JP4656668B2 - 受光ユニットおよび光通信装置 - Google Patents

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本発明は、発光側からの情報信号光と同期をとることができる受光ユニット、および該受光ユニットを用いた光通信装置に関するものである。
従来、発光ユニットと受光ユニットとの間で光通信を行なう装置として、下記の特許文献1に記載されたものが知られている。この光通信装置の発光ユニットは、8進数データに対応する情報信号光を受光ユニットに発するLED群と、LED群の発光制御および同期制御を行なう発光制御CPUと、受光ユニットから発せられた同期開始信号光を受光する同期開始信号受光用CCDを備えている。また、受光ユニットは、発光ユニットからの情報信号光を受光する情報信号受光用CCDと、発光ユニットに同期開始信号光を発光する同期開始信号光発光部を備えている。受光ユニットにおいて情報信号光を撮像するための撮像フレーム期間は常に一定にされている。
この光通信装置において、発光ユニットと受光ユニットとの間で信号同期をとるにあたっては、受光ユニットが同期開始信号光を発し、これを受光した発光ユニットが発側VD(同期信号)をリセット変更したうえで、情報信号光を受光ユニットに発するようになっている。
特開2007−19935号公報(明細書の段落[0098]〜[0106]、図11〜図13)
ところが、上記従来の光通信装置では、発光ユニットに向けて同期開始信号光を発する同期開始信号光発光部を受光ユニットに設けるとともに、同期開始信号光を受光する同期開始信号光受光用素子、および該信号を取り込むための回路などを発光ユニットに設けている。この場合、1撮像フレームで1回分の情報信号を取り込めるので、応答速度は遅くならない。しかしながら、構成が複雑になって製造コストが高くなるという問題がある。一方で、従来装置において上記の同期開始信号光受光用素子および信号取込み用回路を設けない場合は、複数の撮像フレームで1回分の情報信号を取り込まざるを得ないために応答速度が遅くなるという問題が生じる。
本発明は、上記した従来の問題点に鑑みてなされたものであって、簡素で安価な構成でありながら、光無線通信の応答性のよい受光ユニットおよび光通信装置の提供を目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る受光ユニットは、情報信号光の所定のデータ搬送周期に対応した撮像期間毎に、情報信号光とは異なる波長を有するとともに前記データ搬送周期の整数倍長の同期用周期内で高光量と低光量に切り替えられる同期信号光の光量を検出する2次元撮像手段と、一連の少なくとも3回の撮像期間中に2次元撮像手段によりそれぞれ検出された同期信号光の光量積分値に基づいて、前記少なくとも3回の撮像期間を、同期信号光の光量が低い低光量期間に撮像をする低光量撮像期間、同期信号光の光量が高い高光量期間に撮像をする高光量撮像期間、もしくは、高光量期間から低光量期間へまたは低光量期間から高光量期間への移行中に撮像をする移行期撮像期間として識別する信号期間識別手段と、信号期間識別手段により識別された移行期撮像期間中に検出された同期信号光の光量積分値を、同期信号光の光量積分値に関して設定された同期目標値に近づけるように、前記撮像期間を含んで成る撮像フレーム周期の長さを調整するフレーム周期調整手段と、を具備してなるものである。
また、前記構成において、識別された低光量撮像期間中の同期信号光の光量積分値および識別された高光量撮像期間中の同期信号光の光量積分値に基づいて同期信号光の同期目標値を算出する同期目標値算出手段を備えているものである。
そして、本発明に係る光通信装置は、上記した各構成の受光ユニット、および、情報信号光を所定のデータ搬送周期で受光ユニットに発する情報信号光源と、情報信号光とは異なる波長を有するとともに前記データ搬送周期の整数倍長の同期用周期内で高光量と低光量に切り替えられる同期信号光を受光ユニットに発する同期信号光源とを有する発光ユニット、を具備して成るものである。
更に、前記構成の光通信装置において、発光ユニットが、当該発光ユニットの位置を示すための、情報信号光および同期信号光とは異なる波長の位置信号光を受光ユニットに発する位置信号光源を有しており、受光ユニットの2次元撮像手段が位置信号光源からの位置信号光を受光するものである。
本発明に係る受光ユニットによれば、受光した情報信号光の所定のデータ搬送周期に対応する撮像期間のうち、受光した同期信号光における高光量期間と低光量期間の間の移行期撮像期間を識別し、その移行期撮像期間中に検出した同期信号光の光量積分値を同期目標値に近づけるように、撮像フレーム周期の長さを調整するので、発光側からの同期信号に対して同期をとることができる。これにより、従来技術のように発光ユニットに向けて同期用信号を送信する通信手段を設けたり、あるいは発光ユニット側の同期信号を調整する制御を実行したりする必要がなく、受光ユニット側だけで容易かつ正確に同期をとることが可能となる。加えて、撮像フレーム周期調整用のソフトウェアを用いて実現できるので、構成が簡素で済み安価に提供される。
また、低光量撮像期間中および高光量撮像期間中の同期信号光の光量積分値に基づいて、同期信号光の同期目標値を算出するようにしたものでは、同期信号光の高光量期間における光量や低光量期間における光量が変化する場合でも、その光量変化に応じた適切な同期目標値に設定し直すので、同期精度を一定以上に保つことができる。
そして、本発明に係る光通信装置は、上記構成の受光ユニット、および、受光ユニットに向けて信号光を発する発光ユニットを備えているので、同期に関する応答性が早くなり、高速の光無線通信を実現できる。
更に、発光ユニットに設けた位置信号光源からの位置信号光を、受光ユニットの2次元撮像手段が受光するようにした光通信装置では、発光ユニットの存在する方位を受光ユニットが検知することができる。これにより、方位検知した発光ユニットからの同期信号光および情報信号光のそれぞれの光量を正確に測定できる。従って、同期および情報通信に関する制御精度を高めることができる。
本発明の最良の実施形態を図面に基づいて説明する。尚、以下に述べる実施形態は本発明を具体化した一例に過ぎず、本発明の技術的範囲を限定するものでない。図1は本発明の一実施形態に係る光通信装置のブロック構成図、図2は前記光通信装置の受光ユニットのブロック構成図、図3は前記光通信装置における信号光と撮像フレーム周期との関係を示すタイムチャートである。
各図において、この実施形態に係る光通信装置1は、受光ユニット3に向けて種々の信号光C1,C2,C3を発する発光ユニット2と、発光ユニット2からの信号光C1,C2,C3を受光する受光ユニット3とから主に構成される。
前記の発光ユニット2は、情報信号光C2を一定のデータ搬送周期T2で受光ユニット2に発するLED(情報信号光源の例)4Bと、情報信号光C2とは異なる波長を有しデータ搬送周期T2の3倍長の周期で点滅する同期信号光C1を受光ユニット3に発するLED(同期信号光源の例)4Aと、発光ユニット2の位置を示すための、情報信号光C2および同期信号光C1とは異なる波長で連続光の位置信号光C3を受光ユニット3に発するLED(位置信号光源の例)4Cと、これらのLED4A,4B,4Cの点灯・消灯動作を作動制御するLEDドライブCPU5とから主に構成されている。この場合、LEDドライブCPU5の動作により、位置信号光C3は例えば連続光とされ、情報信号光C2はデータ搬送周期T2(例えば3msec)毎に消灯または点灯を行なうことにより0または1のデジタル情報信号とされ、同期信号光C1はデータ搬送周期T2を3倍した同期用周期T1内で点灯と消灯を行なう同期信号とされる。具体的に、LED4Aが発する光は例えば波長655nmの赤色光(R)であり、LED4Bが発する光は例えば波長505nmの緑色光(G)であり、LED4Cが発する光は例えば波長465nmの青色光(B)であってそれぞれ異なっている。但し、各信号光C1,C2,C3の波長は前記の例に限るものでなく、適宜選定可能である。
前記の受光ユニット3は、汎用の回路基板9、および回路基板9上に実装されたDSP基板10から成るCMOS処理部8と、DSP基板10上に実装されたCMOS搭載基板7と、同期信号光C1、情報信号光C2、および位置信号光C3のそれぞれの光量を検出するためにCMOS搭載基板7に配備されたCMOS撮像素子(2次元撮像手段の例)11と、CMOS撮像素子11の入光側に配備されたレンズ6とを備えている。
DSP基板10には、受光ユニット3の個々の制御演算を行なう中央演算処理ユニットCPUと、中央演算ユニットCPUとCMOS撮像素子11の間に介設された高速通信用のI2Cポート14と、CMOS撮像素子11の撮像データ出力側と信号接続されるメモリインタフェース12と、CMOS撮像素子11からの2次元の撮像データやCPU実行プログラムデータその他のデータを格納するメモリMと、CMOS撮像素子11からの撮像データを直接メモリMに格納するためにメモリインタフェース12とメモリMの間に介設されたDMA13とが配備されている。前記のメモリMは、後で詳述するように中央演算ユニットCPUにより実行される、信号期間識別手段20、同期目標値算出手段21、移行期間光量比較手段22、および撮像フレーム周期設定手段23の機能を実行するプログラムデータも読出し可能に格納している。
更に、DSP基板10には、2つの分周器16,17を備えるプログラマブルタイマ15と、回路基板9に配備された発振器19からのクロック信号よりピクセルクロックデータを生成し当該ピクセルクロックデータ(40nsec)をプログラマブルタイマ15の分周器16に出力するPLL18とが配備されている。前記の分周器16は、PLL18からのピクセルクロックデータ(40nsec)を分周処理し水平の同期信号H−sync(10μsec)を生成してCMOS撮像素子11に出力するようになっている。また、分周器17は、分周器16からの同期信号を分周処理し垂直の同期信号V−sync(0.9〜1.0msec内で可変)を生成してCMOS撮像素子11に出力するようになっている。
そして、中央演算ユニットCPUおよびI2Cポート14により制御されるCMOS撮像素子11の撮像フレーム周期T3は、電子シャッター(図示省略)が開いて撮像可能な撮像期間T31と、撮像しないシャッター閉期間T32とから成っている。この場合、撮像フレーム周期T3は例えば3msecに、撮像期間T31は例えば1msecに、シャッター閉期間T32は例えば2msecに設定してある。但し、撮像期間T31およびシャッター閉期間T32は前記の例に限るものでなく、適宜選定自由である。例えば、撮像期間T31とシャッター閉期間T32を同じ長さにしてもよいし、撮像期間T31をシャッター閉期間T32よりも長くしても構わない。
上記のように構成された光通信装置1の作用を、図1〜図3に加え、図4のフローチャートも用いて説明する。図4のフローチャートの処理内容は、予めメモリMに格納されているプログラムデータに沿って中央演算ユニットCPUにより実行される。
まず、発光ユニット2では、図3に示すように、LED4Aが同期用周期T1で同期信号光C1を受光ユニット3に向けて発し、LED4Bがデータ搬送周期T2で情報信号光C2を受光ユニット3に向けて発し、LED4Cが連続の位置信号光C3を受光ユニット3に向けて発している。
この場合、受光ユニット3において、撮像フレーム信号の撮像期間T31が図3中の例えばt1の位置であるとすると、撮像期間T31(t1)中において、受光ユニット3のCMOS撮像素子11は、信号光C1,C2,C3を含む画像を撮像し(フローチャートのステップS1)、2次元の撮像データ(n×mビット)としてメモリMに格納する。次に、中央演算ユニットCPUは、メモリMを検索して2次元撮像データ中における波長465nmの位置信号光C3の位置を求め、その位置と所定の位置関係(例えば、隣の格納位置など)にある、波長655nmの同期信号光C1の光量V11および波長505nmの情報信号光C2の光量V21(0または1を表す信号のいずれかに対応する光量である。以下同じ)をそれぞれ検出する(ステップS2)。この場合、同期信号光C1の光量V11は撮像期間T31(t1)中の積分値であるが、LED4Aは消灯中であるために最低量(=0:低光量)である。
次の撮像期間T31(図3中のt2)中においても、CMOS撮像素子11は、信号光C1,C2,C3を含む画像を撮像し(ステップS3)、2次元の撮像データとしてメモリMに格納する。中央演算ユニットCPUは、メモリM中の位置信号光C3の位置を求め、位置信号光C3と前記所定位置関係にある、同期信号光C1の光量V12および情報信号光C2の光量V22をそれぞれ検出する(ステップS4)。この場合、LED4Aは点灯中であり、同期信号光C1の光量V12(図3中の破線のハッチングの面積で示す)は撮像期間T31(t2)中の積分値であって最高量(=1:高光量)である。
続いて、中央演算ユニットCPUは、同期信号光C1における撮像期間T31(t1)中の光量V11と撮像期間T31(t2)中の光量V12とを比較し(ステップS5)、光量V11が光量V12よりも大きければ(ステップS5のN)、メモリM中の光量V11を光量V12で置き換えて光量V11の代わりにするとともに、メモリM中の光量V21を光量V22で置き換えて光量V21の代わりとしてステップS3に戻る(ステップS6)。このようにして、前回の光量V11よりも今回の光量V12のほうが高くなるまで、すなわち低光量期間と、この低光量期間に続く高光量期間とが存在する状態を探し続ける。一方、ステップS5において、前回の光量V11よりも今回の光量V12が大きければ(Y)、ステップS7に進んで、撮像期間T31(t1)を低光量撮像期間TLとみなし、撮像期間T31(t2)を高光量撮像期間THとみなす。
同様に、その次の撮像期間T31(図3中のt3)中においても、CMOS撮像素子11は、信号光C1,C2,C3を含む画像を撮像し(ステップS8)、2次元の撮像データとしてメモリMに格納する。中央演算ユニットCPUは、メモリM中の位置信号光C3の位置を求め、位置信号光C3の位置と前記所定位置関係にある、同期信号光C1の光量V13および情報信号光C2の光量V23をそれぞれ検出する(ステップS9)。この撮像期間T31(t3)中に、LED4Aは点灯から消灯に切り替わっているので、同期信号光C1の光量V13(図3中の破線のハッチングで示す)は立下り線Qまでの積分値となる。
続いて、中央演算ユニットCPUは、同期信号光C1における撮像期間T31(t3)中の光量V13と撮像期間T31(t2)中の光量V12とを比較し(ステップS10)、光量V12が光量V13よりも小さければ(ステップS10のN)、メモリM中の光量V11を光量V12で置き換えて光量V11の代わりとし、メモリM中の光量V12を光量V13で置き換えて光量V12の代わりとし、メモリM中の光量V21を光量V22で置き換えて光量V21の代わりとし、メモリM中の光量V22を光量V23で置き換えて光量V22の代わりにしてステップS8に戻る(ステップS11)。このようにして、前回の光量V12よりも今回の光量V13のほうが低くなるまで、すなわち同期信号光C1が高光量期間から低光量期間へ移行中である状態を探し続ける。一方、ステップS10において、光量V12が光量V13よりも大きければ(ステップS10のY)、撮像期間T31(t2)を高光量撮像期間THとみなし、撮像期間T31(t3)を点灯期間(高光量期間)T11から消灯期間(低光量期間)T12への移行中に撮像を行なう移行期撮像間TMとみなす(ステップS12)。
すなわち、中央演算ユニットCPUは、一連の3回の撮像期間t1,t2,t3中にCMOS撮像素子11によりそれぞれ検出された同期信号光C1の光量積分値に基づいて、3回の撮像期間T3,T3,T3を、同期信号光C1の消灯を表す消灯期間T12に撮像を行なう低光量撮像期間TL、同期信号光C1の点灯を表す点灯期間T11に撮像を行なう高光量撮像期間TH、もしくは、点灯期間T11から消灯期間12への移行中に撮像を行う移行期撮像期間TMとして識別する。このように、中央演算ユニットCPUによりステップS1〜S12において実行される処理が信号期間識別手段20による機能の一例である。
続いて、中央演算ユニットCPUは、ステップS12の時点における同期信号光C1の光量V11と光量V12を下記に式(1)に適用し、
V11×h+V12×(1−h)=Ref (1)
(0<h<1)
光量V11に定数h(この例の場合、h=0.5(0.5は例えば標準値である。))を乗じた値と、光量V12に(1−h)を乗じた値とを合計して、同期目標値Refを得る。この同期目標値Refは光量V11と光量V12の間の値をとる。
すなわち、中央演算ユニットCPUは、識別された低光量撮像期間TL中の同期信号光C1の光量積分値および識別された高光量撮像期間TH中の同期信号光C1の光量積分値に基づいて、同期信号光C1の光量積分値に関する同期目標値Refを算出して設定する。このように、中央演算ユニットCPUによりステップS13において実行される処理が同期目標値算出手段21による機能の一例である。
前記のように、低光量撮像期間TL中および高光量撮像期間TH中の同期信号光C1の光量積分値に基づいて同期目標値Refを算出するようにすると、同期信号光C1の高光量期間T11における光量や低光量期間T12における光量が変化する場合でも、その変化に応じた適切な同期目標値Refに設定し直して同期精度を一定以上に保つことができる。尚、定数hは0.5としたが、高光量期間T11における光量および低光量期間T12における光量に対応させて、定数hを0.5以外の値に設定してもよい。
続いて、中央演算ユニットCPUは、ステップS13で求めた同期目標値Refと、移行期撮像期間TMにおける同期信号光C1の光量V13とを比較する(ステップS14)。すなわち、中央演算ユニットCPUは、信号期間識別手段20により識別された移行期撮像期間TM中に検出された同期信号光C1の光量積分値と、設定された同期信号光C1の同期目標値Refとを比較する。このように、中央演算ユニットCPUによりステップS14において実行される処理が移行期間光量比較手段22による機能の例である。
そして、中央演算ユニットCPUは、ステップS14において同期目標値Refと光量V13が等しい場合は、情報信号光C2の、t1における光量V21を受信データ1とし、t2における光量V22を受信データ2とし、t3における光量V23を受信データ3としてそれぞれ設定する(S17)。
一方で、ステップS14において光量V13が同期目標値Refよりも大きい場合は、同期信号光C1の同期用周期T1と同期をとる上で撮像フレーム周期T3が相対的に短い場合であるので、中央演算ユニットCPUはプログラマブルタイマ15の分周器17を作動制御して同期信号H−syncから同期信号V−syncを生成する分周倍率(90〜100倍の範囲内で可変)を撮像フレーム周期T3の設定値を1単位分(=同期信号V−syncの0.01msec分)増加させる(ステップS15)。これにより、撮像フレーム周期T3が長くなり、移行期撮像期間TM(t3)における時間軸上の中間位置(図3に示した撮像フレーム信号のRefで示す位置)が移動(矢印P方向)して同期信号光C1における立下り線Qと同じ時点に近づくのである。その後、前述したステップS17の処理を行なう。
他方、ステップS14において光量V13が同期目標値Refよりも小さい場合は、撮像フレーム周期T3の設定値を1単位(垂直同期信号V−syncの0.01msec分)減少させる(ステップS16)。これにより、移行期撮像期間TM(t3)における時間軸上の中間位置が矢印−P方向に移動して同期信号光C1における立下り線Qと同じ時点に近づくのである。その後、前述したステップS17の処理を行なう。以上のようにして、次回に検出される同期信号光C1の光量V13が同期目標値Refに近づけられる。
すなわち、中央演算ユニットCPUは、移行期間光量比較手段22により移行期撮像期間TM中の同期信号光C1の光量積分値V13が同期目標値Refよりも大きいと判定した場合は撮像期間T31を含む撮像フレーム周期T3の長さを長くして設定し、移行期間光量比較手段22により移行期撮像期間TM中の同期信号光C1の光量積分値V13が同期目標値Refよりも小さいと判定した場合は撮像フレーム周期T3の長さを短くして設定する。このように、中央演算ユニットCPUによりステップS15,S16において実行される処理が撮像フレーム周期設定手段23による機能の例である。また、中央演算ユニットCPUによりステップS15,S16において実行される処理がフレーム周期調整手段24による機能の例である。
尚、上記の例では撮像フレーム周期T3(基準値=3msec)のうち、撮像期間T31を1msecに固定し、シャッター閉期間T32(基準値=2msec)を増減させるようにしている。このように、シャッター閉期間T32を増減させるようにすると、撮像期間T31は一定であるので、検出される光量V12(光量V11が0以外の場合は光量V11も含む)が一定となり制御が容易になる。但し、シャッター閉期間T32を固定し撮像期間T31を増減させるようにしてよいし、撮像期間T31およびシャッター閉期間T32の双方を増減させるようにしても構わない。
上記したように、この受光ユニット3によれば、次回に検出される光量V13を同期目標値Refに近づけて発光ユニット2からの信号と同期をとることができる。これにより、発光ユニット2に向けて同期用信号を送信する通信手段を設ける必要がなく、受光ユニット3側だけで容易かつ正確に同期をとることが可能となる。加えて、撮像フレーム周期調整用のソフトウェアを用い、且つ、汎用イメージセンサ用の構成に分周器17付きのプログラマブルタイマ15を付加するだけで実現されるので、構成が簡素で済み安価に提供される。
また、光通信装置1は、上記した受光ユニット3と、受光ユニット3に向けて信号光を発する発光ユニット2とから構成されるので、従来技術と比べて、通信制御精度が変わらないにも拘わらず、同期に関する応答性は早くなり、単位時間当たりに送信できる情報データ量が多くなる。これにより、高速の光通信を実現できる。因みに、この光通信装置1の通信速度は333bit/secであり、一般汎用のデータ通信よりは多少遅いが大きな支障はなく、ビデオカメラにおけるデータ搬送速度(30bit/sec)よりは格段に早い。
そして、この光通信装置1は、位置信号光C3を発するLED4Cを発光ユニット2に配備し、LED4Cからの位置信号光C3を受光するCMOS撮像素子11を受光ユニット3に配備しているので、発光ユニット2の方位を検知することができる。これにより、検知した発光ユニット2からの同期信号光C1および情報信号光C2を検出してそれぞれの光量を正確に測定できる。従って、同期に関する制御制度を高めることができる。
また、上述したように同期信号光C1の同期用周期T1を情報信号光C2のデータ搬送周期T2の3倍長にするとともに、低光量撮像期間TL、高光量撮像期間TH、移行期撮像期間TMのそれぞれ1つずつ計3つを同期用周期T1中に備えているものが最も応答性が高い。すなわち、肝要なことは、同期をとるための移行期撮像期間TMを短い周期でとらえることである。
尚、上記の実施形態では、同期信号光C1の同期用周期T1を情報信号光C2のデータ搬送周期T2の3倍長にしたが、本発明はそれに限定されるものでなく、図5に示すように、例えば同期用周期T1をデータ搬送周期T2の4倍長にしたものについても、本発明は適用可能である。その場合、撮像フレーム信号の撮像期間T31は期間TL→TM→TH→TM→の繰り返しとなり、同期信号光C1の信号の立上がり時と立下り時に移行期撮像期間TMが存在することとなる。
あるいは、図6に示すように、例えばT1をT2の5倍長にしたものにも適用できる。その場合は、期間TL→TL→TH→TH→TM→の繰り返しとなり、同期信号光C1の信号の立下り時に移行期撮像期間TMが存在する。
一方、図7に示すように、7a上で離間配置された2つのCMOS撮像素子11L,11R(いずれも2次元撮像手段)、およびCMOS撮像素子11L,11Rに対応して配備されたレンズ6L,6Rを備える受光ユニット3aも、本発明に含まれる。CMOS搭載基板7aは上述したDSP基板10に実装されている。2つのMOS撮像素子11L,11Rは、DSP基板10のメモリインターフェース12、I2Cポート14、プログラマブルタイマ15、およびPLL18に信号通信可能に接続されている。他の構成要素は上述した受光ユニット3と同じ構成であるから、説明は省略する。
この受光ユニット3aによれば、2つのCMOS撮像素子11L,11Rにより発光ユニット2の方位および発光ユニット2までの距離を既知の測距手法により計測できるので、光無線通信のみならず距離測定も行なうことが可能となる。従って、無線操縦側に対して移動する物(例えば、ロボットや車両など)を制御する場合に好適に適用することができる。
尚、本発明に用いる2次元撮像手段としては、上記のCMOS撮像素子に替えて、CCD2次元撮像素子およびA/D変換器や、光源に対して相対移動する光ラインセンサなどを用いることも可能である。
また、上記では、同期目標値Refを変える量を一定にしたが、移行期撮像期間TMにおける光量V13と同期目標値Refとの差の絶対値に応じた量ずつ変えるようにしても構わない。あるいは、同期目標値Refは一定の固定値とし予めメモリMに格納してあるものでよい。このような固定値の同期目標値Refを用いると、応答速度がより速くなる。
また、上記では、同期信号H−syncの周期を固定し同期信号V−syncの周期を変化させるようにしたが、同期信号H−syncと同期信号V−syncとの周期の比を固定して同期信号H−syncの周期を変化させる結果、同期信号V−syncを変化させるようにしても構わない。あるいは同期信号H−syncおよび同期信号V−syncの双方の周期を変化させるようにしてもよい。
そして、上記では、可視光の信号光C1,C2,C3を用いたが、使用する光の種類としては、2次元撮像手段が受光できて、互いに異なる波長の可視光、あるいは赤外光、紫外光を用いることができる。前記のような光を発する光源としては、上記のLED以外に、CRT、バックライト透過型液晶ディスプレイ、白熱灯、紫外線ランプなどを用いることも可能である。
また、上記では、同期信号光C1の高光量期間をLED4Aの点灯で表し、低光量期間をLED4Aの消灯で表したが、光量を可変にできる光源(例えば、白熱灯)を用いることにより、低光量期間は消灯でなく高光量期間の光量よりも低い光量の点灯によって表すこともできる。
本発明の一実施形態に係る光通信装置のブロック構成図である。 前記光通信装置の受光ユニットのブロック構成図である。 前記光通信装置における信号光と撮像フレーム周期との関係を示すタイムチャートである。 前記受光ユニットの処理手順を示すフローチャートである。 前記信号光と撮像フレーム周期との別の関係を示すタイムチャートである。 前記信号光と撮像フレーム周期との更に別の関係を示すタイムチャートである。 本発明の別の実施形態に係る光通信装置の受光ユニットを示すブロック構成図である。
符号の説明
1 光通信装置
2 発光ユニット
3,3a 受光ユニット
4A LED(同期信号光源)
4B LED(情報信号光源)
4C LED(位置信号光源)
11,11L,11R CMOS撮像素子(2次元撮像手段)
15 プログラマブルタイマ
16 分周器
17 分周器
20 信号期間識別手段
21 同期目標値算出手段
24 フレーム周期調整手段
C1 同期信号光
C2 情報信号光
C3 位置信号光
CPU 中央演算ユニット
M メモリ
Ref 同期目標値
T1 同期用周期
T2 データ搬送周期
T3 撮像フレーム周期
T11 点灯期間(高光量期間)
T12 消灯期間(低光量期間)
T31 撮像期間
TL 低光量撮像期間
TH 高光量撮像期間
TM 移行期撮像期間
V11,V12,V13 光量積分値
S1〜S17 ステップ

Claims (4)

  1. 情報信号光の所定のデータ搬送周期に対応した撮像期間毎に、情報信号光とは異なる波長を有するとともに前記データ搬送周期の整数倍長の同期用周期内で高光量と低光量に切り替えられる同期信号光の光量を検出する2次元撮像手段と、
    一連の少なくとも3回の撮像期間中に2次元撮像手段によりそれぞれ検出された同期信号光の光量積分値に基づいて、前記少なくとも3回の撮像期間を、同期信号光の光量が低い低光量期間に撮像をする低光量撮像期間、同期信号光の光量が高い高光量期間に撮像をする高光量撮像期間、もしくは、高光量期間から低光量期間へまたは低光量期間から高光量期間への移行中に撮像をする移行期撮像期間として識別する信号期間識別手段と、
    信号期間識別手段により識別された移行期撮像期間中に検出された同期信号光の光量積分値を、同期信号光の光量積分値に関して設定された同期目標値に近づけるように、前記撮像期間を含んで成る撮像フレーム周期の長さを調整するフレーム周期調整手段と、
    を具備してなることを特徴とする受光ユニット。
  2. 識別された低光量撮像期間中の同期信号光の光量積分値および識別された高光量撮像期間中の同期信号光の光量積分値に基づいて同期信号光の同期目標値を算出する同期目標値算出手段を備えている請求項1に記載の受光ユニット。
  3. 請求項1または請求項2に記載の受光ユニット、および、
    情報信号光を所定のデータ搬送周期で受光ユニットに発する情報信号光源と、情報信号光とは異なる波長を有するとともに前記データ搬送周期の整数倍長の同期用周期内で高光量と低光量に切り替えられる同期信号光を受光ユニットに発する同期信号光源とを有する発光ユニット、
    を具備して成ることを特徴とする光通信装置。
  4. 発光ユニットが、当該発光ユニットの位置を示すための、情報信号光および同期信号光とは異なる波長の位置信号光を受光ユニットに発する位置信号光源を有しており、受光ユニットの2次元撮像手段が位置信号光源からの位置信号光を受光する請求項3に記載の光通信装置。
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