JP4648856B2 - 無線基地局装置 - Google Patents
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Description
無線基地局装置は、図33に示すように、ベースバンド送受信部11,12,13と、チャネル(CH)多重部21と、ベースバンドチャネル制御部31とから構成されている。
送信側は、符号化部102-1,-2と、データ多重化部102と、物理チャネルマッピング部103と、変調部104と、拡散部105と、電力制御部106と、電力設定部107とを有している。
データ多重化部102は、符号化した呼制御データ、通信データなどの送信ユーザデータの多重化を行うものである。
物理チャネルマッピング部103は、多重化後のデータをCDMAの物理チャネル(符号チャネル)にマッピングし、同期検波用パイロットシンボル及びTCP(Transmitter Power Control)コマンドなどの無線区間制御データを挿入し、送信データフレームを生成するものである。
拡散部105は、呼毎の拡散符号を用いて拡散変調を行うものである。
電力制御部106は、呼毎の電力値を決定するものである。
電力設定部107は、呼毎の拡散符号と決定された電力値を乗算するものである。
逆拡散部202-1,-2は、パスサーチ部201で抽出されたパス位置に対して逆拡散を行うものである。
挿入TPC生成部204は、SIR測定部203で測定したSIRから挿入TPCコマンドを決定するものである。
受信ユーザデータ種別判定部208は、ユーザデータ種別識別データの判定結果を用いて当該フレームにて送信側から送信されたユーザデータのデータ種別(呼制御データと通信データの組み合わせ方法)を判定するものである。
データ復号化部210-1,-2は、データ分離部209で分離された呼制御データと通信データを復号するものである。
また、ベースバンドチャネル制御部31は、ベースバンド送受信部11,12,13に対して動作パラメータを設定し、設定された動作パラメータはベースバンド送受信用パラメータ群記憶部301に記憶される。
CH多重部21は、呼毎の送信処理後のデータを加算多重する部位である。
符号化部101-1,-2で符号化された送信ユーザデータは、データ多重化部102に入力され、データ多重化部102では、符号化部101-1,-2でそれぞれ符号化された呼制御データ、通信データの多重化を行う。多重化後の送信データは、物理チャネルマッピング部103に入力される。
測定SIR > 基準SIR の時には、ダウン(DOWN)コマンド
測定SIR < 基準SIR の時には、アップ(UP)コマンド
を生成する。
物理チャネルマッピング部103でフレーム化された送信データは変調部104で変調され、拡散部105で拡散が施され、電力設定部107に入力される。
同期検波後の無線区間制御データは、制御データ判定部206に入力され、制御データ判定部206では無線区間制御データについて、例えば、TPCコマンドの判定、ユーザデータ種別識別データの判定を行う。
ソフトウェア無線機については、例えば、特開2004−274300号公報(出願人:株式会社日立国際電気)がある(特許文献1)。
すなわち、現在において高価なプロセッサが将来的には安価になったり、複数のプロセッサを用いて処理していたものを一つに集約できるようになったりと、プロセッサを交換した方がシステム全体として安価に構成できる場合がある。
その場合、ソフトウェアのアーキテクチャが元々のハードウェアプラットフォームのアーキテクチャに対する依存度が大きいと、ハードウェアプラットフォームの変更がソフトウェアのアーキテクチャの大幅な変更を生むという問題がある。
本発明の実施の形態に係る無線基地局装置は、ベースバンド送受信処理を行う各機能について複数の呼毎に分散させず、同一の処理を機能としてまとめて一括で処理するようにし、各機能部内では同一起動周期で同一処理データ単位とし、各機能部に対して設定される優先度に応じて処理資源の割り当てを行い、汎用プロセッサを用いて、ソフトウェアでベースバンド送受信処理を実現する場合に、処理効率の向上と処理負荷の集中の緩和に寄与でき、更にハードウェアプラットフォームのアーキテクチャの変更への対応が容易なソフトウェアアーキテクチャとすることができる。
本発明の実施の形態に係る無線基地局(第1の基地局)は、図1に示すように、上位レイヤ制御データインタフェースバッファ71と、チャネル制御データバッファ72と、上位レイヤ送信データインタフェースバッファ73と、送信データバッファ74と、上位レイヤ受信データインタフェースバッファ75と、受信データバッファ76とから構成され、ベースバンドの各機能部はそれぞれのバッファを介してインタフェースをとるようになっている。
送信データバッファ74は、ベースバンド送受信機能部の間で送信データをインタフェースするものである。
受信データバッファ76は、ベースバンド送受信機能部の間で受信データをインタフェースするものである。
ベースバンドチャネル制御機能部41について図2を参照しながら説明する。図2は、ベースバンドチャネル制御機能部41の構成概略図である。
ベースバンドチャネル制御機能部41は、図2に示すように、上位レイヤ制御データインタフェースバッファ71及びチャネル制御データバッファ72とのインタフェースをとる制御データインタフェース部411と、ベースバンド送受信部の上位機能部からの呼設定に対する呼受付制御部412と、呼応答制御部413と、ベースバンド送受信部の各機能部に対しての動作パラメータ設定等を行う送受信機能部動作パラメータ設定制御部414と、各機能部からの報告データを取得し、上位へ報告等を行う報告データ取得制御部415とを備えている。
送信符号化機能部52について図3を参照しながら説明する。図3は、送信符号化機能部の構成概略図である。
送信符号化機能部52は、図3に示すように、複数呼に対してそれぞれの呼制御データ、通信データの対する符号化を行う送信符号化部523,524と、送信符号化部523,524に対するパラメータやステータスの制御を行う送信符号化処理制御部522と、チャネル制御データバッファ72とインタフェースをとるための制御データインタフェース部521と、上位レイヤ送信データインタフェースバッファ73及び送信データバッファ74とインタフェースをとるための送信データインタフェース部529とをそなえている。
送信フレーム単位処理機能部53について図4を参照しながら説明する。図4は、送信フレーム単位処理機能部の構成概略図である。
送信フレーム単位処理機能部53は、図4に示すように、複数呼に対してそれぞれの呼の無線データフレーム単位での呼制御データと通信データの多重化及び符号化を行うデータ多重化処理部534と、物理チャネルに対するマッピング処理を行う物理CHマッピング処理部535と、変調処理を行う変調処理部533と、データ多重化処理部534と物理CHマッピング処理部535の演算に対するパラメータやステータスの制御を行う送信フレーム単位処理制御部532と、チャネル制御データバッファ72とインタフェースをとるための制御データインタフェース部531と、送信データバッファ74とインタフェースをとるための送信データインタフェース部539とを備えている。
送信拡散系機能部54について図5を参照しながら説明する。図5は、送信拡散系機能部の構成概略図である。
送信拡散系機能部54は、図5に示すように、複数呼に対してそれぞれの拡散処理を行う拡散処理部544と、電力決定処理を行う電力決定処理部545と、電力設定処理を行う電力設定処理部543と、複数呼のチャネル多重処理を行うCH多重処理部546と、電力設定処理部543、拡散処理部544、電力決定処理部545及びCH多重処理部546の演算に対するパラメータやステータスの制御を行う送信拡散系制御部542と、チャネル制御データバッファ72とインタフェースをとるための制御データインタフェース部541と、送信データバッファ74とインタフェースをとるための送信データインタフェース部549とを備えている。
受信chip同期逆拡散系機能部61について図6を参照しながら説明する。図6は、受信chip同期逆拡散系機能部の構成概略図である。
受信chip同期逆拡散系機能部61は、複数の呼に対してそれぞれのパスを抽出するパスサーチ処理部613と、制御チャネルの逆拡散処理を行う制御CH逆拡散処理部614と、ユーザデータチャネルの逆拡散処理を行うユーザデータCH逆拡散処理部615と、パスサーチ処理部613,制御CH逆拡散処理部614及びユーザデータCH逆拡散処理部615の演算に対するパラメータやステータスの制御を行う受信chip同期逆拡散系制御部612と、チャネル制御データバッファ72とインタフェースルをとる制御データインタフェース部611と、受信データバッファ76とインタフェースルをとる受信データインタフェース部619とを備えている。
無線区間制御データ処理機能部62について図7を参照しながら説明する。図7は、無線区間制御データ処理機能部の構成概略図である。
無線区間制御データ処理機能部62は、図7に示すように、複数の呼に対してそれぞれの無線区間制御データに対してSIR測定処理を行うSIR測定処理部623と、挿入TPC決定処理を行う挿入TPC決定処理部624と、無線区間制御データの同期検波RAKE処理を行う制御CH同期検波RAKE処理部625と、無線区間制御データ判定処理を行う制御データ判定処理部626と、受信ユーザデータ種別判定処理を行う受信ユーザデータ種別判定処理部627と、SIR測定処理部623,挿入TPC決定処理部624,制御CH同期検波RAKE処理部625,制御データ判定処理部626及び受信ユーザデータ種別判定処理部627の演算に対するパラメータやステータスの制御を行う無線区間制御データ処理制御部622と、チャネル制御データバッファ72とインタフェースルをとる制御データインタフェース部621と、受信データバッファ76とインタフェースルをとる受信データインタフェース部629とを備えている。
受信フレーム単位ユーザデータ処理機能部63について図8を参照しながら説明する。図8は、受信フレーム単位ユーザデータ処理機能部の構成概略図である。
受信フレーム単位ユーザデータ処理機能部63は、図8に示すように、複数の呼に対してそれぞれの無線データフレーム単位でのユーザデータの同期検波RAKE処理を行うユーザデータCH同期検波RAKE処理部633と、ユーザデータ判定処理を行うユーザデータ判定処理部634と、呼制御データと通信データの分離処理を行うデータ分散処理部635と、ユーザデータCH同期検波RAKE処理部633,ユーザデータ判定処理部634及びデータ分散処理部635の演算に対するパラメータやステータスの制御を行う受信フレーム単位処理制御部632と、チャネル制御データバッファ72とインタフェースルをとる制御データインタフェース部631と、受信データバッファ76とインタフェースルをとる受信データインタフェース部639とを備えている。
受信復号化処理機能部64について図9を参照しながら説明する。図9は、受信復号化処理機能部の概略構成図である。
受信復号化処理機能部64は、図9に示すように、複数の呼に対してそれぞれの呼制御データ、通信データの復号処理を行うデータ復号化処理部643,644と、データ復号化処理部643,644の演算に対するパラメータやステータスの制御を行う受信復号化処理制御部642と、チャネル制御データバッファ72とインタフェースルをとる制御データインタフェース部641と、受信データバッファ76とインタフェースルをとる受信データインタフェース部649とを備えている。
電力制御系機能部42について図10を参照しながら説明する。図10は、電力制御系機能部の概略構成図である。
電力制御系機能部42は、図10に示すように、複数の呼に対してそれぞれの送信電力を決定するための条件(電力設定ステータス)を制御する電力設定ステータス制御部422と、複数の呼に対してそれぞれに挿入するTPCコマンドを決定するための条件(TPC挿入ステータス)を制御するTPC挿入ステータス制御部423と、チャネル制御データバッファ72とインタフェースをとる制御データインタフェース部421とを備えている。
次に、図1に示す無線基地局における動作について説明する。
ベースバンド部に対しては、呼制御部などの上位レイヤから上位レイヤ制御データインタフェースバッファ71に制御データが書き込まれる。上位レイヤからの制御データとしては、当該呼設定時の制御パラメータを含む呼設定情報や、当該呼解放時の呼解放情報などがある。
図11に示すように、チャネル制御データバッファ72は、ベースバンドチャネル制御部設定情報、ベースバンドチャネル制御部報告情報、ベースバンド送受信機能部間チャネル制御インタフェース情報が格納されるバッファである。
ベースバンドチャネル制御部報告情報とは、各送受信機能部にて送受信処理を行った結果であり、例えば、送受信処理完了通知、品質測定結果など上位レイヤに報告すべき内容のものになる情報である。
あるいは、本実施の形態に係るインタフェースを通して次工程に対する処理の起動情報を与えることも可能である。すなわち、ある処理の結果、次工程の処理が起動可能になったことを本実施の形態に係るインタフェースを通し、次工程の機能部においては定期的に本実施の形態に係るインタフェースを確認し、起動可能を認識できたら自機能の処理を行うということである。
ベースバンド送受信部の各機能部は自機能部に処理資源が与えられると、一つ又は複数の呼の処理に必要な動作パラメータや起動情報をチャネル制御データバッファ72から取得し、送受信処理を行う。
上位レイヤ送信データインタフェースバッファ73には、上位レイヤから送信すべき呼制御データ、通信データが格納されている。送信符号化処理機能部52は、処理資源が与えられると、送信データインタフェース部529を介して送信データを取得し、制御データインタフェース部521を介して動作パラメータを取得する。
図12は、W−CDMA(Wide Band Code Division Multiple Access)における送信電力を決定するための条件の例を示している。送信電力の決定のための条件(ステータス)は、図14の表のようにまとめられる。図14は、送信電力決定のための条件を示す図である。
図14における入力が制御データインタフェース部421を介してチャネル制御データバッファ72から得られる動作パラメータであり、この動作パラメータを基に電力設定ステータス制御部422では図14の条件について判断し、それぞれについて状態を確定する。
非ループ状態の場合に、入力が初期同期情報の場合に、初期同期前か又は初期同期後かを判断し、初期同期前なら電力増加動作状態を、初期同期後なら電力維持動作状態を出力する。
また、Loop状態の場合には、入力がDL RPP(Down Link Recovery Power Period)情報の場合に、DL RPP区間であるのか、又は非DL RPP区間であるかを判定し、DL RPP区間であれば、±1制御状態を出力し、非DL RPP区間であれば、±2制御状態を出力する。±1制御状態であれば、判定TPCによる±1dBの制御を行い、±2制御状態であれば、判定TPCによる±2dBの制御を行う。
また、各状態は、電力設定ステータス制御部422において、電力制御ステータス判定を行い、その判定結果によって、上記各制御のいずれかを選択し、選択した制御を実行するようになっている。
図15における入力が制御データインタフェース部421を介してチャネル制御データバッファ72から得られる動作パラメータであり、この動作パラメータを基にTPC挿入ステータス制御部423では図15の条件について判断し、それぞれについて状態を確定する。
交番挿入状態の場合に、入力が交番周期の場合に、交番変化タイミングの到来か又は交番変化タイミングの未到来かを判断し、交番変化タイミングの到来であれば反転挿入状態を、交番変化タイミングの未到来であれば強制UP挿入状態を出力する。
また、通常挿入状態では、ターゲット(対象)SIRとSIR測定結果の比較結果を挿入し、非挿入状態であれば、挿入を行わないようになっている。
尚、各状態は、TPC挿入ステータス制御部423において、挿入TPCステータス判定を行い、その判定結果によって、上記各制御のいずれかを選択し、選択した制御を実行するようになっている。
電力設定処理部543,拡散処理部544,電力決定処理部545及びCH多重処理部546での処理後の送信データは、送信データインタフェース部549を介して送信データバッファ74に出力され、演算完了結果を、制御データインタフェース部541を介してチャネル制御データバッファ72に出力する。
そして、受信chip同期逆拡散系機能部61に処理資源が与えられると、制御データインタフェース部611を介して動作パラメータを取得する。取得した動作パラメータは、受信chip同期逆拡散系制御部612にてパスサーチ処理部613,制御CH逆拡散処理部614及びユーザデータCH逆拡散処理部615の演算用パラメータの形に変換、あるいは展開する。
パスサーチ処理部613,制御CH逆拡散処理部614及びユーザデータCH逆拡散処理部615での処理後の受信データは、受信データインタフェース部619を介して受信データバッファ76に出力され、演算完了結果は、制御データインタフェース部611を介してチャネル制御データバッファ72に出力される。
ここでの演算パラメータには、42からのTPC挿入ステータスの情報が含まれる。
データ復号化処理部643,644での処理後の受信データは、受信データインタフェース部649を介して上位レイヤ受信データインタフェースバッファ75に出力され、演算結果は、制御データインタフェース部641を介してチャネル制御データバッファ72に出力される。
その後、図示していないが、上位レイヤの受信データインタフェース機能部が、上位レイヤ受信データインタフェースバッファ75に格納されたデータを取得し、上位処理を行うようになっている。
次に、ベースバンドの各機能部に対する処理資源割り当て方法について図16、図17を参照しながら説明する。図16は、各機能部に対する処理資源割り当ての概念を示すタイムチャートであり、図17は、各機能部に対する優先度を示す図である。
図17に示すように、ベースバンドの各機能部の処理には、その処理起動周期、処理データ単位により優先度が定められており、優先度「1」が、優先度が最も高く、優先度「5」が、優先度が最も低くなっている。
また、各機能部は、その処理起動周期あるいは処理データ単位が同一である処理で構成され、複数呼における分散する同一の処理をまとめて機能部が構成されているということになる。
第1の基地局の構成を用いると、汎用プロセッサでの処理を効率よく行うために、同一の処理をまとめて蓄積し、一括で処理するという方法と親和性がよい。
また、例えば、同一の優先度を持つ処理が重なったときなどは、ラウンドロビン方式で処理資源を割り当てたりすることも可能である。
すなわち、複数呼に分散している同一の処理を機能としてまとめ、一括で処理することにより処理効率の向上に寄与することができる効果がある。また、各機能部を同一起動周期、あるいは同一処理データ単位でまとめ、優先度をつけることにより、優先度に応じた処理資源の割り当てが可能となり、負荷集中の緩和に寄与することができる効果がある。
次に、本発明の別の実施の形態に係る無線基地局(第2の基地局)について図18を参照しながら説明する。図18は、別の実施の形態に係る無線基地局の概略構成ブロック図である。
第2の基地局は、図18に示すように、処理実行情報取得部1501-1,-2と、制御データインタフェース部1502-1,-2と、制御判定部1503-1,-2と、ユーザデータインタフェース部1504-1,-2と、処理演算部1505-1,-2と、処理実行情報出力部1506-1,-2と、保守監視部1507-1,-2と、保守監視データインタフェース部1508-1,-2と、実行情報群格納部1601と、制御データ群格納部1602と、ユーザデータ群格納部1603と、保守監視データ群格納部1604と、上位レイヤ制御データ群格納部1605と、上位レイヤユーザデータ群格納部1606とから構成されている。
処理実行情報取得部1501-1,-2は、その機能を実行するための実行情報、すなわち、機能間で受け渡される処理の識別情報を取得する部位である。
制御データインタフェース部1502-1,-2は、その機能を実行するに当たり必要な制御データをインタフェースし、また制御判定部1503-1,-2における処理実行に際して決定した自機能の制御状態、あるいは制御データをインタフェースするための部位である。
ユーザデータインタフェース部1504-1,-2は、自機能において処理されるデータをインタフェースするための部位である。
処理実行情報出力部1506-1,-2は、自機能内の各処理の結果を受けて、次工程の機能又は他機能へ引き渡す処理の識別情報などの実行情報を出力するための部位である。
保守監視データインタフェース部1508-1,-2は、保守監視結果を出力する部位である。
ユーザデータ群格納部1603は、システム内の各機能に必要な処理すべきユーザデータが格納される部位である。
上位レイヤ制御データ群格納部1605は、ベースバンド送受信機能と上位レイヤとの制御データが格納される部位である。
上位レイヤユーザデータ群格納部1606は、ベースバンド送受信機能と上位レイヤとのユーザデータが格納される部位である。
次に、第2の基地局の動作について図18を参照しながら説明する。
図18に示す基地局の一つの特徴は、あるシステムにおいて必要な複数の機能をその処理するデータの単位、処理の周期、処理内容に基づいて抽出し、抽出したそれぞれを改めて「機能」と定義し、その「機能」をソフトウェアで実現するために、機能を実現する上で必要な制御、インタフェース、演算等を各部に分割することである。
実現する機能がシステム構成上、上位レイヤとのインタフェースを持つ場合には、上位レイヤ制御データ群格納部1605からも制御データを取得する。
また、処理演算部1505-1,-2は、制御判定部1503-1,-2で指定された制御パラメータを用いて、ユーザデータインタフェース部1504-1,-2を介してユーザデータ群格納部1603から処理(演算)すべきデータを取得して、実処理を行い、処理後のデータをユーザデータインタフェース部1504-1,-2を介してユーザデータ群格納部1603に出力する。
実現する機能がシステム構成上、上位レイヤとのインタフェースを持つ場合には、ユーザデータに関しては、上位レイヤユーザデータ群格納部1606から入出力を行う。
例えば、実行情報群は、ある機能部とある機能部の一対一のインタフェースでその起動周期が異なる機能間のインタフェースに特に有効である。
前工程の機能は、実行後に引き渡すべき実行情報をキューのようなデータ構造で情報を積んでおき、次工程の機能は、キューデータから取得することで実現できる。
制御データ群格納部1602に格納されるデータにより、例えば、無線基地局の場合には、基地局に接続されている呼の属性等が公開されていると考えることができる。
また、保守監視部1507-1,-2は、自機能内の各処理が処理を正常に行ったか否かを監視し、異常を検出した場合は、その異常の内容等を、保守監視データインタフェース部1508-1,-2を介して外部に出力する。
第2の基地局の特徴は、あるシステムにおいて必要な複数の機能をその処理するデータの単位、処理の周期、処理内容に基づいて抽出するものであるが、実際にソフトウェアで実現し、プロセッサで動作させるためには、それぞれの機能を同一周期で起動させるものや処理の優先度が同一のものを機能群としてまとめるものである。
この機能部の集合体である機能群に対して、701の処理資源を与えるのが機能部処理起動マネージャである。701は、機能群に対して起動トリガを与えることにより、システム内のすべての機能を機能群の一つとして動作させることが可能である。
次に、第2の基地局の適用例について図20〜図30を参照しながら説明する。図20は、第2の基地局の基地局への適用例を示す構成ブロック図であり、図21は、送信符号化処理機能群を示す図であり、図22は、送信フレーム単位処理機能群を示す図であり、図23は、電力制御系機能群を示す図であり、図24は、送信拡散系機能群を示す図であり、図25は、受信chip同期逆拡散系機能群を示す図であり、図26は、無線区間制御データ復調処理機能群を示す図であり、図27は、無線区間制御データ判定処理機能群を示す図であり、図28は、受信フレーム単位ユーザデータ処理機能群を示す図であり、図29は、受信復号化処理機能群を示す図であり、図30は、ベースバンドチャネル制御処理機能群を示す図である。
実行情報群1101-1〜-7は、機能間で処理を受け渡すためのデータをインタフェースするためのものである。
制御データ群1102は、ベースバンドチャネル制御処理機能群1010とベースバンド送受信機能間での動作パラメータ及び報告情報、及びベースバンド送受信機能同士のチャネル制御データインタフェースのためのものである。
ユーザデータ群1103-1,-2は、ベースバンド送受信機能間で送受信データをインタフェースするためのものである。
上位レイヤ制御データ群1105は、上位レイヤからベースバンド部への呼設定制御情報、及びベースバンド部から上位レイヤへの報告情報をインタフェースするためのものである。
上位レイヤユーザデータ群1106-1,-2は、上位レイヤとの送受信ユーザデータのインタフェースのためのものである。
送信フレーム単位処理機能群1002は、複数呼に対してそれぞれの呼の無線データフレーム単位での呼制御データと通信データの多重化及び符号化を行うデータ多重化機能、物理チャネルに対応するマッピング処理を行う変調処理機能等が実装される。
機能部処理起動制御マネージャ901は、それぞれの機能が持つ周期性や優先度により機能群としてまとめられたものに対して、起動トリガを与えるものである。
次に、図20〜図30に示した第2の基地局の動作について説明する。
ベースバンド部に対して呼制御部などの上位レイヤは、上位レイヤ制御データ群1105に制御データを置き、実行情報群1101に「上位レイヤ制御データ群に制御データを置いた」事実を置く。ここで、例えば、上位レイヤからの制御データとしては、当該呼設定時の制御パラメータを含む呼設定情報や、当該呼解放時の呼解放情報などがある。
呼受付制御機能による処理を受けて送受信機能部動作パラメータ設定制御機能が起動されると、送受信機能部動作パラメータ設定制御機能は、制御パラメータを取得し、ベースバンド送受信部の各機能に対する動作パラメータを作成し、制御データ群1102に制御データを置く。
また、制御データ群1102には、ベースバンド送受信部の各機能部からの報告データも格納されている。報告データ取得制御機能は起動されると、制御データ群1102からの報告データを取得し、上位に対する報告データを作成し、報告データとして上位レイヤ制御データ群1105に置く。
ベースバンドチャネル制御報告情報とは、各送受信機能にて送受信処理を行った結果であり、例えば、送受信処理完了通知、品質測定結果など上位レイヤに報告すべき内容の元になる情報である。
尚、各送受信機能にそれぞれ実装する固有の処理は、従来の技術と同様であるので、以下、詳細説明を省略する。
図31に示すように、ベースバンドの各機能の処理には、その処理起動周期、処理データ単位により優先度を決め、同一の優先度を持つ機能を機能群としてまとめたものである。
また、機能部における処理起動周期/処理データ単位及び優先度を図32に示す。図32は、第2の基地局における機能部に対する処理起動周期/処理データ単位及び優先度を示す図である。尚、優先度は「1」が最も高く、「6」が最も低いことを表している。
また、各機能群は、その処理起動周期あるいは処理データ単位が同一である処理で構成され、複数呼における分散する同一の処理をまとめて機能群が構成されているということになる。
第2の基地局の構成を用いると、汎用プロセッサでの処理を効率よく行うために、同一の処理をまとめて蓄積し、一括で処理するという方法と親和性がよい。
また、例えば、同一の優先度を持つ処理が重なったときなどは、ラウンドロビン方式で処理資源を割り当てたりすることも可能である。
すなわち、複数呼に分散している同一の処理を機能としてまとめ、一括で処理することにより処理効率の向上に寄与することができる効果がある。また、各機能部を同一起動周期、あるいは同一処理データ単位でまとめ、優先度をつけることにより、優先度に応じた処理資源の割り当てが可能となり、負荷集中の緩和に寄与することができる効果がある。
また、機能を実現する構成が抽象化、一般化できるので、ハードウェアのアーキテクチャへの依存度が小さく、その変更に柔軟に対応することができる効果がある。
Claims (2)
- 汎用プロセッサを用いて、ソフトウェアでベースバンド送受信処理を実現する無線基地局装置において、
自機能内の各処理の結果を受けて次工程の機能又は他機能へ引き渡し及び受け渡される処理の識別情報が格納される実行情報群格納部と、
システム内の各機能に必要な制御情報が格納される制御データ群格納部と、
システム内の各機能に必要な処理すべきユーザデータが格納されるユーザデータ群格納部と、
ベースバンド送受信処理の機能を実行するための処理実行情報であって、機能間で受け渡される処理の識別情報を前記実行情報群格納部から取得する処理実行情報取得部と、
前記識別情報に基づいて機能を実行するために必要な制御データを前記制御データ群格納部から取得し、当該取得した制御データを用いて、処理実行時の自機能の制御状態を決定し、当該結果をパラメータとして設定する制御判定部と、
前記ユーザデータ群格納部からユーザデータを取得し、当該取得したユーザデータと前記制御判定部からのパラメータを用いて実処理又は演算を行う処理演算部と、
機能における各処理の結果を受けて、次工程の機能又は他機能へ引き渡す処理実行情報を出力する処理実行情報出力部とを有し、
上記機能で制御又は処理するデータの単位、制御又は処理する周期、制御又は処理する優先度、制御又は処理するイベントによって複数の機能群に分割して実装され、
分割実装された複数の機能群に対して処理周期、優先度、イベント毎の起動トリガを与える機能部処理起動マネージャを更に設け、
前記複数の機能群は、前記機能部処理起動マネージャからの起動トリガにより前記処理実行情報取得部を動作して処理実行情報を前記実行情報群格納部から取得し、
前記制御判定部は、前記処理実行情報取得部が取得した処理実行情報を解析し、前記処理実行情報に含まれる前記識別情報に基づいたタイミングにおいて要求される処理内容を制御データとして前記制御データ群格納部から取得し、当該取得した前記制御データを基に、要求された処理を行うために、処理実行時の自機能の制御状態を自律的に決定して更新し、
前記処理演算部は、前記制御判定部で設定された制御パラメータを用いて、前記ユーザデータ群格納部から処理すべきデータを取得して処理を行い、処理後のデータを前記ユーザデータ群格納部に出力し、
更に、前記処理演算部は、前記制御判定部に対して処理結果を出力し、
前記制御判定部は、前記処理演算部からの処理結果を受けて、次工程の機能又は他機能へ引き渡す処理の処理実行情報を、前記処理実行情報出力部を介して出力し、処理後の自機能の制御状態、あるいは制御データ又は制御結果を前記制御データ群格納部に伝える処理を行うことを特徴とする無線基地局装置。 - 優先度の高い処理に処理資源を優先して割り当て、同一の優先度を持つ処理が重なった場合には、ラウンドロビン方式で処理資源を割り当てることを特徴とする請求項1記載の無線基地局装置。
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