JP2006080915A - 移動局装置、基地局装置、および上り回線伝送レート制御方法 - Google Patents

移動局装置、基地局装置、および上り回線伝送レート制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 干渉の増大を防止しつつ、基地局装置が受信可能な受信電力を最大限に効率良く移動局装置に割り当ててQoSを保証すること。
【解決手段】 要求レート決定部2161は、上限レートを超える要求レートを決定する。予約要求信号生成部2162は、予約要求信号を生成する。予約応答信号判定部2163は、予約応答信号が予約確保信号であるかまたは予約拒否信号であるかを判定する。要求レート記憶部2164は、要求レートを記憶し、この要求レートに対応する予約応答信号がすべて予約確保信号である場合に要求レートを出力する。また、要求レート記憶部2164は、1つでも予約拒否信号が受信された場合は、記憶した要求レートを破棄する。予約確認信号生成部2165は、1つでも予約拒否信号が受信された場合は、要求レートによる送信を中止することになるため、予約取消信号を生成する。
【選択図】 図4

Description

本発明は、移動局装置、基地局装置、および上り回線伝送レート制御方法に関し、特に、移動局装置の伝送レートが基地局装置によってスケジューリングされる移動体通信システムで用いられる移動局装置、基地局装置、および上り回線伝送レート制御方法に関する。
近年、W−CDMA(Wideband-Code Division Multiple Access)における上り回線のパケット通信を高速化する伝送規格として、HSUPA(High Speed Uplink Packet Access)が3GPPにおいて検討されている。HSUPAにおいては、上り回線パケットを伝送する専用のチャネルとしてE−DCH(Enhanced-Dedicated CHannel)が設けられる。
このE−DCHの電力は、基地局装置の受信電力のうち、熱雑音電力、他セル干渉電力、および音声などの通信に用いられる個別チャネルの電力以外の部分を占めている。換言すれば、基地局装置が受信可能な最大の受信電力から熱雑音電力、他セル干渉電力、および個別チャネル電力の3種類の電力を除外した電力に、E−DCHを割り当てることが可能である。
具体的には、例えば図15に示すように、基地局装置における受信可能な最大の受信電力は、RoT閾値(RoT(Rise Over Thermal) threshold)として基地局装置ごとに定められており、基地局装置における受信電力には、RoT閾値を超えない範囲で熱雑音電力、他セル干渉電力、および自セル内に属するn個の移動局装置からの個別チャネル電力が含まれている。そして、これらの電力をRoT閾値から除いた残りの受信電力がE−DCHに割り当て可能なE−DCH電力となっている。
ここで、基地局装置がカバーするセルには、複数の移動局装置が属しているため、これらの移動局装置に効率良くE−DCH電力を割り当てて上り回線のパケット通信を行う必要がある。すなわち、図15においては、自セル内にn個の移動局装置が属しているため、E−DCH電力をn個の移動局装置に分配する必要がある。そこで、基地局装置によって、このE−DCH電力を各移動局装置に効率良く分配するスケジューリングが行われることがある。スケジューリングにおいては、基地局装置は、自セル内の各移動局装置に許容される送信電力(あるいは、送信電力に対応する伝送レート)を適切に決定する。そして、このスケジューリングの結果が自セル内の各移動局装置へ通知される。
ところで、移動局装置は、基地局装置がカバーするセル間を移動する際に、ソフトハンドオーバを行って複数の基地局装置と通信を行うことがある。すなわち、例えば図16に示すように、移動局装置が基地局装置#1〜#3のセルの境界付近に位置する際、移動局装置は、これらすべての基地局装置#1〜#3と通信可能である。このとき、上述したスケジューリングにおける、移動局装置に許容される伝送レートの決定と移動局装置への通知とは、いずれか1つの基地局装置のみで行われる場合と、すべての基地局装置#1〜#3によって行われる場合とが考えられる。前者の場合、スケジューリングを行わない基地局装置における受信電力の状況は考慮されないため、これらのスケジューリングを行わない基地局装置における受信電力がRoT閾値を超過してしまい、干渉が増大する虞がある。また、後者の場合、それぞれのセルにおける伝搬環境の差によっては、移動局装置に許容される伝送レートがまったく異なるものに決定されることがある。そして、移動局装置がいずれか1つの基地局装置によって決定された伝送レートを達成すると、他の基地局装置における受信電力がRoT閾値を超過してしまい、干渉が増大する虞がある。
この問題に対しては、例えば複数の基地局装置によって決定される伝送レートのうち、最小の伝送レートを移動局装置が選択するようにしたり、あらかじめ移動局装置における伝送レートの上限を低速のものに定めておき、この上限レートを超えないようにしたりすることが考えられている(例えば特許文献1の[0037]段落参照)。
特開2003−46482号公報
しかしながら、上述の方法によって干渉の増大を防止する場合、現実の状況に即していないスケジューリングが行われるという問題がある。
具体的には、最小の伝送レートを移動局装置が選択する方式においては、最終的に送信に用いられる送信レートを選択するのは移動局装置であるため、実際の送信レートが各基地局装置へフィードバックされなければ、すべての基地局装置においてE−DCHに割り当て可能な受信電力を最大限に使用することが困難である。すなわち、送信レートがフィードバックされなければ、最小の伝送レートを割り当てなかった基地局装置においては、送信レートよりも高速な伝送レートでデータ送信が行われるものとしてスケジューリングが行われ、いずれの移動局装置にも割り当てられない受信電力が生じてしまう。さらに、スケジューリングの結果を通知するための信号が常にすべての基地局装置から送信されるため、基地局装置は、このスケジューリング制御信号送信のために多くの電力を必要とする。
一方、低速の伝送レートを上限とする方式においては、基地局装置における受信電力に余裕がある場合でも、移動局装置の送信レートが制限されてしまうことがあり、伝送効率が低下してしまう。
このように、いずれの方式においても、移動局装置からの送信レートを必要以上に制限してしまうことがあり、基地局装置でE−DCHに割り当て可能な受信電力を効率良く使用することができない。結果として、移動局装置の送信データに許容される遅延などのQoS(Quality of Service:サービス品質)を保証することができないことがある。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、干渉の増大を防止しつつ、基地局装置が受信可能な受信電力を最大限に効率良く移動局装置に割り当ててQoSを保証することができる移動局装置、基地局装置、および上り回線伝送レート制御方法を提供することを目的とする。
本発明に係る移動局装置は、複数の基地局装置と通信を行うソフトハンドオーバ中に、上り回線のデータ送信に用いられる送信レートを所定の上限レート以下に制限するレート制御手段と、前記上限レートを超える伝送レートでのデータ送信を行う場合に、前記伝送レートによるデータ送信を前記複数の基地局装置に対して予約する予約制御手段と、を有し、前記レート制御手段は、前記伝送レートによるデータ送信が前記複数の基地局装置すべてに予約された場合に、上り回線の送信レートを前記伝送レートに変更する構成を採る。
この構成によれば、ソフトハンドオーバ中、移動局装置が上限レートを超える伝送レートでのデータ送信を予約し、通信相手であるすべての基地局装置に予約された場合に、上限レートを超えた伝送レートでデータ送信するため、上限レートを超えた伝送レートでの送信時には、基地局装置において必要な無線リソースが確保されており、受信電力がRoT閾値を超過することを防止することができる。また、移動局装置は、通常は上限レート以下の伝送レートでデータ送信を行い、必要に応じて上限レートを超えた伝送レートでのデータ送信を予約するため、基地局装置が受信可能な受信電力を最大限に効率良く移動局装置に割り当ててQoSを保証することができる。
本発明に係る基地局装置は、所定の上限レートを超える要求レートでのデータ送信を要求する旨の予約要求信号を移動局装置から受信する受信手段と、前記移動局装置を含む複数の移動局装置に対する無線リソースの割り当て状況から、前記要求レートでの送信を許可するか否かを決定するスケジューリング手段と、前記要求レートでの送信許可を示す予約確保信号または前記要求レートでの送信拒否を示す予約拒否信号を送信する送信手段と、を有する構成を採る。
この構成によれば、無線リソースの割り当て状況から、上限レートを超える要求レートでのデータ送信を許可するか否かを決定するため、基地局装置における受信電力がRoT閾値を超えてしまうか否かを正確に判断することができる。また、送信許可または送信拒否を移動局装置へ通知するため、移動局装置は、許可される場合にのみ上限レートを超える要求レートでのデータ送信を行うことができる。
本発明に係る上り回線伝送レート制御方法は、複数の基地局装置と通信を行うソフトハンドオーバ中の移動局装置において用いられる上り回線伝送レート制御方法であって、上り回線のデータ送信に用いられる送信レートを所定の上限レート以下に制限するステップと、前記上限レートを超える伝送レートでのデータ送信を行う場合に、前記伝送レートによるデータ送信を前記複数の基地局装置に対して予約するステップと、前記伝送レートによるデータ送信が前記複数の基地局装置すべてに予約された場合に、上り回線の送信レートを前記伝送レートに変更するステップと、を有するようにした。
この方法によれば、ソフトハンドオーバ中、移動局装置が上限レートを超える伝送レートでのデータ送信を予約し、通信相手であるすべての基地局装置に予約された場合に、上限レートを超えた伝送レートでデータ送信するため、上限レートを超えた伝送レートでの送信時には、基地局装置において必要な無線リソースが確保されており、受信電力がRoT閾値を超過することを防止することができる。また、移動局装置は、通常は上限レート以下の伝送レートでデータ送信を行い、必要に応じて上限レートを超えた伝送レートでのデータ送信を予約するため、基地局装置が受信可能な受信電力を最大限に効率良く移動局装置に割り当ててQoSを保証することができる。
本発明によれば、受信電力がRoT閾値を超過することを防止しつつ、基地局装置が受信可能な受信電力を最大限に効率良く移動局装置に割り当ててQoSを保証することができる。
本発明の骨子は、移動局装置の伝送レートに上限を設けるとともに、移動局装置が上限を超えた伝送レートによる送信を希望する時は、より高速な伝送レートの使用を基地局装置に対して予約することである。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係る基地局装置の要部構成を示すブロック図である。図1に示すように、本実施の形態に係る基地局装置は、RF(Radio Frequency:無線周波数)受信部102、逆拡散部104、復調部106、誤り訂正復号部108、SIR(Signal to Interference Ratio:信号対干渉比)測定部110、UL(UpLink:上り回線)−TPC(Transmission Power Control:送信電力制御)生成部112、スケジューリング部114、誤り訂正符号化部116、変調部118、拡散部120、送信電力制御部122、およびRF送信部124を有している。なお、受信側の、逆拡散部104、復調部106、誤り訂正復号部108、SIR測定部110、およびUL−TPC生成部112、ならびに、送信側の、誤り訂正符号化部116、変調部118、拡散部120、および送信電力制御部122は、それぞれ移動局装置ごとに設けられている。
また、本実施の形態においては、移動局装置がソフトハンドオーバ中であり、複数の基地局装置と通信中であるものとして説明するが、移動局装置と通信を行うすべての基地局装置は、図1に示す基地局装置と同様の構成を有している。
RF受信部102は、アンテナを介して信号を受信し、受信信号に対して所定の無線受信処理(ダウンコンバート、A/D変換など)を施す。
逆拡散部104は、移動局装置ごとの拡散符号を用いて受信信号を逆拡散し、移動局装置ごとの信号を取得する。
復調部106は、移動局装置ごとの信号を復調し、誤り訂正復号部108へ出力する。
誤り訂正復号部108は、移動局装置ごとの信号を誤り訂正復号して、信号に含まれる受信データを出力するとともに、予約制御信号をスケジューリング部114へ出力し、下り回線の送信電力制御コマンド(以下、「DL(DownLink:下り回線)−TPC」という)を送信電力制御部122へ出力する。予約制御信号については、後に詳述する。
SIR測定部110は、移動局装置ごとの信号のSIRを測定し、UL−TPC生成部112およびスケジューリング部114へ出力する。
UL−TPC生成部112は、移動局装置ごとのSIRから、各移動局装置の送信電力の増減を決定し、上り回線の送信電力制御コマンド(以下、「UL−TPC」という)を生成する。
スケジューリング部114は、RF受信部102における全受信電力の内訳を示すRoT情報と、SIR測定部110によって測定された移動局装置ごとのSIR情報とから、各移動局装置に対して割り当てる無線リソースを決定し、この結果に基づいてスケジューリング制御信号を生成する。また、スケジューリング部114は、誤り訂正復号部108から出力される予約制御信号に応じて無線リソースの割り当ての可不可を判断し、この結果に基づいて予約応答信号を生成する。スケジューリング部114については、後に詳述する。
誤り訂正符号化部116は、送信データ、UL−TPC生成部112によって生成されたUL−TPC、およびスケジューリング部114によるスケジューリング制御信号と予約応答信号とを誤り訂正符号化し、変調部118へ出力する。
変調部118は、誤り訂正符号化部116の出力を変調し、拡散部120へ出力する。
拡散部120は、変調部118の出力を移動局装置ごとの拡散符号によって拡散し、移動局装置ごとの送信信号とする。
送信電力制御部122は、誤り訂正復号部108から出力されるDL−TPCに従って送信電力を決定し、拡散部120から出力される送信信号の送信電力を制御する。
RF送信部124は、送信信号に対して所定の無線送信処理(D/A変換、アップコンバートなど)を施し、アンテナを介して送信する。
図2は、本実施の形態に係るスケジューリング部114の内部構成を示すブロック図である。図2に示すように、本実施の形態に係るスケジューリング部114は、予約制御信号選別部1141、予約リソース設定部1142、無線リソース割当部1143、予約応答信号生成部1144、および多重部1145を有している。
予約制御信号選別部1141は、誤り訂正復号部108から出力される予約制御信号が予約要求信号「Request」であるかまたは予約確認信号であるかを選別する。さらに、予約制御信号選別部1141は、予約制御信号が予約確認信号である場合は、事前通告信号「Notice」であるかまたは予約取消信号「Cancel」であるかを選別する。
ここで、予約要求信号「Request」は、移動局装置があらかじめ定められた上限の伝送レート(以下、「上限レート」という)を超えた伝送レート(以下、「要求レート」という)での送信を希望する場合に、移動局装置から送信される予約制御信号である。
また、事前通告信号「Notice」は、移動局装置が要求レートでの送信を開始する場合に、その旨を各基地局装置へ通知する予約制御信号である。一方、予約取消信号「Cancel」は、移動局装置が要求レートでの送信を中止する場合に、その旨を各基地局装置へ通知する予約制御信号である。
予約リソース設定部1142は、予約要求信号「Request」が受信された場合に、移動局装置において決定された要求レートに応じた無線リソース(以下、「予約リソース」という)を算出して無線リソース割当部1143へ出力するとともに記憶する。また、予約リソース設定部1142は、事前通告信号「Notice」が受信された場合に、記憶している予約リソースを無線リソース割当部1143に設定する。一方、予約リソース設定部1142は、予約取消信号「Cancel」が受信された場合に、記憶している予約リソースを破棄する。
無線リソース割当部1143は、SIR情報およびRoT情報から各移動局装置に受信電力などの無線リソースを割り当ててスケジューリングを行う。具体的には、無線リソース割当部1143は、SIRが良好な移動局装置には多くの受信電力を割り当てて伝送レートを増加させるとともに、SIRが劣悪な移動局装置には受信電力をあまり割り当てず伝送レートを減少させる。このとき、無線リソース割当部1143は、上限レートを超える伝送レートにならないように無線リソースを各移動局装置に割り当てる。このスケジューリングの結果は、スケジューリング制御信号として多重部1145へ出力される。なお、無線リソース割当部1143は、SIR情報以外にも、移動局装置におけるバッファ情報や送信電力に関する情報などを補助的に用いてスケジューリングを行っても良い。
また、無線リソース割当部1143は、予約要求信号「Request」を送信した移動局装置に予約リソースを割り当てることが可能か否かを判断する。すなわち、無線リソース割当部1143は、スケジューリングの結果を参照して、将来の受信電力にまだ余裕があると予測される場合は、上限レートを超えた要求レートに対応する予約リソースの割り当てが可能と判断する。一方、受信電力に余裕がないと予測される場合は、要求レートに対応する予約リソースの割り当てが不可能と判断する。この判断結果は、予約応答信号生成部1144へ出力される。
予約応答信号生成部1144は、無線リソース割当部1143の判断に従って、予約要求信号「Request」に対する予約応答信号を生成する。すなわち、予約応答信号生成部1144は、予約リソースの割り当てが可能である場合は予約確保信号「Reserve」を生成し、予約リソースの割り当てが不可能である場合は予約拒否信号「Reject」を生成する。
多重部1145は、スケジューリング制御信号と予約応答信号とを多重して、誤り訂正符号化部116へ出力する。
図3は、本実施の形態に係る移動局装置の要部構成を示すブロック図である。図3に示すように、本実施の形態に係る移動局装置は、RF受信部202、逆拡散部204、復調部206、誤り訂正復号部208、SIR測定部210、DL−TPC生成部212、レート制御部214、予約制御部216、送信バッファ部218、誤り訂正符号化部220、変調部222、拡散部224、送信電力制御部226、およびRF送信部228を有している。なお、上述したように、図3に示す移動局装置は、ソフトハンドオーバ中であり、複数の基地局装置と通信中であるものとする。
RF受信部202は、アンテナを介して信号を受信し、受信信号に対して所定の無線受信処理(ダウンコンバート、A/D変換など)を施す。
逆拡散部204は、自装置固有の拡散符号を用いて受信信号を逆拡散し、自装置宛ての信号を取得する。
復調部206は、自装置宛ての信号を復調し、誤り訂正復号部208へ出力する。
誤り訂正復号部208は、自装置宛ての信号を誤り訂正復号して、信号に含まれる受信データを出力するとともに、スケジューリング制御信号をレート制御部214へ出力し、予約応答信号を予約制御部216へ出力し、UL−TPCを送信電力制御部226へ出力する。
SIR測定部210は、自装置宛ての信号のSIRを測定し、DL−TPC生成部212へ出力する。
DL−TPC生成部212は、自装置宛ての信号のSIRから、自装置に対する基地局装置の送信電力の増減を決定し、DL−TPCを生成する。
レート制御部214は、スケジューリング制御信号に従って実際の送信に採用する伝送レート(以下、「送信レート」という)を決定し、送信レートに対応する符号化率および変調方式を誤り訂正符号化部220および変調部222に設定する。また、レート制御部214は、予約応答信号としてすべての基地局装置から予約確保信号「Reserve」が受信された場合は、予約制御部216から出力される要求レートを送信レートとして符号化率および変調方式を設定する。
予約制御部216は、送信バッファ部218における空き容量を示すバッファ情報などに基づいて上限レートを超える伝送レートでの送信を希望する場合は、要求レートを決定し、予約要求信号「Request」を生成する。また、予約制御部216は、予約要求信号「Request」に対する予約応答信号が予約確保信号「Reserve」であるかまたは予約拒否信号「Reject」であるかを判定し、要求レートを実際の送信レートとするか否かを判断する。予約制御部216については、後に詳述する。
送信バッファ部218は、送信データを一時的に記憶し、データの再送に備える。また、送信バッファ部218は、空き容量を示すバッファ情報を予約制御部216へ出力する。
誤り訂正符号化部220は、送信データ、DL−TPC生成部212によって生成されたDL−TPC、および予約制御部216によって生成された予約要求信号「Request」を誤り訂正符号化し、変調部222へ出力する。
変調部222は、誤り訂正符号化部220の出力を変調し、拡散部224へ出力する。
拡散部224は、変調部222の出力を自装置に固有の拡散符号によって拡散し、自装置に固有の送信信号とする。
送信電力制御部226は、誤り訂正復号部208から出力されるUL−TPCに従って送信電力を決定し、拡散部224から出力される送信信号の送信電力を制御する。
RF送信部228は、送信信号に対して所定の無線送信処理(D/A変換、アップコンバートなど)を施し、アンテナを介して送信する。
図4は、本実施の形態に係る予約制御部216の内部構成を示すブロック図である。図4に示すように、本実施の形態に係る予約制御部216は、要求レート決定部2161、予約要求信号生成部2162、予約応答信号判定部2163、要求レート記憶部2164、予約確認信号生成部2165、および多重部2166を有している。
要求レート決定部2161は、バッファ情報に応じて上限レートを超える要求レートを決定し、予約要求信号生成部2162および要求レート記憶部2164へ出力する。すなわち、要求レート決定部2161は、送信バッファ部218の空き容量が小さく送信すべきデータが多い場合は、上限レートを超える伝送レートで送信を行う必要があると判断して、より高速な伝送レートを要求レートに決定する。また、要求レート決定部2161は、送信バッファ部218の空き容量が大きく送信すべきデータが少ない場合は、上限レート以下の伝送レートでも十分にデータの送信が可能であると判断して動作しない。
なお、ここでは、要求レート決定部2161は、バッファ情報に基づいて要求レートを決定するものとしたが、例えば、送信電力制御部226における送信電力が過小であり、より大きな送信電力による送信が可能である場合に、送信電力の余裕を考慮して上限レートを超える要求レートを決定しても良い。要求レートがすべての基地局装置によって許容され、移動局装置の送信レートが大きくなれば、対応して大きい送信電力が必要となり、過小な送信電力による送信は解消する。他にも、例えば、送信バッファ部218に記憶されているデータに許容される遅延などのQoSをバッファ情報に含めることにより、大きな遅延が許容されないデータがバッファ内で送信待ちをしている場合にも、上限レートを超える要求レートを決定しても良い。
予約要求信号生成部2162は、要求レート決定部2161によって上限レートを超える要求レートが決定された場合、要求レートによる送信の予約を要求する旨の予約要求信号「Request」を生成する。予約要求信号「Request」には、要求レート、要求レートでの送信を行う時間、要求レートに対応する送信電力、送信データが達成すべきQoSなどの情報が含まれていても良い。
予約応答信号判定部2163は、誤り訂正復号部208から出力される予約応答信号が要求レートによる送信が可能である旨の予約確保信号「Reserve」であるか、または要求レートによる送信が不可能である旨の予約拒否信号「Reject」であるかを判定する。なお、移動局装置は複数の基地局装置と通信中であるため、それぞれの基地局装置から予約応答信号として予約確保信号「Reserve」または予約拒否信号「Reject」が送信されている。したがって、予約応答信号判定部2163は、それぞれの基地局装置から送信された予約応答信号の種別を判定する。
要求レート記憶部2164は、要求レート決定部2161によって決定された要求レートを記憶し、この要求レートに対応する予約応答信号がすべて予約確保信号「Reserve」である場合に、要求レートをレート制御部214へ出力する。すなわち、要求レート記憶部2164は、予約応答信号判定部2163によってすべての基地局装置から送信された予約応答信号が予約確保信号「Reserve」であると判定された場合に、要求レートを実際の送信レートとするべくレート制御部214へ出力する。また、要求レート記憶部2164は、1つでも予約応答信号として予約拒否信号「Reject」が受信された場合は、記憶した要求レートを破棄する。
予約確認信号生成部2165は、すべての基地局装置から予約確保信号「Reserve」が受信された場合は、要求レートによる送信を開始することになるため、事前通告信号「Notice」を生成し、1つでも予約拒否信号「Reject」が受信された場合は、要求レートによる送信を中止することになるため、予約取消信号「Cancel」を生成する。
多重部2166は、予約要求信号「Request」および予約確認信号を多重して、得られた予約制御信号を誤り訂正符号化部220へ出力する。
次いで、上記のように構成された基地局装置および移動局装置における上り回線の伝送レート制御時の動作について、図5を参照して具体的に説明する。なお、以下の説明では、移動局装置はソフトハンドオーバ中であり、基地局装置#1〜#3の3つの基地局装置と通信を行っているものとする。
まず、移動局装置から基地局装置#1〜#3へ、上限レートを超えた伝送レートでの送信を要求する予約要求信号「Request」が送信されるまでの動作を説明する。
移動局装置は、通常時、基地局装置#1〜#3のいずれかのスケジューリング制御信号に従った伝送レートでデータを送信している。移動局装置が従うスケジューリング制御信号は、基地局装置#1〜#3のうち、例えばSIR測定部210によって測定されたSIRが最も高い基地局装置から送信されたものなどで良い。ただし、このスケジューリング制御信号に従った伝送レートが上限レートを超えているような場合は、移動局装置は、上限レートを実際の送信レートとして送信を行う。
このような状況下で、例えば、送信バッファ部218に記憶されている送信データ量が多くなり、空き容量が小さくなると、その旨のバッファ情報が要求レート決定部2161へ出力される。そして、要求レート決定部2161によって、上限レートを超える伝送レートでの送信を基地局装置に対して要求することが決定されるとともに要求レートが決定される。決定された要求レートは、要求レート記憶部2164によって記憶され、同時に、予約要求信号生成部2162によって、予約要求信号「Request」が生成される。生成された予約要求信号「Request」は、多重部2166へ出力されるが、ここでは、予約確認信号が生成されていないため、予約要求信号「Request」は、そのまま誤り訂正符号化部220へ出力される。
そして、予約要求信号「Request」は、レート制御部214によって決定された送信レートに対応する符号化率で誤り訂正符号化部220によって誤り訂正符号化され、送信レートに対応する変調方式で変調部222によって変調される。これらの誤り訂正符号化および変調の処理は、送信データおよびDL−TPC生成部212によって生成されたDL−TPCとともに行っても良い。そして、変調部222の出力は、拡散部224によって、移動局装置に固有の拡散符号で拡散され、得られた送信信号の送信電力が、送信電力制御部226によってUL−TPCから決定された送信電力となるように制御される。この予約要求信号「Request」を含んだ送信信号は、RF送信部228によって所定の無線送信処理が施された上で、図5(a)および図5(b)の双方に示すように、基地局装置#1〜#3へ送信される。
次に、基地局装置#1〜#3から移動局装置へ、予約要求信号「Request」に対する予約応答信号が送信されるまでの動作を説明する。
移動局装置から送信された予約要求信号「Request」を含む信号は、基地局装置#1〜#3のRF受信部102によって受信され、所定の無線受信処理が施される。受信信号は、逆拡散部104へ出力されるとともに、RF受信部102における受信電力の内訳を示すRoT情報がスケジューリング部114へ出力される。RF受信部102は、すべての移動局装置からの信号を受信するため、RoT情報には、自セル内の各移動局装置からの信号による受信電力の内訳が含まれている。
そして、受信信号は、逆拡散部104によって、移動局装置ごとに固有の拡散符号によって逆拡散され、上述の予約要求信号「Request」を送信した移動局装置の信号が取得される。この信号は、復調部106によって復調され、誤り訂正復号部108によって誤り訂正復号される。誤り訂正復号部108による誤り訂正復号の結果、受信データが出力されるとともに、予約要求信号「Request」がスケジューリング部114へ出力され、DL−TPCが送信電力制御部122へ出力される。
また、逆拡散部104によって取得された信号からSIR測定部110によってSIRが測定され、測定されたSIR情報に基づいてUL−TPC生成部112によってUL−TPCが生成される。このとき、SIR測定部110によって測定されたSIR情報はスケジューリング部114へも出力される。SIR測定部110は移動局装置ごとに設けられているため、スケジューリング部114へは、移動局装置ごとのSIR情報が出力される。これにより、RoT情報、SIR情報、および予約要求信号「Request」がスケジューリング部114へ出力されることになる。
そして、スケジューリング部114では、予約要求信号「Request」が予約制御信号選別部1141に入力され、入力された信号が予約要求信号「Request」であると選別される。これに応じて、予約リソース設定部1142によって、要求レートに対応する予約リソースが算出されて記憶される。また、予約リソースは、無線リソース割当部1143へ出力される。
一方、無線リソース割当部1143には、自セル内の移動局装置ごとのSIR情報およびRoT情報が入力されており、移動局装置ごとのSIR情報に応じて受信電力などの無線リソースを割り当てるスケジューリングが行われる。スケジューリングの結果は、スケジューリング制御信号として多重部1145へ出力される。さらに、無線リソース割当部1143には、予約リソースが入力されるため、スケジューリング結果が参照されて、予約リソースを確保することが可能か否かが判断される。この判断結果は、予約応答信号生成部1144へ通知される。
予約リソースの確保が可能であるか否かの判断結果が予約応答信号生成部1144へ出力されると、予約応答信号生成部1144によって、予約応答信号が生成される。具体的には、予約リソースの確保が可能である場合は、予約確保信号「Reserve」が生成され、予約リソースの確保が不可能である場合は、予約拒否信号「Reject」が生成される。生成された予約応答信号は、多重部1145へ出力され、スケジューリング制御信号と多重され、誤り訂正符号化部116へ出力される。
そして、スケジューリング制御信号および予約応答信号は、誤り訂正符号化部116によって誤り訂正符号化され、変調部118によって変調される。そして、変調部118の出力は、拡散部120によって、移動局装置ごとの拡散符号で拡散され、得られた送信信号の送信電力が、送信電力制御部122によってDL−TPCから決定された送信電力となるように制御される。この予約応答信号を含んだ送信信号は、RF送信部124によって所定の無線送信処理が施された上で、移動局装置へ送信される。なお、予約応答信号はRF送信部124から共通制御チャネルを用いて送信されるのが好ましい。また、予約確保信号「Reserve」を送信する代わりに、DTX(Discontinuous Transmission)を用いて無送信区間を設けても良い。ここで、すべての基地局装置#1〜#3から予約応答信号として予約確保信号「Reserve」が送信される場合を図5(a)に示し、基地局装置#3からは予約応答信号として予約拒否信号「Reject」が送信される場合を図5(b)に示す。
次に、移動局装置が予約応答信号を受信した以後の動作を説明する。
基地局装置#1〜#3から送信された予約応答信号を含む信号は、移動局装置のRF受信部202によって受信され、所定の無線受信処理が施される。受信信号は、逆拡散部204へ出力され、自装置に固有の拡散符号によって逆拡散され、自装置宛ての予約応答信号を含む信号が取得される。この信号は、復調部206によって復調され、誤り訂正復号部208によって誤り訂正復号される。誤り訂正復号部208による誤り訂正復号の結果、受信データが出力されるとともに、基地局装置ごとの予約応答信号が予約制御部216へ出力され、スケジューリング制御信号がレート制御部214へ出力され、UL−TPCが送信電力制御部226へ出力される。
また、逆拡散部204によって取得された信号からSIR測定部210によってSIRが測定され、測定されたSIR情報に基づいてDL−TPC生成部212によってDL−TPCが生成される。
そして、予約制御部216では、予約応答信号が予約応答信号判定部2163に入力され、入力された基地局装置ごとの予約応答信号が、それぞれ予約確保信号「Reserve」であるかまたは予約拒否信号「Reject」であるかが判定される。この判定の結果、図5(a)に示した例では、すべての基地局装置#1〜#3の予約応答信号が予約確保信号「Reserve」であり、図5(b)に示した例では、基地局装置#3のみの予約応答信号が予約拒否信号「Reject」であると判定される。
この判定の結果は、要求レート記憶部2164へ通知され、すべての予約応答信号が予約確保信号「Reserve」である場合(図5(a)の場合)は、記憶されている要求レートがレート制御部214へ出力される。一方、1つでも予約応答信号として予約拒否信号「Reject」が含まれている場合(図5(b)の場合)は、記憶されている要求レートが破棄される。
これにより、すべての予約応答信号が予約確保信号「Reserve」である場合、換言すれば、すべての基地局装置#1〜#3で予約リソースを確保することができた場合は、要求レートでの送信が確定される。また、1つでも予約応答信号に予約拒否信号「Reject」が含まれている場合、換言すれば、いずれかの基地局装置で予約リソースを確保することができなかった場合は、要求レートでの送信が中止される。したがって、移動局装置が上限レートを超えた要求レートで送信する場合には、すべての基地局装置#1〜#3において無線リソースが確保されていることになり、受信電力がRoT閾値を超過することを防止することができる。
さらに、すべての予約応答信号が予約確保信号「Reserve」である場合(図5(a)の場合)は、予約確認信号生成部2165によって予約確認信号として事前通告信号「Notice」が生成される。一方、予約応答信号として1つでも予約拒否信号「Reject」が含まれている場合(図5(b)の場合)は、予約確認信号生成部2165によって予約確認信号として予約取消信号「Cancel」が生成される。生成された予約確認信号は、多重部2166へ出力され、予約要求信号生成部2162によって新たに予約要求信号「Request」が生成されていれば、予約要求信号「Request」と多重され、得られた予約制御信号は、誤り訂正符号化部220へ出力される。
そして、予約確認信号を含む予約制御信号は、誤り訂正符号化部220によって、送信データおよびDL−TPC生成部212によって生成されたDL−TPCとともに誤り訂正符号化され、変調部222によって変調される。そして、変調部222の出力は、拡散部224によって、移動局装置に固有の拡散符号で拡散され、得られた送信信号の送信電力が、送信電力制御部226によってUL−TPCから決定された送信電力となるように制御される。この予約確認信号を含んだ送信信号は、RF送信部228によって所定の無線送信処理が施された上で、基地局装置#1〜#3へ送信される。ここで、予約確認信号として事前通告信号「Notice」が送信される場合を図5(a)に示し、予約確認信号として予約取消信号「Cancel」が送信される場合を図5(b)に示す。
このように、予約確認信号が送信されることにより、基地局装置においては、要求レートによる高速なデータ送信に備えるべきか否かを早い段階で確認することができ、例えば、予約取消信号「Cancel」が受信された場合には、予約要求信号「Request」を送信している他の移動局装置に無線リソースを割り当てて、無線リソースを効率良く最大限に利用することができる。
他方、レート制御部214では、スケジューリング制御信号に応じて実際の送信に採用する送信レートを決定するが、要求レート記憶部2164から要求レートが出力された場合は、事前通告信号「Notice」の送信後に要求レートを送信レートとして決定する。スケジューリング制御信号に応じた送信レートは、上限レートを超えることはなく比較的低速の伝送レートだが、要求レート記憶部2164から出力された要求レートは、上限レートを超えており高速の伝送レートである。そして、決定された送信レートに対応する符号化率が誤り訂正符号化部220に設定されるとともに、送信レートに対応する変調方式が変調部222に設定される。さらに、送信レートに対応する送信電力が送信電力制御部226に設定される。
これにより、移動局装置は上限レートを超えた要求レートでデータ送信を開始することになり(図5(a)の場合)、送信バッファ部218に多くの送信データが記憶されている移動局装置や大きな遅延が許容されない送信データを有する移動局装置の伝送レートが高速なものとなる。
以下、図6のフロー図を参照しながら、移動局装置の動作をまとめる。
まず、送信バッファ部218における送信データの量が増加し、送信電力制御部226によって制御される送信電力が過小である場合に、要求レート決定部2161によって要求レートが決定され、予約要求信号「Request」が基地局装置へ送信される(ST1000)。
予約要求信号「Request」を受信した基地局装置は、要求レートに応じた予約リソースを確保することができるか否かを判断し、予約リソースの確保が可能である場合は予約確保信号「Reserve」を返信し、予約リソースの確保が不可能である場合は予約拒否信号「Reject」を返信する。これらの予約応答信号は、移動局装置が通信中である複数の基地局装置それぞれから返信される。
そして、それぞれの基地局装置から返信された予約応答信号が移動局装置によって受信され(ST1100)、予約応答信号判定部2163によって、基地局装置ごとの予約応答信号の中に予約拒否信号「Reject」が含まれるか否かが判定される(ST1200)。
予約応答信号がすべて予約確保信号「Reserve」である場合は、移動局装置が通信中であるすべての基地局装置において要求レートに応じた予約リソースが確保されたものとして、要求レートによるデータ送信を開始する旨の事前通告信号「Notice」が予約確認信号生成部2165によって生成され、すべての基地局装置へ送信される(ST1300)。すべての基地局装置は、事前通告信号「Notice」を受信した場合は、予約リソースが利用されることを前提として以降のスケジューリングを継続する。
他方、予約応答信号に1つでも予約拒否信号「Reject」が含まれていた場合は、移動局装置が通信中であるいずれかの基地局装置において要求レートに応じた予約リソースが確保できなかったものとして、要求レートによるデータ送信を中止する旨の予約取消信号「Cancel」が予約確認信号生成部2165によって生成され、すべての基地局装置へ送信される(ST1400)。予約確保信号「Reject」を送信した基地局装置は、予約取消信号「Cancel」を受信した場合は、予約リソースは他の移動局装置へ割り当て可能であることを前提として以降のスケジューリングを継続する。
事前通告信号「Notice」の送信後は、移動局装置は、要求レートを実際の送信レートとして採用し、上限レートを超えた高速な伝送レートでデータ送信を行う(ST1500)。また、予約取消信号「Cancel」の送信後は、移動局装置は、例えばランダムな時間が経過後に、前回よりも要求レートを低くして、再び予約要求信号「Request」を送信する(ST1000)。
以上のように、本実施の形態によれば、ソフトハンドオーバ中において、通常時は移動局装置が上限レート以下の伝送レートでデータ送信するが、移動局装置が上限レートを超える伝送レートでのデータ送信を希望する場合に予約要求信号を送信し、通信中のすべての基地局装置から予約応答信号として予約確保信号が返信された場合にのみ、高速な伝送レートでのデータ送信を行う。このため、移動局装置と通信中のすべての基地局装置においてあらかじめ無線リソースが確保できた場合にのみ、高速な伝送レートでのデータ送信が行われることになり、受信電力がRoT閾値を超過することを防止することができる。また、移動局装置の必要に応じて上限レートを超えた高速な伝送レートでのデータ送信が要求されるため、基地局装置が受信可能な受信電力を最大限に効率良く移動局装置に割り当ててQoSを保証することができる。
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2の特徴は、移動局装置が予約要求信号を送信する前の所定期間に上限レートでのデータ送信を行い、所定回数以上のACKが返信された場合にのみ予約要求信号を送信する点、および、基地局装置は予約要求信号に対して、無線リソースに余裕がある場合は、直ちに要求レートでのデータ送信を開始させるように予約受入信号を送信する点である。
図7は、本実施の形態に係る基地局装置の要部構成を示すブロック図である。同図において、図1と同じ部分には同じ符号を付し、その説明を省略する。図7に示す基地局装置は、図1に示す基地局装置に受信確認応答生成部302を追加した構成となっている。
受信確認応答生成部302は、誤り訂正復号部108における誤り訂正の結果、受信データに誤りが無ければ受信成功を示すACKを生成し、受信データに誤りがあれば受信失敗を示すNACKを生成する。生成されたACKまたはNACKは、送信データ、スケジューリング制御信号、予約応答信号、およびUL−TPCとともに移動局装置へ送信される。ACKおよびNACKは、主としてパケットの再送制御に利用される。
また、本実施の形態におけるスケジューリング部114の内部構成は、図2と同様であるが、本実施の形態においては、予約応答信号生成部1144は、予約リソースを確保しても基地局装置の無線リソースにさらに余裕がある場合に、事前通告信号「Notice」の送信無しで要求レートによるデータ送信の開始を許可する予約受入信号「Accept」を生成する。したがって、実施の形態1においては、移動局装置が通信中のすべての基地局装置から予約確保信号「Reserve」が送信された場合、移動局装置は、事前通告信号「Notice」を送信した後に要求レートによるデータ送信を開始したが、本実施の形態においては、すべての基地局装置から予約受入信号「Accept」が送信された場合、移動局装置は、直ちに要求レートによるデータ送信を開始する。
本実施の形態に係る移動局装置は、図3に示す移動局装置と同様の構成を有するため、その説明を省略する。ただし、本実施の形態においては、予約制御部216の内部構成のみが実施の形態1とは異なっている。
図8は、本実施の形態に係る予約制御部216の内部構成を示すブロック図である。同図において、図4と同じ部分には同じ符号を付し、その説明を省略する。図8に示す予約制御部216は、図4に示す予約制御部216にACK計数部4001およびスイッチ4002を追加した構成となっている。
ACK計数部4001は、レート制御部214から実際の送信に採用されている送信レート情報を受け取り、送信レートが上限レートとなっている期間に受信確認応答としてACKが受信された回数をカウントする。そして、ACK計数部4001は、ACKの数が所定数以上である場合にスイッチ4002を接続させる。
スイッチ4002は、送信レートが上限レートになっている期間におけるACKの数が所定数以上である場合にのみ接続される。したがって、スイッチ4002は、上限レートで送信されたデータに対するACKの数が所定数以上である場合にのみ、予約要求信号生成部2162によって生成された予約要求信号「Request」を出力する。
次いで、上記のように構成された基地局装置および移動局装置における上り回線の伝送レート制御時の動作について、図9を参照して具体的に説明する。なお、以下の説明では、移動局装置はソフトハンドオーバ中であり、基地局装置#1〜#3の3つの基地局装置と通信を行っているものとする。
まず、移動局装置から基地局装置#1〜#3へ、上限レートを超えた伝送レートでの送信を要求する予約要求信号「Request」が送信されるまでの動作を説明する。
移動局装置は、通常時、基地局装置#1〜#3のいずれかのスケジューリング制御信号に従った伝送レートでデータを送信している。移動局装置が従うスケジューリング制御信号は、基地局装置#1〜#3のうち、例えばSIR測定部210によって測定されたSIRが最も高い基地局装置から送信されたものなどで良い。ただし、このスケジューリング制御信号に従った伝送レートが上限レートを超えているような場合は、移動局装置は、上限レートを実際の送信レートとして送信を行う。実際の送信に用いられた送信レート情報は、レート制御部214から予約制御部216のACK計数部4001へ通知される。
また、上述した送信レートで移動局装置から送信された信号に対して、基地局装置#1〜#3からは受信確認応答生成部302によって生成されたACKまたはNACKが返信されており、これらの受信確認応答は、移動局装置の誤り訂正復号部208からACK計数部4001へ出力される。
そして、ACK計数部4001によって、送信レートが上限レートである期間におけるACKの数が計数される。これにより、上限レートを超えた要求レートでのデータ送信が可能であるか否かが判断される。具体的には、送信レートが上限レートである期間における基地局装置ごとのACKの数が所定数以上であれば、上限レートで送信されたデータがすべての基地局装置#1〜#3で正しく受信されており、上限レートを超えた要求レートでのデータ送信も可能であると判断される。また、送信レートが上限レートである期間における基地局装置ごとのACKの数が所定数に満たなければ、上限レートで送信されたデータが正しく受信されない基地局装置が存在していることになり、上限レートを超えた要求レートでのデータ送信は不可能であると判断される。
そこで、ACK計数部4001によって、スイッチ4002が制御され、ACK数が所定数以上の場合にのみスイッチ4002が接続される。これにより、要求レートでのデータ送信が可能である場合にのみ、予約要求信号生成部2162によって生成される予約要求信号「Request」が多重部2166へ出力されることになる。
これにより、上限レートで送信されたデータが基地局装置に正しく受信されていないような場合は、移動局装置は、上限レートを超えた要求レートでのデータ送信を要求しなくなるため、拒否される可能性が高い予約要求信号の送信を抑止することができる。
このような状況下で、例えば、送信バッファ部218に記憶されている送信データ量が多くなり、空き容量が小さくなると、その旨のバッファ情報が要求レート決定部2161へ出力される。そして、要求レート決定部2161によって、上限レートを超える伝送レートでの送信を基地局装置に対して要求することが決定されるとともに要求レートが決定される。決定された要求レートは、要求レート記憶部2164によって記憶され、同時に、予約要求信号生成部2162によって、予約要求信号「Request」が生成される。生成された予約要求信号「Request」は、スイッチ4002が接続されている場合にのみ、多重部2166へ出力される。
以下、実施の形態1と同様に、予約要求信号「Request」を含んだ送信信号が、図9(a)〜(c)に示すように、基地局装置#1〜#3へ送信される。
なお、予約要求信号生成部2162によって予約要求信号「Request」が生成されても、スイッチ4002が接続されていない場合は、生成された予約要求信号「Request」は破棄され、引き続き上限レート以下の伝送レートで通常状態のデータ送信が行われる。
次に、基地局装置#1〜#3から移動局装置へ、予約要求信号「Request」に対する予約応答信号が送信されるまでの動作を説明する。
基地局装置#1〜#3においては、実施の形態1と同様に、RoT情報、SIR情報、および予約要求信号「Reserve」がスケジューリング部114へ出力される。さらに、スケジューリング部114でも実施の形態1と同様に、予約リソースの算出およびスケジューリングが行われ、予約リソースを確保することが可能か否かが判断される。また、本実施の形態においては、予約リソースの確保が可能である場合、無線リソース割当部1143によって、予約リソースを確保しても無線リソースに余裕があるか否かが判断される。これらの判断結果は、予約応答信号生成部1144へ通知される。
そして、予約応答信号生成部1144によって、予約応答信号が生成される。本実施の形態においては、予約リソースの確保が可能かつ無線リソースに余裕がある場合は、予約受入信号「Accept」が生成され、予約リソースの確保が可能だが無線リソースに余裕がない場合は、予約確保信号「Reserve」が生成され、予約リソースの確保が不可能である場合は、予約拒否信号「Reject」が生成される。以下、実施の形態1と同様に、予約応答信号を含んだ送信信号が移動局装置へ送信される。ここで、すべての基地局装置#1〜#3から予約応答信号として予約受入信号「Accept」が送信される場合を図9(a)に示し、基地局装置#1、#3から予約確保信号「Reserve」が送信され、基地局装置#2から予約受入信号「Accept」が送信される場合を図9(b)に示し、基地局装置#1から予約確保信号「Reserve」が送信され、基地局装置#2から予約受入信号「Accept」が送信され、基地局装置#3から予約拒否信号「Reject」が送信される場合を図9(c)に示す。
次に、移動局装置が予約応答信号を受信した以後の動作を説明する。
移動局装置においては、実施の形態1と同様に、基地局装置ごとの予約応答信号が予約制御部216へ出力される。そして、予約制御部216では、予約応答信号が予約応答信号判定部2163に入力され、入力された基地局装置ごとの予約応答信号が、それぞれ予約受入信号「Accept」であるか、予約確保信号「Reserve」であるか、または予約拒否信号「Reject」であるかが判定される。この判定の結果、図9(a)に示した例では、すべての基地局装置#1〜#3の予約応答信号が予約受入信号「Accept」であり、図9(b)に示した例では、基地局装置#1、#3の予約応答信号が予約確保信号「Reserve」かつ基地局装置#2の予約応答信号が予約受入信号「Accept」であり、図9(c)に示した例では、基地局装置#1の予約応答信号が予約確保信号「Reserve」、基地局装置#2の予約応答信号が予約受入信号「Accept」、かつ基地局装置#3の予約応答信号が予約拒否信号「Reject」であると判定される。
この判定の結果は、要求レート記憶部2164へ通知され、予約拒否信号「Reject」が1つもない場合(図9(a)、(b)の場合)は、記憶されている要求レートがレート制御部214へ出力される。一方、1つでも予約応答信号として予約拒否信号「Reject」が含まれている場合(図9(c)の場合)は、記憶されている要求レートが破棄される。
これにより、すべての予約応答信号が予約受入信号「Accept」または予約確保信号「Reserve」である場合、換言すれば、すべての基地局装置#1〜#3で予約リソースを確保することができた場合は、要求レートでの送信が確定される。また、1つでも予約応答信号に予約拒否信号「Reject」が含まれている場合、換言すれば、いずれかの基地局装置で予約リソースを確保することができなかった場合は、要求レートでの送信が中止される。したがって、移動局装置が上限レートを超えた要求レートで送信する場合には、すべての基地局装置#1〜#3において無線リソースが確保されていることになり、受信電力がRoT閾値を超過することを防止することができる。
さらに、すべての予約応答信号が予約受入信号「Accept」である場合(図9(a)の場合)は、事前通告信号「Notice」の送信が不要であるため、直ちにレート制御部214へ出力された要求レートが送信レートとなり、上限レートを超えた要求レートでのデータ送信が開始される。また、予約応答信号として予約拒否信号「Reject」は含まれていないものの1つでも予約確保信号「Reserve」が含まれている場合(図9(b)の場合)は、実施の形態1と同様に、事前通告信号「Notice」が基地局装置#1〜#3へ送信された後、上限レートを超えた要求レートでのデータ送信が開始される。さらに、予約応答信号として1つでも予約拒否信号「Reject」が含まれている場合(図9(c)の場合)は、実施の形態1と同様に、予約取消信号「Cancel」が基地局装置#1〜#3へ送信されて要求レートでのデータ送信が中止される。
このように、すべての基地局装置#1〜#3から予約応答信号として予約受入信号「Accept」を受信した場合、すなわち、すべての基地局装置#1〜#3において予約リソースを確保してもさらに無線リソースの余裕がある場合は、直ちに要求レートでのデータ送信を開始するため、制御遅延を最小限にしてデータ送信の効率を向上することができる。
以下、図10のフロー図を参照しながら、移動局装置の動作をまとめる。なお、図10において、図6と同じ部分には同じ符号を付し、その詳しい説明を省略する。
まず、送信レートが上限レート以下である通常状態において、上限レートでデータ送信を行う(ST2000)。
上限レートで送信されたデータを受信した基地局装置は、受信データに誤りがあるか否かに応じてACKまたはNACKを返信する。これらの受信確認応答は、移動局装置が通信中である複数の基地局装置それぞれから返信される。
そして、ACK計数部4001によって、送信レートが上限レートとなっている期間中に返信されたACKが計数され、ACK数が所定数以上であるか否かが判定される(ST2100)。この判定の結果、ACK数が所定数以上である場合にのみ、スイッチ4002が接続され、実施の形態1と同様に予約要求信号「Request」が基地局装置へ送信される(ST1000)。一方、ACK数が所定数に満たない場合は、移動局装置が上限レートを超える要求レートでのデータ送信を希望しても、予約要求信号「Request」は送信されない。
予約要求信号「Request」が送信された場合は、実施の形態1と同様に、基地局装置から返信された予約応答信号が受信され(ST1100)、予約応答信号中に予約拒否信号「Reject」が含まれるか否かが判定される(ST1200)。
予約拒否信号「Reject」が含まれない場合は、さらに、すべての予約応答信号が予約受入信号「Accept」であるか否かが判定される(ST2200)。この判定の結果、すべての予約応答信号が予約受入信号「Accept」である場合は、直ちに要求レートでのデータ送信が開始される(ST1500)。また、すべての予約応答信号が予約受入信号「Accept」ではない場合は、事前通告信号「Notice」が送信された(ST1300)後に要求レートでのデータ送信が開始される(ST1500)。
一方、予約応答信号に1つでも予約拒否信号「Reject」が含まれる場合は、予約取消信号「Cancel」が送信されて(ST1400)、要求レートでのデータ送信が中止される。この場合、移動局装置は、上限レートでのデータ送信期間におけるACK計数を継続して、スイッチ4002の開閉を制御しつつ、例えばランダムな時間が経過後に、前回よりも要求レートを低くして、再び予約要求信号「Request」を送信する(ST1000)。
以上のように、本実施の形態によれば、上限レートでのデータ送信期間中に基地局装置から返信されたACK数が所定数以上である場合にのみ、上限レートを超える要求レートでのデータ送信を要求する予約要求信号を送信するため、拒否される可能性が高い予約要求信号の送信を抑止することができる。また、予約応答信号としてすべての基地局装置から予約受入信号を受信した場合は、直ちに要求レートでのデータ送信を開始するため、制御遅延を最小限にしてデータ送信の効率を向上することができる。
(実施の形態3)
本発明の実施の形態3の特徴は、基地局装置が周期的に無線リソースの割り当て状況を示す負荷報知信号を送信し、移動局装置は、負荷報知信号に応じて要求レートによるデータ送信の予約を制御する点である。
本実施の形態に係る基地局装置は、図1に示す基地局装置と同様の構成を有するため、その説明を省略する。ただし、本実施の形態においては、スケジューリング部114の内部構成のみが実施の形態1とは異なっている。
図11は、本実施の形態に係るスケジューリング部114の内部構成を示すブロック図である。同図において、図2と同じ部分には同じ符号を付し、その説明を省略する。図11に示すスケジューリング部114は、図2に示すスケジューリング部114に負荷報知信号生成部5001を追加した構成となっている。
負荷報知信号生成部5001は、無線リソース割当部1143におけるスケジューリングの結果から、基地局装置における負荷の状態を示す負荷報知信号「Cell Load」を生成する。生成された負荷報知信号「Cell Load」は、周期的に共通チャネルを用いて送信される。
本実施の形態に係る移動局装置は、図3に示す移動局装置と同様の構成を有するため、その説明を省略する。ただし、本実施の形態においては、予約制御部216の内部構成のみが実施の形態1とは異なっている。
図12は、本実施の形態に係る予約制御部216の内部構成を示すブロック図である。同図において、図4と同じ部分には同じ符号を付し、その説明を省略する。図12に示す予約制御部216は、図4に示す予約制御部216の要求レート決定部2161を要求レート決定部2161aに変更した構成となっている。
要求レート決定部2161aは、周期的に基地局装置から受信される負荷報知信号「Cell Load」を参照して、上限レートを超える伝送レートでのデータ送信開始が許容されるか否かを判定する。また、要求レート決定部2161aは、上限レートを超える伝送レートでのデータ送信開始が許容されない場合、負荷報知信号「Cell Load」およびバッファ情報に応じて要求レートを決定し、予約要求信号生成部2162および要求レート記憶部2164へ出力する。すなわち、要求レート決定部2161aは、負荷報知信号「Cell Load」によって通知される基地局装置の負荷が所定の第1閾値以下である場合は、即座に上限レートを超える伝送レートでのデータ送信が許容されると判断し、基地局装置の負荷が第1閾値を超えている場合は、実施の形態1と同様に、予約制御を行う。さらに、要求レート決定部2161aは、基地局装置の負荷が第1閾値より大きい所定の第2閾値を超えている場合は、要求レートでのデータ送信を要求しても拒否される可能性が高いため、要求レートを決定せずに予約要求信号「Request」を送信させない。
これにより、基地局装置における負荷が非常に小さい場合は、移動局装置は、予約要求信号「Request」の送信などの手順を踏まずに、即座に上限レートを超える伝送レートでのデータ送信を開始する。反対に、基地局装置における負荷が非常に大きい場合は、予約要求信号「Request」を送信しても拒否される可能性が高いため、移動局装置は、予約要求信号「Request」を送信しない。このため、制御遅延を最小限にしてデータ送信の効率を向上するとともに、拒否される可能性が高い予約要求信号の送信を抑止することができる。
次いで、上記のように構成された基地局装置および移動局装置における上り回線の伝送レート制御時の動作について、図13を参照して具体的に説明する。なお、以下の説明では、移動局装置はソフトハンドオーバ中であり、基地局装置#1〜#3の3つの基地局装置と通信を行っているものとする。
まず、移動局装置から基地局装置#1〜#3へ、上限レートを超えた伝送レートでの送信を要求する予約要求信号「Request」が送信されるまでの動作を説明する。
移動局装置は、通常時、基地局装置#1〜#3のいずれかのスケジューリング制御信号に従った伝送レートでデータを送信している。移動局装置が従うスケジューリング制御信号は、基地局装置#1〜#3のうち、例えばSIR測定部210によって測定されたSIRが最も高い基地局装置から送信されたものなどで良い。ただし、このスケジューリング制御信号に従った伝送レートが上限レートを超えているような場合は、移動局装置は、上限レートを実際の送信レートとして送信を行う。
また、基地局装置#1〜#3からは、図13(a)〜(c)に示すように、周期的に負荷報知信号生成部5001によって生成された負荷報知信号「Cell Load」が送信されており、これらの負荷報知信号「Cell Load」は、移動局装置の誤り訂正復号部208から要求レート決定部2161aへ出力される。
そして、要求レート決定部2161aによって負荷報知信号「Cell Load」が参照され、すべての基地局装置#1〜#3の負荷が所定の第1閾値以下であるか否かが判定される。すべての基地局装置#1〜#3の負荷が第1閾値以下である場合は、基地局装置#1〜#3の負荷が非常に小さいため、上限レートを超えた伝送レートでの即時送信が可能であると判断される(図13(a)の場合)。上記以外の場合は、上限レートを超えた伝送レートでの即時送信は不可能であると判断される(図13(b)、(c)の場合)。
このように、負荷報知信号「Cell Load」からすべての基地局装置#1〜#3における負荷が非常に小さいと判断された場合は、即座に上限レートを超えた伝送レートでのデータ送信を開始するため、要求レートを決定して要求レートでのデータ送信の予約を行う必要がなく、制御遅延を最小限にしてデータ送信の効率を向上することができる。
即時送信が不可能である場合、基地局装置#1〜#3の1つでも負荷が第1閾値よりも大きい所定の第2閾値を超えていれば、負荷が第2閾値を超えている基地局装置においては負荷が非常に大きいため、上限レートを超えた伝送レートでの送信は拒否される可能性が高いと判断される。そして、この場合は、要求レートが決定されず、予約要求信号「Request」は送信されない。これにより、拒否される可能性が高い予約要求信号「Request」の送信を抑止することができる。
また、基地局装置#1〜#3の負荷が第2閾値を超えていない場合は、実施の形態1と同様に、予約要求信号「Request」が送信された上で予約の制御が行われる。この予約の制御は、実施の形態1と同様であるため、その説明を省略する。
以下、図14のフロー図を参照しながら、移動局装置の動作をまとめる。なお、図14において、図6と同じ部分には同じ符号を付し、その詳しい説明を省略する。
まず、基地局装置から周期的に送信されている負荷報知信号「Cell Load」が受信される(ST3000)。
そして、要求レート決定部2161aによって、基地局装置の負荷が所定の第1閾値より大きい所定の第2閾値を超えているか否かが判定される(ST3100)。いずれかの基地局装置における負荷が第2閾値を超えている場合、この基地局装置における負荷が非常に大きく、上限レートでの送信は拒否される可能性が高いため、処理を終了する。
また、移動局装置が通信中のすべての基地局装置の負荷が第2閾値以下である場合は、さらに、基地局装置の負荷が第1閾値と比較され、すべての基地局装置における負荷が非常に小さく、即時送信が可能であるか否かが判定される(ST3200)。即時送信が可能である場合は、即座に上限レートを超える伝送レートでのデータ送信を開始する(ST1500)。一方、即時送信が不可能である場合は、実施の形態1と同様の予約制御を行って、要求レートでのデータ送信を行うか(ST1500)、予約を取り消す(ST1400)。
以上のように、本実施の形態によれば、基地局装置から無線リソースの割り当て状況を示す負荷報知信号が周期的に送信されるため、移動局装置は、即座に上限レートを超える伝送レートでのデータ送信を開始したり、拒否される可能性が高い予約要求信号の送信を抑止したりすることができる。
本発明の第1の態様に係る移動局装置は、複数の基地局装置と通信を行うソフトハンドオーバ中に、上り回線のデータ送信に用いられる送信レートを所定の上限レート以下に制限するレート制御手段と、前記上限レートを超える伝送レートでのデータ送信を行う場合に、前記伝送レートによるデータ送信を前記複数の基地局装置に対して予約する予約制御手段と、を有し、前記レート制御手段は、前記伝送レートによるデータ送信が前記複数の基地局装置すべてに予約された場合に、上り回線の送信レートを前記伝送レートに変更する構成を採る。
この構成によれば、ソフトハンドオーバ中、移動局装置が上限レートを超える伝送レートでのデータ送信を予約し、通信相手であるすべての基地局装置に予約された場合に、上限レートを超えた伝送レートでデータ送信するため、上限レートを超えた伝送レートでの送信時には、基地局装置において必要な無線リソースが確保されており、受信電力がRoT閾値を超過することを防止することができる。また、移動局装置は、通常は上限レート以下の伝送レートでデータ送信を行い、必要に応じて上限レートを超えた伝送レートでのデータ送信を予約するため、基地局装置が受信可能な受信電力を最大限に効率良く移動局装置に割り当ててQoSを保証することができる。
本発明の第2の態様に係る移動局装置は、上記第1の態様において、前記予約制御手段は、前記上限レートを超える所望の要求レートでのデータ送信を要求する旨の予約要求信号を生成する予約要求信号生成部、を有し、前記上限レートを超える伝送レートでのデータ送信を行う場合に、前記予約要求信号を前記複数の基地局装置に対して送信する構成を採る。
この構成によれば、要求レートでのデータ送信を要求する予約要求信号を複数の基地局装置に対して送信するため、移動局装置が上限レートを超える伝送レートでのデータ送信を希望していることが確実に通信相手であるすべての基地局装置へ伝えられる。
本発明の第3の態様に係る移動局装置は、上記第2の態様において、前記レート制御手段は、前記予約要求信号に対する前記複数の基地局装置の応答として、すべての基地局装置から前記要求レートでのデータ送信を許可する旨の予約確保信号を受信した場合に、上り回線の送信レートを前記要求レートに変更する構成を採る。
この構成によれば、通信相手であるすべての基地局装置から要求レートでのデータ送信が許可された場合に、要求レートでのデータ送信を開始するため、上限レートを超える要求レートでデータ送信をしても、すべての基地局装置において受信電力がRoT閾値を超えることがない。
本発明の第4の態様に係る移動局装置は、上記第3の態様において、前記予約制御手段は、すべての基地局装置から前記予約確保信号を受信した場合に、前記要求レートによるデータ送信を開始する旨の事前通告信号を生成する予約確認信号生成部、をさらに有し、前記レート制御手段は、前記事前通告信号が前記複数の基地局装置すべてに送信された後に上り回線の送信レートを前記要求レートに変更する構成を採る。
この構成によれば、要求レートによるデータ送信を開始する旨を基地局装置へ通知してから要求レートでのデータ送信を開始するため、基地局装置は要求レートでのデータ送信が行われることを前提としてスケジューリングを行うことができ、要求レートでのデータ送信中に基地局装置の受信電力がRoT閾値を超えることがない。
本発明の第5の態様に係る移動局装置は、上記第2の態様において、前記レート制御手段は、前記予約要求信号に対する前記複数の基地局装置の応答として、少なくとも1つの基地局装置から前記要求レートでのデータ送信を拒否する旨の予約拒否信号を受信した場合に、上り回線の送信レートを前記要求レートに変更しない構成を採る。
この構成によれば、通信相手であるすべての基地局装置から要求レートでのデータ送信が許可されない場合は、要求レートでのデータ送信を中止するため、受信電力がRoT閾値を超えてしまう基地局装置があるような場合は、要求レートでのデータ送信が行われないことになり、受信電力がRoT閾値を超過することを確実に防止することができる。
本発明の第6の態様に係る移動局装置は、上記第5の態様において、前記予約制御手段は、少なくとも1つの基地局装置から前記予約拒否信号を受信した場合に、前記要求レートによるデータ送信を中止する旨の予約取消信号を生成する予約確認信号生成部、をさらに有する構成を採る。
この構成によれば、要求レートによるデータ送信を中止する旨を基地局装置へ通知するため、要求レートによるデータ送信のために確保されていた基地局装置の受信電力を他の移動局装置に割り当てることができ、基地局装置の無線リソースを無駄なく使用することができる。
本発明の第7の態様に係る移動局装置は、上記第5の態様において、前記予約制御手段は、前記予約拒否信号の受信後ランダムな時間が経過した時に、前記要求レートよりも低い要求レートでのデータ送信を要求する予約要求信号を前記複数の基地局装置に対して再度送信する構成を採る。
この構成によれば、要求レートでのデータ送信が拒否された場合に、ランダムな時間が経過後、要求レートを低くして再度要求レートでのデータ送信を要求するため、上限レートを超える伝送レートでのデータ送信ができる可能性が高くなり、上り回線のデータ送信の遅延をより確実に防止することができる。
本発明の第8の態様に係る移動局装置は、上記第2の態様において、前記予約制御手段は、上り回線の送信レートが前記上限レートに設定されている期間に前記複数の基地局装置から返信される受信成功の旨のACKを計数するACK計数部、をさらに有し、ACKの数が所定数以上である場合にのみ前記予約要求信号を送信する構成を採る。
この構成によれば、上限レートでのデータ送信期間に返信されたACKの数が多い場合にのみ予約を行うため、上限レートを超える伝送レートでのデータ送信が許可される可能性が低い時に予約が発生せず、無駄な予約要求信号による伝送効率の低下を防止することができる。
本発明の第9の態様に係る移動局装置は、上記第1の態様において、前記予約制御手段は、前記複数の基地局装置における負荷を報知するために前記複数の基地局装置から周期的に送信される負荷報知信号に基づいて、前記伝送レートによる即時のデータ送信が可能であるか否かを判断する構成を採る。
本発明の第10の態様に係る移動局装置は、上記第2の態様において、前記予約制御手段は、前記複数の基地局装置における負荷を報知するために前記複数の基地局装置から周期的に送信される負荷報知信号に基づいて、すべての基地局装置における負荷が所定の第1の閾値以下である場合に前記予約要求信号を送信せず、前記レート制御手段は、すべての基地局装置における負荷が所定の第1の閾値以下である場合に、前記負荷報知信号の受信直後から上り回線の送信レートを前記要求レートに変更する構成を採る。
これらの構成によれば、基地局装置における負荷が非常に小さい場合には上限レートを超えた伝送レートによる即時のデータ送信が可能であると判断するため、予約要求信号などの送信をせずに即座に上限レートを超える伝送レートでのデータ送信を開始することができ、制御遅延を最小限にすることができる。
本発明の第11の態様に係る移動局装置は、上記第10の態様において、前記予約制御手段は、前記負荷報知信号に基づいて、1つの基地局装置における負荷が前記第1の閾値より大きい所定の第2の閾値以上である場合に前記予約要求信号を送信しない構成を採る。
この構成によれば、基地局装置における負荷が大きい場合には予約要求信号を送信しないため、上限レートを超える伝送レートでのデータ送信が許可される可能性が低い時に予約が発生せず、無駄な予約要求信号による伝送効率の低下を防止することができる。
本発明の第12の態様に係る移動局装置は、上記第2の態様において、前記予約要求信号生成部は、前記要求レート、前記要求レートでのデータ送信時間、前記要求レートに対応する送信電力、または前記要求レートで達成されるQoSのいずれか1つに関する情報を含む予約要求信号を生成する構成を採る。
この構成によれば、予約要求信号に要求レート、要求レートでのデータ送信時間、要求レートに対応する送信電力、または要求レートで達成されるQoSのいずれかの情報が含まれているため、基地局装置は予約要求信号に基づいてより精密なスケジューリングを行うことができる。
本発明の第13の態様に係る移動局装置は、上記第1の態様において、送信前の送信データを一時的に記憶するバッファ手段、をさらに有し、前記予約制御手段は、前記バッファ手段に記憶された送信データが所定レベルより多くなった場合に、予約を行う構成を採る。
この構成によれば、送信すべきデータが多くなった場合に上限レートを超えた伝送レートでのデータ送信を予約するため、バッファが溢れてしまうことを防止し、送信データの欠落を防止してQoSを保証することができる。
本発明の第14の態様に係る移動局装置は、上記第1の態様において、送信電力を制御する送信電力制御手段、をさらに有し、前記予約制御手段は、前記送信電力制御手段によって制御される送信電力が過小である場合に、予約を行う構成を採る。
この構成によれば、送信電力が過小である場合に上限レートを超えた伝送レートでのデータ送信を予約するため、基地局装置において受信電力がRoT閾値を超過することを防止しつつ移動局装置の送信性能を無駄なく発揮することができる。
本発明の第15の態様に係る基地局装置は、所定の上限レートを超える要求レートでのデータ送信を要求する旨の予約要求信号を移動局装置から受信する受信手段と、前記移動局装置を含む複数の移動局装置に対する無線リソースの割り当て状況から、前記要求レートでの送信を許可するか否かを決定するスケジューリング手段と、前記要求レートでの送信許可を示す予約確保信号または前記要求レートでの送信拒否を示す予約拒否信号を送信する送信手段と、を有する構成を採る。
この構成によれば、無線リソースの割り当て状況から、上限レートを超える要求レートでのデータ送信を許可するか否かを決定するため、基地局装置における受信電力がRoT閾値を超えてしまうか否かを正確に判断することができる。また、送信許可または送信拒否を移動局装置へ通知するため、移動局装置は、許可される場合にのみ上限レートを超える要求レートでのデータ送信を行うことができる。
本発明の第16の態様に係る基地局装置は、上記第15の態様において、前記スケジューリング手段は、前記要求レートによるデータ送信を開始する旨の事前通告信号を前記移動局装置から受信した場合は、前記移動局装置が前記要求レートでのデータ送信を行うことを前提として前記複数の移動局装置に無線リソースを割り当てる構成を採る。
この構成によれば、要求レートでのデータ送信が行われることを前提としてスケジューリングを行うため、移動局装置が要求レートでのデータ送信を行っても基地局装置の受信電力がRoT閾値を超えることがない。
本発明の第17の態様に係る基地局装置は、上記第15の態様において、前記スケジューリング手段は、前記要求レートによるデータ送信を中止する旨の予約取消信号を前記移動局装置から受信した場合は、前記移動局装置が前記上限レート以下の伝送レートでのデータ送信を行うことを前提として前記複数の移動局装置に無線リソースを割り当てる構成を採る。
この構成によれば、要求レートによるデータ送信が行われないことを前提としてスケジューリングを行うため、要求レートによるデータ送信のために確保されていた基地局装置の受信電力を他の移動局装置に割り当てることができ、基地局装置の無線リソースを無駄なく使用することができる。
本発明の第18の態様に係る基地局装置は、上記第15の態様において、前記スケジューリング手段は、前記複数の移動局装置に対する無線リソースの割り当て状況から、自装置における受信の負荷を示す負荷報知信号を生成する負荷報知信号生成部、を有し、前記送信手段は、前記負荷報知信号を周期的に送信する構成を採る。
この構成によれば、受信の負荷を周期的に移動局装置へ報知するため、移動局装置は、基地局装置における負荷が非常に小さい場合には上限レートを超えた伝送レートによる即時のデータ送信が可能であると判断でき、制御遅延を最小限にすることができる。
本発明の第19の態様に係る上り回線伝送レート制御方法は、複数の基地局装置と通信を行うソフトハンドオーバ中の移動局装置において用いられる上り回線伝送レート制御方法であって、上り回線のデータ送信に用いられる送信レートを所定の上限レート以下に制限するステップと、前記上限レートを超える伝送レートでのデータ送信を行う場合に、前記伝送レートによるデータ送信を前記複数の基地局装置に対して予約するステップと、前記伝送レートによるデータ送信が前記複数の基地局装置すべてに予約された場合に、上り回線の送信レートを前記伝送レートに変更するステップと、を有するようにした。
この方法によれば、ソフトハンドオーバ中、移動局装置が上限レートを超える伝送レートでのデータ送信を予約し、通信相手であるすべての基地局装置に予約された場合に、上限レートを超えた伝送レートでデータ送信するため、上限レートを超えた伝送レートでの送信時には、基地局装置において必要な無線リソースが確保されており、干渉の増大を防止することができる。また、移動局装置は、通常は上限レート以下の伝送レートでデータ送信を行い、必要に応じて上限レートを超えた伝送レートでのデータ送信を予約するため、基地局装置が受信可能な受信電力を最大限に効率良く移動局装置に割り当ててQoSを保証することができる。
本発明に係る移動局装置、基地局装置、および上り回線伝送レート制御方法は、干渉の増大を防止しつつ、基地局装置が受信可能な受信電力を最大限に効率良く移動局装置に割り当ててQoSを保証することができ、移動局装置の伝送レートが基地局装置によってスケジューリングされる移動体通信システムで用いられる移動局装置、基地局装置、および上り回線伝送レート制御方法などに適用することができる。
本発明の実施の形態1に係る基地局装置の要部構成を示すブロック図 実施の形態1に係るスケジューリング部の内部構成を示すブロック図 実施の形態1に係る移動局装置の要部構成を示すブロック図 実施の形態1に係る予約制御部の内部構成を示すブロック図 (a)実施の形態1に係る予約制御の一例を示すシーケンス図(b)実施の形態1に係る予約制御の他の一例を示すシーケンス図 実施の形態1に係る移動局装置の動作を示すフロー図 本発明の実施の形態2に係る基地局装置の要部構成を示すブロック図 実施の形態2に係る予約制御部の内部構成を示すブロック図 (a)実施の形態2に係る予約制御の一例を示すシーケンス図(b)実施の形態2に係る予約制御の他の一例を示すシーケンス図(c)実施の形態2に係る予約制御のさらに他の一例を示すシーケンス図 実施の形態2に係る移動局装置の動作を示すフロー図 本発明の実施の形態3に係るスケジューリング部の内部構成を示すブロック図 実施の形態3に係る予約制御部の内部構成を示すブロック図 (a)実施の形態3に係る予約制御の一例を示すシーケンス図(b)実施の形態3に係る予約制御の他の一例を示すシーケンス図(c)実施の形態3に係る予約制御のさらに他の一例を示すシーケンス図 実施の形態3に係る移動局装置の動作を示すフロー図 基地局装置における受信電力の内訳の一例を示す図 移動体通信システムの一例を示す図
符号の説明
102、202 RF受信部
110、210 SIR測定部
114 スケジューリング部
1141 予約制御信号選別部
1142 予約リソース設定部
1143 無線リソース割当部
1144 予約応答信号生成部
1145 多重部
124、228 RF送信部
214 レート制御部
216 予約制御部
2161、2161a 要求レート決定部
2162 予約要求信号生成部
2163 予約応答信号判定部
2164 要求レート記憶部
2165 予約確認信号生成部
2166 多重部
218 送信バッファ部
302 受信確認応答生成部
4001 ACK計数部
4002 スイッチ
5001 負荷報知信号生成部

Claims (19)

  1. 複数の基地局装置と通信を行うソフトハンドオーバ中に、上り回線のデータ送信に用いられる送信レートを所定の上限レート以下に制限するレート制御手段と、
    前記上限レートを超える伝送レートでのデータ送信を行う場合に、前記伝送レートによるデータ送信を前記複数の基地局装置に対して予約する予約制御手段と、を有し、
    前記レート制御手段は、
    前記伝送レートによるデータ送信が前記複数の基地局装置すべてに予約された場合に、上り回線の送信レートを前記伝送レートに変更することを特徴とする移動局装置。
  2. 前記予約制御手段は、
    前記上限レートを超える所望の要求レートでのデータ送信を要求する旨の予約要求信号を生成する予約要求信号生成部、を有し、
    前記上限レートを超える伝送レートでのデータ送信を行う場合に、前記予約要求信号を前記複数の基地局装置に対して送信することを特徴とする請求項1記載の移動局装置。
  3. 前記レート制御手段は、
    前記予約要求信号に対する前記複数の基地局装置の応答として、すべての基地局装置から前記要求レートでのデータ送信を許可する旨の予約確保信号を受信した場合に、上り回線の送信レートを前記要求レートに変更することを特徴とする請求項2記載の移動局装置。
  4. 前記予約制御手段は、
    すべての基地局装置から前記予約確保信号を受信した場合に、前記要求レートによるデータ送信を開始する旨の事前通告信号を生成する予約確認信号生成部、をさらに有し、
    前記レート制御手段は、
    前記事前通告信号が前記複数の基地局装置すべてに送信された後に上り回線の送信レートを前記要求レートに変更することを特徴とする請求項3記載の移動局装置。
  5. 前記レート制御手段は、
    前記予約要求信号に対する前記複数の基地局装置の応答として、少なくとも1つの基地局装置から前記要求レートでのデータ送信を拒否する旨の予約拒否信号を受信した場合に、上り回線の送信レートを前記要求レートに変更しないことを特徴とする請求項2記載の移動局装置。
  6. 前記予約制御手段は、
    少なくとも1つの基地局装置から前記予約拒否信号を受信した場合に、前記要求レートによるデータ送信を中止する旨の予約取消信号を生成する予約確認信号生成部、をさらに有することを特徴とする請求項5記載の移動局装置。
  7. 前記予約制御手段は、
    前記予約拒否信号の受信後ランダムな時間が経過した時に、前記要求レートよりも低い要求レートでのデータ送信を要求する予約要求信号を前記複数の基地局装置に対して再度送信することを特徴とする請求項5記載の移動局装置。
  8. 前記予約制御手段は、
    上り回線の送信レートが前記上限レートに設定されている期間に前記複数の基地局装置から返信される受信成功の旨のACKを計数するACK計数部、をさらに有し、
    ACKの数が所定数以上である場合にのみ前記予約要求信号を送信することを特徴とする請求項2記載の移動局装置。
  9. 前記予約制御手段は、
    前記複数の基地局装置における負荷を報知するために前記複数の基地局装置から周期的に送信される負荷報知信号に基づいて、前記伝送レートによる即時のデータ送信が可能であるか否かを判断することを特徴とする請求項1記載の移動局装置。
  10. 前記予約制御手段は、
    前記複数の基地局装置における負荷を報知するために前記複数の基地局装置から周期的に送信される負荷報知信号に基づいて、すべての基地局装置における負荷が所定の第1の閾値以下である場合に前記予約要求信号を送信せず、
    前記レート制御手段は、
    すべての基地局装置における負荷が所定の第1の閾値以下である場合に、前記負荷報知信号の受信直後から上り回線の送信レートを前記要求レートに変更することを特徴とする請求項2記載の移動局装置。
  11. 前記予約制御手段は、
    前記負荷報知信号に基づいて、1つの基地局装置における負荷が前記第1の閾値より大きい所定の第2の閾値以上である場合に前記予約要求信号を送信しないことを特徴とする請求項10記載の移動局装置。
  12. 前記予約要求信号生成部は、
    前記要求レート、前記要求レートでのデータ送信時間、前記要求レートに対応する送信電力、または前記要求レートで達成されるQoSのいずれか1つに関する情報を含む予約要求信号を生成することを特徴とする請求項2記載の移動局装置。
  13. 送信前の送信データを一時的に記憶するバッファ手段、をさらに有し、
    前記予約制御手段は、
    前記バッファ手段に記憶された送信データが所定レベルより多くなった場合に、予約を行うことを特徴とする請求項1記載の移動局装置。
  14. 送信電力を制御する送信電力制御手段、をさらに有し、
    前記予約制御手段は、
    前記送信電力制御手段によって制御される送信電力が過小である場合に、予約を行うことを特徴とする請求項1記載の移動局装置。
  15. 所定の上限レートを超える要求レートでのデータ送信を要求する旨の予約要求信号を移動局装置から受信する受信手段と、
    前記移動局装置を含む複数の移動局装置に対する無線リソースの割り当て状況から、前記要求レートでの送信を許可するか否かを決定するスケジューリング手段と、
    前記要求レートでの送信許可を示す予約確保信号または前記要求レートでの送信拒否を示す予約拒否信号を送信する送信手段と、
    を有することを特徴とする基地局装置。
  16. 前記スケジューリング手段は、
    前記要求レートによるデータ送信を開始する旨の事前通告信号を前記移動局装置から受信した場合は、前記移動局装置が前記要求レートでのデータ送信を行うことを前提として前記複数の移動局装置に無線リソースを割り当てることを特徴とする請求項15記載の基地局装置。
  17. 前記スケジューリング手段は、
    前記要求レートによるデータ送信を中止する旨の予約取消信号を前記移動局装置から受信した場合は、前記移動局装置が前記上限レート以下の伝送レートでのデータ送信を行うことを前提として前記複数の移動局装置に無線リソースを割り当てることを特徴とする請求項15記載の基地局装置。
  18. 前記スケジューリング手段は、
    前記複数の移動局装置に対する無線リソースの割り当て状況から、自装置における受信の負荷を示す負荷報知信号を生成する負荷報知信号生成部、を有し、
    前記送信手段は、
    前記負荷報知信号を周期的に送信することを特徴とする請求項15記載の基地局装置。
  19. 複数の基地局装置と通信を行うソフトハンドオーバ中の移動局装置において用いられる上り回線伝送レート制御方法であって、
    上り回線のデータ送信に用いられる送信レートを所定の上限レート以下に制限するステップと、
    前記上限レートを超える伝送レートでのデータ送信を行う場合に、前記伝送レートによるデータ送信を前記複数の基地局装置に対して予約するステップと、
    前記伝送レートによるデータ送信が前記複数の基地局装置すべてに予約された場合に、上り回線の送信レートを前記伝送レートに変更するステップと、
    を有することを特徴とする上り回線伝送レート制御方法。
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