JP4654250B2 - 通信装置及び通信システム - Google Patents

通信装置及び通信システム Download PDF

Info

Publication number
JP4654250B2
JP4654250B2 JP2007552821A JP2007552821A JP4654250B2 JP 4654250 B2 JP4654250 B2 JP 4654250B2 JP 2007552821 A JP2007552821 A JP 2007552821A JP 2007552821 A JP2007552821 A JP 2007552821A JP 4654250 B2 JP4654250 B2 JP 4654250B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
subcarrier block
snr
subcarrier
information
block
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007552821A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2007077599A1 (ja
Inventor
隆 伊達木
哲也 矢野
一央 大渕
大輔 小川
秀人 古川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Publication of JPWO2007077599A1 publication Critical patent/JPWO2007077599A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4654250B2 publication Critical patent/JP4654250B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L1/00Arrangements for detecting or preventing errors in the information received
    • H04L1/20Arrangements for detecting or preventing errors in the information received using signal quality detector
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L1/00Arrangements for detecting or preventing errors in the information received
    • H04L1/0001Systems modifying transmission characteristics according to link quality, e.g. power backoff
    • H04L1/0023Systems modifying transmission characteristics according to link quality, e.g. power backoff characterised by the signalling
    • H04L1/0028Formatting
    • H04L1/0029Reduction of the amount of signalling, e.g. retention of useful signalling or differential signalling
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L5/00Arrangements affording multiple use of the transmission path
    • H04L5/0091Signaling for the administration of the divided path
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L5/00Arrangements affording multiple use of the transmission path
    • H04L5/0001Arrangements for dividing the transmission path
    • H04L5/0003Two-dimensional division
    • H04L5/0005Time-frequency
    • H04L5/0007Time-frequency the frequencies being orthogonal, e.g. OFDM(A), DMT
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L5/00Arrangements affording multiple use of the transmission path
    • H04L5/003Arrangements for allocating sub-channels of the transmission path
    • H04L5/0037Inter-user or inter-terminal allocation
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L5/00Arrangements affording multiple use of the transmission path
    • H04L5/003Arrangements for allocating sub-channels of the transmission path
    • H04L5/0044Arrangements for allocating sub-channels of the transmission path allocation of payload
    • H04L5/0046Determination of how many bits are transmitted on different sub-channels
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L5/00Arrangements affording multiple use of the transmission path
    • H04L5/003Arrangements for allocating sub-channels of the transmission path
    • H04L5/0048Allocation of pilot signals, i.e. of signals known to the receiver
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L5/00Arrangements affording multiple use of the transmission path
    • H04L5/003Arrangements for allocating sub-channels of the transmission path
    • H04L5/0058Allocation criteria
    • H04L5/006Quality of the received signal, e.g. BER, SNR, water filling

Description

本発明は、マルチキャリア伝送方式において適応的に周波数割り当てを行うための受信装置及び通信システムに関するものである。
近年、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)方式は様々な通信システムの伝送方式に採用され、高い周波数利用効率による高速データ通信を実現している。OFDM方式は、送信データを複数に分割し、その分割された送信データを直交する複数の搬送波(サブキャリア)にそれぞれマッピングし、周波数軸上で並列に伝送する方式である。
このようなマルチキャリア伝送方式を用いる通信システムの各受信装置では、それぞれの受信環境の違いから、周波数選択性フェージングにより影響を受ける周波数帯域がそれぞれ異なる。そこで、送信側の装置が通信相手となる各受信装置をできるだけフェージングを受け難い周波数帯域(サブキャリア)にそれぞれ割り当てるようなスケジューリングを行うことにより、通信システム全体としてセルスループットを増加させる手法が提案されている。
このようなOFDM等のマルチキャリア伝送方式で用いられる周波数スケジューリングについて図10及び11を用いて以下に説明する。図10は、周波数選択性フェージングの例を示す図であり、図11は、周波数スケジューリングの例を示す図である。具体的には、図10は、図11における時刻2Tから3Tの時間ブロックにおける周波数選択性フェージングの様子を示している。
図10に示す例では、ユーザ1の受信装置で受信される信号は、時刻2Tから3Tにおいてサブキャリアブロック(周波数ブロック)f1で最も高い信号対雑音比(以降、SNR(Signal to Noise Ratio)と表記する)を有し、ユーザの受信装置で受信される信号は、サブキャリアブロックf4において最も高いSNRを有する。
この場合に、送信装置では、図11に示すように、時刻2Tから3Tにおいて良好なSNRを有するサブキャリアブロックf1をユーザ1用の送信データに割り当て、サブキャリアブロックf4をユーザ2用の送信データに割り当てるようにスケジューリングされる。
このように送信装置において適切な周波数スケジューリングを行うためには、当該送信装置が各受信装置における受信SNR等の受信環境をそれぞれ正確に知る必要がある。このような必要性から、各受信装置は自身の受信環境を送信装置にそれぞれフィードバックするという手法が採られる。
しかし、1台の送信装置で複数の受信装置を通信相手とするような通信システムの場合には、全ての受信装置が全てのサブキャリアブロックに関する受信SNRを送信装置にフィードバックすることは、フィードバックリンクのリソース消費量を非常に増加させることとなる。これにより、周波数利用効率が下がり、結果としてフィードバックリンクでのデータ伝送のスループットが下がってしまうという問題があった。
このような問題を解決するために、各受信装置において、受信される各サブキャリアブロックのうち平均SNRが高いものから順にN個のサブキャリアブロックの位置のみを送信装置にフィードバックすることにより、フィードバック情報量を減らすという方式が提案されている(下記非特許文献1参照)。図12は、このような従来技術によるフィードバック情報生成の概念を示す図である。
図12は、通信周波数帯域を18個のサブキャリアブロックに分割している場合の例である。受信装置は、周波数選択性フェージングによる各サブキャリアブロックの平均SNRのうち上位5つ(図13に示す#n1から#n5)をフィードバックする。このとき、受信装置は、例えば、各サブキャリアブロックにおけるSNRをフィードバックする(SNR(n1)、SNR(n2)、SNR(n3)、SNR(n4)、SNR(n5))。
Zhong-Hai Han、Yong-Hwan Lee、「Opportunistic scheduling with partial channel information in OFDMA/FDD systems」、VTC2004-Fall. 2004 IEEE 60th Volume1、26-29 Sept.2004、P511-514 Vol.1
しかしながら、上述の従来技術では、最大SNRからSNRの大きい順にN個のSNRをフィードバックするようにしているが、精密な周波数スケジューリングを実現するためにはフィードバックする個数(N)をある程度大きくする必要があるため、やはりフィードバック情報量を十分には削減できないという問題があった。
本発明は、上述のような問題点に鑑みてなされたものであり、周波数利用効率を上げ、通信スループットを向上させる受信装置及び通信システムを提供することを目的とする。
本発明は、上述した課題を解決するために以下の構成を採用する。即ち、本発明は、複数のサブキャリアが、少なくとも1つのサブキャリアを含む複数のサブキャリアブロック(周波数ブロック)に分割されており、各受信装置への信号が当該サブキャリアブロック単位で配置されたマルチキャリア信号を受信する受信手段と、各サブキャリアブロックにそれぞれ配置された信号の受信状態を示す品質値を各サブキャリアブロックについてそれぞれ推定する推定手段と、当該品質値のうち高い品質値を有する高品質サブキャリアブロックを示す情報、当該高品質サブキャリアブロックにおける品質値、及び、当該高品質サブキャリアブロックにおける品質値との差が所定の閾値内にある品質値を有するサブキャリアブロックの区間を送信装置に通知する通知手段とを備える受信装置についてのものである。
本発明では、各受信装置が、複数のサブキャリアが少なくとも1つのサブキャリアを含む複数のサブキャリアブロックに分割されているマルチキャリア信号に関し、送信装置において各サブキャリアブロックに各受信装置への送信信号を配置するにあたって考慮される情報をそれぞれ通知する。
この通知される情報は、受信されたマルチキャリア信号の各サブキャリアブロックに配置された信号の受信状態を示す品質値に基づいて生成される。すなわち、通知される情報は、推定された各サブキャリアブロックの品質値のうち高い品質値を有する高品質サブキャリアブロックを示す情報、当該高品質サブキャリアブロックにおける品質値、及び、当該高品質サブキャリアブロックにおける品質値との差が所定の閾値内にある品質値を有するサブキャリアブロックの区間を含むように生成される。
ここで、サブキャリアブロックを示す情報とは、例えば、サブキャリアブロックの位置に関する情報であり、また、サブキャリアブロックを特定するためのブロック番号等であってもよい。また、品質値とは、例えば、信号対雑音比(SNR)を示す値である。
このように、本発明では、受信装置がそれぞれ全てのサブキャリアブロックに関する品質値を送ることなく必要最小限の情報として、高い品質値を有する高品質サブキャリアブロックに関する情報(品質値を含む)及びその高品質サブキャリアブロックを基準とする所定の閾値に基づくサブキャリアブロック区間が通知される。
これにより、基地局装置では、受信品質が良いサブキャリアブロック付近の広い周波数領域に渡って良好な受信環境であることが保証されるという周波数選択性フェージングの一般的な性質に基づき、この高品質サブキャリアブロックに関する情報を基準にそれ以外のサブキャリアブロックに関する品質値等の受信環境情報を推定することができる。
よって、本発明によれば、受信装置から送信装置への通知情報の情報量を抑えることができ、かつ、各受信装置の正確な受信環境情報を送信装置へ提供することができるようになる。ひいては、当該受信装置と送信装置とからなる通信システムを考えた場合においても、システム全体として周波数利用効率を上げ、通信スループットを向上させることができるようになる。
また、上記通知手段により通知される、高品質サブキャリアブロックにおける品質値との差が所定の閾値内にある品質値を有するサブキャリアブロックの区間としては、当該区間に含まれるサブキャリアブロックのうち最小周波数帯域を有するサブキャリアブロックを示す情報と最大周波数帯域を有するサブキャリアブロックを示す情報とが通知されるようにしてもよい。
これにより、送信装置では、受信装置におけるこの所定の閾値に関する情報を知っていさえすれば、高品質サブキャリアブロックにおける品質値との差が所定の閾値内にある品質値を有するサブキャリアブロックについての品質値を推定することができる。
従って、本発明によれば、対象となるサブキャリアブロックを示す情報を通知すればよいため、受信装置から送信装置への通知情報の情報量をより抑えることができる。
また、上記通知手段は、当該最小周波数帯域を有するサブキャリアブロックを示す情報と当該最大周波数帯域を有するサブキャリアブロックを示す情報と共に、当該最小周波数帯域を有するサブキャリアブロックにおける品質値、及び当該最大周波数帯域を有するサブキャリアブロックにおける品質値も通知するようにしてもよい。
これにより、通知を受けた送信装置では、受信装置における受信状態をより正確に推定することができるようになる。
また、本発明は、上述の構成に加えて更に、受信された前記マルチキャリア信号の遅延分散を推定する分散推定手段を備えるようにしてもよい。この場合には、上記通知手段は、当該サブキャリアブロックの区間に替え、この分散推定手段により推定された遅延分散を通知するようにすればよい。
本発明では、高品質サブキャリアブロックにおける品質値、その高品質サブキャリアブロックを示す情報の他、遅延分散が送信装置へ通知される。
これにより、送信装置は、当該遅延分散により高品質サブキャリアブロックの有する周波数帯域周辺のサブキャリアブロックについて品質値の広がりを検知することができるため、そのような高品質サブキャリアブロックの有する周波数帯域周辺のサブキャリアブロックについて個々に品質値を通知されることなく、高品質サブキャリアブロックの品質値から推定することができる。
これにより、本発明によれば、受信装置における受信情報について少ない情報量の通知でも送信装置が正確な受信情報を推定することができる。
また、本発明は、上記通知手段が、当該高品質サブキャリアブロックにおける品質値と各サブキャリアブロックにおける品質値との差が、当該高品質サブキャリアブロックの周波数帯域から遠い周波数帯域を有するサブキャリアブロック程少ない情報量により、それぞれ表された差分情報を生成する生成手段を更に有するようにしてもよい。この場合、上記通知手段は、当該サブキャリアブロックの区間に替え、この差分情報を送信装置に通知するようにしてもよい。
本発明では、高品質サブキャリアブロックの周波数帯域周辺にあるサブキャリアブロックに関する高品質サブキャリアブロックにおける品質値との差が所定の情報量により表された差分情報が、高品質サブキャリアブロックを示す情報、その高品質サブキャリアブロックの品質値と共に送信装置に通知される。
更に、当該差分情報は、当該高品質サブキャリアブロックの周波数帯域から遠い周波数帯域を有するサブキャリアブロック程少ない情報量となるように生成される。
これにより、上述の情報を受けた送信装置では、当該差分情報が表される情報量に関する情報を知ることにより、高品質サブキャリアブロックの周波数帯域周辺のサブキャリアブロックにおける品質情報を推定することができるようになる。
このように、本発明によれば、高い品質値を有する高品質サブキャリアブロック周辺の品質値を少ない情報量で送信装置に通知することができるため、受信装置から送信装置への通知情報の情報量を抑えながら、受信装置の受信状態を正確に通知することができる。
また、本発明は、上述の各受信装置からそれぞれ通知される情報に基づいて、各受信装置における各サブキャリアブロックに関する品質値をそれぞれ推定するようにし、この推定された品質値を元に、各受信装置への信号を当該サブキャリアブロック単位に配置する際に、対象となるサブキャリアブロックに関し高い品質値を有する受信装置への信号を優先的に配置する送信装置に関するものでもある。
すなわち、上述の本発明に係る受信装置によって情報量が抑えられたフィードバック情報においても、当該送信装置が各受信装置における受信状態を正確に把握することができるようにするものである。
従って、本発明は、上述の受信装置及び送信装置とからなる通信システムに関しても適用可能である。
また、本発明は、上述の本発明に係る受信装置及び送信装置と同様の特徴を有する通信方法、情報処理装置(コンピュータ)を本発明に係る受信装置及び送信装置として機能させるプログラム、或いは、当該プログラムを記録した記録媒体として実現可能である。また、本発明に係る受信装置及び送信装置とは、例えば、無線により相互に通信を行う通信装置であっても、有線により通信を行う通信装置であっても、また、コンピュータ内でインタフェース信号としての通信を行う装置、素子等であってもよい。
なお、本発明は、サブキャリアブロックへの信号割り当てに関するもの、すなわち、周波数スケジューリングに焦点を当てたものであり、時間軸における時間スケジューリングについては何ら限定するものではない。
本発明によれば、周波数利用効率を上げ、通信スループットを向上させる受信装置、通信システム及び通信方法を提供することができる。
図1は実施形態における基地局装置(送信装置)の機能構成を示す図である。 図2はOFDMフレームの構成例を示す図である。 図3はサブキャリア(周波数)ブロックの構成例を示す図である。 図4は実施形態における移動端末(受信装置)の機能構成を示す図である。 図5は実施形態における周波数選択性フェージングと受信環境情報生成概念を示す図である。 図6はユーザ割り当てに関する処理フローを示す図である。 図7は第一変形例における周波数選択性フェージングと受信環境情報生成概念を示す図である。 図8は第二変形例における周波数選択性フェージングと受信環境情報生成概念を示す図である。 図9は第三変形例における周波数選択性フェージングと受信環境情報生成概念を示す図である。 図10は周波数選択性フェージングの例を示す図である。 図11は周波数スケジューリングの例を示す図である。 図12は従来技術によるフィードバック情報生成の概念を示す図である。
符号の説明
10 パイロット多重部
11、43 シリアル/パラレル(S/P)変換部
12 IDFT部
13、45 パラレル/シリアル(P/S)変換部
14、52 デジタル/アナログ(D/A)変換部
15、51 アップコンバージョン部
21、41 ダウンコンバージョン部
22、42 アナログ/デジタル(A/D)変換部
23 フィードバック情報抽出部
24 ユーザ割当部
44 DFT部
47 信号対雑音比(SNR)推定部
53 フィードバック情報生成部
以下、図面を参照して、本発明の実施形態における受信装置及び送信装置を有する通信システムについて説明する。以下の説明では、説明の便宜のため、本実施形態における受信装置と送信装置とは別々の通信装置として説明するが、本発明は、このような構成に限定されるものではなく、以下に述べる受信機能及び送信機能双方を備える通信装置であってもよい。
また、本実施形態では、受信装置として移動端末を例に挙げ、送信装置として複数の移動端末と無線通信する基地局装置を例に挙げる。なお、それら通信装置はマルチキャリア伝送方式としてOFDM方式を実現し得る機能を備えるものとする。また、本実施形態における通信装置としては、他に、有線により通信を行う電力線通信装置等やコンピュータ内でインタフェース信号としての通信を行う装置、素子等であってもよい。あくまで、以下の実施形態の構成は例示であり、本発明は実施形態の構成に限定されない。
〔送信装置〕
まず、本実施形態における送信装置としての基地局装置について説明する。以下、本実施形態における基地局装置の機能構成について図1を用いて説明する。図1は、基地局装置の機能構成を示す図である。
基地局装置は、パイロット多重部10、シリアル/パラレル(以降、S/Pと表記する)変換部11、IDFT部12、パラレル/シリアル(以降、P/Sと表記する)変換部13、デジタル/アナログ(以降、D/Aと表記する)変換部14、アップコンバージョン部15、ダウンコンバージョン部21、アナログ/デジタル(以降、A/Dと表記する)変換部22、フィードバック情報抽出部23、ユーザ割当部24等を有する。
パイロット多重部10は、送信すべきデータ信号(制御信号等も含む)をユーザ割当部24から受け、それと共にパイロット信号を受けると、当該データ信号とパイロット信号をOFDMフレームに基づく所定の位置に配置したシリアル信号列を生成する。ここで、OFDMフレーム構成について図2を用いて簡単に説明する。図2は、本実施形態におけるOFDMフレーム構成の例を示す図である。
本実施形態におけるOFDMフレームは、各フレームがNC個のサブキャリアから構成され、各フレームにはパイロット信号、データ信号等が所定の位置に配置される。図2は、P1からPNCがパイロット信号を示し、Da(b)(aは2から10、bは1からNC)が各フレーム内のaシンボル目のbサブキャリアに配置されるデータ信号を示す。なお、本発明は、OFDMフレームを図2に示す構成に限定するものではない。
S/P変換部11は、パイロット多重部10により生成されたシリアル信号列をサブキャリア数(NC)分並列に並べたパラレル信号に変換する。
IDFT部12は、S/P変換部11から出力されるパラレル信号に対して各OFDMシンボル単位でIDFT処理を行う。通常、このIDFT処理で利用されるIDFTサイズNは有効なサブキャリア数(NC)よりも大きいため、IDFT部12は、入力されたNC個のパラレル信号の残りのNC+1からNの区間にゼロ(0)信号を設定し、全部でN個のパラレル信号に対して、IDFT処理を行う。
IDFT部12から出力される各サブキャリアの時間軸上の信号TE(f)は、P/S変換部13により合成多重され、ガードインターバル付加部(図示せず)等によりガードインターバルが付加され、D/A変換部14によりアナログ信号に変換される。この変換されたアナログ信号は、アップコンバージョン部15により信号の中心周波数を無線送信周波数に変換され、アンテナ素子から送信される。
一方、基地局装置は、通信相手となる複数の移動端末から各移動端末の受信環境情報を受信する。受信された受信環境情報は以下の機能部により処理される。受信環境情報の内容の詳細については後述する。また、本実施形態では、この受信環境情報は単に無線通信により伝送されるものとするが、本発明は各移動端末から当該基地局装置へのこの受信環境情報の伝送方法について限定するものではない。
当該受信環境情報を含む無線周波数信号は、アンテナ素子により受信され、ダウンコンバージョン部21によりベースバンド信号に変換される。このベースバンド信号は、A/D変換部22によりデジタル信号に変換された後、フィードバック情報抽出部23に入力される。
フィードバック情報抽出部23は、入力された信号から各移動端末の受信環境情報を取得する。フィードバック情報抽出部23は、通信相手となる複数の移動端末の個々に関する受信環境情報をそれぞれ取得する。
ユーザ割当部24は、フィードバック情報抽出部23から渡された各移動端末に関する受信環境情報に基づき、送信要求を受けた各移動端末(ユーザ)用のデータ信号のうちどのユーザのデータ信号をどのサブキャリアブロック(周波数ブロックとしてもよい)で送信するかをスケジューリングする(以降、この処理をユーザ割当処理とも表記する)。ユーザ割当部24は、NC個のサブキャリアを複数のサブキャリアブロックに分割し、このサブキャリアブロック単位でユーザ割当処理を行う。
サブキャリア数NCに対するサブキャリアブロック数Nfblkの数の設定方法は特に限定されるものではなく、通信装置の設置環境等に応じて最適化されるべきである。また、NC>Nfblkであれば、NCはNfblkの整数倍になっている必要は無く、各ブロックが異なるサブキャリア数で構成されるようにしてもよい。また、送信装置及び受信装置間でサブキャリアブロックの構成を予め固定値として持つようにしてもよいし、当該サブキャリアブロックの構成を可変なものとし送信装置から受信装置に対して通知するようにしてもよい。
本実施形態では、NCがNfblkの整数倍になっており、各サブキャリアブロックがNC/Nfblk個のサブキャリアを含むような構成とする。図3は、本実施形態におけるサブキャリアブロックの構成例を示す図である。図3に示すように、本実施形態では、サブキャリアNCがサブキャリアブロック数Nfblkで分割され、1つのサブキャリアブロックが4サブキャリアで構成される。
なお、ユーザ割当部24における当該ユーザ割当処理の詳細については<ユーザ割当処理>の項にて説明する。ユーザ割当部24は、送信フレームの所定の配置にユーザへの送信信号を適応的に割り当てたデータ信号を生成する。ユーザ割当部24は、生成されたデータ信号をパイロット多重部10に渡す。
〔受信装置〕
以下、本発明の実施形態における受信装置としての移動端末について図4を用いて説明する。図4は、本実施形態における移動端末の機能構成を示す図である。
本実施形態における移動端末は、ダウンコンバージョン部41、A/D変換部42、S/P変換部43、DFT部44、P/S変換部45、信号対雑音比(以降、SNR(Signal to Noise Ratio)と表記する)推定部47、アップコンバージョン部51、D/A変換部52、フィードバック情報生成部53等を有する。
ダウンコンバージョン部41は、アンテナ素子により、上述のOFDMフレームにより構成される無線送信周波数信号を受信すると、この無線送信周波数信号をベースバンド信号に変換する。このベースバンド信号は、A/D変換部42によりデジタル信号に変換された後、S/P変換部43により基地局装置でのIDFTサイズと同じNサンプルのパラレル信号に変換される。なお、このとき、パラレル信号からガードインターバルが除去される。
DFT部44は、入力されたパラレル信号に対してDFT処理を行い、各サブキャリア成分に対応するN個の信号を出力する。このDFT処理で利用されるDFTサイズは、送信装置で利用されたIDFTサイズと同じものである。このとき、出力されたN個の信号のうち、NC+1〜N個の信号は基地局装置により設定されたゼロ信号である。この出力されたパラレル信号は、P/S変換部45によりシリアル信号列に並べ替えられ、その他の機能部(例えば、復調部)に渡される。また、この出力されたパラレル信号はSNR推定部47にも渡される。
SNR推定部47は、DFT部44から渡された各サブキャリアに相当する信号列に基づいて、各サブキャリアブロックの平均SNRをそれぞれ推定する。この平均SNRは、例えば、対象となるサブキャリアブロックを構成する各サブキャリアのSNRがそれぞれ求められ、それらを平均することにより得られるものとしてもよい。各サブキャリアブロックを構成するサブキャリア数等の情報は、移動端末内のメモリ等に記憶されるようにしてもよいし、予め基地局装置から通知されるようにしてもよい。推定された平均SNRは、フィードバック情報生成部53に渡される。
フィードバック情報生成部53は、渡された各サブキャリアブロックの平均SNRに基づき、基地局装置へフィードバックするための受信環境情報を生成する。なお、受信環境情報の生成処理については<受信環境情報生成処理>の項で説明する。
生成された受信環境情報は、D/A変換部52によりアナログ信号に変換される。変換されたアナログ信号は、アップコンバージョン部51により信号の中心周波数を無線送信周波数に変換され、アンテナ素子から送信される。
なお、本実施形態では、周波数―時間変換処理をIDFTとし、時間―周波数変換処理をDFTとしているが、本発明はこれらに限定するものではなく、周波数―時間変換処理をIFFTとし、時間―周波数変換処理をFFTとしてもよい。また、移動端末から基地局装置への上記受信環境情報の伝送方法はどのような手法を用いてもよい。
<受信環境情報生成処理>
以下、移動端末における受信環境情報生成処理について図5を用いて説明する。図5は、周波数選択性フェージングと受信環境情報生成概念を示す図である。
移動端末は、図5に示すような周波数選択性フェージングの影響を受けた信号を受信する。移動端末のSNR推定部47は、当該フェージングの影響を受けた信号に関し各サブキャリアに相当する信号列をそれぞれ受けると、各サブキャリアブロックの平均SNR(以降、単にSNRと表記する)を推定する。図5では、棒線(四角)それぞれがサブキャリアブロックを示す。
フィードバック情報生成部53は、この各サブキャリアブロックに関するSNRに基づき、受信環境情報を以下のように生成する。まず、フィードバック情報生成部53は、各サブキャリアブロックに関するSNRの中からSNRが最大のサブキャリアブロック番号を検出する(図5のサブキャリアブロック#n)。
次に、フィードバック情報生成部53は、SNRの最大値から所定の閾値(−Xデシベル(dB))以内のSNRを有するサブキャリアブロックのサブキャリアブロック番号を検出する。フィードバック情報生成部53は、この検出されたサブキャリアブロックのうち最小周波数帯域を有するサブキャリアブロックと最大周波数帯域を有するサブキャリアブロックの番号をそれぞれ検出する(図5のサブキャリアブロック#n0及び#n1)。この所定の閾値(XdB)は、システム共通の固定値として移動端末内のメモリ等に予め記憶されるようにしてもよいし、基地局装置から制御情報として通知されるようにしてもよい。
フィードバック情報生成部53は、SNRの最大値(SNR(n))とこのサブキャリアブロック番号(n)と検出された最小の周波数のサブキャリアブロック番号(n0)と最大の周波数のサブキャリアブロック番号(n1)とを含めた受信環境情報を生成する。なお、本実施形態では、最大SNRを有するサブキャリアブロックを基準に受信環境情報を生成することとしているが、最大SNRに限定せず最大SNRに近いSNRを有するサブキャリアブロックを基準にするようにしてもよい。
<ユーザ割当処理>
基地局装置では、上述の受信環境情報(n、SNR(n)、n0、n1)を含んだ信号が受信されると、フィードバック情報抽出部23により当該受信環境情報が抽出され、ユーザ割当部24に渡される。
ユーザ割当部24は、このように各移動端末に関する受信環境情報(n、SNR(n)、n0、n1)をそれぞれ受けると、この受信環境情報に基づき、各移動端末に関するn0からn1区間の各サブキャリアブロックに関するSNRをそれぞれ推定する。
各サブキャリアブロックに関するSNRの推定においては、n0及びn1でのSNRを所定の閾値Xを用いてSNR(n0)=SNR(n)−X、SNR(n1)=SNR(n)−Xと推定し、その他のサブキャリアブロックに関するSNRを以下の(式1)のように推定する。
Figure 0004654250
そして、ユーザ割当部24は、この推定された情報を保持することにより、各移動端末に関するユーザ割当処理を実行する。このユーザ割当処理に関しては、MAX−CIやプロポーショナルフェア(proportional fair)などの技術が一般的に知られており、本発明はこれらいずれの手法若しくはその他の手法を用いるようにしてもよい。例えば、MAX−CIをもとにしたユーザ割当処理では、受信環境情報によりフィードバックされた各サブキャリアブロックに関するSNRのうち、最も高いSNRとなっているユーザがそのサブキャリアブロックに割り当てられる。受信環境情報に基づくSNRが存在しなかったサブキャリアブロックに関しては、各ユーザの平均SNRのうち最も平均SNRが高いユーザが割り当てられる。
このMAX−CIをもとにしたユーザ割当についての処理フローを図6に示す。図6に示す処理フローでは、まず、各サブキャリアブロックについて受信環境情報に基づいて推定されたSNRが存在するかどうかが調べられる(S601)。対象となるサブキャリアブロックについていずれかの移動端末に関するSNRが存在すると判定されると(S601;YES)、そのSNRのうち最大SNRを有する移動端末を選択し、その移動端末を対象となるサブキャリアブロックへ割り当てる(S602)。
一方、対象となるサブキャリアブロックについてのSNRが存在しないと判定されると(S601;NO)、各移動端末についてSNRの平均値となる平均SNRが求められ、その平均SNRが最大となる移動端末を対象となるサブキャリアブロックへ割り当てる(S603)。
対象となるサブキャリアブロックについてのユーザ割当が完了すると、次のサブキャリアブロックを対象とし(S604)、上述の処理を全てのサブキャリアブロック分行う(S605)。
〈実施形態における作用/効果〉
本実施形態における基地局装置(送信装置)及び移動端末(受信装置)では、NC個のサブキャリアからなるマルチキャリア信号であって、当該NC個のサブキャリアがそれぞれ4つのサブキャリアからなるNfblk個のサブキャリアブロック(周波数ブロック)に分割されており、各移動端末へのデータ信号が当該サブキャリアブロック単位で配置された信号が送受される。
各移動端末では、周波数選択性フェージングの影響を受けた上述のマルチキャリア信号が受信されると、SNR推定部47により当該受信された信号の各サブキャリアブロックに関するSNRがそれぞれ推定される。
続いて、フィードバック情報生成部53は、この各サブキャリアブロックに関するSNRに基づき受信環境情報を生成する。この受信環境情報は、各サブキャリアブロックに関するSNRのうちSNRが最大のサブキャリアブロックのサブキャリアブロック番号(n)、その最大SNR、その最大SNRとの差分が所定の閾値(−XdB)以内のSNRを有するサブキャリアブロックのうち最小周波数帯域を有するサブキャリアブロックと最大周波数帯域を有するサブキャリアブロックの番号が含められる。この生成された受信環境情報は、基地局装置へ送信される。
基地局装置は、通信相手となる複数の移動端末のそれぞれから当該受信環境情報を受信する。この受信環境情報を受信した基地局装置では、当該受信環境情報に基づき、各移動端末における各サブキャリアブロックのSNRがそれぞれ推定される。このSNRの推定においては、基地局装置が複数の移動端末と共通に有する所定の閾値(XdB)が利用される。
そして、各移動端末についての各サブキャリアブロックのSNRがそれぞれ推定されると、それら推定されたSNRを元に、送信信号における各サブキャリアブロックに関し高いSNRを有する移動端末へ送信すべき信号が優先的に配置される。このようにデータ信号が配置されたマルチキャリア信号は複数の移動端末へ送信される。
このように、本実施形態では、各移動端末がそれぞれ全てのサブキャリアブロックに関するSNRを送ることなく必要最小限の情報として、最大SNRを有するサブキャリアブロックに関する情報(SNR値を含む)及びそのサブキャリアブロックを基準とするサブキャリアブロック区間が通知される。基地局装置では、この最大SNRを有するサブキャリアブロックに関する情報を基準に、それ以外のサブキャリアブロックに関するSNRが推定される。
これは、周波数選択性フェージングによる影響に比べ、相対的に1つのサブキャリアブロックの幅が小さくなることから各サブキャリアブロックのSNRの変化が緩やかとなる傾向を用い、受信品質が最大となるサブキャリアブロック付近の広い周波数領域に渡って良好な受信環境であることが保証されるという考えに基づくものである。
これにより、本実施形態によれば、フィードバックリンクの情報量を抑えながら、正確な受信環境情報に基づく適応的な周波数割り当てを実現することができ、ひいては、当該基地局装置と複数の移動端末とからなる通信システム全体として周波数利用効率を上げ、通信スループットを向上させることができる。
〔第一変形例〕
上述の本実施形態における受信環境情報生成手法及びユーザ割当処理では、移動端末と基地局装置とがそれぞれ所定の閾値(XdB)を共有し、移動端末が最大SNRからこの閾値以内のSNRを有するサブキャリアブロックのうち最小周波数のサブキャリアブロック(n0)と最大周波数のサブキャリアブロック(n1)をそれぞれ通知することとしているが、基地局装置ではこの閾値の情報を持たず、移動端末からはサブキャリアブロック番号n0及びn1と共に、サブキャリアブロックn0におけるSNRとサブキャリアブロックn1におけるSNRをそれぞれ基地局装置へ通知するようにしてもよい(図7参照)。
この場合、本実施形態に比べ受信環境情報の情報量が増加するものの、SNR(n0)、SNR(n1)をSNR(n)と閾値Xから推定していたものに比べ正確な値を用いることができるため、より正確にn0からn1区間のSNRを推定することができる。
〔第二変形例〕
上述の本実施形態における受信環境情報生成手法及びユーザ割当処理では、移動端末が所定の閾値(XdB)を用いて、最大SNRからの差分がこの閾値以内のSNRを有するサブキャリアブロックに関する情報を通知することとしているが、移動端末からは、最大SNR、そのサブキャリアブロック番号(n)の他、遅延分散に関する情報を基地局装置へ通知するようにしてもよい。以下、第二変形例における移動端末の受信環境情報生成処理、及び基地局装置のユーザ割当処理について説明する。その他、移動端末及び基地局装置の機能構成等は上述の実施形態と同様とする。
<受信環境情報生成処理>
以下、移動端末における受信環境情報生成処理について図8を用いて説明する。図8は、第二変形例における周波数選択性フェージングと受信環境情報生成概念を示す図である。
移動端末は、図8に示すような周波数選択性フェージングの影響を受けたマルチキャリア信号を受信する。移動端末のSNR推定部47は、当該フェージングの影響を受けた信号に関し各サブキャリアに相当する信号列をそれぞれ受けると、各サブキャリアブロックの平均SNR(以降、単にSNRと表記する)を推定する。図8では、棒線(四角)それぞれがサブキャリアブロックを示す。
フィードバック情報生成部53は、まず、各サブキャリアブロックに関するSNRの中からSNRが最大のサブキャリアブロック番号を検出する(図8のサブキャリアブロック#n)。
次に、フィードバック情報生成部53は、受信された信号の遅延分散を求める。この遅延分散は、図8に示すような受信信号について遅延プロファイル、すなわち、時間軸領域(時間−受信電力軸)の波形情報を得ることにより求められる。フィードバック情報生成部53は、この得られた遅延プロファイルに基づき、当該遅延分散を求める。遅延分散σは、例えば、遅延プロファイルをP(t)とした場合、以下の(式2)により求められる。この遅延分散情報の逆数は、当該受信信号のSNRの分散(広がり)を示す。
Figure 0004654250
フィードバック情報生成部53は、SNRの最大値(SNR(n))とこのサブキャリアブロック番号(n)と上述の遅延分散情報とを含めた受信環境情報を生成する。
<ユーザ割当処理>
基地局装置では、上述の受信環境情報(n、SNR(n)、σ)を含んだ信号が受信されると、フィードバック情報抽出部23により当該受信環境情報が抽出され、ユーザ割当部24に渡される。
ユーザ割当部24は、このように各移動端末に関する受信環境情報(n、SNR(n)、σ)をそれぞれ受けると、各受信環境情報に基づき、各移動端末について、各サブキャリアブロックのSNRをそれぞれ推定する。最大SNR以外の各サブキャリアブロックkに関するSNR(SNRest(k))の推定は、例えば、以下の(式3)のように推定される。
Figure 0004654250
ここでtable(x)は、例えば、予めメモリ等に記憶されるテーブルから取得される値であってもよい。この場合、当該テーブルには、遅延分散σと最大SNRを有するサブキャリアブロックnから対象となるサブキャリアブロックの周波数帯域の近さ(k−n)との関係におけるSNRの減衰量がそれぞれ記憶されるようにしてもよい。
また、テーブルを用いるのではなく、table(x)=ax2のように最大SNRからの減推量を放物線を示す関数等により予め定義しておくようにしてもよい。このように予めテーブルとして記憶された、若しくは予め関数として定義された減衰量算出に用いられる情報は、送信装置の設置環境、無線電波の伝搬環境等に応じて外部から調整可能となるようにしてもよい。
そして、ユーザ割当部24は、この推定された情報を保持することにより、各移動端末に関するユーザ割当処理を実行する。以降のユーザ割当処理に関しては、本実施形態と同様である。
〈第二変形例における作用/効果〉
第二変形例における基地局装置(送信装置)及び移動端末(受信装置)では、最大SNR、そのサブキャリアブロック番号(n)の他、遅延分散情報σが基地局装置へ通知される。
基地局装置では、通信相手となる複数の移動端末のそれぞれから当該受信環境情報を受信すると、当該受信環境情報に基づき、各移動端末における各サブキャリアブロックのSNRがそれぞれ推定される。第二変形例では、このSNRの推定にあたって、最大SNRと遅延分散σとの関係において、実値のSNRが通知されていないサブキャリアブロックについてのSNRが推定される。
そして、各移動端末についての各サブキャリアブロックのSNRがそれぞれ推定されると、それら推定されたSNRを元に、送信信号における各サブキャリアブロックに関し高いSNRを有する移動端末へ送信すべき信号が優先的に配置される。
このように、本実施形態では、各移動端末から通知される受信環境情報は、最大SNRに関する情報の他、遅延分散情報が含められる。
これにより、第二変形例によれば、最大SNRを有するサブキャリアブロック周辺のSNRを少ない情報量(3つの情報)で基地局装置に通知することができるため、フィードバックリンクの情報量を抑えながら、正確な受信環境情報に基づく適応的な周波数割り当てを実現することができる。
〔第三変形例〕
上述の本実施形態における受信環境情報生成手法及びユーザ割当処理では、移動端末が所定の閾値(XdB)を用いて、最大SNRからの差分がこの閾値以内のSNRを有するサブキャリアブロックに関する情報を通知することとしているが、移動端末からは、最大SNR、そのサブキャリアブロック番号(n)の他、そのサブキャリアブロック番号(n)の周辺のサブキャリアブロックに関するSNRの最大SNRとの相対値を基地局装置へ通知するようにしてもよい。以下、第三変形例における移動端末の受信環境情報生成処理、及び基地局装置のユーザ割当処理について説明する。その他、移動端末及び基地局装置の機能構成等は上述の実施形態と同様とする。
<受信環境情報生成処理>
以下、移動端末における受信環境情報生成処理について図9を用いて説明する。図9は、第三変形例における周波数選択性フェージングと受信環境情報生成概念を示す図である。
移動端末は、図9に示すような周波数選択性フェージングの影響を受けたマルチキャリア信号を受信する。移動端末のSNR推定部47は、当該フェージングの影響を受けた信号に関し各サブキャリアに相当する信号列をそれぞれ受けると、各サブキャリアブロックの平均SNR(以降、単にSNRと表記する)を推定する。図9では、棒線(四角)それぞれがサブキャリアブロックを示す。
フィードバック情報生成部53は、まず、各サブキャリアブロックに関するSNRの中からSNRが最大のサブキャリアブロック番号を検出する(図9のサブキャリアブロック#n)。
次に、フィードバック情報生成部53は、最大SNRを有するサブキャリアブロックを中心にその周辺周波数帯域を有するサブキャリアブロックに関して最大SNRからのSNRの差分情報を算出する。各サブキャリアブロックのSNRの差分情報は、最大SNRを有するサブキャリアブロックnに対してサブキャリアブロックkについてのSNR差分情報をΔSNR(k)とすると、ΔSNR(k
)=SNR(n)−SNR(k)で表すことができる。
フィードバック情報生成部53は、上述のように算出された各サブキャリアブロックに関するSNR差分情報を所定のビット数に設定する。このSNR差分情報を示すこのビット構成は、システムとして予め決まった固定のビット構成を用いるようにしてもよい。図9の例では、最大SNRを有するサブキャリアブロックから所定の範囲(サブキャリアブロック分)離れる度に当該SNR差分情報を示すために利用されるビット数が減少するように構成される場合の例を示している。
この場合には、最大SNRを有するサブキャリアブロックnにおけるSNRを8ビットで示し、SNR差分情報をサブキャリアブロックnから3サブキャリアブロック内のサブキャリアブロックについては3ビットで示し、それ以降3サブキャリアブロック毎に1ビットずつ減らすようにしている。これをサブキャリアブロックkで以下のように表すことができる。
(1)0<|k−n|≦3のとき、
ΔSNR(k)=「000」:0dB以上1dB未満
=「001」:1dB以上2dB未満
・・・
=「111」:7dB以上
(2)3<|k−n|≦6のとき、
ΔSNR(k)=「00」:0dB以上2dB未満
=「01」:2dB以上4dB未満
=「10」:4dB以上6dB未満
=「11」:6dB以上
(3)6<|k−n|≦9のとき、
ΔSNR(k)=「0」:0dB以上4dB未満
=「1」:4dB以上
(4)9<|k−n|のとき、受信環境情報生成しない。
<ユーザ割当処理>
基地局装置では、上述の受信環境情報(n、SNR(n)、|k−n|≦9の各サブキャリアブロックのSNR差分情報ΔSNR(k))を含んだ信号が受信
されると、フィードバック情報抽出部23により当該受信環境情報が抽出され、ユーザ割当部24に渡される。
ユーザ割当部24は、このように各移動端末に関する受信環境情報をそれぞれ受けると、この受信環境情報に基づき、各移動端末に関する|k−n|≦9区間の各サブキャリアブロックをそれぞれ推定する。このとき、ユーザ割当部24は、上述のSNR差分情報を示すためのビット構成については把握されているものとし、これら情報に基づき、各サブキャリアブロックのSNRを推定する。このSNR差分情報を示すビット構成については、固定情報として予めメモリ等に記憶されているようにしてもよいし、基地局装置及び移動端末間で必要に応じて相互に通知するようにしてもよい。
そして、ユーザ割当部24は、この推定された情報を保持することにより、各移動端末に関するユーザ割当処理を実行する。以降のユーザ割当処理に関しては、本実施形態と同様である。
〈第三変形例における作用/効果〉
第三変形例における基地局装置(送信装置)及び移動端末(受信装置)では、最大SNR、そのサブキャリアブロック番号(n)の他、そのサブキャリアブロック番号(n)の周辺周波数帯域を有するサブキャリアブロックに関するSNRの最大SNRとの差分情報が基地局装置へ通知される。
更に、この最大SNRとの差分情報は、所定のビット構成で示された状態で受信環境情報が生成される。第三変形例では、最大SNRを有するサブキャリアブロックnから所定のサブキャリアブロック範囲離れる度に利用されるビット数が減少するように構成される。
基地局装置は、通信相手となる複数の移動端末のそれぞれから当該受信環境情報を受信すると、当該受信環境情報に基づき、各移動端末における各サブキャリアブロックのSNRがそれぞれ推定される。このSNRの推定においては、複数の移動端末がSNRの差分情報を設定したビット構成を基地局装置が知っていることにより実現される。
そして、各移動端末についての各サブキャリアブロックのSNRがそれぞれ推定されると、それら推定されたSNRを元に、送信信号における各サブキャリアブロックに関し高いSNRを有する移動端末へ送信すべき信号が優先的に配置される。
このように、本実施形態では、各移動端末から通知される受信環境情報は、最大SNRに関する情報の他、最大SNRを有するサブキャリアブロックnの周辺のサブキャリアブロックについての最大SNRとのSNRの差分情報が所定のビット数で丸められて生成される。
これも本実施形態と同様、周波数選択性フェージングによる影響に比べ、相対的に1つのサブキャリアブロックの幅が小さくなることから各サブキャリアブロックのSNRの変化が緩やかとなる傾向を用いたものである。
これにより、第三変形例によれば、最大SNRを有するサブキャリアブロック周辺のSNRを少ない情報量で基地局装置に通知することができるため、フィードバックリンクの情報量を抑えながら、正確な受信環境情報に基づく適応的な周波数割り当てを実現することができる。

Claims (5)

  1. 複数のサブキャリアが、少なくとも1つのサブキャリアを含む複数のサブキャリアブロックに分割されており、各通信装置への信号が当該サブキャリアブロック単位で配置されたマルチキャリア信号を他の通信装置から受信する受信手段と、
    各サブキャリアブロックにそれぞれ配置された信号の受信状態を示す品質値を各サブキャリアブロックについてそれぞれ推定する推定手段と、
    前記品質値のうち高い品質値を有する高品質サブキャリアブロックを示す情報、当該高品質サブキャリアブロックにおける品質値、及び、当該高品質サブキャリアブロックにおける品質値との差が所定の閾値内にある品質値を有するサブキャリアブロックの区間を他の通信装置に通知する通知手段と、
    を備える通信装置。
  2. 前記通知手段は、前記高品質サブキャリアブロックにおける品質値との差が所定の閾値内にある品質値を有するサブキャリアブロックの区間として、当該区間に含まれるサブキャリアブロックのうち最小周波数帯域を有するサブキャリアブロックを示す情報と最大周波数帯域を有するサブキャリアブロックを示す情報とを前記他の通信装置に通知する、
    請求項1に記載の通信装置。
  3. 前記通知手段は、前記最小周波数帯域を有するサブキャリアブロックを示す情報と前記最大周波数帯域を有するサブキャリアブロックを示す情報と共に、当該最小周波数帯域を有するサブキャリアブロックにおける品質値、及び当該最大周波数帯域を有するサブキャリアブロックにおける品質値も前記他の通信装置に通知する、
    請求項2に記載の通信装置。
  4. 受信された前記マルチキャリア信号の遅延分散を推定する分散推定手段を更に備え、
    前記通知手段は、前記サブキャリアブロックの区間に替え、前記分散推定手段により推定された遅延分散を前記他の通信装置に通知する、
    請求項1に記載の通信装置。
  5. 前記通知手段は、
    前記高品質サブキャリアブロックにおける品質値と各サブキャリアブロックにおける品質値との差が、当該高品質サブキャリアブロックの周波数帯域から遠い周波数帯域を有するサブキャリアブロック程少ない情報量により、それぞれ表された差分情報を生成する生成手段を更に有し、
    前記サブキャリアブロックの区間に替え、前記差分情報を前記他の通信装置に通知する、
    請求項1に記載の通信装置。
JP2007552821A 2005-12-28 2005-12-28 通信装置及び通信システム Expired - Fee Related JP4654250B2 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2005/024065 WO2007077599A1 (ja) 2005-12-28 2005-12-28 受信装置及び通信システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2007077599A1 JPWO2007077599A1 (ja) 2009-06-04
JP4654250B2 true JP4654250B2 (ja) 2011-03-16

Family

ID=38227966

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007552821A Expired - Fee Related JP4654250B2 (ja) 2005-12-28 2005-12-28 通信装置及び通信システム

Country Status (4)

Country Link
US (1) US8340585B2 (ja)
EP (1) EP1968222B1 (ja)
JP (1) JP4654250B2 (ja)
WO (1) WO2007077599A1 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7933350B2 (en) * 2007-10-30 2011-04-26 Telefonaktiebolaget Lm Ericsson (Publ) Channel-dependent frequency-domain scheduling in an orthogonal frequency division multiplexing communications system
JP5519262B2 (ja) * 2009-12-21 2014-06-11 パナソニック株式会社 通信システム
US8908600B2 (en) * 2010-10-26 2014-12-09 Qualcomm Incorporated Channel state information feedback frame format and feedback rules for very high throughput wireless systems
US9130631B2 (en) 2010-11-03 2015-09-08 Qualcomm Incorporated Beamforming feedback format
US9692554B2 (en) * 2014-10-29 2017-06-27 Texas Instruments Incorporated Power line communication operating frequency band selection apparatus, systems and methods
US10645705B1 (en) * 2018-07-02 2020-05-05 Sprint Spectrum L.P. Use of successive interference cancellation and non-orthogonal coding to facilitate uplink communication from multiple devices on shared air interface resources

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001238269A (ja) * 2000-02-25 2001-08-31 Kddi Corp 無線通信システムのサブキャリア割当方法
JP2004208234A (ja) * 2002-12-26 2004-07-22 Matsushita Electric Ind Co Ltd 無線通信装置及び無線通信方法

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3543323B2 (ja) * 2001-02-14 2004-07-14 日本電気株式会社 基地局送信制御方法、セルラシステム及び基地局
KR100571802B1 (ko) * 2001-09-03 2006-04-17 삼성전자주식회사 통신 효율을 높이는 이동통신 시스템 및 그 방법
CN101868031B (zh) * 2003-08-20 2012-09-26 松下电器产业株式会社 无线通信装置和副载波分配方法
BRPI0508668A (pt) * 2004-03-12 2007-08-14 Matsushita Electric Ind Co Ltd método de notificação de qualidade de recepção, aparelho de terminal de comunicação sem fio, e aparelho de estação de base

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001238269A (ja) * 2000-02-25 2001-08-31 Kddi Corp 無線通信システムのサブキャリア割当方法
JP2004208234A (ja) * 2002-12-26 2004-07-22 Matsushita Electric Ind Co Ltd 無線通信装置及び無線通信方法

Also Published As

Publication number Publication date
EP1968222A1 (en) 2008-09-10
EP1968222A4 (en) 2012-09-05
WO2007077599A1 (ja) 2007-07-12
JPWO2007077599A1 (ja) 2009-06-04
US20080268782A1 (en) 2008-10-30
EP1968222B1 (en) 2016-04-06
US8340585B2 (en) 2012-12-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6575782B2 (ja) 無線通信システム、無線通信の設定方法、基地局、及び移動局
JP5442623B2 (ja) 直交周波数分割多重通信システムにおけるチャネル依存周波数ドメインスケジューリング
AU2006276391B2 (en) Apparatus and method for adaptive channel quality feedback in a multicarrier wireless network
US8310994B2 (en) Method for configuring and managing channels in a wireless communication system using AMC channels and diversity channels, transmission/reception apparatus thereof, and system thereof
US8843149B2 (en) Scheduling method and control station apparatus
US20070086406A1 (en) Methods for Assigning Resources in a Communication System
JP4163941B2 (ja) 無線送信装置及び無線送信方法
JP5409987B2 (ja) Ofdmを使用する無線パケット・データ通信システムの分散型複数アンテナ・スケジューリング
US11395295B2 (en) Integrated circuit
WO2010016507A1 (ja) 無線通信システム、送信装置、受信装置
JP4654250B2 (ja) 通信装置及び通信システム
WO2011121926A1 (ja) 送信装置及び送信方法
JP5199820B2 (ja) 端末局装置および通信システム
KR100877746B1 (ko) Ofdma기반의 무선통신 시스템에서 맵 구성 방법 및이를 이용한 프레임 전송 장치
JP2012085084A (ja) Ofdm信号送信装置
EP3439372A1 (en) Method and apparatus for controlling path of base station in wireless communication system
JP2010098525A (ja) 基地局装置および通信システム

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100831

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101007

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20101130

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20101220

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4654250

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131224

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees