JP4654144B2 - 薄膜トランジスタの製造方法、薄膜トランジスタ、集積回路、および液晶表示装置 - Google Patents

薄膜トランジスタの製造方法、薄膜トランジスタ、集積回路、および液晶表示装置 Download PDF

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Description

本発明は、ガラス基板に薄膜トランジスタを形成するための製造方法に関する。
液晶表示パネルのような表示パネル用のガラス基板に形成される結晶性薄膜トランジスタ(以下、「TFT」という。)においては、作動性能を上げるために、TFTを微細化することが検討されている。
TFTが形成されるガラス基板は、面内においてその板厚偏差が半導体ウエーハのそれに比べて著しく大きい。このガラス基板は、一辺が100mmの正方形の面積当たりにおいて9μm程度(9μm程度/100mm□)という大きな板厚偏差(表面粗さや基板自体の板厚分布に起因する。)が存在する。
上記のようなガラス基板にTFTを形成する際、該ガラス基板上のフォトレジストの露光においては、半導体ウエーハ基板上への半導体デバイス製造用の露光に比べ、深い焦点深度を必要とする。すなわち、TFTを微細化して、製造するには、その際に使用する露光装置の解像度を上げると同時に焦点深度が浅くならないようにする必要がある。TFT用の露光装置の解像度は、現在1.5μmや3μm程度である。この露光装置は、解像度を上記値より上げようとすると、焦点深度が浅くなる。
解像度が例えば、0.8μm程度を越える高解像度になると、その焦点深度は、TFTを形成する基板であるガラスの板厚偏差である9μm程度/100mm□より浅くなり、ガラス基板上のフォトレジストで所望のレジストパターンを形成できなくなる。大きな板厚偏差を有するガラス基板上のフォトレジストを露光する場合、該フォトレジスト面の高低差が大きいため露光装置の光学系に、より深い焦点が要求される。TFTを製造する露光工程には、深い焦点深度を必要とするコンタクトホールの形成工程がある。この場合のフォトレジストの膜厚では、通常、露光の際の焦点深度がライン系パターンの場合より浅くなるので、浅くならないような工夫が必要である。
例えば、0.5μm□のコンタクトホールを形成する場合の焦点深度は、±0.9μmと非常に浅い。露光装置によりガラス基板上に形成されるTFTの製造のために、このようなコンタクトホールを形成すると、焦点深度をはずれた領域が広いので、コンタクトホールの底にフォトレジストが残り、フォトレジストには、貫通した穴が開かない。この結果、例えばソース領域やドレイン領域とのコンタクトを取ることができない。
また、TFTを形成する際の露光用マスクのコンタクトホールは、一般に、正方形の形状を有している。このようなマスクを介してフォトレジストを露光することによりフォトレジストに形成されたTFTのためのコンタクトホールは、角が丸まり、ほぼ円形になる。この結果、上記露光方法では、フォトレジストを貫通する穴を形成しにくい。
露光技術において、ハーフトーン型位相シフトマスク(本明細書においては、単に「ハーフトーンマスク」という。)が解像度と焦点深度を向上させることは、非特許文献1の39頁から40頁に記載されている。
また、ハーフトーンマスクを用いて、半導体デバイス用の半導体ウエーハや、表示パネル用のガラス基板上に形成される半導体薄膜等の加工工程に使用されるレジストを露光する技術が特許文献1に記載されている。
平成9年2月25日オーム社発行「超微細加工技術」
特開2003−234285号公報
非特許文献1の40頁に記載されている露光装置の開口数NAは0.5であり、コヒーレンス・ファクタσは0.2である。これらの値は、非特許文献1に記載されているように、集積回路(LSI)用の値である。
表示基板用のガラス基板にTFTを形成する場合、スループットを考慮してガラス基板上のフォトレジストへの1回当たりの露光面積が決定され、この露光面積が大きいため、解像度も重要であるが、焦点深度の方がより重要視される。これは、前記のようにガラス基板の板厚偏差がLSI用Siウエーハのそれより非常に大きいからである。
しかし、非特許文献1には、TFTを表示基板用のガラス基板に形成する際の露光において焦点深度をより大きくするための、露光光学系の種類、開口数NA、コヒーレンス・ファクタσ等の具体的な値が記載されていない。
特許文献1も、主としてLSI用のSiウエーハについての記載はあるが、表示基板用のガラス基板にTFTを形成する際の露光において必要な焦点深度を得るための、開口数NAやコヒーレンス・ファクタσの具体的な値は記載されていない。
上記のように、表示パネル用のガラス基板上に形成されたレジストの露光のために、特に結晶性TFTのためのコンタクトホールの製造のために、より深い焦点深度が得られるような、露光用光源の種類、コヒーレンス・ファクタσ、用いる露光光学系の種類、及び開口数NA等は未だ知られていない。
本発明の目的は、レジストを完全に貫通するコンタクトホールを形成可能にした薄膜トランジスタの製造方法を提供することにある。
本発明に係る、薄膜トランジスタの第1乃至第3の製造方法は、いずれも、光源からの光線をマスクを介してガラス基板上に形成された未完成のTFT上の感光材膜すなわちフォトレジストに照射し、該フォトレジストにコンタクトホールを形成することを含み、前記光線としてi線を用いる。また、前記第1乃至第3の製造方法及びそれにより形成される薄膜トランジスタは、基本的に、前記マスクに形成される複数のコンタクトホールのためのパターン又は該パターンに対応して薄膜トランジスタに形成される複数のコンタクトホールの平面形状が長方形状であり、該各長方形状の長辺の長さは0.7μm以上であり、前記長方形状の長辺方向のピッチは長辺の長さの寸法と短辺の長さ寸法との和以上であり、且つ短辺方向のピッチが短辺の長さ寸法の3倍以上であることを特徴とする。
本発明に係る第1の製造方法において、前記マスクは、前記ガラス基板に形成された薄膜トランジスタのための、長方形(長円形及び楕円形を含む。)の複数の透明領域及び不透明領域のいずれか一方を含むコンタクトホール・パターンを有し、前記光透過領域及び光遮蔽領域のいずれか一方は、長辺方向の長さ寸法が短辺方向の長さ寸法の1.4倍以上となる形状を有する。
本発明に係る第2の製造方法において、前記マスクは、遮光性のクロムマスクであり、また前記ガラス基板に形成された薄膜トランジスタのための長方形(長円形及び楕円形を含む。)の複数の光透過領域及び光遮蔽領域のいずれか一方を含むコンタクトホール・パターンを有する。前記光学系は、等倍投影光学系であり、またk1を0.40から0.43の値を有する係数とし、Rを前記長方形の短辺方向の長さ寸法としたとき、次式(1)により得られる開口数NAを有する。
NA2=k1×0.365/R・・・(1)
本発明に係る第3の製造方法において、前記マスクは、ハーフトーンマスクであり、また前記ガラス基板に形成された薄膜トランジスタのための長方形(長円形及び楕円形を含む。)の複数の光透過領域及び光遮蔽領域のいずれか一方を含むコンタクトホール・パターンを有する。前記光学系は、等倍投影光学系であり、またk1を0.34から0.41の値を有する係数とし、Rを前記長方形の短辺方向の長さ寸法としたとき、前記式(1)により得られる開口数NAを有する。
本発明に係る第1の製造方法において、前記感光材膜すなわちフォトレジストに形成されるコンタクトホールは、少なくとも各隅角部が弧状にされた長方形の平面形状を有していてもよい。
本発明に係る第2の製造方法において、前記コンタクトホール・パターンは、前記長方形の長辺方向のピッチが長辺の長さの寸法と短辺の長さ寸法との和以上となりかつ短辺方向のピッチが短辺の長さ寸法の3倍以上となる周期的なパターンであり、前記光透過領域及び光遮蔽領域のいずれか一方に配置していてもよい。
本発明に係る第3の製造方法において、前記コンタクトホール・パターンは、前記長方形の長辺方向のピッチが長辺の長さの寸法と短辺の長さ寸法との和以上となりかつ短辺方向のピッチが短辺の長さ寸法の3倍以上となる周期的なパターンであり、前記光透過領域及び光遮蔽領域のいずれか一方に配置していてもよい。
本発明に係る第1乃至第3の製造方法も、さらに、前記レジストを処理して前記レジストにコンタクトホールを形成することを含むことができる。
感光材膜の前記レジストに形成されるコンタクトホールは、少なくとも各隅角部を弧状にされた長方形の平面形状を有していてもよい。
前記レジストに形成されるコンタクトホールは、長辺方向の長さ寸法が短辺方向の長さ寸法の1.4倍以上となる長方形の平面形状を有することができる。
本発明に係る第1乃至第3の製造方法によれば、板厚偏差が大きい基板上に形成された感光材膜でも、露光工程において実施可能な焦点深度を得ることができ、感光材膜にこれを完全に貫通する微細なコンタクトホールを形成することできる。
[用語の定義]
本発明において、「長方形」とは、長円形及び楕円形を含む。コンタクトホールとは、絶縁層を介在して表裏面に設けられる導電体層間、導電体とソース領域またはドレイン領域との間、あるいはゲート電極間を電気的に接続する導電体を線状に埋設するために上記絶縁層に設けられる孔である。この明細書では、この孔をエッチング加工により形成するための感光材膜に設けられる孔もコンタクトホールと定義する。
先ず、本発明の薄膜トランジスタの製造方法に用いられる露光装置およびそれに続いて本発明の薄膜トランジスタの製造方法について述べる。
[露光装置の実施例]
図1を参照するに、露光装置10は、露光用の光源12のほかに、それぞれが光源12からの光路に配置された、光源12から出射された光線を反射させる反射鏡14と、反射鏡14により反射された光線を集束させる2種類の中間レンズ16及び18と、中間レンズ18からの光線をこれがハーフトーンマスク24に向かうように反射させる反射鏡20と、反射鏡20により反射された光線を集束してハーフトーンマスク24を照射する集束レンズ22と、ハーフトーンマスク24を通過した光線を例えばガラス基板28のような被処理基板上に形成された感光材層、例えばレジスト膜30を照射する投影光学系26とからなる。
光源12は、例えば365nmの波長を有するi線を発生する水銀ランプである。
反射鏡14、中間レンズ16及び18、反射鏡20並びに集束レンズ22は、一般的な光学部材であり、また照明光学系23を形成している。光源12からの光線は、そのような照明光学系23により集束されてハーフトーンマスク24に入射される。ハーフトーンマスク24は、その光遮蔽領域が6〜8%の透過率を有するマスクである。
ガラス基板28は、例えば液晶表示パネルのような表示パネルの製作に用いるガラス基板28であり、該ガラス基板28上に設けられる半導体薄膜には、後述するように表示パネルを駆動するための薄膜トランジスタが形成される。
投影光学系26は、マスク24の像を例えば等倍でレジスト膜30に投影する等倍投影光学系であり、図示の例では、NA絞り32、瞳面34、複数のレンズ36等を備えている。ハーフトーンマスク24を経た光線は、投影光学系26を経て等倍でレジスト膜30に入射する。
レジスト膜30は、例えばi線用化学増幅型のフォトレジスト材からなる。例えばスピンコーティングのような適宜な手法でフォトレジスト材がガラス基板28の表面に塗布され、その後、乾燥されてレジスト膜30が形成される。
集束レンズ22を含む照明光学系23の開口数、ひいては集束レンズ22からハーフトーンマスク24に入射する光の開口数であるNA1は、入射光の開き角を2φとしたとき、次式(2)から得ることができる。
NA1=sinφ・・・(2)
同様に、投影光学系26の開口数、ひいては投影光学系26からレジスト膜30に照射される光の開口数であるNA2は、入射光の開き角を2θとしたとき、次式(3)から得ることができる。
NA2=sinθ・・・(3)
[マスクの実施例]
ハーフトーンマスク24は、図2(A)及び(B)に示すように、長方形の平面形状を有する複数の例えば透光性領域40と、光通過特性が領域40のそれと異なる例えば半透過性領域42とを備える。ハーフトーンマスク24は、領域42内に領域40が存在することにより、透光性基板例えばマスク用ガラス基板44の一方の面にマトリクス状に形成した領域40のコンタクトホール・パターンを有している。
図2(A)及び(B)に示すハーフトーンマスク24において、レジスト膜30の感光特性がポジティブであると、領域40は光透過領域を形成し、領域42はある透過率を有する半透過性光遮蔽領域を形成する。これに対し、レジスト膜30の感光特性がネガティブであると、逆に領域40はある透過率を有する光遮蔽領域を形成し、領域42は光透過領域を形成する。
ハーフトーンマスク24に代えて、上記のようなコンタクトホール・パターンを有する通常の遮光マスクであるクロムマスク124を用いることができ、該クロムマスク及びハーフトーン型位相シフトマスク(ハーフトーンマスク)24のいずれであってもよい。
ハーフトーンマスク24が後者のハーフトーンマスクの場合、そのようなマスク24として、6〜8%の透過率を有する半光遮蔽領域と、光の位相を180°回転させると共に、ほぼ100%の透過率を有する光透過領域とからなるもの、あるいは6〜8%の透過率を有すると同時に光の位相を180°回転させる半光遮蔽領域と、ほぼ100%の透過率を有する光透過領域とからなるもの、のいずれを用いてもよい。
光遮蔽領域42用の材料は、上記いずれのタイプのマスクであるかにより異なるが、市販されている公知の材料、例えばMoSiO,MoSiON,Crを用いることができる。上記のいずれのハーフトーンマスク24を用いる場合も、そのようなコンタクトホール・パターンを有するマスク24は、レジスト膜30の露光に先立って製造される。
[TFTの実施例]
図8及び図9は、液晶表示パネルのような表示パネル用のガラス基板50に形成された結晶性の半導体からなるTFT52の一実施例を示す。
図8及び図9を参照するに、形状が例えば長方形状を有するガラス基板50の一方の面には、透明な電気絶縁性の下地層54が成膜されており、この下地層54の上には、一TFT素子毎に島状に分離された長方形の結晶性のシリコン層56が成膜されている。シリコン層56には、離隔して予め定められた位置にソース領域Sおよびドレイン領域Dが形成されている。ソース領域Sおよびドレイン領域D間には、チャネル領域Cが形成されている。さらに、このシリコン層56上には、ゲート絶縁層58が成膜されている。ゲート絶縁層58上には、ゲート電極用層が成膜されている。このゲート電極用層は、ゲート電極60のマスクパターンを用いてエッチングされ、これによりゲート電極60が形成される。このゲート電極60、ゲート絶縁層58、下地層54などの表面には、層間絶縁膜66が成膜される。この層間絶縁膜66上には、レジスト膜30が、成膜される。レジスト膜30が成膜されたガラス基板28は、図1に示す露光装置10のX−Y−Z−θステージ(図示せず)の予め定められた位置に位置決めして搬入される。レジスト膜30には、図2に示されたコンタクトホールのハーフトーンマスク24の透過光が入射し、露光される。露光されたレジスト膜30は、現像処理され、レジスト膜30にはコンタクトホールのマスクパターンが形成される。このコンタクトホールのマスクパターンが形成されたレジスト膜30をマスクとして図9に示す層間絶縁膜66のエッチングを行うことによりコンタクトホール68が形成される。と同時に、シリコン層56のチャネル領域となる表面上には、ゲート絶縁層58が形成される。
ゲート電極60は、シリコン層56の長手方向中央部をシリコン層56の幅方向に横切って伸びるように、ゲート絶縁層58上に形成される。
層間絶縁膜66に形成されたコンタクトホール68を介して底部に露出しているシリコン層56内に予め定められた不純物をイオン注入することにより、シリコン層56内には、ソース領域Sおよびドレイン領域Dが形成される。次に、底部に露出しているシリコン層56上にソース電極およびドレイン電極を形成するための材料層を例えばスパッタリングすることにより成膜し、これによりコンタクトホール68内には、ソース電極62およびドレイン電極64が形成される。
ソース電極62及びドレイン電極64は、ゲート電極60をマスクとして不純物がシリコン層56内にイオン注入されて形成されるソース領域S、ドレイン領域D上にそれぞれコンタクトホール68を経て電気的に接続される状態に形成されている。
ゲート電極60、ソース電極62及びドレイン電極64は、夫々層間絶縁膜66により電気的に絶縁されている。
図1に示す露光装置10を製造工程の一部で使用する図8及び図9に示すTFT52において、ソース電極62及びドレイン電極64を形成するための複数のコンタクトホール68は、それらの底部が上記ソース領域S及びドレイン領域Dの表面となるように、層間絶縁膜66を貫通して形成されている。
層間絶縁膜66に形成されるコンタクトホール68は、層間絶縁膜66上にレジスト膜30を成膜し、このレジスト膜30を露光装置10により露光・現像して形成される。この露光工程において図2に示されたハーフトーンマスク24が使用される。この露光工程によりレジスト膜30には、層間絶縁膜66にコンタクトホール68を形成するためのマスクが形成される。このマスクを用いて層間絶縁膜66を選択エッチング例えばプラズマエッチングすることによりコンタクトホール68が、層間絶縁膜66に形成される。図2(A)に示す長方形状のパターンを有するハーフトーンマスク24を用いて、図1に示された露光装置10においてレジスト膜30を選択露光し、そのレジスト膜30を現像処理すると、図8に示すように、レジスト膜30には、少なくとも隅角部が弧状とされた長方形状のコンタクトホール68を形成するためのマスクが形成される。
このような長方形のコンタクトホールの場合の焦点深度は、図3に示されるように長辺が長くなるに従って深くなる。焦点深度が深いので、板厚偏差が大きいガラス基板上に被覆されたレジストを露光するのに好適である。
このマスクを用いて層間絶縁膜66を選択エッチングすることにより層間絶縁膜66にコンタクトホール68が形成される。多数のコンタクトホール68が等間隔および等ピッチで配列されることにより、レジスト膜30には、ホールアンドスペース・パターンが形成される。
図2に示すハーフトーンマスク24において、レジスト膜30にコンタクトホール68を形成するための例えば投光領域となる長方形の領域40の短辺を例えば0.5μmに固定し、光透過性領域40の長辺を変えた複数のハーフトーンマスク24を作成し、それらのハーフトーンマスク24を用いて、長方形状のコンタクトホールをレジスト膜30に形成するために、レジスト膜30を図1に示す露光装置10により露光した。それらのハーフトーンマスク24の他に、またそれらと同一形状を有する複数の遮光性のクロムマスクがそれぞれ用いられた。
等倍投影光学系26のコヒーレンス・ファクタσ(Sinφ/Sinα)は、たとえば0.8に固定した。また、露光用光線として波長が365nmのi線を、レジスト膜30としてi線用化学増幅型レジスト材をそれぞれ用いた。さらに、図2における領域40のX方向のホール中心間ピッチXPは長辺と短辺(0.5μm)との和とし、Y方向のホール中心間ピッチYPは短辺(0.5μm)の4倍(2μm)とした。
クロムマスクを用いた場合、光透過性領域40の各一辺が0.5μmの長さを有する正方形の場合の開口数NA2は0.37とし、0.5μm×0.7μmの長方形の場合の開口数NA2は0.33とし、0.5μm×1μmの長方形の場合の開口数NA2は0.29とし、0.5μm×1.5μm及び0.5μm×2μmの両長方形の場合の開口数NA2は0.28とした。
ハーフトーンマスク24を用いた場合、光透過性領域40の各一辺が0.5μmの長さを有する正方形の場合の開口数NA2は0.35とし、0.5μm×0.7μm及び0.5μm×1μmの両長方形の場合の開口数NA2は0.25とし、0.5μm×1.5μm及び0.5μm×2μmの両長方形の場合の開口数NA2は0.26とした。
上記実施例1の結果として得られた投影光学系26の焦点深度と、図2に示すハーフトーンマスク24における領域40の長辺の長さ寸法との関係を図3に示す。図3において、印◆を付した曲線70はクロムマスクを用いた場合の結果(露光装置10の投影光学系26の焦点深度特性)を示し、印■を付した曲線72はハーフトーンマスク24を用いた場合の結果(露光装置10の焦点深度特性)を示す。図3の横軸は、図2に示す領域40の長辺の長さであり、縦軸は露光装置10の投影光学系26の焦点深度を示す。領域40の長辺の長さが、0.7μm以上で深い焦点深度特性が得られている。換言すれば、図3の横軸において、長辺と短辺との比は、長辺が0.7μmのとき1.4倍であり、長辺が1μmのとき2倍であり、長辺が1.5μmのとき3倍であり、長辺が2μmのとき4倍であり、長辺が2.5μmのとき5倍である。図2に示すハーフトーンマスク24において、コンタクトホールを形成するための長方形状のパターンは、長辺方向の長さ寸法が短辺方向の長さ寸法の1.4倍以上となる形状のパターンで深い焦点深度特性が得られている。
いずれのハーフトーンマスク24を用いた場合も、レジスト膜30にこれを完全に貫通するコンタクトホールが形成され、それらのコンタクトホールは図2(A)に示す矩形光透過性領域(40)に対応した長円形の形状を有していた。
図3から明らかなように、領域40の長辺が短辺(0.5μm)より長いと、長辺が1μmまでの範囲において投影光学系26の焦点深度が深くなり、それより長辺が長いと、焦点深度はほぼ一定になる。この結果、図3では、領域40を長方形にすることにより、露光装置10の焦点深度が深くなる。
上記図3から明らかなように、領域40は、長辺の長さを短辺の長さ0.5μmの1.4倍(0.7μm)以上にすると、光透過領域及び光遮蔽領域のいずれか一方が正方形の場合より投影光学系26の焦点深度が深くなる。コンタクトホール・パターンは、前記長方形の長辺方向のピッチが長辺の長さの寸法と短辺の長さ寸法との和以上となりかつ短辺方向のピッチが短辺の長さ寸法の3倍以上となる周期的なパターンで深い焦点深度を安定に得ることができる。コンタクトホールは、光透過領域及び光遮蔽領域のいずれでもよい。
図3の特性曲線70は、光透過性の領域40を有するクロムマスクを用いた場合の特性である。この場合もコンタクトホールを長方形状にすることによって焦点深度が深くなっていることが分かる。これにより、本発明が通常のCrマスクにも有効であることが理解できる。
ハーフトーンマスク24を用いた場合には、顕著に焦点深度が深くなることが判る。このようにして、深い投影光学系26の焦点深度が得られる、板厚偏差が大きいガラス基板上でも、レジスト膜30にこれを完全に貫通するコンタクトホール68を確実に貫通して形成することでき、TFT製造の歩留まりが向上する。
図2に示すハーフトーンマスク24と同様な形状において、長方形状の光透過領域又は光遮蔽領域40の短辺を0.5μmに、また長辺を1μmにそれぞれ固定したクロムマスクを作成し、そのクロムマスクを用いて、高密度で配置された複数のコンタクトホールすなわちデンスコンタクトホールをレジスト膜30に形成すべく、レジスト膜30を図1に示す露光装置10により等倍投影光学系26の開口数NA2を変化させて露光した。
この実施例もコヒーレンス・ファクタσは0.8に固定した。また、露光用光線として波長が365nmのi線を、レジスト膜30としてi線用化学増幅型レジストをそれぞれ用いた。さらに、図2における領域40のX方向ピッチXPを1.5μmとし、Y方向ピッチYPを2μmとした。
上記実施例2の結果として得られた等倍投影光学系26の焦点深度と等倍投影光学系26の開口数NA2との関係を図4に示す。いずれの場合も、レジスト膜30にこれを完全に貫通するコンタクトホール68が形成され、それらのコンタクトホール68は図2(A)に示すように長方形の形状を有していた。
図4から明らかなように、等倍投影光学系26の開口数NA2が0.29において、焦点深度は最も深くなる。開口数NA2が0.287乃至0.315において深い焦点深度が得られている。また、図3から光透過領域又は光遮蔽領域40が長方形であると、正方形の領域に比べ、全体的に焦点深度が±1.7μm以上に深くなっている。
実施例2に関する図4においては、等倍投影光学系26の開口数NA2が0.28のときと0.3ときとでは、ほぼ同じ焦点深度になる。しかし、レンズ収差を考慮すると、等倍投影光学系26の開口数NA2が0.28のときの焦点深度はより浅くなるので、開口数NA2の範囲は0.29〜0.315が最適である。
上記のような等倍投影光学系26の開口数NA2の範囲から、これに対応するk1の範囲0.40〜0.43が求められる。このk1の範囲は次のようにして求められる。
前記式(1)において、Rを0.5、NA2を0.29とすると、k1は0.40になる。同様に、Rを0.5、NA2を0.315とすると、k1は0.43になる。
図2に示すマスク24と同様な形状で、長方形の光透過領域又は光遮蔽領域40の短辺を0.5μmに、また長辺を1μmにそれぞれ固定したクロムマスクを作成した。作成されたクロムマスクを用いて、デンスコンタクトホールをレジスト膜30に形成すべく、レジスト膜30を図1に示す露光装置10により等倍投影光学系26のコヒーレンス・ファクタσを変化させて露光した。
このとき等倍投影光学系26の開口数NA2は0.29に固定した。また、露光用光線として波長が365nmのi線を、レジスト膜30としてi線用化学増幅型レジストをそれぞれ用いた。さらに、図2における光透過領域又は光遮蔽領域40のX方向ピッチXPを1.5μmとし、Y方向ピッチYPを2μmとした。
上記実施例3の結果として得られた等倍投影光学系26の焦点深度と等倍投影光学系26のコヒーレンス・ファクタσとの関係を図5に示す。いずれの場合も、レジスト膜30にこれを完全に貫通する穴(コンタクトホール)が形成され、それらのコンタクトホールは図2(A)に示す矩形(40)に対応した長円形の形状を有していた。
図5から明らかなように、コヒーレンス・ファクタσが0.5において、焦点深度が極小となる傾向を示している。図5には、コヒーレンス・ファクタσが0.5以上および0.5以下で焦点深度が深くなっていることが示されている。
また、光透過領域又は光遮蔽領域40が長方形の場合は、光透過領域又は光遮蔽領域40が正方形の場合より、全領域において焦点深度が深くなっており、クロムマスクにおいてはコヒーレンス・ファクタσを限定する必要がないことは明らかである。
図2に示すハーフトーンマスク24において、長方形の光透過領域又は光遮蔽領域40の短辺を0.5μmに、また長辺を1μmにそれぞれ固定したハーフトーンマスク24を作成する。そのハーフトーンマスク24を用いて露光し、デンスコンタクトホールをレジスト膜30に形成すべく、レジスト膜30を図1に示す露光装置10により等倍投影光学系26の開口数NA2を変化させて露光した。
コヒーレンス・ファクタσは0.8に固定した。また、露光用光線として波長が365nmのi線を、レジスト膜30としてi線用化学増幅型レジストをそれぞれ用いた。さらに、図2における光透過領域又は光遮蔽領域40のX方向ピッチXPを1.5μmとし、Y方向ピッチYPを2μmとした。
上記実施例4の結果として得られた等倍投影光学系26の焦点深度と開口数NA2との関係を図6に示す。いずれの場合も、レジスト膜30にこれを完全に貫通する穴、例えばコンタクトホールが形成され、それらのコンタクトホールは図2(A)に示す矩形状マスク領域(40)に対応した長方形状の形状を有していた。
図6から明らかなように、等倍投影光学系26の開口数NA2が0.25において等倍投影光学系26の焦点深度が最も深くなる。等倍投影光学系26の開口数NA2が0.24のときと、0.265のときとではほぼ同じ焦点深度になるが、レンズ収差を考慮すると、開口数NAが0.24のときの焦点深度はより浅くなるので、開口数NA2の範囲は0.25〜0.265にすることが望ましい。
図4は通常クロムマスクについての特性を示し、図6はハーフトーンマスクについての特性を示す。図4と図6とを比較すると、ハーフトーンマスクの場合のほうがより焦点深度は深くなり、ガラス基板上にTFTを露光形成する場合に非常により有効である。
図2に示すハーフトーンマスク24において、長方形の領域40の短辺を0.5μmに、また長辺を1μmにそれぞれ固定したハーフトーンマスク24を作成し、そのハーフトーンマスク24を用いて、デンスコンタクトホールをレジスト膜30に形成すべく、レジスト膜30を図1に示す露光装置10によりコヒーレンス・ファクタσを変化させて露光した。
開口数NA2は0.25に固定した。また、露光用光線として波長が365nmのi線を、レジスト膜30としてi線用化学増幅型レジストをそれぞれ用いた。さらに、図2における領域40のX方向ピッチXPを1.5μmとし、Y方向ピッチYPを2μmとした。
上記実施例5の結果として得られた等倍投影光学系26の焦点深度とコヒーレンス・ファクタσとの関係を図7に示す。いずれの場合も、レジスト膜30にこれを完全に貫通する穴(即ちコンタクトホール)が形成され、それらのコンタクトホールは、図2(A)に示す矩形(40)に対応した長円形の形状を有していた。
図5は通常クロムマスクについての特性を示し、図7はハーフトーンマスクについての特性を示す。図5と図7とを比較すると、ハーフトーンマスクの場合のほうがより焦点深度は深くなり、ガラス基板上にTFTを露光形成する場合に非常により有効である。
コヒーレンス・ファクタσが0.3以上において、領域40が長方形の場合は、領域40が正方形(マスクでの形状)の場合より、等倍投影光学系26の焦点深度が深くなっているので、ハーフトーンマスク24の場合も、コヒーレンス・ファクタσを限定する必要がないことは明らかである。ここで領域40が正方形の場合とは、図3の長辺が0.5μmの場合に該当する。このときの焦点深度1.2μmと、図7のコヒーレンス・ファクタσが0.3以上の場合の焦点深度とを比較した。
上記のような場合、開口数NA2を0.3迄変更させても所定の解像度である0.5μmを得ることができる。このような開口数NA2の範囲0.25〜0.3から、対応するk1の範囲を求めることができる。すなわち、前記式(1)において、Rを前記長方形の短辺方向の長さ寸法(0.5μm)としたとき、開口数NA2の範囲0.25〜0.3の各臨界値を前記式(1)に代入することにより、k1の範囲0.34〜0.41が求められる。
上記実施例2乃至5から明らかなように、同じ解像度ならば、領域40が長方形の場合は、領域40が正方形の場合に比べ、小さい開口数NA2で露光することができる。そのように開口数NA2が小さくなると、レンズの製作難易度が下がる。
さらに、上記実施形態では、薄膜トランジスタ52のソース及びドレイン領域SDの電極62、64を形成するためのコンタクトホール68について説明したが、これらのコンタクトホール68に限らず、ゲート電極60の配線のためのコンタクトホール68の形成に実施してもよい。さらに、薄膜トランジスタ52間や、電源端子間などを接続する配線に設けられるコンタクトホールも層間絶縁膜66上に形成されるため同様に形成でき、同様な効果が得られることは、説明するまでもないことである。
上記実施形態では、コンタクトホールを形成するためのマスクパターンの形状は、長方形状に形成した例について説明したが、楕円形状のマスクパターンでも同様に実用可能な等倍投影光学系26の焦点深度を得ることができる。
本発明は、上記実施例に限定されず、その趣旨を逸脱しない限り、種々変更することができる。
本発明に係る製造方法および露光方法の実施に用いて好適な露光装置の一実施例を示す構成図である。 本発明に係る製造方法を説明するための露光工程で用いられるハーフトーンマスクの一実施例を示す図であって、(A)はハーフトーンマスクの平面図、(B)は(A)における2B−2B線に沿って得たハーフトーンマスクの断面図である。 本発明の第1の実施例により得られた方形状マスクパターンの長辺の長さを変えたときの該長辺と、投影光学系の焦点深度との関係を示すクロムマスクとハーフトーンマスクの特性曲線図である。 本発明の第2の実施例により得られた図1の露光装置の等倍投影光学系26の開口数と焦点深度との関係を示す特性曲線図である。 本発明の第3の実施例により得られた図1の露光装置の等倍投影光学系26のコヒーレンス・ファクタと焦点深度との関係を示す特性曲線図である。 本発明の第4の実施例により得られた図1の露光装置の等倍投影光学系26の開口数と焦点深度との関係を示す特性曲線図である。 本発明の第5の実施例により得られた図1の露光装置の等倍投影光学系26のコヒーレンス・ファクタと焦点深度との関係を示す特性曲線図である。 図1の露光装置を用いた露光工程を経て製造されたTFTの平面図である。 図8のおける9−9線に沿って得た断面図である。
符号の説明
10 露光装置
12 光源
14,20 反射鏡
16,18 中間レンズ
22 集光レンズ
24 ハーフトーンマスク
26 投影光学系
28 ガラス基板
30 レジスト膜
40,44 マスクの光透過領域
42,46 マスクの光遮蔽領域

Claims (11)

  1. 薄膜トランジスタを製造する方法であって、
    ガラス基板上に設けられた感光材膜に光源からの光線をマスクを介して照射した後、前記感光材膜を現像することにより、前記感光材膜に複数のコンタクトホールを形成する工程を含み、
    前記光線はi線であり、
    前記マスクの、コンタクトホールを露光するためのマスクパターンは、平面形状が長方形状の光透過領域及び光遮蔽領域のいずれか一方を含むコンタクトホール・パターンであり、
    前記長方形状のパターンは、これの前記長辺方向の長さ寸法が短辺方向の長さ寸法の1.4倍以上となる形状のパターンであり、
    前記複数のコンタクトホールの前記長方形状の長辺の長さは0.7μm以上であり、前記複数のコンタクトホールの前記長方形状の長辺方向のピッチは長辺の長さの寸法と短辺の長さ寸法との和以上であり、且つ短辺方向のピッチが短辺の長さ寸法の3倍以上であることを特徴とする薄膜トランジスタの製造方法。
  2. 前記感光材膜に形成されるコンタクトホールは、少なくとも各隅角部を弧状にされた長方形の平面形状を有することを特徴とする請求項1に記載の薄膜トランジスタの製造方法。
  3. 光源からの光線をマスクを介して光学系に入射し、前記光学系を経た光線をガラス基板の表面に設けられた感光材膜に照射して該感光材膜を露光する工程を含む、薄膜トランジスタの製造方法であって、
    前記光線はi線であり、
    前記マスクは、遮光性のクロムマスクであり、また前記ガラス基板に形成された薄膜トランジスタのコンタクトホールを複数形成するための、前記クロムマスクで形成されるマスクパターンは平面形状が長方形状の光透過領域及び光遮蔽領域のいずれか一方であり、
    前記光学系は、等倍投影光学系であり、またk1を0.40から0.43の値を有する係数とし、Rを前記長方形の短辺方向の長さ寸法としたとき、次式により得られる開口数NAを有し、
    NA2=k1×0.365/R
    前記長方形状のパターンは、これの前記長辺方向の長さ寸法が短辺方向の長さ寸法の1.4倍以上となる形状のパターンであり、前記複数のコンタクトホールの前記長方形状の長辺の長さは0.7μm以上であり、前記複数のコンタクトホールの前記長方形状の長辺方向のピッチは長辺の長さの寸法と短辺の長さ寸法との和以上であり、且つ短辺方向のピッチが短辺の長さ寸法の3倍以上であることを特徴とする、薄膜トランジスタの製造方法。
  4. 光源からの光線をマスクを介して光学系に入射し、前記光学系を経た光線をガラス基板に設けられた感光材膜に照射して該感光材膜を露光する工程を含む、薄膜トランジスタの製造方法であって、
    前記光線はi線であり、
    前記マスクは、ハーフトーンマスクであり、また前記ガラス基板に形成された薄膜トランジスタのコンタクトホールを複数形成するための、前記ハーフトーンマスクのマスクパターンは平面形状が長方形状の光透過領域及び光遮蔽領域のいずれか一方であり、
    前記光学系は、等倍投影光学系であり、またk1を0.34から0.41の値を有する係数とし、Rを前記長方形の短辺方向の長さ寸法としたとき、次式により得られる開口数NAを有し、
    NA2=k1×0.365/R
    前記長方形状のパターンは、これの前記長辺方向の長さ寸法が短辺方向の長さ寸法の1.4倍以上となる形状のパターンであり、前記複数のコンタクトホールの前記長方形状の長辺の長さは0.7μm以上であり、前記複数のコンタクトホールの前記長方形状の長辺方向のピッチは長辺の長さの寸法と短辺の長さ寸法との和以上であり、且つ短辺方向のピッチが短辺の長さ寸法の3倍以上であることを特徴とする、薄膜トランジスタの製造方法。
  5. 前記コンタクトホールを形成するための前記マスクパターンは、周期的なパターンで前記光透過領域及び光遮蔽領域のいずれか一方を配置して成る、請求項1に記載の薄膜トランジスタの製造方法。
  6. 前記コンタクトホールを形成するための前記マスクパターンは、周期的なパターンで前記光透過領域及び光遮蔽領域のいずれか一方を配置して成る、請求項3に記載の薄膜トランジスタの製造方法。
  7. 前記コンタクトホールを形成するための前記マスクパターンは、周期的なパターンで前記光透過領域及び光遮蔽領域のいずれか一方を配置して成る、請求項4に記載の薄膜トランジスタの製造方法。
  8. 前記感光材膜の露光後の現像によって該感光材膜で形成されたレジスト膜に、前記マスクパターンに対応して形成されるコンタクトホールは、少なくとも各隅角部を弧状にされた長方形の平面形状を有する、請求項1に記載の薄膜トランジスタの製造方法。
  9. 前記感光材膜の露光後の現像によって該感光材膜で形成されたレジスト膜に、前記マスクパターンに対応して形成されるコンタクトホールは、少なくとも各隅角部を弧状にされた長方形の平面形状を有する、請求項3に記載の薄膜トランジスタの製造方法。
  10. 前記感光材膜の露光後の現像によって該感光材膜で形成されたレジスト膜に、前記マスクパターンに対応して形成されるコンタクトホールは、少なくとも各隅角部を弧状にされた長方形の平面形状を有する、請求項4に記載の薄膜トランジスタの製造方法。
  11. ガラス基板上の結晶化された半導体薄膜に設けられたソース領域及びドレイン領域と、前記半導体薄膜上で前記ソース領域及びドレイン領域間に設けられたゲート絶縁膜と、このゲート絶縁膜上に設けられたゲート電極と、前記ゲート電極、前記ソース領域及びドレイン領域上に設けられた第2の絶縁膜と、この第2の絶縁膜に設けられ、前記ゲート電極、前記ソース領域及びドレイン領域の少なくとも一つに電気的コンタクトをとるための導電体層が設けられた複数のコンタクトホールとを含む薄膜トランジスタであって、前記コンタクトホールの平面形状は長方形状であり、該コンタクトホールの前記長方形状の長辺方向の長さ寸法がその短辺方向の長さ寸法の1.4倍以上であり、
    前記複数のコンタクトホールの前記長方形状の長辺の長さは0.7μm以上であり、前記複数のコンタクトホールの前記長方形状の長辺方向のピッチは長辺の長さの寸法と短辺の長さ寸法との和以上であり、且つ短辺方向のピッチが短辺の長さ寸法の3倍以上であることを特徴とする、薄膜トランジスタ。
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