JP4647176B2 - シート材張着構造及びシート材張着方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、建物の屋根、壁、床、天井等において下張材の表面側に張着される防水紙等の誘導加熱シート材に関し、また、下張材の表面側にシート材を張着したシート材張着構造及び下張材の表面側にシート材を張着するシート材張着方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
たとえば、木造屋根の防水施工では、図12(a)に示すように、垂木1に下張材(野地合板2)が釘3で留め付けられ、さらに野地合板2の表面にアスファルトルーフィング5などの防水紙がステープル7,7,…で留め付けられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
(1)しかしながら、このように野地合板2に対してアスファルトルーフィング5がステープル7で留め付けられていると、建物の解体時に野地合板2からアスファルトルーフィング5を剥がし取ったときに、図12(b)に示すように、ステープル7が野地合板2に付着したまま残ってしまう。そして、ステープル7は数が多く、一つ一つが小さいため、全てのステープル7,7,…を取り除いた状態で野地合板2を回収することは、コストや手間の観点から極めて困難である。つまり、全てのステープル7を取り除いて野地合板2を分別回収することができないため、野地合板2をパーティクルボードなどの材料として再生利用(リサイクル)することができず、資源の無駄や廃棄物の増加に伴う環境破壊を引き起こす。
なお、このような問題は、屋根面への防水紙の張着に限らず、壁や床など建物のあらゆる部位において、下張材にシート材をステープルで留め付ける場合に共通する。
【0004】
(2)アスファルトコンパウンドのような瀝青物質は、通常使用環境温度においてある程度の流動性を有し、ステープル7や釘等が貫通してもその流動性により欠損部分を修復してしまうという自己治癒性(釘孔シール性)を有するため、これを含むアスファルトルーフィング5は極めて高い防水性能を発揮する。しかし、その反面、瀝青物質を含むアスファルトルーフィング5は粘着性も発現し、経年後に下張材(野地合板2)との接触部分が付着一体化してしまう。そして、コストや手間の観点から、付着一体化した瀝青物質を全て取り除いて野地合板2を分別回収しパーティクルボードなどの材料として再生利用することは不可能であるため、やはり資源の無駄や廃棄物の増加に伴う環境破壊を引き起こすことになる。
なお、このような問題は、屋根面への防水紙の張着に限らず、壁や床など建物のあらゆる部位において、瀝青物質を含むシート材を下張材に張着する場合に共通する。
【0005】
そこで、本発明は、下張材からシート材を剥がし取ったときに該下張材にステープルなどの異物を残存させず、また、特にシート材が瀝青物質を含むものである場合には、瀝青物質の下張材への経年付着を防止することによって、下張材の再生利用を容易ならしめるようにした、シート材張着構造及びシート材張着方法を提案することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る発明は、下張材と、この下張材を建物に固着する導電性固着具と、この導電性固着具の頭部のうちの前記下張材の表面側に露出している部分に設けられた熱可塑性接着材と、前記下張材の表面側に敷き広げられたシート材と、を備え、前記導電性固着具と前記シート材とが、前記導電性固着具が電磁誘導加熱されることによって溶融した前記熱可塑性接着材を介して接着されてなる、ことを特徴とするシート材張着構造である。
【0007】
かかるシート材張着構造は、建物(本明細書では「下張材が固着される対象となる建物部分」という意味で用いる。)に下張材を固着している釘、ボルト、ビス等の導電性を有する固着具を利用して、電磁誘導加熱方式によって下張材にシート材を張着したものである。つまり、導電性固着具の頭部のうちの下張材の表面側に露出している部分(釘、ボルト、ビス等の頭部)に設けられた熱可塑性接着材が、導電性固着具の電磁誘導加熱によって溶融し、導電性固着具とシート材とが接着されている。熱可塑性接着材は、導電性固着具の所定位置に予め設けられていてもよいし、下張材を固着した後の導電性固着具の所定位置に事後的に設けられたものであってもよい。このように、ステープルを用いずに下張材にシート材が張着されているので、解体時には、シート材を下張材から剥がし取って、下張材から固着具を抜き取ることにより、ステープルなどの異物が全く残存していない再生利用可能な状態で下張材を分別回収できる。また、ステープルで孔を空けずにシート材が下張材に張着されているので、特にシート材が防水紙である場合には、その防水性能を減じることがない。また、建物に下張材を固着している導電性固着具の導電性を利用してこれを電磁誘導加熱し、熱可塑性接着材を溶融したものであるので、別途の誘導加熱部材を配置する手間は不要である。
【0008】
請求項2に係る発明は、請求項1に記載のシート材張着構造において、前記シート材が、瀝青物質層を含んで防水性を発揮するものであることを特徴とする。
【0009】
かかるシート材張着構造は、シート材が防水性を発揮する防水紙であるので、特に、ステープルで孔を空けずに下張材にシート材を張着でき、その防水性能を減じることがない、という電磁誘導加熱方式によるメリットを最大限に発揮できるものとなっている。
【0010】
請求項3に係る発明は、請求項2に記載のシート材張着構造において、前記シート材が、裏面側に仕切材層を備えるものであることを特徴とする。
【0011】
かかるシート材張着構造は、シート材の裏面側が仕切材層となっているので、シート材に含まれている瀝青物質が電磁誘導加熱や経年によって下張材に付着一体化してしまうことを有効に阻止できる。したがって、解体時にシート材を下張材から剥がし取っても下張材に瀝青物質が残存せず、下張材の確実なリサイクルを実現できる。
【0012】
請求項4に係る発明は、下張材を建物に固着する導電性固着具の頭部のうちの前記下張材の表面側に露出している部分に熱可塑性接着材を設け、前記下張材の表面側にシート材を敷き広げた後、前記シート材の表面側から前記導電性固着具を電磁誘導加熱して前記熱可塑性接着材を溶融することにより、前記シート材と前記導電性固着具とを接着する、ことを特徴とするシート材張着方法である。
【0013】
かかるシート材張着方法は、建物に下張材を固着している釘、ボルト、ビス等の導電性を有する固着具を利用して、電磁誘導加熱方式によって下張材にシート材を張着する方法である。つまり、導電性固着具の頭部のうちの下張材の表面側に露出している部分(釘、ボルト、ビス等の頭部)に熱可塑性接着材を設け、これをシート材の表面側からの導電性固着具の電磁誘導加熱によって溶融することにより、導電性固着具とシート材とを接着する。熱可塑性接着材は、導電性固着具の所定位置に予め設けておいてもよいし、下張材を固着した後の導電性固着具の所定位置に事後的に設けてもよい。このように、ステープルを用いずに下張材にシート材を張着するので、解体時には、シート材を下張材から剥がし取って、下張材から固着具を抜き取ることにより、ステープルなどの異物が全く残存していない再生利用可能な状態で下張材を分別回収できる。また、ステープルで孔を空けずにシート材を下張材に張着するので、特にシート材が防水紙である場合には、その防水性能を減じることがない。また、建物に下張材を固着している導電性固着具の導電性を利用してこれを電磁誘導加熱し、熱可塑性接着材を溶融するので、別途の誘導加熱部材を配置する手間は不要である。
【0014】
請求項5に係る発明は、請求項4に記載のシート材張着方法において、前記シート材が、瀝青物質層を含んで防水性を発揮するものであることを特徴とする。
【0015】
かかるシート材張着方法は、シート材が防水性を発揮する防水紙であるので、特に、ステープルで孔を空けずに下張材にシート材を張着でき、その防水性能を減じることがない、という電磁誘導加熱方式によるメリットを最大限に発揮できるものとなっている。
【0016】
請求項6に係る発明は、請求項5に記載のシート材張着方法において、シート材が、裏面側に仕切材層を備えるものであることを特徴とする。
【0017】
かかるシート材張着方法は、シート材の裏面側が仕切材層となっているので、シート材に含まれている瀝青物質が電磁誘導加熱や経年によって下張材に付着一体化してしまうことを有効に阻止できる。したがって、解体時にシート材を下張材から剥がし取っても下張材に瀝青物質が残存せず、下張材の確実なリサイクルを実現できる。
【0018】
ここで「裏面」とは、下張材に対向する側の面を指す。なお、本明細書において、ある部材の「裏面」とは、ここで定義したシート材の裏面と同方向の面を指し、該部材の「表面」は裏面の反対側の面を意味するものとする。たとえば、図2(a)の場合、アスファルトルーフィング5の裏面、表面はそれぞれ図中の下面、上面であり、同様に、野地合板2の裏面、表面はそれぞれ図中の下面、上面である。また「導電材層」とは、誘導加熱器を用いた電磁誘導によって発熱する層であって、具体的にはアルミ等の金属箔や、導電性のポリマーシート、フィルム等からなる。また「熱可塑性接着材層」とは、一定温度以上に加熱されると軟化・溶融するとともに、それ以下の温度に冷却されると再び固化する性質をもった酢酸ビニル系(溶液型、エマルション型)、ポリビニルアルコール(水溶液)、アクリル(溶液型、エマルション型)、アスファルト系(溶液型、エマルション型)等の接着材からなる層であり、具体的には、酢酸ビニル樹脂、ポリビニルアセタール樹脂、ポリスチレン樹脂等からなる層である。なお、この熱可塑性接着材は、誘導加熱対応型シート材を剥がし取ったときに下張材の表面に付着したまま残る可能性があるため、合板用接着剤として用いられる素材等、下張材のリサイクル時に支障のない素材(たとえばゴム、プラスチック)からなるものであることが望ましい。
【0039】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態を詳細に説明する。なお、説明において、同一要素には同一符号を用い、重複する説明は省略する。
【0040】
<第一実施形態>
図1は、本発明に係るシート材張着構造及びシート材張着方法の第一実施形態を説明するための断面図である。
【0041】
図1(a)は、建物の木造屋根の垂木1に、下張材たる野地合板2が導電性固着具たる釘3で留め付けられている状態を示している。釘3は、その頭部3aが野地合板2の表面側に露出した状態で野地合板2及び垂木1に打ち込まれている。そして、釘3の頭部3aには、熱可塑性接着材4が塗布されている。この熱可塑性接着材4は、一定温度以上に加熱されると軟化・溶融するとともに、それ以下の温度に冷却されると再び固化する性質をもった酢酸ビニル系(溶液型、エマルション型)、ポリビニルアルコール(水溶液)、アクリル(溶液型、エマルション型)、アスファルト系(溶液型、エマルション型)等の接着剤であり、具体的には、酢酸ビニル樹脂、ポリビニルアセタール樹脂、ポリスチレン樹脂等からなるものである。なお、熱可塑性接着材4は、現場で釘3を打ち込んだ後に釘3の頭部3aに塗布するようにしてもよいし、現場搬入前に予め釘3の頭部3aに塗布しておいてもよい。
【0042】
次に、図1(b)に示すように、野地合板2の表面側にシート材たるアスファルトルーフィング5を敷き広げる。ここで必要に応じて、アスファルトルーフィング5を野地合板2に対して仮留めすることが望ましいが、このときアスファルトルーフィング5を破損して防水性能を減じないように注意すべきである。なお、アスファルトルーフィング5の層構成については後述する。
【0043】
最後に、図1(c)に示すように、誘導加熱器6(たとえば特開2000−220288公報参照)を用いてアスファルトルーフィング5の裏面側にある釘3の頭部3aを電磁誘導加熱により発熱させ、釘3の頭部3aに塗布されている熱可塑性接着材4を加熱溶融する。具体的には、アスファルトルーフィング5の表面側から誘導加熱器6の渦巻状の加熱コイル6aをアスファルトルーフィング5の表面に近接させ、この状態で加熱コイル6aに高周波電流を供給し、加熱コイル6aに交流磁界を発生させる。すると、磁力線Mがアスファルトルーフィング5を通過して、電磁誘導の法則により導電体である釘3の頭部3aに渦電流Dが発生し、この渦電流Dによるジュール熱で釘3の頭部3aが発熱して、熱可塑性接着材4が溶融する。
【0044】
そして、このまま時間が経過すれば、アスファルトルーフィング5の裏面に密着したまま溶融した熱可塑性接着材4が再び固化するので、アスファルトルーフィング5と釘3,3,…とが接着され、アスファルトルーフィング5が野地合板2の表面側に張着されることになる。その後、必要に応じて、アスファルトルーフィング5の表面に仕上を施せばよい。
【0045】
なお、アスファルトルーフィング5,5の重ね合わせ部は、図2(a)に示す層構成の帯形状のアルミテープ8A(誘導加熱部材)を用いて処理する。このアルミテープ8Aは、導電材層としてのアルミ箔8aの表裏両面側に熱可塑性接着材4a,4bがそれぞれ層状に設けられたものである。導電材層は、誘導加熱器を用いた電磁誘導加熱によって発熱する層であればよく、したがってアルミ以外の金属や、導電性のポリマーシート、フィルム等からなるものとしてもよい。
【0046】
そして、図2(b)に示すように、一方のアスファルトルーフィング5Aの端辺部に沿ってその表面側にアルミテープ8Aを配置(仮留めしてもよいし、しなくてもよい。)しておき、他方のアスファルトルーフィング5Bの端辺部の裏面側を重ね合わせて配置(仮留めしてもよいし、しなくてもよい。)する。この状態でアスファルトルーフィング5Bの表面側から誘導加熱器6を用いてアルミテープ8Aのアルミ箔8aを電磁誘導加熱すると、アルミ箔8aの裏面側の熱可塑性接着材4bが溶融してアスファルトルーフィング5Aとアルミテープ8Aとが接着されるとともに、アルミ箔8aの表面側の熱可塑性接着材4aが溶融してアスファルトルーフィング5Bとアルミテープ8Aとが接着される。
【0047】
このように、ステープルを用いずにアスファルトルーフィング5を野地合板2の表面側に張着してあるので、屋根を解体するときにアスファルトルーフィング5を野地合板2から剥がし取れば、図3(a)に示すように、野地合板2には釘3しか残らなくなる。そして、図3(b)に示すように、野地合板2を垂木1から取り外すときに釘3も抜き取られるため、結果的に異物が一切残らない状態で野地合板2を分別回収でき、野地合板2を破砕してパーティクルボードなどに容易に再生利用することができる。
【0048】
また、ステープルを用いずにアスファルトルーフィング5を野地合板2の表面側に張着してあるので、アスファルトルーフィング5に孔が空いて防水性能が減じられるおそれもない。
さらに、野地合板2を垂木1に固着するための釘3の導電性を利用してこれを電磁誘導加熱し、熱可塑性接着材4を溶融するので、導電性を有する別途の誘導加熱部材などを用意したり配置する手間が不要である。
【0049】
ここで、シート材たるアスファルトルーフィング5の層構成について説明する。アスファルトルーフィング5は、図4に示すように、基材層5aの表面側に瀝青物質層5b、鉱物質粉粒層5cを順に重ねるとともに、基材層5aの裏面側に瀝青物質層5d、仕切材層5eを順に重ねた、全体として五層構成のシート形状となっている。
【0050】
基材層5aは、アスファルトルーフィング5に寸法安定性や形態保持性を付与する機能を果たすものであり、具体的には、厚手の紙(原紙)、織布、合成繊維のような有機繊維、不織布、ガラス繊維マットのような鉱物繊維不織布等からなるものである。基材層5aは、パラフィン、重質油あるいは瀝青物質で前処理して防水性を高めたものであることが望ましい。
なお、基材層5aは、通常、製品加工のために必要であるが、これがなくても瀝青物質層5b,5d等を含むアスファルトルーフィング5をシート材として形成できるのであれば、なくてもよい。
【0051】
瀝青物質層5b,5dは、アスファルトルーフィング5に防水性を付与する機能を果たすものである。具体的には、ストレートアスファルト、ブローンアスファルト、改質アスファルト等からなる層であるが、釘孔シール性、耐水性、耐久性の観点からは改質アスファルトからなる層であることが望ましい。
なお、本発明における瀝青物質層はシート材中に層として存在すれば足り、その位置や層数は任意に定めうる。また、シート材が防水性の不要なものである場合等においては、瀝青物質層を含まなくてもよい。
【0052】
鉱物質粉粒層5cは、アスファルトルーフィング5において最も表面側に位置する層であり、その裏面側の各層(特に瀝青物質層5b,5d)を保護するとともに、施工時の防滑性を付与する機能を果たす。
なお、鉱物質粉粒層5cをなくすこともできる。
【0053】
仕切材層5eは、瀝青物質層5b,5dが環境温度下で、また電磁誘導加熱によって軟化し、下張材(野地合板2)の表面に付着しないように遮断する層であって、具体的には紙、合成樹脂フィルム、合成繊維不織布(目付20g/m2以上、好ましくは40g/m2以上)等からなるものである。
したがって、シート材に瀝青物質層が含まれていない場合には、仕切材層をなくすこともできる。
【0054】
<第二実施形態>
図5は、本発明に係るシート材張着構造及びシート材張着方法の第二実施形態を説明するための断面図である。
【0055】
図5(a),(b)は、垂木1に、野地合板2及び誘導加熱部材たるアルミテープ8Bを釘3で留め付ける様子を示している。つまり、アルミテープ8Bを野地合板2の表面側に配置(仮留めしても、しなくてもよい。)しておき、このアルミテープ8Bを介して釘3を野地合板2及び垂木1に打ち込む。したがって、釘3は、野地合板2を垂木1に留め付ける役割とアルミテープ8Bを野地合板2に留め付ける役割を兼ねている。アルミテープ8Bは、アルミ箔8aの少なくとも表面側に熱可塑性接着材4が層状に設けられたものである。アルミテープ8Bは、釘3の一本一本に対応する小片形状のものであってもよいし、釘3,3,…の一列ごとに対応する帯形状のものであってもよく、アスファルトルーフィング5の全面に対応するシート形状のものであってもよい。
【0056】
次に、図5(c)に示すように、野地合板2の表面側にシート材たるアスファルトルーフィング5を敷き広げる。ここで必要に応じて、アスファルトルーフィング5を野地合板2に対して仮留めすることが望ましいが、このときアスファルトルーフィング5を破損して防水性能を減じないように注意すべきである。
【0057】
そして、誘導加熱器6を用いてアスファルトルーフィング5の裏面側にあるアルミテープ8Bのアルミ箔8aを電磁誘導加熱により発熱させ、アルミテープ8Bの表面側の熱可塑性接着材4を加熱溶融する。具体的には、アスファルトルーフィング5の表面側から誘導加熱器6の渦巻状の加熱コイル6aをアスファルトルーフィング5の表面に近接させ、この状態で加熱コイル6aに高周波電流を供給し、加熱コイル6aに交流磁界を発生させる。すると、磁力線Mがアスファルトルーフィング5を通過して、電磁誘導の法則により導電体であるアルミテープ8Bのアルミ箔8aに渦電流Dが発生し、この渦電流Dによるジュール熱でアルミ箔8aが発熱して、熱可塑性接着材4が溶融する。
【0058】
そして、このまま時間が経過すれば、アスファルトルーフィング5の裏面に密着したまま溶融した熱可塑性接着材4が再び固化するので、アスファルトルーフィング5とアルミテープ8Bとが接着され、アスファルトルーフィング5が野地合板2の表面側に張着されることになる。その後、必要に応じて、アスファルトルーフィング5の表面に仕上を施せばよい。
【0059】
なお、アスファルトルーフィング5,5の重ね合わせ部は、第一実施形態と同様のやり方で処理する。
【0060】
このように、ステープルを用いずにアスファルトルーフィング5を野地合板2の表面側に張着してあるので、屋根を解体するときにアスファルトルーフィング5を野地合板2から剥がし取れば、図6(a)に示すように、野地合板2には釘3と、釘3の頭部3aと野地合板2との間に挟まれたアルミテープ8Bの小片しか残らなくなる。そして、図6(b)に示すように、野地合板2を垂木1から取り外すときに釘3も抜き取られるため、結果的に異物が一切残らない状態で野地合板2を分別回収でき、野地合板2を破砕してパーティクルボードなどに容易に再生利用することができる。
【0061】
また、ステープルを用いずにアスファルトルーフィング5を野地合板2の表面側に張着してあるので、アスファルトルーフィング5に孔が空いて防水性能が減じられるおそれもない。
さらに、垂木1に野地合板2を固着する釘3を利用してアルミテープ8Bが野地合板2に留め付けられるので、アルミテープ8Bを野地合板2に留め付けるための別途の留付具は不要である。さらに、釘3の導電性を利用しないので、固着具として非導電性のものを用いることも可能である。
【0062】
<第三実施形態>
図7は、本発明に係るシート材張着構造及びシート材張着方法の第三実施形態を説明するための断面図である。
【0063】
図7(a)は、野地合板2の表面側に誘導加熱部材たるアルミテープ8Aを配置した状態を示している。アルミテープ8Aは、図2(a)に示したように、アルミ箔8aの表裏両面側に熱可塑性接着材4を層状に備えている。アルミテープ8Aは、野地合板2を垂木1に留め付ける釘3の位置とは無関係に配置すればよく、野地合板2に仮留めしてもよいし、しなくてもよい。また、アルミテープ8Aの形状も小片形状、帯形状、シート形状など、任意に定めうる。
【0064】
次に、図7(b)に示すように、野地合板2の表面側にシート材たるアスファルトルーフィング5を敷き広げる。ここで必要に応じて、アスファルトルーフィング5を野地合板2に対して仮留めすることが望ましいが、このときアスファルトルーフィング5を破損して防水性能を減じないように注意すべきである。
【0065】
最後に、図7(c)に示すように、誘導加熱器6を用いてアスファルトルーフィング5の裏面側にあるアルミテープ8Aのアルミ箔8aを電磁誘導加熱により発熱させ、アルミテープ8Aの表裏両面側の熱可塑性接着材4a,4bを加熱溶融する。具体的には、アスファルトルーフィング5の表面側から誘導加熱器6の渦巻状の加熱コイル6aをアスファルトルーフィング5の表面に近接させ、この状態で加熱コイル6aに高周波電流を供給し、加熱コイル6aに交流磁界を発生させる。すると、磁力線Mがアスファルトルーフィング5を通過して、電磁誘導の法則により導電体であるアルミテープ8Aのアルミ箔8aに渦電流Dが発生し、この渦電流Dによるジュール熱でアルミ箔8aが発熱して、熱可塑性接着材4a,4bが溶融する。
【0066】
そして、このまま時間が経過すれば、アスファルトルーフィング5の裏面に密着したまま溶融したアルミテープ8Aの表裏両面側の熱可塑性接着材4a,4bが再び固化するので、アスファルトルーフィング5とアルミテープ8Aとが接着されるとともに、アルミテープ8Aと野地合板2とが接着され、アスファルトルーフィング5が野地合板2の表面側に張着されることになる。その後、必要に応じて、アスファルトルーフィング5の表面に仕上を施せばよい。
【0067】
なお、アスファルトルーフィング5,5の重ね合わせ部は、第一実施形態と同様のやり方で処理する。
【0068】
このように、ステープルを用いずにアスファルトルーフィング5を野地合板2の表面側に張着してあるので、屋根を解体するときにアスファルトルーフィング5を野地合板2から剥がし取れば、図8(a)に示すように、野地合板2には釘3しか残らなくなる。なお、このときアルミテープ8Aの裏面側の熱可塑性接着材4が野地合板2に残ってしまうこともあるため、アルミテープ8Aの裏面側の熱可塑性接着材4は、合板用接着剤として用いられる素材等、下張材のリサイクル時に支障のない素材(たとえばゴム、プラスチック)からなるものであることが望ましい。そして、図8(b)に示すように、野地合板2を垂木1から取り外すときに釘3も抜き取られるため、結果的に異物が一切残らない状態で野地合板2を分別回収でき、野地合板2を破砕してパーティクルボードなどに容易に再生利用することができる。
【0069】
また、ステープルを用いずにアスファルトルーフィング5を野地合板2の表面側に張着してあるので、アスファルトルーフィング5に孔が空いて防水性能が減じられるおそれもない。
さらに、釘3の導電性を利用しないので、固着具として非導電性のものを用いることも可能である。
【0070】
<第四実施形態>
図9(a)は本発明に係る誘導加熱対応型シート材の一実施形態の層構成を表す断面図であり、図9(b)〜(d)はいずれも図9(a)の誘導加熱対応型シート材における誘導加熱部材の配置例を表す裏面側斜視図である。また、図10は、図9に示した誘導加熱対応型シート材を使用した、本発明に係るシート材張着構造及びシート材張着方法の第四実施形態を説明するための断面図である。
【0071】
図9(a)に示すように、誘導加熱対応型シート材9は、シート材たるアスファルトルーフィング5の裏面側に、誘導加熱部材たるアルミテープ8Cを一体に取り付けたものである。アルミテープ8Cは、アルミ箔8aの少なくとも裏面側に熱可塑性接着材4を層状に設けたものである。アルミテープ8Cのアスファルトルーフィング5の裏面側への取り付け方は特に限定されるものではなく、たとえば接着剤等で接着してもよいし、アスファルトルーフィング5の製造時にアルミテープ8Cを一体に組み込むようにしてもよい。
ここで、アスファルトルーフィング5の裏面側におけるアルミテープ8Cの位置、形状等は任意に定めることができる。たとえば、図9(b)は、アスファルトルーフィング5の裏面側に小片形状のアルミテープ8C,8C,…を配置した誘導加熱対応型シート材の一例であり、図9(c)は、アスファルトルーフィング5の裏面側に帯形状のアルミテープ8C,8C,…を列状に配置した誘導加熱対応型シート材の一例である。さらに、図9(d)は、アスファルトルーフィング5の裏面の全面にシート形状のアルミテープ8Cを配置した誘導加熱対応型シート材の一例である。
【0072】
そして、図10(a)に示すように、野地合板2の表面側に誘導加熱対応型シート材9を敷き広げる。このとき、誘導加熱対応型シート材9の裏面側のアルミテープ8Cの位置は、野地合板2を垂木1に留め付ける釘3の位置とは無関係に配置すればよい。また、必要に応じて、誘導加熱対応型シート材9を野地合板2に対して仮留めすることが望ましいが、このときアスファルトルーフィング5を破損して防水性能を減じないように注意すべきである。
【0073】
次に、図10(b)に示すように、誘導加熱器6を用いて誘導加熱対応型シート材9の裏面側のアルミテープ8Cのアルミ箔8aを電磁誘導加熱により発熱させ、アルミテープ8Cの裏面側の熱可塑性接着材4を加熱溶融する。具体的には、誘導加熱対応型シート材9の表面側から誘導加熱器6の渦巻状の加熱コイル6aを誘導加熱対応型シート材9の表面に近接させ、この状態で加熱コイル6aに高周波電流を供給し、加熱コイル6aに交流磁界を発生させる。すると、磁力線Mが誘導加熱対応型シート材9のアスファルトルーフィング5を通過して、電磁誘導の法則により導電体であるアルミテープ8Cのアルミ箔8aに渦電流Dが発生し、この渦電流Dによるジュール熱でアルミ箔8aが発熱して、熱可塑性接着材4が溶融する。
【0074】
そして、このまま時間が経過すれば、野地合板2の表面に密着したまま溶融したアルミテープ8Cの裏面側の熱可塑性接着材4が再び固化するので、誘導加熱対応型シート材9と野地合板2とが接着される。その後、必要に応じて、誘導加熱対応型シート材9の表面に仕上を施せばよい。
【0075】
なお、誘導加熱対応型シート材9,9の重ね合わせ部は、第一実施形態と同様のやり方で処理する。
【0076】
このように、ステープルを用いずに誘導加熱対応型シート材9を野地合板2の表面側に張着してあるので、屋根を解体するときに誘導加熱対応型シート材9を野地合板2から剥がし取れば、図11(a)に示すように、野地合板2には釘3しか残らなくなる。なお、このときアルミテープ8Cの裏面側の熱可塑性接着材4が野地合板2に残ってしまうこともあるため、この熱可塑性接着材4は、合板用接着剤として用いられる素材等、下張材のリサイクル時に支障のない素材(たとえばゴム、プラスチック)からなるものであることが望ましい。そして、図11(b)に示すように、野地合板2を垂木1から取り外すときに釘3も抜き取られるため、結果的に異物が一切残らない状態で野地合板2を分別回収でき、野地合板2を破砕してパーティクルボードなどに容易に再生利用することができる。
【0077】
また、ステープルを用いずにアスファルトルーフィング5を野地合板2の表面側に張着してあるので、アスファルトルーフィング5に孔が空いて防水性能が減じられるおそれもない。
さらに、釘3の導電性を利用しないので、固着具として非導電性のものを用いることも可能である。また、誘導加熱対応型シート材9は誘導加熱部材たるアルミテープ8Cを含むものであるので、別途の誘導加熱部材を野地合板2に仮留めする手間も不要である。
【0078】
以上、本発明の実施形態について説明してきたが、本発明はこれらに限定されるわけではなく、適宜の変更を加えて実施されるべきものである。たとえば、シート材の施工部位は屋根に限らず、壁や床、天井等であってもよい。シート材はアスファルトルーフィングに限らず、アスファルトフェルト、ターポリン紙、タールフェルト等の他の防水紙であってもよいし、ビニールクロス、CFシート等の防水紙以外のシート材であってもよい。また、下張材は合板に限らず、プラスターボードや構造用合板、パーティクルボード等のあらゆる非導電性の板材を用いることができる。なお、下張材は板形状のものである必要はなく、角材等とすることも可能である。さらに導電性固着具は釘に限らず、ラグスクリューやボルト、ビス等、種々のものを用いることができる。
【0079】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、解体時に、シート材を下張材から剥がし取ることにより、ステープルなどの異物が残存していない再生利用可能な状態で下張材を回収できるので、分別回収の手間がかからず、資源の有効利用を図ることができる。
また、ステープルで孔を空けたりせずにシート材を下張材に張着できるので、特にシート材が防水紙である場合には、その防水性能の低下を避けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るシート材張着構造及びシート材張着方法の第一実施形態を説明するための断面図である。
【図2】(a)は誘導加熱部材の層構成の一例を説明するための断面図であり、(b)は(a)の誘導加熱部材を使用してアスファルトルーフィングの重ね合わせ部分を処理する方法を説明するための断面図である。
【図3】図1に示したシート材張着構造の解体時の様子を説明するための断面図である。
【図4】図1のアスファルトルーフィングの層構成を表す断面図である。
【図5】本発明に係るシート材張着構造及びシート材張着方法の第二実施形態を説明するための断面図である。
【図6】図5に示したシート材張着構造の解体時の様子を説明するための断面図である。
【図7】本発明に係るシート材張着構造及びシート材張着方法の第三実施形態を説明するための断面図である。
【図8】図7に示したシート材張着構造の解体時の様子を表す断面図である。
【図9】(a)は本発明に係る誘導加熱対応型シート材の一実施形態の層構成を表す断面図であり、(b)〜(d)はいずれも、(a)の誘導加熱対応型シート材における誘導加熱部材の配置例を表す裏面側斜視図である。
【図10】本発明に係るシート材張着構造及びシート材張着方法の第四実施形態を説明するための断面図である。
【図11】図10に示したシート材張着構造の解体時の様子を表す断面図である。
【図12】(a)は従来の木造屋根の野地合板へのアスファルトルーフィングの張着状態を表す断面図であり、(b)は(a)のアスファルトルーフィングを剥がし取った状態を表す断面図である。
【符号の説明】
1 … 垂木
2 … 野地合板
3 … 釘
3a … 頭部
4 … 熱可塑性接着材
5 … アスファルトルーフィング
5a … 基材層
5b,5d … 瀝青物質層
5c … 鉱物質粉粒層
5e … 仕切材層
6 … 誘導加熱器
6a … 加熱コイル
7 … ステープル
8 … アルミテープ
8a … アルミ箔
9 … 誘導加熱対応型シート材
D … 渦電流
M … 磁力線
Claims (6)
- 下張材と、この下張材を建物に固着する導電性固着具と、この導電性固着具の頭部のうちの前記下張材の表面側に露出している部分に設けられた熱可塑性接着材と、前記下張材の表面側に敷き広げられたシート材と、を備え、前記導電性固着具と前記シート材とが、前記導電性固着具が電磁誘導加熱されることによって溶融した前記熱可塑性接着材を介して接着されてなる、ことを特徴とするシート材張着構造。
- 前記シート材が、瀝青物質層を含んで防水性を発揮するものであることを特徴とする請求項1に記載のシート材張着構造。
- 前記シート材が、裏面側に仕切材層を備えるものであることを特徴とする請求項2に記載のシート材張着構造。
- 下張材を建物に固着する導電性固着具の頭部のうちの前記下張材の表面側に露出している部分に熱可塑性接着材を設け、前記下張材の表面側にシート材を敷き広げた後、前記シート材の表面側から前記導電性固着具を電磁誘導加熱して前記熱可塑性接着材を溶融することにより、前記シート材と前記導電性固着具とを接着する、ことを特徴とするシート材張着方法。
- 前記シート材が、瀝青物質層を含んで防水性を発揮するものであることを特徴とする請求項4に記載のシート材張着方法。
- 前記シート材が、裏面側に仕切材層を備えるものであることを特徴とする請求項5に記載のシート材張着方法。
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