制御ユニット１０２は、第２の制御ユニット１０６に一致画像データＭＩＤを送信し、同時に表示装置１１３に表示する。

次に、ステップ３０９では、上記の検索により一致画像があったか否かをチェックする。一致画像データＭＩＤがあった場合には、印刷システムは動作ステップ３１０へ進み、一致画像データＭＩＤがなかった場合には動作ステップ３１１へ進む。

ステップ３１０では、一致画像の印刷を行う。第２の制御ユニット１０６は動作ステップ３０８で得られた一致画像データＭＩＤを印刷する。第２の制御ユニット１０６は、動作ステップ３０２で得られた印刷物大きさデータＰＳに合わせて一致画像データＭＩＤを縮小／拡大し、印刷ユニット１０４で印刷する。

第２の制御ユニット１０６は、用紙検知部材１１２より印刷用紙ステータスＰＰＳ（図２の通常印刷動作を参照）を受信し、印刷物大きさデータＰＳに一致する用紙を選択する。一致する用紙サイズが無い場合は、印刷物大きさデータＰＳより大きく、かつ最も近い大きさの用紙サイズを選択する。

また、印刷物大きさデータＰＳが無効データであるときには、印刷用紙ステータスＰＰＳより各用紙の残枚数データを参照し、印刷ユニット１０４にセットされている用紙サイズのうち最も残り枚数が多い用紙を選択する。

プリントジョブにサイズ情報が記載されている場合には、ジョブに指定される画像を、自身で記憶されているサイズ情報と組合わせてプリント処理をするという処理が必要でなくなる。つまり、従来のようなプリントジョブと同様に構成することが出来るので、プリントジョブの扱い自体は楽になる。その後、ステップ３１３へ進む。

ステップ３１１では、複写の選択を行う。一致画像データがデータ記録装置１０３に存在しない場合、第２の制御ユニット１０６は第１の制御ユニット１０２を通じて表示装置１１３に“一致画像データが無い”という表示と“複写をしますか？”というメッセージの表示を行う。

ユーザーが第１の操作部材１１０あるいは第２の操作部材１１１で複写を選択する場合には本印刷システムは動作ステップ３１２へ進み、選択しなかった場合には動作ステップ３１３へ進む。

ステップ３１２では、複写動作を行う。第２の制御ユニット１０６は、動作ステップ３０２で得られた画像データ４０２をそのまま印刷ユニット１０４で印刷する。出力結果は動作ステップ３０１でスキャンした画像データそのものとなり、一般的に行われているカラーコピーと同様の結果となる。印刷に要する用紙は上記動作ステップ３１０と同様に選択する。その後、ステップ３１３へ進む。

ステップ３１３では、動作終了する。第２の制御ユニット１０６は、第１の制御ユニット１０２を通じて表示装置１１３に動作が終了した旨のメッセージ表示を行う。

（第２の実施形態）
図７は、本発明の第２の実施形態による印刷システムの構成例を示す。本実施形態は、第１の実施形態で説明したデジタルカメラ１０８とスキャナ付きプリンタ１０９と、更にデータ記録装置７０３を通信ケーブル７０２で接続した印刷システムである。図１と番号が同じ構成要素は第１の実施形態と同じ動作を行うものとする。また、本実施形態は下記部分を除き第１の実施形態と同じ動作を行う。

本実施形態においては、デジタルカメラ１０８とデータ記録装置７０３が通信ケーブル７０２で接続されるたびに、データ記録装置１０３内に記録されている画像データはデータ記録装置７０３にコピーされる。

データ記録装置７０３は大容量のハードディスクなどで構成され、データ記録装置１０３より多くの画像データを記録することができる。本実施形態では、第１の実施形態におけるデータ記録装置１０３の役割を全てデータ記録装置７０３が行うものとする。データ記録装置７０３は、プリンタ１０９に接続されていても良い。

（第３の実施形態）
図８は、本発明の第３の実施形態による印刷システムの構成例を示す。本実施形態は、第１の実施形態で説明したデジタルカメラ１０８と、プリンタ８０１とを通信ケーブル１０７で接続した印刷システムである。図１と番号が同じ構成要素は第１の実施形態と同じ動作を行うものとする。また、本実施形態は下記部分を除き第１の実施形態と同じ動作を行う。

プリンタ８０１は、第１の実施形態の図１のスキャナ付きプリンタ１０９よりスキャナユニットを取り去ったものである。第１の実施形態で説明したスキャナユニット１０５の動作はデジタルカメラ１０８の撮像ユニット（画像取得手段）１０１が代わって行う。従って、第１の実施形態で説明した動作ステップ３０１は、下記の動作に変更される。

ユーザーは、複製印刷を行いたい印刷物をデジタルカメラ１０８で撮影し、第２の操作部材１１１の構成要素である“スマート複写”ボタンを押下する。撮像ユニット１０１が印刷物を撮影した画像データはデータ記録装置１０３に一旦記録されるが、第１の制御ユニット１０２が第２の制御ユニット１０６に上記データを送信する。

本データを第１の実施形態でスキャナユニット１０５が取り込んだ画像の代わりに使用する。撮像ユニット１０１が測距データやズームレンズ位置情報を持つときには、第１の制御ユニット１０２が第２の制御ユニット１０６に本データを送信する。このデータは、第１の実施形態の動作ステップ３０２で印刷物の大きさデータＰＳを算出するときに使用してもよい。

また、図３のステップ３０８では、データ記録装置１０３は、撮像ユニット１０１で撮像した画像及びそれに対応する縮小画像を記憶している。検索の際には、データ記録装置１０３に記憶されている画像の縮小画像と、ステップ３０１で撮像して格納された画像データとを比較することにより、検索してもよい。

以上のように、デジタルカメラとプリンタを直接接続して画像を印刷するシステムは広く利用されているが、過去に印刷した画像を再度印刷する必要が生じたとき、オリジナルの画像を記録装置内から検索するのが困難であった。第１〜第３の実施形態は、過去に印刷した印刷物を撮影あるいはスキャンし、その元画像データを画像検索して印刷することで単純複写より高品質な印刷結果を容易かつ簡便に得ることが出来る。また、検索では画像に識別コードを付加しないため、汎用的に使用することができる。

本印刷システムは、少なくとも１つの撮像ユニットと、画像データ記録装置と、プリンタが接続された印刷システムであり、該撮像ユニットで撮影した印刷物と該記録装置内に保存された画像とを画像比較する手段と、該比較結果をユーザーに通知する手段と、該比較結果に基づいて該記録装置内の保存画像をプリントする手段を持つ。これにより、過去に印刷した画像を再度印刷する必要が生じたとき、元画像を容易に検索してプリントすることが可能になる。

また、本印刷システムは、該撮像ユニットで撮影する印刷物について、印刷物の大きさと形状を認識する手段、印刷物の用紙サイズ内で、予め決められた面積以上の単色領域を認識する手段を持つ。これにより、過去に印刷した印刷物と同じ大きさ、体裁で元画像のデータを印刷することができる。

また、本印刷システムは、該撮像ユニットで撮影する印刷物について、印刷物を構成するインク色及び／又はドット形状を認識する手段を持つ。これにより、過去に印刷した画像が、本システムを構成するプリンタユニットで印刷されたか否かを判断することが可能であり、元画像を検索するときの判断データとして使用することが可能になる。

また、本印刷システムは、印刷物を構成するインク色の退色を認識する手段を持つ。これにより、長期保存によって退色した印刷物でも、元画像を検索することが可能であると共に、退色の度合いにより印刷時期を推測し、元画像を検索するときの判断データとして使用することが可能である。

また、本印刷システムは、該撮像ユニットで撮影された印刷物の画像データを、そのまま印刷する手段をもつ。これにより、もし元画像を検索することが出来なかった場合、該撮像ユニットで撮影した印刷物の画像データをそのまま印刷することで、ユーザーに代替結果を提供することを可能とする。

また、本印刷システムは、認識された印刷物の大きさと形状と、プリンタにセットされた用紙の大きさ及び形状を比較する手段を持つ。これにより、過去に印刷した印刷物と同じ大きさ、体裁で元画像のデータを印刷することができる。

また、本印刷システムは、プリンタに備えられた特定のボタンによって行使する手段を持つ。これにより、通常のコピー機器が持つコピー機能と同様の手軽さで、元画像の検索と再印刷機能を提供することが可能である。

なお、上記実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその技術思想、又はその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。

本発明の第１の実施形態による印刷システムの構成例を示す図である。 通常印刷動作を示すフローチャートである。 複製印刷動作を示すフローチャートである。 用紙及びプリンタ機種の認識を説明するための図である。 インクドットデータテーブルを示す図である。 退色及び経年変化の判断を説明するための図である。 本発明の第２の実施形態による印刷システムの構成例を示す図である。 本発明の第３の実施形態による印刷システムの構成例を示す図である。

符号の説明

１０１ 撮像ユニット
１０２ 第１の制御ユニット
１０３ データ記録装置
１０４ 印刷ユニット
１０５ スキャナユニット
１０６ 第２の制御ユニット
１０７ 通信ケーブル
１０８ デジタルカメラ
１０９ スキャナ付きプリンタ
１１０ 第１の操作部材
１１１ 第２の操作部材
１１２ 用紙検知部材
１１３ 表示装置

Claims (6)

1. 画像を印刷するプリンタであって、
   通信接続された画像処理装置から画像データを受信する受信手段と、
   前記受信手段により受信した画像データに基づいて画像をプリントする印刷手段と、
   プリントされた原稿画像を基に生成された画像データを取得する画像取得手段と、
   前記画像取得手段により取得した画像データを基に、前記原稿画像をプリントしたプリンタの機種を判定する判定手段であって、前記原稿画像のインクの色及びドット形状を測定し、測定したドット形状と、予め記録されているプリンタの機種に対応するドット形状に関するデータが記録されたテーブルとを比較することにより、前記原稿画像をプリントしたプリンタの機種を判定する判定手段と、
   前記判定手段により判定された機種が、当該プリンタと同じ機種であると判定された場合には、前記原稿画像を基に生成された画像データに対応する画像データを前記画像処理装置から前記受信手段により受信して、受信した画像データに基づいて前記印刷手段により画像を印刷させ、前記判定手段により判定された機種が、当該プリンタと同じ機種でないと判定された場合には、前記画像取得手段により取得した画像データに基づいて前記印刷手段により画像を印刷させるように制御する制御手段と
   を有することを特徴とするプリンタ。
2. 前記判定手段は、ドット形状によりプリンタの機種が判定できない場合は、前記原稿画像のインク色の退色を判定し、判定した退色と予め記録されているプリンタの機種に対応する退色に関するデータが記録されたテーブルとを比較することにより、前記原稿画像をプリントしたプリンタの機種を判定することを特徴とする請求項１に記載のプリンタ。
3. 前記判定手段は、前記原稿画像の一部の領域の画像データを前記画像取得手段により取得して、前記一部の領域の画像データに基づいて前記原稿画像をプリントしたプリンタの機種を判定することを特徴とする請求項１又は２に記載のプリンタ。
4. 前記判定手段は、前記原稿画像の一部の領域の高精度な画像データを前記画像取得手段により取得することを特徴とする請求項３に記載のプリンタ。
5. 画像データを送信する画像処理装置と、
   画像を印刷するプリンタとを有し、
   前記プリンタは、
   通信接続された前記画像処理装置から画像データを受信する受信手段と、
   前記受信手段により受信した画像データに基づいて画像をプリントする印刷手段と、
   プリントされた原稿画像を基に生成された画像データを取得する画像取得手段と、
   前記画像取得手段により取得した画像データを基に、前記原稿画像をプリントしたプリンタの機種を判定する判定手段であって、前記原稿画像のインクの色及びドット形状を測定し、測定したドット形状と、予め記録されているプリンタの機種に対応するドット形状に関するデータが記録されたテーブルとを比較することにより、前記原稿画像をプリントしたプリンタの機種を判定する判定手段と、
   前記判定手段により判定された機種が、当該プリンタと同じ機種であると判定された場合には、前記原稿画像を基に生成された画像データに対応する画像データを前記画像処理装置から前記受信手段により受信して、受信した画像データに基づいて前記印刷手段により画像を印刷させ、前記判定手段により判定された機種が、当該プリンタと同じ機種でないと判定された場合には、前記画像取得手段により取得した画像データに基づいて前記印刷手段により画像を印刷させるように制御する制御手段と
   を有することを特徴とするプリントシステム。
6. 画像を印刷するプリンタの制御方法であって、
   通信接続された画像処理装置から画像データを受信する受信ステップと、
   前記受信ステップで受信した画像データに基づいて画像をプリントする印刷ステップと、
   プリントされた原稿画像を基に生成された画像データを取得する画像取得ステップと、
   前記画像取得ステップで取得した画像データを基に、前記原稿画像をプリントしたプリンタの機種を判定する判定ステップであって、前記原稿画像のインクの色及びドット形状を測定し、測定したドット形状と、予め記録されているプリンタの機種に対応するドット形状に関するデータが記録されたテーブルとを比較することにより、前記原稿画像をプリントしたプリンタの機種を判定する判定ステップと、
   前記判定ステップで判定された機種が、当該プリンタと同じ機種であると判定された場合には、前記原稿画像を基に生成された画像データに対応する画像データを前記画像処理装置から受信して、受信した画像データに基づいて画像を印刷させ、前記判定ステップで判定された機種が、当該プリンタと同じ機種でないと判定された場合には、前記画像取得ステップで取得した画像データに基づいて画像を印刷させるように制御する制御ステップと
   を有することを特徴とするプリンタの制御方法。

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