JP4653870B2 - コレステロール測定用センサ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、全血、血漿、血清、又は標準液等の試料液中のコレステロール成分を測定するためのセンサに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、基板上に測定極と対極とからなる電極系を形成し、この電極系の上に、酵素と電子受容体とを担持した多孔体から成る酵素反応層を設け、それらを適当なカバーで一体化したバイオセンサが提案されている。
このバイオセンサは、血液等の試料液を酵素反応層に滴下して酵素と電子受容体とを試料液中に溶解させ、酵素及び電子受容体と試料液中の特定の基質との間で酵素反応を進行させて電子受容体を還元した後、還元された電子受容体を電気化学的に酸化させて、このときに得られる酸化電流値から試料液中の特定の基質の濃度を求める。
しかし、上記した構成では、電極系を含む基板面の濡れが必ずしも一様とならないため、多孔体と基板との間に気泡が残り、応答電流に影響を与えたり反応速度が低下するという問題があった。
上記した従来の問題点を解決する方法として、測定極と対極とからなる電極系の上に、親水性高分子と酵素とから成る酵素反応層を設けることが登録第2502665号にて提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記したように親水性高分子を用いて酵素反応層と電極との間の気泡の残存を防ぐ方法は、親水性高分子を含む層と電極系とを隙間なく一体化する必要があるため、始めに、親水性高分子を溶液にして電極上に塗布した後に乾燥させて親水性高分子層を形成した後に、親水性高分子層の上に酵素を含む酵素層を形成しなければならないという製造上の制限があるという問題があった。
このような製造方法は、親水性高分子層を形成した後でなければ、酵素層の形成を開始することができないので製造に時間がかかるという問題がある。また、塗布・乾燥工程を用いた製造方法は、塗布時に塗布すべき溶液の量にバラツキが出やすいため、複数のセンサを製造する場合、各センサで親水性高分子や酵素の濃度にバラツキが生じる可能性が高いという問題もある。
また、上記した従来のバイオセンサは、本来、対極上には酵素反応層を設ける必要がないにも拘わらず、測定極と対極との両方に跨って酵素反応層を設けているため、製造コストが高くなるという問題もある。
酵素には、高価なものも、安価なものもあるため、上記した問題の大きさは、測定すべき基質の種類、即ち、酵素の種類に依存する問題ではあるが、コレステロールを測定する場合には、コレステロールの測定に有効な酵素であるリポプロテインリパーゼ、コレステロールエステラーゼ、及びコレステロールオキシダーゼが高価であり、特に、コレステロールオキシダーゼと電子受容体との反応速度が非常に遅いので、コレステロールを測定するためには、大量のコレステロールオキシダーゼを必要とするため大きな問題となる。
この製造コスト上の問題を解決するためには、測定極上のみに酵素反応層を設ける必要があるが、従来のバイオセンサは、上記したように、始めに、親水性高分子を溶液にして塗布し乾燥させなければならないという製造上の制限があり、そのため、測定極上のみに酵素反応層を設けようとすると、始めに、親水性高分子を測定極と対極との両方に別々に塗布・乾燥させて各々に親水性高分子層を形成しなければならないので、塗布・乾燥工程が増えてしまい、結局、製造コストが高くなってしまうという問題がある。親水性高分子層は測定極上及び対極上の両方に設けることが望ましいので、塗布・乾燥工程を増やさないために、親水性高分子層だけは電極全面に形成し、酵素を含む酵素層だけを測定極上のみに設けるという考え方もあるが、親水性高分子層を塗布・乾燥した後に、測定極上のみに酵素が溶解した試料液を塗布・乾燥させて酵素層を測定極上に局在するように形成するのは極めて困難であり、このような製造方法を採るとセンサ一個体ごとにバラツキが生じることは避けられないので現実的ではない。
さらに、上記した従来のバイオセンサのように、測定極と対極との両方に渡って酵素反応層を設けるという従来の構造は、上記したコスト面に関する問題の他にも、対極が試料液中の基質と酵素との反応生成物と相互作用を起こし易く、測定結果に影響を及ぼす可能性があるという根本的な問題点もある。
本発明は、上記した従来の問題点を解決し、測定精度を落とすことなく、安価に簡単に製造することができ、かつ、品質のバラツキが極めて少ないコレステロール測定用センサを提供することを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記した目的を達成するために本発明に係るコレステロール測定用センサは、絶縁性基板上に少なくとも測定極と対極とを有する電極系を形成し、酵素、電子受容体及び試料液の反応時の物質濃度変化を電気化学的に前記電極系で検知し前記試料液の基質濃度を測定するセンサにおいて、前記測定極上に、リポプロテインリパーゼ、コレステロールエステラーゼ、コレステロールオキシダーゼ界面活性剤及び電子受容体を保持し、かつ、試料液が通過可能な保持体を載置して第1層を形成し、前記対極上に、界面活性剤を保持し、かつ、試料液が通過可能な保持体を載置して第2層を形成したことを特徴とするものである。
【0005】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面に示した幾つかの実施例を参照して本発明に係るコレステロール測定用センサの実施の形態について説明する。
始めに、図1〜図5を参照して本発明に係るコレステロール測定用センサの第1の実施例について説明していく。
図1は、本発明に係るコレステロール測定用センサの一実施例の展開図、図2は、図1に示したコレステロール測定用センサの組立完成品の部分断面図、図3は、図1に示したコレステロール測定用センサの中央断面図を各々示している。
図中符号1は、絶縁性基板を示している。この絶縁性基板1の上には、カーボンペーストをスクリーン印刷した後、加熱乾燥することにより第1測定極2及び第2測定極3が形成されており、また、銀/塩化銀ペーストをスクリーン印刷した後、加熱乾燥することにより対極4が形成されている。前記測定極2と第2測定極3とは、対極4を中心として左右対称となる位置に形成されている。また、前記測定極2、第2測定極3、及び対極4は、測定部分2a、3a、4a及び端子部分2b、3b、4b以外は絶縁層5で覆われる。
図中符号6は、絶縁性材料で形成された保持枠を示している。この保持枠6は、図2に示すように前記端子部分2b、3b、4bを残して絶縁性基板1の上面を覆える寸法に形成されており、また、前記測定部分2a、3a、4aと対応する位置には、後述する酵素反応層7、8及び界面活性剤保持層9を保持する孔6a、6b、6cが形成されている。
酵素反応層7は、第1測定極2の測定部分2aの上に載置されるよう前記保持枠6により保持される処理層であり、リポプロテインを分解するためのリポプロテインリパーゼ、コレステロールエステルを加水分解するためのコレステロールエステラーゼ、コレステロールを酸化すると共に、後述する電子受容体としてのフェリシアンイオンを還元してフェロシアンイオンを生成するためのコレステロールオキシダーゼを保持させたろ紙で形成されている。前記ろ紙としては、例えば、ポリエステル繊維から成るろ紙を用いることができ、好ましくは、コンジュゲートリリースパッドが用いられ得る。このコンジュゲートリリースパッドは、イムノクロマトグラフィー用センサーデバイスの構成要素として開発されたろ紙であり、ガラス繊維や高分子繊維などの表面に、必要に応じ特殊なコーティングを施したものを材料とする。このろ紙は、たんぱく質等の吸着量が低いという特徴を有し、これを酵素反応層の保持体として適用すると、酵素反応層に試料液が導入された際、試薬を速やかに遊離し、反応終了までの時間が大幅に短縮するという効果を奏する。また、繊維の微細なコンジュゲートリリースパッド用いることにより、より多くの酵素を保持させることができ、それにより、さらに反応速度が短縮するという効果を奏する。
酵素反応層8は、第2測定極3の測定部分3aの上に載置されるよう前記保持枠6により保持される処理層であり、コレステロールオキシダーゼを含んでいないこと以外は、全て、酵素反応層7と同一の条件、即ち、リポプロテインリパーゼ及びコレステロールエステラーゼを保持させたろ紙で形成されている。前記ろ紙としては、例えば、ポリエステル繊維から成るろ紙を用いることができ、好ましくは、前記コンジュゲートリリースパッドが用いられ得る。
界面活性剤保持層9は、対極4の測定部分4aの上に載置されるよう前記保持枠6により保持される処理層であり、界面活性剤を保持させたろ紙、例えば、ポリエステル繊維ろ紙で形成されている。前記界面活性剤としては、例えば、トリトンX−100(製品名)等)を用いることができる。
図中、符号10は、界面活性剤(例えば、トリトンX−100(製品名))及び電子受容体としてのフェリシアンイオンを保持させたろ紙(例えば、ポリエステル繊維ろ紙)から成る界面活性剤及び電子受容体保持層を示している。この界面活性剤及び電子受容体保持層10は、前記酵素反応層7、8及び界面活性剤保持層9の上面に、これらを覆うように載置される処理層であり、その中心軸に対して左右対称の形状を持ち、前記界面活性剤保持層9の同軸上に配置された時に、前記酵素反応層7及び8を覆うことができるよう寸法決めされている。
図中、符号12は、カバーを示している。図4は、カバー12を底面から見た斜視図である。図4に示すように、このカバー12は、絶縁性材料、例えば、適当な樹脂で形成された底面が開口した箱体から成る。カバー12は、その上壁12aの内面12bに、前記界面活性剤及び電子受容体保持層10を嵌め込むことができる凹部12cが形成されている。前記凹部12cの深さの寸法は、前記界面活性剤及び電子受容体保持層10の厚みに合わせられ、組み立てた時に、上壁12aの内面12bと、前記保持枠6の上面とが当たるようにされており、また、その形状は、前記界面活性剤及び電子受容体保持層10を位置決めできるように、保持層10の形状に合わせられている(図2及び図3参照)。
また、カバー12の上壁12aには、試料液を導入するための開口12dが設けられている。この開口12dの位置及び大きさは、試料液の導入位置を制限して、試料液を保持層10の中心に導入できるように決められ、これにより、前記第1測定極2と第2測定極3との中間位置に試料液が導入できるようになる(図3参照)。
さらに、カバー12の前壁12eには、切り欠き12fが形成されており(図4参照)、組み立てた時に、基板1の上の端子部分2b、3b、4bが、この切り欠き12fから突出するようにされている(図2参照)。
【0006】
上記したコレステロール測定用センサは、基板1上に、酵素反応層7,8及び界面活性剤保持層9を保持した保持枠6を載置し、保持枠6の上に、界面活性剤及び電子受容体保持層10を積層し、さらに、カバー12を被せて、カバー12と基板1とを適当な方法で固定することにより、基板1とカバー12との間に、酵素反応層7,8及び界面活性剤保持層9を保持した保持枠6と、界面活性剤及び電子受容体保持層10とを挟み込んで固定することで組み立てられる。尚、組み立て順序及び方法は前記の方法に限定されるものではなく、任意の方法でよく、例えば、カバー12側から組み立ててもよいことは勿論である。
基板1とカバー12とを固定する方法は、任意の方法でよく、例えば、保持枠6の上面及び下面に接着剤を塗布して保持枠6を介して基板1とカバー12とを固定してもよく、また、基板1及び/又はカバー12に適当な係止部材を設けて固定してもよく、さらにまた、カバー12に基板1をスライド嵌合可能な溝を設けて固定してもよい。
【0007】
以上説明したように構成されたコレステロール測定用センサの開口12dから試料液を滴下すると、試料液が界面活性剤及び電子受容体保持層10を通過する際に試料液中に界面活性剤及び電子受容体としてのフェリシアン塩が溶解する。
次いで、酵素反応層7を通過する試料液には、リポプロテインリパーゼ、コレステロールエステラーゼ、及びコレステロールオキシダーゼが溶解し、これらの酵素が試料液中のコレステロールエステルを加水分解してコレステロールを生成し、さらに、コレステロールオキシダーゼがコレステロールを酸化し、試料液中に溶解したフェリシアンイオンを還元してコレステ−4-エン−3−オン及びフェロシアンイオンを生成する。
一方、酵素反応層8を通過する試料液は、リポプロテインリパーゼ及びコレステロールエステラーゼが溶解してコレステロールエステルからコレステロールが生成される。しかし、酵素反応層8には、コレステロールオキシダーゼは保持されていないので、フェロシアンイオンは生成されない。
次いで、第1測定極2及び第2測定極3と、対極4との間に、適当な電圧を印加し、その時に、第1測定極2と対極4との間に流れる電極応答電流の値Aと、第2測定極3と対極4との間に流れる電極応答電流の値Bとを測定し、電流値Aから電流値Bを引いた値からコレステロール成分の濃度を算出する。
第1測定極2に達する試料液中にはコレステロールの酸化反応によって生じたフェロシアンイオンが含まれているため、対極4との間には、フェロシアンイオンが電気化学的に酸化する時に生じる酸化電流が流れるが、第2測定極3に達する血液中にはコレステロールの酸化反応によって生じたフェロシアンイオンが含まれていないので、フェロシアンイオンが電気化学的に酸化する時に生じる酸化電流は流れない。しかし、第1測定極2と第2測定極3とは、酵素反応層8にコレステロールオキシダーゼが保持されていないこと以外の条件は同一である。従って、上記したように、電極応答電流値Aから電極応答電流値Bを引くと、フェロシアンイオンの酸化時に生じる酸化電流値のみが残るので、その値からコレステロール成分の濃度を算出することが可能になる。
尚、上記したように、酵素反応層7,8及び界面活性剤保持層9は、それぞれ、第1測定極2、第2測定極3、及び対極4上に載置された後、基板1とカバー12とで挟まれて固定されているだけなので、各層7,8,9と各極2,3,4とは、完全に一体化しているわけではない。従って、層7,8,9と各極2,3,4との間には、必ず、微小な隙間が生じてしまい、その隙間に空気が残存してしまうが、第1測定極2、第2測定極3及び対極4に達する試料液中には、界面活性剤が溶解しているので、この界面活性剤が、疎水性の第1測定極2、第2測定極3、及び対極4と、試料液との界面に顕著な吸着を生じさせるので、各極2,3,4と、血液との間に気泡の残存はなくなり、各極2,3,4の濡れが一様になり、測定値が安定する。
【0008】
各層を下記の条件で構成し、鶏卵黄を、ウシ血清アルブミン7%、リン酸緩衝液50mM(pH7.5)、塩化ナトリウム150mMの組成の水溶液にて希釈し、コレステロール濃度を適当に調整した4つの試料液a〜dを開口12dより滴下したときの測定結果を図5に示す。
Figure 0004653870
図5の測定結果に示すように試料液a〜dの測定結果は、1直線上に乗っており、安定したコレステロール濃度が測定できることが分かる。
【0009】
次に、図6を参照して本発明に係るコレステロール測定用センサの第2の実施例を説明する。
図6は、上記した第1実施例のコレステロール測定用センサに、さらに、中性脂肪測定機能を加え、かつ全血測定をも可能としたコレステロール及び中性脂肪測定用センサの展開図を示している。
図中、符号1は絶縁性基板を、符号2はコレステロール用第1測定極、符号3はコレステロール用第2測定極、符号4は対極、符号5は絶縁層、符号6は保持枠、符号7及び8は酵素反応層、符号9は界面活性剤保持層、符号10は界面活性剤、塩化マグネシウム及び電子受容体を保持する保持層、及び符号12はカバーを各々示している。前記第1測定極2及び第2測定極3は、対極4を中心として左右対称に配置され、酵素反応層7、8及び界面活性剤保持層9は、組立時に保持枠6により第1測定極、第2測定極3及び対極4上の保持される。これらの構成部材は、基本的に上記した第1の実施例と同じ構成なので、重複する説明はここでは省略する。
【0010】
前記絶縁性基板1には、中性脂肪測定用の第3測定極20及び第4測定極21が、前記対極4を中心として左右対称となる位置に形成されている。これらの中性脂肪測定用の測定極20及び21は、コレステロール測定用の測定極と同様、カーボンペーストをスクリーン印刷した後、加熱乾燥することにより形成されており、また、その測定部分20a及び21a並びに端子部分20b及び21b以外の部分は絶縁層5で覆われている。
前記保持枠6は、端子部分2b,3b,4b,20b,21bを残して絶縁性基板1の上面を覆える寸法に形成されており、また、孔6a〜6cに加えて、前記中性脂肪測定用の測定極20及び21と対応する位置に、後述する酵素反応層22及び23を保持する孔6d,6eが形成されている。
酵素反応層22は、第3測定極20の測定部分20aの上に載置されるよう前記保持枠6により保持される処理層であり、リポタンパク中の中性脂肪を分解し、中性脂肪由来のグリセロールを生成するためのリポプロテインリパーゼ、グリセロールをリン酸化するためのグリセロールキナーゼ、グリセロール−3−リン酸を酸化すると共に、後述する電子受容体としてのフェリシアンイオンを還元してフェロシアンイオンを生成するためのグリセロリン酸オキシダーゼを保持させたろ紙で形成されている。前記ろ紙としては、例えば、ポリエステル繊維から成るろ紙を用いることができ、好ましくは、前記コンジュゲートリリースパッドが用いられ得る。
酵素反応層23は、第4測定極21の測定部分21aの上に載置されるよう前記保持枠6により保持される処理層であり、リポプロテインリパーゼを含んでいないこと以外は、全て、酵素反応層22と同一の条件、即ち、グリセロールキナーゼ及びグリセロリン酸オキシダーゼを保持させたろ紙で形成されている。前記ろ紙としては、例えば、ポリエステル繊維から成るろ紙を用いることができ、好ましくは、前記コンジュゲートリリースパッドが用いられ得る。
図中、符号24は、血球分離膜を示している。この血球分離膜24は、グリセロールキナーゼの補酵素としてのアデノシン3リン酸(以下、ATPと称します。)を保持させたろ紙(例えば、ガラス繊維ろ紙)から成り、前記保持層10と同様、その中心軸に対して左右対称の形状を持ち、前記界面活性剤保持層9の同軸上に配置され時に、前記保持層10を覆うことができるよう寸法決めされている。
カバー12は、その上壁の内面に設けられた凹部12c(図4参照)の深さが、前記保持層10及び血球分離膜24を重ねて嵌め込むことができる寸法にされていること以外は第1実施例におけるカバー12と同じように構成されている。
【0011】
上記したコレステロール及び中性脂肪測定用センサは、前記第1実施例に挙げたコレステロール測定用センサと同様に組み立てられる。
【0012】
以上説明したように構成されたコレステロール及び中性脂肪測定用センサの作用について説明する。
開口12dから試料液を滴下すると、試料液が血球分離膜24、前記保持層10を通過する際に試料液中にATP、塩化マグネシウム、界面活性剤及び電子受容体としてのフェリシアンイオンが溶解する。
前記した処理層24及び10を通過した試料液は、酵素反応層7及び8を通過し、第1測定極2、第2測定極3、及び対極4に至り、これらの電極間に適当な電圧をかけることにより、その時の電極応答電流の値からコレステロール成分の濃度が算出され得る。酵素反応層7及び8における反応は、先に説明した第1実施例と同じなのでここでは、その説明は省略する。
一方、酵素反応層22を通過する試料液には、リポプロテインリパーゼが溶解し、この酵素により試料液のリポたんぱく中の中性脂肪が分解され、グリセロール及び脂肪酸が生成される。さらに、酵素反応層22において、試料液中にグリセロールキナーゼが溶解し、この酵素とATPとによりグリセロール−3−リン酸及びADPが生成される。さらに、グリセロリン酸オキシダーゼが、グリセロール−3−リン酸を酸化すると共に、試料液中に溶解したフェリシアンイオンを還元してジヒドロキシアセトン−3−リン酸及びフェロシアンイオンを生成する。この酵素反応層22では、前記したようにリポプロテインリパーゼによりリポ蛋白中の中性脂肪から生成されたグリセロールが含まれているので、ここで生成されるフェロシアンイオンの値は、遊離グリセロールと中性脂肪由来のグリセロールとの両方から得られた値になる。
他方、酵素反応層23を通過する試料液には、グリセロールキナーゼ及びグリセロリン酸オキシダーゼが溶解し、これらの酵素によりフェロシアンイオンが生成されるが、この酵素反応層23には、リポプロテインリパーゼが含まれていないので、中性脂肪由来のグリセロールは生成されず、従って、この酵素反応層23で生成するフェロシアンイオンの量は、遊離グリセロールの量に相当する量となる。
次いで、第3測定極20及び第4測定極21と、対極4との間に、適当な電圧をかけ、その時に、第3測定極20と対極4との間に流れる電極応答電流の値から中性脂肪由来のグリセロール及び遊離グリセロールの合計の濃度が算出され、第4測定極21と対極4との間に流れる電極応答電流の値から遊離グリセロールの濃度が算出され、これらの差をとり適当な演算処理を施すことにより、中性脂肪濃度を算出することができる。
尚、各酵素反応層7,8,22,23、界面活性剤保持層9は、それぞれ、各測定極2,3,20,21及び対極4上に載置された後、基板1とカバー12とで挟まれて固定されているだけなので、各層7,8,22,23,9と各極2,3,20,21,4とは、完全に一体化しているわけではないが、各極2,3,20,21,4に達する試料液中には、界面活性剤が溶解しているので、この界面活性剤が、疎水性の各極2,3,20,21,4と試料液との界面に顕著な吸着を生じさせるので、各極2,3,20,21,4と、血液との間に気泡の残存はなくなり、各極2,3,20,21,4の濡れが一様になり、測定値が安定する。
【0013】
各層を下記の条件で構成し、下記の人血清1〜6を開口12dより滴下したときのコレステロール並びに中性脂肪の測定結果を図7(a)及び(b)に各々示す。
Figure 0004653870
Figure 0004653870
図7の測定結果に示すように試料液1〜6の測定結果は、好適な値を示しており、安定したコレステロール濃度並びに中性脂肪濃度の測定を同時に行うことができることが分かる。
一般的に、健康診断では患者の血液からコレステロール濃度と中性脂肪濃度との両方を測定することが多く、このように、コレステロールと中性脂肪とを同時に測定できるように構成することにより、2度測定する必要がなくなるので診療の効率化を図ることができ、また、検体の量を減らすことができるので患者に与える負担を軽減させることができるようになる。
【0014】
以上説明したコレステロール測定用センサは、第1実施例及び第2実施例共に、第1測定極2及び第2測定極3を対極4を中心として対称に配置し、さらに、試料液を、第1測定極2と第2測定極3との中間位置に導入できるようにカバー12の開口12dを形成しているので、第1測定極2と第2測定極3とに到達する試料液を均等にすることができ、これにより、第1測定極2及び第2測定極3の条件を、コレステロールオキシダーゼ以外の部分で同一にすることができるようになり、第1測定極2の値を第2測定極3の値で補正することによる測定の精度をより上げることが可能になる。
また、以上説明したコレステロール測定用センサは、界面活性剤を用いることにより、各処理層を基板と別体に構成することを可能にしており、その結果、各処理層をろ紙で形成できるようにしている。ろ紙で各処理層を形成する場合、一つのろ紙に必要な試薬を保持させた後、そこから、複数個の処理層を切り出して、複数のセンサの製造に用いることができる。このように製造することで、各処理層の条件を合わせやすくなるので、処理層を塗布・乾燥して製造する場合に比べて、センサの性能のバラツキを小さくすることができる。また、このように製造することで、処理層の製造工程と、センサの組み立て工程とを分離することができるので、センサを効率的に製造することができるようになる。さらに、このように各処理層をろ紙で製造することにより、対極上の処理層と測定極上の処理層を分けることができるようになり、その結果、高価なコレステロールオキシダーゼを、必要もないのに対極上に設ける必要がなくなるので、製造コストを安価にすることができる。特に、コレステロールオキシダーゼを媒体としたコレステロールの酸化反応及びフェリシアンイオンの還元反応は遅く、その結果、電気的に、コレステロール濃度を測定するには比較的多くのコレステロールオキシダーゼが必要になるので、上記した効果は、コレステロール測定用センサにおいて顕著に現れる。また、酵素の保持体としてコンジュゲートリリースパッドを用いることにより、酵素量あたりの反応速度は更に向上する。このことは、測定時間の短縮、または測定時間を変化させることなく酵素の使用量を節減することによるコストダウンの手段として有効である。さらにまた、親水性高分子を用いて各処理層を、塗布・乾燥して形成する場合、製造コストの高騰を防ぐために、測定極と対極とに跨って親水性高分子層を形成する必要があるので、上記した実施例のように、測定極を二つ設け、一方の測定極(即ち、第1測定極)にコレステロールオキシダーゼを含む酵素反応層を形成し、他方の測定極(即ち、第2測定極)にコレステロールオキシダーゼを含まない酵素反応層を形成し、二つの測定極間に生じる電流値の差に基づいてコレステロール濃度を測定するように構成するセンサを塗布・乾燥が必要な親水性高分子層を用いて製造する場合には、親水性高分子層を介して一方の測定極上の酵素反応層から、他方の測定極に酵素が混入しないように、二つの測定極上の親水性高分子層を完全に分離する必要がある。そのため、対極と測定極とからなる電極を二つ形成し、その各々に別個に親水性高分子層を形成する必要があるので、上記したコレステロール測定用センサに比べて対極が一つ多くなり、材料費や製造工程が増え、製造コストが高くなるという問題が生じると共に、二つの測定極間の条件を合わせることが難しくなるという問題がある。このような観点からみると、本発明に係るコレステロール測定用センサは、測定極を二つ設けて、各測定極間に生じる電流値の差に基づいて基質濃度を測定するセンサを、従来のバイオセンサに比べて、より、安価に、かつ、精度よく製造することができるよういう効果も奏する。
また、以上説明したセンサは、酵素反応層を測定極上のみに設けることができるように構成し、かつ、酵素反応層の保持体としてコンジュゲートリリースパッドを用いているので、無駄に酵素を使用することなく酵素濃度を高めることができるという効果を奏し、酵素濃度を高めることにより、反応速度をより高めることができるようになるという効果を奏する。
【0015】
本発明に係るコレステロール測定用センサの構成は上記した実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の概念内で任意に変更することができる。具体的には、上記した第1の実施例では、電子受容体、界面活性剤及び酵素を各処理層に分離しているが、これらは、一つのろ紙に保持させて構成してもよく、また、図8〜図10に示すようにろ紙に保持される試薬の組合せも任意に決めることができ、さらに、積層順序も任意に変更することができる。
さらに、第1実施例及び第2実施例における第2測定極3上の保持層に、第1測定極2のコレステロールオキシダーゼに相当する量のたんぱく質を保持させることにより、また、第2実施例における第4測定極21上に、第3測定極20のリポプロテインリパーゼに相当する量のたんぱく質を保持させることにより、第2測定極3上の保持層にコレステロールオキシダーゼがないことによる第1測定極2との試料反応時の粘性の違いや、第4測定極20上にリポプロテインリパーゼがないことによる第3測定極20との試料反応時の粘性の違いを補完してもよく、このように構成することにより測定精度はさらに高まる。
【0016】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係るコレステロール測定用センサは、絶縁性基板上に少なくとも測定極と対極とを有する電極系を形成し、酵素、電子受容体及び試料液の反応時の物質濃度変化を電気化学的に前記電極系で検知し前記試料液の基質濃度を測定するセンサにおいて、前記測定極上に、リポプロテインリパーゼ、コレステロールエステラーゼ、コレステロールオキシダーゼ界面活性剤及び電子受容体を保持し、かつ、試料液が通過可能な保持体を載置して第1層を形成し、前記対極上に、界面活性剤を保持し、かつ、試料液が通過可能な保持体を載置して第2層を形成しているので、測定精度を落とすことなく、安価に簡単に製造することができ、かつ、品質のバラツキが極めて少ないコレステロール測定用センサを提供することが可能になるという効果を奏する。
また、前記第1層、リポプロテインリパーゼ、コレステロールエステラーゼ、コレステロールオキシダーゼを保持し、かつ、試料液が通過可能な保持体で形成された酵素反応層と、界面活性剤及び電子受容体を保持し、かつ、試料液が通過可能な保持体で形成された界面活性剤及び電子受容体保持層とで形成することにより、測定極と対極とに共通に必要な界面活性剤を保持する処理層を一体化することが可能になり、製造及び組み立て工程をより簡略化することができるようになるという効果を奏する。
さらに、前記酵素反応層に、コンジュゲートリリースパッドを用いることにより、酵素反応層に試料液が導入された際、試薬を速やかに遊離し、反応終了までの時間が大幅に短縮するという効果を奏する。
また、絶縁性基板上の前記対極を挟んで前記測定極と対応する位置に第2測定極を設け、前記第2測定上に、コレステロールオキシダーゼを含有していないこと以外は、前記測定極と同一の条件の層、即ち、リポプロテインリパーゼ、コレステロールエステラーゼ、界面活性剤及び電子受容体を保持し、かつ、試料液が通過可能な保持体で形成された層を、前記測定極と同一条件で設けることで、コレステロール濃度に依存する目的の電流のみを正確に測定することが可能になり、より測定精度を向上させることができるようになるという効果を奏する。
さらに、試料液を前記測定極と前記第2測定極との中間位置に導入できるように、試料液の滴下位置を制限可能な案内手段を設けることで、使用者が試料液の滴下位置を意識する必要がなくなるので、測定が簡単に行えるようになるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るコレステロール測定用センサの第一実施例の展開図
【図2】 図1に示したコレステロール測定用センサの組立完成品の部分断面図
【図3】 図1に示したコレステロール測定用センサの中央横断面図
【図4】 カバー12を底面から見た斜視図
【図5】 図1〜図4に示したコレステロール測定用センサを用いたコレステロール濃度の測定結果を示すグラフである。
【図6】 本発明に係るコレステロール測定用センサの構造を適用したコレステロール及び中性脂肪測定用センサの展開図である。
【図7】 (a)は図6に示したコレステロール測定用センサを用いたコレステロール濃度の測定結果を示すグラフであり、(b)は同センサを用いた中性脂肪濃度の測定結果を示すグラフである。
【図8】 本発明に係るコレステロール測定用センサの各処理層の組合せの別の実施例を示す概略図
【図9】 本発明に係るコレステロール測定用センサの各処理層の組合せの別の実施例を示す概略図
【図10】 本発明に係るコレステロール測定用センサの各処理層の組合せの別の実施例を示す概略図
【符号の説明】
1 絶縁性基板
2 第1測定極(コレステロール測定用)
2a 測定部分
2b 端子部分
3 第2測定極(コレステロール測定用)
3a 測定部分
3b 端子部分
4 対極
4a 測定部分
4b 端子部分
5 絶縁層
6 保持枠
6a 保持孔(酵素反応層7の保持用)
6b 保持孔(酵素反応層8の保持用)
6c 保持孔(界面活性剤保持層9の保持用)
(6d 保持孔(酵素反応層22の保持用))
(6e 保持孔(酵素反応層23の保持用))
7 酵素反応層(コレステロール測定用の第1測定極用)
8 酵素反応層(コレステロール測定用の第2測定極用)
9 界面活性剤保持層
10 界面活性剤及び電子受容体保持層
12 カバー
12a 上壁
12b 上壁の内面
12c 凹部
12d 開口(試料液滴下用)
12e 前壁
12f 切り欠き
20 第3測定極(中性脂肪測定用)
20a 測定部分
20b 端子部分
21 第4測定極(中性脂肪測定用)
21a 測定部分
21b 端子部分
22 酵素反応層(中性脂肪測定用)
23 酵素反応層(中性脂肪測定用)
24 血球分離膜

Claims (10)

  1. 絶縁性基板上に少なくとも測定極と対極とを有する電極系を形成し、
    酵素、電子受容体及び試料液の反応時の物質濃度変化を電気化学的に前記電極系で検知し前記試料液の基質濃度を測定するセンサにおいて、
    前記測定極上に、リポプロテインリパーゼ、コレステロールエステラーゼ、コレステロールオキシダーゼ、界面活性剤及び電子受容体を保持し、かつ、試料液が通過可能な保持体を載置して第1層を形成し、
    前記対極上に、界面活性剤を保持し、かつ、試料液が通過可能な保持体を載置して第2層を形成した
    ことを特徴とするコレステロール測定用センサ。
  2. 前記第1層が、リポプロテインリパーゼ、コレステロールエステラーゼ、コレステロールオキシダーゼを保持し、かつ、試料液が通過可能な保持体で形成された酵素反応層と、界面活性剤及び電子受容体を保持し、かつ、試料液が通過可能な保持体で形成された界面活性剤及び電子受容体保持層とから形成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載のセンサ。
  3. 前記酵素反応層を構成する保持体をコンジュゲートリリースパッドで形成した
    ことを特徴とする請求項2に記載のセンサ。
  4. 測定極上に前記酵素反応層を、前記酵素反応層上に前記界面活性剤及び電子受容体保持層を順次積層してなる
    ことを特徴とする請求項2又は3に記載のセンサ。
  5. 前記界面活性剤及び電子受容体保持層と前記第2層とが一つの保持体で形成されている
    ことを特徴とする請求項に記載のセンサ。
  6. 前記第1層が、リポプロテインリパーゼ、コレステロールエステラーゼ、コレステロールオキシダーゼ及び界面活性剤を保持し、かつ、試料液が通過可能な保持体で形成された酵素及び界面活性剤保持層と、電子受容体を保持し、かつ、試料液が通過可能な保持体で形成された電子受容体保持層とから形成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載のセンサ。
  7. 前記第1層が、リポプロテインリパーゼ、コレステロールエステラーゼ、コレステロールオキシダーゼを保持し、かつ、試料液が通過可能な保持体で形成された酵素反応層と、
    界面活性剤を保持し、かつ、試料液が通過可能な保持体で形成された界面活性剤保持層と、
    電子受容体を保持し、かつ、試料液が通過可能な保持体で形成された電子受容体保持層とから形成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載のセンサ。
  8. 前記電子受容体が、フェリシアンイオンである
    ことを特徴とする請求項1〜の何れか一項に記載のセンサ。
  9. 絶縁性基板上の前記対極を挟んで前記測定極と対応する位置に第2測定極を設け、
    前記第2測定上に、リポプロテインリパーゼ、コレステロールエステラーゼ、界面活性剤及び電子受容体を保持し、かつ、試料液が通過可能な保持体で形成された層を設けた
    ことを特徴とする請求項1〜の何れか一項に記載のセンサ。
  10. 試料液を前記測定極と前記第2測定極との中間位置に導入できるように、試料液の滴下位置を制限可能な案内手段を設けた
    ことを特徴とする請求項に記載のセンサ。
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