WO2004062311A1

WO2004062311A1 - 基地局装置および通信端末装置

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Publication number: WO2004062311A1
Application number: PCT/JP2003/016909
Authority: WO
Inventors: Toshiyuki Uehara; Isamu Yoshii; Akihiko Nishio; Katsuhiko Hiramatsu; Hitoshi Iochi
Original assignee: Matsushita Electric Industrial Co., Ltd.
Priority date: 2002-12-27
Filing date: 2003-12-26
Publication date: 2004-07-22
Also published as: CA2485963A1; EP1578161A1; AU2003292638A1; EP1578161A4; KR100624074B1; US20050220052A1; KR20040111515A

Abstract

上り回線において、他セルへの干渉の見積もりを行うことができ、最適な割り当てを可能にすることができる基地局装置および通信端末装置。基地局（１００）において、スケジューリング／送信パラメータ決定部（１１３）は、上位レイヤからソフトハンドオーバ情報を入力し、ソフトハンドオーバ状態にある移動局に対して、個別の割り当て処理を行わない。これにより、その移動局は、一定の伝送レート（たとえば、符号化率、変調方式、拡散率、送信電力など）で連続送信を行うことになる。

Description

明細書基地局装置および通信端末装置技術分野

本発明は、基地局装置および通信端末装置に関する。背景技術

下り回線においてバケツトデータを高速に伝送する技術として、 HSDP A (High-Speed Downlink Packet Access) と呼ばれるパケット伝送方式が知られている（例えば、特開 2000— 15 1623号公報、立川敬二監修「W— CDMA移動通信方式」丸善株式会社、 2001年 6月 25日、 p. 403参照）。

HSD P Aでは、 1つの物理チャネルを複数の移動局で時間分割により共有して使用する。このため、基地局は、ある時点でどの移動局に対して情報を伝送するかを決定する（一般に「スケジューリング」と呼ばれる）。スケジユーリングは、たとえば、基地局が移動局に送信するデータ量や許容遅延時間、通信品質などに基づいて行われる。

一方、上り回線における高速パケット伝送技術も現在検討されており、一例として、下り回線と同様に、複数の移動局の中から、基地局が、送信できる移動局をスケジューリングする伝送方式が検討されている。この場合、基地局による、送信できる移動局の割り当て（つまり、 .スケジューリング）は、たとえば、送信電力制御されている送信電力に関する情報や CQ I (Channel Quality Indicator) などの通信品質に基づいて、基地局で決定される。ここで、 CQ I とは、基地局において復調可能と推定したパケットデータの変調方式およぴ符号化率を示す信号のことである。

基地局で決定されたスケジューリングの情報（データ送信許可）およびその際の送信パラメータ（伝送レート）は、通信中の各移動局に送信され、各移動局は、送信されたスケジユーリング情報おょぴ送信パラメータに基づいて、基地局にパケットデータを送信する。.すなわち、図 1に示すように、基地局 Cは、割り当て結果に基づいて、自セル内の各移動局 A、 Bにデータ送信許可および送信パラメータを送信し、各移動局 A、 Bは、基地局 Cから送信されたデータ送信許可および送信パラメータに従って送信を行う。

しかしながら、上記した従来の、上り回線での高速パケット伝送技術では、基地局での割り当てによって、送信できる移動局が短い時間単位で変化した場合、他セルへの干渉の変動も大きくなる。そのため、他セルでは、その干渉の変動に追従することができず、他セルからの干渉を見積もることが難しくなり、最適な割り当てが困難になる。特にソフトハンドオーバ（S H O ) 中の移動局は、基地局から離れているため、他セルべの干渉が大きい。発明の開示.

本発明の目的は、上り回線において、他セルからの干渉の見積もりを行うことができ、最適な割り当てを可能にすることができる基地局装置および通信端末装置を提供することである。

本発明の一形態によれば、基地局装置は、自セル内の通信端末装置に対してスケジューリングおよび送信パラメータの決定を行う割り当て手段と、前記割り当て手段の割り当て結果を送信する送信手段と、を有し、前記割り当て手段は、自セル内の通信端末装置のうちソフトハンドオーバ状態にある通信端末装置に対して、個別の割り当てを行わない。

本発明の他の形態によれば、通信端末装置は、基地局装置からの割り当て結果を取得する取得手段と、取得された割り当て結果に従って、割り当てられたスケジューリングおよび伝送レートで送信を行う送信手段と、を有し、前記送信手段は、自通信端末装置がソフトハンドオーバ状態にある場合、所定の伝送レートで連続送信を行う。図面の簡単な説明

図 1は、従来の基地局装置および通信端末装置の動作を説明するための図、図 2は、本発明の実施の形態 1に係る基地局装置の要部の構成を示すプロック図、

図 3は、本発明の実施の形態 1に係る通信端末装置の要部の構成を示すプロック図、

図 4は、 R N Cを含む無線通信システムの構成図、

図 5は、実施の形態 1における基地局装置および通信端末装置の動作を説明するための図、

図 6は、本発明の実施の形態 1に係る基地局装置の一変更例の要部の構成を示すプロック図、

図 7 Aは、基地局が選択した送信パラメータを移動局の送信パラメータとする場合を示す図、

図 7 Bは、基地局が選択した送信パラメータを上限として移動局が送信パラメータを選択できる場合を示す図、

図 8 Aは、基地局が個別の割り当てを行わない場合に、移動局が所定の伝送レート（またはそれ以下）で送信を行う場合を示す図、

図 8 Bは、基地局が個別の割り当てを行わない場合に、今まで送信していた伝送レートでそのまま（またはそれ以下で）送信を行う場合を示す図、図 9は、ソフトハンドオーバ中は、受信した割り当て情報を使用しない場合を示す図、

図 1 0は、ソフトハンドオーバ中は、割り当て情報の受信処理をしない場合を示す図、

図 1 1は、本実施の形態に係る移動局の一変更例の要部の構成を示すプロック図、

図 1 2は、本実施の形態に係る移動局の他の変更例の要部の構成を示すプロック図、

図 1 3は、本発明の実施の形態 2に係る基地局装置の要部の構成を示すブロック図、

図 1 4は、本発明の実施の形態 2に係る通信端末装置の要部の構成を示すプロック図、

図 1 5は、実施の形態 2における基地局装置および通信端末装置の動作を説明するための図、

図 1 6は、本発明の実施の形態 3に係る基地局装置の要部の構成を示すブロック図、

図 1 7は、本発明の実施の形態 3に係る通信端末装置の要部の構成を示すブロック図、

図 1 8 Aは、実施の形態 3における基地局装置および通信端末装置の動作の一例を説明するための図、

図 1 8 Bは、実施の形態 3における基地局装置および通信端末装置の動作の他の例を説明するための図、

図 1 8 Cは、実施の形態 3における基地局装置および通信端末装置の動作のさらに他の例を説明するための図、

図 1 9 Aは、伝送レートの制御可能範囲に制限がない通常時の場合を示す図、

図 1 9 Bは、伝送レートの制御可能範囲に制限があるソフトハンドオーバ時の場合を示す図、

図 2 0は、本発明の実施の形態 4に係る基地局装置の要部の構成を示すプロック図、

図 2 1は、本発明の実施の形態 4に係る通信端末装置の要部の構成を示すプロック図、

図 2 2 Aは、実施の形態 4における基地局装置おょぴ通信端末装置の、干渉量が小さい場合の動作を説明するための図、図 2 2 Bは、干渉量が大きい場合の動作を説明するための図、

図 2 3は、実施の形態 5における R N C、基地局装置、および通信端末装置の動作を説明するための図、

図 2 4は、実施の形態 5における R N Cの動作態様の一例を示す図、図 2 5は、実施の形態 5における R N Cの動作態様の他の一例を示す図、図 2 6 Aは、 1つの基地局が割り当てて、 1つの基地局が受信する場合を示す図、

図 2 6 Bは、 1つの基地局が割り当てて、複数の基地局が受信する場合を示す図、

図 2 6 Cは、複数の基地局が割り当てて、複数の基地局が受信する場合を示す図である。発明を実施するための最良の形態

本発明の骨子は、上り回線における高速パケット伝送方式において、基地局装置が、ソフトハンドオーバ状態または他セルへの干渉が大きい状態にある通信端末装置に対して、個別の割り当てを行わない、または、常に割り当てを行う、または、連続送信可能な別のチャネルに切り替えることにより、その通信端末装置に対して一定の伝送レートで連続送信を行わせ、もって、上り回線において、他セルからの干渉の見積もりを可能にし、最適な割り当てを可能にすることである。

以下、本発明の実施の形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。なお、ここでは、基地局装置を単に「基地局」と、通信端末装置を「移動局」とそれぞれ呼ぶことにする。

(実施の形態 1 )

図 2は、本発明の実施の形態 1に係る基地局装置（基地局） 1 0 0の要部の構成を示すプロック図である。

図 2に示す基地局 1 0 0は、自セル内の移動局の中から送信可能な移動局と伝送レート（たとえば、符号化率、変調方式、拡散率、送信電力など）を決定し、割り当てを行う機能を有しており、アンテナ 1 0 1、受信無線部 1 0 3、逆拡散部 1 0 5、復調部 1 0 7、チャネルコーディング部 1 0 9、報告値抽出部 1 1 1、スケジューリング Z送信パラメータ決定部 1 1 3、チヤネルコーディング部 1 1 5、変調部 1 1 7、拡散部 1 1 9、および送信無線部 1 2 1を有する。ここでは、複数のユーザに対する送信データを扱うことができるようにするため、逆拡散部 1 0 5、復調部 1 0 7、チャネルコーディング部 1 0 9、 1 1 5、変調部 1 1 7、および拡散部 1 1 9は、それぞれ、複数設けられている。

本実施の形態の特徴は、スケジユーリング/送信パラメータ決定部 1 1 3 に上位レイャ（たとえば、 R N C (Radio Network Controller) ) からソフトハンドオーバ（S H O ) 情報が入力され、このソフトハンドオーバ情報に基づいて割り当ての制御が行われることである。ここで、ソフ.トハンドオーバ情報とは、自セル内のどの移動局がソフトハンドオーバ状態にあるかを示す情報である。割り当て制御の詳細については、後で説明する。

なお、スケジューリング情報は、割り当てに際して自セル内の移動局の中から決定された送信可能な移動局に関する情報、つまり、データ送信許可に関する情報であり、送信パラメータは、割り当てに際して決定された伝送レート（符号化率、変調方式、拡散率、送信電力など）に関する情報である。ここでは、スケジューリング情報と送信パラメータとを総称して「割り当て情報」と呼ぶことにする。

図 3は、本発明の実施の形態 1に係る通信端末装置（移動局） 1 5 0の要部の構成を示すプロック図である。

図 3に示す移動局 1 5 0は、基地局 1 0 0によって割り当てられた場合、割り当てられた伝送レート（符号化率、変調方式、拡散率、送信電力など）に従ってデータを送信する機能を有しており、アンテナ 1 5 1、受信無線部 1 5 3、逆拡散部 1 5 5、復調部 1 5 7、チャネルコーディング部 1 5 9、スケジユーリング情報/送信パラメータ抽出部 1 6 1、報告情報生成部 1 6 3、バッファ 1 6 5、チャネルコーディング部 1 6 7、変調部 1 6 9、拡散部 1 7 1、および送信無線部 1 7 3を有する。

本実施の形態では、スケジューリング情報/送信パラメータ抽出部 1 6 1 および報告情報生成部 1 6 3に上位レイヤからソフトハンドオーバ情報が入力され、このソフトハンドオーバ情報に基づいて、スケジューリング情報および送信パラメータの抽出を行うか否か、ならびに所定の報告情報を生成するか否かを制御する。ここで、ソフトハンドオーバ情報とは、自移動局がソフトハンドオーバ状態にあることを示す情報である。当該制御の詳細については、後で説明する。

次いで、上記構成を有する基地局 1 0 0および移動局 1 5 0の動作について説明する。

基地局 1 0 0は、アンテナ 1 0 1で、各移動局から無線送信された信号を受信して、受信無線部 1 0 3へ出力する。

そして、受信無線部 1 0 3では、アンテナ 1 0 1で受信した信号に対してダウンコンパ一トなどの所定の無線処理を施す。受信無線部 1 0 3の出力信号（ベースバンド信号）は、逆拡散部 1 0 5へ出力される。

そして、逆拡散部 1 0 5で、各ユーザ（移動局）に対する固有の拡散コードを用いて受信信号を逆拡散した後、復調部 1 0 7で、逆拡散後の受信信号を復調する。復調後の受信信号は、チャネルコーディング部 1 0 9へ出力される。

そして、チャネルコーディング部 1 0 9では、復調後の受信信号を復号化して、各ユーザ（移動局）からの受信データを取得するとともに、報告値抽出部 1 1 1へ出力する。

そして、報告値抽出部 1 1 1では、各移動局からの受信データの中から、割り当て処理に必要な所定の報告値（たとえば、 C Q Iなど）を抽出する。抽出された報告値は、スケジューリング/送信パラメータ決定部 1 1 3へ出力される。

そして、スケジューリング/送信パラメータ決定部 1 1 3では、抽出された報告値を用いて、スケジユーリングおよび送信パラメータの決定を行う。すなわち、自セル内の移動局の中から送信可能な移動局と伝送レート（たとえば、符号化率、変調方式、拡散率、送信電力）を決定する。決定された割り当て情報は、チャネルコーディング部 1 1 5 へ出力される。

このとき、本実施の形態では、スケジューリング Z送信パラメータ決定部 1 1 3には上位レイヤからソフトハンドオーバ情報が入力されるようになつており、スケジューリング Z送信パラメータ決定部 1 1 3は、ソフトハンドオーバ状態にある移動局に対して、上記した通常の割り当て処理を行わない。これにより、当該移動局は、後述するように、送信するデータがある場合は一定の伝送レート（符号化率、変調方式、拡散率、送信電力）で連続送信を行うことになる。

また、図示しないが、ソフトハンドオーバ状態が終了した場合は、ソフトハンドオーバ状態の終了を知らせる信号（ソフトハンドオーバ終了情報）を上位レイヤから入力して、当該動作モード（以下「連続送信モード」という）を解除して通常の動作モード（以下「割り当て送信モード」という）に移行させるようにしている。

ここで、スケジューリング送信パラメータ決定部 1 1 3に入力されるソフトハンドオーバ情報およびソフトハンドオーバ終了情報は、たとえば、図 4に示すように、 R N C 1 8 0から供給される。一般に、 R N C 1 8 0は、複数の基地局（ B T S ： Base Station Transceiver Subsystem) と接続されており、これら複数の B T Sに対して、発着信接続の制御、終話制御、ハンドオーバ制御などを行う機能を有している。

なお、連続送信モードの解除方法は、上記の例に限定されない。たとえば、ソフトハンド状態にある限りソフトハンドオーバ情報が周期的に供給されるシステムにおいては、ソフトハンドオーバ情報の供給が所定時間なかった場合に、連続送信モードを解除して通常の割り当て送信モードに移行させることも可能である。

そして、各ユーザ（移動局）に対する送信データごとに、まず、チャネルコーディング部 1 1 5で、スケジューリング Z送信パラメータ決定部 1 1 3 からの割り当て情報を含む送信データを符号化した後、変調部 1 1 7で、符号化後の送信データを変調する。変調後の送信データは、拡散部 1 1 9へ出力される。

そして、拡散部 1 1 9では、各ユーザ（移動局）に対する固有の拡散コードを用いて変調後の送信データを拡散する。拡散後の送信データは、送信無線部 1 2 1へ出力され、ここで、アップコンバートなどの所定の無線処理が施された後、アンテナ 1 0 1から無線送信される。

その後、移動局 1 5 0は、アンテナ 1 5 1で、基地局から無線送信された信号を受信して、受信無線部 1 5 3へ出力する。

そして、受信無線部 1 5 3では、アンテナ 1 5 1で受信した信号に対してダウンコンバートなどの所定の無線処理を施す。受信無線部 1 5 3の出力信号（ベースバンド信号）は、逆拡散部 1 5 5へ出力される。

そして、逆拡散部 1 5 5では、送信時と同じ拡散コードを用いて受信信号を逆拡散し、復調部 1 5 7で、逆拡散後の受信信号を復調する。復調後の受信信号は、チャネルコーディング部 1 5 9へ出力される。

そして、チャネルコーディング部 1 5 9では、復調後の受信信号を復号化して、基地局からの受信データを取得するとともに、スケジューリング情報送信パラメータ抽出部 1 6 1へ出力する。

そして、スケジューリング情報/送信パラメータ抽出部 1 6 1では、基地局からの受信データの中からスケジユーリング情報および送信パラメータ (符号化率、変調方式、拡散率、送信電力）を抽出する。抽出されたスケジユーリング情報は、バッファ 1 6 5へ出力される。また、抽出された送信パラメータ（変調方式、符号化率、拡散率、送信電力）は、関係する各部、つまり、上記パラメータの順に、変調部 1 6 9、チャネルコーディング部 1 6 7、拡散部 1 7 1、送信無線部 1 7 3へそれぞれ出力される。

このとき、本実施の形態では、スケジューリング情報/送信パラメータ抽出部 1 6 1には上位レイヤからソフトハンドオーバ情報（およびソフトハンドオーバ終了情報）が入力されるようになっており、スケジューリング情報ノ送信パラメータ抽出部 1 6 1は、自移動局がソフトハンドオーバ状態にある場合、スケジューリング情報おょぴ送信パラメータの抽出を行わない。この結果、上り回線におけるリソースの消費と電力の消費を防止することができる。このとき、移動局 1 5 0は、一定の伝送レート（変調方式、符号化率、拡散率、送信電力）で連続送信を行うよう、各部 1 6 5〜 1 7 3を制御する。ここで、一定の伝送レートは、好ましくは、低い伝送レート、より具体的には、たとえば、利用可能な伝送レートのうち最低速の伝送レートである。このように、低い伝送レート（たとえば、最低速の伝送レート）にすることで、他セルへの干渉を小さくすることができ、基地局は他セルからの干渉を無駄に大きく見積もることがなくなり、自セル内の移動局に対して最適な割り当てを行うことが可能になる。

一方、報告情報生成部 1 6 3では、回線の品質情報を入力して、割り当てのため基地局に報告する情報（たとえば、 C Q Iなど）を生成する。生成された報告情報（報告値）は、チャネルコーディング部 1 6 7へ出力される。このとき、本実施の形態では、報告情報生成部 1 6 3には上位レイヤからソフトハンドオーバ情報（およびソフトハンドオーバ終了情報）が入力されるようになっており、報告情報生成部 1 6 3は、自移動局がソフトハンドォーバ状態にある場合、報告情報の生成を行わない。

バッファ 1 6 5は、入力された送信データを一時保持し、スケジユーリング情報 Z送信パラメ ^"タ抽出部 1 6 1からのスケジューリング情報に基づいて、保持している送信データをチャネルコーディング部 1 6 7へ出力する。ただし、自移動局がソフトハンドオーバ状態にある場合は、上記のように連続送信を行うべく、連続的にデータの出力が行われる。

そして、チャネルコーディング部 1 6 7では、スケジューリング情報/送信パラメータ抽出部 1 6 1からの伝送レート（特に符号化率）に基づいて、バッファ 1 6 5からの送信データおよび報告情報生成部 1 6 3からの報告情報（C Q Iなど）を符号化した後、順次、変調部 1 6 9で、スケジユーリング情報/ /送信パラメータ抽出部 1 6 1からの伝送レート（特に変調方式）に基づいて、符号化後の情報を変調し、拡散部 1 7 1で、スケジューリング情報ノ送信パラメータ抽出部 1 6 1からの伝送レート（特に拡散率）に基づいて、固有の拡散コードを用いて変調後の情報を拡散する。拡散後の情報は、送信無線部 1 7 3へ出力され、ここで、スケジューリング情報/送信パラメータ抽出部 1 6 1からの伝送レート（特に送信電力）に基づいて、アップコンバートなどの所定の無線処理が施された後、アンテナ 1 5 1から無線送信される。ただし、自移動局がソフトハンドオーバ状態にある場合は、上記のように、一定の伝送レート（符号化率、変調方式、拡散率、送信電力）に制御される。

要するに、本実施の形態では、移動局がソフトハンドオーバ状態になると、基地局は、当該移動局に対して、他の移動局に対するような個別の割り当てを行わず、当該移動局は、送信するデータがある場合は一定の伝送レートで連続送信を行う。すなわち、通常は、移動局は、基地局からの割り当て情報を受信して、割り当てられていた場合にその割り当て情報に従ってデータの送信を行うが、ソフトハンドオーバ中は、この割り当て情報を受信することがなく、一定の伝送レートで連続送信を行うことになる。この結果、他セルの基地局は、ソフトハンドオーバ中の移動局からの信号を常に受信できるため、それを認識して受信電力および他の移動局への干渉を見積もることが可能になり、最適な割り当てを行うことができるようになる。

たとえば、図 5の左側に示すように、基地局 Cは、移動局 Aに対してデータ送信許可および送信パラメータを送り、ソフトハンドオーバ状態になつた移動局 Bに対しては割り当て情報を送らない。基地局 Dも、移動局 Bに対しては割り当て情報を送らない。また、移動局は、報告情報（C Q Iなど）を送信しない。この結果、図 5の右側に示すように、移動局 Aは、基地局 Cから送られたデータ送信許可およぴ送信パラメータに従つて送信を行うが、移動局 Bは、ソフトハンドオーバ時送信用の一定の送信パラメータに従って連続送信を行う。

このように、本実施の形態によれば、移動局がソフトハンドオーバ状態になると、基地局はその移動局に対して個別の割り当てを行わず、その移動局は一定の伝送レートで連続送信を行うため、上り回線において、他セルへの干渉量の変動を小さくすることができ、割り当てを行う際に他セルからの干渉の見積もりを行うことができ、最適な割り当てを可能にすることができる。また、これから送信を行うということが、ソフトハンドオーバで接続している基地局のすべてが割り当て時にわかるようにすることで、その時点で干渉量を見積もり、割り当てを行うことが可能になる。

なお、本実施の形態では、ソフトハンドオーバ（S H O ) 情報は上位レイャ（たとえば、基地局の場合は R N C )から得られるものとして説明したが、ソフトハンドオーバ状態にあることを示す信号を移動局と基地局との間でやり取りし、この信号によって上記の制御を行うようにしてもよい。この場合、かかる信号は、たとえば、移動局で生成して、基地局内のスケジューリングノ送信パラメータ決定部を宛先として基地局に送信される。この結果、基地局（しかも基地局内のスケジューリング/送信パラメータ決定部）は、移動局からの信号によって、その移動局がソフトハンドオーバ状態にあることを直接かつ容易に知ることができる。このため、たとえば、図 6に示すように、基地局 1 0 0 aは、 S H O情報抽出部 1 2 3を備えている。 S H O情報抽出部 1 2 3は、各移動局からの受信データの中から、ソフトハンドオーバ（S H O ) 情報を抽出する。抽出されたソフトハンドオーバ情報は、スケジユーリング /送信パラメータ決定部 1 1 3へ出力される。また、本実施の形態では、移動局は通常はチャネル品質関連情報（C Q I ) などの報告情報を基地局へ送信し、ソフトハンドオーバ状態になると C Q I などの報告を中断する（C Q Iなどの生成処理を行わない）ようにしている力もちろん、これはオプションである。このようにソフトハンドオーバ中は報告情報を送らないことにより、上り回線におけるリソースの消費と電力の消費を防止することができる。なお、その場合において、ソフトハンドォーパ状態でなくなったとき、または、ソフトハンドオーバ状態でなくなることがあらかじめ伝わったときは、 C Q Iなどの報告を再開する。

また、本実施の形態において、送信中は送信電力制御に従うようにすることが好ましい。これにより、基地局装置における受信性能を担保することができる。

また、本実施の形態では、移動局は、基地局によって決定された伝送レートに従って送信を行うが、必ずしも割り当てられた伝送レートそのもので送信を行う必要はなく、割り当てられた伝送レートを上限としてそれ以下の伝送レートを適宜選択して送信を行うことも可能である。すなわち、図 7 Aに示すように、基地局が選択した送信パラメータそのものを移動局の送信パラメータとする場合のみならず、図 7 Bに示すように、基地局は伝送レートの上限を指定し、つまり、上限値としての送信パラメータを選択し、移動局は指定された伝送レートを上限としてそれ以下の伝送レートを自局の都合で選択して送信を行う場合も可能である。

このように、基地局が伝送レートの上限を指定することで、移動局は、自局の送信電力ゃバッファ内のデータ量に応じて、指定の伝送レートでは送信できない場合であっても、指定の伝送レート以下で送信を行うことが可能になる。たとえば、ソフトハンドオーバ状態において基地局がある所定の伝送レートを上限として固定した場合でも、それ以下の小さい範囲で移動局は伝送レートを選択することができる。たとえば、パラメータ 3がソフトハンドオーバ中の上限とすれば、移動局はパラメータ 2で送信することも可能になる。

また、本実施の形態では、基地局が個別の割り当てを行わない場合、移動局は所定の伝送レート（またはそれ以下）で送信を行うが、今まで送信していた伝 ¾ レートでそのまま（またはそれ以下で）送信を行うことも可能である。すなわち、個別の割り当てを行わないため、そのまま、今まで送信していた伝送レートが指定されたままにするということである。要するに、たとえば、移動局がソフトハンドオーバ状態にある場合（S 1 0 0 0 ： Y E S ) , 図 8 Aに示すように、所定の伝送レート（またはそれ以下）で送信を行う（S 1 1 0 0 ) 場合のみならず、図 8 Bに示すように、ソフトハンドオーバ状態になる直前に使用していた伝送レート（またはそれ以下）で送信を行う（S 1 2 0 0 ) 場合も可能である。このように、今まで送信していた伝送レートでそのまま（またはそれ以下で）送信を行うことで、他セルの基地局は自セルの移動局からの信号に与える干渉量を容易に見積もることができ、効率的な割り当てを行うことが可能になる。

また、上記のように、ソフトハンドオーバ中は、割り当て情報（スケジュ一リング情報と送信パラメータ）の抽出を行わない、つまり、受信処理してもそれを使用しないことも、あるいは、割り当て情報を受信しない、つまり、受信処理自体を行わないことも可能である。

すなわち、前者の場合、図 9に示すように、基地局からの割り当て情報を受信し（S 2 0 0 0 )、ソフトハンドオーバ状態にない場合は（S 2 1 0 0 ： N O) ,割り当て情報に示された伝送レート（またはそれ以下）で送信を行い ( S 2 2 0 0 )、ソフトハンドオーバ状態にある場合は（S 2 1 0 0： Y E S ) , 受信処理して得た情報を使用せず（S 2 3 0 0 )、所定の伝送レート（またはそれ以下）で送信を行う（S 2 4 0 0 )。なお、ステップ S 2 4 0 0では、所定の伝送レート（またはそれ以下）での送信に代えて、ソフトハンドオーバ状態になる直前に使用していた伝送レート（またはそれ以下）で送信を行うようにしてもよい。一方、後者の場合、図 1 0に示すように、ソフトハンドオーバ状態にない場合は（S 3 0 0 0 ： N O)、基地局からの割り当て情報を受信し（S 3 1 0 0 )、この割り当て情報に示された伝送レト（またはそれ以下）で送信を行レヽ（S 3 2 0 0 )、ソフトハンドオーバ状態にある場合は（S 3 0 0 0 ： Y E S )、割り当て情報の受信処理をせず（S 3 3 0 0 )、所定の伝送レート（またはそれ以下）で送信を行う（S 3 4 0 0 )。なお、ステップ S 3 4 0 0では、所定の伝送レート（またはそれ以下）での送信に代えて、ソフトハンドォーバ状態になる直前に使用していた伝送レート（またはそれ以下）で送信を行うようにしてもよい。

図 1 1は、本実施の形態に係る移動局の一変更例の要部の構成を示すプロック図である。この移動局 1 5 0 aは、上記の機能、つまり、指定された伝送レートを上限として自ら伝送レートを決定する機能、個別の割り当てが行われない場合に、今まで送信していた伝送レートでそのまま（またはそれ以下で）送信を行う機能、および、ソフトハンドオーバ中は割り当て情報があつてもそれを使用せず、所定の伝送レート（またはそれ以下）で送信を行う機能を有する。そのため、移動局 1 5 0 aは、送信パラメータ決定部 1 7 5 を備えている。

送信パラメータ決定部 1 7 5は、スケジューリング情報通信パラメータ抽出部 1 6 1 bから入力した送信パラメータ（伝送レート）を上限として、使用可能電力の情報（送信無線部 1 7 3から得られる）や送信バッファの情報（送信バッファ 1 6 5カゝら得られる）から、送信可能な送信パラメータ（伝送レート）を決定する。また、ソフトハンドオーバ（S H O) 情報をスケジユーリング情報/送信パラメータ抽出部 1 6 1 b経由で入力することで、個別の割り当てが行われない場合に、今まで送信していた伝送レートでそのまま（またはそれ以下で）送信を行うという制御を行うことも可能である。さらに、ソフトハンドオーバ（S H O) 情報により、スケジューリング情報ノ送信パラメータ抽出部 1 6 1 bは、割り当て情報を抽出しないこと、つまり、その情報を使用しないことができる。

図 1 2は、本実施の形態に係る移動局の他の変更例の要部の構成を示すブロック図である。この移動局 1 5 O bは、上記の機能、つまり、指定された伝送レートを上限として自ら伝送レートを決定する機能、および、個別の割り当てが行われない場合に、今まで送信していた伝送レートでそのまま（またはそれ以下で) 送信を行う機能に加えて（この 2つの機能は図 1 1の移動局 1 5 0 aと同様）、ソフトハンドオーバ中は割り当て情報の受信処理を行わず、所定の伝送レート（またはそれ以下）で送信を行う機能を有する。そのため、移動局 1 5 O bでは、ソフトハンドオーバ（S H O ) 情報を逆拡散部 1 5 5 a , 復調部 1 5 7 a、およびチャネルコーディング部 1 5 9 aに入力することで、割り当て情報を受信処理しないように制御することを可能にしている。このように受信処理を行わない場合は、処理量を削減することができ、消費電力も抑えることができる。

(実施の形態 2 )

図 1 3は、本発明の実施の形態 2に係る基地局装置（基地局） 2 0 0の要部の構成を示すブロック図であり、図 1 4は、本発明の実施の形態 2に係る通信端末装置（移動局） 2 5 0の要部の構成を示すプロック図である。なお、図 1 3に示す基地局 2 0 0は、図 2に示す基地局 1 0 0と同様の基本的構成を有しており、同一の構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。また、図 1 4に示す移動局 2 5 0は、図 3に示す移動局 1 5 0と同様の基本的構成を有しており、同一の構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。

本実施の形態の特徴は、実施の形態 1ではソフトハンドオーバ状態になると基地局も移動局もどちらもソフトハンドオーバ状態であることを認識して (図 2および図 3中の S H O情報を参照）送信を行っているのに対し、ここでは、移動局が、通常のモードに従って動作を行うことである。このため、基地局 2 0 0は、スケジューリング _/ /送信パラメータ決定部 2 0 1で、ソフトハンドオーバ状態にある移動局に対して毎回割り当てを行い、常に同じ伝送レート（たとえば、変調方式、符号化率、拡散率、送信電力）を割り当てる。

これにより、移動局 2 5 0は、ソフトハンドオーバ中であっても基地局 2 0 0からの割り当て情報に従って送信を行えばよいので、移動局 2 5 0に従来技術に対する新たな機能を追加することなく実施の形態 1と同様の作用効果を実現することができる。

よって、スケジユーリング情報ノ送信パラメータ抽出部 1 6 1 aおよび報告情報生成部 1 6 3 aには、いずれも、ソフトハンドオーバ情報は入力されない。

なお、この場合、ソフトハンドオーバ中に移動局 2 5 0が報告情報（C Q Iなど）を送信しないようにするためには、その旨の制御信号を基地局 2 0 0から送信するようにすればよい。

たとえば、本実施の形態では、図 1 5の左側に示すように、基地局 Cは、移動局 Aに対してデータ送信許可および送信パラメータを送り、ソフトハンドオーバ状態になった移動局 Bに対しては、常に一定の伝送レートで送信させるように割り当て情報を常に送信する。基地局 Dも、移動局 Bに対しては、基地局 Cと同様に、常に一定の伝送レートで送信させるように割り当て情報を常に送信する。また、移動局は、報告情報（C Q Iなど）を送信しない。この結果、図 1 5の右側に示すように、移動局 Aは、基地局 Cから送られたデータ送信許可および送信パラメータに従って送信を行うが、移動局 Bは、基地局 C、 Dの割り当て情報に従うので、結果として、一定の伝送レートで連続送信を行うことになる。

このように、本実施の形態によれば、移動局がソフトハンドオーバ状態になると、基地局はその移動局に対して常に一定の伝送レートで割り当てを行い、その移動局は一定の伝送レートで連続送信を行うため、上り回線において、他セルからの干渉の見積もりを行うことができ、最適な割り当てを可能にすることができる。

なお、本実施の形態では、基地局 C、 Dの両方から割り当て情報が送られて来るものとして説明したが、いずれか一方からであっても同様の結果を得ることが可能である。

また、実施の形態 1で述べた変更例などは、本実施の形態にも当てはまる。 (実施の形態 3 )

図 1 6は、本発明の実施の形態 3に係る基地局装置（基地局） 3 0 0の要部の構成を示すプロック図であり、図 1 7は、本発明の実施の形態 3に係る通信端末装置（移動局） 3 5 0の要部の構成を示すブロック図である。なお、図 1 6に示す基地局 3 0 0は、図 1 3に示す基地局 2 0 0と同様の基本的構成を有しており、同一の構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。また、図 1 7に示す移動局 3 5 0は、図 1 4に示す移動局 2 5 0と同様の基本的構成を有しており、同一の構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。

本実施の形態の特徴は、ソフトハンドオーバ状態において使用される送信パラメータ（たとえば、符号化率、変調方式、拡散率、送信電力など）の変更を許容することである。具体的には、たとえば、アクティブセットの基地局（つまり、ソフトハンドオーバに関係する基地局）すべてが、たとえば、送信電力を増加して伝送レートを上げることを指示してきた場合、移動局は、その指示に従って、送信電力を増加して伝送レートを上げることができる。また、アクティブセットの基地局のうち少なくともいずれか 1つの基地局が伝送レートを下げることを指示してきた場合、移動局は、その指示に従って、伝送レートを下げることができる。これにより、他セルへの干渉を軽減することができる。なお、上記指示は、たとえば、割り当て情報に含まれている。このため、基地局 3 0 0は、伝送レート指示部 3 0 1を有し、移動局 3 5 0は、伝送レート制御部 3 5 1を有する。

伝送レート指示部 3 0 1では、スケジユーリングノ送信パラメータ決定部 2 0 1から割り当て情報およびソフトハンドオーバ情報を受け取り、ソフトハンドオーバ中の移動局に対して伝送レートを指示する信号を生成する。生成された指示信号は、チャネルコーディング部 1 1 5へ出力される。

また、伝送レート制御部 3 5 1では、スケジューリング情報 Z送信パラメータ抽出部 1 6 1 aからアクティブセットの基地局からの送信パラメータおよび指示信号を受け取り、所定のロジックに従って、送信パラメータ（符号化率、変調方式、拡散率、送信電力）を変更し、各部 1 6 7〜1 7 3に指示する。

たとえば、パターン 1として、図 1 8 Aに示すように、ソフトハンドォーバ中の移動局 Bに対して、基地局 Cが伝送レートを増加可能と通知し、基地局 Dが伝送レートを維持と通知してきた場合、移動局 Bは、伝送レートを変えずに送信を行う。 - また、パターン 2として、図 1 8 Bに示すように、ソフトハンドオーバ中の移動局 Bに対して、基地局 Cが伝送レートを増加可能と通知し、基地局 D も伝送レートを増加可能と通知してきた場合、移動局 Bは、伝送レートを増加して送信を行う。

また、パターン 3として、図 1 '8 Cに示すように、ソフトハンドオーバ中の移動局 Bに対して、基地局 Cが伝送レートを増加可能または維持と通知し、基地局 Dが伝送レートを減少と通知してきた場合、移動局 Bは、伝送レートを減少して送信を行う。

このように、本実施の形態によれば、ソフトハンドオーバ状態にある移動局に対して、基地局は伝送レートの変更の可否を断し、移動局は各基地局からのその判断結果に基づく割り当て情報に基づいて伝送レートを変更するため、回線状態に応じて伝送レートを変更することができ、他セルへの干渉を軽減することができる。

なお、本実施の形態では、基地局は、伝送レート変更可否の判断結果に基づく伝送レート増減指示を割り当て情報に含めて送信するようにしているが、伝送レート変更可否の判断結果に基づいて伝送レートを変更し、この変更結果を新しい送信パラメータとして直接送信することも可能である。

また、本実施の形態は、ソフトハンドオーバ中の連続送信の場合のみならず、常に連続送信を行うような通信方式にも適用することができる。

また、本実施の形態では、基地局は伝送レートの変更制御を行うことができるが、この制御可能な範囲を限定することも可能である。具体的には、たとえば、伝送レートとして 1 0段階用意されている場合に、通常時は、図 1 9 Aに示すように、制御可能な範囲に制限はなく、パラメータ 1 0まで制御可能であるが、ソフトハンドオーバ（S H O )時は、図 1 9 Bに示すように、伝送レートを、たとえば、最大でパラメータ 4までしか制御できないよう、制限する。このような制限（たとえば、ソフトハンドオーバ時はパラメータ 4までしか上げられないということ）を他の基地局が理解していれば、干渉の見積もりをすることが可能になる。この場合、基地局が指定する伝送レート（またはその上限）が制限され、基地局はその中から伝送レート（またはその上限）を割り当てなければならない。

また、本実施の形態では、伝送レートの変更方法として、ソフトハンドォーバ（S H O ) 中の移動局に対して複数の基地局が伝送レートの変更を許可し、複数の基地局が受信を行う場合を例にとって説明したが（図 1 8 A〜図 1 8 C参照）、これに限定されない。たとえば、 1つの基地局が伝送レートの変更を許可し、 1つまたは複数の基地局が受信を行うことも可能である。すなわち、 1つの基地局が送信制御を行うようにしてもよい。

(実施の形態 4 )

図 2 0は、本発明の実施の形態 4に係る基地局装置（基地局） 4 0 0の要部の構成を示すブロック図であり、図 2 1は、本発明の実施の形態 4に係る通信端末装置（移動局） 4 5 0の要部の構成を示すブロック図である。なお、図 2 0に示す基地局 4 0 0は、図 2に示す基地局 1 0 0と同様の基本的構成を有しており、同一の構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。また、図 2 1に示す移動局 4 5 0は、囪 3に示す移動局 1 5 0と同様の基本的構成を有しており、同一の構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。

本実施の形態の特徴は、実施の形態 1ではソフトハンドオーバ情報に基づいて連続送信への切り替えを行うようにしているのに対し、ここでは、ソフトハンドオーバ情報以外の別の情報であって他セルへの干渉の可能性を示すものに基づいて連続送信への切り替えを行うことである。たとえば、移動局において C P I C H (Common Pilot Channel) の受信レベルを観測し、所定のしきい値を超えた場合は、他セルへの干渉が大きい状態にあるとして、基地局へ信号（干渉報告情報）を送る。そして、その信号を受信した基地局は、その移動局に対して個別の割り当てを行わず、その移動局を連続送信に切り替える。

このため、基地局 4 0 0は、干渉報告情報抽出部 4 0 1を有し、移動局 4 5 0は、干渉報告情報生成部 4 5 1を有する。

干渉報告情報生成部 4 5 1では、 C P I C H受信電力情報に基づいて干渉報告情報を生成する。具体的には、上記のように、 C P I C Hの受信電力が所定のしきい値を超えた場合に、他セルへの干渉が大きい状態にあるとして、干渉報告情報を生成する。生成された干渉報告情報は、チャネルコーディング部 1 1 5およびスケジューリング情報 _ 送信パラメータ抽出部 1 6 1へ出力される。

干渉報告情報抽出部 4 0 1では、各移動局からの受信データの中から干渉報告情報を抽出する。抽出された干渉報告情報は、スケジューリングノ送信パラメ一タ決定部 1 1 3へ出力される。

スケジユーリング /送信パラメータ決定部 1 1 3では、干渉報告情報抽出部 4 0 1から干渉報告情報を入力すると、実施の形態 1においてソフトハンドオーバ情報を入力した場合と同様に、干渉報告情報を送信した移動局に対して、上記した通常の割り当て処理を行わない。これにより、当該移動局は、送信するデータがある場合は一定の伝送レート（符号化率、変調方式、拡散率、送信電力）で連続送信を行うことになる。

そして、その後、当該移動局において C P I CHの受信電力が所定のしきい値よりも小さくなった場合は、その旨を知らせる信号を生成して基地局に送信し、その信号を受信した基地局は、当該移動局を通常の割り当て送信モ一ドに移行させる。

なお、連続送信モードの解除方法は、上記の例に限定されない。たとえば、 C P I CHの受信電力が所定のしきい値を超えている限り干渉報告情報が周期的に供給されるシステムにおいては、干渉報告情報の供給が所定時間なかつた場合に、連続送信モードを解除して通常の割り当て送信モードに移行させることも可能である。

たとえば、 C P I CHを利用した干渉量の検出結果として、図 22 Aに示すように、基地局（BTS 1) とつながっている移動局（MS) が他の基地局（BTS 2) に与える干渉量が小さい場合、移動局（MS) は、基地局（B T S 1) に対して干渉報告情報を送らず、基地局（BT S 1) は、移動局（M S) に対して割り当て情報を送る。これに対し、図 22 Bに示すように、基地局（B T S 1 ) とつながっている移動局（MS) が他の基地局（B T S 2) に与える干渉量が大きい場合、移動局（MS) は、基地局（BT S 1) に対して干渉報告情報を送り、これを受けて基地局（BTS 1) は、移動局（M S) に対して割り当て情報を送らない。

このように、本実施の形態によれば、移動局が他セルへの干渉の大きい状態になると、基地局はその移動局に対して個別の割り当てを行わず、その移動局は一定の伝送レートで連続送信を行うため、上り回線において、他セルへの干渉量の変動を小さくすることができ、割り当てを行う際に他セルからの干渉の見積もりを行うことができ、最適な割り当てを可能にすることができる。

なお、本実施の形態では、ソフトハンドオーバ以外で他セルへの干渉を表す状態として、 C P I C Hの受信レベルを利用しているが、これに限定されるわけではなく、他セルへの干渉を検出できるチャネル（たとえば、一定の電力で送信されパイロット信号を含むチャネル）であればどのようなチヤネルを利用してもよい。

また、本実施の形態では、連続送信への切り替え方法に関して、基地局側で制御する場合について説明したが、これに限定されない。たとえば、移動局が信号を送つた後、所定時間後に自発的に連続送信を行うようにしてもよい。

また、本実施の形態は、ソフトハンドオーバ情報を利用する実施の形態 1 ~ 3と任意に組み合わせることが可能である。

また、実施の形態 1〜 3で述べたことは、本実施の形態にも当てはまる。なお、連続送信する移動局に対する伝送レートの制御方法は、実施の形態 3 で述べた方法に限定されるわけではなく、他の方法でもよいことはもちろんである。

(実施の形態 5 )

本実施の形態は、連続送信モードへの切り替え方法として、別のチャネルに切り替える場合である。たとえば、 D P C H ( Dedicated Physical Channel) は、送信するデータがある場合はそのデータを連続で送るため、ソフトハンドオーバ情報（実施の形態 1参照）または干渉報告情報（実施の形態 4参照）に基づいてチャネルを D P C Hに切り替えることで、連続送信に変えることができる。

なお、切り替え先のチャネルは、 D P C Hに限定されない。送信するデータがある場合にそのデータを連続で送信するようなチャネルであればどのようなチヤネノレであってもよい。

図 2 3〜図 2 5は、実施の形態 5における連続送信モードへの切り替え方法を説明するための図である。

図 2 3に示すように、たとえば、移動局（M S ) がソフトハンドオーバ（S HO) 状態になると、その移動局（MS) とソフトハンドオーバ（SHO) 状態にある基地局（BT S 1、 BTS 2) は、上位の RNC 180から、 D PCHへのチャネル切り替え情報を得て、移動局（MS) との間のチャネルを連続送信可能な D P CHに切り替え、この D P CHを用いてデータの送信を行う。なお、ソフトハンドオーバ状態でなくなった場合は、 RNC 1 80 から、元のチャネルへのチャネル切り替え情報を得て、移動局（MS) との間のチャネルを元のチャネルに切り替え、割り当てに基づくデータの送信を行う。

ここで、 RNC 1 80から基地局への、 D P CHへのチャネル切り替え情報の供給は、たとえば、上記の例のように、ソフトハンドオーバ情報に基づく場合のほかに、干渉報告情報または基地局からの切り替え希望情報に基づく場合でもよい。

前者の場合、図 24に示すように、 RNC 1 80 aは、ソフトハンドォーバ（SHO) 情報管理部 1 83と、移動局およびチャネル管理部 1 8 1とを有し、ソフトハンドオーバ情報管理部 1 8 3からの情報に基づいて移動局およびチャネル管理部 1 8 1からチャネル切り替え情報が基地局へ供給される。また、後者の場合、図 25に示すように、 RNC 1 80 bは、移動局およぴチャネル管理部 1 8 1を有し、基地局からの干渉報告情報（この情報自体は移動局から送信される）または切り替え希望情報に基づいて移動局およびチャネル管理部 1 8 1からチャネル切り替え情報が基地局へ供給される。このように、本実施の形態によれば、移動局が他セルへの干渉の大きい状態になると、基地局はその移動局とのチャネルを連続送信可能なチャネルに切り替え、その移動局は一定の伝送レートで連続送信を行うため、上り回線において、他セルへの干渉量の変動を小さくすることができ、割り当てを行う際に他セルからの干渉の見積もりを行うことができ、最適な割り当てを可能にすることができる。

なお、実施の形態 1〜4で述べたことは、本実施の形態にも当てはまる。以下、各実施の形態に適用可能な事項として、ソフトハンドオーバ（S H O ) 中の移動局に対する基地局の割り当てと受信の形態について、図 2 6 A 〜図 2 6 Cを用いて説明する。

ここでは、 3つのパターンを示す。第 1のパターンは、図 2 6 Aに示すように、 1つの基地局（E ) が割り当てて、 1つの基地局（E ) が受信する場合である。第 2のパターンは、図 2 6 Bに示すように、 1つの基地局（E ) が割り当てて、複数の基地局（E、 F、 G ) が受信する場合である。第 3のパターンは、図 2 6 Cに示すように、複数の基地局（E、 F、 G ) が割り当てて、複数の基地局（E、 F、 G ) が受信する場合である。

基地局での処理の方が上位の R N Cでの処理よりも遅延が小さいため、基地局が割り当てを行うことで、 R N Cでの割り当てよりもチャネルの品質に合わせて割り当てを行うことができる。

各パターンの特徴は次の通りである。第 1のパターンは、制御が一番シンプルである。第 2のパターンは、複数の基地局で受信が行われるため、第 1 のパターンよりも受信成功の確率が高くなる（R N Cにデータが集まればよく、そのためにはいずれか 1つの基地局で受信されればよいため）。これら 2 つのパターンは、第 3のパターンに比べて、移動局の処理量が少なく、無線リソースも消費しない。第 3のパターンは、複数の基地局からの割り当てになるため、移動局での送信伝送レート決定のためのアルゴリズムが必要となり、移動局はそのアルゴリズムに従って各 S地局の割り当てから送信伝送レートを決めることができる。

上記各実施の形態は、第 1のパターンから第 3のパターンのすべてに適用可能である。実施の形態によって、他セルへの干渉の変動を小さくすることで、他セルでの割り当ての効率化を図ることができ、リソースを有効に使用することができる。

以上説明したように、本発明によれば、上り回線において、他セルからの干渉の見積もりを行うことができ、最適な割り当てを可能にすることができる。

すなわち、本発明の基地局装置は、自セル内の通信端末装置

ジユーリングおよび送信パラメータの決定を行う割り当て手段と、前記割り当て手段の割り当て結果を送信する送信手段と、を有し、前記割り当て手段は、自セル内の通信端末装置のうちソフトハンドオーバ状態にある通信端末装置に対して、個別の割り当てを行わない、構成を採る。この場合、たとえば、前記割り当て手段で用いられるソフトハンドオーバの情報は、上位レイャ、より具体的には、上位の R N C (Radio Network Controller) から与えられる。

この構成によれば、ソフトハンドオーバ状態にある通信端末装置に対しては個別の割り当てを行わないため、その通信端末装置は、ソフトハンドォーバ中は、一定の伝送レートで連続送信を行うことになる。これにより、上り回線において、他セルからの干渉の見積もりを行うことができ、最適な割り当てを可能にすることができる。

本発明の基地局装置は、上記の構成において、前記送信パラメータは、自セル内の通信端末装置が選択可能な伝送レートの上限値である、構成を採る。この構成によれば、基地局が指定する伝送レートは上限値であり、通信端末装置は指定された伝送レートを上限としてそれ以下の伝送レートを選択することができるため、移動局は、指定された伝送レートでは送信できない場合であっても、送信を行うことが可能になる。

本発明の基地局装置は、上記の構成において、ソフトハンドオーバ状態にある通信端末装置に対して伝送レートの変更の可否を判断する判断手段、をさらに有し、前記送信手段は、前記判断手段の判断結果に基づく前記割り当て手段の割り当て結果を送信する、構成を採る。

この構成によれば、ソフトハンドオーバ状態にある通信端末装置に対して、伝送レートの変更の可否を判断し、この判断結果に基づく割り当て結果を送信するため、その通信端末装置は、回線状態に応じて伝送レートを変更することができ、より有効に無線リソースを使用することができる。

本発明の基地局装置は、上記の構成において、ソフトハンドオーバ状態にある通信端末装置が通信している複数の基地局のうち 1つの基地局のみが、前記判断手段の判断結果に基づく前記割り当て手段の割り当て結果を送信する、構成を採る。

この構成によれば、 1つの基地局装置のみが送信制御を行うため、複数の基地局装置が送信制御を行う場合と比較して、通信端末装置での送信伝送レートの決定のためのアルゴリズムが不要となり、通信端末装置の処理量を低減するとともに、無線リソースの消費を低減することができる。

本発明の基地局装置は、上記の構成において、ソフトハンドオーバ状態にある通信端末装置に割り当て可能な伝送レートを制限する制限手段、をさらに有し、前記割り当て手段は、ソフトハンドオーバ状態にある自セル内の通信端末装置に対して、前記制限手段の制限結果内において送信パラメータの決定を行う、構成を採る。

この構成によれば、ソフトハンドオーバ状態の通信端末装置が通信している複数の基地局は、それぞれ、他の基地局の割り当てが分からない場合でも、伝送レートが制限されているため、その通信端末装置からの信号の電力を無駄に大きく見積もることがなくなり、自セル内の通信端末装置に対して最適な割り当てを行うことが可能になる。

本発明の基地局装置は、上記の構成において、前記割り当て手段は、自セル内の通信端末装置のうちソフトハンドオーバ状態にある通信端末装置の送信に基づく干渉量を推定し、当該推定結果を加味して、他の通信端末装置に割り当てる送信パラメータを決定する、構成を採る。

この構成によれば、ソフトハンドオーバ状態にある通信端末装置の送信に基づく干渉量を推定し、当該推定結果を加味して、他の通信端末装置に割り当てる送信パラメータを決定するため、ソフトハンドオーバ中の通信端末装置の送信に起因する干渉をも考慮に入れた送信パラメータを求めることができ、割り当ての最適化をより一層図ることができる。

本発明の R N C装置は、上記構成の基地局装置に接続された R N C装置であって、前記基地局装置のセル内の通信端末装置に関するソフトハンドォーバの情報を前記基地局装置に供給する、構成を採る。

この構成によれば、ソフトハンドオーバの制御を行う R N Cからソフトハンドオーバの情報を供給するため、上記構成の基地局装置を含む移動通信システムを容易に実現することができる。

本発明の通信端末装置は、基地局装置からの割り当て結果を取得する取得手段と、取得された割り当て結果に従って、割り当てられたスケジユーリングおよび伝送レートで送信を行う送信手段と、を有し、前記送信手段は、自通信端末装置がソフトハンドオーバ状態にある場合、所定の伝送レートで連続送信を行う、構成を採る。この場合、たとえば、前記送信手段で用いられるソフトハンドオーバの情報は、上位レイヤから与えられる。

この構成によれば、通信端末装置は、ソフトハンドオーバ状態にある場合、優先的に、所定の伝送レートで連続送信を行うため、上り回線において、他セルからの干渉の見積もりを行うことができ、最適な割り当てを可能にすることができる。

本発明の通信端末装置は、基地局装置からの割り当て結果を取得する取得手段と、取得された割り当て結果に従って、割り当てられたスケジユーリングおよび伝送レートで送信を行う送信手段と、を有し、前記送信手段は、自通信端末装置がソフトハンドオーバ状態にある場合、ソフトハンドオーバ状態になる前に送信していた伝送レートで連続送信を行う、構成を採る。この場合、たとえば、前記送信手段で用いられるソフトハンドオーバの情報は、上位レイヤから与えられる。

この構成によれば、通信端末装置は、ソフトハンドオーバ状態にある場合、ソフトハンドオーバ状態になる前に送信していた伝送レートで連続送信を行うため、他セルの基地局装置は自セルの通信端末装置からの信号に与える干渉量を容易に見積もることができ、効率的な割り当てを行うことができる。本発明の通信端末装置は、上記の構成において、与えられた伝送レートが上限値の場合、前記上限値以下の範囲內において送信可能な伝送レートを決定する決定手段、をさらに有し、前記送信手段は、前記決定手段によって決定された伝送レートで送信を行う、構成を採る。

この構成によれば、通信端末装置は、与えられた伝送レートが上限値の場合、この上限値以下の範囲内において送信可能な伝送レートを決定するため、与えられた伝送レートでは送信できない場合であっても、送信を行うことが可能になる。

本発明の通信端末装置は、上記の構成において、前記取得手段は、自通信端末装置がソフトハンドオーバ状態にある場合、基地局装置からの割り当て結果を受信しない、構成を採る。

この構成によれば、通信端末装置は、ソフトハンドオーバ状態にある場合、基地局装置からの割り当て結果を受信しないため、処理量を削減することができるとともに、消費電力も抑えることができる。

本発明の通信端末装置は、上記の構成において、前記取得手段は、自通信端末装置がソフトハンドオーバ状態にある場合、基地局装置から受信した割り当て結果を使用しない、構成を採る。

この構成によれば、通信端末装置は、ソフトハンドオーバ状態にある場合、基地局装置から受信した割り当て結果を使用しないため、割り当て結果を受信しないという特別の制御を行うことなく、所定の送信を行うことができる。本発明の通信端末装置は、上記の構成において、基地局装置での割り当てに必要な報告情報を生成する生成手段、をさらに有し、前記送信手段は、自通信端末装置がソフトハンドオーバ状態にある場合、前記報告情報を送信しない、構成を採る。

この構成によれば、ソフトハンドオーバ状態にある場合は報告情報の生成が不要になるため、上り回線におけるリソースの消費と電力の消費を防止することができる。

本発明の通信端末装置は、上記の構成において、自通信端末装置がソフトハンドオーバ状態にあることを示す信号を生成する生成手段、をさらに有し、前記送信手段は、前記生成手段によって生成された信号を、前記基地局装置に設けられたスケジューリングおよび送信パラメータの決定を行う割り当て手段を宛先として送信する、構成を採る。

この構成によれば、基地局装置は、自セル内の通信端末装置がソフトハンドオーバ状態にあることを、上位レイヤからではなく、その通信端末装置からの信号によって直接かつ容易に知ることができる。

本発明の通信端末装置は、上記の構成において、前記送信手段は、送信中は送信電力制御に従う、構成を採る。

この構成によれば、送信中は送信電力制御に従うため、基地局装置におけ. る受信性能を担保することができる。

本発明の通信端末装置は、上記の構成において、基地局装置からの伝送レ —ト変更可否に基づく割り当て結果を受信する受信手段と、受信された伝送レート変更可否に基づく割り当て結果に基づいて、伝送レートを変更する変更手段と、をさらに有する構成を採る。

この構成によれば、基地局装置からの伝送レート変更可否に基づく割り当て結果に基づいて、伝送レートを変更するため、回線状態に応じて伝送レートを変更することができ、より有効に無線リソースを使用することができる。本発明の基地局装置は、自セル内の通信端末装置に対してスケジユーリングおよび送信パラメータの決定を行う割り当て手段と、前記割り当て手段の割り当て結果を送信する送信手段と、を有し、前記割り当て手段は、自セル内の通信端末装置のうちソフトハンドオーバ状態にある通信端末装置に対して、常に所定の伝送レートで割り当てを行う、構成を採る。

この構成によれば、ソフトハンドオーバ状態にある通信端末装置に対しては常に所定の伝送レートで割り当てを行うため、上り回線において、他セルからの干渉の見積もりを行うことができ、最適な割り当てを可能にすることができる。

本発明の通信端末装置は、基地局装置からの割り当て結果を取得する取得手段と、取得された割り当て結果に従って、割り当てられたスケジユーリングおよび伝送レートで送信を行う送信手段と、を有し、前記送信手段は、自通信端末装置がソフトハンドオーバ状態にある場合、取得された割り当て結果に従って、常に、所定の伝送レートで連続送信を行う、構成を採る。

この構成によれば、通信端末装置は、ソフトハンドオーバ状態にある場合、常に、所定の伝送レートで連続送信を行うため、上り回線において、他セルからの干渉の見積もりを行うことができ、最適な割り当てを可能にすることができる。

本発明の通信端末装置は、上記の構成において、基地局装置での割り当てに必要な報告情報を生成する生成手段、をさらに有し、前記送信手段は、自通信端末装置がソフトハンドオーバ状態にある場合、前記基地局装置からの制御信号に基づいて、前記報告情報を送信しない、構成を採る。

本発明の基地局装置は、自セル内の通信端末装置に対してスケジユーリングおよび送信パラメータの決定を行う割り当て手段と、前記割り当て手段の割り当て結果を送信する送信手段と、を有し、前記割り当て手段は、自セル内の通信端末装置のうち他セルへの干渉が大きい状態にある通信端末装置に対して、個別の割り当てを行わない、構成を採る。

この構成によれば、他セルへの干渉が大きい状態にある通信端末装置に対しては個別の割り当てを行わないため、その通信端末装置は、他セルへの干渉が大きい間は、一定の伝送レートで連続送信を行うことになる。これにより、上り回線において、他セルへの干渉の変動を小さくすることができるので、基地局装置は他セルからの干渉の見積もりを行うことができ、最適な割り当てを可能にすることができる。

本発明の通信端末装置は、基地局装置からの割り当て結果を取得する取得手段と、取得された割り当て結果に従って、割り当てられたスケジユーリングおよび伝送レートで送信を行う送信手段と、を有し、前記送信手段は、自通信端末装置が他セルへの干渉が大きい状態にある場合、所定の伝送レートで連続送信を行う、構成を採る。

この構成によれば、通信端末装置は、他セルへの干渉が大きい状態にある場合、優先的に、所定の伝送レートで連続送信を行うため、上り回線において、他セルへの干渉の変動を小さくすることができるので、基地局装置は他セルからの干渉の見積もりを行うことができ、最適な割り当てを可能にすることができる。

本発明の基地局装置は、自セル内の通信端末装置に対してスケジユーリングおよび送信パラメータの決定を行う割り当て手段と、前記割り当て手段の割り当て結果を送信する送信手段と、を有し、前記割り当て手段は、自セル内の通信端末装置のうち他セルへの干渉が大きい状態にある通信端末装置に対して、常に所定の伝送レートで割り当てを行う、構成を採る。

この構成によれば、他セルへの干渉が大きい状態にある通信端末装置に対しては常に所定の伝送レートで割り当てを行うため、上り回線において、他セルへの干渉の変動を小さくすることができるので、基地局装置は他セルからの干渉の見積もりを行うことができ、最適な割り当てを可能にすることができる。

本発明の通信端末装置は、基地局装置からの割り当て結果を取得する取得手段と、取得された割り当て結果に従って、割り当てられたスケジユーリングおよび伝送レートで送信を行う送信手段と、を有し、前記送信手段は、自通信端末装置が他セルへの干渉が大きい状態にある場合、取得された割り当て結果に従って、常に、所定の伝送レートで連続送信を行う、構成を採る。この場合、たとえば、通信端末装置は、自通信端末装置が他セルへの干渉が大きい状態にあることを示す信号を生成する生成手段、をさらに有し、前記送信手段は、前記生成手段によって生成された信号を送信する。

この構成によれば、通信端末装置は、他セルへの干渉が大きい状態にある場合、常に、所定の伝送レートで連続送信を行うため、上り回線において、他セルへの干渉の変動を小さくすることができるので、基地局装置は他セルからの干渉の見積もりを行うことができ、最適な割り当てを可能にすることができる。

本発明の基地局装置は、自セル内の通信端末装置に対してスケジユーリングおよび送信パラメータの決定を行う割り当て手段と、前記割り当て手段の割り当て結果を送信する送信手段と、を有し、前記送信手段は、自セル内の通信端末装置のうちソフトハンドオーバ状態にある通信端末装置に対するチャネルを、データを連続して送信可能な別のチャネルに切り替える、構成を採る。

この構成によれば、ソフトハンドオーバ状態にある通信端末装置に対しては連続送信可能な別のチャネルに切り替えるため、その通信端末装置は、ソフトハンドオーバ中は、一定の伝送レートで連続送信を行うことになる。これにより、上り回線において、他セルからの干渉の見積もりを行うことができ、最適な割り当てを可能にすることができる。

本発明の通信端末装置は、基地局装置からの割り当て結果を取得する取得手段と、取得された割り当て結果に従って、割り当てられたスケジユーリングおよび伝送レートで第 1のチャネルにより送信を行う送信手段と、を有し、前記送信手段は、自通信端末装置がソフトハンドオーバ状態にある場合、データを連続して送信可能な第 2のチャネルを用いて連続送信を行う、構成を採る。

この構成によれば、通信端末装置は、ソフトハンドオーバ状態にある場合、連続送信可能な別のチャネルを用いて、所定の伝送レートで連続送信を行うため、上り回線において、他セルからの干渉の見積もりを行うことができ、最適な割り当てを可能にすることができる。

本発明の基地局装置は、自セル内の通信端末装置に対してスケジユーリングおよび送信パラメータの決定を行う割り当て手段と、前記割り当て手段の割り当て結果を送信する送信手段と、を有し、前記送信手段は、自セル内の通信端末装置のうち他セルへの干渉が大きい状態にある通信端末装置に対するチャネルを、データを連続して送信可能な別のチャネルに切り替える、構成を採る。

この構成によれば、他セルへの干渉が大きい状態にある通信端末装置に対しては連続送信可能な別のチャネルに切り替えるため、その通信端末装置は、他セルへの干渉が大きい間は、一定の伝送レートで連続送信を行うことになる。これにより、上り回線において、他セルからの干渉の見積もりを行うことができ、最適な割り当てを可能にすることができる。

本発明の通信端末装置は、基地局装置からの割り当て結果を取得する取得手段と、取得された割り当て結果に従って、割り当てられたスケジユーリングおよび伝送レートで第 1のチャネルにより送信を行う送信手段と、を有し、前記送信手段は、自通信端末装置が他セルへの干渉が大きい状態にある場合、データを連続して送信可能な第 2のチャネルを用いて連続送信を行う、構成を採る。 . この構成によれば、通信端末装置は、他セルへの干渉が大きい状態にある場合、連続送信可能な別のチャネルを用いて、所定の伝送レートで連続送信を行うため、上り回線において、他セルからの干渉の見積もりを行うことができ、最適な割り当てを可能にすることができる。

本明細書は、 2002年 12月 27日出願の特願 2002— 380785、および、 2003年 2月 14日出願の特願 2003-037483に基づく。この内容はすべてここに含めておく。産業上の利用可能性

本発明に係る基地局装置および通信端末装置は、上り回線において、他セルからの干渉の見積もりを行うことができ、最適な割り当てを可能にすることができ、上り回線での高速バケツト伝送技術として有用である。

Claims

請求の範囲

1 . 自セル内の通信端末装置に対してスケジユーリングおよび送信パラメータの決定を行う割り当て手段と、

前記割り当て手段の割り当て結果を送信する送信手段と、を有し、前記割り当て手段は、

自セル内の通信端末装置のうちソフトハンドオーバ状態にある通信端末装置に対して、個別の割り当てを行わない、

基地局装置。

2 . 前記送信パラメータは、自セル内の通信端末装置が選択可能な伝送レートの上限値である、請求の範囲 1記載の基地局装置。

3 . 前記割り当て手段で用いられるソフトハンドオーバの情報は、上位レィャから与えられる、請求の範囲 1記載の墓地局装置。

4 . ソフトハンドオーバ状態にある通信端末装置に対して伝送レートの変更の可否を判断する判断手段、をさらに有し、

前記送信手段は、

前記判断手段の判断結果に基づく前記割り当て手段の割り当て結果を送信する、

請求の範囲 1記載の基地局装置。

5 . ソフトハンドオーバ状態にある通信端末装置が通信している複数の基地局のうち 1つの基地局のみが、前記判断手段の判断結果に基づく前記割り当て手段の割り当て結果を送信する、請求の範囲 4記載の基地局装置。

6 . ソフトハンドオーバ状態にある通信端末装置に割り当て可能な伝送レートを制限する制限手段、をさらに有し、

前記割り当て手段は、

ソフトハンドオーバ状態にある自セル内の通信端末装置に対して、前記制限手段の制限結果内において送信パラメータの決定を行う、請求の範囲 1記載の基地局装置。

7 . 前記割り当て手段は、

自セル内の通信端末装置のうちソフトハンドオーバ状態にある通信端末装置の送信に基づく干渉量を推定し、当該推定結果を加味して、他の通信端末 ' 装置に割り当てる送信パラメータを決定する、

請求の範囲 1記載の基地局装置。

8 . 請求の範囲 1記載の基地局装置に接続された R N C装置であって、前記基地局装置のセル内の通信端末装置に関するソフトハンドオーバの情報を前記基地局装置に供給する、 R N C装置。

9 . 基地局装置からの割り当て結果を取得する取得手段と、

取得された割り当て結果に従って、割り当てられたスケジユーリングおよび伝送レートで送信を行う送信手段と、を有し、

前記送信手段は、

自通信端末装置がソフトハンドオーバ状態にある場合、所定の伝送レートで連続送信を行う、

1 0 . 前記送信手段は、

自通信端末装置がソフトハンドオーバ状態にある場合、所定の伝送レートで連続送信を行う代わりに、ソフトハンドオーバ状態になる前に送信していた伝送レートで連続送信を行う、

請求の範囲 9記載の通信端末装置。

1 1 . 与えられた伝送レートが上限値の場合、前記上限値以下の範囲内において送信可能な伝送レートを決定する決定手段、をさらに有し、

前記送信手段は、

前記決定手段によって決定された伝送レートで送信を行う、

請求の範囲 9記載の通信端末装置。

1 2 . 前記取得手段は、自通信端末装置がソフトハンドオーバ状態にある場合、基地局装置からの割り当て結果を受信しない、

請求の範囲 9記載の通信端末装置。

1 3 . 前記取得手段は、

自通信端末装置がソフトハンドオーバ状態にある場合、基地局装置から受信した割り当て結果を使用しない、

請求の範囲 9記載の通信端末装置。

1 4 . 前記送信手段で用いられるソフトハンドオーバの情報は、上位レイャから与えられる、請求の範囲 9記載の通信端末装置。

1 5 . 基地局装置での割り当てに必要な報告情報を生成する生成手段、をさらに有し、

前記送信手段は、

自通信端末装置がソフトハンドオーバ状態にある場合、前記報告情報を送信しない、

請求の範囲 9記載の通信端末装置。

1 6 . 自通信端末装置がソフトハンドオーバ状態にあることを示す信号を生成する生成手段、をさらに有し、

前記送信手段は、

前記生成手段によって生成された信号を、前記基地局装置に設けられたスケジユーリングおよび送信パラメータの決定を行う割り当て手段を宛先として送信する、

請求の範囲 9記載の通信端末装置。

1 7 . 前記送信手段は、

送信中は送信電力制御に従う、

請求の範囲 9記載の通信端末装置。

1 8 . 基地局装置からの伝送レート変更可否に基づく割り当て結果を受信する受信手段と、受信された伝送レート変更可否に基づく割り当て結果に基づいて、伝送レートを変更する変更手段と、

をさらに有する請求の範囲 9記載の通信端末装置。