JP4651189B2 - 列車運行管理システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は列車運行管理システムに係り、特に、リアルタイムな列車遅延情報に基づいて運転整理等の列車回復を効果的に行えるようにしたものに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、列車運行管理システムにおける列車遅延時の運転整理等の列車回復は、所定の列車が所定の駅に到着した時刻やその所定の駅から出発した時刻が、予め決められた時刻表よりもどの程度遅延しているかを係員が判断し、その遅延状態により列車整理等の列車回復の措置がとられている。すなわち、列車の遅延時間が所定以上と判断されたときに、停車時間を短縮したり、あるいは、所定の列車の運転を停止する運転整理等の列車回復の措置が取られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の列車運行管理システムにおける列車遅延時の列車回復の措置は、列車が駅に到着した時刻や列車が駅から出発した時刻を係員が判断して行っているので、列車回復等の措置をとるタイミングが遅くなる欠点があった。
【0004】
そこで、本発明は、上記欠点を解決するためになされたものであって、その目的は、列車遅延をリアルタイムに検出して列車整理等の列車回復の措置を効果的にとれるようにした列車運行管理システムを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る列車運行管理システムは、上記目的を達成するために、列車の走行する軌道に沿って複数の所定位置に設けられたトランスポンダ用地上子と、前記軌道に沿って設けられ前記複数のトランスポンダ用地上子がそれぞれ中継器を介して接続される通信回線と、前記複数のトランスポンダ用地上子からの情報が前記通信回線を介して入力され、任意のトランスポンダ用地上子の位置を列車が通過したとき、その列車に設けられているトランスポンダ用車上子からの列車番号等のその列車を特定する列車情報を、受信したトランスポンダ用地上子の識別情報と共に入手する列車情報入手手段と、列車情報の入手時刻と、予め決められている前記受信したトランスポンダ用地上子を通過する列車のダイヤ情報に基づく列車時刻とからその列車の遅延時間を算出する列車遅延時間算出手段と、算出された列車の遅延時間に基づいて列車整理等の所定の列車回復を行う列車回復制御手段と、からなることを特徴としている。
また、前記所定の列車回復は、係員の所定の指示に基づいて行われることを特徴としている。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は、一実施の形態に係る列車運行管理システムの概略構成図である。図1中、太線で示されるRは、列車イの走行する軌道(レール)であって、この軌道Rの所定間隔保った所定位置には、駅が複数設けられている。図1中、H,H…は、これら駅のホームである。
【0007】
軌道Rを走行する列車イ及び図示しないその他の列車(以下、列車イで説明する。)には、車上装置1が搭載されている。この車上装置1は、列車番号(列番)等の列車イを特定する列車情報を生成して列車イの先頭部に設けられているトランスポンダ用車上子(以下、「車上子」という。)2から地上側に向けて送信できるように構成されている。
【0008】
図1中、a1 ,a2 …は、トランスポンダ用地上子(以下、「地上子」という。)であって、各駅の出発地点と駅の場内の所定位置で、かつ、列車イの走行する軌道Rに沿ってそれぞれ設けられている。これら地上子a1 ,a2 …は、中継器b1 ,b2 …を介して通信回線Lにそれぞれ接続されている。
【0009】
各地上子a1 ,a2 …は同一構成であるので、地上子a1 を例にして、また、各中継器b1 ,b2 …は同一構成であるので、中継器b1 を例にして説明すると、地上子a1 は、列車イの車上子2がその地上子a1 の所定範囲に入ると、その車上子2から送信される列車イを特定する列車情報を受信することができるように構成されている。そして、地上子a1 から列車情報を入力した中継器b1 は、受信した列車情報に地上子a1 の識別情報(ID)を付加して通信回線Lを介して後述する列車情報収集装置14へ出力できるように構成されている。
【0010】
鉄道会社の本社、あるいは主要駅等の中央に設けられている中央管理室には、ホストコンピュータを中心に構成された列車運行管理装置10が設けられている。この列車運行管理装置10には、キーボードやスイッチ群等からなる係員(オペレータ)によって操作される操作卓11、列車の遅延状態等の所定の内容を表示するCRT等の表示画面からなる表示部12及び軌道Rを走行する列車のダイヤ情報の記憶されているダイヤ情報記憶部13が接続されている。なお、これら操作卓11、表示部12及びダイヤ情報記憶部13は、実装置においては列車運行管理装置10と一体化されているが、ここでは、上述のように分けて示されている。
【0011】
この列車運行管理装置10には、車上からの列車情報を収集するための列車情報収集装置14が駅制御装置15を介して接続されている。すなわち、列車情報収集装置14は、列車運行管理装置10を図示しない各種列車制御装置(例えば、連動装置)とを接続するための駅制御装置15を介してその列車運行管理装置10に接続されている。したがって、これら列車情報収集装置14及び駅制御装置15は、各地上子a1 ,a2 …を列車運行管理装置10に接続するためのインターフェース装置としての機能を有している。
【0012】
図1中、16は、列車運行管理装置10に接続された列車遅延回復処理部であって、列車遅延が生じたときの回復措置を演算する部分であり、また、17は、列車運行管理装置10に接続された列車運転整理支援処理部であって、列車遅延が生じたときの列車整理措置を演算する部分である。これら列車遅延回復処理部16及び列車運転整理支援処理部17は、実装置においては列車運行管理装置10の演算処理中に含められるが、ここでは、発明の理解を容易にするために機能ブロック図的に示されている。
【0013】
以下、列車イが地上子a1 を通過したときを例に図2のフローチャートを用いて列車回復措置の制御動作について説明する。今、列車イが進行し、その列車イに設けられている車上子2が地上子a1 の交信範囲内に入ると(ステップ100肯定。以下、ステップを「S」とする。)、車上子2からの列車イを特定する列車情報が地上子a1 に入力される。そして、この入力された列車情報は、地上子a1 のIDが付加されて列車情報収集装置14及び駅制御装置15を介して列車運行管理装置10に収集される(S102)。
【0014】
列車運行管理装置10に収集された列車イを特定する列車情報は、列車運行管理装置10に設けられた図示しないメモリに記憶される。この記憶に当っては、列車イの列車情報を収集したときの時刻のデータ、すなわち、列車イが地上子a1 を通過した実際の時刻のデータも一緒に付加されて記憶される。なお、車上子2から送信される情報中に、既に時刻データが含まれているときは、列車運行管理装置10における上述の時刻のデータの付加は行われない。
【0015】
列車運行管理装置10のメモリには、ダイヤ情報記憶部13に記憶されているダイヤ情報から列車イが地上子a1 を正規に通過する時刻、つまり、列車イが遅延することなく運転されたときの地上子a1 を通過する時刻の情報(以下、「地上子ダイヤ情報」という。)が記憶されているので、列車運行管理装置10では、地上子a1 から得た列車情報の収集時刻と地上子ダイヤ情報との差から列車イの遅延情報が算出される(S104)。そして、その算出された遅延情報が所定時間、例えば3分以内の許容範囲であれば(S106肯定)、特別な列車回復措置は行われない。
【0016】
算出された遅延時間が上述の許容範囲を越えた所定時間以内であれば、例えば4分以内であれば(S106否定、S108肯定)、係員に対して列車イが遅れ気味である旨を報知するために表示部13にその旨が表示される(S109)。したがって、係員は、その後、列車イの運行状態を注意深く監視することが可能となる。
【0017】
算出された遅延時間が所定時間を越えるとき、例えば4分を越えるときは(S108否定)、遅延状況に応じて列車遅延回復処理部16又は列車運転整理支援処理部17の処理プログラムに従って列車回復措置の演算処理が行われる(S110)。そして、その演算処理の結果である回復措置の内容が表示部12に表示される(S112)。表示部12に表示される内容の列車回復措置は、遅延時間の大小、ラッシュアワーの状態等の状況を加味したもので、列車速度のアップや停車時間の短縮、あるいは特定の列車の運転を停止して列車整理を行う等の現在の列車遅延に対する最適な列車運転回復措置が表示される。その表示された列車運転回復措置でよいと係員が判断したときは、操作卓11からその運転回復措置を実行するための信号が入力される。この係員の指示により駅制御装置15を介して図示しない列車を制御する装置に所定の信号が送出される(S114肯定、S116)。
【0018】
なお、上述の例では、列車運転回復措置は、係員の指示により行われたが、この係員の指示なしに自動的に列車運転回復措置がとられるようにしてもよい。
【0019】
【発明の効果】
本発明に係る列車運行管理システムは、列車の走行する軌道に沿って複数の所定位置に設けられたトランスポンダ用地上子と、前記軌道に沿って設けられ前記複数のトランスポンダ用地上子がそれぞれ中継器を介して接続される通信回線と、前記複数のトランスポンダ用地上子からの情報が前記通信回線を介して入力され、任意のトランスポンダ用地上子の位置を列車が通過したとき、その列車に設けられているトランスポンダ用車上子からの列車番号等のその列車を特定する列車情報を、受信したトランスポンダ用地上子の識別情報と共に入手する列車情報入手手段と、列車情報の入手時刻と、予め決められている前記受信したトランスポンダ用地上子を通過する列車のダイヤ情報に基づく列車時刻とからその列車の遅延時間を算出する列車遅延時間算出手段と、算出された列車の遅延時間に基づいて列車整理等の所定の列車回復を行う列車回復制御手段とからなるので、リアルタイムな列車遅延情報に基づいて最適な列車運転回復措置をとることができる。また、前記所定の列車回復を係員の所定の指示に基づいて行うようにしたときは、係員の最終的な判断に基づいて列車運転回復措置をとることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る列車運行管理システムの概略構成図である。
【図2】制御動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
イ 列車
1 車上装置
2 トランスポンダ用車上子(車上子)
a1 ,a2 … トランスポンダ用地上子(地上子)
L 通信回線
10 列車運行管理装置
11 操作卓
12 表示部
13 ダイヤ情報記憶部
14 列車情報収集装置
15 駅制御装置
16 列車遅延回復処理部
17 列車運転整理支援処理部
Claims (2)
- 列車の走行する軌道に沿って複数の所定位置に設けられたトランスポンダ用地上子と、
前記軌道に沿って設けられ前記複数のトランスポンダ用地上子がそれぞれ中継器を介して接続される通信回線と、
前記複数のトランスポンダ用地上子からの情報が前記通信回線を介して入力され、任意のトランスポンダ用地上子の位置を列車が通過したとき、その列車に設けられているトランスポンダ用車上子からの列車番号等のその列車を特定する列車情報を、受信したトランスポンダ用地上子の識別情報と共に入手する列車情報入手手段と、
列車情報の入手時刻と、予め決められている前記受信したトランスポンダ用地上子を通過する列車のダイヤ情報に基づく列車時刻とからその列車の遅延時間を算出する列車遅延時間算出手段と、
算出された列車の遅延時間に基づいて列車整理等の所定の列車回復を行う列車回復制御手段と、
からなることを特徴とする列車運行管理システム。 - 前記所定の列車回復は、係員の所定の指示に基づいて行われることを特徴とする請求項1に記載の列車運行管理システム。
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JPH06278611A (ja) * | 1992-12-28 | 1994-10-04 | Hitachi Ltd | 列車番号照合システム |
JPH0976913A (ja) * | 1995-09-18 | 1997-03-25 | Central Japan Railway Co | 列車運転時隔制御方法及び装置 |
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