JP4653049B2 - 回動装置 - Google Patents

回動装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4653049B2
JP4653049B2 JP2006255749A JP2006255749A JP4653049B2 JP 4653049 B2 JP4653049 B2 JP 4653049B2 JP 2006255749 A JP2006255749 A JP 2006255749A JP 2006255749 A JP2006255749 A JP 2006255749A JP 4653049 B2 JP4653049 B2 JP 4653049B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
dial
holder
dials
rotation
fan
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2006255749A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008074244A (ja
Inventor
俊文 杉戸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanden Holdings Corp
Original Assignee
Sanden Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanden Corp filed Critical Sanden Corp
Priority to JP2006255749A priority Critical patent/JP4653049B2/ja
Publication of JP2008074244A publication Critical patent/JP2008074244A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4653049B2 publication Critical patent/JP4653049B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、回動装置に係り、詳しくは、車両の空調装置の操作パネルに適用される回転式ダイヤル装置に用いられて好適な回動装置に関する。
この種の回動装置は、例えば車両の空調装置の操作パネルの回転式ダイヤル装置に用いられ、車室内の温度を調整する際に、乗員が回転式ダイヤル装置のダイヤルを操作して、風の吹出口から吹き出される空気の温度や風量などを調節し、所望の車室温度を得ている(例えば特許文献1)。
特開2005−247090公報
ところで、この種のダイヤルは、同一車種の場合には、温度調節や風量調節などの用途が異なっても、操作パネルのデザイン上の統一感を出させるために、同一または類似形状とすることが多い。また、このような部品の共通化、すなわちサブアッシー化は、異なる車種に亘っても部品の汎用性を高めることができ、部品の生産性が向上するとの利点もある。
一方、ダイヤルの周囲にはダイヤル目盛りが付され、この目盛りは温度調節や風量調節などの用途や車種によって異なるため、ダイヤルの回転始点や回転角度などの回転領域も異なり、回転式ダイヤル装置におけるダイヤルの回転機構は多種多様に存在する。よって、このようなダイヤルを装置に組み付ける際には、使用される機構が異なるにもかかわらず外観上識別し難いため、作業員のミスにより装置に対するダイヤルの誤組み付けが頻繁に発生するとの問題がある。
そこで、このようなダイヤルの誤組付けを防止するために、例えば誤組付け防止用の治具を使用したり、装置の組み立て工程を厳密に管理したりする対策がとられている。しかしながら、このような治具を新たに使用するには別途生産設備を改造する必要があるため設備コストが増大し、一方、工程管理を強化すると検査コストが嵩む上、ダイヤルの誤組み付けを発見しても、間違ったダイヤルを取り外し、更に正規のダイヤルを再度組み付け直さなければならず、回転式ダイヤル装置の生産性が極度に低下するとの問題がある。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたもので、簡単な構成でダイヤルの誤組付けを確実に防止できる回動装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するべく、請求項1記載の回動装置は、異なる回転領域を回転する複数のダイヤルと、各ダイヤルをそれぞれ回転領域内で回転自在に枢支する複数のホルダと、ダイヤルとホルダとを遊嵌させて遊嵌部を形成するとともに、回転領域を規制する規制手段と、ダイヤルとホルダとで形成され、遊嵌部の形成とともにダイヤルをホルダへ枢支させる枢支部とを具備し、遊嵌部は、一対のダイヤル及びホルダごとに、ダイヤルの回転中心からダイヤルの径方向に向かう距離が異なる位置に形成され、複数のダイヤルは略同一形状であって、ダイヤルとホルダとの間にダイヤルと一体に回転されるとともに、自身の変更により前記回転領域の変更が可能である中間部材が別個に介挿され、遊嵌部は中間部材とホルダとで形成されることを特徴としている。
に、請求項記載の発明では、中間部材に形成され、ダイヤルの回転中心からダイヤルの径方向に向かう所定の位置に突設される凸条と、ダイヤルに形成され、ダイヤルの背面から突設される支持部、支持部の一部を縮径された溝部と、ホルダに形成され、該ホルダと対になるダイヤルに対応する中間部材の凸条のみが遊嵌可能な所定の空間、支持部が挿入され、ダイヤルをホルダに枢支する枢支孔、支持部の挿入により枢支孔の拡径方向に湾曲され、溝部に係合される凸部とを更に含み、遊嵌部は、凸条が所定の空間に遊嵌されて形成され、枢支部は、遊嵌部が形成されるとともに、凸部に溝部が係合されて形成されることを特徴としている。
更にまた、請求項記載の発明では、このような回動装置が車両用空調装置の操作パネルに用いられることを特徴としている。
従って、請求項1記載の本発明の回動装置によれば、ダイヤルの回転領域を規制する規制手段は、ダイヤルとホルダとの遊嵌部を形成し、遊嵌部の形成とともにダイヤルをホルダへ枢支させ、ダイヤル及びホルダに枢支部が形成される。ここで、この遊嵌部は、一対のダイヤル及びホルダごとに、ダイヤルの回転中心からダイヤルの径方向に向かう距離が異なる位置に形成されるため、一対のダイヤル及びホルダではない場合では、遊嵌部が形成されず、枢支部も形成されない。すなわち、この場合には、機構上においてダイヤルをホルダに対して組み付けることができないため、回動装置の組み付けの段階でダイヤルの誤組付けを確実に防止でき、回動装置の品質及び生産性が大幅に向上する。
また、複数のダイヤルは略同一形状であって、ダイヤルとホルダとの間にはダイヤルと一体に回転される中間部材が介挿され、遊嵌部は中間部材とホルダとで形成される。よって、ダイヤルの回転領域の設計変更が生じても、ダイヤルをそのまま使用でき、中間部材の変更のみで対応できる。従って、回動装置の構成部品の共通化が促進され、その生産性が更に向上するとともに、その設計自由度が大幅に増大する。
更に、請求項記載の発明によれば、中間部材の凸条が対となるホルダの所定の空間に遊嵌されるとともに、ホルダの凸部にダイヤルの溝部が係合されて枢支部が形成される。よって、一対のダイヤル及びホルダごとにダイヤルの径方向距離が異なる位置に凸条と凸条に遊嵌される所定の空間との遊嵌を形成するだけでダイヤルの誤組付けを確実に防止でき、簡単な構成で回動装置の品質及び生産性を向上できる。
更にまた、請求項記載の発明によれば、このような回動装置は大量生産される車両用の空調装置に頻繁に用いられるため、より好適に上記効果が発揮される。
以下、図面を参照して本発明の一実施形態に係る回動装置たる回転式ダイヤル装置について説明する。
図1に示されるように、例えば車両用空調装置1の動作モードを設定するための操作パネル2には、送風用のファンのオン・オフとその風量を増減制御するファンダイヤル(ダイヤル)4、複数系統の空気吹出し口からの空気の吹出しモードを選択可能なモードダイヤル(ダイヤル)6などが組み付けられている。これらファンダイヤル4やモードダイヤル6は略同一の円形状となるダイヤル式の操作部となっており、ダイヤルの回動量に比例して風量及び空気の吹き出しモードが変化するよう制御される。
これらダイヤル4,6の周囲には、操作パネル2上に動作モードの指標となるダイヤル目盛り8,10がそれぞれ付され、例えば図1中では、左側に配されたファンダイヤル4は、反時計回りで換気、送風停止(風量0)、風量1から風量4の順で配された目盛り8のうちの風量1に設定され、一方、右側に配されたモードダイヤル6は、反時計回りで正面吹き出し、正面及び足元吹き出しの順で配された目盛り10のうちの正面吹き出しと、若干の足元吹き出しとを同時に行う位置に設定されている。
より詳しくは、図2に示されるように、操作パネル2の背面にはホルダプレート12が装着されている。ホルダプレート12は、操作パネル2のダイヤル目盛り8,10に対応する位置にそれぞれ導光部14,16を有し、ホルダプレート12の背面側にLEDなどの光源を配することにより、ダイヤル4,6の操作位置に対応する箇所のみを効果的に照光させることができ、乗員は操作パネル2を介して空調装置1の設定動作モードを視認できる。
また、ホルダプレート12には、ファンダイヤル4及びモードダイヤル6をそれぞれ互いに異なる回転領域、すなわち異なる始点から異なる回転角度の範囲内で、且つそれぞれダイヤル目盛り8,10に合わせた刻み角度で回転自在に枢支するファンダイヤルホルダ(ホルダ)18及びモードダイヤルホルダ(ホルダ)20が形成されている。ファンダイヤル4及びモードダイヤル6の背面4a,6aには、それぞれファンノックプレート(中間部材)22及びモードノックプレート(中間部材)24が予め装着され、各ダイヤル4,6はこれらノックプレート22,24を介して各ホルダ18,20に装着される。
各ホルダ18,20には、各ダイヤル4,6の背面4a,6aから突設される支持部4b,6bを枢支する枢支孔26,28がそれぞれ穿孔されている。また、これらホルダ18,20の背面の枢支孔26,28内における開口近傍には、それぞれ枢支孔26,28の内径に向けて突設された凸部26a,28aが形成されている。これら凸部26a,28aは、それぞれ支持部4b,6bの挿入により枢支孔26,28の拡径方向に湾曲可能となっており、各ダイヤル4,6の所定の装着箇所まで支持部4b,6bの挿入が行われると、これら凸部26a,28aは支持部4b,6bの先端近傍において縮径された溝部4c,6cに係合され、各ダイヤル4,6は、それぞれ各ホルダ18,20とそれぞれ後述する枢支部54,60を形成する。
一方、各ホルダ18,20の正面における枢支孔26,28の開口近傍には円筒部30,32が突設され、ダイヤル4,6をそれぞれホルダ18,20に組み付けた状態で乗員がダイヤル4,6を操作すると、これら円筒部30,32がそれぞれノックプレート22,24の後述する段部38,44へ連続的に乗り上げることにより、カタカタといったダイヤル4,6の操作音が生じ、操作をやめると段部38,44の段部間の谷にそれぞれ円筒部30,32が位置づけられる。すなわち、円筒部30,32にそれぞれ段部38,44が噛み合うことで、ダイヤル4,6をそれぞれダイヤル目盛り8,10に合わせて段階的に操作可能となり、段部38,44の段数や段部間の谷の幅はそれぞれダイヤル目盛り8,10の所望の目盛り数や目盛り幅に合わせて決定される。
また、円筒部30,32には、ダイヤル4,6の径方向に延びる突片34,36がそれぞれ円筒部30,32に連なって一体成形されている。より詳しくは、この突片34,36はファンダイヤル4が装着されるファンダイヤルホルダ18では円筒部30から径方向における外方側に向けて延設され、一方、モードダイヤル6が装着されるモードダイヤルホルダ20では円筒部32から径方向における枢支孔28側に向けて延設されている。
図3に示されるように、各ダイヤル4,6の背面4a,6aには、その略回転中心に上述した支持部4b,6bがそれぞれ突設されるとともに、ノックプレート22,24に対するそれぞれ3つの位置決め孔4d,6dがダイヤルの直交する2つの直径線上にそれぞれ支持部4b,6bから所定の距離を有して穿孔されている。また、上記直交する直径線上とは異なる直交する2つの直径線上には、各位置決め孔4d,6dと対向する側にノックプレート22,24に対する2本の溶着ピン4e,6eがそれぞれ支持部4b,6bから所定の距離を有して突設されている。
一方、再び図2を参照すると、ノックプレート22,24の正面には、上記各位置決め孔4d,6dに対応する位置にそれぞれ位置決めピン22a,24a、上記各溶着ピン4e,6eに対応する位置にそれぞれ溶着孔22b,24bが形成され、位置決め孔4d,6dにそれぞれ位置決めピン22a,24aを、溶着孔22b,24bにそれぞれ溶着ピン4e,6eを挿入した状態で、溶着ピン4e,6eをノックプレート22,24に溶着することにより、ダイヤル4,6に対してノックプレート22,24が位置決め固定される。このように、これらダイヤル4,6は、乗員が操作する操作部及び背面4a,6aが略同一外形に形成され、これらダイヤル4,6の背面4a,6aとノックプレート22,24の正面とはどのような組み合わせでも互いに嵌合可能である。
図4(a),(b)に示されるように、ファンノックプレート22はワッシャ状に形成され、ワッシャ状の切り欠きを形成する両端縁には上述したファンダイヤル4の溶着ピン4eを溶着すべく溶着孔22bがそれぞれ形成されている。ファンノックプレートの背面22cにおける外周寄りには、ファンノックプレート22をファンダイヤルホルダ18に組み付けたときに操作パネル2のダイヤル目盛り8と相対する位置に上述した段部38が形成されている。
また、段部38の周方向における両端縁近傍には、ダイヤル4の回転角度を規制するストッパーとしての規制部40がノックプレート22の径方向にそれぞれ延設され、ホルダ18にダイヤル4が装着されると、これら規制部40間にホルダ18の円筒部30が位置づけられ、これにより、所定の回転領域に対応するダイヤル目盛り8を超えてのダイヤル4の回転が防止される。更に、ノックプレート22のワッシャ状の内周縁と段部38とを仕切るように段部38に沿って所定の幅及び高さを有する内周凸条(凸条)42が突設され、この内周凸条42は、規制部40に連なって一体に形成されている。
一方、図5(a),(b)に示されるように、モードノックプレート24はワッシャ状の切り欠きと相対する側の外周の一部が拡径された形状となっており、ワッシャ状の切り欠きを形成する両端縁にはファンノックプレート22と同様に溶着孔24bがそれぞれ形成されている。また、モードノックプレート24の背面24cにおける拡径部分の外周寄りには、ファンノックプレート22と同様の段部44が形成されるが、操作パネル2上に付されたモードダイヤル6のダイヤル目盛り10がファンダイヤル4のダイヤル目盛り8と異なる始点及び回転角度を有するため、この段部44はファンノックプレート22の段部38とは段数や段部間の谷の幅が異なっている。
また、段部44の周方向における両端縁近傍には、ファンノックプレート22と同様の規制部46がノックプレート24の径方向にそれぞれ延設され、ダイヤル目盛り10を超えてのダイヤル6の回転が防止される。更に、段部44の外周縁近傍には所定の高さ及び幅を有する外周凸条(凸条)48が突設され、この外周凸条48は規制部46連なって一体に形成されている。
ここで、図6(a)に示されるように、ファンダイヤルホルダ18に対し、ファンノックプレート22が予め組み付けられたファンダイヤル4を装着したとき、ファンノックプレート22の内周凸条42は、図2にも示す枢支孔26と円筒部30との間の径方向における所定の間隙(空間)50に位置づけられ、ファンダイヤル4は内周凸条42が突片34などに遮られることなく円滑に回転可能となっている。すなわち、ファンダイヤル4とファンダイヤルホルダ18とは、ファンノックプレート22を介して内周凸条42と間隙50とで遊嵌部52を形成し、この遊嵌部52が形成されて始めて支持部4bの溝部4cに枢支孔26の凸部26cが係合され、ファンダイヤル4とファンダイヤルホルダ18との枢支部54が形成される。
しかし、図6(b)に示されるように、ファンダイヤルホルダ18に対し、モードノックプレート24が予め組み付けられたモードダイヤル6を装着しようとすると、モードノックプレート24の外周凸条48が突片34及び円筒部30の上面56に当接するため上記した遊嵌部52が形成できない。これにより、それ以上はファンダイヤルホルダ18の枢支孔26にモードダイヤル6の支持部6bを挿入できないため、支持部6bの溝部6cに枢支孔26の凸部26aを係合できず、上記した枢支部54も形成されない。このことは、モードダイヤル6の支持部6bをファンホルダ18の枢支孔26に挿入しても、モードダイヤル6がぐらついて固定できず、しかも、モードダイヤル6の溝部6cに枢支孔26の凸部26aが係合されたときのカチッという係合音が聞こえないことから容易に判別可能である。
一方、図7(a)に示されるように、モードダイヤルホルダ20に対し、モードノックプレート24が予め組み付けられたモードダイヤル6を装着したとき、モードノックプレート24の外周凸条48は、モードダイヤルホルダ20の突片36及び円筒部32より外周寄りの空間51に位置づけられるため、突片36及び円筒部32に遮られることはない。よって、モードダイヤル6の支持部6bを枢支孔28の背面側開口に向けた奥まで挿入可能となり、溝部6cに枢支孔28の凸部28aが係合される。また、モードダイヤル6の回転によっても外周凸条48が突片36及び円筒部32に遮られることはなく、モードダイヤル6はモードホルダ20に枢支される。換言すると、モードダイヤル6とモードダイヤルホルダ20とは、モードノックプレート24を介して突片36及び円筒部32より外周側に外周凸条48が遊嵌されて遊嵌部58を形成し、この遊嵌部58が形成されて始めて支持部6bの溝部6cに枢支孔28の凸部28aが係合され、モードダイヤル6をモードダイヤルホルダ20に枢支する枢支部60が形成される。
しかし、図7(b)に示されるように、モードダイヤルホルダ20に対し、ファンノックプレート22が予め組み付けられたファンダイヤル4を装着しようとすると、ファンノックプレート22の内周凸条42がモードダイヤルホルダ20の突片36の上面62に当接し、それ以上はモードダイヤルホルダ20の枢支孔36にファンダイヤル4の支持部4bを挿入できず、支持部4bの溝部4cに枢支孔28の凸部28aが係合できない。よって、上記した遊嵌部58及び枢支部60は形成されないが、このことは上述の如くファンダイヤル4をモードダイヤルホルダ20に組み付ける際に容易に判別可能である。
以上のように、本実施形態では、ファンダイヤル4及びモードダイヤル6の組み付けの際には、これらダイヤル4,6とそれぞれファンダイヤルホルダ18、モードダイヤルホルダ20との間に、ファンノックプレート22及びモードノックプレート24を介して遊嵌部52,58がそれぞれ形成される。これら遊嵌部52,58の形成とともに各ダイヤル4,6がそれぞれ各ホルダ18,20へ枢支され、枢支部54,60が形成される。ここで、この遊嵌部52,58は、ダイヤル4,6の回転中心からダイヤル4,6の径方向に向かう距離が異なる位置に形成されるため、ダイヤル4とホルダ18との組み付け、またはダイヤル6とホルダ20との組み付けではない場合には、遊嵌部52,58が形成されず、枢支部54,60も形成されない。すなわち、この場合には、機構上においてダイヤル4はホルダ20に対して組み付けることができず、ダイヤル6はホルダ18に対して組み付けることができない。このことは、回転式ダイヤル装置の組み付けの際に容易に判別できることから、略同一形状となるダイヤル4,6の誤組付けを確実に防止でき、誤組み付けが発生した場合の分解や再組み付けなどの作業は皆無となり、回転式ダイヤル装置の品質及び生産性が大幅に向上される。
また、ダイヤル4,6の回転領域の設計変更が生じても、ダイヤル4,6をそのまま使用でき、ファンノックプレート22またはモードノックプレート24の変更のみで対応できる。従って、回転式ダイヤル装置の構成部品の共通化が促進され、その生産性が更に向上するとともに、その設計自由度が大幅に増大する。
更に、一対のダイヤル4及びホルダ18、または、ダイヤル6及びホルダ20ごとに、ダイヤル4,6の径方向距離が異なる位置にそれぞれ凸条42,48が形成され、これら凸条42,48が遊嵌可能な遊嵌部52,58をそれぞれ形成するだけで、ダイヤル4,6の誤組付けを確実に防止でき、簡単な構成で回転式ダイヤル装置の品質及び生産性が大幅に向上する。
以上で本発明の一実施形態についての説明を終えるが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更ができるものである。
例えば、上記実施形態では、操作パネル2上にはファンダイヤル4及びモードダイヤル6しか配置されておらず、遊嵌部も2箇所しか設けられていないが、例えば空調温度を設定する温度設定ダイヤルや、外気導入と内気循環を切り換える内外気切り換えダイヤルなどを加えて3以上のダイヤルが配置されていても良く、この場合にも各ホルダと各ノックプレートとの間で唯一の遊嵌部を形成すれば、上記と同様に簡単な構成でダイヤルの誤組付けを確実に防止できるとの効果を奏する。
また、上記実施形態では、ノックプレート22,24は別体として形成されているが、ダイヤル4,6の背面4a,6aをノックプレート22,24の背面と同一形状にし、ダイヤル4及びノックプレート22、ダイヤル6及びノックプレート24をそれぞれ一体に成形し、ダイヤル4,6自体にそれぞれノックプレート22,24の機能を持たせても良く、この場合にも各ホルダと各ダイヤルとの間で唯一の遊嵌部を形成すれば、上記と同様に少なくともダイヤルの誤組付けは確実に防止できる。
更に、上記実施形態では、ダイヤル4,6が車両用空調装置の操作パネル2に使用される場合を示したが、例えば家庭用のオーディオ機器の音量調整操作部などの回動機構が異なるが外観上識別し難い複数のダイヤルを操作部として用いる場合に適用可能であることは勿論である。
操作パネルを示した平面図である。 ダイヤルの回転機構を示した分解斜視図である。 ダイヤルの背面を示した平面図である。 ファンノックプレートの(a)は背面を示した平面図、(b)は(a)の断面図である。 モードノックプレートの(a)は背面を示した平面図、(b)は(a)の断面図である。 (a)はファンノックプレートが装着されたファンダイヤルと、ファンダイヤルホルダとが組み付いた状態を示す図、(b)はモードノックプレートが装着されたモードダイヤルと、ファンダイヤルホルダとが組み付かない状態を示す図である。 (a)はモードノックプレートが装着されたモードダイヤルと、モードダイヤルホルダとが組み付いた状態を示す図、(b)はファンノックプレートが装着されたファンダイヤルと、モードダイヤルホルダとが組み付かない状態を示す図である。
符号の説明
4 ファンダイヤル(ダイヤル)
4a,6a 背面
4b,6b 支持部
4c,6c 溝部
6 モードダイヤル(ダイヤル)
18 ファンダイヤルホルダ(ホルダ)
20 モードダイヤルホルダ(ホルダ)
22 ファンノックプレート(中間部材)
24 モードノックプレート(中間部材)
26,28 枢支孔
26a,28a 凸部
40,46 規制部(規制手段)
42 内周凸条(凸条)
48 外周凸条(凸条)
50 間隙(空間)
51 空間
52,58 遊嵌部
54,60 枢支部

Claims (3)

  1. 異なる回転領域を回転する複数のダイヤルと、
    前記各ダイヤルをそれぞれ前記回転領域内で回転自在に枢支する複数のホルダと、
    前記ダイヤルと前記ホルダとを遊嵌させて遊嵌部を形成するとともに、前記回転領域を規制する規制手段と、
    前記ダイヤルと前記ホルダとで形成され、前記遊嵌部の形成とともに前記ダイヤルを前記ホルダへ枢支させる枢支部とを具備し、
    前記遊嵌部は、前記一対のダイヤル及びホルダごとに、前記ダイヤルの回転中心から該ダイヤルの径方向に向かう距離が異なる位置に形成され、
    前記複数のダイヤルは略同一形状であって、該ダイヤルと前記ホルダとの間に該ダイヤルと一体に回転されるとともに、自身の変更により前記回転領域の変更が可能である中間部材が別個に介挿され、前記遊嵌部は前記中間部材と前記ホルダとで形成されることを特徴とする回動装置。
  2. 前記中間部材に形成され、前記ダイヤルの回転中心から該ダイヤルの径方向に向かう所定の位置に突設される凸条と、
    前記ダイヤルに形成され、前記ダイヤルの背面から突設される支持部、該支持部の一部を縮径された溝部と、
    前記ホルダに形成され、該ホルダと対になる前記ダイヤルに対応する前記中間部材の前記凸条のみが遊嵌可能な所定の空間、前記支持部が挿入され、前記ダイヤルを前記ホルダに枢支する枢支孔、前記支持部の挿入により前記枢支孔の拡径方向に湾曲され、前記溝部に係合される凸部とを更に含み、
    前記遊嵌部は、前記凸条が前記所定の空間に遊嵌されて形成され、
    前記枢支部は、前記遊嵌部が形成されるとともに、前記凸部に前記溝部が係合されて形成されることを特徴とする請求項1に記載の回動装置。
  3. 車両用空調装置の操作パネルに用いられることを特徴とする請求項1または2に記載の回動装置。
JP2006255749A 2006-09-21 2006-09-21 回動装置 Expired - Fee Related JP4653049B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006255749A JP4653049B2 (ja) 2006-09-21 2006-09-21 回動装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006255749A JP4653049B2 (ja) 2006-09-21 2006-09-21 回動装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008074244A JP2008074244A (ja) 2008-04-03
JP4653049B2 true JP4653049B2 (ja) 2011-03-16

Family

ID=39346754

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006255749A Expired - Fee Related JP4653049B2 (ja) 2006-09-21 2006-09-21 回動装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4653049B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101187703B1 (ko) 2010-10-22 2012-10-04 콘티넨탈 오토모티브 일렉트로닉스 유한회사 차량용 히터 컨트롤 패널

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5623494U (ja) * 1979-07-31 1981-03-03
JP2001142554A (ja) * 1999-11-10 2001-05-25 Matsushita Electric Ind Co Ltd 操作つまみ取り付け装置

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5623494U (ja) * 1979-07-31 1981-03-03
JP2001142554A (ja) * 1999-11-10 2001-05-25 Matsushita Electric Ind Co Ltd 操作つまみ取り付け装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008074244A (ja) 2008-04-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6104534B2 (ja) レジスタ
JP6192385B2 (ja) 風向調整装置
JP2014184947A (ja) ダンパ開閉装置
JP5656957B2 (ja) レジスタ
JP2016097692A (ja) 車両用風向調整装置
JP2016000609A (ja) 風向調整装置
JP4653049B2 (ja) 回動装置
WO2010050076A1 (ja) 空気吹出装置
JP2012192884A (ja) レジスタ
JP4562626B2 (ja) 車両のレジスタ構造
JP5529564B2 (ja) レジスタ
JP2016130038A (ja) レジスタ用操作ノブ
JP2009107439A (ja) レジスタ
JP2013023082A (ja) レジスタ
JP4055693B2 (ja) 空調用レジスタ
JP6097137B2 (ja) レジスタ
JP3168831U (ja) レジスタ
JP2014172549A (ja) レジスタ
JPH08197940A (ja) 風向調整装置
JPH05240495A (ja) 風向調整装置
JP5761801B2 (ja) 操作パネル
JP2002103953A (ja) 空調用吹出口装置
JP2017200796A (ja) レジスタの操作ノブ装置
JP3155548U (ja) レジスタ
JP7174646B2 (ja) レジスタ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080222

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100319

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100331

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100527

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20100804

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101101

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20101110

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20101208

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20101216

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4653049

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131224

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees