JP4652990B2 - ガスタービン燃焼器 - Google Patents

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本発明は、圧縮機から吐出される圧縮空気を燃料とともに燃焼するガスタービン燃焼器に関する。
ガスタービン燃焼器では、ライナの内部空間(燃焼室)で燃料を燃焼反応させるにあたり、燃焼室の上流側にノズルを設け、ノズルから燃焼室に向かって噴射される燃料を圧縮機からの圧縮空気とともに燃焼する。このとき、燃料とともに燃焼する圧縮機からの圧縮空気の一部は、ライナの外周側に形成された空気流路を通ってライナの上流側に導かれ燃焼室に導入される(特許文献1等参照)。
特開平7−190370号公報
この種の燃焼器において、燃料ノズルに対して燃焼器ケーシング(フロースリーブ)の径方向外側から燃料を供給する燃料導入用の流路を設けた場合、その流路がライナ外周側に設けた空気流路中に臨むことがある。
しかしながら、一般的なガスタービンでは、圧縮機から吐出されて燃焼用空気又は冷却媒体として使用される圧縮空気は300℃程度であるのに対し、燃焼器に供給される燃料ガスは圧縮空気よりも低温で一般に20〜30℃程度である。そのため、上述したようなライナ外周側の圧縮空気流路に燃料導入用の流路が臨んでいる場合、燃料と空気の温度差による熱応力が燃料導入用の流路に作用し、クラック等が発生する恐れがある。
本発明は以上に鑑みなされたものであり、圧縮空気の流れに交差する燃料流路周辺に圧縮空気と燃料の温度差によって発生する熱応力を緩和し、クラックの発生を防止することができるガスタービン燃焼器を提供することを目的とする。
)上記目的を達成するために、本発明は、圧縮機から吐出される圧縮空気を燃料とともに燃焼するガスタービン燃焼器において、圧縮空気とともに燃料を燃焼させる燃焼室を形成するライナと、このライナの燃焼ガス噴出方向上流側に設置され、内周部に環状流路を、板厚内部に前記環状流路に対して燃料系統からの燃料ガスを径方向外側から導入する燃料導入流路を有するとともに、前記環状流路の径方向外側に前記ライナの外周側を流通する前記圧縮機からの圧縮空気を通過させる空気通路をさらに有するプレート部材と、燃料噴出孔が前記燃焼室を向くように前記プレート部材に設けられ、前記環状流路を流れる燃料ガスを前記燃焼室に向かって噴出する複数のノズルと、前記プレート部材の燃料導入流路に挿入され、当該燃料導入流路の内周面との間に断熱空間を介在させた遮熱パイプと、前記断熱空間のライナ径方向内側の端部に設けられ、前記環状流路と前記断熱空間との間を遮断するカラーと、前記断熱空間内で前記プレート部材の空気通路からライナ径方向に離間した位置に設けられ、前記遮熱パイプを支持する少なくとも1つの補強部材とを備えたことを特徴とする。
)上記()において、好ましくは、前記断熱空間に断熱材を充填したことを特徴とする。
本発明によれば、圧縮空気との温度差が大きな比較的低温の燃料ガスを燃料ノズルに供給しても、圧縮空気通路と交差する燃料導入流路に発生する熱応力が大幅に低減されクラックの発生を防止することができる。これにより、燃焼特性を損なうことなく燃料ノズルの寿命を向上させることができ、プラントの信頼性及び経済性を向上させることができる。
以下に図面を用いて本発明の実施の形態を説明する。
図1は本発明の適用対象であるガスタービンの一構成例を一部断面で表す概略図である。
図1に示したように、ガスタービンは、吸い込んだ大気aを圧縮して圧縮空気Aを吐出する圧縮機100と、この圧縮機100からの圧縮空気Aを燃焼用空気として燃料Fとともに燃焼し高温高圧の燃焼ガスHを生じさせる燃焼器1と、この燃焼器1からの燃焼ガスによって駆動するタービン200とを備えている。タービン200は、ケーシング201と、回転軸(ロータ)202と、回転軸202の周囲に設置した動翼203と、ケーシング201の内周側に支持された静翼204とを備えている。通常、各段落の動翼203と静翼204はタービン周方向に複数枚列設されて翼列をなし、燃焼ガスHが流通するガスパス中に臨んでいる。
タービン200では、燃焼器1から供給された燃焼ガスH(一般に1300℃程度)は静翼204を経て動翼203に噴射され、これによって燃焼ガスHの流体エネルギーがタービンの回転エネルギーに変換される。タービン200で得られた回転動力は同軸上に連結された負荷機器(図示せず)に伝達され、例えば発電機を負荷機器として連結した場合にはタービンの回転動力が電気エネルギーに変換される。また、タービン200の回転動力の一部は圧縮機100の動力としても消費される。
なお、タービン200で仕事をした燃焼ガスHは、排出ガスEとしてタービンケーシング201外に排出され、適宜浄化処理されて大気放出される。また、圧縮機100より吐出された圧縮空気Aの一部は、燃焼器1や動翼203及び静翼204等の冷却空気としても使用される。
図2は本発明の第1の実施の形態に係るガスタービン燃焼器の概略構成を表す断面図、図3は図2のガスタービン燃焼器の上流部の部分拡大図である。
図2及び図3に示すように、燃焼器1は、圧縮機100からの圧縮空気Aの速度を圧力に変換するディフューザ2と、ディフューザ2を通過した圧縮空気Aが導入される車室3を形成する燃焼器ケーシング4と、車室3から導入される圧縮空気とともに図示しない燃焼系統から供給される燃料を燃焼させる燃焼室6を内部に形成する略円筒状のライナ7と、このライナ7内で生成された燃焼ガスをタービン200に導く尾筒8とを備えている。
燃焼器ケーシング4には、ライナ7の周囲を覆うフロースリーブ5が設けられており、フロースリーブ5とライナ7との間に形成された環状の間隙空間が車室2からの圧縮空気Aをライナ7の上流側(燃焼ガスHの流通方向上流側)に導く空気流路9を形成する。燃焼室6(ライナ7)の上流側には、1段目バーナ10がライナ7とほぼ同心状に設けられている。この1段目バーナ10は、その構成が限定されるものではないが、本例ではライナ11と燃料ノズル12等を備えたものを例に挙げる。
1段目バーナ10の外周側には、ライナ11を包囲するように2段目バーナ20が設けられている。この2段目バーナ20の構成も特に限定されるものではないが、本例ではいわゆる予混合燃焼バーナを例に挙げる。2段目バーナ20は、噴射された燃料ガスが燃焼室6に達する前に空気と混ざり合うための空間(予混合室)を形成する予混合器21と、この予混合器21内に設けた燃料ノズル22とを備えている。本実施の形態において、燃料ノズル22は、後述するノズルユニット23に設けられている。
予混合器21は空気の流入口となる空気孔24を有している。この空気孔24は径方向外側を向いて開口しており、その開口部分を覆うように設けた円筒環25をライナ軸方向に摺動自在としたことにより、空気孔24の開口量が調整可能な構成となっている。予混合器21の上流側(図3中の左側)には燃料ノズル22に燃料を供給するフランジ(プレート部材)26(後述)が空気流路9に臨むようにして取付けられている。フランジ26には、空気流路9を流れる圧縮空気を流通させる空気通路27が開口して設けられている。フランジ26の付近には流量制御板28が設けられており、この流量制御板28がステー部29と支持部30を介して円筒環25に連結され、円筒環25と一体となってライナ軸方向に移動するようになっている。
ここで、ライナ7の燃焼ガスHの流通方向上流側にある予混合器21のさらに上流側には、予混合室、そして燃焼室6に燃料ガスを噴射するノズルユニット23が設けられている。
図4はノズルユニット23の概観構造を表す斜視図、図5はライナ中心線に沿ったノズルユニット23の垂直断面を表す断面図である。図5ではノズルユニット23の上側4分の1のカットモデルを図示してある。
図4及び図5に示すように、ノズルユニット23は、前述したフランジ26と、このフランジ26に設けた前述の燃料ノズル22とを備えている。
フランジ26は、リング状に形成した板状部材からなり、ライナ7よりも燃焼ガスHの流通方向上流側に設けられており、具体的には予混合器21の上流側に、空気流路9を遮るようにして設けられている。このフランジ26は、環状流路35を内周部に、環状流路35に対して燃料系統からの燃料ガスを径方向外側から導入する燃料導入用流路36を板厚内部に有しており、ライナ軸方向に沿う断面は、図5に示すように全体がL字状に形成されている。環状流路35はフランジ26の外径とほぼ同心状に形成されており、断面はほぼ矩形(円形又は楕円形でも良い)に形成されている。燃料導入流路36は、フランジ26の外周側から中心に向かい環状流路35に連結している。
また、本例においてフランジ26自体は空気流路9を遮るように設けられているが、環状流路35の径方向外側、この場合、ライナ7や予混合器21の径方向外側に位置し空気流路9に臨むように、前述した空気通路27(図3、図4参照)が複数設けられており、空気流路9を流通してきた圧縮空気をさらに上流側へ通過させるようになっている。空気通路27は、燃料導入流路36に干渉しないように設けられている。この空気通路27に形状的な限定はないが、本例では空気流路9の断面に沿って円弧状に形成されたスリットを複数設けた例を示してある。
また、燃料ノズル22は、その燃料噴出孔37が予混合室を向くように(すなわち燃焼室6を向くように)フランジ26の前面(燃焼ガス流通方向下流側の面)に設けられ、環状流路35を流れる燃料ガスを予混合室及び燃焼室に向かって噴出するようになっている。本実施形態では、こうした燃料ノズル37が、空気通路27の内周側において、環状流路35の円環形状に対応して複数設けられており、ライナ7と同心円状に配列されたリング状のノズル列を形成している。
ここで、本実施の形態に係るガスタービン燃焼器の大きな特徴は、図5に示すように、フランジ26の燃料導入流路36に挿入した円筒状の遮熱パイプ40をさらに備えている点である。遮熱パイプ40の材質は熱疲労強度に優れた材質が好ましく、ステンレス鋼等を用いることもできる。また、この遮熱パイプ40のライナ径方向外側の端部(つまり燃料入口側の端部)は、円管41の出口部分に対して溶接等によって固定されている。円管41は、燃料導入流路36の入口部に挿入され、フランジ26に対して溶接部42によって固定してある。
ここで、遮熱パイプ40の外径寸法は燃料導入流路36の内径寸法より直径で適当な寸法(例えば1mm程度)小さく形成されており、燃料導入用流路36の内周面と遮熱パイプ40の外周面の間に空間43が創出されている。また、遮熱パイプ40の内径寸法は円管41のそれと同一又はそれより僅かに大きくし、燃料ガスの流れに圧力損失が生じ難いようにしてある。さらに、環状流路35内の燃料Fが空間43内に逆流して来ないように、遮熱パイプ40のライナ径方向内側の端部側(つまり燃料出口側の端部側)において、遮熱パイプ43の外周面と燃料導入流路36の内周面との間隙を塞ぐカラー44が設けてある。
なお、本実施の形態では、円管41、遮熱パイプ36、カラー44をそれぞれ別々の部材として溶接等により固定する構成を採ったが、円管41及びカラー44を遮熱パイプ36と同一の材質として遮熱パイプ36と一体形成しても良い。
以上のように構成されたガスタービン燃焼器において、圧縮機100からの圧縮空気はディフューザ2を通って速度エネルギーを圧力に変換し、車室3を介して空気流路9に流入する。空気流路9に流入した圧縮空気は下流側(図2中の左側)に向かって流れ、一部は空気孔24を通過して予混合器21に流入し、他の一部はフランジ26の空気通路27を通過してさらに下流側に向かい1段目バーナ10に供給される。このとき、空気孔24の開口面積は円筒環25の摺動位置によって変化し、これと同時に予混合器21へ流入する空気量も変化する。
それに対し、別置の燃焼ガス製造装置で生成され燃料系統から供給される燃料は、円管41を介して遮熱パイプ40中に流入し、空気流路9を横切るようにして環状流路35に導かれ、周方向に等分量に分割されて各燃料ノズル22から予混合室内に均一に噴射される。予混合室内に噴射された燃料は、空気孔24から流入して来た圧縮空気と混合され、燃焼室3に供給されて燃焼される。また、1段目バーナ10でも燃料ノズル12から燃料が噴射され、ともにライナ11内に流入してきた圧縮空気とともに燃焼される。
ここで、図6は遮熱パイプを持たないノズルユニットの断面を比較例として表した部分斜視図、図7は本比較例のライナ中心線に沿った垂直断面を表す断面図である。これらの図中、先の各図と同様の部分又は同様の役割を果たす部分には同符号を付してある。
フランジ26の空気通路27には、通常300℃程度の圧縮空気が通過し、一方、着火時には燃料導入流路36に通常30℃程度の燃料ガスが流れる。このように圧縮空気の流れに対して交差するようにして燃料ガスを燃焼器に供給する構成の場合、フランジ26の内部において燃料導入流路36と空気流路27が交差する位置近辺では、空気通路27側と燃料導入流路36側との間に温度差が生じ熱応力を発生させる。この熱応力は起動停止時に顕著に現れ、起動停止毎に繰り返し負荷されると図7に示したように燃料導入流路36と空気通路27が交差する位置付近に熱疲労損傷によるクラック50が発生する恐れがある。このクラックが進展すると燃料導入流路36から燃料が外部に漏洩し燃焼状態が不安定化し、燃焼器部品に大きな損傷が生じる恐れがある。
それに対し、本実施の形態によれば、燃料Fは燃料導入流路36を流通するにあたり遮熱パイプ40中を流れて環状流路35に導かれ、燃料導入流路36が直接的に燃料ガスFに曝されることがない。また、本実施の形態では、遮熱パイプ40と燃料導入流路36の間には空間43が断熱空聞として存在するため、遮熱パイプ40を介しての燃料導入流路36への熱的影響を抑制することができる。これにより、ガスタービン着火時等に低温(例えば30度程度)の燃料ガスを燃料ノズル22に供給する際等に生じていたフランジ26における燃料導入流路36と空気通路27が交差部付近の空気通路27側と燃料導入流路36側の温度差を大幅に改善することができるので、燃焼特性を損なうことなく熱応力の発生を抑制することができ、クラックの発生を防止することができる。
図8は燃料導入流路36と空気通路27の交差部分付近の応力と寿命を本実施の形態と図6及び図7に示した比較例とで比較したグラフである。この比較結果は燃料導入流路36の内周面のうち空気通路27に最も近接する点におけるガスタービン着火時の評価結果である。
図8に示したように、比較例に比べ、本実施の形態では、着火時に発生する応力が半分未満に低減され、ノズルユニット23の寿命を飛躍的に向上させることができる。
また、燃料導入流路36の内周面は、燃料ガス中の腐食成分とガス流によるエロージョンにより腐食や減肉損傷が発生することがあり、損傷が甚だしい場合、比較例のような構成であるとノズルユニット23そのものを交換しなければならない。それに対し、本実施の形態の場合、腐食や減肉損傷を受けるのは燃料Fに直接曝される遮熱パイプ40であり、必要時には遮熱パイプ40のみを交換すれば足り、メンテナンスの負担を軽減しコストの削減にも寄与する。また、燃料ノズル全体を腐食やエロージョンに優れた高級材に変更することはコストアップにつながるが、本実施の形態のように必要箇所のみを遮熱構造とすることによって新たなコストの発生を最小限に抑制することができ、また既存のノズルユニットへの適用も容易で改造費も最小限に抑えることができる。
図9は本発明の第2の実施の形態に係るガスタービン燃焼器に備えられたノズルユニットの垂直断面を表す断面図である。先の各図と同様の部分には同符号を付して説明を省略する。
図9において、本実施の形態が前述した本発明の第1の実施の形態と相違する点は、遮熱パイプ40と燃料導入流路36の内周面との間の空間43に断熱材60を充填した点である。また、断熱材60の充填により空間43への燃料ガスの逆流が生じないので、本実施の形態では空間43にカラーを設ける必要がない。その他の構成については、前述した本発明の第1の実施の形態と同様である。
本実施の形態は、燃料導入流路36に低温の燃料ガスが供給されても、フランジ26が急激に冷却されないように断熱材60を入れる例であり、本実施の形態においても第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。また、断熱材60は遮熱パイプ40を固定する役割も果たす。
さらには、図示したように円管41を溶接部42で固定する場合、遮熱パイプ40を円管11に連結すると遮熱パイプ40の振動が円管41に直接伝わるようになる。その結果、燃焼振動等による遮熱パイプ40の振動が円管41に伝わると溶接部42に発生する振動応力が増大し溶接部42が損傷する可能性がある。しかしながら、本実施の形態の場合、断熱材60が遮熱パイプ40の振動を抑制する役割を果たすため、熱応力の緩和のみならず振動応力の緩和にも効果的である。
図10は本発明の第3の実施の形態に係るガスタービン燃焼器に備えられたノズルユニットの垂直断面を表す断面図である。先の各図と同様の部分には同符号を付して説明を省略する。
図10において、本実施の形態が先の第1の実施の形態と相違する点は、燃料導入用流路36の内周面と遮熱パイプ40の外周面の間の空間43に少なくとも1つ(本例では2つ)の補強リング70を設けた点であり、その他の点は第1の実施の形態と同様であり、第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
前述のように、遮熱パイプ40を円管11に連結すると燃焼振動等により溶接部42に発生する振動応力が増大し、溶接部42が損傷する可能性がある。そこで、本実施の形態では、遮熱パイプ40と燃料導入流路36の間の空間43に補強リング70を設置して、補強リング70によってカラー44とともに遮熱パイプ40を部分的に支持している。これにより、遮熱パイプ40の支点間距離が短縮されて遮熱パイプ40の振動を抑制することができ、溶接部42の破損を防止することができる。
なお、補強リング70を空気通路27近傍に設置すると、補強リング70を介して遮熱パイプ40から燃料導入流路36の内壁面に熱が伝わり易くなるため、断熱効果が低下する可能性がある。そのため、補強リング27は、空気通路27近傍を避けて空気通路27から適当に離間した箇所に設置することが望ましい。
本発明の適用対象であるガスタービンの一構成例を一部断面で表す概略図である。 本発明の第1の実施の形態に係るガスタービン燃焼器の概略構成を表す断面図である。 本発明の第1の実施の形態に係るガスタービン燃焼器の上流部の部分拡大図である。 本発明の第1の実施の形態に係るガスタービン燃焼器に備えられたノズルユニットの概観構造を表す斜視図である。 本発明の第1の実施の形態に係るガスタービン燃焼器に備えられたノズルユニットの垂直断面を表す断面図である。 遮熱パイプを持たない比較例のノズルユニットを一部断面で表す斜視図である。 遮熱パイプを持たない比較例のノズルユニットの垂直断面を表す断面図である。 燃料導入流路と空気通路の交差部分付近の応力と寿命を本実施の形態と図6及び図7に示した比較例とで比較したグラフである。 本発明の第2の実施の形態に係るガスタービン燃焼器に備えられたノズルユニットの垂直断面を表す断面図である。 本発明の第3の実施の形態に係るガスタービン燃焼器に備えられたノズルユニットの垂直断面を表す断面図である。
符号の説明
1 燃焼器
6 燃焼室
7 ライナ
22 燃料ノズル
26 フランジ
27 空気通路
35 環状流路
36 燃料導入用流路
37 燃料噴出孔
40 遮熱パイプ
43 空間
60 断熱材
70 補強リング
100 圧縮機
A 圧縮空気
F 燃料

Claims (2)

  1. 圧縮機から吐出される圧縮空気を燃料とともに燃焼するガスタービン燃焼器において、
    圧縮空気とともに燃料を燃焼させる燃焼室を形成するライナと、
    このライナの燃焼ガス噴出方向上流側に設置され、内周部に環状流路を、板厚内部に前記環状流路に対して燃料系統からの燃料ガスを径方向外側から導入する燃料導入流路を有するとともに、前記環状流路の径方向外側に前記ライナの外周側を流通する前記圧縮機からの圧縮空気を通過させる空気通路をさらに有するプレート部材と、
    燃料噴出孔が前記燃焼室を向くように前記プレート部材に設けられ、前記環状流路を流れる燃料ガスを前記燃焼室に向かって噴出する複数のノズルと、
    前記プレート部材の燃料導入流路に挿入され、当該燃料導入流路の内周面との間に断熱空間を介在させた遮熱パイプと
    前記断熱空間のライナ径方向内側の端部に設けられ、前記環状流路と前記断熱空間との間を遮断するカラーと、
    前記断熱空間内で前記プレート部材の空気通路からライナ径方向に離間した位置に設けられ、前記遮熱パイプを支持する少なくとも1つの補強部材と
    を備えたことを特徴とするガスタービン燃焼器。
  2. 請求項のガスタービン燃焼器において、前記断熱空間に断熱材を充填したことを特徴とするガスタービン燃焼器。
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