JP4657974B2 - カード型memsマイクロホン - Google Patents

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Description

本発明は、半導体技術を活用するマイクロマシニング技術を用いた小型マイクロホンに関する。
従来から携帯電話等の情報通信端末に用いられているマイクロホンの一つとして、有機フィルムを用いたエレクトレットコンデンサマイクロホン(ECM:Electret Condenser Microphone)がある。ECMとは、コンデンサの一方の電極にエレクトレットを配置し、エレクトレットに電荷を与え、音圧によって変動する静電容量の変化を電圧変化に変換するマイクロホンである。
マイクロホンの特性の一つとして指向性がある。例えば、指向性を持たない「無指向性」(全指向性)、特定の方向の音を捉えやすい「単一指向性」、指向性をさらに狭角にした「超指向性」、前後ふたつの方向の音源を強く捉える「双指向性」などがある。マイクロホンは、用途に応じて、特定の指向性を有するように設計されている。
図12(a)に、単一指向性のECMの断面構造図を示す。図12(a)に示すようにマイクロホン100は、第1の音孔15Aを有するケース17内に、金属導体等の振動板11と、エレクトレット膜13が形成された固定電極12と、回路素子が搭載されたプリント基板18とが配置されており、振動板11と固定電極12との間隔がスペーサ14で保持され、また、固定電極12とプリント基板18との間に背気室16が形成されている。また、ケース17は、第1の音孔15と反対側に第2の音孔15Bが形成されている。振動板11は、例えば、フィルムにアルミ蒸着された振動板である。
エレクトレット膜13は、一般に、外部電界によらず永久的に帯電(電荷保持)している物質であり、フッ素樹脂であるFEP(Fluorinated Ethylene Propylene:フッ化エチレンプロピレン樹脂)が用いられる。
このマイクロホン100では、振動板11が音圧によって振動すると、振動板11と固定電極12とで構成される平板コンデンサの静電容量が変化し、電圧変化に変換されてマイクロホン100から出力される。
具体的には、第2の音孔15B側で鳴った音は、まずこの音孔15から入って振動板11の裏側に届く(間接音)。同じ音は回り込み、少し遅れて振動板11の表側にも届く(直接音)。第2の音孔15から振動板11の裏側までに障害物(音響抵抗材)などにより間接音を遅らせて直接音と同時に到達するようにされており、この音は振動板11の表と裏で同時に生じた同量のエネルギーとして相殺され、電気出力にならない。
一方、第1の音孔15A側で鳴った音は、まず先に振動板11の表側に伝わる。その後の裏側への回り込みは、上述の障害物によって到達が更に遅くなる。この時間差によってエネルギーは相殺されずに電気出力される。よって、このマイクロホン100は前方への単一な指向性を有することになる。
このように、ECMは、音圧によって変動する静電容量の変化を電圧変化に変換するものであり、ケースに孔を設けることで指向性を設計できるものであるが、近年、ECMは更なる小型・薄型化とともに、実装コストの削減が求められている。従来のECMは、上述のように熱に弱い有機材料のエレクトレット材料を使用するため、はんだリフロー表面実装に対応することができず、ECMに設けられたコネクタ等により基板に取り付けるものでありコネクタ部品等にコストがかかってしまうものであった。
そこで、半導体技術を活用するマイクロマシニング技術を用いた小型マイクロホン(MEMSマイクロホン)が提案されている。図12(b)に、MEMSマイクロホンの断面構造を示す。
図12(b)に示すように、MEMSマイクロホン200は、シリコン基板21上に、第1の絶縁層22を介して、振動膜電極23とエレクトレット膜24とを有しており、また、その上に、第2の絶縁層25を介して、音孔27が形成された固定電極26を有している。また、振動膜電極23の背面には、シリコン基板21をエッチングして、背気室28が形成されている。
振動膜電極23は、導電性のポリシリコンで形成され、エレクトレット膜24は、窒化シリコン膜やシリコン酸化膜で形成され、また、固定電極26は、導電性のポリシリコンとシリコン酸化膜やシリコン窒化膜とを積層して形成されている。
MEMSマイクロホン200では、振動膜電極23が音圧によって振動すると、振動膜電極23と固定電極26とで構成される平板コンデンサの静電容量が変化し、電圧変化として取り出される。
このように、MEMSマイクロホン200は、無機材料のエレクトレット材料を用いているため、従来のECMでは不可能であったリフロー実装が可能とともに、部品数の削減が可能となるとともに、小型・薄型化が可能となるものである(特許文献1参照)。
特開2001−245186号公報
しかしながら、上述のMEMSマイクロホンは、通常、基板に実装するものであることから、振動膜電極23に対して音孔27側からしか音信号が伝播しないものであった。このため、従来のMEMSマイクロホンは、指向性を持たせることが困難であった。
本発明は、上記課題を鑑みてなされたものであり、指向性を有するMEMSマイクロホンを提供することである
本発明のカード型MEMSマイクロホンは、第1の貫通孔と第2の貫通孔とを有する基板と、振動膜電極と背気室とで形成される空間が第1の貫通孔の出口を包囲する位置に実装され、前記振動膜電極に伝播した音信号を電気信号に変換するMEMSチップと、MEMSチップが実装される側と反対側の基板面であって、第1の貫通孔を覆う位置に実装される音響抵抗材とを備え、基板は、MEMSチップが出力する電気信号を電子機器に伝達する端子を有し、前記電子機器に着脱可能なカード形状であり、第2の貫通孔は、音信号が回折して振動膜電極に伝播する通過孔である。
この構成により、MEMSチップの振動膜電極に対して、MEMSチップが実装された基板面側(表側)からだけでなく、MEMSチップが実装された基板面とは反対側(裏側)からも音信号が伝播し、両側から音信号を伝播させることができるので、指向性の設計自由度が向上する。
また、様々な指向性を有するカード型MEMSマイクロホンを準備することで、ユーザは用途・環境に応じて、カード型MEMSマイクロホンを電子機器に抜き差して変更することで、電子機器のマイク特性を簡便に変更することができる。
また、本発明のカード型MEMSマイクロホンは、第2の貫通孔は、MEMSチップを略中心とする円弧形状である。
また、本発明のカード型MEMSマイクロホンは、音源がMEMSチップが実装された基板面と反対側にあるとき、前記音源から音響抵抗材および第1の貫通孔を通過して振動膜電極に裏側から伝播する音信号と、前記音源から第2の貫通孔を通過して前記振動膜電極に表側から伝播する音信号とが略同時に前記振動膜電極に到達するものである。
この構成により、音源がMEMSチップが実装された基板面と反対側にあるとき、振動膜電極には表側からと裏側から同時に音信号が到達するので、振動膜電極の表と裏で同時に生じた同量のエネルギーとして相殺され、電気出力にならない。
一方、音源がMEMSチップが実装された基板面側にあるとき、振動膜電極に表側から到達する音信号と裏側から到達する音信号とでは、時間差を有するので、エネルギーは相殺されずに電気出力される。よって、本発明のカード型MEMSマイクロホンは単一指向性を有するものとなる。
本発明によれば、指向性を有するMEMSマイクロホンを提供することができる。
以下、本発明に係る実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
(実施の形態1)
図1は、本実施の形態1のカード型MEMSマイクロホンの外観斜視図である。図2は、本実施の形態のカード型MEMSマイクロホンの平面図である。図3は、本実施の形態のカード型MEMSマイクロホンの底面図である。図4は、本実施の形態のカード型MEMSマイクロホンの右側側面図である。図5は、本実施の形態のカード型MEMSマイクロホンの正面図である。
図1、図2に示すように、本実施のカード型MEMSマイクロホン1は、四隅が斜めに切断された矩形状のカード型基板34と、カード型基板34の略中央部に実装されたMEMSチップを覆うシールドケース30と、カード型基板34の一辺に設けられた端子部32と、を有している。なお、以降の説明では、シールドケースが実装された側を基板34の表側とし、その反対側を基板34の裏側として説明する。
カード型基板34は、シールドケース30内部のMEMSチップを略中心として、連続して連なる円弧状の貫通孔(スリット)31A、31B、31C、31Dが形成されている。
シールドケース30は、内部に実装されたMEMSチップを外部ノイズから保護するものであり、音孔30Aを有するものである。
MEMSチップは、振動膜電極が捉えた音信号を電気信号に変換するものであり、端子部32は、その電気信号をカード型MEMSマイクロホン1が接続される電子機器に伝達する接続部の役割を果たすものである。
カード型MEMSマイクロホン1の裏側には、図3に示すように、内部に音響抵抗材を有するケース33が実装されている。ケース33は、中心から対象の位置にそれぞれ音孔33A、33Bを有している。音響抵抗材は、音信号の時間遅れ(位相)を調整する要素である。
図4は、図1中のY方向から本実施の形態1のカード型マイクロホン1を見たときの側面図である。図5は、図1中のX方向から本実施の形態1のカード型マイクロホンを見たときの正面図である。
図6は、図1中のA−A断面の要部拡大図である。図6に示すように、基板34は貫通孔35を有し、その貫通孔35の表側の出口を覆う位置にMEMSチップ40が実装されている。また、MEMSチップ40の電気信号を増幅する増幅回路48が、ワイヤ49により電気的に接続されている。MEMSチップ40と増幅回路48とはシールドケース30により覆われている。
具体的には、MEMSチップ40は、シリコン基板41上に、第1の絶縁層42を介して、振動膜電極43とエレクトレット膜44とを有しており、また、その上に、第2の絶縁層45を介して、音孔47が形成された固定電極46を有している。また、振動膜電極43の背面には、シリコン基板41をエッチングして、背気室55が形成されており、基板34の貫通孔35の出口は、その背気室55に包囲されている。
振動膜電極43は、導電性のポリシリコンで形成され、エレクトレット膜44は、窒化シリコン膜やシリコン酸化膜で形成され、また、固定電極46は、導電性のポリシリコンとシリコン酸化膜やシリコン窒化膜とを積層して形成されている。
シールドケース30の音孔30Aを音信号が通過して、MEMSチップ40で振動膜電極43が音圧によって振動すると、振動膜電極43と固定電極46とで構成される平板コンデンサの静電容量が変化し、電圧変化として取り出される。その電気信号は、増幅回路48で増幅された後、基板34上の端子32に伝達する。
一方、基盤34の裏側では、基板34の貫通孔35の裏側を覆うようにケース33が実装されており、内部に音響抵抗材50が備えられている。ケース33は、音孔33Aと33Bを有し、音信号の一部は、その音孔33A、33Bから進入してケース33の内部の音響抵抗材50を通過し、基板34の貫通孔35に到達して、さらにMEMSチップ40の振動膜電極43に対して裏側から伝播するものである。
以上で説明した、貫通孔31A−Dの寸法・位置、音響抵抗材50の特性については、カード型MEMSマイクロホンの指向性を考慮して決定すれば良い。本実施の形態1のカード型MEMSマイクロホン1では、単一指向性を持たせるべく、基板34の裏側に音源があるときに、音信号が振動膜電極43に表側と裏側から同時に到達するように、貫通孔31A、31B、31C、31Dの形状およびMEMSチップ40からの距離、音響抵抗材の特性を決定している。
具体的には、例えば、カードの寸法を、縦(x方向)15[mm]×横(y方向)13[mm]×厚さ(z方向)3[mm]程度とし、円弧状の貫通孔の直径を10[mm]、スリット幅を1[mm]のように設計し、適切な音響抵抗材を備えると単一指向性が得られる。
次に、以上のように構成されたカード型MEMSマイクロホン1の動作について説明する。図7Aは、図1中のA−A断面図である。図7Bは、本実施の形態1のカード型マイクロホンの裏側に音源があるときの音信号の伝播の様子を説明する図である。図7Cは、本実施の形態1のカード型マイクロホンの表側に音源があるときの音信号の伝播の様子を説明する図である。なお、図7B、図7Cも図7Aと同位置についての断面図であるが、符号を省略して音信号の伝播の様子を図示している。
図7Bに示すように、音源51がカード型MEMSマイクロホン1の裏側遠方に位置しているとき、音源51で鳴った音信号は、まず、ケース33の音孔33A、33Bから入って音響抵抗材50を通過して、さらに基板34の貫通孔15を通過して振動膜電極43の裏側に届く。ここで、振動膜電極43に対して裏側から伝播する音信号を間接音とする。
一方、同じ音は、基板34の貫通孔31A、31C等の円弧状の貫通孔を通過して基板34の表側に回り込み、さらにシールドケース30の音孔30Aを通過して、MEMSチップ40の振動膜電極43の表側に届く。ここで、振動膜電極43に対して表側から伝播する音信号を直接音とする。
このとき、基板34の裏側から振動膜電極43に届く音信号(間接音)は、音響抵抗材50(障害物)を通過するとき時間遅れ(位相変化)が生じており、直接音と同時に到達する。よって、この音は振動膜電極43の表と裏で同時に生じた同量のエネルギーとして相殺され、電気出力にならない。
次に、音源52がカード型MEMSマイクロホン1の表側遠方に位置するときについて説明する。図7Cに示すように、音源51がカード型MEMSマイクロホン1の表側遠方に位置しているとき、音源52で発生した音信号は、まず先に振動膜電極43の表側に伝わる。
また、同じ音信号は、基板34の貫通孔31A、31C等の円弧状の貫通孔を通過して基板34の裏側に回り込み、ケース33の音孔33A、33Bから入って音響抵抗材50を通過して、さらに基板34の貫通孔15を通過して振動膜電極43の裏側に届く。裏側に回り込んだ音信号は移動距離が長い他に、音響抵抗材50によって時間遅れが発生するため、振動膜電極43への到達が表側から振動膜電極に到達した音信号に比べて、振動膜電極への到達が遅くなる。よって、この時間差によってエネルギーは相殺されずに電気出力される。
以上より、本実施の形態1のカード型MEMSマイクロホン1は表側への単一な指向性を有することになる。このように、本実施の形態1のカード型MEMSマイクロホン1は、MEMSチップが実装されるカード型の基板上に、MEMSチップを囲う貫通孔(第2の貫通孔)と、MEMSチップの振動膜の裏側の背気室に連続している貫通孔(第1の貫通孔)とを設け、MEMSチップが実装される側と反対側に音響抵抗材を用いることで、単一指向性を持たせることができる。
(実施の形態2)
図8は、本実施の形態2のカード型MEMSマイクロホンの外観斜視図である。図9は、本実施の形態のカード型MEMSマイクロホンの平面図である。図10は、本実施の形態のカード型MEMSマイクロホンの底面図である。なお、以下の説明では、上述した構成要素と同一の構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。
本実施の形態2のカード型MEMSマイクロホン60が実施の形態1と異なる点は、図8に示すように、カード型基板61が、シールドケース30内部のMEMSチップを略中心として、各辺を囲う位置に長方形状の貫通孔62A、62B、62C、62Dが形成されている点にある。
貫通孔62A−Dの寸法・位置、音響抵抗材50の特性については、カード型MEMSマイクロホンの指向性を考慮して決定すれば良い。本実施の形態2のカード型MEMSマイクロホン60では、単一指向性を持たせるべく、基板61の裏側に音源があるときに、音信号が振動膜電極43に表側と裏側から同時に到達するように、貫通孔62A、62B、62C、362Dの形状およびMEMSチップ40からの距離、音響抵抗材の特性を決定している。
この構成により、本実施の形態1のカード型MEMSマイクロホン60は、MEMSチップが実装されるカード型の基板上に、MEMSチップを囲う貫通孔(第2の貫通孔)と、MEMSチップの振動膜の裏側の背気室に連続している貫通孔(第1の貫通孔)とを設け、MEMSチップが実装される側と反対側に音響抵抗材を用いることで、単一指向性を有している。
(実施の形態3)
図11(a)は、カード型MEMSマイクロホンの応用例を説明する図である。図11(b)は、携帯電話の側面図である。
図11(a)、(b)に示すように携帯電話71は、カード型MEMSマイクロホン72が挿入される接続部73を有している。接続部73にカード型MEMSマイクロホン72が挿入されると、カード型MEMSマイクロホン72の端子と接続部73内の接続端子とが接触して電気的に接続し、カード型MEMSマイクロホンが携帯電話72のマイクとして機能を果たすものである。
カード型MEMSマイクロホン72は、上述の実施の形態1または2説明した単一指向性の特性を有するものや、また、カード基板に貫通孔を有さない無指向性のもの、さらに、指向性をさらに狭角にした超指向性、前後ふたつの方向の音源を強く捉える双指向性のものを準備するとよい。
この構成により、ユーザは、携帯電話の用途、周囲環境に応じてマイク性能を変更することができる。例えば、携帯電話をハンズフリーモード(机上に携帯電話を置いて通話する使用形態)で使うときは、無指向性のカード型MEMSマイクロホンを携帯電話に差込めばよく、これにより、話者の移動によっても集音性能が変化しない。また、通常モード(携帯電話を手に持って通話する使用形態)で使用するときは、単一指向性のカード型MEMSマイクロホンを差し込めば良い。これにより、話者の口元に指向性が集中させることができ、周辺の騒音の影響を低減させることができる。
このように、カード型MEMSマイクロホンによれば、携帯電話等の電子機器のマイク特性を簡便に変更することができる。
なお、本実施の形態では、電子機器の一例として携帯電話を挙げたが、これに限られるものではなく、例えばICレコーダ、PHS等にも適用することできる。
また、カード型MEMSマイクロホンは、電子機器に外部機器とて接続するだけでなく、電子機器内のメイン基板に実装して用いてもよい。この場合、メイン基板は実装後もカード型MEMSマイクロホンの貫通孔を防がないように、実装予定位置に空洞部等を設けて置くことで、カード型MEMSマイクホンの特性を損なうことなくメイン基板に実装することができる。
本発明は、MEMSマイクロホンに指向性を持たせることができ、また、カード型とすることで様々な機器のマイクの指向性を簡便に変更することができ有用である。
本実施の形態1のカード型MEMSマイクロホンの外観斜視図 本実施の形態1のカード型MEMSマイクロホンの平面図 本実施の形態1のカード型MEMSマイクロホンの底面図 本実施の形態1のカード型MEMSイクロホンの右側側面図 本実施の形態1のカード型MEMSマイクロホンの正面図 図1中のA−A断面の要部断面図 図1中のA−A断面図 本実施の形態1のカード型マイクロホンの裏側に音源があるときの音信号の伝播の様子を説明する説明図 本実施の形態1のカード型マイクロホンの裏側に音源があるときの音信号の伝播の様子を説明する説明図 本実施の形態2のカード型MEMSマイクロホンの外観斜視図 本実施の形態2のカード型MEMSマイクロホンの平面図 実施の形態2のカード型MEMSマイクロホンの底面図 (a)カード型MEMSマイクロホンの応用例を説明する図(b)携帯電話の側面図 (a)従来の単一指向性のECMの断面構造図(b)従来のMEMSマイクロホンの断面構造図
符号の説明
1 カード型MEMSマイクロホン
30 シールドケース
31A、31B、31C、31D 貫通孔(第2の貫通孔)
32 端子
33 ケース
34 基板
35 貫通孔(第1の貫通孔)
40 MEMSチップ
50 音響抵抗材

Claims (3)

  1. 第1の貫通孔と第2の貫通孔とを有する基板と、
    振動膜電極と背気室とで形成される空間が第1の貫通孔の出口を包囲する位置に実装され、前記振動膜電極に伝播した音信号を電気信号に変換するMEMSチップと、
    MEMSチップが実装される側と反対側の基板面であって、第1の貫通孔を覆う位置に実装される音響抵抗材と、を備え
    基板は、MEMSチップが出力する電気信号を電子機器に伝達する端子を有し、前記電子機器に着脱可能なカード形状であり、
    第2の貫通孔は、音信号が回折して振動膜電極に伝播する通過孔であるカード型MEMSマイクロホン。
  2. 第2の貫通孔は、MEMSチップを略中心とする円弧形状である請求項1に記載のカード型MEMSマイクロホン。
  3. 音源がMEMSチップの実装された基板面と反対側にあるとき、前記音源から音響抵抗材および第1の貫通孔を通過して振動膜電極に裏側から伝播する音信号と、前記音源から第2の貫通孔を通過して前記振動膜電極に表側から伝播する音信号とが略同時に前記振動膜電極に到達する請求項1又は2に記載のカード型MEMSマイクロホン。
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