JP4655271B2 - クランプユニットおよび吊りクランプ装置 - Google Patents

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本発明は、被把持物を吊り上げる揚重装置に用いるクランプ装置に係り、特に板状の被把持物を把持するのに好適なクランプユニットおよび吊りクランプ装置に関する。
鋼板などの板状のものを把持するクランプ装置は、一般に向き合う2つの面の一方が固定面となっており、他方の面が空圧や油圧などの推力手段によって、固定面に接離可能な可動面となっていて、これら2つの面で鋼板などを挟持する構造となっている(例えば、特許文献1)。このようなクランプ装置は、ホイストなどの揚重装置に取り付けて大型の変圧器の解体に使用される場合がある。
例えば、絶縁油としてPCBが使用されていた大型変圧器を解体する場合、図9に示した手順によって行なわれる。すなわち、解体工場に搬入された変圧器は、ステップ10に示したように、ドレン口から絶縁油(PCB)を抜き取る抜油を行なったのち、有機溶剤を容器内に入れて容器内を粗洗浄する。次に、変圧器の容器の蓋を開け(ステップ12)、鉄芯と銅線コイルとからなるコアを外して容器外に取り出す(ステップ14)。取り外したコアは、コア解体工程に吊り搬送し、コア解体工程において固定して適宜の大きさに切断する(ステップ16、18)。切断したコアは、洗浄工程に吊り搬送して洗浄したのち(ステップ20)、鉄芯と銅線とに分別し(ステップ22)、再資源化のために出荷される。
一方、コアを取り外した容器は、固定して洗浄に適した適宜の大きさに切断する(ステップ24、26)。容器の切断は、粗洗浄に使用した引火性の高い洗浄液が残存していることや、PCBが高温にさらされるとダイオキシンに変化するため、ガス切断やプラズマ切断などを使用ができず、火花の出ないバンドソーなどによる機械的切断が主に用いられている。
切断された容器は、ホイストなどによって洗浄工程に吊り搬送され、洗浄されたのち(ステップ28)、出荷される。洗浄工程における切断容器片の洗浄は、図10に示したように、複数のホイスト30のそれぞれに設けたクランプ装置32によって切断容器片34の適宜の箇所を把持し、ホイスト30によって洗浄槽36内に吊り込んで行なう。また、切断容器片34を洗浄槽36中の洗浄液に浸漬する際、洗浄槽36の底部に設けた超音波振動子からの超音波により、PCBを効率的に切断容器片34から剥離させるために、図10に示したように、切断容器片34を90度回転させて姿勢を変えなければならない場合もある。
特開平7−196297号公報
特許文献1に記載されているクランプ装置により鋼板を吊り下げて搬送する場合、鋼板に与える損傷が小さく、吊りフックなどを特に設ける必要がないため、吊り搬送に優れている。しかし、上記の変圧器の解体作業に用いた場合、クランプ装置32が特許文献1に記載されたものと同様のものである場合、把持力が接触面の摩擦に依存する。このため、クランプ装置32の把持力は、鋼板やクランプ装置32の把持面の清浄度、すなわち、油の付着や塗装膜の存在、切削屑などの異物の存在により大きく低下する。このため、吊り上げた切断容器片34が落下したりするおそれがある。
また、変圧器の容器は、板圧が1.6〜4.5mm程度の薄板で形成してあり、剛性が小さい。このため、容器をバンドソーによって切断するために固定する場合、容器の底板近傍をバイスによって把持するとともに、鋼板からなる側板の上端部を複数のホイストのそれぞれに設けたクランプ装置32で把持し、ワイヤを緊張させて床面に固定する必要があり、非常に煩雑で多くの時間を必要とする。さらに、切断容器片34の姿勢を90度回転させて洗浄槽36に投入する場合、切断容器片34に微量の絶縁油(PCB)が付着しているとともに、切削屑が付着しているおそれがあり、クランプ装置32により把持位置を変えると、切断容器片34を吊り上げた際に落下する危険性がある。
本発明は、上記従来技術の欠点を解消するためになされたもので、被把持物の表面状態によらずに板状部を確実に把持できるようにすることを目的としている。
また、本発明は、種々の厚さのものを容易、確実に把持できるようにすることを目的としている。
さらに、本発明は、剛性の小さな被把持物の撓みなどを防止できるようにすることを目的としている。
また、本発明は、適切な把持力が得られるようにすることなどを目的としている。
上記の目的を達成するために、本発明に係るクランプユニットは、支持ブロックに設けられて一方の先端部を先細状の円錐面に形成するとともに、他方の先端面に前記一方の先端部に対応した円錐状の凹部が形成され、協働して被把持物の板状部を把持する一対の把持体と、前記一対の把持体の少なくとも一方を他方に対して進退させるアクチュエータと、を有し、前記支持ブロックは、他の支持ブロックと相互に連結される連結部材を着脱自在に取付け可能な連結材取付け部を有している、ことを特徴としている。
支持ブロックは、一方の把持体を設けた第1支持ブロックと、他方の把持体が設けられて第1支持ブロックに対して相対移動可能な第2支持ブロックとから構成することができる。
そして、本発明に係る吊りクランプ装置は、上記に記載のいずれかのクランプユニットを備え、前記クランプユニット同士を前記連結部材により相互に連結して吊下げ可能とされており、前記一対の把持体に把持させた前記被把持物を吊り上げるために、被把持物の重量と前記板状部の厚みとに基づいて、予め求めた前記一対の把持体により被把持物にせん断破壊限度未満の凹みを与える把持力または前記アクチュエータの出力を記憶させた記憶部と、入力された被把持物の重量と板状部の厚みとに基づいて、前記記憶部に記憶させた前記把持力または前記出力を読み出して前記アクチュエータの出力を制御する制御部と、を有することを特徴としている。
上記のごとくなっている本発明に係るクランプユニットは、先細状に形成した一方の把持体と凹部を有する他方の把持体とによって被把持物の板状部を把持すると、板状部に凹みが形成される。このため、板状部の凹みが一方の把持体に掛止され、反対側に形成される凸部が他方の把持体に掛止される。このため、接触面の摩擦のみによって把持するのと異なり、被把持物の表面に油膜や塗装膜、切削屑などが存在していたとしても、吊り上げたときに容易に滑るようなことがない。したがって、被把持物の表面状態にかかわらず、被把持物を確実に把持することができる。
また、支持ブロックを相対移動可能な第1支持ブロックと第2支持ブロックとによって構成したことにより、被把持物の板状部の厚みによって、一対の把持体の相対距離を変えることができ、種々の厚みを有する板状部を容易、確実に把持することができる。そして、支持ブロックに連結材取付け部を設け、連結材によって一対のクランプユニットを相互に連結すると、例えば薄い鋼板から形成した剛性の小さな箱状のものであっても、被把持物に撓みなどを生ずることなく把持して吊ることができ、切断などを容易に行なうことができる。
また、本発明に係る吊りクランプ装置は、被把持物の重量、板状部の厚さに対応させて、予め一対の把持体による把持力またはアクチュエータの出力を求めて記憶部に記憶しておき、入力された被把持物の重量、板状部の厚みから記憶させてある把持力またはアクチュエータの出力を読み出してアクチュエータの出力を制御するため、被把持物の重量などに応じて適切な把持力を容易に得ることができる。
本発明に係るクランプユニットおよびクランプ装置の好ましい実施の形態を、添付図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る吊りクランプ装置を模式的に示した説明図である。図1において、吊りクランプ装置40は、一対のクランプユニット42(42a、42b)を有している。各クランプユニット42は、連結部材である連結ロッド44によって、所定の間隔を隔てて相互に連結してある。クランプユニット42a、42bは、同一構造を有していて、支持ブロック46に設けた一対の把持体48、50を備えている。支持ブロック46は、被把持物52の板状部を挿入する把持口54を設けたコ字状に形成してある。そして、支持ブロック46は、上面に吊り環部56が設けてあり、この吊り環部56を介して把持口54が下側となるようにホイストのワイヤ58などによって吊ってある。なお、吊り環部56は、回転自在に設けてもよい。
一方の把持体48は、ロッド状に形成してあり、先端が把持口54に臨んでいて、油圧シリンダ(アクチュエータ)60によって他方の把持体50に対して進退するようになっている。また、把持体48は、図3に示したように、先端が円錐面となっていて、先細状に形成してある。実施形態の場合、把持体48の先端円錐部48aの頂角(テーパ角)は、120度にしてある。そして、他方の把持体50は、一方の把持体48に対向して支持ブロック46に固定してあって、先端面に把持体48の円錐部48aに対応したテーパ角が120度の凹部が形成してある。このため、一対の把持体48、50によって鋼板からなる被把持物52を把持した場合、図5に示したように、被把持物52の把持体48側の面に円錐状の凹み78が形成され、反対の把持体50側の面に凸部79が形成される。なお、円錐部48aの頂角は、120度でなくともよい。また、被把持物52は、実施形態の場合、鋼板によって形成した変圧器の容器を例にしている。
油圧シリンダ60は、実施形態の場合、制御器80によって出力が制御されるようになっている。制御器80は、記憶部82と制御部84とを備えている。また、制御部84には、キーボードやマウスなどからなる入力部86が接続してあって、入力部86から被把持物52の重量W、被把持物52のクランプユニット42によって把持される部分(板状部)の板厚tなどの情報が入力するようになっている。そして、記憶部82は、被把持物52の重量Wと被把持物52の把持する部分の板厚tとに対応させて、予め求めた重量Wの被把持物52を一対のクランプユニット42によって把持して吊り上げるために必要とする凹みの深さs、この凹み深さsを得るために必要とする把持体48の押付け力(把持力)Fまたは油圧シリンダ60の出力(油圧シリンダ60に供給する油圧p)を記憶している。なお、凹み深さsを得るための押付け力Fまたは油圧pは、クランプユニット42が把持する部分の材質に対応させて求めてもよい。そして、制御部84は、図示しない油圧ポンプの吐出圧や弁を制御して油圧シリンダ60に供給される作動油の油圧p、作動油の量を制御して、油圧シリンダ60の出力を制御する。なお、油圧シリンダ60に供給する作動油の量を制御し、油圧シリンダ60のストローク量も制御するようにしてもよい。
支持ブロック46の下面には、リング部62が設けてある。リング部62は、例えば被把持物52をバンドソーなどによって切断する場合のように、吊りクランプ装置40が把持した被把持物52を固定する必要があるときなどに使用される。すなわち、被把持物52を固定する場合、図1の2点鎖線に示したように、ワイヤなどの索状体64の一端をリング部62に結合し、索状体64に張力を作用させた状態で他端を床面の適宜の箇所に結合する。
一対のクランプユニット42を連結している連結ロッド44は、実施形態の場合、着脱自在にクランプユニット42に取り付けることができるようになっている。すなわち、各クランプユニット42の支持ブロック46の対向面には、図2に示したロッド取付け部(連結部材取付け部)66が設けてある。ロッド取付け部66は、上部の前面と上面とが開口した平面視T字状の取付け溝68が形成してあり、この取付け溝68に連結ロッド44の大径部70(図4参照)を挿入するようになっている。
連結ロッド44は、実施形態の場合、図4に示したように円筒部72と、円筒部72に先端側を挿入したロッド部74とを有し、伸縮自在に形成してある。そして、円筒部72の先端部には、止めねじ76が設けてあって、被把持物52の大きさに合わせてロッド部74の円筒部72からの引き出し量を調節して固定できるようになっている。
このようになっている吊りクランプ装置40は、例えば変圧器の容器などの被把持物52の大きさに応じて連結ロッド44を伸縮し、一対のクランプユニット42の間隔を被把持物52の両側を把持するように設定して固定する。その後、各クランプユニット42の把持口54に被把持物52の上部を挿入する。そして、入力部86から、被把持物52の重量W、被把持物52のクランプユニット42が把持する部分の板厚t、その部分の材質などを入力する。入力部86から入力された被把持物52に関する情報は、制御器80の制御部84に与えられる。制御部84は、入力された被把持物52の情報に基づいて、記憶部82を検索し、一対のクランプユニット42によって被把持物52を把持して吊り上げるのに必要な凹み量s、この凹み量sを得るための把持体48の押付け力(把持力)F、または油圧シリンダ60の出力(油圧シリンダ60に供給する作動油の圧力p)を読み出し、油圧シリンダ60を制御する。すなわち、制御部84は、油圧ポンプの吐出圧などを介して油圧シリンダ60の出力を制御する。この際、弁を介して油圧シリンダ60に供給する作動油量を制御し、油圧シリンダ60のストローク量も制御するようにしてもよい。
油圧シリンダ60に作動油が供給されると、把持体48が把持体50に向けて前進し、把持体48、50が協働して被把持物52の上部を把持する。このとき、被把持物52は、把持体48の先端が先細状の円錐部48aとなっているとともに、把持体50の前面に円錐部48aに対応した凹部が形成してあるため、円錐部48aによる凹み78と、反対側の面の凸部79とが形成される。このため、実施形態のクランプユニット42は、従来のクランプ装置の接触面の摩擦のみによる把持と異なり、把持体48の円錐部48aが被把持物52の凹み78を掛止し、把持体50の凹部が把持体52の凸部79を掛止するため、被把持物52の表面に油膜や切削屑などが存在していたとしても、確実に把持することができる。しかも、一対のクランプユニット42を連結ロッド44によって連結したことにより、被把持物52が薄い鋼板などから形成されて剛性が小さいものである場合であっても、被把持物52が撓んだりするのを防止することができる。なお、把持体48の推力は、被把持物52に把持に必要な深さの凹み78を形成したのちは、凹み78を形成するときよりも小さな推力(把持力)で被把持物52を把持し、吊り上げることができる。
一対のクランプユニット42によって把持した状態で被把持物52をバンドソーなどによって切断する場合、各クランプユニット42のリング部62にワイヤなどの索状体64を連結し、索状体64に張力を作用させた状態で索状体64の他端を床面などの適宜の箇所に連結してクランプユニット42を固定する。これにより、被把持物52が剛性の小さなものであっても、撓んだりするのを防止でき、容易に切断することができる。
なお、上記実施形態は、本発明の一態様を示したものであって、これに限定されるものではない。例えば、前記実施形態においては、アクチュエータが油圧シリンダ60である場合について説明したが、アクチュエータは空気シリンダや電動モータなどであってもよい。また、前記実施形態においては、一対のクランプユニット42を連結ロッド44によって相互に連結した場合について説明したが、1つのクランプユニットによって被把持物を把持するようにしてもよい。この場合、被把持物に形成される凹み深さsは、1つのクランプユニット42によって吊り上げることができる深さである。また、被把持物は、クランプユニット42が把持できる板状部を有していればよく、例えば軸などを有するものであってもよい。
発明者は、被把持物を吊り上げる際に必要とする把持力を、上記実施形態のクランプユニット42と従来の摩擦力によるクランプ装置とについて計算し、両者を比較した。
例えば、質量150kgの吊り荷を、従来の一般的な摩擦力を利用した1つのクランプ装置によって把持して吊り上げる場合、金属同士の摩擦係数μ=0.15、安全係数を5とした場合、吊り上げに必要な摩擦力(把持力)Fは、垂直荷重(推力)をRとすると、F=μRであるから、
Figure 0004655271
となる。
これに対して、実施形態の1つのクランプユニット42によって吊り上げる場合、安全係数5を考慮した吊り荷重Wは、
Figure 0004655271
である。
この吊り荷重Wが把持体48の先端円錐面に作用する荷重は、図7に示したように、Wcosθである。また、吊り荷重がWである吊り荷を実施形態の把持体48、50によって把持して吊り上げる場合、把持体48による押付け力(把持力)Fの、把持体48の先端円錐部48aの面に垂直方向の成分は、Fsinθである。そして、Fsinθ=Wcosθであるから、
Figure 0004655271
となる。実施形態の場合、先端円錐部48aの頂角は120度であるから、θ=60°である。したがって、
Figure 0004655271
となる。すなわち、把持体48に2.45kNの押付け力(推力)を与えればよいことになる。
ところで、図8に示した凸部79がせん断破壊すると、保持力が大きく低下する。このため、凸部79がせん断破壊しない変形を吊り荷に与える必要がある。吊り荷が一般構造用圧延鋼のSS400によって構成され、板厚が4.5mmであるとする。また、吊り荷の凸部79の引張強度がバウシンガー効果により半減したと仮定した場合、凸部79の引張強度σは、
Figure 0004655271
となる。
吊り荷に曲げ応力が最も大きく作用する危険断面100がせん断破壊しないための最小面積Aは、把持体48側の保持力を無視すると、σ=W/Aより、
Figure 0004655271
となる。したがって、危険断面100の最小面積Aを36.75mmとしたときの半径rは、3.42mm≒3.5mmとなる。そこで、危険断面100の半径rが3.5mmとなる把持体48による吊り荷の変形量(凹みの深さ)sは、
Figure 0004655271
となる。すなわち、実施形態の1つのクランプユニット42によって質量150kgの吊り荷を把持して吊り上げる場合、把持体48によって深さ2mmの凹みを形成すればよい。
なお、発明者の実験によると、油圧シリンダ60に25MPaの作動油を供給し、先端円錐部48aの頂角が120度である把持体48に18kNの推力(押付け力)Fを与えた場合、板厚4.5mmのSS400に対して、4.5mmの変形量(凹み深さ)を与えることができた。また、油圧シリンダ60に50MPaの作動油を供給して把持体48に36kNの推力を与えた場合、板厚4.5mmのSS400に対して6.5mmの変形量を与えることができた。
図6は、他の実施形態に係るクランプユニットの斜視図である。このクランプユニット90は、支持ブロックがロッド状の把持体48を設けた第1支持ブロック92と、把持体50を固定した第2支持ブロック94とからなっている。また、第2支持ブロック94の上部には、間隔調整ロッド96が固定してある。間隔調整ロッド96は、先端部に台形ねじ98が形成してあって、この台形ねじ98に第1支持ブロック92が螺合させてある。他の構成は、前記実施形態と同様となっている。
このようになっている実施形態のクランプユニット90は、把持体48、50によって把持する被把持物の板厚と油圧シリンダ60のストローク量を考慮して、第1支持ブロック92と第2支持ブロック94とを相対回転させ、両者の間隔dを調整することができる。これにより、被把持物の厚みに応じて、把持するのに適正な把持力を容易に得ることができる。なお、間隔調整ロッド96を第2支持ブロック94に対して回転自在に設け、間隔調整ロッド96を回転させて第1支持ブロック92を第2支持ブロック94に対して相対移動させるようにしてもよい。この場合、第1、第2支持ブロック92、94間にガイドバーを渡すことが望ましい。このようにすると、両者の間隔dを容易に微調整することができる。
本発明の実施形態に係る吊りクランプ装置の模式的に示した説明図である。 本発明の実施形態に係るクランプユニットの斜視図である。 実施形態に係るクランプユニットの要部の正面図である。 実施の形態に係る連結ロッドの詳細斜視図である。 実施の形態に係るクランプユニットの作用を説明する図である。 他の実施形態に係るクランプユニットの斜視図である。 実施形態に係るクランプユニットの把持力を求める方法の説明図である。 実施形態に係るクランプユニットによる被把持物に与える必要変形量の求め方を説明する図である。 変圧器の分解工程の説明図である。 変圧器の切断容器片の洗浄方法を説明する図である。
符号の説明
40………吊りクランプ装置、42、42a、42b、90………クランプユニット、44………連結部材(連結ロッド)、46………支持ブロック、48、50………把持体、52………被把持物、60………アクチュエータ(油圧シリンダ)、66………連結材取付け部(ロッド取付け部)、80………制御器、82………記憶部、84………制御部、86………入力部、92………第1支持ブロック、94………第2支持ブロック、96………間隔調整ロッド。

Claims (3)

  1. 支持ブロックに設けられて一方の先端部を先細状の円錐面に形成するとともに、他方の先端面に前記一方の先端部に対応した円錐状の凹部が形成され、協働して被把持物の板状部を把持する一対の把持体と、
    前記一対の把持体の少なくとも一方を他方に対して進退させるアクチュエータと、
    有し、
    前記支持ブロックは、他の支持ブロックと相互に連結される連結部材を着脱自在に取付け可能な連結材取付け部を有している、
    ことを特徴とするクランプユニット。
  2. 請求項1に記載のクランプユニットにおいて、
    前記支持ブロックは、前記一方の把持体を設けた第1支持ブロックと、前記他方の把持体が設けられて前記第1支持ブロックに対して相対移動可能な第2支持ブロックとからなることを特徴とするクランプユニット。
  3. 請求項1または2に記載のクランプユニットを備え、
    前記クランプユニット同士を前記連結部材により相互に連結して吊下げ可能とされており、
    前記一対の把持体に把持させた前記被把持物を吊り上げるために、被把持物の重量と前記板状部の厚みとに基づいて、予め求めた前記一対の把持体により被把持物にせん断破壊限度未満の凹みを与える把持力または前記アクチュエータの出力を記憶させた記憶部と、
    入力された被把持物の重量と板状部の厚みとに基づいて、前記記憶部に記憶させた前記把持力または前記出力を読み出して前記アクチュエータの出力を制御する制御部と、
    を有することを特徴とする吊りクランプ装置。
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