JP4653844B2 - ロボットシステムのための画像処理装置及びこれを備えるロボットシステム - Google Patents

ロボットシステムのための画像処理装置及びこれを備えるロボットシステム Download PDF

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Description

本発明は、外部同期信号をカメラに出力しこの外部同期信号と同期してカメラから出力された画像データを処理する画像処理装置及びこれを備えるロボットシステムに関する。
CCDカメラなどのカメラすなわちエリアセンサは、通常、縦横に配置された撮像素子上に結像した画像(フレーム)を画面の左上から水平方向に走査して、順次映像信号として出力し、画面右端まで走査すると、次の行の先頭まで戻って次の行の走査及び映像信号の出力を行うことを繰り返し、1画面分の走査及び映像信号の出力を行う。走査の方式には、各行を上から下へ順次走査して一画面分の映像信号を出力するプログレッシブ方式と、1行おきに走査し奇数行の走査と偶数行の走査とで一画面分の映像信号を出力するインターレス方式とがある。
映像信号は、複数の行の画像データからなる1画面分の画像データを複数連続して含むので、映像信号を画像処理装置によって処理するためには、カメラから画像処理装置に入力される各画面毎の映像信号の開始位置を画像処理装置によって認識して映像信号の開始タイミングと画像処理の開始タイミングとを同期させる必要がある。このため、映像信号には、画像データに加えて、各フレームの開始位置を示す垂直同期信号と、各行の開始位置を示す水平同期信号とが含まれる。これら垂直同期信号及び水平同期信号は、各カメラの内部で生成される内部同期信号に同期させて映像信号を出力し画像処理装置において映像信号から分離した同期信号を用いて画像処理の同期をとる内部同期方式によって提供される場合と、画像処理装置によって内部同期信号と同じ周波数で生成された外部同期信号をカメラに供給し外部同期信号に同期させて映像信号を出力させて画像処理の同期をとる外部同期方式によって提供される場合とがあり、外部同期方式を採用するカメラでは、外部から外部同期信号が提供されないときには、自動的に内部同期信号に同期させて映像信号を出力するようになっていることが一般的である。
カメラには、各素子の特性やレンズの取り付け位置の微妙な違いなどにより個体差があり、画像処理装置に接続されるカメラが交換されるときには、画像処理装置においてホワイトバランス、フォーカス、露出などの設定の調整が必要となることがある。特許文献1は、カメラが交換されたときにカメラの個体差を吸収するように設定を自動的に調整するようにした映像入力装置を提案している。また、カメラの内部同期信号は個々に独立して生成されるので、同じ周期で同期信号を生成する複数の異なるカメラを一つの画像処理装置に接続して使用する場合、これらの同期信号のタイミングを画像処理装置側で制御する必要がある。特許文献2は、同じ周期で同期信号を生成する複数の異なるカメラを一つの画像処理装置に接続して複数のカメラによって撮像された画面をモニターに同時に表示する場合に、画像処理装置から各カメラに外部同期信号を提供して適したタイミングでカメラから映像信号を出力させるようにした画像合成装置を提案している。
特開平11−215412号公報 特開平9−224192号公報
ところで、ロボットシステムにおいてカメラから得られた画像に基づいてロボットの動作を補正するために画像処理装置が用いられる場合には、カメラから得られた画像がどのようなタイミングで撮像されたものであるかを認識できないと、ロボットの動作を適切に補正することができない。例えば、ベルトコンベア上に流れてくる物体をロボットで把持する場合、どのタイミングで撮像された画像であるかを正確に認識していなければ、ワークが予め定められた位置に到達する時間の予測を誤り、ロボットで物体を把持するタイミングのズレを生じてしまう可能性がある。これを防ぐために、ロボットシステムでは、カメラの内部同期信号と同じ周期で生成された外部同期信号を画像処理装置からカメラに提供して、提供された外部同期信号に同期させてカメラから画像データを出力させ、所望のタイミングで取得した画像データの画像処理の結果に基づいてロボットの動きを補正するようにしている。このため、画像処理装置に接続されるカメラに適した同期信号の周波数を画像処理装置に予め設定して、使用するカメラに適した外部同期信号をカメラに提供するようにする必要がある。
一方で、内部同期信号であるか外部同期信号であるかを問わず、カメラに適した垂直同期信号及び水平同期信号の周波数はカメラの種類に固有となっており、異なる周波数の垂直同期信号及び水平同期信号が外部同期信号として提供されると、画面がひずむなどの不都合が生じる。したがって、画像処理装置からカメラへ外部同期信号を提供する場合には、画像処理装置に接続されているカメラの内部同期信号と同じ周波数となるように設定する必要がある。
また、カメラから出力される画像に基づいて画像処理を行う場合、画像処理装置に接続されるカメラの画素数に応じた量の画像データを画像処理装置のRAM等の記憶部に格納してから画像処理を行う。一方で、カメラの画素数は、カメラの種類によって異なることがある。このため、画像処理装置に接続されるカメラの画素数を考慮して、RAM等の記憶部に対する画像処理用データ領域の割り付けを予め行う必要がある。
したがって、ロボットシステムにおいて画像処理装置に複数の種類のカメラが接続され得る場合、接続されているカメラに適した周波数の外部同期信号をカメラに提供するために、画像処理装置に接続されているカメラの内部同期信号と同じ周波数になるように外部同期信号の周波数を画像処理装置に予め設定する必要があった。また、カメラの画素数に応じた量の画像データを画像処理装置のRAM等の記憶部に格納するために、使用されるカメラの画素数を考慮してRAM等の記憶部に画像処理用データ領域の割り付けを行う必要があった。
しかしながら、このような設定や割り付けは、使用者が使用されるカメラに応じて手作業で行っていたため、設定ミスや割り付けミスが起こる可能性があり、このような場合、画像が画像処理装置に全く取り込めなくなる等の不具合が生じてしまう。
また、特許文献1や特許文献2に開示の装置も、異なる種類のカメラが接続されたときにカメラの種類に応じた同期信号の周波数や画素数を自動的に設定することはできない。
よって、本発明の目的は、従来技術に存する問題を解消して、複数の種類のカメラが接続されるロボットシステムのための画像処理装置において、接続されるカメラの種類に応じて同期信号の周波数などの設定を自動的に行うことを可能にさせることにある。
上記目的に鑑み、本発明によれば、予め定められた周波数で内部同期信号として生成された垂直同期信号及び水平同期信号に同期させて垂直同期信号と水平同期信号と画像データとを含む映像信号を出力する内部同期機能と外部同期信号として提供された前記内部同期信号と同じ周波数の垂直同期信号及び水平同期信号に同期させて垂直同期信号と水平同期信号と画像データとを含む映像信号を出力する外部同期機能とを有し、前記外部同期信号が供給されないときには前記内部同期機能により前記内部同期信号に同期させて前記映像信号を出力し、前記外部同期信号が供給されたときには前記外部同期機能により前記外部同期信号に同期させて前記映像信号を出力するカメラを備え、該カメラから出力された映像信号を取り込んで画像処理を行うロボットシステムのための画像処理装置であって、前記カメラから内部同期信号に同期させて出力された前記映像信号から前記水平同期信号を分離する同期信号分離部と、前記同期信号分離部によって分離された前記水平同期信号から該水平同期信号の周波数を検出する同期周波数検出部と、垂直同期信号及び水平同期信号を生成する外部同期信号生成部とを備え、前記外部同期信号生成部が、所望のタイミングで垂直同期信号を生成した後、前記同期周波数検出部によって検出された前記内部同期信号の水平同期信号の周波数で水平同期信号を生成させ、生成された垂直同期信号及び水平同期信号を外部同期信号として前記カメラに提供するロボットシステムのための画像処理装置が提供される。
上記ロボットシステムのための画像処理装置では、外部同期信号を提供される前にカメラの内部同期信号に同期させてカメラから出力される映像信号から内部同期信号の水平同期信号を分離し、分離された内部同期信号の水平同期信号の周波数と同じ周波数で外部同期信号の水平同期信号を自動的に生成するので、使用者が外部同期信号の水平同期信号の周波数を設定する必要がなくなる。なお、ロボットシステムの画像処理装置では、連続的な画像データを必要とするわけではなく、所望されるタイミングの画像データを取得できればよい。さらに、任意のタイミングの画像の画像データは、一つの画面の画像データの先頭位置を示す垂直同期信号とそれに続く所定の周波数の水平同期信号とが外部同期信号として提供されればカメラから出力することができ、上記ロボットシステムのための画像処理装置の外部同期信号生成部のように所望のタイミングで垂直同期信号を生成できれば、垂直同期信号の周波数は、ロボットシステムにおいて使用する場合には必ずしも必要なものではない。したがって、上記ロボットシステムの画像処理装置によれば、使用者が、カメラの種類に応じて外部同期信号の周波数を設定する必要がなくなる。
前記画像処理装置は、カメラの種類と水平同期信号の周波数との対応関係を予め記憶した記憶部とをさらに備え、前記記憶部に記憶された対応関係を用いて、前記同期周波数検出部によって検出された前記内部同期信号の水平同期信号の周波数からカメラの種類を特定し、特定されたカメラの種類に対応する周波数で垂直同期信号及び水平同期信号を外部同期信号生成部に生成させることが好ましい。
前記画像処理装置は、外部同期信号生成部として、カメラの種類に対応する周波数で垂直同期信号及び水平同期信号を出力する複数の同期信号生成手段を備え、該複数の同期信号生成手段の中から、特定された前記カメラの種類に対応付けられた同期信号生成手段を選択して、選択された同期信号生成手段によって生成された垂直同期信号及び水平同期信号を外部同期信号として前記カメラに提供することがさらに好ましい。
また、前記記憶部は、カメラの種類と水平同期信号の周波数と画素数との対応関係を予め記憶しており、前記記憶部に記憶された対応関係を用いて、前記同期周波数検出部によって検出された前記内部同期信号の水平同期信号の周波数から画素数をさらに特定し、特定された画素数に基づいて画像処理用データ領域の割り付けを行うようにしてもよい。これにより、使用者が、使用されるカメラの画素数に応じた画像処理用データの割り付けを行う必要もなくなり、設定ミスの発生確率をさらに低下させることが可能となる。
前記画像処理装置は、複数のカメラに接続されるマルチプレクサを備え、前記マルチプレクサにより選択されたカメラからの映像信号を前記同期信号分離部に入力するようにすることもできる。
また、本発明によれば、ロボットと、予め定められた周波数で内部同期信号として生成された垂直同期信号及び水平同期信号に同期させて垂直同期信号と水平同期信号と画像データとを含む映像信号を出力する内部同期機能と外部同期信号として提供された前記内部同期信号と同じ周波数の垂直同期信号及び水平同期信号に同期させて垂直同期信号と水平同期信号と画像データとを含む映像信号を出力する外部同期機能とを有し、前記外部同期信号が供給されないときには前記内部同期機能により前記内部同期信号に同期させて前記映像信号を出力し、前記外部同期信号が供給されたときには前記外部同期機能により前記外部同期信号に同期させて前記映像信号を出力するカメラと、該カメラから出力された映像信号を取り込んで画像処理を行う画像処理装置とを備え、画像処理の結果に基づいて前記ロボットに作業を行わせるロボットシステムにおいて前記画像処理装置が、前記カメラから内部同期信号に同期させて出力された前記映像信号から前記水平同期信号を分離する同期信号分離部と、前記同期信号分離部によって分離された前記水平同期信号から該水平同期信号の周波数を検出する同期周波数検出部と、垂直同期信号及び水平同期信号を生成する外部同期信号生成部とを備え、前記外部同期信号生成部が、所望のタイミングで垂直同期信号を生成した後、前記同期周波数検出部によって検出された前記内部同期信号の水平同期信号の周波数で水平同期信号を生成させ、生成された垂直同期信号及び水平同期信号を外部同期信号として前記カメラに提供するロボットシステムが提供される。
本発明によれば、ロボットシステムの画像処理装置が所望するタイミングで画像を取得するために必要となる外部同期信号の水平同期信号の周波数が自動的に設定されるので、使用者がカメラの種類に応じて外部同期信号の周波数を手作業で入力する必要がなくなり、使用者の設定ミスによる画像処理の不具合を防ぐことができる。
本発明による画像処理装置の第1の実施形態の全体構成を示すブロック図である。 本発明による画像処理装置の第2の実施形態の全体構成を示すブロック図である。 本発明による画像処理装置の第3の実施形態の全体構成を示すブロック図である。 本発明による画像処理装置の第4の実施形態の全体構成を示すブロック図である。 図1に示されている画像処理装置による画像処理のための前準備の流れを示すフローチャートである。 本発明による画像処理装置を備えたロボットシステムの全体構成図である。
以下、図面を参照して、本発明による画像処理装置及びこれを備えたロボットシステムの実施形態を説明する。全ての図面を通して、共通する部分には、同じ参照番号を付している。
最初に、図6を参照して、本発明による画像処理装置を備えたロボットシステム10の全体構成を説明する。ロボットシステム10は、ワークWの把持等を行うロボット12と、ロボット12の動作を制御するロボット制御装置14と、ロボット制御装置14に接続されている画像処理装置16と、画像処理装置16に接続されているカメラ18とを備える。
図6に示されている実施形態では、ワークWはコンベア20などの搬送手段によって移動している。そこで、画像処理装置16は、所望するタイミングでカメラ18によって撮像されたワークWの画像に基づいて画像処理を行い、その時点におけるワークWの位置を認識し、認識されたワークWの位置をロボット制御装置14に伝達する。ロボット制御装置14は、伝達されたワークWの位置とコンベア20の速度とから予め定められた位置にワークWが到達する時間を予測して、所望される位置に到達したワークWをロボット12によって把持させ、次の工程に移動させる。
図示されている実施形態では、画像処理装置16は、ロボット制御装置14と別個に設けられているが、ロボット制御装置14の一部として構成されてもよい。
以下では、図1〜図5を参照して、図6に示されている画像処理装置16として使用可能な画像処理装置の幾つかの実施形態を説明する。
図1を参照して、第1の実施形態の画像処理装置30を説明する。
画像処理装置30は、同期信号分離回路32と、A/D変換回路34と、クランプ回路36と、水平同期周波数検出回路38と、画像取込回路40と、処理部42と、同期信号生成回路44と、一つのコネクタ46とを備えている。また、画像処理装置30には、ワークWなどを撮像するためのカメラ48がコネクタ46を介して接続されている。
カメラ48は、CCDカメラなど平面的な画像を取得できるエリアセンサであり、縦横に配置された撮像素子上に結像した画像(フレーム)を画面の左上から水平方向に走査し、順次画像データを映像信号として出力し、画面右端まで走査すると、次の行の先頭まで戻って次の行の走査及び映像信号の出力を行うことを繰り返し、1画面分の走査及び映像信号の出力を行う。カメラ48は、予め定められた周波数で内部同期信号として生成された垂直同期信号及び水平同期信号に同期させて垂直同期信号と水平同期信号と映像データとを含む映像信号を出力する内部同期機能と、外部同期信号として提供された内部同期信号と同じ周波数の垂直同期信号及び水平同期信号に同期させて垂直同期信号と水平同期信号と映像データとを含む映像信号を出力する外部同期機能とを有し、外部同期信号が供給されないときには、カメラ48の種類に固有の周波数で生成される内部同期信号に同期させて映像信号を出力し、内部同期信号と同じ周波数の外部同期信号が供給されると、外部同期信号に同期させて(すなわち、外部同期信号のタイミングに合わせて)映像信号を出力する。なお、映像信号に含まれる画像データはアナログ画像データとして出力される。
内部同期信号及び外部同期信号の各々には、各フレームの開始位置を示す垂直同期信号と、各行の開始位置を示す水平同期信号とが含まれ、映像信号には、アナログ画像データと共に、垂直同期信号及び水平同期信号が含まれる。この実施形態では、映像信号として、アナログ画像データである輝度信号と垂直同期信号及び水平同期信号とを合成したコンポジット映像信号がカメラ48から出力されるようになっている。しかしながら、同期信号を合成した輝度信号(Y信号)と色同期信号を合成した色信号(C信号)とからなるY/C信号や、赤信号(R信号)と同期信号を合成した緑信号(G信号)と青信号(B信号)とからなるRGB信号などをカメラ48から出力してもよい。
同期信号分離回路32は、周知のタイプのものであり、カメラ48から入力された映像信号から、アナログ画像データ、垂直同期信号、水平同期信号を分離して、画像データをA/D変換回路34及びクランプ回路36に入力すると共に、水平同期信号を水平同期周波数検出回路38に入力する。また、同期信号分離回路32は、必要であれば、分離した垂直同期信号を後述する垂直同期周波数検出回路58に入力する。
A/D変換回路34は、同期信号分離回路32から入力されたアナログ画像データをデジタル画像データに変換する。また、クランプ回路36は、同期信号分離回路32からA/D変換回路34に入力される映像信号のDCレベルの変動を抑えDCレベルを一定にするために、同期信号分離回路32から入力される水平同期信号を用いて画像データの黒レベルをA/D変換回路34の黒レベルに保つ機能を果たす。クランプ回路36を用いることによりA/D変換回路34において画像データを正確にA/D変換することができるようになる。
水平同期周波数検出回路38は、同期信号分離回路32から入力された水平同期信号の周波数を検出し、処理部42に送る。また、画像取込部40は、A/D変換回路34から入力されたデジタル画像データを処理部42に取り込む機能を果たす。
処理部42は、CPU(中央演算装置)50と、ROM(リードオンリーメモリ)52と、RAM(ランダムアクセスメモリ)54とを含む。CPU50は、レジスタ56を備えており、水平同期周波数検出回路38から受け取った水平同期信号の周波数がレジスタ56に格納される。ROM52には、画像処理装置30に接続可能な複数の種類のカメラ48について、カメラ48の種類と、そのカメラ48の水平同期信号の周波数と、そのカメラ48の画素数との対応関係に関する情報が予め記憶されている。また、RAM54には、画像処理プログラムやカメラ特定プログラムなどの各種プログラムが格納されると共に、画素数に応じて画像処理用データ領域が割り付けられる。
CPU50は、RAM54に格納された各種プログラムに従って、画像データに基づく画像処理を行う。また、CPU50は、RAM54に格納されたカメラ特定プログラムに従って、ROM52に予め記憶されている対応関係を参照して、水平同期周波数検出回路38によって検出されたカメラ48の内部同期信号の水平同期信号の周波数からカメラ48の種類を特定し、特定されたカメラ48の画素数に応じてRAM54に対して画像処理用データ領域の割り付けを自動的に行う。
同期信号生成回路44は、複数の同期信号生成回路44を含む同期信号生成回路グループによって構成されている。同期信号生成回路グループの各同期信号生成回路44は、それぞれ、コネクタ46に接続可能な各種類のカメラ48に対応付けられており、対応付けられた種類のカメラ48に適した周波数の垂直同期信号及び水平同期信号を生成するように予め設定されている。CPU50は、同期信号生成回路グループの中から、水平同期周波数検出回路38によって検出されたカメラ48の水平同期信号(内部同期信号)の周波数に基づいて特定されたカメラ48の種類に対応付けられた同期信号生成回路44を選択し、選択された同期信号生成回路44が、所望されるタイミングで、生成された垂直同期信号及び水平同期信号を外部同期信号としてカメラ48に提供できるようにする。
画像処理装置30は、必要に応じて、垂直同期周波数検出回路58を備えてもよい。垂直同期周波数検出回路58は、同期信号分離回路32によって映像信号から分離された垂直同期信号の周波数を検出する。垂直同期周波数検出回路58は、複数の種類のカメラ48が適する水平同期信号の周波数において共通するが、適する垂直同期信号の周波数において異なっている場合に、特に有効である。この場合、処理部42のROM52には、カメラ48の種類に対応付けられて、そのカメラ48の垂直同期信号の周波数がさらに記憶されている必要がある。
しかしながら、水平同期周波数検出回路38によって検出されたカメラ48の内部同期信号の水平同期信号の周波数に基づいてカメラ48の種類が特定され、特定されたカメラ48の種類に対応する同期信号生成回路44を選択できるようになっていれば、選択された同期信号生成回路44によってカメラ48の種類に対応する周波数の垂直同期信号及び水平同期信号が生成されるので、カメラ48の内部同期信号の垂直同期信号の周波数の検出は特に必要とされない。また、画像処理装置30がロボットシステム10において使用される場合、所望されるタイミングで取得した画像からワークWの位置を認識できればよく、任意のタイミングの画像データは、一つの画面の画像データの先頭位置を示す垂直同期信号とそれに続く所定の周波数の水平同期信号とが外部同期信号として提供されればカメラ48から出力することができ、画像処理装置30も一つの画面分の画像データとして認識できる。よって、CPU50が、所望のタイミングで、先頭の垂直同期信号とそれに続く所定周期の水平同期信号を同期信号生成回路44から出力させるようになっていれば、垂直同期信号の周波数は特に必要とされない。したがって、画像処理装置30に垂直同期周波数検出回路58を設けなくてもよい。
なお、主として内部同期信号の水平同期信号の周波数から、画像処理装置30に接続されているカメラ48を特定するのは、垂直同期信号の周波数は複数のカメラ48で共通することが多いが、水平同期信号の周波数はカメラ48の種類毎に異なることが多いことに着目したからである。
次に、図5を参照して、図1に示されている画像処理装置30による前準備及び画像処理の動作を説明する。
画像処理装置30が起動されたときには、画像処理装置30からは外部同期信号が提供されず、カメラ48は、内部同期機能によって、内部同期信号に同期させて映像信号を出力する。したがって、画像処理装置30には、最初、カメラ48から内部同期信号に同期して出力された映像信号が入力される(ステップS100)。カメラ48から出力された映像信号は、同期信号分離回路32に入力され、画像データと水平同期信号と垂直同期信号とに分離される(ステップS102)。同期信号分離回路32によって映像信号から分離された水平同期信号は水平同期周波数検出回路38に入力されてその周波数が検出され、検出された水平同期信号の周波数は処理部42のCPU50のレジスタ56に格納される(ステップS104)。
処理部42のCPU50は、RAM54に格納されたカメラ特定プログラムに従って、レジスタ56に格納されたカメラ48の水平同期信号(内部同期信号)の周波数を読み込み、ROM52に予め記憶されているカメラ48の種類と水平同期信号の周波数とカメラ48の画素数との対応関係に関する情報を参照して、検出されたカメラ48の水平同期信号(内部同期信号)の周波数から、画像処理装置30のコネクタ46に接続されているカメラ48の種類を特定する(ステップS106)。ROM52にカメラ48の種類と垂直同期信号の周波数と水平同期信号の周波数とカメラ48の画素数との対応関係に関する情報を予め記憶しておき、水平同期周波数検出回路38によって検出された水平同期信号の周波数と垂直同期周波数検出回路58によって検出された垂直同期信号の周波数とから、画像処理装置30のコネクタ46に接続されているカメラ48の種類を特定するようにしてもよい。
カメラ48の種類が特定されると、CPU50は、同期信号生成回路グループの中から、特定されたカメラ48の種類に対応する同期信号生成回路44を選択し、選択された同期信号生成回路44が、所望されるタイミングで、生成された垂直同期信号及び水平同期信号を外部同期信号としてカメラ48に提供できるようにする(ステップS108)。また、CPU50は、ROM52に予め記憶されているカメラ48の種類と水平同期信号の周波数とカメラ48の画素数との対応関係に関する情報を参照して、特定されたカメラ48の種類の画素数を求め、求められた画素数に応じて画像処理用データ領域を自動的にRAM54に割り付ける(ステップS110)。
このように、図1に示される画像処理装置30は、画像処理装置30に接続されたカメラ48を自動的に判別して、接続されているカメラ48に応じた垂直同期信号及び水平同期信号の周波数を自動的に設定すると共に、接続されているカメラ48の画素数に応じて画像処理用データ領域の割り付けを自動的に行うことができる。したがって、画像処理装置30の使用者が、画像処理装置30に接続されているカメラ48に応じた前準備を行う必要がなくなり、設定のミスを防ぐことが可能となる。
前準備が完了すると、画像処理装置30は、画像処理を行いたいときに、選択されている同期信号生成回路44によって垂直同期信号及び水平同期信号を生成させ、生成された垂直同期信号及び水平同期信号を外部同期信号としてカメラ48に提供する。すると、カメラ48は、外部同期機能によって、カメラ48によって撮像された画像のデータを画像処理装置30から提供された外部同期信号に同期させて映像信号として出力する。カメラ48から出力された映像信号は、画像処理装置30の同期信号分離回路32に入力され、アナログ画像データと、水平同期信号と、垂直同期信号とに分離され、分離されたアナログ画像データはA/D変換回路34によってデジタル画像データに変換される。A/D変換の際には、同期信号分離回路32によって分離された水平同期信号(外部同期信号)を使用してクランプ回路36によって画像データの黒レベルを一定に保ち、A/D変換が正確に行われるようにする。
A/D変換回路34から出力されたデジタル画像データは、画像取込回路40を経由して、RAM54に格納され、CPU50が、RAM54に格納された画像処理プログラムに従って、取り込まれた画像データの画像処理を行い、ワークWの位置を認識する。ロボット制御装置14は、画像処理装置30によって認識されたワークWの位置から、ワークWが予め定められた位置に到達する時刻を予測し、予め定められた位置に到達したワークWをロボット12によって把持させる。
上記実施形態では、カメラ48の内部同期信号の水平同期信号の周波数からカメラ48の種類を特定することによって、カメラ48に適した外部同期信号の周波数を求めると共に、カメラ48の画素数を求めているが、同じ画素数のカメラ48のみを使用する場合などには、カメラ48の画素数を求める必要はない。この場合、処理部42のROM52には、カメラ48の種類に対応付けて画素数を記憶しておく必要がないことは言うまでもない。
図2を参照して、第2の実施形態の画像処理装置60を説明する。
第2の実施形態の画像処理装置60は、第1の実施形態の画像処理装置30の同期信号生成回路グループ44に代えて一つの同期信号生成回路62のみによって同期信号生成回路62が構成されている点において、第1の実施形態の画像処理装置30と異なっている。第2の実施形態の画像処理装置60の同期信号生成回路62は、CPU50からの指令により設定される任意の周波数で垂直同期信号及び水平同期信号を生成できるようになっている。また、処理部42のROM52には、カメラ48の種類と、そのカメラ48の垂直同期信号及び水平同期信号の周波数と、そのカメラ48の画素数との対応関係に関する情報が予め記憶されている。第2の実施形態の画像処理装置60は、第1の実施形態の画像処理装置30と同様に、同期信号分離回路32と、A/D変換回路34と、クランプ回路36と、水平同期周波数検出回路38と、画像取込回路40と、処理部42と、一つのコネクタ46とをさらに備え、画像処理装置60には、コネクタ46を介してカメラ48が接続されている。これらの構成は、第1の実施形態の画像処理装置30と同じであるので、ここでは詳しい説明を省略する。
画像処理の前準備のための動作において、第1の実施形態の画像処理装置30と同様に、カメラ48が内部同期機能によって内部同期信号に同期させて出力した映像信号が同期信号分離回路32によって画像データと水平同期信号と垂直同期信号とに分離されて、分離された水平同期信号の周波数が水平同期周波数検出回路38によって検出され、検出された水平同期信号の周波数が処理部42のCPU50のレジスタ56に格納される。
処理部42のCPU50は、検出されたカメラ48の内部同期信号の水平同期信号の周波数をレジスタ56から読み込み、ROM52に予め記憶されているカメラ48の種類と垂直同期信号及び水平同期信号の周波数とカメラ48の画素数との対応関係に関する情報を参照して、水平同期周波数検出回路38によって検出されたカメラ48の内部同期信号の水平同期信号の周波数から、画像処理装置60に接続されているカメラ48の種類を特定して、適した垂直同期信号の周波数とカメラ48の画素数とを求める。
次に、CPU50は、同期信号生成回路62に指令を発して、特定されたカメラ48の種類に適した垂直同期信号及び水平同期信号の周波数を同期信号生成回路62に自動的に設定し、同期信号生成回路62が、所望されるタイミングで、生成された垂直同期信号及び水平同期信号を外部同期信号としてカメラ48に提供できるようにする。また、CPU50は、特定されたカメラ48の種類に対応する画素数に応じて画像処理用データ領域を自動的にRAM54に割り付ける。その他の動作については、第1の実施形態の画像処理装置30と同じであるので、ここでは、説明を省略する。
本実施形態では、カメラ48の内部同期信号の水平同期信号の周波数からカメラ48の内部同期信号の垂直同期信号を求めることができればよく、カメラ48の種類を必ずしも特定する必要はない。また、出願人は、カメラ48の内部同期信号の水平同期信号の周波数とカメラ48の画素数との間には一定の対応関係があることを見出した。したがって、垂直同期信号の周波数と水平同期信号の周波数と画素数とを対応付けてROM52に予め記憶されていれば、カメラ48の種類を特定することなく、カメラ48の内部同期信号の水平同期信号の周波数から、対応する垂直同期信号の周波数及び画素数を求めるようにしてもよい。
さらに、画像処理装置60がロボットシステム10において使用される場合、所望されるタイミングの画像からワークWの位置を認識できればよく、任意のタイミングの画像の画像データは、一つの画面の画像データの先頭位置を示す垂直同期信号とそれに続く所定の周波数の水平同期信号とが外部同期信号として提供されればカメラ48から出力することができ、画像処理装置60も一つの画面分として認識できる。よって、CPU50が、所望のタイミングで、先頭の垂直同期信号とそれに続く所定周期の水平同期信号を同期信号生成回路62から出力させるようになっていれば、垂直同期信号の周波数は特に必要とされない。したがって、水平同期信号の周波数と画素数とのみを対応付けてROM52に予め記憶しておき、カメラ48の内部同期信号の水平同期信号の周波数から、対応する画素数のみを求めるようにしてもよい。この場合、CPU50は、水平同期周波数検出回路38によって検出されたカメラ48の内部同期信号の水平同期信号の周波数を同期信号生成回路62に設定すると共に、求められた画素数に応じてRAM54に対して画像処理用データ領域の割り付けを自動的に行えばよい。
さらに、上記実施形態では、カメラ48の内部同期信号の水平同期信号の周波数から、カメラ48に適した外部同期信号の周波数を求めると共に、カメラ48の画素数を求めているが、同じ画素数のカメラ48のみを使用する場合などには、カメラ48の画素数を求める必要はない。また、上述したように、垂直同期信号の周波数は必ずしも必要とされない。したがって、処理部42のROM52に記憶される上述の対応関係に関する情報は必須の構成要素ではない。
図3を参照して、第3の実施形態の画像処理装置70を説明する。
第3の実施形態の画像処理装置70は、第1の実施形態の画像処理装置30と同じ同期信号分離回路32と、A/D変換回路34と、クランプ回路36と、水平同期周波数検出回路38と、画像取込回路40と、処理部42とに加えて、複数のコネクタ46とマルチプレクサ72と各コネクタ46に対応する同期信号生成回路74とをさらに備え、複数のカメラ48が複数のコネクタ46を介して接続できるようになっている点において、第1の実施形態の画像処理装置30と異なっている。
マルチプレクサ72は、画像処理装置70の複数のコネクタ46と同期信号分離回路32との間に配置されており、マルチプレクサ72には、複数のコネクタ46を介して複数のカメラ48が接続されている。マルチプレクサ72は、複数のコネクタ46の中から一つのコネクタ46を選択し、選択されたコネクタ46に接続されているカメラ48からの映像信号のみを同期信号分離回路32に送る。また、各コネクタ46に対応する同期信号生成回路74は、複数の同期信号生成回路74を含む同期信号生成回路グループによって構成されている。各同期信号生成回路グループの各同期信号生成回路74は、それぞれ、各コネクタ46に接続可能なカメラ48の種類に対応付けられており、対応付けられたカメラ48の種類に適した周波数の垂直同期信号及び水平同期信号を生成するように予め設定されている。
第3の実施形態の画像処理装置70の同期信号分離回路32と、A/D変換回路34と、クランプ回路36と、水平同期周波数検出回路38と、画像取込回路40と、処理部42とは、第1の実施形態の画像処理装置30のものと同じであるので、ここでは詳しい説明を省略する。
画像処理の前準備のための動作においては、画像処理装置70に接続されている複数のカメラ48の各々からその内部同期機能によって内部同期信号に同期させて出力された映像信号が、各コネクタ46を通してマルチプレクサ72に入力され、マルチプレクサ72が選択した一つのコネクタ46に接続されているカメラ48からの映像信号のみを同期信号分離回路32に入力する。同期信号分離回路32に入力された映像信号は、第1の実施形態の画像処理装置30と同様に、画像データと水平同期信号と垂直同期信号とに分離されて、分離された水平同期信号の周波数が水平同期周波数検出回路38によって検出され、検出された水平同期信号の周波数が処理部42のCPU50のレジスタ56に格納される。
処理部42のCPU50は、検出されたカメラ48の水平同期信号(内部同期信号)の周波数をレジスタ56から読み込み、ROM52に予め記憶されているカメラ48の種類と垂直同期信号及び水平同期信号の周波数とカメラ48の画素数との対応関係に関する情報を参照して、検出されたカメラ48の水平同期信号(内部同期信号)の周波数から、画像処理装置70に接続されているカメラ48の種類を特定し、特定されたカメラ48に対応する垂直同期信号の周波数とカメラ48の画素数とを求める。
次に、CPU50は、マルチプレクサ72に選択されているカメラ48が接続されているコネクタ46に対応する同期信号生成回路グループの中から、特定されたカメラ48の種類に対応する同期信号生成回路74を選択し、選択された同期信号生成回路74が、所望されるタイミングで、生成された垂直同期信号及び水平同期信号を外部同期信号としてカメラ48に提供できるようにする。また、CPU50は、特定されたカメラ48の種類に対応する画素数に応じて画像処理用データ領域を自動的にRAM54に割り付ける。
次に、マルチプレクサ72は、順次選択されるコネクタ46すなわちカメラ48を切り替え、同様にして、CPU50が、選択されているコネクタ46に対応する同期信号生成回路グループの中から、そのコネクタ46に接続されているカメラ48の種類に対応する同期信号生成回路74を選択し、選択された同期信号生成回路74が、所望されるタイミングで、生成された垂直同期信号及び水平同期信号を外部同期信号としてカメラ48に提供できるようにすると共に、ROM52に予め記憶されているカメラ48の種類と水平同期信号の周波数とカメラ48の画素数との対応関係に関する情報を参照して、特定されたカメラ48の画素数を求め、求められた画素数に応じて画像処理用データ領域を自動的にRAM54に割り付ける。その他の動作については、第1の実施形態と同じであるので、ここでは詳しい説明を省略する。
なお、第1の実施形態と同様に、同じ画素数のカメラ48の種類のみを使用する場合などには、上記実施形態において、カメラ48の画素数を求める必要はなく、この場合、処理部42のROM52には、カメラ48の種類に対応付けて画素数を記憶しておく必要がない。
図4を参照して、第4の実施形態の画像処理装置80を説明する。
第4の実施形態の画像処理装置80は、第3の実施形態の画像処理装置70と類似する構成を有しているが、第3の実施形態の画像処理装置70の同期信号生成回路グループに代えて一つの同期信号生成回路82のみによって各コネクタ46に対応する同期信号生成回路82が構成されている点において、第3の実施形態の画像処理装置70と異なっている。第4の実施形態の画像処理装置80の同期信号生成回路82は、CPU50からの指令により設定される任意の周波数で垂直同期信号及び水平同期信号を生成できるようになっている。また、処理部42のROM52には、カメラ48の種類と、そのカメラ48の垂直同期信号及び水平同期信号の周波数と、そのカメラ48の画素数との対応関係に関する情報が予め記憶されている。第4の実施形態の画像処理装置80は、同期信号分離回路32と、A/D変換回路34と、クランプ回路36と、水平同期周波数検出回路38と、画像取込回路40と、処理部42と、複数のコネクタ46とをさらに備え、各コネクタ46にはそれぞれカメラ48が接続されている。これらの構成は、第3の実施形態の画像処理装置70と同じであるので、ここでは詳しい説明を省略する。
画像処理の前準備のための動作においては、画像処理装置80に接続されている複数のカメラ48の各々からその内部同期機能によって内部同期信号に同期させて出力された映像信号が、各コネクタ46を通してマルチプレクサ72に入力され、マルチプレクサ72が選択した一つのコネクタ46に接続されたカメラ48からの映像信号のみを同期信号分離回路32に送る。同期信号分離回路32に入力された映像信号は、第3の実施形態の画像処理装置70と同様に、画像データと水平同期信号と垂直同期信号とに分離されて、分離された水平同期信号の周波数が水平同期周波数検出回路38によって検出され、検出された水平同期信号の周波数が処理部42のCPU50のレジスタ56に格納される。
処理部42のCPU50は、検出されたカメラ48の水平同期信号(内部同期信号)の周波数をレジスタ56から読み込み、ROM52に予め記憶されているカメラ48の種類と垂直同期信号及び水平同期信号の周波数とカメラ48の画素数との対応関係に関する情報を参照して、検出されたカメラ48の水平同期信号(内部同期信号)の周波数から、マルチプレクサに選択されているコネクタ46に接続されているカメラ48の種類を特定して、対応する垂直同期信号の周波数とカメラ48の画素数とを求める。
次に、CPU50は、マルチプレクサ72に選択されているコネクタ46に対応する同期信号生成回路82に指令を発して、特定されたカメラ48の種類に適した垂直同期信号及び水平同期信号の周波数を同期信号生成回路82に自動的に設定し、同期信号生成回路82が、所望されるタイミングで、生成された垂直同期信号及び水平同期信号を外部同期信号としてカメラ48に提供できるようにする。また、CPU50は、特定されたカメラ48の画素数に応じて画像処理用データ領域を自動的にRAM54に割り付ける。
次に、マルチプレクサ72は、順次選択されるコネクタ46を切り替え、同様にして、CPU50が、マルチプレクサ72によって選択されているコネクタ46に対応する同期信号生成回路82に、コネクタ46に接続されているカメラ48の種類に適した垂直同期信号及び水平同期信号の周波数を自動的に設定し、同期信号生成回路82が、所望されるタイミングで、生成された垂直同期信号及び水平同期信号を外部同期信号としてカメラ48に提供できるようにすると共に、ROM52に予め記憶されているカメラ48の種類と垂直同期信号及び水平同期信号の周波数とカメラ48の画素数との対応関係に関する情報を参照して、特定されたカメラ48の画素数を求め、求められた画素数に応じて画像処理用データ領域を自動的にRAM54に割り付ける。その他の動作については、第3の実施形態の画像処理装置70と同じであるので、ここでは詳しい説明を省略する。
なお、上記実施形態でも、第3の実施形態と同様に、垂直同期信号の周波数と水平同期信号の周波数と画素数とを対応付けてROM52に予め記憶しておき、カメラ48の内部同期信号の水平同期信号の周波数から、対応する垂直同期信号の周波数及び画素数を求めるようにしてもよい。また、CPU50が、所望のタイミングで、先頭の垂直同期信号とそれに続く所定周期の水平同期信号を同期信号生成回路82から出力させるようになっていれば、垂直同期信号の周波数は特に必要とされないので、水平同期信号の周波数と画素数とのみを対応付けてROM52に予め記憶しておき、カメラ48の内部同期信号の水平同期信号の周波数から、対応する画素数のみを求めるようにしてもよい。この場合、CPU50は、水平同期周波数検出回路38によって検出されたカメラ48の内部同期信号の水平同期信号の周波数を各同期信号生成回路82に設定すると共に、求められた画素数に応じてRAM54に対して画像処理用データ領域の割り付けを自動的に行えばよい。さらに、第2の実施形態で述べたように、同じ画素数のカメラ48の種類のみを使用する場合などには、カメラ48の画素数を求める必要はなく、垂直同期信号の周波数は特に必要とされないので、処理部42のROM52に記憶される上述の対応関係に関する情報は必要とされない。
10 ロボットシステム
12 ロボット
14 ロボット制御装置
16 画像処理装置
18 カメラ
20 コンベア
30 画像処理装置
32 同期信号分離回路
38 水平同期周波数検出回路
44 同期信号生成回路
48 カメラ
60 画像処理装置
62 同期信号生成回路
70 画像処理装置
72 マルチプレクサ
74 同期信号生成回路
80 画像処理装置
82 同期信号生成回路

Claims (6)

  1. 予め定められた周波数で内部同期信号として生成された垂直同期信号及び水平同期信号に同期させて垂直同期信号と水平同期信号と画像データとを含む映像信号を出力する内部同期機能と外部同期信号として提供された前記内部同期信号と同じ周波数の垂直同期信号及び水平同期信号に同期させて垂直同期信号と水平同期信号と画像データとを含む映像信号を出力する外部同期機能とを有し、前記外部同期信号が供給されないときには前記内部同期機能により前記内部同期信号に同期させて前記映像信号を出力し、前記外部同期信号が供給されたときには前記外部同期機能により前記外部同期信号に同期させて前記映像信号を出力するカメラを備え、該カメラから出力された映像信号を取り込んで画像処理を行うロボットシステムのための画像処理装置であって、
    前記カメラから内部同期信号に同期させて出力された前記映像信号から前記水平同期信号を分離する同期信号分離部と、
    前記同期信号分離部によって分離された前記水平同期信号から該水平同期信号の周波数を検出する同期周波数検出部と、
    垂直同期信号及び水平同期信号を生成する外部同期信号生成部と、
    を備え、前記外部同期信号生成部が、所望のタイミングで垂直同期信号を生成した後、前記同期周波数検出部によって検出された前記内部同期信号の水平同期信号の周波数で水平同期信号を生成させ、生成された垂直同期信号及び水平同期信号を外部同期信号として前記カメラに提供することを特徴としたロボットシステムのための画像処理装置。
  2. 前記画像処理装置は、カメラの種類と水平同期信号の周波数との対応関係を予め記憶した記憶部とをさらに備え、前記記憶部に記憶された対応関係を用いて、前記同期周波数検出部によって検出された前記内部同期信号の水平同期信号の周波数からカメラの種類を特定し、特定されたカメラの種類に対応する周波数で垂直同期信号及び水平同期信号を外部同期信号生成部に生成させる、請求項1に記載のロボットシステムのための画像処理装置。
  3. 前記画像処理装置は、外部同期信号生成部として、カメラの種類に対応する周波数で垂直同期信号及び水平同期信号を出力する複数の同期信号生成手段を備え、該複数の同期信号生成手段の中から、特定された前記カメラの種類に対応付けられた同期信号生成手段を選択して、選択された同期信号生成手段によって生成された垂直同期信号及び水平同期信号を外部同期信号として前記カメラに提供する、請求項2に記載のロボットシステムのための画像処理装置。
  4. 前記記憶部は、カメラの種類と水平同期信号の周波数と画素数との対応関係を予め記憶しており、前記記憶部に記憶された対応関係を用いて、前記同期周波数検出部によって検出された前記内部同期信号の水平同期信号の周波数から画素数をさらに特定し、特定された画素数に基づいて画像処理用データ領域の割り付けを行う、請求項2又3に記載のロボットシステムのための画像処理装置。
  5. 前記画像処理装置は、複数のカメラに接続されるマルチプレクサを備え、前記マルチプレクサにより選択されたカメラからの映像信号を前記同期信号分離部に入力する、請求項1から請求項4の何れか一項に記載のロボットシステムのための画像処理装置。
  6. ロボットと、予め定められた周波数で内部同期信号として生成された垂直同期信号及び水平同期信号に同期させて垂直同期信号と水平同期信号と画像データとを含む映像信号を出力する内部同期機能と外部同期信号として提供された前記内部同期信号と同じ周波数の垂直同期信号及び水平同期信号に同期させて垂直同期信号と水平同期信号と画像データとを含む映像信号を出力する外部同期機能とを有し、前記外部同期信号が供給されないときには前記内部同期機能により前記内部同期信号に同期させて前記映像信号を出力し、前記外部同期信号が供給されたときには前記外部同期機能により前記外部同期信号に同期させて前記映像信号を出力するカメラと、該カメラから出力された映像信号を取り込んで画像処理を行う画像処理装置とを備え、画像処理の結果に基づいて前記ロボットに作業を行わせるロボットシステムにおいて、
    前記画像処理装置が、
    前記カメラから内部同期信号に同期させて出力された前記映像信号から前記水平同期信号を分離する同期信号分離部と、
    前記同期信号分離部によって分離された前記水平同期信号から該水平同期信号の周波数を検出する同期周波数検出部と、
    垂直同期信号及び水平同期信号を生成する外部同期信号生成部と、
    を備え、前記外部同期信号生成部が、所望のタイミングで垂直同期信号を生成した後、前記同期周波数検出部によって検出された前記内部同期信号の水平同期信号の周波数で水平同期信号を生成させ、生成された垂直同期信号及び水平同期信号を外部同期信号として前記カメラに提供することを特徴としたロボットシステム。
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