JP4655836B2 - 鉄道線路に基地局を最適配置するためのセル設計プログラム及び装置 - Google Patents

鉄道線路に基地局を最適配置するためのセル設計プログラム及び装置 Download PDF

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Description

本発明は、鉄道線路に基地局を最適配置するためのセル設計プログラム及び装置に関する。
近年、電車内の多くの乗客が、無線通信機能を有する端末(又は携帯電話機)を用いて、メール又はコンテンツの送受信をするようになってきている。これら端末は、鉄道線路上(又は少し離れて)に配置された無線基地局と通信する。一般に、電車内から接続できる基地局は、鉄道線路を走行する電車内の端末に専用に設置されたものではない。即ち、基地局は、その基地局がカバーするエリア内に存在する全ての端末との間で通信を実現する。
一方で、今後、コンテンツの多様化又は通信料の低廉化によって、無線通信機能を有する端末を用いて送受信される通信トラヒックは、爆発的に増加する可能性がある。これは、電車内の乗客が操作する端末においても同様である。
特開2004−241799号公報
電車外に存在する基地局において、電車内の端末との通信は、通信トラヒック源が集団で移動するために、トラヒックの集団移動モデルとして、一般の端末とは別に考える必要がある。電車内の端末の回線品質は、電車の移動速度だけでなく、接続可能な基地局の変化により電車内の端末の回線品質は、時間とともに大きく変動する。特に、CDMA(Code Division Multiple Access)系のシステムでは、端末数の増減も干渉量に大きく影響を与える。
例えば、駅周辺の基地局では、通勤時などの利用者が多い時間帯では、当該基地局に対する同時接続端末数が増えるため、干渉量が大きくなる。また、電車の発着に応じても、同時接続端末数の急激な変動が生じる。一方、駅から離れた場所に設置された基地局においては、電車の往来により、同時接続端末数の変動が生じ、干渉量も大きく変動する。このような状況の下、従来の基地局の配置方法では、電車内の端末が十分な回線品質を確保することが難しく、電車内の端末との通信を主とする基地局は、別途、鉄道線路上に配置する必要もある。
従って、本発明は、各基地局が収容する端末数に応じて変動する干渉量を考慮すると共に、電車内の端末に対する回線品質が所望値を満たすように、鉄道線路に基地局を最適配置するためのセル設計プログラム及び装置を提供することを目的とする。
本発明によれば、
鉄道線路における所定の始点から終点までの直線を等間隔の区間i(i=1〜I)に分割し、基地局の最適配置のために、区間jに配置された基地局が、区間iに存在する端末を収容するか否かh(i,j)(=1,0)を決定するように、コンピュータを実行させるセル設計プログラムであって、
目的関数として、基地局数Σj=1 If(j)を最小にするために、
制約条件として、区間iに存在する電車内の1端末が基地局jから受信する所望波受信電力に対して、区間iに対する全ての基地局からの干渉量と区間iに存在する電車内の他の全ての端末による干渉量との和との比が、電車内の端末が要求する最低回線品質Q以上となるように、線形計画法を用いて算出するステップを有するようにコンピュータを実行させることを特徴とする。
本発明における他の実施形態によれば、
制約条件は、
Figure 0004655836
及び
dist(i)≦|i-j+1|+α(1-f(j))、|i-j|≦α
によって算出され、
Qは、電車内の端末が要求する最低回線品質(電力対雑音密度比)であり、
g(i,j)は、区間jに配置された基地局から区間iへの伝搬損失であり、
p(j)は、区間jに配置された基地局から1端末への送信電力であり、
n(k)は、区間kにおける同時接続端末数であり、
Nは、電車内の同時接続端末数であり、
Gは、拡散利得であり、
dist(i)は、区間iに存在する電車内の端末と接続する基地局との距離であり、
αは、基地局と端末とが接続可能な最大距離であり、
分子式は、区間iに存在する電車内の1端末が、区間jに配置された基地局から受信する所望波受信電力であり、
分母左辺式は、区間iに存在する電車内の1端末が受信する、電車外のトラヒックからの干渉電力の総和であり、
分母右辺式は、区間iに存在する電車内の1端末が受信する、電車内の他の端末のトラヒックからの干渉電力の総和である
ようにコンピュータを実行させることも好ましい。
また、本発明によれば、
鉄道線路における所定の始点から終点までの直線を等間隔の区間i(i=1〜I)に分割し、電車は始点の出発時間t=0から終点の到着時間t=Tまで走行したとして、基地局の最適配置のために、区間iに基地局f(j)(=1,0)を配置するか否かを決定するように、コンピュータを実行させるセル設計プログラムであって、
目的関数として、基地局数Σ1 If(j)を最小にするために、
制約条件として、時間tについて電車内の1端末が区間iの基地局から受信した所望波受信電力r(t,i)に対する、時間tにおける区間iの基地局以外の基地局からの干渉量の比が、電車内の端末が要求する最低回線品質Q以上となるように、線形計画法を用いて算出するステップを有するようにコンピュータを実行させることを特徴とする。
本発明における他の実施形態によれば、
線形計画法を用いて算出するステップについて、時間tにおける区間iの基地局以外の基地局からの干渉量は、
Figure 0004655836
によって算出され、
Q'は、電車内の端末が要求する最低回線品質(電力対雑音密度比)であり、
n(t,i)は、時間tについて区間iの基地局との同時接続端末数であり、
m(t)は、時間tについて電車内の端末が接続する基地局が存在する区間であり、
r(t、m(t))は、時間tについて電車内の1端末が、区間m(t)に存在する基地局から受信する電力であり、
分母式は、全ての基地局からの受信電力から、当該端末の前記所望波受信電力r(t,i)を差し引いた量である
ようにコンピュータを実行させることも好ましい。
更に、本発明における他の実施形態によれば、CDMA方式に基づく基地局を配置するためのものであることも好ましい。
更に、本発明によれば、コンピュータを搭載したセル設計シミュレーション装置であって、前述したセル設計プログラムを、コンピュータによって実行させることを特徴とする。
本発明によれば、各基地局が収容する端末数に応じて変動する干渉量を考慮すると共に、電車内の端末に対する回線品質が所望値を満たすように、鉄道線路に最小数の基地局を最適配置することができる。
本発明によれば、鉄道線路における所定の始点から終点までの直線を等間隔の区間に分割し、1次元モデルとして基地局の最適配置を導出することができる。1次元モデルとして扱うことにより、複雑且つ多様な情報量を考慮することなく、線形計画法によって比較的少ない計算量で導出することができる。
以下では、図面を用いて、本発明を実施するための最良の形態について詳細に説明する。
図1は、基地局及びセルの第1の配置構成図である。
図1によれば、電車1が、鉄道線路2を走行する。鉄道線路2の周辺には、複数の基地局3が配置されており、電車内の端末がこれら基地局と通信をすることができる。鉄道線路における所定の始点から終点までの直線は、等間隔の区間i(i=1〜I)に分割される。図1によれば、I=18として18区間に分割されている。また、その鉄道線路の沿線付近には、走行する電車内の端末が無線で通信するための複数の基地局が配置されているとする。
区間jに基地局が配置されているか否かをf(j)で表す。1つの区間には、最大1つの基地局が配置されるか(f(j)=1)、又は基地局が配置されないか(f(j)=0)のいずれかである。図1によれば、区間3、区間7、区間12及び区間17に基地局が配置されており、以下のようになる。
f(3)=f(7)=f(12)=f(17)=1
f(1)=f(2)=f(4)=f(5)=f(6)=f(8)=f(9)=f(10)=f(11)=
f(13)=f(14)=f(15)=f(16)=f(18)=0
図2は、本発明における区間jに配置された基地局が収容する区間iを表す説明図である。
図2によれば、横軸が区間i=1〜I(I=18)を表し、縦軸は基地局が配置された区間j(j=3,7,12,17)を表す。区間jに配置された基地局が、区間iに存在する端末を収容するか(h(i,j)=1)、又は収容しないか(h(i,j)=0)のいずれかである。図2によれば、以下のようになる。図2の表は、線形計画法を解くための行列として表される。
区間j=3に配置された基地局が、区間i=1,2,3,4を収容するとする。
h(1,3)=h(2,3)=h(3,3)=h(4,3)=1
区間j=7に配置された基地局が、区間i=5,6,7,8,9を収容するとする。
h(5,7)=h(6,7)=h(7,7)=h(8,7)=h(9,7)=1
区間j=12に配置された基地局が、区間i=10,11,12,13,14を収容するとする。
h(10,12)=h(11,12)=h(12,12)=h(13,12)=h(14,12)=1
区間j=17に配置された基地局が、区間i=15,16,17,18を収容するとする。
h(15,17)=h(16,17)=h(17,17)=h(18,17)=1
その他のh(i,j)は、0となる。
図3は、本発明における第1のフローチャートである。
(S301)始点から終点までの直線を、等間隔の区間iに分割する。本発明は、1次元モデルについて基地局の最適配置を導出する。
(S302)全てについてf(j)=0、h(i,j)=0とする。
(S303)既存の基地局を考慮するか否かを判定する。区間jに既に配置された基地局を固定することにより、別途設置すべき基地局の配置のみを決定することができる。
(S304)既存の基地局を考慮する場合、配置された基地局の区間について、f(j)=1、h(i,j)=1とする。
(S305)線形計画法を解くためのパラメータとして、p(j)、g(i,j)、n(k)を予め決定する。
g(i,j)は、区間jに配置された基地局から区間iへの伝搬損失である。
p(j)は、区間jに配置された基地局から1端末への送信電力である。
n(k)は、区間kにおける同時接続端末数である。
基地局の設置場所が決まれば、その位置から当該区間までの伝搬損失g(i,j)は、実測又は所定計算式により導出することができる。電車内の端末が基地局から受信する受信電力は、区間jに配置された基地局の送信電力p(j)と、その基地局が配置された区間jから区間iまでの伝搬損失g(i,j)との乗算によって導出される。
更に、当該基地局が収容する区間kにおける同時接続端末数も考慮する。同時接続端末数は、干渉量に影響を与えるため、セル設計において重要なパラメータである。例えば、駅周辺の基地局では、通勤時などの利用者が多い時間帯では、当該基地局に対する同時接続端末数が増えるため、干渉量が大きくなる。また、電車の発着に応じても、同時接続端末数の急激な変動が生じる。一方、駅から離れた場所に設置された基地局においては、電車の往来により、同時接続端末数の変動が生じ、干渉量も大きく変動する。従って、区間kにおけるトラヒック量は、将来的に増加するであろう電車内の通信トラヒックを考慮して、シミュレーション的に決定することができる。
(S306)線形計画法を解いて、基地局数Σj=1 If(j)が最小となるように、基地局を配置する区間を決定する。
(S307)最終的に、鉄道線路における基地局の最適配置のためのf(j)及びh(i,j)が導出される。本発明によって導出される新たな基地局の設置場所は、将来増加する電車内の通信トラヒックを収容することを目的としているため、沿線付近を対象とする。
本発明によれば、ユーザの操作する端末が電車内にあり、電車が何れの区間に存在していても、所定以上の品質の電波を受信することができる。その上で、設置する基地局数を最小とすることを目的とする。尚、端末は、最寄りの基地局を利用することを前提とし、離れた基地局を利用することはないとする。また、1つの端末は1つの基地局とのみ通信し、複数の基地局と同時に通信をすることは考慮しない。
以下では、線形計画法について詳細に説明する。
目的関数は、以下のように決定される。
Minimize Σ1 If(j)
目的関数は、鉄道線路全域に渡って基地局数Σj=1 If(j)を最小にすることを目的とする。例えば、図1によれば、基地局数をΣ1 18f(j)=4とし、図2のように基地局が収容する区間が決定されている。
制約条件は、以下のようになる。目的関数のように最小の基地局数であって、且つ、全区間において電車内の端末の回線品質が所望値を満足するように、基地局の設置要否を判定する。
Figure 0004655836
Qは、電車内の端末が要求する最低回線品質(電力対雑音密度比)である。
Nは、電車内の同時接続端末数である。
Gは、拡散利得である。
dist(i)は、区間iに存在する電車内の端末と接続する基地局との距離である。
αは、基地局と端末とが接続可能な最大距離(区間数)である。例えばα=4とする。
Σj=1 If(j)≧1は、基地局は必ず1つ以上存在することを意味する。
Σj=i-α i+αh(i,j)=1は、1つの区間には、基地局を多くとも1つしか設置しないことを意味する。
h(i,j)≦f(j)、i-α≦j≦i+αは、1つの区間をカバーするのは1つの基地局のみであることを意味する。
以下の分子式は、区間iに存在する電車内の1端末が、区間jに配置された基地局から受信する所望波受信電力である。
Figure 0004655836
例えば、区間i=2に存在する電車内の1端末が受信する、所望基地局からの所望波受信電力を考える。α=4とすると、区間j=(2−4)〜(2+4)=1〜6に配置された基地局が対象となる。また、区間3に配置された基地局が、区間1〜4を収容するとするならば、以下のようになる。
h(2,3)=1
h(2,1)=h(2,2)=h(2,4)=h(2,5)=h(2,6)=0
そうすると、分子式は、以下のようになる。
G・{h(2,1)p(1)g(2,1)+h(2,2)p(2)g(2,2)+h(2,3)p(3)g(2,3)+
h(2,4)p(4)g(2,4)+h(2,5)p(5)g(2,5)+h(2,6)p(6)g(2,6)}
=G・{h(2,3)p(3)g(2,3)}
=G・p(3)g(2,3)
p(3)は、区間3に配置された基地局から1端末への送信電力を意味する。g(2,3)は、区間3から区間2までの間の伝搬損失を意味する。そうすると、p(3)g(2,3)は、区間2に存在する電車内の1端末が、区間3に配置された基地局から受けた所望波受信電力を意味する。
Gは、拡散利得を意味する。拡散符号化通信方式(CDMA)においては、拡散符号化により過度な干渉を受けない。従って、電車内の1端末の受信電力に、拡散利得Gを乗算することにより、分母式の干渉量に対する耐性を高めて端末の通信品質を算出することができる。
以下の分母左辺式は、区間iに存在する電車内の1端末が受信する、電車外のトラヒックからの干渉電力の総和である。
Figure 0004655836
分母左辺式におけるp(j)g(i,j)は、区間iにおける基地局jからの受信電力を表す。α=4とすると、k=(3−4)〜(3+4)=1〜7の区間が対象となる。また、区間3に配置された基地局が、区間1〜4を収容するとするならば、以下のようになる。
h(1,3)=h(2,3)=h(3,3)=h(4,3)=1
h(5,3)=h(6,3)=h(7,3)=0
そうすると、基地局への同時接続端末数は、以下のようになる。
h(1,3)n(1)+h(2,3)n(2)+h(3,3)n(3)+h(4,3)n(4)+h(5,3)n(5)+h(6,3)n(6)+h(7,3)n(3)
=h(1,3)n(1)+h(2,3)n(2)+h(3,3)n(3)+h(4,3)n(4)
区間iにおける基地局jからの受信電力に、同時接続端末数を乗算することにより、区間iに存在する電車内の端末が受ける干渉電力を表す。例えば、区間3に配置された基地局から区間2までの受信電力p(3)g(2,3)を乗算する。
p(3)g(2,3)h(1,3)n(1)+p(3)g(2,3)h(2,3)n(2)+p(3)g(2,3)h(3,3)n(3)+p(3)g(2,3)h(4,3)n(4)
分母右辺式は、区間iに存在する電車内の1端末が受信する、電車内の他の端末のトラヒックからの干渉電力の総和である。
Figure 0004655836
Nは、電車内のトラヒック量(同時接続端末数)を表す。N−1は、電車内のトラヒック量から当該1端末に対するトラヒックを削除したものである。即ち、電車内の他の端末のトラヒッックによる干渉量を導出する。
区間i=2について検討する。α=4とすると、j=(2−4)〜(2+4)=1〜6となる。
(N−1)・{
h(2,1)p(1)g(2,1)+h(2,2)p(2)g(2,2)+h(2,3)p(3)g(2,3)+h(2,4)p(4)g(2,4)+h(2,5)p(5)g(2,5)+h(2,6)p(6)g(2,6)}
=(N−1)・{h(2,3)p(3)g(2,3)}
=(N−1)・p(3)g(2,3)
dist(i)≦|i-j+1|+α(1-f(j))、|i-j|≦αは、最寄りに存在する基地局を無視して、それよりも遠い基地局と通信することはないことを意味する。|i-j+1|は、基地局が存在する区間は1となり、その距離が離れるほど大きい値となる。α(1-f(j))は、基地局が存在するならば0となり、基地局が存在しないならばαとなる。基地局と端末との間の距離は、接続可能な最大距離αよりも短い。
前述した第1の実施形態は、電車の走行時間tを考慮することなく、各基地局が収容する端末数に応じて変動する干渉量を考慮すると共に、電車内の端末に対する回線品質が所望値を満たすように、鉄道線路に基地局の最適配置の場所を、区間単位で導出することができる。
図4は、基地局及びセルの第2の配置構成図である。
図1と比較して、図4は、電車の発車時刻からの経過時間0<t<Tを考慮している。m(t)は、時間tにおける電車内の端末が通信可能な基地局が存在する区間を表す。
図4によれば、電車は、現在時間tに区間11を走行中であるとする。その電車内に存在する端末は、時間tにおいて区間12に配置された基地局Cからの受信電力r(t、12)を、所望波受信電力とする。一方、その端末は、基地局A、B及びDからの受信電力は、干渉電力として作用する。
時間tにおいて区間7に配置された基地局Bからの干渉電力は、当該基地局Bからの受信電力r(t、12)と、基地局Bに同時接続される端末数n(t,7)との乗算から算出される。また、時間tにおいて区間17に配置された基地局Dからの干渉電力は、当該基地局Dからの受信電力r(t、17)と、基地局Dに同時接続される端末数n(t,17)との乗算から算出される。更に、時間tにおいて区間3に配置された基地局Aからの干渉電力は、当該基地局Aからの受信電力r(t、3)と、基地局Aに同時接続される端末数n(t,3)との乗算から算出される。
図5は、本発明における第2のフローチャートである。
(S501)始点から終点までの直線を、等間隔の区間iに分割する。本発明は、1次元モデルについて基地局の最適配置を導出する。
(S502)全てについてf(i)=0とする。
(S503)既存の基地局を考慮するか否かを判定する。区間iに既に配置された基地局を固定することにより、別途設置すべき基地局の配置のみを決定することができる。
(S504)既存の基地局を考慮する場合、配置された基地局の区間について、f(i)=1とする。
(S505)線形計画法を解くためのパラメータとして、r(t,i)及びn(t,i)を予め決定する。
r(t,i)は、時間tにおいて区間iに配置された基地局から、電車内の1端末が受信する受信電力を表す。
n(t,i)は、時間tにおいて区間iに配置された基地局と接続している端末数を表す。
これらパラメータは、実測値であってもよいし、所定計算式から導出されるシミュレーション値であってもよい。
(S506)線形計画法を解いて、基地局数Σj=1 If(i)を最小にするように、基地局を配置する区間を決定する。
(S507)最終的に、鉄道線路における基地局の最適配置のためのf(i)が導出される。
以下では、線形計画法について詳細に説明する。
目的関数は、以下のように決定される。
Minimize Σ1 If(i) f(i)={0,1}、1≦j≦I
目的関数の左辺式は、鉄道線路全域に渡って基地局数Σj=1 If(i)を最小にすることを目的とする。
電車は、始点をスタートしてT時間後に終点に到達する。電車内の端末の回線品質は、搬送波電力(Carrier)対干渉電力(Interference)比(C/I値)で表す。その制約条件は、以下のようになる。目的関数のように最小の基地局数であって、且つ、全区間において電車内の端末の回線品質が所望値を満足するように、基地局の設置の要否を判定する。
Figure 0004655836
Q':電車内の端末が要求する回線品質(C/I値)
m(t):時間tにおいて電車内の端末が通信する基地局が存在する区間
n(t,i):時間tにおいて区間iの基地局が同時接続している端末数
r(t,i):時間tにおいて、電車内の1端末が区間iの基地局から受信した受信電力
r(t,m(t)):時間tにおいて、電車内の1端末が区間m(t)に配置されている基地局から受信した受信電力
分母式は、時間tにおける所望波を送信する基地局以外の他の基地局からの干渉量を表す。
Figure 0004655836
区間iに配置された基地局から1端末に対する受信電力に、当該基地局に同時接続された端末数を乗算した値を、当該基地局からの干渉量とする。分母左辺式は、全ての基地局からの干渉量の和を算出する。
f(3)r(t,3)n(t,3)+f(7)r(t,7)n(t,7)+f(12)r(t,12)n(t,12)+f(17)r(t,17)n(t,17)
分母式は、全ての基地局からの干渉量を示す分母左辺式から、時間tにおける当該所望波受信電力を差し引いたものを、所望基地局以外の他の基地局からの干渉量とする。
前述した第2の実施形態は、電車の走行時間tを考慮し、各基地局が収容する端末数に応じて変動する干渉量を考慮すると共に、電車内の端末に対する回線品質が所望値を満たすように、鉄道線路に基地局の最適配置の場所を、区間単位で導出することができる。
最後に、前述した第1の実施形態におけるシミュレーション結果について説明する。以下のような条件の下で、3つのパターンについてシミュレーションをした。
線路長:5km
区間間隔:100m
α:1km
p(j):30dBm 30dBm=10logx
logx=30/10
x=1030/10=1000
g(i,j):
Figure 0004655836
G:20dB
Q:7dB 7dB=100.7=5.012
図6は、N=10人、n(k)=2人とした場合のシミュレーション結果である。図6によれば、最小の基地局数は26本であり、その計算時間に51分を要した。
図7は、N=1人、n(k)=2人とした場合のシミュレーション結果である。図7によれば、最小の基地局数は10本であり、その計算時間に21分を要した。
図8は、N=1人、n(k)=1km毎に16人、それ以外の区間は0人(全96人)とした場合のシミュレーション結果である。図8によれば、最小の基地局数は11本であり、その計算時間に3分を要した。
図6〜8について、I=50区間とし、基地局が配置された区間には*が記載されている。また、---によって、1つの基地局がカバーする範囲が表されている。全てのqが7dB(5.012)以上となり、全ての区間において電車内の端末が要求する最低回線品質を満たしていることが把握できる。
前述した本発明における種々の実施形態によれば、本発明の技術思想及び見地の範囲の種々の変更、修正及び省略を、当業者は容易に行うことができる。前述の説明はあくまで例であって、何ら制約しようとするものではない。本発明は、特許請求の範囲及びその均等物として限定するものにのみ制約される。
基地局及びセルの第1の配置構成図である。 本発明における区間jに配置された基地局が収容する区間iを表す説明図である。 本発明における第1のフローチャートである。 基地局及びセルの第2の配置構成図である。 本発明における第2のフローチャートである。 本発明における第1のパターンのシミュレーション結果である。 本発明における第2のパターンのシミュレーション結果である。 本発明における第3のパターンのシミュレーション結果である。
符号の説明
1 電車
2 鉄道線路
3 基地局

Claims (4)

  1. 鉄道線路における所定の始点から終点までの直線を等間隔の区間i(I=1〜I)に分割し、基地局の最適配置のために、区間jに配置された基地局が、区間iに存在する端末を収容するか否かh(i,j)(=1,0)を決定するように、コンピュータを実行させるセル設計プログラムであって、
    目的関数として、基地局数Σj=1 If(j)を最小にするために、
    制約条件として、
    Figure 0004655836
    及び
    dist(i)≦|i-j+1|+α(1-f(j))、|i-j|≦α
    Qは、電車内の端末が要求する最低回線品質(電力対雑音密度比)であり、
    g(i,j)は、区間jに配置された基地局から区間iへの伝搬損失であり、
    p(j)は、区間jに配置された基地局から1端末への送信電力であり、
    n(k)は、区間kにおける同時接続端末数であり、
    Nは、電車内の同時接続端末数であり、
    Gは、拡散利得であり、
    dist(i)は、区間iに存在する電車内の端末と接続する基地局との距離であり、
    αは、基地局と端末とが接続可能な最大距離であり、
    分子式は、区間iに存在する電車内の1端末が、区間jに配置された基地局から受信する所望波受信電力であり、
    分母左辺式は、区間iに存在する電車内の1端末が受信する、電車外のトラヒックからの干渉電力の総和であり、
    分母右辺式は、区間iに存在する電車内の1端末が受信する、電車内の他の端末のトラヒックからの干渉電力の総和であり、
    となるように、線形計画法を用いて算出するステップを有するようにコンピュータを実行させることを特徴とするセル設計プログラム。
  2. 鉄道線路における所定の始点から終点までの直線を等間隔の区間i(I=1〜I)に分割し、電車は始点の出発時間t=0から終点の到着時間t=Tまで走行したとして、基地局の最適配置のために、区間iに基地局f(j)(=1,0)を配置するか否かを決定するように、コンピュータを実行させるセル設計プログラムであって、
    目的関数として、基地局数Σ1 If(j)を最小にするために、
    制約条件として、
    Figure 0004655836
    Q'は、電車内の端末が要求する最低回線品質(電力対雑音密度比)であり、
    n(t,i)は、時間tについて区間iの基地局との同時接続端末数であり、
    m(t)は、時間tについて電車内の端末が接続する基地局が存在する区間であり、
    r(t、m(t))は、時間tについて電車内の1端末が、区間m(t)に存在する基地局から受信する電力であり、
    分母式は、全ての基地局からの受信電力から、当該端末の前記所望波受信電力r(t,i)を差し引いた量であり、
    となるように、線形計画法を用いて算出するステップを有するようにコンピュータを実行させることを特徴とするセル設計プログラム。
  3. CDMA方式に基づく基地局を配置するためのものであることを特徴とする請求項1または2に記載のセル設計プログラム。
  4. コンピュータを搭載したセル設計シミュレーション装置であって、請求項1からのいずれか1項に記載のセル設計プログラムを、前記コンピュータによって実行させることを特徴とするセル設計シミュレーション装置。
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