JP4648787B2 - グランドパッキン - Google Patents
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Description
このグランドパッキンは水漏れ防止機能と回転軸に対する摩擦防止機能を満たすため、繊維を編んだ構造のものが一般的に使用されている。
このようなグランドパッキンは長時間の使用で変形・破損が起こり、そうなると水が漏れやすくなるので適宜又は定期的に新しいものと交換を行っている。
このグランドパッキンの交換の際には、従来では、銛式工具やスクリュウ式工具などの専用工具を使用し、軸受管と回転軸との狭い隙間からその工具の銛部やスクリュウ部をグランドパッキンに突き刺して先端部を引っ掛けたり、ねじ込ませたりして引き抜く方法が行われている。
そしてこれを何度も繰り返すと、スクリュウなどで繊維組織が破壊されて強度を保った引っ掛かり部分が失われてしまい、そうなるとスクリュウなどの工具では引き出せなくなってしまう。
こうなったらこのグランドパッキンの繊維組織を全部破壊してその破片を掻き出すしか方法がなくなる。
さらに、この専用の螺旋式工具の軸部は、自由に曲げることができ且つ回転させることができるように、細いコイルバネで作られており、その軸部と銛先やスクリュウ部分との取り付け部が回転力で壊れ易かった。その上どれもが高価なものであった
そこで、本発明は、上記問題点を解決するために、ポンプの水圧を受ける軸受部の軸受孔と回転軸との間に装着されたグランドパッキンを軸受孔から容易に引き出せるようにすることで、新しいものと交換作業を容易に行うことができるグランドパッキンを提供することを目的とする。
さらに、劣化して強度が低下しているグランドパッキンに対しては専用工具が容易に引っ掛からず、条件が悪いと一本引き抜くのに数時間もかかることもあった。
これに対して本発明では、グランドパッキン本体に引抜き糸を取り付けてあるので、専用工具を使用することなく、単に引抜き糸を引くという極めて簡単な方法で確実且つ容易にそして短時間で引っ張り出すことが可能となる。
その際に本発明では、前記引抜き糸はグランドパッキン本体の一方の切れ目部分に止着してあるので、切れ目部分の他方側からは摩擦抵抗を受けずに小さい力でも容易に引っ張り出すことが可能となる。
また引抜き糸にはループを形成することによって、グランドパッキン本体を前記軸受部から引き抜く際に、そのループ部分に工具を使用せずに指を掛けることによって容易に引くことができるようになり古いパッキンの抜き取り作業を極めて容易なものとすることが可能となる。
この作業の際に、前記引抜き糸に前記軸受部へのグランドパッキン本体の装着順番の目印を有する小片を取着しておけば、手前のグランドパッキン本体から順番通り引き抜きできるようになり、引き抜きできない奥の方のグランドパッキン本体を無理に引き抜こうとして引抜き糸を切ってしまうおそれが解消できる。
このように本発明によって、新旧グランドパッキンの交換作業は極めて短時間で簡単且つ確実に行えるようなった。
本発明は、図1の(イ)に示すように、細い径で高強度の合成繊維製の引抜き糸6を、グランドパッキン本体4に対して、グランドパッキン本体4の切れ目5で対向する2つの端部のうちいずれか一方端の切れ目5近くに引き出されるように掛かり幅Kを確保して連設する。
該グランドパッキン本体4は、長く使用している間に劣化して強度が低下する結果、前記掛かり幅Kが殆どない場合や小さい場合には止めてある部分が破損して引抜き糸6が外れてしまうおそれがある。
また使用する糸は、変質して強度が低下してしまうものは好ましくなく、できるだけ細くて高強度のものが良いく、長期間劣化しない各種の繊維強化樹脂製のものを使用することができる。
該グランドパッキン本体4自体は柔軟性があるので、引抜き糸6の掛止部分はポンプの回転軸に接しない外側になるように装着すれば、細さは0.5mm程度でもグランドパッキン本体4の水漏れ防止機能と回転軸に対する摩擦防止機能に何の障害も起こらない。
ループを形成したら、結び目のない方を長く引っ張り出しても良い。
このループの形成で、片方を引っ張ってもグランドパッキン本体4から全部脱落してしまうことが防止でき、且つそのループ部分に指や工具を掛けることができるので引き抜き作業を容易なものとできる。
なお、このループは該引抜き糸6の先端部のみに設けることもできる。
また、図1の(ハ)に示すように、該引抜き糸6を一方側をグランドパッキン本体4の切れ目5近くに引き出し、他方側を引抜き糸6を引いたときに該引抜き糸が装着した時にポンプの回転軸に接触しない範囲で周方向に対して斜めに掛かり幅Kを確保して掛けることもできる。
この場合、引抜き糸6の掛かり幅K部分が、引抜き糸5をグランドパッキン本体4から引き出される位置の一方側4aと他方側4bの裏平面4eを繋ぐ線が斜めに最大グランドパッキン本体4の内周縁4cより内側空間へ食み出さないように設ける。
そして、その目印7には交換した日付、装着順番、担当者などの情報を記入して置く。日付は交換時期の目安となる。
また、目印7は順番が分かればいいので、ラベルの他に、色分けや、単に結び目の数を1個、2個3個と結んでおいてこれで順番を知る方法もある。
図3に示すように、揚水ポンプのケーシング1の軸受部2における軸受孔2aと、その軸受孔2aに挿通される回転軸3との間に切れ目入りのグランドパッキン本体4x、4y、4zを3個並べて、引抜き糸が回転軸3に接しないように軸受孔2a側に通して各グランドパッキン本体4x、4y、4zの外径側から各引抜き糸6を全部引き出した状態で装着される。
そして、そのグランドパッキン本体4が飛び出さないようにパッキン押え9で押して蓋をし、軸受部2のパッキン押え取着部10に突設したボルト11をパッキン押え9の孔に差し込んで、ナット12で、その背後の軸スリ−ブ13との間に嵌ったグランドパッキン本体4を締め付ける。
この図3では、グランドパッキン本体4x、4y、4zを3個並べて使用した場合を示している。
この引抜き順番は目印7のラベルに書き込みしてあるので4x、4y、4zの順番を間違えず引き出せる。
図5は、グランドパッキン本体4yをその引抜き糸6に指を掛けて引き出している状態であり、グランドパッキン本体4yは斜めに変形して、グランドパッキン本体4の一方側の切れ目5近から捲り上がるように引き出される。
このようにグランドパッキン本体4yの一方側から他方側の摩擦抵抗を受けずに引き出されるのでグランドパッキン本体4yの組織に対して破壊強度負担をかけずに小さい力で確実に引き出せる。
2 軸受部
2a 軸受孔
3 回転軸
4 グランドパッキン本体
4a 一方側の引抜き糸の引き出し位置
4b 他方側の引抜き糸の引き出し位置
4c ランドパッキン本体の内周縁
4d ランドパッキン本体の表周面
4e ランドパッキン本体の裏周面
5 切れ目
6 引抜き糸
6a 一方側の引抜き糸の端部
6b 他方側の引抜き糸の端部
7 目印
8 繋ぎ部
9 パッキン押え
10 パッキン押え取着部
11 ボルト
12 ナット
13 軸スリ−ブ
K 掛かり幅
Claims (5)
- ポンプのケーシングの軸受部をシールするために軸受孔と回転軸との間に装着される切れ目入りのグランドパッキンにおいて、該グランドパッキン本体の切れ目で対向する2つの端部のうちいずれか一方に装着したときに前記ケーシングの軸受部の外側から引き出し可能となる長さの引抜き糸を連設したグランドパッキンであって、
前記グランドパッキン本体と前記引抜き糸とを、前記引抜き糸が前記グランドパッキンの内径空間に食み出さない範囲となる掛かり幅を設けて、前記グランドパッキン本体の一方側から他方側に2列に貫通させて連設したことを特徴とするグランドパッキン。 - 引抜き糸を、引抜き時に切れない耐引っ張り強度を有し且つ可及的に細い径の合成繊維製の糸としたことを特徴とする請求項1に記載のグランドパッキン。
- 引抜き糸の両側を繋いだことを特徴とする請求項1又は2に記載のグランドパッキン。
- 引抜き糸の両端部を繋いでループに形成したことを特徴とする請求項1〜3のうちいずれか一項に記載のグランドパッキン。
- ケーシングの軸受部の外へ突出する引抜き糸部分に前記軸受部へのグランドパッキンの装着順番の目印を有する小片を取着したことを特徴とする請求項1〜4のうちいずれか一項に記載のグランドパッキン。
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JP2005212551A JP4648787B2 (ja) | 2005-07-22 | 2005-07-22 | グランドパッキン |
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JPH0454365U (ja) * | 1990-09-17 | 1992-05-11 | ||
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2005
- 2005-07-22 JP JP2005212551A patent/JP4648787B2/ja not_active Expired - Fee Related
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